JP2005042053A - 有機・無機ハイブリッド表面改質材料及びその関連技術 - Google Patents
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- 0 C[*+]CCCNC(OCc1ccc(C(C)(C)C)cc1)=O Chemical compound C[*+]CCCNC(OCc1ccc(C(C)(C)C)cc1)=O 0.000 description 1
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Abstract
【課題】 アルコール類に対し溶解性が良好なアルコキシシリル化合物を加水分解・重縮合させ、有機高分子材料表面又はその他の対象表面にシロキサン架橋を形成し、柔軟性、透明性、耐溶剤性に優れた高硬度のハードコート層を形成し得る有機・無機ハイブリッド表面改質材料、その製法、その材料を形成するための化合物、及び表面改質方法。
【解決手段】 アルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体を加水分解・重縮合させることにより有機・無機ハイブリッド表面改質材料を得る。
【化1】
(R1)h:h個の置換基R1
R1:水素原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アリサイックリック基
h:0−5の整数
m:1−6の整数
h+mは1乃至6
Z:アルコキシシリル含有基
n:1乃至10の整数
【選択図】 なし
【解決手段】 アルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体を加水分解・重縮合させることにより有機・無機ハイブリッド表面改質材料を得る。
【化1】
(R1)h:h個の置換基R1
R1:水素原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アリサイックリック基
h:0−5の整数
m:1−6の整数
h+mは1乃至6
Z:アルコキシシリル含有基
n:1乃至10の整数
【選択図】 なし
Description
本発明は、有機−無機ハイブリッド材料としてのアルコキシシリル化合物をゾルゲル反応させることによりハードコート層を形成して有機高分子材料表面又はその他の表面を改質する有機・無機ハイブリッド表面改質材料、その製法、有機・無機ハイブリッド表面改質材料形成用化合物、及び有機高分子材料表面又はその他の表面を改質する表面改質方法に関する。
一般的なハードコート材料としては、既にシロキサン系のものが市場に存在する。しかし、これらは高硬度ではあるが、柔軟性に乏しくクラックを生じやすいという実用上の問題がある。
このような問題を解決する手段として、特許文献1には、高硬度で透明性及び耐屈曲性に優れた、ポリエチレングリコールを含有する二酸化珪素薄膜が提案されている。この表面硬質透明シートは、多官能アルコキシシランにポリエチレングリコールを添加してなるヒドロゾル液を透明な基体に塗布し、加熱することにより得られるものである。しかしながら、特許文献1により得られる表面硬質透明シートは、前記のような特性には優れているものの、耐溶剤性は十分であるとは言えない。
このような問題を解決する手段として、特許文献1には、高硬度で透明性及び耐屈曲性に優れた、ポリエチレングリコールを含有する二酸化珪素薄膜が提案されている。この表面硬質透明シートは、多官能アルコキシシランにポリエチレングリコールを添加してなるヒドロゾル液を透明な基体に塗布し、加熱することにより得られるものである。しかしながら、特許文献1により得られる表面硬質透明シートは、前記のような特性には優れているものの、耐溶剤性は十分であるとは言えない。
一方、特許文献2及び特許文献3には、ポリカーボネートおよび/またはポリアリレート部分を有し、官能基として金属アルコキシド基を有する重合体を又はその重合体と金属アルコキシド化合物とを、加水分解及び(共)重縮合させることにより得られる有機―無機ハイブリッド高分子材料(疎水性有機重合体)が、ハードコート材料として提案されている。しかしながらこの場合、加水分解及び(共)重縮合させる化合物は低級アルコール等には溶解しづらいため、ゾルゲルコートを行うにはテトラヒドロフラン等の溶媒が必要となる。そのため、この有機―無機ハイブリッド高分子材料を、ポリカーボネート、ポリエステル、アクリル樹脂等のポリマー製の表面のハードコートに用いようとすると、対象表面(例えばポリマー製の基板の表面)が侵されるおそれがある。
なお、特許文献4には、本発明に用いるアルコキシシリル化合物が開示されている。しかしながら特許文献4記載の発明は、ゾルゲル法により加水分解・縮合して得られた化合物を経由して更に脱離反応を行わせることにより微細な空孔(ミクロポア)を形成するものである。このような空孔を有しないハードコート材料に関する記載は特許文献4には存在しない。
特開2001−79980号公報
特許第3238891号公報
特許第3236817号公報
米国特許第6380266号公報
本発明は、従来技術における課題を解決するためものものであって、その目的とするところは、アルコール類(特に、炭素数1乃至4程度の低級アルコール)に対し溶解性が良好なアルコキシシリル化合物を加水分解及び重縮合させることにより、有機高分子材料表面(例えばポリカーボネートやポリエステル等)又はその他の対象表面にシロキサン架橋を形成して、柔軟性、透明性、耐溶剤性に優れた高硬度のハードコート層を形成し得る有機・無機ハイブリッド表面改質材料、その製法、その有機・無機ハイブリッド表面改質材料を形成するための化合物、及び有機高分子材料表面又はその他の表面を改質する表面改質方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の有機・無機ハイブリッド表面改質材料は、下記式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体を加水分解及び重縮合させることにより得られる。
[式1中、
(R1)hは、h個の置換基R1を示し、
R1は、水素原子、置換基を有しない若しくは有するアルキル基、置換基を有しない若しくは有するアリール基、置換基を有しない若しくは有するアラルキル基、又はアリサイックリック基を示し、
hは0乃至5の整数を示し、
mは1乃至6の整数を示し、
h+mは1乃至6の整数であり、
Zはアルコキシシリル含有基を示し、
nは1乃至10の整数を示す。]
(R1)hは、h個の置換基R1を示し、
R1は、水素原子、置換基を有しない若しくは有するアルキル基、置換基を有しない若しくは有するアリール基、置換基を有しない若しくは有するアラルキル基、又はアリサイックリック基を示し、
hは0乃至5の整数を示し、
mは1乃至6の整数を示し、
h+mは1乃至6の整数であり、
Zはアルコキシシリル含有基を示し、
nは1乃至10の整数を示す。]
上記Zは、下記式2又は式3で表されるアルコキシシリル含有基であることが好ましい。
(式3中、
bは、0、1又は2を示し、
R4及びR5は、互いに独立的に、枝分かれを有しない若しくは有するアルキル基を示し、
q及びrは、それぞれ1又は2を示し、
q+rは3である。)
bは、0、1又は2を示し、
R4及びR5は、互いに独立的に、枝分かれを有しない若しくは有するアルキル基を示し、
q及びrは、それぞれ1又は2を示し、
q+rは3である。)
また本発明の有機・無機ハイブリッド表面改質材料の製法は、
下記式4で表される芳香族アルコール類に、上記式2又は式3で表されるアルコキシシリル含有基を導入して芳香族アルコール誘導体を得る工程と、
その芳香族アルコール誘導体におけるアルコキシシリル基を加水分解及び重縮合させる工程を包含する。
下記式4で表される芳香族アルコール類に、上記式2又は式3で表されるアルコキシシリル含有基を導入して芳香族アルコール誘導体を得る工程と、
その芳香族アルコール誘導体におけるアルコキシシリル基を加水分解及び重縮合させる工程を包含する。
[式4中、
(R1)hは、h個の置換基R1を示し、
R1は、水素原子、置換基を有しない若しくは有するアルキル基、置換基を有しない若しくは有するアリール基、置換基を有しない若しくは有するアラルキル基、又はアリサイックリック基を示し、
hは0乃至5の整数を示し、
mは1乃至6の整数を示し、
h+mは1乃至6の整数であり、
nは1乃至10の整数を示す。]
(R1)hは、h個の置換基R1を示し、
R1は、水素原子、置換基を有しない若しくは有するアルキル基、置換基を有しない若しくは有するアリール基、置換基を有しない若しくは有するアラルキル基、又はアリサイックリック基を示し、
hは0乃至5の整数を示し、
mは1乃至6の整数を示し、
h+mは1乃至6の整数であり、
nは1乃至10の整数を示す。]
また、本発明の有機・無機ハイブリッド表面改質材料の製法は、上記式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体の加水分解及び重縮合により有機・無機ハイブリッド表面改質材料を形成することを特徴とする。
また更に、本発明の有機・無機ハイブリッド表面改質材料形成用化合物は、加水分解及び重縮合により有機・無機ハイブリッド表面改質材料を形成するための化合物であって、その化合物が上記式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体であることを特徴とする。
また本発明の表面改質方法は、
上記式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体を加水分解させ又は加水分解及び重縮合させてゾル液を調製すると共に、そのゾル液により改質対象表面を被覆する工程と、
前記改質対象表面を被覆したゾル液における芳香族アルコール誘導体の加水分解物を、重縮合により硬化させる工程を含むことを特徴とする。
上記式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体を加水分解させ又は加水分解及び重縮合させてゾル液を調製すると共に、そのゾル液により改質対象表面を被覆する工程と、
前記改質対象表面を被覆したゾル液における芳香族アルコール誘導体の加水分解物を、重縮合により硬化させる工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、アルコール類(特に、炭素数1乃至4程度の低級アルコール)に対し溶解性が良好なアルコキシシリル化合物を加水分解及び重縮合させることにより、有機高分子材料表面(例えばポリカーボネートやポリエステル等)又はその他の対象表面にシロキサン架橋を形成して得られる有機・無機ハイブリッド表面改質材料によって、柔軟性、透明性、耐溶剤性に優れた高硬度のハードコート層を形成し得る。
式4で表される芳香族アルコール類に式2又は式3で表されるアルコキシシリル含有基を導入して式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体を得る場合の出発原料として用いる芳香族アルコール類(式4)の具体例としては、下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
式4で表される芳香族アルコール類及び式1で表される芳香族アルコール誘導体におけるR1の具体例としては、
水素原子;
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert−ブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基等の非置換の又は置換基(例えば、水酸基、F、Cl、Br等のハロゲン、炭素数1乃至4のアルコキシ基)を有する炭素数1乃至12のアルキル基;
非置換の又は置換基(例えば炭素数1乃至4のアルキル基、F、Cl、Br等のハロゲン)を有する、フェニル基、ナフチル基等のアリール基;
ベンジル基、フェネチル基、α、α−ジメチルベンジル基等の非置換の又は置換基(例えば炭素数1乃至4のアルキル基、F、Cl、Br等のハロゲン)を有するアラルキル基;
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチルなどのシクロアルキル等のアリサイクリック基;
が挙げられる。
水素原子;
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert−ブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基等の非置換の又は置換基(例えば、水酸基、F、Cl、Br等のハロゲン、炭素数1乃至4のアルコキシ基)を有する炭素数1乃至12のアルキル基;
非置換の又は置換基(例えば炭素数1乃至4のアルキル基、F、Cl、Br等のハロゲン)を有する、フェニル基、ナフチル基等のアリール基;
ベンジル基、フェネチル基、α、α−ジメチルベンジル基等の非置換の又は置換基(例えば炭素数1乃至4のアルキル基、F、Cl、Br等のハロゲン)を有するアラルキル基;
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチルなどのシクロアルキル等のアリサイクリック基;
が挙げられる。
但し、式1で表される芳香族アルコール誘導体におけるR1の具体例としての置換アルキル基には、式4で表される芳香族アルコール類が式2で表されるアルコキシシリル含有基で置換されなかった場合の−(CH2)n−OH、例えば−CH2−CH2−OH(化合物例SC−16参照)等のヒドロキシアルキル基も含まれる。また、同じく式1で表される芳香族アルコール誘導体におけるR1の具体例としての置換アルキル基には、−(CH2)n−OHにビニル基を有する化合物を反応させた基、例えば−CH2−O−CH2−CH=CH2(化合物例SC−19参照)、すなわちそのビニル基に後述のようなヒドロシリル化剤が付加反応しなかった基も含まれる。
また、式1で表される芳香族アルコール誘導体において、hは0乃至5の整数を示し、mは1乃至6の整数を示し、h+mは1乃至6の整数であるが、通常、mは1乃至3の整数である。また、nは1乃至10の整数を示すが、好ましくは1乃至5の整数である。メチレン(−CH2−)鎖が長くなるに従い耐溶剤性の低下に繋がる恐れがあるからである。
前記式2及び式3でそれぞれ表されるアルコキシシリル基を有する基(Z)における、R2、R3、R4、及びR5、すなわち枝分かれを有しない若しくは有するアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等が挙げられる。一般には、後記の金属(Si)アルコキシドにおけるアルキル基である。
前記式2及び式3でそれぞれ表されるアルコキシシリル基を有する基(Z)における、R2、R3、R4、及びR5、すなわち枝分かれを有しない若しくは有するアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等が挙げられる。一般には、後記の金属(Si)アルコキシドにおけるアルキル基である。
式4で表される芳香族アルコール類の水酸基における水素に、式2で表されるアルコキシシリル含有基を導入するのに用いられるアルコキシド化合物としては、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリn-プロポキシシラン、3-イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、2-イソシアネートエチルエチルジブトキシシラン、3-イソシアネートプロピルジメチルイソプロポキシシラン、2-イソシアネートエチルジエチルブトキシシラン、ジ(3-イソシアネートプロピル)ジエトキシシラン、ジ(3-イソシアネートプロピル)メチルエトキシシラン、エトキシシラントリイソシアネート等のイソシアネート基を有する(アルキル)アルコキシシラン類が挙げられる。
式1で表される芳香族アルコール誘導体であって、Zが式2で表されるアルコキシシリル含有基であるもの(後記式1−1の芳香族アルコール誘導体)の化合物例はSC−01乃至SC−11として後記し、具体的な合成例を、化合物例SC−07について後記する。
式4で表される芳香族アルコール類の水酸基における水素に、式3で表されるアルコキシシリル含有基を導入するには、先ず、その芳香族アルコール類の水酸基にビニル基を有する化合物(例えば、アリルハライド)を反応させ、次いでこのビニル基にヒドロシリル化剤(例えば、トリアルコキシシラン)を付加反応させることにより行い得る。
式1で表される芳香族アルコール誘導体であって、Zが式3で表されるアルコキシシリル含有基であるもの(後記式1−2の芳香族アルコール誘導体)の化合物例はSC−12乃至SC−23として後記し、具体的な合成例を、化合物例SC−17について後記する。
本発明において表面改質の対象とする表面(すなわち有機・無機ハイブリッド表面改質材料を形成する表面)は、特に限定的ではなく、ガラスやプラスチックス等による各種基板等の表面を対象とすることができるが、有機高分子材料(例えば各種合成樹脂)の表面であることが好ましい。有機・無機ハイブリッド表面改質材料による優れたハードコート層を表面に形成することができる有機高分子材料の好ましい例としては、ポリカーボネート及びポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルを挙げることができる。また、本発明における式1で表される芳香族アルコール誘導体は、有機材料と無機材料を結着するカップリング材料としても有用である。
本発明における式1で表される芳香族アルコール誘導体は、芳香族アルコール類(式4)の水酸基における水素がアルコキシシリル基を有する基(Z)で置換されてなる化合物であるので、このアルコキシシリル基を加水分解・重縮合させることにより、各種基板上(或はその他の各種表面上)に、有機・無機ハイブリッド層を形成することができる。この工程は主にゾル−ゲル反応が利用される。
ゾル−ゲル法による加水分解・重縮合とは、溶液中において溶質が有する金属(Si)アルコキシ基と水を反応させることでアルコキシ基を水酸基に変換し、次いでこの水酸基を重縮合させる(通常は同時進行的に重縮合する)ことにより、ヒドロキシ金属基(例えば−Si−OH)を有する化合物が、隣接した分子または官能基と脱水あるいは脱アルコール反応を生じ、無機的な共有結合を介して三次元に架橋する反応を言う。
本発明において、ゾル−ゲル法に用いられる溶媒は、溶質となる式1で表される芳香族アルコール誘導体を良好に溶解できるものであればよいが、加水分解ということを考慮すれば、水を溶解する極性溶媒が好ましい。その具体例としては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール等のアルコール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールモノエーテル(セロソルブ)類、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールジエーテル(グライム)類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキサン、1,4-ジオキサン等の環状エーテル類、蟻酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。また、これらの混合溶媒でも構わない。
加水分解に用いられる水は、全てのアルコキシ基を水酸基に変換するのに必要な量を添加してもよいし、反応系あるいは大気中の水分を利用してもよい。反応条件としては、室温乃至100℃で0.5乃至24時間程度が望ましい。またその際、塩酸、酢酸、硫酸、硝酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等の酸性触媒や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、トリエチルアミン、ピペリジン、DBU等の塩基性触媒を用いてもよい。この際、条件によっては加水分解だけでなく、縮合反応も同時に進行する。その後、ゲル化、溶媒の蒸発、試料の乾燥に伴って縮合反応は進行するが、更に縮合反応を進めて架橋をより強固なものとしたい場合は、適当な条件で熱処理を行う。また、ゲル化、乾燥、熱処理の際に生じる可能性があるクラックを抑制するためにホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、しゅう酸、ジオキサン等を加えてもよいし、添加物としてアセチルアセトン等を加えてもよい。
本発明の式1で表される芳香族アルコール誘導体におけるアルコキシシリル基を加水分解・重縮合させた場合、アルコキシシリル基が加水分解してシラノール基(−Si−OH)となった後に、隣接する他のシラノール基又はアルコキシシリル基と縮合してシロキシ鎖(−Si−O−Si−)を形成し、三次元に架橋した有機・無機ハイブリッド高分子(表面改質)材料を形成する。
また、本発明のハイブリッド材料を、Si、Ti、Zr、Al、Fe、Cu、Sn、B、Ge、Ce、Ta、又はW等の金属元素を有する、金属、金属アルコキシド化合物、金属酸化物、金属錯体、無機塩等と共に加水分解・重縮合させてもよい。そうすることによって、アルコキシシリル基と金属アルコキシド化合物等が共に加水分解して縮合し、有機分子成分と微小な金属酸化物が共有結合して相互に微分散した有機・無機ハイブリッド高分子(表面改質)材料となる。このようにして無機物含有量や架橋密度等を調整することができ、有機・無機ハイブリッド表面改質材料の特性や機能を向上させることができる。
この用途に好適な金属アルコキシド化合物の例を式5に示す。
式5中、
R10は、水素、ハロゲン、炭素数1乃至12(好ましくは炭素数1乃至6)のアルキル基、フェニル基、又はアラルキル基を示し、
Aは、炭素数1乃至8(好ましくは炭素数1乃至4)のアルコキシ基を示し、
Mは、Si、Ti、Zr、Al、Fe、Cu、Sn、B、Ge、Ce、Ta、及びWからなる群(好ましくはSi、Ti、Zr、及びAlからなる群)から選択される金属元素を示し、
R11は、炭素数1乃至4(好ましくは炭素数2乃至4)のアルキレン基又はアルキリデン基を示し、
Xは、イソシアネート基、エポキシ基、カルボキシル基、酸ハロゲン化物基、酸無水物基、アミノ基、チオール基、ビニル基、メタクリル基、ハロゲン基、又はその他の一般的な官能基を示し、
kは0乃至5の整数を示し、
jは1乃至6の整数を示し、
sは0又は1を示し、
tは0乃至5の整数を示す。
R10は、水素、ハロゲン、炭素数1乃至12(好ましくは炭素数1乃至6)のアルキル基、フェニル基、又はアラルキル基を示し、
Aは、炭素数1乃至8(好ましくは炭素数1乃至4)のアルコキシ基を示し、
Mは、Si、Ti、Zr、Al、Fe、Cu、Sn、B、Ge、Ce、Ta、及びWからなる群(好ましくはSi、Ti、Zr、及びAlからなる群)から選択される金属元素を示し、
R11は、炭素数1乃至4(好ましくは炭素数2乃至4)のアルキレン基又はアルキリデン基を示し、
Xは、イソシアネート基、エポキシ基、カルボキシル基、酸ハロゲン化物基、酸無水物基、アミノ基、チオール基、ビニル基、メタクリル基、ハロゲン基、又はその他の一般的な官能基を示し、
kは0乃至5の整数を示し、
jは1乃至6の整数を示し、
sは0又は1を示し、
tは0乃至5の整数を示す。
MがSiである場合の式5で表される金属アルコキシド化合物の例としては、
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリn-プロポキシシラン、ジメトキシシラン、ジエトキシシラン、ジイソプロポキシシラン、モノメトキシシラン、モノエトキシシラン、モノブトキシシラン等のアルコキシシラン類;
メチルジメトキシシラン、エチルジエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジイソプロピルイソプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n-プロピルトリn-プロポキシシラン、ブチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジイソプロピルジイソプロポキシシラン、ジブチルジブトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリエチルエトキシラン、トリn-プロピルn-プロポキシシラン、トリブチルブトキシシラン等のアルキルアルコキシシラン類;
フェニルトリメトキシラン、ジフェニルジエトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン等のフェニルアルコキシシラン類;
3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリn-プロポキシシラン、3-イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、2-イソシアネートエチルエチルジブトキシシラン、3-イソシアネートプロピルジメチルイソプロポキシシラン、2-イソシアネートエチルジエチルブトキシシラン、ジ(3-イソシアネートプロピル)ジエトキシシラン、ジ(3-イソシアネートプロピル)メチルエトキシシラン、エトキシシラントリイソシアネート等のイソシアネート基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3,4-エポキシブチルトリメトキシシラン等のエポキシ基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
カルボキシメチルトリエトキシシラン、カルボキシメチルエチルジエトキシシラン、カルボキシエチルジメチルメトキシシラン等のカルボキシル基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
3-(トリエトキシシリル)-2-メチルプロピルコハク酸無水物等の酸無水物基を有するアルコキシシラン類;
2-(4-クロロスルフォニルフェニル)エチルトリエトキシシラン等の酸ハロゲン化物基を有するアルコキシシラン類;
3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2-メルカプトエチルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等のチオール基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン等のビニル基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-メタクリロキシピロピルメチルジメチルシラン等のメタクリル基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
トリエトキシフルオロシラン、3-クロロプロピルトリメトキシシラン、3-ブロモプロピルトリエトキシシラン、2-クロロエチルメチルジメトキシシラン等のハロゲン基を有する(アルキル)アルコキシシラン類
等を挙げることができる。
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリn-プロポキシシラン、ジメトキシシラン、ジエトキシシラン、ジイソプロポキシシラン、モノメトキシシラン、モノエトキシシラン、モノブトキシシラン等のアルコキシシラン類;
メチルジメトキシシラン、エチルジエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジイソプロピルイソプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n-プロピルトリn-プロポキシシラン、ブチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジイソプロピルジイソプロポキシシラン、ジブチルジブトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリエチルエトキシラン、トリn-プロピルn-プロポキシシラン、トリブチルブトキシシラン等のアルキルアルコキシシラン類;
フェニルトリメトキシラン、ジフェニルジエトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン等のフェニルアルコキシシラン類;
3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、2-イソシアネートエチルトリn-プロポキシシラン、3-イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、2-イソシアネートエチルエチルジブトキシシラン、3-イソシアネートプロピルジメチルイソプロポキシシラン、2-イソシアネートエチルジエチルブトキシシラン、ジ(3-イソシアネートプロピル)ジエトキシシラン、ジ(3-イソシアネートプロピル)メチルエトキシシラン、エトキシシラントリイソシアネート等のイソシアネート基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3,4-エポキシブチルトリメトキシシラン等のエポキシ基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
カルボキシメチルトリエトキシシラン、カルボキシメチルエチルジエトキシシラン、カルボキシエチルジメチルメトキシシラン等のカルボキシル基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
3-(トリエトキシシリル)-2-メチルプロピルコハク酸無水物等の酸無水物基を有するアルコキシシラン類;
2-(4-クロロスルフォニルフェニル)エチルトリエトキシシラン等の酸ハロゲン化物基を有するアルコキシシラン類;
3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、2-メルカプトエチルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等のチオール基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン等のビニル基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-メタクリロキシピロピルメチルジメチルシラン等のメタクリル基を有する(アルキル)アルコキシシラン類;
トリエトキシフルオロシラン、3-クロロプロピルトリメトキシシラン、3-ブロモプロピルトリエトキシシラン、2-クロロエチルメチルジメトキシシラン等のハロゲン基を有する(アルキル)アルコキシシラン類
等を挙げることができる。
なお、式5で表される化合物としては、MがSiである場合だけではなく、MがTi、Zr、Fe、Cu、Sn、B、Al、Ge、Ce、Ta、W等の他の金属である場合においても、同様の化合物を例示することができる。
これらの金属アルコキシド化合物を用いる場合、1種類を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、Mg[Al(iso-OC3H7)4]2、Ba[Zr2 (OC2H5)9]2、(C3H7O)2 Zr[Al(OC3H7)4]2等のように1分子内に2種以上の金属元素が含まれているような金属アルコキシド化合物や、テトラメトキシシランオリゴマー、テトラエトキシシランオリゴマー等の1分子内に2個以上の繰り返し単位を有するオリゴマータイプの金属アルコキシド化合物を用いてもよい。また、アルコキシ基がアセトキシ基やアセチルアセトキシ基であってもよい。
コーティング方法:式1の芳香族アルコール誘導体によるゾルを対象表面にコーティングする方法としては、例えばスピンコート、ディッピング、ロールコート等を採用し得る。
ハードコート層の厚さ:目的とするハードコート層の厚さに応じて任意の条件を選べる。
熱処理条件:重縮合における加熱条件は、対象とする基板等の耐熱性を考慮して選択される。一般には、室温乃至200℃の温度で、加熱時間は30分間から10時間である。
添加物:ハードコート層の形成には、用途に応じ、レベリング剤、色材、シリカ微粉末(アエロジル)等を添加することも可能である。添加するタイミングは架橋する前であることが好ましい。
式1で表される芳香族アルコール誘導体であるアルコキシシリル化合物の合成例
SC−07の合成
p−キシリレングリコール(PXGLと略す)1.38g(0.01mol)、酢酸亜鉛0.071g(0.39mol)、及び1,2−ジメトキシエタン60mlを混合撹拌し、そこへ室温下で3−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン5.44g(0.022mol)を注加した。これを還流下(86℃)で5.5時間反応させた後、その反応液を室温まで放冷させたものを、ポリテトラフルオロエチレン製フィルタ(ポアサイズ0.45μm)を用いて濾過した。得られた濾液から減圧下で溶媒を留去し、減圧乾燥させることにより、白色ロウ状物6.05g(収率:95.7%)を得た。
p−キシリレングリコール(PXGLと略す)1.38g(0.01mol)、酢酸亜鉛0.071g(0.39mol)、及び1,2−ジメトキシエタン60mlを混合撹拌し、そこへ室温下で3−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン5.44g(0.022mol)を注加した。これを還流下(86℃)で5.5時間反応させた後、その反応液を室温まで放冷させたものを、ポリテトラフルオロエチレン製フィルタ(ポアサイズ0.45μm)を用いて濾過した。得られた濾液から減圧下で溶媒を留去し、減圧乾燥させることにより、白色ロウ状物6.05g(収率:95.7%)を得た。
SC−17の合成方法
PXGL6.91g(0.05mol)、水酸化カリウム21.0g(0.38mol)、ポリエチレングリコール400ジエチルエーテル0.2g(0.4mmol)、及びトルエン200mlを混合して激しく撹拌しながら、この混合物に対しアリルブロマイド22.7g(0.19mol)を26乃至70℃で2時間20分間かけて滴下した。これを昇温させて還流下(106℃)で2時間反応させた後、室温まで放冷し、その反応液を塩酸水に注加し、分液処理して塩酸水及び水で洗浄した。次いで有機層を分離して無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下で溶媒を留去し、減圧乾燥させることにより、淡黄色透明溶液9.07g(収率:83%)を得た(これをPXGLAEと略す。)。
PXGL6.91g(0.05mol)、水酸化カリウム21.0g(0.38mol)、ポリエチレングリコール400ジエチルエーテル0.2g(0.4mmol)、及びトルエン200mlを混合して激しく撹拌しながら、この混合物に対しアリルブロマイド22.7g(0.19mol)を26乃至70℃で2時間20分間かけて滴下した。これを昇温させて還流下(106℃)で2時間反応させた後、室温まで放冷し、その反応液を塩酸水に注加し、分液処理して塩酸水及び水で洗浄した。次いで有機層を分離して無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下で溶媒を留去し、減圧乾燥させることにより、淡黄色透明溶液9.07g(収率:83%)を得た(これをPXGLAEと略す。)。
得られたPXGLAE2.18g(0.01mol)、白金−炭素(Pt 5wt%含有)36mg、及びトルエン50mlを混合撹拌し、そこへトリエトキシシラン3.97g(0.02mol)を加えて加熱して、還流下5時間反応させた。その反応液を室温まで放置冷却後、ポリテトラフルオロエチレン製フィルタ(ポアサイズ0.45μm)で濾過して得られた濾液から溶媒を留去し、減圧乾燥させることにより、無色透明液体5.65g(収率:92%)を得た。
化合物例
式1で表される芳香族アルコール誘導体であってZが式2で表されるアルコキシシリル含有基であるもの
・・・・式1−1
(式1−1中、R1、R2、R3、a、h、n、m、o及びpは、前記と同意義)
で表される化合物の例としては、SC−01乃至SC−11を挙げることができる。
式1で表される芳香族アルコール誘導体であってZが式2で表されるアルコキシシリル含有基であるもの
(式1−1中、R1、R2、R3、a、h、n、m、o及びpは、前記と同意義)
で表される化合物の例としては、SC−01乃至SC−11を挙げることができる。
式1で表される芳香族アルコール誘導体であってZが式3で表されるアルコキシシリル含有基であるもの
・・・・式1−2
(式1−2中、R1、R4、R5、b、h、n、m、q及びrは、前記と同意義)
で表される化合物の例としては、SC−12乃至SC−23を挙げることができる。
(式1−2中、R1、R4、R5、b、h、n、m、q及びrは、前記と同意義)
で表される化合物の例としては、SC−12乃至SC−23を挙げることができる。
実施例1(化合物例SC−7を用いたゾル液調製)
n−プロパノール(10ml)に化合物例SC−07(0.5g、0.79mmol)を室温下で撹拌して溶解させたものに対し、1Nの塩酸水(128mg)(水7.11mmol相当)を滴下した。滴下後30分間撹拌し、10秒間超音波照射を行ってゾル液を調製した。
n−プロパノール(10ml)に化合物例SC−07(0.5g、0.79mmol)を室温下で撹拌して溶解させたものに対し、1Nの塩酸水(128mg)(水7.11mmol相当)を滴下した。滴下後30分間撹拌し、10秒間超音波照射を行ってゾル液を調製した。
(前記ゾル液を使ったスピンコート試験と評価)
芳香族ポリカーボネートプレート上に、調製した前記ゾル液を1000rpmで30秒間スピンコートした後、室温で30分間放置し、次いで120℃で4時間硬化させることによりハードコート層を形成した。
実施例2
実施例1における化合物例SC−07(0.5g)及び1Nの塩酸水(123mg)のそれぞれを、化合物例SC−11(0.5g、0.76mmol)及び1Nの塩酸水(123mg)(水6.81mmol相当)に代えた他は、実施例1と同様に処理してゾル液を調製し、ポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
実施例1における化合物例SC−07(0.5g)及び1Nの塩酸水(123mg)のそれぞれを、化合物例SC−11(0.5g、0.76mmol)及び1Nの塩酸水(123mg)(水6.81mmol相当)に代えた他は、実施例1と同様に処理してゾル液を調製し、ポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
実施例3
実施例1における化合物例SC−07(0.5g)を化合物例SC−02(0.5g、1.06mmol)に、1Nの塩酸水(128mg)を1Nのアンモニア水(86mg)(水4.78mmol相当)に、それぞれ代えた他は、実施例1と同様に処理してゾル液を調製し、ポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
実施例1における化合物例SC−07(0.5g)を化合物例SC−02(0.5g、1.06mmol)に、1Nの塩酸水(128mg)を1Nのアンモニア水(86mg)(水4.78mmol相当)に、それぞれ代えた他は、実施例1と同様に処理してゾル液を調製し、ポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
実施例4
実施例1における化合物例SC−07(0.5g)を化合物例SC−17(0.5g)(0.91mmol)に、1Nの塩酸水(128mg)を1Nの塩酸水(148mg)(水8.23mmol相当)に代えた他は、実施例1と同様に処理してゾル液を調製し、ポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
実施例1における化合物例SC−07(0.5g)を化合物例SC−17(0.5g)(0.91mmol)に、1Nの塩酸水(128mg)を1Nの塩酸水(148mg)(水8.23mmol相当)に代えた他は、実施例1と同様に処理してゾル液を調製し、ポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
実施例5
n−プロパノール(10ml)とテトラエトキシシラン(TEOS)(0.85g)(4.1mmol)を室温下で撹拌して溶解させたものに対し、1Nの塩酸水(443mg)(水24.6mmol相当)を滴下した。滴下後30分間撹拌し、10秒間超音波照射を行ってTEOSゾル液を調製した。
n−プロパノール(10ml)とテトラエトキシシラン(TEOS)(0.85g)(4.1mmol)を室温下で撹拌して溶解させたものに対し、1Nの塩酸水(443mg)(水24.6mmol相当)を滴下した。滴下後30分間撹拌し、10秒間超音波照射を行ってTEOSゾル液を調製した。
このゾル液と実施例1で調製したゾル液を、SC−07ゾル液/TEOSゾル液=1:0.39の重量比で混合して30分間撹拌した後、10秒間超音波処理を行って混合ゾル液を調製した。この混合ゾル液を実施例1と同様に処理してポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
実施例6(化合物例SC−7とMS56の混合系)
n−プロパノール(10ml)とメチルシリケート(三菱化学社製 商品記号:MS56)(0.80g)(0.08mmol)を室温下で撹拌して溶解させたものに対し、1Nの塩酸水(288mg)(水16mmol相当)を滴下した。滴下後30分間撹拌、10秒間超音波照射してゾル液を調製した。このMS56ゾル液と実施例1で調製したゾル液を、SC−07ゾル液/MS56ゾル液=1:0.2(重量比)で混合して30分間撹拌した。10秒間超音波処理して混合ゾル液とした。また、実施例1と同様の操作でポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
n−プロパノール(10ml)とメチルシリケート(三菱化学社製 商品記号:MS56)(0.80g)(0.08mmol)を室温下で撹拌して溶解させたものに対し、1Nの塩酸水(288mg)(水16mmol相当)を滴下した。滴下後30分間撹拌、10秒間超音波照射してゾル液を調製した。このMS56ゾル液と実施例1で調製したゾル液を、SC−07ゾル液/MS56ゾル液=1:0.2(重量比)で混合して30分間撹拌した。10秒間超音波処理して混合ゾル液とした。また、実施例1と同様の操作でポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
実施例7(化合物例SC−07とトリアルコキシシランの混合系)
n−プロパノール(10ml)フェニルトリエトキシシラン(PTESと略す)(0.5g)(2.1mmol)、を室温下で撹拌溶解して、ここへ1Nの塩酸水(169mg)(水9.4mmol相当)を滴下した。滴下後30分間撹拌、10秒間超音波照射してゾル液を調製した。このPTESゾル液と実施例1で調製したゾル液を、SC−07ゾル液/PTESゾル液=1:0.4(重量比)で混合して30分間撹拌した。10秒間超音波処理して混合ゾル液とした。また、実施例1と同様の操作でポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
n−プロパノール(10ml)フェニルトリエトキシシラン(PTESと略す)(0.5g)(2.1mmol)、を室温下で撹拌溶解して、ここへ1Nの塩酸水(169mg)(水9.4mmol相当)を滴下した。滴下後30分間撹拌、10秒間超音波照射してゾル液を調製した。このPTESゾル液と実施例1で調製したゾル液を、SC−07ゾル液/PTESゾル液=1:0.4(重量比)で混合して30分間撹拌した。10秒間超音波処理して混合ゾル液とした。また、実施例1と同様の操作でポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
比較例1(特許第3238891に記載の実施例9)
数平均分子量4,400のアルコキシシリル化ポリカーボネート(4.62g)とテトラヒドロフラン46gを混合して溶解させた後、1N−塩酸水0.34gを添加して室温下で1時間にわたり強撹拌することにより加水分解を行わせ、ヒドロゾル液を調製した。このヒドロゾル液を用いて実施例1と同様に処理してポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
数平均分子量4,400のアルコキシシリル化ポリカーボネート(4.62g)とテトラヒドロフラン46gを混合して溶解させた後、1N−塩酸水0.34gを添加して室温下で1時間にわたり強撹拌することにより加水分解を行わせ、ヒドロゾル液を調製した。このヒドロゾル液を用いて実施例1と同様に処理してポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
比較例2(特開2001−79980の実施例1)
テトラエトキシシラン1モルに対して蒸留水4モル及びエタノール10モルを混合して溶解させ、ヒドロゾル液を調製した。一方、そのヒドロゾル液の10重量%の重量のPEG(ポリエチレングリコール)(分子量670)を採取し、これに前記と同量のエタノール(10モル)を混合して溶解させたPEGアルコール溶液全部を先のヒドロゾル溶液に加えて十分に撹拌して溶解させることにより、コーティング用ヒドロゾル液を調製した。このヒドロゾル液を用いて実施例1と同様に処理してポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
テトラエトキシシラン1モルに対して蒸留水4モル及びエタノール10モルを混合して溶解させ、ヒドロゾル液を調製した。一方、そのヒドロゾル液の10重量%の重量のPEG(ポリエチレングリコール)(分子量670)を採取し、これに前記と同量のエタノール(10モル)を混合して溶解させたPEGアルコール溶液全部を先のヒドロゾル溶液に加えて十分に撹拌して溶解させることにより、コーティング用ヒドロゾル液を調製した。このヒドロゾル液を用いて実施例1と同様に処理してポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
比較例3(特開2001−79980の実施例2)
テトラエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、エタノール、蒸留水、及び塩酸(触媒)を、モル比で0.8:0.2:10:4:0.01の割合で混合し、これを1時間撹拌してヒドロゾル液を得た。これとは別に、前記テトラエトキシシランとフェニルトリエトキシシランの合計重量に対して5重量%の重量のPEG(分子量1000)を、前記エタノールと同量のエタノール(10モル)に添加し、これを先のヒドロゾル液と合わせて撹拌混合することによりコーティング用ヒドロゾル液を得た。このヒドロゾル液を用いて実施例1と同様に処理してポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
テトラエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、エタノール、蒸留水、及び塩酸(触媒)を、モル比で0.8:0.2:10:4:0.01の割合で混合し、これを1時間撹拌してヒドロゾル液を得た。これとは別に、前記テトラエトキシシランとフェニルトリエトキシシランの合計重量に対して5重量%の重量のPEG(分子量1000)を、前記エタノールと同量のエタノール(10モル)に添加し、これを先のヒドロゾル液と合わせて撹拌混合することによりコーティング用ヒドロゾル液を得た。このヒドロゾル液を用いて実施例1と同様に処理してポリカーボネート基板上にハードコート層を形成した。
以上の実施例1乃至7及び比較例1乃至3により得られたポリカーボネート基板上のハードコート層について、次の[1]乃至[4]の項目の評価を行った結果を表1に表した。
[1]表面硬度[JIS−K5600−5−4による引っかき硬度(鉛筆硬度)]
[2]密着性[JIS−K5600−5−6による付着性(クロスカット法)]
[3]透明性(全光線透過率に関し80%以上を○、50%以上80%未満を△、50%未満を×とした。)
[4]耐溶剤性(表1記載の各溶媒[n−プロパノール、トルエン、THF(テトラヒドロフラン)]を含浸させた綿棒でハードコート層表面を20往復ラビングした後、表面状態を目視で評価した。評価の判定は、変化なしを○、表面に白濁があるものを△、コート層が完全に溶解脱離したものを×とした。)
[1]表面硬度[JIS−K5600−5−4による引っかき硬度(鉛筆硬度)]
[2]密着性[JIS−K5600−5−6による付着性(クロスカット法)]
[3]透明性(全光線透過率に関し80%以上を○、50%以上80%未満を△、50%未満を×とした。)
[4]耐溶剤性(表1記載の各溶媒[n−プロパノール、トルエン、THF(テトラヒドロフラン)]を含浸させた綿棒でハードコート層表面を20往復ラビングした後、表面状態を目視で評価した。評価の判定は、変化なしを○、表面に白濁があるものを△、コート層が完全に溶解脱離したものを×とした。)
Claims (8)
- 式4で表される芳香族アルコール類に、式2又は式3で表されるアルコキシシリル含有基を導入して芳香族アルコール誘導体を得る工程と、
その芳香族アルコール誘導体におけるアルコキシシリル基を加水分解及び重縮合させる工程を包含する有機・無機ハイブリッド表面改質材料の製法。
[式4中、
(R1)hは、h個の置換基R1を示し、
R1は、水素原子、置換基を有しない若しくは有するアルキル基、置換基を有しない若しくは有するアリール基、置換基を有しない若しくは有するアラルキル基、又はアリサイックリック基を示し、
hは0乃至5の整数を示し、
mは1乃至6の整数を示し、
h+mは1乃至6の整数であり、
nは1乃至10の整数を示す。]
(式2中、
aは、0、1又は2を示し、
R2及びR3は、互いに独立的に、枝分かれを有しない若しくは有するアルキル基を示し、
o及びpは、それぞれ1又は2を示し、
o+pは3である。)
(式3中、
bは、0、1又は2を示し、
R4及びR5は、互いに独立的に、枝分かれを有しない若しくは有するアルキル基を示し、
q及びrは、それぞれ1又は2を示し、
q+rは3である。) - 下記式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体の加水分解及び重縮合により有機・無機ハイブリッド表面改質材料を形成することを特徴とする有機・無機ハイブリッド表面改質材料の製法。
[式1中、
(R1)hは、h個の置換基R1を示し、
R1は、水素原子、置換基を有しない若しくは有するアルキル基、置換基を有しない若しくは有するアリール基、置換基を有しない若しくは有するアラルキル基、又はアリサイックリック基を示し、
hは0乃至5の整数を示し、
mは1乃至6の整数を示し、
h+mは1乃至6の整数であり、
Zはアルコキシシリル含有基を示し、
nは1乃至10の整数を示す。] - 加水分解及び重縮合により有機・無機ハイブリッド表面改質材料を形成するための化合物であって、その化合物が下記式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体であることを特徴とする有機・無機ハイブリッド表面改質材料形成用化合物。
[式1中、
(R1)hは、h個の置換基R1を示し、
R1は、水素原子、置換基を有しない若しくは有するアルキル基、置換基を有しない若しくは有するアリール基、置換基を有しない若しくは有するアラルキル基、又はアリサイックリック基を示し、
hは0乃至5の整数を示し、
mは1乃至6の整数を示し、
h+mは1乃至6の整数であり、
Zはアルコキシシリル含有基を示し、
nは1乃至10の整数を示す。] - 下記式1で表されるアルコキシシリル含有基を有する芳香族アルコール誘導体を加水分解させ又は加水分解及び重縮合させてゾル液を調製すると共に、そのゾル液により改質対象表面を被覆する工程と、
前記改質対象表面を被覆したゾル液における芳香族アルコール誘導体の加水分解物を、重縮合により硬化させる工程を含むことを特徴とする表面改質方法。
[式1中、
(R1)hは、h個の置換基R1を示し、
R1は、水素原子、置換基を有しない若しくは有するアルキル基、置換基を有しない若しくは有するアリール基、置換基を有しない若しくは有するアラルキル基、又はアリサイックリック基を示し、
hは0乃至5の整数を示し、
mは1乃至6の整数を示し、
h+mは1乃至6の整数であり、
Zはアルコキシシリル含有基を示し、
nは1乃至10の整数を示す。] - 上記改質対象表面が有機高分子材料表面である請求項7記載の表面改質方法。
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JP2003279337A JP2005042053A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | 有機・無機ハイブリッド表面改質材料及びその関連技術 |
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WO2011142130A1 (ja) * | 2010-05-14 | 2011-11-17 | 株式会社Kri | 修飾金属酸化物ゾル |
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