JP2005041732A - 燃料改質装置 - Google Patents

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JP2005041732A JP2003202606A JP2003202606A JP2005041732A JP 2005041732 A JP2005041732 A JP 2005041732A JP 2003202606 A JP2003202606 A JP 2003202606A JP 2003202606 A JP2003202606 A JP 2003202606A JP 2005041732 A JP2005041732 A JP 2005041732A
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Shohei Matsuda
昌平 松田
Akira Harada
亮 原田
Yasuhiro Arai
康弘 新井
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Abstract

【課題】混合液体燃料を容器の外側から過熱する場合、蒸発部、改質部を容器内に連続一体に連接して収容し、装置全体をコンパクト化するとともに、改質部の入口から出口まで容器外側から均一に熱を加えて良質の改質ガスを生成する燃料改質装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る燃料改質装置は、燃料改質部26に、燃焼ガスの流れに沿って順に、燃焼室61、改質反応部54、混合原燃料蒸発部55、水蒸発部56を連続一体に連接して収容させるとともに、前記改質反応部54、前記混合原燃料蒸発部55、前記水蒸発部56のそれぞれの外側から前記燃焼ガスの熱が与えられる構成にした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、灯油、ナフサ、メタノール等の液体燃料を水素リッチなガス燃料に改質させる燃料改質装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭用または車両用等の商業用電源として脚光を浴びている燃料電池装置は、原燃料に都市ガス、プロパン等炭化水素系の気体燃料を使用している。
【0003】
しかし、気体燃料は、エネルギ密度が低い故に、常に一定量のエネルギの確保または補給が必要であり、さらにパイプラインの基盤が未整備または未発達の地域では大きな貯蔵設備や中継設備の確保が必要になるなどコストの高騰化を招いている。
【0004】
このため、最近の燃料電池装置では、原燃料を気体燃料から液体燃料に変更する研究開発が進められている。
【0005】
原燃料を気体燃料から液体燃料に変更する場合、燃料電池装置は、液体燃料を蒸発(気化)させる必要上、従来の改質部に新たに蒸発部(気化部)を加えた構造のものが必要になる。
【0006】
従来、気体燃料を水素リッチな改質燃料に生成する場合、燃料改質方式には、原燃料に水蒸気を加えて改質触媒を供給し、供給された改質触媒を容器外部から過熱する水蒸気改質法や、原燃料に水蒸気と空気を加え、空気で原燃料を部分酸化させ、その際に発生する熱を利用して同時に水蒸気改質を行わせるオートサーマル改質法、あるいは原燃料に空気を加えて燃焼触媒の作用の下、部分酸化させ、原燃料を水素リッチなガス燃料に改質させる部分酸化改質法とがある。
【0007】
従来の燃料電池装置は、これらの方式のうち、単独または幾つかとを組み合せて水素リッチなガス燃料を生成していた。
【0008】
液体燃料を水素リッチなガス燃料に改質させる場合、オートサーマル改質法を適用し、しかも過熱方式を容器の内部から発生させた内部燃焼蒸発形液体燃料改質装置が、例えば特開2003−34502号公報(例えば、特許文献1参照)に開示されている。
【0009】
この内部燃焼蒸発形液体燃料改質装置は、図6に示すように、各ノズル1a,1bから噴射される液体燃料、水、空気の混合原燃料の流れに沿って順に、改質器2に設けた霧化室(蒸発室)3、蒸発燃焼部4、改質触媒部5を備え、霧化室3で霧化させた混合燃料を触媒燃焼部4で酸素の下、触媒燃焼して熱を発生させ、発生した熱で未反応の混合原燃料を蒸発(気化)させ、改質触媒部5で水素リッチな改質ガスを生成するものである。
【0010】
また、液体燃料を水素リッチなガス燃料に改質させる場合、内部燃焼蒸発形液体燃料改質装置のほかに、混合原燃料を容器の外側から加熱させる外部燃焼蒸発形液体燃料改質装置が提案されている。
【0011】
この外部燃焼蒸発形液体燃料改質装置は、図7に示すように、霧化室(蒸発室)3を形成する蒸発器6と改質器2とを別置きに備え、蒸発器6に燃料ポンプ7を介して燃料タンク8からの液体原燃料とポンプ9を介して水タンク10からの水とを供給し、ここで燃料ノズル11から生成される燃焼ガスが霧化室3の外側を流れる間に、液体燃料と水との混合原燃料を加熱して蒸発(気化)させ、蒸発させた混合原燃料を改質器2に供給し、改質触媒12の触媒作用の下、水素リッチなガス燃料に改質させ、改質させたガス燃料のうち、一酸化炭素を一酸化炭素変成器13、選択酸化器14で除去させた後、燃料電池本体15の燃料極16に供給し、空気極17に、フィルタ20、ブロア21を備える空気供給系18から供給された酸素と化学反応させ、その際、直流起電力を発生させている。
【0012】
なお、蒸発器6に設けた燃料ノズル11は、燃料極16からの未反応燃料と空気極17からの未反応の空気とで燃焼ガスを生成し、霧化室3の外側から混合原燃料を加熱し、混合原燃料を蒸発(気化)させている。
【0013】
また、燃料電池本体15は、冷却板19を備え、混合原燃料と空気とが化学反応する際に発生する熱を除去する冷却水循環系22を備えている。
【0014】
【特許文献1】
特開2003−34502号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示した内部燃焼蒸発形液体燃料改質装置は、改質器2を混合液体燃料の流れに沿って霧化室3、改質触媒12を順次配置する連続一体に連接した構造にできるので装置全体をコンパクト化できる優れたものである反面、混合液体燃料の蒸発(気化)に熱が大部分奪われ、燃料改質に要する熱の温度が低くなり、必ずしも良質の改質ガスが生成されず、ひいては電力発生効率を低下させる問題点が含まれていた。
【0016】
このため、電力発生効率を高く維持させることを考慮するならば、図7に示した外部燃焼蒸発形液体燃料改質装置が選択される。
【0017】
しかし、外部燃焼蒸発形液体燃料改質装置は、蒸気室(気化室)を広くして配管スペースを確保しなければならず、コンパクト化に対する大きな支障になっていた。特に、家庭用または車両用の電源として適用する場合、広いスペースの確保ができないだけに何らかの対策が必要とされていた。
【0018】
また、外部燃焼蒸発形液体燃料改質装置は、配管を備えているため、配管からの放熱を抑制し、その放熱分をエネルギの有効利用の点から燃料改質に振り向ける対策が必要になることはもとより、起動時の熱源の確保、あるいは起動、停止時に蒸発(気化)した混合原燃料が配管に付着し、ここから改質部の改質蒸発に流れ、蒸発効率を著しく低下させる等、何らかの対策を講じなければならない多くの問題点が含まれていた。
【0019】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、混合液体燃料を容器の外側から過熱する場合、蒸発部、改質部を容器内に連続一体に連接して収容し、装置全体をコンパクト化するとともに、改質部の入口から出口まで容器外側から均一に熱を加えてより良質の改質ガスを生成する燃料改質装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、燃料改質部に、燃焼ガスの流れに沿って順に、燃焼室、改質反応部、混合原燃料蒸発部、水蒸発部を連続一体に連接して収容させるとともに、前記改質反応部、前記混合原燃料蒸発部、前記水蒸発部のそれぞれの外側から前記燃焼ガスの熱が与えられる構成にしたものである。
【0021】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、燃料改質部に、燃焼ガスの流れに沿って順に、触媒燃焼部、改質反応部、混合原燃料蒸発部、水蒸発部を連続一体に連接して収容させるとともに、前記改質反応部、前記混合原燃料蒸発部、前記水蒸発部のそれぞれの外側から前記燃焼ガスの熱が与えられる構成にしたものである。
【0022】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、連続一体に連接する改質反応部、混合原燃料蒸発部、水蒸発部は、外側に燃焼ガスが流れる通路を備えたものである。
【0023】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、改質反応部は、断熱部で区画され、区画された内側でオートサーマル改質反応を行わせる第1改質触媒と、その外側で水蒸気改質を行わせる第2改質触媒とを充填させる構成にしたものである。
【0024】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、改質反応部は、改質触媒の周方向に沿って熱供給部を備えたものである。
【0025】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、連続一体に連接する混合原燃料蒸発部、水蒸発部は、周方向に沿って熱供給部を備えたものである。
【0026】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、熱供給部は電気ヒータで予熱できる構造であることを特徴とするものである。
【0027】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、燃焼室は、燃料噴射部と起動用燃料噴射部とを備えたものである。
【0028】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、起動用燃料噴射部は、燃料霧化混合部と燃料ノズルとを備えたものである。
【0029】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項10に記載したように、起動用燃料噴射部は、液体燃料供給系から供給される液体燃料と空気供給系から供給される空気との混合原燃料を使用する構成にしたものである。
【0030】
また、本発明に係る燃料改質装置は、上述の目的を達成するために、請求項11に記載したように、燃料噴射部は、燃料電池本体からのオフガスを使用する構成にしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る燃料改質装置の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
【0032】
図1は、本発明に係る燃料改質装置の第1実施形態を示す概略縦断面図である。また、図3は、図1で示した本発明に係る燃料改質装置を組み込んだ燃料電池発電プラントを示す概略系統図である。
【0033】
本実施形態に係る燃料電池発電プラントは、図3に示すように、混合液体燃料供給系25、燃料改質装置26、一酸化炭素除去系27、燃料電池本体28、冷却水循環系29とで構成されている。
【0034】
混合液体燃料供給系25は、空気供給系30、液体燃料供給系31、水供給系32を備えている。
【0035】
空気供給系30は、フィルタ33、ブロア34を備え、大気から吸い込んだ空気に含まれる塵埃をフィルタ33で除去し、ブロア34で昇圧した後、その一部を一酸化炭素除去系27、燃料電池本体28に供給し、その残りの一部を液体燃料供給系31に、さらにその残りを水供給系32のそれぞれに供給する。
【0036】
また、液体燃料供給系31は、燃料タンク35、燃料ポンプ36、燃料用エゼクタ37を備え、燃料タンク35からの液体燃料を燃料ポンプ36で昇圧した後、燃料用エゼクタ37で空気供給系30からの空気の吸引力を借りて液体燃料を誘引し、燃料改質部26に供給する。
【0037】
また、水供給系32は、水タンク38、ポンプ39を備え、水タンク38からの水をポンプ39で昇圧した後、水用エゼクタ40で空気供給系30からの空気の吸引力を借りて水を誘引し、燃料改質部26に供給する。
【0038】
一方、燃料改質部26は、供給された液体燃料、空気、水の混合原燃料を蒸発させて気化し、そのガス燃料を改質触媒の触媒作用の下、水素リッチなガス燃料に改質させ、改質させたガス燃料に含まれる一酸化炭素を一酸化炭素除去部27の一酸化炭素変成器41および選択酸化器42で除去させた後、燃料電池本体28に供給する。
【0039】
燃料電池本体28は、燃料極43、空気極44、冷却板45を備え、一酸化炭素除去部27から燃料極43に供給された改質ガス燃料と空気供給系30から空気極44に供給された空気のうち酸素とで化学反応させ、その際に発生する起電力を集めて直流の電力を発生させる。
【0040】
また、燃料電池本体28は、改質ガス燃料を酸素で化学反応させた後、燃料極43から出た未反応の改質ガス燃料を第1オフガス系46を介して燃料改質部26に供給する一方、空気極44から出た未反応の酸素を第2オフガス系47を介して燃料改質部26に供給し、ここで燃料噴射部48によって燃焼ガスを生成し、燃料改質部26を外側から加熱する加熱源にしている。
【0041】
また、燃料電池本体28は冷却板45にポンプ49、放熱器50を介装させて冷却水循環系29を備え、冷却水循環系29から供給される冷却水を冷却板45を介して各極43,44で化学反応の際に生成される熱を冷却する。
【0042】
このような構成を備える燃料電池発電プラントに組み込まれる燃料改質装置は、図1に示すように、筒状の燃料改質部26に設けた燃料噴射部48から生成された燃焼ガスの流れに沿って順に、燃焼室51、断熱部52で仕切られた改質触媒53を充填する改質反応部54、混合原燃料蒸発部55、水蒸発部56を連続一体に連接して収容する構成になっている。
【0043】
また、断熱部52で仕切られた改質触媒53は、内側に第1改質触媒53aを充填し、外側に第2改質触媒53bを充填して区画され、第1改質触媒53aで合流混合原燃料にオートサーマル改質反応を行わせ、第2改質触媒53bでオートサーマル改質後の合流混合原燃料に水蒸気改質反応を行わせる構成になっている。
【0044】
このような構成において、本実施形態に係る燃料改質部26は、図3に示した第1オフガス系46、第2オフガス系47のそれぞれから燃料噴射部48に燃料および酸素が供給され、燃焼室51で燃焼ガスが生成されると、その燃焼ガスを改質反応部54、混合原燃料蒸発部55、水蒸発部56のそれぞれの外側に形成する通路57を介して流れ、ここから出口58を介して外部に排出される。
【0045】
なお、起動時、水蒸発部56および混合原燃料蒸発部55の温度が低い場合には、通路57に配設された電気ヒータ61により昇温を行う。安定した運転状態になった後は、各オフガス系46,47からの燃料および酸素による燃焼熱で熱が供給されるため、電気ヒータ61による加熱は停止される。なお、電気ヒータ61は通路57に螺旋状に設置され、燃焼ガスから燃料改質部26、原燃料蒸発部55および水蒸発部56への伝熱を促進する。
【0046】
燃焼ガスが通路57を流れる間に、水蒸発部56には、水入口部59で旋回流が与えられた水が供給される。同時に、混合原燃料蒸発部55には、混合原燃料入口部60で旋回流が与えられた混合原燃料が供給される。
【0047】
なお、水入口部59および混合原燃料入口部60のそれぞれは、容器の接線方向に沿って設置し、水および混合原燃料のそれぞれに旋回力を持たせている。また、起動時、通路57を流れる燃焼ガスの温度が低いとき、混合原燃料蒸発部55および水蒸発部56のそれぞれには熱供給部、例えば電気ヒータ61を巻装し、混合原燃料および水のそれぞれの加熱源として使用される。
【0048】
電気ヒータ61または燃焼ガスを加熱源とし、水蒸発部56で蒸発した水蒸気は、混合原燃料蒸発部55に供給され、ここで蒸発した混合原燃料と合流し、改質反応部54に供給される。なお、水蒸発部56の外側から加熱される温度はライデンフロスト現象が発生しない温度に維持されている。
【0049】
改質反応部54は、混合原燃料蒸発部55から供給された合流混合原燃料を断熱部52を介して蛇行させ、この間、通路57を流れる燃焼ガスを加熱源とし、改質触媒53のうち、第1改質触媒53aでオートサーマル改質反応を行わせた後、第2改質触媒53bで水蒸気改質反応を行わせ、より一層水素リッチなガス燃料に改質させ、その改質ガス燃料をガス燃料出口70を介して図3に示した一酸化炭素除去部27に供給する。
【0050】
このように、本実施形態は、燃料改質部26の燃料噴射部48から生成される燃焼ガスの流れに沿って順に、燃焼室51、改質反応部54、混合原燃料蒸発部55、水蒸発部56を連続一体に連接して燃料改質部26に収容するとともに、改質反応部54、混合原燃料蒸発部55、水蒸発部56のそれぞれを、燃焼室51からの燃焼ガスを加熱源として外側から加熱させる構成にしたので、装置全体をコンパクト化することができ、外側から熱を均一に加えてより一層良質の改質ガス燃料を生成することができる。
【0051】
図2は、本発明に係る燃料改質装置の第2実施形態を示す概略縦断面図である。
【0052】
本実施形態は、燃料電池本体28の燃料極16から第1オフガス系46を介して燃料改質部26へ供給される燃料の熱量が低く、燃料噴射部48による拡散燃焼が安定しない場合に適用される形態である。また、燃料噴射部の下流に触媒燃焼部66を設け熱量の低いガスの安定燃焼を行う構成である。
【0053】
触媒燃焼部66は、例えば積層状に配列した燃焼触媒67の外側に設置する熱供給部、例えば電気ヒータ68と、改質触媒67を支持し、断熱材で作製された支持台69とを備えている。
【0054】
なお、他の構成要素は、図1で示した構成要素と同一なので、その構成要素の符号をそのまま使用し、重複説明を省略する。
【0055】
上述の構成を備える触媒燃焼部66は、起動時、支持台69で支持される燃焼触媒67を電気ヒータ68の熱で加熱させ、加熱させた燃焼触媒67に燃料噴射部48からオフガスを導入して燃焼反応させて燃焼ガスを生成し、生成した燃焼ガスを通路57に供給し、ここから改質反応部54、混合原燃料蒸発部55、水蒸発部56のそれぞれの外側から内側に向って均一に熱を与えている。なお、電気ヒータ68は、第1オフガス系46、第2オフガス系47からのオフガスが燃焼触媒67に供給されるまで燃焼触媒67を加熱するために使用される。燃焼触媒67において燃焼反応が進行し予め定められた温度になった後は、電気ヒータ68による加熱は停止される。
【0056】
また、図4および図5は、起動時に図2に示した電気ヒータ61を使用しない本発明に係る燃料改質装置および燃料改質装置を組み込んだ燃料電池発電プラントの第3実施形態を示す概略図である。起動時に電気ヒータ61を使用しないことより、起動時、電力を節減でき、外部からの電源供給が無い条件においても発電が可能なシステムである。
【0057】
本実施形態は、図4に示すように、燃料改質部26の燃焼室51に、通常運転時に使用する燃料噴射部48と起動運転時に使用する起動用燃料噴射部62とを設けたものである。
【0058】
この起動用燃料噴射部62は、図5に示すように、燃料混合部63aと燃料ノズル63bとで構成されている。なお、燃料ノズル63bは、原燃料を微細に霧化するアトマイズノズル構造になっている。
【0059】
また、起動用燃料噴射部62には、混合液体燃料部25の液体燃料供給系31から分岐する起動用液体燃料供給系64と、空気供給系30から分岐する起動用空気供給系65とが設けられている。
【0060】
なお、他の構成要素は、燃料改質部26を除いて図2および図3で示した構成要素と同一なので、その構成要素の符号をそのまま使用し、重複説明を省略する。
【0061】
このような構成を備える燃料電池発電プラントに組み込まれる燃料改質装置は、図4に示すように、筒状の燃料改質部26に設けた燃料改質部48または起動用燃料噴射部62からの混合原燃料の流れに沿って順に、燃焼室51、触媒燃焼部66、断熱部52で仕切られた改質触媒53を充填する改質反応部54、混合原燃料蒸発部55、水蒸発部56を連続一体に連接して収容する構成になっている。燃焼ガスの通路57には電気ヒータ61の代わりに、伝熱促進体71が設置される。
【0062】
このように、本実施形態は、燃料改質部26に燃料噴射部48と起動用燃料噴射部62とを設けるとともに、燃料噴射部48または起動用燃料噴射部62からの混合原燃料の流れに沿って順に、燃焼室51、触媒燃焼部66、改質反応部54、混合原燃料蒸発部55、水蒸発部56を連続一体に連接して燃料改質部26に収容させ、混合原燃料から水素リッチな燃焼ガスを生成する構成にしたので、装置全体のコンパクト化の下、起動時間をより一層短くして良質の改質燃料ガスを生成することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明に係る燃料改質装置は、一つの装置内で燃焼ガスの生成、混合原燃料の改質、混合原燃料の蒸発、水の蒸発を同時に連続して行うことができる構成にするとともに、混合原燃料の改質、混合原燃料の蒸発、水の蒸発に際し、外側から燃焼ガスの熱を均一に与えて行うことができる構成にしたので、装置をコンパクト化することができ、より一層良質の改質燃料ガスを生成することができる。
【0064】
また、本発明に係る燃料改質装置は、燃料改質部に、通常運転時に使用する燃料噴射部のほかに起動用燃料噴射部を設け、この起動用燃料輻射部に混合原燃料を確実に供給できる構成にするとともに、混合原燃料から燃焼ガスを生成する触媒燃焼部を設けたので、起動時間をより一層早めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料改質装置の第1実施形態を示す概略縦断面図。
【図2】本発明に係る燃料改質装置の第2実施形態を示す概略縦断面図。
【図3】図1または図2に示した燃料改質装置を組み込んだ燃料電池発電プラントの概略系統図。
【図4】本発明に係る燃料改質装置の第3実施形態を示す概略断面図
【図5】図4に示す燃料改質装置を組み込んだ燃料電池発電プラントの概略系統図。
【図6】従来の燃料改質装置を示す概念図。
【図7】従来の燃料改質装置を組み込んだ燃料電池発電プラントの概略系統図。
【符号の説明】
1a,1b ノズル
2 改質器
3 霧化室
4 触媒燃焼部
5 改質触媒部
6 蒸発器
7 燃料ポンプ
8 燃料タンク
9 ポンプ
10 水タンク
11 燃料ノズル
12 改質触媒
13 一酸化炭素変成器
14 選択酸化器
15 燃料電池本体
16 燃料極
17 空気極
18 空気供給系
19 冷却板
20 フィルタ
21 ブロア
22 冷却水循環系
25 混合液体燃料供給部
26 燃料改質部
27 一酸化炭素除去部
28 燃料電池本体
29 冷却水循環系
30 空気供給系
31 液体燃料供給系
32 水供給系
33 フィルタ
34 ブロア
35 燃料タンク
36 燃料ポンプ
37 燃料用エゼクタ
38 水タンク
39 ポンプ
40 水用エゼクタ
41 一酸化炭素変成器
42 選択酸化器
43 燃料極
44 空気極
45 冷却板
46 第1オフガス系
47 第2オフガス系
48 燃料噴射部
49 ポンプ
50 放熱器
51 燃焼室
52 断熱部
53 改質触媒
53a 第1改質触媒
53b 第2改質触媒
54 改質反応部
55 混合原燃料蒸発部
56 水蒸発部
57 通路
58 出口
59 水入口部
60 混合原燃料入口部
61 電気ヒータ
62 起動用燃料噴射部
63a 燃料混合部
63b 燃料ノズル
64 起動用液体燃料供給系
65 起動用空気供給系
66 触媒燃焼部
67 燃焼触媒
68 電気ヒータ
69 支持台
70 ガス燃料出口
71 伝熱促進体

Claims (11)

  1. 燃料改質部に、燃焼ガスの流れに沿って順に、拡散燃焼器、燃焼室、改質反応部、混合原燃料蒸発部、水蒸発部を連続一体に連接して収容させるとともに、前記改質反応部、前記混合原燃料蒸発部、前記水蒸発部のそれぞれの外側から前記燃焼ガスの熱が与えられる構成にしたことを特徴とする燃料改質装置。
  2. 燃料改質部に、燃焼ガスの流れに沿って順に、触媒燃焼部、改質反応部、混合原燃料蒸発部、水蒸発部を連続一体に連接して収容させるとともに、前記改質反応部、前記混合原燃料蒸発部、前記水蒸発部のそれぞれの外側から前記燃焼ガスの熱が与えられる構成にしたことを特徴とする燃料改質装置。
  3. 連続一体に連接する改質反応部、混合原燃料蒸発部、水蒸発部は、外側に燃焼ガスが流れる通路を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の燃料改質装置。
  4. 改質反応部は、断熱部で区画され、区画された内側でオートサーマル改質反応を行わせる第1改質触媒と、その外側で水蒸気改質を行わせる第2改質触媒とを充填させる構成にしたことを特徴とする請求項1または2記載の燃料改質装置。
  5. 改質反応部は、改質触媒の周方向に沿って熱供給部を備えたことを特徴とする請求項2記載の燃料改質装置。
  6. 連続一体に連接する混合原燃料蒸発部、水蒸発部は、周方向に沿って熱供給部を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の燃料改質装置。
  7. 熱供給部は電気ヒータで予熱できることを特徴とする請求項5または6記載の燃料改質装置。
  8. 燃焼室は、燃料噴射部と起動用燃料噴射部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料改質装置。
  9. 起動用燃料噴射部は、燃料霧化混合部と燃料ノズルとを備えたことを特徴とする請求項8記載の燃料改質装置。
  10. 起動用燃料噴射部は、液体燃料供給系から供給される液体燃料と空気供給系から供給される空気との混合原燃料を使用する構成にしたことを特徴とする請求項8記載の燃料改質装置。
  11. 燃料噴射部は、燃料電池本体からのオフガスを使用する構成にしたことを特徴とする請求項8記載の燃料改質装置。
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