JP2005041369A - 通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステム - Google Patents

Abstract

【課題】 車載機器の画像表示仕様に関らず、任意の画像情報を車載機器の表示部に表示することを可能にする。
【解決手段】 車載機器２からパーソナルコンピュータ（ＰＣ）４へ車載機器の固有情報を伝達し、ＰＣが、車載機器の固有情報と予め入力しストアされている画像情報とを、インターネット（ＩＮ）３を介してサーバ６へ送信する。サーバは、ＩＮを介して受信した画像情報を、ＩＮを介して受信した車載機器の固有情報によって特定される車載機器の画像表示仕様に対応するように変換し、変換した画像情報をＰＣへ送信する。ＰＣから変換された画像情報が、メモリスティック５によって車載機器に伝達されるので、車載機器は画像情報を表示部９に表示することができる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、たとえばインターネットのような通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステムに関する。

過去、画像情報における動画を楽しむ手段には、たとえば映画やテレビジョンなどがあり、いずれも劇場や家屋などの建屋内において動画の配給者や製作者から提供される情報を楽しむものが大半であった。近年、ビデオカメラや動画撮影可能なデジタルカメラの普及により、個人的にオリジナルな動画を作製して楽しむ人の数が飛躍的に増大し、動画の撮影および撮影した動画情報の送受信と再生とが可能な携帯電話機の出現により、さらに場所を問わずオリジナル動画を楽しむ人の数が一層増大する傾向にある。したがって、車両たとえば自動車の中に居る場合にも、オリジナル動画を、車両に搭載される電気機器である車載機器を利用して楽しみたいという要求がある。

しかしながら、従来の車載機器およびそれを備えるシステムにおいても、このような要求の実現されたものはない。従来は、パーソナルコンピュータ（略称ＰＣ）を、インターネットを介してサーバに接続し、車載機器の機種に応じてサーバに予め準備されている画像情報をＰＣから車載機器の機種を選択することによって抽出し、さらに抽出した画像情報をＰＣへダウンロードし、ダウンロードされた画像情報を、たとえば記録媒体を伝達手段として車載機器へ入力して再生するというものである。このように、従来のシステムでは、車載機器の機種毎に、該機種に対応して予めサーバに準備された画像情報を利用、すなわち再生することに限られており、自ら作製したオリジナル動画などの画像情報を再生することができなかった。

これは、車載機器の機種毎に、画像サイズやドットサイズなどの画像表示機能の仕様が異なるので、各ユーザが作製したオリジナル画像の車載機器による再生を可能にするためには、各ユーザが、各ユーザの車載機器の画像表示仕様に適合するように作製したオリジナル画像情報を、すべて車載機器の機種情報と対応付けしてサーバに予めストアしておかなければならないけれども、ユーザの数が膨大である実情を鑑みれば、サーバの記憶容量の点で実現不可能である。

また従来のシステムでは、ＰＣ側からサーバにストアされている車載機器の機種および該機種に付帯して予め準備されている画像情報を選定することができるけれども、サーバ側において車載機器の機種を識別し特定することができないので、サーバ側から積極的に車載機器の機種に適合するように操作した画像情報を提供できないというのが実情である。

インターネットを利用してサーバから車載機器の動作に関する情報を取得することに係る先行技術には、センターサーバから、オーディオ機器調整用データおよびオーディオ機器取付けデータを受信し、車載用オーディオシステムが、受信したオーディオ機器調整用データを使用して自動的に音響特性を調整し、ユーザがオーディオ機器取付けデータに従ってオーディオ機器を車両に取付けるというものがある（特許文献１参照）。

しかしながら、特許文献１では、機器の取付け情報と音声情報に関して開示するのみであり、画像情報に関しては全く開示されておらず、ましてユーザがオリジナルな画像情報を車載機器で再生する技術に関しては触れられていない。

特開２００２−６７８１５号公報

本発明の目的は、車載機器の画像表示仕様に関らず、任意の画像情報を車載機器の表示部に表示することを可能にする通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステムを提供することである。

本発明は、車両に搭載される電気機器であり画像を表示することのできる表示部を有する車載機器と、
通信網に接続可能であり、通信網を介して情報を送受信することのできる情報通信端末と、
少なくとも車載機器から情報通信端末へ車載機器の固有情報を伝達し、情報通信端末から車載機器へ画像情報を伝達することのできる情報伝達手段と、
通信網に接続可能であり、通信網を介して受信した画像情報を、通信網を介して受信した車載機器の固有情報によって特定される車載機器の画像表示仕様に対応するように変換し、変換した画像情報を送信することのできる画像情報変換手段とを含むことを特徴とする通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステムである。

また本発明は、前記情報伝達手段は、
可搬かつ車載機器および情報通信端末に対して着脱自在であり、車載機器および情報通信端末との間で車載機器の固有情報および画像情報の書込みと読出しとが可能な可搬式記録媒体であることを特徴とする。

また本発明は、前記可搬式記録媒体は、フラッシュメモリカードであることを特徴とする。

本発明によれば、車載機器から情報通信端末へ車載機器の固有情報を伝達し、情報通信端末が、車載機器の固有情報と予め入力しストアされている画像情報とを、通信網を介して画像情報変換手段へ送信し、画像情報変換手段が、通信網を介して受信した画像情報を、通信網を介して受信した車載機器の固有情報によって特定される車載機器の画像表示仕様に対応するように変換し、変換した画像情報を情報通信端末へ送信し、情報通信端末から変換された画像情報が情報伝達手段によって車載機器に伝達されるので、車載機器は画像情報を表示部に表示することができる。

したがって、ユーザが、ビデオカメラやデジタルカメラで個人的に作製したオリジナル画像情報を、前記画像情報として用いる場合であっても、車載機器の画像表示仕様を問題とすることなく、該オリジナル画像情報を車載機器において表示し、その画像を楽しむことができる。

また本発明によれば、情報伝達手段には、可搬式記録媒体、好ましくはフラッシュメモリカードが用いられる。このように情報伝達手段を、車載機器および情報通信端末とは別体の可搬式記録媒体とすることによって、ユーザは、車載機器に備えられるメモリの容量に関らず、多数の画像情報を複数の可搬式記録媒体にストアして保有することができる。また可搬式記録媒体にフラッシュメモリカードのような汎用記録媒体を用いることによって、安価で実用性の高いシステムが実現されるので、システムの汎用性が一層向上する。

図１は、本発明の実施の一形態である通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステム１の構成を示す系統図である。通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステム１（以後、画像表示カスタマイズシステム１と略称する）は、車両に搭載される電気機器であり画像を表示することのできる表示部９を有する車載機器２と、通信網３に接続可能であり、通信網３を介して情報を送受信することのできる情報通信端末４と、少なくとも車載機器２から情報通信端末４へ車載機器２の固有情報を伝達し、情報通信端末４から車載機器２へ画像情報を伝達することのできる情報伝達手段５である可搬式記録媒体と、通信網３に接続可能であり、通信網３を介して受信した画像情報を、通信網３を介して受信した車載機器２の固有情報によって特定される車載機器２の画像表示仕様に対応するように変換し、変換した画像情報を送信することのできる画像情報変換手段６とを含んで構成される。

車載機器２は、車両の１種であるたとえば自動車に搭載される電気機器であり、具体的には、ビデオ機器や表示部を有するオーディオ機器などが挙げられる。車載機器２は、中央処理装置（略称ＣＰＵ）を備えて車載機器２全体の動作制御を実行する処理回路７と、車載機器の電源スイッチを備えるとともに、動作指示信号などを入力する入力部８と、処理回路７からの動作制御信号に従って画像情報や車載機器２の動作状態などを表示する表示部９と、各種のプログラムや情報をストアするメモリ部１０と、情報伝達手段５として用いられる可搬式記録媒体であり、フラッシュメモリカードの１種であるメモリスティック（Memory Stick）が着脱自在に装着されるメモリスティックスロット１１と、メモリスティックスロット１１に装着されているメモリスティック５に情報を書込みおよび読出しを行うメモリステッィク制御部１２とを備える。

入力部８は、前述のように車載機器２の電源スイッチとともに設けられるたとえばキーボードであり、数字キーや予め入力情報が定められたファンクションキーなどを備え、車載機器２のユーザが、これらのキーを操作することによって、車載機器２の動作指示信号などを入力することができる。表示部９は、たとえば液晶ディスプレイによって実現され、処理回路７から出力される表示動作制御信号に従って、画像情報や車載機器２の動作状態に関する情報を表示することができる。

メモリ部１０は、たとえばハードディスク装置などによって構成され、随時画像情報の書込みおよび読出しを行うことができる。またメモリ部１０には、処理回路７が車載機器２全体の動作制御を行うためのプログラムと、車載機器の固有情報である製品シリアル番号および機種（製品型式）名が、製品出荷時に予めストアされている。

本実施の形態では、情報通信端末４は、パーソナルコンピュータ（略称ＰＣ）である。情報通信端末４は、本実施の形態の通信網３であるインターネット３に接続可能であり、インターネット３を介して画像情報変換手段６および他の情報通信端末と情報を送受信することができる。また本実施の形態のＰＣ４は、図示を省くけれども、車載機器２と同様に、メモリスティック５を着脱自在に装着することのできるメモリスティックスロットと、メモリスティック制御部とを備えるので、メモリスティックスロットに装着されているメモリスティック５に対して情報を書込みおよび読出すことができる。

本実施の形態では、画像情報変換手段６は、インターネット３に接続されるサービスサーバである。サーバ６には、入力された画像情報を、各種の車載機器の画像表示仕様に応じた様式に変換する動作制御プログラムが予め備えられている。したがって、インターネット３を介してＰＣ４から画像情報と車載機器２を特定する固有情報である製品シリアル番号や機種名とが入力されると、固有情報に基づいて車載機器２を特定し、入力された画像情報の様式を、該車載機器２の画像表示仕様に適合する様式に変換する。変換された画像情報は、再びインターネット３を介してＰＣ４へ送信される。ここで画像情報の様式とは、画像表示サイズ、表示色数、ドットサイズなどをいう。

またサーバ６は、様式の変換に止まらず、複数の静止画像として受信した画像情報を用いてコマ送り動画を生成し、このコマ送り動画を変換後の画像情報として送信、すなわち受信した静止画像情報から、車載機器２の画像表示仕様に適合したコマ送り動画の画像情報に変換して送信することができる。

図２は、画像表示カスタマイズシステム１の画像情報変換と画像表示動作を説明するフローチャートである。図２を参照して画像表示カスタマイズシステム１における画像情報変換と画像表示動作を簡単に説明する。

ステップａ０のスタートでは、車載機器２およびＰＣ４が動作可能であり、またＰＣ４がインターネット３に接続されてサーバ６と通信可能であり、さらにたとえばユーザが撮影したオリジナル画像情報が準備されている状態である。なお、この準備されるべき画像情報は、動画像情報であってもよく、また複数の静止画像情報であってもよい。

ステップａ１では、ＰＣ４に画像情報が入力される。この画像情報の入力は、ユーザによって、公知の方法で行われる。たとえばコンパクトディスクやデジタルバーサタイルディスクに記録されている画像情報を、ＰＣ４に備わるこれらのドライブ装置から入力してもよく、またフラッシュメモリカードに記録されている画像情報を、ＰＣカードアダプタなどを介して入力してもよい。

ステップａ２では、メモリスティック（図２中ではＭＳと略記する）５を車載機器２のメモリスティックスロット１１に装着する。ステップａ３では、メモリ部１０から読出した車載機器２の固有情報をメモリスティック５に書込む。ステップａ４では、メモリスティック５を車載機器２から離脱させる。

ステップａ５では、メモリスティック５をＰＣ４に装着する。ステップａ６では、ＰＣ４がメモリスティック５から車載機器２の固有情報を読出す。ステップａ７では、インターネット３を介して、ＰＣ４からサーバ６へ、車載機器２の固有情報と画像情報とが送信される。

ステップａ８では、サーバ６が、車載機器２の固有情報に基づいて選択した車載機器の画像表示仕様に適合するように画像情報の様式を変換する。なお、サーバ６に入力された画像情報が複数の静止画像であるとき、様式変換とともに複数の静止画像からコマ送り動画の画像情報が作製される。ステップａ９では、インターネット３を介して、サーバ６からＰＣ４へ、変換後の画像情報が送信される。ステップａ１０では、サーバ６における画像情報と車載機器２の固有情報とが削除される。なおこの情報削除は、サーバ６における記憶容量オーバーを防止するためのものであり、サーバ６の記憶容量に問題のない場合、本ステップをスキップしてもよい。

ステップａ１１では、ＰＣ４からメモリスティック５へ画像情報が書込まれる。ステップａ１２では、メモリスティック５をＰＣ４から離脱させる。ステップａ１３では、メモリスティック５を再び車載機器２に装着させる。ステップａ１４では、車載機器２においてメモリスティック５から画像情報が読出される。ステップａ１５では、読出された画像情報が処理回路７の動作表示制御信号に従って表示部９に表示されてステップａ１６へ進み、一連の動作が終了する。

なおステップａ１５における車載機器２の表示部９における画像表示では、メモリスティック５から読出される画像情報をリアルタイムで表示してもよく、またメモリスティック５から読出された情報を一旦メモリ部１０にストアし、任意のタイミングでメモリ部１０から読出して表示するようにしてもよい。

このように、画像表示カスタマイズシステム１では、サーバに予め準備される画像情報が一方的にダウンロードされるのではなく、ユーザが希望するユーザ自身の作製した画像情報を、インターネット３を介してサーバ６へ送り、サーバ６でユーザが所有する車載機器２の画像表示仕様に適合するように変換された画像情報をダウンロードし、車載機器２の表示部９で表示することができる。したがって、車載機器２の画像表示仕様に関らず、ユーザが、ビデオカメラやデジタルカメラで個人的に作製したオリジナル画像情報を、車載機器２において表示し、その画像を楽しむことが可能になる。

図３は、本発明の実施の第２の形態である画像表示カスタマイズシステム２０の構成を示す系統図である。本実施の形態の画像表示カスタマイズシステム２０は、実施の第１形態の画像表示カスタマイズシステム１に類似し、対応する部分については、同一の参照符号を付して説明を省略する。

本実施の形態の画像表示カスタマイズシステム２０では、情報伝達手段２１が、車載機器２に備えられる第１無線送受信部２２と、ＰＣ４に備えられる第２無線送受信部２３とを備える構成である。このような構成は、第１および第２無線送受信部２２，２３に、たとえばブルートゥース規格に基づく無線送受信装置を用いることによって実現可能である。

ＰＣ４を、車載機器２の搭載される自動車の近くもしくは車内に配置し、ＰＣ４の第２無線送受信部２３と、車載機器２の第１無線送受信部２２との間で無線通信し、車載機器２の固有情報および画像情報の授受を行うことによって、実施の第１形態の画像情報カスタマイズシステム１と同様の効果を奏することができる。

以上に述べたように、本実施の形態では、通信網は、インターネットであるけれども、これに限定されることなく、たとえば工場内で形成されるローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）などであってもよい。通信網がＬＡＮであるような場合、車載機器の搭載される車両は、工場内で稼動する自動車やリフトカーなどが対象となる。また可搬式記録媒体として用いられるフラッシュメモリカードは、メモリスティックであるけれども、これに限定されることなく、たとえばコンパクトフラッシュ（登録商標）カードやＳＤメモリカードなどであってもよい。

本発明の実施の一形態である通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステム１の構成を示す系統図である。 画像表示カスタマイズシステム１の画像情報変換と画像表示動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の第２の形態である画像表示カスタマイズシステム２０の構成を示す系統図である。

符号の説明

１，２０ 画像表示カスタマイズシステム
２ 車載機器
３ インターネット
４ パーソナルコンピュータ
５ メモリスティック
６ サーバ
７ 処理回路
８ 入力部
９ 表示部
１０ メモリ部
１１ メモリスティックスロット
１２ メモリスティック制御部
２１ 情報伝達手段
２２ 第１無線送受信部
２３ 第２無線送受信部

Claims (3)

1. 車両に搭載される電気機器であり画像を表示することのできる表示部を有する車載機器と、
   通信網に接続可能であり、通信網を介して情報を送受信することのできる情報通信端末と、
   少なくとも車載機器から情報通信端末へ車載機器の固有情報を伝達し、情報通信端末から車載機器へ画像情報を伝達することのできる情報伝達手段と、
   通信網に接続可能であり、通信網を介して受信した画像情報を、通信網を介して受信した車載機器の固有情報によって特定される車載機器の画像表示仕様に対応するように変換し、変換した画像情報を送信することのできる画像情報変換手段とを含むことを特徴とする通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステム。
2. 前記情報伝達手段は、
   可搬かつ車載機器および情報通信端末に対して着脱自在であり、車載機器および情報通信端末との間で車載機器の固有情報および画像情報の書込みと読出しとが可能な可搬式記録媒体であることを特徴とする請求項１記載の通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステム。
3. 前記可搬式記録媒体は、
   フラッシュメモリカードであることを特徴とする請求項２記載の通信網を用いる車載機器の画像表示カスタマイズシステム。

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