記録媒体に記録された映像を再生する実施形態に係る映像再生装置、拡張映像再生システム及び実施例に係る映像再生システムの例を用いて、本発明を説明する。なお、本発明は、以後に説明する映像再生装置等以外でも、記録媒体の固有の識別情報を用いて外部から情報を取得し、取得した情報に基づいて映像(静止画、動画、音声を含む映像など)を再生(表示、投影、投射など)するもの(装置、機械、部品、システム、アプリケーションなど)であれば、いずれのものにも用いることができる。また、本発明は、例えば双方向にデータ通信することができる情報端末(携帯電話、スマートフォン、タブレット、パソコン、テレビ、プロジェクタ、又は、メガネ型端末、腕時計型端末若しくはその他ウェアラブル端末など)で映像を再生する場合に用いてもよい。
下記に示す順序で、本発明を説明する。
1.映像再生装置及び拡張映像再生システムの構成
2.映像再生装置の機能
3.映像再生装置の動作
4.拡張映像再生システムの動作
5.実施例
5−1 映像再生システムの構成
5−2 映像再生システムの参照サーバの動作
5−3 映像再生システムの動作
(1.映像再生装置及び拡張映像再生システムの構成)
図1乃至図3を用いて、本発明の実施形態に係る映像再生装置及び拡張映像再生システムの構成を説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る映像再生装置100及び拡張映像再生システム110の一例を示す概略構成図である。図2は、本実施形態に係る映像再生装置110(後述する記憶手段)が記憶する固有IDの一例を説明する説明図である。図3は、本実施形態に係る拡張映像再生システム110Sの一例を説明する概略システム図である。なお、図1乃至図3に示す映像再生装置の構成等は一例であり、本発明は図1等に示す映像再生装置等に限定されるものではない。
図1に示すように、映像再生装置100は、映像再生装置100の全体の動作を制御する制御手段10と、記録媒体の固有の識別情報を示す情報(以下、「固有ID」という。)を取得する取得手段11と、参照先サーバの情報(以下、「参照先情報」という。)を生成する生成手段12と、参照先サーバに参照先情報を送信する送信手段13と、参照先サーバからの情報(以下、「付加情報」という。)を受信する受信手段14と、受信した付加情報に基づいて生成した映像(以下、「付加映像」という。)を再生する付加映像表示手段15と、参照先サーバに関するサーバ情報を記憶する記憶手段16とを有する。
本発明に係る映像再生装置100は、記録媒体に記録された映像(静止画、動画、音声を含む映像など)を再生する装置である。映像再生装置100は、本実施形態では、取得手段11を用いて記録媒体の固有IDを取得し、生成手段12を用いて参照先情報を生成し、送信手段13を用いて参照先サーバに参照先情報を送信する。また、映像再生装置100は、受信手段14を用いて参照先サーバからの付加情報を受信し、付加映像表示手段15を用いて付加情報に基づいて生成した付加映像を再生する。更に、映像再生装置100は、本実施形態では、記憶手段16を用いて参照先サーバに関するサーバ情報を予め記憶している。これにより、本発明に係る映像再生装置100によれば、映像を記録した記録媒体の固有の識別情報を用いて外部から情報を取得し、取得した情報に基づいて映像を表示することができる。
以下に、各構成を具体的に説明する。
制御手段10は、映像再生装置100の各構成に動作を指示し、映像再生装置100の動作を制御する手段である。制御手段10は、例えばCPU及びメモリで構成される演算装置を用いることができる。また、制御手段10は、映像再生装置100に予め搭載されている演算装置、コントローラ又はその他制御手段を利用する構成であってもよい。
制御手段10は、本実施形態では、映像再生装置100外部から入力される映像再生に関する情報(以下、「入力情報」という。)を入力する動作と、映像再生装置100外部に出力される映像に関する情報(以下、「出力情報」という。)を出力する動作と、を制御する。なお、制御手段10は、入力情報として、文字データ、画像データ、動画データ、音声データ、スキャンデータなどを用いることができる。
取得手段11は、記録媒体の固有IDを取得する手段である。取得手段11は、映像再生装置100に内蔵されている映像データの読み込み手段を利用することができる。
ここで、固有IDとは、CD、DVD、USBメモリなどのメディア(記録媒体)に対して付けられた識別コードである。固有IDは、例えば記録型メディアの最内周に記録されている。固有IDは、少なくとも会社コード、媒体種類コード、映像分類コード及び製造番号コード(後述する図2)を含む。なお、本発明に係る映像再生装置100は、日本レコード協会が定めた規格「RIS502レコード商品番号体系」(1989年6月制定、2005年12月改定)に基づき規定された規格品番を用いてもよい。
生成手段12は、参照先情報を生成する手段である。生成手段12は、取得手段11が取得した固有IDに基づいて、参照先情報を生成する。生成手段12は、本実施形態では、取得手段11が取得した固有IDに対応する参照先サーバを、記憶手段16が予め記憶している複数のサーバ情報の中から選択する。また、生成手段12は、選択したサーバ情報を用いて、参照先サーバのリンク先アドレスを含む参照先情報を生成する。なお、生成手段12は、例えばCPU及びメモリで構成される制御手段10の演算装置を利用する構成であってもよい。
送信手段13は、参照先サーバに参照先情報を送信する手段である。送信手段13は、本実施形態では、生成手段12が生成した参照先情報(参照先サーバのリンク先アドレス)を用いて、参照先サーバに参照先情報(少なくとも会社コード、媒体種類コード、映像分類コード及び製造番号コード)を送信する。なお、送信手段13が参照先情報を送信する方法は、公知の技術を用いることができる。送信手段13は、例えばネットワーク手段(LAN、無線LAN、インターネットなどの有線及び/又は無線)を介して、参照先サーバに参照先情報を送信することができる。
受信手段14は、参照先サーバからの付加情報を受信する手段である。受信手段14は、本実施形態では、送信手段13が参照先情報を送信した参照先サーバからの付加情報を受信する。受信手段14は、付加情報として、例えば画像データ、動画データ、音声データ、内部若しくは外部機器の制御データなどのデータ(電子データ、電子情報)又はその他電子的に送受信可能な情報を受信することができる。なお、受信手段14が付加情報を受信する方法は、公知の技術を用いることができる。受信手段14は、例えばネットワーク手段(LAN、無線LAN、インターネットなどの有線及び/又は無線)を介して、参照先サーバから付加情報を受信することができる。
付加映像表示手段15は、付加映像を再生する手段である。付加映像表示手段15は、本実施形態では、受信手段14が受信した付加情報に基づいて、付加映像(例えば画像データ、動画データ、音声データ、制御データなどのデータ)を生成する。また、付加映像表示手段15は、生成した付加映像を再生する。これにより、本発明に係る映像再生装置100によれば、参照先サーバからの付加情報を受信することができるので、参照先サーバからの最新の情報を反映した付加映像を再生することができる。なお、付加映像表示手段15が付加映像を再生する方法は、公知の技術を用いることができる。付加映像表示手段15は、映像再生装置100に搭載された例えば記録媒体に記録された映像を再生する手段を利用して、付加映像を再生してもよい。
記憶手段16は、参照先サーバに関するサーバ情報を記憶する手段である。記憶手段16は、電子情報をデータベースとして記憶する公知の技術(ハードディスク、メモリなど)を用いることができる。記憶手段16は、本実施形態では、複数の固有IDにそれぞれ対応する複数の参照先サーバのサーバ情報を予め記憶している。
図2を用いて、記憶手段16が記憶する複数のサーバ情報の例を説明する。図2に示すように、サーバ情報は、映像を記録した記録媒体を製造した会社情報(以下、「会社コード」という。)、記録媒体の種類に関する情報(以下、「媒体種類コード」という。)、記録している映像の種類に関する情報(以下、「映像分類コード」という。)、記録媒体の製品番号に関する情報(以下、「製造番号コード」という。)及びリンク先のアドレス(参照先サーバのアドレス)に関する情報を含む。
なお、記憶手段16は、サーバ情報以外の情報も記憶するものであってもよい。また、記憶手段16が情報を記憶する方法は、公知の技術を用いることができる。映像再生装置100は、例えば映像再生装置に搭載されている記憶装置を利用する構成であってもよい。
図1に示すように、拡張映像再生システム110は、前述の映像再生装置100を含むシステムであって、記録媒体の再生時に、記録媒体から映像再生装置100外部の機器を制御するための情報(以下、「拡張映像信号」という。)を取得する第2の取得手段21と、第2の取得手段21が取得した拡張映像信号及び/又は受信手段14が受信した付加情報に基づいて、連動して動作する映像連動電子機器22と、を有する。
拡張映像再生システム110は、第2の取得手段21を用いて拡張映像信号を取得し、映像連動電子機器22を拡張映像信号に基づいて制御する。なお、拡張映像再生システム110の第2の取得手段21が拡張映像信号を取得する方法及び拡張映像信号を用いて映像連動電子機器22を連動して動作する方法は公知の技術を利用することができる。拡張映像再生システム110は、例えば国際公開番号WO2007/100044号再公表特許に記載の技術を用いてもよい。
また、本発明に係る拡張映像再生システム110は、受信手段14を用いて受信した付加情報を更に用いて、映像連動電子機器22を映像の再生に連動して制御することができる。これにより、本発明に係る拡張映像再生システム110によれば、DVDなどの記録媒体に予め記録された映像データに基づいて映像連動電子機器22を制御することができ、且つ、参照先サーバからの付加情報を受信することができるので参照先サーバからの最新の情報を更に反映して映像連動電子機器22を制御することができる。
図3を用いて、本発明に係る拡張映像再生システム110Sのシステムの一例を説明する。図3に示すように、拡張映像再生システム110Sは、映像を記録した記録媒体DVDを再生する映像再生装置100Sと、記録媒体から拡張映像信号を取得する第2の取得手段21Sと、第2の取得手段21Sが取得した拡張映像信号に基づいて、連動して動作する映像連動電子機器22Sと、を有する。拡張映像再生システム110Sは、例えば、販売対象となる電気機器を映像連動電子機器22Sとしたとき、その制御情報を含む映像データを記録したビデオテープ、DVDなどの記録媒体を用いて、映像再生装置100Sで映像ImgSを再生しながら、映像連動電子機器22Sを連動して動作することができる。これにより、本発明に係る拡張映像再生システム110Sによれば、映像(ならびに音声)による説明に合わせて映像連動電子機器22Sを連動して制御することができるので、リアルな商品説明が可能になる。映像連動電子機器がマッサージ機器等であれば、顧客は連動制御されるマッサージ機器の効果を体感しながら、また、電動模型等であればその動作確認をしながら映像による詳しい説明が視聴できるようになる。また、例えば子供向けの教材などであれば、映像連動電子機器として上記教材としてのロボット等を用意しておくことで、記録媒体(ビデオ、DVD等)の再生画面に合わせてロボットにポーズ動作を行なわせたり、お喋りをさせたりすることが可能になり、従来の教材よりもリアルに楽しく学習できるようになる。また、制御情報内容の異なる記録媒体に交換すれば、ロボットはそれに合わせて異なる動作をするため、発展性も考えられる。
(2.映像再生装置の機能)
図4を用いて、本発明の実施形態に係る映像再生装置100の機能を説明する。ここで、図4は、本発明に係る映像再生装置100の機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、図4に示す映像再生装置の機能の例は一例であり、本発明は図4に示す映像再生装置の機能に限定されるものではない。
図4に示すように、ブロックB00において、I/F(インターフェース手段)は、制御手段10の動作指示に応じて、映像再生装置100と外部との情報(信号)の入出力を行う。ここで、I/F(インターフェース手段)は、映像再生装置100の利用者、使用者、視聴者などによって情報を入力されるものであってもよい。
ブロックB01において、制御手段10は、映像再生装置100の各構成に動作を指示し、映像再生装置100の動作を制御する。ここで、制御手段10は、I/Fを用いて入力された情報に基づいて、映像再生装置100の動作を制御することができる。また、制御手段10は、内蔵する記憶部に動作条件、動作状態及び動作結果などの情報を記憶してもよい。
ブロックB02において、取得手段11は、取得指示(制御手段10の動作指示)に応じて、記録媒体から固有IDを取得する。このとき、取得手段11は、取得した固有IDを生成手段12に出力する。
ブロックB03において、生成手段12は、生成指示(制御手段10の動作指示)に応じて、参照先情報を生成する。ここで、生成手段12は、取得手段11から入力される固有IDに基づいて、記憶手段16に記憶されたサーバ情報(例えば図2)を用いて、参照先情報を生成する。その後、生成手段12は、生成した参照先情報を送信手段13に出力する。
ブロックB04において、送信手段13は、送信指示(制御手段10の動作指示)に応じて、参照先情報を参照サーバに送信する。ここで、送信手段13は、生成手段12が生成した参照先情報を参照サーバ(後述するブロックB05)に送信する。
ブロックB05において、参照サーバは、受信した参照先情報に基づいて付加情報を生成し、生成した付加情報を受信手段14(映像再生装置100)に送信する。なお、参照サーバが付加情報を生成する動作および生成した付加情報を送信する動作は、後述する実施例(図10)で説明する。
ブロックB06において、受信手段14は、参照サーバからの付加情報を受信する。ここで、受信手段14は、受信した付加情報を付加映像表示手段15(後述するブロックB07)に出力する。
ブロックB07において、付加映像表示手段15は、付加映像表示指示(制御手段10の動作指示)に応じて、付加映像を表示する。ここで、付加映像表示手段15は、受信手段14から出力された付加情報に基づいて付加映像を生成し、生成した付加映像を表示する。
(3.映像再生装置の動作)
図5を用いて、映像再生装置100(図1)が映像を再生する動作(映像再生方法)を説明する。ここで、図5は、本発明の実施形態に係る映像再生装置100の動作の例を説明するフローチャート図である。なお、図5に示す映像再生装置の動作は一例であり、本発明は図5に示す映像再生装置の動作に限定されるものではない。
図5に示すように、映像再生装置100は、ステップS501において、先ず、制御手段10(図1)を用いて、映像を再生する動作を開始する。制御手段10は、例えば映像再生装置100の外部(利用者など)から入力された情報に応じて、再生する動作を開始することができる。その後、映像再生装置100は、ステップS502に進む。
次に、ステップS502において、映像再生装置100は、記憶手段16(図1)を用いて、複数のサーバ情報等を記憶する(記憶ステップ)。ここで、記憶手段16は、例えば図2に示すように、サーバ情報として、会社コード、媒体種類コード、映像分類コード、製造番号コード及びリンク先のアドレス(参照先サーバのアドレス)に関する情報を含む複数のサーバ情報を記憶する。なお、映像再生装置100は、記憶手段16(図1)を用いて、映像を再生する動作を開始する前(ステップS501以前)にサーバ情報を予め記憶しておいてもよい。その後、映像再生装置100は、ステップS503に進む。
次いで、ステップS503において、映像再生装置100は、取得手段11(図1)を用いて記録媒体の固有IDを取得し(取得ステップ)、生成手段12(図1)を用いて参照先情報を生成する(生成ステップ)。ここで、生成手段12は、参照先情報として、少なくとも会社コード、媒体種類コード、映像分類コード、製造番号コード及びリンク先のアドレス(参照先サーバのアドレス)に関する情報を含む参照先情報を生成する。その後、映像再生装置100は、ステップS504に進む。
ステップS504において、映像再生装置100は、送信手段13(図1)を用いて、ステップS503で生成した参照先情報を用いて、参照サーバに参照先情報を送信、する(送信ステップ)。その後、映像再生装置100は、ステップS505に進む。
ステップS505において、映像再生装置100は、受信手段14(図1)を用いて、付加情報を受信する(受信ステップ)。また、受信手段14は、受信した付加情報を付加映像表示手段15(図1)に出力する。その後、映像再生装置100は、ステップS506に進む。
ステップS506において、映像再生装置100は、付加映像表示手段15を用いて付加情報に基づいて付加映像を生成し、生成した付加映像を再生する(付加映像再生ステップ)。その後、映像再生装置100は、ステップS507に進む。
ステップS507において、映像再生装置100は、制御手段10を用いて、映像を再生する動作を繰り返すか否かを判断する。制御手段10は、例えば映像再生装置100の外部から入力された入力情報に基づいて、再生する動作を繰り返すか否かを判断することができる。これにより、映像再生装置100は、所望の間、映像を再生する動作を繰り返すことができる。その後、再生する動作を繰り返すと判断した場合には、映像再生装置100は、ステップS503に戻る。再生する動作を終了すると判断した場合には、映像再生装置100は、図中の「END」に進み、動作を終了する。
以上のとおり、本発明に係る映像再生装置100は、映像を記録した記録媒体の固有の識別情報を用いて外部から情報を取得し、取得した情報に基づいて映像を表示することができる。また、本発明に係る映像再生装置100は、記録媒体に予め記録された映像データに基づいて再生するだけでなく、外部から取得した最新の情報に基づいて、所望の映像を付加して再生することができる。
本発明に係る映像再生方法のプログラムPr1は、前述の実施形態に係る映像再生装置100を用いて、前記記録媒体に記録された映像を再生する映像再生方法であって、前記記録媒体の種類を示す前記固有IDを取得する取得ステップと、取得した前記固有IDに基づいて、前記参照先情報を生成する生成ステップと、生成した前記参照先情報に基づいて前記参照先サーバを特定し、特定した前記参照先サーバに前記参照先情報を送信する送信ステップと、前記参照先情報を送信した前記参照先サーバからの前記付加情報を受信する受信ステップと、受信した前記付加情報に基づいて生成した前記付加映像を再生する付加映像再生ステップと、を含むことを特徴とする映像再生方法を実行する。
上記のプログラムPr1によれば、本発明に係る映像再生装置100(前述)と同等の効果が得られる。
また、本発明は、プログラムPr1を記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体Md1としてもよい。記録媒体Md1には、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD、及び、メモリーカード等、コンピュータ読み取り可能な媒体を利用することができる。更に、本発明は、プログラムPr1をインターネット等のネットワークを介して送信することが可能な伝送可能媒体であってもよい。
(4.拡張映像再生システムの動作)
図6を用いて、拡張映像再生システム110(図1)が拡張映像を再生する動作(拡張映像再生システムの制御方法)を説明する。ここで、図6は、本発明の実施形態に係る拡張映像再生システム110の動作の例を説明するフローチャート図である。なお、図6に示す拡張映像再生システム110の動作は一例であり、本発明は図6に示す拡張映像再生システム110の動作に限定されるものではない。また、拡張映像再生システム110が拡張映像を再生する動作は、前述の映像再生装置100が映像を再生する動作(図5)を含むため、異なる部分を主に説明する。
図6に示すように、拡張映像再生システム110は、ステップS601において、先ず、制御手段10(図1)を用いて、拡張映像を再生する動作を開始する。制御手段10は、例えば拡張映像再生システム110(映像再生装置100)の外部(利用者など)から入力された情報に応じて、再生する動作を開始することができる。その後、拡張映像再生システム110は、ステップS602に進む。
次に、ステップS602において、拡張映像再生システム110は、記憶手段16(図1)を用いて、複数のサーバ情報等を記憶する(記憶ステップ)。ここで、記憶手段16は、例えば図2に示すように、サーバ情報として、会社コード、媒体種類コード、映像分類コード、製造番号コード及びリンク先のアドレス(参照先サーバのアドレス)に関する情報を含む複数のサーバ情報を記憶する。なお、拡張映像再生システム110は、記憶手段16(図1)を用いて、映像を再生する動作を開始する前(ステップS501以前)にサーバ情報を予め記憶しておいてもよい。その後、拡張映像再生システム110は、ステップS603に進む。
次いで、ステップS603において、拡張映像再生システム110は、取得手段11、生成手段12、送信手段13、受信手段14及び付加映像表示手段15(図1)を用いて、付加映像を再生する(前述のステップS503からS506と同様)。その後、拡張映像再生システム110は、ステップS604に進む。
ステップS604において、拡張映像再生システム110は、第2の取得手段21(図1)を用いて、記録媒体の映像再生時に、記録媒体から拡張映像信号を取得する(第2の取得ステップ)。その後、拡張映像再生システム110は、ステップS605に進む。
ステップS605において、拡張映像再生システム110は、制御手段10(図1)を用いて、ステップS604で取得した拡張映像信号及び/又はステップS603(前述のステップS505と同様)で受信した付加情報に基づいて、映像連動電子機器22(図1)を連動して動作する(映像連動ステップ)。すなわち、拡張映像再生システム110は、記録媒体の映像再生時に、再生している映像に連動して、映像連動電子機器22を制御する。その後、拡張映像再生システム110は、ステップS606に進む。
ステップS606において、拡張映像再生システム110は、制御手段10を用いて、拡張映像を再生する動作を繰り返すか否かを判断する。制御手段10は、例えば拡張映像再生システム110(映像再生装置100)の外部から入力された入力情報に基づいて、再生する動作を繰り返すか否かを判断することができる。これにより、拡張映像再生システム110は、所望の間、拡張映像を再生する動作を繰り返すことができる。その後、再生する動作を繰り返すと判断した場合には、拡張映像再生システム110は、ステップS603に戻る。再生する動作を終了すると判断した場合には、拡張映像再生システム110は、図中の「END」に進み、動作を終了する。
以上のとおり、本発明に係る拡張映像再生システム110は、映像を記録した記録媒体の固有の識別情報を用いて外部から情報を取得し、取得した情報に基づいて映像を表示することができる。また、本発明に係る拡張映像再生システム110は、記録媒体に予め記録された映像データに基づいて再生するだけでなく、外部から取得した最新の情報に基づいて、所望の映像を付加して再生することができる。更に、拡張映像再生システム110は、記録媒体に予め記録された映像データだけでなく、拡張映像信号及び/又は最新の付加情報に基づいて、映像連動電子機器22を連動して動作することができる。
本発明に係る拡張映像再生システムの制御方法のプログラムPr2は、前述の映像再生方法を用いて、拡張映像再生を実施する拡張映像再生システムの制御方法であって、前記記録媒体の再生時に、該記録媒体から拡張映像信号を取得する第2の取得ステップと、前記第2の取得ステップで取得した前記拡張映像信号及び/又は前記受信ステップで受信した前記付加情報に基づいて、映像連動電子機器を連動して動作する映像連動ステップと、を含むことを特徴とする拡張映像再生システムの制御方法を実行する。
上記のプログラムPr2によれば、本発明に係る拡張映像再生システム110(前述)と同等の効果が得られる。
また、本発明は、プログラムPr2を記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体Md2としてもよい。記録媒体Md2には、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD、及び、メモリーカード等、コンピュータ読み取り可能な媒体を利用することができる。更に、本発明は、プログラムPr2をインターネット等のネットワークを介して送信することが可能な伝送可能媒体であってもよい。
実施形態に係る映像再生装置100又は拡張映像再生システム110(図1)を含む映像再生システムの実施例を用いて、本発明を説明する。なお、本発明は、以後に説明する映像再生システム以外でも、お、本発明は、以後に説明する映像再生装置等以外でも、記録媒体の固有の識別情報を用いて外部から情報を取得し、取得した情報に基づいて映像(静止画、動画、音声を含む映像など)を再生(表示、投影、投射など)するもの(装置、機械、部品、システム、アプリケーションなど)であれば、いずれのものにも用いることができる。
(5−1 映像再生システムの構成)
図7乃至図9を用いて、本発明の実施例に係る映像再生システム120の構成を説明する。ここで、図7は、本実施例に係る映像再生システム120の一例を説明する概略構成図である。図8は、本実施例に係る映像再生システム120Sの一例を説明する概略システム図である。図9は、本実施例に係る映像再生システム(付加映像表示手段)が再生する付加映像の一例を説明する説明図である。なお、図7等に示す映像再生システムの構成等は一例であり、本発明は図7等に示す映像再生システム等に限定されるものではない。
図7に示すように、本実施例に係る映像再生システム120は、実施形態に係る映像再生装置100(拡張映像再生システム)と、ネットワーク手段23と、参照サーバ30とを有する。参照サーバ30は、ネットワーク手段23を用いて送信手段13が送信した参照先情報を受信するサーバ受信手段31と、サーバ受信手段31が受信した参照先情報に基づいて付加情報を生成する付加情報生成手段32と、付加情報生成手段32が生成した付加情報を受信手段14に送信するサーバ送信手段33と、を備える、なお、以後の説明では、前述の実施形態に係る映像再生装置100(拡張映像再生システム110)と異なる部分を主に説明する。
図8に示すように、映像再生システム120Sは、ネットワーク手段NW(23)を用いて映像再生装置PCまたは情報端末SP(100、21)と参照先サーバSV(30)とを有線及び/又は無線で接続し、参照先サーバSV(30)を用いて参照先情報を受信し、受信した参照先情報に基づいて付加情報を生成し、生成した付加情報を映像再生装置PCまたは情報端末SP(100、21)に送信する。なお、情報端末は、通信装置(LAN、無線LAN、インターネットなど)を介して、と情報の入出力を行うものであってもよい。また、情報端末は、例えばタブレット、スマートフォン、携帯端末、ノートPC、メガネ型端末、腕時計型端末、コンタクトレンズ型端末、投影型端末などであってもよい。入力手段は、情報端末(タブレットなど)に予め搭載されている機能(キーボード、タッチパネルなど)を利用する構成であってもよい。表示手段は、情報端末(タブレットなど)に予め搭載されている機能(液晶、有機EL、タッチパネルなど)を利用する構成であってもよい。
これにより、映像再生システム120Sは、記録媒体に対応する参照サーバに保存された最新の情報を、記録媒体の再生時に付加して表示することができる。映像再生システム120Sは、記録媒体に記録された映像の再生だけでなく、記録媒体の製造メーカのPRやホームページ等へのリンクが容易となる。これにより、製造メーカは費用をかけずに、付加価値を付けることと、自社PRを同時に実現することができる。また、製造メーカは、プレス後(流通をすでに行っている)であっても、後から対応させることもできるので、過去作品問わず対応することができる。更に、映像再生システム120Sは、PCなどで映像(DVDなど)を再生すると、その映像に連動して様々な周辺機器を連動して制御することができる。例えば風が吹くシーンでは、扇風機等を連動させ、風を発生したり、テーマパーク等でみられる4D映像のような効果を一般のDVD視聴で可能となる。すなわち、映像再生システム120Sは、映像再生時に、その制御信号(連動信号)をシンクロさせることで、映像と連動して周辺機器を作動することで、バーチャルリアリティを容易に実現することができる。
図9に、本発明の実施例に係る映像再生システム(付加映像表示手段)が再生する付加映像の一例を説明する説明図を示す。図9に示すように、付加映像表示手段15は、記録媒体に記録された映像ImgDと参照サーバから送信された映像ImgEを同一画面上で表示することができる。
(5−2 映像再生システムの参照サーバの動作)
図10を用いて、映像再生システム120(図7)が映像を再生する動作(映像再生システムの制御方法)を説明する。ここで、図10は、本発明の実施例に係る映像再生システム120の動作の例を説明するフローチャート図である。なお、図10に示す映像再生システム120の動作は一例であり、本発明は図10に示す映像再生システム120の動作に限定されるものではない。また、映像再生システム120が映像を再生する動作は、前述の映像再生装置100が映像を再生する動作(図5)を含むため、異なる部分を主に説明する。
図10に示すように、映像再生システム120は、ステップS1001において、先ず、映像再生装置100の求めに応じて、参照サーバの照会動作を開始する。映像再生システム120は、例えば映像再生システム120の外部(利用者など)から入力された情報に応じて、再生する動作を開始してもよい。その後、映像再生システム120は、ステップS1002に進む。
次に、ステップS1002において、映像再生システム120は、サーバ受信手段31(図7)を用いて、送信手段13が送信した参照先情報を受信する(サーバ受信ステップ)。ここで、サーバ受信手段31は、少なくとも会社コード、媒体種類コード、映像分類コード、製造番号コード及びリンク先のアドレス(参照先サーバのアドレス)に関する情報を含む参照先情報を受信する。その後、映像再生システム120は、ステップS1003に進む。
次いで、ステップS1003において、映像再生システム120は、付加情報生成手段32を用いて、サーバ受信手段31が受信した参照先情報に基づいて付加情報を生成する(付加情報生成ステップ)。その後、映像再生システム120は、ステップS1004に進む。
ステップS1004において、映像再生システム120は、サーバ送信手段33を用いて、ステップS1003で生成した付加情報を受信手段14に送信する(サーバ送信ステップ)。その後、映像再生システム120は、ステップS1005に進む。
ステップS1005において、映像再生システム120は、制御手段10を用いて、照会する動作を繰り返すか否かを判断する。制御手段10は、例えば映像再生システム120の外部から入力された入力情報に基づいて、照会する動作を繰り返すか否かを判断することができる。これにより、映像再生システム120は、所望の間、付加情報を照会するする動作を繰り返すことができる。その後、照会する動作を繰り返すと判断した場合には、映像再生システム120は、ステップS1002に戻る。照会する動作を終了すると判断した場合には、映像再生システム120は、図中の「END」に進み、動作を終了する。
以上のとおり、本発明に係る映像再生システム120は、映像を記録した記録媒体の固有の識別情報を用いて外部から情報を取得し、取得した情報に基づいて映像を表示することができる。また、本発明に係る映像再生システム120は、記録媒体に予め記録された映像データに基づいて再生するだけでなく、外部から取得した最新の情報に基づいて、所望の映像を付加して再生することができる。
本発明に係る映像再生システムの制御方法のプログラムPr3は、前述の映像再生方法又は拡張映像再生システムの制御方法を用いて、映像を再生する映像再生システムの制御方法であって、前記映像再生装置と前記参照先サーバとを有線及び/又は無線で接続するネットワーク手段を用いて、前記送信ステップで送信した前記参照先情報を受信するサーバ受信ステップと、前記サーバ受信ステップで受信した前記参照先情報に基づいて、付加情報を生成する付加情報生成ステップと、前記付加情報生成ステップで生成した前記付加情報を前記受信手段に送信するサーバ送信ステップと、を備える、ことを特徴とする映像再生システムの制御方法を実行する。
上記のプログラムPr3によれば、本発明に係る映像再生システム120(前述)と同等の効果が得られる。
また、本発明は、プログラムPr3を記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体Md3としてもよい。記録媒体Md3には、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD、及び、メモリーカード等、コンピュータ読み取り可能な媒体を利用することができる。更に、本発明は、プログラムPr3をインターネット等のネットワークを介して送信することが可能な伝送可能媒体であってもよい。
(5−3 映像再生システムの動作)
図11を用いて、映像再生システム120がDVDの映像を再生する動作(映像再生システムの制御方法)を説明する。ここで、図11は、本発明の実施例に係る映像再生システム120の動作の一例を説明するフローチャート図である。なお、図11に示す映像再生システム120の動作は一例であり、本発明は図11に示す映像再生システム120の動作に限定されるものではない。また、映像再生システム120が映像を再生する動作は、前述の映像再生装置100が映像を再生する動作(図5)を含むため、異なる部分を主に説明する。
図11に示すように、映像再生システム120は、ステップS1101において、先ず、制御手段10(図1)を用いて、DVDの映像を再生する動作を開始する。ここで、制御手段10は、例えばPCにてDVDを再生する。このとき、制御手段10は、専用アプリもしくはコーデックを用いて、映像を再生してもよい。その後、映像再生システム120は、ステップS1102に進む。
次に、ステップS1102において、映像再生システム120は、取得手段11(図1)を用いて、DVDの映像再生時にDVDの内部IDを解読し、その内部IDを取得する(取得ステップ)。また、映像再生システム120は、生成手段12、送信手段13及び受信手段14(図1)を用いて、インターネットを経由して、取得した内部IDが登録されているか否かを判断する。その後、内部IDが登録されていた場合には、映像再生システム120は、ステップS1103に進む。内部IDが登録されていなかった場合には、映像再生システム120は、ステップS1105に進む。
次いで、ステップS1103において、映像再生システム120は、生成手段12、送信手段13及び受信手段14(図1)を用いて、インターネットを経由して、サーバから連動信号及び企業広告情報を取得する。ここで、映像再生システム120は、DVDの再生時に同一タイムコードに連動する連動信号をPCより送信し、サーバから連動信号及び企業広告情報を取得する。その後、映像再生システム120は、ステップS1104に進む。
ステップS1104において、映像再生システム120は、サーバから取得した連動信号及び企業広告情報に基づいて、再生中のDVDの映像に広告情報を付加する。ここで、映像再生システム120は、プレーヤ別のウインドゥに広告情報を表示してもよい。また、映像再生システム120は、広告情報にサーバのリンク情報を付加してもよい。すなわち、広告情報を例えばクリックした場合にサーバに接続されるようにしてもよい。その後、映像再生システム120は、図中の「END」に進み、映像を再生する動作を終了する。
一方、ステップS1105において、映像再生システム120は、ステップS1102で内部IDが登録されていなかった場合に、DVDの映像を通常再生する。その後、映像再生システム120は、図中の「END」に進み、映像を再生する動作を終了する。
以上のとおり、本発明に係る実施形態及び実施例について説明したが、本発明は上記の実施形態及び実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載の内容に基づいて、様々に変形、変更又はその他任意に改変され得る。