JP2005040485A - スライドファスナー - Google Patents

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Abstract

【課題】衣服、靴或いは鞄などの各種の開閉部分の開閉に用いられ、その開閉状態を外部から確実に知ることができるスライドファスナーを提供する。
【解決手段】エレメントとテープとスライダーから構成されてなるスライドファスナーのスライダー部分に、該スライダー部分が上記エレメント通過することによって上記エレメントが噛み合って閉まり、或いは外れて開くときの振動によって振動する殴打体を配設し、該殴打体は、上記振動によって殴打されることで歪み変形し発電する圧電発器を備え、該圧電発電器で発電された電力は、充電器に充電されるように構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、衣服、靴或いは鞄などの各種の開閉部分の開閉に用いられるスライドファスナーに係り、特に、圧電発電器を備えたスライドファスナーに関する。
従来のスライドファスナーは、特許文献1や特許文献2に示すように、エレメント(務歯部)とテープ(基布)とスライダー(開閉部品)から構成され、2つに分かれた上記テープのそれぞれの分離端に上記エレメントが対向して設けられ、上記スライダーをスライドさせることによって、上記エレメントが噛み合って閉まり、或いは外れて開くように構成されている。尚、上記エレメントとしては、個々の歯が分離したもの(単独エレメント型)や、太めのモノフィラメントがコイル状となったもの(連続エレメント型)に大別される。
特開2002−177021号公報
特開2001−145505号公報
ところで、このようなスライドファスナーは、衣服、靴或いは鞄などの各種の開閉部分の開閉に用いられるが、安全管理上の問題から、このスライドファスナーの開閉状態を監視する場合があるにも拘わらず、好適なものは存在しない。これは、スライドファスナー自体の構成が単純で小さいため複雑なものや大型のものを適用することができないためである。例えば、この開閉を検知する手段として、上記エレメントを導電材料で形成し、このエレメントの接離状態を電気的に検知する方法も考えられるが、構成が複雑となり、また、バッテリー等が必要となるため、構成が大型化して、衣服等の小物類には取り付けることができない、という課題を有していた。
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、小さな構造物であるスライダーにも収納可能であり、しかも、電池等を交換使用することなく、半永久的に使用することができるとともに、スライドファスナーの開閉状態を確実に検知することができ、さらには、この開閉状態を自動的に外部へと通信して知らしめることができるスライドファスナーを提供しようとするものである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明にあっては、請求項1に記載のスライドファスナーにあっては、エレメントとテープとスライダーから構成されてなるスライドファスナーのスライダー部分に、該スライダー部分が上記エレメント通過することによって上記エレメントが噛み合って閉まり、或いは外れて開くときの振動によって振動する殴打体を配設し、該殴打体は、上記振動によって殴打されることで歪み変形し発電する圧電発器を備え、該圧電発電器で発電された電力は、充電器に充電されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明にあっては、前記圧電発電器の電力は、前記スライドファスナーの開閉状態を検知する手段に用いられることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明では、前記圧電発電器の電力は、前記スライドファスナーの開閉状態を検知し、該状態を外部へと知らしめる通信手段に用いられることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、上記圧電発電器を、板状の2枚の圧電セラミックス体を、分極を逆向或は同方向にして接合した層状の圧電セラミックス板で形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、前記2枚の圧電セラミックス体を同一形態に形成したことを特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、前記圧電セラミックス体を、複数枚層状に接合して形成したことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1乃至請求項3に記載の本発明に係るスライドファスナーにあっては、上記充電器及び圧電発電器を、スライダー部分に収納して構成することができ、しかも、エレメントの凹凸を利用した振動によって発電することができるので、例えば、衣服や靴を脱いだり着たり或は履いたりしたときや、カバンを開け閉めしたときに、この状態を検知し、さらには、この開閉状態を通信手段で外部へと知らしめることができるので、管理が容易となり、また、スライドファスナー自体の外観形状を損なうことがないので、ファッション性が重要視される衣服や靴、カバン等に適用しても、発見されにくく、秘密性を保持して監視することができる。
さらに、請求項4及び請求項5に記載の発明に用いられる圧電発電器は、同一材質、相似形状、同一厚さの2枚の圧電セラミックス体を、各セラミックス素子の分極の極性を逆に又は同方向に接合して構成することにより、2つのセラミックス素子の接合面を中心(伸縮しない部位)にたわみ振動させることができ、圧電セラミックス体の伸縮が適切に行われ、さらに発電効率が向上するという効果がある。
また、請求項6に記載の発明によれば、圧電セラミックス体のそれぞれを、複数枚層状に接合したので、圧電セラミックス体の強度維持が図れるという効果がある。
以下、添付図面に示す発明の実施の形態例に基づき、この発明を詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係るスライドファスナー1の基本的な構成を、図2は同スライドファスナー1のスライダー5部分の概略的な構成を示す説明図を、図3は同スライダーによる振動の発生状態を説明するための模式図を、図4は同スライダー5部分に収納された圧電発電器7の概略的な構成を示す説明図を、図5は同圧電発電器7の充電装置と送信回路を示す回路図を、図6は本発明の実施例2に係るスライドファスナー1Aの概略的な構成を示す説明図である。
即ち、上記スライドファスナー1は、エレメント(務歯部)2A,2Bとテープ(基布)3,4とスライダー5と、から構成され、2つに分かれた上記テープ3,4のそれぞれの分離端に上記エレメント2A,2Bが対向して設けられ、上記スライダー5をスライドさせることによって、上記エレメント2A,2Bが噛み合って閉まり、或いは外れて開くように構成されている。尚、符号Sは各エレメント2A,2Bの噛合側の端部に装備されたストッパを示している。
そして、前述した各テープ3,4の外側の端部が衣類やカバン或は靴等の開口部に縫い付けられ、使用に際しては前述したスライダー5部分が外力によってスライド動作され、これによってエレメント2A,2Bが開閉動するように構成されている。
そして、上記スライダー5の内部には、図2に示すように、エレメント2A,2Bの噛合側に形成された凹凸部に倣って移動するときに振動する受振動体6と、この受振動体6の振動を、上記スライダー5内部に配設された圧電発電器7の圧電セラミックス体10を殴打する殴打体9へと伝える連結体8が配設されており、該連結体8の中途部は、支点Pで支持されている。尚、上記連結体8をバネ材で形成し、受振動体6を常態においてエレメント方向へと付勢し、かつ、殴打体9を常態において圧電セラミックス体10方向へと付勢するように構成するのが望ましい。
この圧電発電器7は、スライダー5の内部に配設された圧電セラミックス体10と、該圧電セラミックス体10を該圧電セラミックス体10の固有振動が他の構造体に伝達しにくい柔状態で接着保持するクッション材13と、上記圧電セラミックス体10に衝撃を与える上記殴打体9と、で構成されている。
尚、図示はしないが、上記圧電セラミックス体10の殴打面の中央部にプロテクタ板(図示せず)を固着してもよい。
圧電セラミックス体10は、同一形態(同一材質、同一形状、同一厚さ)の2枚の板状の圧電セラミックス素子10a,10bを、各セラミックス素子10a,10bの分極の極性を同一方向にし、かつ、該圧電セラミックス素子10a,10b間に、りん青銅や真鍮等の導電性金属で10μm〜50μmの厚さに形成された極薄の金属電極11を配置し、これら圧電セラミックス素子10a,10bと金属電極11を接合して構成されている。
金属電極11を上記極薄の厚さとすることで、該金属電極11による機械的な抵抗をごく僅かに抑えることができ、2つのセラミックス素子10a,10bと金属電極11の接合面を中心(伸縮しない部位)にたわみ振動が発生したとしても、該たわみ振動の金属電極11による減衰を可及的に小さく抑えることができる。尚、この形態例の構成では、一方の側のセラミックス素子10aが伸長すれば他方の側のセラミックス素子10bは収縮し、かつ出力電圧の電極は逆方向となり、両圧電セラミックス素子10a,10bは並列に接続された発電構成となる。勿論、この圧電セラミックス素子10a,10bの分極の極性を、本出願人が先に提案した所謂直列構造としてもよい(特開2001−145375号公報)。
また、この形態例では、上記たわみ振動が行われると、一方の圧電セラミックス素子10a(又は10b)で伸長と収縮との両方の作用が行われて、分極が打ち消されるということがなく効率的に発電が行われる。発電された電気エネルギとしての電流は、両圧電セラミックス素子10a,10b及び金属電極11に導電接続されたリード線9A,9B,9Cを用いて取り出される。
図5は、上記圧電発電器7を用い、一の圧電セラミックス体10が発電した電気を充電する充電装置と送信回路を示したものである。
即ち、この充電回路は、2つの圧電セラミックス体10として2枚の圧電セラミックス素子10a,10b、金属電極11、整流用ダイオードD1〜D6、電気を蓄電するコンデンサC、信号スイッチSW及び送信回路Lを有する。圧電セラミックス素子10aで発電した電気は、ダイオードD1〜D3により全波整流され、また圧電セラミックス素子10bで発電した電気は、ダイオードD4〜D6により全波整流される。これら、全波整流された電気はコンデンサCに充電される。このコンデンサCは、当該並列回路では1個とすることもできる。そして、信号スイッチSWの操作により、コンデンサCは放電して送信回路Lを作動させる。
送信回路は、通信制御手段(図示せず)と信号スイッチSWと信号発生手段(図示せず)とを有して構成されている。この内、通信制御手段は通信に必要な動作を行う手段であり、電力が前記の方法で供給されることで動作を開始して信号スイッチSWをON作動させると共に、発信のためのデータを信号発生手段へと送る。
この発信のためのデータとしては、少なくとも、当該スライドファスナー1が取り付けられた物の種類や当該物の所有者等に関する必要IDデータが含まれる。
そして、上記信号発生手段は、上記通信制御手段から受け取った発信のためのデータを所定の無線信号に変換してアンテナ(図示せず)から発信する。勿論、この実施例1のスライドファスナー1がバッテリーを備えて構成されている場合には、上記通信制御手段が発信のために必要なデータを全て信号発生手段へと送り終えた後、該通信制御手段が作動して、放電を停止させるように制御するのが望ましい。
尚、この実施例1では、2枚の圧電セラミックス素子10a,10bを、金属電極11を介装して積層した場合を例にとり説明したが、各圧電セラミックス素子10a(10b)自体を、それぞれ積層構造とすることができる。この積層構造では、複数枚の圧電セラミックス素子を接合(この場合は分極の極性も同一方向に)して、一方の圧電セラミックス素子10a(又は10b)を形成する。
このように、圧電セラミックス素子10a(又は10b)自体を積層構造とし、これを例えば弾性特性を有する接着材により接合した場合には、この弾性効果により、材質的に強度に欠ける圧電セラミックス体10の曲がりが容易になって曲げ強度が維持することができる。尚、この発明において、圧電セラミックス体10の外形形状は特に限られるものではなく、円形、楕円形、三角形、四角形或いは多角形等、利用形態に対応させて適宜の形状のものを用いることができるため、小型形状のスライダー5の形状に合わせて目立たない形状に構成することで、ファッション性が損なわれることがない。尚、上記圧電セラミックス素子10は、チタンジルコン酸亜鉛系の素材が好適であるが、これに限定されるものではなく、また、振動を長く持続してより効率的な発電を得るために、できるだけ硬くQ値が高いものを用いるのが望ましい。具体的には、Q値は1000以上、好ましくは、Q値が2000以上のものを用いるのが望ましい。
また、この実施例1に用いられる上記クッション部材13は、合成樹脂材、ゴム材、或はこれらをスポンジ状にした軟質の材料で構成されている。このようなクッション部材13を用い、しかも、このクッション部材13の中央部のみ或いは両端部を接着材15を用いて圧電セラミックス体10を固着したのは、圧電セラミックス体10の振動を減衰させないためである。圧電セラミックス体10が振動する場合、この圧電セラミックス体10を支持する部材は圧電セラミックス体10の振動を減衰させる要因になり、この減衰要因を取り除くために、クッション部材3を用いて極力圧電セラミックス体10を自由な状態におく。
この発明のように、圧電セラミックス体10の歪みは、圧電セラミックス自体が持つ固有振動となって暫くの間、継続する。この発明では、殴打体9による殴打に伴う固有振動は、スライダー5の移動によるエレメント2A,2Bの凹凸により発生するため、連続的な殴打を短時間に得ることができるため、この連続殴打による振動を長く継続させるためには、この固有振動を圧電セラミックス体10以外の他の構造体に伝えないことが重要である。圧電セラミックス体10の固有振動は、電気エネルギーとして変換されるが、その他の構造体の振動は全て機械的な抵抗となって固有振動エネルギーを吸収してしまい、電気エネルギーとして取り出すことができない。このため、この実施例1では、圧電セラミックス体10と他の構造体との間で上記固有振動が伝達しないような柔らかな接触を実現するための手段として上記クッション板13を用いることで、圧電セラミックス体10の固有振動が長く継続させることができ、発電効率が良くなる。勿論、このクッション材13は圧電セラミックス体10に加えられる衝撃を緩和する作用をも有する。尚、上記プロテクタ板は、金属製或いは合成樹脂製等で形成されており、上記殴打体9の殴打力から圧電セラミックス体10を保護する。
このように構成されてなるスライドファスナー1にあっては、スライダー5をファスナー開方向或は閉方向へとスライドさせることで、受振動体6がエレメント2A,2Bの凹凸に倣って移動することで上下振動し、この受振動体6の上下振動は、支点Pを中心として連結体8の他端部に連結された殴打体9を上下振動させるため、該殴打体9は、圧電セラミックス体10を連続的に殴打し、この殴打による圧電セラミックス体10の歪み変形によって発電された電力は、整流されてコンデンサCにチャージされ、送信に十分な電力が得られたときに、上記スイッチSWが自動的にオンされて電力を送信回路Lへと供給し、送信回路Lは、スライドファスナー1の開閉情報及び必要なIDデータを特定の周波数からなる電波で、例えばセキュリティ管理装置の受信機(図示せず)へと送信する。これにより、スライドファスナー1の開閉状態を確実に検知し、これを外部へと知らしめることができる。
図6は、この発明の実施例2に係るスライダーファスナー1Aを示しており、該スライドファスナー1Aのスライダー5は、エレメント2A,2Bに沿って長方形状に形成された上下ガイドプレート16と、この上下各ガイドプレート16を一体的に連結すると共に前述した歯状留め金3,4部分を噛合領域6に案内する一方のガイド部材としてのガイド支柱17とを備えて構成されている。このガイド支柱17は、断面三角形状の三角柱からなり、上下各ガイドプレート16の相互間であって、かつ、その先端部中央(図6の上方部)に配設されている。
また、このガイド支柱17の図6中、左右両側には、各エレメント2A,2Bの移動通路を介して噛合側ガイド片18,19が設けられている。
この噛合側ガイド片18,19は、上記ガイド支柱17と協働して各エレメント2A,2Bを別々に同一のタイミングでその噛合領域20に案内するように構成されている。尚、この噛合側ガイド片18,19とガイド支柱17とで囲まれた各エレメント2A,2Bの移動通路は略Y字状をなし、その交点部分が前述した噛合領域20を構成している。
即ち、この各エレメント2A,2Bの移動通路であるY字状通路が、上記ガイド支柱17と噛合側ガイド片18,19とによって形成され、これにより、スライダー5の進行と共に別々に当該スライダー5内に入ってくる各エレメント2A,2B部分が、ガイド支柱17と噛合側ガイド片18,19との協働によって連続的に前述した噛合領域20に案内され噛合するように構成されている。このため、各エレメント2A,2Bは、噛合領域20で噛合された後、当該Y字状通路からはみ出すことなく当該図6の下方に向けて(相対的に)順次送り出される。尚、符号21,22は、噛合後のエレメント2A,2Bを送り出す送出側ガイド片を示している。この送出側ガイド片21,22は、上記ガイド支柱17の反対側にあって噛合済みのエレメント2A,2B部分の両側に配設され、該エレメント2A,2Bの噛合状態を維持しつつ、これらが外部へ送り出されるのを案内する機能を備えている。
また、上記スライダー5には、駆動ギア23,24が装備されている。ここで、この駆動ギア23,24の内、一方の駆動ギア11は、前述したテープ3側からエレメント2Aに噛合するように装備され,又他方の駆動ギア24は前述したテープ4側からエレメント2Bに噛合するように装備されている。
この場合、各駆動ギア23,24は、前述した下ガイドプレート側の回転面がテープ3,4に近接し若しくはほぼ当接した状態で、上ガイドプレートに保持されている。一方、テープ3,4については上述したように噛合側ガイド片18,19および送出側ガイド片21,22に案内されて移動することから、上下ガイドプレート16相互間における位置は常に定位置に維持される。このため、各駆動ギア23,24は、対応するエレメント2A,2Bに常時噛合することとなる。
ここで、この各駆動ギア23,24は、少なくとも歯先部分が前述した上ガイドプレート16から図6の左右にそれぞれ突出する大きさに設定されている。このため、各駆動ギア23,24については外部から指等で容易に駆動操作しやすいようになっている。この場合、上記各駆動ギア23,24については、いずれか一方の各駆動ギア23又は24を駆動操作しても、或いは両方の各駆動ギア23,24を同時に操作してもよい。何れの場合も各駆動ギア23,24からの駆動力がエレメント2A,2Bに直接印加され、その反力で上下ガイドプレート16がエレメント2A,2Bに沿って所定の方向に移動し得るように構成されている。
このように構成されてなる上記駆動ギア23,24(図示の例では駆動ギア24に配設した場合を例にとり説明するが、駆動ギア23或は両方のギア23,24に設けても構わない。)の回転軸25には、同軸に発電用ギア26が軸支されており、該発電用ギア26の作動片26A,26B,26C(本発明では、この作動片の数は図示例の3本に限定されるものではなく、適宜数形成することができる。)が回転することで、実施例1と同様に構成されてなる受振動体6が押圧され振動するので、この受振動体6の振動は、連結体8を介して殴打体9へと伝えられ、該殴打体9は、圧電セラミックス体10を殴打するように構成されている。尚、この殴打による圧電セラミックス体10の発電作用及びこの発電された電力をチャージした後、必要情報を送信する作用については実施例1と同様であり、また、実施例と同様の構成からなる部分については、実施例1で用いた符号と同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省略する。
それ故、この実施例2に係るスライドファスナー1Aにあっては、テープ3,4が軟質の生地から成る袋、衣服若しくは鞄或は靴等に装備されている場合であっても、他方の手でテープ3,4を固定することなく一方の手のみで駆動ギア23,34をつまんで回転駆動させることができ、かかる点において軟質の生地に通常のファスナーが取り付けられた場合には両手を使用しないと開閉し得ないという不具合を改善することができ、生地が軟質であってもこの軟質生地に装着されたファスナーを片手で容易に操作し得るという利点を得ることができると共に、上記スライダー5をスライド操作させ、或は駆動ギア23,24を回転させてエレメント2A,2Bを開閉した場合、これを検知して実施例1と同様に外部へとこの開閉状態を通信で知らしめることができる。
尚、この発明にあっては、上記各実施例1,2で示したスライドファスナーに限定されるものではなく、公知の各種スライドファスナーに適用可能であり、また、公知のチャックや面ファスナーにも適宜設計変更して適用することができる。
この発明に係るスライドファスナーは、以上のように構成されているので、衣服や鞄、靴等に適用することで、その開閉状態を外部から確実に知ることができ、例えば、開閉情報を増幅してGPSとリンクさせることで、開閉位置をリアルタイムで知ることも可能となる。
本発明の実施例1に係るスライドファスナー1の基本的な構成を示す図である。 同スライドファスナーのスライダー部分の概略的な構成を示す説明図である。 同スライダーによる振動の発生状態を説明するための模式図である。 同スライダー部分に収納された圧電発電器の概略的な構成を示す説明図である。 同圧電発電器の充電装置と送信回路を示す回路図である。 本発明の実施例2に係るスライドファスナーの概略的な構成を示す説明図である。
符号の説明
1,1A スライドファスナー
2A,2B エレメント
3,4 テープ
5 スライダー
6 受振動体
8 連結体
9 殴打体
10 圧電セラミックス体
13 クッション材
23,24 駆動ギア
26 発電用ギア
26A,26B,26C 作動片

Claims (6)

  1. エレメントとテープとスライダーから構成されてなるスライドファスナーのスライダー部分に、該スライダー部分が上記エレメント通過することによって上記エレメントが噛み合って閉まり、或いは外れて開くときの振動によって振動する殴打体を配設し、該殴打体は、上記振動によって殴打されることによって歪み変形し発電する圧電発器を備え、該圧電発電器で発電された電力は、充電器に充電されることを特徴とする発電装置を備えたスライドファスナー。
  2. 前記圧電発電器の電力は、前記スライドファスナーの開閉状態を検知する手段に用いられることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー。
  3. 前記圧電発電器の電力は、前記スライドファスナーの開閉状態を検知し、該状態を外部へと知らしめる通信手段に用いられることを特徴とする請求項2に記載のスライドファスナー。
  4. 上記圧電発電器は、板状の2枚の圧電セラミックス体を、分極を逆向或は同方向にして接合した層状の圧電セラミックス板で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスライドファスナー。
  5. 前記2枚の圧電セラミックス体を同一形態に形成したことを特徴とする請求項4に記載のスライドファスナー。
  6. 前記圧電セラミックス体は、複数枚層状に接合して形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載のスライドファスナー。
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