JP2005040199A - 遊技機、シミュレーションゲームプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与える。
【解決手段】遊技機は、大当たりの判定を行うメインCPU31と、大当たりの判定結果に基づいて、特別図柄の変動表示及びその停止表示を行う液晶表示装置4を有する。また、遊技機は、始動口6を遊技球が通過したことを検出する始動球入賞スイッチ6Sと、液晶表示装置4により所定の演出画像表示の実行が行われている間に、始動球入賞スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による上記判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御するサブCPU41,VDP51とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】遊技機は、大当たりの判定を行うメインCPU31と、大当たりの判定結果に基づいて、特別図柄の変動表示及びその停止表示を行う液晶表示装置4を有する。また、遊技機は、始動口6を遊技球が通過したことを検出する始動球入賞スイッチ6Sと、液晶表示装置4により所定の演出画像表示の実行が行われている間に、始動球入賞スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による上記判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御するサブCPU41,VDP51とを有する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機、パソコン上やゲーム機上又はサーバ上で実行されるシミュレーションゲームプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、所定の入賞口を遊技球が通過した場合や、ボタンの押圧操作により、遊技中における演出画像表示が変更されることが行われている(例えば、特許文献1参照)。このように、例えば、遊技中において、演出画像表示が変更されると、遊技者は、変更された演出画像表示を見て、楽しむことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−52948号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
遊技中においては、遊技者は、大当たりの可能性がどの程度なのか、確率変動大当たりの可能性がどの程度なのかを、知りたいというのが、一般的である。
【0005】
このため、遊技中において、特別図柄の停止図柄が表示される前に、演出画像表示が変更された場合、その変更が、大当たりの可能性や確率変動大当たりの可能性を示す情報と関連を持たせることができる遊技機があれば、遊技者を楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報が与えられ、遊技者にとっては都合がよい。
【0006】
また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域(例えば、始動口)に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要であるようにすると、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、例えば大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0007】
従来においては、演出画像表示の変更により、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる遊技機の開発が望まれていた。
【0008】
本発明は、特定領域に遊技球が通過することにより、所定の演出画像表示から、大当たりの可能性や確率変動大当たりの可能性を示す演出画像表示に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる遊技機、シミュレーションゲームプログラムを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技領域に設けられた始動領域(例えば、始動口6)を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定手段(例えば、メインCPU31)と、前記大当たり判定手段による判定結果に基づいて、識別情報(例えば、特別図柄)の変動表示及びその停止表示を行う可変表示手段(例えば、液晶表示装置4)とを有する遊技機であって、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出手段(例えば、始動入賞球スイッチ6S)と、前記可変表示手段により変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示(例えば、基本演出パターン1A,2Aに従った第1の所定の演出画像表示)を実行する表示実行手段(例えば、液晶表示装置4)と、前記表示実行手段により所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示(例えば、第1変更演出パターンAに従った第2の所定の演出画像表示又は第1変更演出パターンBに従った第3の所定の演出画像表示)の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段(例えば、サブCPU41,VDP51)とを有することを特徴とするものである。
【0010】
このため、遊技機は、遊技中において、識別情報の停止態様が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、上記特定領域に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。従って、本発明の遊技機によれば、特定領域に遊技球が通過することにより、所定の演出画像表示の実行から、大当たり可能性演出画像表示の実行に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【0011】
また、上記発明において、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出される前に、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段(例えば、サブCPU41)を有し、前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することもできる。
【0012】
この場合には、遊技球の通過が検出された際には、予め、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定しているので、演出画像表示の実行の変更を迅速に行える。
【0013】
また、上記発明において、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された際に、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段(例えば、サブCPU41)を有し、前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することもできる。
【0014】
この場合には、遊技球の通過が検出されずに、演出画像表示の実行の変更が行われない場合にまで、予め、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定してしまうというような処理を行わなくてすむ。
【0015】
本発明の遊技機は、遊技領域に設けられた始動領域(例えば、始動口6)を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定手段(例えば、メインCPU31)と、当該大当たり判定手段により大当たりが判定された場合、判定された大当たりが、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような通常大当たりか、又は、前記大当たり確率が前記所定の確率より高いような確率変動大当たりかを判定する確率変動判定手段(例えば、メインCPU31)と、前記大当たり判定手段による判定結果に基づいて、識別情報(例えば、特別図柄)の変動表示及びその停止表示を行う可変表示手段(例えば、液晶表示装置4)とを有する遊技機であって、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出手段(例えば、始動入賞球スイッチ6S)と、前記可変表示手段により変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示(例えば、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示)を実行する表示実行手段(例えば、液晶表示装置4)と、前記表示実行手段により所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示(例えば、第2変更演出パターンAに従った演出画像表示又は第2変更演出パターンBに従った演出画像表示)の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段(例えば、サブCPU41,VDP51)とを有することを特徴とするものである。
【0016】
このため、遊技機は、遊技中において、識別情報の停止態様が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、確率変動大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、確率変動大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。従って、本発明の遊技機によれば、特定領域に遊技球が通過することにより、所定の演出画像表示の実行から、確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【0017】
また、上記発明において、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出される前に、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段(例えば、サブCPU41)を有し、前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することもできる。
【0018】
この場合には、遊技球の通過が検出された際には、予め、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定しているので、演出画像表示の実行の変更を迅速に行える。
【0019】
また、上記発明において、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された際に、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段(例えば、サブCPU41)を有し、前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することもできる。
【0020】
この場合には、遊技球の通過が検出されずに、演出画像表示の実行の変更が行われない場合にまで、予め、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定してしまうというような処理を行わなくてすむ。
【0021】
また、本発明は、遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定処理と、前記大当たり判定処理による判定結果に基づいて、識別情報の変動表示及びその停止表示を行う可変表示処理とを、コンピュータに実行させるシミュレーションゲームプログラムであって、コンピュータに、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出処理と、前記可変表示処理で変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行処理と、前記表示実行処理で所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出処理により遊技球の通過が検出された場合には、前記大当たり判定処理による前記判定結果に基づいて、前記表示実行処理において、前記所定の演出画像表示の実行が、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更されるように制御する演出画像表示制御処理とを実行させることを特徴とするものである。
【0022】
このため、コンピュータは、遊技中において、識別情報の停止態様が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0023】
また、本発明は、遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定処理と、当該大当たり判定処理により大当たりが判定された場合、判定された大当たりが、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような通常大当たりか、又は、前記大当たり確率が前記所定の確率より高いような確率変動大当たりかを判定する確率変動判定処理と、前記大当たり判定処理による判定結果に基づいて、識別情報の変動表示及びその停止表示を行う可変表示処理とを、コンピュータに実行させるシミュレーションゲームプログラムであって、コンピュータに、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出処理と、前記可変表示処理で変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行処理と、前記表示実行処理で所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出処理により遊技球の通過が検出された場合には、前記確率変動判定処理による前記判定結果に基づいて、前記表示実行処理において、前記所定の演出画像表示の実行が、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更されるように制御する演出画像表示制御処理とを実行させることを特徴とするものである。
【0024】
このため、コンピュータは、遊技中において、識別情報の停止態様が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、確率変動大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、確率変動大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0025】
ここで、上述の遊技(以下、疑似遊技)とは、サーバ(サーバ100)などに記憶されているシミュレーションゲームプログラムの実行によって、パソコンなどの端末の画面上において再現される仮想的な遊技(パチンコ)である。すなわち、パソコンなどの端末は、インターネット網や衛星通信回線網(通信回線網120)を介してサーバに接続し、サーバによって実行されるシミュレーションゲームプログラムに基づいて、疑似遊技における様々な表示態様をその画面上に表示する。
【0026】
また、パソコンなどの端末は、インターネット網や衛星通信回線網を介してサーバからダウンロードしたシミュレーションプログラムを実行し、サーバに依存することなく、疑似遊技における様々な表示態様をその画面上に表示するように構成されていてもよい。
【0027】
さらに、パソコンなどの端末は、ROMカートリッジやCD−ROMやDVD−ROMなどに記憶されているシミュレーションプログラムを実行するように構成されていてもよい。
【0028】
なお、シミュレーションゲームプログラムは、携帯ゲームなどの携帯端末(携帯端末130)に記憶され、当該携帯端末によって実行されてもよい。ここで、携帯端末は、疑似遊技における様々な表示態様をその画面上に表示する。
【0029】
【発明の実施の形態】
(本実施形態における遊技機の構成)
以下において、本実施形態における遊技機10の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における遊技機10の概観図である。
【0030】
図1に示すように、遊技機10は、遊技場に遊技機10を設置するために設けられている外枠1と、外枠1の内側に開閉可能に設けられている内枠2と、内枠2の前面に開閉可能に設けられている遊技盤3と、払い出された遊技球を受け入れる上皿21と、上皿21に入りきらない遊技球を受け入れる下皿23と、回転操作されることにより遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射するように構成された発射ハンドル24と、所定の遊技状態を遊技者に報知する効果音や音声などを出力するスピーカ25L及び25Rと、所定の遊技状態を遊技者に報知する演出や玉切れ等のエラーなどを表示するランプ26a、26bとを具備する。
【0031】
ここで、所定の遊技状態とは、所定の設定に基づいて始動口6を開閉するように制御された当り状態、所定の設定に基づいて大入賞口8を開閉するように制御された大当り状態などの状態である。
【0032】
遊技盤3上の遊技領域には、液晶表示装置4と、普通図柄表示装置5a及び5bと、始動口6と、普通図柄作動ゲート7と、大入賞口8と、アウト口9と、普通図柄始動記憶ランプ12と、一般入賞口16乃至19とが具備されている。
【0033】
普通図柄表示装置5a及び5bには、遊技球が普通図柄作動ゲート7を通過した際に抽出される当り判定用の乱数値を含む普通図柄始動記憶に基づいて、普通図柄が所定時間(例えば、30秒)変動表示される。ここで、普通図柄始動記憶には、当り判定用の乱数値などが含まれている。
【0034】
始動口6は、当該始動口6を遊技球が通過すると大当り判定用の乱数値及び大当たり図柄決定用の乱数値などが抽出されるように構成されている。
【0035】
普通図柄作動ゲート7は、当該普通図柄作動ゲート7を遊技球が通過すると当り判定用の乱数値などが抽出されるように構成されている。普通図柄始動記憶ランプ12は、普通図柄作動ゲートを遊技球が通過した際に記憶される普通図柄始動記憶の数を表示する。
【0036】
大入賞口8は、特定領域(Vゾーン)と一般領域とを具備し、遊技球が始動口6に入球した際に抽出される大当り判定用の乱数値による大当り判定の結果に基づいて開閉するように制御されている。
【0037】
アウト口9は、始動口6や大入賞口8や一般入賞口16乃至19などのいずれにも通過しなかった遊技球を受け入れる。一般入賞口16乃至19は、当該一般入賞口16乃至19に遊技球が通過すると所定数(例えば、15個)の遊技球(賞球)が払い出されるように構成されている。
【0038】
液晶表示装置4は、後述する大当たり判定手段(メインCPU31)による判定結果に基づいて、特別図柄(識別情報)の変動表示及びその停止表示を行う可変表示手段である。
【0039】
この液晶表示装置4では、遊技球が始動口6を通過した際に抽出される大当り判定用の乱数値などに基づいて、特別図柄が変動表示される。そして、所定時間、変動表示が行われた後、変動表示の停止(確定)が実行される。この変動表示の停止においては、メインCPU31により決定された特別図柄の停止図柄の組み合わせ(以下、特別図柄の停止図柄という、例えば、「1,1,1」)が表示される。
【0040】
具体的には、液晶表示装置4において、例えば、「左・中・右」や「上・中・下」などに区切られた領域にそれぞれ「0」〜「9」までの数字などが変動表示される。この変動表示の停止が実行されると、特別図柄の停止図柄(例えば、777など)が表示される。なお、液晶表示装置4には、所定の動作を行う所定のキャラクターが変動表示されてもよい。
【0041】
図2は、本実施形態における遊技機10の制御部を示すブロック図である。図2に示すように、遊技機10の制御部は、主制御回路30と副制御回路40と払出・発射制御回路80とにより構成される。
【0042】
主制御回路30は、メインCPU31と、メインROM32と、メインRAM33と、リセット用クロックパルス発生回路34と、初期リセット回路35と、シリアル通信用IC36とを具備する。
【0043】
また、主制御回路30には、大入賞口8に具備される特定領域(Vゾーン)を通過した遊技球を計数するV・カウントスイッチ28Sと、大入賞口8に具備される一般領域を通過した遊技球を計数するカウントスイッチ29Sと、一般入賞口16乃至19を遊技球が通過したことを検出する一般入賞球スイッチ16S乃至19Sと、普通図柄作動ゲート7を遊技球が通過したことを検出する通過球スイッチ7Sと、始動口6を遊技球が通過したことを検出する始動入賞球スイッチ6Sと、始動口6の羽根を開閉する始動口ソレノイド6aと、大入賞口8の扉を開閉する大入賞口ソレノイド8aと、大入賞口8を通過した遊技球を特定領域と一般領域とに振り分けるシーソーを駆動するシーソーソレノイド8bと、払出・発射制御回路80を介して、発射ハンドル24が回転操作されることにより遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置82とが接続されている。
【0044】
なお、本実施の形態の遊技機10は、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出手段を有する。本実施の形態では、一例として、遊技球通過検出手段は、始動入賞球スイッチ6Sである場合の説明を行う。
【0045】
また、メインCPU31は、遊技領域に設けられた 特定領域(例えば、始動口6)を遊技球が通過したことを、始動入賞球スイッチ6Sが検出した場合、始動口6に遊技球が通過したことを指示する遊技球通過コマンドを生成する。
【0046】
メインCPU31は、遊技領域に設けられた始動口6を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定手段である。具体的には、メインCPU31は、始動口6を遊技球が通過したことを始動入賞球スイッチ6Sが検出すると大当り判定用の乱数値及び大当たり図柄決定用の乱数値を抽出する。例えば、メインCPU31は、始動入賞球スイッチ6Sからの入力信号を取得した場合、所定の周期で更新されている大当たり判定用の乱数値を取得するとともに、大当たり図柄決定用の乱数値を取得する。
【0047】
そして、メインCPU31は、大当たり判定を行う場合には、以下のようにして大当たり判定を行う。メインCPU31は、大当たり判定を、第1判定テーブル又は第2判定テーブル(図示せず)を参照して実行する。ここで、第1判定テーブル、第2判定テーブルとはともに大当たり判定のためのテーブルである。第1判定テーブル、第2判定テーブルの詳細な説明は後述する。メインCPU31は、取得した大当たり判定用の乱数値が、第1判定テーブル又は第2判定テーブル中の大当たり判定値と一致した場合、大当たり遊技状態に移行すると判定する。
【0048】
一方、メインCPU31は、取得した大当たり判定用の乱数値が、第1判定テーブル又は第2判定テーブル中の大当たり判定値と一致しない場合、はずれと判定し、大当たり遊技状態に移行しないと判定する。この場合には、メインCPU31は、取得した大当たり図柄決定用の乱数値を廃棄する。そして、メインCPU31は、所定の周期で更新されているはずれ図柄決定用の乱数値を取得する。
【0049】
また、メインCPU31は、取得した大当たり図柄決定用の乱数値に基づいて、特別図柄の停止図柄を決定する。また、メインCPU31は、大当たり判定の結果、はずれと判定した場合、特別図柄の変動表示を開始する際に取得する、はずれ図柄決定用の乱数値に基づいて特別図柄の停止図柄を決定する。
【0050】
また、メインCPU31は、大当たりを判定した場合、判定した大当たりが、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような通常大当たりか、又は、大当たり確率が上記所定の確率より高いような確率変動大当たりかを判定する確率変動判定手段でもある。
【0051】
具体的には、メインCPU31は、決定した特別図柄の大当たり停止図柄に基づいて、上記停止図柄が確率変動大当たり停止図柄か、通常大当たり停止図柄かを判定する。例えば、メインCPU31は、上記大当たり停止図柄が奇数の図柄が揃った態様(例えば、「1,1,1」)である場合、上記大当たり停止図柄を確率変動大当たり停止図柄と判定し、上記大当たりを確率変動大当たりと判定する。また、メインCPU31は、例えば、上記大当たり停止図柄が偶数の図柄が揃った態様(「2,2,2」)である場合、上記大当たり停止図柄を通常大当たり停止図柄と判定し、上記大当たりを通常大当たりと判定する。
【0052】
なお、通常大当たりとは、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような大当たりのことである。そして、確率変動大当たりとは、大当たり確率が上記所定の確率より高いような大当たりのことをいう。
【0053】
また、メインCPU31は、大当たり判定を行うと、上記大当たり判定の結果に基づいた特別図柄の変動表示を行うことを指示するとともに、変動表示の停止後、停止図柄の表示を行うように指示するコマンドを生成する。具体的には、以下のとおりである。
【0054】
メインCPU31は、大当たり判定の結果に基づいて、液晶表示装置4が特別図柄の変動表示を開始する場合に用いられる特別図柄の変動パターンを決定する。図3は、大当たり又ははずれと、乱数範囲と、特別図柄の変動パターンとが対応づけられた第1対応テーブルを示す図である。ここで、変動パターンとは、特別図柄の変動開始から確定までの変動表示を液晶表示装置4に実行させるための情報である。この変動パターンには、例えば、特別図柄の変動表示が開始してから停止図柄の確定までの時間(以下、変動パターン時間という、例えば、10秒)と、上記変動パターンを識別する情報(例えば、変動パターン2であることを識別するための情報)とが含まれている。なお、特別図柄の変動表示が開始してから、変動表示が停止した場合、停止図柄の確定処理が行われる。この変動パターンには、停止図柄の確定が行われる時間は含まれない。この停止図柄の確定が行われる時間は、例えば、後述する停止図柄確定コマンドに含まれている。
【0055】
また、各変動パターン間では、例えば、変動パターン時間が異なっている。また、変動パターンに基づいた表示において、変動表示の停止の際には、メインCPU31が決定した特別図柄の停止図柄が表示される。
【0056】
また、メインCPU31は、各変動パターンを保持している。但し、メインROM32が各変動パターンを記憶しており、メインCPU31が、必要に応じて、メインROM32から、変動パターンを取得するようにしてもよい。
【0057】
メインCPU31は、所定の周期で更新されている変動パターン決定用乱数値を取得する。そして、メインCPU31は、第1対応テーブルを参照して、取得した変動パターン決定用乱数値に含まれる乱数範囲と、大当たり判定の結果(大当たり又ははずれ)とに対応する特別図柄の変動パターンを決定する。
【0058】
そして、メインCPU31は、特別図柄の変動パターン、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドを生成する。この際、特別図柄の停止図柄には、確率変動大当たり、通常大当たり、はずれのうち、いずれかを示す情報が対応づけられている。また、変動パターンには、大当たり、はずれのうち、いずれかを示す情報が対応づけられている。
【0059】
また、メインCPU31は、待ち時間タイマー(図示せず)を有する。メインCPU31は、決定した変動パターンに含まれる変動パターン時間を、待ち時間タイマーにセットする。待ち時間タイマーにおいては、セットされた変動パターン時間に対して、経過した時間が減算されていく。
【0060】
また、メインCPU31は、待ち時間タイマーのタイマー値が0になったと判定した場合、停止図柄の確定処理を行うように指示する停止図柄確定コマンドを生成し、サブCPU41に送る。この停止図柄確定コマンドには、停止図柄の確定が開始してから、確定が終了するまでの時間(確定時間)も含まれている。サブCPU41は、上記停止図柄確定コマンドに基づいて、VDP51に、停止図柄の確定処理を行うように指示する。VDP51は、上記指示に基づいて、停止図柄の確定処理(停止図柄の確定を開始し、確定時間の経過後、停止図柄の確定を終了する処理)を行う。
【0061】
また、メインCPU31は、大当り状態に移行すると判定すると、所定の設定に従って大入賞口8を開閉する制御を行う。具体的には、メインCPU31は、大当り状態に移行すると判定すると大入賞口8を開状態にするように大入賞口ソレノイド8aを駆動し、所定の時間(例えば、29.5秒)が経過するか、所定数(例えば、10個)の遊技球が入球すると、大入賞口8を閉状態にするように大入賞口ソレノイド8aの駆動を停止する。また、メインCPU31は、特定領域(Vゾーン)に遊技球が1球でも入球すると、所定回数(例えば、15回)を限度として大入賞口8の開閉を繰り返すように制御を行う。
【0062】
また、メインCPU31は、普通図柄作動ゲート7を遊技球が通過したことを通過球スイッチ7Sが検出すると当り判定用の乱数値を抽出し、当該当り判定用の乱数値を含む普通図柄始動記憶をメインRAM33に記憶する。また、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている普通図柄始動記憶の数を普通図柄始動記憶ランプ12に表示するように指示するコマンドを生成する。なお、本実施形態において、メインRAM33に記憶可能な普通図柄始動記憶の数は4つであるが、4つに限定されるわけではない。
【0063】
また、メインCPU31は、普通図柄始動記憶に含まれる当り判定用の乱数値に基づいて当り判定を行い、当該当り判定の結果に応じて、普通図柄表示装置5a及び5bに普通図柄を変動表示するように指示するコマンドを生成する。そして、メインCPU31は、当り遊技状態に移行すると判定すると、所定の設定に従って始動口6の羽根を開閉するように、始動口ソレノイド6aを駆動する。
【0064】
なお、メインCPU31は、大当り判定用の乱数を所定の周期(例えば、2msec)で更新するなど、上述の処理以外の遊技機10における各処理も制御するものとする。
【0065】
メインROM32は、大当たり確率が高い場合に対応する第1判定テーブル、大当たり確率が低い場合に対応する第2判定テーブルを記憶している。各判定テーブルには、大当たり値が含まれている。例えば、第1判定テーブルには、複数の大当たり値が含まれており、第2判定テーブルには、1つの大当たり値が含まれている。また、メインROM32は、主制御回路30における各処理を制御するためのプログラムなどを記憶している。
【0066】
メインRAM33は、SRAMなどにより構成されており、普通図柄始動記憶も記憶している。また、メインRAM33には、遊技機10の主電源がOFFの状態であっても、コンデンサなどから常に電力が供給されている。
【0067】
リセット用クロックパルス発生回路34は、後述するシステムタイマ割込処理を実行させるための割込信号を所定時間(例えば、2msec)毎に発生する。また、初期リセット回路35は、電源が投入されたときに遊技機10の各種設定を初期値に戻すための信号を発生する。また、シリアル通信用IC36は、メインCPU31により生成された各コマンドを副制御回路40に送信する。
【0068】
副制御回路40は、遊技機10の各種演出など制御するものであり、サブCPU41と、サブROM42と、サブRAM43と、画像処理回路45と、音処理回路46と、ランプ処理回路47とを具備する。
【0069】
サブCPU41は、主制御回路30から受信した各種コマンドに応じて、画像処理回路45及び音処理回路46及びランプ処理回路47を制御する。サブROM42は、副制御回路40における各処理を制御するためのプログラムを記憶している。また、サブRAM43は、主制御回路30から受信した各種コマンドを記憶する。
【0070】
画像処理回路45は、サブCPU41からのコマンドに応じて、液晶表示装置4に特別図柄の変動表示、停止図柄の表示を行わせるものであり、各種画像データを記憶する画像データROM54と、画像データROM54に記憶されている画像データに基づいて特別図柄の変動表示情報、停止図柄の停止表示情報を生成するVDP(Video Display Processor)51と、VDP51により生成された変動表示情報、停止表示情報をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ52と、異常時に各種設定を初期値に戻す初期リセット回路53とを具備する。
【0071】
サブCPU41は、各変動パターンと、特別図柄の表示パターンとが対応づけられている対応情報を保持している。サブROM42には、各変動パターンに対応する特別図柄の表示パターンが記憶されている。以下、変動パターンに対応する特別図柄の表示パターンを特別図柄変動表示パターンという。
【0072】
特別図柄変動表示パターンにおいては、例えば、変動表示の開始から確定までの時間などが含まれている。なお、特別図柄変動表示パターンにおいては、変動表示の開始から、変動表示の仮停止までの時間、仮停止から、確定までの時間が含まれても良い。
【0073】
特別図柄変動表示パターンに従って実行される変動表示画像は、特別図柄の変動表示の開始から停止までは、特別図柄の変動表示が行われる表示態様である。なお、いずれかの変動表示パターンに従って実行される変動表示画像は、変動表示の開始から停止までの間における変動表示において、リーチ演出が行われる表示態様であってもよい。
【0074】
また、メインCPU31から、変動パターン、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドがサブCPU41に送られる。サブCPU41は、上記変動パターンに対応する特別図柄変動表示パターン、特別図柄の停止図柄を特定する情報を取得する。
【0075】
サブCPU41は、特別図柄の停止図柄を特定する情報をVDP51に送るとともに、特別図柄変動表示パターンに従った特別図柄の画像表示制御を行うように、VDP51に指示する。VDP51は、特別図柄変動表示パターンと、特別図柄の停止図柄を特定する情報とに基づいて、特別図柄の変動表示に関する画像情報、停止表示に関する画像情報を生成し、液晶表示装置4に表示させる。
【0076】
また、液晶表示装置4は、特別図柄の変動表示を行っている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行手段でもある。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
【0077】
サブROM42には、第1の演出パターン対応テーブルが記憶されている。図4は、第1の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。この第1の演出パターン対応テーブルにおいては、各変動パターンと、乱数範囲と、基本演出パターン1A,基本演出パターン2A又は基本演出パターンBとが対応づけられている。
サブROM42には、各変動パターンに対応する基本演出パターンが記憶されている。例えば、サブROM42には、当たり変動パターン1に対応する基本演出パターン1A,基本演出パターンB、当たり変動パターン2に対応する基本演出パターン1A,基本演出パターンB...、はずれ変動パターン1に対応する基本演出パターン2A,基本演出パターンB,はずれ変動パターン2に対応する基本演出パターン2A,基本演出パターンB、..が記憶されている。
【0078】
なお、当たり変動パターンとは、大当たりを示す情報が対応づけられた変動パターンのことであり、はずれ変動パターンとは、はずれを示す情報が対応づけられた変動パターンのことである。
【0079】
ここで、基本演出パターン1A,2Aに従って実行される画像表示においては、上記基本演出パターンに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第1の所定の演出画像表示(例えば、箱を持った鳥が出現して所定の位置にとどまった後、消えていく画像表示)が実行される。なお、基本演出パターンBに従って実行される画像表示においては、上記基本演出パターンに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第1の所定の演出画像表示が行われない。
【0080】
また、基本演出パターン1A、2Aには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第1の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第1の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0081】
なお、同じ変動パターンに対応する各基本演出パターン間においては、例えば、上記鳥の動きを示す画像表示が異なっていてもよい。
【0082】
そして、サブCPU41は、変動パターンを指示コマンドを取得すると、基本演出パターンを決定するための乱数値(以下、基本演出パターン決定用乱数値)を取得する。そして、サブCPU41は、第1の演出パターン対応テーブルを参照して、取得した変動パターン(例えば、当たり変動パターン1)と、基本演出パターン決定用乱数値が含まれる乱数範囲(例えば、乱数範囲a1〜b1)とに対応する基本演出パターン(例えば、基本演出パターン1A)を決定する。
【0083】
そして、サブCPU41は、VDP51に対して、決定した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行の制御を行うように指示する。VDP51は、基本演出パターンに従って実行される第1の所定の演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、第1の所定の演出画像表示に関する演出画像表示情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を、基本演出パターンに従って、表示させる。
【0084】
また、サブCPU41、VDP51は、液晶表示装置4により所定の演出画像表示(基本演出パターンに従って実行される第1の所定の演出画像表示)の実行が行われている間に、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による上記判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段でもある。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
【0085】
サブROM42には、第2の演出パターン対応テーブルが記憶されている。図5は、第2の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。この第2の演出パターン対応テーブルにおいては、基本演出パターン1A又は基本演出パターン2Aと、乱数範囲と、第1変更演出パターンA、又は、第1変更演出パターンBとが対応づけられている。
ここで、図5に示すように、基本演出パターン1Aに対応する4つの乱数値範囲に対して、3つの乱数範囲には、第1変更演出パターンAが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第1変更演出パターンBが対応づけられている。
【0086】
一方、基本演出パターン2Aに対応する4つの乱数値範囲に対して、3つの乱数範囲には、第1変更演出パターンBが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第1変更演出パターンAが対応づけられている。
【0087】
サブROM42には、第1変更演出パターンA及び第1変更演出パターンBが記憶されている。例えば、サブROM42には、基本演出パターン1Aに対応する第1変更演出パターンA,第1変更演出パターンBが記憶されており、基本演出パターン2Aに対応する第1変更演出パターンA,第1変更演出パターンBが記憶されている。
【0088】
ここで、第1変更演出パターンAに従って実行される画像表示においては、基本演出パターン1Aに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第2の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱が開いて、子供が入っていることを示す画像表示)が行われる。また、第1変更演出パターンAには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第2の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第2の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0089】
なお、基本演出パターン1Aに対応する各第1変更演出パターンA間においては、例えば、上記子供の動きを示す画像表示が異なっていてもよい。
【0090】
また、第1変更演出パターンBに従って実行される画像表示においては、基本演出パターン2Aに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第3の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱が開いて、箱の中には何も入っていないことを示す画像表示)が行われる。また、第1変更演出パターンBには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第3の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第3の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。なお、同じ基本演出パターン2Aに対応する各第1変更演出パターンB間においては、例えば、上記鳥の動きを示す画像表示が異なっていてもよい。
【0091】
そして、メインCPU31が大当たり判定を行った結果、大当たりと判定した場合には、サブCPU41は、基本演出パターン1Aを取得する。また、メインCPU31が大当たり判定を行った結果、はずれと判定した場合には、サブCPU41は、基本演出パターン2Aを取得する。
【0092】
ここで、基本演出パターン1Aには、第1変更演出パターンBよりも、第1変更演出パターンAの方が多く対応づけられている。また、基本演出パターン2Aには、第1変更演出パターンAよりも、第1変更演出パターンBの方が多く対応づけられている。
【0093】
例えば、図5に示すように、基本演出パターン1Aに対応する4つの乱数範囲のうち、3つの乱数範囲には、第1変更演出パターンAが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第1変更演出パターンBが対応づけられている。一方、図5に示すように、基本演出パターン2Aに対応する4つの乱数範囲のうち、3つの乱数範囲には、第1変更演出パターンBが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第1変更演出パターンAが対応づけられている。
【0094】
そして、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンAの数(3つ)は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンAの数(1つ)より多い。また、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンBの数(1つ)は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンBの数(3つ)より少ない。
【0095】
このため、サブCPU41が、基本演出パターン1A(大当たりに対応)を取得した場合、第1変更演出パターンAを取得する可能性が高く、第1変更演出パターンBを取得する可能性が低いといえる。また、サブCPU41が、基本演出パターン2A(はずれに対応)を取得した場合、第1変更演出パターンBを取得する可能性が高く、第1変更演出パターンAを取得する可能性が低いといえる。
【0096】
この結果、第1変更演出パターンAに従って実行される第2の所定の演出画像表示は、大当たり可能性が高いことを示す大当たり可能性演出画像表示といえる。また、第1変更演出パターンBに従って実行される演出画像表示における第3の所定の演出画像表示は、大当たり可能性が低いことを示す大当たり可能性演出画像表示といえる。以下、第1変更演出パターンAに従って実行される第2の所定の演出画像表示を、第1変更演出パターンAに従って実行される大当たり可能性演出画像表示といい、第1変更演出パターンBに従って実行される第3の所定の演出画像表示を、第1変更演出パターンBに従って実行される大当たり可能性演出画像表示という。
【0097】
そして、サブCPU41は、第2の演出パターン対応テーブルを参照して、取得した基本演出パターンと、変更演出パターンを決定するための乱数値(以下、変更演出パターン決定用乱数値)が含まれる乱数範囲とに対応する第1変更演出パターンA、又は、第1変更演出パターンBを決定する。
【0098】
そして、サブCPU41は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われている間に、遊技球通過コマンドを取得すると、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を中断して、液晶表示装置4に対して、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行、又は、第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。
ここで、第1変更演出パターンAに従って実行される大当たり可能性演出画像表示の実行に変更するか、又は、第1変更演出パターンBに従って実行される大当たり可能性演出画像表示の実行に変更するかについては、メインCPU31による、特別図柄の変動表示の契機となる大当たり判定結果に基づいて、サブCPU41により決定されるといえる。
【0099】
即ち、第1変更演出パターンAに従って実行される大当たり可能性演出画像表示の実行に変更するか、又は、第1変更演出パターンBに従って実行される大当たり可能性演出画像表示の実行に変更するかは、上記大当たり判定結果に基づいて決定された基本演出パターンと、変更演出パターン決定用乱数値と、に基づいて、サブCPU41により、決められる。
【0100】
従って、サブCPU41は、メインCPU31による、特別図柄の変動表示の契機となる大当たり判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行、又は、第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように決定し、上記変更をVDP51に指示するといえる。
【0101】
VDP51は、上記指示を実行する。即ち、VDP51は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を中断する。そして、VDP51は、第1変更演出パターンAに従って実行される大当たり可能性演出画像表示、又は、第1変更演出パターンBに従って実行される大当たり可能性演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、上記大当たり可能性演出画像表示に関する演出画像表示情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を表示させる。この際、サブCPU41は、特別図柄の変動表示の開始タイミングと、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに含まれる、大当たり可能性演出画像表示の終了タイミングとに基づいて決定される、所定の終了タイミングまで、液晶表示装置2上に、生成した演出画像情報を表示させることを、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0102】
なお、本実施形態では、一例として、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出される前に、メインCPU31(大当たり判定手段)による上記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段でもある。そして、サブCPU41、VDP51は、遊技球の通過が検出された場合には、第1の所定の演出画像表示の実行を、上記決定手段により決定された、上記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように液晶表示装置4を制御する。
【0103】
具体的には、サブCPU41は、変動パターンを指示するコマンドを取得した場合、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出される前に、サブCPU41は、第1変更演出パターンAと、第1変更演出パターンBとのうち、基本演出パターン1A又は基本演出パターン2A(大当たり判定の結果に対応するパターン)と、取得した変更演出パターン決定用乱数値とに対応する変更演出パターンを取得する。そして、サブCPU41は、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行と、第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行とのうち、取得した変更演出パターンに従った所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する。
【0104】
そして、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより、遊技球の通過が検出された場合(遊技球通過コマンドを取得した場合)には、液晶表示装置4に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を、上記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0105】
音処理回路46は、サブCPU41からのコマンドに応じて、所定の遊技状態を遊技者に報知する効果音や音声などをスピーカ25L及び25Rから出力させるものであり、各種音データを記憶する音データROM63と、音データROM63に記憶されている音データに基づいて出力音情報を生成する音源IC61と、音源IC61により生成された出力音情報を増幅するAMP62とを具備する。
【0106】
ランプ処理回路47は、サブCPU41からのコマンドに応じて、所定の遊技状態を遊技者に報知するランプ26a、26b及び普通図柄始動記憶ランプ12を点灯・消灯させるとともに、普通図柄表示装置5a及び5bにおける普通図柄の変動表示を制御するものであり、ランプ26a、26bの点灯・消灯パターンを記憶する装飾データROM71と、ランプ26a、26bを点灯・消灯させるドライブ回路72とを具備する。
【0107】
払出・発射制御回路80は、一般入賞口16乃至19及び大入賞口8などに遊技球が入球した際に、所定数の遊技球(賞球)を払い出す払出装置81を制御し、遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置82を制御する。
【0108】
なお、遊技機10における各処理は、主制御回路30と副制御回路40とにより制御されているが、主制御回路30は、副制御回路40により制御される処理の全部又は一部を処理してもよく、副制御回路40は、主制御回路30により制御される処理の全部又は一部を処理してもよい。
【0109】
(本実施形態における遊技機10の動作)
以下において、本実施形態における遊技機10の動作について、図面を参照しながら説明する。最初に、本実施形態における遊技機10のメイン処理に所定の間隔(例えば、2msec)で割り込むシステム割込処理について説明する。図6(a)は、システムタイマ割込処理を示すフロー図である。
【0110】
図6(a)に示すように、ステップ100において、メインCPU31は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
【0111】
ステップ110において、メインCPU31は、当り判定用の乱数、大当り判定用の乱数、大当たり図柄決定用の乱数などの値を更新する。
【0112】
ステップ120において、メインCPU31は、始動入賞球スイッチ6S、通過球スイッチ7S、一般入賞球スイッチ16S乃至19S及びV・カウントスイッチ28S及びカウントスイッチ29Sなどにより入力された入力信号を検出する。
【0113】
具体的には、図7に示すように、ステップ121において、メインCPU31は、所定の入賞口に遊技球が入球した際に入力される入力信号の有無を確認する。
【0114】
ステップ122において、メインCPU31は、特別図柄に関連する入力信号の有無を確認する。具体的には、図8に示すように、ステップ122−1において、メインCPU31は、大入賞口8内の一般領域を遊技球が通過した際にカウントスイッチ29Sにより入力される入力信号の有無を確認する。
【0115】
ステップ122−2において、メインCPU31は、大入賞口8内の特定領域(Vゾーン)を遊技球が通過した際にV・カウントスイッチ28Sにより入力される入力信号の有無を確認する。
【0116】
ステップ122−3において、メインCPU31は、始動口SWチェック処理を行う。この処理の具体的な説明を図9を用いて以下に行う。
ステップ122−30では、メインCPU31は、始動入賞球スイッチ6Sからの入力信号を取得したか否かを判定する。上記入力信号を取得したと判定された場合には、ステップ122−31の処理が行われ、上記入力信号を取得していないと判定された場合には、始動口SWチェック処理が終了する。
【0117】
ステップ122−31では、メインCPU31は、始動入賞フラグがオンであるか否かを判定する。始動入賞フラグとは、始動入賞球スイッチ6Sからの入力信号を取得した場合に、オンにされるフラグであり、後述するステップ275でオフにされる。始動入賞フラグがオンである場合には、ステップ122−33へ移行する。始動入賞フラグがオンでない場合には、ステップ122−32へ移行する。
【0118】
ステップ122−32では、メインCPU31は、始動入賞フラグをオンにする。
【0119】
ステップ122−33では、メインCPU31は、遊技球が始動口6を通過したことを指示する遊技球通過コマンドを生成する。その後、始動口SWチェック処理が終了する。
【0120】
ステップ130において、メインCPU31は、例えば、特別図柄の残りの変動パターン時間、開状態にある始動口6や大入賞口8の残り開放時間、前段の処理が終了するまでの待ち時間などを更新する。
【0121】
ステップ140において、メインCPU31は、賞球として払い出された遊技球の数や大当りが発生した回数などの遊技情報を、遊技場に設置されているホールコンピュータに送信する情報を生成する。
【0122】
ステップ150において、メインCPU31は、始動口ソレノイド6aや大入賞口ソレノイド8aやシーソーソレノイド8bを駆動する制御を行う。
【0123】
ステップ160において、メインCPU31は、生成した各種のコマンドを副制御回路40に出力する。例えば、メインCPU31は、特別図柄の変動パターン及び特別図柄の停止図柄、遊技球通過コマンドを副制御回路40に出力する。
【0124】
ステップ170において、メインCPU31は、玉切れや下皿満タンなどのエラーを所定のランプに表示するように指示するコマンドなどを出力する。
【0125】
ステップ180において、メインCPU31は、遊技球が通過した入賞口の種類(一般入賞口16乃至19や大入賞口8など)に応じて、所定の遊技球(賞球)を払い出すように指示するコマンドを払出装置81に出力する。
【0126】
ステップ190において、メインCPU31は、ステップ100で退避した情報をレジスタに復帰させる。
【0127】
次に、本実施形態における遊技機10のメイン処理について説明する。図6(b)は、遊技機10の主制御回路30のメイン処理を示すフロー図である。
【0128】
図6(b)に示すように、ステップ10において、メインCPU31は、遊技機10における各種設定を、前回電源を切った際の設定に復帰するか、若しくは初期化する。
【0129】
ステップ20において、メインCPU31は、特別図柄に関する各処理を制御する。この処理の具体的な説明を図10に示すフロー図を用いて説明する。
【0130】
ステップ200において、メインCPU31は、始動入賞フラグがオンであるか否かをを判定する。始動入賞フラグがオンでないと判定された場合には、ステップ205の処理に移り、始動入賞フラグがオンと判定された場合には、ステップ220の処理に移る。
【0131】
ステップ205において、メインCPU31は、所定のデモンストレーション画像を液晶表示装置2に表示するように指示するコマンドを生成する。
【0132】
ステップ220において、メインCPU31は、始動入賞フラグのオンに基づいて、大当たり判定を行う。この大当たり判定処理の具体的な説明は、以下のとおりである。メインCPU31は、所定の周期で更新されている大当たり判定用の乱数値、大当たり図柄決定用の乱数値を取得する。
【0133】
そして、メインCPU31は、高確率フラグがセットされているか否かを確認する。高確率フラグのセットは、後述するステップ275の処理で行われる。高確率フラグがセットされている場合には、メインCPU31は、メインROM32から、第1判定テーブルを取得する。一方、高確率フラグがセットされていない場合には、メインCPU31は、メインROM32から、第2判定テーブルを取得する。
【0134】
そして、メインCPU31は、取得した第1判定テーブル又は第2判定テーブルを参照して、取得した大当たり判定用の乱数値が、第1判定テーブル又は第2判定テーブルの大当たり値に一致したとき、大当たり遊技状態に移行すると判定する。ステップ220において、メインCPU31は、大当り遊技状態に移行すると判定した場合にはステップ225の処理に移り、大当り遊技状態に移行しないと判定した場合にはステップ235の処理に移行する。
【0135】
ステップ225において、メインCPU31は、取得した大当たり図柄決定用の乱数値に基づいて、特別図柄の大当たり停止図柄を決定する。
【0136】
この際、メインCPU31は、決定した大当たり停止図柄が、確率変動大当たり停止図柄であるか、通常大当たり図柄であるかを判定する。確率変動大当たり停止図柄であると判定した場合には、メインCPU31は、決定した大当たり停止図柄に、確率変動大当たりを示す情報を対応づける。通常大当たり停止図柄であると判定した場合には、メインCPU31は、決定した大当たり停止図柄に、通常大当たりを示す情報を対応づける。
【0137】
ステップ230において、メインCPU31は、変動パターンを決定する。具体的には、メインCPU31は、上述したように、変動パターン決定用乱数値を取得し、第1対応テーブルを参照して、取得した変動パターン決定用乱数値が含まれる乱数範囲と、大当たりの判定結果(大当たり)とに対応する変動パターンを決定する。この際、決定した変動パターンには、大当たりを示す情報が対応づけられる。その後、ステップ250の処理が行われる。
【0138】
ステップ235では、メインCPU31は、所定の乱数値に基づいて特別図柄のはずれ停止図柄を決定する。
【0139】
ステップ236において、メインCPU31は、変動パターンを決定する。具体的な処理は、ステップ230における処理と同じである。この際、決定した変動パターンには、はずれを示す情報が対応づけられる。その後、ステップ250の処理が行われる。
【0140】
ステップ250では、メインCPU31は、ステップ225及びステップ230、又は、ステップ235及びステップ236で決定された特別図柄の変動パターン及び特別図柄の停止図柄(特別図柄の大当たり停止図柄、又は、特別図柄のはずれ停止図柄)を指示するコマンドを生成する。その後、ステップ254の処理が行われる。
【0141】
ステップ254では、メインCPU31は、ステップ230又はステップ236で決定した変動パターンに対応する変動パターン時間を、待ち時間タイマーにセットする。
【0142】
ステップ260において、メインCPU31は、ステップ250で生成されたコマンドをシリアル通信用IC36の所定のバッファにセットする。
【0143】
ステップ261では、メインCPU31は、待ち時間タイマーのタイマー値が0であるか否かを判定する。待ち時間タイマーのタイマー値が0であると判定された場合、ステップ268の処理が行われ、待ち時間タイマーのタイマー値が0でないと判定された場合には、ステップ261の処理へ移行する。
【0144】
ステップ268では、メインCPU31は、大当り判定の結果を確認する。ここで、メインCPU31は、大当り遊技状態に移行すると判定するとステップ270の処理に移り、大当り遊技状態に移行しないと判定するとステップ275の処理に移る。
【0145】
ステップ270において、メインCPU31は、大当り遊技状態に移行すると判定すると、所定の設定に従って大入賞口8を開閉する制御を行う。具体的には、メインCPU31は、大当り遊技状態に移行すると判定すると大入賞口8を開状態にするように大入賞口ソレノイド8 を駆動し、所定の時間(例えば、29.5秒)が経過するか、所定数(例えば、10個)の遊技球が通過すると、大入賞口8を閉状態にするように大入賞口ソレノイド8 の駆動を停止する。また、メインCPU31は、特定領域(Vゾーン)に遊技球が1球でも通過すると、所定回数(例えば、15回)を限度として大入賞口8の開閉を繰り返すように制御を行う。
【0146】
ステップ275において、メインCPU31は、特別図柄制御終了処理を行う。例えば、メインCPU31は、始動入賞フラグをオフにする。また、メインCPU31は、ステップ225で決定した大当たり停止図柄が、確率変動大当たり停止図柄である場合には、高確率フラグをオンにセットする。これにより、大当たり遊技の終了後には、大当たり抽選確率は、高確率に移行する。以下、大当たり抽選確率が高確率であるような状態を確率変動遊技状態という。一方、ステップ225で決定した大当たり停止図柄が、通常大当たり停止図柄である場合には、高確率フラグをオンにセットしない。これにより、大当たり遊技の終了後には、大当たり抽選確率は、低確率になる。
【0147】
ステップ30において、メインCPU31は、普通図柄の制御に関する処理を行う。具体的には、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている普通図柄の始動記憶に含まれる当り判定用の乱数値に基づいて当り判定を行い、当該当り判定の結果に基づいて、普通図柄表示装置5a,5bに普通図柄を変動表示するように指示するコマンドを生成する。また、メインCPU31は、当り遊技状態に移行すると判定すると、所定の設定に従って始動口6を開閉するように始動口ソレノイド6aを駆動する。
【0148】
ステップ40において、メインCPU31は、ステップ110で更新される当り判定用の乱数、大当り判定用の乱数、大当たり図柄決定用の乱数などを除く乱数(例えば、特別図柄の変動パターンを決定するための乱数、はずれ図柄決定用の乱数)などの値を更新する。ここで、メインCPU31は、上述のステップ20からステップ40までの処理を繰り返し行う。
【0149】
次に、本実施形態における副制御回路40の画像処理回路45のコマンド受信割り込み処理、メイン処理について説明する。
【0150】
図11は、上記コマンド受信割り込み処理を説明するためのフロー図である。メインCPU31から送信されてくる各種のコマンドは、コマンド受信割り込み処理により、受信される。先ず、サブCPU41は、保護レジスタを退避し(ステップ500)、送信されてきたコマンドをサブRAM43に記憶した後(ステップ510)、保護レジスタを復帰し(ステップ520)、割り込みを許可して(ステップ530)、処理を復帰する。
【0151】
なお、サブCPU41、画像処理回路45によるメイン処理に所定の間隔で割り込む処理として、サブCPU41が、基本演出パターン決定用乱数、変更演出パターン決定用乱数などを更新する処理がある。
【0152】
図12は、サブCPU41、画像処理回路45によるメイン処理を示すフロー図である。ステップ600で、サブCPU41は、前回電源を切った際の設定に復帰するか、又は初期化処理を行う。
【0153】
ステップ610で、サブCPU41、VDP51は、特別図柄の可変表示処理を行う。この処理の具体的な説明の一例は、以下のとおりである。メインCPU31から、変動パターン、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドがサブCPU41に送られる。サブCPU41は、上記変動パターンに対応する特別図柄変動表示パターン、特別図柄の停止図柄を特定する情報を取得する。
【0154】
サブCPU41は、特別図柄の停止図柄を特定する情報をVDP51に送るとともに、特別図柄変動表示パターンに従った特別図柄の画像表示制御を行うように、VDP51に指示する。VDP51は、特別図柄変動表示パターンと、特別図柄の停止図柄を特定する情報とに基づいて、特別図柄の変動表示に関する画像情報、停止表示に関する画像情報を生成し、液晶表示装置4に表示させる。
【0155】
そして、サブCPU41は、特別図柄の画像表示制御の終了か否かを判定する。具体的には、サブCPU41は、停止図柄確定コマンドを取得した場合、特別図柄の画像表示制御の終了と判定する。そして、サブCPU41は、VDP51に、特別図柄の停止図柄の確定処理を行うように指示すると、VDP51は実行する。特別図柄の画像表示制御の終了でない場合には、VDP51による特別図柄の画像表示制御処理は続けられる。
【0156】
なお、ステップ610において、サブCPU41は、特別図柄の変動表示に関する情報を管理する。例えば、サブCPU41は、変動表示パターンに基づいて、特別図柄の変動表示の開始時間、変動の停止の時間などを管理する。
【0157】
また、ステップ610の処理と並行して、ステップ620で、サブCPU41、VDP51、液晶表示装置4は、演出表示処理を行う。そして、ステップ610、ステップ620の処理が繰り返される。
【0158】
図13は、ステップ620の演出表示処理の詳細を説明するためのフロー図である。図14,15は、ステップ620の処理の説明を補足するための図である。
【0159】
ステップ620ー1では、サブCPU41は、変動パターンを指示するコマンドを取得したか否かを判定する。上記コマンドを取得した場合には、ステップ620−2の処理が行われ、上記コマンドを取得しない場合には、ステップ620の演出表示処理が終了する。
【0160】
ステップ620−2では、サブCPU41は、変動パターン(当たり変動パターン、又ははずれ変動パターン)に対応づけられた情報を取得し、上記情報が、大当たりを示す情報かはずれを示す情報かを確認する。
【0161】
ステップ620−3では、サブCPU41は、基本演出パターン決定用乱数値を取得する。そして、サブCPU41は、第1の演出パターン対応テーブルを参照して、送られてきた変動パターンと、基本演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する基本演出パターンを取得する。また、サブCPU41は、変更演出パターン決定用乱数値(第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンB決定用の乱数値)を取得する。そして、サブCPU41は、第2の演出パターン対応テーブルを参照して、取得した基本演出パターンと、変更演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBを取得する。
【0162】
ステップ620−4では、サブCPU41は、取得した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われる予定であるか否かを判定する。具体的には、サブCPU41は、ステップ620−3で基本演出パターン1A又は基本演出パターン2Aを取得できたか否かを判定する。基本演出パターン1A又は2Aを取得できない場合(例えば、第1の演出パターン対応テーブルにおいて、基本演出パターンBを取得した場合、)、サブCPU41は、取得した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われる予定でないと判定する。第1の所定の演出画像表示の実行が行われる予定であると判定された場合、ステップ620−5の処理が行われ、第1の所定の演出画像表示の実行が行われない予定であると判定された場合には、ステップ620の演出表示処理は終了する。
【0163】
ステップ620−5では、サブCPU41は、第1の所定の演出画像表示の実行の開始時間であるか否かを判定する。具体的には、サブCPU41は、特別図柄の変動表示が開始した場合、開始した時間と、基本演出パターンに含まれる特別図柄の変動表示の開始タイミングに対する第1の所定の演出画像表示の開始のタイミングとに基づいて、第1の所定の演出画像表示の開始時間を決定する。そして、サブCPU41は、現在の時間が、第1の所定の演出画像表示の開始時間であるか否かを判定する。第1の所定の演出画像表示の開始時間であると判定された場合には、ステップ620−6の処理が行われ、第1の所定の演出画像表示の開始時間でないと判定された場合には、ステップ620−5の処理へ移行する。
【0164】
ステップ620−6では、サブCPU41は、VDP51に対して、決定した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を行うように指示する。この際、サブCPU41は、遊技球通過コマンドを受信した回数を計測する遊技球通過コマンドカウンタ(図示せず)を動作させる。VDP51は、基本演出パターンに従って実行される第1の所定の演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、第1の所定の演出画像表示に関する演出画像表示情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を、基本演出画像パターンに従って、表示させる。例えば、液晶表示装置4においては、特別図柄の変動表示の間は、図14(a)、図15(a)に示す画像表示の実行が行われているが、ステップ620ー6の処理により、図14(b)、図15(b)に示すように、取得した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われる。
【0165】
ステップ620−7では、サブCPU41は、遊技球通過コマンドを受信したか否かを判定する。遊技球通過コマンドを受信したと判定された場合には、ステップ620−8の処理が行われ、遊技球通過コマンドを受信していないと判定された場合には、ステップ620−11の処理が行われる。
【0166】
ステップ620−8では、サブCPU41は、遊技球通過コマンドカウンタのカウンタ値に1を加算する。
【0167】
ステップ620−9では、サブCPU41は、遊技球通過コマンドカウンタのカウンタ値が1であるか、2以上であるかを判定する。カウンタ値が1である場合には、ステップ620−9の処理が行われ、カウンタ値が2以上である場合には、ステップ620−11の処理が行われる。
【0168】
ステップ620−10では、サブCPU41は、VDP51に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を中断するように指示するとともに、ステップ620−3で取得した第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の制御を行うように指示する。
【0169】
そして、VDP51は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を中断する。そして、VDP51は、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示に関する演出画像情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を表示させる。
【0170】
この処理により、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行が行われる場合には、液晶表示装置4において、例えば、図14(c)に示すような大当たり可能性演出画像表示(大当たりの可能性が高いことを示す子供の画像表示)の実行が行われ、第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行が行われる場合には、液晶表示装置4において、例えば、図15(c)に示すような大当たり可能性演出画像表示(大当たりの可能性が低いことを示す箱の中が空であることを示す画像表示)の実行が行われる。
【0171】
ステップ620−11では、サブCPU41は、ステップ620−6又はステップ620−10における演出画像表示の制御の終了か否かを判定する。具体的には、サブCPU41は、特別図柄の変動表示の開始の時間と、基本演出パターン又は第1変更演出パターンA(又は第1変更演出パターンB)に含まれる変動表示の開始タイミングに対する演出画像表示の終了のタイミングとに、基づいて、演出画像表示の制御の終了時間を決定する。そして、サブCPU41は、現在の時間が、決定した演出画像表示の終了時間であるか否かを判定する。
【0172】
ステップ620−6又はステップ620−10における演出画像表示の制御の終了と判定された場合には、ステップ620の演出表示処理は終了する。具体的には、サブCPU41は、VDP51に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御処理、又は、第1変更演出パターンA(又は第1変更演出パターンB)に従った大当たり可能性演出画像表示の制御処理を終了するように、指示すると、VDP51は、上記指示を実行する。この際、遊技球通過コマンドカウンタのカウンタ値は、0にリセットされる。
【0173】
一方、ステップ620−6又はステップ620−10における演出画像表示の制御の終了と判定されない場合には、ステップ620−7の処理へ移行する。
【0174】
(作用効果)
本実施形態における遊技機10によれば、サブCPU41、VDP51は、液晶表示装置4により第1の所定の演出画像表示(基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示)の実行が行われている間に、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による大当たり判定結果(特別図柄の変動表示の契機となる判定結果)に基づいて、液晶表示装置4に対して、上記第1の所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示(第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示)の実行に、変更させるように制御する。
【0175】
このため、遊技機10は、遊技中において、特別図柄の停止図柄が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。
【0176】
また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域(例えば、始動口6)に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0177】
従って、本実施形態の遊技機10によれば、特定領域に遊技球が通過することにより、第1の所定の演出画像表示の実行から、大当たり可能性演出画像表示の実行に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【0178】
また、始動入賞球スイッチ6Sにより、サブCPU41は、遊技球の通過が検出される前に、大当たり判定の判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定し、遊技球の通過が検出された際には、予め、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定しているので、演出画像表示の実行の変更を迅速に行える。
【0179】
(変更例1)
上述した実施形態は、以下のように変更されてもよい。なお、本変更例において、実施形態と同一構成、同一処理についての説明は、その説明を省略する。
【0180】
サブCPU41,VDP51は、液晶表示装置4により、第1の所定の演出画像表示の実行が行われている間に、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による確率変動大当たりか通常大当たりかに関する判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、上記第1の所定の演出画像表示の実行を、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段であってもよい。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
【0181】
サブROM42には、第3の演出パターン対応テーブルが記憶されている。図16は、第3の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。この第3の演出パターン対応テーブルにおいては、確率変動大当たり又は通常大当たりと、基本演出パターン1Aと、乱数範囲と、第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBとが対応づけられている。
ここで、図16に示すように、確率変動大当たりと基本演出パターン1Aとに対応する4つの乱数値範囲に対して、3つの乱数範囲には、第2変更演出パターンAが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第2変更演出パターンBが対応づけられている。
【0182】
一方、通常大当たりと基本演出パターン1Aとに対応する4つの乱数値範囲に対して、3つの乱数範囲には、第2変更演出パターンBが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第2変更演出パターンAが対応づけられている。
【0183】
また、サブROM42には、第2変更演出パターンA及び第2変更演出パターンBが記憶されている。例えば、サブROM42には、確率変動大当たりと基本演出パターン1Aとに対応する第2変更演出パターンA,第2変更演出パターンBが記憶されており、通常大当たりと基本演出パターン1Aに対応する第2変更演出パターンA,第2変更演出パターンBが記憶されている。
【0184】
ここで、第2変更演出パターンAに従って実行される画像表示は、例えば、第1変更演出パターンAに従って実行される画像表示と同じである。また、第2変更演出パターンAには、例えば、第1変更演出パターンAに含まれるタイミング情報が含まれている。
【0185】
また、第2変更演出パターンBに従って実行される画像表示は、例えば、第1変更演出パターンBに従って実行される画像表示と同じである。また、第2変更演出パターンBには、例えば、第1変更演出パターンBに含まれるタイミング情報が含まれている。
【0186】
そして、メインCPU31が大当たり判定を行った結果、大当たりと判定した場合には、この大当たり判定に対応する当たり変動パターンを決定する。また、メインCPU31は、決定した特別図柄の停止図柄(大当たり停止図柄)に基づいて、確率変動大当たり停止図柄又は通常大当たりと判定した場合、決定した特別図柄の停止図柄に、確率変動大当たり又は通常大当たりを示す情報を対応づける。
【0187】
そして、サブCPU41が、当たり変動パターンに基づいて、基本演出パターン1Aを取得する。
【0188】
そして、メインCPU31が確率変動判定を行った結果、確率変動大当たりと判定した場合には、サブCPU41は、確率変動大当たりを示す情報を取得する。また、メインCPU31が確率変動判定を行った結果、通常大当たりと判定した場合には、サブCPU41は、通常大当たりを示す情報を取得する。
【0189】
ここで、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aには、第2変更演出パターンBよりも、第2変更演出パターンAの方が多く対応づけられている。また、通常大当たり及び基本演出パターン1Aには、第2変更演出パターンAよりも、第2変更演出パターンBの方が多く対応づけられている。
【0190】
例えば、図16に示すように、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aに対応する4つの乱数範囲のうち、3つの乱数範囲には、第2変更演出パターンAが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第2変更演出パターンBが対応づけられている。一方、図16に示すように、通常大当たり及び基本演出パターン1Aに対応する4つの乱数範囲のうち、3つの乱数範囲には、第2変更演出パターンBが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第2変更演出パターンAが対応づけられている。
【0191】
そして、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられている第2変更演出パターンAの数(3つ)は、通常大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられている第2変更演出パターンAの数(1つ)より多い。また、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられている第2変更演出パターンBの数(1つ)は、通常大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられている第2変更演出パターンBの数(3つ)より少ない。
【0192】
このため、サブCPU41が、確率変動大当たりを示す情報を取得した場合、第2変更演出パターンAを取得する可能性が高く、第2変更演出パターンBを取得する可能性が低いといえる。また、サブCPU41が、通常大当たりを示す情報を取得した場合、第2変更演出パターンBを取得する可能性が高く、第2変更演出パターンAを取得する可能性が低いといえる。
【0193】
この結果、第2変更演出パターンAに従って実行される第2の所定の演出画像表示は、確率変動大当たり可能性が高いことを示す確率変動大当たり可能性演出画像表示といえる。また、第2変更演出パターンBに従って実行される演出画像表示における第3の所定の演出画像表示は、確率変動大当たり可能性が低いことを示す確率変動大当たり可能性演出画像表示といえる。以下、第2変更演出パターンAに従って実行される第2の所定の演出画像表示を、第2変更演出パターンAに従って実行される確率変動大当たり可能性演出画像表示といい、第2変更演出パターンBに従って実行される第3の所定の演出画像表示を、第2変更演出パターンBに従って実行される確率変動大当たり可能性演出画像表示という。
【0194】
サブCPU41は、基本演出パターン1A、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドを取得すると、変更演出パターン決定用乱数値を取得する。そして、サブCPU41は、第3の演出パターン対応テーブルを参照して、取得した確率変動大当たりを示す情報又は通常大当たりを示す情報と、取得した基本演出パターン1Aと、変更演出パターン決定用乱数値が含まれる乱数範囲とに対応する第2変更演出パターンA、又は、第2変更演出パターンBを決定する。
【0195】
そして、サブCPU41は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われている間に、遊技球通過コマンドを取得すると、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を中断して、液晶表示装置4に対して、第2変更演出パターンAに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行、又は、第2変更演出パターンBに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。
VDP51は、上記指示を実行する。即ち、VDP51は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を中断する。そして、VDP51は、第2変更演出パターンAに従って実行される確率変動大当たり可能性演出画像表示、又は、第2変更演出パターンBに従って実行される確率変動大当たり可能性演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、上記確率変動大当たり可能性演出画像表示に関する演出画像表示情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を表示させる。この際、サブCPU41は、特別図柄の変動表示の開始タイミングと、第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBに含まれる、確率変動大当たり可能性演出画像表示の終了タイミングとに基づいて決定される、所定の終了タイミングまで、液晶表示装置2上に、生成した演出画像情報を表示させることを、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0196】
なお、本変更では、一例として、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出される前に、メインCPU31(確率変動判定手段)による上記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段でもある。そして、サブCPU41、VDP51は、遊技球の通過が検出された場合には、第1の所定の演出画像表示の実行を、上記決定手段により決定された、上記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように液晶表示装置4を制御する。
【0197】
具体的には、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出される前に、第2変更演出パターンAに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行と、第2変更演出パターンBに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行とのうち、確率変動大当たり又は通常大当たり(確率変動判定手段による判定結果)と、基本演出パターン1Aと、取得した変更演出パターン決定用乱数値とに対応する第2変更演出パターンに従った所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示(所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示)の実行を決定する。
【0198】
そして、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより、遊技球の通過が検出された場合(遊技球通過コマンドを取得した場合)には、液晶表示装置4に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を、上記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0199】
本変更例の遊技機10の動作を以下に説明する。なお、実施形態の処理と同一処理の説明は、省略する。
【0200】
ステップ620の演出表示処理においては、以下の処理が異なる。
【0201】
ステップ620ー1では、サブCPU41は、当たり変動パターンを指示するコマンドとともに、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドを取得したか否かを判定する。上記コマンドを取得した場合には、ステップ620−2の処理が行われ、上記コマンドを取得しない場合には、演出表示処理が終了する。
【0202】
ステップ620−2では、サブCPU41は、特別図柄の停止図柄に対応づけられた情報を取得し、上記情報が、確率変動大当たりを示す情報か通常大当たりを示す情報かを確認する。
【0203】
ステップ620−3では、サブCPU41は、基本演出パターン決定用乱数値を取得する。そして、サブCPU41は、第1の演出パターン対応テーブルを参照して、当たり変動パターンと、基本演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する基本演出パターン1Aを取得する。また、サブCPU41は、変更演出パターン決定用乱数値(第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンB決定用の乱数)を取得する。そして、サブCPU41は、第3の演出パターン対応テーブルを参照して、確率変動大当たりを示す情報又は通常大当たりを示す情報と、取得した基本演出パターン1Aと、変更演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBを取得する。それ以降は、実施形態のステップ620−4以降の処理と同じである。
【0204】
本変更例の遊技機10によれば、サブCPU41、VDP51は、液晶表示装置4により第1の所定の演出画像表示(基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示)の実行が行われている間に、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による確率変動大当たりに関する判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、上記第1の所定の演出画像表示の実行を、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示(第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示)の実行に、変更させるように制御する。
【0205】
このため、遊技機10は、遊技中において、特別図柄の停止図柄が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、確率変動大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。
【0206】
また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域(例えば、始動口6)に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、確率変動大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0207】
従って、本変更例の遊技機10によっても、特定領域に遊技球が通過することにより、第1の所定の演出画像表示の実行から、確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【0208】
また、始動入賞球スイッチ6Sにより、サブCPU41は、遊技球の通過が検出される前に、確率変動大当たりに関する判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定し、遊技球の通過が検出された際には、予め、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定しているので、演出画像表示の実行の変更を迅速に行える。
【0209】
(変更例2)
なお、上述した実施形態において、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された際に、メインCPU31(大当たり判定手段)による上記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段でもあってもよい。
【0210】
具体的には、ステップ620−3で、サブCPU41は、第1変更演出パターンを取得しない。そして、ステップ620−7で、サブCPU41は、遊技球通過コマンドを受信した場合に、サブCPU41は、変更演出パターン決定用乱数値を取得する。そして、サブCPU41は、第2の演出パターン対応テーブルを参照して、送られてきた変動パターンと、変更演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBを取得し、取得した演出パターンに従った大当たり可能性演出画像表示の実行を決定するようにしてもよい。
【0211】
同じく、上述した変更例1において、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された際に、メインCPU31(確率変動判定手段)による上記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段でもあってもよい。
【0212】
本変更例によれば、始動入賞球スイッチ6Sにより、サブCPU41は、遊技球の通過が検出された際に、大当たり(又は確率変動大当たり)に関する判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行(又は複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行)のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行(又は所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行)を決定するので、遊技球の通過が検出されずに、演出画像表示の実行の変更が行われない場合にまで、予め、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行(又は所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行)を決定してしまうというような処理を行わなくてすむ。
【0213】
(変更例3)
なお、上述した実施形態、各変更例は、以下のように変更されてもよい。
【0214】
(1)基本演出パターンに従って実行される演出画像表示は、リーチ状態が行われている場合に、行われても良い。具体的には、ステップ620−5において、サブCPU41は、特別図柄のリーチ状態(例えば、3つの図柄のうち、2つの図柄が揃った状態で、残りの1つの図柄に関する変動表示が行われている状態)が開始された時間と、基本演出パターンに含まれるリーチ状態の開始タイミングに対する第1の所定の演出画像表示の開始のタイミングとに基づいて、第1の所定の演出画像表示の開始時間を決定する。そして、サブCPU41は、現在の時間が、第1の所定の演出画像表示の開始時間であるか否かを判定する。それ以外の処理は、実施形態、各変更例と同じである。
【0215】
(2)また、サブCPU41が、ある特定の変動パターンを取得した場合に、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示が行われるようにしてもよい。また、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示は、特別図柄の変動表示において、変動回数が所定回数に達したときに、行われても良い。また、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示は、特別図柄の所定の変動回数(例えば、10回)ごとに、行われるようにしてもよい。
【0216】
(3)上述した実施形態では、以下のように変更されてもよい。サブROM42には、第1変更演出パターンAと、第1変更演出パターンBの代わりに、第1変更演出パターンα、第1変更演出パターンβ、第1変更演出パターンγが記憶されている。なお、本変更例では、3つの第1変更演出パターンの場合についての説明を行うが、3つに限定されず、複数の第1変更演出パターンの場合についても、本変更例の適用が可能である。
【0217】
サブROM42には、第4の演出パターン対応テーブル(図示せず)が記憶されている。この第4の演出パターン対応テーブルにおいては、基本演出パターン1A又は2Aと、乱数範囲と、第1変更演出パターンα、第1変更演出パターンβ、又は、第1変更演出パターンγと、が対応づけられている。
このテーブルにおいては、基本演出パターン1Aに、一番多く対応づけられているのが、第1変更演出パターンαであり、その次に、多く対応づけられているのが、第1変更演出パターンβであり、最も少なく、対応づけられているのが、第1変更演出パターンγである。基本演出パターン2Aに、対応づけられている第1変更演出パターンの数の多さは、上述した順番と逆である。
【0218】
サブROM42には、第1変更演出パターンα,第1変更演出パターンβ,第1変更演出パターンγが記憶されている。ここで、第1変更演出パターンαに従って実行される画像表示においては、基本演出パターン1Aに対応する上記変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第4の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱が開いて、非常に元気な子供が入っていることを示す画像表示)が行われる。また、第1変更演出パターンαには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第4の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第4の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0219】
また、第1変更演出パターンβに従って実行される画像表示においては、基本演出パターン2Aに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第5の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱が開いて、普通の子供が入っていることを示す画像表示)が行われる。また、第1変更演出パターンβには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第5の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第5の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0220】
また、第1変更演出パターンγに従って実行される画像表示は、実施形態で示した第1変更演出パターンBに従って実行される画像表示と同じである。
【0221】
そして、基本演出パターン1Aには、第1変更演出パターンαが一番多く対応づけられており、その次に、第1変更演出パターンβが多く対応づけられており、第1変更演出パターンγが一番少なく対応づけられている。一方、基本演出パターン2Aには、第1変更演出パターンγが一番多く対応づけられており、その次に、第1変更演出パターンβが多く対応づけられており、第1変更演出パターンαが一番少なく対応づけられている。
【0222】
そして、例えば、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンαの数は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンαの数より多い。また、例えば、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンβの数は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンβの数と同じである。また、例えば、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンγの数は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンγの数より少ない。
【0223】
このため、サブCPU41が、基本演出パターン1Aを取得した場合、第1変更演出パターンαを取得する可能性が一番高く、第1変更演出パターンβを取得する可能性が次に高く、第1変更演出パターンγを取得する可能性が一番低いといえる。
【0224】
また、サブCPU41が、基本演出パターン2Aを取得した場合、第1変更演出パターンγを取得する可能性が一番高く、第1変更演出パターンβを取得する可能性が次に高く、第1変更演出パターンαを取得する可能性が一番低いといえる。
【0225】
この結果、第1変更演出パターンαに従って実行される演出画像表示は、大当たり可能性が最も高いことを示す大当たり可能性演出画像表示といえ、第1変更演出パターンβに従って実行される演出画像表示は、大当たり可能性が中程度であることを示す大当たり可能性演出画像表示といえ、第1変更演出パターンγに従って実行される演出画像表示は、大当たり可能性が最も低いことを示す大当たり可能性演出画像表示といえる。
【0226】
以下、第1変更演出パターンα(又は、第1変更演出パターンβ、第1変更演出パターンγ)に従って実行される演出画像表示を、第1変更演出パターンα(又は、第1変更演出パターンβ、第1変更演出パターンγ)に従って実行される大当たり可能性演出画像表示という。
【0227】
そして、サブCPU41は、変更演出パターン決定用乱数値を取得する。サブCPU41は、第4演出パターン対応テーブルを参照して、取得した基本演出パターン1Aと、変更演出パターン決定用乱数値が含まれる乱数範囲とに対応する第1変更演出パターンα、第1変更演出パターンβ、又は第1変更演出パターンγを決定する。
【0228】
そして、サブCPU41は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われている間に、遊技球通過コマンドを取得すると、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を中断して、液晶表示装置4に対して、第1変更演出パターンα、第1変更演出パターンβ、又は第1変更演出パターンγに従った大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0229】
なお、本変更例は、変更例2に対しても上述したようにして適用できる。即ち、サブROM42には、第2変更演出パターンAと、第2変更演出パターンBの代わりに、第2変更演出パターンα、第2変更演出パターンβ、第2変更演出パターンγが記憶されるようにする。
【0230】
そして、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられてる第2変更演出パターンαの数が一番多く、第2変更演出パターンβの数は、その次に多く、第2変更演出パターンγの数が一番少なくする。一方、通常大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられてる第2変更演出パターンγの数が一番多く、第2変更演出パターンβの数は、その次に多く、第2変更演出パターンαの数が一番少なくするようにすることで、本変更例は、変更例2に対しても上述したようにして適用できる。
【0231】
本変更例においては、遊技中において、特別図柄の停止図柄が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、実施形態と比べて詳細な大当たりの可能性(又は詳細な確率変動大当たりの可能性)が遊技者に知らされるので、遊技者にとって一層有意義な情報が、遊技者に与えられる。
【0232】
(4)また、上述した実施形態は、以下のように変更されてもよい。サブROM42には、各第1変更演出パターンAにそれぞれ対応する発展変更演出パターンが記憶されている。
【0233】
ここで、発展変更演出パターンに従って実行される画像表示においては、基本演出パターンに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第6の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱の中に、第2の所定の演出画像表示で示される子供が成長した様子を示す画像表示)が行われる。
【0234】
また、発展変更演出パターンには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対する、上記第6の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この終了は、特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0235】
そして、サブROM42に記憶されている第2の演出パターン対応テーブルにおいては、基本演出パターンと、乱数範囲と、第1変更演出パターンA及び発展変更演出パターン、又は、第1変更演出パターンBとが対応づけられている。
そして、サブCPU41は、上述した実施形態のようにして、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示が実行される。
【0236】
そして、サブCPU41は、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行が行われている間に、遊技球通過コマンドを取得すると、第2の演出パターン対応テーブルを参照して、上記第1変更演出パターンAに対応する発展変更演出パターンを取得する。
【0237】
そして、サブCPU41は、VDP51に対して、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の制御を中断するように指示するとともに、発展変更演出パターンに従った大当たり可能性演出画像表示の制御を行うように指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0238】
なお、上述した変更例では、第1変更演出パターンAに対応づけられた発展変更演出パターンは1つである場合の説明を行ったが、第1変更演出パターンAには、任意の複数の発展変更演出パターンであってもよい。そして、サブCPU41は、遊技球通過コマンドを受信するたびに、別の発展変更演出パターンに従った演出画像表示の制御を行うようにVDP51に指示するようにしてもよい。
【0239】
また、変更例1に対して、本変更例を適用することもできる。即ち、サブROM42には、各第2変更演出パターンAにそれぞれ対応する発展変更演出パターンが記憶されるようにする。
【0240】
ここで、発展変更演出パターンに従って実行される画像表示においては、所定の変動パターン時間の間に、第6の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱の中に、第2の所定の演出画像表示で示される子供が成長した様子を示す画像表示)が行われるようにする。これにより、変更例1に対して、本変更例を適用することもできる。
【0241】
本変更例においては、特定領域(例えば、始動口6)に遊技球を通過させるごとに、演出画像表示が変化していく場合があるので、遊技者を一層楽しませることができる場合がある。
【0242】
(5)また、上述した実施形態、各変更例において、以下のように変更されてもよい。
【0243】
メインRAM33は、始動入賞球スイッチ6Sで遊技球が検出されたが、始動入賞球スイッチ6Sにおける遊技球の検出に対応する特別図柄の変動表示及びその停止表示を実行することができないときに、当該特別図柄の変動表示及びその停止表示を実行することができる状態になるまで、当該始動入賞球スイッチ6Sに対応する始動口6への遊技球の通過があったことを上記始動記憶として記憶する始動記憶手段でもある。ここで、始動記憶には、遊技球が始動口6を通過した際に抽出される大当り判定用の乱数値、大当り図柄決定用の乱数値などが含まれている。
メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている始動記憶の数を計測する始動記憶計測手段でもある。また、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている始動記憶の数が、上限値であるか否かを判定する始動記憶数判定手段でもある。なお、本実施形態において、上限値は4であるが、これに限定されるものではない。
【0244】
メインCPU31は、始動口6を遊技球が通過したことを始動入賞球スイッチ6Sが検出すると大当り判定用の乱数値及び大当たり図柄決定用の乱数値を抽出し、大当り判定用の乱数値及び大当たり図柄決定用の乱数値を含む始動記憶をメインRAM33に記憶する。
【0245】
メインCPU31は、始動記憶に含まれている大当たり判定用の乱数値、大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、大当たり判定を行い、大当たり停止図柄を決定する。
【0246】
そして、メインCPU31は、例えば、特別図柄の始動記憶に基づいて大当たり判定などが行われた場合には、当該特別図柄の始動記憶に関する情報(乱数値など)をメインRAM33から消去する。これにより、メインRAM33に記憶されている特別図柄の始動記憶数が1減算されることになる。
【0247】
次に、本変更例の遊技機10の動作について、以下に説明する。実施形態の遊技機10の動作と同じ説明については省略する。
【0248】
始動口SWチェック処理は、例えば、以下のように変更される。図17は、本変更例の始動口SWチェック処理を示すフロー図である。図17において、図9と同じ処理については、同一符号を付して説明を省略する。
【0249】
ステップ122−30の判定で、yesの場合には、ステップ122−34の処理が行われる。
【0250】
ステップ122−34では、メインCPU31は、特別図柄の始動記憶数が上限値(例えば、4)に達しているか否かを確認する。特別図柄の始動記憶数が上限値に達していない場合には、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている特別図柄の始動記憶数を1増やし(S122−35)、大当たり判定用の乱数値、大当たり図柄決定用の乱数値を抽出して、特別図柄の始動記憶数の値に対応させて、メインRAM33の始動記憶領域に記憶させる(S122−36)。その後、ステップ122−33の処理が行われる。
【0251】
ステップ122−34の判定で、特別図柄の始動記憶数が上限値に達している場合には、ステップ122−33の処理が行われる。
【0252】
そして、図10に示す特別図柄制御処理においては、ステップ200において、メインCPU31は、特別図柄の始動記憶がメインRAM33に記憶されているか否かを確認する。ここで、メインCPU31は、特別図柄の始動記憶がメインRAM33に記憶されていない場合には、ステップ205の処理に移り、特別図柄の始動記憶がメインRAM33に記憶されている場合には、ステップ220の処理に移る。
【0253】
そして、ステップ220では、大当たり判定に用いられた始動記憶に含まれる大当たり判定用の乱数値に基づいて、大当たり判定が行われ、ステップ225では、上記始動記憶に含まれる大当たり図柄決定用の乱数値に基づいて、大当たり停止図柄の決定が行われる。そして、ステップ275では、メインCPU31は、例えば、特別図柄の始動記憶に基づいて大当たり判定などが行われた場合には、当該特別図柄の始動記憶に関する情報(乱数値など)をメインRAM33から消去する。これにより、メインRAM33に記憶されている特別図柄の始動記憶数が1減算されることになる。以上の点以外は、実施形態の遊技機10の動作と同じである。
【0254】
(6)上述した実施形態、各変更例では、遊技球が始動口6を通過した場合に、遊技球通過コマンドが生成されていたが、遊技球が他の入賞口を通過した場合に、遊技球通過コマンドが生成されてもよい。
【0255】
なお、上述した実施形態と各変更例とのうち、少なくとも2つ以上を組み合わせた機能を有する遊技機10を構成することも可能である。例えば、実施形態1と変更例1との組み合わせにおいては、先ず、特別図柄の変動表示中に、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われ、遊技球通過コマンドが生成された場合、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行が行われ、その後、例えば、特別図柄の停止図柄が確定する前の再抽選中において、遊技球通過コマンドが生成された場合、第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行が行われるようにしてもよい。
【0256】
(変更例4)
本変更例において、パーソナルコンピュータなどの端末は、サーバなどに記憶されているシミュレーションゲームプログラムの実行によって、上述の遊技機10における遊技(パチンコ)をその画面上において再現する(疑似遊技)。
【0257】
以下において、端末の画面上に疑似遊技を表示し、当該疑似遊技を実行する方法について、図面を参照しながら説明する。また、以下においては、上述の実施形態との差異のみを説明するものとする。
【0258】
図18(a)は、端末110a,110bの画面上に疑似遊技を表示し、当該疑似遊技を実行する方法を説明するための図である。また、図18(b)は、本変更例における端末110a,110bを示す概観図である。
【0259】
図18(a)に示すように、サーバ100と端末110aとはLANを介して接続され、サーバ100と端末110bとは通信回線網120を介して接続されている。
【0260】
サーバ100は、端末110a,110bの画面111上において疑似遊技を行うためのシミュレーションゲームプログラムを記憶している。
【0261】
なお、シミュレーションゲームプログラムには、特別図柄制御処理(ステップ20)や普通図柄制御処理(ステップ30)などを含むメイン処理を実行するためのプログラム、乱数更新処理(ステップ110)やスイッチ入力検出処理(ステップ120)などを含むシステムタイマ割込処理を実行するためのプログラム、疑似遊技における様々な表示態様を端末110a,110bの画面111上に表示するためのプログラムなどが含まれている。ここで、疑似遊技の表示態様とは、遊技機10の遊技領域、当該遊技領域における遊技球の動き、普通図柄の変動表示、特別図柄の変動表示などを画面111上に表示したものである。
【0262】
また、サーバ100は、シミュレーションゲームプログラムを実行することによって、端末110a,110bの画面111上に疑似遊技における様々な表示態様を表示し、当該疑似遊技における各処理を行う。
【0263】
端末110a,110bは、LAN又は通信回線網120などを介してサーバ100に接続され、WEBブラウザなどによって画面111上に疑似遊技における様々な表示態様を表示する。なお、端末110a,110bは、シミュレーションゲームプログラムをサーバ100からダウンロードすることによって、サーバ100に依存することなくシミュレーションゲームプログラムを実行するように構成されていてもよい。
【0264】
具体的には、端末110a,110bは、画面111と、本体部112と、操作部113とを具備する。
【0265】
画面111は、普通図柄始動記憶ランプ12及び液晶表示装置4及び普通図柄表示装置5a及び5b及び始動口6及び普通図柄作動ゲート7及び大入賞口8などを含む遊技領域の画像を表示し、当該遊技領域の画像上における遊技球の動き及び普通図柄の変動表示画像及び特別図柄の変動表示画像などの画像を表示する。
【0266】
本体部112は、CPU及びROM及びRAMなどにより構成され、端末110a,110bにおける各処理を制御する。なお、本体部112は、シミュレーションゲームプログラムをダウンロードした際には当該シミュレーションゲームプログラムを記憶する。
【0267】
操作部113は、キーボードなどにより構成され、上述の発射ハンドル24と同様の機能を果たす。具体的には、操作部113は、遊技者によって操作されることにより、疑似遊技において遊技領域に遊技球を発射する。
【0268】
なお、端末110a,110bは、所定の遊技状態(当り遊技状態や大当り遊技状態)を遊技者に報知する効果音や音声などを出力するスピーカを具備している。
【0269】
通信回線網120は、サーバ100と端末110a,110bとを接続するインターネット網や衛星通信回線網などである。
【0270】
なお、端末110a,110bは、ROMカートリッジやCD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体から読み込んだシミュレーションゲームプログラムに基づいて、疑似遊技における様々な表示態様を画面111上に表示し、当該疑似遊技における各処理を行うように構成されていてもよい。
【0271】
また、図19に示すように、携帯端末130は、シミュレーションゲームプログラムを記憶し、当該シミュレーションゲームプログラムに基づいて、疑似遊技における様々な表示態様を画面131上に表示し、当該疑似遊技における各処理を行うように構成されている。具体的には、携帯端末130は、上述の画面111と同様の機能を有する画面131と、上述のスピーカ25L及び25Rと同様の機能を有するスピーカ132と、上述の操作部113と同様の機能を有する操作部133とを具備する。
【0272】
かかるシミュレーションゲームプログラムによれば、当該シミュレーションゲームプログラムが、サーバ100又は端末110a,110b又は携帯端末130などによって実行されることにより、端末110a,110b又は携帯端末130が、画面111又は画面131上に疑似遊技の様々な表示態様を表示するため、遊技者は端末110a,110b又は携帯端末130によって当該疑似遊技を楽しむことができる。
【0273】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域に遊技球が通過することにより、所定の演出画像表示から、大当たりの可能性や確率変動大当たりの可能性を示す演出画像表示に変更されるので、特定領域に遊技球を通過させるという技術介入性が遊技者に与えられる。これにより、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、大当たりの可能性などの有意義な情報を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行える。この結果、本発明によれば、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における遊技機の概観図である。
【図2】本実施形態における遊技機の制御部を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における第1対応テーブルを示す図である。
【図4】本実施形態における第1の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。
【図5】本実施形態における第2の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。
【図6】本実施形態における遊技機の動作を示すフロー図である。
【図7】本実施形態における遊技機のスイッチ検出処理を示すフロー図である。
【図8】本実施形態における遊技機の特別図柄関連SWチェック処理を示すフロー図である。
【図9】本実施形態における遊技機の始動SWチェック処理を示すフロー図である。
【図10】本実施形態における遊技機の特別図柄制御処理を示すフロー図である。
【図11】本実施形態における遊技機のコマンド受信割り込み処理を示すフロー図である。
【図12】本実施形態におけるサブCPU41、画像処理回路45によるメイン処理を示すフロー図である。
【図13】本実施形態におけるサブCPU41、画像処理回路45による演出表示処理を示すフロー図である。
【図14】本実施形態におけるサブCPU41、画像処理回路45による演出表示処理を説明するための補足図である。
【図15】本実施形態におけるサブCPU41、画像処理回路45による演出表示処理を説明するための補足図である。
【図16】本実施形態における第3の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。
【図17】変更例3における遊技機の始動SWチェック処理を示すフロー図である。
【図18】変更例4を説明するための図である(その1)。
【図19】変更例4を説明するための図である(その2)。
【符号の説明】
1…外枠、2…内枠、3…遊技盤、4…液晶表示装置、4a…始動記憶数表示領域、4b…特別図柄表示領域、5a、5b…普通図柄表示装置、6…始動口、6b…始動口ソレノイド、6S…始動入賞球スイッチ、7…普通図柄作動ゲート、7S…通過球スイッチ、8…大入賞口、8a…大入賞口ソレノイド、8b…シーソーソレノイド、9…アウト口、10…遊技機、12…普通図柄始動記憶ランプ、16〜19…一般入賞口、16S〜19S…一般入賞球スイッチ、21…上皿、23…下皿、24…発射ハンドル、25L、25R…スピーカ、26a、26b…ランプ、28S…V・カウントスイッチ、29S…カウントスイッチ、30…主制御回路、31…メインCPU、32…メインROM、33…メインRAM、34…リセット用クロックパルス発生回路、35…初期リセット回路、36…シリアル通信用IC、40…副制御回路、41…サブCPU、42…サブROM、43…サブRAM、45…画像処理回路、46…音処理回路、47…ランプ処理回路、51…VDP、52…D/Aコンバータ、53…初期リセット回路、54…画像データROM、61…音源IC、62…AMP、63…音データROM、71…装飾データROM、72…ドライブ回路、80…払出・発射制御回路、81…払出装置、82…発射装置、100…サーバ、110a、110b…端末、111…画面、112…本体部、113…操作部、120…通信回線網、130…携帯端末、131…画面、132…スピーカ、133…操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機、パソコン上やゲーム機上又はサーバ上で実行されるシミュレーションゲームプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、所定の入賞口を遊技球が通過した場合や、ボタンの押圧操作により、遊技中における演出画像表示が変更されることが行われている(例えば、特許文献1参照)。このように、例えば、遊技中において、演出画像表示が変更されると、遊技者は、変更された演出画像表示を見て、楽しむことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−52948号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
遊技中においては、遊技者は、大当たりの可能性がどの程度なのか、確率変動大当たりの可能性がどの程度なのかを、知りたいというのが、一般的である。
【0005】
このため、遊技中において、特別図柄の停止図柄が表示される前に、演出画像表示が変更された場合、その変更が、大当たりの可能性や確率変動大当たりの可能性を示す情報と関連を持たせることができる遊技機があれば、遊技者を楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報が与えられ、遊技者にとっては都合がよい。
【0006】
また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域(例えば、始動口)に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要であるようにすると、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、例えば大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0007】
従来においては、演出画像表示の変更により、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる遊技機の開発が望まれていた。
【0008】
本発明は、特定領域に遊技球が通過することにより、所定の演出画像表示から、大当たりの可能性や確率変動大当たりの可能性を示す演出画像表示に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる遊技機、シミュレーションゲームプログラムを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技領域に設けられた始動領域(例えば、始動口6)を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定手段(例えば、メインCPU31)と、前記大当たり判定手段による判定結果に基づいて、識別情報(例えば、特別図柄)の変動表示及びその停止表示を行う可変表示手段(例えば、液晶表示装置4)とを有する遊技機であって、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出手段(例えば、始動入賞球スイッチ6S)と、前記可変表示手段により変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示(例えば、基本演出パターン1A,2Aに従った第1の所定の演出画像表示)を実行する表示実行手段(例えば、液晶表示装置4)と、前記表示実行手段により所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示(例えば、第1変更演出パターンAに従った第2の所定の演出画像表示又は第1変更演出パターンBに従った第3の所定の演出画像表示)の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段(例えば、サブCPU41,VDP51)とを有することを特徴とするものである。
【0010】
このため、遊技機は、遊技中において、識別情報の停止態様が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、上記特定領域に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。従って、本発明の遊技機によれば、特定領域に遊技球が通過することにより、所定の演出画像表示の実行から、大当たり可能性演出画像表示の実行に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【0011】
また、上記発明において、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出される前に、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段(例えば、サブCPU41)を有し、前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することもできる。
【0012】
この場合には、遊技球の通過が検出された際には、予め、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定しているので、演出画像表示の実行の変更を迅速に行える。
【0013】
また、上記発明において、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された際に、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段(例えば、サブCPU41)を有し、前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することもできる。
【0014】
この場合には、遊技球の通過が検出されずに、演出画像表示の実行の変更が行われない場合にまで、予め、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定してしまうというような処理を行わなくてすむ。
【0015】
本発明の遊技機は、遊技領域に設けられた始動領域(例えば、始動口6)を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定手段(例えば、メインCPU31)と、当該大当たり判定手段により大当たりが判定された場合、判定された大当たりが、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような通常大当たりか、又は、前記大当たり確率が前記所定の確率より高いような確率変動大当たりかを判定する確率変動判定手段(例えば、メインCPU31)と、前記大当たり判定手段による判定結果に基づいて、識別情報(例えば、特別図柄)の変動表示及びその停止表示を行う可変表示手段(例えば、液晶表示装置4)とを有する遊技機であって、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出手段(例えば、始動入賞球スイッチ6S)と、前記可変表示手段により変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示(例えば、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示)を実行する表示実行手段(例えば、液晶表示装置4)と、前記表示実行手段により所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示(例えば、第2変更演出パターンAに従った演出画像表示又は第2変更演出パターンBに従った演出画像表示)の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段(例えば、サブCPU41,VDP51)とを有することを特徴とするものである。
【0016】
このため、遊技機は、遊技中において、識別情報の停止態様が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、確率変動大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、確率変動大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。従って、本発明の遊技機によれば、特定領域に遊技球が通過することにより、所定の演出画像表示の実行から、確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【0017】
また、上記発明において、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出される前に、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段(例えば、サブCPU41)を有し、前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することもできる。
【0018】
この場合には、遊技球の通過が検出された際には、予め、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定しているので、演出画像表示の実行の変更を迅速に行える。
【0019】
また、上記発明において、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された際に、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段(例えば、サブCPU41)を有し、前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することもできる。
【0020】
この場合には、遊技球の通過が検出されずに、演出画像表示の実行の変更が行われない場合にまで、予め、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定してしまうというような処理を行わなくてすむ。
【0021】
また、本発明は、遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定処理と、前記大当たり判定処理による判定結果に基づいて、識別情報の変動表示及びその停止表示を行う可変表示処理とを、コンピュータに実行させるシミュレーションゲームプログラムであって、コンピュータに、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出処理と、前記可変表示処理で変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行処理と、前記表示実行処理で所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出処理により遊技球の通過が検出された場合には、前記大当たり判定処理による前記判定結果に基づいて、前記表示実行処理において、前記所定の演出画像表示の実行が、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更されるように制御する演出画像表示制御処理とを実行させることを特徴とするものである。
【0022】
このため、コンピュータは、遊技中において、識別情報の停止態様が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0023】
また、本発明は、遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定処理と、当該大当たり判定処理により大当たりが判定された場合、判定された大当たりが、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような通常大当たりか、又は、前記大当たり確率が前記所定の確率より高いような確率変動大当たりかを判定する確率変動判定処理と、前記大当たり判定処理による判定結果に基づいて、識別情報の変動表示及びその停止表示を行う可変表示処理とを、コンピュータに実行させるシミュレーションゲームプログラムであって、コンピュータに、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出処理と、前記可変表示処理で変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行処理と、前記表示実行処理で所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出処理により遊技球の通過が検出された場合には、前記確率変動判定処理による前記判定結果に基づいて、前記表示実行処理において、前記所定の演出画像表示の実行が、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更されるように制御する演出画像表示制御処理とを実行させることを特徴とするものである。
【0024】
このため、コンピュータは、遊技中において、識別情報の停止態様が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、確率変動大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、確率変動大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0025】
ここで、上述の遊技(以下、疑似遊技)とは、サーバ(サーバ100)などに記憶されているシミュレーションゲームプログラムの実行によって、パソコンなどの端末の画面上において再現される仮想的な遊技(パチンコ)である。すなわち、パソコンなどの端末は、インターネット網や衛星通信回線網(通信回線網120)を介してサーバに接続し、サーバによって実行されるシミュレーションゲームプログラムに基づいて、疑似遊技における様々な表示態様をその画面上に表示する。
【0026】
また、パソコンなどの端末は、インターネット網や衛星通信回線網を介してサーバからダウンロードしたシミュレーションプログラムを実行し、サーバに依存することなく、疑似遊技における様々な表示態様をその画面上に表示するように構成されていてもよい。
【0027】
さらに、パソコンなどの端末は、ROMカートリッジやCD−ROMやDVD−ROMなどに記憶されているシミュレーションプログラムを実行するように構成されていてもよい。
【0028】
なお、シミュレーションゲームプログラムは、携帯ゲームなどの携帯端末(携帯端末130)に記憶され、当該携帯端末によって実行されてもよい。ここで、携帯端末は、疑似遊技における様々な表示態様をその画面上に表示する。
【0029】
【発明の実施の形態】
(本実施形態における遊技機の構成)
以下において、本実施形態における遊技機10の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における遊技機10の概観図である。
【0030】
図1に示すように、遊技機10は、遊技場に遊技機10を設置するために設けられている外枠1と、外枠1の内側に開閉可能に設けられている内枠2と、内枠2の前面に開閉可能に設けられている遊技盤3と、払い出された遊技球を受け入れる上皿21と、上皿21に入りきらない遊技球を受け入れる下皿23と、回転操作されることにより遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射するように構成された発射ハンドル24と、所定の遊技状態を遊技者に報知する効果音や音声などを出力するスピーカ25L及び25Rと、所定の遊技状態を遊技者に報知する演出や玉切れ等のエラーなどを表示するランプ26a、26bとを具備する。
【0031】
ここで、所定の遊技状態とは、所定の設定に基づいて始動口6を開閉するように制御された当り状態、所定の設定に基づいて大入賞口8を開閉するように制御された大当り状態などの状態である。
【0032】
遊技盤3上の遊技領域には、液晶表示装置4と、普通図柄表示装置5a及び5bと、始動口6と、普通図柄作動ゲート7と、大入賞口8と、アウト口9と、普通図柄始動記憶ランプ12と、一般入賞口16乃至19とが具備されている。
【0033】
普通図柄表示装置5a及び5bには、遊技球が普通図柄作動ゲート7を通過した際に抽出される当り判定用の乱数値を含む普通図柄始動記憶に基づいて、普通図柄が所定時間(例えば、30秒)変動表示される。ここで、普通図柄始動記憶には、当り判定用の乱数値などが含まれている。
【0034】
始動口6は、当該始動口6を遊技球が通過すると大当り判定用の乱数値及び大当たり図柄決定用の乱数値などが抽出されるように構成されている。
【0035】
普通図柄作動ゲート7は、当該普通図柄作動ゲート7を遊技球が通過すると当り判定用の乱数値などが抽出されるように構成されている。普通図柄始動記憶ランプ12は、普通図柄作動ゲートを遊技球が通過した際に記憶される普通図柄始動記憶の数を表示する。
【0036】
大入賞口8は、特定領域(Vゾーン)と一般領域とを具備し、遊技球が始動口6に入球した際に抽出される大当り判定用の乱数値による大当り判定の結果に基づいて開閉するように制御されている。
【0037】
アウト口9は、始動口6や大入賞口8や一般入賞口16乃至19などのいずれにも通過しなかった遊技球を受け入れる。一般入賞口16乃至19は、当該一般入賞口16乃至19に遊技球が通過すると所定数(例えば、15個)の遊技球(賞球)が払い出されるように構成されている。
【0038】
液晶表示装置4は、後述する大当たり判定手段(メインCPU31)による判定結果に基づいて、特別図柄(識別情報)の変動表示及びその停止表示を行う可変表示手段である。
【0039】
この液晶表示装置4では、遊技球が始動口6を通過した際に抽出される大当り判定用の乱数値などに基づいて、特別図柄が変動表示される。そして、所定時間、変動表示が行われた後、変動表示の停止(確定)が実行される。この変動表示の停止においては、メインCPU31により決定された特別図柄の停止図柄の組み合わせ(以下、特別図柄の停止図柄という、例えば、「1,1,1」)が表示される。
【0040】
具体的には、液晶表示装置4において、例えば、「左・中・右」や「上・中・下」などに区切られた領域にそれぞれ「0」〜「9」までの数字などが変動表示される。この変動表示の停止が実行されると、特別図柄の停止図柄(例えば、777など)が表示される。なお、液晶表示装置4には、所定の動作を行う所定のキャラクターが変動表示されてもよい。
【0041】
図2は、本実施形態における遊技機10の制御部を示すブロック図である。図2に示すように、遊技機10の制御部は、主制御回路30と副制御回路40と払出・発射制御回路80とにより構成される。
【0042】
主制御回路30は、メインCPU31と、メインROM32と、メインRAM33と、リセット用クロックパルス発生回路34と、初期リセット回路35と、シリアル通信用IC36とを具備する。
【0043】
また、主制御回路30には、大入賞口8に具備される特定領域(Vゾーン)を通過した遊技球を計数するV・カウントスイッチ28Sと、大入賞口8に具備される一般領域を通過した遊技球を計数するカウントスイッチ29Sと、一般入賞口16乃至19を遊技球が通過したことを検出する一般入賞球スイッチ16S乃至19Sと、普通図柄作動ゲート7を遊技球が通過したことを検出する通過球スイッチ7Sと、始動口6を遊技球が通過したことを検出する始動入賞球スイッチ6Sと、始動口6の羽根を開閉する始動口ソレノイド6aと、大入賞口8の扉を開閉する大入賞口ソレノイド8aと、大入賞口8を通過した遊技球を特定領域と一般領域とに振り分けるシーソーを駆動するシーソーソレノイド8bと、払出・発射制御回路80を介して、発射ハンドル24が回転操作されることにより遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置82とが接続されている。
【0044】
なお、本実施の形態の遊技機10は、遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出手段を有する。本実施の形態では、一例として、遊技球通過検出手段は、始動入賞球スイッチ6Sである場合の説明を行う。
【0045】
また、メインCPU31は、遊技領域に設けられた 特定領域(例えば、始動口6)を遊技球が通過したことを、始動入賞球スイッチ6Sが検出した場合、始動口6に遊技球が通過したことを指示する遊技球通過コマンドを生成する。
【0046】
メインCPU31は、遊技領域に設けられた始動口6を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定手段である。具体的には、メインCPU31は、始動口6を遊技球が通過したことを始動入賞球スイッチ6Sが検出すると大当り判定用の乱数値及び大当たり図柄決定用の乱数値を抽出する。例えば、メインCPU31は、始動入賞球スイッチ6Sからの入力信号を取得した場合、所定の周期で更新されている大当たり判定用の乱数値を取得するとともに、大当たり図柄決定用の乱数値を取得する。
【0047】
そして、メインCPU31は、大当たり判定を行う場合には、以下のようにして大当たり判定を行う。メインCPU31は、大当たり判定を、第1判定テーブル又は第2判定テーブル(図示せず)を参照して実行する。ここで、第1判定テーブル、第2判定テーブルとはともに大当たり判定のためのテーブルである。第1判定テーブル、第2判定テーブルの詳細な説明は後述する。メインCPU31は、取得した大当たり判定用の乱数値が、第1判定テーブル又は第2判定テーブル中の大当たり判定値と一致した場合、大当たり遊技状態に移行すると判定する。
【0048】
一方、メインCPU31は、取得した大当たり判定用の乱数値が、第1判定テーブル又は第2判定テーブル中の大当たり判定値と一致しない場合、はずれと判定し、大当たり遊技状態に移行しないと判定する。この場合には、メインCPU31は、取得した大当たり図柄決定用の乱数値を廃棄する。そして、メインCPU31は、所定の周期で更新されているはずれ図柄決定用の乱数値を取得する。
【0049】
また、メインCPU31は、取得した大当たり図柄決定用の乱数値に基づいて、特別図柄の停止図柄を決定する。また、メインCPU31は、大当たり判定の結果、はずれと判定した場合、特別図柄の変動表示を開始する際に取得する、はずれ図柄決定用の乱数値に基づいて特別図柄の停止図柄を決定する。
【0050】
また、メインCPU31は、大当たりを判定した場合、判定した大当たりが、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような通常大当たりか、又は、大当たり確率が上記所定の確率より高いような確率変動大当たりかを判定する確率変動判定手段でもある。
【0051】
具体的には、メインCPU31は、決定した特別図柄の大当たり停止図柄に基づいて、上記停止図柄が確率変動大当たり停止図柄か、通常大当たり停止図柄かを判定する。例えば、メインCPU31は、上記大当たり停止図柄が奇数の図柄が揃った態様(例えば、「1,1,1」)である場合、上記大当たり停止図柄を確率変動大当たり停止図柄と判定し、上記大当たりを確率変動大当たりと判定する。また、メインCPU31は、例えば、上記大当たり停止図柄が偶数の図柄が揃った態様(「2,2,2」)である場合、上記大当たり停止図柄を通常大当たり停止図柄と判定し、上記大当たりを通常大当たりと判定する。
【0052】
なお、通常大当たりとは、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような大当たりのことである。そして、確率変動大当たりとは、大当たり確率が上記所定の確率より高いような大当たりのことをいう。
【0053】
また、メインCPU31は、大当たり判定を行うと、上記大当たり判定の結果に基づいた特別図柄の変動表示を行うことを指示するとともに、変動表示の停止後、停止図柄の表示を行うように指示するコマンドを生成する。具体的には、以下のとおりである。
【0054】
メインCPU31は、大当たり判定の結果に基づいて、液晶表示装置4が特別図柄の変動表示を開始する場合に用いられる特別図柄の変動パターンを決定する。図3は、大当たり又ははずれと、乱数範囲と、特別図柄の変動パターンとが対応づけられた第1対応テーブルを示す図である。ここで、変動パターンとは、特別図柄の変動開始から確定までの変動表示を液晶表示装置4に実行させるための情報である。この変動パターンには、例えば、特別図柄の変動表示が開始してから停止図柄の確定までの時間(以下、変動パターン時間という、例えば、10秒)と、上記変動パターンを識別する情報(例えば、変動パターン2であることを識別するための情報)とが含まれている。なお、特別図柄の変動表示が開始してから、変動表示が停止した場合、停止図柄の確定処理が行われる。この変動パターンには、停止図柄の確定が行われる時間は含まれない。この停止図柄の確定が行われる時間は、例えば、後述する停止図柄確定コマンドに含まれている。
【0055】
また、各変動パターン間では、例えば、変動パターン時間が異なっている。また、変動パターンに基づいた表示において、変動表示の停止の際には、メインCPU31が決定した特別図柄の停止図柄が表示される。
【0056】
また、メインCPU31は、各変動パターンを保持している。但し、メインROM32が各変動パターンを記憶しており、メインCPU31が、必要に応じて、メインROM32から、変動パターンを取得するようにしてもよい。
【0057】
メインCPU31は、所定の周期で更新されている変動パターン決定用乱数値を取得する。そして、メインCPU31は、第1対応テーブルを参照して、取得した変動パターン決定用乱数値に含まれる乱数範囲と、大当たり判定の結果(大当たり又ははずれ)とに対応する特別図柄の変動パターンを決定する。
【0058】
そして、メインCPU31は、特別図柄の変動パターン、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドを生成する。この際、特別図柄の停止図柄には、確率変動大当たり、通常大当たり、はずれのうち、いずれかを示す情報が対応づけられている。また、変動パターンには、大当たり、はずれのうち、いずれかを示す情報が対応づけられている。
【0059】
また、メインCPU31は、待ち時間タイマー(図示せず)を有する。メインCPU31は、決定した変動パターンに含まれる変動パターン時間を、待ち時間タイマーにセットする。待ち時間タイマーにおいては、セットされた変動パターン時間に対して、経過した時間が減算されていく。
【0060】
また、メインCPU31は、待ち時間タイマーのタイマー値が0になったと判定した場合、停止図柄の確定処理を行うように指示する停止図柄確定コマンドを生成し、サブCPU41に送る。この停止図柄確定コマンドには、停止図柄の確定が開始してから、確定が終了するまでの時間(確定時間)も含まれている。サブCPU41は、上記停止図柄確定コマンドに基づいて、VDP51に、停止図柄の確定処理を行うように指示する。VDP51は、上記指示に基づいて、停止図柄の確定処理(停止図柄の確定を開始し、確定時間の経過後、停止図柄の確定を終了する処理)を行う。
【0061】
また、メインCPU31は、大当り状態に移行すると判定すると、所定の設定に従って大入賞口8を開閉する制御を行う。具体的には、メインCPU31は、大当り状態に移行すると判定すると大入賞口8を開状態にするように大入賞口ソレノイド8aを駆動し、所定の時間(例えば、29.5秒)が経過するか、所定数(例えば、10個)の遊技球が入球すると、大入賞口8を閉状態にするように大入賞口ソレノイド8aの駆動を停止する。また、メインCPU31は、特定領域(Vゾーン)に遊技球が1球でも入球すると、所定回数(例えば、15回)を限度として大入賞口8の開閉を繰り返すように制御を行う。
【0062】
また、メインCPU31は、普通図柄作動ゲート7を遊技球が通過したことを通過球スイッチ7Sが検出すると当り判定用の乱数値を抽出し、当該当り判定用の乱数値を含む普通図柄始動記憶をメインRAM33に記憶する。また、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている普通図柄始動記憶の数を普通図柄始動記憶ランプ12に表示するように指示するコマンドを生成する。なお、本実施形態において、メインRAM33に記憶可能な普通図柄始動記憶の数は4つであるが、4つに限定されるわけではない。
【0063】
また、メインCPU31は、普通図柄始動記憶に含まれる当り判定用の乱数値に基づいて当り判定を行い、当該当り判定の結果に応じて、普通図柄表示装置5a及び5bに普通図柄を変動表示するように指示するコマンドを生成する。そして、メインCPU31は、当り遊技状態に移行すると判定すると、所定の設定に従って始動口6の羽根を開閉するように、始動口ソレノイド6aを駆動する。
【0064】
なお、メインCPU31は、大当り判定用の乱数を所定の周期(例えば、2msec)で更新するなど、上述の処理以外の遊技機10における各処理も制御するものとする。
【0065】
メインROM32は、大当たり確率が高い場合に対応する第1判定テーブル、大当たり確率が低い場合に対応する第2判定テーブルを記憶している。各判定テーブルには、大当たり値が含まれている。例えば、第1判定テーブルには、複数の大当たり値が含まれており、第2判定テーブルには、1つの大当たり値が含まれている。また、メインROM32は、主制御回路30における各処理を制御するためのプログラムなどを記憶している。
【0066】
メインRAM33は、SRAMなどにより構成されており、普通図柄始動記憶も記憶している。また、メインRAM33には、遊技機10の主電源がOFFの状態であっても、コンデンサなどから常に電力が供給されている。
【0067】
リセット用クロックパルス発生回路34は、後述するシステムタイマ割込処理を実行させるための割込信号を所定時間(例えば、2msec)毎に発生する。また、初期リセット回路35は、電源が投入されたときに遊技機10の各種設定を初期値に戻すための信号を発生する。また、シリアル通信用IC36は、メインCPU31により生成された各コマンドを副制御回路40に送信する。
【0068】
副制御回路40は、遊技機10の各種演出など制御するものであり、サブCPU41と、サブROM42と、サブRAM43と、画像処理回路45と、音処理回路46と、ランプ処理回路47とを具備する。
【0069】
サブCPU41は、主制御回路30から受信した各種コマンドに応じて、画像処理回路45及び音処理回路46及びランプ処理回路47を制御する。サブROM42は、副制御回路40における各処理を制御するためのプログラムを記憶している。また、サブRAM43は、主制御回路30から受信した各種コマンドを記憶する。
【0070】
画像処理回路45は、サブCPU41からのコマンドに応じて、液晶表示装置4に特別図柄の変動表示、停止図柄の表示を行わせるものであり、各種画像データを記憶する画像データROM54と、画像データROM54に記憶されている画像データに基づいて特別図柄の変動表示情報、停止図柄の停止表示情報を生成するVDP(Video Display Processor)51と、VDP51により生成された変動表示情報、停止表示情報をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ52と、異常時に各種設定を初期値に戻す初期リセット回路53とを具備する。
【0071】
サブCPU41は、各変動パターンと、特別図柄の表示パターンとが対応づけられている対応情報を保持している。サブROM42には、各変動パターンに対応する特別図柄の表示パターンが記憶されている。以下、変動パターンに対応する特別図柄の表示パターンを特別図柄変動表示パターンという。
【0072】
特別図柄変動表示パターンにおいては、例えば、変動表示の開始から確定までの時間などが含まれている。なお、特別図柄変動表示パターンにおいては、変動表示の開始から、変動表示の仮停止までの時間、仮停止から、確定までの時間が含まれても良い。
【0073】
特別図柄変動表示パターンに従って実行される変動表示画像は、特別図柄の変動表示の開始から停止までは、特別図柄の変動表示が行われる表示態様である。なお、いずれかの変動表示パターンに従って実行される変動表示画像は、変動表示の開始から停止までの間における変動表示において、リーチ演出が行われる表示態様であってもよい。
【0074】
また、メインCPU31から、変動パターン、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドがサブCPU41に送られる。サブCPU41は、上記変動パターンに対応する特別図柄変動表示パターン、特別図柄の停止図柄を特定する情報を取得する。
【0075】
サブCPU41は、特別図柄の停止図柄を特定する情報をVDP51に送るとともに、特別図柄変動表示パターンに従った特別図柄の画像表示制御を行うように、VDP51に指示する。VDP51は、特別図柄変動表示パターンと、特別図柄の停止図柄を特定する情報とに基づいて、特別図柄の変動表示に関する画像情報、停止表示に関する画像情報を生成し、液晶表示装置4に表示させる。
【0076】
また、液晶表示装置4は、特別図柄の変動表示を行っている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行手段でもある。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
【0077】
サブROM42には、第1の演出パターン対応テーブルが記憶されている。図4は、第1の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。この第1の演出パターン対応テーブルにおいては、各変動パターンと、乱数範囲と、基本演出パターン1A,基本演出パターン2A又は基本演出パターンBとが対応づけられている。
サブROM42には、各変動パターンに対応する基本演出パターンが記憶されている。例えば、サブROM42には、当たり変動パターン1に対応する基本演出パターン1A,基本演出パターンB、当たり変動パターン2に対応する基本演出パターン1A,基本演出パターンB...、はずれ変動パターン1に対応する基本演出パターン2A,基本演出パターンB,はずれ変動パターン2に対応する基本演出パターン2A,基本演出パターンB、..が記憶されている。
【0078】
なお、当たり変動パターンとは、大当たりを示す情報が対応づけられた変動パターンのことであり、はずれ変動パターンとは、はずれを示す情報が対応づけられた変動パターンのことである。
【0079】
ここで、基本演出パターン1A,2Aに従って実行される画像表示においては、上記基本演出パターンに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第1の所定の演出画像表示(例えば、箱を持った鳥が出現して所定の位置にとどまった後、消えていく画像表示)が実行される。なお、基本演出パターンBに従って実行される画像表示においては、上記基本演出パターンに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第1の所定の演出画像表示が行われない。
【0080】
また、基本演出パターン1A、2Aには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第1の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第1の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0081】
なお、同じ変動パターンに対応する各基本演出パターン間においては、例えば、上記鳥の動きを示す画像表示が異なっていてもよい。
【0082】
そして、サブCPU41は、変動パターンを指示コマンドを取得すると、基本演出パターンを決定するための乱数値(以下、基本演出パターン決定用乱数値)を取得する。そして、サブCPU41は、第1の演出パターン対応テーブルを参照して、取得した変動パターン(例えば、当たり変動パターン1)と、基本演出パターン決定用乱数値が含まれる乱数範囲(例えば、乱数範囲a1〜b1)とに対応する基本演出パターン(例えば、基本演出パターン1A)を決定する。
【0083】
そして、サブCPU41は、VDP51に対して、決定した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行の制御を行うように指示する。VDP51は、基本演出パターンに従って実行される第1の所定の演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、第1の所定の演出画像表示に関する演出画像表示情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を、基本演出パターンに従って、表示させる。
【0084】
また、サブCPU41、VDP51は、液晶表示装置4により所定の演出画像表示(基本演出パターンに従って実行される第1の所定の演出画像表示)の実行が行われている間に、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による上記判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段でもある。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
【0085】
サブROM42には、第2の演出パターン対応テーブルが記憶されている。図5は、第2の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。この第2の演出パターン対応テーブルにおいては、基本演出パターン1A又は基本演出パターン2Aと、乱数範囲と、第1変更演出パターンA、又は、第1変更演出パターンBとが対応づけられている。
ここで、図5に示すように、基本演出パターン1Aに対応する4つの乱数値範囲に対して、3つの乱数範囲には、第1変更演出パターンAが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第1変更演出パターンBが対応づけられている。
【0086】
一方、基本演出パターン2Aに対応する4つの乱数値範囲に対して、3つの乱数範囲には、第1変更演出パターンBが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第1変更演出パターンAが対応づけられている。
【0087】
サブROM42には、第1変更演出パターンA及び第1変更演出パターンBが記憶されている。例えば、サブROM42には、基本演出パターン1Aに対応する第1変更演出パターンA,第1変更演出パターンBが記憶されており、基本演出パターン2Aに対応する第1変更演出パターンA,第1変更演出パターンBが記憶されている。
【0088】
ここで、第1変更演出パターンAに従って実行される画像表示においては、基本演出パターン1Aに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第2の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱が開いて、子供が入っていることを示す画像表示)が行われる。また、第1変更演出パターンAには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第2の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第2の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0089】
なお、基本演出パターン1Aに対応する各第1変更演出パターンA間においては、例えば、上記子供の動きを示す画像表示が異なっていてもよい。
【0090】
また、第1変更演出パターンBに従って実行される画像表示においては、基本演出パターン2Aに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第3の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱が開いて、箱の中には何も入っていないことを示す画像表示)が行われる。また、第1変更演出パターンBには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第3の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第3の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。なお、同じ基本演出パターン2Aに対応する各第1変更演出パターンB間においては、例えば、上記鳥の動きを示す画像表示が異なっていてもよい。
【0091】
そして、メインCPU31が大当たり判定を行った結果、大当たりと判定した場合には、サブCPU41は、基本演出パターン1Aを取得する。また、メインCPU31が大当たり判定を行った結果、はずれと判定した場合には、サブCPU41は、基本演出パターン2Aを取得する。
【0092】
ここで、基本演出パターン1Aには、第1変更演出パターンBよりも、第1変更演出パターンAの方が多く対応づけられている。また、基本演出パターン2Aには、第1変更演出パターンAよりも、第1変更演出パターンBの方が多く対応づけられている。
【0093】
例えば、図5に示すように、基本演出パターン1Aに対応する4つの乱数範囲のうち、3つの乱数範囲には、第1変更演出パターンAが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第1変更演出パターンBが対応づけられている。一方、図5に示すように、基本演出パターン2Aに対応する4つの乱数範囲のうち、3つの乱数範囲には、第1変更演出パターンBが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第1変更演出パターンAが対応づけられている。
【0094】
そして、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンAの数(3つ)は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンAの数(1つ)より多い。また、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンBの数(1つ)は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンBの数(3つ)より少ない。
【0095】
このため、サブCPU41が、基本演出パターン1A(大当たりに対応)を取得した場合、第1変更演出パターンAを取得する可能性が高く、第1変更演出パターンBを取得する可能性が低いといえる。また、サブCPU41が、基本演出パターン2A(はずれに対応)を取得した場合、第1変更演出パターンBを取得する可能性が高く、第1変更演出パターンAを取得する可能性が低いといえる。
【0096】
この結果、第1変更演出パターンAに従って実行される第2の所定の演出画像表示は、大当たり可能性が高いことを示す大当たり可能性演出画像表示といえる。また、第1変更演出パターンBに従って実行される演出画像表示における第3の所定の演出画像表示は、大当たり可能性が低いことを示す大当たり可能性演出画像表示といえる。以下、第1変更演出パターンAに従って実行される第2の所定の演出画像表示を、第1変更演出パターンAに従って実行される大当たり可能性演出画像表示といい、第1変更演出パターンBに従って実行される第3の所定の演出画像表示を、第1変更演出パターンBに従って実行される大当たり可能性演出画像表示という。
【0097】
そして、サブCPU41は、第2の演出パターン対応テーブルを参照して、取得した基本演出パターンと、変更演出パターンを決定するための乱数値(以下、変更演出パターン決定用乱数値)が含まれる乱数範囲とに対応する第1変更演出パターンA、又は、第1変更演出パターンBを決定する。
【0098】
そして、サブCPU41は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われている間に、遊技球通過コマンドを取得すると、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を中断して、液晶表示装置4に対して、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行、又は、第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。
ここで、第1変更演出パターンAに従って実行される大当たり可能性演出画像表示の実行に変更するか、又は、第1変更演出パターンBに従って実行される大当たり可能性演出画像表示の実行に変更するかについては、メインCPU31による、特別図柄の変動表示の契機となる大当たり判定結果に基づいて、サブCPU41により決定されるといえる。
【0099】
即ち、第1変更演出パターンAに従って実行される大当たり可能性演出画像表示の実行に変更するか、又は、第1変更演出パターンBに従って実行される大当たり可能性演出画像表示の実行に変更するかは、上記大当たり判定結果に基づいて決定された基本演出パターンと、変更演出パターン決定用乱数値と、に基づいて、サブCPU41により、決められる。
【0100】
従って、サブCPU41は、メインCPU31による、特別図柄の変動表示の契機となる大当たり判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行、又は、第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように決定し、上記変更をVDP51に指示するといえる。
【0101】
VDP51は、上記指示を実行する。即ち、VDP51は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を中断する。そして、VDP51は、第1変更演出パターンAに従って実行される大当たり可能性演出画像表示、又は、第1変更演出パターンBに従って実行される大当たり可能性演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、上記大当たり可能性演出画像表示に関する演出画像表示情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を表示させる。この際、サブCPU41は、特別図柄の変動表示の開始タイミングと、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに含まれる、大当たり可能性演出画像表示の終了タイミングとに基づいて決定される、所定の終了タイミングまで、液晶表示装置2上に、生成した演出画像情報を表示させることを、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0102】
なお、本実施形態では、一例として、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出される前に、メインCPU31(大当たり判定手段)による上記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段でもある。そして、サブCPU41、VDP51は、遊技球の通過が検出された場合には、第1の所定の演出画像表示の実行を、上記決定手段により決定された、上記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように液晶表示装置4を制御する。
【0103】
具体的には、サブCPU41は、変動パターンを指示するコマンドを取得した場合、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出される前に、サブCPU41は、第1変更演出パターンAと、第1変更演出パターンBとのうち、基本演出パターン1A又は基本演出パターン2A(大当たり判定の結果に対応するパターン)と、取得した変更演出パターン決定用乱数値とに対応する変更演出パターンを取得する。そして、サブCPU41は、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行と、第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行とのうち、取得した変更演出パターンに従った所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する。
【0104】
そして、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより、遊技球の通過が検出された場合(遊技球通過コマンドを取得した場合)には、液晶表示装置4に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を、上記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0105】
音処理回路46は、サブCPU41からのコマンドに応じて、所定の遊技状態を遊技者に報知する効果音や音声などをスピーカ25L及び25Rから出力させるものであり、各種音データを記憶する音データROM63と、音データROM63に記憶されている音データに基づいて出力音情報を生成する音源IC61と、音源IC61により生成された出力音情報を増幅するAMP62とを具備する。
【0106】
ランプ処理回路47は、サブCPU41からのコマンドに応じて、所定の遊技状態を遊技者に報知するランプ26a、26b及び普通図柄始動記憶ランプ12を点灯・消灯させるとともに、普通図柄表示装置5a及び5bにおける普通図柄の変動表示を制御するものであり、ランプ26a、26bの点灯・消灯パターンを記憶する装飾データROM71と、ランプ26a、26bを点灯・消灯させるドライブ回路72とを具備する。
【0107】
払出・発射制御回路80は、一般入賞口16乃至19及び大入賞口8などに遊技球が入球した際に、所定数の遊技球(賞球)を払い出す払出装置81を制御し、遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置82を制御する。
【0108】
なお、遊技機10における各処理は、主制御回路30と副制御回路40とにより制御されているが、主制御回路30は、副制御回路40により制御される処理の全部又は一部を処理してもよく、副制御回路40は、主制御回路30により制御される処理の全部又は一部を処理してもよい。
【0109】
(本実施形態における遊技機10の動作)
以下において、本実施形態における遊技機10の動作について、図面を参照しながら説明する。最初に、本実施形態における遊技機10のメイン処理に所定の間隔(例えば、2msec)で割り込むシステム割込処理について説明する。図6(a)は、システムタイマ割込処理を示すフロー図である。
【0110】
図6(a)に示すように、ステップ100において、メインCPU31は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
【0111】
ステップ110において、メインCPU31は、当り判定用の乱数、大当り判定用の乱数、大当たり図柄決定用の乱数などの値を更新する。
【0112】
ステップ120において、メインCPU31は、始動入賞球スイッチ6S、通過球スイッチ7S、一般入賞球スイッチ16S乃至19S及びV・カウントスイッチ28S及びカウントスイッチ29Sなどにより入力された入力信号を検出する。
【0113】
具体的には、図7に示すように、ステップ121において、メインCPU31は、所定の入賞口に遊技球が入球した際に入力される入力信号の有無を確認する。
【0114】
ステップ122において、メインCPU31は、特別図柄に関連する入力信号の有無を確認する。具体的には、図8に示すように、ステップ122−1において、メインCPU31は、大入賞口8内の一般領域を遊技球が通過した際にカウントスイッチ29Sにより入力される入力信号の有無を確認する。
【0115】
ステップ122−2において、メインCPU31は、大入賞口8内の特定領域(Vゾーン)を遊技球が通過した際にV・カウントスイッチ28Sにより入力される入力信号の有無を確認する。
【0116】
ステップ122−3において、メインCPU31は、始動口SWチェック処理を行う。この処理の具体的な説明を図9を用いて以下に行う。
ステップ122−30では、メインCPU31は、始動入賞球スイッチ6Sからの入力信号を取得したか否かを判定する。上記入力信号を取得したと判定された場合には、ステップ122−31の処理が行われ、上記入力信号を取得していないと判定された場合には、始動口SWチェック処理が終了する。
【0117】
ステップ122−31では、メインCPU31は、始動入賞フラグがオンであるか否かを判定する。始動入賞フラグとは、始動入賞球スイッチ6Sからの入力信号を取得した場合に、オンにされるフラグであり、後述するステップ275でオフにされる。始動入賞フラグがオンである場合には、ステップ122−33へ移行する。始動入賞フラグがオンでない場合には、ステップ122−32へ移行する。
【0118】
ステップ122−32では、メインCPU31は、始動入賞フラグをオンにする。
【0119】
ステップ122−33では、メインCPU31は、遊技球が始動口6を通過したことを指示する遊技球通過コマンドを生成する。その後、始動口SWチェック処理が終了する。
【0120】
ステップ130において、メインCPU31は、例えば、特別図柄の残りの変動パターン時間、開状態にある始動口6や大入賞口8の残り開放時間、前段の処理が終了するまでの待ち時間などを更新する。
【0121】
ステップ140において、メインCPU31は、賞球として払い出された遊技球の数や大当りが発生した回数などの遊技情報を、遊技場に設置されているホールコンピュータに送信する情報を生成する。
【0122】
ステップ150において、メインCPU31は、始動口ソレノイド6aや大入賞口ソレノイド8aやシーソーソレノイド8bを駆動する制御を行う。
【0123】
ステップ160において、メインCPU31は、生成した各種のコマンドを副制御回路40に出力する。例えば、メインCPU31は、特別図柄の変動パターン及び特別図柄の停止図柄、遊技球通過コマンドを副制御回路40に出力する。
【0124】
ステップ170において、メインCPU31は、玉切れや下皿満タンなどのエラーを所定のランプに表示するように指示するコマンドなどを出力する。
【0125】
ステップ180において、メインCPU31は、遊技球が通過した入賞口の種類(一般入賞口16乃至19や大入賞口8など)に応じて、所定の遊技球(賞球)を払い出すように指示するコマンドを払出装置81に出力する。
【0126】
ステップ190において、メインCPU31は、ステップ100で退避した情報をレジスタに復帰させる。
【0127】
次に、本実施形態における遊技機10のメイン処理について説明する。図6(b)は、遊技機10の主制御回路30のメイン処理を示すフロー図である。
【0128】
図6(b)に示すように、ステップ10において、メインCPU31は、遊技機10における各種設定を、前回電源を切った際の設定に復帰するか、若しくは初期化する。
【0129】
ステップ20において、メインCPU31は、特別図柄に関する各処理を制御する。この処理の具体的な説明を図10に示すフロー図を用いて説明する。
【0130】
ステップ200において、メインCPU31は、始動入賞フラグがオンであるか否かをを判定する。始動入賞フラグがオンでないと判定された場合には、ステップ205の処理に移り、始動入賞フラグがオンと判定された場合には、ステップ220の処理に移る。
【0131】
ステップ205において、メインCPU31は、所定のデモンストレーション画像を液晶表示装置2に表示するように指示するコマンドを生成する。
【0132】
ステップ220において、メインCPU31は、始動入賞フラグのオンに基づいて、大当たり判定を行う。この大当たり判定処理の具体的な説明は、以下のとおりである。メインCPU31は、所定の周期で更新されている大当たり判定用の乱数値、大当たり図柄決定用の乱数値を取得する。
【0133】
そして、メインCPU31は、高確率フラグがセットされているか否かを確認する。高確率フラグのセットは、後述するステップ275の処理で行われる。高確率フラグがセットされている場合には、メインCPU31は、メインROM32から、第1判定テーブルを取得する。一方、高確率フラグがセットされていない場合には、メインCPU31は、メインROM32から、第2判定テーブルを取得する。
【0134】
そして、メインCPU31は、取得した第1判定テーブル又は第2判定テーブルを参照して、取得した大当たり判定用の乱数値が、第1判定テーブル又は第2判定テーブルの大当たり値に一致したとき、大当たり遊技状態に移行すると判定する。ステップ220において、メインCPU31は、大当り遊技状態に移行すると判定した場合にはステップ225の処理に移り、大当り遊技状態に移行しないと判定した場合にはステップ235の処理に移行する。
【0135】
ステップ225において、メインCPU31は、取得した大当たり図柄決定用の乱数値に基づいて、特別図柄の大当たり停止図柄を決定する。
【0136】
この際、メインCPU31は、決定した大当たり停止図柄が、確率変動大当たり停止図柄であるか、通常大当たり図柄であるかを判定する。確率変動大当たり停止図柄であると判定した場合には、メインCPU31は、決定した大当たり停止図柄に、確率変動大当たりを示す情報を対応づける。通常大当たり停止図柄であると判定した場合には、メインCPU31は、決定した大当たり停止図柄に、通常大当たりを示す情報を対応づける。
【0137】
ステップ230において、メインCPU31は、変動パターンを決定する。具体的には、メインCPU31は、上述したように、変動パターン決定用乱数値を取得し、第1対応テーブルを参照して、取得した変動パターン決定用乱数値が含まれる乱数範囲と、大当たりの判定結果(大当たり)とに対応する変動パターンを決定する。この際、決定した変動パターンには、大当たりを示す情報が対応づけられる。その後、ステップ250の処理が行われる。
【0138】
ステップ235では、メインCPU31は、所定の乱数値に基づいて特別図柄のはずれ停止図柄を決定する。
【0139】
ステップ236において、メインCPU31は、変動パターンを決定する。具体的な処理は、ステップ230における処理と同じである。この際、決定した変動パターンには、はずれを示す情報が対応づけられる。その後、ステップ250の処理が行われる。
【0140】
ステップ250では、メインCPU31は、ステップ225及びステップ230、又は、ステップ235及びステップ236で決定された特別図柄の変動パターン及び特別図柄の停止図柄(特別図柄の大当たり停止図柄、又は、特別図柄のはずれ停止図柄)を指示するコマンドを生成する。その後、ステップ254の処理が行われる。
【0141】
ステップ254では、メインCPU31は、ステップ230又はステップ236で決定した変動パターンに対応する変動パターン時間を、待ち時間タイマーにセットする。
【0142】
ステップ260において、メインCPU31は、ステップ250で生成されたコマンドをシリアル通信用IC36の所定のバッファにセットする。
【0143】
ステップ261では、メインCPU31は、待ち時間タイマーのタイマー値が0であるか否かを判定する。待ち時間タイマーのタイマー値が0であると判定された場合、ステップ268の処理が行われ、待ち時間タイマーのタイマー値が0でないと判定された場合には、ステップ261の処理へ移行する。
【0144】
ステップ268では、メインCPU31は、大当り判定の結果を確認する。ここで、メインCPU31は、大当り遊技状態に移行すると判定するとステップ270の処理に移り、大当り遊技状態に移行しないと判定するとステップ275の処理に移る。
【0145】
ステップ270において、メインCPU31は、大当り遊技状態に移行すると判定すると、所定の設定に従って大入賞口8を開閉する制御を行う。具体的には、メインCPU31は、大当り遊技状態に移行すると判定すると大入賞口8を開状態にするように大入賞口ソレノイド8 を駆動し、所定の時間(例えば、29.5秒)が経過するか、所定数(例えば、10個)の遊技球が通過すると、大入賞口8を閉状態にするように大入賞口ソレノイド8 の駆動を停止する。また、メインCPU31は、特定領域(Vゾーン)に遊技球が1球でも通過すると、所定回数(例えば、15回)を限度として大入賞口8の開閉を繰り返すように制御を行う。
【0146】
ステップ275において、メインCPU31は、特別図柄制御終了処理を行う。例えば、メインCPU31は、始動入賞フラグをオフにする。また、メインCPU31は、ステップ225で決定した大当たり停止図柄が、確率変動大当たり停止図柄である場合には、高確率フラグをオンにセットする。これにより、大当たり遊技の終了後には、大当たり抽選確率は、高確率に移行する。以下、大当たり抽選確率が高確率であるような状態を確率変動遊技状態という。一方、ステップ225で決定した大当たり停止図柄が、通常大当たり停止図柄である場合には、高確率フラグをオンにセットしない。これにより、大当たり遊技の終了後には、大当たり抽選確率は、低確率になる。
【0147】
ステップ30において、メインCPU31は、普通図柄の制御に関する処理を行う。具体的には、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている普通図柄の始動記憶に含まれる当り判定用の乱数値に基づいて当り判定を行い、当該当り判定の結果に基づいて、普通図柄表示装置5a,5bに普通図柄を変動表示するように指示するコマンドを生成する。また、メインCPU31は、当り遊技状態に移行すると判定すると、所定の設定に従って始動口6を開閉するように始動口ソレノイド6aを駆動する。
【0148】
ステップ40において、メインCPU31は、ステップ110で更新される当り判定用の乱数、大当り判定用の乱数、大当たり図柄決定用の乱数などを除く乱数(例えば、特別図柄の変動パターンを決定するための乱数、はずれ図柄決定用の乱数)などの値を更新する。ここで、メインCPU31は、上述のステップ20からステップ40までの処理を繰り返し行う。
【0149】
次に、本実施形態における副制御回路40の画像処理回路45のコマンド受信割り込み処理、メイン処理について説明する。
【0150】
図11は、上記コマンド受信割り込み処理を説明するためのフロー図である。メインCPU31から送信されてくる各種のコマンドは、コマンド受信割り込み処理により、受信される。先ず、サブCPU41は、保護レジスタを退避し(ステップ500)、送信されてきたコマンドをサブRAM43に記憶した後(ステップ510)、保護レジスタを復帰し(ステップ520)、割り込みを許可して(ステップ530)、処理を復帰する。
【0151】
なお、サブCPU41、画像処理回路45によるメイン処理に所定の間隔で割り込む処理として、サブCPU41が、基本演出パターン決定用乱数、変更演出パターン決定用乱数などを更新する処理がある。
【0152】
図12は、サブCPU41、画像処理回路45によるメイン処理を示すフロー図である。ステップ600で、サブCPU41は、前回電源を切った際の設定に復帰するか、又は初期化処理を行う。
【0153】
ステップ610で、サブCPU41、VDP51は、特別図柄の可変表示処理を行う。この処理の具体的な説明の一例は、以下のとおりである。メインCPU31から、変動パターン、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドがサブCPU41に送られる。サブCPU41は、上記変動パターンに対応する特別図柄変動表示パターン、特別図柄の停止図柄を特定する情報を取得する。
【0154】
サブCPU41は、特別図柄の停止図柄を特定する情報をVDP51に送るとともに、特別図柄変動表示パターンに従った特別図柄の画像表示制御を行うように、VDP51に指示する。VDP51は、特別図柄変動表示パターンと、特別図柄の停止図柄を特定する情報とに基づいて、特別図柄の変動表示に関する画像情報、停止表示に関する画像情報を生成し、液晶表示装置4に表示させる。
【0155】
そして、サブCPU41は、特別図柄の画像表示制御の終了か否かを判定する。具体的には、サブCPU41は、停止図柄確定コマンドを取得した場合、特別図柄の画像表示制御の終了と判定する。そして、サブCPU41は、VDP51に、特別図柄の停止図柄の確定処理を行うように指示すると、VDP51は実行する。特別図柄の画像表示制御の終了でない場合には、VDP51による特別図柄の画像表示制御処理は続けられる。
【0156】
なお、ステップ610において、サブCPU41は、特別図柄の変動表示に関する情報を管理する。例えば、サブCPU41は、変動表示パターンに基づいて、特別図柄の変動表示の開始時間、変動の停止の時間などを管理する。
【0157】
また、ステップ610の処理と並行して、ステップ620で、サブCPU41、VDP51、液晶表示装置4は、演出表示処理を行う。そして、ステップ610、ステップ620の処理が繰り返される。
【0158】
図13は、ステップ620の演出表示処理の詳細を説明するためのフロー図である。図14,15は、ステップ620の処理の説明を補足するための図である。
【0159】
ステップ620ー1では、サブCPU41は、変動パターンを指示するコマンドを取得したか否かを判定する。上記コマンドを取得した場合には、ステップ620−2の処理が行われ、上記コマンドを取得しない場合には、ステップ620の演出表示処理が終了する。
【0160】
ステップ620−2では、サブCPU41は、変動パターン(当たり変動パターン、又ははずれ変動パターン)に対応づけられた情報を取得し、上記情報が、大当たりを示す情報かはずれを示す情報かを確認する。
【0161】
ステップ620−3では、サブCPU41は、基本演出パターン決定用乱数値を取得する。そして、サブCPU41は、第1の演出パターン対応テーブルを参照して、送られてきた変動パターンと、基本演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する基本演出パターンを取得する。また、サブCPU41は、変更演出パターン決定用乱数値(第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンB決定用の乱数値)を取得する。そして、サブCPU41は、第2の演出パターン対応テーブルを参照して、取得した基本演出パターンと、変更演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBを取得する。
【0162】
ステップ620−4では、サブCPU41は、取得した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われる予定であるか否かを判定する。具体的には、サブCPU41は、ステップ620−3で基本演出パターン1A又は基本演出パターン2Aを取得できたか否かを判定する。基本演出パターン1A又は2Aを取得できない場合(例えば、第1の演出パターン対応テーブルにおいて、基本演出パターンBを取得した場合、)、サブCPU41は、取得した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われる予定でないと判定する。第1の所定の演出画像表示の実行が行われる予定であると判定された場合、ステップ620−5の処理が行われ、第1の所定の演出画像表示の実行が行われない予定であると判定された場合には、ステップ620の演出表示処理は終了する。
【0163】
ステップ620−5では、サブCPU41は、第1の所定の演出画像表示の実行の開始時間であるか否かを判定する。具体的には、サブCPU41は、特別図柄の変動表示が開始した場合、開始した時間と、基本演出パターンに含まれる特別図柄の変動表示の開始タイミングに対する第1の所定の演出画像表示の開始のタイミングとに基づいて、第1の所定の演出画像表示の開始時間を決定する。そして、サブCPU41は、現在の時間が、第1の所定の演出画像表示の開始時間であるか否かを判定する。第1の所定の演出画像表示の開始時間であると判定された場合には、ステップ620−6の処理が行われ、第1の所定の演出画像表示の開始時間でないと判定された場合には、ステップ620−5の処理へ移行する。
【0164】
ステップ620−6では、サブCPU41は、VDP51に対して、決定した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を行うように指示する。この際、サブCPU41は、遊技球通過コマンドを受信した回数を計測する遊技球通過コマンドカウンタ(図示せず)を動作させる。VDP51は、基本演出パターンに従って実行される第1の所定の演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、第1の所定の演出画像表示に関する演出画像表示情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を、基本演出画像パターンに従って、表示させる。例えば、液晶表示装置4においては、特別図柄の変動表示の間は、図14(a)、図15(a)に示す画像表示の実行が行われているが、ステップ620ー6の処理により、図14(b)、図15(b)に示すように、取得した基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われる。
【0165】
ステップ620−7では、サブCPU41は、遊技球通過コマンドを受信したか否かを判定する。遊技球通過コマンドを受信したと判定された場合には、ステップ620−8の処理が行われ、遊技球通過コマンドを受信していないと判定された場合には、ステップ620−11の処理が行われる。
【0166】
ステップ620−8では、サブCPU41は、遊技球通過コマンドカウンタのカウンタ値に1を加算する。
【0167】
ステップ620−9では、サブCPU41は、遊技球通過コマンドカウンタのカウンタ値が1であるか、2以上であるかを判定する。カウンタ値が1である場合には、ステップ620−9の処理が行われ、カウンタ値が2以上である場合には、ステップ620−11の処理が行われる。
【0168】
ステップ620−10では、サブCPU41は、VDP51に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を中断するように指示するとともに、ステップ620−3で取得した第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の制御を行うように指示する。
【0169】
そして、VDP51は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を中断する。そして、VDP51は、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示に関する演出画像情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を表示させる。
【0170】
この処理により、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行が行われる場合には、液晶表示装置4において、例えば、図14(c)に示すような大当たり可能性演出画像表示(大当たりの可能性が高いことを示す子供の画像表示)の実行が行われ、第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行が行われる場合には、液晶表示装置4において、例えば、図15(c)に示すような大当たり可能性演出画像表示(大当たりの可能性が低いことを示す箱の中が空であることを示す画像表示)の実行が行われる。
【0171】
ステップ620−11では、サブCPU41は、ステップ620−6又はステップ620−10における演出画像表示の制御の終了か否かを判定する。具体的には、サブCPU41は、特別図柄の変動表示の開始の時間と、基本演出パターン又は第1変更演出パターンA(又は第1変更演出パターンB)に含まれる変動表示の開始タイミングに対する演出画像表示の終了のタイミングとに、基づいて、演出画像表示の制御の終了時間を決定する。そして、サブCPU41は、現在の時間が、決定した演出画像表示の終了時間であるか否かを判定する。
【0172】
ステップ620−6又はステップ620−10における演出画像表示の制御の終了と判定された場合には、ステップ620の演出表示処理は終了する。具体的には、サブCPU41は、VDP51に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御処理、又は、第1変更演出パターンA(又は第1変更演出パターンB)に従った大当たり可能性演出画像表示の制御処理を終了するように、指示すると、VDP51は、上記指示を実行する。この際、遊技球通過コマンドカウンタのカウンタ値は、0にリセットされる。
【0173】
一方、ステップ620−6又はステップ620−10における演出画像表示の制御の終了と判定されない場合には、ステップ620−7の処理へ移行する。
【0174】
(作用効果)
本実施形態における遊技機10によれば、サブCPU41、VDP51は、液晶表示装置4により第1の所定の演出画像表示(基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示)の実行が行われている間に、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による大当たり判定結果(特別図柄の変動表示の契機となる判定結果)に基づいて、液晶表示装置4に対して、上記第1の所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示(第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示)の実行に、変更させるように制御する。
【0175】
このため、遊技機10は、遊技中において、特別図柄の停止図柄が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。
【0176】
また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域(例えば、始動口6)に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0177】
従って、本実施形態の遊技機10によれば、特定領域に遊技球が通過することにより、第1の所定の演出画像表示の実行から、大当たり可能性演出画像表示の実行に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【0178】
また、始動入賞球スイッチ6Sにより、サブCPU41は、遊技球の通過が検出される前に、大当たり判定の判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定し、遊技球の通過が検出された際には、予め、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定しているので、演出画像表示の実行の変更を迅速に行える。
【0179】
(変更例1)
上述した実施形態は、以下のように変更されてもよい。なお、本変更例において、実施形態と同一構成、同一処理についての説明は、その説明を省略する。
【0180】
サブCPU41,VDP51は、液晶表示装置4により、第1の所定の演出画像表示の実行が行われている間に、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による確率変動大当たりか通常大当たりかに関する判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、上記第1の所定の演出画像表示の実行を、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段であってもよい。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
【0181】
サブROM42には、第3の演出パターン対応テーブルが記憶されている。図16は、第3の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。この第3の演出パターン対応テーブルにおいては、確率変動大当たり又は通常大当たりと、基本演出パターン1Aと、乱数範囲と、第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBとが対応づけられている。
ここで、図16に示すように、確率変動大当たりと基本演出パターン1Aとに対応する4つの乱数値範囲に対して、3つの乱数範囲には、第2変更演出パターンAが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第2変更演出パターンBが対応づけられている。
【0182】
一方、通常大当たりと基本演出パターン1Aとに対応する4つの乱数値範囲に対して、3つの乱数範囲には、第2変更演出パターンBが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第2変更演出パターンAが対応づけられている。
【0183】
また、サブROM42には、第2変更演出パターンA及び第2変更演出パターンBが記憶されている。例えば、サブROM42には、確率変動大当たりと基本演出パターン1Aとに対応する第2変更演出パターンA,第2変更演出パターンBが記憶されており、通常大当たりと基本演出パターン1Aに対応する第2変更演出パターンA,第2変更演出パターンBが記憶されている。
【0184】
ここで、第2変更演出パターンAに従って実行される画像表示は、例えば、第1変更演出パターンAに従って実行される画像表示と同じである。また、第2変更演出パターンAには、例えば、第1変更演出パターンAに含まれるタイミング情報が含まれている。
【0185】
また、第2変更演出パターンBに従って実行される画像表示は、例えば、第1変更演出パターンBに従って実行される画像表示と同じである。また、第2変更演出パターンBには、例えば、第1変更演出パターンBに含まれるタイミング情報が含まれている。
【0186】
そして、メインCPU31が大当たり判定を行った結果、大当たりと判定した場合には、この大当たり判定に対応する当たり変動パターンを決定する。また、メインCPU31は、決定した特別図柄の停止図柄(大当たり停止図柄)に基づいて、確率変動大当たり停止図柄又は通常大当たりと判定した場合、決定した特別図柄の停止図柄に、確率変動大当たり又は通常大当たりを示す情報を対応づける。
【0187】
そして、サブCPU41が、当たり変動パターンに基づいて、基本演出パターン1Aを取得する。
【0188】
そして、メインCPU31が確率変動判定を行った結果、確率変動大当たりと判定した場合には、サブCPU41は、確率変動大当たりを示す情報を取得する。また、メインCPU31が確率変動判定を行った結果、通常大当たりと判定した場合には、サブCPU41は、通常大当たりを示す情報を取得する。
【0189】
ここで、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aには、第2変更演出パターンBよりも、第2変更演出パターンAの方が多く対応づけられている。また、通常大当たり及び基本演出パターン1Aには、第2変更演出パターンAよりも、第2変更演出パターンBの方が多く対応づけられている。
【0190】
例えば、図16に示すように、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aに対応する4つの乱数範囲のうち、3つの乱数範囲には、第2変更演出パターンAが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第2変更演出パターンBが対応づけられている。一方、図16に示すように、通常大当たり及び基本演出パターン1Aに対応する4つの乱数範囲のうち、3つの乱数範囲には、第2変更演出パターンBが対応づけられており、1つの乱数範囲には、第2変更演出パターンAが対応づけられている。
【0191】
そして、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられている第2変更演出パターンAの数(3つ)は、通常大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられている第2変更演出パターンAの数(1つ)より多い。また、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられている第2変更演出パターンBの数(1つ)は、通常大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられている第2変更演出パターンBの数(3つ)より少ない。
【0192】
このため、サブCPU41が、確率変動大当たりを示す情報を取得した場合、第2変更演出パターンAを取得する可能性が高く、第2変更演出パターンBを取得する可能性が低いといえる。また、サブCPU41が、通常大当たりを示す情報を取得した場合、第2変更演出パターンBを取得する可能性が高く、第2変更演出パターンAを取得する可能性が低いといえる。
【0193】
この結果、第2変更演出パターンAに従って実行される第2の所定の演出画像表示は、確率変動大当たり可能性が高いことを示す確率変動大当たり可能性演出画像表示といえる。また、第2変更演出パターンBに従って実行される演出画像表示における第3の所定の演出画像表示は、確率変動大当たり可能性が低いことを示す確率変動大当たり可能性演出画像表示といえる。以下、第2変更演出パターンAに従って実行される第2の所定の演出画像表示を、第2変更演出パターンAに従って実行される確率変動大当たり可能性演出画像表示といい、第2変更演出パターンBに従って実行される第3の所定の演出画像表示を、第2変更演出パターンBに従って実行される確率変動大当たり可能性演出画像表示という。
【0194】
サブCPU41は、基本演出パターン1A、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドを取得すると、変更演出パターン決定用乱数値を取得する。そして、サブCPU41は、第3の演出パターン対応テーブルを参照して、取得した確率変動大当たりを示す情報又は通常大当たりを示す情報と、取得した基本演出パターン1Aと、変更演出パターン決定用乱数値が含まれる乱数範囲とに対応する第2変更演出パターンA、又は、第2変更演出パターンBを決定する。
【0195】
そして、サブCPU41は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われている間に、遊技球通過コマンドを取得すると、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を中断して、液晶表示装置4に対して、第2変更演出パターンAに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行、又は、第2変更演出パターンBに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。
VDP51は、上記指示を実行する。即ち、VDP51は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の制御を中断する。そして、VDP51は、第2変更演出パターンAに従って実行される確率変動大当たり可能性演出画像表示、又は、第2変更演出パターンBに従って実行される確率変動大当たり可能性演出画像表示に関する画像データを画像データROM54から取得し、取得した画像データに基づいて、上記確率変動大当たり可能性演出画像表示に関する演出画像表示情報を生成する。そして、VDP51は、D/Aコンバータ52を介して、液晶表示装置2上に、生成した演出画像表示情報を表示させる。この際、サブCPU41は、特別図柄の変動表示の開始タイミングと、第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBに含まれる、確率変動大当たり可能性演出画像表示の終了タイミングとに基づいて決定される、所定の終了タイミングまで、液晶表示装置2上に、生成した演出画像情報を表示させることを、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0196】
なお、本変更では、一例として、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出される前に、メインCPU31(確率変動判定手段)による上記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段でもある。そして、サブCPU41、VDP51は、遊技球の通過が検出された場合には、第1の所定の演出画像表示の実行を、上記決定手段により決定された、上記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように液晶表示装置4を制御する。
【0197】
具体的には、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出される前に、第2変更演出パターンAに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行と、第2変更演出パターンBに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行とのうち、確率変動大当たり又は通常大当たり(確率変動判定手段による判定結果)と、基本演出パターン1Aと、取得した変更演出パターン決定用乱数値とに対応する第2変更演出パターンに従った所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示(所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示)の実行を決定する。
【0198】
そして、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより、遊技球の通過が検出された場合(遊技球通過コマンドを取得した場合)には、液晶表示装置4に対して、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を、上記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0199】
本変更例の遊技機10の動作を以下に説明する。なお、実施形態の処理と同一処理の説明は、省略する。
【0200】
ステップ620の演出表示処理においては、以下の処理が異なる。
【0201】
ステップ620ー1では、サブCPU41は、当たり変動パターンを指示するコマンドとともに、特別図柄の停止図柄を指示するコマンドを取得したか否かを判定する。上記コマンドを取得した場合には、ステップ620−2の処理が行われ、上記コマンドを取得しない場合には、演出表示処理が終了する。
【0202】
ステップ620−2では、サブCPU41は、特別図柄の停止図柄に対応づけられた情報を取得し、上記情報が、確率変動大当たりを示す情報か通常大当たりを示す情報かを確認する。
【0203】
ステップ620−3では、サブCPU41は、基本演出パターン決定用乱数値を取得する。そして、サブCPU41は、第1の演出パターン対応テーブルを参照して、当たり変動パターンと、基本演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する基本演出パターン1Aを取得する。また、サブCPU41は、変更演出パターン決定用乱数値(第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンB決定用の乱数)を取得する。そして、サブCPU41は、第3の演出パターン対応テーブルを参照して、確率変動大当たりを示す情報又は通常大当たりを示す情報と、取得した基本演出パターン1Aと、変更演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBを取得する。それ以降は、実施形態のステップ620−4以降の処理と同じである。
【0204】
本変更例の遊技機10によれば、サブCPU41、VDP51は、液晶表示装置4により第1の所定の演出画像表示(基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示)の実行が行われている間に、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された場合には、メインCPU31による確率変動大当たりに関する判定結果に基づいて、液晶表示装置4に対して、上記第1の所定の演出画像表示の実行を、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示(第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示)の実行に、変更させるように制御する。
【0205】
このため、遊技機10は、遊技中において、特別図柄の停止図柄が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、確率変動大当たりの可能性という遊技者にとって有意義な情報を、遊技者に与えることができる。
【0206】
また、この演出画像表示の変更のためには、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域(例えば、始動口6)に遊技球を通過させるという遊技者による技術介入が必要なので、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、確率変動大当たり可能性を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行うことができる。
【0207】
従って、本変更例の遊技機10によっても、特定領域に遊技球が通過することにより、第1の所定の演出画像表示の実行から、確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に変更することにより、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【0208】
また、始動入賞球スイッチ6Sにより、サブCPU41は、遊技球の通過が検出される前に、確率変動大当たりに関する判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定し、遊技球の通過が検出された際には、予め、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定しているので、演出画像表示の実行の変更を迅速に行える。
【0209】
(変更例2)
なお、上述した実施形態において、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された際に、メインCPU31(大当たり判定手段)による上記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段でもあってもよい。
【0210】
具体的には、ステップ620−3で、サブCPU41は、第1変更演出パターンを取得しない。そして、ステップ620−7で、サブCPU41は、遊技球通過コマンドを受信した場合に、サブCPU41は、変更演出パターン決定用乱数値を取得する。そして、サブCPU41は、第2の演出パターン対応テーブルを参照して、送られてきた変動パターンと、変更演出パターン決定用乱数値を含む乱数範囲とに対応する第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBを取得し、取得した演出パターンに従った大当たり可能性演出画像表示の実行を決定するようにしてもよい。
【0211】
同じく、上述した変更例1において、サブCPU41は、始動入賞球スイッチ6Sにより遊技球の通過が検出された際に、メインCPU31(確率変動判定手段)による上記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段でもあってもよい。
【0212】
本変更例によれば、始動入賞球スイッチ6Sにより、サブCPU41は、遊技球の通過が検出された際に、大当たり(又は確率変動大当たり)に関する判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行(又は複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行)のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行(又は所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行)を決定するので、遊技球の通過が検出されずに、演出画像表示の実行の変更が行われない場合にまで、予め、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行(又は所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行)を決定してしまうというような処理を行わなくてすむ。
【0213】
(変更例3)
なお、上述した実施形態、各変更例は、以下のように変更されてもよい。
【0214】
(1)基本演出パターンに従って実行される演出画像表示は、リーチ状態が行われている場合に、行われても良い。具体的には、ステップ620−5において、サブCPU41は、特別図柄のリーチ状態(例えば、3つの図柄のうち、2つの図柄が揃った状態で、残りの1つの図柄に関する変動表示が行われている状態)が開始された時間と、基本演出パターンに含まれるリーチ状態の開始タイミングに対する第1の所定の演出画像表示の開始のタイミングとに基づいて、第1の所定の演出画像表示の開始時間を決定する。そして、サブCPU41は、現在の時間が、第1の所定の演出画像表示の開始時間であるか否かを判定する。それ以外の処理は、実施形態、各変更例と同じである。
【0215】
(2)また、サブCPU41が、ある特定の変動パターンを取得した場合に、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示が行われるようにしてもよい。また、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示は、特別図柄の変動表示において、変動回数が所定回数に達したときに、行われても良い。また、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示は、特別図柄の所定の変動回数(例えば、10回)ごとに、行われるようにしてもよい。
【0216】
(3)上述した実施形態では、以下のように変更されてもよい。サブROM42には、第1変更演出パターンAと、第1変更演出パターンBの代わりに、第1変更演出パターンα、第1変更演出パターンβ、第1変更演出パターンγが記憶されている。なお、本変更例では、3つの第1変更演出パターンの場合についての説明を行うが、3つに限定されず、複数の第1変更演出パターンの場合についても、本変更例の適用が可能である。
【0217】
サブROM42には、第4の演出パターン対応テーブル(図示せず)が記憶されている。この第4の演出パターン対応テーブルにおいては、基本演出パターン1A又は2Aと、乱数範囲と、第1変更演出パターンα、第1変更演出パターンβ、又は、第1変更演出パターンγと、が対応づけられている。
このテーブルにおいては、基本演出パターン1Aに、一番多く対応づけられているのが、第1変更演出パターンαであり、その次に、多く対応づけられているのが、第1変更演出パターンβであり、最も少なく、対応づけられているのが、第1変更演出パターンγである。基本演出パターン2Aに、対応づけられている第1変更演出パターンの数の多さは、上述した順番と逆である。
【0218】
サブROM42には、第1変更演出パターンα,第1変更演出パターンβ,第1変更演出パターンγが記憶されている。ここで、第1変更演出パターンαに従って実行される画像表示においては、基本演出パターン1Aに対応する上記変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第4の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱が開いて、非常に元気な子供が入っていることを示す画像表示)が行われる。また、第1変更演出パターンαには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第4の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第4の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0219】
また、第1変更演出パターンβに従って実行される画像表示においては、基本演出パターン2Aに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第5の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱が開いて、普通の子供が入っていることを示す画像表示)が行われる。また、第1変更演出パターンβには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対して、上記第5の所定の演出画像表示の実行の開始のタイミング、第5の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この際、上記開始や、上記終了は特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0220】
また、第1変更演出パターンγに従って実行される画像表示は、実施形態で示した第1変更演出パターンBに従って実行される画像表示と同じである。
【0221】
そして、基本演出パターン1Aには、第1変更演出パターンαが一番多く対応づけられており、その次に、第1変更演出パターンβが多く対応づけられており、第1変更演出パターンγが一番少なく対応づけられている。一方、基本演出パターン2Aには、第1変更演出パターンγが一番多く対応づけられており、その次に、第1変更演出パターンβが多く対応づけられており、第1変更演出パターンαが一番少なく対応づけられている。
【0222】
そして、例えば、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンαの数は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンαの数より多い。また、例えば、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンβの数は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンβの数と同じである。また、例えば、基本演出パターン1Aに対応づけられている第1変更演出パターンγの数は、基本演出パターン2Aに対応づけられている第1変更演出パターンγの数より少ない。
【0223】
このため、サブCPU41が、基本演出パターン1Aを取得した場合、第1変更演出パターンαを取得する可能性が一番高く、第1変更演出パターンβを取得する可能性が次に高く、第1変更演出パターンγを取得する可能性が一番低いといえる。
【0224】
また、サブCPU41が、基本演出パターン2Aを取得した場合、第1変更演出パターンγを取得する可能性が一番高く、第1変更演出パターンβを取得する可能性が次に高く、第1変更演出パターンαを取得する可能性が一番低いといえる。
【0225】
この結果、第1変更演出パターンαに従って実行される演出画像表示は、大当たり可能性が最も高いことを示す大当たり可能性演出画像表示といえ、第1変更演出パターンβに従って実行される演出画像表示は、大当たり可能性が中程度であることを示す大当たり可能性演出画像表示といえ、第1変更演出パターンγに従って実行される演出画像表示は、大当たり可能性が最も低いことを示す大当たり可能性演出画像表示といえる。
【0226】
以下、第1変更演出パターンα(又は、第1変更演出パターンβ、第1変更演出パターンγ)に従って実行される演出画像表示を、第1変更演出パターンα(又は、第1変更演出パターンβ、第1変更演出パターンγ)に従って実行される大当たり可能性演出画像表示という。
【0227】
そして、サブCPU41は、変更演出パターン決定用乱数値を取得する。サブCPU41は、第4演出パターン対応テーブルを参照して、取得した基本演出パターン1Aと、変更演出パターン決定用乱数値が含まれる乱数範囲とに対応する第1変更演出パターンα、第1変更演出パターンβ、又は第1変更演出パターンγを決定する。
【0228】
そして、サブCPU41は、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われている間に、遊技球通過コマンドを取得すると、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行を中断して、液晶表示装置4に対して、第1変更演出パターンα、第1変更演出パターンβ、又は第1変更演出パターンγに従った大当たり可能性演出画像表示の実行に変更させるように、VDP51に指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0229】
なお、本変更例は、変更例2に対しても上述したようにして適用できる。即ち、サブROM42には、第2変更演出パターンAと、第2変更演出パターンBの代わりに、第2変更演出パターンα、第2変更演出パターンβ、第2変更演出パターンγが記憶されるようにする。
【0230】
そして、確率変動大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられてる第2変更演出パターンαの数が一番多く、第2変更演出パターンβの数は、その次に多く、第2変更演出パターンγの数が一番少なくする。一方、通常大当たり及び基本演出パターン1Aに対応づけられてる第2変更演出パターンγの数が一番多く、第2変更演出パターンβの数は、その次に多く、第2変更演出パターンαの数が一番少なくするようにすることで、本変更例は、変更例2に対しても上述したようにして適用できる。
【0231】
本変更例においては、遊技中において、特別図柄の停止図柄が表示される前に、演出画像表示の変更の際には、実施形態と比べて詳細な大当たりの可能性(又は詳細な確率変動大当たりの可能性)が遊技者に知らされるので、遊技者にとって一層有意義な情報が、遊技者に与えられる。
【0232】
(4)また、上述した実施形態は、以下のように変更されてもよい。サブROM42には、各第1変更演出パターンAにそれぞれ対応する発展変更演出パターンが記憶されている。
【0233】
ここで、発展変更演出パターンに従って実行される画像表示においては、基本演出パターンに対応する変動パターンに含まれる変動パターン時間の間に、第6の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱の中に、第2の所定の演出画像表示で示される子供が成長した様子を示す画像表示)が行われる。
【0234】
また、発展変更演出パターンには、特別図柄の変動表示の開始タイミングに対する、上記第6の所定の演出画像表示の実行の終了のタイミングが含まれている。この終了は、特別図柄の変動表示の間に行われる。
【0235】
そして、サブROM42に記憶されている第2の演出パターン対応テーブルにおいては、基本演出パターンと、乱数範囲と、第1変更演出パターンA及び発展変更演出パターン、又は、第1変更演出パターンBとが対応づけられている。
そして、サブCPU41は、上述した実施形態のようにして、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示が実行される。
【0236】
そして、サブCPU41は、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の実行が行われている間に、遊技球通過コマンドを取得すると、第2の演出パターン対応テーブルを参照して、上記第1変更演出パターンAに対応する発展変更演出パターンを取得する。
【0237】
そして、サブCPU41は、VDP51に対して、第1変更演出パターンAに従った大当たり可能性演出画像表示の制御を中断するように指示するとともに、発展変更演出パターンに従った大当たり可能性演出画像表示の制御を行うように指示する。VDP51は、上記指示を実行する。
【0238】
なお、上述した変更例では、第1変更演出パターンAに対応づけられた発展変更演出パターンは1つである場合の説明を行ったが、第1変更演出パターンAには、任意の複数の発展変更演出パターンであってもよい。そして、サブCPU41は、遊技球通過コマンドを受信するたびに、別の発展変更演出パターンに従った演出画像表示の制御を行うようにVDP51に指示するようにしてもよい。
【0239】
また、変更例1に対して、本変更例を適用することもできる。即ち、サブROM42には、各第2変更演出パターンAにそれぞれ対応する発展変更演出パターンが記憶されるようにする。
【0240】
ここで、発展変更演出パターンに従って実行される画像表示においては、所定の変動パターン時間の間に、第6の所定の演出画像表示(例えば、鳥が持っている箱の中に、第2の所定の演出画像表示で示される子供が成長した様子を示す画像表示)が行われるようにする。これにより、変更例1に対して、本変更例を適用することもできる。
【0241】
本変更例においては、特定領域(例えば、始動口6)に遊技球を通過させるごとに、演出画像表示が変化していく場合があるので、遊技者を一層楽しませることができる場合がある。
【0242】
(5)また、上述した実施形態、各変更例において、以下のように変更されてもよい。
【0243】
メインRAM33は、始動入賞球スイッチ6Sで遊技球が検出されたが、始動入賞球スイッチ6Sにおける遊技球の検出に対応する特別図柄の変動表示及びその停止表示を実行することができないときに、当該特別図柄の変動表示及びその停止表示を実行することができる状態になるまで、当該始動入賞球スイッチ6Sに対応する始動口6への遊技球の通過があったことを上記始動記憶として記憶する始動記憶手段でもある。ここで、始動記憶には、遊技球が始動口6を通過した際に抽出される大当り判定用の乱数値、大当り図柄決定用の乱数値などが含まれている。
メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている始動記憶の数を計測する始動記憶計測手段でもある。また、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている始動記憶の数が、上限値であるか否かを判定する始動記憶数判定手段でもある。なお、本実施形態において、上限値は4であるが、これに限定されるものではない。
【0244】
メインCPU31は、始動口6を遊技球が通過したことを始動入賞球スイッチ6Sが検出すると大当り判定用の乱数値及び大当たり図柄決定用の乱数値を抽出し、大当り判定用の乱数値及び大当たり図柄決定用の乱数値を含む始動記憶をメインRAM33に記憶する。
【0245】
メインCPU31は、始動記憶に含まれている大当たり判定用の乱数値、大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、大当たり判定を行い、大当たり停止図柄を決定する。
【0246】
そして、メインCPU31は、例えば、特別図柄の始動記憶に基づいて大当たり判定などが行われた場合には、当該特別図柄の始動記憶に関する情報(乱数値など)をメインRAM33から消去する。これにより、メインRAM33に記憶されている特別図柄の始動記憶数が1減算されることになる。
【0247】
次に、本変更例の遊技機10の動作について、以下に説明する。実施形態の遊技機10の動作と同じ説明については省略する。
【0248】
始動口SWチェック処理は、例えば、以下のように変更される。図17は、本変更例の始動口SWチェック処理を示すフロー図である。図17において、図9と同じ処理については、同一符号を付して説明を省略する。
【0249】
ステップ122−30の判定で、yesの場合には、ステップ122−34の処理が行われる。
【0250】
ステップ122−34では、メインCPU31は、特別図柄の始動記憶数が上限値(例えば、4)に達しているか否かを確認する。特別図柄の始動記憶数が上限値に達していない場合には、メインCPU31は、メインRAM33に記憶されている特別図柄の始動記憶数を1増やし(S122−35)、大当たり判定用の乱数値、大当たり図柄決定用の乱数値を抽出して、特別図柄の始動記憶数の値に対応させて、メインRAM33の始動記憶領域に記憶させる(S122−36)。その後、ステップ122−33の処理が行われる。
【0251】
ステップ122−34の判定で、特別図柄の始動記憶数が上限値に達している場合には、ステップ122−33の処理が行われる。
【0252】
そして、図10に示す特別図柄制御処理においては、ステップ200において、メインCPU31は、特別図柄の始動記憶がメインRAM33に記憶されているか否かを確認する。ここで、メインCPU31は、特別図柄の始動記憶がメインRAM33に記憶されていない場合には、ステップ205の処理に移り、特別図柄の始動記憶がメインRAM33に記憶されている場合には、ステップ220の処理に移る。
【0253】
そして、ステップ220では、大当たり判定に用いられた始動記憶に含まれる大当たり判定用の乱数値に基づいて、大当たり判定が行われ、ステップ225では、上記始動記憶に含まれる大当たり図柄決定用の乱数値に基づいて、大当たり停止図柄の決定が行われる。そして、ステップ275では、メインCPU31は、例えば、特別図柄の始動記憶に基づいて大当たり判定などが行われた場合には、当該特別図柄の始動記憶に関する情報(乱数値など)をメインRAM33から消去する。これにより、メインRAM33に記憶されている特別図柄の始動記憶数が1減算されることになる。以上の点以外は、実施形態の遊技機10の動作と同じである。
【0254】
(6)上述した実施形態、各変更例では、遊技球が始動口6を通過した場合に、遊技球通過コマンドが生成されていたが、遊技球が他の入賞口を通過した場合に、遊技球通過コマンドが生成されてもよい。
【0255】
なお、上述した実施形態と各変更例とのうち、少なくとも2つ以上を組み合わせた機能を有する遊技機10を構成することも可能である。例えば、実施形態1と変更例1との組み合わせにおいては、先ず、特別図柄の変動表示中に、基本演出パターンに従った第1の所定の演出画像表示の実行が行われ、遊技球通過コマンドが生成された場合、第1変更演出パターンA又は第1変更演出パターンBに従った大当たり可能性演出画像表示の実行が行われ、その後、例えば、特別図柄の停止図柄が確定する前の再抽選中において、遊技球通過コマンドが生成された場合、第2変更演出パターンA又は第2変更演出パターンBに従った確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行が行われるようにしてもよい。
【0256】
(変更例4)
本変更例において、パーソナルコンピュータなどの端末は、サーバなどに記憶されているシミュレーションゲームプログラムの実行によって、上述の遊技機10における遊技(パチンコ)をその画面上において再現する(疑似遊技)。
【0257】
以下において、端末の画面上に疑似遊技を表示し、当該疑似遊技を実行する方法について、図面を参照しながら説明する。また、以下においては、上述の実施形態との差異のみを説明するものとする。
【0258】
図18(a)は、端末110a,110bの画面上に疑似遊技を表示し、当該疑似遊技を実行する方法を説明するための図である。また、図18(b)は、本変更例における端末110a,110bを示す概観図である。
【0259】
図18(a)に示すように、サーバ100と端末110aとはLANを介して接続され、サーバ100と端末110bとは通信回線網120を介して接続されている。
【0260】
サーバ100は、端末110a,110bの画面111上において疑似遊技を行うためのシミュレーションゲームプログラムを記憶している。
【0261】
なお、シミュレーションゲームプログラムには、特別図柄制御処理(ステップ20)や普通図柄制御処理(ステップ30)などを含むメイン処理を実行するためのプログラム、乱数更新処理(ステップ110)やスイッチ入力検出処理(ステップ120)などを含むシステムタイマ割込処理を実行するためのプログラム、疑似遊技における様々な表示態様を端末110a,110bの画面111上に表示するためのプログラムなどが含まれている。ここで、疑似遊技の表示態様とは、遊技機10の遊技領域、当該遊技領域における遊技球の動き、普通図柄の変動表示、特別図柄の変動表示などを画面111上に表示したものである。
【0262】
また、サーバ100は、シミュレーションゲームプログラムを実行することによって、端末110a,110bの画面111上に疑似遊技における様々な表示態様を表示し、当該疑似遊技における各処理を行う。
【0263】
端末110a,110bは、LAN又は通信回線網120などを介してサーバ100に接続され、WEBブラウザなどによって画面111上に疑似遊技における様々な表示態様を表示する。なお、端末110a,110bは、シミュレーションゲームプログラムをサーバ100からダウンロードすることによって、サーバ100に依存することなくシミュレーションゲームプログラムを実行するように構成されていてもよい。
【0264】
具体的には、端末110a,110bは、画面111と、本体部112と、操作部113とを具備する。
【0265】
画面111は、普通図柄始動記憶ランプ12及び液晶表示装置4及び普通図柄表示装置5a及び5b及び始動口6及び普通図柄作動ゲート7及び大入賞口8などを含む遊技領域の画像を表示し、当該遊技領域の画像上における遊技球の動き及び普通図柄の変動表示画像及び特別図柄の変動表示画像などの画像を表示する。
【0266】
本体部112は、CPU及びROM及びRAMなどにより構成され、端末110a,110bにおける各処理を制御する。なお、本体部112は、シミュレーションゲームプログラムをダウンロードした際には当該シミュレーションゲームプログラムを記憶する。
【0267】
操作部113は、キーボードなどにより構成され、上述の発射ハンドル24と同様の機能を果たす。具体的には、操作部113は、遊技者によって操作されることにより、疑似遊技において遊技領域に遊技球を発射する。
【0268】
なお、端末110a,110bは、所定の遊技状態(当り遊技状態や大当り遊技状態)を遊技者に報知する効果音や音声などを出力するスピーカを具備している。
【0269】
通信回線網120は、サーバ100と端末110a,110bとを接続するインターネット網や衛星通信回線網などである。
【0270】
なお、端末110a,110bは、ROMカートリッジやCD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体から読み込んだシミュレーションゲームプログラムに基づいて、疑似遊技における様々な表示態様を画面111上に表示し、当該疑似遊技における各処理を行うように構成されていてもよい。
【0271】
また、図19に示すように、携帯端末130は、シミュレーションゲームプログラムを記憶し、当該シミュレーションゲームプログラムに基づいて、疑似遊技における様々な表示態様を画面131上に表示し、当該疑似遊技における各処理を行うように構成されている。具体的には、携帯端末130は、上述の画面111と同様の機能を有する画面131と、上述のスピーカ25L及び25Rと同様の機能を有するスピーカ132と、上述の操作部113と同様の機能を有する操作部133とを具備する。
【0272】
かかるシミュレーションゲームプログラムによれば、当該シミュレーションゲームプログラムが、サーバ100又は端末110a,110b又は携帯端末130などによって実行されることにより、端末110a,110b又は携帯端末130が、画面111又は画面131上に疑似遊技の様々な表示態様を表示するため、遊技者は端末110a,110b又は携帯端末130によって当該疑似遊技を楽しむことができる。
【0273】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、所定の演出画像が表示されている所定時間内に、特定領域に遊技球が通過することにより、所定の演出画像表示から、大当たりの可能性や確率変動大当たりの可能性を示す演出画像表示に変更されるので、特定領域に遊技球を通過させるという技術介入性が遊技者に与えられる。これにより、遊技者は、上記特定領域に遊技球を通過させれば、大当たりの可能性などの有意義な情報を知ることができるという大きな楽しみを持って遊技を行える。この結果、本発明によれば、遊技者を十分に楽しませることができるとともに、遊技者に対して、有意義な情報を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における遊技機の概観図である。
【図2】本実施形態における遊技機の制御部を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における第1対応テーブルを示す図である。
【図4】本実施形態における第1の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。
【図5】本実施形態における第2の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。
【図6】本実施形態における遊技機の動作を示すフロー図である。
【図7】本実施形態における遊技機のスイッチ検出処理を示すフロー図である。
【図8】本実施形態における遊技機の特別図柄関連SWチェック処理を示すフロー図である。
【図9】本実施形態における遊技機の始動SWチェック処理を示すフロー図である。
【図10】本実施形態における遊技機の特別図柄制御処理を示すフロー図である。
【図11】本実施形態における遊技機のコマンド受信割り込み処理を示すフロー図である。
【図12】本実施形態におけるサブCPU41、画像処理回路45によるメイン処理を示すフロー図である。
【図13】本実施形態におけるサブCPU41、画像処理回路45による演出表示処理を示すフロー図である。
【図14】本実施形態におけるサブCPU41、画像処理回路45による演出表示処理を説明するための補足図である。
【図15】本実施形態におけるサブCPU41、画像処理回路45による演出表示処理を説明するための補足図である。
【図16】本実施形態における第3の演出パターン対応テーブルの一例を示す図である。
【図17】変更例3における遊技機の始動SWチェック処理を示すフロー図である。
【図18】変更例4を説明するための図である(その1)。
【図19】変更例4を説明するための図である(その2)。
【符号の説明】
1…外枠、2…内枠、3…遊技盤、4…液晶表示装置、4a…始動記憶数表示領域、4b…特別図柄表示領域、5a、5b…普通図柄表示装置、6…始動口、6b…始動口ソレノイド、6S…始動入賞球スイッチ、7…普通図柄作動ゲート、7S…通過球スイッチ、8…大入賞口、8a…大入賞口ソレノイド、8b…シーソーソレノイド、9…アウト口、10…遊技機、12…普通図柄始動記憶ランプ、16〜19…一般入賞口、16S〜19S…一般入賞球スイッチ、21…上皿、23…下皿、24…発射ハンドル、25L、25R…スピーカ、26a、26b…ランプ、28S…V・カウントスイッチ、29S…カウントスイッチ、30…主制御回路、31…メインCPU、32…メインROM、33…メインRAM、34…リセット用クロックパルス発生回路、35…初期リセット回路、36…シリアル通信用IC、40…副制御回路、41…サブCPU、42…サブROM、43…サブRAM、45…画像処理回路、46…音処理回路、47…ランプ処理回路、51…VDP、52…D/Aコンバータ、53…初期リセット回路、54…画像データROM、61…音源IC、62…AMP、63…音データROM、71…装飾データROM、72…ドライブ回路、80…払出・発射制御回路、81…払出装置、82…発射装置、100…サーバ、110a、110b…端末、111…画面、112…本体部、113…操作部、120…通信回線網、130…携帯端末、131…画面、132…スピーカ、133…操作部
Claims (8)
- 遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定手段と、前記大当たり判定手段による判定結果に基づいて、識別情報の変動表示及びその停止表示を行う可変表示手段とを有する遊技機であって、
遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出手段と、
前記可変表示手段により変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行手段と、
前記表示実行手段により所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段とを有することを特徴とする遊技機。 - 前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出される前に、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段を有し、
前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された際に、前記大当たり判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段を有し、
前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定手段と、当該大当たり判定手段により大当たりが判定された場合、判定された大当たりが、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような通常大当たりか、又は、前記大当たり確率が前記所定の確率より高いような確率変動大当たりかを判定する確率変動判定手段と、前記大当たり判定手段による判定結果に基づいて、識別情報の変動表示及びその停止表示を行う可変表示手段とを有する遊技機であって、
遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出手段と、
前記可変表示手段により変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行手段と、
前記表示実行手段により所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御する演出画像表示制御手段とを有することを特徴とする遊技機。 - 前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出される前に、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段を有し、
前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された際に、前記確率変動判定手段による前記判定結果に基づいて、複数の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行のうち、所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行を決定する決定手段を有し、
前記演出画像表示制御手段は、前記遊技球通過検出手段により遊技球の通過が検出された場合には、前記表示実行手段に対して、前記所定の演出画像表示の実行を、前記決定手段により決定された、前記所定の確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更させるように制御することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定処理と、前記大当たり判定処理による判定結果に基づいて、識別情報の変動表示及びその停止表示を行う可変表示処理とを、コンピュータに実行させるシミュレーションゲームプログラムであって、コンピュータに、
遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出処理と、
前記可変表示処理で変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行処理と、
前記表示実行処理で所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出処理により遊技球の通過が検出された場合には、前記大当たり判定処理による前記判定結果に基づいて、前記表示実行処理において、前記所定の演出画像表示の実行が、大当たりの可能性を示す大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更されるように制御する演出画像表示制御処理とを実行させることを特徴とするシミュレーションゲームプログラム。 - 遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件に、大当たりの判定を行う大当たり判定処理と、当該大当たり判定処理により大当たりが判定された場合、判定された大当たりが、大当たり遊技の終了後の次の遊技において大当たりと判定される確率を示す大当たり確率が所定の確率であるような通常大当たりか、又は、前記大当たり確率が前記所定の確率より高いような確率変動大当たりかを判定する確率変動判定処理と、前記大当たり判定処理による判定結果に基づいて、識別情報の変動表示及びその停止表示を行う可変表示処理とを、コンピュータに実行させるシミュレーションゲームプログラムであって、コンピュータに、
遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過したことを検出する遊技球通過検出処理と、
前記可変表示処理で変動表示が行われている間に、所定の演出画像表示を実行する表示実行処理と、
前記表示実行処理で所定の演出画像表示の実行が行われている間に、前記遊技球通過検出処理により遊技球の通過が検出された場合には、前記確率変動判定処理による前記判定結果に基づいて、前記表示実行処理において、前記所定の演出画像表示の実行が、確率変動大当たりの可能性を示す確率変動大当たり可能性演出画像表示の実行に、変更されるように制御する演出画像表示制御処理とを実行させることを特徴とするシミュレーションゲームプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP (1) | JP2005040199A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-07-23 JP JP2003200714A patent/JP2005040199A/ja active Pending
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JP2007111065A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-05-10 | Samii Kk | 遊技機 |
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