JP2005039824A - 広帯域通信システムにおける基準信号生成方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 所定の周波数を有する少なくとも2つの基準信号を用いてデータを送受信する基準信号生成方法を提供し、この基準信号生成方法は、局部発振信号とおよび局部発振信号に対して所定の位相差を有する信号から構成された第1の信号グループを生成するステップと、少なくとも2つの中間周波数信号から1つを選択するステップと、中間周波数信号よび中間周波数信号に対して所定の位相差を有する信号から構成された第2の信号グループを生成するステップと、第1の信号グループおよび第2の信号グループを構成している信号が重ならないように混合した2つの信号を生成するステップと、生成された2つの信号を加算して基準信号を生成するステップとから構成される特徴を有している。
【選択図】 図3
Description
前記した従来の通信システムは、この基準信号を用いてデータを伝送する。一般に、7つの基準信号は、局部発振器を用いて生成される。以下、7つの基準信号を生成するための局部発振器について説明する。
以上からわかるように、7つの基準信号を生成するためには7つの局部発振器とともに、7つのPPLが必要である。しかしながら、局部発振器およびPLLは電力消費が大きいという短所を持ち、さらに7つの局部発振器およびPLLは、通信システムの体積を増加させるという短所を有している
本発明の他の課題は、最小の信号を用いた広帯域の通信システムで使用する周波数を生成するための基準信号生成方法およびその装置を提供することにある。
本発明の更なる課題は、広帯域の通信システムに使用する少なくとも2つの周波数を迅速に生成し、周波数ホッピング(Hopping)により、データ伝送の効率を高めることのできる基準信号生成方法およびその装置を提供することにある。
振幅変調された信号をフーリエ変換により周波数変換をすると、中間周波数の分だけ、上下に遷移されて同一の情報量を有する上側波帯(Upper Side Band:USB)と下側波帯(Lower Side Band:LSB)とが生成される。この2つの測波帯をいずれも伝送する手法を両側波帯(Double Side Band:DSB)変調といい、不要な測波帯を取り除いて1つの側波帯のみを伝送する方法を単側波帯(Single Side Band:SSB)変調という。例えば、音声や音楽を伝送する場合、低周波帯域に信号の成分がほとんどないので、SSB変調のみを用いても、通信可能である。
多重化部310が出力する信号には、位相遷移を行なった信号および位相遷移を行なわなかった信号が含まれる。図3において、SSB発生装置314に出力する信号を選択する装置としては、多重化部310を用いる以外にスイッチを用いることもできる。
SSB発生装置314は、LO信号についてのみ位相遷移を行い、反転部312から出力された信号については位相遷移を行なわない。これによって、SSB発生装置314の効率を高めることが可能となる。
SSB発生装置は2つの混合器(400,402)と1つの加算部404とから構成される。
第1混合器400および第2混合器402は、入力されるIF信号およびLO信号の混合を実行する。この混合された信号は、演算部404に出力される。そして、加算部404は、入力された信号に加算演算または減算演算の過程を行なう。以下、SSB発生装置で、1つの信号が出力される過程を、数式を用いて説明する。
次に、第1混合器400へIF信号のQ成分が入力され、第2混合器402にIF信号のI成分が入力される場合について説明する。第1混合器400に入力されるIF信号のQ成分はsin(WIFt)であり、第2混合器402に入力されるIF信号のI成分はcos(WIFt)である。第1混合器400は、LO信号のI成分が入力され、第2混合器402はLO信号のQ成分が入力される。第1混合器400および第2混合器402で実行される動作について数式を用いて説明する。
まず、第1混合器500および第3混合器504に、IF信号のI成分が入力され、第2混合器502および第4混合器506にIF信号のQ成分が入力された場合について説明する。
以下、第1混合器500および第3混合器504に、IF信号のQ成分が入力され、第2混合器502および第4混合器506に、IF信号のI成分が入力される場合について説明する。第1混合器500および第3混合器504に入力されるIF信号のQ成分は、sin(WIFt)であり、第2混合器502および第4混合器506に入力されるIF信号のI成分は、cos(WIFt)である。
ここで、図6は、LO信号を位相遷移する手順を説明する図である。図6に示すように、3つの位相遷移部(600,602,604)を介することで、図5に示したSSB発生装置314において使用する信号を生成することができる。
第1位相遷移部600は、入力されたLO信号を、位相遷移を行なった信号および位相遷移を行なっていない信号を出力する。この第1位相遷移部600で遷移される位相値は90°である。
第2位相遷移部602は、第1位相遷移部600から出力された位相遷移されなかった信号を受信し、位相遷移を行なった信号と位相遷移を行なっていない信号とを出力する。
第3位相遷移部604は、第1位相遷移部600から出力された90°に位相遷移された信号を受信し、位相遷移を行なった信号と位相遷移を行なわなかった信号とを出力する。従って、第3位相遷移部604から出力される信号の位相は90°および180°となる。
一例として、SSB発生装置で生成しようとする基準周波数を、3432MHz、3460MHz、4488MHz、6336MHz、6864MHz、7392MHz、7920MHzと仮定する。この場合、LO信号とIF信号は次の表1のように設定可能である。
302 第2位相遷移部
304 第N位相遷移部
310 多重化部
312 反転部
314 SSB発生装置
400 第1混合器
402 第2混合器
404 加算器
500 第1混合器
502 第2混合器
504 第3混合器
506 第4混合器
510 第1加算器
512 第2加算器
600 第1位相遷移部
602 第2位相遷移部
604 第3位相遷移部
Claims (20)
- 所定の周波数を有する少なくとも2つの基準信号を用いてデータを送受信する広帯域通信システムにおける基準信号生成方法であって、
局部発振(LO)信号と前記局部発振信号に対して所定の位相差を有する信号とから構成される第1の信号グループを生成するステップと、
前記局部発振信号の周波数を調整するために、少なくとも2つの中間周波数(IF)信号の中から1つを選択するステップと、
前記選択された中間周波数信号とこの選択された中間周波数信号に対して所定の位相差を有する信号とから構成される第2の信号グループを生成するステップと、
前記第1の信号グループを構成している信号と前記第2の信号グループを構成している信号とが重ならないように混合した2つの混合信号を生成するステップと、
前記生成された2つの混合信号を加算して基準信号を生成するステップとから構成されること、
を特徴とする基準信号生成方法。 - 前記局部発振信号に対する所定の位相差は、90°および180°であること、
を特徴とする請求項1に記載の基準信号生成方法。 - 前記中間周波数信号に対する所定の位相差は、90°であること、
を特徴とする請求項2に記載の基準信号生成方法。 - 前記第1の信号グループおよび前記第2の信号グループのうち、同じ位相を有する信号を重ならないように混合することで、前記局部発振信号の周波数に対して、前記選択された中間周波数信号の周波数を減算した周波数を有する基準信号を生成すること、
を特徴とする請求項3に記載の基準信号生成方法。 - 0°に位相遷移された局部発振信号および0°に位相遷移された中間周波数信号を混合した信号と、90°に位相遷移された局部発振信号および90°に位相遷移された中間周波数信号を混合した信号とを加算して構成された第1の基準信号と、
180°に位相遷移された局部発振信号および90°に位相遷移された中間周波数信号をミックスした信号と、90°に位相遷移された局部発振信号および0°に位相遷移された中間周波数信号をミックスした信号とを加算して構成された第2の基準信号とを用いた直交位相変調方式であること、
を特徴とする請求項4に記載の基準信号生成方法。 - 前記第1の信号グループおよび前記第2の信号グループのうち、異なる位相を有する信号を重ならないよう混合することで、前記局部発振信号の周波数に対して、前記選択された中間周波数信号の周波数を加算した周波数を有する基準信号を生成すること、
を特徴とする請求項3に記載の基準信号生成方法。 - 0°に位相遷移された局部発振信号および90°に位相遷移された中間周波数信号をミックスした信号と、90°に位相遷移された局部発振信号および0°に位相遷移された中間周波数信号をミックスした信号とを加算して構成される第3の基準信号と、
180°に位相遷移された局部発振信号および0°に位相遷移された中間周波数信号をミックスした信号と、90°に位相遷移された局部発振信号および90°に位相遷移された中間周波数信号をミックスした信号とを加算して構成される第4の基準信号とを用いた直交位相変調方式であること、
を特徴とする請求項6に記載の基準信号生成方法。 - 前記基準信号の周波数は、3432MHz、3960MHz、4488MHz、6336MHz、6864MHz、7392MHz、7920MHzのいずれか1つであること、
を特徴とする請求項1に記載の基準信号生成方法。 - 前記局部発振信号の周波数は、5676MHzであること、
を特徴とする請求項8に記載の基準信号生成方法。 - 前記中間周波数信号の周波数は、660MHz、1188MHz、1716MHz、2244MHzのいずれか1つであること、
を特徴とする請求項9に記載の基準信号生成方法。 - 所定の周波数を有する少なくとも2つの基準信号を用いてデータを送受信する広帯域通信システムにおける基準信号生成装置であって、
局部発振(LO)信号と前記局部発振信号に対して所定の位相差を有する信号とから構成される第1の信号グループを生成する位相遷移部と、
少なくとも2つの中間周波数信号と前記中間周波数信号のそれぞれに対して所定の位相差を有する信号とから構成される第2の信号グループから、1つの中間周波数信号とこの中間周波数信号に対して一定の位相差を有する信号とを選択する多重化部と、
前記位相遷移部から出力された信号と多重化部から出力された信号とが重ならないように混合した2つの信号を加算して基準信号を生成する単側波帯生成部とから構成されること、
を特徴とする基準信号生成装置。 - 前記位相遷移部は、前記局部発振信号に対して、位相差が90°および180°である信号を生成すること、
を特徴とする請求項11に記載の基準信号生成装置。 - 前記中間周波数信号に対する所定の位相差は90°であること、
を特徴とする請求項12に記載の基準信号生成装置。 - 前記単側波帯生成部は、
前記位相遷移部と多重化部から出力された信号の中で同じ位相を有する信号を重ならないように混合することで、前記局部発振信号の周波数に対して中間周波数信号の周波数が減算された周波数を有する基準信号を生成すること、
を特徴とする請求項13に記載の基準信号生成装置。 - 前記単側波帯生成部は、
0°に位相遷移された局部発振信号および0°に位相遷移された中間周波数信号を混合する第1の混合器と、
90°に位相遷移された局部発振信号および90°に位相遷移された中間周波数信号を混合する第2の混合器と、
前記第1の混合器および前記第2の混合器から出力された信号を加算する第1の加算部と、
180°に位相遷移された局部発振信号および90°に位相遷移された中間周波数信号を混合する第3の混合器と、
90°に位相遷移された局部発振信号および0°に位相遷移された中間周波数信号を混合する第4の混合器と、
前記第3の混合器および前記第4の混合器から出力された信号を加算する第2の加算部とから構成されること、
を特徴とする請求項14に記載の基準信号生成装置。 - 前記単側波帯生成部は、
前記位相遷移部と多重化部とから出力された信号の中で、異なる位相を有する信号を重ならないように混合することで、前記局部発振信号の周波数に対して中間周波数信号の周波数が加算された周波数を有する基準信号を生成すること、
を特徴とする請求項13に記載の基準信号生成装置。 - 単側波帯生成部は、
0°に位相遷移された局部発振信号および90°に位相遷移された中間周波数信号を混合する第1の混合器と、
90°に位相遷移された局部発振信号および0°に位相遷移された中間周波数信号をミックスする第2の混合器と、
前記第1の混合器および前記第2の混合器から出力された信号を加算する第1の加算部と、
180°に位相遷移された局部発振信号および0°に位相遷移された中間周波数信号を混合する第3の混合器と、
90°に位相遷移された局部発振信号および90°に位相遷移された中間周波数信号を混合する第4の混合器と、
前記第3の混合器および前記第4の混合器から出力された信号を加算する第2の加算部とから構成されること、
を特徴とする請求項16に記載の基準信号生成装置。 - 前記単側波帯生成部は、3432MHz、3960MHz、4488MHz、6336MHz、6864MHz、7392MHz、7920MHzのいずれか1つの周波数を有する基準信号を生成すること、
を特徴とする請求項11に記載の基準信号生成装置。 - 前記局部発振信号の周波数は、5676MHzであること、
を特徴とする請求項18に記載の基準信号生成装置。 - 前記中間周波数信号の周波数は、660MHz、1188MHz、1716MHz、2244MHzのいずれか1つであること、
を特徴とする請求項19に記載の基準信号生成装置。
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