JP2005039527A - 移動機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャスタの取付作業を必要とせず、容易に移動させることが可能な移動機器を提供する。
【解決手段】 リアプロジェクタ10に設けられたキャスタ20を備える。従来の据え置き型のリアプロジェクタとは異なり、そのリアプロジェクタ10がキャスタ20を利用して移動可能となる。しかも、このキャスタ20はリアプロジェクタ10の支持台12にあらかじめ設けられているため、人手を介したキャスタ20の取付作業が不要である。したがって、キャスタ20の取付作業を必要とせず、リアプロジェクタ10を容易に移動させることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、使用に際して移動を要する場合がある移動機器に関する。
近年、例えばリアプロジェクタなどに代表される大型の映像機器が普及し始めている。このリアプロジェクタを使用する際に移動させる必要がある場合には、例えば、そのリアプロジェクタを移動させるための移動用具として、キャスタが広く使用されている。このキャスタを利用すれば、少ない労力で大重量のリアプロジェクタを容易に移動させることが可能である。
このキャスタとしては、既に多様な構成を有するものが知られている。具体的には、例えば、移動性を向上させるために、球面座により回転移動用の球体が保持された構成のものや(例えば、特許文献1参照。)、球体に付着した塵等がキャスタ本体の内部に進入することを防止するために、筒体に防塵部材を備えたものや(例えば、特許文献2参照。)、汎用性を高めるために、粘着シートが設けられた取着面を利用して脱着可能なものや(例えば、特許文献3参照。)、床面の損傷を軽減するために、荷重に応じて変形可能な球体を備えたもの(例えば、特許文献4参照。)などが挙げられる。
特開平06−293201号公報 特開2003−011607号公報 特開2000−142013号公報 特開平07−215003号公報
ところで、リアプロジェクタは、上記したように、例えば一般視聴用途や会議用途などで使用時に移動を要する場合があるため、根本的に移動可能である必要がある。しかしながら、従来のリアプロジェクタでは、主に、映像を表示する表示パネルと、この表示パネルを支持するための支持台とを備えた据え置き型の構造を有しており、根本的に移動可能な機構を有していないため、使用時に移動させることが困難であるという問題があった。
なお、リアプロジェクタを移動可能とするためには、上記した一連のキャスタをリアプロジェクタに後付けすればよいが、この場合には、キャスタの取付作業が別途必要となる。上記したように、リアプロジェクタは大重量を有しており、中には重量が100kgを越え、人手を介して取り扱うのが著しく困難なものもあるため、リアプロジェクタの重量によってはキャスタの取付作業に過大な労力を要してしまう。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、キャスタの取付作業を必要とせず、容易に移動させることが可能な移動機器を提供することにある。
本発明に係る移動機器は、移動機器本体と、この移動機器本体を移動させるためのキャスタとを備え、このキャスタが、回転移動用の球体と、移動機器本体の底面に配設され、球体を回転可能に保持するための保持体とを含んで構成されているものである。
本発明に係る移動機器では、移動機器本体にキャスタが設けられているため、その移動機器本体が据え置き型であった従来の場合とは異なり、移動機器本体がキャスタを利用して移動可能になる。しかも、このキャスタは移動機器本体にあらかじめ設けられているため、人手を介したキャスタの取付作業が不要である。
本発明に係る移動機器によれば、移動機器本体がキャスタを利用して移動可能となり、しかもキャスタの取付作業が不要であるため、キャスタの取付作業を必要とせず、移動機器本体を容易に移動させることができる。
また、上記の他、本発明に係る移動機器では、球体に対する摩擦力が第1の保持部材よりも小さい材料により構成された第2の保持部材を含むようにすれば、この第2の保持部材を含んでいない場合と比較して、回転運動時に生じる摩擦に起因して球体の回転運動が妨げられることが抑制されるため、移動機器をより容易に移動させることができる。
また、本発明に係る移動機器では、第2の保持部材が球体と面接触するようにすれば、その第2の保持部材が球体と点接触している場合と比較して、球体の回転運動がより円滑化されるため、移動機器をより容易に移動させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る移動機器の構成について説明する。図1は、移動機器の斜視構成を表している。この移動機器は、例えば、使用に際して移動を要する場合がある各種機器を代表して、映像機器としてのリアプロジェクタを移動可能にしたものであり、図1に示したように、移動機器本体(移動する機器)としてのリアプロジェクタ10と、このリアプロジェクタ10を移動させるためのキャスタ20とを備え、これらのリアプロジェクタ10とキャスタ20とがあらかじめ合体品として製造された構成を有している。
リアプロジェクタ10は、リアプロジェクタ機構を利用して映像を表示するものであり、図1に示したように、映像を表示する表示パネル11と、この表示パネル11を支持するための支持台12とを含んで構成されている。この支持台12は、例えば、リアプロジェクタ10の映像表示用の駆動機器、具体的にはシャーシ、光学系または投射レンズなどを収納可能な箱状の構造を有している。
キャスタ20は、例えば、4つで1組を構成しており、リアプロジェクタ10を構成する支持台12の底面に設けられている。各キャスタ20は、互いに同一の構成を有している。
次に、図1〜図3を参照して、キャスタ20の詳細な構成について説明する。図2および図3はキャスタ20の構成を拡大して表しており、図2は図3に示したII−II線に沿った断面構成を示し、図3は背面構成を示している。なお、図2では、キャスタ20と共に、箱状構造を有する支持台12の一部(底板)を示している。
キャスタ20は、図2および図3に示したように、回転移動用の球体21と、支持台12の底面に配設され、球体21を回転可能に保持するための保持体22とを含んで構成されている。
球体21は、図2に示したように、自らが中心点Cを中心として回転することによりリアプロジェクタ10を移動させるものであり、例えば、金属やジュラコン(POM;Polyoxymethylene)などの適性な硬度を有する材料により構成されている。この「適性な硬度」とは、リアプロジェクタ10の荷重が負荷された状態で使用された際に、その荷重の影響を受けて破損しない程度の硬度を意味している。
保持体22は、例えば、図2に示したように、球体21を回転可能に保持するための保持空間Sを構成し、その球体21の側方を囲んで保持するための保持カバー22A(第1の保持部材)により構成されている。この保持カバー22Aは、保持空間S内に球体21を収納することにより、その保持空間S内において球体21の位置を一定に維持する機能を有している。この「球体21の位置を一定に維持する」とは、球体21が回転した際に、その回転運動に応じて保持カバー22Aから外れないように球体21を保持することを意味している。この保持カバー22Aは、例えば、球体21と同様の材料により構成されており、特に、リアプロジェクタ10の荷重の影響を受けて破損しない上、球体21の回転運動に起因して生じた摩擦熱の影響を受けて変形しない程度の硬度を有する材料により構成されている。この保持カバー22Aは、例えば、図3に示したように、球体21を部分的に露出させるための開口部22Kが設けられた円形状の平面形状を有しており、4本の固定用ねじ30を介して支持台12の底面に固定されている。
保持空間Sの内部には、例えば、図2に示したように、支持台12の底面が露出しており、保持カバー22Aは、支持台12の底面と共に保持空間Sを構成している。すなわち、球体21は、例えば、保持カバー22Aと共に支持台12の底面により保持されており、保持空間Sの内部に全体の半分以上が納まるように収納されている。特に、キャスタ20のうち、支持台12の底面から突出している部分の高さ(突出高さ)Hを可能な限り低くするために、支持台12の底面には、保持カバー22Aに対応する箇所に窪みDが設けられており、この窪みDを含んで構成された保持空間S内に球体21が収納されている。すなわち、窪みDは、保持空間Sの一部を構成している。
この移動機器では、図2および図3に示したように、キャスタ20の球体21が保持体22(保持カバー22A)により保持された状態において任意の方向に回転自在である。すなわち、移動機器は、例えば、図1に示したように、リアプロジェクタ10が矢印Rの方向に押されると、このリアプロジェクタ10に加えられた押圧力に基づいて球体21が回転するため、この球体21の回転運動を利用して矢印Rの方向へ移動する。
本実施の形態に係る移動機器では、リアプロジェクタ10に設けられたキャスタ20を備えるようにしたので、従来の据え置き型のリアプロジェクタとは異なり、そのリアプロジェクタ10がキャスタ20を利用して移動可能となる。しかも、このキャスタ20はリアプロジェクタ10の支持台12にあらかじめ設けられているため、人手を介したキャスタ20の取付作業が不要である。したがって、本実施の形態では、キャスタ20の取付作業を必要とせず、リアプロジェクタ10を容易に移動させることができる。
特に、本実施の形態では、図2に示したように、支持台12の底面に設けられた窪みDを利用して保持空間Sを構成し、この保持空間Sに球体21を収納することにより突出高さHを可能な限り低くするようにしたので、移動機器の移動時にリアプロジェクタ10が被る衝撃を可能な限り小さくし、その衝撃に起因してリアプロジェクタ10が破損することを抑制することができる。なぜなら、例えば、移動機器の移動経路上に段差(例えば部屋間の仕切りとしての段差)が存在すると、その段差を乗り越える際に移動機器に衝撃がもたらされるが、その衝撃の程度はリアプロジェクタ10と床との間の高さ、すなわち突出高さHが低いほど小さくなるからである。
また、本実施の形態では、球体21の回転運動を利用したキャスタ20を備えるようにしたので、以下の2つの理由により、この観点においてもキャスタ20の破損を抑制することができる。図4および図6は本実施の形態に係る移動機器に対する比較例としての移動機器の問題点を説明し、図5および図7は本実施の形態に係る移動機器の利点を説明するためのものであり、いずれも図2に示した断面構成に対応している。この比較例の移動機器は、球回転型構造を有するキャスタ20に代えて、例えばオフィス用途の椅子などに広く適用されている軸回転型構造を有するキャスタ120を備えている点を除き、本実施の形態に係る移動機器と同様の構成を有している。このキャスタ120は、回転移動用の車輪121と、この車輪121を回転軸122J(軸J1)を中心として回転可能に保持する保持カバー122と、この保持カバー122を軸J2を中心として回転可能に保持する保持軸123と、この保持軸123を保持する保持板124とを備えている。この保持板124は、支持台12の底面に固定用ネジ130を介して固定されている。
第1の理由として、移動機器の静止時における回転モーメントの発生の有無の観点において、キャスタ20の破損が抑制される。すなわち、比較例の場合には、図4に示したように、リアプロジェクタ10の荷重を受けた車輪121が床に接地して静止している状態において、その車輪121が軸J1に対応した位置において床から反作用として応力F1を受ける。この応力F1は、主に、保持軸123を介して応力F2としてリアプロジェクタ10に伝達されるため、この応力F2に基づいてリアプロジェクタ10が支持される。この場合には、軸J1,J2が互いにずれており、すなわち応力F1,F2の方向が互いに一直線上に位置していないため、リアプロジェクタ10の荷重に応じて応力F1,F2間に左回りの回転モーメントが発生する。これにより、回転モーメントが大きくなりすぎると、この回転モーメントに起因してキャスタ120が破損し、具体的には車輪121が保持カバー122から外れたり、あるいは保持軸123が途中で折れてしまう。この「回転モーメントが大きくなりすぎる」場合とは、例えば、移動中の移動機器が段差を乗り越えた直後に落下衝撃を受けた場合などが挙げられる。
これに対して、本実施の形態の場合には、図5に示したように、リアプロジェクタ10の荷重を受けた球体21が床に接地して静止している状態において、その球体21が中心点Cに対応した位置において床から反作用として受けた応力F1は、球体21と支持台12の底面との接点Pを介して応力F2としてリアプロジェクタ10に伝達される。この場合には、中心点Cと接点Pとが一直線上に位置しており、すなわち応力F1,F2の方向が互いに一直線上に位置しているため、リアプロジェクタ10の荷重に応じて応力F1,F2間に回転モーメントが発生しない。したがって、本実施の形態では、回転モーメントが生じる比較例の場合とは異なり、その回転モーメントに起因するキャスタ20の破損を抑制することができるのである。
第2の理由として、移動機器の移動時における摩擦熱の影響の観点において、キャスタ20の破損が抑制される。すなわち、比較例の場合には、図6に示したように、リアプロジェクタ10の荷重を受けた車輪121が回転軸122Jを中心として回転することにより矢印Rの方向へ移動すると、その回転運動に応じて車輪121と回転軸122Jとの間に摩擦熱が発生する。この場合には、車輪121の内周面が回転軸122Jの外周面に全体的に接触しており、その回転軸122Jの外周面全体において摩擦熱が発生するため、車輪121の回転運動時に発生する摩擦熱量が多くなる。しかも、回転軸122Jの周囲が車輪121により囲まれており、車輪121の回転運動時に発生した摩擦熱の逃げ道が確保されていないため、回転軸122Jの近傍に摩擦熱が滞留して集中しやすくなる。これにより、摩擦熱が集中して蓄積しすぎると、この摩擦熱に起因してキャスタ120が破損し、具体的には回転軸122Jが変形して車輪121の回転方向がずれたり、あるいは車輪121が回転軸122Jから外れてしまう。この「摩擦熱が集中して蓄積しすぎる」場合とは、例えば、移動機器を素早く移動させたために車輪121の単位時間当たりの回転数が増加した場合や、移動機器を頻繁に移動させたために摩擦熱の蓄積度が高まった場合などが挙げられる。
これに対して、本実施の形態の場合には、図7に示したように、プロジェクタ10の荷重を受けた球体21が中心点Cを中心として回転することにより矢印Rの方向へ移動すると、その回転運動に応じて球体21と保持カバー22Aとの間および球体21と支持台12の底面との間において摩擦熱が発生する。この場合には、球体21の外周面が保持カバー22Aおよび支持台12の底面とそれぞれ部分的にしか接触していないため、球体21の回転運動時に発生する摩擦熱量が少なくなる。しかも、球体の21の外周面に保持カバー22Aおよび支持台12の底面のいずれとも接触していない部分があり、球体21の回転運動時に発生した摩擦熱の逃げ道(すなわち放熱用の空間)が確保されているため、摩擦熱が放熱されやすくなり、その摩擦熱が球体21の近傍に集中して蓄積されにくくなる。したがって、本実施の形態では、摩擦熱が集中して蓄積しやすい比較例の場合とは異なり、その摩擦熱に起因するキャスタ20の破損を抑制することができるのである。
また、本実施の形態では、図4に示したように、キャスタ120の耐荷重(リアプロジェクタ10の荷重に対する物理的な耐久度)が実質的に保持軸123の耐荷重に基づいて決定される比較例の場合とは異なり、図5に示したように、キャスタ20の耐荷重が実質的に球体21の耐荷重に基づいて決定されるため、比較例の場合よりもキャスタ20の耐荷重が大きくなり、そのキャスタ20の物理的強度が向上する。したがって、本実施の形態では、より大重量のリアプロジェクタ10を安定的に支持しながら移動させることができる。この場合には、さらに、キャスタ20の耐荷重の向上に伴い、そのキャスタ20の設置個数を減らすことにより移動機器の低コスト化を図ることもできる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図8および図9は本実施の形態に係る移動機器の構成を説明するためのものである。図8および図9は、移動機器を構成するキャスタ40の断面構成を拡大して表している。図8は図9に示したVIII−VIII線に沿った断面構成を示し、図9は背面構成を示しており、それぞれ図2および図3に対応している。なお、図8および図9では、上記第1の実施の形態において説明した構成要素と同一の要素に同一の符号を付している。
この移動機器は、図2および図3に示した構成を有するキャスタ20に代えて、図8および図9に示した構成を有するキャスタ40を備えていると共に、支持台12に窪みDが設けられていない点を除き、上記第1の実施の形態において説明した移動機器と同様の構成を有している。
キャスタ40は、図8および図9に示したように、球体21と共に、保持体22として保持カバー22Aに加えて保持円滑材22B(第2の保持部材)を備えている。この保持円滑材22Bは、保持カバー22Aにより周囲を囲まれるように配設され、その保持カバー22Aと共に保持空間Sを構成することにより球体21を保持するためのものである。具体的には、保持円滑材22Bは、例えば、支持台12の底面を被覆するように配設された板状構造を有しており、球体21と点接触している。特に、保持円滑材22Bは、球体21を円滑に回転させる機能を有しており、球体21に対する摩擦力が保持カバー22Aよりも小さい材料、例えば金属(含油焼結金属等)やベーク板などの低摩擦性材料により構成されている。この「球体21を円滑に回転させる」とは、例えば、上記第1の実施の形態において説明したキャスタ20を例に挙げれば、リアプロジェクタ10の荷重に起因して支持台12の底面との間に過剰な摩擦が生じたり、あるいは物理的強度が不十分な支持台12(例えば木製)にめり込むなどして球体21の回転運動が妨げられることを抑制するために、移動機器を容易に移動させることが可能な程度に摩擦を低下させることにより、球体21を効率よく回転運動させるという意味である。
本実施の形態に係る移動機器では、リアプロジェクタ10に設けられたキャスタ40を備えるようにしたので、上記第1の実施の形態と同様の作用により、キャスタ40の取付作業を必要とせず、リアプロジェクタ10を容易に移動させることができる。
特に、本実施の形態では、球体21を円滑に回転させるための保持円滑材22Bを含んで構成されたキャスタ40を備えているため、この保持円滑材22Bを含まないキャスタ20を備えていた上記第1の実施の形態と比較して、上記したように、回転運動時に生じる摩擦に起因して球体21の回転運動が妨げられることが抑制される。したがって、移動機器をより容易に移動させることができる。
なお、本実施の形態では、図8に示したように、キャスタ40の構成に関して、保持円滑材22Bが支持台12の底面を被覆するように配設され、球体21と点接触するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、保持円滑材22Bが支持台12の底面と共に球体21を被覆するように配設され、球体21と面接触するようにしてもよい。具体的には、例えば、図10に示したように、保持円滑材22Bが球体21に全体的に面接触するようにしてもよいし、あるいは図11に示したように、球体21に部分的に面接触するようにしてもよい。これらの場合には、保持円滑材22Bが球体21と面接触することにより、その保持円滑材22Bの低摩擦特性を利用して球体21の回転運動がより円滑化されるため、移動機器をより容易に移動させることができる。もちろん、この場合に、保持円滑材22Bとの接触面積が大きくなるほど球体21の回転運動に関する円滑性が向上することは言うまでもない。なお、図10および図11に示したキャスタ40の構成に関する上記以外の特徴は、上記実施の形態において図8に示した場合と同様である。
なお、本実施の形態に係る移動機器に関する上記以外の構成、移動機構、作用および効果は、上記第1の実施の形態と同様である。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、それらの実施の形態と同様の効果を得ることが可能な限り、自由に変形可能である。
具体的には、例えば、上記各実施の形態では、移動機器を構成するキャスタの構成に関していくつかの具体例を挙げたが、そのキャスタの構成は自由に変形可能である。一例を挙げれば、上記第2の実施の形態において変形例として説明したキャスタ40の構成(図10参照)を応用して、図12に示したように、支持台12の底面のうち、保持カバー22Aに対応する箇所に開口部12Kを設け、その開口部12Kに保持円滑材22Bが部分的に埋め込まれるように配設されてもよい。この場合には、保持円滑材22Bが開口部12Kに埋め込まれた分だけ突出高さHが低くなるため、上記したように、移動機器の移動時の衝撃に起因してリアプロジェクタ10が破損することを抑制することができる。
また、上記実施の形態では、本発明をリアプロジェクタに適用する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、リアプロジェクタ以外の他の映像機器に適用することも可能である。この「他の映像機器」としては、例えば、リアプロジェクタと同様に大重量を有するCRT(Cathode-Ray Tube)などが挙げられる。もちろん、本発明は必ずしも大重量を有する映像機器に適用されるわけではなく、例えば、小型LCD(Liquid Crystal Display)などの小重量を有する映像機器にも適用可能である。これらの場合においても、上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明は、映像機器以外の他の機器にも適用することが可能である。この「他の機器」としては、例えば、使用時に移動を伴う可能性がある分析機器や測定機器などが挙げられる。これらの場合においても、上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明に係る移動機器は、例えばリアプロジェクタなどの映像機器や、この映像機器以外の分析機器または測定機器など、使用の際に移動を要する場合がある各種用途の機器に適用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る移動機器の斜視構成を表す斜視図である。 図1に示した移動機器を構成するキャスタの断面構成を拡大して表す断面図である。 図2に示したキャスタの背面構成を表す背面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る移動機器に対する変形例としての移動機器に関する第1の問題点を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る移動機器に関する第1の利点を説明するための断面図である。 図4に示した変形例としての移動機器に関する第2の問題点を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る移動機器に関する第2の利点を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る移動機器を構成するキャスタの断面構成を拡大して表す断面図である。 図8に示したキャスタの背面構成を表す背面図である。 図8に示したキャスタの構成に関する変形例を説明するための断面図である。 図8に示したキャスタの構成に関する他の変形例を説明するための断面図である。 本発明に係る移動機器を構成するキャスタの構成に関する変形例を説明するための断面図である。
符号の説明
10…リアプロジェクタ、11…表示パネル、12…支持台、20…キャスタ、21…球体、22…保持体、22A…保持カバー、22B…保持円滑材、22K…開口部、30…固定用ねじ、C…中心点、D…窪み、F1,F2…応力、H…突出高さ、P…接点、S…保持空間。





Claims (9)

  1. 移動機器本体と、この移動機器本体を移動させるためのキャスタとを備え、
    このキャスタが、回転移動用の球体と、前記移動機器本体の底面に配設され、前記球体を回転可能に保持するための保持体とを含んで構成されている
    ことを特徴とする移動機器。
  2. 前記保持体が、前記球体を回転可能に保持するための保持空間を構成し、その球体の側方を囲んで保持するための第1の保持部材を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の移動機器。
  3. 前記保持空間内に前記移動機器本体の底面が露出し、
    前記第1の保持部材が前記移動機器本体の底面と共に前記保持空間を構成しており、
    前記球体が、前記第1の保持部材と共に前記移動機器本体の底面により保持されている
    ことを特徴とする請求項2記載の移動機器。
  4. 前記移動機器本体の底面に窪みが設けられており、
    この窪みが前記保持空間の一部を構成している
    ことを特徴とする請求項3記載の移動機器。
  5. 前記保持体が、さらに、前記第1の保持部材により周囲を囲まれるように配設され、前記第1の保持部材と共に前記保持空間を構成することにより前記球体を保持するための第2の保持部材を含み、
    この第2の保持部材が、前記球体に対する摩擦力が前記第1の保持部材よりも小さい材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の移動機器。
  6. 前記第2の保持部材が、前記移動機器本体の底面を被覆するように配設されており、前記球体と点接触している
    ことを特徴とする請求項5記載の移動機器。
  7. 前記第2の保持部材が、前記移動機器本体の底面と共に前記球体を被覆するように配設されており、前記球体と面接触している
    ことを特徴とする請求項5記載の移動機器。
  8. 前記移動機器本体の底面に開口部が設けられており、
    前記第2の保持部材が、前記開口部を埋め込むように配設されている
    ことを特徴とする請求項5記載の移動機器。
  9. 前記移動機器本体が映像機器である
    ことを特徴とする請求項1記載の移動機器。
















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