JP2005039434A - 画像処理装置、データ読み出し方法、およびデータ読み出しプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】振動や経時変化によりHDDへのアクセス不良が発生しても、再読み込み動作によるHDDからの読み出し速度の低下を抑えることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】第1の記憶装置400、すなわち、HDDからの読み出しの際に読み出しエラーが発生した場合に、リトライ処理を中止して第2の記憶装置500、すなわち半導体メモリからの読み出しデータにてデータを修復する。このため、HDDを使った画像処理装置において、振動や経時変化に起因するアクセス不良が発生しても、第1の記憶装置400への再読み込み動作によって第1の記憶装置400からのデータ読み出し速度が低下する不具合の発生を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の記憶装置400、すなわち、HDDからの読み出しの際に読み出しエラーが発生した場合に、リトライ処理を中止して第2の記憶装置500、すなわち半導体メモリからの読み出しデータにてデータを修復する。このため、HDDを使った画像処理装置において、振動や経時変化に起因するアクセス不良が発生しても、第1の記憶装置400への再読み込み動作によって第1の記憶装置400からのデータ読み出し速度が低下する不具合の発生を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、HDD(Hard Disk Drive)を搭載した画像処理装置、およびこの画像処理装置におけるデータ読み出し方法、データ読み出しプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
MFP[MultiFunctionPrinter]等の複合機は、内部にメモリを備えており、1回の原稿スキャンで読み取った画像データをメモリに蓄える。プリント時にはメモリから複数回出力することで、複数原稿のコピーを実現している。最近では、内部に大容量かつ安価なHDDを備えて、原稿枚数を増やしつつ、同様に複数原稿のコピーを実現する複合機も登場している。
【0003】
しかしながら、HDDは、機械的な構造のため装置全体の振動や、HDD本体の経時変化によりアクセスが不安定になり、結果としてデータ読み出し速度が低下するという欠点がある。
【0004】
データ読み出し速度の低下を補うために、例えば以下に示す特許文献1に開示された画像形成装置では、モノクローム画像には高速の半導体メモリを用い、画像の情報量の多い多階調のカラー画像には、ハードディスクを使用することにより、使用頻度の多いモノクローム画像は高速に印刷でき、カラー画像に対しては印刷色の精度を落とさないようにしている。
【0005】
また、画像の高速再生を良好に行う映像信号記録再生装置に関する発明が、以下に示す特許文献2に開示されている。特許文献2に開示された発明について、以下に説明する。
この発明では、HDDをRAID化した第1の記録再生部と半導体メモリ等からなる第2の記録再生部によって同一の映像情報を並列的に記録する。第1の記録再生部には、通常圧縮されたデータを格納し、第2の記録再生部には、第1の記録再生部に記録した映像情報よりも圧縮率を高めたものを記録する。そして、通常再生時、および所定の倍速比未満の高速再生時においては、第1の記録再生部より読み出した映像信号を出力する。また、所定の倍速比以上の高速再生時においては、第2の記録再生部より読み出した映像情報を出力する。
【0006】
このように特許文献2に開示された発明は、圧縮率の異なるデータを第1の記録再生部と第2の記録再生部とに記録し、データの使用用途に応じて出力するデータを切り替えている。
【0007】
ところで、HDDのデータ読み出し速度低下は、振動や経時変化でHDD内のディスクデバイス本体からの読み出しエラーが発生した時に、HDD内部で何度も読み直しを行い、そのうち読み出せた場合にようやくHDD外部データが提示されるという処理を行っている。これは、リトライ処理と呼び、一般的なHDDで行われているものである。
【0008】
このリトライ処理による速度低下に着目した発明が、以下に示す特許文献3に開示されている。
この発明では、画像を固定サイズでHDDに格納する。その際、端数となる部分が生じるためにサイズをそろえるためのダミーデータを付属して固定サイズに直して格納する。その後HDDからデータを読み出す際に、リトライ処理が発生した箇所がダミーデータの箇所であった場合には、リトライ処理を行わないことで、HDDからのデータ読み出しの速度の低下を抑止している。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−116717号公報
【特許文献2】
特開平11−177938号公報
【特許文献3】
特開2000−318231号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、記憶媒体に応じて格納するデータを変更する技術を開示しているに過ぎず、HDDにアクセス不良が発生し、何度もデータを読み出しに行く動作に起因するHDDからのデータ読み出し速度の低下の問題を解決してはいない。
【0011】
また、特許文献2に記載された発明は、圧縮率の異なるデータを第1の記録再生部と第2の記録再生部とに記録しているが、この圧縮率の異なるデータは、全く異なるタイミングで記録再生部から読み出され、別の用途に使用されている。従って、HDDにアクセス不良が発生し、何度もデータを読み出しに行く動作に起因するHDDからのデータ読み出し速度の低下の問題を解決してはいない。
【0012】
また、特許文献3は、リトライ動作に着目しているものの、画像のダミー部分の場合しか対策されておらず、本来の有効なデータ部分でリトライが発生した場合、再読み込みによるHDDからのデータ読み出し速度が低下してしまう。
【0013】
また、特許文献2に開示された発明のように映像信号を扱う分野では、多少のデータの抜け落ちは人間の目には認識することができないため、RAIDからの読み出しがエラーとなった場合に、その部分の映像データは表示せずに捨ててしまう。これに対して画像処理装置のような扱うデータが画像データの場合、読み出しエラーとなったデータを捨ててしまった場合、その部分が白抜きのデータとなる不具合を生じることになる。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、振動や経時変化によりHDDへのアクセス不良が発生しても、再読み込み動作によるHDDからの読み出し速度の低下を抑えることができる画像処理装置、データ読み出し方法、およびデータ読み出しプログラムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
【0016】
係る目的を達成するために請求項1記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段からデータを読み出すと共に、該読み出されたデータが不良データであるか否かを判定するデータ読み出し手段と、を有し、前記読み出されたデータが不良データであった場合には、第1の記憶手段から再度読み出す動作をすることなく前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力することを特徴としている。第1の記憶手段から読み出したデータが不良データであった場合には、第1の記憶手段から再度読み出す動作をすることなく、第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数手段と、不良データが発生した回数を前記計数手段により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないように前記データ読み出し手段を設定する設定手段と、を有することを特徴としている。不良データが発生した回数を計数手段により計数した結果が、所定の基準値よりも大きい場合に、第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにすることで、データの再読み込み動作が繰り返し行われることによるデータの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0018】
請求項3記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段からデータを読み出すと共に、該読み出されたデータが不良データであるか否かを判定するデータ読み出し手段と、前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数手段と、前記第1の計数手段により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように制御する出力制御手段と、を有することを特徴としている。第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数が所定回数を超えた場合に、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出し動作が繰り返されることによる、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数手段と、前記第2の計数手段の計数値を所定の基準値と比較し、該基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないように前記データ読み出し手段を設定する設定手段と、を有することを特徴としている。第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数し、基準値を超えた場合にエラー発生の頻度が高いと判定する。従って、エラー発生頻度が高い時に第1の記憶手段へのデータ再読み込み動作が行われないようにして、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0020】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、入力した画像データから格納に適した第1のデータと、該第1のデータよりも小容量の第2のデータを生成する格納データ生成手段と、第1のデータと第2のデータを第1の記憶手段と第2の記憶手段にそれぞれ選択的に格納する格納先制御手段と、を有することを特徴としている。第1のデータよりも小容量の第2のデータを生成し、第1の記憶手段よりも高速動作が可能な第2の記憶手段に記憶することで、第2の記憶手段からのデータ読み出しをより高速に行うことができる。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第2のデータは、前記第1のデータよりも高圧縮のデータであることを特徴としている。第1のデータよりも高圧縮のデータである第2のデータを第1の記憶手段よりも高速動作が可能な第2の記憶手段に記憶することで、第2の記憶手段からのデータ読み出しをより高速に行うことができる。
【0022】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第2のデータは前記第1のデータよりも低解像度のデータであることを特徴としている。第1のデータよりも低解像度のデータである第2のデータを第1の記憶手段よりも高速動作が可能な第2の記憶手段に記憶することで、第2の記憶手段からのデータ読み出しをより高速に行うことができる。
【0023】
請求項8記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第1のデータは、階層画像の背景または写真データであり、前記第2のデータは階層画像の文字情報であることを特徴としている。例えば、第2の記憶手段に記憶する第2のデータを階層画像の文字情報とすることで、映像がなくても文字だけを見ることができればよいという顧客の要望に答えることができる。
【0024】
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の発明において、前記第1の記憶手段からのデータ読み出しにエラーが発生した場合に、該読み出しエラーが発生したデータを修復するデータ修復手段を有することを特徴としている。読み出しエラーが発生したデータを修復することで例えば画像データであるならば、正常な画像を提供することができる。
【0025】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記データ修復手段は、第2の記憶手段から読み出したデータを選択することでデータを修復することを特徴としている。第2の記憶手段から読み出したデータを選択してデータを修復することで、修復作業の処理速度を向上させることができる。
【0026】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記データ修復手段は、前記第1の記憶手段から読み出したデータと第2の記憶手段から読み出したデータとを合成することでデータを修復することを特徴としている。第1の記憶手段に記憶したデータが階層画像の背景または写真データであり、第2の記憶手段に記憶したデータが階層画像の文字情報であった場合に、これらの階層データを合成した画像を出力することができる。
【0027】
請求項12記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出し方法であって、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し工程と、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程により前記読み出されたデータに不良データが含まれると判定された場合には、前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力する選択工程と、を有することを特徴としている。第1の記憶手段から読み出したデータが不良データであった場合には、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出しをなくし、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0028】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明において、前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数工程と、不良データが発生した回数を前記計数工程により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないように前記データ読み出し工程を設定する設定工程と、を有することを特徴としている。不良データが発生した回数を計数手段により計数した結果が、所定の基準値よりも大きい場合に、第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにすることで、データの再読み込み動作が繰り返し行われることによるデータの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0029】
請求項14記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出し方法であって、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し工程と、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定工程と、前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数工程と、前記第1の計数工程により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように選択する出力選択工程と、を有することを特徴としている。第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数が所定回数を超えた場合に、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出し動作が繰り返されることによる、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0030】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明において、第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数工程と、前記第2の計数工程の計数値を所定の基準値と比較し、該基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないように前記データ読み出し工程を設定する設定工程と、を有することを特徴としている。第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数し、基準値を超えた場合にエラー発生の頻度が高いと判定する。従って、エラー発生頻度が高い時に第1の記憶手段へのデータ再読み込み動作が行われないようにして、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0031】
請求項16記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出しプログラムであって、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し処理と、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定処理と、前記判定処理により前記読み出されたデータに不良データが含まれると判定された場合には、前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力する選択処理と、を実行することを特徴としている。第1の記憶手段から読み出したデータが不良データであった場合には、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出しをなくし、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0032】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の発明において、前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数処理と、不良データが発生した回数を前記計数処理により計数した結果が所定の基準値よりも大きいか否かを比較する比較工程と、を実行し、前記計数処理により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにしたことを特徴としている。不良データが発生した回数を計数手段により計数した結果が、所定の基準値よりも大きい場合に、第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにすることで、データの再読み込み動作が繰り返し行われることによるデータの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0033】
請求項18記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出しプログラムであって、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し処理と、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定処理と、前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数処理と、前記第1の計数工程により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように選択する出力選択処理と、を実行することを特徴としている。第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数が所定回数を超えた場合に、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出し動作が繰り返されることによる、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0034】
請求項19記載の発明は、請求項18記載の発明において、第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数処理を実行し、前記第2の計数工程の計数値を所定の基準値と比較する比較工程と、を実行し、前記第2の計数工程の計数値が、前記基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないようにしたことを特徴としている。第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数し、基準値を超えた場合にエラー発生の頻度が高いと判定する。従って、エラー発生頻度が高い時に第1の記憶手段へのデータ再読み込み動作が行われないようにして、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0036】
まず、図1を参照しながら本実施形態の構成を説明する。
図1に示されるように本実施形態は、画像入力部100と、格納データ生成部200と、格納先制御部300と、第1の記憶装置400と、第2の記憶装置500と、エラー検出部600と、動作モード設定部700と、データ修復部800と、画像出力部900とを有している。
【0037】
画像入力部100は、外部からの画像データ入力のインタフェースを受けもつ。画像入力部100は、スキャナ等の入力装置とのデータのやり取りを調整する機能を具備している。
【0038】
格納データ生成部200は、第1の記憶装置400、第2の記憶装置500に格納するデータを生成するものである。1種類ないし2種類のデータが生成され、第1の記憶装置400と第2の記憶装置500にそれぞれ記憶される。データの生成方法については、以下に詳述する。
【0039】
格納先制御部300は、格納データ生成部200で生成されたデータを第1の記憶装置400、第2の記憶装置500の両方、またはいずれかに格納するかを制御するものである。
【0040】
第1の記憶装置400は、格納先制御部300から選択的に出力されたデータを記憶するための装置である。なお、第1の記憶装置400には、HDDのような安価で大容量の記憶装置を適用し、リードライトのアクセスモードがリトライ処理する/しないを制御できるものとする。
【0041】
第2の記憶装置500は、格納先制御部300から選択的に出力された格納データを記憶するための装置である。第2の記憶装置500としては半導体メモリやSCSI等のHDDよりも高速で動作する記憶装置が適用される。
【0042】
エラー検出部600は、第1の記憶装置400からの所定量のデータの読み出しの間、または所定の基準時間内に複数回のエラーが発生したかどうかを示す情報を第1の記憶装置400から読み出す。エラーが発生していた場合には、データ修復部800に通知する。また、エラー検出回数を計上し、動作モード設定部700に検出した回数を出力する。
【0043】
動作モード設定部700は、エラー検出部600が出力するエラー検出回数に応じて、第1の記憶装置400からのデータ読み出しをリトライ処理するモードとしないモードとのいずれかに設定する。
【0044】
データ修復部800は、第1の記憶装置400と、第2の記憶装置500からデータを読み出し、これと並行して実行されるエラー検出部600のエラー検出結果をうけて、エラーがない場合には、第1の記憶装置400から入力されたデータを画像データに生成して出力し、エラーがある場合には、第2の記憶装置500から入力されたデータを画像データに生成して出力する。また、エラーがある場合には、第2の記憶装置500から入力されたデータを参照し、第1の記憶装置400から入力されたデータを修復して出力する場合もある。
【0045】
画像出力部900は、データ修復部800で生成された画像データを外部装置に転送すべく、適切なインタフェースで出力する。
【0046】
上記各部のより詳細な構成及び動作について説明する。
まず、画像入力部100について説明する。
画像入力部100は、外部装置から転送されてくる画像データをPCIやさまざまなインタフェースで受け取り、次段の格納データ生成部200に渡す。図2には、画像データをページ同期信号とライン同期信号とともに転送する場合のタイミングチャートの一例が示されている。入力される画像は、スキャナ(図示していない)から入力され画像処理された画像データや、本装置外で生成された圧縮データや低解像度画像などを扱う。なお、圧縮データや低解像度画像が直接入ってくる場合には、次段の格納データ生成部200での処理は省略される。
【0047】
次に格納データ生成部200について説明する。
まず、生成するデータが圧縮データである場合の格納データ生成部200の構成を図3を参照しながら説明する。
第1の圧縮部201は、通常の圧縮率を確保するのに十分な画像圧縮処理を行うブロックであり、第2の圧縮部202は、第1の圧縮部201の圧縮率より大きい圧縮率で画像を圧縮するブロックである。
【0048】
図4は、図3に示す第1の圧縮部201と第2の圧縮部202にJPEG圧縮を適用した場合の構成を示すブロック図である。
図4において、DCT変換部211、215は離散コサイン変換を行うブロックである。量子化部212、216は、離散コサイン変換処理後のデータレベルの制限を行うブロックである。量子化テーブル214、218は量子化部212、216が量子化に使用するのに必要なデータを記録したテーブルである。エントロピー符号化部213、217では、一般的にハフマン符号化が行われる。ここで、第1の圧縮部201に相当する処理部は、DCT変換部211と、量子化部212と、量子化テーブル214と、エントロピー符号化部213であり、第2の圧縮部202に相当するのは、DCT変換部215と、量子化部216と、量子化テーブル218と、エントロピー符号化217である。また、圧縮率を制御するのは量子化テーブル214、218であり、特に量子化テーブル218は高い圧縮率が得られるように設定されている。
【0049】
図5には、図4に示されたDCT変換部211と215、量子化部212と216、エントロピー符号化部213と217を第1の圧縮部201と第2の圧縮部202で共通化し、量子化テーブルだけを切り替えて処理する場合の構成が示されている。量子化テーブル224、225を切り替え信号にて切り替えることで、通常圧縮データ、高圧縮データを生成することができる。
【0050】
また、図6には、解像度変換を行う場合の格納データ生成部200の構成が示されている。
第1の解像度変換部231は、入力画像と同じか、この入力画像よりも低い解像度の画像を生成する。第2の解像度変換部232は、第1の解像度変換部231が生成する画像より低い解像度の画像を生成することで、よりデータサイズの小さい画像を得ることができる。なお、解像度変換の方式については、特開平10−178540号公報が本出願人より提案されており、これに準ずるものを適用することで実現可能である。
【0051】
図7には、階層画像を生成する場合の格納データ生成部200の構成が示されている。
第1の階層画像生成部241は、主に背景や写真情報をもったデータを生成かつ圧縮する。第2の階層画像生成部242は、主に文字情報をもったデータを生成かつ圧縮する。第2の階層画像生成部242で生成された文字情報に関する階層画像の圧縮は、高圧縮率を得ることが可能であり、データ量を少なくすることができる。なお、階層画像生成処理の具体的な方式は、特開2002−368986号公報に開示された方法を用いることができる。なお、生成するデータは、1ライン単位ないしは数ライン単位が望ましい。なぜならば、後述するデータ修復部800は、1ライン単位、あるいは数ライン単位で、エラー検出部600の結果を参照し、正しいデータに修復するためである。これは、処理内容が解像度変換であっても、階層画像生成であっても同様である。
【0052】
次に、図8を参照しながら格納先制御部300について説明する。
格納先制御部300は、格納データ生成部200によって生成されたデータを第1の記憶装置400、第2の記憶装置500のどちらに格納するのかを決定する。第1の記憶装置400には、格納データ生成部200の図3に示す第1の圧縮部201、図6に示す第1の解像度変換部231、図7に示す第1の階層画像生成部241のいずれかによって生成されたデータを直接出力する。また、第2の記憶装置500には、格納データ生成部200の図3に示す第1の圧縮部201、図6に示す第1の解像度変換部231、図7に示す第1の階層画像生成部241のいずれかによって生成されたデータを出力するのか、または、格納データ生成部200の図3に示す第2の圧縮部202、第2の解像度変換部232、第2の階層画像生成部242のいずれかによって生成されたデータを出力するのかを選択部301により選択する。
【0053】
なお、この選択部301には、画像処理装置による印刷動作が初回プリントかどうかを示す情報が上位装置から入力される。この初回プリントか否かを示す情報により選択部301は、1部目の印刷時には、格納データ生成部200の第1の圧縮部201、第1の解像度変換部231、第1の階層画像生成部241のいずれかのデータを出力し、2部目には、格納データ生成部200の第2の圧縮部202、第2の解像度変換部232、第2の階層画像生成部242のいずれかのデータを出力するようにモード設定する。また、選択部301が1部目のモード設定で動作している場合に、本装置は第2の記憶装置500に格納されたデータをデータ修復部800を介して画像出力部900に送り出すとともに、第1の記憶装置400にデータを格納し、2部目からは、第1の記憶装置400からデータを読み出すようにしてもよい。この場合、FPOT[First Print Output Time]を短縮しつつ、HDDを利用したプリント動作を実現することが可能となる。
【0054】
次に、図9を参照しながら第1の記憶装置400の構成について詳述する。第1の記憶装置として使用するのは、IDE(Integrated Device Electronics)のHDDに準じたものであって、HDDからの読み出し時にバッドセクタがあってもリトライ処理しないように制御できるものを想定する。一般的なPC向けのHDDとは異なり、このようなにリトライ処理を制御するHDDは、主にAV機器向けの特殊用途としてHDD内部の制御プログラムが変更されたものである。
【0055】
図9に、第1の記憶装置400の具体的な構成を示す。HDD本体400は、外部インタフェース信号を介してアクセスされる。磁気メディア401は、HDDのデバイス本体であり、ヘッド402を介して磁気情報として記録される。ヘッド402の位置、および、磁気メディア401の回転速度などの制御は、サーボ制御部406にて適切に制御される。リードライト制御部403では、ヘッド402を介して磁気情報のリードライトが行われる。なお、リードライト制御部403に、読み出したデータが不良かどうかを確認する機構が盛り込まれている。
【0056】
ここで、リトライ動作モードである場合は、正しいデータが読み込まれるまで再度アクセスが行われるが、再アクセス回数には上限が設定されている。また、リトライ処理しない動作モードである場合は、リードライト制御部403は、不良データが読み込まれても、再アクセスは行わず、ダミーデータとして例えば、その前のデータをつけるなどして、一旦、キャッシュメモリ404に格納する。リトライ処理する/しないのいずれのモードの場合でも、不良データがアクセスされた場合には、制御及び外部インタフェース部405にその旨を通知し、同ブロック内のレジスタにその情報が掲載される。
【0057】
制御部及び外部インタフェース部405では、読み出されたデータを格納しているキャッシュメモリ404にアクセスし、外部インタフェースからの要求に応じてデータを出力する。
【0058】
また、第2の記憶装置500は、振動や経時変化があっても安定してアクセスができる記憶装置を適用する。具体的には、SynchronousDRAMのような半導体メモリを配置する。
【0059】
次に、図10を参照しながらエラー検出部600の動作手順を説明する。
本ブロックは、第1の記憶装置400のレジスタにアクセスすることで、不良エラーが発生したかどうかを判断している。データ読み出し開始を受けて(ステップS1)、第1の記憶装置400のレジスタステータスを確認する(ステップS2)。レジスタ内容がエラー発生であれば(ステップS3/YES)、エラーが発生したことをデータ修復部800に通知する(ステップS5)。また、エラー検出部600は、エラー発生の回数をカウントアップする。この回数は、1ライン単位、1ページ単位、1日単位など所定の間隔で行う。1ライン単位や1ページ単位でのエラー発生回数の計数は、振動などの影響による局所的なHDDのアクセス不良を把握するためのものである。また、1日単位でのエラー発生回数の計数は、HDDの経時変化によるアクセス不良を把握するためのものである。この情報は、各単位毎の情報で、動作モード設定部700に出力されて、リトライ処理する/しないのモード切り替えに参照される。
【0060】
また、制御及び外部インタフェース部405のレジスタを確認した際にエラーがなかった場合には(ステップS3/NO)、エラーなしがデータ修復部800に通知される。
【0061】
1ライン分のデータ読み出しが終了した時点で(ステップS7/YES)、一旦ライン単位のエラー発生回数をまとめる(ステップS8)。また、1ページ分のデータ読み出しが終了すると(ステップS9/YES)、ページ単位のエラー発生回数をまとめる(ステップS10)。ここまでの処理が1ページ分の処理を行う上での処理フローである。1日単位のエラー発生回数は電源OFF時、あるいは図示しないタイマで1日の終了時を確認して計数する。
【0062】
次に、エラー検出部600からエラー情報の転送を受けて動作するデータ修復部800の詳細について図11を参照しながら説明する。なお、ここでは、第1の記憶装置400には通常圧縮されたデータ、第2の記憶装置500には高圧縮データが格納されているものとする。データ修復部800は、第1の記憶装置400、および第2の記憶装置500に記憶されたデータをライン単位で同時に読み出し、一旦ラインバッファ801、804にそれぞれ格納する。
【0063】
格納されたデータは第1の伸長部802、第2の伸長部805で画像データに戻される。選択部803は、エラー検出部600により、第1の記憶部400からのデータの読み出しに所定回のエラーが発生した旨の通知を受けると、第2の伸長部805の出力を選択して画像出力部900に出力する。また、エラー発生部600からの通知によりエラーが発生していないならば、第1の伸長部802の出力を選択する。これによって、装置全体の転送速度を落とさずに適正な画像を出力しつづけることが可能となる。
【0064】
また、図12には、第1の記憶装置400、および第2の記憶装置500に階層画像を格納した場合のデータ修復部800の構成を示されている。
第1の記憶装置400には、背景や写真情報が格納されており、第2の記憶装置500には、文字情報の画像が格納されている。背景や写真情報は、近隣ラインの情報をそのまま割り当てても、画質に甚大な影響が出ない。したがって、第1の記憶装置400のデータは、ラインバッファ811、812に格納され、エラー検出部600によりエラーが所定回発生した旨の通知を受けると、ラインバッファ812からのデータを選択部813で選択する。その後第1の画像生成部814にて画像が生成される。一方、第2の記憶装置500のデータは、ラインバッファ815に格納され、第2の画像生成部816で画像生成され、合成部817にて各々の画像が合成され、1つの画像として出力される。
【0065】
画像出力部900について説明する。
データ修復部800からの修復後の画像データを入力し、外部装置にPCIなどの所定のインタフェースに基づいて転送する。インタフェースの一例は、図2に示したとおりである。
【0066】
次に、図13に示されたフローチャートを参照しながら動作モード設定部700の動作手順を説明する。このフローは、エラー発生回数をライン単位で確認する場合の動作例である。また、動作モード設定部700が第1の記憶装置400の動作モードを設定するには、制御および外部インタフェース部405内のレジスタを介して設定する。
まず、動作モード設定部700は、初期状態での動作モードを設定する(ステップS11)。この場合の動作モードは、リトライ処理する/しないのどちらでもよい。以下ではリトライが設定されている場合について説明する。次に、動作モード設定部700は、エラーの発生回数に応じて自動モード変更をするように設定されているか否かを確認する(ステップS12)。自動モード変更が設定されていない場合には(ステップS12/NO)、この処理を抜ける。
【0067】
次に1ライン分のデータの読み込み終了時に更新されるエラー発生回数を頻度情報として入力する(ステップS13)。入力した頻度が所定値1以上かどうかを確認し(ステップS14)、所定値1以下であれば第1の記憶装置400をリトライ処理を行うように設定する。これによって、エラー検出回数が少ない場合には、リトライ処理が本システム全体の動作速度低下に大きな影響を及ぼさないと判断しリトライ処理のまま動作を継続する(ステップS17)。
【0068】
また、頻度が所定値1以上であった場合には、さらに所定値2以上であるか否かを確認する(ステップS15)。頻度が所定値2よりも小さい場合には(ステップS15/NO)、リトライ処理が頻繁に発生しているため、適正な速度でデータ読み出しが行われていないため、リトライ処理しないに設定して第2の記憶装置500から読み出したデータを使用する。また、頻度が所定値2よりも大きかった場合には(ステップS15/YES)、エラー回数が非常に多く、第1の記憶装置400そのものの状態が悪く、正常動作を続けることが困難であると判断し、エラー通知を上位装置に対して行う。
【0069】
このようにして本実施形態は、第1の記憶装置400からのデータ読み出しにエラーが発生すると、このエラーをエラー検出部600を介してデータ修復部800に通知する。第2の記憶装置500は、第1の記憶装置400よりも高速に動作することができるため、第2の記憶装置500から読み出されたデータをデータ修復部800が選択することにより、第1の記憶装置400としてのHDDからのデータの読み出しにエラーが発生しても記憶装置からのデータ読み出し速度を低下させない。
【0070】
なお、上述した実施形態では、リードライト制御部403に、第1の記憶装置400から読み出したデータが不良かどうかを確認する機構が盛り込まれていた。これに対して、図14に示されるように、第1の記憶装置400は読み出したデータが不良であるか否に関わらずデータ読み出しを継続し、図14に示されるエラー検出部600で、第1の記憶装置400からデータ修復部800に出力されるデータによりデータにエラーが発生しているか否かを判定するものであってもよい。
【0071】
次に添付図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の記憶装置400からのデータ読み出し時に発生するリトライ処理の回数をカウントして、このカウント値が第1の基準時間、または第1の基準量のデータを読み出すまでの間に、あらかじめ定めた値を超えた場合にエラー発生と判断して、第2の記憶装置500から読み出したデータを出力する。このような動作であってもHDDからなる第1の記憶装置400からのデータ読み出し速度の低下をある程度防止することができる。
【0072】
また、エラー発生と判断された回数をカウントして、このカウント値が第2の基準時間、または第2の基準量のデータを読み出すまでの間に、あらかじめ定められた値を超えた場合にエラー発生頻度が高いと判断して、第1の記憶装置400からのデータ読み出しをリトライ処理しないように設定する。
【0073】
上記目的を実現するための本実施形態の動作を以下に説明する。
まず、図15に示されたフローチャートを参照しながらリトライ処理回数に制限を設けて、この回数をカウントする動作手順を説明する。
制御部及び外部インタフェース部405は、リードライト制御部403によるデータ読み出し開始前に、エラー回数カウント用の変数Eをゼロに初期化する(ステップS20)。データの第1の記憶装置400からの読み出しが開始されると、ヘッド402を介してリードライト制御部403にデータが読み込まれ、キャッシュメモリ404にデータが格納される(ステップS21)。制御部及び外部インタフェース部405は、リードライト制御部403に読み込みエラーが発生したか否かを問い合わせる(ステップS22)。エラーが発生していなければ(ステップS22/NO)、そのまま次のデータの読み出しを継続して行う。エラーが発生した場合には(ステップS22/YES)、エラー回数の変数Eをカウントアップして(ステップS23)データの再読み込み(リトライ処理)を行う。次に、制御部及び外部インタフェース部405は、エラー発生回数が所定値以上かどうかを確認する(ステップS24)。ここで、例えば所定値が3であった場合、この時点でE=1であるから、次に、所定数のラインデータの読み込みを終了しているか否かを確認する(ステップS26)。所定数のラインデータの読み込みが終了している場合には(ステップS26/YES)、エラー回数の変数Eの値を0にリセットして(ステップS20)再度エラー回数をカウントする。また、所定数のラインデータの読み込みが終了しないうちに、エラー回数が所定値を超えた場合には(ステップS24/YES)、エラー発生のステータスをレジスタに保持する(ステップS25)。
このようにして本実施形態は、所定数のラインデータの読み込みまでの間に、あらかじめ決められた回数のリトライ処理が発生すると、エラー発生を示すステータスをレジスタに保持する。なお、本実施形態では所定数のラインデータの読み込みの間に発生するエラー回数を基準にエラー発生を判断しているが、あらかじめ決められた時間内に発生するエラー回数を基準にエラー発生を判断してもよい。
【0074】
次に、図16を参照しながらエラー検出部600の動作手順を説明する。
本ブロックは、第1の記憶装置400のレジスタにアクセスすることで、不良エラーが発生したかどうかを判断している。データ読み出し開始を受けて(ステップS30)、第1の記憶装置400のレジスタステータスを確認する(ステップS31)。レジスタ内容がエラー発生であれば(ステップS32/YES)、エラーが発生したことをデータ修復部800に通知する(ステップS34)。次に、エラー検出部600は、エラー発生の頻度をカウントするカウンタをカウントアップする(ステップS35)。また、1ページの読み込みが終了していた場合(ステップS36/YES)、1ページで発生したエラー発生の回数を計上する(ステップS37)。本実施形態のエラー検出部600は1ページのデータ読み込みの間に、エラー発生と判定された回数を計数しているが、判定の基準となる基準量は1ページに限定されるものではなく、所定の時間を基準としてこの時間内に発生するエラー発生を計数するものであってもよい。エラー発生部600は、これによりエラー発生の頻度を算出して動作モード設定部700に通知する。また、エラー検出部600は1ライン単位や1ページ単位などの振動などの影響による局所的なHDDのアクセス不良状況以外に、1日単位でのカウントを行い、HDDの経時変化によるアクセス不良状況を把握してもよい。
【0075】
エラー検出部600でカウントされるエラー発生頻度は、動作モード設定部700に出力されて、リトライ処理する/しないのモード切り替えが行われる。
【0076】
次に、図17を参照しながら動作モード設定部700の動作手順を説明する。本手順は、エラー発生頻度をページ単位で確認しリトライ処理をする/しないを決定する手順である。なお、動作モード設定部700が第1の記憶装置400の動作モードを設定するには、制御部及び外部インタフェース部405内のレジスタを介して設定する。
まず、動作モード設定部700は、初期状態の動作モードを設定する(ステップS40)。この動作モードはリトライ処理する/しないのどちらのモードであってもよい。以下はリトライ処理を実行するが設定されている場合について説明する。さらに、動作モード設定部700は、エラー発生頻度による自動モード変更をするように指定されているかを確認する(ステップS41)。自動モード変更が設定されていればステップS42に進み、そうでないならば、そのまま終了する。
【0077】
次に、動作モード設定部700は、基準となるデータ量のデータの読み込みの間に発生するエラー発生頻度情報をエラー検出部600から取得する(ステップS42)。エラーの発生頻度が所定の第1の基準値以上であるかどうかを確認し、第1の基準値以下であった場合には(ステップS43/NO)、第1の記憶装置400からのデータ読み出しをリトライ処理を実行するに設定する。これによって、エラー発生頻度が少ない場合には、本システム全体の動作速度低下に大きな影響を及ぼさないと解釈し、リセット処理実行モードのままで継続する。
【0078】
また、エラーの発生頻度が所定の第1の基準値以上であり、この第1の基準値よりも値の大きい第2の基準値以下であった場合には(ステップS44/NO)、第1の記憶装置400からのデータ読み出しをリトライ処理しない動作モードに設定する(ステップS45)。これによって、エラー検出回数が大きい場合には、リトライ処理が頻繁に発生しているために適正な速度でデータ転送が行われていないために、リトライ処理しない動作モードに変更してデータ修復動作に切り替えていくことが可能になる。
【0079】
さらにエラーの発生頻度が、所定の第2の基準値よりも大きい場合には(ステップS44/YES)、エラー状態として(図示していない)上位の制御装置に通知する。エラー状態に進んだ場合には、エラー回数が非常に多く、第1の記憶装置400そのものの状態が悪く、正常動作を続けることが困難と判断し、エラー通知を行っている。
【0080】
このように本実施形態は第1の記憶装置400、すなわち、HDDからのデータ読み出しの際に読み出しエラーが複数回発生した場合に、リトライ処理を中止して第2の記憶装置、すなわち半導体メモリからの読み出しデータにてデータを修復する。このため、HDDを使った画像処理装置において、振動や経時変化に起因するアクセス不良が発生しても、転送速度の低下を抑えることが可能となる。
【0081】
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施の形態である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明は、第1の記憶手段から読み出したデータが不良データであった場合には、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出しをなくし、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0083】
また、不良データが発生した回数を計数手段により計数した結果が、所定の基準値よりも大きい場合に、第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにすることで、データの再読み込み動作が繰り返し行われることによるデータの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0084】
第1の計数手段により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して第2の記憶手段から読み出したデータを出力することにより、振動や経時変化に起因するデータの読み出し不良が発生しても、データ読み出し速度の低下を防止することができる。
【0085】
また、第2の計数手段の計数値が所定の基準値を超えた場合にエラー発生の頻度が高いと判定して、第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないことで、データ読み出し速度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】画像データ入力インタフェースの一例を示す図である。
【図3】圧縮処理を適用した格納データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図4】JPEG圧縮を適用した格納データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図5】圧縮部にJPEG圧縮を適用した格納データ生成部の他の構成を示すブロック図である。
【図6】解像度変換処理を格納データ生成部に適用した構成を示すブロック図である。
【図7】階層画像生成処理を適用した格納データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図8】格納先制御部の構成を示すブロック図である。
【図9】第1の記憶装置の具体的な構成を示す図である。
【図10】エラー検出部の動作手順を示すフローチャートである。
【図11】データ修復部の構成を説明するブロック図である。
【図12】データ修復部の構成を説明するブロック図である。
【図13】動作モード設定部の動作手順を示したフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像処理装置の他の構成を示すブロック図である。
【図15】制御部及び外部インタフェース部の動作手順を示すフローチャートである。
【図16】エラー検出部の動作手順を示すフローチャートである。
【図17】動作モード設定部の動作手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像入力部 200 格納データ生成部
300 格納先制御部 400 第1の記憶装置
500 第2の記憶装置 600 エラー検出部
700 動作モード設定部 800 データ修復部
900 画像出力部
【発明の属する技術分野】
本発明は、HDD(Hard Disk Drive)を搭載した画像処理装置、およびこの画像処理装置におけるデータ読み出し方法、データ読み出しプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
MFP[MultiFunctionPrinter]等の複合機は、内部にメモリを備えており、1回の原稿スキャンで読み取った画像データをメモリに蓄える。プリント時にはメモリから複数回出力することで、複数原稿のコピーを実現している。最近では、内部に大容量かつ安価なHDDを備えて、原稿枚数を増やしつつ、同様に複数原稿のコピーを実現する複合機も登場している。
【0003】
しかしながら、HDDは、機械的な構造のため装置全体の振動や、HDD本体の経時変化によりアクセスが不安定になり、結果としてデータ読み出し速度が低下するという欠点がある。
【0004】
データ読み出し速度の低下を補うために、例えば以下に示す特許文献1に開示された画像形成装置では、モノクローム画像には高速の半導体メモリを用い、画像の情報量の多い多階調のカラー画像には、ハードディスクを使用することにより、使用頻度の多いモノクローム画像は高速に印刷でき、カラー画像に対しては印刷色の精度を落とさないようにしている。
【0005】
また、画像の高速再生を良好に行う映像信号記録再生装置に関する発明が、以下に示す特許文献2に開示されている。特許文献2に開示された発明について、以下に説明する。
この発明では、HDDをRAID化した第1の記録再生部と半導体メモリ等からなる第2の記録再生部によって同一の映像情報を並列的に記録する。第1の記録再生部には、通常圧縮されたデータを格納し、第2の記録再生部には、第1の記録再生部に記録した映像情報よりも圧縮率を高めたものを記録する。そして、通常再生時、および所定の倍速比未満の高速再生時においては、第1の記録再生部より読み出した映像信号を出力する。また、所定の倍速比以上の高速再生時においては、第2の記録再生部より読み出した映像情報を出力する。
【0006】
このように特許文献2に開示された発明は、圧縮率の異なるデータを第1の記録再生部と第2の記録再生部とに記録し、データの使用用途に応じて出力するデータを切り替えている。
【0007】
ところで、HDDのデータ読み出し速度低下は、振動や経時変化でHDD内のディスクデバイス本体からの読み出しエラーが発生した時に、HDD内部で何度も読み直しを行い、そのうち読み出せた場合にようやくHDD外部データが提示されるという処理を行っている。これは、リトライ処理と呼び、一般的なHDDで行われているものである。
【0008】
このリトライ処理による速度低下に着目した発明が、以下に示す特許文献3に開示されている。
この発明では、画像を固定サイズでHDDに格納する。その際、端数となる部分が生じるためにサイズをそろえるためのダミーデータを付属して固定サイズに直して格納する。その後HDDからデータを読み出す際に、リトライ処理が発生した箇所がダミーデータの箇所であった場合には、リトライ処理を行わないことで、HDDからのデータ読み出しの速度の低下を抑止している。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−116717号公報
【特許文献2】
特開平11−177938号公報
【特許文献3】
特開2000−318231号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、記憶媒体に応じて格納するデータを変更する技術を開示しているに過ぎず、HDDにアクセス不良が発生し、何度もデータを読み出しに行く動作に起因するHDDからのデータ読み出し速度の低下の問題を解決してはいない。
【0011】
また、特許文献2に記載された発明は、圧縮率の異なるデータを第1の記録再生部と第2の記録再生部とに記録しているが、この圧縮率の異なるデータは、全く異なるタイミングで記録再生部から読み出され、別の用途に使用されている。従って、HDDにアクセス不良が発生し、何度もデータを読み出しに行く動作に起因するHDDからのデータ読み出し速度の低下の問題を解決してはいない。
【0012】
また、特許文献3は、リトライ動作に着目しているものの、画像のダミー部分の場合しか対策されておらず、本来の有効なデータ部分でリトライが発生した場合、再読み込みによるHDDからのデータ読み出し速度が低下してしまう。
【0013】
また、特許文献2に開示された発明のように映像信号を扱う分野では、多少のデータの抜け落ちは人間の目には認識することができないため、RAIDからの読み出しがエラーとなった場合に、その部分の映像データは表示せずに捨ててしまう。これに対して画像処理装置のような扱うデータが画像データの場合、読み出しエラーとなったデータを捨ててしまった場合、その部分が白抜きのデータとなる不具合を生じることになる。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、振動や経時変化によりHDDへのアクセス不良が発生しても、再読み込み動作によるHDDからの読み出し速度の低下を抑えることができる画像処理装置、データ読み出し方法、およびデータ読み出しプログラムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
【0016】
係る目的を達成するために請求項1記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段からデータを読み出すと共に、該読み出されたデータが不良データであるか否かを判定するデータ読み出し手段と、を有し、前記読み出されたデータが不良データであった場合には、第1の記憶手段から再度読み出す動作をすることなく前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力することを特徴としている。第1の記憶手段から読み出したデータが不良データであった場合には、第1の記憶手段から再度読み出す動作をすることなく、第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数手段と、不良データが発生した回数を前記計数手段により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないように前記データ読み出し手段を設定する設定手段と、を有することを特徴としている。不良データが発生した回数を計数手段により計数した結果が、所定の基準値よりも大きい場合に、第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにすることで、データの再読み込み動作が繰り返し行われることによるデータの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0018】
請求項3記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段からデータを読み出すと共に、該読み出されたデータが不良データであるか否かを判定するデータ読み出し手段と、前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数手段と、前記第1の計数手段により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように制御する出力制御手段と、を有することを特徴としている。第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数が所定回数を超えた場合に、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出し動作が繰り返されることによる、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数手段と、前記第2の計数手段の計数値を所定の基準値と比較し、該基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないように前記データ読み出し手段を設定する設定手段と、を有することを特徴としている。第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数し、基準値を超えた場合にエラー発生の頻度が高いと判定する。従って、エラー発生頻度が高い時に第1の記憶手段へのデータ再読み込み動作が行われないようにして、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0020】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、入力した画像データから格納に適した第1のデータと、該第1のデータよりも小容量の第2のデータを生成する格納データ生成手段と、第1のデータと第2のデータを第1の記憶手段と第2の記憶手段にそれぞれ選択的に格納する格納先制御手段と、を有することを特徴としている。第1のデータよりも小容量の第2のデータを生成し、第1の記憶手段よりも高速動作が可能な第2の記憶手段に記憶することで、第2の記憶手段からのデータ読み出しをより高速に行うことができる。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第2のデータは、前記第1のデータよりも高圧縮のデータであることを特徴としている。第1のデータよりも高圧縮のデータである第2のデータを第1の記憶手段よりも高速動作が可能な第2の記憶手段に記憶することで、第2の記憶手段からのデータ読み出しをより高速に行うことができる。
【0022】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第2のデータは前記第1のデータよりも低解像度のデータであることを特徴としている。第1のデータよりも低解像度のデータである第2のデータを第1の記憶手段よりも高速動作が可能な第2の記憶手段に記憶することで、第2の記憶手段からのデータ読み出しをより高速に行うことができる。
【0023】
請求項8記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第1のデータは、階層画像の背景または写真データであり、前記第2のデータは階層画像の文字情報であることを特徴としている。例えば、第2の記憶手段に記憶する第2のデータを階層画像の文字情報とすることで、映像がなくても文字だけを見ることができればよいという顧客の要望に答えることができる。
【0024】
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の発明において、前記第1の記憶手段からのデータ読み出しにエラーが発生した場合に、該読み出しエラーが発生したデータを修復するデータ修復手段を有することを特徴としている。読み出しエラーが発生したデータを修復することで例えば画像データであるならば、正常な画像を提供することができる。
【0025】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記データ修復手段は、第2の記憶手段から読み出したデータを選択することでデータを修復することを特徴としている。第2の記憶手段から読み出したデータを選択してデータを修復することで、修復作業の処理速度を向上させることができる。
【0026】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記データ修復手段は、前記第1の記憶手段から読み出したデータと第2の記憶手段から読み出したデータとを合成することでデータを修復することを特徴としている。第1の記憶手段に記憶したデータが階層画像の背景または写真データであり、第2の記憶手段に記憶したデータが階層画像の文字情報であった場合に、これらの階層データを合成した画像を出力することができる。
【0027】
請求項12記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出し方法であって、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し工程と、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程により前記読み出されたデータに不良データが含まれると判定された場合には、前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力する選択工程と、を有することを特徴としている。第1の記憶手段から読み出したデータが不良データであった場合には、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出しをなくし、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0028】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明において、前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数工程と、不良データが発生した回数を前記計数工程により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないように前記データ読み出し工程を設定する設定工程と、を有することを特徴としている。不良データが発生した回数を計数手段により計数した結果が、所定の基準値よりも大きい場合に、第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにすることで、データの再読み込み動作が繰り返し行われることによるデータの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0029】
請求項14記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出し方法であって、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し工程と、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定工程と、前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数工程と、前記第1の計数工程により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように選択する出力選択工程と、を有することを特徴としている。第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数が所定回数を超えた場合に、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出し動作が繰り返されることによる、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0030】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明において、第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数工程と、前記第2の計数工程の計数値を所定の基準値と比較し、該基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないように前記データ読み出し工程を設定する設定工程と、を有することを特徴としている。第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数し、基準値を超えた場合にエラー発生の頻度が高いと判定する。従って、エラー発生頻度が高い時に第1の記憶手段へのデータ再読み込み動作が行われないようにして、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0031】
請求項16記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出しプログラムであって、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し処理と、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定処理と、前記判定処理により前記読み出されたデータに不良データが含まれると判定された場合には、前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力する選択処理と、を実行することを特徴としている。第1の記憶手段から読み出したデータが不良データであった場合には、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出しをなくし、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0032】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の発明において、前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数処理と、不良データが発生した回数を前記計数処理により計数した結果が所定の基準値よりも大きいか否かを比較する比較工程と、を実行し、前記計数処理により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにしたことを特徴としている。不良データが発生した回数を計数手段により計数した結果が、所定の基準値よりも大きい場合に、第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにすることで、データの再読み込み動作が繰り返し行われることによるデータの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0033】
請求項18記載の発明は、データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出しプログラムであって、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し処理と、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定処理と、前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数処理と、前記第1の計数工程により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように選択する出力選択処理と、を実行することを特徴としている。第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数が所定回数を超えた場合に、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出し動作が繰り返されることによる、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0034】
請求項19記載の発明は、請求項18記載の発明において、第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数処理を実行し、前記第2の計数工程の計数値を所定の基準値と比較する比較工程と、を実行し、前記第2の計数工程の計数値が、前記基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないようにしたことを特徴としている。第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数し、基準値を超えた場合にエラー発生の頻度が高いと判定する。従って、エラー発生頻度が高い時に第1の記憶手段へのデータ再読み込み動作が行われないようにして、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0036】
まず、図1を参照しながら本実施形態の構成を説明する。
図1に示されるように本実施形態は、画像入力部100と、格納データ生成部200と、格納先制御部300と、第1の記憶装置400と、第2の記憶装置500と、エラー検出部600と、動作モード設定部700と、データ修復部800と、画像出力部900とを有している。
【0037】
画像入力部100は、外部からの画像データ入力のインタフェースを受けもつ。画像入力部100は、スキャナ等の入力装置とのデータのやり取りを調整する機能を具備している。
【0038】
格納データ生成部200は、第1の記憶装置400、第2の記憶装置500に格納するデータを生成するものである。1種類ないし2種類のデータが生成され、第1の記憶装置400と第2の記憶装置500にそれぞれ記憶される。データの生成方法については、以下に詳述する。
【0039】
格納先制御部300は、格納データ生成部200で生成されたデータを第1の記憶装置400、第2の記憶装置500の両方、またはいずれかに格納するかを制御するものである。
【0040】
第1の記憶装置400は、格納先制御部300から選択的に出力されたデータを記憶するための装置である。なお、第1の記憶装置400には、HDDのような安価で大容量の記憶装置を適用し、リードライトのアクセスモードがリトライ処理する/しないを制御できるものとする。
【0041】
第2の記憶装置500は、格納先制御部300から選択的に出力された格納データを記憶するための装置である。第2の記憶装置500としては半導体メモリやSCSI等のHDDよりも高速で動作する記憶装置が適用される。
【0042】
エラー検出部600は、第1の記憶装置400からの所定量のデータの読み出しの間、または所定の基準時間内に複数回のエラーが発生したかどうかを示す情報を第1の記憶装置400から読み出す。エラーが発生していた場合には、データ修復部800に通知する。また、エラー検出回数を計上し、動作モード設定部700に検出した回数を出力する。
【0043】
動作モード設定部700は、エラー検出部600が出力するエラー検出回数に応じて、第1の記憶装置400からのデータ読み出しをリトライ処理するモードとしないモードとのいずれかに設定する。
【0044】
データ修復部800は、第1の記憶装置400と、第2の記憶装置500からデータを読み出し、これと並行して実行されるエラー検出部600のエラー検出結果をうけて、エラーがない場合には、第1の記憶装置400から入力されたデータを画像データに生成して出力し、エラーがある場合には、第2の記憶装置500から入力されたデータを画像データに生成して出力する。また、エラーがある場合には、第2の記憶装置500から入力されたデータを参照し、第1の記憶装置400から入力されたデータを修復して出力する場合もある。
【0045】
画像出力部900は、データ修復部800で生成された画像データを外部装置に転送すべく、適切なインタフェースで出力する。
【0046】
上記各部のより詳細な構成及び動作について説明する。
まず、画像入力部100について説明する。
画像入力部100は、外部装置から転送されてくる画像データをPCIやさまざまなインタフェースで受け取り、次段の格納データ生成部200に渡す。図2には、画像データをページ同期信号とライン同期信号とともに転送する場合のタイミングチャートの一例が示されている。入力される画像は、スキャナ(図示していない)から入力され画像処理された画像データや、本装置外で生成された圧縮データや低解像度画像などを扱う。なお、圧縮データや低解像度画像が直接入ってくる場合には、次段の格納データ生成部200での処理は省略される。
【0047】
次に格納データ生成部200について説明する。
まず、生成するデータが圧縮データである場合の格納データ生成部200の構成を図3を参照しながら説明する。
第1の圧縮部201は、通常の圧縮率を確保するのに十分な画像圧縮処理を行うブロックであり、第2の圧縮部202は、第1の圧縮部201の圧縮率より大きい圧縮率で画像を圧縮するブロックである。
【0048】
図4は、図3に示す第1の圧縮部201と第2の圧縮部202にJPEG圧縮を適用した場合の構成を示すブロック図である。
図4において、DCT変換部211、215は離散コサイン変換を行うブロックである。量子化部212、216は、離散コサイン変換処理後のデータレベルの制限を行うブロックである。量子化テーブル214、218は量子化部212、216が量子化に使用するのに必要なデータを記録したテーブルである。エントロピー符号化部213、217では、一般的にハフマン符号化が行われる。ここで、第1の圧縮部201に相当する処理部は、DCT変換部211と、量子化部212と、量子化テーブル214と、エントロピー符号化部213であり、第2の圧縮部202に相当するのは、DCT変換部215と、量子化部216と、量子化テーブル218と、エントロピー符号化217である。また、圧縮率を制御するのは量子化テーブル214、218であり、特に量子化テーブル218は高い圧縮率が得られるように設定されている。
【0049】
図5には、図4に示されたDCT変換部211と215、量子化部212と216、エントロピー符号化部213と217を第1の圧縮部201と第2の圧縮部202で共通化し、量子化テーブルだけを切り替えて処理する場合の構成が示されている。量子化テーブル224、225を切り替え信号にて切り替えることで、通常圧縮データ、高圧縮データを生成することができる。
【0050】
また、図6には、解像度変換を行う場合の格納データ生成部200の構成が示されている。
第1の解像度変換部231は、入力画像と同じか、この入力画像よりも低い解像度の画像を生成する。第2の解像度変換部232は、第1の解像度変換部231が生成する画像より低い解像度の画像を生成することで、よりデータサイズの小さい画像を得ることができる。なお、解像度変換の方式については、特開平10−178540号公報が本出願人より提案されており、これに準ずるものを適用することで実現可能である。
【0051】
図7には、階層画像を生成する場合の格納データ生成部200の構成が示されている。
第1の階層画像生成部241は、主に背景や写真情報をもったデータを生成かつ圧縮する。第2の階層画像生成部242は、主に文字情報をもったデータを生成かつ圧縮する。第2の階層画像生成部242で生成された文字情報に関する階層画像の圧縮は、高圧縮率を得ることが可能であり、データ量を少なくすることができる。なお、階層画像生成処理の具体的な方式は、特開2002−368986号公報に開示された方法を用いることができる。なお、生成するデータは、1ライン単位ないしは数ライン単位が望ましい。なぜならば、後述するデータ修復部800は、1ライン単位、あるいは数ライン単位で、エラー検出部600の結果を参照し、正しいデータに修復するためである。これは、処理内容が解像度変換であっても、階層画像生成であっても同様である。
【0052】
次に、図8を参照しながら格納先制御部300について説明する。
格納先制御部300は、格納データ生成部200によって生成されたデータを第1の記憶装置400、第2の記憶装置500のどちらに格納するのかを決定する。第1の記憶装置400には、格納データ生成部200の図3に示す第1の圧縮部201、図6に示す第1の解像度変換部231、図7に示す第1の階層画像生成部241のいずれかによって生成されたデータを直接出力する。また、第2の記憶装置500には、格納データ生成部200の図3に示す第1の圧縮部201、図6に示す第1の解像度変換部231、図7に示す第1の階層画像生成部241のいずれかによって生成されたデータを出力するのか、または、格納データ生成部200の図3に示す第2の圧縮部202、第2の解像度変換部232、第2の階層画像生成部242のいずれかによって生成されたデータを出力するのかを選択部301により選択する。
【0053】
なお、この選択部301には、画像処理装置による印刷動作が初回プリントかどうかを示す情報が上位装置から入力される。この初回プリントか否かを示す情報により選択部301は、1部目の印刷時には、格納データ生成部200の第1の圧縮部201、第1の解像度変換部231、第1の階層画像生成部241のいずれかのデータを出力し、2部目には、格納データ生成部200の第2の圧縮部202、第2の解像度変換部232、第2の階層画像生成部242のいずれかのデータを出力するようにモード設定する。また、選択部301が1部目のモード設定で動作している場合に、本装置は第2の記憶装置500に格納されたデータをデータ修復部800を介して画像出力部900に送り出すとともに、第1の記憶装置400にデータを格納し、2部目からは、第1の記憶装置400からデータを読み出すようにしてもよい。この場合、FPOT[First Print Output Time]を短縮しつつ、HDDを利用したプリント動作を実現することが可能となる。
【0054】
次に、図9を参照しながら第1の記憶装置400の構成について詳述する。第1の記憶装置として使用するのは、IDE(Integrated Device Electronics)のHDDに準じたものであって、HDDからの読み出し時にバッドセクタがあってもリトライ処理しないように制御できるものを想定する。一般的なPC向けのHDDとは異なり、このようなにリトライ処理を制御するHDDは、主にAV機器向けの特殊用途としてHDD内部の制御プログラムが変更されたものである。
【0055】
図9に、第1の記憶装置400の具体的な構成を示す。HDD本体400は、外部インタフェース信号を介してアクセスされる。磁気メディア401は、HDDのデバイス本体であり、ヘッド402を介して磁気情報として記録される。ヘッド402の位置、および、磁気メディア401の回転速度などの制御は、サーボ制御部406にて適切に制御される。リードライト制御部403では、ヘッド402を介して磁気情報のリードライトが行われる。なお、リードライト制御部403に、読み出したデータが不良かどうかを確認する機構が盛り込まれている。
【0056】
ここで、リトライ動作モードである場合は、正しいデータが読み込まれるまで再度アクセスが行われるが、再アクセス回数には上限が設定されている。また、リトライ処理しない動作モードである場合は、リードライト制御部403は、不良データが読み込まれても、再アクセスは行わず、ダミーデータとして例えば、その前のデータをつけるなどして、一旦、キャッシュメモリ404に格納する。リトライ処理する/しないのいずれのモードの場合でも、不良データがアクセスされた場合には、制御及び外部インタフェース部405にその旨を通知し、同ブロック内のレジスタにその情報が掲載される。
【0057】
制御部及び外部インタフェース部405では、読み出されたデータを格納しているキャッシュメモリ404にアクセスし、外部インタフェースからの要求に応じてデータを出力する。
【0058】
また、第2の記憶装置500は、振動や経時変化があっても安定してアクセスができる記憶装置を適用する。具体的には、SynchronousDRAMのような半導体メモリを配置する。
【0059】
次に、図10を参照しながらエラー検出部600の動作手順を説明する。
本ブロックは、第1の記憶装置400のレジスタにアクセスすることで、不良エラーが発生したかどうかを判断している。データ読み出し開始を受けて(ステップS1)、第1の記憶装置400のレジスタステータスを確認する(ステップS2)。レジスタ内容がエラー発生であれば(ステップS3/YES)、エラーが発生したことをデータ修復部800に通知する(ステップS5)。また、エラー検出部600は、エラー発生の回数をカウントアップする。この回数は、1ライン単位、1ページ単位、1日単位など所定の間隔で行う。1ライン単位や1ページ単位でのエラー発生回数の計数は、振動などの影響による局所的なHDDのアクセス不良を把握するためのものである。また、1日単位でのエラー発生回数の計数は、HDDの経時変化によるアクセス不良を把握するためのものである。この情報は、各単位毎の情報で、動作モード設定部700に出力されて、リトライ処理する/しないのモード切り替えに参照される。
【0060】
また、制御及び外部インタフェース部405のレジスタを確認した際にエラーがなかった場合には(ステップS3/NO)、エラーなしがデータ修復部800に通知される。
【0061】
1ライン分のデータ読み出しが終了した時点で(ステップS7/YES)、一旦ライン単位のエラー発生回数をまとめる(ステップS8)。また、1ページ分のデータ読み出しが終了すると(ステップS9/YES)、ページ単位のエラー発生回数をまとめる(ステップS10)。ここまでの処理が1ページ分の処理を行う上での処理フローである。1日単位のエラー発生回数は電源OFF時、あるいは図示しないタイマで1日の終了時を確認して計数する。
【0062】
次に、エラー検出部600からエラー情報の転送を受けて動作するデータ修復部800の詳細について図11を参照しながら説明する。なお、ここでは、第1の記憶装置400には通常圧縮されたデータ、第2の記憶装置500には高圧縮データが格納されているものとする。データ修復部800は、第1の記憶装置400、および第2の記憶装置500に記憶されたデータをライン単位で同時に読み出し、一旦ラインバッファ801、804にそれぞれ格納する。
【0063】
格納されたデータは第1の伸長部802、第2の伸長部805で画像データに戻される。選択部803は、エラー検出部600により、第1の記憶部400からのデータの読み出しに所定回のエラーが発生した旨の通知を受けると、第2の伸長部805の出力を選択して画像出力部900に出力する。また、エラー発生部600からの通知によりエラーが発生していないならば、第1の伸長部802の出力を選択する。これによって、装置全体の転送速度を落とさずに適正な画像を出力しつづけることが可能となる。
【0064】
また、図12には、第1の記憶装置400、および第2の記憶装置500に階層画像を格納した場合のデータ修復部800の構成を示されている。
第1の記憶装置400には、背景や写真情報が格納されており、第2の記憶装置500には、文字情報の画像が格納されている。背景や写真情報は、近隣ラインの情報をそのまま割り当てても、画質に甚大な影響が出ない。したがって、第1の記憶装置400のデータは、ラインバッファ811、812に格納され、エラー検出部600によりエラーが所定回発生した旨の通知を受けると、ラインバッファ812からのデータを選択部813で選択する。その後第1の画像生成部814にて画像が生成される。一方、第2の記憶装置500のデータは、ラインバッファ815に格納され、第2の画像生成部816で画像生成され、合成部817にて各々の画像が合成され、1つの画像として出力される。
【0065】
画像出力部900について説明する。
データ修復部800からの修復後の画像データを入力し、外部装置にPCIなどの所定のインタフェースに基づいて転送する。インタフェースの一例は、図2に示したとおりである。
【0066】
次に、図13に示されたフローチャートを参照しながら動作モード設定部700の動作手順を説明する。このフローは、エラー発生回数をライン単位で確認する場合の動作例である。また、動作モード設定部700が第1の記憶装置400の動作モードを設定するには、制御および外部インタフェース部405内のレジスタを介して設定する。
まず、動作モード設定部700は、初期状態での動作モードを設定する(ステップS11)。この場合の動作モードは、リトライ処理する/しないのどちらでもよい。以下ではリトライが設定されている場合について説明する。次に、動作モード設定部700は、エラーの発生回数に応じて自動モード変更をするように設定されているか否かを確認する(ステップS12)。自動モード変更が設定されていない場合には(ステップS12/NO)、この処理を抜ける。
【0067】
次に1ライン分のデータの読み込み終了時に更新されるエラー発生回数を頻度情報として入力する(ステップS13)。入力した頻度が所定値1以上かどうかを確認し(ステップS14)、所定値1以下であれば第1の記憶装置400をリトライ処理を行うように設定する。これによって、エラー検出回数が少ない場合には、リトライ処理が本システム全体の動作速度低下に大きな影響を及ぼさないと判断しリトライ処理のまま動作を継続する(ステップS17)。
【0068】
また、頻度が所定値1以上であった場合には、さらに所定値2以上であるか否かを確認する(ステップS15)。頻度が所定値2よりも小さい場合には(ステップS15/NO)、リトライ処理が頻繁に発生しているため、適正な速度でデータ読み出しが行われていないため、リトライ処理しないに設定して第2の記憶装置500から読み出したデータを使用する。また、頻度が所定値2よりも大きかった場合には(ステップS15/YES)、エラー回数が非常に多く、第1の記憶装置400そのものの状態が悪く、正常動作を続けることが困難であると判断し、エラー通知を上位装置に対して行う。
【0069】
このようにして本実施形態は、第1の記憶装置400からのデータ読み出しにエラーが発生すると、このエラーをエラー検出部600を介してデータ修復部800に通知する。第2の記憶装置500は、第1の記憶装置400よりも高速に動作することができるため、第2の記憶装置500から読み出されたデータをデータ修復部800が選択することにより、第1の記憶装置400としてのHDDからのデータの読み出しにエラーが発生しても記憶装置からのデータ読み出し速度を低下させない。
【0070】
なお、上述した実施形態では、リードライト制御部403に、第1の記憶装置400から読み出したデータが不良かどうかを確認する機構が盛り込まれていた。これに対して、図14に示されるように、第1の記憶装置400は読み出したデータが不良であるか否に関わらずデータ読み出しを継続し、図14に示されるエラー検出部600で、第1の記憶装置400からデータ修復部800に出力されるデータによりデータにエラーが発生しているか否かを判定するものであってもよい。
【0071】
次に添付図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の記憶装置400からのデータ読み出し時に発生するリトライ処理の回数をカウントして、このカウント値が第1の基準時間、または第1の基準量のデータを読み出すまでの間に、あらかじめ定めた値を超えた場合にエラー発生と判断して、第2の記憶装置500から読み出したデータを出力する。このような動作であってもHDDからなる第1の記憶装置400からのデータ読み出し速度の低下をある程度防止することができる。
【0072】
また、エラー発生と判断された回数をカウントして、このカウント値が第2の基準時間、または第2の基準量のデータを読み出すまでの間に、あらかじめ定められた値を超えた場合にエラー発生頻度が高いと判断して、第1の記憶装置400からのデータ読み出しをリトライ処理しないように設定する。
【0073】
上記目的を実現するための本実施形態の動作を以下に説明する。
まず、図15に示されたフローチャートを参照しながらリトライ処理回数に制限を設けて、この回数をカウントする動作手順を説明する。
制御部及び外部インタフェース部405は、リードライト制御部403によるデータ読み出し開始前に、エラー回数カウント用の変数Eをゼロに初期化する(ステップS20)。データの第1の記憶装置400からの読み出しが開始されると、ヘッド402を介してリードライト制御部403にデータが読み込まれ、キャッシュメモリ404にデータが格納される(ステップS21)。制御部及び外部インタフェース部405は、リードライト制御部403に読み込みエラーが発生したか否かを問い合わせる(ステップS22)。エラーが発生していなければ(ステップS22/NO)、そのまま次のデータの読み出しを継続して行う。エラーが発生した場合には(ステップS22/YES)、エラー回数の変数Eをカウントアップして(ステップS23)データの再読み込み(リトライ処理)を行う。次に、制御部及び外部インタフェース部405は、エラー発生回数が所定値以上かどうかを確認する(ステップS24)。ここで、例えば所定値が3であった場合、この時点でE=1であるから、次に、所定数のラインデータの読み込みを終了しているか否かを確認する(ステップS26)。所定数のラインデータの読み込みが終了している場合には(ステップS26/YES)、エラー回数の変数Eの値を0にリセットして(ステップS20)再度エラー回数をカウントする。また、所定数のラインデータの読み込みが終了しないうちに、エラー回数が所定値を超えた場合には(ステップS24/YES)、エラー発生のステータスをレジスタに保持する(ステップS25)。
このようにして本実施形態は、所定数のラインデータの読み込みまでの間に、あらかじめ決められた回数のリトライ処理が発生すると、エラー発生を示すステータスをレジスタに保持する。なお、本実施形態では所定数のラインデータの読み込みの間に発生するエラー回数を基準にエラー発生を判断しているが、あらかじめ決められた時間内に発生するエラー回数を基準にエラー発生を判断してもよい。
【0074】
次に、図16を参照しながらエラー検出部600の動作手順を説明する。
本ブロックは、第1の記憶装置400のレジスタにアクセスすることで、不良エラーが発生したかどうかを判断している。データ読み出し開始を受けて(ステップS30)、第1の記憶装置400のレジスタステータスを確認する(ステップS31)。レジスタ内容がエラー発生であれば(ステップS32/YES)、エラーが発生したことをデータ修復部800に通知する(ステップS34)。次に、エラー検出部600は、エラー発生の頻度をカウントするカウンタをカウントアップする(ステップS35)。また、1ページの読み込みが終了していた場合(ステップS36/YES)、1ページで発生したエラー発生の回数を計上する(ステップS37)。本実施形態のエラー検出部600は1ページのデータ読み込みの間に、エラー発生と判定された回数を計数しているが、判定の基準となる基準量は1ページに限定されるものではなく、所定の時間を基準としてこの時間内に発生するエラー発生を計数するものであってもよい。エラー発生部600は、これによりエラー発生の頻度を算出して動作モード設定部700に通知する。また、エラー検出部600は1ライン単位や1ページ単位などの振動などの影響による局所的なHDDのアクセス不良状況以外に、1日単位でのカウントを行い、HDDの経時変化によるアクセス不良状況を把握してもよい。
【0075】
エラー検出部600でカウントされるエラー発生頻度は、動作モード設定部700に出力されて、リトライ処理する/しないのモード切り替えが行われる。
【0076】
次に、図17を参照しながら動作モード設定部700の動作手順を説明する。本手順は、エラー発生頻度をページ単位で確認しリトライ処理をする/しないを決定する手順である。なお、動作モード設定部700が第1の記憶装置400の動作モードを設定するには、制御部及び外部インタフェース部405内のレジスタを介して設定する。
まず、動作モード設定部700は、初期状態の動作モードを設定する(ステップS40)。この動作モードはリトライ処理する/しないのどちらのモードであってもよい。以下はリトライ処理を実行するが設定されている場合について説明する。さらに、動作モード設定部700は、エラー発生頻度による自動モード変更をするように指定されているかを確認する(ステップS41)。自動モード変更が設定されていればステップS42に進み、そうでないならば、そのまま終了する。
【0077】
次に、動作モード設定部700は、基準となるデータ量のデータの読み込みの間に発生するエラー発生頻度情報をエラー検出部600から取得する(ステップS42)。エラーの発生頻度が所定の第1の基準値以上であるかどうかを確認し、第1の基準値以下であった場合には(ステップS43/NO)、第1の記憶装置400からのデータ読み出しをリトライ処理を実行するに設定する。これによって、エラー発生頻度が少ない場合には、本システム全体の動作速度低下に大きな影響を及ぼさないと解釈し、リセット処理実行モードのままで継続する。
【0078】
また、エラーの発生頻度が所定の第1の基準値以上であり、この第1の基準値よりも値の大きい第2の基準値以下であった場合には(ステップS44/NO)、第1の記憶装置400からのデータ読み出しをリトライ処理しない動作モードに設定する(ステップS45)。これによって、エラー検出回数が大きい場合には、リトライ処理が頻繁に発生しているために適正な速度でデータ転送が行われていないために、リトライ処理しない動作モードに変更してデータ修復動作に切り替えていくことが可能になる。
【0079】
さらにエラーの発生頻度が、所定の第2の基準値よりも大きい場合には(ステップS44/YES)、エラー状態として(図示していない)上位の制御装置に通知する。エラー状態に進んだ場合には、エラー回数が非常に多く、第1の記憶装置400そのものの状態が悪く、正常動作を続けることが困難と判断し、エラー通知を行っている。
【0080】
このように本実施形態は第1の記憶装置400、すなわち、HDDからのデータ読み出しの際に読み出しエラーが複数回発生した場合に、リトライ処理を中止して第2の記憶装置、すなわち半導体メモリからの読み出しデータにてデータを修復する。このため、HDDを使った画像処理装置において、振動や経時変化に起因するアクセス不良が発生しても、転送速度の低下を抑えることが可能となる。
【0081】
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施の形態である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明は、第1の記憶手段から読み出したデータが不良データであった場合には、この第1の記憶手段よりも高速にデータの読み出しが可能な第2の記憶手段からのデータを選択して出力することにより、第1の記憶手段へのデータの再読み出しをなくし、データの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0083】
また、不良データが発生した回数を計数手段により計数した結果が、所定の基準値よりも大きい場合に、第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにすることで、データの再読み込み動作が繰り返し行われることによるデータの読み出し速度の低下を抑えることができる。
【0084】
第1の計数手段により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して第2の記憶手段から読み出したデータを出力することにより、振動や経時変化に起因するデータの読み出し不良が発生しても、データ読み出し速度の低下を防止することができる。
【0085】
また、第2の計数手段の計数値が所定の基準値を超えた場合にエラー発生の頻度が高いと判定して、第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないことで、データ読み出し速度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】画像データ入力インタフェースの一例を示す図である。
【図3】圧縮処理を適用した格納データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図4】JPEG圧縮を適用した格納データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図5】圧縮部にJPEG圧縮を適用した格納データ生成部の他の構成を示すブロック図である。
【図6】解像度変換処理を格納データ生成部に適用した構成を示すブロック図である。
【図7】階層画像生成処理を適用した格納データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図8】格納先制御部の構成を示すブロック図である。
【図9】第1の記憶装置の具体的な構成を示す図である。
【図10】エラー検出部の動作手順を示すフローチャートである。
【図11】データ修復部の構成を説明するブロック図である。
【図12】データ修復部の構成を説明するブロック図である。
【図13】動作モード設定部の動作手順を示したフローチャートである。
【図14】本発明に係る画像処理装置の他の構成を示すブロック図である。
【図15】制御部及び外部インタフェース部の動作手順を示すフローチャートである。
【図16】エラー検出部の動作手順を示すフローチャートである。
【図17】動作モード設定部の動作手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像入力部 200 格納データ生成部
300 格納先制御部 400 第1の記憶装置
500 第2の記憶装置 600 エラー検出部
700 動作モード設定部 800 データ修復部
900 画像出力部
Claims (19)
- データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段からデータを読み出すと共に、該読み出されたデータが不良データであるか否かを判定するデータ読み出し手段と、
を有し、
前記読み出されたデータが不良データであった場合には、第1の記憶手段から再度読み出す動作をすることなく前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数手段と、
不良データが発生した回数を前記計数手段により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないように前記データ読み出し手段を設定する設定手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段からデータを読み出すと共に、該読み出されたデータが不良データであるか否かを判定するデータ読み出し手段と、
前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数手段と、
前記第1の計数手段により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように制御する出力制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数手段と、
前記第2の計数手段の計数値を所定の基準値と比較し、該基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないように前記データ読み出し手段を設定する設定手段と、
を有することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 - 入力した画像データから格納に適した第1のデータと、該第1のデータよりも小容量の第2のデータを生成する格納データ生成手段と、
第1のデータと第2のデータを第1の記憶手段と第2の記憶手段にそれぞれ選択的に格納する格納先制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記第2のデータは、前記第1のデータよりも高圧縮のデータであることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
- 前記第2のデータは前記第1のデータよりも低解像度のデータであることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
- 前記第1のデータは、階層画像の背景または写真データであり、前記第2のデータは階層画像の文字情報であることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
- 前記第1の記憶手段からのデータ読み出しにエラーが発生した場合に、該読み出しエラーが発生したデータを修復するデータ修復手段を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記データ修復手段は、第2の記憶手段から読み出したデータを選択することでデータを修復することを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
- 前記データ修復手段は、前記第1の記憶手段から読み出したデータと第2の記憶手段から読み出したデータとを合成することでデータを修復することを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
- データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出し方法であって、
前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し工程と、
前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記読み出されたデータに不良データが含まれると判定された場合には、前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力する選択工程と、
を有することを特徴とするデータ読み出し方法。 - 前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数工程と、
不良データが発生した回数を前記計数工程により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないように前記データ読み出し工程を設定する設定工程と、
を有することを特徴とする請求項12記載のデータ読み出し方法。 - データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出し方法であって、
前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し工程と、
前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定工程と、
前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数工程と、
前記第1の計数工程により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように選択する出力選択工程と、
を有することを特徴とするデータ読み出し方法。 - 第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数工程と、
前記第2の計数工程の計数値を所定の基準値と比較し、該基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないように前記データ読み出し工程を設定する設定工程と、
を有することを特徴とする請求項14記載のデータ読み出し方法。 - データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出しプログラムであって、
前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し処理と、
前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理により前記読み出されたデータに不良データが含まれると判定された場合には、前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力する選択処理と、
を実行することを特徴とするデータ読み出しプログラム。 - 前記第1の記憶手段からの所定量のデータ読み出しの間、または所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となる回数を計数する計数処理と、
不良データが発生した回数を前記計数処理により計数した結果が所定の基準値よりも大きいか否かを比較する比較工程と、を実行し、
前記計数処理により計数した結果が所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の記憶手段からのデータの再読み込み動作を行わないようにしたことを特徴とする請求項16記載のデータ読み出しプログラム。 - データの再読み出し動作が可能な第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段よりもデータの高速読み出しが可能な第2の記憶手段と、を有する画像処理装置のデータ読み出しプログラムであって、
前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段からデータを読み出すデータ読み出し処理と、
前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良データであるか否かを判定する判定処理と、
前記第1の記憶手段からの第1の所定量のデータ読み出しの間、または第1の所定時間の間に、前記第1の記憶手段から読み出されたデータが不良となりデータの再読み込みが行われた回数を計数する第1の計数処理と、
前記第1の計数工程により所定回数の再読み出し動作を計数した場合に、エラー発生と判断して前記第2の記憶手段から読み出したデータを出力するように選択する出力選択処理と、
を実行することを特徴とするデータ読み出しプログラム。 - 第2の所定量のデータ読み出しの間、または第2の所定時間の間に、前記エラー発生と判定された回数を計数する第2の計数処理を実行し、
前記第2の計数工程の計数値を所定の基準値と比較する比較工程と、を実行し、
前記第2の計数工程の計数値が、前記基準値を超えた場合に前記エラー発生の頻度が高いと判定し、前記第1の記憶手段からの再読み出し動作を行わないようにしたことを特徴とする請求項18記載のデータ読み出しプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2003198690A JP2005039434A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | 画像処理装置、データ読み出し方法、およびデータ読み出しプログラム |
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JP2003198690A JP2005039434A (ja) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | 画像処理装置、データ読み出し方法、およびデータ読み出しプログラム |
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JP2012086631A (ja) * | 2010-10-18 | 2012-05-10 | Denso Corp | 車載電子制御装置 |
-
2003
- 2003-07-17 JP JP2003198690A patent/JP2005039434A/ja active Pending
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