JP2005039085A - 電磁界シールドおよび/または静電対策用のパイプ、並びにそれらの継ぎ手 - Google Patents
電磁界シールドおよび/または静電対策用のパイプ、並びにそれらの継ぎ手 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005039085A JP2005039085A JP2003275329A JP2003275329A JP2005039085A JP 2005039085 A JP2005039085 A JP 2005039085A JP 2003275329 A JP2003275329 A JP 2003275329A JP 2003275329 A JP2003275329 A JP 2003275329A JP 2005039085 A JP2005039085 A JP 2005039085A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- conductive
- joint
- plastic
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
【課題】 外力からの衝撃等によって、電磁界シールドおよび静電対策効果が損なわれることのない安価な電気ケーブル収容用パイプおよび継ぎ手を提供する。
【解決手段】 本発明の電磁界シールド対策用のパイプおよび継ぎ手は、プラスチック材に導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる層を有する。また、本発明の静電対策用のパイプおよび継ぎ手は、プラスチック材に導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチックからなる層を有する。また、上記継ぎ手は、それぞれ両端間に上記導電プラスチックからなる層が連通している。
【選択図】 図3
【解決手段】 本発明の電磁界シールド対策用のパイプおよび継ぎ手は、プラスチック材に導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる層を有する。また、本発明の静電対策用のパイプおよび継ぎ手は、プラスチック材に導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチックからなる層を有する。また、上記継ぎ手は、それぞれ両端間に上記導電プラスチックからなる層が連通している。
【選択図】 図3
Description
本発明は、電気ケーブル等を敷設する際に、該ケーブルを収容して外力から保護するとともに、電磁界シールドや静電気から保護する合成樹脂製のパイプおよびその継ぎ手に関するものである。
従来の電気ケーブル収容用のパイプ部材および継ぎ手は、一般に、電磁界および静電気から電気ケーブルを保護するために、絶縁性の合成樹脂製パイプの外表面に、導電性金属フィルムで一体に覆ったものや金属蒸着で表面を覆ったもの等が知られている。
しかし、パイプの外表面に導電性金属フィルムや金属蒸着で覆ったものは、輸送中や取り扱い中にパイプ同士もしくは他部材との接触、衝突等によって前記金属フィルムや金属蒸着層が容易に剥がれたり欠損したりすることがあり、これによって電磁界シールド効果や静電気からの保護効果が損なわれるという問題があった。さらに、導電性金属フィルムの被覆や金属蒸着に要するコストによりパイプが高価になるという難点もあった。
そこで、内層を電気絶縁性プラスチック材、外層を導電性プラスチック材とする数層からなる単一部材構造のパイプ部材、およびこのパイプ部材を連結する単一層の導電性プラスチック材からなる連結部材が提案されている(特許文献1参照)。
この発明では、パイプ部材の外表面に、導電性金属フィルムや金属蒸着による導電薄層を形成するのではなく、パイプ部材を形成するプラスチック材そのものに導電性を形成する構成であるため、外力によるパイプ部材表面の傷等により導電性が損なわれることがなくなる等の効果が想定されているものと思われる。
特願平10−511524号公報
この発明では、パイプ部材の外表面に、導電性金属フィルムや金属蒸着による導電薄層を形成するのではなく、パイプ部材を形成するプラスチック材そのものに導電性を形成する構成であるため、外力によるパイプ部材表面の傷等により導電性が損なわれることがなくなる等の効果が想定されているものと思われる。
しかし、上記発明では、導電性プラスチック材は、「プラスチックに導電性材料(たとえば、炭素繊維、グラファイト、またはカーボンブラック)を混合することにより作られる。」とされているのみで、 プラスチック材に混入する導電性材料の混合割合や具備すべき物性等、具体的態様が示されていない。
すなわち、パイプ材に、電磁界シールドおよび静電対策効果を十分に発揮させ、さらにパイプとしての剛性を保持するには、導電性プラスチック材は、プラスチック材に混入させる導電性材料の配合割合、および体積抵抗率によって左右されるものである。
すなわち、パイプ材に、電磁界シールドおよび静電対策効果を十分に発揮させ、さらにパイプとしての剛性を保持するには、導電性プラスチック材は、プラスチック材に混入させる導電性材料の配合割合、および体積抵抗率によって左右されるものである。
したがって、本発明の課題は、外力からの衝撃等によって電磁界シールドおよび静電対策効果が損なわれることのない安価な電気ケーブル収納用パイプおよびその継ぎ手を提供することにある。
本発明の電磁界シールド用のパイプは、プラスチック材に導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる層(以下、導電プラスチック層と略記する。)を有する構成である。
このパイプは、内層が絶縁プラスチックからなり、外層が導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックとしてもよい。
また、本発明の電磁界シールド対策用の継ぎ手は、導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる層を、接続されるパイプ間に連通し得る態様である。
このパイプは、内層が絶縁プラスチックからなり、外層が導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックとしてもよい。
また、本発明の電磁界シールド対策用の継ぎ手は、導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる層を、接続されるパイプ間に連通し得る態様である。
本発明の静電対策用のパイプは、導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチック層を有する構成である。
このパイプは、内層が絶縁プラスチックからなり、外層が導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチックとしてもよい。
また、本発明の静電対策用の継ぎ手は、導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチック層を、接続されるパイプ間に連通し得る態様となっている。
このパイプは、内層が絶縁プラスチックからなり、外層が導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチックとしてもよい。
また、本発明の静電対策用の継ぎ手は、導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチック層を、接続されるパイプ間に連通し得る態様となっている。
本発明によれば、外表面に導電性フィルムないし金属蒸着膜を形成させた従来の電気ケーブル収容用パイプ、継ぎ手に比べて、外力からの衝撃等によって外表面の欠損や剥がれ等による電磁界シールド効果や静電対策が損なわれることがなく、電磁界シールド対策および静電対策効果を十分に発揮できる安価な電気ケーブル等の収容用のパイプおよびその継ぎ手を提供できる。
また、本発明のパイプおよび継ぎ手に形成する導電プラスチック層の態様によって、簡易にパイプの連結部の導電性を確保できる。
さらに、従来品と比べ軽量であり、着色も可能となるので色分けして収容する電気ケーブルの選別を容易にすることができ、輸送時の取り扱いが容易になる。
また、本発明のパイプおよび継ぎ手に形成する導電プラスチック層の態様によって、簡易にパイプの連結部の導電性を確保できる。
さらに、従来品と比べ軽量であり、着色も可能となるので色分けして収容する電気ケーブルの選別を容易にすることができ、輸送時の取り扱いが容易になる。
本発明のパイプおよび継ぎ手を構成する導電プラスチック層に使用される導電材料としては、カーボンブラック、炭素繊維、グラファイト、金属粉、金属繊維紛、表面に金属層を有するプラスチックないしセラミックス粉等が挙げられる。
また、導電材料が混入されるプラスチック材としては、本発明の用途に適応した材料であれば特に制限はないが、例えば、塩化ビニル系樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;などが例示される。
また、導電材料が混入されるプラスチック材としては、本発明の用途に適応した材料であれば特に制限はないが、例えば、塩化ビニル系樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂;などが例示される。
本発明のパイプおよび継ぎ手は、その用途に応じて、電磁界シールド対策用もしくは静電対策用に適した体積抵抗率を得るように、プラスチック材料に混合させる導電材料の配合割合を決定する。
電磁界シールド対策用のパイプおよび継ぎ手を構成するためには、パイプを形成する導電プラスチック層は、プラスチック材料に混合させる導電材料を10〜30重量%混合して体積抵抗率が10Ωcm以下になるようにする必要がある。
プラスチック材料に混合する導電材料の割合が10重量%より少ないと体積抵抗率が10Ωcm以上となって電界遮蔽能力が低下し、30重量%を超えると物性強度の低下により剥離、欠損が生じる可能性がある。
電磁界シールド対策用のパイプおよび継ぎ手を構成するためには、パイプを形成する導電プラスチック層は、プラスチック材料に混合させる導電材料を10〜30重量%混合して体積抵抗率が10Ωcm以下になるようにする必要がある。
プラスチック材料に混合する導電材料の割合が10重量%より少ないと体積抵抗率が10Ωcm以上となって電界遮蔽能力が低下し、30重量%を超えると物性強度の低下により剥離、欠損が生じる可能性がある。
また、静電対策用のパイプおよび継ぎ手を構成するためには、パイプを形成する導電プラスチック層は、プラスチック材料に導電材料を10-1〜10重量%混合して体積抵抗率が103〜109Ωcmの範囲になるようにする必要がある。
プラスチック材料に混合する導電材料の割合が10-1重量%より少ないと体積抵抗率が109Ωcm以上となり、導電性が低下し、帯電した静電気を逃せなくなり、10重量%を超えると103Ωcm以下となり、導電性が高くなり、帯電し易くなる。
プラスチック材料に混合する導電材料の割合が10-1重量%より少ないと体積抵抗率が109Ωcm以上となり、導電性が低下し、帯電した静電気を逃せなくなり、10重量%を超えると103Ωcm以下となり、導電性が高くなり、帯電し易くなる。
本発明のパイプは、導電プラスチック層のみからなることもできる。しかし、導電材料を混入したプラスチックは強度が低下する傾向があるので、導電材料を混入しない絶縁プラスチックと積層させることもできる。
導電プラスチック層および/または絶縁プラスチック層は、複数層とすることもできる。例えば、外層を導電プラスチック層、内層を絶縁プラスチック層とすることもでき、また、外層から内層に向かって、絶縁−導電−絶縁とすることもできる。積層パイプとするには、共押出し等を利用するのが好ましい。
導電プラスチック層および/または絶縁プラスチック層は、複数層とすることもできる。例えば、外層を導電プラスチック層、内層を絶縁プラスチック層とすることもでき、また、外層から内層に向かって、絶縁−導電−絶縁とすることもできる。積層パイプとするには、共押出し等を利用するのが好ましい。
以下、本発明の一実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1の(a)、(b)は、本発明のパイプの一例を示す模式的な部分断面斜視図であり、図2の(a)、(b)は、本発明の継ぎ手の一例を示す模式的な断面図である。また、図3の(a)、(b)は、本発明の継ぎ手の他の例を示すもので、本発明のパイプを連結させた状態の模式的な概略断面図である。
図1の(a)、(b)は、本発明のパイプの一例を示す模式的な部分断面斜視図であり、図2の(a)、(b)は、本発明の継ぎ手の一例を示す模式的な断面図である。また、図3の(a)、(b)は、本発明の継ぎ手の他の例を示すもので、本発明のパイプを連結させた状態の模式的な概略断面図である。
本発明のパイプおよび継ぎ手は、電磁界シールド対策用、静電対策用のいずれも形状に相違はなく、共にプラスチック材料に、カーボンブラックを混合させた導電プラスチック層を設けている。
この導電プラスチック層は、パイプでは、図1の(a)に示すように、パイプ1の全体を導電プラスチック層2で形成するようにしても良く、また図1の(b)に示すように、パイプ1を外層aと内層bに分け、外層aに導電プラスチック層2を設け、内層bに絶縁プラスチック層3を設けるようにしても良い。
さらに、図示していないが、外層aに絶縁プラスチック層を設け、内層に導電プラスチック層を設けるようにしても良い。
この導電プラスチック層は、パイプでは、図1の(a)に示すように、パイプ1の全体を導電プラスチック層2で形成するようにしても良く、また図1の(b)に示すように、パイプ1を外層aと内層bに分け、外層aに導電プラスチック層2を設け、内層bに絶縁プラスチック層3を設けるようにしても良い。
さらに、図示していないが、外層aに絶縁プラスチック層を設け、内層に導電プラスチック層を設けるようにしても良い。
また、本発明の継ぎ手では、導電プラスチック層は、接続されるパイプ間を連通させ得る態様となっていることが重要である。この連通の態様としては、図2(a)に示すように、継ぎ手4の全体を導電プラスチック層12で形成して連通させてもよく、また、図2(b)に示すように、外層aを導電プラスチック層12とし、内層bを絶縁プラスチック層13としたり、その反対に、外層を導電プラスチックとし、内層を絶縁プラスチックとする等、複数構造に形成して連通させてもよい。
その他、継ぎ手の両端間を導電プラスチック層で連通させた構成例を図3に示す。
図3(a)の継ぎ手は、肉厚部分の外層aが絶縁プラスチック層13、内層bが導電プラスチック層12からなる管状の継ぎ手である。この継ぎ手4は、両端開口部より管路内に、本発明の、外層aが導電プラスチック層2、内層bが絶縁プラスチック層3からなる二本のパイプ11、11’を、それぞれ挿入させて、管路内でパイプ11、11’の対向端部を当接させて連結させている。
この継ぎ手により、パイプ11、11’ と継ぎ手4の導電プラスチック層がそれぞれ接触連通した状態となって、パイプ11、11’ と継ぎ手4の導通状態が実現できる。
図3(a)の継ぎ手は、肉厚部分の外層aが絶縁プラスチック層13、内層bが導電プラスチック層12からなる管状の継ぎ手である。この継ぎ手4は、両端開口部より管路内に、本発明の、外層aが導電プラスチック層2、内層bが絶縁プラスチック層3からなる二本のパイプ11、11’を、それぞれ挿入させて、管路内でパイプ11、11’の対向端部を当接させて連結させている。
この継ぎ手により、パイプ11、11’ と継ぎ手4の導電プラスチック層がそれぞれ接触連通した状態となって、パイプ11、11’ と継ぎ手4の導通状態が実現できる。
図3(b)の管状の継ぎ手は、外層aが絶縁プラスチック13’で形成され、継ぎ手の内周面の中央部に設けられた環状の突出部5が、導電性プラスチック層12を形成しており、本発明の二本のパイプ11、11’を、それぞれ継ぎ手4の両端開口部から管路内に押し込み突出部5に当接させることにより、パイプ11、11’の導電性プラスチック層2、2’が突出部5を介して導通できるようになっている。
また、継ぎ手は、両端部分で肉厚を減少させることによって、継ぎ手部分で管路の外径が他の部分の外径と近似するものとすることも出来る。さらに、二層構造からなる継ぎ手にあっては、両端部分で一層分を取り除く構造とすることにより、パイプ−継ぎ手−パイプで導電性が絶えることなく連続させることが容易となる。
その他、本発明の継ぎ手は、その両端間に導電プラスチック層が連通できる構成であれば、どのような構成であってもよい。
その他、本発明の継ぎ手は、その両端間に導電プラスチック層が連通できる構成であれば、どのような構成であってもよい。
なお、添付図面では、パイプおよび継ぎ手は、いずれも円筒状のものを示したが、これに限定されるものではなく、断面形状が角形、楕円形等各種形状のパイプおよびそれに対応する継ぎ手に適用できることはいうまでもない。
ポリカーボネート[カリバーPCX、住友ダウ(株)製]100重量部に、ケッチェンブラック[EC、ライオン(株)製]25重量部を加えて混練した後、押出機で外径20mm、内径17mmのパイプ状にして、長さ4mの導電プラスチック層を有する電磁界シールド対策用のパイプを作製した。
また、上記同様の条件により、押出機で外径24mm、内径20mm、長さ80mの、管状の導電プラスチック層を有する電磁界シールド対策用の継ぎ手を作製した。
これらのパイプおよび継ぎ手を、日本ゴム協会標準規格、導電性ゴムおよびプラスチックの体積抵抗率試験方法にて測定したところ、パイプおよび継ぎ手の体積抵抗率が4Ωcmであった。
また、上記同様の条件により、押出機で外径24mm、内径20mm、長さ80mの、管状の導電プラスチック層を有する電磁界シールド対策用の継ぎ手を作製した。
これらのパイプおよび継ぎ手を、日本ゴム協会標準規格、導電性ゴムおよびプラスチックの体積抵抗率試験方法にて測定したところ、パイプおよび継ぎ手の体積抵抗率が4Ωcmであった。
ポリカーボネート[カリバーPCX、(前出)]100重量部に、ケッチェンブラック[EC(前出)]1重量部を加えて混練した導電プラスチックと、ケッチェンブラックを混合しないポリカーボネートからなる絶縁性プラスチックとを二色押出機で押出して、外側の厚み0.5mmの導電プラスチック層、内側の厚み1mmの絶縁プラスチック層を有する実施例1と同サイズの静電対策用パイプを作製した。
また、上記同様の成分および条件により、押出機で外径20mm、内径17mm、内側の導電プラスチック層の厚みが0.5mm、外側の絶縁プラスチック層の厚みが1mmの管状の静電対策用継ぎ手を作製した。
これらのパイプおよび継ぎ手を、実施例1で使用したと同じ日本ゴム協会標準規格の体積抵抗率試験方法にて測定したところ、パイプおよび継ぎ手の体積抵抗率が106Ωcmであった。
また、上記同様の成分および条件により、押出機で外径20mm、内径17mm、内側の導電プラスチック層の厚みが0.5mm、外側の絶縁プラスチック層の厚みが1mmの管状の静電対策用継ぎ手を作製した。
これらのパイプおよび継ぎ手を、実施例1で使用したと同じ日本ゴム協会標準規格の体積抵抗率試験方法にて測定したところ、パイプおよび継ぎ手の体積抵抗率が106Ωcmであった。
本発明の電磁界シールド対策用のパイプおよび継ぎ手は、導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる層を有する構成にすることにより、電界遮蔽能力が、外部放出0.4V/m以下、磁界遮蔽能力が、外部放出0.5A/m以下(遠隔距離50cm)の性能を保持できる。
また、上記構成の導電プラスチック層に、例えば、リン系、臭素系等の難燃材を5〜20重量%混合することにより、UL94 V−0規格をクリアし、建築物についての設置が可能になる。
また、上記構成の導電プラスチック層に、例えば、リン系、臭素系等の難燃材を5〜20重量%混合することにより、UL94 V−0規格をクリアし、建築物についての設置が可能になる。
本発明の電磁界シールド対策用のパイプおよび継ぎ手を使用して電気ケーブルを敷設することにより、精密機器の電磁干渉防止(電磁誘導による誤動作対策)が図れ、また医療用電子機器、コンピュータ機器等、その他電磁干渉の懸念のある機器にも十分に応用することができる。さらに、電磁界の健康障害対策についても有効である。
また、本発明の静電対策用のパイプおよび継ぎ手は、例えば、静電クリーンルームに設置するテーブル、棚等のフレーム等に応用して、冬季の静電対策に有効な製品を実現できる。
1、11、11’ パイプ
2、12、12’ 導電プラスチック層
3、13、13’ 絶縁プラスチック層
4 継ぎ手
5 突出部
a 外層
b 内層
2、12、12’ 導電プラスチック層
3、13、13’ 絶縁プラスチック層
4 継ぎ手
5 突出部
a 外層
b 内層
Claims (6)
- プラスチック材に導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる層を有することを特徴とする電磁界シールド対策用のパイプ。
- 内層が絶縁プラスチックからなり、外層が導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる請求項1に記載の電磁界シールド対策用のパイプ。
- プラスチック材に導電材料を10〜30重量%混合して、体積抵抗率が10Ωcm以下の導電プラスチックからなる層が接続されるパイプ間を連通され得る態様となっていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の電磁界シールド対策用のパイプ用継ぎ手。
- プラスチック材に導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチックからなる層を有することを特徴とする静電対策用のパイプ。
- 内層が絶縁プラスチックからなり、外層が導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチックからなる請求項4に記載の静電対策用のパイプ。
- プラスチック材に導電材料を10-1〜10重量%混合して、体積抵抗率が103〜109Ωcmである導電プラスチックからなる層が、接続されるパイプ間を連通され得る態様となっていることを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載の静電対策用のパイプ用継ぎ手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003275329A JP2005039085A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 電磁界シールドおよび/または静電対策用のパイプ、並びにそれらの継ぎ手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003275329A JP2005039085A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 電磁界シールドおよび/または静電対策用のパイプ、並びにそれらの継ぎ手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005039085A true JP2005039085A (ja) | 2005-02-10 |
Family
ID=34212017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003275329A Pending JP2005039085A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 電磁界シールドおよび/または静電対策用のパイプ、並びにそれらの継ぎ手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005039085A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006310474A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | シールド導電路 |
JP2006310516A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | シールド導電路 |
-
2003
- 2003-07-16 JP JP2003275329A patent/JP2005039085A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006310474A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | シールド導電路 |
JP4511988B2 (ja) * | 2005-04-27 | 2010-07-28 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | シールド導電路 |
JP2006310516A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | シールド導電路 |
JP4562184B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2010-10-13 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | シールド導電路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6281433B1 (en) | Faceplate for network switching apparatus | |
US7276664B2 (en) | Cable with dual layer jacket | |
US9520210B1 (en) | Shielded twisted pair communication cables | |
CA1166338A (en) | Enclosures for electrical apparatus | |
CA2677681A1 (en) | Data cable with cross-twist cabled core profile | |
US8487184B2 (en) | Communication cable | |
KR100979599B1 (ko) | 고속 차동 전송 케이블 | |
US20060021786A1 (en) | Integrated power and data insulated electrical cable having a metallic outer jacket | |
CA2390569C (en) | High voltage cable | |
WO2005093307A1 (ja) | フレキシブル管 | |
TW201230572A (en) | Modular connector for cables or pipes and system comprising such modular connector | |
US6872888B2 (en) | Universally adjustable wire and/or cable enclosure connector for wire and/or cable enclosure systems | |
WO2008142385A1 (en) | Fire-resistant cable | |
JPH0345484B2 (ja) | ||
JPH08287738A (ja) | 高周波用シールド無しの耐火ケーブル | |
US10388434B1 (en) | Twisted pair communication cables having separators formed from a combination of foamed and unfoamed materials | |
JP4589857B2 (ja) | 絶縁被覆層付電線用スリーブおよびその圧縮方法 | |
GB2042818A (en) | Enclosed for electrical apparatus | |
JP2005039085A (ja) | 電磁界シールドおよび/または静電対策用のパイプ、並びにそれらの継ぎ手 | |
US20230261412A1 (en) | Transition coupling for terminating connector and liquidtight conduit fitting | |
US5481069A (en) | Ribbon cable with terminal edge reinforcement | |
JPH11317116A (ja) | 電磁波シールド材料並びにこれを用いた電磁波シールド用シート、電線・ケーブル、及びケーブルカバー | |
CN105976911B (zh) | 一种防尘防潮耐弯曲rs232串口数据线 | |
CN112133487A (zh) | 一种聚乙烯绝缘阻燃聚氯乙烯护套计算机电缆 | |
US10438726B1 (en) | Communication cables incorporating separators with longitudinally spaced radial ridges |