JP2005038678A - バッテリー式電源装置および電池モジュール - Google Patents

バッテリー式電源装置および電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】複数の単電池が直列に接続されてなる電池構造体の配列状態を容易に適宜の状態に変更可能とし、電池構造体の温度分布の均一性を向上させる。
【解決手段】保持部材23により2つの電池構造体22,22を互いの中心軸を平行に、かつ、正負の極性を反転させて保持した。保持部材23の外周面をなす一対の短辺部23B,23Bに一対の凸部23d及び凹部23eを設け、一対の長辺部23A,23Aに保持部材23の中心位置Cに対して点対称に2対の凸部23d及び凹部23eを設けた。電池構造体22の外周面を被覆する被覆部材を保持部材23と一体に設け、被覆部材の周方向に沿って隣り合う第1被覆片27a,27aの間隔Laを第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間隔Lbよりも小さく設定し、第2被覆片27b,27bの間隔Lcを間隔Laよりも大きく、かつ、間隔Lbよりも小さく設定した。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電池からなるバッテリー式電源装置および電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば略箱形のバッテリーケース内に、複数の円柱状のバッテリーセルを、各バッテリーセルの中心軸が平行となるように配列した状態で抱持し、各バッテリーセルの長手方向に交差する方向、つまり各バッテリーセルの中心軸に平行な方向に交差する方向に冷却空気を流通させることで、複数のバッテリーセルを冷却する電池アッセンブリが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電池アッセンブリにおいては、冷却空気の流路となる各バッテリーセル間に、各バッテリーセルの中心軸に平行な方向に伸びる冷却調整用の複数の部材(チューニング突起)が設けられている。これらのチューニング突起は、例えば、各バッテリーセルに吹き付けられる冷却空気の流速が冷却空気の流通方向の上流側から下流側に向かい漸次増大するようにして、例えば各チューニング突起の軸方向に対する断面積を上流側から下流側に向かい漸次増大させることで各バッテリーセル間の間隔つまり冷却空気の流路の断面積を上流側から下流側に向かい漸次狭める流路絞り用のチューニング突起や、例えばバッテリーセルの表面に冷却空気が直接に吹き付けられることを抑制するようにしてバッテリーセルの表面を遮蔽するチューニング突起とされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−255859号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の一例に係る電池アッセンブリにおいては、チューニング突起の断面形状や断面積が冷却空気の流通方向の上流側から下流側に向かい徐々に変化するように形成されており、複数のチューニング突起の製作や配置等に煩雑な手間がかかると共に製作に要する費用が増大してしまうという問題がある。
また、この電池アッセンブリにおいて、バッテリーセルの表面を遮蔽するチューニング突起は、バッテリーセルの外周面を周方向に所定間隔をおいて覆う複数(例えば、4つ)の部材からなり、冷却空気の流通方向の上流側から下流側に向かい、隣り合う部材間の間隔が広くなるように設定されているだけである。すなわちこの電池アッセンブリにおいては、単に、冷却空気が直接に吹き付けられるバッテリーセルの面積を変化させることによって、冷却効率を調整するように設定されているだけであって、例えば冷却空気が直接に吹き付けられるバッテリーセルの表面上の位置や、例えば冷却空気が直接に吹き付けられる際の角度等の冷却状態については考慮されていない。このため、複数のバッテリーセルの温度分布を所望の均一状態に設定することができなくなる虞がある。
また、この電池アッセンブリにおいて、バッテリケース内には、バッテリーセルを挿通するための複数の電池保持孔が形成された板状の複数のバルクヘッドが備えられ、バルクヘッドの電池保持孔にバッテリーセルを装着して固定するようになっている。しかしながら、このような電池アッセンブリにおいては、バルクヘッドに形成された電池保持孔の位置に応じてバッテリケース内でのバッテリーセルの配置位置が固定されてしまい、バッテリケース内にて複数のバッテリーセルの配列状態を適宜に変更することが困難であり、例えばバッテリケースの形状に応じてバルクヘッドを個別に作製する必要が生じ、汎用性を向上させることができないという問題が生じる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、複数のバッテリーセルの配列状態を容易に適宜の状態に変更することができると共に、複数のバッテリーセルの温度分布を所望の均一状態に設定することが可能なバッテリー式電源装置および電池モジュールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、複数の単電池(例えば、実施の形態での単電池21)を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体(例えば、実施の形態での電池構造体22)と、前記電池構造体の外周面を被覆する被覆部材(例えば、実施の形態での被覆部材27、第1被覆部材35、第2被覆部材36)と、前記電池構造体を着脱可能に収容するバッテリーボックス(例えば、実施の形態でのバッテリーボックス11)とを備えるバッテリー式電源装置であって、前記バッテリーボックスは、冷却媒体を前記バッテリーボックスの内部に導入する導入口(例えば、実施の形態での導入口20a)および前記冷却媒体を外部に排出する排出口(例えば、実施の形態での排出口20b)を備え、前記被覆部材は、前記電池構造体の外周面の周方向に沿って配置された複数の被覆片(例えば、実施の形態での第1被覆片27a、第2被覆片27b、第3被覆片27c、第4被覆片27d、第5被覆片27e、第6被覆片27f、第7被覆片27g)からなり、前記バッテリーボックスの内部での前記冷却媒体の流通方向は前記導入口から前記排出口へ向かう方向とされ、相対的に前記流通方向の上流側に配置された前記被覆部材においては、前記流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で離間して配置されてなる前記被覆片間の間隔が、前記流通方向および前記電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で離間して配置されてなる前記被覆片間の間隔よりも小さくなるように設定され、相対的に前記流通方向の下流側に配置された前記被覆部材においては、前記流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で離間して配置されてなる前記被覆片間の間隔が、前記流通方向および前記電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で離間して配置されてなる前記被覆片間の間隔よりも大きくなるように設定されてなることを特徴としている。
【0007】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、冷却媒体の流通方向の上流側に配置された電池構造体に対しては、冷却媒体の流通方向の上流部および下流部に臨む位置で隣り合う被覆片間で露出する電池構造体の外周面の露出面積が、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置で隣り合う被覆片間で露出する電池構造体の外周面の露出面積よりも小さくなる。
これにより、冷却媒体の流通方向の上流部に臨む位置での相対的に冷却効率が高い冷却作用の発生を低減させ、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置での相対的に冷却効率が低い冷却作用の発生を増大させ、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができる。
一方、冷却媒体の流通方向の下流側に配置された電池構造体に対しては、冷却媒体の流通方向の上流部に臨む位置で隣り合う被覆片間で露出する電池構造体の外周面の露出面積が、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置で隣り合う被覆片間で露出する電池構造体の外周面の露出面積よりも大きくなる。
これにより、冷却媒体の流通方向の上流部および下流部に臨む位置での相対的に冷却効率が高い冷却作用の発生を増大させ、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置での相対的に冷却効率が低い冷却作用の発生を低減させ、上流側に配置された電池構造体との熱交換によって相対的に高温となった冷却媒体であっても、電池構造体に対して所望の冷却を行うことができる。
【0008】
さらに、請求項2に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、複数の単電池(例えば、実施の形態での単電池21)を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体(例えば、実施の形態での電池構造体22)と、前記電池構造体の外周面を被覆する被覆部材(例えば、実施の形態での被覆部材27、第1被覆部材35、第2被覆部材36)と、前記電池構造体を着脱可能に収容するバッテリーボックス(例えば、実施の形態でのバッテリーボックス11)とを備えるバッテリー式電源装置であって、前記バッテリーボックスは、冷却媒体を前記バッテリーボックスの内部に導入する導入口(例えば、実施の形態での導入口20a)および前記冷却媒体を外部に排出する排出口(例えば、実施の形態での排出口20b)を備え、前記被覆部材は、前記電池構造体の外周面の周方向に沿って配置された複数の被覆片(例えば、実施の形態での第1被覆片27a、第2被覆片27b、第3被覆片27c、第4被覆片27d、第5被覆片27e、第6被覆片27f、第7被覆片27g)からなり、前記バッテリーボックスの内部での前記冷却媒体の流通方向は前記導入口から前記排出口へ向かう方向とされ、前記流通方向の上流側に配置された前記電池構造体に具備される前記被覆部材の配置状態と、前記流通方向の下流側に配置された前記電池構造体に具備される前記被覆部材の配置状態とが、互いに異なる状態に設定されることによって、前記流通方向の上流側に配置された前記電池構造体に対する前記流通方向と、前記流通方向の下流側に配置された前記電池構造体に対する前記流通方向とが、互いに異なる方向となるように設定されてなることを特徴としている。
【0009】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、被覆部材の配置状態を冷却媒体の流通方向に沿って変更することにより、この流通方向における冷却媒体による冷却作用を適切に制御することができる。
例えば、冷却媒体の流通方向の上流側に配置された電池構造体に対しては、冷却媒体の流通方向の上流部に臨む位置での相対的に冷却効率が高い冷却作用の発生を低減させ、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置での相対的に冷却効率が低い冷却作用の発生を増大させ、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができる。
一方、冷却媒体の流通方向の下流側に配置された電池構造体に対しては、冷却媒体の流通方向の上流部に臨む位置での相対的に冷却効率が高い冷却作用の発生を増大させ、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置での相対的に冷却効率が低い冷却作用の発生を低減させ、上流側に配置された電池構造体との熱交換によって相対的に高温となった冷却媒体であっても、電池構造体に対して所望の冷却を行うことができる。
【0010】
さらに、請求項3に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、隣り合う2つの前記電池構造体を互いの中心軸が平行となるように、かつ、互いの正負の極性が反転するように保持して電池モジュールを構成する保持部材(例えば、実施の形態での保持部材23、第1保持部材37、第2保持部材38、第3保持部材43、第4保持部材53、第5保持部材63)を備え、前記保持部材は、前記電池構造体の外周部を周方向に沿って保持する略正方形枠型の2つの正極側保持部(例えば、実施の形態での正極側保持部23a)および負極側保持部(例えば、実施の形態での負極側保持部23b)が一体に接続されてなる略長方形枠型に形成され、前記保持部材の外周面をなす各一対の長辺部(例えば、実施の形態での長辺部23A)および短辺部(例えば、実施の形態での短辺部23B)において、前記一対の短辺部および前記一対の長辺部に凸部(例えば、実施の形態での凸部23d)または凹部(例えば、実施の形態での凹部23e)を備え、複数の前記保持部材は、互いの前記凹部に前記凸部が着脱可能に嵌合されることで接続および分離可能とされていることを特徴としている。
【0011】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、複数の電池構造体をバッテリーボックス内に収容して固定する際に、2つの電池構造体からなる複数の電池モジュールの互いの保持部材を接続することによって、剛性を向上させることができると共に、例えばバッテリーボックスにねじれ等の応力が作用する場合であっても、この応力が電池構造体を構成する各単電池に直接的に作用してしまうことを防止することができる。
しかも、各電池モジュールの保持部材は互いに着脱可能に嵌合される凹部と凸部とを備えることによって、各保持部材の所定の位置決めを容易に行うことができる。
さらに、例えば一対の短辺部に一対の凸部および凹部を備え、一対の長辺部に、保持部材の中心位置に対して点対称に2対の凸部および凹部を備えた場合には、複数の電池モジュールの互いの保持部材を、例えば互いの長辺部同士や短辺部同士あるいは一方の保持部材の長辺部に対して他方の保持部材の短辺部を当接させて接続する際に、常に、正極側保持部と負極側保持部とが隣接するようになり、複数の電池構造体の正極および負極の配置状態に対して所定の規則性を保つように設定することができる。
【0012】
また、請求項4に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、複数の単電池を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体(例えば、実施の形態での電池構造体22)と、前記電池構造体の外周面を被覆する被覆部材(例えば、実施の形態での被覆部材27、第1被覆部材35、第2被覆部材36)と、前記電池構造体を着脱可能に収容するバッテリーボックス(例えば、実施の形態でのバッテリーボックス11)とを備えるバッテリー式電源装置であって、前記バッテリーボックスは、冷却媒体を前記バッテリーボックスの内部に導入する導入口(例えば、実施の形態での導入口20a)および前記冷却媒体を外部に排出する排出口(例えば、実施の形態での排出口20b)を備え、前記バッテリーボックスの内部での前記冷却媒体の流通方向は前記導入口から前記排出口へ向かう方向とされ、隣り合う2つの前記電池構造体を互いの正負の極性が反転するように保持して電池モジュールを構成する保持部材(例えば、実施の形態での保持部材23、第1保持部材37、第2保持部材38、第3保持部材43、第4保持部材53、第5保持部材63)を備え、前記被覆部材は、前記流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置に上下方向開口部を備え、前記流通方向および前記電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置に横方向開口部を備え、相対的に前記流通方向の上流側に配置された前記被覆部材においては、前記上下方向開口部の大きさが前記横方向開口部の大きさよりも小さく設定され、相対的に前記流通方向の下流側に配置された前記被覆部材においては、前記上下方向開口部の大きさが前記横方向開口部の大きさよりも大きく設定されてなることを特徴としている。
【0013】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、冷却媒体の流通方向の上流側に配置された電池構造体に対しては、冷却媒体の流通方向の上流部および下流部に臨む位置の上下方向開口部で露出する電池構造体の外周面の露出面積が、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置の横方向開口部で露出する電池構造体の外周面の露出面積よりも小さくなる。
これにより、冷却媒体の流通方向の上流部に臨む位置での相対的に冷却効率が高い冷却作用の発生を低減させ、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置での相対的に冷却効率が低い冷却作用の発生を増大させ、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができる。
一方、冷却媒体の流通方向の下流側に配置された電池構造体に対しては、冷却媒体の流通方向の上流部および下流部に臨む位置の上下方向開口部で露出する電池構造体の外周面の露出面積が、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置の横方向開口部で露出する電池構造体の外周面の露出面積よりも大きくなる。
これにより、冷却媒体の流通方向の上流部に臨む位置での相対的に冷却効率が高い冷却作用の発生を増大させ、流通方向および電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側および他方側に臨む位置での相対的に冷却効率が低い冷却作用の発生を低減させ、上流側に配置された電池構造体との熱交換によって相対的に高温となった冷却媒体であっても、電池構造体に対して所望の冷却を行うことができる。
【0014】
さらに、請求項5に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、前記流通方向の最も上流側に配置された前記被覆部材において前記流通方向の上流部に臨む位置に配置された前記上下方向開口部は閉塞されてなることを特徴としている。
【0015】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、冷却空気が直接に各電池構造体の外周面に吹き付けられることを抑制し、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができる。
【0016】
さらに、請求項6に記載の本発明のバッテリー式電源装置では、前記保持部材は外周部に凸部(例えば、実施の形態での凸部23d)または凹部(例えば、実施の形態での凹部23e)を備え、複数の前記保持部材の互いの前記凹部に前記凸部が嵌合されることで複数の前記電池モジュールが互いに接続されてなる構造体(例えば、実施の形態での構造体30)が構成されることを特徴としている。
【0017】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、複数の保持部材の互いの凹部と凸部とが着脱可能に嵌合されることによって、複数の保持部材を容易に接続及び分離することができ、複数の保持部材の配置位置や配置数を容易に変更可能である。
【0018】
さらに、請求項7に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、前記バッテリーボックスの内部において、適宜の鏡映面(例えば、実施の形態での鏡映面M)を境界とする一方の内部および他方の内部に、前記鏡映面に対して面対称に配置された少なくとも2つの前記構造体(例えば、実施の形態での第1および第2構造体30a,30b)が収容され、前記バッテリーボックスは、前記鏡映面が配置される央部に前記導入口または前記排出口の何れか一方を備え、前記央部に対する両端部に前記導入口または前記排出口の何れか他方を備え、前記一方の内部および前記他方の内部毎に、前記冷却媒体の流通方向を前記導入口から前記排出口へ向かう方向とし、相対的に前記流通方向の上流側に配置された前記被覆部材においては、前記上下方向開口部の大きさが前記横方向開口部の大きさよりも小さく設定され、相対的に前記流通方向の下流側に配置された前記被覆部材においては、前記上下方向開口部の大きさが前記横方向開口部の大きさよりも大きく設定されてなることを特徴としている。
【0019】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、バッテリーボックス内に複数の構造体を収容する場合であっても、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができ、電池構造体に対して所望の冷却を行うことができる。
【0020】
さらに、請求項8に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材(例えば、実施の形態でのキャップ部材25)を備え、前記キャップ部材は、前記電池構造体の各正極および負極に接続され、前記キャップ部材の端面上から前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出する各正極端子(例えば、実施の形態での正極端子25a)および負極端子(例えば、実施の形態での負極端子25b)と、前記キャップ部材の端面上で、前記保持部材の中心位置を含み前記電池構造体の中心軸に平行な方向に伸びる前記保持部材の中心軸線からずれた位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出する凸端部(例えば、実施の形態での突出部25e)または凹端部とを備えることを特徴としている。
【0021】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた凸端部または凹端部に対して着脱可能に嵌合される凹部または凸部を設けておくことで、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
しかも、キャップ部材の端面上に設けられた凸端部または凹端部が、例えばバスバープレート等に設けられた凹部または凸部に嵌合された状態においては、例えば電池構造体に中心軸周りの回転トルクが作用する場合であっても、電池構造体が中心軸周りに回転してしまうことを防止することができる。
【0022】
さらに、請求項9に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材(例えば、実施の形態でのキャップ部材25)と、前記電池構造体の状態を検知する状態検知手段(例えば、実施の形態での温度センサ26)とを備え、前記保持部材により保持される前記隣り合う前記2つの前記電池構造体に具備される各前記状態検知手段の検出線(例えば、実施の形態での検出線26a)に接続される検出端子(例えば、実施の形態での検出端子25d)が、前記キャップ部材の端面上で前記保持部材の中心軸線に含まれる位置に対して点非対称となる位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出するように形成されてなることを特徴としている。
【0023】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた検出端子が着脱可能に装着される装着穴を設けておくことで、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
【0024】
さらに、請求項10に記載の本発明のバッテリー式電源装置は、前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材(例えば、実施の形態でのキャップ部材25)と、前記電池構造体の状態を検知する状態検知手段(例えば、実施の形態での温度センサ26)とを備え、前記保持部材により保持される前記隣り合う前記2つの前記電池構造体に具備される各前記状態検知手段の検出線(例えば、実施の形態での検出線26a)に接続される検出端子(例えば、実施の形態での検出端子25d)が、前記キャップ部材の端面上で前記保持部材の中心軸線に含まれる位置に対して点非対称となる位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に前記正極端子および前記負極端子よりも突出するように形成されてなることを特徴としている。
【0025】
上記構成のバッテリー式電源装置によれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた検出端子が着脱可能に装着される装着穴を設けておくことで、例えばバスバープレートの表面とバスバーの表面とが同一面をなすように配置されている場合には検出端子が装着穴に装着された後に正極端子および負極端子がバスバーに当接することになり、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
【0026】
また、請求項11に記載の本発明の電池モジュールは、複数の単電池を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体(例えば、実施の形態での電池構造体22)に対し、保持部材(例えば、実施の形態での保持部材23、第1保持部材37、第2保持部材38、第3保持部材43、第4保持部材53、第5保持部材63)により保持された隣り合う2つの前記電池構造体からなる電池モジュールであって、前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材(例えば、実施の形態でのキャップ部材25)を備え、前記キャップ部材は、前記電池構造体の各正極および負極に接続され、前記キャップ部材の端面上から前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出する各正極端子(例えば、実施の形態での正極端子25a)および負極端子(例えば、実施の形態での負極端子25b)と、前記キャップ部材の端面上で、前記保持部材の中心位置を含み前記電池構造体の中心軸に平行な方向に伸びる前記保持部材の中心軸線からずれた位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出する凸端部(例えば、実施の形態での突出部25e)または凹端部とを備えることを特徴としている。
【0027】
上記構成の電池モジュールによれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた凸端部または凹端部に対して着脱可能に嵌合される凹部または凸部を設けておくことで、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
しかも、キャップ部材の端面上に設けられた凸端部または凹端部が、例えばバスバープレート等に設けられた凹部または凸部に嵌合された状態においては、例えば電池構造体に中心軸周りの回転トルクが作用する場合であっても、電池構造体が中心軸周りに回転してしまうことを防止することができる。
【0028】
さらに、請求項12に記載の本発明の電池モジュールは、前記電池構造体の状態を検知する状態検知手段(例えば、実施の形態での温度センサ26)を備え、前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体に具備される各前記状態検知手段の検出線(例えば、実施の形態での検出線26a)に接続される検出端子(例えば、実施の形態での検出端子25d)が、前記キャップ部材の端面上で前記保持部材の中心軸線に含まれる位置に対して点非対称となる位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に前記正極端子および前記負極端子よりも突出するように形成されてなることを特徴としている。
【0029】
上記構成の電池モジュールによれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた検出端子が着脱可能に装着される装着穴を設けておくことで、例えばバスバープレートの表面とバスバーの表面とが同一面をなすように配置されている場合には検出端子が装着穴に装着された後に正極端子および負極端子がバスバーに当接することになり、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
【0030】
また、請求項13に記載の本発明の電池モジュールは、複数の単電池を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体(例えば、実施の形態での電池構造体22)に対し、保持部材(例えば、実施の形態での保持部材23、第1保持部材37、第2保持部材38、第3保持部材43、第4保持部材53、第5保持部材63)により保持された隣り合う2つの前記電池構造体からなる電池モジュールであって、前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材(例えば、実施の形態でのキャップ部材25)と、前記電池構造体の状態を検知する状態検知手段(例えば、実施の形態での温度センサ26)とを備え、前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体に具備される各前記状態検知手段の検出線(例えば、実施の形態での検出線26a)に接続される検出端子(例えば、実施の形態での検出端子25d)が、前記キャップ部材の端面上で前記保持部材の中心軸線に含まれる位置に対して点非対称となる位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出するように形成されてなることを特徴としている。
【0031】
上記構成の電池モジュールによれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた検出端子が着脱可能に装着される装着穴を設けておくことで、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るバッテリー式電源装置について添付図面を参照しながら説明する。
【0033】
本実施の形態によるバッテリー式電源装置10は、例えばハイブリッド車両等の車両に搭載される蓄電装置とされ、例えば図1に示すように、解体可能な箱型のバッテリーボックス11と、バッテリーボックス11内に収容された複数の電池モジュール13,…,13と、複数の電池モジュール13,…,13を電気的に直列に接続するバスバープレート14とを備えて構成されている。
【0034】
バッテリーボックス11は、上下方向(例えば図1のZ方向)の上部および横方向(例えば図1のY方向)の一方の側部が開口した略箱型のバッテリーカバー16と、バッテリーカバー16の開口した上部を閉塞する略板状のベースプレート17と、バッテリーカバー16の開口した側部を閉塞する略板状のサイドカバー18とを備えて構成されている。
【0035】
そして、例えばバッテリーカバー16の前後方向(図1のX方向)の前部において下部側にずれた位置には、バッテリーボックス11の内部空間に外部から冷却空気を導入するための導入口20aが設けられ、バッテリーカバー16の前後方向(図1のX方向)の後部において上部側にずれた位置には、バッテリーボックス11の内部空間に導入された冷却空気を外部に排出するための排出口20bが設けられ、バッテリーボックス11の内部空間は冷却空気が流通する通路とされている。これにより、バッテリーボックス11の内部空間に導入される冷却空気は、バッテリーボックス11の内部空間に保持された各電池モジュール13,…,13と熱交換を行い、各電池モジュール13,…,13を冷却する。
【0036】
電池モジュール13は、例えば図2および図3に示すように、円柱状の複数(例えば、6個)の単電池21,…,21を互いの中心軸が同軸となるように一体に直列接続してなる電池構造体22に対し、隣り合う2つの電池構造体22,22を互いの中心軸P,Pが所定間隔をおいて平行となるように、かつ、互いの正負の極性が反転するように配置した状態で保持する複数(例えば、2つ)の保持部材23,23と、電池モジュール13の一方の端部おいて隣り合う2つの電池構造体22,22の正極と負極とを短絡する短絡部材24と、電池モジュール13の他方の端部において隣り合う2つの電池構造体22,22の正極および負極に接続される正極端子25aおよび負極端子25bを有するキャップ部材25と、各電池構造体22,22の外周面上の適宜の位置に配置されたサーミスタ等からなる温度センサ26,26と、各電池構造体22の外周面を被覆する被覆部材27とを備えて構成されている。
【0037】
略板状のキャップ部材25において、正極端子25aおよび負極端子25bは、例えば電池構造体22の中心軸Pに沿った方向にキャップ部材25の内部を貫通するようにして設けられ、電池構造体22,22の各端部に対向するキャップ部材25の裏面25A側において電池構造体22,22の正極および負極に当接すると共に、キャップ部材25の表面25B上から電池構造体22,22の各中心軸に沿った方向に突出し、バスバープレート14に具備される互いに異なるバスバー(図示略)に当接するようになっている。
これにより、先ず、電池モジュール13を構成する2つの電池構造体22,22が短絡部材24によって電気的に直列に接続され、さらに、複数の電池モジュール13,…,13がバスバープレート14によって電気的に直列に接続される。
【0038】
また、電池構造体22の外周面上の適宜の位置には、例えばサーミスタ等からなる温度センサ26が配置され、隣り合う2つの電池構造体22,22に具備される各温度センサ26,26の各検出信号を伝達する各検出線26a,26aに接続される各検出端子25d,25dが、キャップ部材25の表面25B上で中心位置に対して点非対称となる位置から、電池構造体22,22の各中心軸P,Pに平行な方向に正極端子25aおよび負極端子25bよりも突出するように設けられている。そして、バスバープレート14には、キャップ部材25の各検出端子25d,25dを装着可能な各嵌合孔(図示略)がバスバー(図示略)の配置に応じた所定位置に形成されている。
すなわち、例えばバスバープレート14の表面とバスバーの表面とが同一面をなすように形成されている場合等に電池モジュール13とバスバープレート14とが当接する際には、先ず、バスバープレート14の所定位置に設けられた2つの嵌合孔にキャップ部材25の表面25B上から突出する2つの検出端子25d,25dが装着され、次に、電池モジュール13の正極および負極、つまりキャップ部材25の正極端子25aおよび負極端子25bが各バスバーに当接するようになっている。これにより、バスバープレート14の適宜のバスバーに対して、例えば、正極端子25aと負極端子25bとが入れ替わって当接してしまうことがないように設定されている。
【0039】
さらに、キャップ部材25の表面25B上で中心位置からずれた適宜の位置には、電池構造体22,22の各中心軸P,Pに平行な方向に正極端子25aおよび負極端子25bよりも突出する突出部25eが設けられ、バスバープレート14には、キャップ部材25の突出部25eを装着可能な嵌合凹部(図示略)がバスバー(図示略)の配置に応じた所定位置に形成されている。
すなわち、例えばバスバープレート14の表面とバスバーの表面とが同一面をなすように形成されている場合等に電池モジュール13とバスバープレート14とが当接する際には、先ず、バスバープレート14の所定位置に設けられた嵌合凹部にキャップ部材25の表面25B上から突出する突出部25eが装着され、次に、電池モジュール13の正極および負極、つまりキャップ部材25の正極端子25aおよび負極端子25bが各バスバーに当接するようになっている。これにより、バスバープレート14の適宜のバスバーに対して、例えば、正極端子25aと負極端子25bとが入れ替わって当接してしまうことがないように設定されている。
【0040】
保持部材23は、例えば図3および図4に示すように、略正方形枠型の2つの正極側保持部23aおよび負極側保持部23bが一体に接続されてなる略長方形枠型に形成され、各正極側保持部23aおよび負極側保持部23bには電池構造体22が装着される貫通孔23cが形成されている。
そして、保持部材23の外周面をなす各一対の長辺部23A,23Aおよび短辺部23B,23Bにおいて、一対の短辺部23B,23Bには一対の凸部23dおよび凹部23eが設けられ、一対の長辺部23A,23Aには、保持部材23の中心位置Cに対して点対称に2対の凸部23dおよび凹部23eが設けられている。
【0041】
すなわち、例えば図4に示すように、一対の短辺部23B,23Bのうち、正極側保持部23aの短辺部23Bには凹部23eが設けられ、負極側保持部23bの短辺部23Bには凸部23dが設けられている。そして、一対の長辺部23A,23Aのうち、一方の長辺部23Aにおいては、正極側保持部23aに凸部23dが設けられ、負極側保持部23bに凹部23eが設けられると共に、他方の長辺部23Aにおいては、正極側保持部23aに凹部23eが設けられ、負極側保持部23bに凸部23dが設けられている。
そして、凸部23dおよび凹部23eは互いに嵌合可能に形成されており、複数の保持部材23,…,23は、互いの長辺部23A,23A同士や短辺部23B,23B同士、あるいは、1つの保持部材23の長辺部23Aに対して2つの保持部材23,23の各短辺部23B,23Bが当接させられた際に、互いの凹部23eに凸部23dが着脱可能に嵌合されることで接続および分離可能とされている。
また、隣り合う保持部材23,23の接続状態においては、互いの正極側保持部23a同士または負極側保持部23b同士が隣接しないように、つまり互いの正極側保持部23aと負極側保持部23bとが隣接するように配置されている。
【0042】
電池構造体22の外周面22Aを被覆する被覆部材27は、例えば各保持部材23a,23bと一体に形成され、例えば図5に示すように、電池構造体22の外周面22Aの周方向に沿って配置された複数、例えば各2つの第1被覆片27a,27aおよび第2被覆片27b,27bを備えて構成されている。
そして、各被覆片27a,27bは、例えば、電池構造体22の外周面22Aから径方向の外方に向かい所定距離だけ離間した位置で、電池構造体22の外周面22Aに沿う形状の内周面および外周面を有し、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かって伸びる板状に形成され、電池構造体22の中心軸Pに対する断面形状が、径方向に所定の厚みを有する円弧状となるように形成されている。
【0043】
そして、例えば図4に示すように、保持部材23の正極側保持部23aにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置および負極側保持部23bにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい保持部材23を貫通するようにして各2つの第1被覆片27a,27aが配置され、正極側保持部23aの貫通孔23cと負極側保持部23bの貫通孔23cとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい保持部材23を貫通するようにして各2つの第2被覆片27b,27bが配置されている。
そして、例えば図6に示すように、正極側保持部23aに接続された第2被覆片27bと負極側保持部23bに接続された第2被覆片27bとは一体に接続されている。
【0044】
そして、例えば図5に示すように、被覆部材27の周方向に沿って隣り合う第1被覆片27a,27a間の間隔Laは、第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間の間隔Lbよりも小さく設定されている。
また、被覆部材27の周方向に沿って隣り合う第2被覆片27b,27b間の間隔Lcは、第1被覆片27a,27a間の間隔Laよりも大きく、かつ、第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間の間隔Lbよりも小さくなるように設定されている。
【0045】
バッテリーボックス11内において、複数の電池モジュール13,…,13は、隣り合う電池モジュール13,13の各保持部材23,23の互いの長辺部23A,23A同士や短辺部23B,23B同士、あるいは、一方の保持部材23の長辺部23Aと他方の保持部材23の短辺部23Bとが当接させられ、各保持部材23,23の互いの凹部23eに凸部23dが嵌合されることで一体に接続される。そして、例えば図7に示すように、複数の電池モジュール13,…,13が接続されてなる構造体30において、外部に露出する各保持部材23の長辺部23Aおよび短辺部23Bを構造体30の外部から内部に向かい締め付けるようにして複数、例えば2つのフレーム31,31が装着され、フレーム31,31によって複数の電池モジュール13,…,13が一体に固定される。
【0046】
そして、構造体30は、例えば図8に示すように、円柱状の複数の電池構造体22,…,22の各中心軸Pがバッテリーボックス11の前後方向(例えば図1のX方向)と直交する横方向(例えば図1に示すY方向)に対して平行となるように、かつ、この横方向に対する断面(例えば図8に示すZ−X平面)において各中心軸Pが所定格子配列の格子点位置に配置されるようにして、バッテリーボックス11内に収容されている。
なお、バッテリーボックス11において、ベースプレート17およびバッテリーカバー16の底部はバッテリーボックス11の前後方向(例えば図8のX方向)に対して所定角度をなすようにして傾斜している。例えば、ベースプレート17は、導入口20aが設けられたバッテリーカバー16の前部から排出口20bが設けられたバッテリーカバー16の後部に向かい、バッテリーボックス11の上下方向(例えば図8のZ方向)においてバッテリーボックス11内に収容された電池モジュール13,…,13から漸次離間するようにして、上り勾配となるように配置されている。また、バッテリーカバー16の底部は、導入口20aが設けられたバッテリーカバー16の前部から排出口20bが設けられたバッテリーカバー16の後部に向かい、バッテリーボックス11の上下方向においてバッテリーボックス11内に収容された電池モジュール13,…,13に漸次近接するようにして、上り勾配となるように配置されている。
【0047】
そして、例えば、構造体30を構成する複数の電池モジュール13,…,13のうち、6個の電池モジュール13,…,13は、隣り合う電池モジュール13,13の各保持部材23,23の互いの長辺部23A,23A同士が当接させられた状態でバッテリーカバー16の底部に配置されている。つまり、各電池モジュール13は、各電池モジュール13を構成する2つの電池構造体22,22がバッテリーボックス11の上下方向に沿って隣り合うように、かつ、バッテリーボックス11の前後方向(例えば図8のX方向)で各保持部材23,23の正極側保持部23aと負極側保持部23bとが隣接するように、つまり正極側保持部23a,23a同士あるいは負極側保持部23b,23b同士が隣接することがないように配置されている。
【0048】
そして、バッテリーカバー16の底部に配置された6個の電池モジュール13,…,13に対し、バッテリーボックス11の上下方向(例えば図8のZ方向)に沿って隣接するようにして3個の電池モジュール13,13,13が配置されている。3個の電池モジュール13,13,13は、隣り合う電池モジュール13,13の各保持部材23,23の互いの短辺部23B,23B同士が当接させられた状態で配置されている。つまり各電池モジュール13は、各電池モジュール13を構成する2つの電池構造体22,22がバッテリーボックス11の前後方向に沿って隣り合うように、かつ、バッテリーボックス11の前後方向および上下方向で各保持部材23,23の正極側保持部23aと負極側保持部23bとが隣接するように、つまり正極側保持部23a,23a同士あるいは負極側保持部23b,23b同士が隣接することがないように配置されている。
【0049】
ここで、冷却空気の流通方向の上流側に配置された6個の電池モジュール13,…,13に具備される各被覆部材27においては、流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で離間して配置された隣り合う第1被覆片27a,27a間の間隔Laが、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で離間して配置された隣り合う第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間の間隔Lbよりも小さくなっている。
そして、冷却空気の流通方向の下流側に配置された3個の電池モジュール13,13,13に具備される各被覆部材27においては、流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で離間して配置された隣り合う第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間の間隔Lbが、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で離間して配置された隣り合う第1被覆片27a,27a間の間隔Laよりも大きくなっている。
【0050】
本実施の形態によるバッテリー式電源装置10は上記構成を備えており、次に、このバッテリー式電源装置10のバッテリーボックス11内に冷却空気を流通させ、各電池モジュール13,…,13を冷却する動作について説明する。
【0051】
例えば車両に搭載されるバッテリー式電源装置10においては、車室内空気が冷却空気としてバッテリーカバー16の導入口20aからバッテリーボックス11内に導入される。
導入口20aから導入された冷却空気は、導入口20aから排出口20bに向かい、各電池構造体22の中心軸Pに直交すると共にバッテリーボックス11の略上下方向、例えば図8に示すZ−X平面内においてZ方向に対して所定角度だけ傾斜した方向に沿って下方から上方に向かって流通する。そして、冷却空気は、被覆部材27の隣り合う第1被覆片27a,27a間および隣り合う第2被覆片27b,27b間および第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間を通過して各電池構造体22の外周面22Aに接触し、各電池構造体22と熱交換を行う。これにより、各電池構造体22は冷却され、冷却空気は加熱されて、温度が上昇した状態で排出口20bから外部に排出される。
【0052】
このとき、冷却空気の流通方向の上流側に配置された6個の電池モジュール13,…,13に具備される各電池構造体22においては、冷却空気の流通方向の上流部および下流部に臨むようにして、隣り合う第1被覆片27a,27a間で露出する各電池構造体22の外周面22Aの露出面積が、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側および他方側に臨むようにして、隣り合う第1被覆片27aと第2被覆片27b間で露出する各電池構造体22の外周面22Aの露出面積よりも小さくなっている。
そして、冷却空気の流通方向の下流側に配置された3個の電池モジュール13,13,13に具備される各電池構造体22においては、冷却空気の流通方向の上流部および下流部に臨むようにして、隣り合う第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間で露出する各電池構造体22の外周面22Aの露出面積が、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側および他方側に臨むようにして、隣り合う第1被覆片27a,27a間で露出する各電池構造体22の外周面22Aの露出面積よりも大きくなっている。
【0053】
ここで、例えば図9に示すように、適宜の円管CTを、この円管CTの外周面に吹き付ける冷却媒体によって冷却する場合に、冷却媒体の流通方向PTを円管CTの中心軸に直交する方向に設定し、円管CTの外周面上の適宜の位置を、この外周面上の位置を含み円管CTの中心軸と直交する線分と、冷却媒体の流通方向PTの上流側に向かう方向とのなす角度θ(°)によって記述すると、この冷却媒体の流通方向PTの上流部に臨む位置(つまり、角度θ=0°近傍の位置)で局所熱伝達係数aθが最大値となり、この位置から円管CTの周方向に沿って、冷却媒体の流通方向PTに直交する方向に臨む位置(つまり、角度θ=90°近傍の位置)までずれるに従って、局所熱伝達係数aθが減少傾向に変化する。
【0054】
すなわち、冷却空気の流通方向の上流側に配置された6個の電池モジュール13,…,13に具備される各電池構造体22に対しては、冷却空気の流通方向の上流部に臨む位置での相対的に冷却効率が高い冷却作用の発生が低減され、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側および他方側に臨む位置での相対的に冷却効率が低い冷却作用の発生が増大させられ、各電池構造体22が過剰に冷却されてしまうことがないようにされている。
一方、冷却空気の流通方向の下流側に配置された3個の電池モジュール13,13,13に具備される各電池構造体22に対しては、冷却空気の流通方向の上流部および下流部に臨む位置での相対的に冷却効率が高い冷却作用の発生が増大され、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側および他方側に臨む位置での相対的に冷却効率が低い冷却作用の発生が低減され、上流側の電池モジュール13,…,13に具備される各電池構造体22との熱交換によって相対的に高温となった冷却空気であっても、各電池構造体22に対して所望の冷却を行うことができるようにされている。
【0055】
上述したように、本実施の形態によるバッテリー式電源装置10によれば、複数の電池構造体22,…,22の温度分布に不均一が生じてしまうことを抑制することができる。
すなわち、冷却空気の流通方向の上流側に配置された電池構造体22に対しては、各電池構造体22が過剰に冷却されてしまうことを防止することができ、冷却空気の流通方向の下流側に配置された電池構造体22に対しては、上流側に配置された電池構造体22との熱交換によって相対的に高温となった冷却空気によっても、電池構造体22に対して所望の冷却を行うことができる。
【0056】
また、被覆部材27を絶縁材によって形成することによって、単電池21に対する所望の電気的絶縁性を確保することができる。
さらに、複数の保持部材23,…,23の接続状態においては、例えば互いの長辺部23A,23A同士や短辺部23B,23B同士あるいは1つの保持部材23の長辺部23Aに対して2つの保持部材23,23の各短辺部23B,23Bを当接させるだけの単純な作業によって、一方の保持部材23の凹部23eに他方の保持部材23の凸部23dが嵌合し、他方の保持部材23の凹部23eに一方の保持部材23の凸部23dが嵌合し、保持部材23,23同士が容易に固定される。ここで、互いの凹部23eと凸部23dとは着脱可能とされていることから、複数の保持部材23,…,23は容易に接続及び分離ができ、複数の保持部材23,…,23の配置を容易に変更可能である。
【0057】
しかも、複数の電池構造体22,…,22をバッテリーボックス11内に収容して固定する際の剛性を向上させることができると共に、例えばバッテリーボックス11にねじれ等の応力が作用する場合であっても、この応力が電池構造体22を構成する各単電池21に直接的に作用してしまうことを防止することができ、例えば車体からの衝撃等が電池構造体22の正極および負極の端子部のみに作用してしまうことを防止することができる。
また、接続される複数の保持部材23,…,23同士においては、常に、正極側保持部23aと負極側保持部23bとが隣接するようになり、複数の電池構造体22,…,22の正極および負極の配置状態に対して所定の規則性を容易に維持することができる。
【0058】
さらに、キャップ部材25に突出部25eおよび検出端子25d,25dを設けたことによって、導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体22,…,22を電気的に直列に接続する際に、バスバープレート14の所定位置に配置された適宜のバスバーに対して電池構造体22の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。しかも、キャップ部材25の表面25B上に設けられた突出部25eが、例えばバスバープレート14に設けられた嵌合凹部(図示略)に嵌合された状態においては、例えば電池構造体22に中心軸周りの回転トルクが作用する場合であっても、電池構造体22が中心軸周りに回転してしまうことを防止することができる。
【0059】
なお、上述した本実施形態においては、電池モジュール13において隣り合う2つの電池構造体22,22に被覆部材27,27を設け、被覆部材27を各2つの第1被覆片27a,27aおよび第2被覆片27b,27bを備えて構成したが、これに限定されず、例えば図10に示す本実施形態の第1変形例に係るバッテリー式電源装置10のように、電池モジュール13において隣り合う2つの電池構造体22,22に互いに異なる第1被覆部材35および第2被覆部材36を設けてもよい。そして、この場合には、電池モジュール13において隣り合う2つの電池構造体22,22は、電池構造体22,22の各中心軸P,Pに平行な方向に沿った適宜の位置に配置された複数(例えば、2つ)の第1保持部材37,37または第2保持部材38,38によって、互いの中心軸P,Pが所定間隔をおいて平行となるように、かつ、互いの正負の極性が反転するようにして保持される。
【0060】
この本実施形態の第1変形例に係るバッテリー式電源装置10においては、例えば図11に示すように、第1保持部材37および第2保持部材38は、正極側保持部23aおよび負極側保持部23bが一体に接続されて形成されている。そして、第1保持部材37は、第1被覆部材35と正極側保持部23aとが一体に接続されると共に第2被覆部材36と負極側保持部23bとが一体に接続されて構成され、第2保持部材38は、第1被覆部材35と負極側保持部23bとが一体に接続されると共に第2被覆部材36と正極側保持部23aとが一体に接続されて構成されている。
第1被覆部材35は、電池構造体22の外周面22Aの周方向に沿って配置された複数、例えば各2つの第1被覆片27a,27aおよび第2被覆片27b,27bを備えて構成され、第2被覆部材36は、電池構造体22の外周面22Aの周方向に沿って配置された複数、例えば各2つの第3被覆片27c,27cおよび第4被覆片27d,27dを備えて構成されている。
そして、各被覆片27a,27b,27c、27dは、例えば、電池構造体22の外周面22Aから径方向の外方に向かい所定距離だけ離間した位置で、電池構造体22の外周面22Aに沿う形状の内周面および外周面を有し、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かって伸びる板状に形成され、電池構造体22の中心軸Pに対する断面形状が、径方向に所定の厚みを有する円弧状となるように形成されている。
【0061】
各2つの第1被覆片27a,27aおよび第4被覆片27d,27dは、正極側保持部23aまたは負極側保持部23bにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第1保持部材37または第2保持部材38を貫通するように配置され、各2つの第2被覆片27b,27bおよび第3被覆片27c,27cは、正極側保持部23aの貫通孔23cと負極側保持部23bの貫通孔23cとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第1保持部材37または第2保持部材38を貫通するように配置されている。
そして、正極側保持部23aまたは負極側保持部23bの何れか一方に接続された第2被覆片27bと正極側保持部23aまたは負極側保持部23bの何れか他方に接続された第3被覆片27cとは一体に接続されている。
【0062】
そして、第1被覆部材35の周方向に沿って隣り合う第1被覆片27a,27a間の間隔Laは、第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間の間隔Lbよりも小さく設定されている。また、第1被覆部材35の周方向に沿って隣り合う第2被覆片27b,27b間の間隔Lcは、第1被覆片27a,27a間の間隔Laよりも大きく、かつ、第1被覆片27aと第2被覆片27bとの間の間隔Lbよりも小さくなるように設定されている。
そして、第2被覆部材36においては、第3被覆片27c,27cが周方向に沿って間隔Lcをおいて隣り合うように配置され、第4被覆片27d,27dが周方向に沿って間隔Lbをおいて隣り合うように配置され、さらに、第3被覆片27cと第4被覆片27dとが周方向に沿って間隔Laをおいて隣り合うように配置されている。
【0063】
そして、この本実施形態の第1変形例に係るバッテリー式電源装置10において、複数、例えば10個の電池モジュール13,…,13は、第1保持部材37を備える電池モジュール13と、第2保持部材38を備える電池モジュール13とが隣り合うようにして配置されている。そして、隣り合う電池モジュール13,13は、各保持部材37,38の正極側保持部23aと負極側保持部23bとが隣接するよう配置された状態で、隣り合う第1保持部材37と第2保持部材38との互いの長辺部23A,23A同士が当接させられ、互いの凹部23eに凸部23dが嵌合されることで一体に接続されている。
ここで、各電池モジュール13は、第1保持部材37および第2保持部材38の各第1被覆部材35が冷却空気の流通方向の上流側に配置され、第1保持部材37および第2保持部材38の各第2被覆部材36が冷却空気の流通方向の下流側に配置されている。
【0064】
なお、この本実施形態の第1変形例に係るバッテリー式電源装置10において、複数の電池モジュール13,…,13は、円柱状の複数の電池構造体22,…,22の各中心軸Pがバッテリーボックス11の前後方向(例えば図10のX方向)と直交する横方向(例えば図1に示すY方向)に対して平行となるように、かつ、この横方向に対する断面(例えば図10に示すZ−X平面)において各中心軸Pが所定格子配列の格子点位置に配置されるようにして、バッテリーボックス11内に収容されている。
そして、隣り合う電池モジュール13,13の配列方向Qは、バッテリーボックス11の前後方向(例えば図10のX方向)に対して、例えばバッテリーカバー16の前部から後部に向かい下り勾配となる所定角度αをなすようにして傾斜している。
【0065】
これにより、バッテリーボックス11の前後方向(例えば図10のX方向)に対して平行に配置されたベースプレート17は、導入口20aが設けられたバッテリーカバー16の前部から排出口20bが設けられたバッテリーカバー16の後部に向かい、バッテリーボックス11の上下方向(例えば図10のZ方向)においてバッテリーボックス11内に収容された電池モジュール13,…,13から漸次離間するようになっている。
また、バッテリーボックス11の前後方向(例えば図10のX方向)に対して平行に配置されたバッテリーカバー16の底部は、導入口20aが設けられたバッテリーカバー16の前部から排出口20bが設けられたバッテリーカバー16の後部に向かい、バッテリーボックス11の上下方向においてバッテリーボックス11内に収容された電池モジュール13,…,13に漸次近接するようになっている。
【0066】
この本実施形態の第1変形例によれば、各電池モジュール13を構成する2つの電池構造体22,22が冷却空気の流通方向に沿って隣り合う場合であっても、各電池構造体22,22毎に冷却空気による冷却作用を適切に制御することができる。
【0067】
なお、上述した本実施形態においては、バッテリーカバー16の前後方向(図1のX方向)の前部において下部側にずれた位置に導入口20aを設け、バッテリーカバー16の前後方向(図1のX方向)の後部において上部側にずれた位置に排出口20bを設けたが、これに限定されず、例えば図12に示す本実施形態の第2変形例に係るバッテリー式電源装置10のように、バッテリーカバー16の前後方向(図12のX方向)の前部において上部側および下部側にずれた位置に2つの導入口20a,20aを設け、バッテリーカバー16の前後方向(図12のX方向)の後部の中心部に排出口20bを設けてもよい。
【0068】
この本実施形態の第2変形例に係るバッテリー式電源装置10においては、バッテリーボックス11内において、バッテリーボックス11の上下方向(例えば図12のZ方向)の中心部から上部側および下部側にずれた位置に各複数、例えば各5個の電池モジュール13,…,13が互いに接続されてなる第1および第2の構造体30a,30bが配置されている。ここで、各電池モジュール13において隣り合う2つの電池構造体22,22は、電池構造体22,22の各中心軸P,Pに平行な方向に沿った適宜の位置に配置された複数(例えば、2つ)の第1保持部材37,37または第2保持部材38,38によって、互いの中心軸P,Pが所定間隔をおいて平行となるように、かつ、互いの正負の極性が反転するようにして保持されている。
そして、隣り合う電池モジュール13,13は、第1保持部材37を備える電池モジュール13と第2保持部材38を備える電池モジュール13とが隣り合うように配置され、各保持部材37,38の正極側保持部23aと負極側保持部23bとが隣接するよう配置された状態で、隣り合う第1保持部材37と第2保持部材38との互いの長辺部23A,23A同士が当接させられ、互いの凹部23eに凸部23dが嵌合されることで一体に接続されている。
【0069】
さらに、この本実施形態の第2変形例に係るバッテリー式電源装置10において、複数の電池モジュール13,…,13は、円柱状の複数の電池構造体22,…,22の各中心軸Pがバッテリーボックス11の前後方向(例えば図12のX方向)と直交する横方向(例えば図1に示すY方向)に対して平行となるように、かつ、この横方向に対する断面(例えば図12に示すZ−X平面)において各中心軸Pが所定格子配列の格子点位置に配置されるようにして、バッテリーボックス11内に収容されている。
そして、バッテリーボックス11の上下方向(例えば図12のZ方向)の中心部から下部側にずれた位置において隣り合う電池モジュール13,13の配列方向Q1は、バッテリーボックス11の前後方向(例えば図12のX方向)に対して、例えばバッテリーカバー16の前部から後部に向かい下り勾配となる所定角度βをなすようにして傾斜している。
また、バッテリーボックス11の上下方向(例えば図12のZ方向)の中心部から上部側にずれた位置において隣り合う電池モジュール13,13の配列方向Q2は、バッテリーボックス11の前後方向(例えば図12のX方向)に対して、例えばバッテリーカバー16の前部から後部に向かい上り勾配となる所定角度βをなすようにして傾斜している。
【0070】
すなわち、バッテリーボックス11の内部において、バッテリーボックス11の上下方向の中心部に配置された鏡映面Mを境界とする一方の内部および他方の内部に、鏡映面Mに対して面対称に第1および第2構造体30a,30bが収容され、さらに、バッテリーボックス11には、鏡映面Mに対して面対称に2つの導入口20a,20aが配置されている。
ここで、一方の内部および他方の内部毎に、冷却空気の流通方向を導入口20aから排出口20bへ向かう方向とし、第1保持部材37および第2保持部材38の各第1被覆部材35が冷却空気の流通方向の上流側に配置され、第1保持部材37および第2保持部材38の各第2被覆部材36が冷却空気の流通方向の下流側に配置されている。
【0071】
また、バッテリーボックス11の前後方向(例えば図12のX方向)に対して平行に配置されたベースプレート17およびバッテリーカバー16の底部は、導入口20aが設けられたバッテリーカバー16の前部から排出口20bが設けられたバッテリーカバー16の後部に向かい、バッテリーボックス11の上下方向(例えば図12のZ方向)においてバッテリーボックス11内に収容された電池モジュール13,…,13に漸次近接するようになっている。
【0072】
この本実施形態の第2変形例によれば、各電池モジュール13を構成する2つの電池構造体22,22が冷却空気の流通方向に沿って隣り合う場合であっても、各電池構造体22,22毎に冷却空気による冷却作用を適切に制御することができる。
しかも、例えばバッテリーボックス11に一対の導入口20aおよび排出口20bを備える場合に比べて、複数の電池構造体22,…,22を適切に冷却することができる。
【0073】
なお、この第2変形例においては、バッテリーカバー16の前後方向(図12のX方向)の後部において上部側および下部側にずれた位置に、鏡映面Mに対して面対称に2つの排出口20b,20bを配置し、バッテリーカバー16の前後方向(図12のX方向)の前部の中心部に排出口20bを設けてもよい。この場合にも、一方の内部および他方の内部毎に、冷却空気の流通方向を導入口20aから排出口20bへ向かう方向とし、第1保持部材37および第2保持部材38の各第1被覆部材35を冷却空気の流通方向の上流側に配置し、第1保持部材37および第2保持部材38の各第2被覆部材36を冷却空気の流通方向の下流側に配置する。
【0074】
また、上述した本実施形態においては、バッテリーボックス11の横方向に対する断面(例えば図8に示すZ−X平面)において複数の電池構造体22,…,22の各中心軸Pが所定格子配列の格子点位置に配置されるように設定するとしたが、これに限定されず、適宜の位置に配置してもよい。
【0075】
なお、上述した実施の形態においては、例えば図4に示すように、一対の短辺部23B,23Bのうち、正極側保持部23aの短辺部23Bに凹部23eを設け、負極側保持部23bの短辺部23Bに凸部23dを設けるとしたが、これに限定されず、正極側保持部23aの短辺部23Bに凸部23dを設け、負極側保持部23bの短辺部23Bに凹部23eを設けてもよい。
また、保持部材23の正極側保持部23aおよび負極側保持部23bの各貫通孔23c,23cに挿入される一対の電池構造体22,22の正極および負極の相対位置を変更可能としてもよい。ただし、この場合、電池モジュール13の一方の端部おいて隣り合う2つの電池構造体22,22を短絡部材24によって短絡できるようにして一対の電池構造体22,22の正極および負極が配置されていればよい。
また、上述した実施の形態においては、隣り合う保持部材23,23の接続状態において、互いの正極側保持部23aと負極側保持部23bとが隣接するように配置するとしたが、これに限定されず、互いの正極側保持部23a同士または負極側保持部23b同士が隣接するように配置してもよいし、隣り合う保持部材23,23の一方の保持部材23に装着された電池構造体22と、他方の保持部材23に装着された電池構造体22との正極同士あるいは負極同士が隣接するように配置されてもよい。
【0076】
なお、上述した実施の形態においては、保持部材23の外周面をなす各一対の長辺部23A,23Aおよび短辺部23B,23Bにおいて、一対の短辺部23B,23Bには一対の凸部23dおよび凹部23eを設け、一対の長辺部23A,23Aには、保持部材23の中心位置Cに対して点対称に2対の凸部23dおよび凹部23eを設けるとしたが、これに限定されず、例えば各一対の長辺部23A,23Aおよび短辺部23B,23Bにおいて、一方の長辺部23Aおよび短辺部23Bに凸部23dまたは凹部23eの何れか一方を設け、他方の長辺部23Aおよび短辺部23Bに凸部23dまたは凹部23eの何れか他方を設けてもよい。
【0077】
なお、上述した実施の形態においては、被覆部材27の周方向に沿って隣り合う第1被覆片27a,27a間に間隔Laを設けるとしたが、これに限定されず、例えば図13に示す本実施形態の第3変形例に係るバッテリー式電源装置10の電池モジュール13のように、隣り合う第1被覆片27a,27a間を塞ぐようにして形成された第5被覆片27eを備えて被覆部材27を形成してもよい。この場合、第3保持部材43の正極側保持部23aにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置および負極側保持部23bにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第3保持部材43を貫通するようにして各第5被覆片27eが配置され、正極側保持部23aの貫通孔23cと負極側保持部23bの貫通孔23cとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第3保持部材43を貫通するようにして各2つの第2被覆片27b,27bが配置されている。
【0078】
この本実施形態の第3変形例に係るバッテリー式電源装置10においては、例えば図14に示すように、冷却空気の流通方向の上流側に配置された6個の電池モジュール13,…,13に具備される各被覆部材27において、冷却空気の流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で各電池構造体22の外周面22Aを遮蔽するようにして第5被覆片27eが配置され、冷却空気が直接に各電池構造体22の外周面22Aに吹き付けられることを抑制するようになっている。
そして、冷却空気の流通方向の下流側に配置された3個の電池モジュール13,…,13に具備される各被覆部材27においては、冷却空気の流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で、隣り合う第5被覆片27eと第2被覆片27bとの間に間隔Lbが設けられ、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で各電池構造体22の外周面22Aを遮蔽するようにして第5被覆片27eが配置されている。
【0079】
なお、上述した実施の形態においては、被覆部材27を構成する各被覆片27a,27bは、電池構造体22の中心軸Pに対する断面形状が、径方向に所定の厚みを有する円弧状となるように形成されるとしたが、これに限定されず、例えば図15に示す本実施形態の第4変形例に係るバッテリー式電源装置10の電池モジュール13のように、所定角度(例えば、90°等)で屈曲する板状の第6被覆片27fと、所定角度(例えば、90°等)で交差するようにして一方の板状部材から突出する他方の板状部材からなる第7被覆片27gとを備えて被覆部材27を構成してもよい。これにより、被覆部材27を容易に作製することができる。
この場合、第4保持部材53の正極側保持部23aにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置および負極側保持部23bにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第4保持部材53を貫通するようにして各2つの第6被覆片27f,27fが配置され、正極側保持部23aの貫通孔23cと負極側保持部23bの貫通孔23cとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第4保持部材53を貫通するようにして各第7被覆片27g,27gが配置されている。
そして、隣り合う第6被覆片27f,27f間の間隔Laは、第6被覆片27fと第7被覆片27gとの間の間隔Lbよりも小さく設定されている。
また、隣り合う第7被覆片27g,27g間の間隔Lcは、第6被覆片27f,27f間の間隔Laよりも大きく、かつ、第6被覆片27fと第7被覆片27gとの間の間隔Lbよりも小さくなるように設定されている。
【0080】
この本実施形態の第4変形例に係るバッテリー式電源装置10においては、例えば図16に示すように、冷却空気の流通方向の上流側に配置された6個の電池モジュール13,…,13に具備される各被覆部材27において、流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で離間して配置された隣り合う第6被覆片27f,27f間の間隔Laが、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で離間して配置された隣り合う第6被覆片27fと第7被覆片27gとの間の間隔Lbよりも小さくなっている。
そして、冷却空気の流通方向の下流側に配置された3個の電池モジュール13,13,13に具備される各被覆部材27においては、流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で離間して配置された隣り合う第6被覆片27fと第7被覆片27gとの間の間隔Lbが、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で離間して配置された隣り合う第6被覆片27f,27f間の間隔Laよりも大きくなっている。
【0081】
なお、上述した実施の形態においては、被覆部材27を各2つの第1被覆片27a,27aおよび第2被覆片27b,27bを備えて構成したが、これに限定されず、例えば図17に示す本実施形態の第5変形例に係るバッテリー式電源装置10の電池モジュール13のように、被覆部材27を複数の第1被覆片27a,…,27aを備えて構成してもよい。
この場合、第5保持部材63の正極側保持部23aにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第5保持部材63を貫通するようにして、隣り合う第1被覆片27a,27a間に間隔Laを置いて2つの第1被覆片27a,27aが配置され、負極側保持部23bにおいて貫通孔23cと短辺部23Bとの間の位置において、電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第5保持部材63を貫通するようにして、隣り合う第1被覆片27a,27a間に間隔Lbを置いて2つの第1被覆片27a,27aが配置されている。
そして、正極側保持部23aの貫通孔23cと負極側保持部23bの貫通孔23cとの間の位置において、第5保持部材63の正極側保持部23aには、短辺部23B側に配置された第1被覆片27aとの間に間隔Lbを置いて電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第5保持部材63を貫通するようにして2つの第1被覆片27a,27aが配置され、第5保持部材63の負極側保持部23bには、短辺部23B側に配置された第1被覆片27aとの間に間隔Laを置いて電池構造体22の中心軸Pに平行な方向に向かい第5保持部材63を貫通するようにして2つの第1被覆片27a,27aが配置されている。
【0082】
この本実施形態の第5変形例に係るバッテリー式電源装置10においては、例えば図18に示すように、複数、例えば10個の電池モジュール13,…,13は、第5保持部材63を備える電池モジュール13同士が隣り合うようにして配置されている。そして、隣り合う電池モジュール13,13は、互いの第5保持部材63,63の正極側保持部23a,23a同士および負極側保持部23b,23b同士が隣接するよう配置された状態で、互いの第5保持部材63,63の長辺部23A,23A同士が当接させられ、互いの凹部23eに凸部23dが嵌合されることで一体に接続されている。ここで、各電池モジュール13は、第5保持部材63の正極側保持部23aが冷却空気の流通方向の上流側に配置され、第5保持部材63の負極側保持部23bが冷却空気の流通方向の下流側に配置されている。
すなわち、冷却空気の流通方向の上流部に臨む位置で離間して配置された隣り合う第1被覆片27a,27aの間の間隔Laが、冷却空気の流通方向の下流部に臨む位置で離間して配置された隣り合う第1被覆片27a,27aの間の間隔Lbよりも小さくなっている。
なお、隣り合う電池モジュール13,13の配列方向Qは、バッテリーボックス11の前後方向(例えば図18のX方向)に対して、例えばバッテリーカバー16の前部から後部に向かい下り勾配となる所定角度αをなすようにして傾斜している。
【0083】
なお、上述した実施の形態においては、複数の被覆片(例えば、各被覆片27a,…,27gのうちの少なくとも何れか)を備えて被覆部材27を構成し、隣り合う被覆片間に設けられた所定の間隔(例えば、間隔La,Lb,Lc等)において各電池構造体22の外周面22Aを露出させるとしたが、これに限定されず、例えば各電池構造体22の外周面22Aを被覆するようにして被覆部材27を形成し、被覆部材27に複数の開口部、例えば冷却空気の流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置での上下方向開口部、および、流通方向および電池構造体22の中心軸Pに直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置に横方向開口部等を形成し、これらの開口部において各電池構造体22の外周面22Aを露出させてもよい。
この場合には、例えば相対的に流通方向の上流側に配置された被覆部材27においては、上下方向開口部の大きさを横方向開口部の大きさよりも小さく設定し、相対的に流通方向の下流側に配置された被覆部材27においては、上下方向開口部の大きさを横方向開口部の大きさよりも大きく設定する。
【0084】
なお、上述した実施の形態において、各被覆部材27,35,36は、例えば各保持部材23,37,38,43,53,63と一体に形成されるとしたが、これに限定されず、各保持部材23,37,38,43,53,63に対して着脱可能に形成してもよいし、各保持部材23,37,38,43,53,63から各被覆部材27,35,36を省略してもよい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、冷却媒体の流通方向の上流側に配置された電池構造体に対しては、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができ、冷却媒体の流通方向の下流側に配置された電池構造体に対しては、上流側に配置された電池構造体との熱交換によって相対的に高温となった冷却媒体によっても、電池構造体に対して所望の冷却を行うことができる。
また、被覆部材を絶縁材によって形成することによって、単電池に対する所望の電気的絶縁性を確保することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、被覆部材の配置状態を冷却媒体の流通方向に沿って変更することにより、この流通方向における冷却媒体による冷却作用を適切に制御することができる。
【0086】
さらに、請求項3に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、複数の保持部材の接続状態においては、例えば互いの長辺部同士や短辺部同士あるいは一方の保持部材の長辺部に対して他方の保持部材の短辺部を当接させるだけの単純な作業によって、一方の保持部材の凹部に他方の保持部材の凸部が嵌合し、他方の保持部材の凹部に一方の保持部材の凸部が嵌合し、保持部材同士が容易に固定される。ここで、互いの凹部と凸部とは着脱可能とされていることから、複数の保持部材は容易に接続及び分離ができ、複数の保持部材の配置を容易に変更可能である。
しかも、複数の電池構造体をバッテリーボックス内に収容して固定する際の剛性を向上させることができると共に、例えばバッテリーボックスにねじれ等の応力が作用する場合であっても、この応力が電池構造体を構成する各単電池に直接的に作用してしまうことを防止することができる。
また、接続される複数の保持部材同士においては、常に、正極側保持部と負極側保持部とが隣接するようになり、複数の電池構造体の正極および負極の配置状態に対して所定の規則性を容易に維持することができる。
【0087】
また、請求項4に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、冷却媒体の流通方向の上流側に配置された電池構造体に対しては、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができ、冷却媒体の流通方向の下流側に配置された電池構造体に対しては、上流側に配置された電池構造体との熱交換によって相対的に高温となった冷却媒体によっても、電池構造体に対して所望の冷却を行うことができる。
さらに、請求項5に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、冷却空気が直接に各電池構造体の外周面に吹き付けられることを抑制し、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができる。
【0088】
さらに、請求項6に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、複数の保持部材の互いの凹部と凸部とが着脱可能に嵌合されることによって、複数の保持部材を容易に接続及び分離することができ、複数の保持部材の配置位置や配置数を容易に変更可能である。
さらに、請求項7に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、バッテリーボックス内に複数の構造体を収容する場合であっても、各電池構造体が過剰に冷却されてしまうことを防止することができ、電池構造体に対して所望の冷却を行うことができる。
【0089】
さらに、請求項8に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、例えばバスバープレートの所定位置に配置された適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。しかも、キャップ部材の端面上に設けられた凸端部または凹端部が、例えばバスバープレート等に設けられた凹部または凸部に嵌合された状態においては、例えば電池構造体に中心軸周りの回転トルクが作用する場合であっても、電池構造体が中心軸周りに回転してしまうことを防止することができる。
【0090】
さらに、請求項9に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた検出端子が着脱可能に装着される装着穴を設けておくことで、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
さらに、請求項10に記載の本発明のバッテリー式電源装置によれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた検出端子が着脱可能に装着される装着穴を設けておくことで、検出端子が装着穴に装着された後に正極端子および負極端子をバスバーに当接させることができ、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
【0091】
また、請求項11に記載の本発明の電池モジュールによれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた凸端部または凹端部に対して着脱可能に嵌合される凹部または凸部を設けておくことで、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
しかも、キャップ部材の端面上に設けられた凸端部または凹端部が、例えばバスバープレート等に設けられた凹部または凸部に嵌合された状態においては、例えば電池構造体に中心軸周りの回転トルクが作用する場合であっても、電池構造体が中心軸周りに回転してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項12に記載の本発明の電池モジュールによれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた検出端子が着脱可能に装着される装着穴を設けておくことで、検出端子が装着穴に装着された後に正極端子および負極端子をバスバーに当接させることができ、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
さらに、請求項13に記載の本発明の電池モジュールによれば、例えば導電性部材からなるバスバー等によって複数の電池構造体を電気的に直列に接続する際に、複数のバスバーを備えるバスバープレートにおいてバスバーの配置状態に応じた位置に、キャップ部材の端面上に設けられた検出端子が着脱可能に装着される装着穴を設けておくことで、適宜のバスバーに対して電池構造体の正極と負極とが入れ替わって接続されてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るバッテリー式電源装置の要部分解斜視図である。
【図2】図1に示す電池モジュールの斜視図である。
【図3】図2に示す電池モジュールの要部を拡大して示す斜視図である。
【図4】図2に示す電池モジュールの保持部材の断面図である。
【図5】図2に示す被覆部材の断面図である。
【図6】図2に示す被覆部材の側面図である。
【図7】図1に示す複数の電池モジュールの斜視図である。
【図8】図1に示すバッテリー式電源装置のバッテリーボックスの内部の横方向に対する断面図である。
【図9】適宜の円管CTを、この円管CTの外周面に吹き付ける冷却媒体によって冷却する場合における、円管CTの外周面上の適宜の位置での熱伝達係数の変化を示すグラフ図である。
【図10】本実施形態の第1変形例に係るバッテリー式電源装置のバッテリーボックスの内部の横方向に対する断面図である。
【図11】本実施形態の第1変形例に係る電池モジュールの保持部材の断面図である。
【図12】本実施形態の第2変形例に係るバッテリー式電源装置のバッテリーボックスの内部の横方向に対する断面図である。
【図13】本実施形態の第3変形例に係る電池モジュールの保持部材の断面図である。
【図14】本実施形態の第3変形例に係るバッテリー式電源装置のバッテリーボックスの内部の横方向に対する断面図である。
【図15】本実施形態の第4変形例に係る電池モジュールの保持部材の断面図である。
【図16】本実施形態の第4変形例に係るバッテリー式電源装置のバッテリーボックスの内部の横方向に対する断面図である。
【図17】本実施形態の第5変形例に係る電池モジュールの保持部材の断面図である。
【図18】本実施形態の第5変形例に係るバッテリー式電源装置のバッテリーボックスの内部の横方向に対する断面図である。
【符号の説明】
10 バッテリー式電源装置
11 バッテリーボックス
20a 導入口
20b 排出口
21 単電池
22 電池構造体
23 保持部材
23A 長辺部
23B 短辺部
23a 正極側保持部
23b 負極側保持部
23d 凸部
23e 凹部
25 キャップ部材
25a 正極端子
25b 負極端子
25d 検出端子
25e 突出部(凸端部)
26 温度センサ(状態検知手段)
26a 検出線
27 被覆部材
27a 第1被覆片(被覆片)
27b 第2被覆片(被覆片)
27c 第3被覆片(被覆片)
27d 第4被覆片(被覆片)
35 第1被覆部材(被覆部材)
36 第2被覆部材(被覆部材)

Claims (13)

  1. 複数の単電池を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体と、前記電池構造体の外周面を被覆する被覆部材と、前記電池構造体を着脱可能に収容するバッテリーボックスとを備えるバッテリー式電源装置であって、
    前記バッテリーボックスは、冷却媒体を前記バッテリーボックスの内部に導入する導入口および前記冷却媒体を外部に排出する排出口を備え、
    前記被覆部材は、前記電池構造体の外周面の周方向に沿って配置された複数の被覆片からなり、
    前記バッテリーボックスの内部での前記冷却媒体の流通方向は前記導入口から前記排出口へ向かう方向とされ、
    相対的に前記流通方向の上流側に配置された前記被覆部材においては、
    前記流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で離間して配置されてなる前記被覆片間の間隔が、前記流通方向および前記電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で離間して配置されてなる前記被覆片間の間隔よりも小さくなるように設定され、
    相対的に前記流通方向の下流側に配置された前記被覆部材においては、
    前記流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置で離間して配置されてなる前記被覆片間の間隔が、前記流通方向および前記電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置で離間して配置されてなる前記被覆片間の間隔よりも大きくなるように設定されてなることを特徴とするバッテリー式電源装置。
  2. 複数の単電池を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体と、前記電池構造体の外周面を被覆する被覆部材と、前記電池構造体を着脱可能に収容するバッテリーボックスとを備えるバッテリー式電源装置であって、
    前記バッテリーボックスは、冷却媒体を前記バッテリーボックスの内部に導入する導入口および前記冷却媒体を外部に排出する排出口を備え、
    前記被覆部材は、前記電池構造体の外周面の周方向に沿って配置された複数の被覆片からなり、
    前記バッテリーボックスの内部での前記冷却媒体の流通方向は前記導入口から前記排出口へ向かう方向とされ、
    前記流通方向の上流側に配置された前記電池構造体に具備される前記被覆部材の配置状態と、前記流通方向の下流側に配置された前記電池構造体に具備される前記被覆部材の配置状態とが、互いに異なる状態に設定されることによって、前記流通方向の上流側に配置された前記電池構造体に対する前記流通方向と、前記流通方向の下流側に配置された前記電池構造体に対する前記流通方向とが、互いに異なる方向となるように設定されてなることを特徴とするバッテリー式電源装置。
  3. 隣り合う2つの前記電池構造体を互いの中心軸が平行となるように、かつ、互いの正負の極性が反転するように保持して電池モジュールを構成する保持部材を備え、
    前記保持部材は、前記電池構造体の外周部を周方向に沿って保持する略正方形枠型の2つの正極側保持部および負極側保持部が一体に接続されてなる略長方形枠型に形成され、前記保持部材の外周面をなす各一対の長辺部および短辺部において、前記一対の短辺部および前記一対の長辺部に凸部または凹部を備え、
    複数の前記保持部材は、互いの前記凹部に前記凸部が着脱可能に嵌合されることで接続および分離可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載のバッテリー式電源装置。
  4. 複数の単電池を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体と、前記電池構造体の外周面を被覆する被覆部材と、前記電池構造体を着脱可能に収容するバッテリーボックスとを備えるバッテリー式電源装置であって、
    前記バッテリーボックスは、冷却媒体を前記バッテリーボックスの内部に導入する導入口および前記冷却媒体を外部に排出する排出口を備え、
    前記バッテリーボックスの内部での前記冷却媒体の流通方向は前記導入口から前記排出口へ向かう方向とされ、
    隣り合う2つの前記電池構造体を互いの正負の極性が反転するように保持して電池モジュールを構成する保持部材を備え、
    前記被覆部材は、前記流通方向の上流部に臨む位置および下流部に臨む位置に上下方向開口部を備え、前記流通方向および前記電池構造体の中心軸に直交する方向の一方側に臨む位置および他方側に臨む位置に横方向開口部を備え、
    相対的に前記流通方向の上流側に配置された前記被覆部材においては、前記上下方向開口部の大きさが前記横方向開口部の大きさよりも小さく設定され、
    相対的に前記流通方向の下流側に配置された前記被覆部材においては、前記上下方向開口部の大きさが前記横方向開口部の大きさよりも大きく設定されてなることを特徴とするバッテリー式電源装置。
  5. 前記流通方向の最も上流側に配置された前記被覆部材において前記流通方向の上流部に臨む位置に配置された前記上下方向開口部は閉塞されてなることを特徴とする請求項4に記載のバッテリー式電源装置。
  6. 前記保持部材は外周部に凸部または凹部を備え、
    複数の前記保持部材の互いの前記凹部に前記凸部が嵌合されることで複数の前記電池モジュールが互いに接続されてなる構造体が構成されることを特徴とする請求項4に記載のバッテリー式電源装置。
  7. 前記バッテリーボックスの内部において、適宜の鏡映面を境界とする一方の内部および他方の内部に、前記鏡映面に対して面対称に配置された少なくとも2つの前記構造体が収容され、
    前記バッテリーボックスは、前記鏡映面が配置される央部に前記導入口または前記排出口の何れか一方を備え、前記央部に対する両端部に前記導入口または前記排出口の何れか他方を備え、
    前記一方の内部および前記他方の内部毎に、
    前記冷却媒体の流通方向を前記導入口から前記排出口へ向かう方向とし、相対的に前記流通方向の上流側に配置された前記被覆部材においては、前記上下方向開口部の大きさが前記横方向開口部の大きさよりも小さく設定され、相対的に前記流通方向の下流側に配置された前記被覆部材においては、前記上下方向開口部の大きさが前記横方向開口部の大きさよりも大きく設定されてなることを特徴とする請求項6に記載のバッテリー式電源装置。
  8. 前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材を備え、
    前記キャップ部材は、
    前記電池構造体の各正極および負極に接続され、前記キャップ部材の端面上から前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出する各正極端子および負極端子と、
    前記キャップ部材の端面上で、前記保持部材の中心位置を含み前記電池構造体の中心軸に平行な方向に伸びる前記保持部材の中心軸線からずれた位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出する凸端部または凹端部と
    を備えることを特徴とする請求項3から請求項7の何れかひとつに記載のバッテリー式電源装置。
  9. 前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材と、前記電池構造体の状態を検知する状態検知手段とを備え、
    前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体に具備される各前記状態検知手段の検出線に接続される検出端子が、前記キャップ部材の端面上で前記保持部材の中心軸線に含まれる位置に対して点非対称となる位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出するように形成されてなることを特徴とする請求項3から請求項8の何れかひとつに記載のバッテリー式電源装置。
  10. 前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材と、前記電池構造体の状態を検知する状態検知手段とを備え、
    前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体に具備される各前記状態検知手段の検出線に接続される検出端子が、前記キャップ部材の端面上で前記保持部材の中心軸線に含まれる位置に対して点非対称となる位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に前記正極端子および前記負極端子よりも突出するように形成されてなることを特徴とする請求項8に記載のバッテリー式電源装置。
  11. 複数の単電池を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体に対し、保持部材により保持された隣り合う2つの前記電池構造体からなる電池モジュールであって、
    前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材を備え、
    前記キャップ部材は、
    前記電池構造体の各正極および負極に接続され、前記キャップ部材の端面上から前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出する各正極端子および負極端子と、
    前記キャップ部材の端面上で、前記保持部材の中心位置を含み前記電池構造体の中心軸に平行な方向に伸びる前記保持部材の中心軸線からずれた位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出する凸端部または凹端部と
    を備えることを特徴とする電池モジュール。
  12. 前記電池構造体の状態を検知する状態検知手段を備え、
    前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体に具備される各前記状態検知手段の検出線に接続される検出端子が、前記キャップ部材の端面上で前記保持部材の中心軸線に含まれる位置に対して点非対称となる位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に前記正極端子および前記負極端子よりも突出するように形成されてなることを特徴とする請求項11に記載の電池モジュール。
  13. 複数の単電池を互いの中心軸が同軸となるように直列接続してなる電池構造体に対し、保持部材により保持された隣り合う2つの前記電池構造体からなる電池モジュールであって、
    前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体の各端部を覆うようにして装着されるキャップ部材と、前記電池構造体の状態を検知する状態検知手段とを備え、
    前記保持部材により保持される前記隣り合う2つの前記電池構造体に具備される各前記状態検知手段の検出線に接続される検出端子が、前記キャップ部材の端面上で前記保持部材の中心軸線に含まれる位置に対して点非対称となる位置において、前記電池構造体の中心軸に平行な方向に突出するように形成されてなることを特徴とする電池モジュール。
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