JP2005038586A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を少なくして、小型化を可能とする光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、電流が注入されたときにレーザー光を放射する有機化合物を包含する発光素子を備えた光ピックアップ装置であり、該素子は一対の電極間に有機化合物層を介在させたものである。その主要な構成要素となる有機化合物層は、レーザー光の放射を可能とするために、そのレーザー発振する波長を考慮して積層構造と各層の膜厚が決定されるものである。有機化合物層はキャリア輸送特性、発光波長の異なる複数の層を用いて形成される。また、反射層を介して形成された所謂共振器構造とすることは望ましい形態となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクなど光学式記録媒体に記録されている情報の入出力に用いる光ピックアップ装置およびそれを用いた電子機器に関する。
音楽や映画などの情報を記録した光記録媒体の情報を読み出す光ピックアップ装置は、コンピュータをはじめ各種電子機器の用途に用いられている。
光ピックアップ装置は、光記録媒体の記録面にレーザービームを照射する。そのレーザービームを記録面上に走査しながら、その反射光を逐次検出器で受光することによって情報を読み取っている。光ピックアップ装置は、半導体レーザー、プリズム、ミラー、対物レンズ、光電変換素子などの個別部品を基体(ベース)に組み込んだものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−16197号公報
しかしながら、従来の光ピックアップ装置は、数十から数百点の部品を組み立てて完成させる精密加工製品である。光ピックアップ装置は、上記のように複数の部品が組みこまれるので、軽量化や小型化には限界があった。それによって、従来の光ピックアップ装置を組み込んだ電子機器は、小型化や薄型化に制限を受けていた。例えば、軽量薄型化をセールスポイントとするノート型のコンピュータでは、光記録媒体の再生装置を本体と別体化した商品が、しばしば販売されていた。
本発明はこのような問題点に鑑み、部品点数を少なくして、小型化を可能とする光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明は、電流が注入されたときにレーザービームを放射する発光素子を備えた光ピックアップ装置である。この光ピックアップ装置において用いる発光素子は、一対の電極間に有機化合物層を介在させたものである。その主要な構成要素となる有機化合物層は、レーザービームの放射を可能とするための層構造を備えている。その層構造は、レーザー発振の波長を考慮して、各層の膜厚が決定されている。
なお、本発明において、一対の電極間に形成される有機化合物を主成分とする薄膜を総称して有機化合物層と呼ぶ。有機化合物層は、一対の電極間に挟まれるように形成される。有機化合物層は、キャリア輸送特性や発光特性の異なる複数の層を用いて形成される。有機化合物層は、反射層を介して形成された、所謂共振器構造とすることは望ましい形態となる。
光ピックアップ装置は、レーザービームの放射が可能な発光素子と、該発光素子からのレーザービームを光記録媒体に照射する光学系と、該光記録媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素子と、トランジスタで形成された信号処理回路部とを備えている。光ピックアップ装置の好ましい一態様は、発光素子、光学系、受光素子及び信号処理回路部は同一基板上に一体形成されたものである。
本発明に係る光ピックアップ装置の一態様は、レーザービームの放射が可能な発光素子と、該発光素子からのレーザービームを集光して記録媒体に照射し該記録媒体からの反射光を受光素子に導く光学系と、該記録媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素子と、トランジスタで形成された信号処理回路部とを有している。ここで、発光素子と受光素子とトランジスタとは、同一基板上に一体形成されていることが好ましい態様となる。
本発明に係る光ピックアップ装置の一態様は、レーザービームを放射可能な発光素子と、発光素子からのレーザービームを集光して記録媒体に照射し該記録媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素子と、トランジスタで形成された信号処理回路部とが一体形成されるものである。この光ピックアップ装置には、発光素子からのレーザービームを集光して記録媒体に照射し、該記録媒体からの反射光を受光素子に導く光学系が組み合わされている。
上記した発光素子は、一対の基板間に、有機化合物層が形成されている。有機化合物層から放射される光のスペクトルは、複数のピークを有したものである。有機化合物層の膜厚は、特定波長の光に対して定在波が立つように、制御されていることが好ましい。その膜厚は、特定波長の半波長、またはその整数倍の厚さで形成されていることが好ましい。
上記した発光素子は、有機化合物層から放射される光のスペクトルに複数のピークを含んでいても良い。そのピークの中で少なくとも一つは、半値幅が10nm以下であるものが含まれている。
本発明の光ピックアップ装置で用いる発光素子は、レーザービームの放射を可能としたものである。しかし、当該レーザービーム以外に、ルミネセンス光を放射することを許容することができる。特定波長のレーザービームのみを取り出して利用可能とするためには、特定波長の光を透過する光学フィルターを組み合わせても良い。
有機化合物材料で形成したレーザービームを放射可能な発光素子と、受光素子と、TFTなど薄膜素子で形成した制御回路を基板上に一体形成して集積化すれば、光ピックアップ装置の部品点数を少なくすることができる。その結果、軽量化や小型化を実現することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細をさまざまに変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に示す図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施の形態は、基体上に、レーザービームの放射が可能な発光素子、レーザービームを受光して光信号を電気信号に変換する受光素子、それらの素子に対する各種の信号制御するスイッチング素子、及び電力を供給する電源回路などを一体形成する。これらの複数の素子及び電源回路などを基板上に一体形成することで、部品点数が少なくて済む。その結果、光ピックアップ装置の小型化を可能にしている。
レーザービームを放射可能な発光素子は、以下に示すように有機化合物材料を用いる。有機化合物材料を用いることで、発光素子の薄膜化を図ることができる。さらに、薄膜トランジスタなどで形成する制御回路と一体形成することが可能となる。
図4はエレクトロルミネセンスによる発光とレーザービームを放射することができる発光素子10の一態様を示す断面図である。この発光素子の構成は、基板100上に第1の電極101、有機化合物層102、第2の電極107を積層したものとなっている。有機化合物層102は、ホール輸送層103、発光層104、電子輸送層105から成っている。なお、第1の電極とホール輸送層との間には、ホール注入層を設けても良い。また、電子輸送層と第2の電極との間には、電子注入層を設けても良い。図4では、電子輸送層105と第2の電極107との間に電子注入層106が設けられた形態を示している。
第1の電極101は、正の電圧を印加するものとして、これを陽極と規定する。陽極は有機化合物層へホールを注入するための電極としての機能を有する。そのためには、仕事関数の大きい(仕事関数4.0eV以上)材料が適当である。この条件を満たす材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)やZnO(Zinc Oxide)、TiN(Titanium Nitride)などの透光性導電性酸化物、または窒化物を用いることができる。また、第1の電極101には、発光層で生じる光を閉じ込めて定常波を形成するための反射鏡としての機能も要求される。第1の電極101は、陽極としての機能と反射鏡としての機能とを分離して、複数の層を積層しても良い。例えば、ITOに代表されるなどの透光性導電性酸化物と、可視光の吸収が少なく、反射率が高く、かつ導電性を有する物質を薄膜化して積層しても良い。この導電性の光反射体としては、Alなどを用いることができる。第1の電極101において、陽極としての機能と反射鏡としての機能とを一体化する場合には、AgやPtなどを用いることができる。AgやPtは、仕事関数が4.0eV以上であり、有機化合物層にホールを注入することができる。いずれにしても、第1の電極101を通してレーザービームを放射するために、ここで形成する反射鏡の反射率は50%から95%程度にするのが好ましい。
ホール注入材料としては、イオン化ポテンシャルの小さな材料を用いる。例えば、金属酸化物、低分子有機化合物、および高分子系化合物の中から選択することができる。金属酸化物としては、酸化バナジウム、酸化モリブデン、酸化ルテニウム、酸化アルミニウムなどを用いることができる。低分子有機化合物としては、m−MTDATAに代表されるスターバースト型アミン、CuPcに代表される金属フタロシアニンなどを用いることができる。高分子系化合物材料としては、ポリアニリンやポリチオフェン誘導体などの共役高分子を用いることができる。これらの材料をホール注入層として用いることにより、ホール注入障壁が低減し、発光層側に形成される有機化合物の層に効率よくホールが注入することができる。
ホール輸送層としては、代表的には芳香族アミンを用いることができる。例えば、4,4'−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(以下、α−NPDと示す)や、4,4',4''−トリス(N,N−ジフェニル−アミノ)−トリフェニルアミン(以下、TDATAと示す)などを用いることができる。一方、高分子材料としては良好なホール輸送性を示すポリ(ビニルカルバゾール)などを用いてもよい。
発光層としては、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(以下、Alq3と示す)、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(以下、Almq3と示す)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[η]−キノリナト)ベリリウム(以下、BeBq2と示す)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−(4−ヒドロキシ−ビフェニリル)−アルミニウム(以下、BAlqと示す)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾオキサゾラト]亜鉛(以下、Zn(BOX)2と示す)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾチアゾラト]亜鉛(以下、Zn(BTZ)2と示す)などの金属錯体の他、各種蛍光色素をゲスト材料として用いることができる。また、白金オクタエチルポルフィリン錯体やトリス(フェニルピリジン)イリジウム錯体、トリス(ベンジリデンアセトナート)フェナントレンユーロピウム錯体などのりん光材料を用いることもできる。りん光材料は蛍光材料と比較して励起寿命が長いという特徴がある。そのため、レーザー発振に不可欠な、反転分布、すなわち、基底状態にある分子数よりも励起状態にある分子数が多い状態を作り出すことが容易になる。
なお、上述した発光層では、発光材料をゲスト材料として添加しても良い。すなわち、発光材料よりもイオン化ポテンシャルが大きく、かつバンドギャップの大きな材料をホストとし、これに上述した発光材料を少量(0.001%から30%程度)混合しても構わない。
電子輸送層としては、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム錯体(以下、Alq3と記す)に代表されるような、キノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯体やその混合配位子錯体などが好ましい。さらに、金属錯体以外にも、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(以下、PBDと示す)、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(以下、OXD−7と示す)などのオキサジアゾール誘導体、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(以下、TAZと示す)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(以下、p−EtTAZと示す)などのトリアゾール誘導体、バソフェナントロリン(以下、BPhenと示す)、バソキュプロイン(以下、BCPと示す)などのフェナントロリン誘導体を用いることができる。
電子注入層は、フッ化カルシウムやフッ化リチウム、臭化セシウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩を使用すればよい。また、これらの金属元素をその他の金属に含ませた構成、電子輸送材料に含ませた構成としても良い。
第1の電極を陽極とした場合、それに対して第2の電極は陰極として機能する。陰極は有機化合物材料と比較して相対的に仕事関数の小さい(仕事関数4.0eV以下)金属材料で形成する。または、該金属材料を含む合金材料、或いは化合物材料を用いることもできる。具体的には、1族または2族の典型元素、すなわちLiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、およびこれらを含む合金(Mg/Ag、Al/Li)を適用することができる。その他、希土類金属を含む遷移金属を用いて形成することもできる。これに、Al、Ag、ITO等の金属(合金を含む)とを積層して形成しても良い。この発光素子は共振器構造を有している。共振器構造は、陽極と陰極によって形成されている。したがって、陰極材料としては可視光の吸収が小さく、反射率の大きな金属が好ましい。具体的にはAlやMg、あるいはこれらの合金が好ましい。また、この陰極では反射率が限りなく100%に近いことが好ましいので、可視光が透過しない程度の膜厚は必要である。
上述した有機化合物は、湿式、乾式、いずれの方法を適用して形成しても構わない。高分子材料の場合では、スピンコート法やインクジェット法、ディップコート法、印刷法などが適している。一方低分子材料であれば、ディップコート法やスピンコート法だけでなく、真空蒸着などによっても成膜される。陽極材料及び陰極材料は、蒸着法、スパッタリング法等によって形成する。
この発光素子において考慮すべき重要な要素は、陽極と陰極、または陽極上の反射鏡と陰極の間隔である。すなわち、有機化合物層の厚さが重要な要素となる。レーザービームを出すために定常波を形成して光を増幅させるには、半波長の整数倍の間隔が必要である。例えば400nmの光を増幅させるためには、少なくとも200nmの間隔が必要である。同様に、800nmの光を増幅させるためには、400nmの間隔が必要である。上述した有機発光材料の発光波長は、主として可視光領域に存在する。したがって、400nmから800nmと定義される可視光を増幅させるためには、反射鏡と陰極の間隔、すなわち機能層の膜厚を200nm以上にする必要がある。なお、光速は材料の屈折率分小さくなることを考慮する必要があるため、実際には膜厚を屈折率で割った値が200nmよりも大きいことが必要である。
上記した各層は、ガラス、石英、或いは、アクリル、ポリカーボネートなどのプラスチックを基材とした基板100上に形成する。さらに保護膜などで被覆することで、レーザービームの放射が可能な、固体化された発光素子を形成することができる。
次に、本実施の形態に適用可能な光源の一例を詳細に説明する。なお、以下の説明においては同様に図4を参照して行う。
電極や発光層などの被膜を形成するための基板100として、ガラス基板(例えば、市販はされているアルミノシリケートガラスやバリウムホウケイ酸ガラスなどが好ましい)を用いる。その上に、第1の電極(陽極)101として、ITO膜をスパッタリング法で30〜100nmの厚さで形成する。
その上にホール輸送層103として、真空蒸着により4,4'−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(NPB)を成膜する。発光層104は、ホスト材料である4,4'−ビス(N−カルバゾリル)−ビフェニル(CBP)と三重項発光材料であるイリジウム錯体、Ir(tpy)2(acac)を共蒸着する。CBPとイリジウム錯体は重量比で10:1である。この上に電子輸送層105をバソキュプロイン(BCP)で形成する。電子注入層106はフッ化カルシウム(CaF2)を用い、第2の電極107としてAlを蒸着によって形成する。
有機材料で形成する各層の膜厚は、発生した光を有機化合物層中で増幅する事を目的として設定している。すなわち、発光層104中に添加されたIr錯体またはホール輸送層103からの発光が、第1の電極101と有機化合物層102が接する界面と、電子輸送層105と電子注入層106が接する界面とで反射を繰り返しながら定常波を形成するようにすることが好ましい。あるいは、電子注入層106と第2の電極107とが接する界面で反射を繰り返しながら定常波を形成するようにすることが好ましい。
ここで用いた有機化合物材料のなかで、発光可能なものはIr錯体とNPBである。これらは可視光領域(400〜800nm)に発光を示す材料として知られている。定常波を形成するためには、反射面の間隔が半波長の整数倍であることが必要条件である。例えば、400nmの光の定常波を形成するためには200nmおよびこれの整数倍の長さが必要である。つまり、200、400、600nmというように、200の整数倍の膜厚が必要とされる。同様に、800nmの光の定常波を形成させるためには、反射面間隔、すなわち膜厚は400、800、1200nmというように、400nmの整数倍であることが必須条件である。
例えば、一例として、ホール輸送層103を135nm、発光層104を30nm、電子輸送層105を105nmの厚さで形成する。有機化合物層の膜厚は合計で270nmとなる。この場合、有機化合物の屈折率を1.7と仮定すると、定常波を形成できる光の波長は920nmを整数で割った波長であり、可視光領域では460nmとなる。
図5にはこのように形成した光源の発光スペクトルを示している。第1の電極を陽極とし、第2の電極を陰極となるようにして直流電圧を印加して電流を流すことにより発光を得ている。発光は6V付近から観測可能であり、24V印加することによって数万カンデラ(Cd)の発光が得られている。
図5(A)(B)の両スペクトルにおいて、縦軸の発光強度は規格化した値を示している。図5(A)は、第1の電極側から観測した面発光である。一方、図5(B)は有機化合物層が積層形成された基板の横方向から観測した発光のスペクトルである。図5(A)では、475〜650nmの波長帯域に強い発光が観測される。この発光はIr錯体からの発光に基づくものである。
この結果は、キャリア(ホールと電子)は主として発光層104中で再結合してIrからの発光に寄与していることを示している。しかし、一部のキャリアはホール輸送層103の中でも再結合していることを示唆している。この面発光では、発光強度は電流密度の変化に比例して変化する。したがって、いずれの電流密度においても、スペクトルは全く同一の形状となる。そして、発光強度だけが電流密度の増大に比例して直線的に増大する。
図5(A)のスペクトルに対し、図5(B)で示す側面から得られる発光スペクトルは二つの特徴を有している。まず一つは、475〜650nmの波長帯域における発光スペクトルの波形が異なる点である。もう一点は460nm付近に鋭い発光スペクトルが観測されることである。前者の原因は必ずしも明らかでないが、後者の発光スペクトルは有機化合物層102で定在波が形成され、この波長の光のみが増幅されているためと考えられる。実際、上述したように、有機化合物層102の膜厚で定常波が許容される波長は460nmである。最も特徴的なことは、475〜650nmの波長帯域における発光は、電流密度の増大に比例して強度が変化するのに対し、460nm付近にピークのある別の発光スペクトルは電流密度の増大よりもさらに大きく発光強度が増大する事である。したがって、図5(B)の規格化された発光強度では、460nmの発光のみが相対的に増大することになる。
以上のことから、この発光素子の構造が460nmの光の共振器として働き、光を増幅させていることを示している。
このようなレーザービームを放射可能な発光素子を用いた光ピックアップ装置の構成を以下に説明する。
図1は本発明における光ピックアップ装置の構成を説明する図である。基体200には薄膜を積層して形成されるレーザービームの放射が可能な発光素子10、発光素子を制御する第1の制御回路12と、受光素子13とその信号を読み取る第2の制御回路14、電源回路15が基板上に一体形成されている。第1及び第2の制御回路は、MOSトランジスタや、非晶質または結晶性の半導体膜を使った薄膜トランジスタ(TFT)で集積回路化して形成されるものである。勿論、一部の回路は、半導体チップ上に集積化したものを基体200上に実装しても良い。
コリメータレンズ150、ミラー151、対物レンズ152などの光学系201は、発光素子10から放射されるレーザービームを集光し、光ディスクなどの光記録媒体153に照射して、反射光を受光素子13に受光させる構成のものであれば良く、図示しているものに限定されない。光学系201は基体200とは別体で形成するものであるが、筐体などに組み入れて一体化することが望ましい。
図2(A)は基体200上の基板20上に発光素子10、第1の制御回路12、受光素子13、第2の制御回路14、電源回路15を一体化した光ピックアップ装置を示している。ミラー151a、151b、対物レンズ152などの光学系201は、光記録媒体153との間に配置されている。
図2(B)は電源回路15を別の集積回路部品として基体200上に実装したものである。また、同図に示すように、発光素子10と第1の制御回路12、および受光素子13と第2の制御回路14を複数個設けても良い。これにより3ビーム方式など複数のビームを用いた読み取り方式に対応することができる。具体的には、コンパクトディスクなどの光ディスクを再生する時の3ビーム方式(1つのメインビームと2つのサブビーム)と、DVD(Digital Versatile Disc)を再生する時の1ビーム方式に対応することが可能となり、光記録媒体に対する互換性を持たせることができる。
発光素子10、受光素子13、および第1の制御回路12と第2の制御回路14は、導電性、半導電性、絶縁性の薄膜を適宜積層して基板上に形成することが可能である。発光素子10はレーザービームの放射を可能とする有機化合物層を用いる。上記した構成の発光素子を適用することができる。
受光素子13は、非晶質半導体膜(例えば、非晶質シリコン膜)や結晶質半導体膜(例えば、多結晶シリコン膜)を用いてpin接合型、nin接合型、pip接合型、ショットキーバリア型などの構成で、光電変換機能を持たせた素子である。接合を形成する半導体層の厚さは1μm程度あれば良く、光入射側にITOなどの透光性導電膜を形成し、他方の電極をAlなどの金属材料で形成すれば良い。
第1の制御回路12および第2の制御回路14を形成する素子としては、抵抗素子、容量素子の他にスイッチング素子をトランジスタを用いて形成する。トランジスタの典型的な形態は、非晶質半導体膜または結晶性半導体膜を用いた薄膜トランジスタである。薄膜トランジスタは、ガラスやプラスチックを基材とする基板20上に形成することができる。また、基板20にシリコンウエハーなどの単結晶基板やSOI(Silicon On Insulator)基板を用いた場合には、MOSトランジスタで制御回路を形成しても良い。
上記した各素子を同一の基板上に積層させて一体形成することが可能である。図3は基板20上にこれらの素子を一体形成した一態様を示す図である。
図3(A)において、基板20は、アルミノシリケートガラスやバリウムホウケイ酸ガラスなどを基材としたガラス基板、石英基板、アクリル、ポリカーボネートなどを基材としたプラスチック基板など絶縁表面を有する基板を使用することができる。或いはSOI基板の他、シリコンウエハーなどの単結晶半導体基板を用いることができる。
基板20上には発光素子10と受光素子13を一体形成することが可能である。また、これらの素子を制御する薄膜トランジスタ301、302は結晶性半導体膜または非晶質半導体膜を用いて形成される。図3(A)ではトップゲート型の薄膜トランジスタを例示している。この薄膜トランジスタ301、302上には層間絶縁膜303を介して発光素子10が形成され、層間絶縁膜304を介して受光素子13が形成されている。発光素子10および受光素子13は各薄膜トランジスタと接続している。
発光素子10は第1の電極101、有機化合物層102、第2の電極107を積層形成して形成する。第1の電極101は薄膜トランジスタ302と接続するために、複数の導電膜を積層することで形成することが好ましい。好適な構成の一形態としては、薄膜トランジスタの半導体膜とコンタクトを形成するチタン(Ti)からなる第1の導電膜、アルミニウム(Al)からなる第2の導電膜、窒化チタン(TiN)からなる第3の導電膜から成っている。第1の電極101を形成する材料はこれに限定されないが、最上層に形成する導電膜は発光素子10の一方の電極とするために、後述するように適宜選択することが好ましい。
その上にAl膜30と無機材料または有機材料から成る絶縁膜31を形成する。
Al膜30と絶縁膜31とを選択的にエッチングすることで開口部を有する隔壁を形成する。この開口部の側壁を、好ましくは45度程度の傾斜角を持つようにエッチング加工する。そして、Al膜30の表面を露出させることにより鏡面体を形成する。
有機化合物層102、第2の電極107は、こうして形成された隔壁の開口部を覆うように第1の電極101上に成膜する。さらに図3(A)で示すように有機化合物層102と第2の電極の一端部をエッチングして有機化合物層102の側面を露出させる。
上記構成により、有機化合物層102の厚さを特定波長の1/2倍(半波長倍)にする。それにより、発光した光が第1の電極101と第2の電極107との間で反射して、この波長の光の定在波を形成することが可能である。すなわち、共振器構造を形成することでこの波長の光の定在波が形成され、レーザービームを放射することが可能となる。
このとき、有機化合物から放射される光には、特定波長の半値幅の狭いレーザービームの他に、他の波長帯域において発光したルミネセンス光も同時に放射される場合がある。ルミネセンス光を除去するには、特定波長を選択的に透過可能な光学フィルター32をレーザービームの光路上に設けておく。
受光素子13は発光素子10と同じ絶縁表面上に形成しても良い。また、受光素子13を層間絶縁膜を介してその上層または下層側に配置しても良い。発光素子10と受光素子13との位置関係は光学系201との相対的な位置関係で決めれば良い。
図3(A)は第2の層間絶縁膜304上に受光素子13を設けた一例を示している。例えば、薄膜トランジスタ301に接続する配線310を一方の電極として、その上に、n型半導体層311、光電変換可能な半導体層312、p型半導体層313を順次積層(n型半導体層とp型半導体層の積層順はこの逆としても良い)させる。すなわち、pin接合型の光電変換層を形成する。上部電極314は、ITOで形成すれば良い。
図3(B)は受光素子13をTFT302を形成する半導体膜と同じ層で形成する一例を示している。受光素子13はレーザーアニール法などで結晶化した多結晶シリコンに代表される結晶性半導体膜を用いて形成することが可能である。この受光素子13は、光電変換可能な半導体領域116をp型半導体領域115およびn型半導体領域117が挟んで形成するものである。
図3(C)は、非晶質半導体膜を用いたTFT304と、電極309上にn型半導体層311、光電変換可能な半導体層312、p型半導体層313を順次積層(n型半導体層とp型半導体層の積層順はこの逆としても良い)させた光電変換層315を形成し、上部電極314としてITOを形成したフォトダイオードで受光素子13を形成する一態様を示している。
本実施の形態のように、TFTを用いた制御回路、発光素子10、受光素子13を基板20上に一体形成することができる。この基板20と光学系とを組み合わせることにより、光ピックアップ装置を完成させることができる。
このような構成により作製される光ピックアップ装置を、図6で例示するコンピュータや映像再生装置をはじめ、その他の電子装置を完成させることができる。
図6(A)は本発明を適用してコンピュータを完成させた一例である。コンピュータは、本体2201、筐体2202、表示部2203、キーボード2204、外部接続ポート2205、ポインティングマウス2206、CD−R/RWドライブ2207を包含している。本発明の光ピックアップ装置は、CD−R/RWドライブ2207に用いることができる。この光ピックアップ装置は、上記の発光素子及び薄膜トランジスタを基板上に構成したものであり、薄型で軽量化された携帯性の優れたコンピュータを完成させることができる。
図6(B)は本発明を適用して映像再生装置(DVDプレーヤー)を完成させた一例であり、本体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部B2404、記録媒体読込部2405、操作キー2406、スピーカー部2407などにより構成されている。本発明の光ピックアップ装置を記録媒体読込部2405に用いることにより、薄型で軽量化された携帯性の優れた映像再生装置を完成させることができる。
本発明の光ピックアップ装置の構成を説明する図である。 本発明の光ピックアップ装置であって、基体上に発光素子と受光素子と制御回路とを基板上に一体形成する状態を示す斜視図である。 基板上に発光素子と受光素子と制御回路のTFTとを基板上に一体形成する状態を示す断面図である。 本発明の光ピックアップ装置に用いる発光素子の構成を説明する図である。 図4の構成の発光素子から放射される発光スペクトルの電流密度依存性を示し、発光強度の最大値で規格化したグラフである。 本発明の光ピックアップ装置により完成する電子機器の一例を説明する図である。

Claims (6)

  1. レーザービームを放射可能な発光素子と、前記発光素子からのレーザービームを集光して記録媒体に照射し、前記記録媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素子と、トランジスタで形成された信号処理回路部とが同一基板上に形成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. レーザービームを放射可能な発光素子と、前記発光素子からのレーザービームを集光して記録媒体に照射し、前記記録媒体からの反射光を受光素子に導く光学系と、前記記録媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素子と、トランジスタで形成された信号処理回路部とを有し、
    前記発光素子と、前記受光素子と、トランジスタとが同一基板上に形成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. レーザービームを放射可能な発光素子と、前記発光素子からのレーザービームを集光して記録媒体に照射し、前記記録媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素子と、トランジスタで形成された信号処理回路部とが一体形成され、
    前記発光素子からのレーザービームを集光して記録媒体に照射し、前記記録媒体からの反射光を受光素子に導く光学系と組み合わされていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 前記発光素子は、一対の基板間に、有機化合物層が形成され、前記有機化合物層から放射される光の発光スペクトルは複数のピークを有し、前記発光スペクトルの内、特定波長の光に対して定在波が立つように、前記有機化合物層の膜厚が、前記波長の半波長またはその整数倍の厚さで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記発光素子は、複数の発光ピークを有し、少なくとも一つの発光ピークの半値幅が、10nm以下であるピーク波長の光を放射する有機化合物層が一対の電極間に備えられていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記発光素子の光出力側に、前記特定波長の光を透過する光学フィルターが備えられていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の光ピックアップ装置。
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