JP2005036938A - 金属ガスケットの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メンテナンス作業でアクシンデントが発生しても、漏れが発生するような傷が発生しにくい金属ガスケットの取付構造を提供すること。
【解決手段】 ガス流路の周囲にガスケット取付凹部が形成された2つのブロック11と、ガスケット取付凹部116に金属ガスケット1を装着する金属ガスケットの取付構造において、少なくとも1つのブロックのガスケット取付凹部116の、金属ガスケット1と接する面がテーパ形状21である。
【選択図】 図1


Description

本発明は、ガス流路の周囲にガスケット取付凹部が形成された2つのブロックと、ガスケット取付凹部に金属ガスケットを装着する金属ガスケットの取付構造に関するものである。
半導体製造工程においては、シリコンベースにシラン、アルシン、ホスフィン、ジボラン等の超毒性ガスを不純物源として熱拡散することが行われ、また自然発火性ガス等も使用されている。
このような半導体製造工程で使用されるガスは、例えばアルシンの致死量は0.5ppmであって少量の漏れが即人身事故につながる可能性を含むものであるため、従来からこれらガスの配管は、漏れを防止するために溶接接続したりガスケットによりシールする等していた。そして、ガスケットでシールする場合は、使用するガスが毒性に加え腐食性の強いものであるため、ゴムや樹脂を使用することができず金属ガスケットが用いられていた。
そこで、従来からこのような危険なガスを取り扱う半導体製造装置には、高い気密性を求めて種々の金属ガスケットが考案され使用されてきた。以下、その一例を挙げて説明する。
図19は、本出願人が特許文献1で提案した金属ガスケットの構成を示す図である。
金属ガスケット1をシール部であるフランジに装填し、更に圧縮した状態の断面を図20に示す。この金属ガスケット1がフランジ10に配設された状態では、フラット面5,5がフランジのシール面10a,10aに当接する。そこで、相対するフラット面5,5にフランジ10から圧縮力を受けると、金属ガスケット1は軸芯方向に変形することとなる。
このとき、フランジ10から力を受ける被覆3は、フラット面5,5の中央が最も薄く端に広がるに従って厚肉になっていくため、薄肉に加工された中央部5a,5aには局部的に応力集中が生じることとなる。従って、被覆3は、応力集中を受けた中央部5a,5aが力の方向である軸芯方向に撓んで湾曲し、フラット面5,5のエッジ5b,5b…によって中央部5a,5aを挟んで突出した頂部6,6…を得る。この頂部6,6…は、金属ガスケット1の全長にわたって得られ、フランジ10のシール面10a,10aを2重にシールすることとなる。
一方、特許文献1において、金属ガスケットを装着するブロックのガスケット取付凹部については、「フランジ10に硬度が120〜130Hv程度の柔らかいものを使用した場合には、シール面10a,10aに凹んだシール跡がのこってしまう。そうした場合、取付及び取り外しを繰り返すとシール面10a,10aにはシール跡がクロスする箇所が生じることとなる。」との記載がある。また、「この金属ガスケットを装填するフランジの材質にもSUS316やVIM−VAR材にスパロール処理を施す等を使用することによって、やはり約300Hv前後の高い硬度を有する。」との記載がある。
特許公報第2991651号 (図2)
しかし、従来の金属ガスケットの取付構造には、次のような問題があった。
(1)通常、上側ブロックの上には、電磁開閉弁等の機能部品が取り付けられており、メンテナンス作業によりブロック同士を切り離す場合がある。その場合には、上側ブロックを取り外し、金属ガスケットを取り外す。そして、再組立するときは、新しい金属ガスケットに替えて組み立てることとなる。
しかし、メンテナンスの作業中に、作業者がマイナスドライバを落とすケースがあり、それにより下側ブロックのガスケット取付凹部の金属ガスケットと接する面に一直線の傷が付いてしまったことがあった。わずかな傷のため、作業者が気が付きにくい場合もあるが、その傷を通ってガスが漏れる可能性があり、問題となっていた。
(2)2つのブロックの位置あわせは、機械精度により合わせられるので流路同士の位置あわせは精度良くできる。
しかし、流路に対して金属ガスケットを位置決めするのは難しかった。従来は、C型の開口部にガスケットリテーナを差し込んでブロックに対して位置決めを行っているが、ガスケットリテーナの製作精度等が累積的に作用するため、位置がずれることがあった。金属ガスケットの位置がずれるとシール性が均一でなくなり、漏れが発生する恐れがあった。
そこで、本発明は、かかる問題点を解消したメンテナンス作業でアクシンデントが発生しても、漏れが発生するような傷が発生しにくい金属ガスケットの取付構造を提供することを目的とする。
本発明の金属ガスケットの取付構造は、次のような構成を有している。
(1)ガス流路の周囲にガスケット取付凹部が形成された2つのブロックと、前記ガスケット取付凹部に断面C字形状の金属ガスケットを装着する金属ガスケットの取付構造において、少なくとも前記1つのブロックの前記ガスケット取付凹部の、前記金属ガスケットと接する面がテーパ形状である。
(2)(1)に記載する金属ガスケットの取付構造において、 前記テーパが外側に行くほど凹部が深くなっていることを特徴とする。
(3)(1)に記載する金属ガスケットの取付構造において、前記テーパが外側に行くほど凹部が浅くなっていることを特徴とする。
(4)(1)乃至(3)に記載する金属ガスケットの取付構造のいずれか1つにおいて、前記テーパ面がローラバニシング加工されていることを特徴とする。
(5)(4)に記載する金属ガスケットの取付構造において、前記ローラバニシング加工をする前の工程で、前記流路と同心に加工痕が形成されていることを特徴とする。
(6)(1)乃至(5)に記載する金属ガスケットの取付構造のいずれか1つにおいて、前記金属ガスケットが、断面C字形状であって、局部的に薄肉に形成された加工部を全長にわたって有し、力を受けて変形する際、前記加工部が薄肉な部分に応力集中を受けて軸芯方向に撓むことによって、その撓みの両側に生じる頂部で前記シール面に圧接するようにしてシールすることを特徴とする。
ここで、断面C字形状の金属ガスケット以外にも、断面がU字形状、V字形状、コの字形状の金属ガスケットも考えることができ、その場合にも本発明は適用可能である。
(7)(6)に記載の金属ガスケットの取付構造において、前記加工部が、平面であることを特徴とする。
(8)(6)に記載の金属ガスケットの取付構造において、前記加工部が、テーパ状平面であることを特徴とする。
ここで、加工部の断面のテーパは、取付凹部のテーパと同じ向きのテーパである必要があり、テーパの角度はほぼ同じか、または加工部のテーパ角度が取付凹部のテーパ角度より少し大きいことが望ましい。
(9)(6)乃至(8)に記載する金属ガスケットの取付構造のいずれか1つにおいて、前記金属ガスケットが前記C字形状の中にコイルスプリングを内包していることを特徴とする。
(10)(6)乃至(8)に記載する金属ガスケットの取付構造のいずれか1つにおいて、 前記金属ガスケットが前記C字形状の中にコイルスプリングを内包していないことを特徴とする。
次に、上記構成を有する本発明の金属ガスケットの取付構造の作用・効果について説明する。
メンテナンス作業のため、例えば上側ブラケットを取り外した場合、下側ブラケットの金属ガスケットと接する面が露出する。もし作業中マイナスドライバを落としたときに、マイナスドライバの先端が、その面に当たったとしても、当該面にはテーパが形成されているので、余程の偶然によりマイナスドライバの先端がテーパ部と同じ傾きをもって当たらない限り、テーパ面の一部にドライバ先端が当たり傷を発生させることはあっても、当該面に流路から外へ向かって連続する傷が発生する可能性は極めて少ない。
このことは、取り外されて置かれている上側ブラケットについても、金属ブラケットと接する面にテーパが形成されていれば、同様である。
また、ブラケットの金属ガスケットと接する面にテーパが形成されているので、ブラケットを締結するときに、その力で金属ガスケットがテーパにより流路の中心線に対して位置あわせが行われるため、流路の中心線と金属ガスケットの中心線とを精度良く合わせることができる。すなわち、ブロックをネジで締結するときに、金属ガスケットがそのテーパ部の作用により位置決めされる。
それにより、シールの均一性を保証することができ、良好なシールバランスを得ることができる。
さらに、テーパ部がローラバニシング加工されているため、鏡面仕上げになっていると共に、硬度が大幅にアップしているので、傷が発生しにくくなっている。
また、バニシング加工する前の下加工が、流路と同心に加工痕が形成されているので、バニシング加工によって前加工の加工痕が少し残った場合に、ドライバ先端が当たったときに、加工痕の山のいくつかに傷を付けるだけで、残った前加工の加工痕により、十分なシールを確保することができる。
金属ガスケットが、ブラケットと接する面が、例えば平面に形成されているので、2つのブラケットで挟み込んで締結したときに、薄肉部に応力が集中して、金属ガスケットの軸心方向に撓むため、2点シールを容易に実現することができる。
本発明にかかる金属ガスケットの一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態の金属ガスケット1を示した断面斜視図である。ここで使用している金属ガスケットは、特許文献1で使用しているものと同じものである。金属ガスケット1は、軸方向に連続する断面がC字形状の被覆3が、環状で弾性を有する金属のコイルスプリング2を内包して構成されたものである。そして、断面がC字形状をなす被覆3の開部4を対称にして上下には、金属ガスケット1の全長にわたってフラット面5,5が形成されている。この被覆3は、硬度が約320HvのSUS316Lによって形成されている。
本実施の形態では、フラット面5としているが、これにテーパをつけても良い。この場合後で説明する、当接する相手面と同じテーパをつけると更に良い。
次に、金属ガスケット1が装着されるブラケットについて説明する。図7に複数のブロックを連結した場合の断面図を示す。下側に2つ固設されている下側ブロック11A、11Bに対して、バイパスブロック12を上側から連結してバイパス流路を構成したものである。
下側ブロック11の平面図を図3に示し、BB断面図を図4に示す。半球形状の2つのポート112,113が形成され、2つのポート112,113は、V流路115により連通されている。ポート112、113には、ガスケット取付凹部116,117が形成されている。
また、下側ブロック11には、4箇所のネジ孔114が形成されている。
バイパスブロック12の平面図を図5に示し、CC断面図を図6に示す。半球形状の2つのポート122,123が形成され、2つのポート122,123は、V流路125により連通されている。ポート122、123には、ガスケット取付凹部126,127が形成されている。
また、バイパスブロック12には、4箇所の貫通孔124が形成されている。
次に、ガスケット取付凹部について詳細に説明する。ガスケット取付凹部の構成は、全てほぼ同じであるので、ポート116について説明する。
図1にガスケット取付部116の部分拡大断面図を示す。半球形状の孔であるポート112には、V流路115が形成されている。ポート112のブロック表面には、ガスケット取付凹部116が形成されている。すなわち、ポート112から面取り部23を経て外側にテーパ部21が形成されている。テーパ部21は、図1では外側に行くほど凹部の深さが深くなるように、水平面に対して5度の角度のテーパが付けられている。テーパ部21の外側には、テーパ部21を加工するときの逃げであるR部22が形成されている。
次に、このテーパ部21の製作方法について説明する。
ポート112,面取り部23、V流路115が形成された後、R部22及びテーパ部21は、旋盤またはマシニングセンタ等で切削加工し、テーパ部21の表面には、5度のテーパをつけてポート112と同心に切削加工の加工痕が形成される。
次に、ローラバニシング加工を行なう。ローラバニシング加工の加工治具13を図12に示す。加工治具13は、シャンク132によりマシニングセンタに取り付けられる。先端には、中心線に対して120度づつの位置に3つのローラ133が加工治具13の中心線を中心にして回転可能、かつ各ローラもローラの中心線を中心にして回転可能に保持されている。ローラ133は、図に示すように、水平線から5度傾斜して取り付けられている。ローラ133は、本体131に内蔵されたバネにより、先端方向に付勢されている。
本実施の形態では、テーパ角度を5度としたが、実験した結果によれば、4度以上10度以下であれば有効であることを確認している。
切削加工した後、加工治具13のローラ133をテーパ部21の表面に押しつけて、マシニングセンタを低速で回転させることにより、ローラバニシング加工を行う。バネの仕様は、撓み量が9mmで、1.8kNに設計してある。ローラバニシング加工により、切削加工で形成されている凸部がつぶされる。ローラバニシング加工した面のビッカース硬度は、300〜350の範囲内としている。
ビッカース硬度が高すぎると、金属疲労により、テーパ部21が破損する恐れがある。また、ブロックの分解作業を20回程度繰り返しても、シール性を保証するためには、ビッカース硬度が300以上であることを必要とするからである。
図8に、下側ブロック11とバイパスブロック12とを金属ガスケット1を介して接続したときの断面図を示す。
ガスケット1は、C型の開口部にはめ合わされたリテーナ7により、仮位置決めされてガスケット取付凹部に置かれる。ネジを締結するときに、テーパ部21が金属ガスケット1を中心線から見て外側方向に均一に押すため、金属ガスケット1はその力により、中心線が一致する方向に移動する。これにより、金属ガスケット1の中心線と、ポート112及びポート123の中心線とが一致するため、シール力の均一性が高まり、シール性が向上する。
図2に第2実施の形態のガスケット取付凹部116の部分拡大断面図を示す。ほとんどの部分が図1と同じなので、同じ番号を付して詳細な説明を省略する。相違点は、テーパ部24のテーパが、外側に行くほど凹部が浅くなっていることである。
加工方法は、図1の場合とほぼ同じであるが、ローラバニシング加工のときの加工治具の先端のテーパの付き方が相違している。
図1に示したテーパ部21と、図2に示したテーパ部24とは、各々組み合わせて使用することが可能である。
すなわち、図9には、下側ブロック11及びバイパスブロック12のガスケット取付凹部のテーパ部を各々図2に示すテーパ部24とした場合を示している。
また、図10には、下側ブロック11のガスケット取付凹部のテーパを図2に示すテーパ部24とし、バイパスブロック12のガスケット取付凹部のテーパを図1に示すテーパ部21とした場合を示している。
また、図11には、下側ブロック11のガスケット取付凹部のテーパを図1に示すテーパ部21とし、バイパスブロック12のガスケット取付凹部にはテーパを付けずに水平線とした場合を示している。
図9乃至11に示したいずれの場合においても、ガスケット1は、C型の開口部にはめ合わされたリテーナ7により、仮位置決めされてガスケット取付凹部に置かれる。ネジを締結するときに、テーパ部21(または24)が金属ガスケット1を中心線から見て外側方向(または内側方向)に均一に押すため、金属ガスケット1はその力により、中心線が一致する方向に移動する。これにより、金属ガスケット1の中心線と、ポート112及びポート123の中心線とが一致するため、シール力の均一性が高まり、シール性が向上する。
図13に、ローラバニシング加工を終えた後のガスケット取付凹部116に対して、ドライバを上から垂直に落下させたときにできた傷を全体写真として示す。ドーナッツ状のガスケット取付凹部116の左側に横に一直線の傷が付いているのがわかる。この傷の部分の拡大写真を図14に示す。
テーパ部24は、外側に行くほど凹部が浅くなっているので、ドライバは外側に当たり、内側には当たらないため、傷は写真右側の内周部(全体の1/3以上の長さ)の付近には発生していない。
以上詳細に説明したように、本発明の金属ガスケットの取付構造によれば、ガス流路の周囲にガスケット取付凹部が形成された2つのブロック11,12と、ガスケット取付凹部116,126に金属ガスケット1を装着する金属ガスケットの取付構造において、少なくとも1つのブロックのガスケット取付凹部116,126の、金属ガスケット1と接する面がテーパ形状21,24であるので、もし作業中マイナスドライバを落としたときに、マイナスドライバの先端が、その面に当たったとしても、当該面にはテーパが形成されているので、余程の偶然によりマイナスドライバの先端がテーパ部と同じ傾きをもって当たらない限り、テーパ面の一部にドライバ先端が当たり傷を発生させることはあっても、当該面に流路から外へ向かって連続する傷が発生する可能性は極めて少ない。
このことは、取り外されて置かれている上側ブラケットについても、金属ブラケットと接する面にテーパが形成されていれば、同様である。
また、ブラケットの金属ガスケットと接する面にテーパが形成されているので、ブラケットを締結するときに、その力で金属ガスケットがテーパにより流路の中心線に対して位置あわせが行われるため、流路の中心線と金属ガスケットの中心線とを精度良く合わせることができる。すなわち、ブロックをネジで締結するときに、金属ガスケットがそのテーパ部の作用により位置決めされる。
それにより、シールの均一性を保証することができ、良好なシールバランスを得ることができる。
また、テーパ面がローラバニシング加工されているので、ビッカース硬度300以上を保持でき、20回程度の繰り返し使用(金属ブラケットは交換するのであるが、)に耐えることができる。
さらに、ローラバニシング加工をする前の工程で、旋盤加工により前記流路と同心に加工痕が形成されているので、切削加工の加工痕が金属ガスケットに接触してシールするため、シール性が良い。
また、金属ガスケットが、局部的に薄肉に形成された加工部を全長にわたって有し、力を受けて変形する際、前記加工部が薄肉な部分に応力集中を受けて軸芯方向に撓むことによって、その撓みの両側に生じる頂部で前記シール面に圧接するようにしてシールするので、二重シールを確実に実現できシール性を高めることができる。
また、金属ガスケットがコイルスプリングを内包しているので、外向きに強い弾性力・反発力を有するため、シール性を向上させることができる。
図15に、金属ガスケットにテーパ状平面7が形成されたものを示す。開口部は外向きであるため、テーパ状平面は、内側に低くなるような角度5度のテーパ形状である。この金属ガスケットは、図2で示す取付凹部のテーパ部24と組み合わせて使用する。すなわち、テーパの傾斜方向が同じでテーパ角度も5度で同じである。このような組み合わせをすることにより、金属ガスケットの位置あわせ精度を向上させることができる。
図16には、図15と逆方向のテーパ状平面8を形成したものを示す。この金属ガスケットは、図1で示す取付凹部のテーパ部24と組み合わせて使用する。すなわち、テーパの傾斜方向が同じでテーパ角度も5度で同じである。このような組み合わせをすることにより、金属ガスケットの位置あわせ精度を向上させることができる。
図17に、図15においてテーパ角度を10度とした場合の金属ガスケットを示す。また、図18に、図16においてテーパ角度を10度とした場合の金属ガスケットを示す。
それらも、取付凹部テーパ部が、各々同じ方向を向いたテーパ角度10度のものと組み合わせて使用される。
また、取付凹部のテーパ角度よりも、金属ガスケットのテーパ角度を少し大きくしても良い。例えば、取付凹部のテーパ角度を8度で、金属ガスケットのテーパ角度を5度とする場合である。
なお、本発明の金属ガスケットは上記実施の形態のものに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、被覆に形成した加工部には、フラット面のみを示したが、圧縮時に頂部を得ることができる薄肉部を有するものであれば、また、断面がV字形状やコ字形状やU字形状溝、その他の加工部であってもよい。
また、V字形状、コの字形状、U字形状をフラット面を加工した後に形成するのではなく、円弧部に直接溝加工しても良い。
また、上記実施の形態では、C字形状の中にコイルスプリングを内包する例を示したが、シール性が低くても良い場合には、コイルスプリングを内包しない金属ガスケットを使用しても良い。
また、本実施の形態では、断面C字形状の金属ガスケットについて説明したが、断面がU字形状、V字形状、コの字形状の金属ガスケットも考えることができ、その場合にも本発明は適用可能である。
本発明の第1の実施の形態のガスケット取付凹部の構成を示した断面図である。 本発明の第2の実施の形態のガスケット取付凹部の構成を示した断面図である。 下側ブロック11の平面図である。 下側ブロック11の断面図である。 バイパスブロック12の平面図である。 バイパスブロック12の断面図である。 下側ブロック11とバイパスブロック12とを取り付けたとき断面図である。 テーパ部の第1の組み合わせを示す断面図である。 テーパ部の第2の組み合わせを示す断面図である。 テーパ部の第3の組み合わせを示す断面図である。 テーパ部の第4の組み合わせを示す断面図である。 ローラバニシング加工治具13の構成を示す図である。 テーパ部の拡大写真図である。 図13のテスト後の拡大写真図である。 金属ガスケットにテーパ平面を形成した第1例の断面図である。 金属ガスケットにテーパ平面を形成した第2例の断面図である。 金属ガスケットにテーパ平面を形成した第3例の断面図である。 金属ガスケットにテーパ平面を形成した第4例の断面図である。 金属ガスケットの構成を示す断面斜視図である。 金属ガスケットの従来の取付状態を示す断面図である。
符号の説明
1 金属ガスケット
11 下側ブロック
12 バイパスブロック
13 ローラバニシング加工治具
21 テーパ部(外側に行くほど凹部が深くなっているもの)
24 テーパ部(外側に行くほど凹部が浅くなっているもの)

Claims (10)

  1. ガス流路の周囲にガスケット取付凹部が形成された2つのブロックと、前記ガスケット取付凹部に金属ガスケットを装着する金属ガスケットの取付構造において、
    少なくとも前記1つのブロックの前記ガスケット取付凹部の、前記金属ガスケットと接する面がテーパ形状であることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  2. 請求項1に記載する金属ガスケットの取付構造において、
    前記テーパが外側に行くほど凹部が深くなっていることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  3. 請求項1に記載する金属ガスケットの取付構造において、
    前記テーパが外側に行くほど凹部が浅くなっていることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載する金属ガスケットの取付構造いずれか1つにおいて、
    前記テーパ面がローラバニシング加工されていることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  5. 請求項4に記載する金属ガスケットの取付構造において、
    前記ローラバニシング加工をする前の工程で、前記流路と同心に加工痕が形成されていることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  6. 請求項1乃至請求項5に記載する金属ガスケットの取付構造のいずれか1つにおいて、
    前記金属ガスケットが、局部的に薄肉に形成された加工部を全長にわたって有し、力を受けて変形する際、前記加工部が薄肉な部分に応力集中を受けて軸芯方向に撓むことによって、その撓みの両側に生じる頂部で前記シール面に圧接するようにしてシールすることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  7. 請求項6に記載の金属ガスケットの取付構造において、
    前記加工部が、平面であることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  8. 請求項6に記載の金属ガスケットの取付構造において、
    前記加工部が、テーパ状平面であることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  9. 請求項6乃至請求項8に記載する金属ガスケットの取付構造のいずれか1つにおいて、
    前記金属ガスケットがコイルスプリングを内包していることを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
  10. 請求項6乃至請求項8に記載する金属ガスケットの取付構造のいずれか1つにおいて、
    前記金属ガスケットがコイルスプリングを内包していないことを特徴とする金属ガスケットの取付構造。
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