JP2005036569A - 雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、雨水等貯留浸透施設 - Google Patents

雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、雨水等貯留浸透施設 Download PDF

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Abstract

【課題】施工容易な雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設を提供する。
【解決手段】基体部10は、合成樹脂材料からなり、断面円弧形状を有する。凸部11及び凹部12は、内周面110及び外周面120において、軸方向に交互に連続し、且、径方向に延びている。
上述した割り部材1は、複数が組み合わされて構造体3となる。構造体3は、第1の連結具31とを含む。半割り部材1のそれぞれは接合面13を有し、接合面13は基体部10の両端に備えられている。半割り部材1は、接合面13が相対向して組み合わされて筒状体30を構成し、相対向部分に中空部300を有する。第1の連結具31は、接合面13において、隣接する半割り部材1を連結している。
上記の構造体3は、処理層6とともに雨水等貯留浸透施設を構成する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、雨水等貯留浸透施設に関する。本発明に係る雨水等貯留浸透施設は、雨水等の貯留施設と、貯留した雨水等を地中に緩やかに排出する浸透施設との両者を含む。
この種の雨水等貯留浸透施設は、集水した雨水等の貯留施設として地中に埋設される雨水等貯留施設と、集水した雨水等を一時的に貯留してのち、地中に緩やかに浸透させて排出することにより、河川への急激な雨水等の流入を調整する目的や、地下水脈への浸透水量を確保し地盤沈下を抑止する目的で、地中に埋設される雨水等浸透施設との両者がある。
上述した雨水等貯留浸透施設は、一般に、何らかの構造体を内蔵している。この種の構造体は、雨水等貯留浸透施設の内部において、設置穴の内壁面の崩壊を防止し、雨水等の貯留空間を確保するためのものであって、従来より種々のタイプのものが提案され、実用に供されている。
例えば、特許文献1は、同形状の溝状部材を対向させて組み合わせた筒体を備え、前記溝状部材は、該溝状部材の側壁内面に沿って周方向に形成された突起を有し、該突起は、前記溝状部材の開口面に対向する中央部分が前記側壁内面位置まで凹んでなる雨水等貯留浸透施設用構造体を開示している。
特許文献2は、筒状部材と、該筒状部材を連結する環状部材とを備え、前記筒状部材は該筒状部材の筒壁に複数の孔を有し、前記環状部材は前記筒状部材の外側形状または内側形状に適合し該筒状部材を挿入可能な被挿入部および前記筒壁の内面位置から内方に突出する突起を有してなる雨水等貯留浸透施設用構造体を開示している。
特許文献3は、剛性を保持する複数の剛性保持部と、該剛性保持部同士の間に位置し該剛性保持部同士を連結する連結部とを備え、水路を形成する筒状部材の外側面を囲うことが可能な雨水等貯留浸透施設用構造体を開示している。
しかし、上述した従来技術に係る雨水等貯留浸透施設用構造体は、いずれも複数の構成部材の組合せからなる筒状体であって、その構成部材自体が備える結合構造により連結されている。即ち、各構成部材は相互に正確に嵌合しうる結合部を備える必要があるから、製造コストを低減することができない。
上述した構成部材を組み合わせる場合、それぞれの結合部を正確に位置決めする必要がある。しかも、構成部材は相当な重量を有するから慎重な作業が要求される。従って、構成部材の結合作業に熟練を要するという問題がある。
さらに、雨水等貯留浸透施設において、構造体は一般に大規模なものが用いられるから、上述した構成部材の結合作業を大量に反復継続して行うこととなる。従って、構造体の効率的な組立が困難であるという問題がある。
上述したように、雨水等貯留浸透施設において、各構成部材は大量に用いられる。従来技術に係る構造体は、筒状体を構成する結合構造の他に、土圧等の押圧力に対抗し得るだけの構造的強度を確保するため、さらに隣接する筒状体相互間を連結する作業が必要になる。この連結作業は、上述した結合作業とは別個に行われることとなるから、雨水等貯留浸透施設の施工作業が複雑化する点で問題がある。
特開2002−129639号公報 特開2002−317485号公報 特開2002−327861号公報
本発明の課題は、施工容易な雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、優れた構造的強度を有する雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、製造容易な雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、基体部と、凸部と、凹部とを含む。前記基体部は、合成樹脂材料からなり、断面円弧形状を有する。前記凸部及び凹部は、前記基体部の内周面及び外周面において、軸方向に交互に連続し、且、径方向に延びている。
上記の雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、複数が組み合わされて雨水等貯留浸透施設用構造体として用いられる。雨水等貯留浸透施設用構造体は、少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材と、第1の連結具とを含む。前記少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材それぞれは、さらに接合面を有する。前記接合面は、前記基体部の両端に備えられている。前記少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、同形状のものが用いられており、前記接合面が相対向して組み合わされて筒状体を構成し、相対向部分に中空部を有する。前記第1の連結具は、前記接合面において、隣接する雨水等貯留浸透施設用半割り部材を連結している。
上記の雨水等貯留浸透施設用構造体は、雨水等貯留浸透施設を構成する。前記雨水等貯留浸透施設用構造体は、地中に埋設されている。前記雨水等貯留浸透施設用構造体の周囲には、遮水層又は透水層が設けられている。
上述したように、雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、基体部と、凸部と、凹部とを含む。雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、基体部が合成樹脂材料からなることにより、成形及び加工が容易である。
凸部及び凹部は、基体部の内周面及び外周面において、軸方向に交互に連続し、且、径方向に延びる。従って、基体部は、内周面に広い表面積を有することができる。また、雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、基体部が凹凸形状を有することにより、優れた構造的強度を有する。
さらに、基体部は断面円弧形状を有するから、凹凸形状を同一ピッチで成形することにより、相互に密着して重ね合わせることができ、嵩張ることがない。このため、雨水等貯留浸透施設用半割り部材は運搬が容易である。
雨水等貯留浸透施設用構造体は、少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材と、第1の連結具とを含む。少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、同形状のものが用いられている。従って、雨水等貯留浸透施設用構造体において、筒状体の製造コストを低減することができる。
さらに、雨水等貯留浸透施設用半割り部材それぞれは、接合面を有する。接合面は、基体部の両端に備えられている。従って、相互に上下反転して筒状体を構成した場合に、一方の雨水等貯留浸透施設用半割り部材の上に、もう一つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材を安定して載置することができる。
少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、接合面が相対向して組み合わされて筒状体を構成し、相対向する内周面の相互間に中空部を有する。雨水等貯留浸透施設用半割り部材の内周面は、上述した凹凸形状により広い表面積を有するから、中空部も雨水等の貯留空間として十分な広さを有することができる。
第1の連結具は、接合面において、隣接する雨水等貯留浸透施設用半割り部材を連結している。上述したように雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、両端に接合面を有し、相互に反転して筒状体に組み合わせる場合に、一方の雨水等貯留浸透施設用半割り部材の上に安定して載置することができるから、連結具の設置が容易である。また、隣接する雨水等貯留浸透施設用半割り部材が安定して載置されていることにより、連結具は両者を効率的に結合しうる。従って、雨水等貯留浸透施設用構造体は、優れた構造的一体性を有することができる。
雨水等貯留浸透施設用構造体は、その結合態様において別異の連結具を含む構造により、その構成部材たる半割り部材の載置作業と、結合作業とを分離して行うことができる。従って、熟練を要することなく構造体の組立作業を行うことができるとともに、施工条件に合わせた構造体を提供することができる。
本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体は、好ましい1つの態様として、複数の筒状体と、第2の連結具とを含む。複数の筒状体は、それぞれ隣接する凸部が、第2の連結具により連結されている。凸部は、内周面及び外周面において軸方向に交互に連続し、且、径方向に延びるから、上述した結合構造を、任意の場所で実行することができる。従って、雨水等貯留浸透施設用構造体の結合作業を容易に実行することができる。また、任意の場所で結合することができるから、優れた構造的強度を有することができる。さらに、筒状体を任意の規模で連結できるから、雨水等貯留浸透施設用構造体は、設置場所の寸法に容易に追従することができる。
本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体は、好ましいもう1つの態様として、複数の筒状体と、第2の連結具とを含む。第2の連結具は、連結板と、楔とを含む。第2の連結具は、連結板がそれぞれ隣接する凸部に載置され、且、楔が凸部と連結板とを貫通し、隣接する複数の筒状体を連結している。凸部は、内周面及び外周面において軸方向に交互に連続し、且、径方向に延びるから、上述した結合構造を、任意の場所で実行することができる。従って、雨水等貯留浸透施設用構造体の結合作業を容易に実行することができる。また、任意の場所で結合することができるから、優れた構造的強度を有することができる。さらに、筒状体を任意の規模で連結できるから、雨水等貯留浸透施設用構造体は、設置場所の寸法に容易に追従することができる。
本発明にかかる雨水等貯留浸透施設は、上述した雨水等貯留浸透施設用構造体を含む。従って、上述した雨水等貯留浸透施設用構造体の利点を全て有する。
また、雨水等貯留浸透施設は透水層又は遮水層を有し、透水層又は遮水層は、雨水等貯留浸透施設用構造体の周囲に設けられている。即ち、雨水等浸透施設を構成する場合には雨水等貯留浸透施設用構造体の周囲に透水層が備えられ、雨水等貯留施設を構成する場合には遮水層が備えられる。従って、雨水等貯留浸透施設を容易に設置することができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(a)施工容易な雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用構造体、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することができる。
(b)優れた構造的強度を有する雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用施設、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することができる。
(c)製造容易な雨水等貯留浸透施設用半割り部材、雨水等貯留浸透施設用施設、及び、これを用いた雨水等貯留浸透施設を提供することができる。
図1は本発明に係る雨水等貯留浸透施設用半割り部材の斜視図、図2は図1に示した雨水等貯留浸透施設用半割り部材の側面図、図3は図1に示した雨水等貯留浸透施設用半割り部材の底面図である。図1乃至図3を参照すると、雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、基体部10と、凸部11と、凹部12とを含む。
基体部10は、合成樹脂材料からなる。用いられる合成樹脂材料としては、成形容易性、加工容易性、及び、組み立て容易性の観点から、ポリプロピレン(PP)、またはポリ塩化ビニル(PVC)等が一般的である。
凸部11及び凹部12は、基体部10の内周面110及び外周面120に備えられ、軸aで示す方向に交互に連続し、且、径方向に延びている。内周面110における凹部12は、外周面120において凸部11となっている。上述したように基体部10は合成樹脂材料で構成されているから、基体部10の表裏両面において、交互に繰り返す条状の凸部11及び凹部12を成形することが容易である。
基体部10は、断面円弧形状を有する。なお、本明細書において、断面円弧状の「円弧状」とは、必ずしも一定点を有する真円の円周の一部に限定されない。例えば、図示する雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、基体部10の円弧状の外形形状に、接合面13、支持部15、及び、脚部16を含むことができる。支持部15は、主として雨水等貯留浸透施設用半割り部材の設置姿勢を安定化するために備えられている。また、脚部16は、雨水等貯留浸透施設用半割り部材の設置姿勢を安定化するとともに、連続する凸部11の相互間を架橋することにより構造的強度を向上している。
雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、接合面13を有する。接合面13は、基体部10の周方向の両端に備えられている。図示する接合面13は凸部11及び凹部12と直交する平板形状を有し、その面内に貫通孔14を有している。
上述した構造によると、雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、基体部10が、凸部11及び凹部12を備えることにより、内周面110に広い表面積を有することができるとともに、優れた構造的強度を有する。
さらに、基体部10は断面円弧形状を有するから、凹凸形状を同一ピッチで成形することにより、相互に密着して重ね合わせることができ、嵩張ることがない。このため、雨水等貯留浸透施設用半割り部材は運搬が容易である。
但し、図示する雨水等貯留浸透施設用半割り部材において、凸部11及び凹部12の設置数は、設計的事項に属する。例えば、雨水等貯留浸透施設用半割り部材の長さ寸法や、凸部11及び凹部12のピッチ数、ピッチ間隔を設定することにより、凸部11及び凹部12の設置数を調節し得ることは自明である。
上述した雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、連結具と組み合わされて、雨水等貯留浸透施設用構造体を構成する。次に、本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体について説明する。図4は雨水等貯留浸透施設用構造体の分解構造を示す斜視図、図5は図4に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の斜視図である。
図4及び図5に示した雨水等貯留浸透施設用構造体は、半割り部材1a、1bを含む。半割り部材1a、1bのそれぞれは、図1乃至図3に示した雨水等貯留浸透施設用半割り部材と同じ構造を有する。従って、図1乃至図3に図示した構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付し、重複説明を省略する。
図4を参照すると、半割り部材1aは、半割り部材1bに対して上下反転して配置されている。2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材1a、1bには、同形状のものが用いられている。上述した構造によると、両者を正確に組み合わせることが容易であるとともに、筒状体の製造コストを低減することができる。
図5を参照すると、雨水等貯留浸透施設用半割り部材1a、1bは、それぞれの接合面13が相対向して組み合わされて筒状体を構成している。接合面13は好ましくは平板状であるから、半割り部材1bの上に、半割り部材1aを反転して載置することが容易であるとともに、半割り部材1aは安定した載置姿勢を維持することができる。
半割り部材1a、1bそれぞれの相対向する内周面110の間には、中空部300が形成される。中空部300は雨水等の貯留空間として機能する。半割り部材1a、1bの内周面110は、上述した凹凸形状により広い表面積を有するから、中空部300も雨水等の貯留空間として十分な広さを有することができる。
雨水等貯留浸透施設用構造体は、第1の連結具31を有する。第1の連結具31は、結合強度を確保するため硬質プラスチック、強化プラスチック、または、金属材料でなることが好ましい。第1の連結具31は、好ましくは楔状体であって、ハンマー等の工具により打設される。より具体的に説明すると、第1の連結具31は、重なり合う接合面13のそれぞれの貫通孔14を貫通し、半割り部材1a、1bを結合している。貫通孔14の内径は、好ましくは第1の連結具31の径寸法に等しいか、小さめに設定されており、第1の連結具31を打設した場合に、両者を貫通するとともに結合する。隣接する半割り部材1a、1bが安定して載置されていることにより、接合面13を貫通する第1の連結具31は良好な結合力を維持することができる。従って、雨水等貯留浸透施設用構造体は、優れた構造的一体性を有することができる。
但し、貫通孔14は、必ずしも予め設置しておかなくともよい。例えば、非貫通孔を設けることにより、第1の連結具31の打設位置を指定するに留めることができる。さらに、非貫通孔等を一切設けず、接合面13の任意の箇所に第1の連結具31を直接打ち込むこともできる。雨水等貯留浸透施設用半割り部材施設用半割り部材1a、1bは、それぞれの基体部10が合成樹脂材料でなるから、第1の連結具31の先端形状及び材質の選定により、打設容易な第1の連結具31を得ることができる。
また、第1の連結具31は、必ずしも楔状体でなくともよい。例えば、第1の連結具31に螺子状体を用いた場合、半割り部材1aを貫通した一端が、半割り部材1bの接合面13の内部に到達すれば、これを貫通することなく両者を結合することができる。
上述説明から明らかなように、雨水等貯留浸透施設用構造体の組立態様は、別異の連結具を有することにより、その構成部材たる半割り部材1a、1bの載置と、結合とを分離して行うことができる。従って、熟練を要することなく構造体の組立を行うことができるとともに、施工条件に合わせた構造体を提供することができる。例えば、第1の連結具31の設置数を増加することにより、より優れた構造的強度を有する構造体を提供しうることは自明である。
図示する雨水等貯留浸透施設用構造体において、雨水等貯留浸透施設用半割り部材1aは支持部16に貫通孔14を有する。この点については、図11を参照して説明する。
図6は、本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の異なる実施例を示す斜視図である。図6に示した雨水等貯留浸透施設用構造体は、2つの筒状体30a、30bと、第2の連結具32とを含む。筒状体30a、30bのそれぞれは、図4及び図5で示した雨水等貯留浸透施設用構造体に用いられる筒状体と同じ構造を有する。第2の連結具32は、楔321と、連結板322とを含む。
2つの筒状体30a、30bは矢印Yで示す横方向に並べて配置されており、第2の連結具32は、連結板322が筒状体30a、30bそれぞれの隣接する凸部11に配置され、且、楔321が凸部11と連結板322とを貫通し、筒状体30a、30bを連結している。第2の連結具32は、筒状体30a、30bにおいて、それぞれの凸部11の相互間に距離がある場合にも連結板322を差し渡すことで連結構造を有することができる。また、連結板322の形状及び厚みは、設置場所、必要とされる結合強度等により自由に設定することができる。
上述説明から明らかなように、雨水等貯留浸透施設用構造体の組立態様は、第2の連結具32を用いることにより、その構成部材たる筒状体30a、30bの配置と、結合とを分離して行うことができる。従って、熟練を要することなく構造体の組立を行うことができるとともに、施工条件に合わせた構造体を提供することができる。例えば、第2の連結具32の設置数を増加することにより、より優れた構造的強度を有する構造体を提供できる。
図7は本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の異なる実施例を示す斜視図、図8は図7に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の平面図、図9は図7に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の内部構造を示す図である。
図7乃至図9に示した雨水等貯留浸透施設用構造体は、図6に示した雨水等貯留浸透施設用構造体とは、2つの筒状体30a、30bが矢印Xで示す長さ方向に配置されている点で異なる。第2の連結具32は、連結板322が筒状体30a、30bそれぞれの隣接する凸部11に配置され、且、楔321が凸部11と連結板322とを貫通し、筒状体30a、30bを連結している。
凸部11は、内周面110及び外周面120において長さ方向Xに交互に連続し、且、径方向に延びる。図9からは必ずしも明らかではないが、中空部300の内径は、好ましくは100cm程度に設定されているから、作業員が中空部300の内部に侵入することができる。従って、雨水等貯留浸透施設用構造体は、筒状体30の内周面側においても、その凸部11の任意の場所に、第2の連結具32を備えることができる。
図10は本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体のさらに異なる実施例を示す斜視図、図11は図10に示す11−11線に沿った断面図である。図10及び図11を参照すると、雨水等貯留浸透施設用構造体は、4つの筒状体30a乃至30dと、第2の連結具32とを含む。
4つの筒状体30a乃至30dは、筒状体30a、30c、及び筒状体30b、30dが矢印Yで示す横方向に並べられており、筒状体30a、30b、及び筒状体30c、30dが矢印Zで示す高さ方向に配置されている。
すでに図6を参照して説明したように、筒状体30a、30c、及び、筒状体30b、30dは、それぞれ隣接する凸部11が、第2の連結具32によって連結されている。
さらに、図11を参照すると、筒状体30a、30b及び筒状体30c、30dは、第1の連結具31により連結されている。図5を参照して説明したのと同様に、第1の連結具31は、好ましくは楔状体であって、ハンマー等の工具により打設される。第1の連結具31は、重なり合う支持部16のそれぞれの貫通孔14を貫通し、矢印Zで示す高さ方向に隣接する筒状体30a、30b、及び、筒状体30c、30dを連結している。
図10及び図11に示す雨水等貯留浸透施設用構造体は、踏板4を含む。踏板4は組み合わされた筒状体30aと、筒状体30cとの間に設置され、両者の間に生じる隙間を被覆する。踏板4は、通常、雨水等貯留浸透施設用構造体の最上面部分に設置される。従って、作業員が雨水等貯留浸透施設用構造体の上部を安全に歩行し得るとともに、図示する構造体が雨水等貯留浸透施設に用いられた場合に、地表面から加えられる押し圧力を均一に支持することができる。
図12は、本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体のさらに異なる実施例を示す斜視図である。図12に示す雨水等貯留浸透施設用構造体は、図4乃至図11に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の連結態様を全て適用したものであって、複数の筒状体30は、第1及び第2の連結具31、32により、長さ方向X、横方向Y及び高さ方向Zにそれぞれ連結され、一体的な構造物となっている。
また、図示する雨水等貯留浸透施設用構造体は、踏板4を有する。踏板4は、図11と同様に、高さ方向Zの最上部に複数の踏板4が配置され、隣接する筒状体30相互間の隙間を埋めている。踏板4は、長さ方向Xに長いものを用いることもできる。
実施例6に示す雨水等貯留浸透施設用構造体は、実施例1乃至5で説明した連結態様を全て適用したものであって、筒状体30を任意の規模で連結している。従って、雨水等貯留浸透施設用構造体は、設置場所の寸法に容易に追従することができる。
上述説明から明らかなように、図13に示す雨水等貯留浸透施設用構造体は、半割り部材の結合構造と、半割り部材を結合して得られる筒状体相互の連結構造とを含む。上述した結合構造及び連結構造には、何れも別部材である連結具が含まれる。しかも、図4乃至図12に示す実施例において、第1及び第2の連結具31、32は楔状体を含む。楔状体は、接触面13を貫通する構造により隣接する半割り部材1を結合し、又は、凸部11を貫通する構造により隣接する筒状体30を連結する。即ち、半割り部材の結合構造と、筒状体の連結構造とは、ともに楔状体を含む。実施例2において説明したように、雨水等貯留浸透施設用構造体の組み立ては、半割り部材の載置、結合を分離して行うことができるのと同様に、筒状体30の配置、連結を分離して行うことができる。しかも、半割り部材1の結合構造と、筒状体30連結構造とはともに、楔状体が打設される点で実質的に同一の構造である。従って、構造体は連結具を用いた結合態様により、一連の組立態様において、結合又は連結構造を容易に実現することができるとともに、施工条件に合わせた構造体を提供することができる。例えば、第1及び第2の連結具31、32の設置数を増加することにより、より優れた構造的強度を有する構造体を提供しうることは自明である。
図13は、本発明に係る雨水等貯留浸透施設を示す断面図である。雨水等貯留浸透施設は、雨水等貯留浸透施設用構造体3を含む。雨水等貯留浸透施設用構造体3は、図1乃至図12を参照して説明したものである。従って、図1乃至図12の説明で述べた全ての利点が、上述した雨水等貯留浸透施設でも得られることは明らかである。
雨水等貯留浸透施設用構造体3は、設置穴4に設置され、地中に埋設されている。雨水等貯留浸透施設が、貯留施設である場合、設置穴4の内壁面と、雨水等貯留浸透施設用構造体3の外周面との間には遮水層6が設けられる。これは、雨水等の貯留を主目的としていることに起因する。そして、雨水等貯留施設には、一般に、排水装置等が隣接配置される。
これに対し、雨水等貯留浸透施設が、浸透施設である場合、透水層6が備えられる。透水層6は、通常、不織布等の透水性素材を含み、施設内部に対する異物混入を防止すると共に、貯留された雨水等の排出部として機能する。
雨水等貯留浸透施設用構造体3の上部には、好ましくは保護層7が設けられる。保護層7は、通常、土、砂利、コンクリート、または、アスファルト等を含み、主に地表面からの押圧力、または、衝撃に耐えるとともに、施設内部への異物混入を防止する機能を有する。
注水管8は、別異の装置で集水した雨水等を、処理施設内に注入する機能を有する。注水管8は、周知の方法により、雨水等貯留浸透施設用構造体3に挿入されている。上述した注水管8の配置によると、雨水等は雨水等貯留浸透施設用構造体3の内部を三次元方向に拡散しつつ円滑に流入する。
上述したように、雨水等貯留浸透施設用構造体3は、図1乃至図12に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の利点を全て有する。例えば、雨水等貯留浸透施設用構造体3は、複数の筒状体30と、第1及び第2の連結具31、32とを含む。複数の筒状体30は、それぞれ隣接する凸部11が、第1及び第2の連結具31、32により連結されている。凸部11は、内周面110及び外周面120において軸方向に交互に連続し、且、径方向に延びるから、上述した結合構造を、任意の場所で実行することができる。従って、雨水等貯留浸透施設用構造体3の結合態様を容易に実行することができる。また、任意の場所で結合することができるから、優れた構造的強度を有することができる。さらに、筒状体30を任意の規模で連結できるから、雨水等貯留浸透施設用構造体3は、設置場所の寸法に容易に追従することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明に係る雨水等貯留浸透施設用半割り部材の斜視図である。 図1に示した雨水等貯留浸透施設用半割り部材の側面図である。 図1に示した雨水等貯留浸透施設用半割り部材の底面図である。 本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の分解構造図である。 図4に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の斜視図である。 本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の異なる実施例を示す斜視図である。 本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体の異なる実施例を示す斜視図である。 図7に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の平面図である。 図7に示した雨水等貯留浸透施設用構造体の内部構造を示す図である。 本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体のさらに異なる実施例を示す斜視図である。 図10に示した11−11線に沿った断面図である。 本発明に係る雨水等貯留浸透施設用構造体のさらに異なる実施例を示す斜視図である。 本発明に係る雨水等貯留浸透施設を示す断面図である。
符号の説明
1 雨水等貯留浸透施設用半割り部材
10 基体部
11 凸部
12 凹部
13 接合面
110 内周面
120 外周面
3 雨水等貯留浸透施設用構造体
30 筒状体
300 中空部
31 第1の連結具
32 第2の連結具
321 楔
322 連結板
6 透水層又は遮水層

Claims (6)

  1. 基体部と、凸部と、凹部とを含む雨水等貯留浸透施設用半割り部材であって、
    前記基体部は、合成樹脂材料からなり、断面円弧形状を有し、
    前記凸部及び凹部は、前記基体部の内周面及び外周面において、軸方向に交互に連続し、且、径方向に延びている
    雨水等貯留浸透施設用半割り部材。
  2. 少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材と、第1の連結具とを含む雨水等貯留浸透施設用構造体であって、
    前記少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材それぞれは、請求項1に記載されたものであって、さらに接合面を有し、
    前記接合面は、前記基体部の両端に備えられており、
    前記少なくとも2つの雨水等貯留浸透施設用半割り部材は、同形状のものが用いられており、前記接合面が相対向して組み合わされて筒状体を構成し、相対向する前記内周面の相互間に中空部を有し、
    前記第1の連結具は、前記接合面において、隣接する雨水等貯留浸透施設用半割り部材を連結している
    雨水等貯留浸透施設用構造体。
  3. 複数の筒状体と、第2の連結具とを含む雨水等貯留浸透施設用構造体であって、
    前記複数の筒状体のそれぞれは、請求項2に記載されたものでなり、
    前記第2の連結具は、前記複数の筒状体において、それぞれ隣接する凸部を連結している
    雨水等貯留浸透施設用構造体。
  4. 複数の筒状体と、第2の連結具とを含む雨水等貯留浸透施設用構造体であって、
    前記複数の筒状体のそれぞれは、請求項3に記載されたものでなり、
    前記第2の連結具は、連結板と、楔とを含み、
    前記第2の連結具は、連結板がそれぞれ隣接する凸部に載置され、且、前記楔が前記凸部と前記連結板とを貫通し、隣接する前記複数の筒状体を連結している
    雨水等貯留浸透施設用構造体。
  5. 雨水等貯留浸透施設用構造体と、遮水層とを含む雨水等貯留施設であって、
    前記雨水等貯留浸透施設用構造体は、請求項2乃至4のいずれかに記載されたものでなり、地中に埋設されており、
    前記遮水層は、前記雨水等貯留浸透施設用構造体の周囲に設けられている
    雨水等貯留施設。
  6. 雨水等貯留浸透施設用構造体と、透水層とを含む雨水等浸透施設であって、
    前記雨水等貯留浸透施設用構造体は、請求項2乃至4のいずれかに記載されたものでなり、地中に埋設されており、
    前記透水層は、前記雨水等貯留浸透施設用構造体の周囲に設けられている
    雨水等浸透施設。
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