JP2005035947A - 保湿用の化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポリエチレングリコールの長鎖のものや、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、ジメチコンコポリオール等の長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸或いはヒアルロン酸の塩等を含有する皮膚外用剤に於いて、剤形に依存しない、「ベタツキ」「ぬるつき」の抑制手段を提供する。
【解決手段】 1)塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーと2)キサンタンガムとを皮膚外用剤に含有させる。前記塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーとしては、ポリリジン又はポリアルギニン等のポリペプチド、一般式(1)に表される化合物を構成モノマーとする、ポリマー或いはコポリマーが好適に例示出来る。
【化1】
Figure 2005035947

一般式(1)
(但し、式中R1は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R3はアミノ酸残基を表す。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、保湿用の化粧料に好適な皮膚外用剤の関する。
皮膚外用剤は、保湿、美白、皮膚の清浄化、殺菌、抗炎症など種々の目的で皮膚に外用で投与される製剤の総称であり、皮膚外用医薬組成物、化粧料、外用殺菌剤などを総括した言葉である。この様な皮膚外用剤に於いては、保湿性を保つための保湿剤、乳化或いは可溶化のための界面活性剤などが多くの場合含有される。この様な保湿剤や界面活性剤の中には、それらの作用の反面、使用上ベタツキ或いはぬるつきと言った好ましくない使用感を呈することがある。この様な不快な使用感を呈しやすい、保湿剤や界面活性剤としては、ポリエチレングリコールの長鎖のものや、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、ジメチコンコポリオール等の長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸或いはヒアルロン酸の塩等が良く知られている。これらは何れも、製剤上不可欠のものであり、この為、これらの原料の持っている使用上好ましくない「ベタツキ」或いは「ぬるつき」を抑制する手段の開発が続けられてきている。例えば、剤形を後発泡型のエアゾルにして、これらの感触を改良する試み(例えば、特許文献1を参照)、リン脂質のベタツキを、コレステロールとシリコーンを組み合わせることによって抑制する技術(例えば、特許文献2を参照)、架橋型ポリエーテル変性シリコーンを用いて、O/W/O乳化剤形にし、かかる剤形によって、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤の「ベタツキ」を抑制する技術(例えば、特許文献3を参照)等が例示出来る。しかしながら、これらは何れも製剤を特定することになり、製剤面での自由度を制限することになる。言い換えれば、製剤形が固定されない、「ベタツキ」「ぬるつき」の抑制手段の開発が望まれていると言える。
一方、塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーとしては、ポリリジン、ポリアルギニンなどのペプチド系ポリマーが、殺菌剤の用途で化粧料に用いられているし、(例えば、特許文献4、特許文献5を参照)ポリメタクリロイルリジンなどの塩基性アミノ酸ペンダント型コポリマーが優れた保湿性、皮膚損傷修復性を有しており、その目的で化粧料に用いることが知られている。(例えば、特許文献6を参照)又、キサンタンガムは安定化作用を有する化粧料などの皮膚外用剤用の増粘剤として知られており、例えば、シリコーン会合ポリマーの作るゲルの安定化(例えば、特許文献7を参照)、ポリマーを含有する乳化組成物の乳化状態の安定化(例えば、特許文献8を参照)、カルボキシビニルポリマーゲルや寒天ゲルのゲルの安定化(例えば、特許文献9を参照)等の用途で使用されている。しかしながら、1)塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーと2)キサンタンガムとを組み合わせて皮膚外用剤に含有させる技術は全く知られていないし、かかる組合せにより、ポリエチレングリコールの長鎖のものや、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、ジメチコンコポリオール等の長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸或いはヒアルロン酸の塩等に起因する「ベタツキ」「ぬるつき」を抑制出来ることも全く知られていなかった。
特開平09−77630号公報 特開平09−124433号公報 特開平09−151126号公報 特表平10−505592号公報 特開平11−188253号公報 再表2000−32560号公報 特開2002−285019号公報 特開2002−194168号公報 特開平11−209262号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、ポリエチレングリコールの長鎖のものや、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、ジメチコンコポリオール等の長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸或いはヒアルロン酸の塩等を含有する皮膚外用剤に於いて、剤形に依存しない、「ベタツキ」「ぬるつき」の抑制手段を提供することを課題とする。
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、ポリエチレングリコールの長鎖のものや、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、ジメチコンコポリオール等の長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸或いはヒアルロン酸の塩等を含有する皮膚外用剤に於いて、剤形に依存しない、「ベタツキ」「ぬるつき」の抑制手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーと2)キサンタンガムとを含有させることにより、その様な「ベタツキ」「ぬるつき」が抑制出来ることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーと2)キサンタンガムとを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーが、ポリリジン又はポリアルギニンであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーが、下記一般式(1)に表されるモノマーを構成モノマーとして含有する、重合体乃至は共重合体であることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
Figure 2005035947
一般式(1)
(但し、式中R1は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R3はアミノ酸残基を表す。)
(4)一般式(1)に表されるモノマーを構成モノマーとして含有する、重合体乃至は共重合体が、ポリメタクリロイルリジンであることを特徴とする、(3)に記載の皮膚外用剤。
(5)更に、長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸の塩から選択される1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)保湿用の化粧料であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、ポリエチレングリコールの長鎖のものや、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、ジメチコンコポリオール等の長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸或いはヒアルロン酸の塩等を含有する皮膚外用剤に於いて、剤形に依存しない、「ベタツキ」「ぬるつき」の抑制手段を提供出来る。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマー
本発明の皮膚外用剤は、塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーを必須成分として含有することを特徴とする。塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーとしては、ポリリジンやポリアルギニンのような、塩基性アミノ酸自身をペプチド結合でつなげたポリペプチド或いはアクリル酸やメタクリル酸等のモノマーに塩基性アミノ酸残基を導入し、しかる後に重合乃至は共重合させた、ポリマー基体に側鎖として塩基性アミノ酸残基を有するポリマーなどが好適に例示出来る。
これらの内、ポリペプチドは、該塩基性アミノ酸に、所望により、本発明の効果を損なわない範囲に於いて、塩基性アミノ酸に分類されないアミノ酸を加え、DCC等のペプチド合成試薬を作用させて、ポリペプチドにすることが出来る。この時、塩基性アミノ酸のみを縮合させることが特に好ましい。この様なポリペプチドとしては、例えば、ポリリジン或いはポリアルギニンが好適に例示出来る。これらは市販品も存するので、かかる市販品を購入し、使用することも出来る。
又、ポリマー基体に、塩基性アミノ酸残基を側鎖として有するポリマーは、アクリル酸乃至はメタクリル酸と塩基性アミノ酸とをDCC等のペプチド合成試薬の存在下縮合させ、しかる後、アゾビスイソブチロニトリルなどを触媒として、重合乃至は共重合させることにより、製造することが出来る。この様なポリマーとしては、ポリメタクリロイルリジンが特に好適に例示出来る。また、かかるポリマーには市販品も存し、かかる市販品を購入して使用することも出来る。市販品としては、例えば、岐阜シェラック株式会社より販売されている「PMリジン」等が好適に例示出来る。
本発明の皮膚外用剤に於いては、かかる塩基性アミノ酸残基を有するポリマーは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の皮膚外用剤に於いては、かかるポリマーは、キサンタンガムとともに働いて、保湿剤や界面活性剤としては、ポリエチレングリコールの長鎖のものや、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、ジメチコンコポリオール等の長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸或いはヒアルロン酸の塩等の「ベタツキ」「ぬるつき」を抑制する作用を発揮する。かかる作用は、皮膚外用剤の剤形に依存しない。本発明の皮膚外用剤に於ける、かかるポリマーの好ましい含有量は、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.01〜1重量%であり、更に好ましくは、0.02〜0.5重量%である。これは、少なすぎると前記効果を奏さない場合が存し、多すぎると系の粘度が高くなりすぎて使用性を損なう場合が存するからである。
(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるキサンタンガム
本発明の皮膚外用剤は、キサンタンガムを必須成分として含有することを特徴とする。キサンタンガムは化粧料の汎用原料であり、かかる汎用原料としてのキサンタンガムを本発明の皮膚外用剤では用いることが出来る。本発明の皮膚外用剤に於ける、キサンタンガムの好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、0.01〜1重量%であり、更に好ましくは0.02〜0.5重量%である。これは、少なすぎると前記効果を奏さない場合が存し、多すぎると系の粘度が高くなりすぎて使用性を損なう場合が存するからである。
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分である、1)塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーと2)キサンタンガムとを含有することを特徴とする。ここで、本発明で言う皮膚外用剤とは、保湿、美白、皮膚の清浄化、殺菌、抗炎症など種々の目的で皮膚に外用で投与される製剤の総称であり、皮膚外用医薬組成物、化粧料、外用殺菌剤などを総括した言葉であるが、本発明で特に好適に適用されるのは化粧料であり、中でも保湿用の化粧料である。これは、保湿成分の多くが、「ベタツキ」「ぬるつき」を有するため、本発明の効果が如実に発揮されるからである。本発明の皮膚外用剤に於いては、前記必須成分以外に、通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、ホホバ油、カルナウバワックス、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類、ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類、タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化鉄、紺青、群青、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ等の表面処理されていても良い粉体類、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、ローカストビーンズガム、クィンスシードガム、ヒドロキシプロピルセルロースなどのキサンタンガム以外の増粘剤、レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分、フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤、ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。これらの内、特に好ましい成分は、ポリエチレングリコールの長鎖のものや、ポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、ジメチコンコポリオール等の長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸或いはヒアルロン酸の塩である。これは、これらの成分が「ベタツキ」「ぬるつき」と言った欠点を有することが多いからである。具体的な化合物としては、平均分子量1000以上、更に好ましくは10000以上のポリエチレングリコール、エチレンオキサイドの平均付加モル数が30以上、更に好ましくは50以上の、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル(アルケニル)エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤、水添レシチン、水酸化レシチン、レシチン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール或いはこれらのリゾ体などのリン脂質、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸カリウム等のヒアルロン酸塩などが例示出来る。これらの好ましい含有量は、それぞれ、0.01〜5重量%である。本発明の皮膚外用剤は、これらの必須成分、任意成分を常法に従って処理することにより製造することが出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ、限定されることがないのは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧料(可溶化剤形の透明ローション)を作成した。即ち、処方成分を80℃に加熱し、攪拌可溶化し、攪拌冷却し、本発明の化粧料を得た。同時に、キサンタンガムを水に置換した比較例1、ポリメタクリロイルリジン(岐阜シェラック株式会社製「PMリジン」)を水に置換した比較例2、及びキサンタンガムを水に、且つ、ポリメタクリロイルリジンを水に置換した対照例1も作成した。これらのベタツキを、専門パネラーを用いて官能評価した。即ち、化粧料を左下腕内側部に塗布し、5分後に、右手の人差し指と中指で軽く擦過し、感じる摩擦の程度から、スコア5:非常にべたつく、スコア4:明確にベタツキがわかる、スコア3:べたつく、スコア2:ややべたつく、スコア1:殆どべたつかない、スコア0:べたつかないの基準で評価した。更に、化粧料10mlをシャーレに取り、40℃に72時間保存し、揮発分を揮散させ、被膜を生成させた。この被膜に白金耳をかるく接触させ、上方に静かに牽引し、どこまで延糸するかを測定した。これらの結果を表1に示す。これより、キサンタンガム、ポリメタクリロイルリジンの添加により、延糸性が緩和され、ベタツキも抑制されるが、キサンタンガムとポリメタクリロイルリジンを組み合わせて含有させると、延糸性が殆ど無くなり、ベタツキのスコアも著しく低下することが判る。
ツボクサの抽出物 0.1重量部
水酸化レシチン(レシノールSH50) 0.1重量部
ジメチコンコポリオール** 0.4重量部
ショ糖モノステアレート 0.6重量部
グリセリン 7 重量部
1,3−ブタンジオール 8 重量部
エタノール 5 重量部
チョウジの抽出物* 0.3重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルルコリン 0.05重量部
ポリ(グルコシルエチルメタクリレート) 0.02重量部
ポリメタクリロイルリジン 0.03重量部
キサンタンガム 0.05重量部
水 78.35重量部
(*)チョウジの抽出物:チョウジの乾燥実を20倍量のエタノールで2時間還流の条件で抽出し、濃縮した後、ブタノールと水で液液抽出を行い、ブタノール層を濃縮したもの。
(**)ポリオキシエチレンの平均付加モル数30
Figure 2005035947
<実施例2>
実施例1と同様に、下記の皮膚外用剤である化粧料(可溶化剤形の透明ローション)を作成した。同時に、キサンタンガムを水に置換した比較例3、ポリメタクリロイルリジンを水に置換した比較例4、及びキサンタンガムを水に、且つ、ポリメタクリロイルリジンを水に置換した対照例2も作成し、同様に評価した。結果を表2に示す。ここでも実施例1と同様の結果が得られた。
ツボクサの抽出物 0.1重量部
ポリオキシエチレン(150)ステアリン酸 0.1重量部
ジメチコンコポリオール** 0.4重量部
ショ糖モノステアレート 0.6重量部
グリセリン 7 重量部
1,3−ブタンジオール 8 重量部
エタノール 5 重量部
チョウジの抽出物* 0.3重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルルコリン 0.05重量部
ポリ(グルコシルエチルメタクリレート) 0.02重量部
ポリメタクリロイルリジン 0.03重量部
キサンタンガム 0.05重量部
水 78.35重量部
(*)チョウジの抽出物:チョウジの乾燥実を20倍量のエタノールで2時間還流の条件で抽出し、濃縮した後、ブタノールと水で液液抽出を行い、ブタノール層を濃縮したもの。
(**)ポリオキシエチレンの平均付加モル数30
Figure 2005035947
<実施例3>
実施例1と同様に、下記の皮膚外用剤である化粧料(可溶化剤形の透明ローション)を作成した。同時に、キサンタンガムを水に置換した比較例5、ポリリジンを水に置換した比較例6、及びキサンタンガムを水に、且つ、ポリリジンを水に置換した対照例1も作成し、同様に評価した。結果を表3に示す。ここでも実施例1と同様の結果が得られた。
ツボクサの抽出物 0.1重量部
水酸化レシチン(レシノールSH50) 0.1重量部
ジメチコンコポリオール** 0.4重量部
ショ糖モノステアレート 0.6重量部
グリセリン 7 重量部
1,3−ブタンジオール 8 重量部
エタノール 5 重量部
チョウジの抽出物* 0.3重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルルコリン 0.05重量部
ポリ(グルコシルエチルメタクリレート) 0.02重量部
ポリリジン 0.03重量部
キサンタンガム 0.05重量部
水 78.35重量部
(*)チョウジの抽出物:チョウジの乾燥実を20倍量のエタノールで2時間還流の条件で抽出し、濃縮した後、ブタノールと水で液液抽出を行い、ブタノール層を濃縮したもの。
(**)ポリオキシエチレンの平均付加モル数30
Figure 2005035947
<実施例4>
実施例1と同様に、下記の皮膚外用剤である化粧料(可溶化剤形の透明ローション)を作成した。同時に、キサンタンガムを水に置換した比較例7、ポリアルギニンを水に置換した比較例8、及びキサンタンガムを水に、且つ、ポリアルギニンを水に置換した対照例1も作成し、同様に評価した。結果を表4に示す。ここでも実施例1と同様の結果が得られた。
ツボクサの抽出物 0.1重量部
水酸化レシチン(レシノールSH50) 0.1重量部
ジメチコンコポリオール** 0.4重量部
ショ糖モノステアレート 0.6重量部
グリセリン 7 重量部
1,3−ブタンジオール 8 重量部
エタノール 5 重量部
チョウジの抽出物* 0.3重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルルコリン 0.05重量部
ポリ(グルコシルエチルメタクリレート) 0.02重量部
ポリアルギニン 0.03重量部
キサンタンガム 0.05重量部
水 78.35重量部
(*)チョウジの抽出物:チョウジの乾燥実を20倍量のエタノールで2時間還流の条件で抽出し、濃縮した後、ブタノールと水で液液抽出を行い、ブタノール層を濃縮したもの。
(**)ポリオキシエチレンの平均付加モル数30
Figure 2005035947
<実施例5>
実施例1と同様に、下記の皮膚外用剤である保湿用の化粧料(可溶化剤形の透明ローション)を作成した。同時に、キサンタンガムを水に置換した比較例9、ポリメタクリロイルリジンを水に置換した比較例10、及びキサンタンガムを水に、且つ、ポリメタクリロイルリジンを水に置換した対照3も作成し、同様に評価した。結果を表5に示す。ここでも実施例1と同様の結果が得られた。本発明の化粧料はポリエチレングリコール100000の存在により、優れた保湿能を有していた。
ツボクサの抽出物 0.1重量部
ポリエチレングリコール100000 0.1重量部
ジメチコンコポリオール** 0.4重量部
ショ糖モノステアレート 0.6重量部
グリセリン 7 重量部
1,3−ブタンジオール 8 重量部
エタノール 5 重量部
チョウジの抽出物* 0.3重量部
ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルルコリン 0.05重量部
ポリ(グルコシルエチルメタクリレート) 0.02重量部
ポリメタクリロイルリジン 0.03重量部
キサンタンガム 0.05重量部
水 78.35重量部
(*)チョウジの抽出物:チョウジの乾燥実を20倍量のエタノールで2時間還流の条件で抽出し、濃縮した後、ブタノールと水で液液抽出を行い、ブタノール層を濃縮したもの。
(**)ポリオキシエチレンの平均付加モル数30
Figure 2005035947
本発明は、ベタツキの少ない、保湿性に優れる化粧料に応用出来る。

Claims (6)

  1. 1)塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーと2)キサンタンガムとを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
  2. 前記塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーが、ポリリジン又はポリアルギニンであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記塩基性アミノ酸残基を構造中に有するポリマーが、下記一般式(1)に表されるモノマーを構成モノマーとして含有する、重合体乃至は共重合体であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
    Figure 2005035947
    一般式(1)
    (但し、式中R1は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R3はアミノ酸残基を表す。)
  4. 一般式(1)に表されるモノマーを構成モノマーとして含有する、重合体乃至は共重合体が、ポリメタクリロイルリジンであることを特徴とする、請求項3に記載の皮膚外用剤。
  5. 更に、長鎖のポリオキシエチレン基を有する化合物、リン脂質、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸の塩から選択される1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. 保湿用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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