JP2005035478A - 給油口キャップ - Google Patents

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    • Y10S220/33Gasoline tank cap

Abstract

【課題】 操作性が高く、気密性が必要十分に発揮できる給油口キャップを提供する。
【解決手段】 クロージャ2は旋回操作される頭部102から胴部103を下方に垂下したクロージャ本体100と、給油口700の凸条702,702間を通過して旋回することで凸条702に下方から係合する係合突起601を設けた係合部600と、給油口700の内側面に半径方向内側から圧接する環状のシールリング300と、シールリング300を下方から押し上げる環状のスリーブ400と、スリーブ400を上方へ付勢するコイルスプリング500とからなり、クロージャ本体100の胴部103にシールリング300、スリーブ400を前記記載順に嵌め、スリーブ400と係合部600との間にコイルスプリング500を介装してクロージャ本体100の胴部103に係合部600を接続した給油口キャップ1である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等における燃料タンク用の給油口キャップに関する。
自動車等における燃料タンク用の給油口キャップは、簡易な部品でありながら、給油口に対する締着終了段階(給油口に対して給油口キャップを閉方向に旋回し、完全に締着を終えた段階)で高い気密性(シール性)を発揮する必要がある。また、締着開始段階(給油口に給油口キャップを差し込んで閉方向への旋回操作を始める段階)から前記締着終了段階へ至る操作性を高めること(開閉操作の簡略化や、特に閉方向への旋回に要するトルクの低減)が求められる。
特に、操作性の改善に着目した従来の給油口キャップとして、例えば特許文献1や特許文献2を例示できる。特許文献1の給油口キャップは、給油口キャップを給油口に締め付ける旋回操作の最終段階において、バネにより下方に付勢されたカム機構の働きによって、シールリングを圧縮して気密性を実現する。カム機構の作動のために必要な給油口キャップの旋回量はわずかでよく、またシールリングを圧縮するための旋回操作は必要ないので、操作性が改善されていると見ることができる。
特許文献2の給油口キャップも、前記特許文献1の給油口キャップと同様の構成である。しかし、特許文献1の給油口キャップは給油口への締付けにわずかな旋回量(1/8回転)でよいことの反面、衝突等の外力を受けると、給油口キャップが給油口から外れてしまう虞れを解消するため、給油口キャップのハンドル部が空転する構造を追加している。これにより、給油口キャップを取り外す際には前記空転分だけ余分に旋回操作を要することになったが、それでも1回転もの旋回操作を要しないため、依然操作性は良好と言える。
特許文献1及び2の給油口キャップは、シールリングを給油口端に当接させた状態で上下に圧縮することにより、気密性を実現する。裏返せば、シールリングが均等に給油口端に当接していなければ気密性が確保できない。これから、給油口キャップが給油口に対して抉じれた位置関係にある場合でも、気密性を確保する構成が必要になる。この点、特許文献3では、傾斜防止リブを設けることにより、抉じれそのものが発生しないようにすることで、不均等なシールリングの圧縮による気密性の低下を防止している。
特許第2712115号公報(4〜10頁、第1〜4図) 特表平09-512770号公報(7〜27頁、図1〜6) 特開2002-293356号公報(2〜6頁、図1及び2)
操作性の向上に関して上記特許文献1又は2の給油口キャップは優れているが、次のような問題を指摘できる。第1に、シールリングの圧縮は、直接バネの反発力によるものではなく、あくまでカム機構に連動するフランジの降下量に依存するため、フランジの位置関係や前記位置関係を決定する各部の寸法精度を高くしなければならず、品質管理を難しくする問題がある。
第2に、フランジを介してシールリングに伝えられる荷重は、直接的にはシールリングを圧縮変形させることに寄与するのみで、気密性を実現するためにシールリングをシール面(給油口端)に押し付ける働きはない。シールリングは、通常耐油性を備えたニトリルゴム等の弾性体で形成されるが、寸法や物理特性又は化学特性は、環境条件や経時的劣化等に伴って変化する。こうしたシールリングへの荷重の間接的な働きによって必要十分な気密性を得ることは難しい。これら第1及び第2の問題点は、操作性を改善した給油口キャップにおける気密性実現のための構造の問題と言うことができる。
また、特許文献3が解決している抉じれ回避の構造は、傾斜防止リブの寸法精度を厳しくしなければ実効性に乏しく、万が一傾斜防止リブが破損した場合、そもそもシールリングに抉じれ対策を施していないため、一挙に抉じれの問題が顕在化する問題がある。そこで、特許文献1及び2の給油口キャップに見られるように、高い操作性を備えた給油口キャップであって、難しい品質管理なくして必要十分な気密性を確保できる構造、かつ抉じれによっても気密性が必要十分に発揮できる構造を開発するため、検討した。
検討の結果、周方向に延びる凸条を断続的に並べて内側面に設けた給油口へ嵌め込み、旋回操作により前記凸条と係合してこの給油口に締着するクロージャを有する給油口キャップにおいて、クロージャは旋回操作される頭部から胴部を下方に垂下したクロージャ本体と、給油口の凸条間を通過して旋回することでこの凸条に下方から係合する係合突起を設けた係合部と、給油口の内側面に半径方向内側から圧接する環状のシールリングと、このシールリングを下方から押し上げる環状のスリーブと、このスリーブを上方へ付勢する弾性部材とからなる給油口キャップを開発した。
上記給油口キャップにおけるクロージャは、クロージャ本体は下方に凸なストッパ突起を胴部の外側面に設け、スリーブは上方に凹で前記ストッパ突起が嵌まり込むストッパ溝を設けたスリーブ環状面を内側面に設け、下方に凸で凸条間に嵌まり込む回り止め突起を外側面に設け、クロージャ本体の胴部にシールリング、スリーブを前記記載順に嵌め、シールリングを挟んでスリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とを対向させ、スリーブの下面と係合部の上面との間に弾性部材を介装してクロージャ本体の胴部に係合部を接続することで各部材を一体にして構成する。
上記構成により、ストッパ突起がストッパ溝に嵌まり込むと弾性部材の付勢によりスリーブを押し上げ、このスリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持し、ストッパ突起がストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると弾性部材の付勢に反してスリーブが押し下げられ、このスリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによるシールリングの挟持が緩和される給油口キャップとすることができる。こうした本発明の給油口キャップは、係合部の係合突起を給油口の内側面に設けた凸条に下方から係合させるため、外力によっても容易に抜け出さない利点がある。
本発明の給油口キャップは、給油口の凸条間に回り止め突起を挟まれて旋回方向に位置固定されるスリーブに対し、クロージャ本体を旋回操作することにより、ストッパ突起とストッパ溝とを嵌合又は解除し、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによる緊密なシールリングの挟持と、旋回時に生ずるシールリングの変形や摩擦によるクロージャ本体への影響の遮断とを選択的に切り替える。前記切り替えは、ストッパ突起がストッパ溝に嵌まり込むことで弾性部材が付勢してスリーブを押し上げ、このスリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持し、ストッパ突起がストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると弾性部材の付勢に反してスリーブが押し下げられ、このスリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによるシールリングの挟持を緩和することで実現する。弾性部材は、各部材の連結方向(上下方向)に反発力を発生させる部材であれば従来公知のコイルスプリングや板バネを用いることができる。
こうして、本発明の給油口キャップは、締着開始段階から締着終了段階に至る間、ストッパ突起とストッパ溝との嵌合が解除される、すなわちストッパ突起をスリーブ環状面に乗り上げれば、旋回時に生ずるシールリングの変形や摩擦によるクロージャ本体への影響の遮断して、給油口キャップの旋回操作に要するトルクが軽減できる。
ここで、スリーブは、給油口キャップの締着開始段階及び締着終了段階に対応した周方向位置のスリーブ環状面にそれぞれストッパ溝を設け、係合部は給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置の外側面に係合突起を設け、給油口キャップの締着開始段階及び締着終了段階でストッパ突起が各ストッパ溝に嵌まり込み、弾性部材が付勢してスリーブを押し上げて、このスリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持し、給油口キャップの締着開始段階から締着終了段階に至る間でストッパ突起がストッパ溝から外れ、スリーブ環状面に乗り上げると弾性部材の付勢に反してスリーブが押し下げられて、このスリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによるシールリングの挟持が緩和されるようにするとよい。
また、給油口キャップの閉方向の旋回操作を確実にするには、スリーブは給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝から給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝に向けてスリーブ環状面を下り勾配とし、ストッパ突起が給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると、給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝に向け、スリーブ環状面の下り勾配に従ってストッパ突起が円滑に移動して、給油口キャップの閉方向の旋回操作をさせるとよい。これにより、締着開始段階から締着終了段階に至る給油口キャップの閉方向の旋回操作を容易かつ確実にさせることができる。
逆に、給油口キャップの開方向の旋回操作を容易にするには、スリーブは給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝から給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝に向けてスリーブ環状面を下り勾配とし、ストッパ突起が給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると、給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝に向け、スリーブ環状面の下り勾配に従ってストッパ突起が円滑に移動して、給油口キャップの開方向の旋回操作をさせるとよい。これにより、締着終了段階から締着開始段階に至る給油口キャップの開方向の旋回操作を容易かつ確実にさせることができる。
締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝と、締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝とは、いずれもストッパ突起とストッパ溝との嵌合により、弾性部材によるスリーブの押上を許す点は同じである。しかし、厳密には、ストッパ突起は締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝から脱しやすく、逆に締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝には十分に嵌合して外れにくくすることが望ましい。
これから、スリーブは、給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝の深さを相対的に浅く、給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝の深さを相対的に深くして、給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝からはストッパ突起が弾性部材の付勢に反して脱しやすく、給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝へはストッパ突起全体が嵌まり込み、弾性部材の付勢を阻害することなくスリーブを押し上げて、このスリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持させるとよい。
このように、本発明の給油口キャップは、シールリングの影響からクロージャ本体を解放することで、旋回操作に要するトルクを軽減して操作性を改善する。これは、本発明に用いるシールリングが、クロージャ本体の頭部による圧潰により気密性を発揮するのではなく、給油口の内側面に半径方向内側から圧接することで気密性を発揮するため、締着開始段階から締着終了段階に至るまで、シールリングの影響からクロージャ本体を解放しても問題がないことによる。すなわち、本発明の給油口キャップは、クロージャ本体の旋回操作は基本的にシールリングによる気密性と無関係であり、あくまでシールリングと給油口の内側面との位置関係だけで気密性の良否が決定されるので、クロージャ本体の旋回操作とシールリングによる気密性とを切り離すことができる。
また、給油口の内側面に半径方向内側から圧接するシールリングは、給油口内にある限り気密性を発揮させることができるので、給油口キャップの抉じれに対しても気密性を低下させない利点がある。更に、シールリングは弾性変形による復元力により給油口の内側面に圧接するため、圧縮変形するシールリングに比べて寸法管理を緩やかにしても一定以上の気密性を発揮させることのできる利点もある。
本発明のシールリングは、従来公知の断面円形のシールリングでもよいが、給油口の内側面に半径方向内側から圧接して気密性を発揮するに必要な変形と、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによる安定した挟持とを両立させるには、より好ましい構造が考えられる。本発明に好ましいシールリングは、クロージャ本体の胴部に嵌着する環状上縁と、この環状上縁より拡径した環状下縁と、環状上縁及び環状下縁を結ぶ半径方向外向きに下り勾配のシール錐台面とからなり、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部とで環状上縁を上下方向から挟持し、給油口の内側面に半径方向内側から環状下縁の外周面を圧接する構成を示すことができる。
上記シールリングは、気密性に必要な変形をシール錐台面により実現し、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部とで挟持された環状上縁を支点として変形する前記シール錐台面の復元力を利用して、環状下縁の外周面を給油口の内側面に圧接する。シール錐台面の下り勾配は、前記環状上縁を支点とする変形を半径方向内向きかつ給油管に向けた方向(下り方向)に特定し、シール錐台面の復元力を半径方向外向きかつ給油管から遠ざかる方向(上り方向)に発生させる。
ここで、シール錐台面を半径方向外向きに上り勾配にすることも考えられるが、この場合、前記変形は半径方向内向きかつ給油管から遠ざかる方向(上り方向)で、復元力は半径方向外向きかつ給油管に向けた方向(下り方向)に発生することになり、給油管から送られてくる燃料蒸気の圧力によってシール錐台面が上り方向に押され、給油管の内側面から離隔する虞れがある。これに対し、半径方向外向きの下り勾配のシール錐台面では、燃料蒸気の圧力は環状下縁を給油口の内側面に圧接する方向に働く。これから、シール錐台面は半径方向外向きの下り勾配にすることが望ましい。
スリーブの上面とクロージャ本体の頭部とによる環状上縁の挟持をより緊密にするには、環状上縁をシール錐台面の厚みより大きな断面にするとよい。これにより、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部とは、シール錐台面に触れることなく、確実に環状上縁のみを挟持できるようになる。更に、環状上縁の断面を円形又は上下に角部が突出する多角形(菱形を含む)にすると、環状上縁をスリーブの上面とクロージャ本体の頭部とにそれぞれ線接触させることができ、挟持圧力を増大させてより緊密な挟持が実現できる。
また、シール錐台面の復元力によって環状下縁の外周面を給油口の内側面に圧接し、必要十分な気密性を確保するには、前記外周面の外径が給油管の内側面の内径以上であることが要求されるが、これはシールリングを給油管内に嵌め込む際に抵抗が発生することを意味する。そこで、シール錐台面の変形を許容しながら円滑にシールリングを給油管内に嵌め込むため、環状下縁は下方に向けて縮径し、外周面が傾斜面となるように構成するとよい。これにより、締着開始段階で、傾斜断面の外周面が給油口端縁に摺接しながら給油口内に嵌まり込み、同時にシール錐台面を変形させて、必要十分な気密性を発揮するように環状下縁の外周面を給油口の内側面に圧接することができる。また、傾斜断面の外周面は、給油口の内側面に線接触することになり、圧接に際する圧力を高めることができるので、気密性をより高めることができる。
ここで、シール錐台面を有するシールリングを下方から押し上げるスリーブは、シールリングのシール錐台面以上に急な下り勾配のスリーブ錐台面を形成し、このスリーブ錐台面の上縁とクロージャ本体の頭部の下面とで環状上縁を上下方向から挟持する構成が好ましい。本発明のシールリングは、シール錐台面の変形による復元力を利用して、環状下縁の外周面を給油口の内側面に圧接することで気密性を実現している。このため、下り勾配を有するシール錐台面の変形を阻害しないように、シールリングに下方から接するスリーブにもスリーブ錐台面を設けることが好ましい。これにより、シールリングの環状上縁は、スリーブ錐台面の上縁により線接触で挟持されるようになり、挟持圧力を高めることもできるようになる。
スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とでシールリングの環状上縁を挟持する場合、環状上縁を圧縮変形させるより、環状上縁を弾性変形させる方が、挟持の緊密度を高めやすい。そこで、シールリングは、環状上縁を断面二股にしてなり、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部とにより環状上縁を上下方向から挟持して弾性変形させるとよい。前記環状上縁の二股上部はクロージャ本体の頭部の下面に上方から押されて下方へ、同環状上縁の二股下部はスリーブの上面に下方から押されて上方へそれぞれ弾性変形し、それぞれ復元力を発生させてクロージャ本体の頭部の下面、又はスリーブの上面に圧接する。これにより、環状上縁全体として、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とでより安定した挟持が実現される。
本発明の給油口キャップでは、ストッパ突起を有するクロージャ本体が旋回し、ストッパ溝を有するスリーブが旋回方向に位置固定されることで、一時的にシールリングの影響からクロージャ本体を解放している。このため、スリーブは給油口の内側面に設けた凸条間に回り止め突起を確実に嵌め込んで位置固定し、またクロージャ本体の旋回操作がスリーブの前記位置固定に影響しないことが要求される。これから、スリーブを2分割し、一方に位置固定の作用を持たせ、クロージャ本体の旋回操作による影響を遮断する構造を持たせることが考えられる。
具体的には、スリーブは、下スリーブと上スリーブの2部材からなり、下スリーブは上方に凹な連結溝を内側面に設け、下方に凸で凸条間に嵌まり込む回り止め突起を外側面に設け、前記凸条に上方から係合する半径方向外向きの係合フランジを設け、上スリーブは上方に凹で前記ストッパ突起が嵌まり込むストッパ溝を設けたスリーブ環状面を内側面に設け、下方に凸で前記連結溝に嵌まり込む連結突起を下スリーブに向けて設けた構成とする。
上記構成のクロージャは、クロージャ本体の胴部にシールリング、上スリーブ、下スリーブを前記記載順に嵌め、シールリングを挟んで上スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とを対向させ、上スリーブと下スリーブとの間に弾性部材を介装し、下スリーブの下面を係合部の上面に当接させて、クロージャ本体の胴部に係合部を接続することで各部材を一体にする。これにより、ストッパ突起がストッパ溝に嵌まり込むと弾性部材の付勢により上スリーブを押し上げ、この上スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持し、ストッパ突起がストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると弾性部材の付勢に反して上スリーブが押し下げられ、この上スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによるシールリングの挟持が緩和される。
下スリーブは、凸条に上方から係合する係合フランジを形成することで、回り止め突起が凸条間を通過することなく、確実に嵌まり込み、位置固定できる。上スリーブは、連結突起を下スリーブの連結溝に嵌合して連結しているため、下スリーブの位置固定に従って安定して位置固定できる。また、連結突起と連結溝との嵌合を上下方向に特定すれば、上スリーブと下スリーブとの間に介装する弾性部材による反発力を上下方向に限定できる利点もある。更に、下スリーブは係合部の上面に当接しているだけで、クロージャ本体に連動する係合部の影響を下スリーブは受けない。特に、弾性部材が係合部から離れるため、弾性部材がクロージャ本体に連動する係合部の影響を受けなくなり、安定した反発力を発生させることができるようになる。
本発明の給油口キャップは、次のような効果を有する。まず、クロージャ本体は、締着開始段階から締着終了段階に至る間、シールリングの影響を受けないため、比較的低いトルクで旋回操作することができる。しかも、ストッパ突起が乗り上げて摺接するスリーブ環状面を各ストッパ溝間で傾斜面にすることにより、前記傾斜面の傾斜方向における旋回操作は容易になり、途中で旋回操作が中断されることなく、確実に給油口の開閉ができるようになる。そして、締着開始段階及び締着終了段階では、クロージャ本体のストッパ突起がスリーブのストッパ溝に嵌まり込むため、不用意に旋回することはなく、安定している。このように、本発明の給油口キャップは、容易かつ確実な旋回操作ができる効果があり、しかも締着終了段階において給油口の閉鎖を安定して維持できる効果もある。
次に、シールリングを給油口の内側面に対して半径方向内側から圧接することで気密性を確保するため、シールリングが給油口に嵌まり込む締着開始段階から締着終了段階に至る広い範囲で略均一な気密性を得ることのできる利点がある。本発明の給油口キャップは、水平な旋回操作のみで給油口に締着でき、締着終了段階では、給油口の内側面に設けた凸条に下方から係合突起が係合するため、給油口に対して給油口キャップが抉じれる問題は生じにくい。これは、締着終了段階における給油口キャップが給油口から外れにくくなる効果をもたらす。また、仮に給油口キャップが抉じれた場合でも、前記のようにシールリングが気密性を実現する構造を採用しているため、気密性が低下することはなく、安定かつ確実に気密性を得ることのできる効果もある。
このほか、本発明の給油口キャップは、各部材の正確な寸法に頼ることなく、各部材の位置関係又は連結関係に依存して、給油口に対する締着時の安定性やシールリングの気密性を確保している。すなわち、本発明の給油口キャップは、従来品に比べ、寸法管理を緩やかにしてもよく、その場合でも前記給油口に対する締着時の安定性やシールリングの気密性を向上させることができる。寸法管理の緩和は、本発明の給油口キャップの製造コストを低減する効果がある。こうして、本発明の給油口キャップは、高い費用対効果を得ることのできる効果もある。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用した給油口キャップ1の部分破断斜視図、図2は同給油口キャップ1の部分破断分解斜視図、図3は同給油口キャップ1の締着開始段階を表した縦断面図(説明の便宜上、胴部及びボルトは図示略、以下の縦断面図も同じ)、図4は図3中A矢視部拡大図、図5は別例のシールリング350を示す図3中A矢視部相当拡大図、図6は図3中B−B断面図、図7は図3中C−C断面図、図8は同給油口キャップ1の締着途中段階を表した縦断面図、図9は図8中D矢視部拡大図、図10は図8中E−E断面図、図11は図8中F−F断面図、図12は同給油口キャップ1の締着終了段階を表した縦断面図、図13は図12中G矢視部拡大図、図14は図12中H−H断面図、図15は図12中I−I断面図で、図16は締着開始段階から締着終了段階に至るストッパ突起101及びストッパ溝401,402の関係を表した周方向の部分展開図である。
本例の給油口キャップ1は、図1及び図2に見られるように、本発明に基づくクロージャ2のクロージャ本体100における頭部102に、旋回操作用のハンドル3を取り付けた構成である。本発明に基づくクロージャ2は、前記クロージャ本体100の頭部102から下方に垂下した胴部103に、上から順にリテーナリング200、シールリング300、スリーブ400及びコイルスプリング500(弾性部材)を嵌め、前記胴部103下端に係合部600を接続して一体化している。シールリング300を除く各部材は合成樹脂の一体成形品、シールリング300は耐油性に優れたゴム製であり、これらは従来公知の各種材料を用いることができる。この給油口キャップ1は、内側面701に一対の凸条702,702を一体に形成した給油口700に、係合部600に設けた係合突起601を前記凸条702下方に潜り込ませ、上方に対して係合させることで締着する。
クロージャ本体100は、ハンドル3により旋回操作される円盤状の頭部102の下面から円柱状の胴部103を下方に垂下した構成である。このクロージャ本体100は、頭部102直下における胴部103の外側面に、下方に凸なストッパ突起101,101を180度対称位置に一対設けた本体環状面104を形成している。ストッパ突起101は、正面視逆台形状で、周方向前後に斜面を形成することにより、スリーブ環状面403に設けた正面視形状が相似なストッパ溝401,402への嵌まり込み又は脱出を容易にしている。また、このクロージャ本体100は、胴部103下端面に突設した嵌合突起105を、対となる係合部600の嵌合孔602に嵌合して軸芯を合わせ、ボルト603によって前記係合部600を接続、一体化する。このように、クロージャ本体100と係合部600とは他の部材を挟み込み、クロージャ2としての一体性を実現するほか、常にクロージャ本体100と係合部600とがずれることなく一体に旋回操作できるようにしている。
リテーナリング200は、クロージャ本体100の頭部102下面とシールリング300との隙間を埋めるように介在し、頭部102下面に対して滑ることで、旋回操作に際するトルクの上昇を抑制している。本例のリテーナリング200は、胴部103上端に設けた取付周面106に嵌着するリテーナ内周部201と、頭部102下面に上縁を、シールリング300のシール錐台面301に下縁を当接させるリテーナ外周部202とからなる断面横T構造を採用している。このリテーナリング200は、リテーナ外周部202によりシールリング300のシール錐台面301を上方から押圧することで、前記シール錐台面301の弾性変形が上方に突な態様で生じないように規制し、シール錐台面301の弾性変形による復元力を半径方向に向ける働きも有する。
シールリング300は、給油口700の内側面701に半径方向内側から圧接するゴム製リングで、クロージャ本体100の胴部103に嵌着する環状上縁302と、この環状上縁302より拡径した環状下縁303と、環状上縁302及び環状下縁303を結ぶ半径方向外向きに下り勾配のシール錐台面301とからなるスカート構造を採用している。このシールリング300は、環状下縁303が給油口700の内側面701に押されてシール錐台面301が弾性変形することによりシール錐台面301が環状下縁303を押し上げる復元力を発生させ、この復元力を利用して環状下縁303を半径方向内側から給油口700の内側面701に圧接することにより、気密性を実現する。
本例のシールリング300は、図4に見られるように、環状上縁302をシール錐台面301の厚みより大きな円形断面とすることにより、クロージャ本体100の頭部102下面とスリーブ400の上縁とを前記環状上縁302にそれぞれ線接触させ、前記クロージャ本体100の頭部102下面とスリーブ400の上縁とでより緊密に挟持できるようにしている。前記挟持は、図5に見られるような断面二股の環状上縁351にすると、クロージャ本体100の頭部102下面とスリーブ400の上縁とに挟持された前記環状上縁351が挟持による弾性変形に伴う復元力を発揮し、より緊密に挟持できるようになる。また、本例のシールリング300は、環状下縁303を下方に向けて縮径し、外周面が傾斜面となる三角形断面にしている。これにより、前記傾斜面からなる外周面を給油口端縁に摺接させて給油口内に嵌め込みやすくなる。
スリーブ400は、上方に向かって縮径し、シールリング300のシール錐台面301以上に急な下り勾配のスリーブ錐台面406を形成することにより、先鋭となる三角形断面の上縁を有する略円筒である。スリーブ400の内側面には、上方に凹でクロージャ本体100のストッパ突起101が嵌まり込むストッパ溝401,402を設けたスリーブ環状面403を形成している。本例のストッパ溝401,402は、上記ストッパ突起101と正面視形状が相似な逆台形状で、締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝(以下開始ストッパ溝401)と、締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝(以下終了ストッパ溝402)とに分けることができる。この開始ストッパ溝401と終了ストッパ溝402とは、それぞれ一対ずつあり、90度間隔で交互に並んでいる。開始ストッパ溝401及び終了ストッパ溝402の深さはそれぞれ異なり、前者は相対的に浅く、後者は相対的に深くしている。両ストッパ溝401,402の間を結ぶスリーブ環状面403は、それぞれ一方向、すなわち開始ストッパ溝401から終了ストッパ溝402へ向かう平面視右回り方向に下り勾配にしている(後掲図16参照、他図は下り勾配の図示を省略)。これにより、締着開始段階において開始ストッパ溝401に嵌まっているストッパ突起101は、クロージャ2の旋回操作に合わせて容易に開始ストッパ溝401から脱し、スリーブ環状面403を摺接しながら移動し、締着終了段階で終了ストッパ溝402に嵌まり込みやすくなる。そして、前記ストッパ突起101は終了ストッパ端402から脱しにくく、給油口700に対するクロージャ2の締着を安定させることができる。
また、スリーブ400の外側面には、下方に凸で給油口700の凸条702,702間に嵌まり込む回り止め突起404を外側面に180度間隔で一対形成している。本例の回り止め突起404は、周方向に給油口700の凸条702の間隔の幅で、締着開始段階から締着終了段階までのいずれの段階においても前記凸条702,702間に嵌まり込み、スリーブ400の旋回を規制する長さを有する正面視略長方形である。これにより、給油口キャップ1を給油口700に取り付けた締着開始段階から、スリーブ400はクロージャ本体100及び係合部600に対して相対的に位置固定される。このほか、本例のスリーブ400は、スリーブ環状面403の下面に下方から当接するコイルスプリング500を案内するため、外側面に連続するスリーブ案内面405を前記スリーブ環状面403から下方へ延設している。
係合部600は、底面604により閉蓋した肉厚な略円筒形で、内側面に係合環状面605を形成し、外周面に給油口700の凸条702,702間を通過してから旋回して前記凸条702に下方から係合する係合突起601,601を設けている。また、本例では、係合環状面605に支持するコイルスプリング500を案内する係合案内面606を上方に向けて延設している。本例の係合突起601は、正面視左勾配の上面を有し、クロージャ本体100を閉方向に右旋回させると、給油口700の凸条702に摺接しながら押し下げられ、凸条702の下方へ潜り込む。クロージャ本体100は、前記係合環状面605内に胴部103を嵌め込み、底面604に設けた嵌合孔602へ胴部103の嵌合突起105を嵌合することで係合部600と連結し、更に底面604を通してボルト603を螺着することでクロージャ本体100に対して固着する。弾性部材であるスプリング500は、上記スリーブ400のスリーブ環状面403の下面と、前記係合環状面605との間に介装し、係合部600に対して相対的にスリーブ400を上方へ付勢している。
本例の給油口キャップ1は、次の手順に従って給油口700に締着する。まず、締着開始段階では、図3に見られるように、係合部600の係合突起601,601を給油口700の凸条702,702間から差し込むようにして、給油口700へクロージャ2を嵌め込む。ここで、シールリング300は、図4に見られるように、給油口700の折り返し端703に環状下縁303を上方から当接させ、この当接部位を基点としたシール錐台面301の弾性力により、環状上縁302をクロージャ本体100の頭部102下面に当接させるのみである。また、クロージャ本体100の頭部102下面に対してスリーブ400の上縁が離れているため、環状上縁302の挟持も十分でなく、この締着開始段階では、シールリング300は気密性を発揮しない。
しかし、図6に見られるように、係合部600の係合突起601は凸条702,702間を通過して、既に下り勾配の上面を凸条702の下方へ位置させている。これにより、クロージャ本体100及び係合部600は、係合突起601を凸条702下方へ潜り込ませるように、閉方向である右旋回をさせることができる。これに対し、スリーブ400は、図7に見られるように、回り止め突起404を凸条702,702間に嵌め込み、前記クロージャ本体100及び係合部600に対して相対的に位置固定されている。本発明は、こうして相対的に位置固定されたスリーブ400のスリーブ環状面403に形成した開始ストッパ溝401及び終了ストッパ溝402と、旋回操作されるクロージャ本体100に形成したストッパ突起101との嵌合状態を変化させ、一時的にクロージャ本体100とシールリング300との緊密度を低減することにより、旋回操作におけるトルクの低減を図っている。
すなわち、図8に見られるように、クロージャ本体100を旋回させ始めた締着途中段階では、図9に見られるように、スリーブ400の上縁がクロージャ本体100の頭部102下面より離隔するため、一時的にクロージャ本体100とシールリング300との緊密度が緩められる。具体的には、クロージャ本体100は、図10に見られるように、係合突起601が凸条702に摺接して潜り込んでいく係合部600と一体化しているため、前記係合部600によって高さ方向の位置が決定され、係合部600と共に下降していく。しかし、図11に見られるように、回り止め突起404を凸条702,702間に嵌め込んだスリーブ400は位置固定されているため、クロージャ本体100のストッパ突起101はスリーブ環状面403へ乗り上げることになり(図16(a)参照)、相対的にスリーブ400を押し下げる。この結果、クロージャ本体100の頭部102下面とスリーブ400の上縁とによって挟持されるシールリング300は、前記スリーブ400の相対的押し下げによって緊密度が弱められることになる。
給油口キャップ1の締着に際する操作性は、旋回操作に必要なトルクが小さいほど良好となる。本発明のシールリング300は、シール錐台面301の弾性変形を利用して環状下縁303を半径方向内側から給油口700の内側面701に圧接して気密性を確保するため、クロージャ本体100によるシールリング300の圧潰の必要性がない。このため、上述のように、旋回操作に際して一時的にクロージャ本体100とシールリング300との緊密度を緩和し、給油口700の内側面701に圧接するシールリング300の摩擦の影響を遮断し、もって旋回操作に必要なトルクの上昇を抑制又は防止して、操作性を改善できる。
また、開始ストッパ溝401は終了ストッパ溝402に対して相対的に浅く、具体的にはストッパ突起101の約半分の深さに留めており、ストッパ突起101及び開始ストッパ溝401共に周方向前後が傾斜しているため、締着開始段階からの旋回操作に際して比較的容易にストッパ突起101を開始ストッパ溝401から離脱させることができる。更に、開始ストッパ溝401から終了ストッパ溝402に向けてスリーブ環状面403は下り勾配であるため、クロージャ本体100の旋回操作は閉方向に容易となっている。このように、締着開始段階からの旋回操作は、負荷の低い開始ストッパ溝401からのストッパ突起101の離脱に始まり、下り勾配のスリーブ環状面403に従い、シールリング300の摩擦による影響を遮断したストッパ突起101の移動(図16(b)参照)とから、クロージャ本体100にかかるトルクを係合突起601が凸条702に摺接する抵抗のみとすることができ、負担の少ない良好な操作性を実現している。
締着終了段階に至ると、今度はシールリング300による気密性を安定して保持することが重要となる。このため、図12に見られるように締着終了段階に至ると、図14に見られるように係合部600は完全に凸条702下方に至り、この係合部600と一体なクロージャ本体100のストッパ突起101は、図15に見られるように、スリーブ400の終了ストッパ溝402へ再び嵌め込むことができる(図16(c)参照)。この結果、コイルスプリング500の付勢を利用してスリーブ400を押し上げ、シールリング300の環状上縁302をクロージャ本体100の頭部102下面とスリーブ400の上縁とで緊密に挟持する。
ここで、環状下縁303の外径を給油口700の内側面701の内径より大きくしておけば、環状下縁303を給油口700内に嵌め込んだ段階で、当然にシール錐台面301を弾性変形させ、復元力を発生させることができる。しかし、気密性確保のため、前記復元力は環状下縁303を給油口700の内側面701に圧接させる方向に向けなければならない。クロージャ本体100の頭部102下面とスリーブ400の上縁とによる環状上縁302の挟持は、図13に見られるように、復元力の基点を決定し、シール錐台面301の傾斜に従った半径方向外向きに復元力を発生させ、環状下縁303を給油口700の内側面701に圧接する状態を作り出す意味を有する。更に、本例ではリテーナリング200により、シール錐台面301の弾性変形が上方へ凸にならないように規制しているので、前記復元力は確実に環状下縁303を半径方向外向きに押し出し、給油口700の内側面701に対する圧接を実現する。
また、図3、図8及び図12を比較対照して明らかなように、本例の給油口キャップ1におけるシールリング300は、締着開始段階(図3参照)から締着終了段階(図12参照)に至るまで、常に環状下縁303を給油口700の内側面701に当接又は圧接させている。とりわけ、締着途中段階(図8参照)から締着終了段階(図12参照)の間では、上下に延在する内側面701に対し、シール錐台面301の弾性変形による復元力によって環状下縁303を圧接しているため、多少のシールリング300の傾き、すなわち給油口キャップ1が抉じれた場合でも、気密性が損なわれない。このように、本発明の給油口キャップ1は、給油口700の内側面701に半径方向内側から環状下縁303を圧接することにより気密性を実現することで、給油口キャップ1が抉じれた場合の気密性低下を防止することができる。
更に、本例では、終了ストッパ溝402は開始ストッパ溝401に対して相対的に深く、具体的にはストッパ突起101に略等しい深さにしているため、一度終了ストッパ溝402にストッパ突起101が嵌まり込むと、開始ストッパ溝401にストッパ突起101が嵌まり込んだ場合に比べて離脱しにくく、締着終了段階を維持しやすいようになっている。これは、締着終了段階における気密性の安定性をもたらす。こうして、給油口キャップ1をきちんと給油口700に締着すれば、安定性よく気密性を発揮させ、仮に給油口キャップ1が抉じれた場合でも必要十分な気密性を発揮できる。
図17は上スリーブ411及び下スリーブ412を有する別例の給油口キャップ4の部分破断斜視図、図18は同別例の給油口キャップ4の部分破断分解斜視図、図19は同別例の給油口キャップ4の締着開始段階を表した縦断面図、図20は図19中J−J断面図、図21は図19中K−K断面図、図22は同別例の給油口キャップ4の締着途中段階を表した縦断面図、図23は図22中L−L断面図、図24は図22中M−M断面図、図25は同別例の給油口キャップ4の締着終了段階を表した縦断面図、図26は図25中N−N断面図であり、そして図25中O−O断面図である。
上記例示の給油口キャップ1(図1及び図2参照)は、スリーブ400を弾支するコイルスプリング500が係合部600に対して滑り、係合部600の旋回運動をスリーブ400に伝達させない。しかし、厳密には、コイルスプリング500の下端は旋回する係合部600に接し、コイルスプリング500の上端は位置固定されたスリーブ400に接しているため、少なからずコイルスプリング500に捩れが加わり、前記締着終了段階でのスリーブ400の押上が不十分になる可能性がある。本例の給油口キャップ4は、上スリーブ411と下スリーブ412との間にコイルスプリング500を介装することで、コイルスプリング500から旋回運動を吸収する働きを取り除き、あくまでストッパ突起101と開始ストッパ溝401又は終了ストッパ溝402とを嵌合させるために上スリーブ411を下スリーブ412に向けて押し上げる働きのみに限定している。
本例の給油口キャップ4の構造について、上記例示との相違点であるスリーブ400を中心に説明する。スリーブ400は、図17に見られるように、上スリーブ411と下スリーブ412との2部材からなる。下スリーブ412は、上方に凹な正面視長方形状の連結溝413を内側面に形成し、下方に凸で凸条702,702間に嵌まり込む正面視長方形状の回り止め突起404を外側面に形成し、給油口700の内側面701に設けた凸条701に上方から係合する半径方向外向きの係合フランジ414を形成し、内側面下縁に半径方向内向きの受環状面415を形成した樹脂製の円筒部材である。コイルスプリング500は、前記受環状面415で支持し、この受環状面415から上方に延設した下スリーブ案内面417により案内されている。この下スリーブ412は、係合部600上面に対して前記受環状面415下面を摺接させるのみで、係合部600と連結関係にはない。上スリーブ411は、上方に凹でクロージャ本体100のストッパ突起101が嵌まり込む正面視逆台形状のストッパ溝401,402を設けたスリーブ環状面403を内側面に形成し、下方に凸で前記連結溝413に嵌まり込む連結溝413に相似な連結突起416を下スリーブ412に向けて形成している。
下スリーブ412は、回り止め突起404を凸条702,702間に嵌め込むことにより、旋回方向に位置固定される。前記回り止め突起412の凸条702,702間への嵌まり込みは、係合フランジ414が給油口700の凸条702に上方から係合することにより、維持される。このように、下スリーブ412に設けた係合フランジ414は、回り止め突起404を確実に凸条702,702間に嵌め込むために、下スリーブ412の下降位置を規制する働きを有している。上スリーブ411は、前記下スリーブ412の連結溝413へ連結突起416を上方から差し込むことで、下スリープ412に対して旋回方向に位置固定されが、連結突起416を抜き差しすることで、下スリーブ412に対して上下方向に接近又は離反できる。これにより、上スリーブ411は、下スリーブ412の受環状面415上面と上スリーブ411のスリーブ環状面403下面との間に介装したコイルスプリング500により、上方へ向けて弾支され、上下方向にのみ変位自在になっている。
本例の給油口キャップ4は、次の手順で給油口700に締着する。まず、給油口キャップ4を給油口に差し込んだ締着開始段階では、図19に見られるように、係合部600の係合突起601を給油口700の凸条702,702間から差し込むようにして、給油口700端へクロージャ5を嵌め込む。係合部600の係合突起601は、図20に見られるように、凸条702,702間を通過して、既に下り勾配の上面を凸条702の下方へ位置している。これに対し、下スリーブ412は、図21に見られるように、係合フランジ414を凸条702に係合していないものの、環状受面415下面を係合部600上面に当接させて回り止め突起404を凸条702,702間に嵌め込み、クロージャ本体100及び係合部600に対して相対的に位置固定されている。また、上スリーブ411は連結突起416を下スリーブ412の連結溝413に嵌め込んでおり、下スリーブ412に従って旋回方向に位置規制されている。
クロージャ本体100を旋回させ始めた締着途中段階では、図22に見られるように、上スリーブ411の上縁がクロージャ本体100の頭部102下面より離隔するため、一時的にクロージャ本体100とシールリング300との緊密度が緩められる。具体的には、クロージャ本体100は、図23に見られるように、係合突起601が凸条702に摺接して潜り込んでいく係合部600と共に下降していくが、図24に見られるように、回り止め突起404を凸条702,702間に嵌め込んだ下スリーブ412は位置固定されているため、クロージャ本体100のストッパ突起101はスリーブ環状面403へ乗り上げることになり(図16(a)参照)、相対的に上スリーブ411を押し下げる。この結果、クロージャ本体100の頭部102下面と上スリーブ411の上縁とによって挟持されるシールリング300は、前記上スリーブ411の相対的押し下げによって緊密度が弱められることになる。ここで、係合部600の旋回運動は、下スリーブ412の受環状面415に対する摺接で吸収され、コイルスプリング500には伝達しないため、コイルスプリング500が捻れる心配はない。
図25に見られる締着終了段階に至ると、図26に見られるように係合部600は完全に凸条702下方に至り、この係合部600と一体なクロージャ本体100のストッパ突起101は、図27に見られるように、上スリーブ411の終了ストッパ溝402へ再び嵌め込むことができる(図16(c)参照)。これにより、上スリーブ411はコイルスプリング500の付勢を利用して押し上げることができ、シールリング300の環状上縁302をクロージャ本体100の頭部102下面と上スリーブ411の上縁とで緊密に挟持できる。ここで、コイルスプリング500は、係合部600の旋回運動の影響がないために捩じれることもなく、ストッパ突起101及び終了ストッパ溝402の嵌合によって押し下げがなくなった分だけ確実に上スリーブ411を押し上げることができる。こうして、シールリング300は、クロージャ本体100の頭部102下面と上スリーブ411の上縁とによってしっかりと環状上縁302が挟持される。
本発明を適用した給油口キャップの部分破断斜視図である。 同給油口キャップの部分破断分解斜視図である。 同給油口キャップの締着開始段階を表した縦断面図である。 図3中A矢視部拡大図である。 別例のシールリングを示す図3中A矢視部相当拡大図である。 図3中B−B断面図である。 図3中C−C断面図である。 同給油口キャップの締着途中段階を表した縦断面図である。 図8中D矢視部拡大図である。 図8中E−E断面図である。 図8中F−F断面図である。 同給油口キャップの締着終了段階を表した縦断面図である。 図12中G矢視部拡大図である。 図12中H−H断面図である。 図12中I−I断面図である。 締着開始段階から締着終了段階に至るストッパ突起及びストッパ溝の関係を表した周方向の部分展開図である。 上スリーブ及び下スリーブを有する別例の給油口キャップの部分破断斜視図である。 同別例の給油口キャップの部分破断分解斜視図である。 同別例の給油口キャップの締着開始段階を表した縦断面図である。 図19中J−J断面図である。 図19中K−K断面図である。 同別例の給油口キャップの締着途中段階を表した縦断面図である。 図22中L−L断面図である。 図22中M−M断面図である。 同別例の給油口キャップの締着終了段階を表した縦断面図である。 図25中N−N断面図である。 図25中O−O断面図である。
符号の説明
1 給油口キャップ
2 クロージャ
100 クロージャ本体
101 ストッパ突起
102 頭部
103 胴部
200 リテーナリング
300 シールリング
301 シール錐台面
302 環状上縁
303 環状下縁
400 スリーブ
401 開始ストッパ溝
402 終了ストッパ溝
403 スリーブ環状面
404 回り止め突起
411 上スリーブ
412 下スリーブ
413 連結溝
414 係合フランジ
416 連結突起
500 コイルスプリング
600 係合部
601 係合突起
700 給油口
701 内側面
702 凸条

Claims (9)

  1. 周方向に延びる凸条を断続的に並べて内側面に設けた給油口へ嵌め込み、旋回操作により前記凸条と係合して該給油口に締着するクロージャを有する給油口キャップにおいて、クロージャは旋回操作される頭部から胴部を下方に垂下したクロージャ本体と、給油口の凸条間を通過して旋回することで該凸条に下方から係合する係合突起を設けた係合部と、給油口の内側面に半径方向内側から圧接する環状のシールリングと、該シールリングを下方から押し上げる環状のスリーブと、該スリーブを上方へ付勢する弾性部材とからなり、クロージャ本体は下方に凸なストッパ突起を胴部の外側面に設け、スリーブは上方に凹で前記ストッパ突起が嵌まり込むストッパ溝を設けたスリーブ環状面を内側面に設け、下方に凸で凸条間に嵌まり込む回り止め突起を外側面に設け、クロージャ本体の胴部にシールリング、スリーブを前記記載順に嵌め、シールリングを挟んでスリーブとクロージャ本体の頭部とを対向させ、スリーブと係合部との間に弾性部材を介装してクロージャ本体の胴部に係合部を接続することで各部材を一体にしてなり、ストッパ突起がストッパ溝に嵌まり込むと弾性部材の付勢によりスリーブを押し上げ、該スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持し、ストッパ突起がストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると弾性部材の付勢に反してスリーブが押し下げられ、該スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによるシールリングの挟持が緩和されることを特徴とする給油口キャップ。
  2. スリーブは、給油口キャップの締着開始段階及び締着終了段階に対応した周方向位置のスリーブ環状面にそれぞれストッパ溝を設け、係合部は給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置の外側面に係合突起を設けてなり、給油口キャップの締着開始段階及び締着終了段階でストッパ突起が各ストッパ溝に嵌まり込み、弾性部材が付勢してスリーブを押し上げて、該スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持し、給油口キャップの締着開始段階から締着終了段階に至る間でストッパ突起がストッパ溝から外れ、スリーブ環状面に乗り上げると弾性部材の付勢に反してスリーブが押し下げられて、該スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによるシールリングの挟持が緩和される請求項1記載の給油口キャップ。
  3. スリーブは、給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝から給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝に向けて、スリーブ環状面を下り勾配としてなり、ストッパ突起が給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると、給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝に向け、スリーブ環状面の下り勾配に従ってストッパ突起が円滑に移動して、給油口キャップの閉方向の旋回操作を確実にした請求項2記載の給油口キャップ。
  4. スリーブは、給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝から給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝に向けて、スリーブ環状面を下り勾配としてなり、ストッパ突起が給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると、給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝に向け、スリーブ環状面の下り勾配に従ってストッパ突起が円滑に移動して、給油口キャップの開方向の旋回操作を容易にした請求項2記載の給油口キャップ。
  5. スリーブは、給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝の深さを相対的に浅く、給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝の深さを相対的に深くしてなり、給油口キャップの締着開始段階に対応した周方向位置のストッパ溝からはストッパ突起が弾性部材の付勢に反して脱しやすく、給油口キャップの締着終了段階に対応した周方向位置のストッパ溝へはストッパ突起全体が嵌まり込み、弾性部材の付勢を阻害することなくスリーブを押し上げて、該スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持する請求項2記載の給油口キャップ。
  6. シールリングは、クロージャ本体の胴部に嵌着する環状上縁と、該環状上縁より拡径した環状下縁と、環状上縁及び環状下縁を結ぶ半径方向外向きに下り勾配のシール錐台面とからなり、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部とで環状上縁を上下方向から挟持し、給油口の内側面に半径方向内側から環状下縁の外周面を圧接する請求項1記載の給油口キャップ。
  7. スリーブは、シールリングのシール錐台面以上に急な下り勾配のスリーブ錐台面を形成し、該スリーブ錐台面の上縁とクロージャ本体の頭部の下面とで環状上縁を上下方向から挟持する請求項6記載の給油口キャップ。
  8. シールリングは、環状上縁を断面二股にしてなり、スリーブの上面とクロージャ本体の頭部とにより環状上縁を上下方向から挟持して弾性変形させる請求項6記載の給油口キャップ。
  9. スリーブは、下スリーブと上スリーブの2部材からなり、下スリーブは上方に凹な連結溝を内側面に設け、下方に凸で凸条間に嵌まり込む回り止め突起を外側面に設け、前記凸条に上方から係合する半径方向外向きの係合フランジを設け、上スリーブは上方に凹で前記ストッパ突起が嵌まり込むストッパ溝を設けたスリーブ環状面を内側面に設け、下方に凸で前記連結溝に嵌まり込む連結突起を下スリーブに向けて設けてなり、クロージャ本体の胴部にシールリング、上スリーブ、下スリーブを前記記載順に嵌め、シールリングを挟んで上スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とを対向させ、上スリーブと下スリーブとの間に弾性部材を介装し、下スリーブの下面を係合部の上面に当接させて、クロージャ本体の胴部に係合部を接続することで各部材を一体にし、ストッパ突起がストッパ溝に嵌まり込むと弾性部材の付勢により上スリーブを押し上げ、該上スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とで緊密にシールリングを挟持し、ストッパ突起がストッパ溝から外れてスリーブ環状面に乗り上げると弾性部材の付勢に反して上スリーブが押し下げられ、該上スリーブの上面とクロージャ本体の頭部の下面とによるシールリングの挟持が緩和される請求項1記載の給油口キャップ。
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