JP2005034984A - 二足歩行ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】 膝を曲げた不自然な姿勢での歩行でなく、人間の一般的な歩行と同様の、着地している脚側で膝を伸ばした状態での歩行を実現する。
【解決手段】 左右の脚部2L、2Rでそれぞれ、股関節部3L(又は3R)におけるx軸周りの回転軸を足首関節部5L(又は5R)におけるx軸周りの回転軸よりも外方に配置し、それによって上下の回転軸を結ぶ軸線を鉛直方向に対して外方に傾ける。これにより、高さ方向の余裕度が生じ、胴体部1を前方に移動させる際にその高さをほぼ同一に維持することができ、前方側の脚部の膝を曲げずに単に左右に傾けるだけで、胴体部1(連結部11)が前方に移動したことによる股関節部3L(又は3R)と足首関節部5L(又は5R)との距離の短縮化を吸収することができる。その結果、膝関節部を曲げる必要がなく、人間の歩行動作に近い自然な歩容が達成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は二足歩行ロボットに関し、更に詳しくは、二足歩行の歩容に関係する脚部の構成に関する。
近年、人間の歩行形態を模した二足歩行ロボットの研究・開発が、様々な企業や研究機関で積極的に進められている。二足歩行は人間にとってはごく通常の日常的な動作の1つであるが、こうした歩行形態をロボットで実現することは容易ではなく、従来より、二足歩行に適した脚部関節構造や歩容などについて、各種の提案がなされている(例えば、特許文献1、2及び3など参照)。
図7は、上記特許文献1などに記載されている従来の二足歩行ロボットの脚部の関節構造を示す概略斜視図である。図7では、ロボットの前後方向つまり進行方向をx軸、左右方向をy軸、高さ方向をz軸と定めている。
図7において、胴体部1に連結された左右の脚部2L、2Rはそれぞれ、上から大腿リンク12L、12R、下腿リンク13L、13R、及び足首リンク14L、14Rから成り、両脚部2L、2Rの上端は連結部11で互いに連結されている。関節としては、連結部11と大腿リンク12L、12Rとの間に股関節部3L、3Rが、大腿リンク12L、12Rと下腿リンク13L、13Rとの間に膝関節部4L、4Rが、下腿リンク13L、14Rと足首リンク14L、14Rとの間に足首関節部5L、5Rがあり、足首関節部5L、5Rを介して足首リンク14L、14Rには左足部6L、右足部6Rが連結されている。
股関節部3L、3Rは、前後方向のx軸の周りに回動するモータ21L、21R、左右方向のy軸の周りに回動するモータ22L、22R、及び、z軸の周りに回動する脚部旋回用のモータ23L、23R、を含む。これにより、大腿リンク12L、12Rは胴体部1(又は連結部11)に対して、x、y、zの3軸の周りに少なくとも所定角度範囲で回動可能となっている。
膝関節部4L、4Rは、左右方向のy軸の周りに回動するモータ24L、24Rを含む。これにより、下腿リンク13L、13Rは大腿リンク12L、12Rに対して、y軸の周りにのみ少なくとも所定角度範囲で回動可能となっている。
足首関節部5L、5Rは、前後方向のx軸の周りに回動するモータ25L、25R、及び、左右方向のy軸の周りに回動するモータ26L、26Rを含む。これにより、足首リンク14L、14Rは下腿リンク13L、13Rに対して、x、yの2軸の周りに少なくとも所定角度範囲で回動可能となっている。
上記各関節部3L、3R、4L、4R、5L、5Rに設けられた複数のモータがそれぞれ駆動されることで上記各リンクが動作し、それによって左右両脚部2L、2Rによる二足歩行が達成される。図8は、従来の一般的な二足歩行ロボットにおける前進歩行時の両脚部の動作形態を概略的に示す模式図であって、(a)は側面図、(b)は正面図である。
図8(a)-(1)に示すように、左右脚部2L、2Rをほぼ等しく前後に開いた状態から、前進するために前方側の左脚部2Lに徐々に重心を移してゆく(つまりは胴体部1を前方に移動させる)際に、左脚部2Lの膝を徐々に曲げる((a)-(2)参照)。そして、右脚部2Rの膝を曲げながら大腿リンク12Rを引き上げて右足部6Rを床面から離間させて前方へと運び((a)-(3)及び(4)参照)、前方へと着地させる((a)-(5)参照)。また、右足部6Rが床面から離れて片脚支持になったときにバランスを崩さないように、図8(b)に示すように、持ち上げた右脚部2Rとは反対方向(左方向)に両脚部2L、2Rを傾かせ、それによって重心を左方向に移動させている。このような動作を両脚部2L、2Rで交互に行うことにより、二足の前進歩行を行っている。
しかしながら、こうした従来の二足歩行ロボットの歩行形態は人間のそれと比べるとぎこちないように見える。その大きな理由の1つは、歩行動作中の膝関節部の曲げ角度にある。すなわち、従来の一般的な二足歩行ロボットでは、歩行動作の過程で一方の足部6L又は6Rが床面から離間する直前からそれが再び着地するまでの間(図8(a)-(2)〜(5)参照)に、他方の着地している脚部2R又は2Lの膝関節部はずっと曲がった状態にある。これに対し、人間の一般的な歩行形態では、このような場合に、着地している側の脚部では膝は殆ど真っ直ぐ伸びた状態にある。したがって、人間から見れば、二足歩行ロボットはいわゆる中腰の姿勢で歩行しているような状態である。
特許第2592340号公報 特許第3405868号公報 特開2001−62761号公報
本発明はこのような点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、着地している脚部側において膝を伸ばした状態での歩行を可能とすることにより、人間の一般的な歩行形態に近い、より自然に見える歩行動作を達成することができる二足歩行ロボットを提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明は、胴体部と、該胴体部に股関節部を介して連結された左脚部及び右脚部と、該左右両脚部の下端に足首関節部を介して連結された左足部及び右足部と、を有し、前記股関節部及び足首関節部はともに、それぞれ少なくとも左右方向の軸と前後方向の軸との2つの回動軸を含み、複数の前記回動軸を駆動源により駆動することで歩行を行う二足歩行ロボットにおいて、
左右半身でそれぞれ、前記股関節部における前後方向の軸を前記足首関節部における前後方向の軸のよりも外方に位置するように設けたことを特徴としている。
また、本発明の具体的な一実施態様として、左右両脚部はそれぞれ、大腿リンクと、該大腿リンクに膝関節部を介して連結された下腿リンクとを有し、該膝関節部は少なくとも左右方向の回動軸と該回動軸を駆動する駆動源とを含み、前記左右両脚部を交互に前後に駆動させることで歩行を行う際に、足部裏が着地している脚部では膝関節部を伸ばすように複数の前記駆動源を制御する構成とすることができる。
すなわち、従来の二足歩行ロボットでは、股関節部における前後方向の軸と足首関節部における前後方向の軸とを結ぶ線が、正面から見た状態でほぼ鉛直方向に延伸していたのに対し、本発明に係る二足歩行ロボットでは、同じ線が下方から上方に向かうに従い鉛直方向から外方に傾いた状態となるようにしている。
本発明に係る二足歩行ロボットでは、前進歩行動作において、両脚部が前後に開き且つ両足部がともに床面に着地した状態から、重心を前方に移動させるとともに、片脚立ち時の左右方向のバランスを維持するために軸足となる側(左方又は右方)に重心を移動させる。重心つまり胴体部を前方に移動するためには、前方側の脚部を起立させてゆき、それに伴い後方側の脚部は徐々に前方に傾倒してゆく。このとき、前方側脚部の股関節部は上昇し、後方側脚部の股関節部は下降する動きとなる。一方、重心を左方又は右方へと移動させることにより、両脚部は同方向に傾倒する。両脚部は上記のようにもともとその軸線が外方に傾いているので、例えば左方向に傾倒すると、左脚部の股関節部は下降し、右脚部の股関節部は上昇する動きとなる。この股関節部の上下動は上記重心が前方に移動することによる上下動と反対方向の動きとなり、両者はちょうど相殺される。それによって、脚部の長さを調整することなく、すなわち膝を曲げることなく胴体部の移動を行うことができる。
このように本発明に係る二足歩行ロボットによれば、歩行動作時に両足部が着地している状態で胴体部を移動させる際に、両脚部ともに膝を伸ばした状態を維持することができ、そのために一方の脚部を引き上げた状態でも、他方の着地している脚部側で膝を伸ばすことが可能となる。これによって、従来のように膝を曲げた状態、いわゆる中腰姿勢で歩行することがなく、人間の一般的な歩行形態に近い、より自然に見える歩行動作を達成することができる。
上述したように本発明に係る二足歩行ロボットでは、股関節部における前後方向の軸と足首関節部における前後方向の軸とを結ぶ線が、正面から見た状態で下方から上方に向かうに従い鉛直方向から外方に傾いた状態となり、脚部の外装を成すハウジングをこの線に沿うように設けた場合、両脚が極端に内向して略V字型状となり、不自然な体型になる。そこで、好ましくは、脚部の外装を成す脚部ハウジングをほぼ鉛直方向に延伸する形状とし、その脚部ハウジングの下端で足首関節部における前後方向の軸を内方側に、脚部ハウジングの上端で股関節部における前後方向の軸を外方側に配置した構成とするとよい。
すなわち、この構成では、ロボットが直立した状態では、脚部ハウジングはほぼ真っ直ぐ上下方向に伸びているため、外観上ごく自然な体型を有するが、正面視の状態で股関節部における前後方向の軸は足首関節部における前後方向の軸よりも外方にずれているため、上述したように自然な歩行動作が可能となる。その結果、外観上の形態の自然さと見かけ上の歩行動作の自然さとを両立させることができる。
なお、本発明に係る二足歩行ロボットにおいては、全ての回転軸がそれぞれ駆動源を有する構成であってもよいことはもちろんであるが、駆動源の数が回転軸の数よりも少なく、1つの以上の回転軸は他の回転軸に対して従動するような構成であってもよい。
以下、本発明の一実施例による二足歩行ロボットを図1〜図6を参照して説明する。図1は本実施例の二足歩行ロボットの脚部の関節構造を示す概略斜視図、図2は図1の関節構造の正面図(a)及び左側面図(b)、図3は脚部の軸線(股関節部と足首関節部を結ぶ線)の傾きと歩幅との理想的な関係を示す概略図、図4は脚部の関節構造に脚部の外装を成す脚部ハウジングを取り付けたときの状態を示す概略図、図5は膝関節を曲げる際の脚部ハウジングの状態を示す側面図、図6はこの二足歩行ロボットの前進歩行時の両脚部の動作形態を示す概略図である。上記各図において既に説明した構成要素と同一又は相当する部分には同一の符号を付して、特に要しない限り説明を省略する。
本実施例の二足歩行ロボットにおいて図7に示した従来の構成と最も相違する点は、股関節部3L、3Rにおけるモータ21L、21Rとモータ22L、22Rとの位置関係、及び、足首関節部5L、5Rにおけるモータ25L、25Rとモータ26L、26Rとの位置関係である。具体的には、モータ21L、21Rはモータ22L、22Rの外方に、モータ25L、25Rはモータ26L、26Rの内方に設けられ、それによって、図1及び図2(a)で明らかなように、正面視において股関節部3L、3Rのx軸方向の回転軸は足首関節部5L、5Rのx軸方向の回転軸よりも外方に位置している。
これにより、このロボットが両脚部2L、2Rを真横に揃えて直立した状態において、及び、図3(b)並びに図6(a)-(1)に示すように両脚部2L、2Rを前後に開いた状態において、正面視におけるx軸周りの回転軸(4個所)を結ぶ線は図1、図2でA線として示すように底辺が短辺である台形状に形成されている。すなわち、股関節部3L(又は3R)におけるx軸周りの回転軸と足首関節部5L(又は5R)におけるx軸周りの回転軸とを結ぶ軸線は、鉛直方向に対して外方に角度θだけ傾いている。一方、従来の二足歩行ロボットでは、図7に示すように、同じ条件におけるA線は底辺と上辺との長さがほぼ同一の長方形状(平行四辺形状)である。
次に、図6と図8とを対比させながら、上述したような回転軸の位置の相違による、本実施例の二足歩行ロボットと従来の二足歩行ロボットとの歩行動作の基本的な相違について説明する。
従来の二足歩行ロボットにおいては、図8(a)-(1)に示すように左脚部2Lを前、右脚部2Rを後にほぼ等しい角度で開いた状態から前進のために前方に重心(つまり胴体部1及び連結部11)を徐々に移動させ、それとともに、後で左脚部2Lでの片脚立ち時のバランスをとるために重心を左方向に移動させるべく左脚部2Lを左方に傾倒させてゆく。いま、左方向への重心の移動のみを考えると、左脚部2Lを左方向に傾倒させると連結部11を介して右脚部2Rも同様に傾倒するから、正面視の状態では、初め長方形状であるA線が左側方(図8の紙面上では右方)に傾倒した平行四辺形になる。したがって、連結部11(つまり胴体部1)の位置は重心移動前よりも下がる。
ところが、歩行動作時には上述したように重心を前方へも移動させる必要があり、その際には、前方側の左脚部2Lを起立させてゆき、後方側の右脚部2Rは前方に傾倒する。これは、左股関節部3Lは上昇する一方、右股関節部3Rが下降する動きである。胴体部1を水平に維持するために連結部11をほぼ水平に維持する必要があるが、そのためには右関節部3Rから右足首部5Rまでの直線距離を伸ばすか、或いは左股関節部3Lから左足首部5Lまでの直線距離を縮めなければならない。前者は実質的に不可能であるため、最も容易に対応できる方法は、左脚部2Lの膝関節部4Lを曲げることにより、左股関節部3Lから左足首部5Lまでの直線距離を縮めることである。このように、従来の二足歩行ロボットにおいて、図8(a)-(2)に示したように、歩行時に前方側に踏み出した脚部の膝関節を曲げることには必然性がある。こうして膝関節を曲げた姿勢のまま右足部6Rを床面から離間させることが必要であり、また図8(a)-(5)に示すようにその右足部6Rを前方に着地させる際にも同様の条件を満たす必要があるため、膝関節を曲げた状態で上げた足を前へと運ぶことになる。
これに対し、本実施例による二足歩行ロボットでは、上述したように、股関節部3L(又は3R)におけるx軸周りの回転軸と足首関節部5L(又は5R)におけるx軸周りの回転軸とを結ぶ軸線が、鉛直方向に対して外方に角度θだけ傾いている。これは、軸線が角度θだけ傾くことによって、その分だけ高さ方向の余裕度を有しているとみることができる。
本実施例の二足歩行ロボットでも、歩行動作時には、図6(a)-(1)に示すように左脚部2Lを前、右脚部2Rを後にほぼ等しい角度で開いた状態から前進のために前方に重心(つまり胴体部1及び連結部11)を徐々に移動させ、それとともに、後で左脚部2Lでの片脚立ち時のバランスをとるために重心を左方向に移動させるべく左脚部2Lを左方に傾倒させてゆく。いま、左方向への重心の移動のみを考えると、左脚部2Lを左方向に傾倒させると連結部11を介して右脚部2Rも同様に傾倒するが、上述したように角度θの余裕があることによって、正面視の状態で右股関節部3Rと右足首関節部5Rとを結ぶ線は略鉛直方向に近づく(つまりθが0に近づき)一方、左股関節部3Lと左足首関節部5Lとを結ぶ線は一層左方向に傾く(つまりθが大きくなる)。したがって、重心の前方移動を考えない条件の下では、右股関節部3Rは初めの位置よりも上昇する一方、左股関節部3Lは初めの位置よりも下降し、連結部11は左下がり状態になる。
ところが、重心を前方に移動させるために、前方側の左脚部2Lを起立させてゆき、それに伴い後方側の右脚部2Rは前方に傾倒することになる。上述したように、これは左股関節部3Lが上昇する一方、右股関節部3Rは下降する動きであるから、ちょうど前述したような重心の左方向への移動に伴う股関節部3L、3Rの上下動とは全く逆の動きである。そのため、この両者の動きが相殺され、図6(b)-(2)に示すように、両股関節部3L、3Rの位置はほぼ同じ高さに維持され、膝関節を曲げる必要がなくなる。それによって、図6(a)-(2)に示すように、右足部6Rが床面から離れる直前まで左脚部2Lの膝関節部4Lを伸ばした状態に保つことができる。また、同様に図6(a)-(5)に示すように、右足部6Rが床面に着地する際にも左脚部2Lの膝関節部4Lを伸ばした状態とすることができる。それによって、図6(a)-(2)〜(5)に示すように右足部6Rを持ち上げて着地させるまでの一連の動作中に、着地している左脚部2L側では膝関節部4Lを伸ばした状態とすることができる。
このようにして、本実施例の二足歩行ロボットでは、従来の二足歩行ロボットとは異なり、膝を曲げた不自然な姿勢をとらずに歩行動作を行うことが可能となる。
なお、上述したように左右の股関節部3L、3Rの上下方向の動きが完全に相殺されるのは、図3に示すように、両脚部2L、2Rの軸線の傾きの角度θ(図3(a)参照)と歩幅に相当する歩行時の両脚部2L、2Rの開き角度θ(図3(b)参照)とが同一となる理想的な条件を満たしたときである。但し、この条件が完全に満たせない場合であっても、例えば僅かに膝関節部を曲げることによって連結部11を水平に維持したり、逆に膝関節部は曲げずに連結部11が若干水平でなくなることを許容したり(この場合、胴体部1自体を連結部11に対して少し回動させて胴体部1を水平に維持することも考え得る)すればよく、そうした場合でも、従来のように大きく膝を曲げた状態の歩行形態と比較すれば、格段に見栄えのよい歩行形態を実現することができる。
さて、本実施例の二足歩行ロボットでは、見かけ上自然な歩行動作を達成するために意図的に股関節部3L、3Rのx軸方向の回転軸を足首関節部5L、5Rのx軸方向の回転軸よりも外方に配置しているため、これらを結ぶ軸線は鉛直方向に対して角度θだけ傾いているが、外観上、脚部の形状が自然に見えるように、脚部の外装を成す脚部ハウジングはほぼ鉛直方向に延伸するように形成されている。この点について、図4及び図5により説明する。
図4に示すように、脚部ハウジングは下腿リンク13L、13Rをそれぞれ被包する下腿ハウジング30L、30Rと、大腿リンク12L、12Rをそれぞれ被包する大腿ハウジング31L、31Rとから成るが、左足部、右脚部ともに全体として鉛直方向に延伸している。足首関節部のモータ25L、25Rの回転軸は下腿ハウジング30L、30Rの下端の内方側に設けられ、股関節部のモータ21L、21Rの回転軸は大腿ハウジング31L、31Rの上端の外方側に設けられており、それによって脚部ハウジングはほぼ真っ直ぐに上下方向に伸びながら軸線は上記条件を満たし得る。これにより、本実施例の二足歩行ロボットは、直立した状態でもごく自然な体型を有している。
また、歩行に際して図5に示すように膝関節部4L、4Rを曲げると、大腿ハウジング31Lと下腿ハウジング30L、大腿ハウジング31Rと下腿ハウジング30Rはそれぞれ膝関節部4L、4Rの後方側で干渉することになるが、大腿ハウジング31L、31Rが下腿ハウジング30L、30Rの内側に入り込むことによってその干渉を避けている。但し、そのために下腿ハウジング30L、30Rの後面を開放させておくと見栄えに差し障りがある。そこで、図5に示すように、下腿ハウジング30L、30Rの後面にあっては、固定部32の上端にばね34によって可動部33を連結し、大腿ハウジング31L、31Rによって後方から押圧されたときに可動部33が下腿ハウジング30L、30Rの内側に倒れ込むように構成されている。例えば直立時等、大腿ハウジング31L、31Rによる押圧が無い状態では、ばね34の付勢力によって可動部33は固定部32とほぼ面一の状態となり、後方からも下腿ハウジング30L、30Rの内部が見えることはなく、外観上の見栄えも良好である。また、ばね34の付勢力を適宜に定めておけば、膝関節を曲げる際に大腿ハウジング31L、31Rが可動部33に当接しても、大きな抗力を受けずに可動部33を押し込むことができるから、良好な歩行を妨げることもない。
なお、上記実施例は本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲であれば適宜変更や修正を行えることは明らかである。
本発明の一実施例による二足歩行ロボットの脚部の関節構造を示す概略斜視図。 本実施例による二足歩行ロボットの脚部の関節構造を示す正面図(a)及び右側面図(b)。 本実施例による二足歩行ロボットにおける脚部の軸線の傾きと歩幅との理想的な関係を示す概略図。 本実施例による二足歩行ロボットにおいて脚部の関節構造に脚部ハウジングを取り付けたときの状態を示す概略図。 本実施例による二足歩行ロボットにおいて膝関節を曲げる際の脚部ハウジングの状態を示す側面図。 本実施例による二足歩行ロボットの両脚部の動作形態(歩容)を示す概略図。 従来の二足歩行ロボットの脚部の関節構造を示す概略斜視図。 従来の二足歩行ロボットの両脚部の動作形態(歩容)を示す概略図。
符号の説明
1…胴体部
2L、2R…脚部
3L、3R…股関節部
4L、4R…膝関節部
5L、5R…足首関節部
6L、6R…足部
11…連結部
12L、12R…大腿リンク
13L、13R…下腿リンク
14L、14R…足首リンク
21L、21R…モータ
22L、22R…モータ
23L、23R…モータ
24L、24R…モータ
25L、25R…モータ
26L、26R…モータ
30L、30R…下腿ハウジング
31L、31R…大腿ハウジング

Claims (3)

  1. 胴体部と、該胴体部に股関節部を介して連結された左脚部及び右脚部と、該左右両脚部の下端に足首関節部を介して連結された左足部及び右足部と、を有し、前記股関節部及び足首関節部はともに、それぞれ少なくとも左右方向の軸と前後方向の軸との2つの回動軸を含み、複数の前記回動軸を駆動源により駆動することで歩行を行う二足歩行ロボットにおいて、
    左右半身でそれぞれ、前記股関節部における前後方向の軸を前記足首関節部における前後方向の軸よりも外方に位置するように設けたことを特徴とする二足歩行ロボット。
  2. 前記左右両脚部はそれぞれ、大腿リンクと、該大腿リンクに膝関節部を介して連結された下腿リンクとを有し、該膝関節部は少なくとも左右方向の回動軸と該回動軸を駆動する駆動源とを含み、前記左右両脚部を交互に前後に駆動させることで歩行を行う際に、足部の裏が着地している脚部では膝関節部を伸ばすように複数の前記駆動源を制御することを特徴とする請求項1に記載の二足歩行ロボット。
  3. 前記左右両脚部の外装を成す脚部ハウジングをほぼ鉛直方向に延伸する形状とし、その脚部ハウジングの下端で足首関節部における前後方向の軸を内方側に、脚部ハウジングの上端で股関節部における前後方向の軸を外方側に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の二足歩行ロボット。
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