JP2005034721A - ディスポーザ - Google Patents
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Abstract
【課題】可撓筒体の経年劣化に起因する断裂を有効に防止して、部品点数の増加を招くことなく、ディスポーザ本体の落下防止を図ったディスポーザを提供する。
【解決手段】ディスポーザ1は、取付け管6とディスポーザ本体8と可撓筒体9を備える。シンク2の排水口3に取付け管6が取り付けられ、取付け管6に可撓筒体9を介してディスポーザ本体8の投入口部11aとが連結され、ディスポーザ本体8が吊持される。可撓筒体9に、その周方向全域に沿って、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材15が埋設されている。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスポーザ1は、取付け管6とディスポーザ本体8と可撓筒体9を備える。シンク2の排水口3に取付け管6が取り付けられ、取付け管6に可撓筒体9を介してディスポーザ本体8の投入口部11aとが連結され、ディスポーザ本体8が吊持される。可撓筒体9に、その周方向全域に沿って、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材15が埋設されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨房の生ゴミ等を破砕するディスポーザに関し、特にその可撓筒体の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のディスポーザは、一般に、シンクの排水口に取り付けられた取付け管と、ディスポーザ本体上部の投入口部とをゴム連結管等からなる可撓筒体で連結して吊持する構造が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかしながら、使用環境による可撓筒体の経年劣化により、ディスポーザ本体の荷重や稼働時に振動によって可撓筒体が断裂し、吊持されているディスポーザ本体が落下するおそれがあった。
【0004】
そこで、シンクの排水口に取り付けられた取付け管と、ディスポーザ本体上部の投入口部とをゴム連結管で連結し、ゴム連結管の外周をそれぞれ締付けバンドで締付け固定する際、上下の両締付けバンド相互間にわたって吊持部材を設け、ゴム連結管損傷時のディスポーザ本体の落下防止を図った構造のものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−159542号公報
【特許文献2】
特開2001−205130号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように上下の両締付けバンド相互間にわたって吊持部材を設ける構造によれば、別途部品が必要とされ、部品点数の増加を招くという欠点があり、また、シンク下側のスペースは一般に狭く、ディスポーザを取付けるに際して、組付ける部品点数が増加すると取付け作業が面倒となり、作業性の悪化を招くという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、可撓筒体の経年劣化に起因する断裂を有効に防止して、部品点数の増加を招くことなく、ディスポーザ本体の落下防止を図ったディスポーザを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための第1の技術的手段は、シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されて、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、前記可撓筒体に、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が埋設されている点にある。
【0009】
また、上記目的を達成するための第2の技術的手段は、シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されて、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、前記可撓筒体の表面に沿って、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されている点にある。
【0010】
さらに、上記目的を達成するための第3の技術的手段は、シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されると共に、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、前記可撓筒体は、前記取付け管および前記投入口部とに連結されるそれぞれ厚肉の上リジッド連結部および下リジッド連結部と、これら上リジッド連結部と下リジッド連結部との間の薄肉の振動吸収筒部とを備え、前記取付け管と前記投入口部との相互間で、前記可撓筒体内に位置して前記上リジッド連結部と前記下リジッド連結部とにわたってそれぞれ係止される支持体を備え、前記上リジッド連結部および前記下リジッド連結部に、前記支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材がそれぞれ埋設されている点にある。
【0011】
また、上記目的を達成するための第4の技術的手段は、シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されると共に、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、前記可撓筒体は、前記取付け管および前記投入口部とに連結されるそれぞれ厚肉の上リジッド連結部および下リジッド連結部と、これら上リジッド連結部と下リジッド連結部との間の薄肉の振動吸収筒部とを備え、前記取付け管と前記投入口部との相互間で、前記可撓筒体内に位置して前記上リジッド連結部と前記下リジッド連結部とにわたってそれぞれ係止される支持体を備え、前記上リジッド連結部および前記下リジッド連結部の表面に沿って、前記支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されている点にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1および図2に示される如く、ディスポーザ1は、流し台におけるシンク2の排水口3に、パッキング4を介して水密状に、リングナット5により締付け固定される取付け管6を備え、取付け管6の下端部に、防振機構7を介してディスポーザ本体8の上端部が吊持される構造とされている。
【0013】
防振機構7は、可撓性を有する可撓筒体9により主構成され、例えば、可撓材の一例としてのゴム材により断面円形の筒状に形成されている。そして、この可撓筒体9は、上部の厚肉に形成された上リジッド連結部9aと、下部の厚肉に形成された下リジッド連結部9bと、これら上リジッド連結部9aと下リジッド連結部9bとの間の外方膨出状に湾曲形成された若干薄肉の振動吸収筒部9cとから構成されている。
【0014】
また、上リジッド連結部9aの内周面には、取付け管6の下端部に径方向外方に張出形成された周方向環状の張出係合部が挿入される凹溝部9dが形成されており、下リジッド連結部9bの内周面には、ディスポーザ本体8における投入口部11aを構成する上ケーシング11の上端部に径方向外方に張出形成された周方向環状の張出係合部が挿入される凹溝部9eが形成されている。
【0015】
そして、可撓筒体9の上リジッド連結部9aが取付け管6の下端部に外嵌されて、張出係合部が凹溝部9dに挿入されると共に、締付けバンド体12により締付け固定され、下リジッド連結部9bが上ケーシング11の上端部に外嵌されて、張出係合部が凹溝部9eに挿入されると共に、締付けバンド体13により締付け固定され、ここに、取付け管6とディスポーザ本体8の上ケーシング11とが可撓筒体9を介して互いに連結される構造とされている。
【0016】
また、可撓筒体9の内部には、その周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な布等からなる帯状部材15が一体に埋設された構造とされている。例えば、帯状部材15を型内の所望位置に配置した状態で溶融状態のゴム材を充填して可撓筒体9を成形すればよい。
【0017】
前記ディスポーザ本体8は、前記上ケーシング11の下側に連結される下ケーシング16を備え、下ケーシング16内には駆動モータ17によって回転駆動される平面視円形の回転板と、回転板の上面に径方向に離隔して揺動自在に取り付けられた一対のスイングハンマと、各スイングハンマに対応して下ケーシング16の内周壁に沿って配設された固定刃とを備えた構造とされている。
【0018】
また、図1において、19は内蓋で、厨芥投入口となる取付け管6の下部に着脱自在に配置され、その上部には封水キャップ20が、着脱自在に装着されている。
【0019】
そして、厨芥が厨芥投入口としての取付け管6を介してディスポーザ本体8内の破砕室に水と共に投入され、モータ17の駆動により回転板が回転駆動されると、回転板の回転に伴って回転するスイングハンマの衝突によって厨芥が破砕されると共に、スイングハンマとその外周の固定刃との協働による剪断によって破砕され、破砕された厨芥は、下方の排出室に導かれ、水と共に排出通路を介して排出される。
【0020】
本実施形態は以上のように構成されており、ディスポーザ本体8を吊持する可撓筒体9の内部に、その周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な布等からなる帯状部材15が一体に埋設されているため、長期使用により可撓筒体9を構成するゴムが経年劣化した場合においても、帯状部材15によって可撓筒体9の断裂が有効に防止でき、帯状部材15を介してディスポーザ本体8が支持されて、落下が有効に防止できる。
【0021】
また、可撓筒体9の内部に帯状部材15を埋設した構造であり、部品点数の増加を招くこともなく、シンク2下側の狭いスペースでの取付け作業における作業性にも優れる利点がある。
【0022】
さらに、帯状部材15は撓み変形自在な布等からなるため、ディスポーザ本体8側の振動等を吸収する防振性能にもあまり影響を与えず、可撓筒体9自体の製作設計も容易に行える。
【0023】
なお、上記実施形態において、可撓筒体9の内部に、帯状部材15が周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって埋設された構造を示しているが、周方向に離隔して複数個所部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって埋設する構造としてもよい。
【0024】
そして、この場合においても前記同様、可撓筒体9の経年劣化による断裂を防止してディスポーザ本体8の落下が防止できると共に、部品点数の増加も有効に防止できる。
【0025】
また、上記実施形態においては、可撓筒体9の内部に帯状部材15を埋設した構造を示しているが、可撓筒体9の外側表面もしくは内側表面に沿って、その周方向全域もしくは前記のように部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、帯状部材15を接着剤等による貼着や可撓筒体9の成形時に一体に成形して一体に添設する構造としてもよい。
【0026】
この場合においても前記同様、可撓筒体9の経年劣化による断裂を防止してディスポーザ本体8の落下が防止できると共に、部品点数の増加も有効に防止できる。
【0027】
図3および図4は第2の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様、ディスポーザ1は、シンク2の排水口3に、パッキング4を介してリングナット5により締付け固定される取付け管6を備え、取付け管6の下端部に、防振機構7を介してディスポーザ本体8の上端部が吊持される構造とされている。
【0028】
防振機構7は、前記同様構成の可撓性を有する可撓筒体10を備え、例えば、可撓材の一例としてのゴム材により断面円形の筒状に形成されている。そして、可撓筒体10は、上部の厚肉に形成された上リジッド連結部10aと、下部の厚肉に形成された下リジッド連結部10bと、これら上リジッド連結部10aと下リジッド連結部10bとの間の外方膨出状に湾曲形成された薄肉の振動吸収筒部10cとから構成されている。
【0029】
また、上リジッド連結部10aの内周面には、取付け管6の下端部に径方向外方に張出形成された周方向環状の張出係合部が挿入される凹溝部10dが形成されており、下リジッド連結部10bの内周面には、ディスポーザ本体8における投入口部11aを構成する上ケーシング11の上端部に径方向外方に張出形成された周方向環状の張出係合部が挿入される凹溝部10eが形成されている。
【0030】
そして、可撓筒体10の上リジッド連結部10aが取付け管6の下端部に外嵌されて、張出係合部が凹溝部10dに挿入されると共に、締付けバンド12により締付け固定され、下リジッド連結部10bが上ケーシング11の上端部に外嵌されて、張出係合部が凹溝部10eに挿入されると共に、締付けバンド13により締付け固定され、ここに、取付け管6とディスポーザ本体8の上ケーシング11とが可撓筒体10を介して互いに連結される構造とされている。
【0031】
また、取付け管6の下端部と上ケーシング11の上端部との相互間における可撓筒体10内に位置して、筒状の金属製支持体14が配置されている。この支持体14は取付け管6下端部の内径、もしくは上ケーシング11上端部の内径と略同径の内径を有する円筒状に形成されており、支持体14の上端外周には径方向外方に張出状とされた周方向環状の上係合ツバ部を備えると共に、支持体14の下端外周には径方向外方に張出状とされた周方向環状の下係合ツバ部を備えた構造とされている。
【0032】
そして、上リジッド連結部10aの凹溝部10dに支持体14の上係合ツバ部が嵌入されて係止されると共に、下リジッド連結部10bの凹溝部10eに支持体14の下係合ツバ部が嵌入されて係止され、この状態で可撓筒体10内に支持体14が配置されている。
【0033】
ここに、上ケーシング11、即ちディスポーザ本体8は、取付け管6側に、可撓筒体10や支持体14等からなる防振機構7を介して吊下げ状態で支持された構造とされている。
【0034】
そして本実施形態においては、可撓筒体10における上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの各内部には、支持体14と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な布等からなる帯状部材15a、15bがそれぞれ一体に埋設された構造とされている。
【0035】
前記ディスポーザ本体8は、前記同様、上ケーシング11の下側に連結される下ケーシング16を備え、下ケーシング16内には駆動モータ17によって回転駆動される平面視円形の回転板22と、回転板22の上面に径方向に離隔して揺動自在に取り付けられた一対のスイングハンマ23と、各スイングハンマ23に対応して下ケーシング16の内周壁に沿って配設された固定刃24とを備えた構造とされている。
【0036】
そして、回転板22の上方側に、スイングハンマ23と固定刃24との協働により上ケーシング11上端部の投入口部11aを通じて投入された厨芥を破砕する破砕室26を構成し、回転板22の下方側に、破砕された厨芥が排出される排出室27を構成している。
【0037】
また、図3において、19aは内蓋で、厨芥投入口となる取付け管6の下部に着脱自在に配置され、その上部には封水キャップ20aが、着脱自在に装着されている。
【0038】
そして、厨芥が厨芥投入口としての取付け管6を介してディスポーザ本体8内の破砕室26に水と共に投入され、モータ17の駆動により回転板22が回転駆動されると、回転板22の回転に伴って回転するスイングハンマ23の衝突によって厨芥が破砕されると共に、スイングハンマ23とその外周の固定刃24との協働による剪断によって破砕され、破砕された厨芥は、下方の排出室27に導かれ、水と共に排出通路を介して排出される。
【0039】
本実施形態は以上のように構成されており、ディスポーザ本体8を吊持する可撓筒体10における上リジッド連結部10aと下リジッド連結部10b間にわたって支持体14が係止され、上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの各内部に、その周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な布等からなる帯状部材15a、15bが一体に埋設されているため、長期使用により可撓筒体10の振動吸収筒部10cを構成するゴムが経年劣化した場合においては、支持体14を介してディスポーザ本体8が支持され、また、可撓筒体10の上リジッド連結部10aや下リジッド連結部10bが経年劣化した場合においては、帯状部材15a、15bによってそれら上リジッド連結部10aや下リジッド連結部10bの断裂が有効に防止でき、ここに、帯状部材15a、15bや支持体14を介してディスポーザ本体8が支持されて、落下が有効に防止できる。
【0040】
また、可撓筒体10の内部に帯状部材15a、15bを埋設した構造であり、部品点数の増加を招くこともなく、シンク2下側の狭いスペースでの取付け作業における作業性にも優れる利点がある。
【0041】
さらに、帯状部材15a、15bは撓み変形自在な布等からなるため、ディスポーザ本体8側の振動等を吸収する防振性能にもあまり影響を与えず、可撓筒体10自体の製作設計も容易に行える。
【0042】
なお、本実施形態において、可撓筒体10における上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの内部に、帯状部材15a、15bが周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって埋設された構造を示しているが、周方向に離隔して複数個所部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって埋設する構造としてもよい。
【0043】
そして、この場合においても前記同様、可撓筒体10の経年劣化による断裂を防止してディスポーザ本体8の落下が防止できると共に、部品点数の増加も有効に防止できる。
【0044】
また、本実施形態においては、可撓筒体10における上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの内部に、帯状部材15a、15bを埋設した構造を示しているが、可撓筒体10における上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの外側表面もしくは内側表面に沿って、その周方向全域もしくは前記のように部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、帯状部材15a、15bを接着剤等による貼着や可撓筒体10の成形時に一体に成形して一体に添設する構造としてもよい。
【0045】
この場合においても前記同様、可撓筒体10の経年劣化による断裂を防止してディスポーザ本体8の落下が防止できると共に、部品点数の増加も有効に防止できる。
【0046】
なお、前記いずれの実施形態でも、帯状部材15、15a、15bとして、撓み変形自在な一例として布を示しているが、金属繊維を編んだ撓み変形自在な構造のものや、撓み変形自在な薄板状の樹脂片等であってもよく、上記各実施形態に何ら限定されない。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明のディスポーザによれば、可撓筒体に、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が埋設されている構造や、可撓筒体の表面に沿って、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されている構造であり、可撓筒体の経年劣化に起因する断裂を有効に防止して、ディスポーザ本体の落下を防止すると共に、部品点数の増加を招くことがないため、ディスポーザの取付け作業における作業性にも優れるという利点がある。
【0048】
また、可撓筒体は、取付け管および投入口部とに連結されるそれぞれ厚肉の上リジッド連結部および下リジッド連結部と、これら上リジッド連結部と下リジッド連結部との間の薄肉の振動吸収筒部とを備え、取付け管と投入口部との相互間で、可撓筒体内に位置して上リジッド連結部と下リジッド連結部とにわたってそれぞれ係止される支持体を備え、上リジッド連結部および下リジッド連結部に、支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材がそれぞれ埋設されている構造や、上リジッド連結部および下リジッド連結部の表面に沿って、支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されている構造とすることによっても、可撓筒体の経年劣化に起因する断裂を有効に防止して、ディスポーザ本体の落下を防止すると共に、部品点数の増加を招くことがないため、ディスポーザの取付け作業における作業性にも優れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるディスポーザの一部断面図である。
【図2】同可撓筒体の断面拡大図である。
【図3】第2の実施形態にかかるディスポーザの断面図である。
【図4】同可撓筒体の断面拡大図である。
【符号の説明】
1 ディスポーザ
2 シンク
3 排水口
6 取付け管
7 防振機構
8 ディスポーザ本体
9 可撓筒体
10 可撓筒体
10a 上リジッド連結部
10b 下リジッド連結部
10c 振動吸収筒部
11 上ケーシング
11a 投入口部
14 支持体
15、15a、15b 帯状部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨房の生ゴミ等を破砕するディスポーザに関し、特にその可撓筒体の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のディスポーザは、一般に、シンクの排水口に取り付けられた取付け管と、ディスポーザ本体上部の投入口部とをゴム連結管等からなる可撓筒体で連結して吊持する構造が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかしながら、使用環境による可撓筒体の経年劣化により、ディスポーザ本体の荷重や稼働時に振動によって可撓筒体が断裂し、吊持されているディスポーザ本体が落下するおそれがあった。
【0004】
そこで、シンクの排水口に取り付けられた取付け管と、ディスポーザ本体上部の投入口部とをゴム連結管で連結し、ゴム連結管の外周をそれぞれ締付けバンドで締付け固定する際、上下の両締付けバンド相互間にわたって吊持部材を設け、ゴム連結管損傷時のディスポーザ本体の落下防止を図った構造のものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−159542号公報
【特許文献2】
特開2001−205130号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように上下の両締付けバンド相互間にわたって吊持部材を設ける構造によれば、別途部品が必要とされ、部品点数の増加を招くという欠点があり、また、シンク下側のスペースは一般に狭く、ディスポーザを取付けるに際して、組付ける部品点数が増加すると取付け作業が面倒となり、作業性の悪化を招くという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、可撓筒体の経年劣化に起因する断裂を有効に防止して、部品点数の増加を招くことなく、ディスポーザ本体の落下防止を図ったディスポーザを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための第1の技術的手段は、シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されて、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、前記可撓筒体に、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が埋設されている点にある。
【0009】
また、上記目的を達成するための第2の技術的手段は、シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されて、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、前記可撓筒体の表面に沿って、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されている点にある。
【0010】
さらに、上記目的を達成するための第3の技術的手段は、シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されると共に、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、前記可撓筒体は、前記取付け管および前記投入口部とに連結されるそれぞれ厚肉の上リジッド連結部および下リジッド連結部と、これら上リジッド連結部と下リジッド連結部との間の薄肉の振動吸収筒部とを備え、前記取付け管と前記投入口部との相互間で、前記可撓筒体内に位置して前記上リジッド連結部と前記下リジッド連結部とにわたってそれぞれ係止される支持体を備え、前記上リジッド連結部および前記下リジッド連結部に、前記支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材がそれぞれ埋設されている点にある。
【0011】
また、上記目的を達成するための第4の技術的手段は、シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されると共に、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、前記可撓筒体は、前記取付け管および前記投入口部とに連結されるそれぞれ厚肉の上リジッド連結部および下リジッド連結部と、これら上リジッド連結部と下リジッド連結部との間の薄肉の振動吸収筒部とを備え、前記取付け管と前記投入口部との相互間で、前記可撓筒体内に位置して前記上リジッド連結部と前記下リジッド連結部とにわたってそれぞれ係止される支持体を備え、前記上リジッド連結部および前記下リジッド連結部の表面に沿って、前記支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されている点にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1および図2に示される如く、ディスポーザ1は、流し台におけるシンク2の排水口3に、パッキング4を介して水密状に、リングナット5により締付け固定される取付け管6を備え、取付け管6の下端部に、防振機構7を介してディスポーザ本体8の上端部が吊持される構造とされている。
【0013】
防振機構7は、可撓性を有する可撓筒体9により主構成され、例えば、可撓材の一例としてのゴム材により断面円形の筒状に形成されている。そして、この可撓筒体9は、上部の厚肉に形成された上リジッド連結部9aと、下部の厚肉に形成された下リジッド連結部9bと、これら上リジッド連結部9aと下リジッド連結部9bとの間の外方膨出状に湾曲形成された若干薄肉の振動吸収筒部9cとから構成されている。
【0014】
また、上リジッド連結部9aの内周面には、取付け管6の下端部に径方向外方に張出形成された周方向環状の張出係合部が挿入される凹溝部9dが形成されており、下リジッド連結部9bの内周面には、ディスポーザ本体8における投入口部11aを構成する上ケーシング11の上端部に径方向外方に張出形成された周方向環状の張出係合部が挿入される凹溝部9eが形成されている。
【0015】
そして、可撓筒体9の上リジッド連結部9aが取付け管6の下端部に外嵌されて、張出係合部が凹溝部9dに挿入されると共に、締付けバンド体12により締付け固定され、下リジッド連結部9bが上ケーシング11の上端部に外嵌されて、張出係合部が凹溝部9eに挿入されると共に、締付けバンド体13により締付け固定され、ここに、取付け管6とディスポーザ本体8の上ケーシング11とが可撓筒体9を介して互いに連結される構造とされている。
【0016】
また、可撓筒体9の内部には、その周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な布等からなる帯状部材15が一体に埋設された構造とされている。例えば、帯状部材15を型内の所望位置に配置した状態で溶融状態のゴム材を充填して可撓筒体9を成形すればよい。
【0017】
前記ディスポーザ本体8は、前記上ケーシング11の下側に連結される下ケーシング16を備え、下ケーシング16内には駆動モータ17によって回転駆動される平面視円形の回転板と、回転板の上面に径方向に離隔して揺動自在に取り付けられた一対のスイングハンマと、各スイングハンマに対応して下ケーシング16の内周壁に沿って配設された固定刃とを備えた構造とされている。
【0018】
また、図1において、19は内蓋で、厨芥投入口となる取付け管6の下部に着脱自在に配置され、その上部には封水キャップ20が、着脱自在に装着されている。
【0019】
そして、厨芥が厨芥投入口としての取付け管6を介してディスポーザ本体8内の破砕室に水と共に投入され、モータ17の駆動により回転板が回転駆動されると、回転板の回転に伴って回転するスイングハンマの衝突によって厨芥が破砕されると共に、スイングハンマとその外周の固定刃との協働による剪断によって破砕され、破砕された厨芥は、下方の排出室に導かれ、水と共に排出通路を介して排出される。
【0020】
本実施形態は以上のように構成されており、ディスポーザ本体8を吊持する可撓筒体9の内部に、その周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な布等からなる帯状部材15が一体に埋設されているため、長期使用により可撓筒体9を構成するゴムが経年劣化した場合においても、帯状部材15によって可撓筒体9の断裂が有効に防止でき、帯状部材15を介してディスポーザ本体8が支持されて、落下が有効に防止できる。
【0021】
また、可撓筒体9の内部に帯状部材15を埋設した構造であり、部品点数の増加を招くこともなく、シンク2下側の狭いスペースでの取付け作業における作業性にも優れる利点がある。
【0022】
さらに、帯状部材15は撓み変形自在な布等からなるため、ディスポーザ本体8側の振動等を吸収する防振性能にもあまり影響を与えず、可撓筒体9自体の製作設計も容易に行える。
【0023】
なお、上記実施形態において、可撓筒体9の内部に、帯状部材15が周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって埋設された構造を示しているが、周方向に離隔して複数個所部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって埋設する構造としてもよい。
【0024】
そして、この場合においても前記同様、可撓筒体9の経年劣化による断裂を防止してディスポーザ本体8の落下が防止できると共に、部品点数の増加も有効に防止できる。
【0025】
また、上記実施形態においては、可撓筒体9の内部に帯状部材15を埋設した構造を示しているが、可撓筒体9の外側表面もしくは内側表面に沿って、その周方向全域もしくは前記のように部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、帯状部材15を接着剤等による貼着や可撓筒体9の成形時に一体に成形して一体に添設する構造としてもよい。
【0026】
この場合においても前記同様、可撓筒体9の経年劣化による断裂を防止してディスポーザ本体8の落下が防止できると共に、部品点数の増加も有効に防止できる。
【0027】
図3および図4は第2の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様、ディスポーザ1は、シンク2の排水口3に、パッキング4を介してリングナット5により締付け固定される取付け管6を備え、取付け管6の下端部に、防振機構7を介してディスポーザ本体8の上端部が吊持される構造とされている。
【0028】
防振機構7は、前記同様構成の可撓性を有する可撓筒体10を備え、例えば、可撓材の一例としてのゴム材により断面円形の筒状に形成されている。そして、可撓筒体10は、上部の厚肉に形成された上リジッド連結部10aと、下部の厚肉に形成された下リジッド連結部10bと、これら上リジッド連結部10aと下リジッド連結部10bとの間の外方膨出状に湾曲形成された薄肉の振動吸収筒部10cとから構成されている。
【0029】
また、上リジッド連結部10aの内周面には、取付け管6の下端部に径方向外方に張出形成された周方向環状の張出係合部が挿入される凹溝部10dが形成されており、下リジッド連結部10bの内周面には、ディスポーザ本体8における投入口部11aを構成する上ケーシング11の上端部に径方向外方に張出形成された周方向環状の張出係合部が挿入される凹溝部10eが形成されている。
【0030】
そして、可撓筒体10の上リジッド連結部10aが取付け管6の下端部に外嵌されて、張出係合部が凹溝部10dに挿入されると共に、締付けバンド12により締付け固定され、下リジッド連結部10bが上ケーシング11の上端部に外嵌されて、張出係合部が凹溝部10eに挿入されると共に、締付けバンド13により締付け固定され、ここに、取付け管6とディスポーザ本体8の上ケーシング11とが可撓筒体10を介して互いに連結される構造とされている。
【0031】
また、取付け管6の下端部と上ケーシング11の上端部との相互間における可撓筒体10内に位置して、筒状の金属製支持体14が配置されている。この支持体14は取付け管6下端部の内径、もしくは上ケーシング11上端部の内径と略同径の内径を有する円筒状に形成されており、支持体14の上端外周には径方向外方に張出状とされた周方向環状の上係合ツバ部を備えると共に、支持体14の下端外周には径方向外方に張出状とされた周方向環状の下係合ツバ部を備えた構造とされている。
【0032】
そして、上リジッド連結部10aの凹溝部10dに支持体14の上係合ツバ部が嵌入されて係止されると共に、下リジッド連結部10bの凹溝部10eに支持体14の下係合ツバ部が嵌入されて係止され、この状態で可撓筒体10内に支持体14が配置されている。
【0033】
ここに、上ケーシング11、即ちディスポーザ本体8は、取付け管6側に、可撓筒体10や支持体14等からなる防振機構7を介して吊下げ状態で支持された構造とされている。
【0034】
そして本実施形態においては、可撓筒体10における上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの各内部には、支持体14と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な布等からなる帯状部材15a、15bがそれぞれ一体に埋設された構造とされている。
【0035】
前記ディスポーザ本体8は、前記同様、上ケーシング11の下側に連結される下ケーシング16を備え、下ケーシング16内には駆動モータ17によって回転駆動される平面視円形の回転板22と、回転板22の上面に径方向に離隔して揺動自在に取り付けられた一対のスイングハンマ23と、各スイングハンマ23に対応して下ケーシング16の内周壁に沿って配設された固定刃24とを備えた構造とされている。
【0036】
そして、回転板22の上方側に、スイングハンマ23と固定刃24との協働により上ケーシング11上端部の投入口部11aを通じて投入された厨芥を破砕する破砕室26を構成し、回転板22の下方側に、破砕された厨芥が排出される排出室27を構成している。
【0037】
また、図3において、19aは内蓋で、厨芥投入口となる取付け管6の下部に着脱自在に配置され、その上部には封水キャップ20aが、着脱自在に装着されている。
【0038】
そして、厨芥が厨芥投入口としての取付け管6を介してディスポーザ本体8内の破砕室26に水と共に投入され、モータ17の駆動により回転板22が回転駆動されると、回転板22の回転に伴って回転するスイングハンマ23の衝突によって厨芥が破砕されると共に、スイングハンマ23とその外周の固定刃24との協働による剪断によって破砕され、破砕された厨芥は、下方の排出室27に導かれ、水と共に排出通路を介して排出される。
【0039】
本実施形態は以上のように構成されており、ディスポーザ本体8を吊持する可撓筒体10における上リジッド連結部10aと下リジッド連結部10b間にわたって支持体14が係止され、上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの各内部に、その周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な布等からなる帯状部材15a、15bが一体に埋設されているため、長期使用により可撓筒体10の振動吸収筒部10cを構成するゴムが経年劣化した場合においては、支持体14を介してディスポーザ本体8が支持され、また、可撓筒体10の上リジッド連結部10aや下リジッド連結部10bが経年劣化した場合においては、帯状部材15a、15bによってそれら上リジッド連結部10aや下リジッド連結部10bの断裂が有効に防止でき、ここに、帯状部材15a、15bや支持体14を介してディスポーザ本体8が支持されて、落下が有効に防止できる。
【0040】
また、可撓筒体10の内部に帯状部材15a、15bを埋設した構造であり、部品点数の増加を招くこともなく、シンク2下側の狭いスペースでの取付け作業における作業性にも優れる利点がある。
【0041】
さらに、帯状部材15a、15bは撓み変形自在な布等からなるため、ディスポーザ本体8側の振動等を吸収する防振性能にもあまり影響を与えず、可撓筒体10自体の製作設計も容易に行える。
【0042】
なお、本実施形態において、可撓筒体10における上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの内部に、帯状部材15a、15bが周方向全域にわたって、かつその高さ方向略全長にわたって埋設された構造を示しているが、周方向に離隔して複数個所部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって埋設する構造としてもよい。
【0043】
そして、この場合においても前記同様、可撓筒体10の経年劣化による断裂を防止してディスポーザ本体8の落下が防止できると共に、部品点数の増加も有効に防止できる。
【0044】
また、本実施形態においては、可撓筒体10における上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの内部に、帯状部材15a、15bを埋設した構造を示しているが、可撓筒体10における上リジッド連結部10aおよび下リジッド連結部10bの外側表面もしくは内側表面に沿って、その周方向全域もしくは前記のように部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、帯状部材15a、15bを接着剤等による貼着や可撓筒体10の成形時に一体に成形して一体に添設する構造としてもよい。
【0045】
この場合においても前記同様、可撓筒体10の経年劣化による断裂を防止してディスポーザ本体8の落下が防止できると共に、部品点数の増加も有効に防止できる。
【0046】
なお、前記いずれの実施形態でも、帯状部材15、15a、15bとして、撓み変形自在な一例として布を示しているが、金属繊維を編んだ撓み変形自在な構造のものや、撓み変形自在な薄板状の樹脂片等であってもよく、上記各実施形態に何ら限定されない。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明のディスポーザによれば、可撓筒体に、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が埋設されている構造や、可撓筒体の表面に沿って、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されている構造であり、可撓筒体の経年劣化に起因する断裂を有効に防止して、ディスポーザ本体の落下を防止すると共に、部品点数の増加を招くことがないため、ディスポーザの取付け作業における作業性にも優れるという利点がある。
【0048】
また、可撓筒体は、取付け管および投入口部とに連結されるそれぞれ厚肉の上リジッド連結部および下リジッド連結部と、これら上リジッド連結部と下リジッド連結部との間の薄肉の振動吸収筒部とを備え、取付け管と投入口部との相互間で、可撓筒体内に位置して上リジッド連結部と下リジッド連結部とにわたってそれぞれ係止される支持体を備え、上リジッド連結部および下リジッド連結部に、支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材がそれぞれ埋設されている構造や、上リジッド連結部および下リジッド連結部の表面に沿って、支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されている構造とすることによっても、可撓筒体の経年劣化に起因する断裂を有効に防止して、ディスポーザ本体の落下を防止すると共に、部品点数の増加を招くことがないため、ディスポーザの取付け作業における作業性にも優れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるディスポーザの一部断面図である。
【図2】同可撓筒体の断面拡大図である。
【図3】第2の実施形態にかかるディスポーザの断面図である。
【図4】同可撓筒体の断面拡大図である。
【符号の説明】
1 ディスポーザ
2 シンク
3 排水口
6 取付け管
7 防振機構
8 ディスポーザ本体
9 可撓筒体
10 可撓筒体
10a 上リジッド連結部
10b 下リジッド連結部
10c 振動吸収筒部
11 上ケーシング
11a 投入口部
14 支持体
15、15a、15b 帯状部材
Claims (4)
- シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されて、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、
前記可撓筒体に、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が埋設されていることを特徴とするディスポーザ。 - シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されて、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、
前記可撓筒体の表面に沿って、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されていることを特徴とするディスポーザ。 - シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されると共に、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、
前記可撓筒体は、前記取付け管および前記投入口部とに連結されるそれぞれ厚肉の上リジッド連結部および下リジッド連結部と、これら上リジッド連結部と下リジッド連結部との間の薄肉の振動吸収筒部とを備え、
前記取付け管と前記投入口部との相互間で、前記可撓筒体内に位置して前記上リジッド連結部と前記下リジッド連結部とにわたってそれぞれ係止される支持体を備え、
前記上リジッド連結部および前記下リジッド連結部に、前記支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材がそれぞれ埋設されていることを特徴とするディスポーザ。 - シンクの排水口に取り付けられた取付け管とディスポーザ本体の投入口部とが可撓性を有する可撓筒体で連結されると共に、ディスポーザ本体が吊持されるディスポーザにおいて、
前記可撓筒体は、前記取付け管および前記投入口部とに連結されるそれぞれ厚肉の上リジッド連結部および下リジッド連結部と、これら上リジッド連結部と下リジッド連結部との間の薄肉の振動吸収筒部とを備え、
前記取付け管と前記投入口部との相互間で、前記可撓筒体内に位置して前記上リジッド連結部と前記下リジッド連結部とにわたってそれぞれ係止される支持体を備え、
前記上リジッド連結部および前記下リジッド連結部の表面に沿って、前記支持体と横方向に対してオーバーラップすべく、その周方向全域もしくは部分的に、かつその高さ方向略全長にわたって、撓み変形自在な帯状部材が一体に添設されていることを特徴とするディスポーザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003199302A JP2005034721A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | ディスポーザ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003199302A JP2005034721A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | ディスポーザ |
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JP2005034721A true JP2005034721A (ja) | 2005-02-10 |
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JP2003199302A Pending JP2005034721A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | ディスポーザ |
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JP (1) | JP2005034721A (ja) |
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2003
- 2003-07-18 JP JP2003199302A patent/JP2005034721A/ja active Pending
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