JP2005033905A - 発電機の制御回路および発電システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基準電圧を切り替えることにより上記制御パルスのデューティを変化させパルス幅をゼロとした信号を出力可能であるとともに電圧検出手段(212)の出力に基づいて発電機のコイルの誘起電圧が所定のレベル以下の時に強制発電を指令する信号と異常を示す信号を出力可能なICレギュレータにおいて、基準電圧Vrefと電圧検出手段(211)により検出された電圧とを比較するコンパレータ(226)を設け、該コンパレータの出力により上記強制発電を指令する信号と異常を示す信号の出力を可能または不能にするように構成した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用発電機の制御技術さらには入力信号に応じて発電制御を停止する機能を有する発電機の制御回路に適用して有効な技術に関し、例えばスイッチング方式で発電制御を行なう車載用ICレギュレータに利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンや軽油を燃料とするディゼルエンジンなどの内燃機関を搭載した自動車においては、エンジンの動力で動作してバッテリーの電力を補充したり余力の電力でバッテリーを充電する発電機が設けられている。近年、車載用発電機の制御回路としては、発電機のロータコイルに流れる電流をスイッチングするトランジスタと、該トランジスタをPWM制御して発電電圧を制御するICレギュレータと呼ばれる制御用半導体集積回路とを備えたものが広く使用されるようになっている。
【0003】
また、かかる車載用発電機のシステムにおいては、発電機を構成するロータコイルの断線等、発電機に異常が発生して発電電圧が低下すると、ICレギュレータがこれを検出して警報を発するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
車載用発電機はエンジンの動力の一部を使用して発電を行なうものである。そのため、加速中のような重負荷の状態で発電を行なうと、エンジンのトルクの一部が発電機に回されてしまいエンジンの性能を充分に活かした加速が実現できないという不具合がある。そこで、加速中は発電機の発電動作を停止させることが考えられる。
【0005】
しかし、加速中に発電機の発電動作を完全に停止させると、発電機の発電電圧を監視して発電機に異常が発生するとこれを検出して警報を発する機能を有するICレギュレータにおいては、加速中における発電機の停止を発電機の異常と判定して警報を発してしまうおそれがある。そこで、加速中はICレギュレータ内のPWM制御等に用いられる基準電圧を、外部からの信号でバッテリー電圧よりも低く警報発令のための比較電圧よりも若干高い電圧に切り替えて、警報が発生されないレベルで発電を継続させる。あるいは、無発電の状態の継続時間を管理して警報が発する前に発電を開始させることが考えられる。
【0006】
ところが、加速中に発電機を完全に停止させないとエンジンのトルクロスが多くなり、燃費を改善することが困難になるという不具合がある。また、バッテリーの負荷が急に遮断されたり急速に低下したような場合には、余剰エネルギーにより発電電圧が急上昇するので発電機を停止させる必要があるが、上記のように無発電の状態の継続時間を管理して警報が発する前に発電を開始させる方法にあっては、余剰エネルギーによる発電電圧の急上昇という不具合を回避できなくなるおそれがある。
【0007】
この発明の目的は、誤警報を生じることなくエンジンの加速中に発電機を停止させて燃費を向上させることができる車載用発電機の制御用ICレギュレータを提供することにある。
この発明の他の目的は、PWM制御等に用いられる基準電圧を外部からの信号で切り替えて発電電圧を制御できるように構成された発電制御用のICレギュレータにおいて、エンジンの加速中における発電機の停止時や負荷の急断による発電機の停止時に誤まって強制発電が開始されたり異常を知らせる警報が発せられることがないようにすることにある。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、PWM制御等に用いられる基準電圧を外部からの信号で切り替えて発電電圧を制御できるように構成された発電制御用のICレギュレータにおいて、エンジンの加速中における発電機の停止時や負荷の急断による発電機の停止時等においても発電機に異常が発生した場合には正確に警報を発することができるようにすることにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、発電機で生成された発電電圧のレベルを検出する発電電圧検出手段と、該発電電圧検出手段により検出された電圧と基準電圧との電位差を増幅する誤差アンプと、該誤差アンプの出力に応じたパルス幅を有する制御パルスを生成する制御パルス生成回路と、発電機のコイルに誘起される電圧のレベルを検出する誘起電圧検出手段とを備え、上記基準電圧を切り替えることにより上記制御パルスのデューティを変化させパルス幅をゼロとした信号を出力可能であるとともに上記誘起電圧検出手段の出力に基づいて誘起電圧が所定のレベル以下の時に強制発電を指令する信号と異常を示す信号を出力可能なICレギュレータにおいて、基準となる電圧と電圧検出手段により検出された電圧とを比較するコンパレータを設け、該コンパレータの出力により上記強制発電を指令する信号と異常を示す信号の出力を可能または不能にするように構成したものである。
【0010】
上記した手段によれば、ICレギュレータを車載用発電機の制御装置として用いた場合には、誤警報を生じることなくエンジンの加速中に発電機を停止させて燃費を向上させることができる。また、エンジンの加速中における発電機の停止時や負荷の急断による発電機の停止時に誤まって強制発電が開始されたり異常を知らせる警報が発せられることがないようにできるとともに、エンジンの加速中における発電機の停止時や負荷の急断による発電機の停止時等においても、発電機に異常が発生した場合には正確に警報を発することができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るICレギュレータを使用したPWM制御方式の車載用発電システムの一実施例を示す。
この実施例の車載用発電システムは、互いに一方の端子が結合された3相コイルL1,L2,L3からなるステータSTとロータコイルRCとを有する発電機100と、ロータコイルRCが回転されることによりステータSTの3相コイルに誘起される交流電圧を整流して直流電圧に変換するダイオード・ブリッジからなる整流回路110と、ロータコイルRCに流れる電流を制御して発電電圧を制御する半導体集積回路化された制御用ICとしてのICレギュレータ210を含むモジュール200と、整流回路110により変換された直流電圧によって充電されるバッテリ300とから構成されている。
【0012】
本明細書においては、表面や内部にプリント配線が施されたセラミック基板のような絶縁基板に複数の半導体チップとディスクリート部品が実装されて上記プリント配線やボンディングワイヤで各部品が所定の役割を果たすように結合されることであたかも一つの電子部品として扱えるように構成されたものをモジュールと称する。
【0013】
実施例のレギュレータ・モジュール200は、ロータコイルRCと直列に接続されるパワーMOSトランジスタTR1と、該トランジスタTR1のオン・オフ制御信号を生成するICレギュレータ210と、バッテリ300の正極端子と接地点との間に直列に接続された抵抗R1,R2と、ステータSTの3相コイルL1,L2,L3のうちいずか一つのコイル(例えばL3)の端子と接地点との間に直列に接続された抵抗R3,R4と、警報出力用トランジスタTR2と、タイマ機能用の容量素子C1などが1つの絶縁基板上に実装されて構成されている。
【0014】
P1〜P4はモジュール200に設けられた外部端子としてのパッド、P11〜P15はICレギュレータ210に設けられた外部端子としてのパッドである。
【0015】
ICレギュレータ210は、抵抗R1,R2によりバッテリー電圧VBを分圧した電圧(直流電圧)をパッドP11より取り込むバッファ211や、抵抗R3,R4によりステータコイルの誘起電圧を分圧した電圧(交流電圧)をパッドP12より取り込むバッファ212、チップ内部の基準電圧を生成する基準電圧回路213、外部のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)などから設定される電圧設定値を保持するレジスタ214、該レジスタ214の設定値に応じた電圧を生成する外部制御基準電圧回路215、上記基準電圧回路213または外部制御基準電圧回路215で生成された電圧のいずれかをマイコンからの制御信号に応じて基準電圧Vrefとして選択する切替えスイッチ216、選択された基準電圧Vrefとバッファ211により取り込まれた検出電圧Vdtの電位差を増幅する誤差アンプ217、PWM制御ための基準波形(三角波)を生成する基準波形生成回路218、生成された基準波形と上記誤差アンプ217の出力とを比較して上記パワーMOSトランジスタTR1に対するPWM制御パルスPpwmを生成するコンパレータ219などを備える。
【0016】
また、ICレギュレータ210は、上記バッファ211により取り込まれたステータコイルの誘起電圧(交流電圧)の周波数を検出する周波数検出回路221や、バッファ211の出力信号をレベルシフトするレベルシフト回路222、レベルシフトされた交流信号のピーク値すなわち振幅を検出するピーク電圧検出回路223、検出された電圧と比較電圧Vc1とを比較するコンパレータ224、検出された電圧と比較電圧Vc2(Vc2<Vc1)とを比較するコンパレータ225、上記切替えスイッチ216により選択された基準電圧Vrefとバッファ211により取り込まれた検出電圧Vdtとを比較するコンパレータ226、上記パワーMOSトランジスタTR1をゲート端子をハイレベルに固定して強制的にオン状態にさせるハイ固定回路227、該ハイ固定回路227または上記コンパレータ219のいずれかの出力を選択して上記パワーMOSトランジスタTR1のゲート端子に供給する切替えスイッチ228、上記コンパレータ226の出力に応じて上記コンパレータ224の出力を上記切替えスイッチ228へ制御信号として供給したり遮断したりするスイッチSW1、上記コンパレータ226の出力に応じて上記コンパレータ225の出力を上記警報出力用トランジスタTR2のゲート端子へ供給したり遮断したりするスイッチSW2を備える。
【0017】
上記コンパレータ226は、バッファ211により取り込まれた検出電圧Vdtが基準電圧Vrefよりも高い時に出力がロウレベルとなってスイッチSW1,SW2をオフさせてコンパレータ224,225の出力を遮断し、検出電圧Vdtが基準電圧Vrefよりも低い時は出力がハイレベルとなってスイッチSW1,SW2をオンさせてコンパレータ224,225の出力を通過させる。
【0018】
コンパレータ224はピーク電圧検出回路223により検出された電圧が比較電圧Vc1よりも低いと出力がハイレベルに変化し、このハイレベル信号が切替えスイッチ228に供給されると、切替えスイッチ228はハイ固定回路227の出力を選択して上記パワーMOSトランジスタTR1のゲート端子に供給し、これを連続的にオンさせる。これにより、発電機は強制発電状態にされる。
【0019】
また、ピーク電圧検出回路223により検出された電圧が比較電圧Vc1よりも高いとコンパレータ224の出力がロウレベルに変化し、この信号により切替えスイッチ228はコンパレータ219の出力を選択して上記パワーMOSトランジスタTR1のゲート端子にPWM制御パルスPpwmを供給し、これを間欠的にオンさせる。これにより、発電機はパルス幅に応じた電圧を発生するように動作する。
【0020】
この実施例のICレギュレータは、通常動作時には、コンパレータ219は、発電機の出力を分圧した電圧を取り込むバッファ211の検出電圧と基準電圧Vrefの電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプ211の出力電圧Veと基準波形(三角波)TWとを比較して、図2に示すように、電圧Veが基準波形TWよりも低い期間だけロウレベルになるパルスPpwmを出力する。
【0021】
これにより、例えば発電機の出力が下がって誤差アンプの電圧Veが小さくなると、コンパレータ219の出力パルスPpwmの幅が広がってパワーMOSトランジスタTR1のオン時間が長くなって発電機の出力が高くなる。また、発電機の出力が上がって誤差アンプの電圧Veが大きくなると、コンパレータ219の出力パルスPpwmの幅が狭くなってパワーMOSトランジスタTR1のオン時間が短くなって発電機の出力が低くなる。このような制御を繰り返すことにより、発電機の発電電圧は基準電圧Vrefに応じた電圧に制御される。
【0022】
この実施例のICレギュレータは、自動車の加速時に、マイコンからの指令により切替えスイッチ216が外部制御基準電圧回路215の出力を選択し、外部制御基準電圧回路215の基準電圧がバッテリー電圧VBよりも低い電圧に設定されていると、誤差アンプの電圧Veが図2に破線Eで示すように、基準波形TWの最大電圧Vp1よりも大きくなって、コンパレータ219の出力がロウレベルに固定される。これにより、パワーMOSトランジスタTR1が連続してオフ状態にされて発電機は発電動作を停止する。そのため、エンジンのトルクロスが減少し、燃費の向上に寄与することができる。
【0023】
また、このような発電停止状態においては、発電機のステータコイルに誘起される電圧が下がり、そのピーク値を検出するピーク電圧検出回路223の出力レベルが下がってコンパレータ224から強制発電指令信号が、またコンパレータ225から異常を示す信号が出力されるが、この実施例のICレギュレータにおいては、バッテリー電圧VBを検出するバッファ211の出力が基準電圧Vrefよりも高い間は、コンパレータ226の出力がロウレベルにされてスイッチSW1,SW2をオフさせる。そのため、強制発電指令信号が切替えスイッチ228へ、また異常を示す信号がパッドP14を介して警報用トランジスタTR2へ出力されるのが防止される。これによって、加速中に強制発電状態になったり、誤警報が発せられるのを回避することができる。
【0024】
ただし、加速中であっても、バッテリー電圧VBが異常に下がってバッファ211の出力が基準電圧Vrefよりも下がると、コンパレータ226の出力がハイレベルにされてスイッチSW1,SW2をオンさせる。そのため、強制発電指令信号が切替えスイッチ228へ、また異常を示す信号がパッドP14を介して警報用トランジスタTR2へ出力され、トランジスタTR1,TR2がオン状態にされて強制発電動作および異常を示す警報信号ALMの出力がなされる。
【0025】
バッテリーの負荷が急になくなったり急速に低下したような場合は、発電機の発電電圧が急に増加するため、加速中と同様に、誤差アンプの電圧Veが図2に破線Eで示すように、基準波形TWの最大電圧Vp1よりも大きくなって、コンパレータ219の出力がロウレベルに固定されることにより、パワーMOSトランジスタTR1が連続してオフ状態にされて発電機は発電動作を停止する。そして、この場合にも、バッテリー電圧VBを検出するバッファ211の出力が基準電圧Vrefよりも充分に高いため、コンパレータ226の出力がロウレベルにされてスイッチSW2をオフさせるので、異常を示す信号がパッドP14を介して警報用トランジスタTR2へ出力されて誤警報が発せられるのを回避することができる。
【0026】
次に、ピーク電圧検出回路223とコンパレータ224および225による強制発電指令信号と異常を示す信号の出力について、図3を用いて説明する。ピーク電圧検出回路223には、図1に示すようにパッドP15に接続された外付け容量C1がピーク電圧を保持する積分容量として接続されており、図3に示すように、タイミングt1で発電が停止されると容量C1の充電電荷が徐々に放電されて電圧Vaが次第に下がり、コンパレータ224の比較電圧Vc1に達した時点でコンパレータ224の出力CMP1がハイレベルに変化され、強制発電が開始される(タイミングt2)。
【0027】
その後、発電機が正常でステータコイルの誘起電圧が高くなると、図3の破線Aのように、容量C1の充電電圧Vaが次第に高くなるため、コンパレータ225の出力CPM2はロウレベルのままにされて警報信号ALMは発せられない。一方、強制発電動作が開始されても発電機が異常でステータコイルに充分な誘起電圧が出てこない場合には、図3に実線Bで示すように、容量C1の充電電圧Vaが下がり続けるため、コンパレータ225の比較電圧Vc2に達した時点t3でコンパレータ224の出力がハイレベルに変化して警報信号ALMが発せられることとなる。
【0028】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施例においては、バッファ211の出力と基準電圧Vrefとを比較するコンパレータ226を設けて、このコンパレータ226の出力によって強制発電指令信号および警報信号を供給したり遮断したりするスイッチSW1,SW2を制御するようにしているが、誤差アンプ217の出力とPWM制御のための基準波形生成回路218に供給される電圧Vp1またはVp2とを比較するコンパレータを設けてスイッチSW1,SW2を制御するようにしても良い。
【0029】
また、前記実施例においては、基準電圧Vrefが比較的高い場合またはコンパレータ224,225の入力比較電圧Vc1とVc2の差が小さい場合、強制発電開始後における発電電圧の上昇が遅いと誤って警報信号が出力されてしまうおそれがあるが、誤差アンプ217の出力と電圧Vp1またはVp2とを比較するコンパレータでスイッチSW1,SW2を制御することで、そのような誤警報の出力を回避することができる。
【0030】
また、前記実施例においては、基準電圧回路213が生成する基準電圧とは異なる基準電圧を生成する外部制御基準電圧回路215と、該外部制御基準電圧回路215が生成すべき電圧を外部から設定可能なレジスタ214とを設けているが、基準電圧を外部から直接入力できるようにしたりレジスタを省略して外部制御基準電圧回路215が段階的に複数の電圧を生成できるように構成して外部から生成する電圧の切替え信号を与えるようにしても良い。
【0031】
さらに、前記実施例においては、発電機のロータコイルに流す電流を制御するトランジスタTR1や警報信号を出力するトランジスタTR2としてMOSトランジスタを使用しているが、バイポーラ・トランジスタを用いることも可能である。
【0032】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である車載用の発電機に適用した場合について説明したが、本発明は車載用以外のエンジンの動力の一部によって動作する発電機に広く利用することができる。
【0033】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、誤警報を生じることなくエンジンの加速中に発電機を停止させて燃費を向上させることができる。また、PWM制御等に用いられる基準電圧を外部からの信号で切り替えて発電電圧を制御できるように構成された発電制御用のICレギュレータにおいて、エンジンの加速中における発電機の停止時や負荷の急断による発電機の停止時に誤まって強制発電が開始されたり異常を知らせる警報が発せられるのを回避することができる。
【0034】
さらに本発明に従うと、エンジンの加速中における発電機の停止時や負荷の急断による発電機の停止時等においても発電機に異常が発生した場合には正確に警報を発することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICレギュレータを使用したPWM制御方式の車載用発電システムの一実施例を示す回路構成図である。
【図2】実施例のICレギュレータにおけるPWM制御信号の生成の仕方を示す波形図である。
【図3】実施例のICレギュレータにおける強制発電指令信号および警報信号の生成のタイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 発電機
110 ダイオード整流回路
200 制御用モジュール
210 ICレギュレータ
211,212 バッファ
217 誤差アンプ
219,224,225,226 コンパレータ
222 レベルシフト回路
300 バッテリー
ST ステータ
RC ロータコイル
Claims (5)
- 発電機で生成された発電電圧のレベルを検出する発電電圧検出手段と、該電圧検出手段により検出された電圧と基準電圧との電位差を増幅する誤差増幅回路と、該誤差増幅回路の出力に応じたパルス幅を有する制御パルスを生成する制御パルス生成回路と、前記発電機のコイルに誘起される電圧のレベルを検出する誘起電圧検出手段と、該誘起電圧検出手段の出力に基づいて誘起電圧が所定のレベル以下の時に強制発電を指令する信号と異常を示す信号を生成する信号生成手段と、前記電圧検出手段により検出された電圧もしくはそれに応じた電圧と基準となる電圧とを比較するコンパレータとを備え、前記コンパレータの出力により前記強制発電を指令する信号と異常を示す信号の伝達もしくは生成を可能または不能にするように構成されていることを特徴とする発電機の制御回路。
- 前記基準電圧を切り替えることにより前記制御パルスのデューティを変化させパルス幅をゼロとした信号を出力可能に構成されていることを特徴とする発電機の制御回路。
- 基準電圧を生成する第1の基準電圧回路と、前記基準電圧とは異なるレベルの基準電圧を生成可能な第2の基準電圧回路とを備え、前記第2の基準電圧回路は2以上のレベルの基準電圧を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の発電機の制御回路。
- 外部から設定可能なレジスタを備え、前記第2の基準電圧回路は前記レジスタの設定値に応じた基準電圧を生成可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の発電機の制御回路。
- エンジンの動力によって回転駆動される発電機と、請求項1〜4のいずれかに記載の制御回路と、前記発電機のロータコイルと直列に接続された第1トランジスタと、前記異常を示す信号によってオン・オフ制御される第2トランジスタとを備え、前記第1トランジスタが前記制御パルスによってオン・オフ制御されるように構成されていることを特徴とする発電システム。
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