JP2005031235A - 写真撮影装置 - Google Patents

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飯田  勉
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Abstract

【課題】携帯型撮影手段によって撮影した画像から、証明写真の要求仕様を充足する写真をプリントする。
【解決手段】デジタルカメラ付き携帯電話機のディスプレイ16に、実質的に水平なライン112、114を表示させる。利用者はボタン操作によりライン112、114を自己の頭部111の頭の先および顎の先端にそれぞれ一致させた後、撮像動作を実行する。携帯電話機の記録メディア84は、撮影された画像82と、2つのライン112、114の高さ座標とを、一対一に関連させて記録する。撮影後、利用者は街頭の無人店舗130へ赴き、記録メディア84または赤外線インタフェース98によって画像ファイルとライン112、114の高さ座標とをデータ送信する。無人店舗130のプリンタ170は、ライン112、114の高さ座標を基に、証明写真の要求仕様に適合する写真をプリントする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ付き携帯電話機などの携帯型撮影手段で撮影された画像を主として証明写真としてプリントする写真撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
履歴書、運転免許証またはパスポート用の写真などの証明写真は、人物の特定のために用いられる。そのため、被写体である人物の頭部が写真に正しい位置で含まれている必要がある。かかる要求を満たすため、街頭に設置されている無人の写真撮影装置は、従来、利用者自身による目線合わせ作業を必要としていた。具体的には、撮影前に、写真撮影装置に備え付けられている椅子座面の高さを利用者自身が調節し、カメラの高さに利用者の目線を合わせていた。
【0003】
これに対し、カメラ側を調節する技術も提案されている。例えば特許文献1では、被写体の座高などのデータを測定し、これに基づいてカメラ位置を上下させる。特許文献2では、被写体の存在を検知して、絞り調節を行う。
【0004】
さらに、特許文献3に記載の写真撮影装置では、撮影によって得られたデジタル画像から頭部検出プログラムによって利用者の頭部を検出し、写真プリント前に適切に変倍する。これにより、利用者による目線合わせ作業も、カメラ側を調節する技術も必要とせず、厳格な要求仕様を充足する証明写真が得られる。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−55018号公報
【特許文献2】
特開平6−233179号公報
【特許文献3】
特開2001−311996号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
最近はデジタルカメラやデジタルカメラ付き携帯電話機が普及し、写真撮影装置のある場所まで移動しなくても、自己や他者の写真撮影を手軽に行なうことは可能である。しかし利用者が所有するデジタルカメラで撮影した画像をプリントしても、元来証明写真用に撮影を行なっているわけではないため、証明写真の厳格な要求仕様を充足する写真を得ることはできない。
【0007】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、カメラ付き携帯電話機などの携帯型撮影手段を用いて、証明写真の厳格な要求仕様を充足する写真を得ることができる写真撮影装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、デジタルカメラおよびそのデジタルカメラで撮影される画像を表示するディスプレイを有する携帯型撮影手段と、そのデジタルカメラで撮影された画像をプリントするプリンタとで構成される写真撮影装置において、携帯型撮影手段は、ディスプレイに表示された撮影される画像の1つ以上の領域を仮表示する領域表示手段と、領域表示手段が仮表示する領域を変更する領域変更手段と、撮影された画像および仮表示された領域を対応させて記録する記録手段とを有し、プリンタは記録された領域を印刷媒体の所定の範囲にプリントする。
【0009】
本発明によれば、携帯電話機に付属のデジタルカメラなど、携帯型撮影手段によって撮影した画像から、証明写真の要求仕様を充足する写真をプリントすることが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による写真撮影装置の実施例を詳細に説明する。図中、本発明に直接関係のない要素は省略し、同様の要素は同一の参照符号によって表示する。また信号はそれが現れる通信線の符号によって表示する。
【0011】
図2は本発明による写真撮影装置の実施例を構成する携帯電話機の第1の例を示す外観図である。携帯電話機10は、その筐体の上部に回転式のデジタルカメラ12を備えた携帯型撮影手段である。カメラ12は軸受け機構を利用して、最大360度回転可能としてよい。このようにカメラレンズ14を様々な方向へ向けて撮影可能である。
【0012】
携帯電話機10はさらに、デジタルカメラ12の下部に、デジタルカメラ12で撮影される画像を表示するディスプレイ16を有する。ディスプレイ16は固定式であるが、携帯電話機10全体を変位させるか、カメラ12を回転させると、レンズ14が取り込む被写体は変化し、ディスプレイ16に表示される画像も変化する。携帯電話機10を把持する人物が自分自身の顔を撮影する場合には、図2に示すように、デジタルカメラ12のレンズ14をディスプレイ16と実質的に同一の方向に向ければよい。この状態で携帯電話機10を把持する人物の顔をデジタルカメラ12で撮影する時には、その人物がその人物自身の顔画像を確認できる方向に画像が表示されることとなる。
【0013】
図2に示す携帯電話機10は1個の筐体から成るいわゆる一体型の携帯電話機であり、いわゆる折り畳み型の携帯電話機ではない。しかし折り畳み型の携帯電話機であっても、図2の電話機10が実現しているように、付属のデジタルカメラのレンズをディスプレイと実質的に同一の方向に向けることができるものであれば、本発明の実施例を構成可能である。
【0014】
図3は本発明による写真撮影装置の実施例を構成する携帯電話機の第2の例を示す外観図である。携帯電話機20が図2と異なる点は、折り畳み型であり、折り畳みを可能にするヒンジ部22にデジタルカメラ24が設置されていることである。すなわち、ディスプレイ26の下部にカメラ24が位置する。図2と同様に、ディスプレイ26は、デジタルカメラ24で撮影される画像を表示する。カメラ24はヒンジ部22の回転に伴って回転するため、携帯電話機20が筐体28、30が折り畳み動作によってどのような姿勢となっても、デジタルカメラ24はディスプレイ26と実質的に同一の方向に向けられる。したがって、図3の場合も、図2と同様に、携帯電話機20を把持する人物の顔をデジタルカメラ24で撮影する時には、ディスプレイ26によって、その人物がその人物自身の顔画像を確認できる方向に画像が表示されることとなる。
【0015】
図4は図3に示す携帯電話機を図3と異なる状態にした斜視図である。図2と異なる点のみ説明すると、ヒンジ部22によって筐体30は約90度折り畳まれ、さらに筐体30は回転可動部32によって約90度回転し、いわば首を傾げた状態になっている。携帯電話機20には、前述のカメラ24に加えて、ヒンジ部22の軸方向にレンズ34が向けられたデジタルカメラ36が設置されている。この状態であれば、ディスプレイ26はカメラ36のレンズ34と実質的に同一の方向に向けられる。このように、本発明の実施例として、折り畳み型携帯電話機20のヒンジ部22の軸方向に延びているカメラ36を採用してもよい。図4の状態とすれば、携帯電話機20を把持する人物の顔をデジタルカメラ36で撮影する時に、ディスプレイ26によって、その人物がその人物自身の顔画像を確認できる方向に画像が表示されるからである。
【0016】
図5は本発明による写真撮影装置の実施例を構成する携帯電話機の第3の例を示す外観図である。図5は、筐体42、44で構成される折り畳み型携帯電話機40が折り畳まれた状態を示す。正面に見えているのは上部の筐体42の背面であり、下部筐体44は上部筐体42の後ろに殆ど隠れている。上部筐体42は、図5に示すように、背面に、デジタルカメラ46と、サブディスプレイ48とを有する。図2および図3と同様に、サブディスプレイ48は、デジタルカメラ46で撮影される画像を表示する。図5の場合も、サブディスプレイ48はカメラ46のレンズ50と実質的に同一の方向に向けられる。このように、携帯電話機40が完全に折り畳まれた状態であっても、筐体42の背面にカメラ46およびサブディスプレイ48を設置したものであれば、本発明の実施例を構成可能である。携帯電話機40を把持する人物の顔をデジタルカメラ46で撮影する時に、ディスプレイ48によって、その人物がその人物自身の顔画像を確認できる方向に画像が表示されるからである。
【0017】
図2ないし図5に示したように、本発明の実施例を構成する携帯電話機は、その少なくとも1つの状態において、デジタルカメラと当該デジタルカメラで撮影される画像を表示するディスプレイとが実質的に同一の方向に向けられるものであればよい。この条件を満たす限り、デジタルカメラは携帯電話機のいずれの場所に設置されていてもよい。
【0018】
ただし本発明は、他の人物の顔を撮影する従来のカメラなどの撮影手段にも、無論、適用可能である。その場合は、従来の撮影手段の多くが既にそうであるように、ディスプレイは、携帯型撮影手段を把持する人物が他の人物の顔をデジタルカメラで撮影する時に、把持する人物が他の人物の顔画像を確認できる方向に画像を表示すればよい。
【0019】
なお、図2ないし図5に示した実施例は、いずれも携帯電話機であるが、デジタルカメラを装備しているものであれば、携帯情報端末(Personal Digital Assistants; PDA)でもよいし、デジタルカメラそのものでも構わない。要するに携帯可能な撮影手段であれば何でもよい。
【0020】
図6は図2ないし図5に示した携帯電話機10、20、40に共通のブロック図である。図2ないし図5の代表として、図2に対応した参照符号を用いて図6の構成を説明する。まず、携帯電話機10はデジタルカメラ12を有する。
【0021】
図7は図6に示すデジタルカメラの詳細なブロック図である。デジタルカメラ12は被写界からの光を結象するレンズ14を有する。光学系60は自動露出(Auto Exposure)を行う絞り機構、自動焦点合わせ(Auto Focus)を行うフォーカス機構およびメカニカルシャッタを含んでよい。固体撮像素子64は光学系60から受けた光を光電変換する素子であり、例えば金属酸化物半導体(MOS; Metal Oxide Semiconductor)型撮像素子、または電荷結合素子(CCD; Charge Coupled Device)としてよい。これらの装置60、64は、制御部90からのカメラ制御信号66を受信するドライバ68によって駆動信号69、71を与えられ、駆動される。
【0022】
A/D(Analogue Digital)コンバータ70は固体撮像素子64において光電変換された電気信号72をデジタル信号74に変換する。デジタル信号処理部76は、ホワイトバランス(White Balance)処理、ガンマ変換等の必要なデジタル信号処理を行う装置である。
【0023】
ここで本実施例におけるデジタルカメラ12の各種動作モードについて説明しておく。動作モードにはデフォルトのビデオスルーモード、閲覧モードおよび撮像モードの3種類がある。ビデオスルーモードは、撮影しようとする画像をディスプレイ16によって検討するモードである。したがって、ビデオスルーモード時は、未だ撮像されない画像信号がカメラ12から信号線78を介して表示制御部80に転送され、これは動画像としてディスプレイ16に表示される。閲覧モードは、既に撮影され記録メディア84に保存された画像ファイルをディスプレイ16に表示して閲覧可能となる。これらビデオスルーモードと閲覧モードとは、利用者の操作によって切替可能である。
【0024】
一方、撮像モードは撮像動作を行なう際のモードである。撮像モード時には、デジタル信号処理部76で処理された画像信号は、静止画像信号82として、後述の記録メディア84に送られ、画像ファイルとして保存される。
【0025】
記録メディア84は、携帯電話機10に着脱可能なものであり、例えばSDメモリカード(SD(Secure Digital)は株式会社東芝、松下電器産業株式会社、米国San Disk社の登録商標)、メモリースティック(ソニー株式会社の登録商標)、コンパクトフラッシュ(米国San Disk社の登録商標)、マイクロドライブ(米国IBM Corporationの登録商標)、スマートメディア(株式会社東芝の登録商標)、マルチメディアカード(独国Infineon Technologies AGの登録商標)としてよい。
【0026】
なお、記録メディア84に保存された画像ファイルも、閲覧モード時には信号線86を通じて制御部90へ送られ、さらに静止画像信号88として表示制御部80に送られ、ディスプレイ16に表示されて閲覧可能となる。表示制御部80はビデオスルー信号78または静止画像信号88を受信してディスプレイ16に表示させる装置である。
【0027】
制御部90は操作部92から押しボタン操作によって発信される操作信号94に基づき、携帯電話機10内の各要素を制御する装置である。制御部90はデジタルカメラ12および記録メディア84にそれぞれ制御信号66、96を与え、カメラ12のドライバ68を駆動し、記録メディア84における画像ファイル保存・更新を行なう。
【0028】
赤外線インタフェース98は、記録メディア84から制御部90によって取り出された画像ファイルを信号線100を通じて受信し、赤外線を利用した無線通信によって相手方の赤外線インタフェース169に送信する無線通信手段である。赤外線方式では、発光ダイオードや半導体レーザによって周波数3×1014Hzの赤外線を使ってデータ伝送をする方式である。送信側と受信側との間に障害物があると通信不能になるため、送信側である携帯電話機10の赤外線インタフェース98を受信側である後述の無人店舗130の赤外線インタフェース169にできるだけ近づけてデータ伝送を行なうのが望ましい。
【0029】
本実施例では無線方式として上述の赤外線を用いているが、赤外線以外の無線方式としては、無線タグ、微弱無線、特定小電力無線、Blue Tooth(The Bluetooth SIG, Inc.の登録商標)、ZigBee(ZigBee Allianceの登録商標)を利用してもよい。あるいは、携帯電話機10を後述の無人店舗130に付属の16・18芯ケーブルに接続する有線方式としてもよい。有線方式としては、こうしたケーブルの他、USB(Universal Serial Bus)などの規格を用いてもよい。
【0030】
図8は図6に示す操作部92の機能ブロック図である。操作部92には各種の押しボタンが含まれている。電話機10に既存のボタンに図8に示す押しボタンの全部または一部を割り当てて既存の機能と兼用させてもよいし、図8に示す押しボタンはすべて電話機10に新規に設けてもよい。
【0031】
図8に示す押しボタンを押すことによって発信される各種操作信号94を、以下、説明する。モード切替ボタン102は、デジタルカメラ12のビデオスルーモードと閲覧モードとを切り替えるスイッチである。ビデオスルーモード時は、撮像されない画像信号がカメラ12から信号線78を介して表示制御部80に転送され、これは動画像としてディスプレイ16に表示される。一方、閲覧モード時には、既に撮像され記録メディア84に記録された画像ファイルが制御部90によって取り出され、静止画像信号88として表示制御部80に送られ、ディスプレイ16に静止画として表示される。すなわち既に撮像した画像を閲覧するモードである。
【0032】
ライン表示/OKボタン103は、ビデオスルーモード時にこれを押すことにより、ディスプレイ16に所定のラインを表示させるボタンである。言い換えれば、ライン表示/OKボタン103は、これから証明写真を撮影することを宣言するために用いられるボタンである。ライン表示/OKボタン103が押されると、制御部90にライン表示信号94が発信され、制御部90はこれに基づいて表示制御部80に、以下に説明する内容を表示させる。
【0033】
図1はビデオスルーモード時にライン表示/OKボタン103を押したときにディスプレイ16に表示される内容を示す図である。表示される内容は、従前から表示されていた撮影される画像110と、ボタン103を押して初めて表示されるライン112、114とである。図1では画像110には、被写体である人物の頭部111および胴部113が含まれている。ディスプレイ16に表示された2本の実質的に水平なライン112、114は、撮影される画像110のうち、1つ以上の領域を仮表示する領域表示手段として機能する。ここでいう「領域」とは、ライン112、114によって挟まれた領域116を意味する。
【0034】
また、図1に示すように、ディスプレイの上下端の領域に案内メッセージ118、120を表示してもよい。操作者はこれらの案内メッセージ118「頭の先と顎の先端にラインが合っていますか」に従って、ライン112、114が頭部111の頭の先と顎の先端の高さに一致しているかどうか、確認する。そして案内メッセージ120「ラインに合っていればシャッタを押し合っていなければラインを調節して下さい」に従い、ラインに合っている場合はシャッタレリーズボタン104を押し、後述の撮像動作を実行する。
【0035】
ラインに合っていない場合は、操作者はライン上下移動ボタン106またはライン間隔調節ボタン108を押してラインを調節する。ライン上下移動ボタン106は、これを押し続けることにより、ライン112、114が相互に対する間隔を保ったまま上方向または下方向に連続して移動させるボタンである。例えばライン112、114が上方向に移動してライン112がディスプレイ16の上端に達してもボタン106を押し続けると、ライン112、114は折り返して下方向に移動を開始する。そしてライン114がディスプレイ16の下端に達してもボタン106を押し続けると、同様に、ライン112、114は折り返して上方向に移動を開始する。このようにライン112、114を任意の高さに移動させることができ、頭部111のある高さに調節することができる。
【0036】
ライン間隔調節ボタン108は、これを押し続けることにより、ライン112、114の間隔を広狭変更するボタンである。ボタン108を押し続けるとライン112、114は互いに近づいてその間隔を狭め、やがて同じ高さになる。それでもボタン108を押し続けると、ライン112、114は今度は互いに離れてその間隔を広げる。ライン112、114のいずれか一方が先にディスプレイ16の上端または下端に到達してもボタン108を押し続けると、一方のラインは、他方が上端または下端に到達するまでそこに留まる。ライン112、114の両方がディスプレイ16の上端および下端に到達してもボタン108を押し続けると、今度は再びライン112、114は互いに近づいてその間隔を狭める。このようにライン112、114を任意の間隔に調節することができる。
【0037】
以上のようにボタン106、108を操作することにより、操作者は、最終的には、ライン112、114を頭部111の頭の先と顎の先端に一致させることが可能である。言い換えれば、ボタン106、108は、領域表示手段として機能するライン112、114が仮表示する領域116を変更する領域変更手段として機能する。
【0038】
なお、本実施例では上下移動ボタン106とライン間隔調節ボタン108とを用意したが、ライン112、114をそれぞれ個別に上下方向に移動させることができるボタンを用意してもよい。例えば2つのボタンを用意してそれぞれライン112、114に割り当ててよい。その場合、ライン112に割り当てられた一方のボタンを押し続けると、ライン112は上下いずれかの方向に移動し、ディスプレイ16の上端または下端に到達すると、折り返して反対方向に移動することとすればよい。ライン114も他方のボタンによって同様に操作可能とすればよい。
【0039】
さらに、ライン112を上に移動させるボタンと、同ライン112を下に移動させるボタンと、ライン114を上に移動させるボタンと、同ライン114を下に移動させるボタンと、合計4つのボタンを用意してもよい。
【0040】
なお、本実施例ではライン112、114という2本のラインを用いて領域表示手段としているが、ラインの数は2本以上としてもよい。これにより、頭部111だけでなく、他の領域も表示することが可能である。
【0041】
また、実質的に水平なライン112、114に代えて、実質的に長方形、円形または楕円形などの形状を有する閉曲線を用いてもよい。その場合、各ボタンは閉曲線を変形する機能と、閉曲線を実質的に上下左右方向に移動させる機能とを有することとすればよい。長方形は縦横の長さ、円形は半径の長さ、楕円形は長軸・短軸の長さをそれぞれ変更すれば、変形できる。これら閉曲線は回転可能としてもよい。また閉曲線は長方形等でなく、フリーハンドで自由に描くことができるようにしてもよい。これらの閉曲線を変形・移動させる機能を各ボタンに与え、適切なメッセージを表示すれば、操作者は所望の領域を指定できる。
【0042】
上述のようにボタンの数や機能、または領域表示手段の種類を変更することによって、図1に示すメッセージ118、120の内容、およびメッセージを表示させる位置は自由に変更してよい。携帯電話機10の操作者が分かりやすい案内メッセージを自由に表示させてよい。
【0043】
以上のようにライン112、114を調節する方法によれば、カメラ12で自己を撮影する際に、手の短い人であっても、自己の頭部111の上下端にライン112、114を配置することができる。またライン112、114を調節する方法に加え、被写体である人物が前後に動いてライン112、114の間の領域116に頭部111を位置させてもよいことは言うまでもない。
【0044】
最終的にライン112、114が頭部111の上下端に調節されると、シャッタレリーズボタン104が押されて撮像動作が実行されることとなる。シャッタレリーズボタン104は撮像を行なうためのボタンである。これを押すと、撮像信号94が制御部90に与えられ、制御部90はデジタルカメラ12に制御信号66を与え、カメラ12を撮像モードに切り換える。カメラ12は制御信号66に応じて撮像を実行する。具体的には、デジタルカメラ12のデジタル信号処理部76で処理されたデジタル画像信号は、ビデオスルーモード時にはビデオスルー信号78として表示制御部80に出力されていたところ、撮像モードに入ると、静止画像信号82として記録メディア84に出力される。記録メディア84では制御部90からの制御信号96を受けて、静止画像信号をデジタル画像ファイルとして記録する。ここまでの撮像動作が終了すると、デジタルカメラ12は自動的にビデオスルーモードに戻る。
【0045】
本発明の実施例の特徴は、シャッタレリーズボタン104が押される前にライン表示ボタン103が押されていた場合には、記録メディア84は、撮影された画像82および仮表示された領域116を、対応させて記録するという点である。元来、ライン112、114をディスプレイに16に表示させていたのは、制御部90であり、制御部90は仮表示されているライン112、114がどの高さにあるかを常に把握している。したがって、領域116は、撮像動作があった時に、ライン112、114によって指定された2つの高さ座標として、制御部90から信号線96を通して記録メディア84に送信される。なおライン112、114に代えて閉曲線が用いられている場合には、その形状および位置が送信され、記録メディア84に記録される。制御部90は静止画像信号82から画像ファイルを作成する際に、画像ファイルに一対一に関連させた座標ファイルとしてメディア84に記録する。あるいは、高さ座標は独立した座標ファイルとしてではなく、画像ファイルのヘッダ部分に記録してもよい。
【0046】
図9は本発明による写真撮影装置の実施例を構成するプリンタ170が設置されている無人店舗の外観図である。無人店舗130は街頭などの公共の場所に位置する無人の拠点として互いに距離をおいて複数設けてよい。無人店舗130にも写真撮影装置が設定されていて、従来から、証明写真の撮影は可能であった。しかし、本発明の実施例では、無人店舗130は専ら、無人店舗130に設置され携帯電話機10に付属のデジタルカメラ12で撮影された画像を証明写真としてプリントするプリンタ170を利用するための拠点として利用される。
【0047】
図10は図9に示す無人店舗130を実質的に鉛直方向に切断した断面図である。無人店舗130は全体的に直方体の筐体を有し、大きさは高さ1.8 m、幅1.3 m程度である。無人店舗130は幅75cm程度の客室132を含み、利用者が無人店舗130にて写真撮影を行なう場合は、利用者134は客室132に設けられた椅子136に座って撮影を行う。
【0048】
無人店舗130は客室132以外の部分が上段138、中段140、下段142に分かれていて、中段にはデジタルカメラ144およびコントローラ146が設置されている。コントローラ146はデジタルカメラ144の撮影を制御する役割を果たす。
【0049】
上段138には照明装置148、CRTディスプレイ150およびスピーカ162が配置されている。CRTディスプレイ150はコントローラ146からのビデオ信号出力線152に接続されていて、コントローラ146から出力される動画像および静止画像を表示可能である。ディスプレイ150の表示画面154は下方向に向けられていて、その表示内容は、上段138と中段140との間の中空な境界面156を通して、中段140のハーフミラー158に投影される。なおディスプレイ150では、画像は左右反転させて表示される。ハーフミラー158で反射された特に文字等の表示内容をガラス窓160を通して利用者134が正常に判読可能とするためである。
【0050】
照明装置148は撮影に十分な明るさを保つために客室132を照らす照明であり、スピーカ162は利用者134に対して操作指示を音声により伝える装置である。スピーカ162はコントローラ146からの音声信号線164に接続されている。
【0051】
下段142には、操作装置166と、メディアリーダ168と、赤外線インタフェース169と、プリンタ170とが設けられている。操作装置166はコントローラ146に信号線172によって接続されていて、利用者134の操作に基づく信号をコントローラ146に出力する装置である。操作装置166は複数の押しボタン174を有する。押しボタン174は、例えば、それぞれ「OK」「NG」を表す2個のボタンと、ディスプレイ150に表示された内容を選択するための上下左右への移動を表す4個の矢印ボタンとからなる計6個のボタンを含む。これらのボタンは例えば、圧電素子によって電気信号に変換され、コントローラ146に出力される。
【0052】
メディアリーダ168はコントローラ146に信号線176によって接続されていて、利用者134の持参した記録メディア84の挿入口178を有し、挿入された媒体の内容、すなわち画像ファイルおよび座標ファイルを読み出し可能である。記録メディア84は、既に述べたようにSDメモリカードなど各種のメディアとしてよいため、メディアリーダ168もこれらの記録メディアを読み込み可能なものとしてよい。メディアリーダ168によって読み込まれた画像ファイルおよび座標ファイルは、コントローラ146のワークメモリ198に記録される。
【0053】
赤外線インタフェース169は、図6に示す携帯電話機10側の赤外線インタフェース98からの赤外線を利用した無線通信によって、画像ファイルおよび座標ファイルを受信する無線通信手段である。赤外線インタフェース169で受信された画像ファイルおよび座標ファイルも、通信線171を通じて、コントローラ146のワークメモリ198に記録される。
【0054】
このような構成のため、携帯電話機10に付属のデジタルカメラ12は、撮影された画像および記録された領域116を、記録メディア84を介してプリンタ170へ渡すことができる。あるいは、撮影された画像および記録された領域116を、無線通信方式、例えば赤外線方式によってプリンタ170に渡すこともできる。プリンタ170はコントローラ146からの出力線180に接続されていて、メディアリーダ168あるいは赤外線インタフェース169によって読み込まれ、コントローラ146に転送された画像を証明写真としてプリント可能だからである。
【0055】
プリントの際、プリンタ170は、後述のCPU(Central Processing Unit )200の指示により、1枚の印画紙に、複数枚の写真を縦横に自由にレイアウトしてプリント可能である。プリントされた写真は、排出口182から排出される。プリンタ170は熱転写式、インクジェット式、レーザ式のいずれでもよい。
【0056】
図10では図示の便宜上、無人店舗130の上段138、中段140および下段142の内部を可視化して示しているが、実際は、メディアリーダ168の挿入口178、操作装置166の押しボタン174およびプリンタ170の排出口182以外は、壁によって隠されていて、利用者134からは見えない。また、下段142は、実際は、装置166、168、170の他、料金投入口や返金口などの機構も備えているが、これらは図示を省略している。
【0057】
図11は図10のデジタルカメラ144およびコントローラ146の機能ブロック図である。デジタルカメラ144の構成は、ここでは詳述しない。撮影自体は無人店舗130にあるカメラ144ではなく、携帯電話機10に付属のデジタルカメラ12によって行なわれるからである。
【0058】
CPU200は、ワークメモリ198およびD/A(Digital/Analogue)コンバータ204に接続され、これらのユニットを制御する。CPU200は、デジタル化されワークメモリ198に記録されたデジタル画像信号を入力端子199から取り込み、様々な画像処理を行って出力端子201から出力し、ワークメモリ198に再格納することが可能である。
【0059】
CPU200は、デジタル静止画像を出力端子202から出力し、D/Aコンバータ204によりD/A変換を行ってビデオ出力部192に送ることができる。このとき、ビデオ出力部192を制御し、ビデオスルーされているアナログ動画像信号190に代えて、アナログ化された静止画像信号206を端子194から出力させることができる。これにより、撮影された静止画像を利用者に示すことができる。また、アナログ静止画像信号206および動画像信号190はカラーおよび白黒のいずれの形式でも出力することができる。
【0060】
CPU200は、撮影画像を自由にレイアウトしてCRT150に表示させることができる。また、画像の出力とともに、ワークメモリ198に予め用意された複数の静止画像をコマ送りに表示して簡単なアニメーションをCRT150に表示させることもできる。さらに、ビデオ出力部192を介した自由なグラフィック出力が可能であり、利用者134に対するメッセージをCRT150に表示させることができる。
【0061】
CPU200はスピーカ162にも接続されている。CPU200は静止画像信号202を出力すると同時に、予め用意された音声信号164をスピーカ162へ出力し、静止画像信号202に適合した操作指示を利用者134に対して音声で指示可能である。
【0062】
CPU200はプリンタ170および操作装置166にも接続されている。メディアリーダ168からワークメモリ198を介してCPU200に転送された静止画像は、プリント命令とともに出力線180を介してプリンタ170へ出力することにより、証明写真としてプリント可能である。また、CPU200は操作装置166からの操作命令172を受信し、利用者134の操作に従った処理を行う。
【0063】
CPU200はさらに、ROM(Read Only Memory)210に信号線211、213によって接続されている。ROM210は、不揮発性の記録装置であり、不揮発性である限り、磁気記憶方式または光記憶方式のいずれを用いてもよい。ROM210は複数の画像処理プログラム212、214と、証明写真の要求仕様216とを記録する。要求仕様216は、通常、ビザ用、パスポート用などの異なるものが複数記録されていて、その一例は図12に示す要求仕様である。図12に示すように、要求仕様216は、少なくとも、プリントすべき写真のサイズおよび当該写真における頭部の大きさおよび位置に関する情報を含む。
【0064】
CPU200は、信号線211を通してROM210にアクセスし、プログラム212、214と利用者が所望する写真の要求仕様216とを、信号線213を通して適宜読み込み、ワークメモリ198から高さ座標とともに取り込んだデジタル静止画像信号199に対して、要求仕様216に適合した写真を作成するための画像処理を行う。以下、各画像処理プログラム212、214の機能を説明する。
【0065】
トリミングプログラム212は、利用者の頭部111が位置する、2つの高さ座標の間の領域116を中央に含むトリミング画像220を、デジタル静止画像全体222から切り出す、すなわちトリミングするプログラムである。検出された利用者134の頭部111は頭頂部および顎部の座標により、その長さを算出可能である。CPU200は、トリミングプログラム212とともに読み込んだ要求仕様216の写真と相似形になるように、デジタル静止画像をトリミングする。そしてリサイズプログラム214は、トリミングされた画像を、要求仕様216が含む証明写真全体のサイズとなるよう、任意の倍率で変倍するプログラムである。
【0066】
図13はトリミングされた画像を示す。上述のように、トリミング画像220は、2つの高さ座標の間の領域に存在する頭部111を基準として、図12の要求仕様通りの写真と相似形になる。なお本実施例の方法に限られず、トリミング方法は任意に設定可能である。
【0067】
このようにトリミング・リサイズされた画像がCPU200からプリンタ170へ出力される。したがってプリンタ170は、撮影された画像のうち、2つの高さ座標の間の領域116を、証明写真の要求仕様に適合するよう、印画紙230などの印刷媒体の所定の範囲にプリントすることができる。2つ以上の高さ座標がある場合は、任意の2つの高さ座標の間の領域をそれぞれ印刷媒体の所定の範囲にプリントすることもできる。また、ラインでなく閉曲線によって領域が表示される場合は、その閉曲線によって囲まれる領域を印刷媒体の所定の範囲にプリントすることもできる。図14は印画紙230にレイアウトされてプリントされた証明写真を示す図である。なお、本発明は証明写真のプリントを目的としたものであるが、いわゆるプリクラのように、粘着性のあるシール紙にプリントしてもよい。
【0068】
図13に示したトリミング画像220は、領域116によって指定された頭部111を基準として、証明写真の使用に合わせて頭部111以外の上半身も含めて切り出したものである。しかし証明写真を作成するという目的にとらわれなければ、指定された領域だけをデジタル静止画像全体222から切り出して印刷媒体の所定の範囲にプリントしてもよい。特に、閉曲線を用いて領域を指定する場合は、当該領域だけを画像222から切り出して印刷媒体の所定の範囲にプリントしてもよい。
【0069】
図15は閉曲線として楕円形を用いて領域を指定した場合のトリミング画像を示す。自由なトリミングを行なうための長方形等の形状やその変形・移動機能は、あらかじめトリミングプログラム212に組み込んでおけばよい。同図のトリミング画像240は証明写真の要求仕様に従ったものではなく、操作者が自由に変形・移動させた楕円形によって仮表示した領域242を切り出すものである。図16は図15におけるトリミング画像を、印画紙の大きさ等に応じてリサイズプログラム214によってリサイズして印画紙250の所定の範囲にプリントしたものである。このように、本実施例によれば、画像から自由に領域を切り出して印刷媒体の所定の範囲にプリント可能である。
【0070】
以上のような構成を有する本発明による写真撮影装置の実施例の動作を、以下、説明する。本文の動作説明においては図2に示す携帯電話機10を用いるが、図3または図5に示す電話機20または40も、全く同様に動作する。
【0071】
まず利用者は携帯電話機10の電源をオンにし、デフォルトのビデオスルーモードとする。利用者はライン表示/OKボタン103を押し、ディスプレイ16に図1に示すような所定のライン112、114を表示させる。次に利用者はボタン106、108を操作し、ライン112、114を頭部111の頭の先と顎の先端に一致させる。一致させたら利用者はシャッタレリーズボタン104を押し、撮像動作を実行する。撮像モードに入ると、静止画像信号82として記録メディア84に出力される。このとき、記録メディア84は、撮影された画像82および仮表示された領域116を、対応させて記録する。すなわち、ライン112、114によって指定された2つの高さ座標は、画像ファイルに一対一に関連させた座標ファイルとしてメディア84に記録される。あるいは、高さ座標は独立した座標ファイルとしてではなく、画像ファイルのヘッダ部分に記録してもよい。
【0072】
撮影が終わると、利用者は街頭の無人店舗130へ赴き、証明写真のプリントを行なう。図17は無人店舗130における利用者の操作フローチャートである。利用者134はステップS300に示すように客室132に入室する。表示画面154には、図示しないものの、証明写真をこの場で撮影するか、あるいは既に撮影された画像を証明写真としてこの場でプリントするか、いずれかを選択させるメッセージが表示されている。利用者134はハーフミラー158を介してこのメッセージを見、ステップS302に示すように、所定の押しボタン174を押して後者の「プリント」を選択する。利用者134は続いて表示画面154の料金投入を促すメッセージに従い、ステップS304に示すように料金を投入する。
【0073】
すると表示画面154にはデータ送信を促すメッセージが表示される。例えば「記録メディアを挿入するか、携帯電話機を所定の場所に近づけてください」などのメッセージを表示させればよい。利用者134は記録メディア84をメディアリーダ168の挿入口178に挿入するか、あるいは携帯電話機10の赤外線インタフェース98を無人店舗130の赤外線インタフェース169に近づけ、ステップS306に示すデータ送信を行なう。
【0074】
無人店舗130のメディアリーダ168または赤外線インタフェース169から読み込まれた画像ファイルおよび座標ファイルは、コントローラ146に送られ、表示画面154に表示される。これは図1に示すのと同様に、顔画像にライン112、114を加えて表示すればよい。利用者134はこの顔画像を確認し、プリントしてよいか否かを判断する。プリントするのが望ましくなければキャンセルすればよい。プリントしてよいと判断すれば、ステップS308に示すように、画像を確認した旨の操作を押しボタン174によって行なう。
【0075】
これにより、ステップS310に示すように、コントローラ146からプリント命令180を受けたプリンタ170は印画紙230に証明写真をプリントする。
【0076】
以上、証明写真をプリントする動作を説明したが、証明写真にとらわれず、撮影した画像から自由に領域を切り出して印画紙にプリントする場合の動作も、基本的に同様である。
【0077】
【発明の効果】
このように本発明によれば、携帯電話機に付属のデジタルカメラのような、携帯型撮影手段によって撮影した画像ファイルから、証明写真の要求仕様に適合する写真をプリントすることができる。また、頭部の位置を指定する際は、実質的に水平なラインを上下させるため、手の短い人にも適切に頭部を指定することができる。さらに、プリントする手段として街頭の無人店舗を利用しているため、24時間、所望の時刻にプリントすることができる。
【0078】
本発明によれば、証明写真に限らず、携帯型撮影手段によって撮影した画像ファイルから、自由に領域を切り出して印刷媒体の所望の範囲にプリントすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を構成する携帯電話機に付属のデジタルカメラで撮影される顔画像のうち、頭部を指定するラインをディスプレイに表示させた図である。
【図2】本発明の実施例を構成する携帯電話機の第1の例を示す外観図である。
【図3】本発明の実施例を構成する携帯電話機の第2の例を示す外観図である。
【図4】図3に示す携帯電話機の上部筐体を傾かせた状態にした斜視図である。
【図5】本発明の実施例を構成する携帯電話機の第3の例を示す外観図である。
【図6】図2ないし図5に示した携帯電話機に共通のブロック図である。
【図7】図6に示すデジタルカメラの詳細なブロック図である。
【図8】図6に示す操作部の機能ブロック図である。
【図9】本発明の実施例を構成するプリンタが設置されている無人店舗の外観図である。
【図10】図9に示す無人店舗を実質的に鉛直方向に切断した断面図である。
【図11】図10に示すデジタルカメラおよびコントローラの機能ブロック図である。
【図12】証明写真の要求仕様の一例を示す図である。
【図13】図11に示すトリミングプログラムによってトリミングされた画像を示す図である。
【図14】図10に示すプリンタにより印画紙にプリントされた証明写真を示す図である。
【図15】閉曲線を用いて領域を指定した場合のトリミングされた画像を示す図である。
【図16】図15に示すトリミング画像を印画紙にプリントした図である。
【図17】図9に示す無人店舗における利用者の操作フローチャートである。
【符号の説明】
10、20、40 携帯電話機
12、24、36 デジタルカメラ
16、26 ディスプレイ
48 サブディスプレイ
84 記録メディア
98 赤外線インタフェース
112、114 ライン

Claims (10)

  1. デジタルカメラおよび該デジタルカメラで撮影される画像を表示するディスプレイを有する携帯型撮影手段と、該デジタルカメラで撮影された画像をプリントするプリンタとで構成される写真撮影装置において、
    前記携帯型撮影手段は、前記ディスプレイに表示された撮影される画像の1つ以上の領域を仮表示する領域表示手段と、該領域表示手段が仮表示する領域を変更する領域変更手段と、撮影された画像および前記仮表示された領域を対応させて記録する記録手段とを有し、
    前記プリンタは前記記録された領域を印刷媒体の所定の範囲にプリントすることを特徴とする写真撮影装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、
    前記領域表示手段は、2本以上の実質的に水平なラインを含み、
    前記領域変更手段は、該ラインを実質的に上下方向に移動させる機能を有し、
    前記記録手段は、該ラインによって指定された2つ以上の高さ座標を記録し、
    前記プリンタは前記撮影された画像のうち前記2つ以上の高さ座標のうち任意の2つの高さ座標の間の領域を印刷媒体の所定の範囲にプリントすることを特徴とする写真撮影装置。
  3. 請求項1に記載の装置において、
    前記領域表示手段は閉曲線を含み、
    前記領域変更手段は、該閉曲線を変形する機能と、該閉曲線を実質的に上下左右方向に移動させる機能とを有し、
    前記記録手段は、該閉曲線の形状および位置を記録し、
    前記プリンタは前記撮影された画像のうち前記閉曲線によって囲まれる領域を印刷媒体の所定の範囲にプリントすることを特徴とする写真撮影装置。
  4. 請求項3に記載の装置において、前記閉曲線は実質的に長方形、円形または楕円形であることを特徴とする写真撮影装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の装置において、前記ディスプレイは、前記携帯型撮影手段を把持する人物の顔を前記デジタルカメラで撮影する時に該人物が該人物自身の顔画像を確認できる方向に画像を表示することを特徴とする写真撮影装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の装置において、前記ディスプレイは、前記携帯型撮影手段を把持する人物が他の人物の顔を前記デジタルカメラで撮影する時に該把持する人物が該他の人物の顔画像を確認できる方向に画像を表示することを特徴とする写真撮影装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の装置において、前記記録手段は、前記携帯型撮影手段に着脱可能な記録メディアであり、前記撮影された画像および前記記録された領域は、該記録メディアを介して前記プリンタに渡されることを特徴とする写真撮影装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の装置において、前記携帯型撮影手段およびプリンタは、それぞれ無線通信手段を有し、前記撮影された画像および前記記録された領域は、該無線通信手段による無線通信方式によって前記プリンタに渡されることを特徴とする写真撮影装置。
  9. 請求項8に記載の装置において、前記無線通信方式は、赤外線方式であることを特徴とする写真撮影装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の装置において、前記プリンタは、公共の場所に位置する無人の拠点に設置されていることを特徴とする写真撮影装置。
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