JP2005030183A - ピッキングガードシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】通常のシリンダ錠に簡単な改良を加えることにより、ピッキング防止装置を提供すること。
【解決手段】本発明はシリンダー内部の鍵溝に可動キー2を取りつけることでピッキングを難しくし、不正解錠までの時間を延ばすことができる。
その上マイクロスイッチ6を利用することで、合鍵を使用した正常解錠とピッキングによる不正解錠を区別し、不正に開錠される前に通報することを可能にする装置である。
【選択図】図2
Description
本発明は、一般的なピッキングを防止し、警報信号発生手段を備えたシリンダ錠に関する。
通常シリンダ錠と称されるディスクタンブラー錠、レバータンブラー(ロータリーディスクタンブラー)錠、ピンタンブラー錠、マグネットピンタンブラー錠等、種々の型式のものがある。
これらのシリンダ錠は各々の作動原理や構造は従来周知であるから、ここでは詳細な説明はしない。
従来の警報装置は一般的にドアが開くことにより作動する。
上記した従来のシリンダ錠は、図7に示すように内筒の軸線に沿って列設されたタンブラー群で構成された鍵溝に合鍵11を挿入し、シアーライン8を揃えることにより解錠する方式である。
この方式のシリンダ錠は鍵穴からピッキング工具を差込みタンブラー群を操作し、シアーラインを揃えることで不正解錠が容易に行われてしまう。
この方式のシリンダ錠は鍵穴からピッキング工具を差込みタンブラー群を操作し、シアーラインを揃えることで不正解錠が容易に行われてしまう。
一般的な警報装置はドアが開いたこと検知して警報を発する為、警報が発せられた時点で、室内に侵入されている可能性が高い。
そのため、警報が鳴ってから現場に急行しても、到着前に犯行が完了してしまう確立が高い。
そのため、警報が鳴ってから現場に急行しても、到着前に犯行が完了してしまう確立が高い。
本発明は、上記状況を鑑みてなされたもので、その第1の目的は不正解錠の防止またはピッキングの作業時間を延ばすこと、第2の目的は不正解錠前の警報信号を発する防犯装置を提供することにある。
以上の課題を解決するための手段を実施の形態に対応する図面を参照して説明する。請求項1の発明は、シリンダー内部に可動キー2を設ける。
可動キー2はガイドピン1等を軸に鍵溝内を前後にスライドが可能である。図2に示すように合鍵5を挿入することで正規の解錠位置までスライドし、すべてのシアーライン8が揃うことで解錠することができる。
図1に示すような合い鍵未挿入時において、可動キー2はシリンダー奥からスプリング3等によって手前に押し出されたり、もしくはシリンダー手前からスプリング等によって手前に引き戻された状態にすることによりシアーライン8が揃わず施錠状態となる。
可動キー2は正規の解錠位置よりも奥に移動できるようにすることで、単に押し込んだだけでは解錠できず、合鍵を用いないと正規の位置で固定できないようにする。
また、鍵溝内に可動キー2があるために奥のタンブラーを直接ピッキング工具等で操作することができないことを特徴とするシリンダ錠である。
また、請求項2の発明は、図6に示すように可動キー2がピッキング工具等によって解錠位置より奥に押し込まれることで、シリンダー内後部に設置したマイクロスイッチ6が作動し、不正解錠を通知する防犯装置である。
以上の課題を解決するための手段を実施の形態に対応する図面を参照して説明する。請求項1の発明は、シリンダー内部に可動キー2を設ける。
可動キー2はガイドピン1等を軸に鍵溝内を前後にスライドが可能である。図2に示すように合鍵5を挿入することで正規の解錠位置までスライドし、すべてのシアーライン8が揃うことで解錠することができる。
図1に示すような合い鍵未挿入時において、可動キー2はシリンダー奥からスプリング3等によって手前に押し出されたり、もしくはシリンダー手前からスプリング等によって手前に引き戻された状態にすることによりシアーライン8が揃わず施錠状態となる。
可動キー2は正規の解錠位置よりも奥に移動できるようにすることで、単に押し込んだだけでは解錠できず、合鍵を用いないと正規の位置で固定できないようにする。
また、鍵溝内に可動キー2があるために奥のタンブラーを直接ピッキング工具等で操作することができないことを特徴とするシリンダ錠である。
また、請求項2の発明は、図6に示すように可動キー2がピッキング工具等によって解錠位置より奥に押し込まれることで、シリンダー内後部に設置したマイクロスイッチ6が作動し、不正解錠を通知する防犯装置である。
以下、図面を参照して考案の効果について説明する。
図1に示すように、シリンダー内部に取り付けられた可動キー2は、シリンダー奥からスプリング3等で常に押されタ状態、もしくはシリンダー手前からスプリング等により引き戻された状態にあり、可動キー2を適正解錠位置で固定しておくのは困難である。
また、可動キー2を押し込むための工具が必要になり、この工具は常に鍵溝内に差し込んでおく必要がある。
可動キー2を押し込んでおく工具により鍵溝は2分割され、作業範囲が狭くなり、ピッキングを困難にする。
図1に示すように、シリンダー内部に取り付けられた可動キー2は、シリンダー奥からスプリング3等で常に押されタ状態、もしくはシリンダー手前からスプリング等により引き戻された状態にあり、可動キー2を適正解錠位置で固定しておくのは困難である。
また、可動キー2を押し込むための工具が必要になり、この工具は常に鍵溝内に差し込んでおく必要がある。
可動キー2を押し込んでおく工具により鍵溝は2分割され、作業範囲が狭くなり、ピッキングを困難にする。
可動キー2とシリンダー後部の間に隙間があるため、可動キーは適正な位置よりも奥に移動することができる。さらに鍵孔からは切り欠きA9、切り欠きB10は見えない為、可動キー2の適正位置を確認することができない。これによりピッキングの場合、可動キー2を適正位置で固定することは困難となる。
鍵溝内に可動キー2があるために奥のディスクタンブラー4を直接ピッキング工具等で操作することができない。
可動キー2の長さ、切り欠きのパターンをシリンダーごとに変えることにより可動キー2の適正解錠位置もシリンダーごとに設定できる。これにより防犯性を高めることができる。
シリンダー内部に可動キー2を設置することにより、ピッキングの作業時間を延ばすことができる為、防犯効果を高めることができる。
以上の装置は従来のシリンダーを改良することで組み込むことが可能である為、従来の設備で十分製造可能である。その為、設備投資に負担がかからず経費の面からも有利である。
鍵穴からは可動キー2の適正解錠位置がわからないため、ピッキング犯はどこまで可動キー2を押し込めばマイクロスイッチ6が作動するか予想することができない。
可動キー2とマイクロスイッチ6を利用したシステムでは、ピッキング作業中に警報を発信することができる。これを利用して、現場に警報を鳴らす装置を設置すれば、ピッキング中に警報を鳴らすことができる為、不正解除前に犯人が断念する可能性や、目撃される可能性を高めることができる。
また、現場に警報を鳴らす装置を設置せず、警備センター等の監視者に遠隔通知する装置と組み合わせれば、通報に気づかずに不正解錠作業を続行しているピッキング犯を捕まえる可能性が高くなる。
また正規の合鍵ではマイクロスイッチ6が作動する位置まで可動キー2を押し込む事はないので正常解錠と不正解錠の識別ができ誤報を防ぐことができる。
ここでは種々のシリンダー錠の中から、ディスクタンブラー錠を基に本発明を組み込んだシリンダー錠を例にとって説明する。可動キー2の設置方法は鍵の種類や目的によって変わるが、ここではガイドピンを軸に前後にスライドする方法で説明する。
以下、図面を参照してこの発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1において、シリンダー内部に可動キー2を設置する。可動キー2はガイドピン1等を軸に鍵溝内を前後に移動できるようにする。また、可動キー2はシリンダー奥からスプリング等3によって鍵孔方向に押し出されている状態にする。もしくはシリンダー手前からスプリング等により引き戻された状態にする。
図1において、シリンダー内部に可動キー2を設置する。可動キー2はガイドピン1等を軸に鍵溝内を前後に移動できるようにする。また、可動キー2はシリンダー奥からスプリング等3によって鍵孔方向に押し出されている状態にする。もしくはシリンダー手前からスプリング等により引き戻された状態にする。
可動キー2の上または下に切り欠きA9、切り欠きB10を設け、図2に示すように合鍵5で適正な位置まで可動キーを押し込まないとシアーラインが揃わず解錠できないようにする。その時の可動キー2とシリンダー後部の間に隙間を設ける。図3に示すように可動キー2は、適正な位置よりも奥に移動することができる。
図4に示すように合鍵5以外の工具で可動キーを適正位置に固定しても、奥より3番目と4番目のディスクタンブラー4が下りてしまう。この状態でシアーラインを揃えるには、工具でディスクタンブラーを上げる作業が必要になるので可動キーを適正位置よりも奥に押し込む可能性が高くなる。
図5において、鍵溝の最奥の部分つまりガイドピン1の付け根にマイクロスイッチ6を設置する。正規の合鍵5を差し込んだ場合、可動キー2はこのマイクロスイッチ6に触れる手前で止まるように合鍵5と可動キー2の長さを設定する。図6のように、ピッキング工具等による不正解錠を行おうと、可動キー2を奥まで押し込むとマイクロスイッチ6が作動し警報信号を発する。
請求項1の発明は、従来のディスクタンブラー、ピンタンブラー、マグネットタンブラー等のあらゆるシリンダー錠に組み込むことが可能である。したがって住宅の扉や自動車のドアロック等の従来のシリンダー錠が利用されている分野に利用できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明に請求項2を加えることで、ピッキングが完了する前に不正開錠を検知できるため、警報装置と連動させることや警備会社等の警備システムと組み合わせて利用することができる。
1ガイドピン
2可動キー
3スプリング
4ディスクタンブラー
5合鍵
6マイクロスイッチ
7留め金具
8シアーライン
9切り欠きA
10切り欠きB
11通常の合鍵
2可動キー
3スプリング
4ディスクタンブラー
5合鍵
6マイクロスイッチ
7留め金具
8シアーライン
9切り欠きA
10切り欠きB
11通常の合鍵
Claims (2)
- シリンダー内部に可動キーを設ける。
可動キーはガイドピン等を軸に鍵溝内を前後にスライドが可能である。合い鍵を挿入することで正規の解錠位置までスライドし、すべてのシアーラインが揃うことで解錠することができる。
合い鍵未挿入時、可動キーはシリンダー奥からスプリング等によって手前に押し出されたり、もしくはシリンダー手前からスプリング等によって手前に引き戻された状態にすることによりシアーラインが揃わず施錠状態となる。
可動キーは正規の解錠位置よりも奥に移動できるようにすることで、単に押し込んだだけでは解錠できず、合鍵を用いないと正規の位置で固定できないようにする。
また、鍵溝内に可動キーがあるために奥のタンブラーを直接ピッキング工具等で操作することができないことを特徴とするシリンダ錠。
また、本発明はあらゆる種類のシリンダー錠に対応することができることを特徴とする - 上記した請求項1の可動キーがピッキング工具等によって解錠位置より奥に押し込まれることで、シリンダー後部に設置したマイクロスイッチが作動し、不正解錠を通知する防犯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003293614A JP2005030183A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | ピッキングガードシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003293614A JP2005030183A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | ピッキングガードシステム |
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JP2005030183A true JP2005030183A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34213423
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JP2003293614A Pending JP2005030183A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | ピッキングガードシステム |
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JP (1) | JP2005030183A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009293206A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Daiwa Rotsukusu:Kk | シリンダー錠 |
CN104563653A (zh) * | 2013-10-15 | 2015-04-29 | 广东金点原子制锁有限公司 | 一种锁芯防盗装置 |
-
2003
- 2003-07-11 JP JP2003293614A patent/JP2005030183A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009293206A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Daiwa Rotsukusu:Kk | シリンダー錠 |
JP4644728B2 (ja) * | 2008-06-03 | 2011-03-02 | 株式会社ダイワロックス | シリンダー錠 |
CN104563653A (zh) * | 2013-10-15 | 2015-04-29 | 广东金点原子制锁有限公司 | 一种锁芯防盗装置 |
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