JP2005029501A - モノクローナル抗体、ハイブリドーマ、腸管毒素の検査方法及びその除去方法 - Google Patents

モノクローナル抗体、ハイブリドーマ、腸管毒素の検査方法及びその除去方法 Download PDF

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Hiroyoshi Kawamoto
尋義 川本
Erina Kamiyama
恵理奈 神山
Takeshi Kuzuguchi
剛 葛口
Toru Oyama
徹 大山
Toshihiro Watabe
俊弘 渡部
Yuichi Kouguchi
裕一 孝口
Soichi Genban
宗一 玄番
Yoshitake Terano
由剛 寺野
Takanori Sasaki
孝則 佐々木
Yukihiro Akao
幸博 赤尾
Tadayoshi Shibata
忠良 柴田
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Abstract

【課題】黄色ブドウ球菌腸管毒素に結合するモノクローナル抗体及び該モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ、検出感度を高めつつ腸管毒素の検査を迅速かつ正確に行うことが容易な腸管毒素の検査方法並びに腸管毒素を除去することが容易な腸管毒素の除去方法を提供する。
【解決手段】モノクローナル抗体及びハイブリドーマは、黄色ブドウ球菌が産生する腸管毒素蛋白質又は黄色ブドウ球菌の腸管毒素遺伝子を導入した形質転換体が産生する腸管毒素リコンビナント蛋白質を抗原として作製される。腸管毒素の検査方法は、前記モノクローナル抗体を用いたイムノアッセイ、好ましくはサンドイッチELISAにより腸管毒素を含む可能性のある検査試料を検査するものである。腸管毒素の除去方法は、前記モノクローナル抗体が固定化された固定化担体を用いて腸管毒素を除去するものである。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、食中毒の原因物質である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が産生する腸管毒素(エンテロトキシン)に対するモノクローナル抗体、該モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ、前記腸管毒素を検査する方法及び除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、黄色ブドウ球菌及びエンテロトキシンの検出法としては、非特許文献1に開示されているような方法が知られている。即ち、黄色ブドウ球菌エンテロトキシンによる中毒は食品内毒素型中毒であり、摂取から発症までの潜伏時間が約3時間と、他の細菌性中毒よりも短いという特徴をもつ。
【0003】
黄色ブドウ球菌の検出方法としては、選択培地のマンニット食塩培地に生育し、該培地を黄変するものであって、コアグラーゼを産生するグラム陽性球菌を確認することに行われ、検出までの所要時間は1〜2日である。検出された菌がエンテロトキシンを産生するか否かは、毒素遺伝子をPCR法により検出することで行われる。しかし、前記PCR法では検出菌が毒素遺伝子を保有しているかの知見は得られるが、原因菌が食品内で毒素を産生したことの証明にはならないため、食中毒の診断としては間接的なデータにとどまる。さらに、最近起こった食中毒事件では、原因が疑われる食材からは黄色ブドウ球菌は検出されずエンテロトキシンのみが存在したという、世界的にも報告が少ない特殊な例が見られた。
エンテロトキシンは熱に安定なことから、製造での熱殺菌工程を潜り抜け、耐酸性があるために胃酸にも安定で、原因菌の殺菌による死滅とは無関係に中毒を発症させる。
【0004】
一方、エンテロトキシンの検出法には、免疫学的検出法、ゲル内沈降反応、生物学的検出法等があるが、広く用いられているのは免疫学的検出法の逆受身ラテックス凝集反応(Reversed Passive Latex Agglutination;RPLA)であり、検出感度も1ng/ml以下と高い。前述の食中毒事件では、原因食材と考えられた食材中のエンテロトキシンの濃度が低く、そのままの状態では検出が不可能であった。これに対して大阪府立公衆衛生研究所では、前記食材中の濃縮法を開発して検出感度を20倍程度高めることに成功している。
【0005】
【非特許文献1】
坂本 道子、“病原微生物や微生物トキシンの検出の現状 2.黄色ブドウ球菌の検出法”、[online]、(株)メルシャンクリンテック、[平成15年5月27日検索]、インターネット<URL:http://www.m−cleantec.com/gijyutusiryou3.htm>
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のエンテロトキシンの検出法では、前記食中毒事件発生当時のような予測不可能な事態を考慮に入れた場合には、検出感度がまだまだ十分であるとは言えない。さらには、現在最も有用性が高く検出感度に優れているとされるRPLAでさえ、免疫血清(ポリクローナル抗体)を用いた検出法であることから擬陽性(false positive)や擬陰性(false negative)の問題が常に大きなウェイトを占めつつつきまとっている。このため、これら予測不可能な事態にできる限り備えつつ、食中毒拡大の進行に対する時間的な競争に打ち克つことができる新技術の開発が社会的に大きく渇望されている。
【0007】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、黄色ブドウ球菌腸管毒素に対して結合することができるモノクローナル抗体、及び該モノクローナル抗体を容易に提供することができるハイブリドーマを提供することにある。別の目的とするところは、検出感度を高めつつ黄色ブドウ球菌腸管毒素の検査を迅速かつ正確に行うことが容易な腸管毒素の検査方法、及び黄色ブドウ球菌腸管毒素を除去することが容易な腸管毒素の除去方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のモノクローナル抗体は、黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するものである。
【0009】
請求項2に記載の発明のハイブリドーマは、黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するモノクローナル抗体を産生するものである。
請求項3に記載の発明の腸管毒素の検査方法は、黄色ブドウ球菌の腸管毒素を検査する方法であって、黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するモノクローナル抗体を用いたイムノアッセイにより、前記腸管毒素を含む可能性のある検査試料を検査することを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載の発明の腸管毒素の検査方法は、請求項3に記載の発明において、前記イムノアッセイは、同じ毒素型の腸管毒素蛋白質の異なるエピトープと結合する2種類のモノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISAであることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に記載の発明の腸管毒素の除去方法は、黄色ブドウ球菌の腸管毒素を除去する方法であって、黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するモノクローナル抗体が固定化された固定化担体を用いて腸管毒素を除去することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施形態を詳細に説明する。
黄色ブドウ球菌腸管毒素(Staphylococcus enterotoxin;SE)は、黄色ブドウ球菌の菌体外に産出される分子量3万弱の単純蛋白質である。このSEは、100℃で30分の加熱処理及び胃酸等のプロテアーゼ消化によっても毒性を失わない性質を有しているうえ、スーパー抗原としても機能する。このSEは、抗原性の違いによりA,B,C,D,E,G,H,I,J,K,L等の様々な毒素型に分類されている。
【0013】
実施形態のモノクローナル抗体としての腸管毒素特異モノクローナル抗体(SE−MAb)は、SEに対して反応するものであり、好ましくは該SEに対して特異的に結合するものである。このモノクローナル抗体は、食品検査や食中毒の検査等におけるSEの検出、毒素型の判別、SE濃度の定量等に利用される。前記特異的に結合するとは、エンザイム・イムノアッセイ等のイムノアッセイにより特異的な抗原抗体反応が検出可能であることを意味する。さらに、このモノクローナル抗体としては、SEの検出感度等を容易に高めるために、作製時に用いた抗原そのものに対する交差反応性を100%としたとき、その抗原以外(特にSE以外のもの)に対する交差反応性が好ましくは5%未満、より好ましくは1%未満、さらに好ましくは0.5%未満であるとよい。
【0014】
このモノクローナル抗体は、黄色ブドウ球菌が産生する天然のSE蛋白質(SE)又は黄色ブドウ球菌の腸管毒素遺伝子を導入した形質転換体が産生するSEリコンビナント蛋白質(rSE)を抗原として常法に従って作製される。即ち、このモノクローナル抗体は、まず、前記抗原を免疫動物に免疫した後、該免疫動物から抗体産生細胞を採取して不死化細胞と融合させてハイブリドーマ(不死化雑種細胞株)を作出する。続いて、前記抗原を用いてSE−MAb産生ハイブリドーマをスクリーニングし、得られたハイブリドーマ(クローン)をインビトロ又はインビボで培養することによって得られる。なお、前記ハイブリドーマのスクリーニングにおいて、SE以外の公知の抗原性物質(アルブミン、グロブリン、カゼインのような飲食品に含まれる蛋白質等)に対して反応するハイブリドーマ(クローン)を除去するための負のスクリーニングを行うのが好ましい。このとき、SEの検査において擬陽性や擬陰性を減らすことが極めて容易となる。
【0015】
このモノクローナル抗体は、用いられる抗原の種類(毒素型)によって、抗SEA特異モノクローナル抗体(SEA−MAb)、抗SEB特異モノクローナル抗体(SEB−MAb)、抗SEC特異モノクローナル抗体(SEC−MAb)、抗SED特異モノクローナル抗体、抗SEE特異モノクローナル抗体、抗SEG特異モノクローナル抗体、抗SEH特異モノクローナル抗体(SEH−MAb)、抗SEI特異モノクローナル抗体、抗SEJ特異モノクローナル抗体、抗SEK特異モノクローナル抗体、抗SEL特異モノクローナル抗体等の毒素型別に分類される。さらに、これらモノクローナル抗体は、抗原としての各SEが複数のエピトープを有していることから、同一毒素型内であっても異なるエピトープを認識するものが複数種類存在し得る。
【0016】
実施形態の腸管毒素の検査方法は、前記SE−MAbを用いたイムノアッセイにより、SEを含む可能性のある検査試料を検査するものであり、該検査試料からのSEの検出、毒素型の判別及びSE濃度の定量から選ばれる少なくとも1種を目的とする。前記検査試料としては、例えば、食中毒の原因菌や原因毒素の混入が疑われる食品(Food)や飲料品、食中毒患者から採取した吐物(Vomit)や便(Feces)、或いはそれらを拭き取ったもの(Wipe)等が挙げられる。また、この検査方法を飲食品の品質検査に使用するように設計してもよい。前記イムノアッセイとしては、SEの検出感度を高めるのが容易であることから、好ましくはエンザイム・イムノアッセイ、特に好ましくはサンドイッチELISA(sandwich enzyme−linked immunosorbent assay)が用いられる。
【0017】
この検査方法に適したサンドイッチELISAとしては、第1抗体と標識化第2抗体との間に抗原(SE)を挟み込む様式で行われる方法が採用される。この方法では、まず、ELISAプレート等のマイクロプレートのウェル(担体)に第1抗体を固定化(吸着)させる。次に、前記ウェル内に検査試料を加え、該試料中のSEと前記ウェルに固定化された第1抗体との間で抗原抗体反応を行わせ、前記SEをウェルに結合(吸着)させる(第1抗原抗体反応)。続いて、同ウェル内に標識化第2抗体を加え、該第2抗体と前記ウェルに結合したSEとの間で抗原抗体反応を行わせ、前記第2抗体をウェルに結合(吸着)させる(第2抗原抗体反応)。その後、前記ウェルに結合した標識化第2抗体の標識を利用してSE(抗原)の検出や定量を行う。
【0018】
前記第1抗体としてはSE−MAbが用いられ、標識化第2抗体としてはペルオキシダーゼ、ガラクトシダーゼ、アルカリフォスファターゼ等の酵素で標識化された酵素標識SE−MAbが好適に用いられる。なお、この検査方法において、同一のウェルに加えられる第1抗体と第2抗体とは、同じ毒素型のSEに結合するモノクローナル抗体が用いられるが、SEの検出や毒素型判別における擬陽性や擬陰性が現れにくくなることから同じ毒素型のSEの異なるエピトープを認識するモノクローナル抗体が好適に用いられる。
【0019】
実施形態の腸管毒素の検査キットは、前記第1抗体又は該第1抗体が固定化されたマイクロプレートと、前記標識化第2抗体とを備えている。さらに、この検査キットとしては、マイクロプレートのウェル内を洗浄するための洗浄液(所定塩濃度の緩衝液)、第2抗体を標識するための酵素の基質、検量線作製のための濃度既知SE(抗原)溶液又は粉末等を備えていてもよい。
【0020】
実施形態の腸管毒素の除去方法は、上記SE−MAbが固定化された固定化担体を用いて、SEを含む可能性のある液体から該SEを除去するものであり、例えば飲食品の製造又は加工工程で実施される。前記固定化担体としては、ビーズ、ゲル、樹脂フィルム、樹脂シート、合成繊維、ガラス繊維、中空糸膜等が挙げられる。この除去方法を飲料品の製造工程で実施する場合には、浄水器による飲料水の浄化と同様に実施すればよく、例えば前記固定化担体からなるフィルターに飲料品を通すことにより実施される。このとき、前記固定化担体を定期的に回収してSEの検査(検出)や該固定化担体の洗浄を行うことにより、食中毒事件の発生を未然に防ぐために役立てることが容易となる。
【0021】
上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態のSE−MAbは、SEに対して結合し、SE以外の抗原性物質に対して反応(結合)しないものである。このため、このSE−MAbは、食品検査や食中毒の検査等においてSEの検出を極めて高感度かつ正確に行うことができる。また、飲食品中からのSEの除去にも利用することができる。さらに、このSE−MAbがSEA,SEB,SEC,SED,SEE,SEG,SEH,SEI,SEJ,SEK又はSELのいずれか1種類の毒素型のみに対して特異的に結合するものである場合には、SEの毒素型の判別やSE濃度の定量に好適に利用することができる。
【0022】
・ 実施形態のSEの検査方法は、SE−MAbを用いたイムノアッセイによる検査方法である。この検査方法は、モノクローナル抗体(特にIgG抗体)が用いられていることから、ポリクローナル抗体を用いたRPLAと比べて、SEに対する特異性が著しく高い。このため、擬陽性や擬陰性の判定がされにくいことから、SEの検査を極めて迅速かつ正確に行うことができる。さらに、この検査方法では、イムノアッセイが適用されていることから、SEの検査における検出感度を著しく容易に高めることができるうえ、操作も極めて容易である。特に、エンザイム・イムノアッセイを適用する場合には、該検出手段が数段階に及ぶ検出シグナルの増幅を伴っていることから、検出感度を容易に高めることができるうえ定量性にも優れている。
【0023】
さらに、このSEの検査方法として、第1抗体と標識化第2抗体との間に検査試料中に含まれるSEを挟み込む形式のサンドイッチELISAを行う場合には、食品検査や食中毒の検査において最も適した検査システムが構築され得る。即ち、このサンドイッチELISAでは、検査試料中に含まれている可能性のあるSEを第1抗体によって特異的に認識させる反応と、該第1抗体に認識されたSEを標識化第2抗体によって特異的に認識させる反応との2段階の抗原抗体反応を経ている。このため、これら2段階の反応全てに適切に関与する抗原以外は検出されることがないため、非特異的な反応(バックグラウンド)を著しく効果的に抑えることができ、擬陽性や擬陰性の判定が現れにくくなる。特に、前記第1抗体と標識化第2抗体とがSE蛋白質の異なるエピトープを認識するモノクローナル抗体である場合には、検査の信頼性が著しく顕著に向上する。
【0024】
【実施例】
以下、前記実施形態を具体化した実施例及び比較例について説明する。
<モノクローナル抗体の作製と評価>
(SEA−MAb、SEB−MAb、SEC−MAbの作製と評価)
1)免疫動物の免疫:抗原としては、各種黄色ブドウ球菌株の培養上清から精製したSEA及びSEBと、Toxin technology社製のSEC1とを用いた。各抗原をフロイントの完全アジュバント(CHALBIOCHEM社製)に混合してエマルジョンを作製した後、該エマルジョンをBALB/cマウス(5週齢のメス)に腹腔内注射(抗原50μg/免疫マウス)した。その後2週間毎に計3回、追加免疫として、同じ抗原をフロイントの不完全アジュバント(DIFCO社製)に混合したエマルジョンを腹腔内注射(抗原25μg/免疫マウス)した。次に、キャピラリー(DRUMMOND社製)を用いて免疫マウス眼底静脈叢より採血し、ELISA法にて各抗原に対する血清抗体価(IgGクラス)の上昇を確認した。下記細胞融合を行う4日前に、最終免疫として、同じ抗原を生理食塩水に溶解した抗原溶液を腹腔内注射(抗原25μg/免疫マウス)するとともに、細胞融合における親細胞株であるP3−X63−Ag8.U1(P3U1)をスケールアップ(25ml/マウス)した。
【0025】
2)細胞融合:前記各免疫マウスから全血採血した後に脾臓(細胞融合用)を摘出するとともに、正常マウスより胸腺(Feeder layer調製用)を摘出した。続いて、摘出された各組織から脾臓細胞浮遊液と胸腺細胞浮遊液とをそれぞれ作製した後、脾臓細胞と前記スケールアップされたP1U3とを10対1の割合で混合し、ポリエチレングリコール(Hampton Research社製)を用いて細胞融合を実施した。細胞融合終了後、これらの細胞を前記胸腺細胞から調製したFeeder layerに懸濁し、96ウェル培養プレート(COSTAR社製)に100μl/wellでまき、37℃のCOインキュベータにて培養した。
【0026】
3)HATセレクション:前記細胞融合実施後18時間以内に、1ウェルあたり50μlのHAT培地を追加して第1回目のHATセレクションを行った。その後、3〜4日おきに計3回、1ウェルあたり培養上清を70μlずつ抜き取った後に80μlのHAT培地を追加することにより、第2回目〜第4回目のHATセレクションを行った。
【0027】
4)ハイブリドーマのスクリーニング:スクリーニング開始の2日前に1ウェルあたり100μlのHT培地を追加し、スクリーニング開始日に培養上清を1ウェルあたり100μlずつ抜き取った後、1500rpmで10分間遠心した。予め各抗原を吸着させた抗原プレートを準備しておき、該抗原プレートのウェル内に遠心上清を70μlずつ分注した後、anti−mouse IgG−AP(SBA社製)とPNPP(WAKO社製)とからなるELISAの系で特異抗体産生細胞株(ハイブリドーマ)をスクリーニングした。
【0028】
5)リクローニング:モノクローナルな細胞株を樹立する目的で、前記4)にてスクリーニングされた各ハイブリドーマを段階希釈してリクローニングを行った。培地にはHT培地にて作製した前記胸腺細胞浮遊液を使用し、これを約2週間培養した。その結果、下記表1に示されるように、SEA−MAbを産生する9つのハイブリドーマクローンと、SEB−MAbを産生する4つのハイブリドーマクローンと、SEC1−MAbを産生する4つのハイブリドーマクローンとが得られた。
【0029】
【表1】
Figure 2005029501
6)腹水タイプ抗体の調製:前記5)で樹立した各ハイブリドーマクローンが産生する抗体のIgGサブクラスを決定した(結果を上記表1に示す)。次に、各ハイブリドーマを培養によりスケールアップした後、予めプリスタン(SIGMA社製)処置しておいたBALB/cマウスの腹腔内に移植(5×10cells/マウス)した。約10〜14日後に前記マウスの腹水を回収し、硫安塩析及びプロテインGアフィニティーカラム(KPR社製)によって腹水タイプ抗体を精製した。
【0030】
7)抗体力価測定及び交差反応性試験:前記各腹水タイプ抗体を1μg/mlの濃度に調整した抗体溶液を段階希釈して希釈系列を作製した。次に、予め上記表1に示される各抗原を吸着させた抗原プレートを準備しておき、該抗原プレートのウェル内に前記抗体溶液の希釈系列を70μlずつ分注した後、anti−mouse IgG1−AP又はanti−mouse IgG2−APと、PNPPとからなるELISAの系で発色させた。そして、405nmにおける吸光度を測定することにより抗体力価及び交差反応性を調べた。結果を上記表1に示す。なお、表中のSEC2はToxin technology社より購入した。
【0031】
表1より、9つのSEA−MAb、2つのSEB−MAb(14F2G,19A9G)及び3つのSEC1−MAb(23E4H,24E11H,25B11H)は、いずれも作製時に用いた毒素型のSEのみに特異的に結合し、それ以外の毒素型のSEに対しては交差反応性を示さない有用なものであることが確認された。また、19B5Gハイブリドーマが産生するSEB−MAbは、SEC1やSEC2に対して交差反応性が0.3%程度と極めて低いことから、SEBに対して特異的に結合するMAbであると位置づけられる。その他の2つのSE−MAb(17F5G,23G8H)では、異なる2種類の毒素型に対してそれぞれ高い交差反応性を示すものであることから、毒素型の判別には不向きであるが、SEを含むか否かのSE検査(検出のみ)に用いることは可能である。一方、これら表1に示される17のSE−MAbはいずれも、黄色ブドウ球菌が産生するプロテインA及びボツリヌスC型毒素複合体に対しては反応しなかった。
【0032】
<RPLA,PCR,RT−PCRによるSEの検査>
下記表2に示される黄色ブドウ球菌22株について、SE蛋白質の有無をPLRAにて調べるとともに、SE遺伝子の有無をPCR及びRT−PCRにて調べた。なお、表2に示される各菌株は、主に国内で発生した食中毒事件で分離されたものであり、その発生年と由来とを同表に示した。RPLAによる検査は、従来法により行われ、その多くは食中毒事件当時に行われた検査結果をそのまま引用した。PCRによる検査は、各菌株からゲノムDNAを抽出した後、SEA〜SEI遺伝子に特異的なプライマー(Johnson et al.(1991)J.Clinical.Microbiol.29(3)426−430、Jarraud et al.(1999)J.Clinical.Microbiol.37(8)2446−2449、Monday et al.(1999)J.Clinical.Microbiol.37(10)3411−3414)を用いてPCRを行いアガロースゲル電気泳動にてPCR産物を確認することにより行った。RT−PCRによる検査は、各菌株からトータルRNAを抽出した後、前記SEA〜SEI遺伝子に特異的なプライマーを用いて常法に従ってRT−PCRを行った。結果を下記表2に示す。
【0033】
【表2】
Figure 2005029501
表2より、多くの菌株では、RPLA(SEA〜SEDのみが検査可能)での検査によって確認されていた毒素型の遺伝子に加えて、その他の毒素型の遺伝子をもゲノム中に保有していたことがPCRにより新たに確認された。さらに、今回新たにPCRによって確認されたその他の毒素型の遺伝子を保有する菌株のほとんどでは、該遺伝子のmRNAが発現していたこともRT−PCRによって確認された。また、Sa1及びSa2は、これまでの報告には見られなかったSEH単独での食中毒の発症例である可能性が高いことも示された。さらには、今回PCR及びRT−PCRによって確認されたSEA遺伝子とSEH遺伝子とを同時に保有する菌株は、実際の食中毒事件における被害状況と照らし合わせてみると、特に被害が大きかったことも示された。
【0034】
<サンドイッチELISAによるSEの検査>
(標識化第2抗体の作製)
上記6)腹水タイプ抗体の調製で作製した抗体(3H11b12,19B5G,25B11Hが産生する抗体)をCentricon YM−100(MILLIPORE社製)にて濃縮した後、2mg/mlとなるようにリン酸緩衝液(PBS(−))に溶解させた。次に、Ez−Link sulfo−NHS−LC−Biotin(PIERCE社製)を20μl(10mg/ml)加え、氷中に2時間放置した。続いて、Centricon YM−100にて未反応のビオチンを除去することによって標識化第2抗体としてのビオチン化抗体を作製した。このビオチン化抗体は0.1%NaNを添加して4℃で保存可能である。
【0035】
(サンドイッチELISA)
96ウェルELISAプレートの各ウェルに上記6)腹水タイプ抗体の調製で作製した抗体(ビオチン化されていない;第1抗体)所定量を吸着させて洗浄した後、0.1%ゼラチンにてブロッキング処理を行った。次に、各ウェルに上記各抗原の希釈系列を添加して抗原抗体反応を行わせた後に洗浄し、さらに前記ビオチン化抗体所定量を添加して抗原抗体反応を行わせた。各ウェルを洗浄した後にアルカリフォスファターゼ標識化アビジンを添加し、ウェル内に吸着されているビオチン化抗体(前記ビオチン化されていない抗体と同じハイブリドーマが産生したもの)と結合させた後、前記アルカリフォスファターゼの基質を加えて発色させた。そして、405nmにおける吸光度をそれぞれ測定することにより検量線を作製した。その結果、SEAを測定するための検量線はy=0.075x、R=0.999、SEBを測定するための検量線はy=0.838x、R=0.9973、SECを測定するための検量線はy=0.034x、R=0.9968と極めて定量性が高いことが示された。
【0036】
次に、前記抗原として上記表2に示される各菌株の培養上清を用いた以外は全く同様にサンドイッチELISAを行い、前記各検量線を用いて各菌株培養上清中に含まれる抗原(SE)濃度を求めた。結果を上記表2に示す。なお、SEC1−MAb(25B11H)にてサンドイッチELISAを行った結果は、全ての菌株培養上清で不検出(ND)であった。表2より、サンドイッチELISAにて得られた結果は、RPLAによって得られた結果と完全に一致することが確認された。
【0037】
また、Sa11520では、SEA遺伝子がゲノム中に保有されており(PCRの結果参照)、かつ該遺伝子のmRNAが発現している(RT−PCRの結果参照)にも関わらず、サンドイッチELISAでは検出できなかった(勿論RPLAでも不検出であった)。この結果は、mRNAの発現とSE蛋白質の産生とが完全に一致しないケースも存在し得ることを示している可能性が高く、PCRやRT−PCRでの検査結果を実際の食中毒事件の原因究明の柱とするのは不適切であることが容易に示唆され得る。
【0038】
<SEの回収試験>
牛乳(小岩井乳業の生乳原液)又はマウス血清10倍希釈液中に上記各抗原(SEA,SEB,SEC1)を下記表3の添加量欄に示される終濃度となるように添加してSE添加試料を作製した。上記(サンドイッチELISA)における培養上清(抗原)の代わりに前記各SE添加試料を用いて全く同様にサンドイッチELISAを行い、各SE添加試料中に含まれるSE濃度(回収量及び回収率)を求めた。このサンドイッチELISAは各SE添加試料について合計3回行い、その平均値と標準偏差とを求めた。結果を下記表3に示す。
【0039】
【表3】
Figure 2005029501
その結果、SEA,SEB,SEC1ともに、RPLAの検出限界であると言われる1ng/ml未満の濃度で、約90%以上の回収率であったことが確認された。この回収率は1〜25ng/mlの濃度においてもほとんど同じ値であることから、1ng/ml未満のSE濃度でも十分に実用的かつ正確なSEの検出及び定量が可能であることが強く示唆される。また、この回収試験の結果より、SEを含有する飲食品等をSE−MAbと接触させることにより、約90%以上のSEを極めて容易に除去することが可能であることが容易に予想され得る。
【0040】
<SEH−MAbの作製と評価>
SEH遺伝子の存在が確認された2つの黄色ブドウ球菌株Sa1又はSa2の培養上清中の蛋白質をSDS−PAGEにて確認したところ、SEH蛋白質に相当する染色バンドを確認することができなかったことから、天然蛋白質の精製は極めて困難であることが予想された。このため、前記菌株からSEH遺伝子をクローニングしてリコンビナントSEH蛋白質(rSEH)を作製する方針で以下の操作を行った。即ち、黄色ブドウ球菌株Sa1又はSa2から、DNeasy Tissue Kit(QIAGEN社製)を用いてゲノムDNAを抽出した後、遺伝子発現用に制限酵素部位(NcoI,XhoI)が付加されたPCRプライマーを用いてSEH遺伝子をPCR増幅した。続いて、PCR増幅された増幅遺伝子をTOPO TA Cloning Kit(Invitrogen社製)を用いてサブクローニングした後に塩基配列を決定したところ、SEH遺伝子と一致していたことが確認された。
【0041】
次に、前記塩基配列を確認した遺伝子を、大腸菌ペリプラズム領域に発現させるためのベクターであるpET20b(Novagen社製)に挿入し、大腸菌DE3を形質転換することによってクローンSHE/pET20b/BL21(DE3)を作製した。該クローンの培地に0.4mMのIPTGを添加して3時間インキュベートし蛋白質発現を誘導した後、浸透圧ショックによりペリプラズム画分蛋白質を抽出し、さらに該蛋白質をニッケルカラムにて精製することによってrSEHを得た。得られたrSEHをSDS−PAGEにて確認したところ、分子量約30kDaの単一の濃い染色バンドが確認された。さらに、このrSEHをペプチドシーケンスしたところ、pelBシグナル配列が取り除かれた目的とする蛋白質であることも確認された。なお、この蛋白質は、天然のSEH蛋白質のN末端のアミノ酸(Glu)の前に開始コドンに対応するメチオニンが付加され、C末端のアミノ酸(Val)の後にオリゴヒスチジンタグが付加されている。このrSEHを大量生産した後、該rSEHを抗原として上記と同様にハイブリドーマを作製したところ、天然SEH及びrSEHに結合するモノクローナル抗体(IgM抗体)を産生するハイブリドーマが得られた。
【0042】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 上記SE−MAbは、作製時に用いたSEと同じ毒素型に特異的に結合するものであるのが最も好ましいが、その他の毒素型のSEに対して5%以上の交差反応性を示すものであってもよい(例えば上記17F5G,19B5G,23G8H)。このように構成した場合、1種類のSE−MAbにより、一度に複数種類の毒素型の検出を同時に行うことができることから、検査試料中にSEが含まれる可能性が低い食品検査においては、費用対効果の関係から極めて利用しやすい。
【0043】
・ 上記サンドイッチELISAとして、イムノクロマトグラフィー法を採用してもよい。このイムノクロマトグラフィー法では、上記マイクロプレートの代わりにメンブレンフィルター等が用いられること以外は上記サンドイッチELISAとほぼ同様に実施され得る。
【0044】
・ 上記サンドイッチELISAを用いた検査方法において、同一のウェルに加えられる第1抗体と第2抗体とは、同じ毒素型のSEに結合するモノクローナル抗体であって、異なるハイブリドーマクローンが産生したものを用いてもよい。このように構成した場合、上記同じ毒素型のSEの異なるエピトープを認識するモノクローナル抗体を用いた場合と同様に、SEの検出や毒素型判別における擬陽性や擬陰性を現れにくくすることが容易となる。
【0045】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 黄色ブドウ球菌が産生する腸管毒素蛋白質又は黄色ブドウ球菌の腸管毒素遺伝子を導入した形質転換体が産生する腸管毒素リコンビナント蛋白質を抗原として作製されることを特徴とする請求項1に記載のモノクローナル抗体。
【0046】
・ 黄色ブドウ球菌の腸管毒素A、腸管毒素B、腸管毒素C又は腸管毒素Hに対するモノクローナル抗体。このように構成した場合、黄色ブドウ球菌腸管毒素に対して結合することができる。
【0047】
・ 黄色ブドウ球菌の腸管毒素Aに対して結合し、腸管毒素B及び腸管毒素Cに対して結合しないモノクローナル抗体。黄色ブドウ球菌の腸管毒素Bに対して結合し、腸管毒素A及び腸管毒素Cに対して結合しないモノクローナル抗体。黄色ブドウ球菌の腸管毒素Cに対して結合し、腸管毒素A及び腸管毒素Bに対して結合しないモノクローナル抗体。これらのように構成した場合、黄色ブドウ球菌腸管毒素の毒素型の判別に容易に利用することができる。
【0048】
・ 黄色ブドウ球菌の腸管毒素を検査するための検査キットであって、第1抗体と標識化第2抗体とを備えるとともに、該第1抗体及び標識化第2抗体は黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するモノクローナル抗体であることを特徴とする腸管毒素の検査キット。このように構成した場合、検出感度を高めつつ黄色ブドウ球菌腸管毒素の検査を迅速かつ正確に行うことが容易である。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明のモノクローナル抗体によれば、黄色ブドウ球菌腸管毒素に対して結合することができる。請求項2に記載の発明のハイブリドーマによれば、黄色ブドウ球菌腸管毒素に対して結合する腸管毒素特異モノクローナル抗体を容易に提供することができる。
【0050】
請求項3及び請求項4に記載の発明の腸管毒素の検査方法によれば、検出感度を高めつつ黄色ブドウ球菌腸管毒素の検査を迅速かつ正確に行うことが容易である。請求項5に記載の発明の腸管毒素の除去方法によれば、黄色ブドウ球菌腸管毒素を除去することが容易である。

Claims (5)

  1. 黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するモノクローナル抗体。
  2. 黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ。
  3. 黄色ブドウ球菌の腸管毒素を検査する方法であって、
    黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するモノクローナル抗体を用いたイムノアッセイにより、前記腸管毒素を含む可能性のある検査試料を検査することを特徴とする腸管毒素の検査方法。
  4. 前記イムノアッセイは、同じ毒素型の腸管毒素蛋白質の異なるエピトープと結合する2種類のモノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISAであることを特徴とする請求項3に記載の腸管毒素の検査方法。
  5. 黄色ブドウ球菌の腸管毒素を除去する方法であって、
    黄色ブドウ球菌の腸管毒素に対するモノクローナル抗体が固定化された固定化担体を用いて腸管毒素を除去することを特徴とする腸管毒素の除去方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102841203A (zh) * 2012-08-27 2012-12-26 暨南大学 一种玉米赤霉烯酮的竞争elisa无毒检测方法
CN114702579A (zh) * 2022-05-24 2022-07-05 北京科跃中楷生物技术有限公司 一种碱性磷酸酶标记抗体及其制备方法

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