JP2005028634A - 縦型射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦型射出成形機において、安全装置の構造の簡素化を図ること。
【解決手段】可動側金型を搭載した可動ダイプレートが上下動する縦型射出成形機において、可動ダイプレートの上下動をガイドするバー状部材に係止溝を形成すると共に、該係止溝に嵌り込むことが可能な係止片と、該係止片を前後進駆動する駆動源とを設け、係止溝に前記係止片が嵌り込んだ状態では、可動ダイプレートの移動を阻止するように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動ダイプレートが上下方向に移動する縦型射出成形機における、型開閉メカニズムの安全装置にかかわる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機においては、安全ドアを開いたときに、型開閉メカニズムが暴走などによって異常に型閉じ動作し、作業者の手などが金型間に挟み込まれる事故を防止するために、安全ドアが閉塞状態から開かれたことを検出して、可動側金型を搭載した可動ダイプレートの動きを阻止するようにした安全装置が設けられている。
【0003】
上記の安全装置としては、従来は公知のドロップバー機構が用いられており、安全ドアの開放動作をメカ的に検出すると可動ダイプレートの移動を阻止し(ロックし)、安全ドアが閉塞されたことをメカ的に検出するとロックを解除するようになっている。このように、従来の安全装置は、可動ダイプレートの移動をガイドするガイドメカニズムとは、別個に設けられるのが一般的であった。
【0004】
可動ダイプレートが上下方向に移動する縦型射出成形機においても、可動ダイプレートが水平方向に移動する横型射出成形機と同様に、安全装置にはドロップバー機構が多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来は、可動ダイプレートの移動をガイドするガイドメカニズムとは別個に、安全装置が設けられているため、比較的に機構が複雑になり、また、安全装置のレイアウトにも一工夫を要するという問題があり、特に縦型射出成形機においては、レイアウト上の都合などから安全装置の構造を簡素化したいという要望が強かった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、縦型射出成形機において、安全装置の構造の簡素化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を達成するために、可動側金型を搭載した可動ダイプレートが上下動する縦型射出成形機において、
前記可動ダイプレートの上下動をガイドするバー状部材に係止溝を形成すると共に、該係止溝に嵌り込むことが可能な係止片と、該係止片を前後進駆動する駆動源とを設け、前記係止溝に前記係止片が嵌り込んだ状態では、前記可動ダイプレートの移動を阻止するようにした、構成をとる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、本発明の第1実施形態に係る縦型射出成形機の型開閉系メカニズムの構成を示す一部を破断した正面図である。なお、図1においては、図示の都合上並びに機構の説明の都合上、一部を簡略化し、かつ、一部の部材の配置を実際のマシンとは異なるものとして描いてある。なおまた、本実施形態および後述する第2実施形態の縦型射出成形機は、光ディスクのディスク基板を成形するためのマシンへの適用例となっているが、本発明はこれに限るものではない。
【0010】
図1において、1は、設置床面に図示せぬ適宜のアンカー部材等を介して固設されたテールストック、2は、120度間隔で配置された3本のタイバー3によってテールストック1と連結された固定ダイプレート、4は固定ダイプレート2に搭載された固定側金型、5は、テールストック1と固定ダイプレート2との間に配置された上下動可能な可動ダイプレート、6は可動ダイプレート5に搭載された可動側金型、7は、120度間隔で(タイバー3と配置の位相を90度ずらせてある)可動ダイプレート5に植設・固定された3本のガイドバー、8は各タイバー3に固定されたガイドブロック、9は、各ガイドバー7がそれぞれ挿通・案内されるガイドブロック8に穿設されたガイド貫通穴である。本実施形態では、3本のガイドバー7がガイドブロック8の貫通穴9に挿通・案内されることにより、可動ダイプレート5が上下動可能にガイドされるようになっている。
【0011】
また、10はテールストック1に搭載された型開閉用サーボモータ、11は、ボールネジ軸12とナット体13とからなり、型開閉用サーボモータ10の回転を直線運動に変換するボールネジ機構、14は、テールストック1に回転可能に保持されたボールネジ機構11の回転部(ここではボールネジ軸12)に固着され、型開閉用サーボモータ10の出力軸に固着された図示せぬ駆動プーリとタイミングベルトによってベルト結合された被動プーリ、15は、ボールネジ機構11の直線運動部(ここではナット体13)に固着されたクロスヘッドである。
【0012】
また、16は、Aリンク17とBリンク18とCリンク19とからなり、テールストック1と可動ダイプレート5とを連結するトグルリンク機構である。Aリンク17の一端は可動ダイプレート5に回転可能にピン結合され、Bリンク18の一端はテールストック1に回転可能にピン結合され、Aリンク17の他端とBリンク18の他端とCリンク19の一端とが互いに回転可能であるようにピン結合され、Cリンク19の他端がクロスヘッド15に回転可能であるようにピン結合されている。このトグルリンク機構16は、120度間隔で(タイバー3と配置の位相を90度ずらせてある)3組設けられている。
【0013】
また、20は、3本のガイドバー7のうちの1本に形成された複数の係止溝、21は、係止溝20が形成されたガイドバー7が挿通されたガイド貫通穴9と連通するように、ガイドブロック8の側方から穿設された水平穴、22は、水平穴21内に前後進可能であるように配設され(水平穴21により前後進可能であるようにガイドされ)、先端部が係止溝20に嵌り込むことが可能な係止片、23は係止片22を前進または後退させるための駆動源であるエアシリンダ、24は、係止片22に前進方向(係止溝20に嵌り込む方向)の偏倚習性を付与するバネである。
【0014】
本実施形態では、係止片24の駆動源であるエアシリンダ23は、マシン全体の動作を統括管理する図示せぬ制御装置によって、その動作を制御されるようになっていて、安全ドアが閉塞状態にあるか否かを検知する図示せぬドア開閉検知センサの出力によって、図示せぬ制御装置はエアシリンダ23を制御するようになっている。すなわち、安全ドアが完全に閉じられているときには、制御装置は、エアシリンダ23のピストン体を、バネ24に抗して後退位置に位置付けるようにエアシリンダ23を制御して、これにより、係止片22が係止溝20から離間した状態をとらせて、ガイドバー7を上下方向に円滑に動き得る状態におくようになっている。また、安全ドアが閉塞状態からわずかでも開かれると、制御装置は、エアシリンダ23のピストン体を前進駆動するように、エアシリンダ23を制御して、これにより、係止片22が係止溝20に嵌り込んだ状態、または、暴走により可動ダイプレート5が停止状態から移動したときには、係止片22が係止溝20に直ちに嵌り込むことが可能な状態をとらせて、係止片22が係止溝20に嵌り込んだ状態では、ガイドバー7を(すなわち、可動ダイプレート5を)上下動不能であるようロックした状態におくようになっている。
【0015】
ここで、本実施形態のマシンにおいては型開閉ストロークが60mmに設定されており、ガイドバー7には、可動ダイプレート5が型開き限位置(型開き終了位置)にある際に可動ダイプレート5の移動を阻止するための係止溝20(図示で最上部の係止溝20)と、可動ダイプレート5が型開き限位置から型閉じ方向に順次10mm移動した位置をとる毎に、可動ダイプレート5の移動を阻止するための他の4つの係止溝20とが形成されている(図1では、係止片22が最上部の係止溝20に嵌り込み、可動ダイプレート5が型開き限位置でロックされた状態が示されている)。そして、本実施形態においては、安全ドアが開かれたときの可動ダイプレート5の停止位置にもよるが(作業者が点検やメカ調整などのために安全ドアを開くときは型開閉系メカニズムを停止させている)、係止片22が係止溝20に嵌り込む位置関係にない場合でも、可動ダイプレート5が型開閉用サーボモータ10の暴走により型閉じ方向に移動した場合には、最上部の係止溝20以外の何れかの係止溝20に、係止片22がエア力およびバネ力により即座に嵌り込んで、可動ダイプレート5の移動を確実に阻止するようになっている。なお、型締め完了の10mm手前から、可動ダイプレート5が型開閉用サーボモータ10の暴走により型閉じ方向に移動した際には、安全装置は働かないことになるが、10mmの間隔では手指を金型間に入れて作業を行う虞はない。
【0016】
なおここで、上記したガイドバー7の係止溝20の数と位置の関係は、あくまで1例であって、ガイドバー7の係止溝20の数と位置は任意に設定できることは言うまでもない。また、1本のガイドバー7だけではなく、複数のガイドバー7にもそれぞれ位置をずらせた係止溝を形成し、各ガイドバー7にそれぞれ対応させて、水平穴21、係止片22、エアシリンダ23、バネ24を設けるようにしてもよい。
【0017】
図1に示した本実施形態において、安全ドアが閉塞状態にあるときには、係止片22が係止溝20から離脱した非ロック状態にあり、このとき、型開閉用サーボモータ10が回転駆動されると、型開閉用サーボモータ10の回転力は、被動プーリ14を介して、ボールネジ機構11のボールネジ軸12に伝えられ、ボールネジ軸12の回転は該ボールネジ軸12に螺合したナット体13により直線運動に変換されて、このナット体13と一体となって直線運動する(上下動する)クロスヘッド15によって、トグルリンク機構16が折り畳みもしくは伸張するように駆動されて、これにより、可動ダイプレート5が下降駆動(型開き駆動)もしくは上昇駆動(型閉じ駆動)されるようになっている。
【0018】
いま、作業者が一連の成形運転を停止させるようにマシンに指令すると、マシンはあるショットの成形運転が終了した時点で、マシンの運転を停止させる。このとき、型開閉系メカニズムは可動ダイプレート5を型開き限位置においた状態で停止する。次に、作業者が点検やメカ調整などのために安全ドアを開けると、これを認知した図示せぬ制御装置は、前述したように、エアシリンダ23を制御して、エアシリンダ23のピストン体に前進位置をとらせて、係止片22をガイドバー7の5つの係止溝20のうちの最上部の係止溝20に嵌め込ませて、可動ダイプレート5(すなわち、型開閉系メカニズム)をロック状態におくようになっている。したがって、万一、型開閉用サーボモータ10が暴走することにより可動ダイプレート5が型閉じ方向に移送されようとしても、可動ダイプレート5の移動は確実に阻止されることとなる。よって、作業者が型開きされた金型間に手指等を差し入れても、作業者の安全を確保することが可能となる。なお、型開閉系メカニズムが動作を停止させたときに、係止片22が係止溝20に嵌り込む位置関係にない場合でも、先にも述べたように、可動ダイプレート5が型開閉用サーボモータ10の暴走により型閉じ方向に移動した場合には、最上部の係止溝20以外の何れかの係止溝20に、係止片22がエア力およびバネ力により即座に嵌り込んで、可動ダイプレート5の移動を確実に阻止するようになっており、この場合にも、作業者の安全を確保することが可能となっていることは言うまでもない。
【0019】
以上のように、本実施形態の縦型射出成形機においては、可動ダイプレート5の上下動をガイドするバー状部材であるガイドバー7に、エアシリンダ23で駆動される係止片22が嵌り込む係止溝22を形成して、可動ダイプレート5の上下動をガイドするガイドメカニズムに、安全ドアの開放と連動して作動する安全装置を設けた構成としているので、従来のドロップバー機構に較べると、簡素でかつ設置スペースをさほどに要しない安全装置とすることができ、縦型射出成形機のレイアウト設計の自由度を上げることができる。しかも、可動ダイプレート5の上下動をガイドするガイドメカニズムに安全装置を設けているので、上下動の摺動部分で直接ロックをかけることができ、安全性への信頼度も高めることができる。
【0020】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図2は、本発明の第2実施形態に係る縦型射出成形機の型開閉系メカニズムの構成を示す一部を破断した正面図である。
【0021】
図2において、31は、設置床面に図示せぬ適宜の高尺の保持部材を介して固設された固定ダイプレート、32は固定ダイプレート31に搭載された固定側金型、33は、固定ダイプレート31の4隅のガイド貫通穴34に挿通され、固定ダイプレート31にガイドされて上下動可能な4本のタイバー、35は各タイバー33の下端側に固定されたテールストック、36は各タイバー33の上端側に固定された可動ダイプレート、37は可動ダイプレート36に搭載された可動側金型である。本実施形態では、下側のテールストック35と上側の可動ダイプレート36との間に固定ダイプレート31を配置し、タイバー33によって一体に連結された可動ダイプレート36とテールストック35とが、各タイバー33が固定ダイプレート31のガイド貫通穴34に挿通・案内されることにより、可動ダイプレート36とテールストック35とタイバー33とが一体となって、上下動可能にガイドされるようになっている。
【0022】
また、38はテールストック35に搭載された型開閉用サーボモータ、39は、ボールネジ軸40とナット体41とからなり、型開閉用サーボモータ38の回転を直線運動に変換するボールネジ機構、42は、テールストック35に回転可能に保持されたボールネジ機構39の回転部(ここではボールネジ軸40)に固着され、型開閉用サーボモータ38の出力軸に固着された図示せぬ駆動プーリとタイミングベルトによってベルト結合された被動プーリ、43は、ボールネジ機構39の直線運動部(ここではナット体41)に固着されたクロスヘッドである。
【0023】
また、44は、Aリンク45とBリンク46とCリンク47とからなり、テールストック35と固定ダイプレート31とを連結するトグルリンク機構である。Aリンク45の一端は固定ダイプレート31に回転可能にピン結合され、Bリンク46の一端はテールストック35に回転可能にピン結合され、Aリンク45の他端とBリンク46の他端とCリンク47の一端とが互いに回転可能であるようにピン結合され、Cリンク47の他端がクロスヘッド43に回転可能であるようにピン結合されている。このトグルリンク機構44は、180度間隔で2組設けられている。
【0024】
また、48は、4本のタイバー33のうちの2本にそれぞれ形成された複数の係止溝で、各係止溝48はそれぞれ高さをずらせて形成されている。49は、係止溝48が形成されたタイバー33が挿通されたガイド貫通穴34と連通するように、固定ダイプレート31の側方からそれぞれ穿設された水平穴、50は、各水平穴49内にそれぞれ前後進可能であるように配設され(水平穴49により前後進可能であるようにガイドされ)、先端部が対応するタイバー33の係止溝48に嵌り込むことが可能な係止片、51は、対応する各係止片50をそれぞれ前進または後退させるための駆動源であるエアシリンダ、52は、各係止片50に前進方向(係止溝48に嵌り込む方向)の偏倚習性をそれぞれ付与するバネである。
【0025】
本実施形態でも、各係止片50の駆動源である各エアシリンダ51は、マシン全体の動作を統括管理する図示せぬ制御装置によって、その動作を制御されるようになっていて、安全ドアが閉塞状態にあるか否かを検知する図示せぬドア開閉検知センサの出力によって、図示せぬ制御装置は、2つのエアシリンダ51を同期して制御するようになっている。すなわち、安全ドアが完全に閉じられているときには、制御装置は、各エアシリンダ51のピストン体を、バネ52に抗して後退位置に位置付けるように各エアシリンダ51を制御して、これにより、各係止片50が係止溝48から離間した状態をとらせて、タイバー33を上下方向に円滑に動き得る状態におくようになっている。また、安全ドアが閉塞状態からわずかでも開かれると、制御装置は、各エアシリンダ51のピストン体を前進駆動するように、各エアシリンダ51を制御して、これにより、2つの係止片50のうちの何れか一方が係止溝48に嵌り込んだ状態、または、暴走や自重により可動ダイプレート36が移動したときには、2つの係止片50のうちの何れか一方が係止溝48に直ちに嵌り込むことが可能な状態をとらせて、係止片50が係止溝48に嵌り込んだ状態では、タイバー33を(すなわち、可動ダイプレート36とテールストック35とタイバー33とを)上下動不能であるようロックした状態におくようになっている。
【0026】
ここで、本実施形態のマシンにおいては型開閉ストロークが60mmに設定されており、図示で左側のタイバー33には、可動ダイプレート36が型開き限位置(型開き終了位置)にある際に可動ダイプレート36の移動を阻止するための係止溝48(最下部の係止溝48)と、可動ダイプレート36が型開き限位置から型閉じ方向に順次20mm移動した位置をとる毎に、可動ダイプレート36の移動を阻止するための他の2つの係止溝48とが形成されており、また、図示で右側のタイバー33には、可動ダイプレート36が型開き限位置から型閉じ方向に10mm移動した位置において、可動ダイプレート36の移動を阻止するための係止溝48と、そこから可動ダイプレート36が型閉じ方向に20mm移動した位置において、可動ダイプレート36の移動を阻止するための係止溝48とが設けられている。つまり、本実施形態では、2本のタイバー33の5つの係止溝48により、前記第1実施形態の1本のガイドバー7の5つの係止溝20と同等位置で、可動ダイプレート36をロックできるようにしてある。(図2では、左側のタイバー33の最下部の係止溝48に係止片50が嵌り込み、可動ダイプレート36が型開き限位置でロックされた状態が示されている)。そして、本実施形態においても、安全ドアが開かれたときの可動ダイプレート36の停止位置にもよるが(作業者が点検やメカ調整などのために安全ドアを開くときは型開閉系メカニズムを停止させている)、係止片50が係止溝48に嵌り込む位置関係にない場合でも、可動ダイプレート36が型開閉用サーボモータ38の暴走、あるいは自重による落下により型閉じ方向に移動した場合には、型開き限位置に対応する係止溝48以外の何れかの係止溝48に、係止片50がエア力およびバネ力により即座に嵌り込んで、可動ダイプレート36の移動を確実に阻止するようになっている。なお、型締め完了の10mm手前から、可動ダイプレート36が型開閉用サーボモータ38の暴走や自重による落下によって型閉じ方向に移動した際には、安全装置は働かないことになるが、10mmの間隔では手指を金型間に入れて作業を行う虞はない。
【0027】
なおここで、上記したタイバー33の係止溝48の数と位置の関係は、あくまで1例であって、タイバー33の係止溝48の数と位置は任意に設定できることは言うまでもない。また、1本のタイバー33のみに係止溝48を設けるようにしてもよい。
【0028】
図2に示した本実施形態において、安全ドアが閉塞状態にあるときには、係止片50が係止溝48から離脱した非ロック状態にあり、このとき、型開閉用サーボモータ38が回転駆動されると、型開閉用サーボモータ38の回転力は、被動プーリ42を介して、ボールネジ機構39のボールネジ軸40に伝えられ、ボールネジ軸40の回転は該ボールネジ軸40に螺合したナット体41により直線運動に変換されて、このナット体41と一体となって直線運動する(上下動する)クロスヘッド43によって、トグルリンク機構44が折り畳みもしくは伸張するように駆動されて、これにより、テールストック35、タイバー33、可動ダイプレート36が一体となって、上昇駆動(型開き駆動)もしくは下降駆動(型閉じ駆動)されるようになっている。
【0029】
いま、作業者が一連の成形運転を停止させるようにマシンに指令すると、マシンはあるショットの成形運転が終了した時点で、マシンの運転を停止させる。このとき、型開閉系メカニズムは可動ダイプレート36を型開き限位置においた状態で停止する。次に、作業者が点検やメカ調整などのために安全ドアを開けると、これを認知した図示せぬ制御装置は、前述したように、各エアシリンダ51を制御して、各エアシリンダ51のピストン体に前進位置をとらせて、図2で左側のタイバー33の最下部の係止溝48に係止片50を嵌め込ませて、可動ダイプレート36(すなわち、型開閉系メカニズム)をロック状態におくようになっている。したがって、万一、型開閉用サーボモータ38が暴走すること、あるいは自重による落下により可動ダイプレート36が型閉じ方向に移送されようとしても、可動ダイプレート36の移動は確実に阻止されることとなる。よって、作業者が型開きされた金型間に手指等を差し入れても、作業者の安全を確保することが可能となる。なお、型開閉系メカニズムが動作を停止させたときに、係止片50が係止溝48に嵌り込む位置関係にない場合でも、先にも述べたように、可動ダイプレート36が型開閉用サーボモータ38の暴走や、自重による落下により型閉じ方向に移動した場合には、図2で左側のタイバー33の最下部の係止溝48以外の、何れかのタイバー33の何れかの係止溝48に、係止片50がエア力およびバネ力により即座に嵌り込んで、可動ダイプレート36の移動を確実に阻止するようになっており、この場合にも、作業者の安全を確保することが可能となっていることは言うまでもない。
【0030】
このような構成をとる本実施形態においても、可動ダイプレート36の上下動をガイドするガイドメカニズムに、安全ドアの開放と連動して作動する安全装置を設けた構成としているので、従来のドロップバー機構に較べると、簡素でかつ設置スペースをさほどに要しない安全装置とすることができ、縦型射出成形機のレイアウト設計の自由度を上げることができる。しかも、可動ダイプレート36の上下動をガイドするガイドメカニズムに安全装置を設けているので、上下動の摺動部分で直接ロックをかけることができ、安全性への信頼度も高めることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、可動ダイプレートの上下動をガイドするガイドメカニズムに、安全ドアの開放と連動して作動する安全装置を設けた構成をとっているので、従来のドロップバー機構に較べると、簡素でかつ設置スペースをさほどに要しない安全装置とすることができ、縦型射出成形機のレイアウト設計の自由度を上げることができる。しかも、可動ダイプレートの上下動をガイドするガイドメカニズムに安全装置を設けているので、上下動の摺動部分で直接ロックをかけることができ、安全性への信頼度も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る縦型射出成形機の型開閉系メカニズムの構成を示す一部を破断した正面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る縦型射出成形機の型開閉系メカニズムの構成を示す一部を破断した正面図である。
【符号の説明】
1 テールストック
2 固定ダイプレート
3 タイバー
4 固定側金型
5 可動ダイプレート
6 可動側金型
7 ガイドバー
8 ガイドブロック
9 ガイド貫通穴
10 型開閉用サーボモータ
11 ボールネジ機構
12 ボールネジ軸
13 ナット体
14 被動プーリ
16 クロスヘッド
16 トグルリンク機構
17 Aリンク
18 Bリンク
19 Cリンク
20 係止溝
21 水平穴
22 係止片
23 エアシリンダ
24 バネ
31 固定ダイプレート
32 固定側金型
33 タイバー
34 ガイド貫通穴
35 テールストック
36 可動ダイプレート
37 可動側金型
38 型開閉用サーボモータ
39 ボールネジ機構
40 ボールネジ軸
41 ナット体
42 被動プーリ
43 クロスヘッド
44 トグルリンク機構
45 Aリンク
46 Bリンク
47 Cリンク
48 係止溝
49 水平穴
50 係止片
51 エアシリンダ
52 バネ

Claims (6)

  1. 可動側金型を搭載した可動ダイプレートが上下動する縦型射出成形機において、
    前記可動ダイプレートの上下動をガイドするバー状部材に係止溝を形成すると共に、該係止溝に嵌り込むことが可能な係止片と、該係止片を前後進駆動する駆動源とを設け、前記係止溝に前記係止片が嵌り込んだ状態では、前記可動ダイプレートの移動を阻止するようにしたことを特徴とする縦型射出成形機。
  2. 請求項1記載の縦型射出成形機において、
    前記可動ダイプレートは、型締め駆動用モータを搭載したテールストックと固定側金型を搭載した固定ダイプレートとの間に配設されて、前記可動ダイプレートに植設・固定したガイドバーが、前記テールストックと前記固定側ダイプレートとを連結したタイバーに固定されたガイドブロックに挿通・案内されることにより、前記可動ダイプレートが上下動可能にガイドされる構成をとり、
    前記係止溝は前記ガイドバーに形成されると共に、前記係止片は前記ガイドブロックに前後進可能にガイドされることを特徴とする縦型射出成形機。
  3. 請求項1記載の縦型射出成形機において、
    前記可動ダイプレートは、該可動ダイプレートと型締め駆動用モータを搭載したテールストックとの間に、固定側金型を搭載した固定ダイプレートを挟むように配設されて、前記テールストックと前記可動ダイプレートにその両端を固定されると共に前記固定ダイプレートに挿通・案内されるタイバーによって、前記可動ダイプレートが前記テールストックと一体となって上下動するようにした構成をとり、
    前記係止溝は前記タイバーに形成されると共に、前記係止片は前記固定ダイプレートに前後進可能にガイドされることを特徴とする縦型射出成形機。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の縦型射出成形機において、
    前記バー状部材には、前記可動ダイプレートを型開き限位置において移動阻止するための係止溝を含めて、複数の係止溝が形成されたことを特徴とする縦型射出成形機。
  5. 請求項4記載の縦型射出成形機において、
    複数本の前記バー状部材にそれぞれ前記係止溝を形成し、かつ、前記各係止溝は前記可動ダイプレートの移動を阻止する位置をそれぞれずらせて設けられたことを特徴とする縦型射出成形機。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の縦型射出成形機において、
    前記縦型射出成形機はディスク基板製造用であることを特徴とする縦型射出成形機。
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