JP2005028516A - グラインダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 材料加工等で研磨作業を行うためのグラインダ使用時において、研磨材を被覆するカバーが未装着の場合、研磨材が回転しないようにロックすることにより、カバーを装着した状態でしか作業を行えないようにする。
【解決手段】 グラインダ使用時(1)において、研磨材(18)を被覆するカバー(19)が未装着の場合、研磨材(18)が回転しないように確実にロックをするロック部材(25)をグラインダ本体(2)に装備する。
【選択図】 図7

Description

従来より、手持ち型のグラインダは、円盤状の研磨材と、上記研磨材を被覆するためのカバーとを有しており、このカバーにより使用時における安全性の向上を図っている。
例えば、グラインダは、図8及び図9に大略的に示すように、グラインダ本体(32)と研磨部(33)と把手部(34)とで構成される。また、研磨部(33)は、円盤状の研磨材(35)と上記研磨材(35)を覆うカバー(36)とを有している。上記カバー(36)は、研磨材(35)の後ろ側(グラインダ本体側)の半分を覆っている。また、上記カバー(36)は、取付部材(37)によりグラインダ本体(32)へ固定され、作業者は、例えば右手でグラインダ本体(32)を握り、左手で把手部(34)を握り、所定の研磨対象物に対して研磨作業を行う(例えば、特許文献1参照)。
ところで上記グラインダを長期使用した場合、研磨材(35)が劣化し、その結果、割裂した研磨材が作業者に対して飛散する可能性がある。この場合、上記カバー(36)が研磨材(35)の作業者側の部分を覆う状態となっているため、作業者は、上記カバー(36)により、飛散した研磨材から保護されることになる。また、上記カバー(36)が研磨材(35)を覆うことで、作業者の手の接触、衣類の巻き込みを防ぐこともできる。
このようにカバー(36)は、グラインダ使用時の安全を確保するために有用であり、このため、例えば労働安全衛生法第117条において、上記カバー(36)を作業中に使用することが義務付けられている。
特開2000-343400号公報
しかし、従来の構造のグラインダは、カバーを外した状態においても使用可能である。したがって、上記カバーの使用義務が守られなかった場合、研磨材の全体が露出した状態で作業が行われることになり、作業時の安全性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、グラインダ使用時において、研磨材を被覆するカバーが未装着の場合、研磨材が回転しないようにロックすることにより、カバーを装着した状態でしか作業を行えないようにすることである。
本発明は、グラインダ(1)使用時において、研磨材(18)を覆うカバー(19)が未装着の場合、研磨材(18)が回転しないように確実にロックをするロック部材(25)をグラインダ本体(2)に具備するようにしたものである。
具体的に、請求項1に記載の発明は、グラインダ本体(2)と、上記グラインダ本体(2)に回転可能に支持された回転軸(16)と、上記回転軸(16)に固定されて一端が上記グラインダ本体(2)から突出した研磨材受け(17)と、上記研磨材受け(17)に固定される研磨材(18)と、上記研磨材(18)の一部を覆うカバー(19)とを有するグラインダを前提としている。そして、このグラインダは、上記研磨材受け(17)に係合する第1位置(a)と、上記研磨材受け(17)との係合が解除される第2位置(b)とに移動可能で、かつ上記グラインダ本体(2)に対して回転が抑止されたロック部材(25)と、上記ロック部材(25)を上記第2位置(b)から上記第1位置(a)へ付勢する付勢手段(29)とを有し、上記カバー(19)が、上記グラインダ本体(2)に装着されると、上記ロック部材(25)を上記第2位置(b)に保持するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成において、研磨材(18)の上記カバー(19)を取り外した際には、付勢手段(29)によりロック部材(25)が第2位置(b)から第1位置(a)へ移動するから、上記ロック部材(25)は上記研磨材受け(17)に係合する。この際、上記ロック部材(25)は、上記グラインダ本体(2)に対して回転が抑止されているから、上記ロック部材(25)に係合した研磨材受け(17)は回転ができなくなる。そして、上記研磨材受け(17)に固定された研磨材(18)も回転が禁止される。
一方、研磨材(18)のカバー(19)をグラインダ本体(2)に装着すると、ロック部材(25)は第2位置(b)に保持され、上記ロック部材(25)と上記研磨材受け(17)との係合が解除される。この際、上記研磨材受け(17)は、回転軸(16)の回転方向に対して回転が可能となり、さらに、上記研磨材受け(17)に固定された上記研磨材(18)も回転可能となる。したがって、上記グラインダ本体(2)に、上記カバー(19)を装着した際には、所定の研磨作業を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のグラインダにおいて、研磨材受け(17)には係合溝(23)が形成され、ロック部材(25)は、グラインダ本体(2)に保持された環状プレート(26)と、上記環状プレート(26)に固定されたピン(27)とで構成され、上記環状プレート(26)が、上記第1位置(a)と上記第2位置(b)とに移動可能に構成され、上記ピン(27)が、上記第1位置(a)において上記研磨材受け(17)の上記係合溝(23)に係合するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成において、ロック部材(25)のピン(27)が研磨材受け(17)の係合溝(23)に係合可能であるから、研磨材(18)のカバー(19)を取り外した際には、上記第1位置(a)において、上記ピン(27)が研磨材受け(17)の上記係合溝(23)に係合し、上記研磨材(18)の回転は不可能となる。
さらに、ロック部材(25)は、ピン(27)と、上記ピン(27)を固定した環状プレート(26)とで構成されており、上記カバー(19)を装着した際には、上記環状プレート(26)と上記ピン(27)からなるロック部材(25)を、例えばカバー(19)の一部で環状プレート(26)を第2位置(b)側へ押し込んで、上記第2位置(b)に確実に保持することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のグラインダにおいて、研磨材受け(17)の係合溝(23)が、上記研磨材受け(17)の外周に90°間隔で4ヶ所に形成され、ロック部材(25)のピン(27)は、各係合溝(23)に個々に係合可能な4本のピン(27)で構成されていることを特徴とするものである。
この構成において、グラインダ本体(2)からカバー(19)を取り外した際には、4本の上記ピン(27)が、研磨材受け(17)に形成された4ヶ所の上記係合溝(23)にそれぞれ係合する。したがって、仮にグラインダ本体(2)からカバー(19)を取り外した状態でグラインダを使用し、回転軸(16)から研磨材受け(17)に対して回転力が作用した場合にも、上記ピン(27)及び上記係合溝(23)に作用する回転力は分散され、より確実かつ安全に上記研磨材(18)の回転を抑止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1記載のグラインダにおいて、回転軸(16)の軸受け(21)をグラインダ本体(2)の内側に保持する軸受蓋(28)を有し、上記軸受蓋(28)に軸方向へ可動にロック部材(25)が装着されており、付勢手段(29)が、上記軸受蓋(28)に装着されたバネ(30)であることを特徴とするものである。
この構成において、グラインダ本体(2)からカバー(19)を取り外した際には、ロック部材(25)が、上記バネ(30)の付勢力により、軸受蓋(28)の軸方向に沿って、第2位置(b)から第1位置(a)へ移動する。
以上のように、請求項1記載の発明によれば、グラインダ(1)使用時において、研磨材(18)を覆うカバー(19)が未装着の場合、研磨材(18)が回転しないようロックさせるロック部材(25)を具備したので、上記カバー(19)が、作業中は必ず研磨材(18)を覆う状態となり、作業者は、より安全に研磨作業を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、ロック部材(25)を環状プレート(26)と、上記環状プレート(26)に固定されたピン(27)とで構成し、研磨材受け(17)に、上記ピン(27)に係合する係合溝(23)を形成したから、カバー(19)が未装着の場合、上記ピン(27)が上記係合溝(23)に係合し、研磨材(18)の回転をより確実にロックすることができる。
また、カバー(19)を装着した場合、このカバー(19)により、上記環状プレート(26)は、確実に押さえ込まれて第2位置(b)に保持されるから、グラインダ(1)使用時には、確実にロックが解除され、より安全にグラインダ(1)を使用することができる。
さらに、上記係合溝(23)は研磨材(18)を装脱着する際のスパナ掛け溝(回り止め)として利用することもできる。
請求項3に記載の発明によれば、研磨材受け(17)に4ヶ所からなる係合溝(23)を形成し、上記係合溝(23)にそれぞれ係合するピン(27)を4本で構成したから、カバー(19)が未装着の状態で、グラインダ(1)を使用する場合、4本の上記ピン(27)が、4ヶ所の係合溝(23)にそれぞれ係合し、上記ピン(27)及び係合溝(23)に作用する回転力は分散される。このため、研磨材受け(17)を、より確実にロックすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、グラインダ(1)に、回転軸(16)の軸受け(21)をグラインダ本体(2)の内側に保持する軸受蓋(28)を設け、上記軸受蓋(28)にロック部材(25)を装着し、付勢手段(29)は上記軸受蓋(28)に装着されたバネ(30)としたから、上記ロック部材(25)及びバネ(30)をグラインダ本体(2)の内側にコンパクトかつ容易に収装することができる。
以下、本発明に係わるグラインダ(1)の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
以下、本発明に係わるグラインダ(1)の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1、図2、図3はそれぞれグラインダ(1)の中央縦断面図、図1のII-II線断面図、図1の部分破断底面図である。
図1〜図3に示すように、グラインダ(1)は、大略的に、グラインダ本体(2)と研磨部(3)と把手部(4)で構成されている。
上記グラインダ本体(2)は、略円筒状で、先端部が図1の下方に屈曲したケーシング(5)を有し、上記ケーシング(5)内にエアモータ(6)を内蔵している。上記エアモータ(6)は、シリンダ(7)内に複数枚の羽を有するロータ(8)を配置して構成されている。上記ロータ(8)はケーシング(5)内に取り付けられた一対の軸受け(9,10)によって回転可能に支持されている。ロータ(8)の出力軸(11)の先端には、研磨部(3)に回転力を伝達するための傘歯車(12)が取り付けられている。
また、グラインダ本体(2)の後端には、図示しないエアホースが装着されるホース装着部(13)が配置される。また、エアホースにより供給された圧縮空気は、給気ハンドル部(14)を回転させることにより開閉される給気弁(15)と、この圧縮空気の流量を一定の範囲に調整してエアモータ(6)の回転速度の上限値を設定する調速器(24)を経て、上記エアモータ(6)に導入される。そして、上記シリンダ(7)内に配置したロータ(8)は、この圧縮空気により回転し、この回転力が出力軸(11)及びこの出力軸(11)の先端に取り付けられた傘歯車(12)を介して、研磨部(3)に伝達される。この際、エアモータ(6)の排気エアは、排出口(40)より排出される。
研磨部(3)は上記グラインダ本体(2)の上記ケーシング(5)に対して、一端が突出するような配置で設けられている。また、上記研磨部(3)は、回転軸(16)と、上記回転軸(16)に螺合する研磨材受け(17)と、上記研磨材受け(17)に固定される研磨材(18)と、上記研磨材(18)の一部を覆うカバー(19)とから構成されている。
さらに、上記研磨部(3)は、本発明の特徴として、上記研磨材(18)の回転をロックするロック部材(25)と、上記ロック部材(25)に付勢力を作用させる付勢手段(29)とを備えている。
上記回転軸(16)は、その回転軸線(16a)がロータ(8)の回転軸線(8a)と直交するように配置され、上記ケーシング(5)内に取り付けられた一対の軸受け(20,21)によって回転可能に支持されている。また、上記回転軸(16)には、上記軸受け(20,21)間において、傘歯車(22)が取り付けられている。そして、上記傘歯車(22)は、上記ロータ(8)の出力軸(11)の先端に取り付けられた傘歯車(12)に噛合している。したがって、圧縮空気により上記エアモータ(6)で生じた回転力は、傘歯車(12,22)を介して回転軸(16)に伝達される。
研磨材受け(17)は上記グラインダ本体(2)から一端が突出するような配置で、上記回転軸(16)の外周側に固定されている。また、上記研磨材(18)の外側(図1の下方)には、この研磨材(18)を支持するための研磨材押さえ(17a)が設けられている。そして、上記研磨材受け(18)は、上記研磨材受け(17)と上記研磨材押さえ(17a)との間に、挟み込まれる配置で支持される。この状態において、上記研磨材(18)は、回転軸(16)の中心に設けた雌ねじ(16b)に、この雌ねじ(16b)に螺合するボルト(17b)を、上記研磨材押さえ(17a)の外側より締着することで固定される。以上の構成により、回転軸(16)に作用した回転力は、最終的に上記研磨材(18)に作用し、使用者は所定の研磨作業を行うことができる。
また、カバー(19)は、研磨材(18)の略半分を覆うことができる形状をしており、グラインダ本体(2)のケーシング(5)の下端部に取り付けられる。
把手部(4)は、図2の右側に位置し、グラインダ本体(2)の先端より、ロータ(8)の回転軸線(8a)と回転軸(16)の回転軸線(16a)の双方に直交する方向に延びて形成されている。このようにすると、作業者は右手でグラインダ本体(2)を握り、左手で把手部(4)を握ってグラインダ(1)を使用することができる。
次に、本発明に係わるグラインダ(1)の実施形態におけるロック部材(25)の構造について詳細に説明する。
図4は研磨部(3)の拡大断面図であり、図5は研磨部(3)の拡大下面図である。
研磨部(3)内には、研磨材(18)の回転をロックするためのロック部材(25)が設けられている。上記ロック部材(25)は、環状プレート(26)と、上記環状プレート(26)に90°間隔で固定された4本のピン(27)で構成される。また、上記ピン(27)の一端には凸状のピン係合部(38)が設けられている。また、上記環状プレート(26)は、研磨材受け(17)の外周に配置される。
一方、上記研磨材受け(17)において、図5に示すように、グラインダ本体(2)から突出したフランジ面(17c)には、このフランジ面(17c)に対して円周方向90°間隔で、係合溝(23)が形成されている。さらに、上記係合溝(23)は、上記ピン(27)の一端であるピン係合部(38)に係合するように配置される。また、上記係合溝(23)は、研磨材(18)の脱着時において、上記研磨材受け(17)をスパナ等で拘止するスパナ掛け溝の機能(回り止め機能)を果たす。より具体的には、例えば使用者は、上記フランジ面(17c)の係合溝(23)をスパナ等の工具によって回転を抑止し、上記研磨材押さえ(17a)に締着されたボルト(17b)をレンチ等で取り外す。その後、上記研磨材押さえ(17a)を取り外し、研磨材(18)の交換等を行う。
上記研磨部(3)には、図4に示すように、回転軸(16)の軸受け(21)を保持するための軸受蓋(28)が設けられている。上記軸受蓋(28)は、上記研磨材受け(17)の外周に装着され、上記軸受け(21)と、上記環状プレート(26)との間に配置される。また、上記軸受蓋(28)には、上記ロック部材(25)が上記回転軸(16)の回転軸線(16a)方向に可動となるように装着され、さらに上記ロック部材(25)を第2位置(b)から第1位置(a)へ付勢する付勢手段(29)が装着される。ここで、上記第1位置(a)とは、上記ロック部材(25)が上記研磨材受け(17)に係合する位置であり、より具体的には、上記ロック部材(25)のピン係合部(38)が、上記研磨材受け(17)の上記フランジ面(17c)に形成された係合溝(23)に係合する位置を示す。また、上記第2位置(b)とは、ロック部材(25)と、上記研磨材受け(17)との係合が解除される位置を示し、より具体的には、上記ピン係合部(38)と、上記研磨材受け(17)の上記フランジ面(17c)に形成された係合溝(23)との係合が解除される位置を示す。また、上記付勢手段(29)として、バネ(30)が用いられている。
また、上記軸受蓋(28)は、上記ピン(27)及び上記バネ(30)を内装するためのピン溝(31)を有する。この上記ピン溝(31)は、上記環状プレート(26)に固定された上記ピン(27)に対応して4ヶ所に形成されている。そして、軸受蓋(28)に形成されたピン溝(31)と、上記環状プレート(26)に固定されたピン(27)とが、嵌合するように配置される。このような構成により、上記ピン(27)を有する上記ロック部材(25)は、上記ピン溝(31)に沿って、上記回転軸線(16a)と平行方向に進退することができる。
また、上記ピン(27)を内装する上記軸受蓋(28)は、回転軸(16)の回転方向に対して回転しないようにグラインダ本体(2)に固定されているから、上記軸受蓋(28)に嵌合する上記ロック部材(25)も回転軸(16)の回転方向に対して回転が抑止される。
上記ロック部材(25)を第2位置(b)から第1位置(a)へ付勢するバネ(30)は、上記ピン溝(31)にそれぞれ対応して4本で構成されている。上記バネ(30)は、軸受蓋(28)のピン溝(31)に内装され、上記ピン溝(31)に嵌合するピン(27)の上端に配置される。この配置により、上記バネ(30)の弾性力が、上記ロック部材(25)に固定された上記ピン(27)に対して、研磨材(18)へ向かう方向への付勢力を作用させることになる。この構造において、上記ロック部材(25)が第2位置(b)にある場合、上記付勢手段(29)であるバネ(30)は、ロック部材(25)を第2位置(b)から第1位置(a)へ付勢することになる。
研磨材(18)を覆う上記カバー(19)は、図6の斜視図に大略的に示すように、グラインダ本体(2)に固定される取付面(19a)と、この取付面(19a)より研磨材(18)の形状に沿って延びたカバー本体部(19b)とで構成される。上記カバー(19)は、上記取付面(19a)が上記研磨材受け(17)の外周を覆うような配置で、グラインダ本体(2)のケーシング(5)の下端面に取り付けられる。この取付手段として、例えば、六角ボルトのような取付部材を用いている。
また、上記カバー(19)を上記グラインダ本体(2)に装着した時、上記ロック部材(25)の環状プレート(26)は、上記カバー(19)の取付面(19a)の内周縁部により、第2位置(b)へ向かう方向に押し込まれる。そして、ロック部材(25)は最終的に上記第2位置(b)で保持される。この際、軸受蓋(28)内の上記ピン溝(31)に内装されたバネ(30)は、上記ロック部材(25)のピン(27)によって圧縮された状態であり、ロック部材(25)を第2位置(b)から第1位置(a)へ移動するための付勢力を有した状態で保持される。
次に本発明のグラインダ(1)の実施形態において、カバー(19)の装脱着によりロックが作用する状態について説明する。
図7は研磨材カバー(19)が未装着時の研磨部(3)における拡大断面図である。
研磨材カバー(19)の未装着時においては、図7に示すように、上記ロック部材(25)は付勢手段(29)により、上記第2位置(b)から上記第1位置(a)へ移動する。より具体的には、カバー(19)を取り外すと、上記カバー(19)に押し込まれていた環状プレート(26)及びピン(27)からなるロック部材(25)が、軸受蓋(28)内に装着されているバネ(30)の付勢力によって、第1位置(a)の方向に押し出される。一方、研磨材受け(17)は係合溝(23)を有しており、上記ピン(27)のピン係合部(38)が、上記係合溝(23)に係合するように構成されているから、第1位置(a)の方向に押し出されたロック部材(25)のピン係合部(38)は、上記係合溝(23)に係合する。この際、上記環状プレート(26)は、研磨材受け(17)のフランジ面(17c)に当接する。そして、上記ロック部材(25)は、上記第1位置(a)で保持されることになる。
また、この際、上記ピン(27)の一部は、軸受蓋(28)内のピン溝(31)に入り込んだ状態で保持されので、上記ロック部材(25)は、グラインダ本体(2)に対して回転が抑止される。さらに、上記ロック部材(25)に係合する研磨材受け(17)及び上記研磨材受け(17)に締着された研磨材(18)も、同様に回転が抑止される。このような構造により、研磨材(18)を被覆するカバー(19)が未装着時には、研磨材(18)が回転不可能となる。この際、4本のピン係合部(38)が4ヶ所の係合溝(23)に係合するから、仮に上記カバー(19)が未装着時において、グラインダ(1)を使用し、上記研磨材(18)がロックされた状態で回転力が作用した場合にも、ピン係合部(38)に作用する回転力は分散される。このため、確実に研磨材(18)の回転を抑止することができる。
逆に、研磨材(18)にカバー(19)を装着した際には、図4に示すように、ロック部材(25)は、第2位置(b)で保持される。より具体的には、環状プレート(26)は、上記カバー(19)の取付面(19a)の内周縁部により、第2位置(b)の方向に押し込まれる。上記環状プレート(26)には上記ピン(27)が固定されており、このピン(27)も同時に第2位置(b)の方向に押し込まれるため、上記ピン係合部(38)と、上記研磨材受け(17)が有する係合溝(23)との係合は解除される。さらに上記環状プレート(26)を内側方向に押し込み、カバー(19)を取付部材で締着することにより、ロック部材(25)は上記第2位置(b)で確実に保持される。
この構造により、研磨材受け(17)に固定された研磨材(18)は回転軸(16)の回転方向に対して自由に回転可能となる。すなわち、研磨材(18)を被覆するカバー(19)を装着した場合、グラインダ(1)は通常の使用が可能となる。
以上、本実施形態によれば、グラインダ(1)使用時において、研磨材(18)のカバー(19)が未装着の場合、研磨材(18)がロックされ、研磨材(18)の回転を禁止し、逆にカバー(19)装着時には、研磨材(18)のロックは解除され、通常の研磨作業を行うことができる。このような効果により、グラインダ(1)使用時には、カバー(19)が必ず研磨材(18)を覆う状態となるから、作業者はより安全に研磨作業を行うことができる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態では、研磨材受け(17)に4箇所からなる係合溝(23)を形成しているが、上記係合溝(23)は2箇所、あるいは3箇所というように、必ずしも4箇所で形成しなくてもよい。この場合、上記係合溝(23)に対応した数量のピン(27)が環状プレート(26)に固定され、上記係合溝(23)とピン(27)とが係合して研磨材(18)の回転をロックするように構成される。
また、上記実施形態では、軸受蓋(28)に形成されたピン溝(31)に、ピン(27)及びバネ(30)を配置し、ロック部材(25)を上記軸受蓋(28)に装着する構造としているが、上記ロック部材(25)を必ずしも軸受蓋(28)に装着する必要はなく、例えば、研磨部(3)近傍にロック部材(25)及びバネ(30)を装着可能な別の機構を設け、上記ロック部材(25)を装着することもできる。
本実施形態のグラインダの全体構成を示す中央縦断面図である。 本実施形態のグラインダの全体構成を示す図1のII−II線断面図である。 本実施形態のグラインダの全体構成を示す図1の部分破断底面図である。 本実施形態におけるグラインダの研磨部の拡大断面図である。 本実施形態におけるグラインダの研磨部の拡大下面図である。 本実施形態におけるグラインダのカバーの斜視図である。 本実施形態におけるカバー未装着時の研磨部の拡大断面図である。 従来技術のグラインダの全体構成を示す平面図である。 従来技術のグラインダの全体構成を示す側面図である。
符号の説明
(1) グラインダ
(2) グラインダ本体
(3) 研磨部
(5) ケーシング
(16) 回転軸
(17) 研磨材受け
(18) 研磨材
(19) カバー
(23) 係合溝
(25) ロック部材
(26) 環状プレート
(27) ピン
(28) 軸受蓋
(29) 付勢手段
(30) バネ
(31) ピン溝
(a) 第1位置
(b) 第2位置

Claims (4)

  1. グラインダ本体(2)と、上記グラインダ本体(2)に回転可能に支持された回転軸(16)と、上記回転軸(16)に固定されて一端が上記グラインダ本体(2)から突出した研磨材受け(17)と、上記研磨材受け(17)に固定される研磨材(18)と、上記研磨材(18)の一部を覆うカバー(19)とを有するグラインダであって、
    上記研磨材受け(17)に係合する第1位置(a)と、上記研磨材受け(17)との係合が解除される第2位置(b)とに移動可能で、かつ上記グラインダ本体(2)に対して回転が抑止されたロック部材(25)と、上記ロック部材(25)を上記第2位置(b)から上記第1位置(a)へ付勢する付勢手段(29)とを有し、
    上記カバー(19)は、上記グラインダ本体(2)に装着すると、上記ロック部材(25)を上記第2位置(b)に保持するように構成されていることを特徴とするグラインダ。
  2. 請求項1記載のグラインダにおいて、
    研磨材受け(17)には係合溝(23)が形成され、
    ロック部材(25)は、グラインダ本体(2)に保持された環状プレート(26)と、上記環状プレート(26)に固定されたピン(27)とで構成され、
    上記環状プレート(26)が、上記第1位置(a)と、上記第2位置(b)とに移動可能に構成され、
    上記ピン(27)が、上記第1位置(a)において上記研磨材受け(17)の上記係合溝(23)に係合するように構成されていることを特徴とするグラインダ。
  3. 請求項2記載のグラインダにおいて、
    研磨材受け(17)の係合溝(23)は、上記研磨材受け(17)の外周に90°間隔で4ヶ所に形成され、
    ロック部材(25)のピン(27)は、各係合溝(23)に個々に係合可能な4本のピン(27)で構成されていることを特徴とするグラインダ。
  4. 請求項1から3記載のいずれか1記載のグラインダにおいて、
    回転軸(16)の軸受け(21)をグラインダ本体(2)内に保持する軸受蓋(28)を有し、上記軸受蓋(28)に軸方向へ可動にロック部材(25)が装着されており、
    付勢手段(29)は上記軸受蓋(28)に装着されたバネ(30)により構成されていることを特徴とするグラインダ。
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