JP2005027132A - 画像処理装置および画像表示プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像を取り扱う画像処理装置における画像の選択を容易にする。
【解決手段】画像の選択を補助するために、複数の画像のサムネイル画像を並べて表示する。ただし、画像に注釈情報として付与されている画像は、その表示から除外する。注釈情報が付与されている画像については、表示したサムネイル画像(41,44)に、注釈情報が付与されていることを示す表示(A1,A2)を加える。
【選択図】 図10
【解決手段】画像の選択を補助するために、複数の画像のサムネイル画像を並べて表示する。ただし、画像に注釈情報として付与されている画像は、その表示から除外する。注釈情報が付与されている画像については、表示したサムネイル画像(41,44)に、注釈情報が付与されていることを示す表示(A1,A2)を加える。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一部の領域に注釈情報が付与された画像を取り扱う画像処理装置に関し、特に、画像の選択を補助するための画像の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラで撮影した画像の全体または一部の領域に注釈情報を付与して、画像が有する情報伝達の機能を高めることが提案されている。画像への注釈情報の付与は画像を撮影したデジタルカメラ自体で行われることもあれば、画像をパーソナルコンピュータに伝送して、パーソナルコンピュータ上で行われることもある。いずれにしても、使用者は、画像の任意の位置に任意の大きさの領域を設けて、画像、音声、文字列等を注釈情報として付与することができる。1つの画像に複数の注釈情報を付与することも可能である。
【0003】
画像の表示等に際し、使用者が所望の画像を選択するのを補助するために、複数の画像を縮小して並べて表示することが行われている。例えば、特開2000−332985号公報には、インデックスプリントの印刷に先立ち、縮小した画像を並べて表示して、プリントに含める画像を使用者に選択させるようにした画像処理装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−332985号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
画像の選択を補助するために画像を並べて表示することは、画像への注釈情報の付与、画像に付与された注釈情報の再生等にも有用であると期待される。ところが、注釈情報が付与された画像を含む複数の画像が存在するときに、どのような画像を並べて表示するかについては、これまで提案されていない。
【0006】
存在する全ての画像を並べて表示するようにすると、いずれかの画像に付与されている注釈情報が画像である場合には、その注釈情報である画像も表示されることになって、注釈情報が付与された画像であるか、画像に付与された注釈情報の画像であるかの判別ができなくなって、画像の選択が難しくなる。1つの画像に注釈情報として複数の画像が付与されることも多く、その場合は、表示される画像の数も多くなって、表示も見づらくなり、画像の選択が一層困難になる。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、注釈情報が付与されている画像と注釈情報が付与されていない画像が混在するときでも、所望の画像を容易に選択することが可能な画像処理装置および画像表示プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像の中から選択された画像に所定の処理を施す画像処理装置であって、画像の選択を補助するために、複数の画像を並べて表示するものにおいて、画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示するようにする。
【0009】
この画像処理装置では、並べて表示する画像に注釈情報としての画像を含めず、注釈情報が付与されている画像と、注釈情報が付与されていない画像のみを並べて表示する。したがって、注釈情報としての画像がいかに多くても表示する画像の数は少なくなり、処理を施す画像の選択が容易になる。
【0010】
ここで、注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すようにするとよい。画像と注釈情報とそれらの関連とを1つのファイルに記録することで、画像と注釈情報の管理が容易になる。また、画像を並べて表示する際に、ファイルから画像のみを読み出すことで、注釈情報が画像であるときでも、注釈情報としての画像を表示から除くことができる。
【0011】
並べて表示した画像のうちの注釈情報が付与されている画像に、注釈情報が付与されていることを示す表示を加えるようにするとよい。画像に注釈情報が付与されているか否かが、使用者に判り易くなる。
【0012】
上記の画像処理装置は、画像を撮影する撮像手段を備えて、撮像装置とすることができる。この撮像装置では、撮影した画像の中のいずれかを表示する場合や、撮影した画像の中のいずれかに注釈情報を付与する場合に、画像の選択が容易になる。
【0013】
前記目的を達成するために、本発明ではまた、一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像を並べて表示する画像表示プログラムにおいて、画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示するようにする。このプログラムにより画像を並べて表示することで、画像の選択が容易になる。
【0014】
ここで、注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すようにするとよい。画像と注釈情報とそれらの関連とを1つのファイルに記録することで、画像と注釈情報の管理が容易になり、また、画像を並べて表示する際に、ファイルから画像のみを読み出すことで、注釈情報が画像であるときでも、注釈情報としての画像を表示から除くことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。第1の実施形態のデジタルカメラ100の外観を図1の斜視図および図2の背面図に示す。デジタルカメラ100は、上面に電源ボタン1、およびシャッターボタン2、前面にファインダー前窓3、マイクロフォン4、および撮影レンズ5、側面に記録媒体であるメモリカード6装着用の挿入口7、および外部機器接続端子8、背面にファインダー後窓11、モード切り替えダイヤル12、4つの方向キー13、液晶表示器14、5つの操作ボタン15、16、17、18、20、およびスピーカー19を備えている。
【0016】
デジタルカメラ100は、CCDエリアセンサ32(図5参照)を内蔵しており、撮影対象からの光を撮影レンズ5でセンサ32上に結像させることにより画像を撮影する。撮影した画像は記録媒体6に記録され、また、表示器14に表示される。記録媒体6に記録している画像を表示器14に再生表示することも可能である。
【0017】
デジタルカメラ100は、画像の一部領域に注釈情報(アノテーション)を付与する機能を有する。以下、この機能をアノテーション機能とよび、アノテーション機能を実行する動作モードをアノテーションモードとよぶ。アノテーションには画像および音声の2種があり、アノテーションとしての画像をアノテーション画像、アノテーションとしての音声をアノテーション音声とよぶ。また、アノテーションを付与される画像およびアノテーションを付与された画像を親画像ともよぶ。
【0018】
マイクロフォン4は、アノテーション音声の録音に用いられ、スピーカー19はアノテーション音声の再生に用いられる。操作ボタン15〜18、20は、アノテーションモードにおいて、画像の選択、画像の一部の領域の指定等のために操作される。操作ボタン15、16、17、18、20をそれぞれ、メインメニューボタン、クイックビューボタン、削除ボタン、決定ボタン、領域サイズ変更ボタンとよぶ。
【0019】
デジタルカメラ100のアノテーション機能について、図3を参照して説明する。図3(a)は、アノテーションを付与される親画像の例であり、この親画像21の一部の領域(1つまたは複数)に、アノテーションが付与される。画像21には2つの領域が設定されており、各領域を示す領域枠22、23が表示されている。これらの領域にはそれぞれアノテーションが付与されている。なお、領域枠22、23は表示器14上での表示に際して加えられたものであり、画像21自体が領域枠22、23を表す像を有するのではない。
【0020】
図3(b)は、親画像21に付与されたアノテーション画像の例である。この画像24は、領域枠22内の少女の父親を撮影したものである。領域枠23に対しては、例えば、「この男の子は太郎君です」というアノテーション音声が付与されている。
【0021】
アノテーション画像24のファイルと上記アノテーション音声のファイルは画像21のファイルに関連付けられており、その関連付けは所定のファイルに記されている。このファイルを関連付けファイルとよぶ。これらのファイルを全てパーソナルコンピュータに伝送してパーソナルコンピュータ上で閲覧することも可能であり、これにより、親画像21に対する理解を深めたり、コミュニケーションの向上を図ったりすることができる。
【0022】
関連付けファイルの内容を表1に示す。
<表1> 関連付けファイル
項目 内容
1 親画像ファイル名
2 親画像ファイル作成日時
3 アノテーション領域位置情報(左上角の座標)
4 アノテーション領域サイズ情報(縦方向および横方向の幅)
5 アノテーションファイル名
6 アノテーションファイル作成日時
【0023】
なお、項目3〜6は、親画像に付与されているアノテーションの数だけ存在する。また、関連付けファイルは、新規アノテーションの追加、ファイルの削除等、関連付け情報の変更の必要が発生したときに更新する。
【0024】
デジタルカメラ100におけるファイルフォルダーの構成を図4に示す。この例では、Pict0001.jpgとPict0004.jpgとが親画像のファイルとなっている。これらのファイルはDCF(デジタルカメラフォーマット)フォルダーである100MLT09内に置かれており、さらにアノテーションフォルダーAnn0001とAnn0004がフォルダー100MLT09内に存在する。アノテーションフォルダーの番号0001、0004はそれぞれ、親画像のファイルPict0001.jpg、Pict0004.jpgの番号部分と同じであり、これにより親画像とアノテーションフォルダーとの対応付けがなされている。
【0025】
各アノテーションフォルダー内には、関連付けファイル、アノテーション画像ファイル、アノテーション音声ファイルが格納されている。例えば、フォルダーAnn0001については、Ann0001.txtが関連付けファイルであり、Ann0001.jpgとAnn0002.jpgの2つがアノテーション画像ファイル、Ann0001.wav、Ann0002.wavの2つがアノテーション音声ファイルである。
【0026】
デジタルカメラ100は、静止画像の撮影に関し、通常撮影モード、文書撮影モード、画像アノテーション撮影モード、音声アノテーション撮影モードの4つのモードを有する。通常撮影モードは、通常のデジタルカメラとしての撮影に使用する。文書撮影モードは、文書、白板等の文字被写体の撮影に使用する。画像アノテーション撮影モードは、親画像にアノテーション画像を付与する場合に使用する。音声アノテーション撮影モードは、親画像にアノテーション音声を付与する場合に使用する。前述のアノテーションモードには、画像アノテーション撮影モードと音声アノテーション撮影モードが含まれる。
【0027】
撮影された画像や録音された音声の撮影モード情報は、ファイルのタグ(ヘッダー)に記録する。撮影モード情報は、画像の再生表示および音声の再生において、どのようなモードで撮影あるいは録音されたものであるかが判るような表示をする際に参照する。撮影モード情報はタグ内の1バイトの領域に記される。表2にその領域の各ビットと、ビットの値が1のときの意味を示す。
【0028】
<表2> 撮影モード情報
ビット 意味
0 通常撮影モードで撮影された画像
1 文書撮影モードで撮影された画像
2 画像アノテーション撮影モードの親画像
3 画像アノテーション撮影モードで撮影されたアノテーション画像
4 音声アノテーション撮影モードの親画像
5 音声アノテーション撮影モードで録音されたアノテーション音声
6 動画像
7 アノテーション音声以外の音声
【0029】
各ビットは、画像が撮影されたとき、アノテーションが付与されたとき等、変更の必要が発生したときに更新する。複数のビットの値を同時に1に設定することもできる。例えば、通常撮影モードで撮影した画像を音声アノテーション撮影モードの親画像として使用したときは、ビット0とビット4を値1にする。
【0030】
デジタルカメラ100の回路構成を図5に模式的に示す。CCDセンサ32の出力信号は、データ処理部33で画像を表すデジタルの画像データとされて、液晶表示器14に表示され、また、指示に応じて記録媒体6に記録される。マイクロフォン4の出力信号は、データ処理部33によってデジタルの音声データとされて、記録媒体6に記録される。記録媒体6に記録されている画像は、データ処理部33を通して表示器14に表示することが可能であり、記録媒体6に記録されている音声も、データ処理部33を通してスピーカー19より出力することができる。このような動作全体をCPU31が制御する。
【0031】
電力供給開始時の撮影モードの設定に関する処理の流れを図6に示す。デジタルカメラ100は、電力供給停止時にその時点での撮影モードを記憶しておき、電力供給開始時(ステップ#1)には記憶している撮影モードに設定する(ステップ#2〜#6)。
【0032】
表示器14には、画像のほか、撮影モードの切り替え等の操作を案内する種々のメニュー画面を表示する。表示器14に表示するメインメニューを図7に示す。メインメニューでは、前述の4つの撮影モードを選択することができる。図7の例では、通常撮影モードが選択されている。モードの選択は4つの方向キー13の操作によって行われ、決定ボタン18の操作で確定する。このメインメニューには、メインメニューボタン15を操作することにより移行することができる。
【0033】
メインメニューで撮影モードを変更するときの処理の流れを図8に示す。決定ボタン18が操作された時点で選択されているモードに、撮影モードが設定される(#11〜#15)。
【0034】
図6のステップ#3または図8のステップ#12で通常撮影モードに設定されているときは、通常のデジタルカメラとしての撮影処理に従って動作し、撮影終了後に、画像ファイルを作成して、そのタグに撮影モード情報を書き込む。
【0035】
図6のステップ#4または図8のステップ#13で文書撮影モードに設定されているときは、通常のデジタルカメラとしての撮影処理に従って動作するが、環境の明暗にかかわらず、デフォルトでのフラッシュの発光を行わない。撮影終了後に、画像ファイルを作成して、そのタグに撮影モード情報を書き込む。
【0036】
図6のステップ#5または図8のステップ#14で画像アノテーション撮影モードに設定されているときの処理の流れを図9に示す。電力供給開始後初めてこのモードに入った場合(ステップ#21)、関連付けファイルの更新(#22)と、撮影モード情報の更新(#23)を行う。これは、外部機器で記録媒体6内のファイルが更新されている場合に対処するためである。これらの更新を終了したら、親画像選択画面を表示する(#24)。
【0037】
親画像選択画面の例を図10に示す。親画像選択画面には、記録媒体6に記録されているファイルの画像と音声がサムネイル画像(縮小した画像)として表示される。なお、音声そのものを表示することはできないので、音声ファイルについては、音符を表したサムネイル画像43を表示する。使用者は、表示された画像の中から親画像を選択する。図10の例では、縁を太い線で表した画像41が選択されている。選択は4つの方向キー13の操作により行い、決定ボタン18の操作で確定する。
【0038】
サムネイル画像41に接して表示されている「A1」は、そのファイルの画像が、既に画像アノテーション撮影モードにおいて親画像として用いられたことを意味する。また、サムネイル画像44に接して表示されている「A2」は、そのファイルの画像が、既に音声アノテーション撮影モードにおいて親画像として用いられたことを意味する。このように、撮影モード情報に基づいて画像の属性を表示して、親画像の選択の一助とする。なお、「M」が重ねて表示されているサムネイル画像42は、そのファイルの画像が動画であることを意味している。
【0039】
親画像を選択する際の処理の流れを図11に示す。まず、サムネイル画像を表示し(ステップ#41)、前回親画像として選択された画像があれば、その画像を選択されている状態にし、なければ、最も新しく撮影された画像を選択されている状態にする(#42〜#44)。使用者が前回親画像として選択した画像を親画像とする可能性は高いので、前回親画像として選択された画像を選択されている状態にすることで、選択のための操作を軽減することができる。
【0040】
また、デジタルカメラ100は、無駄な電力消費を抑えるために、所定時間にわたって操作がなされないときに電力供給を自動的に停止するオートパワーオフの機能を有しており、使用者が親画像を選択した状態で操作を中断している間に、オートパワーオフの機能が働くこともある。そのような場合でも、使用者は、親画像を選択する操作をすることなく、処理を継続することができる。なお、前回親画像として選択された画像の有無にかかわらず、最も新しく撮影された画像を選択されている状態にしてもよい。
【0041】
さらに、前回親画像として選択された画像に代えて、既にアノテーションが付与されている画像を選択されている状態としてもよい。使用者が既にアノテーションを付与した画像に別のアノテーションを付与する可能性は高いから、このようにすることで、選択のための操作を軽減することができる。この場合、既にアノテーションが付与されている画像のうち、最も新しく撮影された画像を選択されている状態とするようにしてもよいし、最も新しくアノテーションが付与された画像を選択されている状態としてもよい。
【0042】
次いで、方向キー13による画像の選択を受け付けて、決定ボタン18が操作されたときに選択されている画像を親画像とする(#45)。そして、決定した画像が親画像として使用し得るものであるか否かを判定する(#46〜#48)。具体的には、親画像に付与し得るアノテーションの数の制限を超えないか(この例では10個までとしている)、および、動画像または音声を選択していないかである。これらに該当するときは、図12に示すように警告を表示して(#49)、ステップ#45に戻る。
【0043】
親画像の選択が終了すると、親画像のうちのアノテーション画像を付与する領域の位置および大きさを設定する領域設定画面を表示する(図9、ステップ#25)。この領域設定画面の初期状態の例を図13に示す。領域設定画面では、選択された親画像を表示するとともに、その画像の中央に位置する領域枠51をデフォルトで表示する。使用者は、この領域枠51を、アノテーションを付与したい位置に移動させる。移動は4つの方向キー13の操作により行う。使用者はまた、アノテーションを付与する領域の大きさを変更したいときは、領域枠51を拡大または縮小させる。拡大縮小は領域サイズ変更ボタン20の操作によって行う。位置を変更した領域枠52を含む領域設定画面の例を図14に示し、大きさも変更した領域枠53を含む領域設定画面の例を図15に示す。
【0044】
領域設定画面にデフォルトで領域枠51を表示する領域は、親画像の撮影に際して焦点調節に用いた領域としてもよい。デジタルカメラ100では、画像のコントラストが高まる方向に撮影レンズ5の焦点を変化させて、最もコントラストが高くなる位置に撮影レンズ5の焦点を定めるサーボ方式の自動焦点調節を採用している。そのコントラストを検出する領域として、画像全体および画像の一部が選択可能であり、画像の一部については、画像の中央に位置するものをはじめ複数の領域が用意されている。これらのうち、実際に親画像の撮影に際して焦点調節に用いた領域をデフォルトの領域とすることで、使用者が撮影に際して特に関心をもっていた部分に容易にアノテーションを付与することができるようになる。なお、焦点調節に用いた領域は、画像ファイルのタグに記しておく。
【0045】
選択した親画像に既にアノテーションが付与されている場合の領域選択画面を図16に示す。領域枠54が既に付与されているアノテーションに対応したものであり、領域枠55が新たなアノテーションのためにデフォルトで表示するものである。領域枠54と領域枠55は、色、線の種類、線の太さ等を違えて異なる態様で表示される。既に付与されているアノテーションが複数あるときは、全てのアノテーションに対応する領域枠の表示態様を異ならせる。
【0046】
領域設定の処理の流れを図17に示す。まず、既存のアノテーションが存在すればその領域枠を表示し(ステップ#51)、次いで、新たに付与するアノテーションのためのデフォルトの領域枠を表示する(#52)。そして、使用者の操作を受け付けて、決定された位置および大きさを採用する(#53)。
【0047】
図9に戻って、画像アノテーション撮影モードでの処理の説明を続ける。領域設定画面を表示してアノテーションを付与する領域を設定した後、アノテーション画像を撮影して(ステップ#26)、関連付けファイルの更新(#27)と、撮影モード情報の更新(#28)を行う。そして、親画像に付与したアノテーションの総数が上限値(ここでは前述のように10個)に達しているか否かを判定する(#29)。総数が上限値に達しているときは、新たな親画像を選択するためにステップ#24に戻り、達していないときは、同じ親画像に新たに付与するアノテーションの領域を設定するためにステップ#25に戻る。
【0048】
なお、使用者は、アノテーションの総数が10個に達していない状態で新たな親画像を選択したいときは、メインメニューボタン15の操作によって、ステップ#25から#24に戻ることができる。ステップ#24においてメインメニューボタン15を操作すれば、撮影モードを選択する前述のメインメニューが表示される。
【0049】
図6のステップ#5または図8のステップ#14で音声アノテーション撮影モードに設定されているときの処理の流れを図18に示す。図9のアノテーション画像を撮影する処理(ステップ#26)に代えて、アノテーション音声を録音する処理(ステップ#26S)が挿入されている。
【0050】
関連付けファイルの更新および撮影モード情報の更新は、以下の(1)〜(4)の時点で、以下の規則に従って行う。
(1)アノテーション画像の撮影およびアノテーション音声の録音の終了時
▲1▼親画像に既存のアノテーションが存在しなければ、新規にアノテーションフォルダーと関連付けファイルとを作成し、関連付けファイルにアノテーション情報を書き込む。また、親画像ファイルの撮影モード情報を更新するとともに、生成したアノテーション画像ファイル、アノテーション音声ファイルに撮影モード情報を書き込む。
▲2▼親画像に既存のアノテーションが存在すれば、関連付けファイルにアノテーション情報を追記する。また、親画像ファイルの撮影モード情報を更新するとともに、生成したアノテーション画像ファイル、アノテーション音声ファイルに撮影モード情報を書き込む。
【0051】
(2)電力供給開始後初めて画像アノテーション撮影モードまたは音声アノテーション撮影モードに入った時
▲1▼アノテーションフォルダー内の関連付けファイルに記述されている親画像、アノテーション画像、アノテーション音声のファイルが、そのアノテーションフォルダーに実際に存在するか否かを調べる。そして、存在しなければ、関連付けファイルの該当部分の記述を削除する。
▲2▼関連付けファイルに記述されているアノテーション画像、アノテーション音声のファイルが全て存在しない場合は、その関連付けファイルおよびアノテーションフォルダーを消去する。
▲3▼親画像のファイルが存在しない場合は、その関連付けファイル、アノテーションフォルダー(その中のアノテーション画像、アノテーション音声のファイルを含む)を消去する。
▲4▼関連付けファイルが存在しない場合は、アノテーションフォルダー(その中のアノテーション画像、アノテーション音声のファイルを含む)を消去する。
▲5▼上記の▲1▼〜▲4▼に処理に応じて、親画像ファイル、アノテーション画像ファイル、アノテーション音声ファイルの撮影モード情報を更新する。
▲6▼上記の▲1▼〜▲5▼の処理を全てのアノテーションフォルダーに対して実施する。
【0052】
(3)電力供給中に記録媒体が装着された時
上記(2)と同じ処理を行う。
(4)電力供給中に外部機器との接続が解かれた時
上記(2)と同じ処理を行う。
【0053】
上記(1)の処理の流れを図19に示し、上記(2)の処理の流れを図20に示す。また、上記(3)の処理の流れを図21に示し、上記(4)の処理の流れを図22に示す。
【0054】
デジタルカメラ100は、撮影モードにおいて記録媒体6に記録されている画像または音声の再生を行うクイックビューの機能を有する。通常撮影モード、文書撮影モード、画像アノテーション撮影モード、音声アノテーション撮影モードのいずれにおいても、クイックビューを利用することができる。クイックビューの開始は、クイックビューボタン16の操作によって指示される。
【0055】
クイックビューにおける処理の流れを図23に示す。クイックビューボタン16が操作されると、最も新しく撮影または録音された画像、動画像、音声が再生される(ステップ#81)。再生中に4つの方向キー13のうちの左方向キーまたは右方向キーを操作することにより、再生する画像または音声を切り替えることができる。また、再生中に削除ボタン17が操作されると(#82)、再生中の画像または音声のファイルが削除される(#83)。
【0056】
クイックビューの終了(#84)は、クイックビューボタン16の再操作によって指示される。クイックビューの終了に際し、領域設定画面(図9、ステップ#25)以外からクイックビューに入っていたときは、元の画面の表示に戻る。また、領域設定画面を表示している状態でクイックビューに入っていたときは、領域を設定しようとしていた親画像がクイックビューでの再生中に削除されたか否かを判定し(#86)、削除されていなければ元の領域設定画面の表示に戻る。親画像が削除されていれば、その親画像を選択していることに意味がないので、親画像選択画面(図9、ステップ#24)の表示に戻る。
【0057】
ステップ#83のファイル削除の処理の流れを図24に示す。削除ボタン17の操作に応じて、再生中の画像、動画像、音声のファイルを削除する(ステップ#91)。そして、削除したファイルが親画像、アノテーション画像、またはアノテーション音声のものであるか否かを判定し(#92)、該当するときは、表1、表2に従って、関連付けファイルおよび撮影モード情報を更新する(#93、#94)。
【0058】
領域設定画面を表示している状態からクイックビューを開始する別の処理の流れを図25に示す。この処理では、選択されている親画像に付与されているアノテーション画像およびアノテーション音声のみが再生される(ステップ#96)。ファイルの削除も選択されている親画像に付与されているアノテーション画像およびアノテーション音声のもののみが可能である。このようにすると、親画像にどのようなアノテーションが付与されているかが判り易く、また、親画像に関係のないファイルを誤って削除する可能性をなくすことができる。
【0059】
これまで述べてきたデジタルカメラ100のアノテーションモードは、画像アノテーション撮影モードと音声アノテーション撮影モードを別の処理とし、メインメニュー(図7)でいずれかを選択するものであった。これは、親画像に複数のアノテーション画像を連続して付与する場合や複数のアノテーション音声を連続して付与する場合に、便利な設定である。その反面、親画像にアノテーション画像とアノテーション音声とを付与する場合には、メインメニューに戻って撮影モードを切り替える必要があり、操作がやや煩雑になる。
【0060】
また、これまでに述べた方法では、アノテーションを付与する画像を記録媒体6に既に記録されている画像のみに限っている。このため、使用者がこれから画像を撮影して、その画像にアノテーションを付与したいときには、メインメニューにおいて通常撮影モードに設定し、画像を撮影して記録し、さらに、メインメニューでアノテーション画像撮影モードまたはアノテーション音声モードに設定して、アノテーション画像の撮影またはアノテーション音声の録音をする必要があり、やはり操作がやや煩雑である。
【0061】
以下、異種(画像と音声)のアノテーションを連続して付与する場合や、これから撮影する画像にアノテーションを付与する場合に、能率のよいモード設定方法について述べる。この方法におけるメインメニューを図26に示す。画像アノテーション撮影モードと音声アノテーション撮影モードに代えて、単一のアノテーション撮影モードが設けられており、これが通常撮影モードと文書撮影モードと並列に表示されている。
【0062】
アノテーション撮影モードにおける処理の流れを図27に示す。まず、電力供給開始後初めてこのモードに入ったときは、関連付けファイルの更新と撮影モード情報の更新を行う(ステップ#62〜#64)。これらの処理は前述の図9のステップ#21〜#23と同じである。次いで、図28に示す画面を表示して、これから撮影する画像を親画像とするか、記録媒体6に記録されている既存の画像を親画像とするかを、使用者が選択できるようにする(ステップ#65)。使用者は方向キー13の操作でいずれかを選択し、決定ボタン18の操作で選択を確定する。
【0063】
これから撮影する画像を親画像とする指示を与えられたときはステップ#67に進み、既存の画像を親画像とする指示を与えられたときはステップ#66に進む。ステップ#66では前述の図11に示した一連の処理を行い、ステップ#67では、通常の画像の撮影と同じようにして、親画像とする画像を撮影する。
【0064】
こうして親画像が定まると、図9のステップ#25と同様に領域設定画面を表示して、アノテーションを付与する領域の位置および大きさを設定する(#68)。領域設定後、図29に示す画面を表示して、アノテーションを画像と音声のいずれにするかを使用者が選択できるようにする(#69)。使用者は方向キー13の操作でいずれかを選択し、決定ボタン18の操作で選択を確定する。
【0065】
その選択に応じて、アノテーション画像の撮影(#70)またはアノテーション音声の録音(#71)を行い、図9のステップ#27、#28と同様に、関連付けファイルの更新と撮影モード情報の更新を行う(ステップ#72、#73)。そして、その親画像に付与されているアノテーションの総数が上限値(ここでは10個としている)に達しているか否かを判定し(#74)、達していれば、既存の画像とこれから撮影する画像のいずれを親画像とするかの選択を受け付けるステップ#65に戻り、達していなければ、領域の位置および大きさを設定するステップ#68に戻る。
【0066】
このモード設定方法においても、電力供給停止時にその時点での撮影モードを記憶しておき、次の電力供給開始時には記憶している撮影モードに設定する。電力供給開始時の撮影モード設定の処理の流れを図30に示す。また、メインメニューで撮影モードが選択されたときの、モード切り替えの処理の流れを図31に示す。
【0067】
このモード設定方法では、これから撮影する画像にアノテーションを付与することを使用者が望む場合には、その画像を撮影して直ちにアノテーションを付与する処理を行うことができるので、能率がよい。また、同一の親画像にアノテーション画像とアノテーション音声を連続して付与する場合に、途中で親画像を選択する処理をする必要がなく、この点でも能率がよい。
【0068】
なお、ここでは、これから撮影する画像を親画像とするか記録媒体6に記録されている既存の画像を親画像とするかの選択のための表示と、記録媒体6中の既存の画像を選択するための表示とを、別のステップとして順に行うようにしているが(図27、ステップ#65、#66)、これらの表示を一度に行うようにしてもよい。このための表示画面の例を図32に示す。
【0069】
この画面は、前述の図10のものと同様に、記録媒体6中のファイルのサムネイル画像を並べて表示したものであるが、さらに、これから撮影する画像を親画像とすることを示す「親画像撮影」を記した像45も表示している。使用者は、この像45を選択することで、これから撮影する画像を親画像とすることを指示することができ、像45以外のサムネイル画像を選択することで、既存の画像を親画像とすることを指示するとともに、既存のどの画像を親画像とするかを指示することができる。このようにすると、画面の切り替えの回数が少なくなって、能率が一層向上する。
【0070】
第2の実施形態について説明する。本実施形態のパーソナルコンピュータ200を図33に示す。パーソナルコンピュータ200は、CPU、ハードディスク等を内蔵した本体と、その上に設けられた表示部のほか、図示しないキーボードおよびマウスを備えており、また、プリンタを接続することもできる。本体には、光ディスク61およびメモリカード6を装着することが可能である。パーソナルコンピュータ200は、画像を撮影することはできないが、デジタルカメラ100によって撮影された画像を表示したり、画像に付与されているアノテーションを再生したりすることができる。パーソナルコンピュータ200で画像の一部の領域にアノテーションを付与することも可能である。
【0071】
画像とアノテーションに関する処理を記したプログラムは光ディスク61に記録されており、パーソナルコンピュータ200はそのプログラムを内蔵のハードディスクに複写して使用する。画像やアノテーションは、メモリカード6に記録されて、またはデジタルカメラ100とパーソナルコンピュータ200を接続するケーブルを介して、提供される。なお、インターネット上のウェブサイトからのダウンロード、あるいは電子メールの添付ファイルとして、プログラムや画像を取得することも可能である。
【0072】
パーソナルコンピュータ200が、画像とアノテーションに関して表示部に表示するウインドウの構成を図34に示す。画像とアノテーションに関するウィンドウには、インデックスウインドウ71、アノテーションウインドウ72、および印刷プレビューウインドウ73があり、これらのウインドウが処理に応じて開かれる。インデックスウインドウ71、アノテーションウインドウ72、および印刷プレビューウインドウ73の例をそれぞれ図35、図36および図37に示す。
【0073】
インデックスウインドウ71(図35)は、サムネイル画像表示領域71a、およびフォルダーツリー表示領域71bを有する。アノテーションウインドウ72(図36)は、親画像表示領域72a、アノテーション作成領域72b、およびアノテーション表示領域72cを有する。また、印刷プレビューウインドウ73(図37)は、印刷プレビュー表示領域73a、および印刷アノテーション選択領域73bを有する。
【0074】
インデックスウインドウ71では、フォルダーツリー領域71bで選択されたフォルダー内の画像ファイルのサムネイル画像をサムネイル画像表示領域71aに並べて表示する。サムネイル画像表示領域71aに表示されるサムネイル画像は、アノテーションを付与されていない画像のもの、およびアノテーションを付与されている画像のものであり、アノテーション画像すなわちアノテーションそのものとしての画像は表示されない。また、サムネイル画像77に接して表示されている記号「A」は、その画像にアノテーションが付与されていることを意味する。
【0075】
使用者が、表示されたサムネイル画像のいずれかを選択して、画面上部のメニューからアノテーションの付与、再生を指示するコマンドを選んで実行したり、サムネイル画像をマウスでダブルクリックしたりすると、アノテーションウインドウ72が開き、その画像が親画像表示領域72aに表示される。図36は、図35のサムネイル画像77が選択されたときのものである。
【0076】
アノテーションウインドウ72では、親画像表示領域72aで親画像に領域を設定し、その領域に対してアノテーションを付与することができる。アノテーションはアノテーション作成領域72bで作成する。デジタルカメラ100で画像に付与するアノテーションは画像と音声であるが、パーソナルコンピュータ200では、文字のアノテーションを付与することも可能である。アノテーションとしての文字列をアノテーション文字列とよぶ。アノテーション文字列を付与する場合は、その文字列をアノテーション作成領域72bに書き込み、アノテーション画像やアノテーション音声を付与する場合は、アノテーション作成領域72bに表示される画像ファイルや音声ファイルを選択する。決定されたアノテーションはアノテーション表示領域72cに表示される。
【0077】
このようにしてアノテーションを付与された親画像およびそのアノテーションは、画面上部のメニューから記録を指示するコマンド選んで実行することで、ファイルに記録することができる。このファイルは、1つの親画像に対して1つ作成され、画像と1以上のアノテーションと、画像とアノテーションとの関連(ファイル名、領域の位置や大きさ等)を示す情報とを含む統合ファイルである。以下、このような統合ファイルをmdmファイルともよぶ。
【0078】
インデックスウインドウ71に表示するサムネイル画像は、JPEG、BMP、TIFF(それぞれ拡張子jpg、bmp、tif)等の通常の書式の画像ファイルと、mdmファイルのものである。通常の画像ファイルの場合は、そのサムネイル画像を表示し、mdmファイルの場合は、その中の親画像のサムネイル画像を表示する。サムネイル画像を表示する処理の流れを図38に示す。
【0079】
パーソナルコンピュータ200は、デジタルカメラ100で撮影された画像および画像に付与されているアノテーションをmdmファイルに記録する機能を有する。デジタルカメラ100は、前述のように、親画像を記録した画像ファイルとアノテーションを記録したアノテーションファイルを別個に作成し、また、親画像とその全てのアノテーションとの関連を示す情報とを記した関連付けファイルを作成するが、パーソナルコンピュータ200は、デジタルカメラ100から親画像の画像ファイルと共に与えられるアノテーションフォルダーおよびその中の関連付けファイルを参照して、mdmファイルを作成する。mdmファイルの作成処理の流れを図39に示す。
【0080】
インデックスウインドウ71上のフォルダーツリーで選択されたフォルダーの直下にアノテーションフォルダーが存在し、かつ、そのアノテーションフォルダー内に関連付けファイルが存在し、かつ、その関連付けファイルに記述されている全てのファイルがアノテーションフォルダーまたは選択されたフォルダー内に存在する場合にのみ(ステップ#101〜#103)、mdmファイルを作成する(#104)。ここで、選択されたフォルダーも調べるのは、図4に示したように、アノテーションフォルダーに対応する親画像ファイルは、アノテーションフォルダーと並列に、選択されたフォルダーに格納されているからである。
【0081】
mdmファイルを作成したら、その関連付けファイルを消去する(#105)。これは、次回以降、このフォルダーを選択したときに、mdmファイルを作成しないようにするためである。また、mdmファイルを作成した後は、例えば図40のメッセージを表示して、作成したmdmファイルがどのフォルダーに格納されているかが判るようにする(#106)。アノテーションフォルダーは存在したが、関連付けファイルや関連付けファイルに記述されているファイルが存在しないためにmdmファイルを作成しなかった場合は、例えば図41のメッセージを表示して、その旨を知らせる(#107)。アノテーションフォルダーが存在しない場合は、何のメッセージも表示しない。これは、mdmファイルの作成そのものが必要ないからである。
【0082】
図4に示した例のように、選択されたフォルダーに複数のアノテーションフォルダーが存在する場合、アノテーションフォルダーごとにステップ#101〜#107の処理を行う。これで、複数の画像ファイルについてmdmファイルを一度に作成することができる。なお、その場合、mdmファイルは親画像ごとに個別に作成する。
【0083】
上記の処理では、フォルダーを指定するだけでmdmファイルが自動的に作成されるので、能率がよく、また、デジタルカメラ100で作成したファイルを気づかないうちに消去してしまうという使用者の不安を軽減することができる。ただし、使用者が望まない親画像についてまで、mdmファイルを作成することがある。これは、mdmファイルを作成するか否かの指示を受け付けて、作成の指示を与えられたときのみに作成することで、避けることができる。また、フォルダーに代えて画像ファイルを指定するようにすることでも避けることができる。
【0084】
指定された画像ファイルについてmdmファイルを作成する処理の流れを図42に示す。使用者が、インデックスウインドウ71でサムネイル画像を選択して、メニューからアノテーションの付与、再生を指示するコマンドを選んで実行したり、サムネイル画像をマウスでダブルクリックしたりした場合、その画像がデジタルカメラ100内で関連付けられた親画像であるか否かを判別する(ステップ#111)。デジタルカメラ100で関連付けられた画像ファイルや音声ファイルには、そのタグに、親画像、アノテーション画像、アノテーション音声等の属性を示す情報が記されているから、これを参照することで親画像であるか否かが判る。親画像の場合は、例えば図43のようなメッセージを表示して(#112)、mdmファイルを作成するか否かの指示を受け付ける(#113)。
【0085】
作成が指示されたときは、親画像ファイルが格納されているフォルダーにアノテーションフォルダーが存在し、かつ、そのアノテーションフォルダーに関連付けファイルが存在し、かつ、関連付けファイルに記述されている全てのファイルが存在する場合のみに(#114〜#116)、mdmファイルを作成する(#117)。mdmファイルの作成後、例えば図40のメッセージを表示して、作成したmdmファイルがどのフォルダーに格納されているかが判るようにする(#118)。そして、作成したmdmファイルをアノテーションウインドウ72に開く(#119)。
【0086】
アノテーションフォルダーは存在したが、関連付けファイルや関連付けファイルに記述されているファイルが存在しないためにmdmファイルを作成しなかった場合は、例えば図41のメッセージを表示して、その旨を知らせる(#120)。そして、そのファイルを新たにアノテーションを付与する親画像としてアノテーションウインドウ72に開く(#121)。ステップ#111の判定で親画像でなかったときも、そのファイルを新たにアノテーションを付与する親画像としてアノテーションウインドウ72に開く。
【0087】
アノテーションウインドウ72において画面上部のメニューから印刷プレビューを指示するコマンド選択して実行すると、印刷プレービューウインドウ73が開き、アノテーションウインドウ72または印刷プレビューウインドウ73において、画面上部のメニューから印刷を指示するコマンドを選択して実行すると、シートへの印刷がなされる。
【0088】
印刷出力の例を図44に示す。印刷は2ページにわたっている。81は親画像であり、親画像81上にアノテーションが付与されている領域82、83、84が表されている。85、86、87は、それぞれ領域82、83、84の画像(親画像の一部)である。88、89はそれぞれ領域82に付与されているアノテーション画像およびアノテーション文字列であり、90、91はそれぞれ領域83に付与されているアノテーション画像およびアノテーション文字列である。また、92は領域84に付与されているアノテーション音声の音声ファイルである。
【0089】
このように、印刷では、親画像、親画像のうちのアノテーションを付与された領域の画像、および付与されているアノテーション画像、アノテーション文字列を表すことができるが、パーソナルコンピュータ200では、印刷プレビューウインドウ73において、印刷するアノテーションを選択することが可能である。印刷プレビューウインドウ73(図37)には、前述のように、印刷アノテーション選択領域73bが設けられており、ここに、親画像に付与されている全てのアノテーションが表示される。各アノテーションに対応してチックボックスが表示され、使用者はマウスの操作でチェックボックスを選択する(塗りつぶし表示にする)ことで、印刷するアノテーションを選択する。図37の例では、上から1番目と3番目のアノテーションが選択されており、これらが印刷プレビュー領域73aに表示されている。
【0090】
印刷するアノテーションを選択する処理の流れを図45に示す。親画像とアノテーションが付与されている領域を印刷プレビュー領域73aに表示するとともに、付与されている全てのアノテーションを印刷アノテーション選択領域73bに表示する(ステップ#131)。そして、アノテーション(チェックボックス)の選択を受け付け(#132)、選択されたアノテーションを印刷プレビュー領域73aの表示に加える(#133)。アノテーションの選択が取り消されたとき(チェックボックスが空白表示に戻されたとき)には、印刷プレビュー領域73aの表示からそのアノテーションを除く。
【0091】
【発明の効果】
一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像の中から選択された画像に所定の処理を施す画像処理装置であって、画像の選択を補助するために、複数の画像を並べて表示するものにおいて、本発明のように、画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示するようにすると、注釈情報としての画像がいかに多くても表示する画像の数は少なくなり、処理を施す画像の選択が容易になる。
【0092】
注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すようにすると、画像と注釈情報の管理が容易になり、また、注釈情報が画像であるときでも、画像を並べて表示する際に注釈情報としての画像を表示から除くことができる。
【0093】
並べて表示した画像のうちの注釈情報が付与されている画像に、注釈情報が付与されていることを示す表示を加えるようにすると、画像に注釈情報が付与されているか否かが、使用者に判り易くなる。
【0094】
画像を撮影する撮像手段を備えて、撮像装置とすると、画像を撮影することができるだけでなく、撮影した画像の中のいずれかを表示する場合や、撮影した画像の中のいずれかに注釈情報を付与する場合に、画像の選択が容易になる。
【0095】
一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像を並べて表示する画像表示プログラムにおいて、本発明のように、画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示するようにすると、注釈情報としての画像がいかに多くても表示する画像の数が少なくなり、画像の選択が容易になる。
【0096】
注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すようにすると、画像と注釈情報の管理が容易になり、また、注釈情報が画像であるときでも、画像を並べて表示する際に注釈情報としての画像を表示から除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のデジタルカメラの斜視図。
【図2】上記デジタルカメラの背面図。
【図3】上記デジタルカメラがアノテーションを付与した親画像の例(a)と、付与されたアノテーション画像の例(b)を示す図。
【図4】上記デジタルカメラのファイルフォルダーの構成を示す図。
【図5】上記デジタルカメラの回路構成を模式的に示す図。
【図6】上記デジタルカメラにおける電力供給開始時の撮影モードの設定に関する処理の流れを示すフローチャート。
【図7】上記デジタルカメラが撮影モードの選択のために表示するメインメニューを示す図。
【図8】上記デジタルカメラにおける撮影モードの変更の処理の流れを示すフローチャート。
【図9】上記デジタルカメラの画像アノテーション撮影モードでの処理の流れを示すフローチャート。
【図10】上記デジタルカメラがアノテーションを付与する親画像の選択のために表示する画面の例を示す図。
【図11】上記デジタルカメラにおける親画像の選択の処理の流れを示すフローチャート。
【図12】上記デジタルカメラが親画像として不適当な画像が選択されたときに表示する警告の例を示す図。
【図13】上記デジタルカメラが親画像の領域設定のために表示する初期画面の例を示す図。
【図14】上記デジタルカメラにおける位置変更後の領域を含む画面の例を示す図。
【図15】上記デジタルカメラにおける位置および大きさ変更後の領域を含む画面の例を示す図。
【図16】上記デジタルカメラが既にアノテーションが付与されている画像の領域設定のために表示する画面の例を示す図。
【図17】上記デジタルカメラにおける親画像の領域設定の処理の流れを示すフローチャート。
【図18】上記デジタルカメラの音声アノテーション撮影モードでの処理の流れを示すフローチャート。
【図19】上記デジタルカメラにおけるアノテーション画像の撮影およびアノテーション音声の録音の終了時の処理の流れを示すフローチャート。
【図20】上記デジタルカメラにおける電力供給開始後初めて画像アノテーション撮影モードまたは音声アノテーション撮影モードに入った時の処理の流れを示すフローチャート。
【図21】上記デジタルカメラにおける電力供給中に記録媒体が装着された時の処理の流れを示すフローチャート。
【図22】上記デジタルカメラにおける電力供給中に外部機器との接続が解かれた時の処理の流れを示すフローチャート。
【図23】上記デジタルカメラにおけるクイックビューの処理の流れを示すフローチャート。
【図24】上記デジタルカメラにおけるクイックビューでのファイル削除の処理の流れを示すフローチャート。
【図25】上記デジタルカメラにおける領域設定用画面を表示した状態からクイックビューを開始する別の処理の流れを示すフローチャート。
【図26】上記デジタルカメラが撮影モードの選択のために表示する別のメインメニューを示す図。
【図27】上記デジタルカメラのアノテーション撮影モードでの処理の流れを示すフローチャート。
【図28】上記デジタルカメラがこれから撮影する画像を親画像とするか既存の画像を親画像とするかの選択のために表示する画面を示す図。
【図29】上記デジタルカメラが親画像に付与するアノテーションを画像とするか音声とするかの選択のために表示する画面を示す図。
【図30】上記デジタルカメラにおける電力供給開始時の撮影モードの設定に関する処理の流れを示すフローチャート。
【図31】上記デジタルカメラにおける撮影モードの変更の処理の流れを示すフローチャート。
【図32】上記デジタルカメラが、これから撮影する画像を親画像とするか既存の画像を親画像とするかの選択のため、および既存のどの画像を親画像とするかの選択するために表示する画面の例を示す図。
【図33】本発明の第2の実施形態のパーソナルコンピュータの正面図。
【図34】上記パーソナルコンピュータが画像とアノテーションに関して表示するウインドウの構成を示す図。
【図35】上記パーソナルコンピュータが表示するインデックスウインドウの例を示す図。
【図36】上記パーソナルコンピュータが表示するアノテーションウインドウの例を示す図。
【図37】上記パーソナルコンピュータが表示する印刷プレビューウインドウの例を示す図。
【図38】上記パーソナルコンピュータにおけるサムネイル画像を表示する処理の流れを示すフローチャート。
【図39】上記パーソナルコンピュータにおけるmdmファイルの作成処理の流れを示すフローチャート。
【図40】上記パーソナルコンピュータがmdmファイルの作成後に表示するメッセージの例を示す図。
【図41】上記パーソナルコンピュータがmdmファイルを作成しないときに表示する警告メッセージの例を示す図。
【図42】上記パーソナルコンピュータにおけるmdmファイルの別の作成処理の流れを示すフローチャート。
【図43】上記パーソナルコンピュータがmdmファイルの作成前に表示するメッセージの例を示す図。
【図44】上記パーソナルコンピュータによる印刷出力の例を示す図。
【図45】上記パーソナルコンピュータにおける印刷するアノテーションを選択する処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
100 デジタルカメラ
1 電源ボタン
2 シャッターボタン
3 ファインダー前窓
4 マイクロフォン
5 撮影レンズ
6 記録媒体(メモリカード)
7 記録媒体挿入口
8 外部機器接続端子
11 ファインダー後窓
12 モード切り替えダイヤル
13 方向キー
14 液晶表示器
15 メインメニューボタン
16 クイックビューボタン
17 削除ボタン
18 決定ボタン
19 スピーカー
20 領域サイズ変更ボタン
21 親画像
22、23 領域枠
24 アノテーション画像
31 CPU
32 CCDエリアセンサ
33 データ処理部
41〜44 サムネイル画像
51〜55 領域枠
200 パーソナルコンピュータ
61 光ディスク
71 インデックスウインドウ
71a サムネイル画像表示領域
71b フォルダーツリー表示領域
72 アノテーションウインドウ
72a 親画像表示領域
72b アノテーション作成領域
72c アノテーション表示領域
73 印刷プレビューウインドウ
73a 印刷プレビュー表示領域
73b 印刷アノテーション選択領域
77 サムネイル画像
81 親画像
82〜84 親画像領域
85〜87 親画像領域部分
88〜92 アノテーション
【発明の属する技術分野】
本発明は、一部の領域に注釈情報が付与された画像を取り扱う画像処理装置に関し、特に、画像の選択を補助するための画像の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラで撮影した画像の全体または一部の領域に注釈情報を付与して、画像が有する情報伝達の機能を高めることが提案されている。画像への注釈情報の付与は画像を撮影したデジタルカメラ自体で行われることもあれば、画像をパーソナルコンピュータに伝送して、パーソナルコンピュータ上で行われることもある。いずれにしても、使用者は、画像の任意の位置に任意の大きさの領域を設けて、画像、音声、文字列等を注釈情報として付与することができる。1つの画像に複数の注釈情報を付与することも可能である。
【0003】
画像の表示等に際し、使用者が所望の画像を選択するのを補助するために、複数の画像を縮小して並べて表示することが行われている。例えば、特開2000−332985号公報には、インデックスプリントの印刷に先立ち、縮小した画像を並べて表示して、プリントに含める画像を使用者に選択させるようにした画像処理装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−332985号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
画像の選択を補助するために画像を並べて表示することは、画像への注釈情報の付与、画像に付与された注釈情報の再生等にも有用であると期待される。ところが、注釈情報が付与された画像を含む複数の画像が存在するときに、どのような画像を並べて表示するかについては、これまで提案されていない。
【0006】
存在する全ての画像を並べて表示するようにすると、いずれかの画像に付与されている注釈情報が画像である場合には、その注釈情報である画像も表示されることになって、注釈情報が付与された画像であるか、画像に付与された注釈情報の画像であるかの判別ができなくなって、画像の選択が難しくなる。1つの画像に注釈情報として複数の画像が付与されることも多く、その場合は、表示される画像の数も多くなって、表示も見づらくなり、画像の選択が一層困難になる。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、注釈情報が付与されている画像と注釈情報が付与されていない画像が混在するときでも、所望の画像を容易に選択することが可能な画像処理装置および画像表示プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像の中から選択された画像に所定の処理を施す画像処理装置であって、画像の選択を補助するために、複数の画像を並べて表示するものにおいて、画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示するようにする。
【0009】
この画像処理装置では、並べて表示する画像に注釈情報としての画像を含めず、注釈情報が付与されている画像と、注釈情報が付与されていない画像のみを並べて表示する。したがって、注釈情報としての画像がいかに多くても表示する画像の数は少なくなり、処理を施す画像の選択が容易になる。
【0010】
ここで、注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すようにするとよい。画像と注釈情報とそれらの関連とを1つのファイルに記録することで、画像と注釈情報の管理が容易になる。また、画像を並べて表示する際に、ファイルから画像のみを読み出すことで、注釈情報が画像であるときでも、注釈情報としての画像を表示から除くことができる。
【0011】
並べて表示した画像のうちの注釈情報が付与されている画像に、注釈情報が付与されていることを示す表示を加えるようにするとよい。画像に注釈情報が付与されているか否かが、使用者に判り易くなる。
【0012】
上記の画像処理装置は、画像を撮影する撮像手段を備えて、撮像装置とすることができる。この撮像装置では、撮影した画像の中のいずれかを表示する場合や、撮影した画像の中のいずれかに注釈情報を付与する場合に、画像の選択が容易になる。
【0013】
前記目的を達成するために、本発明ではまた、一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像を並べて表示する画像表示プログラムにおいて、画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示するようにする。このプログラムにより画像を並べて表示することで、画像の選択が容易になる。
【0014】
ここで、注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すようにするとよい。画像と注釈情報とそれらの関連とを1つのファイルに記録することで、画像と注釈情報の管理が容易になり、また、画像を並べて表示する際に、ファイルから画像のみを読み出すことで、注釈情報が画像であるときでも、注釈情報としての画像を表示から除くことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。第1の実施形態のデジタルカメラ100の外観を図1の斜視図および図2の背面図に示す。デジタルカメラ100は、上面に電源ボタン1、およびシャッターボタン2、前面にファインダー前窓3、マイクロフォン4、および撮影レンズ5、側面に記録媒体であるメモリカード6装着用の挿入口7、および外部機器接続端子8、背面にファインダー後窓11、モード切り替えダイヤル12、4つの方向キー13、液晶表示器14、5つの操作ボタン15、16、17、18、20、およびスピーカー19を備えている。
【0016】
デジタルカメラ100は、CCDエリアセンサ32(図5参照)を内蔵しており、撮影対象からの光を撮影レンズ5でセンサ32上に結像させることにより画像を撮影する。撮影した画像は記録媒体6に記録され、また、表示器14に表示される。記録媒体6に記録している画像を表示器14に再生表示することも可能である。
【0017】
デジタルカメラ100は、画像の一部領域に注釈情報(アノテーション)を付与する機能を有する。以下、この機能をアノテーション機能とよび、アノテーション機能を実行する動作モードをアノテーションモードとよぶ。アノテーションには画像および音声の2種があり、アノテーションとしての画像をアノテーション画像、アノテーションとしての音声をアノテーション音声とよぶ。また、アノテーションを付与される画像およびアノテーションを付与された画像を親画像ともよぶ。
【0018】
マイクロフォン4は、アノテーション音声の録音に用いられ、スピーカー19はアノテーション音声の再生に用いられる。操作ボタン15〜18、20は、アノテーションモードにおいて、画像の選択、画像の一部の領域の指定等のために操作される。操作ボタン15、16、17、18、20をそれぞれ、メインメニューボタン、クイックビューボタン、削除ボタン、決定ボタン、領域サイズ変更ボタンとよぶ。
【0019】
デジタルカメラ100のアノテーション機能について、図3を参照して説明する。図3(a)は、アノテーションを付与される親画像の例であり、この親画像21の一部の領域(1つまたは複数)に、アノテーションが付与される。画像21には2つの領域が設定されており、各領域を示す領域枠22、23が表示されている。これらの領域にはそれぞれアノテーションが付与されている。なお、領域枠22、23は表示器14上での表示に際して加えられたものであり、画像21自体が領域枠22、23を表す像を有するのではない。
【0020】
図3(b)は、親画像21に付与されたアノテーション画像の例である。この画像24は、領域枠22内の少女の父親を撮影したものである。領域枠23に対しては、例えば、「この男の子は太郎君です」というアノテーション音声が付与されている。
【0021】
アノテーション画像24のファイルと上記アノテーション音声のファイルは画像21のファイルに関連付けられており、その関連付けは所定のファイルに記されている。このファイルを関連付けファイルとよぶ。これらのファイルを全てパーソナルコンピュータに伝送してパーソナルコンピュータ上で閲覧することも可能であり、これにより、親画像21に対する理解を深めたり、コミュニケーションの向上を図ったりすることができる。
【0022】
関連付けファイルの内容を表1に示す。
<表1> 関連付けファイル
項目 内容
1 親画像ファイル名
2 親画像ファイル作成日時
3 アノテーション領域位置情報(左上角の座標)
4 アノテーション領域サイズ情報(縦方向および横方向の幅)
5 アノテーションファイル名
6 アノテーションファイル作成日時
【0023】
なお、項目3〜6は、親画像に付与されているアノテーションの数だけ存在する。また、関連付けファイルは、新規アノテーションの追加、ファイルの削除等、関連付け情報の変更の必要が発生したときに更新する。
【0024】
デジタルカメラ100におけるファイルフォルダーの構成を図4に示す。この例では、Pict0001.jpgとPict0004.jpgとが親画像のファイルとなっている。これらのファイルはDCF(デジタルカメラフォーマット)フォルダーである100MLT09内に置かれており、さらにアノテーションフォルダーAnn0001とAnn0004がフォルダー100MLT09内に存在する。アノテーションフォルダーの番号0001、0004はそれぞれ、親画像のファイルPict0001.jpg、Pict0004.jpgの番号部分と同じであり、これにより親画像とアノテーションフォルダーとの対応付けがなされている。
【0025】
各アノテーションフォルダー内には、関連付けファイル、アノテーション画像ファイル、アノテーション音声ファイルが格納されている。例えば、フォルダーAnn0001については、Ann0001.txtが関連付けファイルであり、Ann0001.jpgとAnn0002.jpgの2つがアノテーション画像ファイル、Ann0001.wav、Ann0002.wavの2つがアノテーション音声ファイルである。
【0026】
デジタルカメラ100は、静止画像の撮影に関し、通常撮影モード、文書撮影モード、画像アノテーション撮影モード、音声アノテーション撮影モードの4つのモードを有する。通常撮影モードは、通常のデジタルカメラとしての撮影に使用する。文書撮影モードは、文書、白板等の文字被写体の撮影に使用する。画像アノテーション撮影モードは、親画像にアノテーション画像を付与する場合に使用する。音声アノテーション撮影モードは、親画像にアノテーション音声を付与する場合に使用する。前述のアノテーションモードには、画像アノテーション撮影モードと音声アノテーション撮影モードが含まれる。
【0027】
撮影された画像や録音された音声の撮影モード情報は、ファイルのタグ(ヘッダー)に記録する。撮影モード情報は、画像の再生表示および音声の再生において、どのようなモードで撮影あるいは録音されたものであるかが判るような表示をする際に参照する。撮影モード情報はタグ内の1バイトの領域に記される。表2にその領域の各ビットと、ビットの値が1のときの意味を示す。
【0028】
<表2> 撮影モード情報
ビット 意味
0 通常撮影モードで撮影された画像
1 文書撮影モードで撮影された画像
2 画像アノテーション撮影モードの親画像
3 画像アノテーション撮影モードで撮影されたアノテーション画像
4 音声アノテーション撮影モードの親画像
5 音声アノテーション撮影モードで録音されたアノテーション音声
6 動画像
7 アノテーション音声以外の音声
【0029】
各ビットは、画像が撮影されたとき、アノテーションが付与されたとき等、変更の必要が発生したときに更新する。複数のビットの値を同時に1に設定することもできる。例えば、通常撮影モードで撮影した画像を音声アノテーション撮影モードの親画像として使用したときは、ビット0とビット4を値1にする。
【0030】
デジタルカメラ100の回路構成を図5に模式的に示す。CCDセンサ32の出力信号は、データ処理部33で画像を表すデジタルの画像データとされて、液晶表示器14に表示され、また、指示に応じて記録媒体6に記録される。マイクロフォン4の出力信号は、データ処理部33によってデジタルの音声データとされて、記録媒体6に記録される。記録媒体6に記録されている画像は、データ処理部33を通して表示器14に表示することが可能であり、記録媒体6に記録されている音声も、データ処理部33を通してスピーカー19より出力することができる。このような動作全体をCPU31が制御する。
【0031】
電力供給開始時の撮影モードの設定に関する処理の流れを図6に示す。デジタルカメラ100は、電力供給停止時にその時点での撮影モードを記憶しておき、電力供給開始時(ステップ#1)には記憶している撮影モードに設定する(ステップ#2〜#6)。
【0032】
表示器14には、画像のほか、撮影モードの切り替え等の操作を案内する種々のメニュー画面を表示する。表示器14に表示するメインメニューを図7に示す。メインメニューでは、前述の4つの撮影モードを選択することができる。図7の例では、通常撮影モードが選択されている。モードの選択は4つの方向キー13の操作によって行われ、決定ボタン18の操作で確定する。このメインメニューには、メインメニューボタン15を操作することにより移行することができる。
【0033】
メインメニューで撮影モードを変更するときの処理の流れを図8に示す。決定ボタン18が操作された時点で選択されているモードに、撮影モードが設定される(#11〜#15)。
【0034】
図6のステップ#3または図8のステップ#12で通常撮影モードに設定されているときは、通常のデジタルカメラとしての撮影処理に従って動作し、撮影終了後に、画像ファイルを作成して、そのタグに撮影モード情報を書き込む。
【0035】
図6のステップ#4または図8のステップ#13で文書撮影モードに設定されているときは、通常のデジタルカメラとしての撮影処理に従って動作するが、環境の明暗にかかわらず、デフォルトでのフラッシュの発光を行わない。撮影終了後に、画像ファイルを作成して、そのタグに撮影モード情報を書き込む。
【0036】
図6のステップ#5または図8のステップ#14で画像アノテーション撮影モードに設定されているときの処理の流れを図9に示す。電力供給開始後初めてこのモードに入った場合(ステップ#21)、関連付けファイルの更新(#22)と、撮影モード情報の更新(#23)を行う。これは、外部機器で記録媒体6内のファイルが更新されている場合に対処するためである。これらの更新を終了したら、親画像選択画面を表示する(#24)。
【0037】
親画像選択画面の例を図10に示す。親画像選択画面には、記録媒体6に記録されているファイルの画像と音声がサムネイル画像(縮小した画像)として表示される。なお、音声そのものを表示することはできないので、音声ファイルについては、音符を表したサムネイル画像43を表示する。使用者は、表示された画像の中から親画像を選択する。図10の例では、縁を太い線で表した画像41が選択されている。選択は4つの方向キー13の操作により行い、決定ボタン18の操作で確定する。
【0038】
サムネイル画像41に接して表示されている「A1」は、そのファイルの画像が、既に画像アノテーション撮影モードにおいて親画像として用いられたことを意味する。また、サムネイル画像44に接して表示されている「A2」は、そのファイルの画像が、既に音声アノテーション撮影モードにおいて親画像として用いられたことを意味する。このように、撮影モード情報に基づいて画像の属性を表示して、親画像の選択の一助とする。なお、「M」が重ねて表示されているサムネイル画像42は、そのファイルの画像が動画であることを意味している。
【0039】
親画像を選択する際の処理の流れを図11に示す。まず、サムネイル画像を表示し(ステップ#41)、前回親画像として選択された画像があれば、その画像を選択されている状態にし、なければ、最も新しく撮影された画像を選択されている状態にする(#42〜#44)。使用者が前回親画像として選択した画像を親画像とする可能性は高いので、前回親画像として選択された画像を選択されている状態にすることで、選択のための操作を軽減することができる。
【0040】
また、デジタルカメラ100は、無駄な電力消費を抑えるために、所定時間にわたって操作がなされないときに電力供給を自動的に停止するオートパワーオフの機能を有しており、使用者が親画像を選択した状態で操作を中断している間に、オートパワーオフの機能が働くこともある。そのような場合でも、使用者は、親画像を選択する操作をすることなく、処理を継続することができる。なお、前回親画像として選択された画像の有無にかかわらず、最も新しく撮影された画像を選択されている状態にしてもよい。
【0041】
さらに、前回親画像として選択された画像に代えて、既にアノテーションが付与されている画像を選択されている状態としてもよい。使用者が既にアノテーションを付与した画像に別のアノテーションを付与する可能性は高いから、このようにすることで、選択のための操作を軽減することができる。この場合、既にアノテーションが付与されている画像のうち、最も新しく撮影された画像を選択されている状態とするようにしてもよいし、最も新しくアノテーションが付与された画像を選択されている状態としてもよい。
【0042】
次いで、方向キー13による画像の選択を受け付けて、決定ボタン18が操作されたときに選択されている画像を親画像とする(#45)。そして、決定した画像が親画像として使用し得るものであるか否かを判定する(#46〜#48)。具体的には、親画像に付与し得るアノテーションの数の制限を超えないか(この例では10個までとしている)、および、動画像または音声を選択していないかである。これらに該当するときは、図12に示すように警告を表示して(#49)、ステップ#45に戻る。
【0043】
親画像の選択が終了すると、親画像のうちのアノテーション画像を付与する領域の位置および大きさを設定する領域設定画面を表示する(図9、ステップ#25)。この領域設定画面の初期状態の例を図13に示す。領域設定画面では、選択された親画像を表示するとともに、その画像の中央に位置する領域枠51をデフォルトで表示する。使用者は、この領域枠51を、アノテーションを付与したい位置に移動させる。移動は4つの方向キー13の操作により行う。使用者はまた、アノテーションを付与する領域の大きさを変更したいときは、領域枠51を拡大または縮小させる。拡大縮小は領域サイズ変更ボタン20の操作によって行う。位置を変更した領域枠52を含む領域設定画面の例を図14に示し、大きさも変更した領域枠53を含む領域設定画面の例を図15に示す。
【0044】
領域設定画面にデフォルトで領域枠51を表示する領域は、親画像の撮影に際して焦点調節に用いた領域としてもよい。デジタルカメラ100では、画像のコントラストが高まる方向に撮影レンズ5の焦点を変化させて、最もコントラストが高くなる位置に撮影レンズ5の焦点を定めるサーボ方式の自動焦点調節を採用している。そのコントラストを検出する領域として、画像全体および画像の一部が選択可能であり、画像の一部については、画像の中央に位置するものをはじめ複数の領域が用意されている。これらのうち、実際に親画像の撮影に際して焦点調節に用いた領域をデフォルトの領域とすることで、使用者が撮影に際して特に関心をもっていた部分に容易にアノテーションを付与することができるようになる。なお、焦点調節に用いた領域は、画像ファイルのタグに記しておく。
【0045】
選択した親画像に既にアノテーションが付与されている場合の領域選択画面を図16に示す。領域枠54が既に付与されているアノテーションに対応したものであり、領域枠55が新たなアノテーションのためにデフォルトで表示するものである。領域枠54と領域枠55は、色、線の種類、線の太さ等を違えて異なる態様で表示される。既に付与されているアノテーションが複数あるときは、全てのアノテーションに対応する領域枠の表示態様を異ならせる。
【0046】
領域設定の処理の流れを図17に示す。まず、既存のアノテーションが存在すればその領域枠を表示し(ステップ#51)、次いで、新たに付与するアノテーションのためのデフォルトの領域枠を表示する(#52)。そして、使用者の操作を受け付けて、決定された位置および大きさを採用する(#53)。
【0047】
図9に戻って、画像アノテーション撮影モードでの処理の説明を続ける。領域設定画面を表示してアノテーションを付与する領域を設定した後、アノテーション画像を撮影して(ステップ#26)、関連付けファイルの更新(#27)と、撮影モード情報の更新(#28)を行う。そして、親画像に付与したアノテーションの総数が上限値(ここでは前述のように10個)に達しているか否かを判定する(#29)。総数が上限値に達しているときは、新たな親画像を選択するためにステップ#24に戻り、達していないときは、同じ親画像に新たに付与するアノテーションの領域を設定するためにステップ#25に戻る。
【0048】
なお、使用者は、アノテーションの総数が10個に達していない状態で新たな親画像を選択したいときは、メインメニューボタン15の操作によって、ステップ#25から#24に戻ることができる。ステップ#24においてメインメニューボタン15を操作すれば、撮影モードを選択する前述のメインメニューが表示される。
【0049】
図6のステップ#5または図8のステップ#14で音声アノテーション撮影モードに設定されているときの処理の流れを図18に示す。図9のアノテーション画像を撮影する処理(ステップ#26)に代えて、アノテーション音声を録音する処理(ステップ#26S)が挿入されている。
【0050】
関連付けファイルの更新および撮影モード情報の更新は、以下の(1)〜(4)の時点で、以下の規則に従って行う。
(1)アノテーション画像の撮影およびアノテーション音声の録音の終了時
▲1▼親画像に既存のアノテーションが存在しなければ、新規にアノテーションフォルダーと関連付けファイルとを作成し、関連付けファイルにアノテーション情報を書き込む。また、親画像ファイルの撮影モード情報を更新するとともに、生成したアノテーション画像ファイル、アノテーション音声ファイルに撮影モード情報を書き込む。
▲2▼親画像に既存のアノテーションが存在すれば、関連付けファイルにアノテーション情報を追記する。また、親画像ファイルの撮影モード情報を更新するとともに、生成したアノテーション画像ファイル、アノテーション音声ファイルに撮影モード情報を書き込む。
【0051】
(2)電力供給開始後初めて画像アノテーション撮影モードまたは音声アノテーション撮影モードに入った時
▲1▼アノテーションフォルダー内の関連付けファイルに記述されている親画像、アノテーション画像、アノテーション音声のファイルが、そのアノテーションフォルダーに実際に存在するか否かを調べる。そして、存在しなければ、関連付けファイルの該当部分の記述を削除する。
▲2▼関連付けファイルに記述されているアノテーション画像、アノテーション音声のファイルが全て存在しない場合は、その関連付けファイルおよびアノテーションフォルダーを消去する。
▲3▼親画像のファイルが存在しない場合は、その関連付けファイル、アノテーションフォルダー(その中のアノテーション画像、アノテーション音声のファイルを含む)を消去する。
▲4▼関連付けファイルが存在しない場合は、アノテーションフォルダー(その中のアノテーション画像、アノテーション音声のファイルを含む)を消去する。
▲5▼上記の▲1▼〜▲4▼に処理に応じて、親画像ファイル、アノテーション画像ファイル、アノテーション音声ファイルの撮影モード情報を更新する。
▲6▼上記の▲1▼〜▲5▼の処理を全てのアノテーションフォルダーに対して実施する。
【0052】
(3)電力供給中に記録媒体が装着された時
上記(2)と同じ処理を行う。
(4)電力供給中に外部機器との接続が解かれた時
上記(2)と同じ処理を行う。
【0053】
上記(1)の処理の流れを図19に示し、上記(2)の処理の流れを図20に示す。また、上記(3)の処理の流れを図21に示し、上記(4)の処理の流れを図22に示す。
【0054】
デジタルカメラ100は、撮影モードにおいて記録媒体6に記録されている画像または音声の再生を行うクイックビューの機能を有する。通常撮影モード、文書撮影モード、画像アノテーション撮影モード、音声アノテーション撮影モードのいずれにおいても、クイックビューを利用することができる。クイックビューの開始は、クイックビューボタン16の操作によって指示される。
【0055】
クイックビューにおける処理の流れを図23に示す。クイックビューボタン16が操作されると、最も新しく撮影または録音された画像、動画像、音声が再生される(ステップ#81)。再生中に4つの方向キー13のうちの左方向キーまたは右方向キーを操作することにより、再生する画像または音声を切り替えることができる。また、再生中に削除ボタン17が操作されると(#82)、再生中の画像または音声のファイルが削除される(#83)。
【0056】
クイックビューの終了(#84)は、クイックビューボタン16の再操作によって指示される。クイックビューの終了に際し、領域設定画面(図9、ステップ#25)以外からクイックビューに入っていたときは、元の画面の表示に戻る。また、領域設定画面を表示している状態でクイックビューに入っていたときは、領域を設定しようとしていた親画像がクイックビューでの再生中に削除されたか否かを判定し(#86)、削除されていなければ元の領域設定画面の表示に戻る。親画像が削除されていれば、その親画像を選択していることに意味がないので、親画像選択画面(図9、ステップ#24)の表示に戻る。
【0057】
ステップ#83のファイル削除の処理の流れを図24に示す。削除ボタン17の操作に応じて、再生中の画像、動画像、音声のファイルを削除する(ステップ#91)。そして、削除したファイルが親画像、アノテーション画像、またはアノテーション音声のものであるか否かを判定し(#92)、該当するときは、表1、表2に従って、関連付けファイルおよび撮影モード情報を更新する(#93、#94)。
【0058】
領域設定画面を表示している状態からクイックビューを開始する別の処理の流れを図25に示す。この処理では、選択されている親画像に付与されているアノテーション画像およびアノテーション音声のみが再生される(ステップ#96)。ファイルの削除も選択されている親画像に付与されているアノテーション画像およびアノテーション音声のもののみが可能である。このようにすると、親画像にどのようなアノテーションが付与されているかが判り易く、また、親画像に関係のないファイルを誤って削除する可能性をなくすことができる。
【0059】
これまで述べてきたデジタルカメラ100のアノテーションモードは、画像アノテーション撮影モードと音声アノテーション撮影モードを別の処理とし、メインメニュー(図7)でいずれかを選択するものであった。これは、親画像に複数のアノテーション画像を連続して付与する場合や複数のアノテーション音声を連続して付与する場合に、便利な設定である。その反面、親画像にアノテーション画像とアノテーション音声とを付与する場合には、メインメニューに戻って撮影モードを切り替える必要があり、操作がやや煩雑になる。
【0060】
また、これまでに述べた方法では、アノテーションを付与する画像を記録媒体6に既に記録されている画像のみに限っている。このため、使用者がこれから画像を撮影して、その画像にアノテーションを付与したいときには、メインメニューにおいて通常撮影モードに設定し、画像を撮影して記録し、さらに、メインメニューでアノテーション画像撮影モードまたはアノテーション音声モードに設定して、アノテーション画像の撮影またはアノテーション音声の録音をする必要があり、やはり操作がやや煩雑である。
【0061】
以下、異種(画像と音声)のアノテーションを連続して付与する場合や、これから撮影する画像にアノテーションを付与する場合に、能率のよいモード設定方法について述べる。この方法におけるメインメニューを図26に示す。画像アノテーション撮影モードと音声アノテーション撮影モードに代えて、単一のアノテーション撮影モードが設けられており、これが通常撮影モードと文書撮影モードと並列に表示されている。
【0062】
アノテーション撮影モードにおける処理の流れを図27に示す。まず、電力供給開始後初めてこのモードに入ったときは、関連付けファイルの更新と撮影モード情報の更新を行う(ステップ#62〜#64)。これらの処理は前述の図9のステップ#21〜#23と同じである。次いで、図28に示す画面を表示して、これから撮影する画像を親画像とするか、記録媒体6に記録されている既存の画像を親画像とするかを、使用者が選択できるようにする(ステップ#65)。使用者は方向キー13の操作でいずれかを選択し、決定ボタン18の操作で選択を確定する。
【0063】
これから撮影する画像を親画像とする指示を与えられたときはステップ#67に進み、既存の画像を親画像とする指示を与えられたときはステップ#66に進む。ステップ#66では前述の図11に示した一連の処理を行い、ステップ#67では、通常の画像の撮影と同じようにして、親画像とする画像を撮影する。
【0064】
こうして親画像が定まると、図9のステップ#25と同様に領域設定画面を表示して、アノテーションを付与する領域の位置および大きさを設定する(#68)。領域設定後、図29に示す画面を表示して、アノテーションを画像と音声のいずれにするかを使用者が選択できるようにする(#69)。使用者は方向キー13の操作でいずれかを選択し、決定ボタン18の操作で選択を確定する。
【0065】
その選択に応じて、アノテーション画像の撮影(#70)またはアノテーション音声の録音(#71)を行い、図9のステップ#27、#28と同様に、関連付けファイルの更新と撮影モード情報の更新を行う(ステップ#72、#73)。そして、その親画像に付与されているアノテーションの総数が上限値(ここでは10個としている)に達しているか否かを判定し(#74)、達していれば、既存の画像とこれから撮影する画像のいずれを親画像とするかの選択を受け付けるステップ#65に戻り、達していなければ、領域の位置および大きさを設定するステップ#68に戻る。
【0066】
このモード設定方法においても、電力供給停止時にその時点での撮影モードを記憶しておき、次の電力供給開始時には記憶している撮影モードに設定する。電力供給開始時の撮影モード設定の処理の流れを図30に示す。また、メインメニューで撮影モードが選択されたときの、モード切り替えの処理の流れを図31に示す。
【0067】
このモード設定方法では、これから撮影する画像にアノテーションを付与することを使用者が望む場合には、その画像を撮影して直ちにアノテーションを付与する処理を行うことができるので、能率がよい。また、同一の親画像にアノテーション画像とアノテーション音声を連続して付与する場合に、途中で親画像を選択する処理をする必要がなく、この点でも能率がよい。
【0068】
なお、ここでは、これから撮影する画像を親画像とするか記録媒体6に記録されている既存の画像を親画像とするかの選択のための表示と、記録媒体6中の既存の画像を選択するための表示とを、別のステップとして順に行うようにしているが(図27、ステップ#65、#66)、これらの表示を一度に行うようにしてもよい。このための表示画面の例を図32に示す。
【0069】
この画面は、前述の図10のものと同様に、記録媒体6中のファイルのサムネイル画像を並べて表示したものであるが、さらに、これから撮影する画像を親画像とすることを示す「親画像撮影」を記した像45も表示している。使用者は、この像45を選択することで、これから撮影する画像を親画像とすることを指示することができ、像45以外のサムネイル画像を選択することで、既存の画像を親画像とすることを指示するとともに、既存のどの画像を親画像とするかを指示することができる。このようにすると、画面の切り替えの回数が少なくなって、能率が一層向上する。
【0070】
第2の実施形態について説明する。本実施形態のパーソナルコンピュータ200を図33に示す。パーソナルコンピュータ200は、CPU、ハードディスク等を内蔵した本体と、その上に設けられた表示部のほか、図示しないキーボードおよびマウスを備えており、また、プリンタを接続することもできる。本体には、光ディスク61およびメモリカード6を装着することが可能である。パーソナルコンピュータ200は、画像を撮影することはできないが、デジタルカメラ100によって撮影された画像を表示したり、画像に付与されているアノテーションを再生したりすることができる。パーソナルコンピュータ200で画像の一部の領域にアノテーションを付与することも可能である。
【0071】
画像とアノテーションに関する処理を記したプログラムは光ディスク61に記録されており、パーソナルコンピュータ200はそのプログラムを内蔵のハードディスクに複写して使用する。画像やアノテーションは、メモリカード6に記録されて、またはデジタルカメラ100とパーソナルコンピュータ200を接続するケーブルを介して、提供される。なお、インターネット上のウェブサイトからのダウンロード、あるいは電子メールの添付ファイルとして、プログラムや画像を取得することも可能である。
【0072】
パーソナルコンピュータ200が、画像とアノテーションに関して表示部に表示するウインドウの構成を図34に示す。画像とアノテーションに関するウィンドウには、インデックスウインドウ71、アノテーションウインドウ72、および印刷プレビューウインドウ73があり、これらのウインドウが処理に応じて開かれる。インデックスウインドウ71、アノテーションウインドウ72、および印刷プレビューウインドウ73の例をそれぞれ図35、図36および図37に示す。
【0073】
インデックスウインドウ71(図35)は、サムネイル画像表示領域71a、およびフォルダーツリー表示領域71bを有する。アノテーションウインドウ72(図36)は、親画像表示領域72a、アノテーション作成領域72b、およびアノテーション表示領域72cを有する。また、印刷プレビューウインドウ73(図37)は、印刷プレビュー表示領域73a、および印刷アノテーション選択領域73bを有する。
【0074】
インデックスウインドウ71では、フォルダーツリー領域71bで選択されたフォルダー内の画像ファイルのサムネイル画像をサムネイル画像表示領域71aに並べて表示する。サムネイル画像表示領域71aに表示されるサムネイル画像は、アノテーションを付与されていない画像のもの、およびアノテーションを付与されている画像のものであり、アノテーション画像すなわちアノテーションそのものとしての画像は表示されない。また、サムネイル画像77に接して表示されている記号「A」は、その画像にアノテーションが付与されていることを意味する。
【0075】
使用者が、表示されたサムネイル画像のいずれかを選択して、画面上部のメニューからアノテーションの付与、再生を指示するコマンドを選んで実行したり、サムネイル画像をマウスでダブルクリックしたりすると、アノテーションウインドウ72が開き、その画像が親画像表示領域72aに表示される。図36は、図35のサムネイル画像77が選択されたときのものである。
【0076】
アノテーションウインドウ72では、親画像表示領域72aで親画像に領域を設定し、その領域に対してアノテーションを付与することができる。アノテーションはアノテーション作成領域72bで作成する。デジタルカメラ100で画像に付与するアノテーションは画像と音声であるが、パーソナルコンピュータ200では、文字のアノテーションを付与することも可能である。アノテーションとしての文字列をアノテーション文字列とよぶ。アノテーション文字列を付与する場合は、その文字列をアノテーション作成領域72bに書き込み、アノテーション画像やアノテーション音声を付与する場合は、アノテーション作成領域72bに表示される画像ファイルや音声ファイルを選択する。決定されたアノテーションはアノテーション表示領域72cに表示される。
【0077】
このようにしてアノテーションを付与された親画像およびそのアノテーションは、画面上部のメニューから記録を指示するコマンド選んで実行することで、ファイルに記録することができる。このファイルは、1つの親画像に対して1つ作成され、画像と1以上のアノテーションと、画像とアノテーションとの関連(ファイル名、領域の位置や大きさ等)を示す情報とを含む統合ファイルである。以下、このような統合ファイルをmdmファイルともよぶ。
【0078】
インデックスウインドウ71に表示するサムネイル画像は、JPEG、BMP、TIFF(それぞれ拡張子jpg、bmp、tif)等の通常の書式の画像ファイルと、mdmファイルのものである。通常の画像ファイルの場合は、そのサムネイル画像を表示し、mdmファイルの場合は、その中の親画像のサムネイル画像を表示する。サムネイル画像を表示する処理の流れを図38に示す。
【0079】
パーソナルコンピュータ200は、デジタルカメラ100で撮影された画像および画像に付与されているアノテーションをmdmファイルに記録する機能を有する。デジタルカメラ100は、前述のように、親画像を記録した画像ファイルとアノテーションを記録したアノテーションファイルを別個に作成し、また、親画像とその全てのアノテーションとの関連を示す情報とを記した関連付けファイルを作成するが、パーソナルコンピュータ200は、デジタルカメラ100から親画像の画像ファイルと共に与えられるアノテーションフォルダーおよびその中の関連付けファイルを参照して、mdmファイルを作成する。mdmファイルの作成処理の流れを図39に示す。
【0080】
インデックスウインドウ71上のフォルダーツリーで選択されたフォルダーの直下にアノテーションフォルダーが存在し、かつ、そのアノテーションフォルダー内に関連付けファイルが存在し、かつ、その関連付けファイルに記述されている全てのファイルがアノテーションフォルダーまたは選択されたフォルダー内に存在する場合にのみ(ステップ#101〜#103)、mdmファイルを作成する(#104)。ここで、選択されたフォルダーも調べるのは、図4に示したように、アノテーションフォルダーに対応する親画像ファイルは、アノテーションフォルダーと並列に、選択されたフォルダーに格納されているからである。
【0081】
mdmファイルを作成したら、その関連付けファイルを消去する(#105)。これは、次回以降、このフォルダーを選択したときに、mdmファイルを作成しないようにするためである。また、mdmファイルを作成した後は、例えば図40のメッセージを表示して、作成したmdmファイルがどのフォルダーに格納されているかが判るようにする(#106)。アノテーションフォルダーは存在したが、関連付けファイルや関連付けファイルに記述されているファイルが存在しないためにmdmファイルを作成しなかった場合は、例えば図41のメッセージを表示して、その旨を知らせる(#107)。アノテーションフォルダーが存在しない場合は、何のメッセージも表示しない。これは、mdmファイルの作成そのものが必要ないからである。
【0082】
図4に示した例のように、選択されたフォルダーに複数のアノテーションフォルダーが存在する場合、アノテーションフォルダーごとにステップ#101〜#107の処理を行う。これで、複数の画像ファイルについてmdmファイルを一度に作成することができる。なお、その場合、mdmファイルは親画像ごとに個別に作成する。
【0083】
上記の処理では、フォルダーを指定するだけでmdmファイルが自動的に作成されるので、能率がよく、また、デジタルカメラ100で作成したファイルを気づかないうちに消去してしまうという使用者の不安を軽減することができる。ただし、使用者が望まない親画像についてまで、mdmファイルを作成することがある。これは、mdmファイルを作成するか否かの指示を受け付けて、作成の指示を与えられたときのみに作成することで、避けることができる。また、フォルダーに代えて画像ファイルを指定するようにすることでも避けることができる。
【0084】
指定された画像ファイルについてmdmファイルを作成する処理の流れを図42に示す。使用者が、インデックスウインドウ71でサムネイル画像を選択して、メニューからアノテーションの付与、再生を指示するコマンドを選んで実行したり、サムネイル画像をマウスでダブルクリックしたりした場合、その画像がデジタルカメラ100内で関連付けられた親画像であるか否かを判別する(ステップ#111)。デジタルカメラ100で関連付けられた画像ファイルや音声ファイルには、そのタグに、親画像、アノテーション画像、アノテーション音声等の属性を示す情報が記されているから、これを参照することで親画像であるか否かが判る。親画像の場合は、例えば図43のようなメッセージを表示して(#112)、mdmファイルを作成するか否かの指示を受け付ける(#113)。
【0085】
作成が指示されたときは、親画像ファイルが格納されているフォルダーにアノテーションフォルダーが存在し、かつ、そのアノテーションフォルダーに関連付けファイルが存在し、かつ、関連付けファイルに記述されている全てのファイルが存在する場合のみに(#114〜#116)、mdmファイルを作成する(#117)。mdmファイルの作成後、例えば図40のメッセージを表示して、作成したmdmファイルがどのフォルダーに格納されているかが判るようにする(#118)。そして、作成したmdmファイルをアノテーションウインドウ72に開く(#119)。
【0086】
アノテーションフォルダーは存在したが、関連付けファイルや関連付けファイルに記述されているファイルが存在しないためにmdmファイルを作成しなかった場合は、例えば図41のメッセージを表示して、その旨を知らせる(#120)。そして、そのファイルを新たにアノテーションを付与する親画像としてアノテーションウインドウ72に開く(#121)。ステップ#111の判定で親画像でなかったときも、そのファイルを新たにアノテーションを付与する親画像としてアノテーションウインドウ72に開く。
【0087】
アノテーションウインドウ72において画面上部のメニューから印刷プレビューを指示するコマンド選択して実行すると、印刷プレービューウインドウ73が開き、アノテーションウインドウ72または印刷プレビューウインドウ73において、画面上部のメニューから印刷を指示するコマンドを選択して実行すると、シートへの印刷がなされる。
【0088】
印刷出力の例を図44に示す。印刷は2ページにわたっている。81は親画像であり、親画像81上にアノテーションが付与されている領域82、83、84が表されている。85、86、87は、それぞれ領域82、83、84の画像(親画像の一部)である。88、89はそれぞれ領域82に付与されているアノテーション画像およびアノテーション文字列であり、90、91はそれぞれ領域83に付与されているアノテーション画像およびアノテーション文字列である。また、92は領域84に付与されているアノテーション音声の音声ファイルである。
【0089】
このように、印刷では、親画像、親画像のうちのアノテーションを付与された領域の画像、および付与されているアノテーション画像、アノテーション文字列を表すことができるが、パーソナルコンピュータ200では、印刷プレビューウインドウ73において、印刷するアノテーションを選択することが可能である。印刷プレビューウインドウ73(図37)には、前述のように、印刷アノテーション選択領域73bが設けられており、ここに、親画像に付与されている全てのアノテーションが表示される。各アノテーションに対応してチックボックスが表示され、使用者はマウスの操作でチェックボックスを選択する(塗りつぶし表示にする)ことで、印刷するアノテーションを選択する。図37の例では、上から1番目と3番目のアノテーションが選択されており、これらが印刷プレビュー領域73aに表示されている。
【0090】
印刷するアノテーションを選択する処理の流れを図45に示す。親画像とアノテーションが付与されている領域を印刷プレビュー領域73aに表示するとともに、付与されている全てのアノテーションを印刷アノテーション選択領域73bに表示する(ステップ#131)。そして、アノテーション(チェックボックス)の選択を受け付け(#132)、選択されたアノテーションを印刷プレビュー領域73aの表示に加える(#133)。アノテーションの選択が取り消されたとき(チェックボックスが空白表示に戻されたとき)には、印刷プレビュー領域73aの表示からそのアノテーションを除く。
【0091】
【発明の効果】
一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像の中から選択された画像に所定の処理を施す画像処理装置であって、画像の選択を補助するために、複数の画像を並べて表示するものにおいて、本発明のように、画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示するようにすると、注釈情報としての画像がいかに多くても表示する画像の数は少なくなり、処理を施す画像の選択が容易になる。
【0092】
注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すようにすると、画像と注釈情報の管理が容易になり、また、注釈情報が画像であるときでも、画像を並べて表示する際に注釈情報としての画像を表示から除くことができる。
【0093】
並べて表示した画像のうちの注釈情報が付与されている画像に、注釈情報が付与されていることを示す表示を加えるようにすると、画像に注釈情報が付与されているか否かが、使用者に判り易くなる。
【0094】
画像を撮影する撮像手段を備えて、撮像装置とすると、画像を撮影することができるだけでなく、撮影した画像の中のいずれかを表示する場合や、撮影した画像の中のいずれかに注釈情報を付与する場合に、画像の選択が容易になる。
【0095】
一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像を並べて表示する画像表示プログラムにおいて、本発明のように、画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示するようにすると、注釈情報としての画像がいかに多くても表示する画像の数が少なくなり、画像の選択が容易になる。
【0096】
注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すようにすると、画像と注釈情報の管理が容易になり、また、注釈情報が画像であるときでも、画像を並べて表示する際に注釈情報としての画像を表示から除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のデジタルカメラの斜視図。
【図2】上記デジタルカメラの背面図。
【図3】上記デジタルカメラがアノテーションを付与した親画像の例(a)と、付与されたアノテーション画像の例(b)を示す図。
【図4】上記デジタルカメラのファイルフォルダーの構成を示す図。
【図5】上記デジタルカメラの回路構成を模式的に示す図。
【図6】上記デジタルカメラにおける電力供給開始時の撮影モードの設定に関する処理の流れを示すフローチャート。
【図7】上記デジタルカメラが撮影モードの選択のために表示するメインメニューを示す図。
【図8】上記デジタルカメラにおける撮影モードの変更の処理の流れを示すフローチャート。
【図9】上記デジタルカメラの画像アノテーション撮影モードでの処理の流れを示すフローチャート。
【図10】上記デジタルカメラがアノテーションを付与する親画像の選択のために表示する画面の例を示す図。
【図11】上記デジタルカメラにおける親画像の選択の処理の流れを示すフローチャート。
【図12】上記デジタルカメラが親画像として不適当な画像が選択されたときに表示する警告の例を示す図。
【図13】上記デジタルカメラが親画像の領域設定のために表示する初期画面の例を示す図。
【図14】上記デジタルカメラにおける位置変更後の領域を含む画面の例を示す図。
【図15】上記デジタルカメラにおける位置および大きさ変更後の領域を含む画面の例を示す図。
【図16】上記デジタルカメラが既にアノテーションが付与されている画像の領域設定のために表示する画面の例を示す図。
【図17】上記デジタルカメラにおける親画像の領域設定の処理の流れを示すフローチャート。
【図18】上記デジタルカメラの音声アノテーション撮影モードでの処理の流れを示すフローチャート。
【図19】上記デジタルカメラにおけるアノテーション画像の撮影およびアノテーション音声の録音の終了時の処理の流れを示すフローチャート。
【図20】上記デジタルカメラにおける電力供給開始後初めて画像アノテーション撮影モードまたは音声アノテーション撮影モードに入った時の処理の流れを示すフローチャート。
【図21】上記デジタルカメラにおける電力供給中に記録媒体が装着された時の処理の流れを示すフローチャート。
【図22】上記デジタルカメラにおける電力供給中に外部機器との接続が解かれた時の処理の流れを示すフローチャート。
【図23】上記デジタルカメラにおけるクイックビューの処理の流れを示すフローチャート。
【図24】上記デジタルカメラにおけるクイックビューでのファイル削除の処理の流れを示すフローチャート。
【図25】上記デジタルカメラにおける領域設定用画面を表示した状態からクイックビューを開始する別の処理の流れを示すフローチャート。
【図26】上記デジタルカメラが撮影モードの選択のために表示する別のメインメニューを示す図。
【図27】上記デジタルカメラのアノテーション撮影モードでの処理の流れを示すフローチャート。
【図28】上記デジタルカメラがこれから撮影する画像を親画像とするか既存の画像を親画像とするかの選択のために表示する画面を示す図。
【図29】上記デジタルカメラが親画像に付与するアノテーションを画像とするか音声とするかの選択のために表示する画面を示す図。
【図30】上記デジタルカメラにおける電力供給開始時の撮影モードの設定に関する処理の流れを示すフローチャート。
【図31】上記デジタルカメラにおける撮影モードの変更の処理の流れを示すフローチャート。
【図32】上記デジタルカメラが、これから撮影する画像を親画像とするか既存の画像を親画像とするかの選択のため、および既存のどの画像を親画像とするかの選択するために表示する画面の例を示す図。
【図33】本発明の第2の実施形態のパーソナルコンピュータの正面図。
【図34】上記パーソナルコンピュータが画像とアノテーションに関して表示するウインドウの構成を示す図。
【図35】上記パーソナルコンピュータが表示するインデックスウインドウの例を示す図。
【図36】上記パーソナルコンピュータが表示するアノテーションウインドウの例を示す図。
【図37】上記パーソナルコンピュータが表示する印刷プレビューウインドウの例を示す図。
【図38】上記パーソナルコンピュータにおけるサムネイル画像を表示する処理の流れを示すフローチャート。
【図39】上記パーソナルコンピュータにおけるmdmファイルの作成処理の流れを示すフローチャート。
【図40】上記パーソナルコンピュータがmdmファイルの作成後に表示するメッセージの例を示す図。
【図41】上記パーソナルコンピュータがmdmファイルを作成しないときに表示する警告メッセージの例を示す図。
【図42】上記パーソナルコンピュータにおけるmdmファイルの別の作成処理の流れを示すフローチャート。
【図43】上記パーソナルコンピュータがmdmファイルの作成前に表示するメッセージの例を示す図。
【図44】上記パーソナルコンピュータによる印刷出力の例を示す図。
【図45】上記パーソナルコンピュータにおける印刷するアノテーションを選択する処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
100 デジタルカメラ
1 電源ボタン
2 シャッターボタン
3 ファインダー前窓
4 マイクロフォン
5 撮影レンズ
6 記録媒体(メモリカード)
7 記録媒体挿入口
8 外部機器接続端子
11 ファインダー後窓
12 モード切り替えダイヤル
13 方向キー
14 液晶表示器
15 メインメニューボタン
16 クイックビューボタン
17 削除ボタン
18 決定ボタン
19 スピーカー
20 領域サイズ変更ボタン
21 親画像
22、23 領域枠
24 アノテーション画像
31 CPU
32 CCDエリアセンサ
33 データ処理部
41〜44 サムネイル画像
51〜55 領域枠
200 パーソナルコンピュータ
61 光ディスク
71 インデックスウインドウ
71a サムネイル画像表示領域
71b フォルダーツリー表示領域
72 アノテーションウインドウ
72a 親画像表示領域
72b アノテーション作成領域
72c アノテーション表示領域
73 印刷プレビューウインドウ
73a 印刷プレビュー表示領域
73b 印刷アノテーション選択領域
77 サムネイル画像
81 親画像
82〜84 親画像領域
85〜87 親画像領域部分
88〜92 アノテーション
Claims (6)
- 一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像の中から選択された画像に所定の処理を施す画像処理装置であって、画像の選択を補助するために、複数の画像を並べて表示するものにおいて、
画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示することを特徴とする画像処理装置。 - 注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 並べて表示した画像のうちの注釈情報が付与されている画像に、注釈情報が付与されていることを示す表示を加えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 画像を撮影する撮像手段を備え、撮像装置として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 一部の領域に注釈情報が付与されている画像を含む複数の画像を並べて表示する画像表示プログラムにおいて、
画像に付与されている注釈情報が画像であっても、注釈情報である画像を除く画像のみを並べて表示することを特徴とする画像表示プログラム。 - 注釈情報が付与されている画像と、その注釈情報と、それら画像と注釈情報との関連を示す情報が1つのファイルに記録されており、複数の画像を並べて表示する際に、注釈情報が付与されている画像については、ファイルから画像のみを読み出すことを特徴とする請求項5に記載の画像表示プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003191638A JP2005027132A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 画像処理装置および画像表示プログラム |
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JP2005027132A true JP2005027132A (ja) | 2005-01-27 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005027132A (ja) |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003191638A patent/JP2005027132A/ja active Pending
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