JP2005026814A - 映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる映像表示装置を提供する。
【解決手段】映像表示装置100は、サイドパネル16:9映像信号を、送信側のアスペクト情報信号71と、復調側のサイドパネル情報信号72と、復調側のOSD情報信号73と、サイドパネル検出回路51と、アスペクト検出回路52と、静止画検出回路53とにより検出し、これら検出手段を適宜切替え、又は組み合わせることにより、精度が高く誤検出が少ないサイドパネル判定を実現するとともに、黒検出回路22と、暗部検出回路24と、明部検出回路26と、ABL回路30とにより、サイドパネル16:9映像信号の輝度レベルを検出し、映像輝度レベル検出回路61で映像信号の輝度レベルを求め、サイドパネル検出結果と、映像輝度レベル検出結果に応じた画質補正を、画質制御装置63より画質制御信号4として画質処理装置20で施す。
【選択図】 図1
【解決手段】映像表示装置100は、サイドパネル16:9映像信号を、送信側のアスペクト情報信号71と、復調側のサイドパネル情報信号72と、復調側のOSD情報信号73と、サイドパネル検出回路51と、アスペクト検出回路52と、静止画検出回路53とにより検出し、これら検出手段を適宜切替え、又は組み合わせることにより、精度が高く誤検出が少ないサイドパネル判定を実現するとともに、黒検出回路22と、暗部検出回路24と、明部検出回路26と、ABL回路30とにより、サイドパネル16:9映像信号の輝度レベルを検出し、映像輝度レベル検出回路61で映像信号の輝度レベルを求め、サイドパネル検出結果と、映像輝度レベル検出結果に応じた画質補正を、画質制御装置63より画質制御信号4として画質処理装置20で施す。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送受信機等の映像表示装置に関し、特に、サイドパネル方式16:9映像信号を表示する映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10において、映像表示受信機は、復調回路11、フォーマット変換回路12及びOSD(On Screen Display)混合回路13からなり、デジタル放送を復調する復調装置10と、復調装置10から出力されるサイドパネル16:9映像信号の画質を整えて映像制御信号として出力する映像処理装置20と、画質制御装置41からなり映像処理装置20を制御する映像制御装置40とを備えて構成される。
【0003】
映像処理装置20は、黒伸長回路21、黒検出回路22、暗部ガンマ回路23、暗部検出回路24、明部ガンマ回路25、明部検出回路26、画質回路27、コントラスト回路28、黒レベル回路29、ABL(Auto Brightness Limiter)回路30(輝度レベル制御回路)、及びガンマ回路31から構成される。
また、1はデジタル放送信号、2は復調映像信号、3は映像出力信号、4は画質制御信号(映像制御信号)である。
【0004】
OSD混合回路13は、内部にOSD発生機能部を有し、チャンネル、時刻、音量などの情報をテレビ等の画面上に表示する。TV等の映像装置、テレビ会議システム等の電子機器では、チャンネル、時刻、音量などの情報をテレビ画面上に表示することが一般的になっている。OSDのデータは画像ではなく、ビットマップと呼ばれる形式で保持されており、このビットマップからY,Cb,Crで表されるYUV形式の画素値に変換され、その変換された画素がテレビ放送などの原画像の上に重畳される。
ABL回路30は、1フィールド毎に画像の明るさのレベルを検出し、明るさに応じて輝度レベルの補正を行う。
【0005】
以上の構成において、デジタル放送を復調する復調装置10からは、16:9信号,4:3信号,サイドパネル16:9信号など様々な信号形式の復調映像信号2が出力される。復調装置10から出力された復調映像信号2は、映像処理装置20で画質補正されて映像出力信号3となる。復調映像信号2は、黒伸長回路21、暗部ガンマ回路23、明部ガンマ回路25、画質回路27、コントラスト回路28、黒レベル回路29、ABL回路30、及びガンマ回路31で画質補正され映像出力信号3を得る。
【0006】
これらの画質補正回路は画像信号の輝度レベルに応じて自動的に最適補正する動作を行う。この画質補正は表示される映像に対して補正が行われるものである。これに対して16:9信号、4:3信号は画面全体に表示される映像信号であり、上記画質補正は映像信号に対して最適な補正が行われる。サイドパネル16:9信号は両側が黒などの固定映像を付加した映像であり、サイドパネル部も映像信号として画質補正を行う構成となっている。
【0007】
上記は、一般的な従来の映像処理方法の例を示したものである。特許文献1には、サイドパネル16:9映像信号を検出し、4:3TVに真円を保ちながら水平・垂直をコントロールし画面全体に表示する映像表示装置が開示されている。サイドパネル16:9映像信号を検出する方法は、送信側のアスペクト情報と、両側のサイドパネル検出結果により検出を行うが、両側のサイドパネル検出は、左側の輝度平均値と右側の輝度平均値が等しく、かつ映像部の平均輝度と等しくない場合にサイドパネルと判定をする。
【0008】
また、特許文献2には、表示画面全体を検出する水平・垂直の任意位置に設定し、その範囲にある画像信号部分を検出するとともに、検出した前記画像信号部分の画像情報を検出し、検出した前記画像情報に応じた画質補正を行う画像情報検出装置が開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−369029号公報
【特許文献2】
特開平7−288751号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の映像表示受信機にあっては、以下のような問題点があった。
【0011】
例えば、図10の構成の映像表示受信機では、復調映像信号2を映像処理装置20で画質補正するため、サイドパネル16:9映像信号の場合、該サイドパネル部分も映像信号として処理されるため、黒レベル、コントラスト、輝度、画質などの画質劣化を生じる。この画質劣化は、映像信号の輝度レベル、サイドパネル形式、OSD表示などにより影響度が変化する。この画質劣化について、後述する図9を用いて説明する。
【0012】
図9(A)は、理想的な画像を示し、図9(B)は、従来の構成による画像を示す。図9(A)において、画像パターン▲1▼は元の画像、画像パターン▲2▼〜▲4▼は画質補正された画像を示す。図9(A)に示す理想的な画像では、画像パターン▲1▼〜▲4▼の網掛け部のドットピッチが均一であることで表されるように、画質補正を行っても劣化がない。また、図9(A)に示す画像パターン▲1▼は、通常の16:9信号で、この輝度レベルを基準とする。
【0013】
図9(A)(B)において、画像パターン▲2▼は左右に黒のサイドパネル信号で、左右の黒を映像信号として前記映像処理装置20で画質補正されるため、実際の映像信号は黒が浮いた映像として表示されてしまう。これは、図9(B)の網掛け部のドットピッチが図9(A)のドットピッチに対して粗いことで表現している(以下同様)。
【0014】
また、図9(A)(B)の画像パターン▲4▼は、画像パターン▲2▼のサイドパネル部分が黒でない、情報を付加したサイドパネル信号で、画像パターン▲2▼の場合よりは画質劣化が軽減されるものの、映像信号の輝度レベルの時間軸変化に対して、画質が変化しやすい画質劣化を招きやすい。
【0015】
また、図9(A)(B)の画像パターン▲3▼は、サイドパネル信号を受信していてメニューなどのOSD表示を行った場合である。一般にデジタル放送での受信機側OSDは、OSD混合回路13で映像信号に重畳させる方式であるため、OSD表示内容も映像内容として前記映像処理装置20で画質補正がされてしまい、画質劣化を招くだけでなく、サイドパネル信号と検出できない誤検出を招くという問題点があった。
【0016】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる映像表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の映像表示装置は、デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、前記サイドパネル映像信号から画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段を備え、前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、総合画像部分の画像情報に応じた画質補正を行うことを特徴としている。
【0018】
本発明の映像表示装置は、デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、前記サイドパネル映像信号の暗部面積を検出する暗部検出回路と、前記サイドパネル映像信号の明部面積を検出する明部検出回路と、前記サイドパネル映像信号の黒面積を検出する黒検出回路と、前記サイドパネル映像信号の明るさに応じて輝度レベルを制御する輝度レベル制御回路と、前記各検出回路及び前記輝度レベル制御回路により制御された輝度レベルを基に映像輝度レベルを検出する映像輝度レベル検出回路とを備え、前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、前記映像輝度レベル検出回路で得られた映像輝度レベル検出信号とサイドパネル形式に応じた画質補正を行うことを特徴としている。
【0019】
より好ましくは、前記映像輝度レベル検出回路は、前記暗部検出回路の検出結果の輝度レベルと前記明部検出回路の検出結果の輝度レベルとを比較する第1輝度レベル比較回路と、前記黒検出回路の検出結果の輝度レベルと前記第1輝度レベル比較回路の比較結果の輝度レベルとを比較する第2輝度レベル比較回路と、前記輝度レベル制御回路により制御された輝度レベルと前記第2輝度レベル比較回路の比較結果の輝度レベルとを比較する第3輝度レベル比較回路とを備え、前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、前記第3輝度レベル比較回路で得られた映像輝度レベル検出信号とサイドパネル形式に応じた画質補正を行うものである。
【0020】
以上のように構成された映像表示装置によれば、デジタル放送を復調する復調装置から出力されるサイドパネル16:9映像信号を、映像処理装置により画質を整え、映像出力信号を得る映像表示受信機に適用した場合、画像輝度レベル検出結果に応じて、映像処理装置への映像制御信号に対して、第3輝度レベル比較回路で得られた映像輝度レベル検出信号とサイドパネル形式に応じた画質補正を行うことができるため、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる。
【0021】
さらに、前記サイドパネル映像信号のサイドパネル信号を検出するサイドパネル検出回路と、前記サイドパネル映像信号のアスペクトを検出するアスペクト検出回路と、前記サイドパネル映像信号の静止画/動画を検出する静止画検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がない前記サイドパネル映像信号の判定を行う第1サイドパネル判定回路とを備えることで、送信側のサイドパネル情報がないサイドパネル16:9映像信号の検出を精度よく実現することができる。
【0022】
さらに、送信側のアスペクト情報信号を検出するアスペクト情報信号検出回路と、復調側のサイドパネル情報信号を検出するサイドパネル情報信号検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がある前記サイドパネル映像信号を判定する第2サイドパネル判定回路とを備えることで、送信側のサイドパネル情報があるサイドパネル16:9映像信号の検出を精度よく実現することができる。
【0023】
また、本発明は、デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、前記サイドパネル映像信号のサイドパネル信号を検出するサイドパネル検出回路と、前記サイドパネル映像信号のアスペクトを検出するアスペクト検出回路と、前記サイドパネル映像信号の静止画/動画を検出する静止画検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がない前記サイドパネル映像信号の判定を行う第1サイドパネル判定回路と、送信側のアスペクト情報信号を検出するアスペクト情報信号検出回路と、復調側のサイドパネル情報信号を検出するサイドパネル情報信号検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がある前記サイドパネル映像信号を判定する第2サイドパネル判定回路とを備えることを特徴としている。
【0024】
以上のように構成された映像表示装置によれば、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる。
また、前記サイドパネル判定回路の判定条件を切り替える判定条件切替手段を備えることで、サイドパネル検出と判定の精度をさらに向上させることができる。
【0025】
また、OSD情報を付加するOSD混合回路と、前記OSD混合回路からのOSD情報信号と前記第1及び/又は第2のサイドパネル判定回路のサイドパネル判定信号から、OSD表示が重畳されたサイドパネルを判定する第3サイドパネル判定回路とを備え、前記サイドパネル映像信号にOSD情報が重畳されている場合、前記サイドパネル検出結果を用いないことで、例えば、OSD表示が行われる前の状態を保持するなど、OSD信号有無での切替動作により、OSD信号重畳によるサイドパネル検出誤動作と、画質変動を防止することができる。
【0026】
より好ましい具体的な態様として、前記サイドパネル映像信号は、送信側のアスペクト情報信号、復調側のサイドパネル情報信号、復調側のOSD情報信号、前記サイドパネル検出回路による検出信号、前記アスペクト検出回路による検出信号、又は前記静止画検出回路による検出信号のうち、少なくともいずれか1つ以上の組み合わせ、又は該検出信号の適宜切替えにより検出される。
より好ましい具体的な態様として、前記サイドパネル映像信号は、サイドパネル16:9映像信号である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な映像表示装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態の映像表示装置の構成を示す図である。本実施の形態の映像表示装置は、BSデジタル放送受信機に適用した例である。図10と同一構成部分には同一符号を付している。
【0029】
図1において、映像表示装置100は、復調回路11、フォーマット変換回路12及びOSD混合回路13からなり、デジタル放送を復調する復調装置10と、サイドパネル検出回路51、アスペクト検出回路52及び静止画検出回路53からなり、サイドパネル16:9映像信号を検出するサイドパネル検出装置50と、サイドパネル検出装置50から出力されるサイドパネル16:9映像信号の画質を整えて映像制御信号として出力する映像処理装置20と、映像処理装置20を制御する映像制御装置60とを備えて構成される。
【0030】
映像処理装置20は、黒伸長回路21、黒検出回路22、暗部ガンマ回路23、暗部検出回路24、明部ガンマ回路25、明部検出回路26、画質回路27、コントラスト回路28、黒レベル回路29、ABL回路30(輝度レベル制御回路)、及びガンマ回路31から構成される。
【0031】
映像制御装置60は、映像輝度レベル検出回路61、サイドパネル判定装置62、及び画質制御装置67から構成され、サイドパネル判定装置62は、サイドパネル判定回路A63(第2サイドパネル判定回路)、サイドパネル判定回路B64(第1サイドパネル判定回路)、サイドパネル判定回路C65(第3サイドパネル判定回路)、及びINT/EXT SW66(判定条件切替手段)から構成される。映像輝度レベル検出回路61の詳細な構成については図2により、またサイドパネル判定装置62の詳細な構成については図3により後述する。
【0032】
デジタル放送信号1は、映像表示装置100の内部で受信する信号又は外部から受信する信号であり、復調装置10で復調され復調映像信号2としてサイドパネル検出装置50に出力される。サイドパネル検出装置50は、復調映像信号2をデジタル処理し映像信号70として映像処理装置20に出力する。映像処理装置20は、映像信号70を画質補正し映像出力信号3として外部に出力する。
【0033】
本実施の形態の映像表示装置100は、図10の映像表示装置に、サイドパネル検出装置50、映像輝度レベル検出回路61及びサイドパネル判定装置62が付加された構成となっている。
【0034】
また、映像輝度レベル検出回路61及びサイドパネル判定装置62には、復調装置10、サイドパネル検出装置50及び映像処理装置20の各回路からの検出信号が入力される構成となっている。
【0035】
すなわち、復調装置10の復調回路11のアスペクト情報信号71とフォーマット変換回路12のサイドパネル情報信号72は、サイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路A63に入力され、サイドパネル検出装置50のサイドパネル検出回路51のサイドパネル検出信号74、アスペクト検出回路52のアスペクト検出信号75及び静止画検出回路53のサイドパネル静止検出信号76は、サイドパネル判定回路B64に入力される。また、OSD混合回路13のOSD情報信号73とサイドパネル判定回路A63及びサイドパネル判定回路B64のサイドパネル判定信号82,83は、サイドパネル判定回路C65に入力され、サイドパネル判定回路C65には、サイドパネル判定装置62のINT/EXT SW66のINT/EXT制御信号84が入力される。
【0036】
INT/EXT SW66は、内部デジタル放送又は外部デジタル放送の場合でAND又はOR判定などの判定条件を切り替えるものである。送信側のサイドパネル情報がない場合のサイドパネル検出又は、送信側のサイドパネル情報がある場合のサイドパネル検出のどちらの場合においても判定条件を切り替えることができる。
【0037】
一方、映像処理装置20の黒検出回路22の黒検出信号77、暗部検出回路24の暗部検出信号78、明部検出回路26の明部検出信号79及びABL回路30のABL検出信号80は、映像制御装置60の映像輝度レベル検出回路61に入力される。
【0038】
映像制御装置60の映像輝度レベル検出回路61の映像輝度レベル検出信号81とサイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路C65のサイドパネル判定信号C85は、画質制御装置67に入力され、画質制御装置67からの画質制御信号4は、映像処理装置20の各回路21,23,25,27,28,29,31に出力される。
【0039】
上記サイドパネル検出装置50、映像輝度レベル検出回路61、及びサイドパネル判定装置62は、全体としてサイドパネル16:9映像信号から画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段としての機能を有し、画質制御装置67は、映像処理装置20を制御する画質制御信号(映像制御信号)4に対して、総合画像部分の画像情報に応じた画質補正を行う。
上記「画像信号部分以外の無画部分」と「画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段」について説明する。
【0040】
「画像信号部分以外の無画部分」とは、上下の無画部及び左右の無画部の領域を示し、具体的には後述する図8(b)〜(d)の点画像領域以外の濃淡画部領域を示す。従来は映像領域の検出と映像領域の輝度レベル検出を行うものであるのに対し、本装置は上記無画部を検出する手段を有するとともに、映像部/無画部を含む信号情報全体の映像・サイドパネル情報に応じた輝度レベルを検出する手段を有する差異がある。
【0041】
「画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段」の具体的構成は、サイドパネル検出装置50、映像制御装置60、映像輝度レベル検出回路61、画質制御装置67、及びサイドパネル判定装置62からなる。これらを役割別に説明すると、無画部検出のための装置とはサイドパネル検出装置50及びサイドパネル判定装置62であり、映像部/無画部を含めた明るさに応じた輝度レベルを検出する装置が映像輝度レベル検出回路61であり、これら両者のサイドパネル判定装置62と映像輝度レベル検出回路61の結果から画質制御量を決定する画質制御装置67により構成されている。よって、無画部を検出する手段として主体的役割を担っている装置がサイドパネル検出装置50及びサイドパネル判定装置62であり、その結果から補助的役割を担っている装置が映像輝度レベル検出回路61であるため、映像輝度レベル検出回路61のみがあって他の回路を省略した装置では「画像信号部分以外の無画部分を検出する手段」としての効果は期待できない。
【0042】
図2は、映像輝度レベル検出回路61の詳細な構成を示すブロック図である。
図2において、映像輝度レベル検出回路61は、暗部検出回路24の暗部検出信号78と明部検出回路26の明部検出信号79との輝度レベルを比較する輝度レベル比較回路91(輝度レベル比較回路<1>,第1輝度レベル比較回路)と、輝度レベル比較回路91の輝度レベル検出信号94(輝度レベル検出信号<1>)と黒検出回路22の黒検出信号77との輝度レベルを比較する輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>,第2輝度レベル比較回路)と、輝度レベル比較回路92の輝度レベル検出信号95(輝度レベル検出信号<2>)とABL回路30のABL検出信号80との輝度レベルを比較し、映像輝度レベル検出信号81を出力する輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>,第3輝度レベル比較回路)とから構成される。
【0043】
図3は、サイドパネル判定装置62の詳細な構成を示すブロック図である。
図3において、サイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路A63は、復調回路11のアスペクト情報信号71とフォーマット変換回路12のサイドパネル情報信号72とを基にサイドパネルを判定し、サイドパネル判定信号82(サイドパネル判定信号<A1>)を出力するサイドパネル判定回路114(サイドパネル判定回路<A1>)から構成される。
【0044】
サイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路B64は、サイドパネル検出装置50のサイドパネル検出回路51のサイドパネル検出信号74と静止画検出回路53のサイドパネル静止検出信号76とを基にサイドパネルを判定し、サイドパネル判定信号113(サイドパネル判定信号<B1>)を出力するサイドパネル判定回路111(サイドパネル判定回路<B1>)と、サイドパネル判定回路111(サイドパネル判定回路<B1>)のサイドパネル判定信号113(サイドパネル判定信号<B1>)とアスペクト検出回路52のアスペクト検出信号75とを比較し、サイドパネル判定信号B83を出力するサイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B2>)とを備えて構成される。
【0045】
サイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路C65は、INT/EXTSW66からのINT/EXT制御信号84を受け、サイドパネル判定回路114(サイドパネル判定回路<A1>)のサイドパネル判定信号82(サイドパネル判定信号<A1>)とサイドパネル判定信号112(サイドパネル判定信号<B2>)のサイドパネル判定信号B83とを基にサイドパネルを判定し、サイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)を出力するサイドパネル判定回路115(サイドパネル判定回路<C1>)と、INT/EXT SW66からのINT/EXT制御信号84を受け、サイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)と復調装置10のOSD混合回路13のOSD情報信号73とを基にサイドパネルを判定し、サイドパネル判定信号C85を出力するサイドパネル判定回路116(サイドパネル判定回路<C2>)とを備えて構成される。
【0046】
以下、上述のように構成された映像表示装置100の動作を説明する。まず、映像制御装置60の映像輝度レベル検出回路61の動作を説明する。
サイドパネル検出装置50から出力された映像信号70は、映像処理装置20の黒伸長回路21に入力される。黒検出回路22では、1フィールド毎の黒検出動作が行われ、黒検出結果に応じて黒伸長回路21を補正すると共に、黒検出信号77を映像輝度レベル検出回路61に出力する。
【0047】
黒伸長回路21を通った映像信号は、暗部ガンマ回路23に入力される。暗部検出回路24では、1フィールド毎の暗部検出動作が行われ、暗部検出結果に応じて暗部ガンマ回路23を補正すると共に、暗部検出信号78を映像輝度レベル検出回路61に出力する。
【0048】
暗部ガンマ回路23を通った映像信号は、明部ガンマ回路25に入力される。明部検出回路26では、1フィールド毎の明部検出動作が行われ、明部検出結果に応じて明部ガンマ回路25を補正すると共に、明部検出信号79を映像輝度レベル検出回路61に出力する。
【0049】
明部ガンマ回路25を通った映像信号は、画質回路27、コントラスト回路28、黒レベル回路29、及びガンマ回路31で画質補正され、映像出力信号3として出力される。コントラスト回路28及び黒レベル回路29は、映像出力信号3の輝度レベルに応じた補正を行うABL回路30により補正される。また、ABL回路30は、ABL検出信号80を映像輝度レベル検出回路61に出力する。
【0050】
上記画像輝度レベル検出動作により得られた黒検出信号77、暗部検出信号78、明部検出信号79、及びABL検出信号80は、映像輝度レベル検出回路61に入力される。映像輝度レベル検出回路61では、画像輝度レベルを検出し、画像輝度レベルの検出結果である映像輝度レベル検出信号81を画質制御装置67に出力する。
【0051】
映像輝度レベル検出回路61の動作について図2により説明する。
図2に示すように、暗部検出回路24の暗部検出信号78と明部検出回路26の明部検出信号79が輝度レベル比較回路91(輝度レベル比較回路<1>)に入力され、輝度レベル比較回路91はこれらの検出信号を比較して比較結果の輝度レベル検出信号94(輝度レベル検出信号<1>)を輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>)に出力する。
【0052】
輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>)では、黒検出回路22の黒検出信号77と輝度レベル検出信号94(輝度レベル検出信号<1>)とを比較し、比較結果を輝度レベル検出信号95(輝度レベル検出信号<2>)として輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>)に出力する。
【0053】
輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>)では、ABL回路30のABL検出信号80と輝度レベル検出信号95(輝度レベル検出信号<2>)とを比較し、比較結果を映像輝度レベル検出信号81として出力する。この映像輝度レベル検出信号81が映像輝度レベル検出回路61の画像輝度レベル検出結果となる。
【0054】
図4乃至図7は、映像制御装置60のアルゴリズム例の詳細態様を示す図であり、図4▲1▼は映像輝度レベル検出回路61のアルゴリズム例を、図5▲2▼はサイドパネル判定回路B64のアルゴリズム例を、図5▲3▼はサイドパネル判定回路A114のアルゴリズム例を、図6▲4▼はサイドパネル判定回路C65のアルゴリズム例を、図7▲5▼は画質制御装置67のアルゴリズム例をそれぞれ示す。
【0055】
図4▲1▼映像輝度レベル検出回路61のアルゴリズム例について説明する。
映像輝度レベル検出回路61のアルゴリズム例は、(1)輝度レベル比較回路91(輝度レベル比較回路<1>)、(2)輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>)、(3)輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>)に分かれて数値は以下の意味を持つ。
【0056】
輝度レベル比較回路91(輝度レベル比較回路<1>)に入力される暗部検出信号78は、暗い信号、中間信号、明るい信号に閾値設定されており、同様に、明部検出信号79も閾値設定されている。例えば、暗部検出信号78が暗、明部検出信号79が暗であれば、“0”の結果を得る。結果は0〜2の3段階表現をしており、0程暗く、2程明るいという閾値表現結果が得られ、また、輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>)、輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>)でも同様の動作をし、映像輝度レベル検出信号81が得られる。このアルゴリズム例では、便宜上数値表現で現したが、実際の構成は直流電圧の閾値やデジタル処理で実現することができる。なお、上述した映像輝度レベル検出回路61以外のアルゴリズム例の説明については後述する。
【0057】
次に、復調装置10の動作について説明する。
図1において、デジタル放送信号1は映像表示装置100内部又は外部で受信され、復調装置10に入力される。受信されたデジタル放送信号1は、復調装置10の復調回路11により復調され、フォーマット変換回路12により所定の信号形式に変換され、さらにOSD混合回路13によりOSD情報が付加されて復調映像信号2としてサイドパネル検出装置50に出力される。上記復調回路11では、デジタル放送信号1の中には送信側で送られてくるアスペクト情報があるため、これも復調回路11で復調し、アスペクト情報信号71を出力する。フォーマット変換回路12では、復調回路11で復調した信号を所定のフォーマットに変換する際、サイドパネル16:9映像信号に変換する場合があるため、変換を行うフォーマット変換回路12ではサイドパネル信号であることが分かっている。このサイドパネル信号をサイドパネル情報信号72として出力する。OSD混合回路13では、フォーマット変換回路12で変換された信号にメニューなどのOSD情報を付加するため、OSD情報がある信号であるか分かっている。このOSD情報をOSD情報信号73として出力する。
以上より復調装置10では、アスペクト情報信号71、サイドパネル情報信号72、OSD情報信号73を得る動作を行う。
【0058】
次に、サイドパネル検出装置50の動作について説明する。
上記復調装置10により復調された復調映像信号2を基に、サイドパネル検出装置50ではサイドパネル信号の検出を行う。サイドパネル検出装置50において、どのような信号を検出するかを図8で説明する。
【0059】
図8は、検出する画像の例を示す図であり、図8(a)は通常の16:9映像信号を示す。図8(b)が一般的なサイドパネル信号で両側が黒の情報が付加されており、図8(c)は昨今よく見られるサイドパネル信号で両側に文字や色などを挿入し、映像情報として送信されてくるサイドパネル信号である。図8(d)は図8(b)又は図8(c)のサイドパネルに上下部分に無画部を付加する信号であり、16:9信号をサイドパネル形式で送る場合に真円を正しく表示させるために垂直方向を圧縮したものである。
【0060】
サイドパネル検出装置50は、これらの信号を検出するものである。サイドパネル検出回路51では、復調映像信号2の両側サイドパネル部分の領域で、かつ放送局ロゴが表示される領域以外を検出領域とし、両側の検出領域全体がある閾値より小さい場合にサイドパネル信号と判定し、サイドパネル検出信号74を出力する。
【0061】
アスペクト検出回路52では、復調映像信号2の映像信号全体の中で、ある閾値に対して大きい場合に映像信号が存在すると判断し、映像の水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、垂直終了位置を検出し、復調映像信号2が4:3であるか、16:9であるか、又はレターボックスであるかの、アスペクト検出信号75を出力する。
【0062】
静止画検出回路53では、サイドパネル検出回路51の検出領域において領域全体が静止画であるか、動画であるかの判定を行い、サイドパネル静止検出信号76を出力する。以上よりサイドパネル検出装置50では、サイドパネル検出信号74、アスペクト検出信号75、サイドパネル静止検出信号76を得る動作を行う。
【0063】
次に、映像制御装置60のサイドパネル判定装置62の動作について説明する。まず、サイドパネル判定回路B64の動作について述べる。
図3に示すように、サイドパネル判定回路B64では、サイドパネル検出信号74とサイドパネル静止検出信号76をサイドパネル判定回路111(サイドパネル判定回路<B1>)に入力し、比較結果のサイドパネル判定信号113(サイドパネル判定信号<B1>)を得、次にアスペクト検出信号75とサイドパネル判定信号113(サイドパネル判定信号<B1>)をサイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B2>)に入力し、比較結果のサイドパンル判定信号B83を得る。この詳細動作を、前記図5▲2▼サイドパネル判定回路B64のアルゴリズム例により説明する。図3及び図5▲2▼において、サイドパネル判定回路111(サイドパネル判定回路<B1>)に入力されるサイドパネル検出信号74は、サイドパネル信号、16:9信号の検出結果であり、またサイドパネル静止検出信号76は、静止、動の検出結果であって、両検出結果よりサイドパネル判定を行う。例えば、サイドパネル検出信号74がサイドパネルで、サイドパネル静止検出信号76が静止ならば、サイドパネル信号と判定する。同様に、サイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B2>)でも比較が行われ、サイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B1>)111とサイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B2>)での検出結果により、検出精度の向上、信号形式の絞込みが得られる。
【0064】
次に、サイドパネル判定回路A63の動作について述べる。
アスペクト情報信号71とサイドパネル情報信号72をサイドパネル判定回路114(サイドパネル判定回路<A1>)に入力し、比較結果のサイドパネル判定信号82(サイドパネル判定信号<A1>)を得る。この詳細動作を、前記図5▲3▼サイドパネル判定回路A63のアルゴリズム例により説明する。図3及び図5▲3▼において、サイドパネル判定回路114(サイドパネル判定回路<A1>)に入力されるアスペクト情報信号71は、4:3信号、16:9信号、レターボックス信号の検出結果であり、サイドパネル情報信号72は、サイドパネル信号、16:9信号の検出結果であり、両検出結果よりサイドパネル判定を行う。例えば、アスペクト情報信号71が16:9信号で、サイドパネル情報信号72がサイドパネル信号ならば、サイドパネル信号▲2▼と判定する。
【0065】
次に、サイドパネル判定回路C65の動作について述べる。
サイドパネル判定信号B83とサイドパネル判定信号82(サイドパネル判定信号<A1>)をサイドパネル判定回路115(サイドパネル判定回路<C1>)に入力し、比較結果のサイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)を得、次にサイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)とOSD情報信号73をサイドパネル判定回路116(サイドパネル判定回路<C2>)に入力し、比較結果のサイドパネル判定信号C85を得る。ここで、サイドパネル判定回路115(サイドパネル判定回路<C1>)とサイドパネル判定回路116(サイドパネル判定回路<C2>)は、INT/EXT SW66で切り替え制御されるが、デジタル放送信号1が外部からの信号の場合には、サイドパネル判定信号B83とサイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)の結果を優先して判定し、内部の信号の場合には全ての判定信号から判定するように切り替え制御が行われる。
【0066】
この詳細動作を、前記図6▲4▼サイドパネル判定回路C65のアルゴリズム例により説明する。サイドパネル判定回路115(サイドパネル判定回路<C1>)に入力されるサイドパネル判定信号B83は、16:9信号、サイドパネル信号▲1▼、サイドパネル信号▲2▼、サイドパネル信号▲3▼、の検出結果であり、サイドパネル判定信号A82(サイドパネル判定信号<A1>)も同様の結果であり、両検出結果よりサイドパネル判定を行う。さらに、デジタル放送信号が内部の場合と外部の場合で判定結果の切り替えを行う。例えば、デジタル放送信号が外部の場合は、サイドパネル判定信号B83を優先させるため、サイドパネル判定信号B83の結果を判定結果として、サイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)を得る。同様に、サイドパネル判定回路116(サイドパネル判定回路<C2>)も動作するが、例えば、デジタル放送信号1が内部の信号で、OSD情報信号73が有りの場合は、検出結果を更新せずに、前の検出状態を保持する動作を行う。
【0067】
次に、映像制御装置60の画質制御装置67の動作について述べる。
サイドパネル判定信号C85と映像輝度レベル検出信号81を画質制御装置67に入力し、比較結果として、画質制御信号4を出力し、映像処理装置20で最適な画質補正を行う。この詳細動作を、前記図7▲5▼画質制御装置67のアルゴリズム例により説明する。画質制御装置67に入力されるサイドパネル判定信号C85は、16:9信号、サイドパネル信号▲1▼、サイドパネル信号▲2▼、サイドパネル信号▲3▼、の検出結果である。また、映像輝度レベル検出信号81は、0〜2の明るさ情報結果であり、両検出結果から最適な画質制御パターンの補正レベルを画質制御信号4として出力し、映像処理装置20の画質補正を行う。
【0068】
以上の動作から、デジタル放送信号1の信号形式を、復調装置10、サイドパネル検出装置50、サイドパネル判定装置62により識別判定する手段と、映像輝度レベル検出回路61による映像輝度レベルの検出手段により、サイドパネル信号形式と輝度レベルに適応した画質補正を行うため、従来技術の欠点を克服することが可能であり、映像の輝度レベルや信号形式によらず常に良好な画質を表示させることができる映像表示受信機とすることが可能である。
【0069】
図9は、本映像表示装置100による画像と従来例による画像を比較し効果を説明する図である。図9(A)は理想的な画像を示し、図9(B)は図9(A)の理想的な画像に対する従来の画像を、また図9(C)は図9(A)の理想的な画像に対する本映像表示装置100による画像を示す。
【0070】
前述したように、従来技術では、図9(B)に示すように画像パターン▲1▼〜▲4▼で黒レベルの浮きや映像輝度レベルの時間軸変化による輝度、画質変化などの画質劣化を招いていた。本実施の形態では、画像パターン▲1▼〜▲4▼を検出するとともに、映像の輝度レベルも検出するため、各画像パターンに最適な画質制御が行われ、原画と同様な画質を再現することが可能である。
【0071】
以上のように、本実施の形態の映像表示装置100は、サイドパネル16:9映像信号を、送信側のアスペクト情報信号71と、復調側のサイドパネル情報信号72と、復調側のOSD情報信号73と、サイドパネル検出回路51と、アスペクト検出回路52と、静止画検出回路53とにより検出し、これら検出手段を適宜切替え、又は組み合わせることにより、精度が高く誤検出が少ないサイドパネル判定を実現するとともに、黒検出回路22と、暗部検出回路24と、明部検出回路26と、ABL回路30とにより、サイドパネル16:9映像信号の輝度レベルを検出し、映像輝度レベル検出回路61で映像信号の輝度レベルを求め、サイドパネル検出結果と、映像輝度レベル検出結果に応じた画質補正を、画質制御装置63より画質制御信号4として画質処理装置20で施す構成としたので、サイドパネル16:9映像信号に最適な画質を得ることができる。
【0072】
すなわち、画像輝度レベル検出結果に応じて、映像処理装置20への画質制御信号(映像制御信号)4に対して、輝度レベル比較回路<3>で得られた映像輝度レベル検出信号81によりサイドパネル形式に応じた画質補正を行うことができるため、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる。
【0073】
また、本実施の形態では、サイドパネル検出回路51、アスペクト検出回路52及び静止画検出回路53による検出と、サイドパネル判定回路B64による判定とを行うことで、送信側のサイドパネル情報がないサイドパネル16:9映像信号を精度よく検出することができる。
【0074】
また、本実施の形態では、送信側のアスペクト情報信号と復調側のサイドパネル情報信号とを基に、サイドパネル判定回路A63によりサイドパネルを判定することで、送信側のサイドパネル情報があるサイドパネル16:9映像信号を精度よく検出することができる。
【0075】
また、本実施の形態では、送信側のサイドパネル情報がない場合のサイドパネル検出又は、送信側のサイドパネル情報がある場合のサイドパネル検出において、内部デジタル放送又は外部デジタル放送の場合でAND又はOR判定などの判定条件を切り替えるINT/EXT SW66を備えているので、サイドパネル検出と判定の精度をさらに向上させることができる。
【0076】
さらに、本実施の形態では、サイドパネル16:9映像信号にOSDが重畳された信号の場合は、OSD混合回路13からのOSD情報信号を基に、送信側のサイドパネル情報がない場合のサイドパネル検出と、送信側のサイドパネル情報がある場合のサイドパネル検出による検出結果に従ってOSD表示が行われる前の状態を保持するなど、サイドパネル16:9映像信号にOSD情報が重畳されている場合、サイドパネル検出結果を用いないようにする。このようなOSD信号有無での切替動作により、OSD信号重畳によるサイドパネル検出誤動作を防ぎ、画質変動を防止することができる。
【0077】
ここで、特許文献1、2に記載の装置と、本実施の形態に係る映像表示装置(以下、本装置という)との相違点及び、その優位性について説明する。
まず、特許文献1記載の装置は、サイドパネル16:9映像信号を検出し、4:3TVに真円を保ちながら水平・垂直をコントロールし画面全体に表示することができるものである。サイドパネル16:9映像信号を検出する方法は、送信側のアスペクト情報と、両側のサイドパネル検出結果により検出を行うが、両側のサイドパネル検出は、左側の輝度平均値と右側の輝度平均値が等しく且つ映像部の平均輝度と等しくない場合にサイドパネルと判定をする。
【0078】
これに対し、本装置は、サイドパネル16:9映像信号を検出し、サイドパネル16:9映像信号に最適な画質補正を行うものであり、送信側アスペクト情報と、復調側サイドパネル情報と、復調側OSD情報と、サイドパネル検出回路51と、アスペクト検出回路52と、静止画検出回路53とにより、これら検出手段を図4乃至図7に示すアルゴリズム例に従って適宜切替え、又は組み合わせることにより、精度が高く誤検出が少ないサイドパネルを検出するものである。また、本装置のサイドパネル検出回路51は、左側と右側の検出領域全体の輝度がある閾値より小さい場合にサイドパネルと判断する相違点がある。
【0079】
したがって、特許文献1に記載の装置は、左側と右側が同じである対象画像のサイドパネルの場合しか検出できないが、本装置では、ある閾値以下の画像であれば左右非対称の画像でもサイドパネルの検出が可能である優位性がある。従来のサイドパネル信号は左右が黒の対象画像が一般的であったため上記従来の装置でも検出が可能であったが、デジタル放送の本格化によるサイドパネル信号は、左右のサイドパネル部分に模様や輝度差を持つ柄等の非対称のサイドパネルが多くなることが想定され、上記従来の装置ではサイドパネルが検出し難くなる。本装置では左右のサイドパネル部分に模様や輝度差がある場合であってもサイドパネルを精度よく検出することができ、サイドパネル形式に応じた画質補正を行うことができる。
【0080】
次に、特許文献2に記載の装置は、表示画面全体を検出する水平・垂直の任意位置に設定し、その範囲にある画像信号部分を検出するとともに、検出した画像信号部分の画像情報を検出し、検出した画像情報に応じた画質補正を行うものである。
【0081】
これに対し、本装置は、サイドパネル16:9映像信号から画像信号部分以外の無画部分を含む総合画像部分の画像情報を検出する画像情報検出手段を備え、画質制御装置67は、映像処理装置20を制御する画質制御信号4に対して、前記総合画像部分の画像情報に応じた画質補正を行うものである。これにより、画像を表示する映像は無画部分も含まれるため、無画部分によるデイスプレイ能力を最大限に引き出すことと、昨今のサイドパネル部分の両側映像は黒の無画部分だけでなく、映像が重畳されているサイドパネルが増加しているため、サイドパネル部分も映像情報として考慮する必要性が高いことから、総合画像部分に応じた画質補正を行うことができる効果がある。
【0082】
なお、上記実施の形態の映像表示装置は、BSデジタル放送受信機に適用した例であるが、地上波デジタル放送受信機などすべての映像表示装置で実現することができる。
【0083】
また、本実施の形態では、映像表示装置という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、映像表示受信機や画像情報検出方法等でもよいことは勿論である。
【0084】
また、上記サイドパネル検出装置50、映像制御装置60の映像輝度レベル検出回路61、サイドパネル判定装置62により検出・判定される検出・判定の態様、及び図4乃至図7に示すアルゴリズム例は一例であってどのような検出・判定の組み合わせ例でもよい。また、図8及び図9に示す画像は、例示にすぎないことは言うまでもない。
【0085】
さらに、上記映像表示装置を構成する回路や部材の数、種類などは前述した実施の形態に限られないことは言うまでもなく、ハードウェアに限らずソフトウェアにより実現するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる映像表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の映像表示装置の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態の映像表示装置の映像輝度レベル検出回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態の映像表示装置のサイドパネル判定装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態の映像表示装置の映像制御装置のアルゴリズム例の詳細態様を示す図である。
【図5】本実施の形態の映像表示装置の映像制御装置のアルゴリズム例の詳細態様を示す図である。
【図6】本実施の形態の映像表示装置の映像制御装置のアルゴリズム例の詳細態様を示す図である。
【図7】本実施の形態の映像表示装置の映像制御装置のアルゴリズム例の詳細態様を示す図である。
【図8】本実施の形態の映像表示装置の検出する画像の例を示す図である。
【図9】本実施の形態の本映像表示装置による画像と従来例による画像を比較し効果を説明する図である。
【図10】従来の映像表示受信機を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送信号
2 復調映像信号
3 映像出力信号
4 画質制御信号(映像制御信号)
10 復調装置
11 復調回路
12 フォーマット変換回路
13 OSD混合回路
20 映像処理装置
21 黒伸長回路
22 黒検出回路
23 暗部ガンマ回路
24 暗部検出回路
25 明部ガンマ回路
26 明部検出回路
27 画質回路
28 コントラスト回路
29 黒レベル回路
30 ABL回路(輝度レベル制御回路)
31 ガンマ回路
51 サイドパネル検出回路
52 アスペクト検出回路
53 静止画検出回路
50 サイドパネル検出装置
60 映像制御装置
61 映像輝度レベル検出回路
62 サイドパネル判定装置
63 サイドパネル判定回路A(第2サイドパネル判定回路)
64 サイドパネル判定回路B(第1サイドパネル判定回路)
65 サイドパネル判定回路C(第3サイドパネル判定回路)
66 INT/EXT SW(判定条件切替手段)
67 画質制御装置
91 輝度レベル比較回路(輝度レベル比較回路<1>,第1輝度レベル比較回路)
92 輝度レベル比較回路(輝度レベル比較回路<2>,第2輝度レベル比較回路)
93 輝度レベル比較回路(輝度レベル比較回路<3>,第3輝度レベル比較回路)
100 映像表示装置
111 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<B1>)
112 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<B2>)
114 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<A1>)
115 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<C1>)
116 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<C2>)
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送受信機等の映像表示装置に関し、特に、サイドパネル方式16:9映像信号を表示する映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10において、映像表示受信機は、復調回路11、フォーマット変換回路12及びOSD(On Screen Display)混合回路13からなり、デジタル放送を復調する復調装置10と、復調装置10から出力されるサイドパネル16:9映像信号の画質を整えて映像制御信号として出力する映像処理装置20と、画質制御装置41からなり映像処理装置20を制御する映像制御装置40とを備えて構成される。
【0003】
映像処理装置20は、黒伸長回路21、黒検出回路22、暗部ガンマ回路23、暗部検出回路24、明部ガンマ回路25、明部検出回路26、画質回路27、コントラスト回路28、黒レベル回路29、ABL(Auto Brightness Limiter)回路30(輝度レベル制御回路)、及びガンマ回路31から構成される。
また、1はデジタル放送信号、2は復調映像信号、3は映像出力信号、4は画質制御信号(映像制御信号)である。
【0004】
OSD混合回路13は、内部にOSD発生機能部を有し、チャンネル、時刻、音量などの情報をテレビ等の画面上に表示する。TV等の映像装置、テレビ会議システム等の電子機器では、チャンネル、時刻、音量などの情報をテレビ画面上に表示することが一般的になっている。OSDのデータは画像ではなく、ビットマップと呼ばれる形式で保持されており、このビットマップからY,Cb,Crで表されるYUV形式の画素値に変換され、その変換された画素がテレビ放送などの原画像の上に重畳される。
ABL回路30は、1フィールド毎に画像の明るさのレベルを検出し、明るさに応じて輝度レベルの補正を行う。
【0005】
以上の構成において、デジタル放送を復調する復調装置10からは、16:9信号,4:3信号,サイドパネル16:9信号など様々な信号形式の復調映像信号2が出力される。復調装置10から出力された復調映像信号2は、映像処理装置20で画質補正されて映像出力信号3となる。復調映像信号2は、黒伸長回路21、暗部ガンマ回路23、明部ガンマ回路25、画質回路27、コントラスト回路28、黒レベル回路29、ABL回路30、及びガンマ回路31で画質補正され映像出力信号3を得る。
【0006】
これらの画質補正回路は画像信号の輝度レベルに応じて自動的に最適補正する動作を行う。この画質補正は表示される映像に対して補正が行われるものである。これに対して16:9信号、4:3信号は画面全体に表示される映像信号であり、上記画質補正は映像信号に対して最適な補正が行われる。サイドパネル16:9信号は両側が黒などの固定映像を付加した映像であり、サイドパネル部も映像信号として画質補正を行う構成となっている。
【0007】
上記は、一般的な従来の映像処理方法の例を示したものである。特許文献1には、サイドパネル16:9映像信号を検出し、4:3TVに真円を保ちながら水平・垂直をコントロールし画面全体に表示する映像表示装置が開示されている。サイドパネル16:9映像信号を検出する方法は、送信側のアスペクト情報と、両側のサイドパネル検出結果により検出を行うが、両側のサイドパネル検出は、左側の輝度平均値と右側の輝度平均値が等しく、かつ映像部の平均輝度と等しくない場合にサイドパネルと判定をする。
【0008】
また、特許文献2には、表示画面全体を検出する水平・垂直の任意位置に設定し、その範囲にある画像信号部分を検出するとともに、検出した前記画像信号部分の画像情報を検出し、検出した前記画像情報に応じた画質補正を行う画像情報検出装置が開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−369029号公報
【特許文献2】
特開平7−288751号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の映像表示受信機にあっては、以下のような問題点があった。
【0011】
例えば、図10の構成の映像表示受信機では、復調映像信号2を映像処理装置20で画質補正するため、サイドパネル16:9映像信号の場合、該サイドパネル部分も映像信号として処理されるため、黒レベル、コントラスト、輝度、画質などの画質劣化を生じる。この画質劣化は、映像信号の輝度レベル、サイドパネル形式、OSD表示などにより影響度が変化する。この画質劣化について、後述する図9を用いて説明する。
【0012】
図9(A)は、理想的な画像を示し、図9(B)は、従来の構成による画像を示す。図9(A)において、画像パターン▲1▼は元の画像、画像パターン▲2▼〜▲4▼は画質補正された画像を示す。図9(A)に示す理想的な画像では、画像パターン▲1▼〜▲4▼の網掛け部のドットピッチが均一であることで表されるように、画質補正を行っても劣化がない。また、図9(A)に示す画像パターン▲1▼は、通常の16:9信号で、この輝度レベルを基準とする。
【0013】
図9(A)(B)において、画像パターン▲2▼は左右に黒のサイドパネル信号で、左右の黒を映像信号として前記映像処理装置20で画質補正されるため、実際の映像信号は黒が浮いた映像として表示されてしまう。これは、図9(B)の網掛け部のドットピッチが図9(A)のドットピッチに対して粗いことで表現している(以下同様)。
【0014】
また、図9(A)(B)の画像パターン▲4▼は、画像パターン▲2▼のサイドパネル部分が黒でない、情報を付加したサイドパネル信号で、画像パターン▲2▼の場合よりは画質劣化が軽減されるものの、映像信号の輝度レベルの時間軸変化に対して、画質が変化しやすい画質劣化を招きやすい。
【0015】
また、図9(A)(B)の画像パターン▲3▼は、サイドパネル信号を受信していてメニューなどのOSD表示を行った場合である。一般にデジタル放送での受信機側OSDは、OSD混合回路13で映像信号に重畳させる方式であるため、OSD表示内容も映像内容として前記映像処理装置20で画質補正がされてしまい、画質劣化を招くだけでなく、サイドパネル信号と検出できない誤検出を招くという問題点があった。
【0016】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる映像表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の映像表示装置は、デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、前記サイドパネル映像信号から画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段を備え、前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、総合画像部分の画像情報に応じた画質補正を行うことを特徴としている。
【0018】
本発明の映像表示装置は、デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、前記サイドパネル映像信号の暗部面積を検出する暗部検出回路と、前記サイドパネル映像信号の明部面積を検出する明部検出回路と、前記サイドパネル映像信号の黒面積を検出する黒検出回路と、前記サイドパネル映像信号の明るさに応じて輝度レベルを制御する輝度レベル制御回路と、前記各検出回路及び前記輝度レベル制御回路により制御された輝度レベルを基に映像輝度レベルを検出する映像輝度レベル検出回路とを備え、前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、前記映像輝度レベル検出回路で得られた映像輝度レベル検出信号とサイドパネル形式に応じた画質補正を行うことを特徴としている。
【0019】
より好ましくは、前記映像輝度レベル検出回路は、前記暗部検出回路の検出結果の輝度レベルと前記明部検出回路の検出結果の輝度レベルとを比較する第1輝度レベル比較回路と、前記黒検出回路の検出結果の輝度レベルと前記第1輝度レベル比較回路の比較結果の輝度レベルとを比較する第2輝度レベル比較回路と、前記輝度レベル制御回路により制御された輝度レベルと前記第2輝度レベル比較回路の比較結果の輝度レベルとを比較する第3輝度レベル比較回路とを備え、前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、前記第3輝度レベル比較回路で得られた映像輝度レベル検出信号とサイドパネル形式に応じた画質補正を行うものである。
【0020】
以上のように構成された映像表示装置によれば、デジタル放送を復調する復調装置から出力されるサイドパネル16:9映像信号を、映像処理装置により画質を整え、映像出力信号を得る映像表示受信機に適用した場合、画像輝度レベル検出結果に応じて、映像処理装置への映像制御信号に対して、第3輝度レベル比較回路で得られた映像輝度レベル検出信号とサイドパネル形式に応じた画質補正を行うことができるため、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる。
【0021】
さらに、前記サイドパネル映像信号のサイドパネル信号を検出するサイドパネル検出回路と、前記サイドパネル映像信号のアスペクトを検出するアスペクト検出回路と、前記サイドパネル映像信号の静止画/動画を検出する静止画検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がない前記サイドパネル映像信号の判定を行う第1サイドパネル判定回路とを備えることで、送信側のサイドパネル情報がないサイドパネル16:9映像信号の検出を精度よく実現することができる。
【0022】
さらに、送信側のアスペクト情報信号を検出するアスペクト情報信号検出回路と、復調側のサイドパネル情報信号を検出するサイドパネル情報信号検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がある前記サイドパネル映像信号を判定する第2サイドパネル判定回路とを備えることで、送信側のサイドパネル情報があるサイドパネル16:9映像信号の検出を精度よく実現することができる。
【0023】
また、本発明は、デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、前記サイドパネル映像信号のサイドパネル信号を検出するサイドパネル検出回路と、前記サイドパネル映像信号のアスペクトを検出するアスペクト検出回路と、前記サイドパネル映像信号の静止画/動画を検出する静止画検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がない前記サイドパネル映像信号の判定を行う第1サイドパネル判定回路と、送信側のアスペクト情報信号を検出するアスペクト情報信号検出回路と、復調側のサイドパネル情報信号を検出するサイドパネル情報信号検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がある前記サイドパネル映像信号を判定する第2サイドパネル判定回路とを備えることを特徴としている。
【0024】
以上のように構成された映像表示装置によれば、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる。
また、前記サイドパネル判定回路の判定条件を切り替える判定条件切替手段を備えることで、サイドパネル検出と判定の精度をさらに向上させることができる。
【0025】
また、OSD情報を付加するOSD混合回路と、前記OSD混合回路からのOSD情報信号と前記第1及び/又は第2のサイドパネル判定回路のサイドパネル判定信号から、OSD表示が重畳されたサイドパネルを判定する第3サイドパネル判定回路とを備え、前記サイドパネル映像信号にOSD情報が重畳されている場合、前記サイドパネル検出結果を用いないことで、例えば、OSD表示が行われる前の状態を保持するなど、OSD信号有無での切替動作により、OSD信号重畳によるサイドパネル検出誤動作と、画質変動を防止することができる。
【0026】
より好ましい具体的な態様として、前記サイドパネル映像信号は、送信側のアスペクト情報信号、復調側のサイドパネル情報信号、復調側のOSD情報信号、前記サイドパネル検出回路による検出信号、前記アスペクト検出回路による検出信号、又は前記静止画検出回路による検出信号のうち、少なくともいずれか1つ以上の組み合わせ、又は該検出信号の適宜切替えにより検出される。
より好ましい具体的な態様として、前記サイドパネル映像信号は、サイドパネル16:9映像信号である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な映像表示装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態の映像表示装置の構成を示す図である。本実施の形態の映像表示装置は、BSデジタル放送受信機に適用した例である。図10と同一構成部分には同一符号を付している。
【0029】
図1において、映像表示装置100は、復調回路11、フォーマット変換回路12及びOSD混合回路13からなり、デジタル放送を復調する復調装置10と、サイドパネル検出回路51、アスペクト検出回路52及び静止画検出回路53からなり、サイドパネル16:9映像信号を検出するサイドパネル検出装置50と、サイドパネル検出装置50から出力されるサイドパネル16:9映像信号の画質を整えて映像制御信号として出力する映像処理装置20と、映像処理装置20を制御する映像制御装置60とを備えて構成される。
【0030】
映像処理装置20は、黒伸長回路21、黒検出回路22、暗部ガンマ回路23、暗部検出回路24、明部ガンマ回路25、明部検出回路26、画質回路27、コントラスト回路28、黒レベル回路29、ABL回路30(輝度レベル制御回路)、及びガンマ回路31から構成される。
【0031】
映像制御装置60は、映像輝度レベル検出回路61、サイドパネル判定装置62、及び画質制御装置67から構成され、サイドパネル判定装置62は、サイドパネル判定回路A63(第2サイドパネル判定回路)、サイドパネル判定回路B64(第1サイドパネル判定回路)、サイドパネル判定回路C65(第3サイドパネル判定回路)、及びINT/EXT SW66(判定条件切替手段)から構成される。映像輝度レベル検出回路61の詳細な構成については図2により、またサイドパネル判定装置62の詳細な構成については図3により後述する。
【0032】
デジタル放送信号1は、映像表示装置100の内部で受信する信号又は外部から受信する信号であり、復調装置10で復調され復調映像信号2としてサイドパネル検出装置50に出力される。サイドパネル検出装置50は、復調映像信号2をデジタル処理し映像信号70として映像処理装置20に出力する。映像処理装置20は、映像信号70を画質補正し映像出力信号3として外部に出力する。
【0033】
本実施の形態の映像表示装置100は、図10の映像表示装置に、サイドパネル検出装置50、映像輝度レベル検出回路61及びサイドパネル判定装置62が付加された構成となっている。
【0034】
また、映像輝度レベル検出回路61及びサイドパネル判定装置62には、復調装置10、サイドパネル検出装置50及び映像処理装置20の各回路からの検出信号が入力される構成となっている。
【0035】
すなわち、復調装置10の復調回路11のアスペクト情報信号71とフォーマット変換回路12のサイドパネル情報信号72は、サイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路A63に入力され、サイドパネル検出装置50のサイドパネル検出回路51のサイドパネル検出信号74、アスペクト検出回路52のアスペクト検出信号75及び静止画検出回路53のサイドパネル静止検出信号76は、サイドパネル判定回路B64に入力される。また、OSD混合回路13のOSD情報信号73とサイドパネル判定回路A63及びサイドパネル判定回路B64のサイドパネル判定信号82,83は、サイドパネル判定回路C65に入力され、サイドパネル判定回路C65には、サイドパネル判定装置62のINT/EXT SW66のINT/EXT制御信号84が入力される。
【0036】
INT/EXT SW66は、内部デジタル放送又は外部デジタル放送の場合でAND又はOR判定などの判定条件を切り替えるものである。送信側のサイドパネル情報がない場合のサイドパネル検出又は、送信側のサイドパネル情報がある場合のサイドパネル検出のどちらの場合においても判定条件を切り替えることができる。
【0037】
一方、映像処理装置20の黒検出回路22の黒検出信号77、暗部検出回路24の暗部検出信号78、明部検出回路26の明部検出信号79及びABL回路30のABL検出信号80は、映像制御装置60の映像輝度レベル検出回路61に入力される。
【0038】
映像制御装置60の映像輝度レベル検出回路61の映像輝度レベル検出信号81とサイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路C65のサイドパネル判定信号C85は、画質制御装置67に入力され、画質制御装置67からの画質制御信号4は、映像処理装置20の各回路21,23,25,27,28,29,31に出力される。
【0039】
上記サイドパネル検出装置50、映像輝度レベル検出回路61、及びサイドパネル判定装置62は、全体としてサイドパネル16:9映像信号から画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段としての機能を有し、画質制御装置67は、映像処理装置20を制御する画質制御信号(映像制御信号)4に対して、総合画像部分の画像情報に応じた画質補正を行う。
上記「画像信号部分以外の無画部分」と「画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段」について説明する。
【0040】
「画像信号部分以外の無画部分」とは、上下の無画部及び左右の無画部の領域を示し、具体的には後述する図8(b)〜(d)の点画像領域以外の濃淡画部領域を示す。従来は映像領域の検出と映像領域の輝度レベル検出を行うものであるのに対し、本装置は上記無画部を検出する手段を有するとともに、映像部/無画部を含む信号情報全体の映像・サイドパネル情報に応じた輝度レベルを検出する手段を有する差異がある。
【0041】
「画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段」の具体的構成は、サイドパネル検出装置50、映像制御装置60、映像輝度レベル検出回路61、画質制御装置67、及びサイドパネル判定装置62からなる。これらを役割別に説明すると、無画部検出のための装置とはサイドパネル検出装置50及びサイドパネル判定装置62であり、映像部/無画部を含めた明るさに応じた輝度レベルを検出する装置が映像輝度レベル検出回路61であり、これら両者のサイドパネル判定装置62と映像輝度レベル検出回路61の結果から画質制御量を決定する画質制御装置67により構成されている。よって、無画部を検出する手段として主体的役割を担っている装置がサイドパネル検出装置50及びサイドパネル判定装置62であり、その結果から補助的役割を担っている装置が映像輝度レベル検出回路61であるため、映像輝度レベル検出回路61のみがあって他の回路を省略した装置では「画像信号部分以外の無画部分を検出する手段」としての効果は期待できない。
【0042】
図2は、映像輝度レベル検出回路61の詳細な構成を示すブロック図である。
図2において、映像輝度レベル検出回路61は、暗部検出回路24の暗部検出信号78と明部検出回路26の明部検出信号79との輝度レベルを比較する輝度レベル比較回路91(輝度レベル比較回路<1>,第1輝度レベル比較回路)と、輝度レベル比較回路91の輝度レベル検出信号94(輝度レベル検出信号<1>)と黒検出回路22の黒検出信号77との輝度レベルを比較する輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>,第2輝度レベル比較回路)と、輝度レベル比較回路92の輝度レベル検出信号95(輝度レベル検出信号<2>)とABL回路30のABL検出信号80との輝度レベルを比較し、映像輝度レベル検出信号81を出力する輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>,第3輝度レベル比較回路)とから構成される。
【0043】
図3は、サイドパネル判定装置62の詳細な構成を示すブロック図である。
図3において、サイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路A63は、復調回路11のアスペクト情報信号71とフォーマット変換回路12のサイドパネル情報信号72とを基にサイドパネルを判定し、サイドパネル判定信号82(サイドパネル判定信号<A1>)を出力するサイドパネル判定回路114(サイドパネル判定回路<A1>)から構成される。
【0044】
サイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路B64は、サイドパネル検出装置50のサイドパネル検出回路51のサイドパネル検出信号74と静止画検出回路53のサイドパネル静止検出信号76とを基にサイドパネルを判定し、サイドパネル判定信号113(サイドパネル判定信号<B1>)を出力するサイドパネル判定回路111(サイドパネル判定回路<B1>)と、サイドパネル判定回路111(サイドパネル判定回路<B1>)のサイドパネル判定信号113(サイドパネル判定信号<B1>)とアスペクト検出回路52のアスペクト検出信号75とを比較し、サイドパネル判定信号B83を出力するサイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B2>)とを備えて構成される。
【0045】
サイドパネル判定装置62のサイドパネル判定回路C65は、INT/EXTSW66からのINT/EXT制御信号84を受け、サイドパネル判定回路114(サイドパネル判定回路<A1>)のサイドパネル判定信号82(サイドパネル判定信号<A1>)とサイドパネル判定信号112(サイドパネル判定信号<B2>)のサイドパネル判定信号B83とを基にサイドパネルを判定し、サイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)を出力するサイドパネル判定回路115(サイドパネル判定回路<C1>)と、INT/EXT SW66からのINT/EXT制御信号84を受け、サイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)と復調装置10のOSD混合回路13のOSD情報信号73とを基にサイドパネルを判定し、サイドパネル判定信号C85を出力するサイドパネル判定回路116(サイドパネル判定回路<C2>)とを備えて構成される。
【0046】
以下、上述のように構成された映像表示装置100の動作を説明する。まず、映像制御装置60の映像輝度レベル検出回路61の動作を説明する。
サイドパネル検出装置50から出力された映像信号70は、映像処理装置20の黒伸長回路21に入力される。黒検出回路22では、1フィールド毎の黒検出動作が行われ、黒検出結果に応じて黒伸長回路21を補正すると共に、黒検出信号77を映像輝度レベル検出回路61に出力する。
【0047】
黒伸長回路21を通った映像信号は、暗部ガンマ回路23に入力される。暗部検出回路24では、1フィールド毎の暗部検出動作が行われ、暗部検出結果に応じて暗部ガンマ回路23を補正すると共に、暗部検出信号78を映像輝度レベル検出回路61に出力する。
【0048】
暗部ガンマ回路23を通った映像信号は、明部ガンマ回路25に入力される。明部検出回路26では、1フィールド毎の明部検出動作が行われ、明部検出結果に応じて明部ガンマ回路25を補正すると共に、明部検出信号79を映像輝度レベル検出回路61に出力する。
【0049】
明部ガンマ回路25を通った映像信号は、画質回路27、コントラスト回路28、黒レベル回路29、及びガンマ回路31で画質補正され、映像出力信号3として出力される。コントラスト回路28及び黒レベル回路29は、映像出力信号3の輝度レベルに応じた補正を行うABL回路30により補正される。また、ABL回路30は、ABL検出信号80を映像輝度レベル検出回路61に出力する。
【0050】
上記画像輝度レベル検出動作により得られた黒検出信号77、暗部検出信号78、明部検出信号79、及びABL検出信号80は、映像輝度レベル検出回路61に入力される。映像輝度レベル検出回路61では、画像輝度レベルを検出し、画像輝度レベルの検出結果である映像輝度レベル検出信号81を画質制御装置67に出力する。
【0051】
映像輝度レベル検出回路61の動作について図2により説明する。
図2に示すように、暗部検出回路24の暗部検出信号78と明部検出回路26の明部検出信号79が輝度レベル比較回路91(輝度レベル比較回路<1>)に入力され、輝度レベル比較回路91はこれらの検出信号を比較して比較結果の輝度レベル検出信号94(輝度レベル検出信号<1>)を輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>)に出力する。
【0052】
輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>)では、黒検出回路22の黒検出信号77と輝度レベル検出信号94(輝度レベル検出信号<1>)とを比較し、比較結果を輝度レベル検出信号95(輝度レベル検出信号<2>)として輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>)に出力する。
【0053】
輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>)では、ABL回路30のABL検出信号80と輝度レベル検出信号95(輝度レベル検出信号<2>)とを比較し、比較結果を映像輝度レベル検出信号81として出力する。この映像輝度レベル検出信号81が映像輝度レベル検出回路61の画像輝度レベル検出結果となる。
【0054】
図4乃至図7は、映像制御装置60のアルゴリズム例の詳細態様を示す図であり、図4▲1▼は映像輝度レベル検出回路61のアルゴリズム例を、図5▲2▼はサイドパネル判定回路B64のアルゴリズム例を、図5▲3▼はサイドパネル判定回路A114のアルゴリズム例を、図6▲4▼はサイドパネル判定回路C65のアルゴリズム例を、図7▲5▼は画質制御装置67のアルゴリズム例をそれぞれ示す。
【0055】
図4▲1▼映像輝度レベル検出回路61のアルゴリズム例について説明する。
映像輝度レベル検出回路61のアルゴリズム例は、(1)輝度レベル比較回路91(輝度レベル比較回路<1>)、(2)輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>)、(3)輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>)に分かれて数値は以下の意味を持つ。
【0056】
輝度レベル比較回路91(輝度レベル比較回路<1>)に入力される暗部検出信号78は、暗い信号、中間信号、明るい信号に閾値設定されており、同様に、明部検出信号79も閾値設定されている。例えば、暗部検出信号78が暗、明部検出信号79が暗であれば、“0”の結果を得る。結果は0〜2の3段階表現をしており、0程暗く、2程明るいという閾値表現結果が得られ、また、輝度レベル比較回路92(輝度レベル比較回路<2>)、輝度レベル比較回路93(輝度レベル比較回路<3>)でも同様の動作をし、映像輝度レベル検出信号81が得られる。このアルゴリズム例では、便宜上数値表現で現したが、実際の構成は直流電圧の閾値やデジタル処理で実現することができる。なお、上述した映像輝度レベル検出回路61以外のアルゴリズム例の説明については後述する。
【0057】
次に、復調装置10の動作について説明する。
図1において、デジタル放送信号1は映像表示装置100内部又は外部で受信され、復調装置10に入力される。受信されたデジタル放送信号1は、復調装置10の復調回路11により復調され、フォーマット変換回路12により所定の信号形式に変換され、さらにOSD混合回路13によりOSD情報が付加されて復調映像信号2としてサイドパネル検出装置50に出力される。上記復調回路11では、デジタル放送信号1の中には送信側で送られてくるアスペクト情報があるため、これも復調回路11で復調し、アスペクト情報信号71を出力する。フォーマット変換回路12では、復調回路11で復調した信号を所定のフォーマットに変換する際、サイドパネル16:9映像信号に変換する場合があるため、変換を行うフォーマット変換回路12ではサイドパネル信号であることが分かっている。このサイドパネル信号をサイドパネル情報信号72として出力する。OSD混合回路13では、フォーマット変換回路12で変換された信号にメニューなどのOSD情報を付加するため、OSD情報がある信号であるか分かっている。このOSD情報をOSD情報信号73として出力する。
以上より復調装置10では、アスペクト情報信号71、サイドパネル情報信号72、OSD情報信号73を得る動作を行う。
【0058】
次に、サイドパネル検出装置50の動作について説明する。
上記復調装置10により復調された復調映像信号2を基に、サイドパネル検出装置50ではサイドパネル信号の検出を行う。サイドパネル検出装置50において、どのような信号を検出するかを図8で説明する。
【0059】
図8は、検出する画像の例を示す図であり、図8(a)は通常の16:9映像信号を示す。図8(b)が一般的なサイドパネル信号で両側が黒の情報が付加されており、図8(c)は昨今よく見られるサイドパネル信号で両側に文字や色などを挿入し、映像情報として送信されてくるサイドパネル信号である。図8(d)は図8(b)又は図8(c)のサイドパネルに上下部分に無画部を付加する信号であり、16:9信号をサイドパネル形式で送る場合に真円を正しく表示させるために垂直方向を圧縮したものである。
【0060】
サイドパネル検出装置50は、これらの信号を検出するものである。サイドパネル検出回路51では、復調映像信号2の両側サイドパネル部分の領域で、かつ放送局ロゴが表示される領域以外を検出領域とし、両側の検出領域全体がある閾値より小さい場合にサイドパネル信号と判定し、サイドパネル検出信号74を出力する。
【0061】
アスペクト検出回路52では、復調映像信号2の映像信号全体の中で、ある閾値に対して大きい場合に映像信号が存在すると判断し、映像の水平開始位置、水平終了位置、垂直開始位置、垂直終了位置を検出し、復調映像信号2が4:3であるか、16:9であるか、又はレターボックスであるかの、アスペクト検出信号75を出力する。
【0062】
静止画検出回路53では、サイドパネル検出回路51の検出領域において領域全体が静止画であるか、動画であるかの判定を行い、サイドパネル静止検出信号76を出力する。以上よりサイドパネル検出装置50では、サイドパネル検出信号74、アスペクト検出信号75、サイドパネル静止検出信号76を得る動作を行う。
【0063】
次に、映像制御装置60のサイドパネル判定装置62の動作について説明する。まず、サイドパネル判定回路B64の動作について述べる。
図3に示すように、サイドパネル判定回路B64では、サイドパネル検出信号74とサイドパネル静止検出信号76をサイドパネル判定回路111(サイドパネル判定回路<B1>)に入力し、比較結果のサイドパネル判定信号113(サイドパネル判定信号<B1>)を得、次にアスペクト検出信号75とサイドパネル判定信号113(サイドパネル判定信号<B1>)をサイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B2>)に入力し、比較結果のサイドパンル判定信号B83を得る。この詳細動作を、前記図5▲2▼サイドパネル判定回路B64のアルゴリズム例により説明する。図3及び図5▲2▼において、サイドパネル判定回路111(サイドパネル判定回路<B1>)に入力されるサイドパネル検出信号74は、サイドパネル信号、16:9信号の検出結果であり、またサイドパネル静止検出信号76は、静止、動の検出結果であって、両検出結果よりサイドパネル判定を行う。例えば、サイドパネル検出信号74がサイドパネルで、サイドパネル静止検出信号76が静止ならば、サイドパネル信号と判定する。同様に、サイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B2>)でも比較が行われ、サイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B1>)111とサイドパネル判定回路112(サイドパネル判定回路<B2>)での検出結果により、検出精度の向上、信号形式の絞込みが得られる。
【0064】
次に、サイドパネル判定回路A63の動作について述べる。
アスペクト情報信号71とサイドパネル情報信号72をサイドパネル判定回路114(サイドパネル判定回路<A1>)に入力し、比較結果のサイドパネル判定信号82(サイドパネル判定信号<A1>)を得る。この詳細動作を、前記図5▲3▼サイドパネル判定回路A63のアルゴリズム例により説明する。図3及び図5▲3▼において、サイドパネル判定回路114(サイドパネル判定回路<A1>)に入力されるアスペクト情報信号71は、4:3信号、16:9信号、レターボックス信号の検出結果であり、サイドパネル情報信号72は、サイドパネル信号、16:9信号の検出結果であり、両検出結果よりサイドパネル判定を行う。例えば、アスペクト情報信号71が16:9信号で、サイドパネル情報信号72がサイドパネル信号ならば、サイドパネル信号▲2▼と判定する。
【0065】
次に、サイドパネル判定回路C65の動作について述べる。
サイドパネル判定信号B83とサイドパネル判定信号82(サイドパネル判定信号<A1>)をサイドパネル判定回路115(サイドパネル判定回路<C1>)に入力し、比較結果のサイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)を得、次にサイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)とOSD情報信号73をサイドパネル判定回路116(サイドパネル判定回路<C2>)に入力し、比較結果のサイドパネル判定信号C85を得る。ここで、サイドパネル判定回路115(サイドパネル判定回路<C1>)とサイドパネル判定回路116(サイドパネル判定回路<C2>)は、INT/EXT SW66で切り替え制御されるが、デジタル放送信号1が外部からの信号の場合には、サイドパネル判定信号B83とサイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)の結果を優先して判定し、内部の信号の場合には全ての判定信号から判定するように切り替え制御が行われる。
【0066】
この詳細動作を、前記図6▲4▼サイドパネル判定回路C65のアルゴリズム例により説明する。サイドパネル判定回路115(サイドパネル判定回路<C1>)に入力されるサイドパネル判定信号B83は、16:9信号、サイドパネル信号▲1▼、サイドパネル信号▲2▼、サイドパネル信号▲3▼、の検出結果であり、サイドパネル判定信号A82(サイドパネル判定信号<A1>)も同様の結果であり、両検出結果よりサイドパネル判定を行う。さらに、デジタル放送信号が内部の場合と外部の場合で判定結果の切り替えを行う。例えば、デジタル放送信号が外部の場合は、サイドパネル判定信号B83を優先させるため、サイドパネル判定信号B83の結果を判定結果として、サイドパネル判定信号117(サイドパネル判定信号<C1>)を得る。同様に、サイドパネル判定回路116(サイドパネル判定回路<C2>)も動作するが、例えば、デジタル放送信号1が内部の信号で、OSD情報信号73が有りの場合は、検出結果を更新せずに、前の検出状態を保持する動作を行う。
【0067】
次に、映像制御装置60の画質制御装置67の動作について述べる。
サイドパネル判定信号C85と映像輝度レベル検出信号81を画質制御装置67に入力し、比較結果として、画質制御信号4を出力し、映像処理装置20で最適な画質補正を行う。この詳細動作を、前記図7▲5▼画質制御装置67のアルゴリズム例により説明する。画質制御装置67に入力されるサイドパネル判定信号C85は、16:9信号、サイドパネル信号▲1▼、サイドパネル信号▲2▼、サイドパネル信号▲3▼、の検出結果である。また、映像輝度レベル検出信号81は、0〜2の明るさ情報結果であり、両検出結果から最適な画質制御パターンの補正レベルを画質制御信号4として出力し、映像処理装置20の画質補正を行う。
【0068】
以上の動作から、デジタル放送信号1の信号形式を、復調装置10、サイドパネル検出装置50、サイドパネル判定装置62により識別判定する手段と、映像輝度レベル検出回路61による映像輝度レベルの検出手段により、サイドパネル信号形式と輝度レベルに適応した画質補正を行うため、従来技術の欠点を克服することが可能であり、映像の輝度レベルや信号形式によらず常に良好な画質を表示させることができる映像表示受信機とすることが可能である。
【0069】
図9は、本映像表示装置100による画像と従来例による画像を比較し効果を説明する図である。図9(A)は理想的な画像を示し、図9(B)は図9(A)の理想的な画像に対する従来の画像を、また図9(C)は図9(A)の理想的な画像に対する本映像表示装置100による画像を示す。
【0070】
前述したように、従来技術では、図9(B)に示すように画像パターン▲1▼〜▲4▼で黒レベルの浮きや映像輝度レベルの時間軸変化による輝度、画質変化などの画質劣化を招いていた。本実施の形態では、画像パターン▲1▼〜▲4▼を検出するとともに、映像の輝度レベルも検出するため、各画像パターンに最適な画質制御が行われ、原画と同様な画質を再現することが可能である。
【0071】
以上のように、本実施の形態の映像表示装置100は、サイドパネル16:9映像信号を、送信側のアスペクト情報信号71と、復調側のサイドパネル情報信号72と、復調側のOSD情報信号73と、サイドパネル検出回路51と、アスペクト検出回路52と、静止画検出回路53とにより検出し、これら検出手段を適宜切替え、又は組み合わせることにより、精度が高く誤検出が少ないサイドパネル判定を実現するとともに、黒検出回路22と、暗部検出回路24と、明部検出回路26と、ABL回路30とにより、サイドパネル16:9映像信号の輝度レベルを検出し、映像輝度レベル検出回路61で映像信号の輝度レベルを求め、サイドパネル検出結果と、映像輝度レベル検出結果に応じた画質補正を、画質制御装置63より画質制御信号4として画質処理装置20で施す構成としたので、サイドパネル16:9映像信号に最適な画質を得ることができる。
【0072】
すなわち、画像輝度レベル検出結果に応じて、映像処理装置20への画質制御信号(映像制御信号)4に対して、輝度レベル比較回路<3>で得られた映像輝度レベル検出信号81によりサイドパネル形式に応じた画質補正を行うことができるため、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる。
【0073】
また、本実施の形態では、サイドパネル検出回路51、アスペクト検出回路52及び静止画検出回路53による検出と、サイドパネル判定回路B64による判定とを行うことで、送信側のサイドパネル情報がないサイドパネル16:9映像信号を精度よく検出することができる。
【0074】
また、本実施の形態では、送信側のアスペクト情報信号と復調側のサイドパネル情報信号とを基に、サイドパネル判定回路A63によりサイドパネルを判定することで、送信側のサイドパネル情報があるサイドパネル16:9映像信号を精度よく検出することができる。
【0075】
また、本実施の形態では、送信側のサイドパネル情報がない場合のサイドパネル検出又は、送信側のサイドパネル情報がある場合のサイドパネル検出において、内部デジタル放送又は外部デジタル放送の場合でAND又はOR判定などの判定条件を切り替えるINT/EXT SW66を備えているので、サイドパネル検出と判定の精度をさらに向上させることができる。
【0076】
さらに、本実施の形態では、サイドパネル16:9映像信号にOSDが重畳された信号の場合は、OSD混合回路13からのOSD情報信号を基に、送信側のサイドパネル情報がない場合のサイドパネル検出と、送信側のサイドパネル情報がある場合のサイドパネル検出による検出結果に従ってOSD表示が行われる前の状態を保持するなど、サイドパネル16:9映像信号にOSD情報が重畳されている場合、サイドパネル検出結果を用いないようにする。このようなOSD信号有無での切替動作により、OSD信号重畳によるサイドパネル検出誤動作を防ぎ、画質変動を防止することができる。
【0077】
ここで、特許文献1、2に記載の装置と、本実施の形態に係る映像表示装置(以下、本装置という)との相違点及び、その優位性について説明する。
まず、特許文献1記載の装置は、サイドパネル16:9映像信号を検出し、4:3TVに真円を保ちながら水平・垂直をコントロールし画面全体に表示することができるものである。サイドパネル16:9映像信号を検出する方法は、送信側のアスペクト情報と、両側のサイドパネル検出結果により検出を行うが、両側のサイドパネル検出は、左側の輝度平均値と右側の輝度平均値が等しく且つ映像部の平均輝度と等しくない場合にサイドパネルと判定をする。
【0078】
これに対し、本装置は、サイドパネル16:9映像信号を検出し、サイドパネル16:9映像信号に最適な画質補正を行うものであり、送信側アスペクト情報と、復調側サイドパネル情報と、復調側OSD情報と、サイドパネル検出回路51と、アスペクト検出回路52と、静止画検出回路53とにより、これら検出手段を図4乃至図7に示すアルゴリズム例に従って適宜切替え、又は組み合わせることにより、精度が高く誤検出が少ないサイドパネルを検出するものである。また、本装置のサイドパネル検出回路51は、左側と右側の検出領域全体の輝度がある閾値より小さい場合にサイドパネルと判断する相違点がある。
【0079】
したがって、特許文献1に記載の装置は、左側と右側が同じである対象画像のサイドパネルの場合しか検出できないが、本装置では、ある閾値以下の画像であれば左右非対称の画像でもサイドパネルの検出が可能である優位性がある。従来のサイドパネル信号は左右が黒の対象画像が一般的であったため上記従来の装置でも検出が可能であったが、デジタル放送の本格化によるサイドパネル信号は、左右のサイドパネル部分に模様や輝度差を持つ柄等の非対称のサイドパネルが多くなることが想定され、上記従来の装置ではサイドパネルが検出し難くなる。本装置では左右のサイドパネル部分に模様や輝度差がある場合であってもサイドパネルを精度よく検出することができ、サイドパネル形式に応じた画質補正を行うことができる。
【0080】
次に、特許文献2に記載の装置は、表示画面全体を検出する水平・垂直の任意位置に設定し、その範囲にある画像信号部分を検出するとともに、検出した画像信号部分の画像情報を検出し、検出した画像情報に応じた画質補正を行うものである。
【0081】
これに対し、本装置は、サイドパネル16:9映像信号から画像信号部分以外の無画部分を含む総合画像部分の画像情報を検出する画像情報検出手段を備え、画質制御装置67は、映像処理装置20を制御する画質制御信号4に対して、前記総合画像部分の画像情報に応じた画質補正を行うものである。これにより、画像を表示する映像は無画部分も含まれるため、無画部分によるデイスプレイ能力を最大限に引き出すことと、昨今のサイドパネル部分の両側映像は黒の無画部分だけでなく、映像が重畳されているサイドパネルが増加しているため、サイドパネル部分も映像情報として考慮する必要性が高いことから、総合画像部分に応じた画質補正を行うことができる効果がある。
【0082】
なお、上記実施の形態の映像表示装置は、BSデジタル放送受信機に適用した例であるが、地上波デジタル放送受信機などすべての映像表示装置で実現することができる。
【0083】
また、本実施の形態では、映像表示装置という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、映像表示受信機や画像情報検出方法等でもよいことは勿論である。
【0084】
また、上記サイドパネル検出装置50、映像制御装置60の映像輝度レベル検出回路61、サイドパネル判定装置62により検出・判定される検出・判定の態様、及び図4乃至図7に示すアルゴリズム例は一例であってどのような検出・判定の組み合わせ例でもよい。また、図8及び図9に示す画像は、例示にすぎないことは言うまでもない。
【0085】
さらに、上記映像表示装置を構成する回路や部材の数、種類などは前述した実施の形態に限られないことは言うまでもなく、ハードウェアに限らずソフトウェアにより実現するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、信号形式と輝度レベルに対して、常に最適な画質補正を行うことができる映像表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の映像表示装置の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態の映像表示装置の映像輝度レベル検出回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態の映像表示装置のサイドパネル判定装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態の映像表示装置の映像制御装置のアルゴリズム例の詳細態様を示す図である。
【図5】本実施の形態の映像表示装置の映像制御装置のアルゴリズム例の詳細態様を示す図である。
【図6】本実施の形態の映像表示装置の映像制御装置のアルゴリズム例の詳細態様を示す図である。
【図7】本実施の形態の映像表示装置の映像制御装置のアルゴリズム例の詳細態様を示す図である。
【図8】本実施の形態の映像表示装置の検出する画像の例を示す図である。
【図9】本実施の形態の本映像表示装置による画像と従来例による画像を比較し効果を説明する図である。
【図10】従来の映像表示受信機を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送信号
2 復調映像信号
3 映像出力信号
4 画質制御信号(映像制御信号)
10 復調装置
11 復調回路
12 フォーマット変換回路
13 OSD混合回路
20 映像処理装置
21 黒伸長回路
22 黒検出回路
23 暗部ガンマ回路
24 暗部検出回路
25 明部ガンマ回路
26 明部検出回路
27 画質回路
28 コントラスト回路
29 黒レベル回路
30 ABL回路(輝度レベル制御回路)
31 ガンマ回路
51 サイドパネル検出回路
52 アスペクト検出回路
53 静止画検出回路
50 サイドパネル検出装置
60 映像制御装置
61 映像輝度レベル検出回路
62 サイドパネル判定装置
63 サイドパネル判定回路A(第2サイドパネル判定回路)
64 サイドパネル判定回路B(第1サイドパネル判定回路)
65 サイドパネル判定回路C(第3サイドパネル判定回路)
66 INT/EXT SW(判定条件切替手段)
67 画質制御装置
91 輝度レベル比較回路(輝度レベル比較回路<1>,第1輝度レベル比較回路)
92 輝度レベル比較回路(輝度レベル比較回路<2>,第2輝度レベル比較回路)
93 輝度レベル比較回路(輝度レベル比較回路<3>,第3輝度レベル比較回路)
100 映像表示装置
111 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<B1>)
112 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<B2>)
114 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<A1>)
115 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<C1>)
116 サイドパネル判定回路(サイドパネル判定回路<C2>)
Claims (10)
- デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、
前記サイドパネル映像信号から画像信号部分以外の無画部分を含む画像情報を検出する画像情報検出手段を備え、
前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、前記総合画像部分の画像情報に応じた画質補正を行うことを特徴とする映像表示装置。 - デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、
前記サイドパネル映像信号の暗部面積を検出する暗部検出回路と、
前記サイドパネル映像信号の明部面積を検出する明部検出回路と、
前記サイドパネル映像信号の黒面積を検出する黒検出回路と、
前記サイドパネル映像信号の明るさに応じて輝度レベルを制御する輝度レベル制御回路と、
前記各検出回路及び前記輝度レベル制御回路により制御された輝度レベルを基に映像輝度レベルを検出する映像輝度レベル検出回路とを備え、
前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、前記映像輝度レベル検出回路で得られた映像輝度レベル検出信号とサイドパネル形式に応じた画質補正を行うことを特徴とする映像表示装置。 - 前記映像輝度レベル検出回路は、
前記暗部検出回路の検出結果の輝度レベルと前記明部検出回路の検出結果の輝度レベルとを比較する第1輝度レベル比較回路と、
前記黒検出回路の検出結果の輝度レベルと前記第1輝度レベル比較回路の比較結果の輝度レベルとを比較する第2輝度レベル比較回路と、
前記輝度レベル制御回路により制御された輝度レベルと前記第2輝度レベル比較回路の比較結果の輝度レベルとを比較する第3輝度レベル比較回路とを備え、
前記画質制御装置は、前記映像処理装置を制御する映像制御信号に対して、前記第3輝度レベル比較回路で得られた映像輝度レベル検出信号とサイドパネル形式に応じた画質補正を行うことを特徴とする請求項2記載の映像表示装置。 - さらに、前記サイドパネル映像信号のサイドパネル信号を検出するサイドパネル検出回路と、
前記サイドパネル映像信号のアスペクトを検出するアスペクト検出回路と、
前記サイドパネル映像信号の静止画/動画を検出する静止画検出回路と、
前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がない前記サイドパネル映像信号の判定を行う第1サイドパネル判定回路と
を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の映像表示装置。 - さらに、送信側のアスペクト情報信号を検出するアスペクト情報信号検出回路と、
復調側のサイドパネル情報信号を検出するサイドパネル情報信号検出回路と、
前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がある前記サイドパネル映像信号を判定する第2サイドパネル判定回路とを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の映像表示装置。 - デジタル放送を復調する復調装置と、該復調装置から出力されるサイドパネル映像信号の画質を整える映像処理装置と、前記映像処理装置を映像制御信号により制御する画質制御装置とを備える映像表示装置において、
前記サイドパネル映像信号のサイドパネル信号を検出するサイドパネル検出回路と、
前記サイドパネル映像信号のアスペクトを検出するアスペクト検出回路と、
前記サイドパネル映像信号の静止画/動画を検出する静止画検出回路と、
前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がない前記サイドパネル映像信号の判定を行う第1サイドパネル判定回路と、
送信側のアスペクト情報信号を検出するアスペクト情報信号検出回路と、
復調側のサイドパネル情報信号を検出するサイドパネル情報信号検出回路と、前記各検出回路の検出信号を基に、送信側のサイドパネル情報がある前記サイドパネル映像信号を判定する第2サイドパネル判定回路とを備えることを特徴とする映像表示装置。 - 前記第1及び/又は第2のサイドパネル判定回路の判定条件を切り替える判定条件切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の映像表示装置。
- OSD情報を付加するOSD混合回路と、
前記OSD混合回路からのOSD情報信号と前記第1及び/又は第2のサイドパネル判定回路のサイドパネル判定信号から、OSD表示が重畳されたサイドパネルを判定する第3サイドパネル判定回路とを備え、
前記サイドパネル映像信号にOSD情報が重畳されている場合、前記サイドパネル検出結果を用いないことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の映像表示装置。 - 前記サイドパネル映像信号は、送信側のアスペクト情報信号、復調側のサイドパネル情報信号、復調側のOSD情報信号、前記サイドパネル検出回路による検出信号、前記アスペクト検出回路による検出信号、又は前記静止画検出回路による検出信号のうち、少なくともいずれか1つ以上の組み合わせ、又は該検出信号の適宜切替えにより検出されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の映像表示装置。
- 前記サイドパネル映像信号は、サイドパネル16:9映像信号であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の映像表示装置。
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