JP2005026745A - 電子透かし埋め込み装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シンプルでかつ汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を提供するものである。
【解決手段】電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段(103、303)と、前記強度指定操作手段(103、303)にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段(102、302)と、前記強度設定手段(102、302)にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段(101、301)とを有し、複数の処理モードのそれぞれに対して埋め込み強度が予め定められており、前記強度設定手段(102、302)は、前記モード指定操作手段にて指定された処理モードに対して予め定められた埋め込み強度を設定する構成となる。
【選択図】 図1
【解決手段】電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段(103、303)と、前記強度指定操作手段(103、303)にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段(102、302)と、前記強度設定手段(102、302)にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段(101、301)とを有し、複数の処理モードのそれぞれに対して埋め込み強度が予め定められており、前記強度設定手段(102、302)は、前記モード指定操作手段にて指定された処理モードに対して予め定められた埋め込み強度を設定する構成となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像、音声等のマルチメディア情報に電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子透かしは、画像や音声等のマルチメディアデータに何らかの情報(透かし情報)を埋め込んで隠し持たせるための技術である。この情報を電子透かしとしてマルチメディアデータに埋め込むための技術が種々提案されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
【0003】
また、ホテルや店舗の防犯監視システム、工場の生産ラインやダム等の建造物の異常監視システム等では、監視映像を監視センタにネットワークを介して転送して集中的に監視する方法が多く採用されている。これらのシステムでは、監視映像が現場の状況を忠実に表しているか否か、即ち、その監視映像が改ざんされているか否か(証拠性があるか否か)を知ることが重要である。このような観点から、従来、監視映像等の画像を表す画像データが改ざんされたか否かを電子透かしの技術を用いて判定するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この従来のシステムでは、画像データの提供者側にてその画像データに透かし情報を埋め込み、利用者側にて取得した画像データから前記透かし情報が検出されるか否かに基づいて前記画像データがその提供者側から利用者側に渡される間に改ざんされたか否かを判定している。
【0004】
また、利用者側にて取得した画像データが、いつ、どこで撮影されたものか示すために撮影場所、撮影時刻、著作権情報等を前記画像データに透かし情報として埋め込み、利用者側にて画像データから前記透かし情報を検出して、前記情報を得られるようにする用途にも電子透かし技術が利用されている。
【0005】
【非特許文献1】
「電子透かしを支えるデータ・ハイディング技術(上)」,日経エレクトロニクス1997年2月24日号,p.149−p.162
【非特許文献2】
「電子透かしを支えるデータ・ハイディング技術(下)」,日経エレクトロニクス1997年3月10日号,p.153−p.168
【特許文献1】
特開2001−298707号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のシステムにおける画像データの提供者側に設けられるべき電子透かし埋め込み装置では、透かし情報の画像データへの埋め込み強度については特に考慮されていない。この透かし情報の画像データへの埋め込み強度は、透かし情報に基づいた画像データに対する変調(輝度変調、周波数変調、位相変調等)の度合を表すものであって、一般に、その埋め込み強度が大きくなるほど、画質の劣化が大きくなる。
【0007】
また、透かし情報を埋め込んだ画像データに対するフィルタリング、圧縮等の処理により画像データが劣化する。その画像データの劣化に伴って透かし情報の検出率が低下する。透かし情報の画像データに対する埋め込み強度が大きいほど前記検出率の低下に対する耐性は高くなる。一方、前述したように透かし情報の画像データに対する埋め込み強度が大きくなると、透かし情報の埋め込まれた画像データにて表される画像の劣化が大きくなる。このように、透かし情報の埋め込み強度に関し、透かし情報の検出率低下に対する耐性と画質劣化はトレードオフの関係にある。
【0008】
撮影場所、撮影時刻、著作権等の情報を透かし情報とする場合、前述した透かし情報の検出率低下に対する耐性が弱いと、後から透かし情報を取り出すことができなくなり、必要な情報(撮影場所、撮影時間、著作権情報等)が失われてしまう。従って、このような場合、許容できる画質劣化の範囲で埋め込み強度をできるかぎり強くすることが望ましい。一方、透かし情報を改ざん検出のために使用する場合、前述の耐性が強いと、画像データの一部が改ざんされても、改ざんされていないと誤検出してしまう可能性がある。このため、このような場合、埋め込み強度は弱くすることが望ましい。このように求められる用途によって、求められる耐性の強度は大きく異なってくる。
【0009】
また、電子透かしにより撮影情報を付与すると同時に電子署名を作成することにより改ざん検出を実現するシステムが提案されているが、電子透かしの他に電子署名を作成する機構を設けなければならず、より複雑となってしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、シンプルでかつ汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、複数の処理モードのそれぞれに対して埋め込み強度が予め定められており、前記強度指定操作手段が、前記複数の処理モードのうちのいずれかを指定するモード指定操作手段を有し、前記強度設定手段が、前記モード指定操作手段にて指定された処理モードに対して予め定められた埋め込み強度を設定する構成となる。
【0011】
このような構成により、処理モードを指定することによりそれに対応する埋め込み強度を指定することができることとなる。従って、処理モードに適した埋め込み強度を指定できるようになる。例えば、透かし情報による改ざん検出機能を優先させる処理モードではその改ざん検出に適した透かし情報の埋め込み強度を、また、透かし情報の情報性を優先させる処理モードでは透かし情報が失われにくい埋め込み強度をそれぞれ設定できるようになる。
前記透かし情報の埋め込み強度は、透かし情報に基づいた原データに対する変調の度合を表すものであり、その変調度合が大きければその埋め込み強度は大きく、その変調の度合が小さければ埋め込み強度は小さい。
【0012】
また、本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、 電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、前記強度指定操作手段が、予め定められた複数の埋め込み強度から単一の埋め込み強度を選択指定する構成となる。
【0013】
このような構成により、予め定められた複数の埋め込み強度からユーザの要望に合致した埋め込み強度を容易に指定することができることとなる。
【0014】
更に、本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、第一の処理モードに対して固定的な埋め込み強度が定められることなく第二の処理モードに対して固定的な埋め込み強度が定められており、前記強度指定操作手段は、前記第一の処理モード及び前記第二の処理モードのうちのいずれかを指定するモード指定操作手段と、前記モード指定操作手段にて前記第一の処理モードが指定された場合に、任意の埋め込み強度を指定する詳細強度指定操作手段とを有し、前記強度設定手段は、前記モード指定操作手段にて前記第一の処理モードが指定されている場合、前記詳細強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定し、前記モード指定操作手段にて前記第二の処理モードが指定されている場合、前記第二の処理モードに対して固定的に定められた埋め込み強度を設定する構成となる。
【0015】
このような構成により、処理モード(第一の処理モード及び第二の処理モード)に応じて透かし情報の埋め込み強度の可変設定とその埋め込み強度の固定的な設定とが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、前記透かし埋め込み手段にて得られた透かし埋め込み済みデータを原データとして前記透かし埋め込み手段に戻すデータ戻し手段を有する構成とすることができる。
【0017】
このような構成により、透かし情報が埋め込まれたデータに再度透かし情報を埋め込むことが可能となる。そして、再度透かし情報を埋め込む際に、その埋め込み強度を既に埋め込まれた透かし情報の埋め込み強度と異ならしめることができる。
【0018】
前記透かし情報が埋め込まれたデータに再度埋め込むべき透かし情報は、既に埋め込まれた透かし情報と同じであっても異なっていてもよい。
【0019】
更に、本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、原データと前記透かし埋め込み手段にて得られた透かし埋め込み済みデータのいずれかを前記透かし埋め込み手段によって透かし情報を埋め込むべきデータとして選択するデータ選択手段を有する構成とすることができる。
【0020】
このような構成により、前記透かし埋め込み手段によって透かし情報を埋め込むべきデータとして、まず原データを選択し、次いで透かし埋め込み済みデータを選択することができる。従って、透かし情報が埋め込まれたデータに再度透かし情報を埋め込むことが可能となる。
【0021】
本発明に係る電子透かし埋め込み方法は、第一の埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む第一のステップと、第二の埋め込み強度にて透かし情報を前記所定のアルゴリズムに従って前記第一のステップにて得られた透かし埋め込み済みデータに埋め込む第二のステップとを有する構成となる。
【0022】
このような構成により、透かし情報が埋め込まれたデータに対して再度異なる埋め込み強度にて透かし情報を埋め込むことが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0024】
本発明の第一の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置は、図1に示すように構成される。
【0025】
図1において、この電子透かし埋め込み装置10は、透かし埋め込み部101、制御部102、操作部103(キーボード、マウス等を含み得る)及び記憶部104を有している。透かし埋め込み部101は、原画像データ(例えば、監視カメラにて撮影された動画像を表すデータ)及び所定の透かしデータ(例えば、撮影場所、撮影日時、著作権情報等を表すデータ)を入力すると共に、後述するように制御部102から提供される埋め込み強度を入力する。そして、透かし埋め込み部101は、所定のアルゴリズム(例えば、特開平2002−171494号公報参照)に従って前記透かしデータを前記原画像データに前記埋め込み強度にて埋め込み、透かし埋め込み済み画像データを生成する。前記透かしデータの埋め込み強度は、透かし埋め込み部101の透かしデータの埋め込みアルゴリズム(輝度変調、周波数変調、位相変調のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせ等)に従った原画像データの変調の度合にて表される。
【0026】
電子透かし埋め込み装置10では、操作部103での操作により著作権保護のために透かしデータの情報性を優先させた処理モード(以下、著作権保護用モードという)と改ざん検出を優先させた処理モード(改ざん検出用モード)とを指定することが可能である。例えば、図2に示すように、表示部(図示略)に表示された処理モードの項目を操作部103の操作(例えば、マウスのクリック操作)により指定することができる。なお、図2は、●印が先頭に付された「著作権保護用モード」が指定され、○印が先頭に付された「改ざん検出用モード」及び「透かしOFF」(透かしを埋め込まない)は指定されていない状態を示している。
【0027】
記憶部104は、各モード(著作権保護用モード及び改ざん検出用モード)のそれぞれに対応して定められた埋め込み強度を記憶している。透かしデータの情報性を優先させる場合、透かし埋め込み済み画像データから忠実にその透かしデータが再現されなければならない。そのため、著作権保護用モードに対応した埋め込み強度は許容される画像劣化の範囲内でできるだけ大きな値に決められる。一方、改ざん検出を優先させる場合、透かし埋め込み済み画像データが僅かでも改ざんされたことを透かしデータの検出の有無にて判定できなければならない。そのため、改ざん検出用モードに対応した埋め込み強度は透かし埋め込み済み画像データに対して通常なされるフィルタリング、圧縮等によって透かしデータの検出率が低下することに対する耐性が所定のレベルで確保できる範囲内でできるだけ小さい値に決められる。
【0028】
前述した構成となる電子透かし埋め込み装置10は、具体的に、図3に示す手順に従って処理を実行する。
【0029】
制御部102の制御のもと、透かし埋め込み部101は原画像データ及び透かしデータを読み込む(S101)。次いで、制御部102は、操作部103の操作により指定された処理モード(選択モード)を読み込む(S102)。制御部102は、その指定された処理モードが著作権保護用モードであるか否かを判定する(S103)。著作権保護用モードが指定されているとの判定がなされた場合(S103でYES)、制御部102は、記憶部104に著作権保護用モードに対応するものとして記憶されている埋め込み強度を読出し、その埋め込み強度を透かし埋め込み部101に設定する(S104)。すると、透かし埋め込み部101は、その設定された埋め込み強度にて前記透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記原画像データに埋め込み、透かし埋め込み済み画像データを生成する(S107)。
【0030】
一方、著作権保護用モードが指定されていないとの判定がなされた場合(S103でNO)、制御部102は、更に、操作部103にて指定された処理モードが改ざん検出用モードであるか否かを判定する(S105)。改ざん検出用モードが指定されているとの判定がなされた場合(S105でYES)、制御部102は、記憶部104に改ざん検出用モードに対応するものとして記憶されている埋め込み強度を読出し、その埋め込み強度を透かし埋め込み部101に設定する(S106)。すると、透かし埋め込み部101は、その設定された埋め込み強度にて前記透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記原画像データに埋め込み、透かし埋め込み済み画像データを生成する(S107)。
【0031】
なお、改ざん検出用モードの指定がなされていないとの判定がなされた場合(S105でNO)、即ち、透かしOFF(図2参照)が指定されている場合、制御部102は、透かし埋め込み部101に対して埋め込み強度の設定を行なうことなく、原画像データの出力を指令する。その結果、透かし埋め込み部101は、入力した原画像データをそのまま出力する。
【0032】
このような電子透かし埋め込み装置によれば、操作部103での処理モードの指定操作により透かしデータを原画像データに埋め込む際の埋め込み強度を変えることができるようになる。そして、フィルタリングや圧縮等の処理の後でも撮影情報や著作権情報を透かし情報から取り出すことを要望するユーザは著作権保護用モードを指定すればよく、また、透かし埋め込み済み画像データに対して一部でも変更が加えられたことが検出できることを要望するユーザは改ざん検出用モードを設定すればよい。このように異なる要望に対して適切な埋め込み強度にて透かしデータを原画像データに埋め込むことができるようになり、より汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を実現される。
【0033】
次に、本発明の第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置について説明する。この第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置は、透かしデータの用途に応じてユーザが操作部103によってその埋め込み強度を直接的に指定できる点で前記第一の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置と相違する。
【0034】
本発明の第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置の基本的な構成は、図1に示すものと同様である。ただし、操作部103は、図4に示すように、表示ユニットに表示されたスケール上で指示バーを操作(例えば、マウスによるクリック・アンド・ドロー操作)することにより、埋め込み強度(例えば、0、1、2、3)の指定を行なえるようになっている。また、各埋め込み強度に対して推奨される用途は、例えば、図5に示すようになっている。即ち、埋め込み強度「0」は透かしなしの用途に対応し、埋め込み強度「1」は最も小さい値であって改ざん検出の用途に対応し、埋め込み強度「2」は前記埋め込み強度「1」より大きい値であって画質を優先させた著作権保護の用途に対応し、埋め込み強度「3」は前記埋め込み強度「2」より更に大きい値であって耐性を優先させた著作権保護の用途に対応する。
【0035】
このような操作部103を備えた電子透かし埋め込み装置10は、具体的に、図6に示す手順に従って処理を実行する。
【0036】
制御部102の制御のもと、透かし埋め込み部101は原画像データ及び透かしデータを読み込む(S201)。次いで、制御部102は、操作部103によって指定される埋め込み強度を読み込み、その読み込んだ埋め込み強度を透かし埋め込み部101に設定する(S202)。透かし埋め込み部101は、制御部102にて設定される埋め込み強度が「0」であるか否かを判定する(S203)。その設定された埋め込み強度が「0」であれば(S203でYES)、透かし埋め込み部101は、入力した原画像データをそのまま出力する。一方、設定された埋め込み強度が「0」でなければ(S203でNO)、透かし埋め込み部101は、その設定された埋め込み強度にて前記透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記原画像データに埋め込み、透かし埋め込み済み画像データを生成する(S204)。
【0037】
このような電子透かし埋め込み装置によれば、ユーザが希望する用途に適した埋め込み強度の設定を容易に行なうことができる。特に、透かし情報の情報性を重視してその透かし情報を著作権保護の用途で用いる場合でも、画質の優先する場合と検出率低下に対する耐性の優先する場合を区別することができる。従って、より汎用性の高い電子透かし埋め込み装置が実現される。
【0038】
なお、前述した第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置では、著作権保護用の埋め込み強度を二段階(画質優先、耐性優先)に区別しているが、更に詳細に区別することもできる。
【0039】
更に、本発明の第三の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置について説明する。この第三の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置は、透かしデータを埋め込んだデータ(透かし埋め込み済み画像データ)に再度透かしデータを埋め込むことが可能である点で前述した第一及び第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置と相違する。
【0040】
本発明の第三の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置は、図7に示すように構成される。
【0041】
図7において、この電子透かし埋め込み装置30は、前述した第一の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置の構成と同様に、透かし埋め込み部301、制御部302、操作部303及び記憶部304を有し、さらにこれらに加えて入力切替部305、出力切替部306を有している。
【0042】
出力切替部306は、透かし埋め込み部301からの透かし埋め込み済み画像データを電子透かし埋め込み装置30から出力させるか、あるいは、入力切替部305に戻すかの切替え選択を行う。入力切替部305は、埋め込み部305に供給すべきデータを原画像データにするか、あるいは、出力切替部306からの透かし埋め込み済み画像データにするかの切替え選択を行なう。これら入力切替部305及び出力切替部306を制御することにより、透かし埋め込み部301にて原画像データに透かしデータが埋め込まれたデータ(透かし埋め込み済み画像データ)に再度透かしデータを埋め込むことができるようになる。
【0043】
操作部303は、図8に示すように、著作権保護用モードと改ざん検出用モードとを独立して指定できるようになっている。即ち、表示ユニットに表示された著作権保護用モードの「ON」ボタンを操作部303によって指定操作することにより著作権保護用モードが指定され、改ざん検出用モードの「ON」ボタンを操作部303によって指定操作することにより改ざん検出用モードが指定される。また、著作権保護用モードが指定された場合、更に、操作ユニット303によって表示ユニットに表示されたスケール上で指示バーを操作することにより、その指示バーのスケール上での位置に応じた埋め込み強度の指定がなされる。
【0044】
記憶部104は、改ざん検出用モードで使用すべき埋め込み強度を記憶している。
【0045】
前述した構成の電子透かし埋め込み装置30は、具体的に、図9に示す手順に従って処理を実行する。
【0046】
初期状態においては、制御部302の制御により入力切替部305は原画像データを透かし埋め込み部301に供給する状態となっている。この状態で、制御部302の制御のもと、透かし埋め込み部301は原画像データを入力切替部305を介して読み込むとともに透かしデータを読み込む(S301)。次いで、制御部302は、操作部303の操作により著作権保護用モードが指定されているか否かを判定する(S302)。著作権保護用モードが指定されているとの判定がなされた場合(S302でYES)、制御部302は、操作部303にて指定されている埋め込み強度を読み込み、その読み込んだ埋め込み強度を透かし埋め込み部301に設定する(S303)。透かし埋め込み部301は、制御部302にて設定された埋め込み強度にて前記透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記原画像データに埋め込み、著作権保護用透かし埋め込み済み画像データを生成する(S304)。
【0047】
制御部302は、出力切替部306をその出力が入力切替部305に接続されるように切替え制御し、入力切替部305を出力切替部306からのデータが透かし埋め込み部301に供給されるように切替え制御する。その結果、透かし埋め込み部301から出力される著作権保護用透かし埋め込み済み画像データが出力切替部306及び入力切替部305を介して透かし埋め込み部301に供給される。
【0048】
この状態で、制御部302は、操作部303の操作により改ざん検出用モードが指定されているか否かを判定する(S305)。改ざん検出用モードが指定されているとの判定がなされた場合(S305でYES)、制御部302は、記憶部304に改ざん検出用モードに対応するものとして記憶されている埋め込み強度を読出し、その埋め込み強度を透かし埋め込み部301に設定する(S306)。すると、透かし埋め込み部301は、その設定された埋め込み強度にて透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記著作権保護用透かし埋め込み済み画像データに埋め込み、著作権保護用・改ざん検出用透かし埋め込み済み画像データを生成する(S306)。
【0049】
その後、制御部302は、出力切替部306をその出力が電子透かし埋め込み装置30の出力端に接続されるように切替え制御する。その結果、透かし埋め込み部301からの前記著作権保護用・改ざん検出用透かし埋め込み済み画像データが電子透かし埋め込み装置30から出力される。
【0050】
なお、操作部303にて著作権保護用モードの指定がなされ、改ざん検出用モードの指定がなされていない場合(S302でYES、かつS305でNO)、制御部302は、透かし埋め込み部301にて前記著作権保護用透かし埋め込み済み画像データが生成されたときに出力切替部306の出力が電子透かし埋め込み装置30の出力端に接続された状態を維持させる。その結果、著作権保護用透かしデータだけが埋め込まれた画像データが電子透かし埋め込み装置30から出力される。また、操作部303にて著作権保護用モードの指定がなされることなく、改ざん検出用モードの指定がなされている場合(S302でNO、かつS305でYES)、制御部302による制御のもと、透かし埋め込み部301は、改ざん検出用モードに対応するものとして記憶部304に記憶された埋め込み強度にて透かしデータを原画像データに埋め込んで透かし埋め込み済み画像データを生成する(S306、S307)。この場合も、出力切替部306の出力は電子透かし埋め込み装置30の出力端に接続された状態に維持され、前記改ざん検出用透かしデータだけが埋め込まれた画像データが電子透かし埋め込み装置30から出力される。
【0051】
このような電子透かし埋め込み装置30によれば、著作権保護用に電子透かしを埋め込むことと、改ざん検出用に電子透かしを埋め込むことが併用できるようになり、より汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を実現することができるようになる。また、著作権保護用に電子透かしを埋め込む場合、その埋め込み強度を詳細に設定することができるので、画質優先、耐性優先などユーザの要望に即した電子透かしの埋め込みが可能となる。
【0052】
なお、著作権保護用の透かしデータと改ざん検出用の透かしデータは、同じであっても、異なるものであってもよい。
【0053】
また、前記各実施の形態では、原データが画像データであったが、原データの種類はこれに限られず、音声データであっても、テキストデータであっても、他の種類のデータであってもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、原データに埋め込む透かし情報の埋め込み強度を可変設定することができるようになるので、種々の要求に対して適正な埋め込み強度にて透かし情報を原データに埋め込むことができるようになる。従って、汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置の構成を示すブロック図
【図2】図1に示す電子透かし装置における操作部による処理モードの指定操作の一例を示す図
【図3】図1に示す電子透かし埋め込み装置における動作手順を示すフローチャート
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置における操作部による埋め込み強度指定の指定操作の一例を示す図
【図5】操作部にて指定された埋め込み強度と透かしの用途との関係を示す図
【図6】本発明の第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置における動作手順を示すフローチャート
【図7】本発明の第三の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置の構成を示すブロック図
【図8】図7に示す電子透かし埋め込み装置における操作部による処理モードの指定操作と埋め込み強度の指定操作の一例を示す図
【図9】図7に示す電子透かし埋め込み装置における動作手順を示すフローチャート
【符号の説明】
10,30 電子透かし埋め込み装置
101、301 透かし埋め込み部
102、302 制御部
103、303 操作部
104、304 記憶部
305 入力切替部
305 出力切替部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像、音声等のマルチメディア情報に電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子透かしは、画像や音声等のマルチメディアデータに何らかの情報(透かし情報)を埋め込んで隠し持たせるための技術である。この情報を電子透かしとしてマルチメディアデータに埋め込むための技術が種々提案されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
【0003】
また、ホテルや店舗の防犯監視システム、工場の生産ラインやダム等の建造物の異常監視システム等では、監視映像を監視センタにネットワークを介して転送して集中的に監視する方法が多く採用されている。これらのシステムでは、監視映像が現場の状況を忠実に表しているか否か、即ち、その監視映像が改ざんされているか否か(証拠性があるか否か)を知ることが重要である。このような観点から、従来、監視映像等の画像を表す画像データが改ざんされたか否かを電子透かしの技術を用いて判定するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この従来のシステムでは、画像データの提供者側にてその画像データに透かし情報を埋め込み、利用者側にて取得した画像データから前記透かし情報が検出されるか否かに基づいて前記画像データがその提供者側から利用者側に渡される間に改ざんされたか否かを判定している。
【0004】
また、利用者側にて取得した画像データが、いつ、どこで撮影されたものか示すために撮影場所、撮影時刻、著作権情報等を前記画像データに透かし情報として埋め込み、利用者側にて画像データから前記透かし情報を検出して、前記情報を得られるようにする用途にも電子透かし技術が利用されている。
【0005】
【非特許文献1】
「電子透かしを支えるデータ・ハイディング技術(上)」,日経エレクトロニクス1997年2月24日号,p.149−p.162
【非特許文献2】
「電子透かしを支えるデータ・ハイディング技術(下)」,日経エレクトロニクス1997年3月10日号,p.153−p.168
【特許文献1】
特開2001−298707号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のシステムにおける画像データの提供者側に設けられるべき電子透かし埋め込み装置では、透かし情報の画像データへの埋め込み強度については特に考慮されていない。この透かし情報の画像データへの埋め込み強度は、透かし情報に基づいた画像データに対する変調(輝度変調、周波数変調、位相変調等)の度合を表すものであって、一般に、その埋め込み強度が大きくなるほど、画質の劣化が大きくなる。
【0007】
また、透かし情報を埋め込んだ画像データに対するフィルタリング、圧縮等の処理により画像データが劣化する。その画像データの劣化に伴って透かし情報の検出率が低下する。透かし情報の画像データに対する埋め込み強度が大きいほど前記検出率の低下に対する耐性は高くなる。一方、前述したように透かし情報の画像データに対する埋め込み強度が大きくなると、透かし情報の埋め込まれた画像データにて表される画像の劣化が大きくなる。このように、透かし情報の埋め込み強度に関し、透かし情報の検出率低下に対する耐性と画質劣化はトレードオフの関係にある。
【0008】
撮影場所、撮影時刻、著作権等の情報を透かし情報とする場合、前述した透かし情報の検出率低下に対する耐性が弱いと、後から透かし情報を取り出すことができなくなり、必要な情報(撮影場所、撮影時間、著作権情報等)が失われてしまう。従って、このような場合、許容できる画質劣化の範囲で埋め込み強度をできるかぎり強くすることが望ましい。一方、透かし情報を改ざん検出のために使用する場合、前述の耐性が強いと、画像データの一部が改ざんされても、改ざんされていないと誤検出してしまう可能性がある。このため、このような場合、埋め込み強度は弱くすることが望ましい。このように求められる用途によって、求められる耐性の強度は大きく異なってくる。
【0009】
また、電子透かしにより撮影情報を付与すると同時に電子署名を作成することにより改ざん検出を実現するシステムが提案されているが、電子透かしの他に電子署名を作成する機構を設けなければならず、より複雑となってしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、シンプルでかつ汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、複数の処理モードのそれぞれに対して埋め込み強度が予め定められており、前記強度指定操作手段が、前記複数の処理モードのうちのいずれかを指定するモード指定操作手段を有し、前記強度設定手段が、前記モード指定操作手段にて指定された処理モードに対して予め定められた埋め込み強度を設定する構成となる。
【0011】
このような構成により、処理モードを指定することによりそれに対応する埋め込み強度を指定することができることとなる。従って、処理モードに適した埋め込み強度を指定できるようになる。例えば、透かし情報による改ざん検出機能を優先させる処理モードではその改ざん検出に適した透かし情報の埋め込み強度を、また、透かし情報の情報性を優先させる処理モードでは透かし情報が失われにくい埋め込み強度をそれぞれ設定できるようになる。
前記透かし情報の埋め込み強度は、透かし情報に基づいた原データに対する変調の度合を表すものであり、その変調度合が大きければその埋め込み強度は大きく、その変調の度合が小さければ埋め込み強度は小さい。
【0012】
また、本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、 電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、前記強度指定操作手段が、予め定められた複数の埋め込み強度から単一の埋め込み強度を選択指定する構成となる。
【0013】
このような構成により、予め定められた複数の埋め込み強度からユーザの要望に合致した埋め込み強度を容易に指定することができることとなる。
【0014】
更に、本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、第一の処理モードに対して固定的な埋め込み強度が定められることなく第二の処理モードに対して固定的な埋め込み強度が定められており、前記強度指定操作手段は、前記第一の処理モード及び前記第二の処理モードのうちのいずれかを指定するモード指定操作手段と、前記モード指定操作手段にて前記第一の処理モードが指定された場合に、任意の埋め込み強度を指定する詳細強度指定操作手段とを有し、前記強度設定手段は、前記モード指定操作手段にて前記第一の処理モードが指定されている場合、前記詳細強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定し、前記モード指定操作手段にて前記第二の処理モードが指定されている場合、前記第二の処理モードに対して固定的に定められた埋め込み強度を設定する構成となる。
【0015】
このような構成により、処理モード(第一の処理モード及び第二の処理モード)に応じて透かし情報の埋め込み強度の可変設定とその埋め込み強度の固定的な設定とが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、前記透かし埋め込み手段にて得られた透かし埋め込み済みデータを原データとして前記透かし埋め込み手段に戻すデータ戻し手段を有する構成とすることができる。
【0017】
このような構成により、透かし情報が埋め込まれたデータに再度透かし情報を埋め込むことが可能となる。そして、再度透かし情報を埋め込む際に、その埋め込み強度を既に埋め込まれた透かし情報の埋め込み強度と異ならしめることができる。
【0018】
前記透かし情報が埋め込まれたデータに再度埋め込むべき透かし情報は、既に埋め込まれた透かし情報と同じであっても異なっていてもよい。
【0019】
更に、本発明に係る電子透かし埋め込み装置は、原データと前記透かし埋め込み手段にて得られた透かし埋め込み済みデータのいずれかを前記透かし埋め込み手段によって透かし情報を埋め込むべきデータとして選択するデータ選択手段を有する構成とすることができる。
【0020】
このような構成により、前記透かし埋め込み手段によって透かし情報を埋め込むべきデータとして、まず原データを選択し、次いで透かし埋め込み済みデータを選択することができる。従って、透かし情報が埋め込まれたデータに再度透かし情報を埋め込むことが可能となる。
【0021】
本発明に係る電子透かし埋め込み方法は、第一の埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む第一のステップと、第二の埋め込み強度にて透かし情報を前記所定のアルゴリズムに従って前記第一のステップにて得られた透かし埋め込み済みデータに埋め込む第二のステップとを有する構成となる。
【0022】
このような構成により、透かし情報が埋め込まれたデータに対して再度異なる埋め込み強度にて透かし情報を埋め込むことが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0024】
本発明の第一の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置は、図1に示すように構成される。
【0025】
図1において、この電子透かし埋め込み装置10は、透かし埋め込み部101、制御部102、操作部103(キーボード、マウス等を含み得る)及び記憶部104を有している。透かし埋め込み部101は、原画像データ(例えば、監視カメラにて撮影された動画像を表すデータ)及び所定の透かしデータ(例えば、撮影場所、撮影日時、著作権情報等を表すデータ)を入力すると共に、後述するように制御部102から提供される埋め込み強度を入力する。そして、透かし埋め込み部101は、所定のアルゴリズム(例えば、特開平2002−171494号公報参照)に従って前記透かしデータを前記原画像データに前記埋め込み強度にて埋め込み、透かし埋め込み済み画像データを生成する。前記透かしデータの埋め込み強度は、透かし埋め込み部101の透かしデータの埋め込みアルゴリズム(輝度変調、周波数変調、位相変調のいずれかまたはそれらの任意の組み合わせ等)に従った原画像データの変調の度合にて表される。
【0026】
電子透かし埋め込み装置10では、操作部103での操作により著作権保護のために透かしデータの情報性を優先させた処理モード(以下、著作権保護用モードという)と改ざん検出を優先させた処理モード(改ざん検出用モード)とを指定することが可能である。例えば、図2に示すように、表示部(図示略)に表示された処理モードの項目を操作部103の操作(例えば、マウスのクリック操作)により指定することができる。なお、図2は、●印が先頭に付された「著作権保護用モード」が指定され、○印が先頭に付された「改ざん検出用モード」及び「透かしOFF」(透かしを埋め込まない)は指定されていない状態を示している。
【0027】
記憶部104は、各モード(著作権保護用モード及び改ざん検出用モード)のそれぞれに対応して定められた埋め込み強度を記憶している。透かしデータの情報性を優先させる場合、透かし埋め込み済み画像データから忠実にその透かしデータが再現されなければならない。そのため、著作権保護用モードに対応した埋め込み強度は許容される画像劣化の範囲内でできるだけ大きな値に決められる。一方、改ざん検出を優先させる場合、透かし埋め込み済み画像データが僅かでも改ざんされたことを透かしデータの検出の有無にて判定できなければならない。そのため、改ざん検出用モードに対応した埋め込み強度は透かし埋め込み済み画像データに対して通常なされるフィルタリング、圧縮等によって透かしデータの検出率が低下することに対する耐性が所定のレベルで確保できる範囲内でできるだけ小さい値に決められる。
【0028】
前述した構成となる電子透かし埋め込み装置10は、具体的に、図3に示す手順に従って処理を実行する。
【0029】
制御部102の制御のもと、透かし埋め込み部101は原画像データ及び透かしデータを読み込む(S101)。次いで、制御部102は、操作部103の操作により指定された処理モード(選択モード)を読み込む(S102)。制御部102は、その指定された処理モードが著作権保護用モードであるか否かを判定する(S103)。著作権保護用モードが指定されているとの判定がなされた場合(S103でYES)、制御部102は、記憶部104に著作権保護用モードに対応するものとして記憶されている埋め込み強度を読出し、その埋め込み強度を透かし埋め込み部101に設定する(S104)。すると、透かし埋め込み部101は、その設定された埋め込み強度にて前記透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記原画像データに埋め込み、透かし埋め込み済み画像データを生成する(S107)。
【0030】
一方、著作権保護用モードが指定されていないとの判定がなされた場合(S103でNO)、制御部102は、更に、操作部103にて指定された処理モードが改ざん検出用モードであるか否かを判定する(S105)。改ざん検出用モードが指定されているとの判定がなされた場合(S105でYES)、制御部102は、記憶部104に改ざん検出用モードに対応するものとして記憶されている埋め込み強度を読出し、その埋め込み強度を透かし埋め込み部101に設定する(S106)。すると、透かし埋め込み部101は、その設定された埋め込み強度にて前記透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記原画像データに埋め込み、透かし埋め込み済み画像データを生成する(S107)。
【0031】
なお、改ざん検出用モードの指定がなされていないとの判定がなされた場合(S105でNO)、即ち、透かしOFF(図2参照)が指定されている場合、制御部102は、透かし埋め込み部101に対して埋め込み強度の設定を行なうことなく、原画像データの出力を指令する。その結果、透かし埋め込み部101は、入力した原画像データをそのまま出力する。
【0032】
このような電子透かし埋め込み装置によれば、操作部103での処理モードの指定操作により透かしデータを原画像データに埋め込む際の埋め込み強度を変えることができるようになる。そして、フィルタリングや圧縮等の処理の後でも撮影情報や著作権情報を透かし情報から取り出すことを要望するユーザは著作権保護用モードを指定すればよく、また、透かし埋め込み済み画像データに対して一部でも変更が加えられたことが検出できることを要望するユーザは改ざん検出用モードを設定すればよい。このように異なる要望に対して適切な埋め込み強度にて透かしデータを原画像データに埋め込むことができるようになり、より汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を実現される。
【0033】
次に、本発明の第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置について説明する。この第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置は、透かしデータの用途に応じてユーザが操作部103によってその埋め込み強度を直接的に指定できる点で前記第一の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置と相違する。
【0034】
本発明の第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置の基本的な構成は、図1に示すものと同様である。ただし、操作部103は、図4に示すように、表示ユニットに表示されたスケール上で指示バーを操作(例えば、マウスによるクリック・アンド・ドロー操作)することにより、埋め込み強度(例えば、0、1、2、3)の指定を行なえるようになっている。また、各埋め込み強度に対して推奨される用途は、例えば、図5に示すようになっている。即ち、埋め込み強度「0」は透かしなしの用途に対応し、埋め込み強度「1」は最も小さい値であって改ざん検出の用途に対応し、埋め込み強度「2」は前記埋め込み強度「1」より大きい値であって画質を優先させた著作権保護の用途に対応し、埋め込み強度「3」は前記埋め込み強度「2」より更に大きい値であって耐性を優先させた著作権保護の用途に対応する。
【0035】
このような操作部103を備えた電子透かし埋め込み装置10は、具体的に、図6に示す手順に従って処理を実行する。
【0036】
制御部102の制御のもと、透かし埋め込み部101は原画像データ及び透かしデータを読み込む(S201)。次いで、制御部102は、操作部103によって指定される埋め込み強度を読み込み、その読み込んだ埋め込み強度を透かし埋め込み部101に設定する(S202)。透かし埋め込み部101は、制御部102にて設定される埋め込み強度が「0」であるか否かを判定する(S203)。その設定された埋め込み強度が「0」であれば(S203でYES)、透かし埋め込み部101は、入力した原画像データをそのまま出力する。一方、設定された埋め込み強度が「0」でなければ(S203でNO)、透かし埋め込み部101は、その設定された埋め込み強度にて前記透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記原画像データに埋め込み、透かし埋め込み済み画像データを生成する(S204)。
【0037】
このような電子透かし埋め込み装置によれば、ユーザが希望する用途に適した埋め込み強度の設定を容易に行なうことができる。特に、透かし情報の情報性を重視してその透かし情報を著作権保護の用途で用いる場合でも、画質の優先する場合と検出率低下に対する耐性の優先する場合を区別することができる。従って、より汎用性の高い電子透かし埋め込み装置が実現される。
【0038】
なお、前述した第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置では、著作権保護用の埋め込み強度を二段階(画質優先、耐性優先)に区別しているが、更に詳細に区別することもできる。
【0039】
更に、本発明の第三の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置について説明する。この第三の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置は、透かしデータを埋め込んだデータ(透かし埋め込み済み画像データ)に再度透かしデータを埋め込むことが可能である点で前述した第一及び第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置と相違する。
【0040】
本発明の第三の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置は、図7に示すように構成される。
【0041】
図7において、この電子透かし埋め込み装置30は、前述した第一の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置の構成と同様に、透かし埋め込み部301、制御部302、操作部303及び記憶部304を有し、さらにこれらに加えて入力切替部305、出力切替部306を有している。
【0042】
出力切替部306は、透かし埋め込み部301からの透かし埋め込み済み画像データを電子透かし埋め込み装置30から出力させるか、あるいは、入力切替部305に戻すかの切替え選択を行う。入力切替部305は、埋め込み部305に供給すべきデータを原画像データにするか、あるいは、出力切替部306からの透かし埋め込み済み画像データにするかの切替え選択を行なう。これら入力切替部305及び出力切替部306を制御することにより、透かし埋め込み部301にて原画像データに透かしデータが埋め込まれたデータ(透かし埋め込み済み画像データ)に再度透かしデータを埋め込むことができるようになる。
【0043】
操作部303は、図8に示すように、著作権保護用モードと改ざん検出用モードとを独立して指定できるようになっている。即ち、表示ユニットに表示された著作権保護用モードの「ON」ボタンを操作部303によって指定操作することにより著作権保護用モードが指定され、改ざん検出用モードの「ON」ボタンを操作部303によって指定操作することにより改ざん検出用モードが指定される。また、著作権保護用モードが指定された場合、更に、操作ユニット303によって表示ユニットに表示されたスケール上で指示バーを操作することにより、その指示バーのスケール上での位置に応じた埋め込み強度の指定がなされる。
【0044】
記憶部104は、改ざん検出用モードで使用すべき埋め込み強度を記憶している。
【0045】
前述した構成の電子透かし埋め込み装置30は、具体的に、図9に示す手順に従って処理を実行する。
【0046】
初期状態においては、制御部302の制御により入力切替部305は原画像データを透かし埋め込み部301に供給する状態となっている。この状態で、制御部302の制御のもと、透かし埋め込み部301は原画像データを入力切替部305を介して読み込むとともに透かしデータを読み込む(S301)。次いで、制御部302は、操作部303の操作により著作権保護用モードが指定されているか否かを判定する(S302)。著作権保護用モードが指定されているとの判定がなされた場合(S302でYES)、制御部302は、操作部303にて指定されている埋め込み強度を読み込み、その読み込んだ埋め込み強度を透かし埋め込み部301に設定する(S303)。透かし埋め込み部301は、制御部302にて設定された埋め込み強度にて前記透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記原画像データに埋め込み、著作権保護用透かし埋め込み済み画像データを生成する(S304)。
【0047】
制御部302は、出力切替部306をその出力が入力切替部305に接続されるように切替え制御し、入力切替部305を出力切替部306からのデータが透かし埋め込み部301に供給されるように切替え制御する。その結果、透かし埋め込み部301から出力される著作権保護用透かし埋め込み済み画像データが出力切替部306及び入力切替部305を介して透かし埋め込み部301に供給される。
【0048】
この状態で、制御部302は、操作部303の操作により改ざん検出用モードが指定されているか否かを判定する(S305)。改ざん検出用モードが指定されているとの判定がなされた場合(S305でYES)、制御部302は、記憶部304に改ざん検出用モードに対応するものとして記憶されている埋め込み強度を読出し、その埋め込み強度を透かし埋め込み部301に設定する(S306)。すると、透かし埋め込み部301は、その設定された埋め込み強度にて透かしデータを所定のアルゴリズムに従って前記著作権保護用透かし埋め込み済み画像データに埋め込み、著作権保護用・改ざん検出用透かし埋め込み済み画像データを生成する(S306)。
【0049】
その後、制御部302は、出力切替部306をその出力が電子透かし埋め込み装置30の出力端に接続されるように切替え制御する。その結果、透かし埋め込み部301からの前記著作権保護用・改ざん検出用透かし埋め込み済み画像データが電子透かし埋め込み装置30から出力される。
【0050】
なお、操作部303にて著作権保護用モードの指定がなされ、改ざん検出用モードの指定がなされていない場合(S302でYES、かつS305でNO)、制御部302は、透かし埋め込み部301にて前記著作権保護用透かし埋め込み済み画像データが生成されたときに出力切替部306の出力が電子透かし埋め込み装置30の出力端に接続された状態を維持させる。その結果、著作権保護用透かしデータだけが埋め込まれた画像データが電子透かし埋め込み装置30から出力される。また、操作部303にて著作権保護用モードの指定がなされることなく、改ざん検出用モードの指定がなされている場合(S302でNO、かつS305でYES)、制御部302による制御のもと、透かし埋め込み部301は、改ざん検出用モードに対応するものとして記憶部304に記憶された埋め込み強度にて透かしデータを原画像データに埋め込んで透かし埋め込み済み画像データを生成する(S306、S307)。この場合も、出力切替部306の出力は電子透かし埋め込み装置30の出力端に接続された状態に維持され、前記改ざん検出用透かしデータだけが埋め込まれた画像データが電子透かし埋め込み装置30から出力される。
【0051】
このような電子透かし埋め込み装置30によれば、著作権保護用に電子透かしを埋め込むことと、改ざん検出用に電子透かしを埋め込むことが併用できるようになり、より汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を実現することができるようになる。また、著作権保護用に電子透かしを埋め込む場合、その埋め込み強度を詳細に設定することができるので、画質優先、耐性優先などユーザの要望に即した電子透かしの埋め込みが可能となる。
【0052】
なお、著作権保護用の透かしデータと改ざん検出用の透かしデータは、同じであっても、異なるものであってもよい。
【0053】
また、前記各実施の形態では、原データが画像データであったが、原データの種類はこれに限られず、音声データであっても、テキストデータであっても、他の種類のデータであってもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、原データに埋め込む透かし情報の埋め込み強度を可変設定することができるようになるので、種々の要求に対して適正な埋め込み強度にて透かし情報を原データに埋め込むことができるようになる。従って、汎用性の高い電子透かし埋め込み装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置の構成を示すブロック図
【図2】図1に示す電子透かし装置における操作部による処理モードの指定操作の一例を示す図
【図3】図1に示す電子透かし埋め込み装置における動作手順を示すフローチャート
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置における操作部による埋め込み強度指定の指定操作の一例を示す図
【図5】操作部にて指定された埋め込み強度と透かしの用途との関係を示す図
【図6】本発明の第二の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置における動作手順を示すフローチャート
【図7】本発明の第三の実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置の構成を示すブロック図
【図8】図7に示す電子透かし埋め込み装置における操作部による処理モードの指定操作と埋め込み強度の指定操作の一例を示す図
【図9】図7に示す電子透かし埋め込み装置における動作手順を示すフローチャート
【符号の説明】
10,30 電子透かし埋め込み装置
101、301 透かし埋め込み部
102、302 制御部
103、303 操作部
104、304 記憶部
305 入力切替部
305 出力切替部
Claims (6)
- 電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、
前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、
前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、
複数の処理モードのそれぞれに対して埋め込み強度が予め定められており、
前記強度指定操作手段は、前記複数の処理モードのうちのいずれかを指定するモード指定操作手段を有し、
前記強度設定手段は、前記モード指定操作手段にて指定された処理モードに対して予め定められた埋め込み強度を設定することを特徴とする電子透かし埋め込み装置。 - 電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、
前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、
前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、
前記強度指定操作手段は、予め定められた複数の埋め込み強度から単一の埋め込み強度を選択指定することを特徴とする電子透かし埋め込み装置。 - 電子透かしの埋め込み強度を指定する強度指定操作手段と、
前記強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定する強度設定手段と、
前記強度設定手段にて設定された埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む透かし埋め込み手段とを有し、
第一の処理モードに対して固定的な埋め込み強度が定められることなく第二の処理モードに対して固定的な埋め込み強度が定められており、
前記強度指定操作手段は、前記第一の処理モード及び前記第二の処理モードのうちのいずれかを指定するモード指定操作手段と、
前記モード指定操作手段にて前記第一の処理モードが指定された場合に、任意の埋め込み強度を指定する詳細強度指定操作手段とを有し、
前記強度設定手段は、前記モード指定操作手段にて前記第一の処理モードが指定されている場合、前記詳細強度指定操作手段にて指定された埋め込み強度を設定し、前記モード指定操作手段にて前記第二の処理モードが指定されている場合、前記第二の処理モードに対して固定的に定められた埋め込み強度を設定することを特徴とする電子透かし埋め込み装置。 - 前記透かし埋め込み手段にて得られた透かし埋め込み済みデータを原データとして前記透かし埋め込み手段に戻すデータ戻し手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子透かし埋め込み装置。
- 原データと前記透かし埋め込み手段にて得られた透かし埋め込み済みデータのいずれかを前記透かし埋め込み手段によって透かし情報を埋め込むべきデータとして選択するデータ選択手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子透かし埋め込み装置。
- 第一の埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って原データに埋め込む第一のステップと、
第二の埋め込み強度にて透かし情報を所定のアルゴリズムに従って前記第一のステップにて得られた透かし埋め込み済みデータに埋め込む第二のステップとを有することを特徴とする電子透かし埋め込み方法。
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2003
- 2003-06-30 JP JP2003186838A patent/JP2005026745A/ja active Pending
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