JP2005026270A - 高圧用可変抵抗器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱衝撃等が加わった場合でも樹脂割れを生じることがなくて製品品質が優れており、しかも製造時に充填用の絶縁樹脂の使用量も少なくてコスト削減を図ることが可能な高圧用可変抵抗器を提供する。
【解決手段】絶縁樹脂製の前面ケース2と、この前面ケース2に嵌合される絶縁樹脂製の背面ケース3とを有し、前面ケース2には回路基板10が収納されるとともに、回路基板10上に形成された抵抗体に摺接する摺動子4が設けられる一方、背面ケース3にはコンデンサ5が収納されるコンデンサ収納部3dおよび外部接続端子8が挿着される端子ガイド部3eが共に一体成形されている。
【選択図】 図1
【解決手段】絶縁樹脂製の前面ケース2と、この前面ケース2に嵌合される絶縁樹脂製の背面ケース3とを有し、前面ケース2には回路基板10が収納されるとともに、回路基板10上に形成された抵抗体に摺接する摺動子4が設けられる一方、背面ケース3にはコンデンサ5が収納されるコンデンサ収納部3dおよび外部接続端子8が挿着される端子ガイド部3eが共に一体成形されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧用可変抵抗器に係り、特に、テレビジョン受像機等のフォーカス電圧やスクリーン電圧を調整するために用いられる高圧用可変抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、テレビジョン受像機等のフォーカス電圧やスクリーン電圧などを調整するために高圧用可変抵抗器が使用されている。従来のこの種の高圧用可変抵抗器として、例えば、図6ないし図9に示す構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここに、図6は高圧用可変抵抗器の正面図、図7は同高圧用可変抵抗器の底面図、図8は絶縁樹脂を充填する前の同高圧用可変抵抗器の底面図である。また、図9は回路基板の裏面側に配置される成形体ユニットを示し、同図(a)はその側面図、同図(b)はその底面図である。
【0003】
この従来の高圧用可変抵抗器50は、ポリブチルテレフタレート(PBT)などの絶縁樹脂でできたケース51と、このケース51内に配置された回路基板52と、成形体ユニット53とを備えている。
【0004】
ケース51は、その一端が開口しており、開口を通して回路基板52がケース51内に収納されている。そして、ケース51の内面と回路基板52との間の空間部には図示しない抵抗値調整用の複数個(ここでは6個)の摺動子が配置され、また、ケース51の上部を貫通して摺動子操作用の操作軸54が設けられている。一方、回路基板52には、その表面側に摺動子の接点部が摺接する抵抗体および後述の各外部接続端子55と電気的に接続される複数の電極部を含む回路パターン(図示省略)が形成されている。
【0005】
成形体ユニット53は、ポリフェニレンオキサイド(PPO)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等の比較的安価でかつ成形性のよい絶縁樹脂により一体成形されてなるもので、複数個(ここでは3個)のコンデンサ56が収納されるコンデンサ収納部53a、複数個(ここでは9個)の外部接続端子55が挿着される円筒状の端子ガイド部53b、およびコンデンサ収納部53aと端子ガイド部53bとを相互に連結する連結部53cを備えて構成されている。また、コンデンサ収納部53aには樹脂注入口53dが形成されている。そして、この成形体ユニット53は、コンデンサ収納部53aおよび端子ガイド部53bの回路基板52寄りに位置する端部および連結部53cが、エポキシ系の絶縁樹脂57に埋設されることにより、回路基板52と共にケース51に一体的に結合されている。この絶縁樹脂57は、回路基板52の裏面上の全領域に渡って充填され、硬化されることで形成される。
【0006】
各々の外部接続端子55は、その下端が成形体ユニット53の各端子ガイド部53bから下方に突出する一方、上端は回路基板52に形成されたスルーホールを貫通して回路基板52の上面に形成された回路パターンの所定の電極部に半田付けされている。
【0007】
図10はこの高圧用可変抵抗器の回路図である。ここで、VR1〜VR3はフォーカス電圧調整用の抵抗体、VR4〜VR6はスクリーン電圧調整用の抵抗体である。また、IN1は直流のフォーカス電圧信号の入力端子、IN2はフォーカス補正用の交流のパラボラ電圧信号の入力端子、OUT1〜OUT3はパラボラ電圧信号が重畳されたフォーカス調整信号の出力端子、OUT4〜OUT6はスクリーン調整信号の出力端子、GNDは接地端子である。各コンデンサC1〜C3は、フォーカス電圧信号にパラボラ電圧信号を重畳するカップリングコンデンサとしての役目を果たすものである。なお、ここでは理解を容易にするために、図7において、図10に示された各端子と電気的に対応した外部接続端子55には同一の符号を付している。
【0008】
この高圧用可変抵抗器50を組み立てる際には、成形体ユニット53のコンデンサ収納部53aにコンデンサ56を収納し、また、端子ガイド部53bに外部接続端子55を挿着した後、各コンデンサ56のリード線子56aを所定の各外部接続端子55に接続する。
【0009】
次いで、成形体ユニット53をケース51の開口部側から回路基板52に装着する。その際、外部接続端子55の上端を回路基板52に形成されたスルーホールに挿通してその挿通部分を上面側の電極部に半田付けする。
【0010】
引き続いて、ケース51の開口部から回路基板52を挿入した上で、当該基板52の裏面上の全領域に渡って絶縁樹脂57を充填して硬化させることで、成形体ユニット53を回路基板52と共にケース51に一体的に固定する。さらに、樹脂注入口53dからコンデンサ収納部53a内に絶縁樹脂を注入して硬化させる。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−200708号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6ないし図9に示した構成を有する従来の高圧用可変抵抗器においては、次のような課題が残されている。
【0013】
この種の高圧用可変抵抗器は、その製品品質を保証するために、所定の熱サイクルパターンに従って急速に加熱、冷却するヒートショック試験が行われる。
【0014】
従来のものは、形成体ユニット53を確実にケース51に固定するために回路基板52の裏面全面にわたって絶縁樹脂57を充填しているが、この充填される絶縁樹脂57はケース51の材質と異なるので、その線膨張係数も異なっている。そのため、上記のようなヒートショック試験等により高圧用可変抵抗器50全体が加熱、冷却された時には、線膨張係数の差によって熱衝撃が大きくなり、充填された絶縁樹脂57がケース51から剥離したり、ケース51あるいは絶縁樹脂57に割れが生じるなどの不具合が起こる。
【0015】
また、成形体ユニット53を確実にケース51に一体固定するための回路基板52の裏面全面に渡る絶縁樹脂57の充填の他、これとは別個に樹脂注入口53dからコンデンサ収納部53a内に絶縁樹脂を注入する必要がある。そのため、絶縁樹脂57の使用量が多くなるばかりか、二度にわたって絶縁樹脂57を充填する必要があるために製作工数がかかり、コストアップを招来する。
【0016】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ヒートショック試験等のように熱衝撃が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがなくて製品品質が優れており、しかも、製造時の充填用の絶縁樹脂の使用量も少なく、製作工数も少なくて済み、コスト削減を図ることが可能な高圧用可変抵抗器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、次の構成を採る。
【0018】
すなわち、請求項1記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、絶縁樹脂製の前面ケースと、この前面ケースに嵌合される絶縁樹脂製の背面ケースとを有し、前記前面ケースには抵抗体を含む回路パターンが形成された回路基板が収納されるとともに、前記抵抗体に摺接する摺動子が設けられる一方、前記背面ケースにはコンデンサが収納されるコンデンサ収納部および外部接続端子が挿着される端子ガイド部が共に一体成形されていることを特徴としている。
【0019】
これにより、背面ケースのコンデンサ収納部にコンデンサが、また端子ガイド部に外部接続端子がそれぞれ格納された状態で、この背面ケースが前面ケースに嵌合されて両者が一体化される。従って、従来のようにコンデンサ収納部や外部接続端子を保持するために回路基板の裏面上の全領域に渡って絶縁樹脂を充填する必要がない。このため、熱衝撃が加わったような場合でも樹脂割れ等を生じることがなく、製品品質の優れたものが得られる。また、製造時の充填用の絶縁樹脂の使用量を削減でき、また製作工数も少なくて済むのでコスト削減を図ることが可能になる。
【0020】
請求項2記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項1記載の発明の構成において、前記回路基板の裏面側には前記回路パターンに導通された接触電極が形成され、この接触電極は前記端子ガイド部に挿着された外部接続端子に導電性ゴムを介して電気的に接続されていることを特徴としている。
【0021】
これにより、前面ケースと背面ケースとの間に回路基板を弾性的に挟持した状態で外部接続端子との電気的導通を確実にとることができ、かつ組み立ても容易に行える。
【0022】
請求項3記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項1または請求項2に記載の発明の構成において、前記コンデンサ収納部には、リード端子付きコンデンサが収納された状態で当該部分が選択的に樹脂封止されていることを特徴としている。
【0023】
これにより、コンデンサ収納部内においてコンデンサが確実に固定できるためリード端子相互間の距離を一定に保つことができ、絶縁耐圧を高めることができる。しかも、絶縁樹脂はコンデンサ収納部内の局部的な箇所に注入するだけでよいので使用量も少なくて済み、また、熱衝撃が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがない。
【0024】
請求項4記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項3記載の発明の構成において、前記コンデンサ収納部には、コンデンサのリード端子相互間を電気的に隔離する絶縁樹脂製の仕切壁が設けられていることを特徴としている。
【0025】
これにより、コンデンサのリード端子間の絶縁耐圧をさらに高めることができ、使用時の定格電圧が高い場合でも安定した品質を保証することができる。
【0026】
請求項5記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項4記載の発明の構成において、前記仕切壁は、板状部材がコンデンサ収納部の内壁に形成された嵌合溝に装着されてなり、かつ、この仕切壁の上部は前記背面ケース内において前記リード端子よりも回路基板の裏面側に向けて上方に突出していることを特徴としている。
【0027】
これにより、コンデンサ収納部と回路基板との間に仕切壁を配置できるので、製品全体の高さをことさら高くする必要がなく、しかも、コンデンサのリード端子相互間の絶縁耐圧をさらに高めることができる。
【0028】
請求項6記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項4または請求項5に記載の発明の構成において、前記仕切壁は、前記背面ケースと共に一体成形された状態から折り取ることにより形成されたものであることを特徴としている。
【0029】
これにより、背面ケース製作用の金型と仕切壁製作用の金型とを個別に製作する必要がなく、一つの金型製作で済むので、金型製作に要する費用を削減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態における高圧用可変抵抗器の縦断面図、図2は同高圧用可変抵抗器の分解縦断面図、図3は同高圧用可変抵抗器においてコンデンサ収納部に絶縁樹脂を充填する前の状態を示す分解斜視図、図4は同高圧用可変抵抗器を構成する回路基板の表面側を示す平面図である。
【0031】
この実施の形態における高圧用可変抵抗器1は、前面ケース2と、この前面ケース2に嵌着される背面ケース3とを有する。
【0032】
前面ケース2は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの絶縁樹脂製もので、天井部2aと周壁部2bとが一体成形されており、周壁部2bの下端が開口している。そして、周壁部2bには後述の背面ケース3のフレーム部3fが嵌入される下方に開口した嵌合凹部2cが形成され、また、周壁部2bの各辺の外面には、楔形の係合突起2dが形成されるとともに、この高圧用可変抵抗器1をテレビジョン受像機などの機器に固定するためのネジ穴2eを有するブラケット部2fが設けられている。また、この前面ケース2には、後述の回路基板10が収納されるとともに、抵抗値可変用の複数個(ここでは6個)の摺動子4が設けられており、これらの各摺動子4の操作軸4aが天井部2aを貫通して上方に突出している。
【0033】
一方、背面ケース3は、前面ケース2と同様にポリブチレンテレフタレート(PBT)などの絶縁樹脂製のもので、底部3aと周壁部3bとが一体成形されており、周壁部3bの上端が開口している。また、底部3aは、平板状の平坦部3cを有し、この平坦部3cにはその上面に導電性ゴム9が挿着される半割り円筒状のゴム挿着部3jが突出形成されるとともに、平坦部3cから下方に向けてコンデンサ収納部3dおよび円筒状の端子ガイド部3eが一体成形されている。一方、周壁部3bは、前面ケース2の周壁部2bに形成されている嵌合凹部2cに嵌入されるフレーム部3fと、このフレーム部3f下端部から外側方に張り出したリブ部3gとからなり、リブ部3gには各辺ごとにその外側面の所定位置には、前面ケース2の係合突起2dが個別に係合する逆U字形の窓枠部3hが形成されている。
【0034】
上記のコンデンサ収納部3dには、複数個(ここでは3個)のコンデンサ5が収納されるとともに、各コンデンサ5のリード端子5a相互間を電気的に隔離する絶縁樹脂製の板状部材からなる仕切壁6が設けられている。すなわち、この仕切壁6は、コンデンサ収納部3dの内壁に形成された嵌合溝3iに装着されている。そして、この仕切壁6の上部は背面ケース3内においてコンデンサ5のリード端子5aよりも回路基板10の裏面側に向けて上方に突出している。また、このコンデンサ収納部3dにはエポキシ系の絶縁樹脂7が充填されている。
【0035】
各々の端子ガイド部3eには外部接続端子8が挿着されている。そして、各外部接続端子8は、その下端が背面ケース3から下方に突出する一方、上端は、背面ケース3のゴム挿着部3jに嵌着されている短円筒状の導電性ゴム9に差し込まれて電気的導通がとられている。また、コンデンサ5の所定のリード端子5aも同じく導電性ゴム9に差し込まれて電気的導通がとられている。
【0036】
回路基板10は、例えばアルミナセラミックスからなり、その上面側には図4に示すような回路パターン11が形成されている。この回路パターン11は、摺動子4の接点部4bが摺接する抵抗体11a,11bを有している。ここに、11aはフォーカス電圧調整用の抵抗体、11bはスクリーン電圧調整用の抵抗体である。また、回路基板10の裏面側には接触電極12が形成されており、各接触電極12は図示しないスルーホールを介して回路パターン11に接続されている。そして、各接触電極12は導電性ゴム9を介して外部接続端子8に電気的に接続されている。
【0037】
これにより、この実施の形態の高圧用可変抵抗器は、図10に示した従来の場合と基本的に同じ回路が構成されている。なお、ここでは理解を容易にするために、図3および図4において、図10に示された各箇所と電気的に対応する部分は同一の参照符号を付している。
【0038】
上記構成の高圧用可変抵抗器1を組み立てるには、まず、背面ケース3のコンデンサ収納部3dにコンデンサ5を収納し、また、コンデンサ収納部3dの内壁に形成された嵌合溝3iに板状部材を嵌着して仕切壁6とする。この状態でコンデンサ収納部3d内に絶縁樹脂7を注入して硬化させる。このように、コンデンサ5を固定するためには、背面ケース3のコンデンサ収納部3dにのみ絶縁樹脂7を局部的に注入するだけでよいのでその使用量は少なくて済む。
【0039】
続いて、端子ガイド部3eに外部接続端子8を、また、ゴム挿着部3jに導電性ゴム9をそれぞれ挿着した後、各コンデンサ5のリード線子5aを導電性ゴム9を介して所定の各外部接続端子8に接続する。具体的には、各コンデンサC1〜C3の一方のリード端子5aをパラボラ電圧信号の入力端子IN2に共通に接続し、また、他方の各リード端子5aをフォーカス電圧調整信号の出力端子OUT1〜OUT3に個別に接続する。
【0040】
次いで、この背面ケース3の上に回路基板10を載置した後、前面ケース2を背面ケース3に嵌合する。すなわち、背面ケース3のフレーム部3fを前面ケース2の周壁部2bに形成されている嵌合凹部2c内に差し込んで両ケース2,3を嵌合するとともに、係合突起2dを窓枠部3hに係止して両ケース2,3を一体化させる。
【0041】
その際、パラボラ電圧信号の入力端子(IN2)となる外部接続端子8に電気的に接続される導電性ゴム9を除く残りの導電性ゴム9は、回路基板10の裏面側に形成された接触電極12に個別に接触するため、各外部接続端子8が導電性ゴム9および接触電極12を介して回路基板10の上面側に形成されている回路パターン11に電気的に接続される。
【0042】
このように、この実施の形態における高圧用可変抵抗器1は、背面ケース3のコンデンサ収納部3dにコンデンサ5が、端子ガイド部3eに外部接続端子8がそれぞれ収納された状態で、この背面ケース3が前面ケース2に嵌合されて両者2,3が一体化されるので、従来のようにコンデンサや外部接続端子を保持するために回路基板10の裏面上の全領域に渡って絶縁樹脂を充填する必要がない。このため、ヒートショック試験等において熱衝撃が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがなく、製品品質に優れたものが得られる。
【0043】
また、背面ケース3のコンデンサ収納部3dと回路基板10との間にコンデンサ5のリード端子5aよりも上方に突出した仕切壁6を配置しているので、コンデンサ5のリード端子5a間に高電圧が加わった場合でもリード端子5a間の放電による短絡を有効に防止することができる。しかも、コンデンサ収納部3dを絶縁樹脂7で充填するので、コンデンサ5が背面ケース3に確実に固定されてリード端子5a相互間の距離を常に一定に保つことができ、この点でもコンデンサ5のリード端子5a間の絶縁耐圧を高めることができる。これにより、使用時の定格電圧が高い場合でも安定した品質を保証することができる。
【0044】
さらに、外部接続端子8と回路基板10との間で電気的導通をとるために導電性ゴム9を使用することで、前面ケース2と背面ケース3との間で回路基板10を弾性的に挟持でき、しかも、半田付け等を行う場合に比べて組み立てが容易になる。
【0045】
上記の実施の形態に対して、次のような変形例や応用例を考えることができる。
(1) 上記の実施の形態では背面ケース3のコンデンサ収納部3d内に仕切壁6を設けたが、定格電圧が低い場合には仕切壁6を省略してコンデンサ収納部3d内に絶縁樹脂7のみを充填した構成とすることが可能である。さらに定格電圧が低い場合には、コンデンサ収納部3dに対して絶縁樹脂7を充填することも省略することができる。
【0046】
(2) 上記の仕切壁6は、図5に示すように、背面ケース3と共に一体成形された状態から折り取ることにより形成することができる。背面ケース製作用の金型と仕切壁製作用の金型とを個別に製作する場合には、金型全体の製作費が高額になるが、仕切壁6を背面ケース3と共に一体成形するようにすれば、一つの金型製作で済むので、金型製作に要する費用を大幅に削減することができる。
【0047】
(3) 上記の実施の形態では、外部接続端子8と回路基板10上の回路パターン11との導通をとるために導電性ゴム9を用いれば、組み立てが容易になるために好ましいが、これに限定されるものではなく、半田付けや導電性の接着剤を使用したり、さらには接続金具を使用して電気的接続を行うことも可能である。
【0048】
(4) さらに、本発明は、上記の実施の形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
【0049】
【発明の効果】
本発明に係る高圧用可変抵抗器は、次の効果を奏する。
(1) 請求項1記載の発明によれば、背面ケースのコンデンサ収納部にコンデンサが、端子ガイド部に外部接続端子がそれぞれ収納された状態で、この背面ケースが前面ケースに嵌合されて両者が一体化されるので、従来のようにコンデンサや外部接続端子を保持するために回路基板の裏面上の全領域に渡って絶縁樹脂を充填する必要がない。このため、熱衝撃等が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがなく、製品品質の優れたものが得られる。しかも、製造時に充填用の絶縁樹脂の使用量を削減でき、また製作工数も少なくて済むのでコスト削減を図ることが可能になる。
【0050】
(2) 請求項2記載の発明によれば、前面ケースと背面ケースとの間で回路基板を弾性的に挟持した状態で外部接続端子との電気的導通を確実にとることができ、かつ組み立ても容易に行うことができる。
【0051】
(3) 請求項3記載の発明によれば、リード端子付きコンデンサが収納された状態で当該部分が選択的に樹脂封止されているので、コンデンサ収納部内においてコンデンサを確実に固定することができる。このため、リード端子相互間の距離を一定に保つことができ、絶縁耐圧を高めることができる。しかも、絶縁樹脂はコンデンサ収納部内の局部的な箇所に注入するだけでよいので使用量も少なくて済み、また、熱衝撃が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがない。
【0052】
(4) 請求項4記載の発明によれば、コンデンサ収納部にはコンデンサのリード端子相互間を電気的に隔離する絶縁樹脂製の仕切壁が設けられているので、この仕切壁によってコンデンサのリード端子間の絶縁耐圧をさらに高めることができ、使用時の定格電圧が高い場合でも安定した品質を保証することができる。
【0053】
(5) 請求項5記載の発明によれば、仕切壁をコンデンサ収納部と回路基板との間の空間内に配置できるので、製品全体の高さをことさら高くする必要がなく、しかも、コンデンサのリード端子相互間の絶縁耐圧をさらに高めることができる。
【0054】
(6) 請求項6記載の発明によれば、仕切壁は背面ケースと共に一体成形された状態から折り取ることにより形成されるので、背面ケース製作用の金型と仕切壁製作用の金型とを個別に製作する場合に比べて一つの金型製作で済むことになり、金型製作に要する費用を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における高圧用可変抵抗器の縦断面図である。
【図2】同高圧用可変抵抗器の分解縦断面図である。
【図3】同高圧用可変抵抗器においてコンデンサ収納部に絶縁樹脂を充填する前の状態を示す分解斜視図である。
【図4】同高圧用可変抵抗器を構成する回路基板の表面側を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態において、単一の金型により背面ケースと共に仕切壁を一体成形した状態を示す斜視図である。
【図6】従来の高圧用可変抵抗器の正面図である。
【図7】同高圧用可変抵抗器の底面図である。
【図8】同高圧用可変抵抗器の絶縁樹脂を充填する前の底面図である。
【図9】従来の高圧用可変抵抗器の回路基板の裏面側に配置される成形体ユニットを示し、同図(a)はその側面図、同図(b)はその底面図である。
【図10】高圧用可変抵抗器の回路図である。
【符号の説明】
1 高圧用可変抵抗器
2 前面ケース
3 背面ケース
3d コンデンサ収納部
3e 端子ガイド部
3i 嵌合溝
4 摺動子
5 コンデンサ
6 仕切壁
7 絶縁樹脂
8 外部接続端子
9 導電性ゴム
10 回路基板
11 回路パターン
12 接触電極
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧用可変抵抗器に係り、特に、テレビジョン受像機等のフォーカス電圧やスクリーン電圧を調整するために用いられる高圧用可変抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、テレビジョン受像機等のフォーカス電圧やスクリーン電圧などを調整するために高圧用可変抵抗器が使用されている。従来のこの種の高圧用可変抵抗器として、例えば、図6ないし図9に示す構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここに、図6は高圧用可変抵抗器の正面図、図7は同高圧用可変抵抗器の底面図、図8は絶縁樹脂を充填する前の同高圧用可変抵抗器の底面図である。また、図9は回路基板の裏面側に配置される成形体ユニットを示し、同図(a)はその側面図、同図(b)はその底面図である。
【0003】
この従来の高圧用可変抵抗器50は、ポリブチルテレフタレート(PBT)などの絶縁樹脂でできたケース51と、このケース51内に配置された回路基板52と、成形体ユニット53とを備えている。
【0004】
ケース51は、その一端が開口しており、開口を通して回路基板52がケース51内に収納されている。そして、ケース51の内面と回路基板52との間の空間部には図示しない抵抗値調整用の複数個(ここでは6個)の摺動子が配置され、また、ケース51の上部を貫通して摺動子操作用の操作軸54が設けられている。一方、回路基板52には、その表面側に摺動子の接点部が摺接する抵抗体および後述の各外部接続端子55と電気的に接続される複数の電極部を含む回路パターン(図示省略)が形成されている。
【0005】
成形体ユニット53は、ポリフェニレンオキサイド(PPO)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等の比較的安価でかつ成形性のよい絶縁樹脂により一体成形されてなるもので、複数個(ここでは3個)のコンデンサ56が収納されるコンデンサ収納部53a、複数個(ここでは9個)の外部接続端子55が挿着される円筒状の端子ガイド部53b、およびコンデンサ収納部53aと端子ガイド部53bとを相互に連結する連結部53cを備えて構成されている。また、コンデンサ収納部53aには樹脂注入口53dが形成されている。そして、この成形体ユニット53は、コンデンサ収納部53aおよび端子ガイド部53bの回路基板52寄りに位置する端部および連結部53cが、エポキシ系の絶縁樹脂57に埋設されることにより、回路基板52と共にケース51に一体的に結合されている。この絶縁樹脂57は、回路基板52の裏面上の全領域に渡って充填され、硬化されることで形成される。
【0006】
各々の外部接続端子55は、その下端が成形体ユニット53の各端子ガイド部53bから下方に突出する一方、上端は回路基板52に形成されたスルーホールを貫通して回路基板52の上面に形成された回路パターンの所定の電極部に半田付けされている。
【0007】
図10はこの高圧用可変抵抗器の回路図である。ここで、VR1〜VR3はフォーカス電圧調整用の抵抗体、VR4〜VR6はスクリーン電圧調整用の抵抗体である。また、IN1は直流のフォーカス電圧信号の入力端子、IN2はフォーカス補正用の交流のパラボラ電圧信号の入力端子、OUT1〜OUT3はパラボラ電圧信号が重畳されたフォーカス調整信号の出力端子、OUT4〜OUT6はスクリーン調整信号の出力端子、GNDは接地端子である。各コンデンサC1〜C3は、フォーカス電圧信号にパラボラ電圧信号を重畳するカップリングコンデンサとしての役目を果たすものである。なお、ここでは理解を容易にするために、図7において、図10に示された各端子と電気的に対応した外部接続端子55には同一の符号を付している。
【0008】
この高圧用可変抵抗器50を組み立てる際には、成形体ユニット53のコンデンサ収納部53aにコンデンサ56を収納し、また、端子ガイド部53bに外部接続端子55を挿着した後、各コンデンサ56のリード線子56aを所定の各外部接続端子55に接続する。
【0009】
次いで、成形体ユニット53をケース51の開口部側から回路基板52に装着する。その際、外部接続端子55の上端を回路基板52に形成されたスルーホールに挿通してその挿通部分を上面側の電極部に半田付けする。
【0010】
引き続いて、ケース51の開口部から回路基板52を挿入した上で、当該基板52の裏面上の全領域に渡って絶縁樹脂57を充填して硬化させることで、成形体ユニット53を回路基板52と共にケース51に一体的に固定する。さらに、樹脂注入口53dからコンデンサ収納部53a内に絶縁樹脂を注入して硬化させる。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−200708号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6ないし図9に示した構成を有する従来の高圧用可変抵抗器においては、次のような課題が残されている。
【0013】
この種の高圧用可変抵抗器は、その製品品質を保証するために、所定の熱サイクルパターンに従って急速に加熱、冷却するヒートショック試験が行われる。
【0014】
従来のものは、形成体ユニット53を確実にケース51に固定するために回路基板52の裏面全面にわたって絶縁樹脂57を充填しているが、この充填される絶縁樹脂57はケース51の材質と異なるので、その線膨張係数も異なっている。そのため、上記のようなヒートショック試験等により高圧用可変抵抗器50全体が加熱、冷却された時には、線膨張係数の差によって熱衝撃が大きくなり、充填された絶縁樹脂57がケース51から剥離したり、ケース51あるいは絶縁樹脂57に割れが生じるなどの不具合が起こる。
【0015】
また、成形体ユニット53を確実にケース51に一体固定するための回路基板52の裏面全面に渡る絶縁樹脂57の充填の他、これとは別個に樹脂注入口53dからコンデンサ収納部53a内に絶縁樹脂を注入する必要がある。そのため、絶縁樹脂57の使用量が多くなるばかりか、二度にわたって絶縁樹脂57を充填する必要があるために製作工数がかかり、コストアップを招来する。
【0016】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ヒートショック試験等のように熱衝撃が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがなくて製品品質が優れており、しかも、製造時の充填用の絶縁樹脂の使用量も少なく、製作工数も少なくて済み、コスト削減を図ることが可能な高圧用可変抵抗器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、次の構成を採る。
【0018】
すなわち、請求項1記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、絶縁樹脂製の前面ケースと、この前面ケースに嵌合される絶縁樹脂製の背面ケースとを有し、前記前面ケースには抵抗体を含む回路パターンが形成された回路基板が収納されるとともに、前記抵抗体に摺接する摺動子が設けられる一方、前記背面ケースにはコンデンサが収納されるコンデンサ収納部および外部接続端子が挿着される端子ガイド部が共に一体成形されていることを特徴としている。
【0019】
これにより、背面ケースのコンデンサ収納部にコンデンサが、また端子ガイド部に外部接続端子がそれぞれ格納された状態で、この背面ケースが前面ケースに嵌合されて両者が一体化される。従って、従来のようにコンデンサ収納部や外部接続端子を保持するために回路基板の裏面上の全領域に渡って絶縁樹脂を充填する必要がない。このため、熱衝撃が加わったような場合でも樹脂割れ等を生じることがなく、製品品質の優れたものが得られる。また、製造時の充填用の絶縁樹脂の使用量を削減でき、また製作工数も少なくて済むのでコスト削減を図ることが可能になる。
【0020】
請求項2記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項1記載の発明の構成において、前記回路基板の裏面側には前記回路パターンに導通された接触電極が形成され、この接触電極は前記端子ガイド部に挿着された外部接続端子に導電性ゴムを介して電気的に接続されていることを特徴としている。
【0021】
これにより、前面ケースと背面ケースとの間に回路基板を弾性的に挟持した状態で外部接続端子との電気的導通を確実にとることができ、かつ組み立ても容易に行える。
【0022】
請求項3記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項1または請求項2に記載の発明の構成において、前記コンデンサ収納部には、リード端子付きコンデンサが収納された状態で当該部分が選択的に樹脂封止されていることを特徴としている。
【0023】
これにより、コンデンサ収納部内においてコンデンサが確実に固定できるためリード端子相互間の距離を一定に保つことができ、絶縁耐圧を高めることができる。しかも、絶縁樹脂はコンデンサ収納部内の局部的な箇所に注入するだけでよいので使用量も少なくて済み、また、熱衝撃が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがない。
【0024】
請求項4記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項3記載の発明の構成において、前記コンデンサ収納部には、コンデンサのリード端子相互間を電気的に隔離する絶縁樹脂製の仕切壁が設けられていることを特徴としている。
【0025】
これにより、コンデンサのリード端子間の絶縁耐圧をさらに高めることができ、使用時の定格電圧が高い場合でも安定した品質を保証することができる。
【0026】
請求項5記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項4記載の発明の構成において、前記仕切壁は、板状部材がコンデンサ収納部の内壁に形成された嵌合溝に装着されてなり、かつ、この仕切壁の上部は前記背面ケース内において前記リード端子よりも回路基板の裏面側に向けて上方に突出していることを特徴としている。
【0027】
これにより、コンデンサ収納部と回路基板との間に仕切壁を配置できるので、製品全体の高さをことさら高くする必要がなく、しかも、コンデンサのリード端子相互間の絶縁耐圧をさらに高めることができる。
【0028】
請求項6記載の発明に係る高圧用可変抵抗器は、請求項4または請求項5に記載の発明の構成において、前記仕切壁は、前記背面ケースと共に一体成形された状態から折り取ることにより形成されたものであることを特徴としている。
【0029】
これにより、背面ケース製作用の金型と仕切壁製作用の金型とを個別に製作する必要がなく、一つの金型製作で済むので、金型製作に要する費用を削減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態における高圧用可変抵抗器の縦断面図、図2は同高圧用可変抵抗器の分解縦断面図、図3は同高圧用可変抵抗器においてコンデンサ収納部に絶縁樹脂を充填する前の状態を示す分解斜視図、図4は同高圧用可変抵抗器を構成する回路基板の表面側を示す平面図である。
【0031】
この実施の形態における高圧用可変抵抗器1は、前面ケース2と、この前面ケース2に嵌着される背面ケース3とを有する。
【0032】
前面ケース2は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの絶縁樹脂製もので、天井部2aと周壁部2bとが一体成形されており、周壁部2bの下端が開口している。そして、周壁部2bには後述の背面ケース3のフレーム部3fが嵌入される下方に開口した嵌合凹部2cが形成され、また、周壁部2bの各辺の外面には、楔形の係合突起2dが形成されるとともに、この高圧用可変抵抗器1をテレビジョン受像機などの機器に固定するためのネジ穴2eを有するブラケット部2fが設けられている。また、この前面ケース2には、後述の回路基板10が収納されるとともに、抵抗値可変用の複数個(ここでは6個)の摺動子4が設けられており、これらの各摺動子4の操作軸4aが天井部2aを貫通して上方に突出している。
【0033】
一方、背面ケース3は、前面ケース2と同様にポリブチレンテレフタレート(PBT)などの絶縁樹脂製のもので、底部3aと周壁部3bとが一体成形されており、周壁部3bの上端が開口している。また、底部3aは、平板状の平坦部3cを有し、この平坦部3cにはその上面に導電性ゴム9が挿着される半割り円筒状のゴム挿着部3jが突出形成されるとともに、平坦部3cから下方に向けてコンデンサ収納部3dおよび円筒状の端子ガイド部3eが一体成形されている。一方、周壁部3bは、前面ケース2の周壁部2bに形成されている嵌合凹部2cに嵌入されるフレーム部3fと、このフレーム部3f下端部から外側方に張り出したリブ部3gとからなり、リブ部3gには各辺ごとにその外側面の所定位置には、前面ケース2の係合突起2dが個別に係合する逆U字形の窓枠部3hが形成されている。
【0034】
上記のコンデンサ収納部3dには、複数個(ここでは3個)のコンデンサ5が収納されるとともに、各コンデンサ5のリード端子5a相互間を電気的に隔離する絶縁樹脂製の板状部材からなる仕切壁6が設けられている。すなわち、この仕切壁6は、コンデンサ収納部3dの内壁に形成された嵌合溝3iに装着されている。そして、この仕切壁6の上部は背面ケース3内においてコンデンサ5のリード端子5aよりも回路基板10の裏面側に向けて上方に突出している。また、このコンデンサ収納部3dにはエポキシ系の絶縁樹脂7が充填されている。
【0035】
各々の端子ガイド部3eには外部接続端子8が挿着されている。そして、各外部接続端子8は、その下端が背面ケース3から下方に突出する一方、上端は、背面ケース3のゴム挿着部3jに嵌着されている短円筒状の導電性ゴム9に差し込まれて電気的導通がとられている。また、コンデンサ5の所定のリード端子5aも同じく導電性ゴム9に差し込まれて電気的導通がとられている。
【0036】
回路基板10は、例えばアルミナセラミックスからなり、その上面側には図4に示すような回路パターン11が形成されている。この回路パターン11は、摺動子4の接点部4bが摺接する抵抗体11a,11bを有している。ここに、11aはフォーカス電圧調整用の抵抗体、11bはスクリーン電圧調整用の抵抗体である。また、回路基板10の裏面側には接触電極12が形成されており、各接触電極12は図示しないスルーホールを介して回路パターン11に接続されている。そして、各接触電極12は導電性ゴム9を介して外部接続端子8に電気的に接続されている。
【0037】
これにより、この実施の形態の高圧用可変抵抗器は、図10に示した従来の場合と基本的に同じ回路が構成されている。なお、ここでは理解を容易にするために、図3および図4において、図10に示された各箇所と電気的に対応する部分は同一の参照符号を付している。
【0038】
上記構成の高圧用可変抵抗器1を組み立てるには、まず、背面ケース3のコンデンサ収納部3dにコンデンサ5を収納し、また、コンデンサ収納部3dの内壁に形成された嵌合溝3iに板状部材を嵌着して仕切壁6とする。この状態でコンデンサ収納部3d内に絶縁樹脂7を注入して硬化させる。このように、コンデンサ5を固定するためには、背面ケース3のコンデンサ収納部3dにのみ絶縁樹脂7を局部的に注入するだけでよいのでその使用量は少なくて済む。
【0039】
続いて、端子ガイド部3eに外部接続端子8を、また、ゴム挿着部3jに導電性ゴム9をそれぞれ挿着した後、各コンデンサ5のリード線子5aを導電性ゴム9を介して所定の各外部接続端子8に接続する。具体的には、各コンデンサC1〜C3の一方のリード端子5aをパラボラ電圧信号の入力端子IN2に共通に接続し、また、他方の各リード端子5aをフォーカス電圧調整信号の出力端子OUT1〜OUT3に個別に接続する。
【0040】
次いで、この背面ケース3の上に回路基板10を載置した後、前面ケース2を背面ケース3に嵌合する。すなわち、背面ケース3のフレーム部3fを前面ケース2の周壁部2bに形成されている嵌合凹部2c内に差し込んで両ケース2,3を嵌合するとともに、係合突起2dを窓枠部3hに係止して両ケース2,3を一体化させる。
【0041】
その際、パラボラ電圧信号の入力端子(IN2)となる外部接続端子8に電気的に接続される導電性ゴム9を除く残りの導電性ゴム9は、回路基板10の裏面側に形成された接触電極12に個別に接触するため、各外部接続端子8が導電性ゴム9および接触電極12を介して回路基板10の上面側に形成されている回路パターン11に電気的に接続される。
【0042】
このように、この実施の形態における高圧用可変抵抗器1は、背面ケース3のコンデンサ収納部3dにコンデンサ5が、端子ガイド部3eに外部接続端子8がそれぞれ収納された状態で、この背面ケース3が前面ケース2に嵌合されて両者2,3が一体化されるので、従来のようにコンデンサや外部接続端子を保持するために回路基板10の裏面上の全領域に渡って絶縁樹脂を充填する必要がない。このため、ヒートショック試験等において熱衝撃が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがなく、製品品質に優れたものが得られる。
【0043】
また、背面ケース3のコンデンサ収納部3dと回路基板10との間にコンデンサ5のリード端子5aよりも上方に突出した仕切壁6を配置しているので、コンデンサ5のリード端子5a間に高電圧が加わった場合でもリード端子5a間の放電による短絡を有効に防止することができる。しかも、コンデンサ収納部3dを絶縁樹脂7で充填するので、コンデンサ5が背面ケース3に確実に固定されてリード端子5a相互間の距離を常に一定に保つことができ、この点でもコンデンサ5のリード端子5a間の絶縁耐圧を高めることができる。これにより、使用時の定格電圧が高い場合でも安定した品質を保証することができる。
【0044】
さらに、外部接続端子8と回路基板10との間で電気的導通をとるために導電性ゴム9を使用することで、前面ケース2と背面ケース3との間で回路基板10を弾性的に挟持でき、しかも、半田付け等を行う場合に比べて組み立てが容易になる。
【0045】
上記の実施の形態に対して、次のような変形例や応用例を考えることができる。
(1) 上記の実施の形態では背面ケース3のコンデンサ収納部3d内に仕切壁6を設けたが、定格電圧が低い場合には仕切壁6を省略してコンデンサ収納部3d内に絶縁樹脂7のみを充填した構成とすることが可能である。さらに定格電圧が低い場合には、コンデンサ収納部3dに対して絶縁樹脂7を充填することも省略することができる。
【0046】
(2) 上記の仕切壁6は、図5に示すように、背面ケース3と共に一体成形された状態から折り取ることにより形成することができる。背面ケース製作用の金型と仕切壁製作用の金型とを個別に製作する場合には、金型全体の製作費が高額になるが、仕切壁6を背面ケース3と共に一体成形するようにすれば、一つの金型製作で済むので、金型製作に要する費用を大幅に削減することができる。
【0047】
(3) 上記の実施の形態では、外部接続端子8と回路基板10上の回路パターン11との導通をとるために導電性ゴム9を用いれば、組み立てが容易になるために好ましいが、これに限定されるものではなく、半田付けや導電性の接着剤を使用したり、さらには接続金具を使用して電気的接続を行うことも可能である。
【0048】
(4) さらに、本発明は、上記の実施の形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
【0049】
【発明の効果】
本発明に係る高圧用可変抵抗器は、次の効果を奏する。
(1) 請求項1記載の発明によれば、背面ケースのコンデンサ収納部にコンデンサが、端子ガイド部に外部接続端子がそれぞれ収納された状態で、この背面ケースが前面ケースに嵌合されて両者が一体化されるので、従来のようにコンデンサや外部接続端子を保持するために回路基板の裏面上の全領域に渡って絶縁樹脂を充填する必要がない。このため、熱衝撃等が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがなく、製品品質の優れたものが得られる。しかも、製造時に充填用の絶縁樹脂の使用量を削減でき、また製作工数も少なくて済むのでコスト削減を図ることが可能になる。
【0050】
(2) 請求項2記載の発明によれば、前面ケースと背面ケースとの間で回路基板を弾性的に挟持した状態で外部接続端子との電気的導通を確実にとることができ、かつ組み立ても容易に行うことができる。
【0051】
(3) 請求項3記載の発明によれば、リード端子付きコンデンサが収納された状態で当該部分が選択的に樹脂封止されているので、コンデンサ収納部内においてコンデンサを確実に固定することができる。このため、リード端子相互間の距離を一定に保つことができ、絶縁耐圧を高めることができる。しかも、絶縁樹脂はコンデンサ収納部内の局部的な箇所に注入するだけでよいので使用量も少なくて済み、また、熱衝撃が加わった場合でも樹脂割れ等を生じることがない。
【0052】
(4) 請求項4記載の発明によれば、コンデンサ収納部にはコンデンサのリード端子相互間を電気的に隔離する絶縁樹脂製の仕切壁が設けられているので、この仕切壁によってコンデンサのリード端子間の絶縁耐圧をさらに高めることができ、使用時の定格電圧が高い場合でも安定した品質を保証することができる。
【0053】
(5) 請求項5記載の発明によれば、仕切壁をコンデンサ収納部と回路基板との間の空間内に配置できるので、製品全体の高さをことさら高くする必要がなく、しかも、コンデンサのリード端子相互間の絶縁耐圧をさらに高めることができる。
【0054】
(6) 請求項6記載の発明によれば、仕切壁は背面ケースと共に一体成形された状態から折り取ることにより形成されるので、背面ケース製作用の金型と仕切壁製作用の金型とを個別に製作する場合に比べて一つの金型製作で済むことになり、金型製作に要する費用を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における高圧用可変抵抗器の縦断面図である。
【図2】同高圧用可変抵抗器の分解縦断面図である。
【図3】同高圧用可変抵抗器においてコンデンサ収納部に絶縁樹脂を充填する前の状態を示す分解斜視図である。
【図4】同高圧用可変抵抗器を構成する回路基板の表面側を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態において、単一の金型により背面ケースと共に仕切壁を一体成形した状態を示す斜視図である。
【図6】従来の高圧用可変抵抗器の正面図である。
【図7】同高圧用可変抵抗器の底面図である。
【図8】同高圧用可変抵抗器の絶縁樹脂を充填する前の底面図である。
【図9】従来の高圧用可変抵抗器の回路基板の裏面側に配置される成形体ユニットを示し、同図(a)はその側面図、同図(b)はその底面図である。
【図10】高圧用可変抵抗器の回路図である。
【符号の説明】
1 高圧用可変抵抗器
2 前面ケース
3 背面ケース
3d コンデンサ収納部
3e 端子ガイド部
3i 嵌合溝
4 摺動子
5 コンデンサ
6 仕切壁
7 絶縁樹脂
8 外部接続端子
9 導電性ゴム
10 回路基板
11 回路パターン
12 接触電極
Claims (6)
- 絶縁樹脂製の前面ケースと、この前面ケースに嵌合される絶縁樹脂製の背面ケースとを有し、前記前面ケースには抵抗体を含む回路パターンが形成された回路基板が収納されるとともに、前記抵抗体に摺接する摺動子が設けられる一方、前記背面ケースにはコンデンサが収納されるコンデンサ収納部および外部接続端子が挿着される端子ガイド部が共に一体成形されていることを特徴とする高圧用可変抵抗器。
- 前記回路基板の裏面側には前記回路パターンに導通された接触電極が形成され、この接触電極は前記端子ガイド部に挿着された外部接続端子に導電性ゴムを介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の高圧用可変抵抗器。
- 前記コンデンサ収納部には、リード端子付きコンデンサが収納された状態で当該部分が選択的に樹脂封止されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高圧用可変抵抗器。
- 前記コンデンサ収納部には、コンデンサのリード端子相互間を電気的に隔離する絶縁樹脂製の仕切壁が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の高圧用可変抵抗器。
- 前記仕切壁は、板状部材が前記コンデンサ収納部の内壁に形成された嵌合溝に装着されてなり、かつ、この仕切壁の上部は前記背面ケース内において前記リード端子よりも回路基板の裏面側に向けて上方に突出していることを特徴とする請求項4記載の高圧用可変抵抗器。
- 前記仕切壁は、前記背面ケースと共に一体成形された状態から折り取ることにより形成されたものであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の高圧用可変抵抗器。
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