JP2005025365A - 情報提供システム、端末装置、情報提供装置、及び情報提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリペイド情報の管理上の安全性を高めるとともにシステム利用者の利便性をより向上させる。
【解決手段】プリペイドMD2に対して記録再生する端末3とサーバ4とがネットワーク5を介してデータ通信可能に接続されて構成され、プリペイドMDに予め記録されたプリペイド情報と端末3の装置IDに加えて利用者情報をサーバにて管理し、利用者の情報に応じたコンテンツを提供し、この提供したコンテンツに対する対価をプリペイド情報を更新することで支払うようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】プリペイドMD2に対して記録再生する端末3とサーバ4とがネットワーク5を介してデータ通信可能に接続されて構成され、プリペイドMDに予め記録されたプリペイド情報と端末3の装置IDに加えて利用者情報をサーバにて管理し、利用者の情報に応じたコンテンツを提供し、この提供したコンテンツに対する対価をプリペイド情報を更新することで支払うようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してコンテンツデータが配信され、このコンテンツデータに対して課金される情報提供システム及び方法、このシステムに用いて好適な端末装置、情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等の通信回線を利用して、音楽、映像、テキスト等の各種のコンテンツをユーザに有料提供するサービスが実用化されている。音楽配信を例にあげると、ユーザは、例えば自分で所有するパーソナルコンピュータ等の端末装置を用いて、インターネットによって有償の音楽ダウンロードサイトに接続する。そしてそのサイトに表示されている配信音楽の購入メニューを見て所望の音楽コンテンツを選択しダウンロードを要求する。これによってユーザの端末装置の記録媒体、例えばハードディスクなどに音楽コンテンツがダウンロードされ、ユーザは音楽データを入手できる。このときの代金の支払いは、例えばクレジットカード番号を入力することで代金決済が行われるようにしていることが多い。
【0003】
また、音楽ショップやコンビニエンスストア等の店頭に設置されている専用端末により音楽コンテンツを購入できるシステムもある。この場合、ユーザは、音楽記録可能な記録媒体(メディア)として、例えばミニディスク(光磁気ディスク)などのメディアを用意し、その専用端末装置に装填する。この専用端末装置は、ネットワークを介して音楽コンテンツサーバと接続され、音楽コンテンツのダウンロードが可能とされる。ユーザが専用端末装置にて所望の楽曲を選択することで、装填したミニディスク等に音楽が記録されるものである。この場合の代金決済は、同様にクレジットカード番号を入力する方法でもよいが、例えば自動販売機形態をとって、ユーザが直接現金を投入することも可能である。
【0004】
このような音楽配信では、ユーザは、所望のコンテンツを容易に入手できるものとなるが、代金決済に関して問題があった。例えば、クレジットカード番号を入力する方式の決済では、当然ながらクレジットカードを所有していないユーザは利用できない。そして、このような音楽配信サービスを利用したいと考えるユーザの多くは、音楽に積極的に興味を示す世代ということになるが、実際、クレジットカードを所有できない世代も多い。このため、コンテンツダウンロードサービスを享受できるユーザが限定されてしまう。また、クレジットカード番号をネットワーク上で使用することに関してセキュリティ面でユーザの心配が全くないとはいえない。
【0005】
これに対して、専用のプリペイドカードを利用するという方式も知られているが、プリペイドカードの入手が面倒であることや、ユーザにそれなりの利用知識が要求される。また、クレジットカード番号やプリペイドカード番号の入力による決済では、その入力操作やシステムにおける知識などもある程度必要になり、コンピュータを苦手とする人には不適切であって、結局コンテンツダウンロードサービスの利用者の幅を狭めることにもなっている。
【0006】
そのため、このような問題点に鑑みて、ユーザがより容易に、手軽にかつ安心して配信されるコンテンツデータの購入を実現できるようにする技術も開示されている(特許文献1参照。)。すなわち記録媒体に関する情報が記述できるような記録媒体を対象に「プリペイド情報」を記述して提供することも提案されている。プリペイド情報とは、ユーザがコンテンツやその他サービスに対する料金を前払いにて支払ったことを示す情報であり、この「プリペイド情報」が記述されたMD(ミニディスク)(登録商標)を以下プリペイドMDと記す。このプリペイド情報付きのMDは、インターネットを介して音楽コンテンツの配信を受けるサービス(電子音楽配信サービス、以下、EMD(Electronic Music Distribution)サービスと記す。)における楽曲購入権が予め付加されて販売されるというものである。この場合、楽曲購入権の実態は、プリペイドMDに付与された媒体固有のIDとプリペイド情報とを用いてEMDサービス提供者の管理サーバにて管理されている。プリペイドMDに記述された金額情報は、楽曲購入権であるため、EMDサービスを通じて楽曲を購入する度にコンテンツの購入と引き替えに順次減っていくように管理されている。
【0007】
購入者がインターネットに接続された機器(携帯型再生機器やPC等)にプリペイドMDを挿入すると、この媒体固有のIDが管理サーバに送られてこのIDをもつ媒体のプリペイド情報が検索される。プリペイド情報は、インターネットを通じて購入者に送付される。購入者は、この情報を参考にして楽曲を選択し、インターネットを通じて購入依頼をEMDサービス提供者に送付する。EMDサービス提供者は、送付された楽曲購入依頼に応じて楽曲を購入者に配信するとともに、その購入対価を管理サーバ内にて管理された楽曲購入権の残高から差し引くようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−8115号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のプリペイドMDを用いたEMDサービスでは、購入者が途中でプリペイドMDを他者に譲渡する場合もあることを考慮すると楽曲購入権の所在までは管理できないことになる。例えば、ある購入者がプリペイドMDの残りの金額情報に、ダウンロードした音楽コンテンツの付加価値を上乗せして譲渡(販売)するような悪質な場合も考えられる。
【0010】
また、EMDサービスによって提供される楽曲が多岐にわたる場合、サービス利用者(上記購入者)は、提供曲のなかから所望の楽曲をみつけるために、煩雑な検索操作等を行う必要がある。
【0011】
そこで本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、プリペイド情報の管理上の安全性を高めるとともに、プリペイド情報が記録された記録媒体の管理上必要となる情報を利用することでシステム利用者の利便性をより向上させる情報提供システム及び方法、このシステムに好適に用いられる端末装置及び情報提供装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る情報提供システムは、記録媒体に対してデータを記録再生する記録再生手段と、固有の識別情報と記録再生手段にて読み出した記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する、及び/又はネットワークを介してデータを受信する送受信手段とを備え固有の識別情報を有する端末装置と、コンテンツデータが蓄積されたコンテンツ蓄積手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報とを受信する受信手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対してプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報とが対応付けて記憶される記憶手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対応する付加情報に基づいてコンテンツ蓄積手段からコンテンツデータのリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出手段と、作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを端末装置に配信するコンテンツ配信手段と、端末装置からコンテンツ配信手段にて配信したコンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、プリペイド情報に基づいて記憶手段に記憶された課金情報を更新し上記全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理手段とを備える情報提供装置とからなる。
【0013】
ここで、付加情報は、端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報であって、さらに端末装置から配信要求があったコンテンツに関する情報が嗜好性に関する情報として記憶手段に記憶されてもよい。
【0014】
また、本発明に係る端末装置は、データ記録領域とは別領域に記録媒体のプリペイド情報が記録された記録媒体に対して記録再生を行う端末装置であって、固有の識別情報を有し、記録媒体に対してデータを記録再生する記録再生手段と、固有の識別情報と記録再生手段にて読み出した記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する、及び/又はネットワークを介してコンテンツデータを受信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る情報提供装置は、データ記録領域とは別領域に当該記録媒体のプリペイド情報が記録された記録媒体を装填する端末装置とネットワークを介して接続されており、コンテンツデータが蓄積されたコンテンツ蓄積手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報とを受信する受信手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対してプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報とが対応付けて記憶される記憶手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対応する付加情報に基づいてコンテンツ蓄積手段からコンテンツデータのリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出手段と、作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを端末装置に配信するコンテンツ配信手段と、端末装置からコンテンツ配信手段にて配信したコンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、プリペイド情報に基づいて記憶手段に記憶された課金情報を更新し全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
ここで、付加情報は、端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報であって、さらに端末装置から配信要求があったコンテンツに関する情報が嗜好性に関する情報として記憶手段に記憶されてもよい。
【0017】
さらに本発明に係る情報提供方法は、端末装置にて該端末装置の識別情報と記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する送信工程と、情報提供装置にてプリペイド情報及び端末装置の識別情報とを受信する受信工程と、コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツデータのなかから記憶手段に記憶されたプリペイド情報及び端末装置の識別情報に対するプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報との対応付けに基づいてリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出工程と、作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを端末装置に配信するコンテンツ配信工程と、端末装置からコンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、プリペイド情報に基づいて記憶手段に記憶された課金情報を更新し全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理工程とを有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の具体例として示す情報提供システムは、記録媒体に予め記録されたプリペイド情報とこれを記録再生するための端末装置の認証情報とを情報提供装置にて管理し、さらに同時に管理されるサービス利用者の情報に基づいて提供した情報の対価を、プリペイド情報を更新することで支払うようにしたシステムである。本具体例では、固有のID及びプリペイド情報が記録されたMD(ミニディスク)(登録商標)を用い、楽曲データが提供される電子音楽配信サービス(以下、EMD(Electronic Music Distribution)サービスと記す。)に適用した音楽コンテンツ提供システムの場合について説明する。
【0019】
本具体例では、サービスの利用者が使用する再生装置等の電子機器にも固有のID(装置ID)を付け、この装置IDと、MDに記録されたIDとプリペイド情報とをEMDサービス提供者の提供装置に予め登録しておく、このときこれらの情報に対応付けて利用者の個人情報を登録しておく。個人情報には、利用者の年齢性別等の基本的な情報のほか、例えば、好きな音楽ジャンル、アーティストといった利用者の嗜好性を表す情報が含まれる。提供装置では、利用者の嗜好性に基づく楽曲を選択して「お薦め楽曲リスト」のような形で利用者に対して提示できるようになっている。
【0020】
以下、本具体例の音楽コンテンツ提供システムに関して、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
音楽コンテンツ提供システム1は、図1に示すように、プリペイドMD2に対して記録再生する端末3とサーバ4とがネットワーク5を介してデータ通信可能に接続されて構成される。プリペイドMD2には媒体固有のID2aが、端末3には装置に固有のID3aが付けられており、これらのIDに基づいてコンテンツとしての楽曲データ等を管理サーバ側から記録再生機器側に有料で提供できるシステムである。なお、本具体例では楽曲コンテンツに限らず、映像データやテキストデータとしてのコンテンツを配信する際にも同様に適用できる。ここでネットワーク5は、例えばISDN回線などの公衆回線でもよいし、専用回線としてもよい。また有線の通信ネットワークに限らず、無線電話回線、衛星通信回線などの無線通信ネットワークであってもよい。音楽コンテンツ提供システム1には、製造段階で個々のMDに固有のIDとプリペイド情報とを記録してプリペイドMD2を製造するMD製造業者6も間接的に含まれるものとする。
【0022】
本具体例にて使用するプリペイドMD2の詳細について説明する。プリペイドMD2は、利用者の記録再生装置10やPCでは書換不能な領域にプリペイド情報及び媒体固有の認証情報が記録されている。本具体例では、従来のいわゆる「MD」とは若干異なる仕様にて規格化された高密度記録MDを使用する。
【0023】
この高密度記録MDは、磁壁移動検出方式(DWDD:Domain Wall Displacement Detection)等の高密度化記録技術が適用されており、高密度化のために従来ミニディスクとは物理フォーマットが異なっている。この高密度記録MDは、トラックピッチが1.25μm、ビット長が0.16μm/bitであり、線方向に高密度化されている。また、従来ミニディスクとの互換をとるため、光学系、読出方式、サーボ処理等は、従来の規格に準じてレーザ波長λは、λ=780nm、光学ヘッドの開口率は、NA=0.45としている。また、記録方式は、グルーブ記録方式、アドレス方式は、ADIPを利用した方式になっている。筐体外形も従来ミニディスクと同一規格とされている。
【0024】
但し、従来ミニディスクと同等の光学系を用いて、上述のように従来より狭いトラックピッチ及び線密度(ビット長)を読み取る際には、デトラックマージン、ランド及びグルーブからのクロストーク、ウォブルのクロストーク、フォーカス漏れ、CT信号等における制約条件を解消する必要がある。そのため、次世代MD2では、グルーブの溝深さ、傾斜、幅等を変更した点が特徴的である。具体的には、グルーブの溝深さを160nm〜180nm、傾斜を60°〜70°、幅を600nm〜800nmの範囲と定めた。
【0025】
また、記録データの変調方式として、高密度記録に適合したRLL(1−7)PP変調方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))を採用し、誤り訂正方式としては、より訂正能力の高いBIS(Burst Indicator Subcode)付きのRS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Code)方式を用いている。ディスク駆動方式には、ZCAV方式を用い、その線速度は、2.0m/sとする。記録再生時の標準データレートは、9.8MB/sである。したがって、このプリペイドMD2は、DWDD方式及びこの駆動方式を採用することにより、1GB程度の総記録容量をもつ。
【0026】
この高密度記録MDの盤面上のエリア構造例を図2に模式的に示す。高密度記録MDは、高密度化を図るためにプリピットを用いない。したがって、PTOC領域がない。プリペイドMD2は、レコーダブルエリアのさらに内周領域に、ディスク固有のディスクID、著作権保護のための情報、データ改竄チェックのための情報、プリペイド情報、課金情報、他の非公開情報等を記録するユニークIDエリア(Unique ID;UID)が設けられている。このUIDエリアは、データの記録再生のためのDWDD方式とは異なる記録方式で記録されている。そのため、利用者の端末3では、書換できないようになっている。
【0027】
図3には、本具体例のディスクの管理構造を説明する。図3は、高密度記録MDのデータ管理構造を示したものである。高密度記録MDは、PTOCエリアをもたない。そのため、ディスクの総容量、パワーキャリブレーションエリアの位置、データエリアの開始位置、データエリアの終了位置(リードアウト位置)等のディスク管理情報は、PDPT(Preformat Disc Parameter Table)として全てADIP情報に含まれて記録されている。これらデータは、BIS付きのRS−LDC及びRLL(1−7)PP変調方式で変調され、DWDD方式で記録されている。
【0028】
また、リードインエリア及びリードアウトエリアには、レーザパワーキャリブレーションエリア(Power Cariburation Area;PCA)が設けられる。高密度記録MDでは、PCAに続くADIPアドレスを0000としてLCNを付ける。高密度記録MDでは、従来MDのUTOC領域に相当するコントロール領域が用意されている。図3には、著作権保護のための情報、データ改竄チェックのための情報、他の非公開情報等を記録するユニークIDエリア(Unique ID;UID)が示されているが、実際には、このUIDエリアは、リードイン領域のさらに内周位置に通常のDWDD方式とは異なる記録方式で記録されている。
【0029】
なお、プリペイドMDとしては、利用者の端末からは改竄できない領域にプリペイド情報が記述できるものであれば、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等、或いはフラッシュメモリを内蔵したメモリカードであってもよい。
【0030】
端末3は、製造者によって、この装置自身の固有の認証情報が予め付けられており、例えば、利用者が自宅等に設置したパーソナルコンピュータ等の情報機器を用いて構成したものであってもよいし、また配信専用端末等の形態で音楽ショップ等の店頭に設置されるものであってもよい。さらにPDA(Personal Digital Assistants)機器、携帯電話装置、車載用機器等の無線通信端末であってもよい。すなわち、固有の認証情報を有しネットワーク5を介してサーバ4と通信可能な機器であればよい。
【0031】
また、端末3は、少なくとも図示するように記録再生装置10としての部位とネットワーク接続装置20としての部位が設けられる。記録再生装置10は、プリペイドMD2に対して情報の記録再生を行うことができる携帯型の記録再生装置である。ネットワーク接続装置20は、ネットワーク5を介してサーバ4との通信を行い、また本システムによるコンテンツ配信動作としての端末側の動作を実行する部位である。このような端末3は、配信専用端末として形成される場合は、記録再生装置10とネットワーク接続装置20としての部位が一体化された装置とすればよい。
【0032】
パーソナルコンピュータやPDA機器等のネットワーク接続装置20等のなかには、プリペイドMD2に対する記録再生ドライブを備えたものが普及しているが、このような記録再生ドライブと通信機能を備えていることにより本例の端末3として機能できる。本具体例では、ネットワーク接続装置20としての機能を有する例えばパーソナルコンピュータに対して、携帯型のミニディスク記録再生装置が接続されることにより端末3が構成されている。
【0033】
図4を用いて記録再生装置10を説明する。記録再生装置10は、ドライブ11、ドライブコントローラ12、インターフェイス(I/F))コントローラ13、インターフェイス(I/F)14、プログラム記憶部15、装置ID記憶部16を有する。
【0034】
ドライブ11は、プリペイドMD2に対して情報の記録再生を行う。例えば、プリペイドMD2の場合であれば、記録再生ヘッド、エンコード/デコード部、データバッファ部、サーボ部等を有し、ディスクに対して情報の書込や読出を行う部位となる。なおドライブ11としては、プリペイドMD2を装填するスロット数は1つでもよいが、複数設けられてもよい。また1種類のメディアに対応するのみでなく、例えば、MD用のドライブ構造とメモリカード用のドライブ構造をともに備え、複数種類のプリペイド記録媒体に対応可能としてもよい。
【0035】
ドライブコントローラ12は、ドライブ11の記録再生動作や、インターフェイスコントローラ13との通信など、記録再生装置10の全体を制御する。つまりネットワーク接続装置20からの要求に応じてコンテンツデータの転送、プリペイドMD2への書込又は読出、プリペイド情報の読出や転送、装置IDの送信などの動作が実行されるように各部を制御する。ドライブコントローラ12の制御動作は、固体メモリ又はハードディスク等により形成されているプログラム記憶部15に記憶されているプログラムに基づいて実行される。プログラム記憶部15には、記録再生装置10の各種動作のための基本的な制御プログラムのほか、特に本例の場合は、プリペイドMD2からプリペイド情報を読み出すためのアプリケーションプログラムが記憶されている。また、装置ID記憶部16には、この記録再生装置10に固有の認証情報(ID)が予め記憶されている。
【0036】
プリペイド情報対応のアプリケーションプログラムに基づいてドライブコントローラ12がドライブ11を制御することでプリペイドMD2からプリペイド情報を読み出してネットワーク接続装置20に転送し、本例のシステムの課金処理動作に供することができる。なお、プリペイドMD2におけるプリペイド情報の記録形態にもよるが、プリペイド情報の取込を行うプリペイド情報認識デバイスがハードウエアとして構築されてもよい。
【0037】
インターフェイス14は、ネットワーク接続装置20との間のインターフェイスであり、インターフェイスコントローラ13によって各種情報の転送(送受信)が行われる。
【0038】
続いて、図5にネットワーク接続装置20の構成を示す。ネットワーク接続装置20は、インターフェイス21、インターフェイスコントローラ22、CPU23、ネットワークインターフェイスコントローラ24、ネットワークインターフェイス25、データ記憶部26、プログラム記憶部27、表示部28a、音声出力部28b、入力部29を有する。
【0039】
インターフェイス21は、記録再生装置10との間のインターフェイスであり、インターフェイスコントローラ22の制御によって記録再生装置10との間で各種情報の転送が行われる。
【0040】
CPU23は、ネットワーク接続装置20の全体の制御を行う。すなわち情報配信のためのサーバ4との間の通信接続や各種データの送受信動作、ユーザインターフェイス処理、記録再生装置10との間の各種データの送受信などについての各部に対する制御を行う。CPU23の制御動作は、プログラム記憶部27に記憶されているプログラムに基づいて実行される。プログラム記憶部27は、固体メモリ又はハードディスク等により形成される。このプログラム記憶部27には、ネットワーク接続装置20の各種動作のための基本的な制御プログラムのほか、特に本例の場合は、コンテンツ配信処理のためのアプリケーションプログラムや、記録再生装置10から転送されてきた装置ID、ディスクID及びプリペイド情報に関する処理のためのアプリケーションプログラムが記憶されている。プリペイド情報対応のアプリケーションプログラムに基づいてCPU23が装置ID及びプリペイド情報をサーバ4へ送信することで、装置ID、ディスクID及びプリペイド情報を本例のシステムに対する課金処理動作に供することができる。なお、プリペイド情報をサーバ4へ送信する際の暗号化や所定のエンコードなどの処理もアプリケーションプログラムに基づいてCPU23が実行している。
【0041】
またデータ記憶部26も、例えば、固体メモリやハードディスク等により形成されるが、CPU23は、データ記憶部26をサーバ4からダウンロードしたコンテンツのバッファリングや記録再生装置10から転送されてきた装置、ディスクID及びプリペイド情報のバッファリングに用いたり、CPU23における演算処理のために拡張的なワークメモリとして用いたりできる。
【0042】
ネットワークインターフェイス25は、ネットワーク5に対する通信インターフェイスでありネットワークインターフェイスコントローラ24に制御される。ネットワークインターフェイス25は、例えばモデムなどにより形成されてもよいし無線通信部であってもよい。
【0043】
表示部28a、音声出力部28b、及び入力部29は、端末3におけるユーザインターフェイスとなる。表示部28aは、ユーザに対して配信コンテンツのメニュー画面や各種操作画面、案内画面などを表示する。音声出力部28bは、例えばオーディオデコーダ、A/D変換器、オーディオ処理部、増幅部、スピーカ部等を備え、音声出力を行う部位である。例えば本例の配信システムはコンテンツの購入に先立って音楽コンテンツの試聴も可能とされるが、その場合CPU23は、サーバ4から供給された試聴用のコンテンツを音声出力部28bに供給し、ユーザに試聴させることができる。入力部29は、ユーザが操作入力を行う部位である。例えば操作キー、操作ダイヤルでもよいし、キーボードやマウスそのほかのポインティングデバイス等であってもよい。表示部28aと一体化されたタッチパネル操作部であってもよい。
【0044】
サーバ4は、EMDサービスを行う組織や個人によって運営されるものであって、基本的には本サービスに登録されたユーザが使用する装置の装置ID、プリペイドMDのディスクID及びプリペイド情報、ユーザの個人情報等を保有する機能と、各種コンテンツを蓄積するコンテンツ保有機能、保有しているコンテンツを端末3に提供する機能、端末3を用いてコンテンツ提供を受けるユーザに対する課金管理を行う課金機能を有する。プリペイドMDのディスクID及びプリペイド情報は、MD製造業者6からサーバ4に対して提供されるようになっており、ユーザが本サービスを受けるための登録をする際にユーザの用いている装置の装置ID及びプリペイドMDのディスクIDが参照される。
【0045】
サーバ4は、ネットワーク配信装置30、コンテンツデータベース制御装置40、利用者情報装置50、コンテンツデータベース60、利用者データベース70を有して構成される。
【0046】
ネットワーク配信装置30は、端末3との間の通信により保有しているコンテンツを提供する機能を実現している。コンテンツデータベース制御装置40及びコンテンツデータベース60は、各種コンテンツを蓄積するコンテンツ保有機能を実現している。また、利用者情報装置50及び利用者データベース70は、端末3を用いてコンテンツ提供を受けるユーザに対する課金管理を行う課金機能を実現している。
【0047】
図6に、ネットワーク配信装置30の構成を示す。ネットワーク配信装置30は、ネットワーク伝送部31、伝送コントローラ32、配信サービスマネジメントシステム部33、利用者情報結合部34、コンテンツダウンロード情報受信/記憶部35、利用者情報受信/記憶部36を有する。
【0048】
ネットワーク伝送部31は、ネットワーク5と接続され情報の伝送を行う。伝送コントローラ32は、ネットワーク伝送部31による送受信動作を制御する。配信サービスマネジメントシステム部33は、サーバ4としての配信動作を制御する部位であり、サーバ本体としての制御部となる。すなわち、ネットワーク伝送部31を介して端末3側から伝送される装置ID、ディスクID、プリペイド情報、購入情報の処理、それらに応じたコンテンツ取り出し及び伝送処理、課金処理、端末3との通信接続処理等、配信サービスとして必要とされる全体の制御を行う。利用者情報結合部34は、端末3側から伝送される装置ID、ディスクID、プリペイド情報、購入情報、利用者データベース70から読み出された課金情報やコンテンツデータベース60から読み出されたコンテンツなどと結合して必要な処理を実行する。
【0049】
コンテンツダウンロード情報受信/記憶部35は、コンテンツデータベース制御装置40によってコンテンツデータベース60から読み出された情報を受信し、一時的に記憶する部位である。利用者情報受信/記憶部36は、利用者情報装置50によって利用者データベース70から読み出された情報を受信し一時的に記憶する。すなわち、利用者情報結合部34は、端末3側から伝送されたプリペイド情報、購入情報と、利用者情報受信/記憶部36、コンテンツダウンロード情報受信/記憶部35に記憶された情報とを結合させてコンテンツ配信に必要な処理を行う。
【0050】
次に、コンテンツデータベース制御装置40の構成を図7に示す。コンテンツデータベース制御装置40は、伝送部41、伝送コントローラ42、CPU43、コンテンツデータベースコントローラ44、データ記憶部45、プログラム記憶部46、表示部47、入力部48を有する。
【0051】
伝送部41は、ネットワーク配信装置30のコンテンツダウンロード情報受信/記憶部35に接続され情報の伝送を行う。伝送コントローラ42は、伝送部41による送受信動作を制御する。CPU43は、コンテンツデータベース制御装置40の全体の制御を行う。すなわち、情報配信のためのネットワーク配信装置30との間のコンテンツやコマンドの送受信動作、コンテンツデータベース60に対する書込/読出動作などについての各部に対する制御を行う。CPU43の制御動作は、プログラム記憶部46に記憶されているプログラムに基づいて実行される。プログラム記憶部46は、固体メモリ又はハードディスク等により形成され、このプログラム記憶部46には、コンテンツデータベース60へのアクセスや管理のためのプログラムや、ネットワーク配信装置30との間の通信動作、伝送するデータについての処理などについての制御プログラムが記憶されている。
【0052】
データ記憶部45もまた、例えば固体メモリ又はハードディスク等により形成される。CPU43は、データ記憶部45をコンテンツデータベース60から読み出したコンテンツやコンテンツデータベース60に記録させるコンテンツのバッファリングに用いたり、或いはCPU43における演算処理のために拡張的なワークメモリとして用いることができる。
【0053】
コンテンツデータベースコントローラ44は、CPU43の指示に基づいてコンテンツデータベース60を制御し、コンテンツの書込、読出、検索等のためのアクセスを実行させる。表示部47及び入力部48は、コンテンツデータベース管理者に対するインターフェイスとなる。表示部47は、CPU43の制御によりコンテンツデータベース60の管理に必要な画像が表示される。入力部48はコンテンツデータベース60の管理のための各種操作を行う部位である。
【0054】
図8には、利用者情報装置50の構成を示す。利用者情報装置50は、伝送部51、伝送コントローラ52、CPU53、利用者データベースコントローラ54、データ記憶部55、プログラム記憶部56、表示部57、入力部58を有する。伝送部51は、ネットワーク配信装置30の利用者情報受信/記憶部36に接続され、情報の伝送を行う。伝送コントローラ52は、伝送部51による送受信動作を制御する。CPU53は、利用者情報装置50の全体の制御を行う。すなわち、情報配信の際のネットワーク配信装置30との間の課金情報やコマンドの送受信動作、利用者データベース70に対する書込/読出動作などについての各部に対する制御を行う。CPU53の制御動作は、プログラム記憶部56に記憶されているプログラムに基づいて実行される。プログラム記憶部56は固体メモリ又はハードディスク等により形成される。このプログラム記憶部56には、利用者データベース70へのアクセスや管理のためのプログラムやネットワーク配信装置30との間の通信動作、伝送するデータについての処理などに関する制御プログラムが記憶されている。
【0055】
データ記憶部55もまた、例えば固体メモリ又はハードディスク等により形成される。CPU53は、データ記憶部55を利用者データベース70から読み出した課金情報やプリペイド情報に基づいて新規登録させる課金情報のバッファリングに用いたり、或いはCPU53における演算処理のために拡張的なワークメモリとして用いることができる。
【0056】
利用者データベースコントローラ54は、CPU53の指示に基づいて利用者データベース70を制御し、課金の書込、読出、検索等のためのアクセスを実行させる。表示部57及び入力部58は、利用者データベース管理者に対するインターフェイスとなる。表示部57は、CPU53の制御により利用者データベース70の管理に必要な画像が表示される。入力部58は利用者データベース70の管理のための各種操作を行う部位である。
【0057】
利用者データベース70には、図9に示す管理情報が登録されている。ここでの管理情報は、ユーザの装置(記録再生装置10)の装置IDと、プリペイドMD固有のディスクIDに対応して登録されるデータ群をいい、残り金額等の課金情報のほか、購入楽曲履歴、ユーザの音楽に対する嗜好性の情報等のデータが含まれる。
【0058】
図9には、装置IDとしてA1,A2,A3・・・、ディスクIDとしてB1,B2,B3・・・が登録され、これらIDに対応してプリペイド情報5000,3000,10000・・・及び課金情報4580,1600,8240が登録されている様子を例示している。さらに装置IDとディスクIDとで対応付けられる利用者の情報が登録されている。例えば、装置IDがA2、媒体のディスクIDがB2によって認証されるユーザは、50歳の男性であって、好きなジャンルはクラシック、演歌、アーティストにはXXXがある。
【0059】
図9に示す課金情報とは、プリペイドMDを販売したときにユーザが支払ったチャージ額から音楽コンテンツ購入毎に使用料金及びコンテンツ代金が引かれてプリペイド情報が更新されたものであって、現在の使用可能な残金を示す情報である。購入履歴は、購入日時、コンテンツ名、コンテンツ金額等の項目があり、最近のコンテンツ購入時の状況を記録した情報となる。
【0060】
これら以外の情報として、MD販売者、購入コンテンツの著作権者などの多様な情報が含まれてもよい。購入履歴のような情報は、例えば後述する「お薦め楽曲リスト」等を作成するというように、利用者(利用者)に対してコンテンツを提供する際のサービスに使用できる。これら管理情報のうち、MD販売者等のようにプリペイドMDの販売時に既に書き込み可能な内容であれば、ユニークIDエリアに予め記述することができるし、利用者データベース70の管理情報のなかに登録されてもよい。
【0061】
利用者データベースコントローラ54は、図9に示した管理情報に基づいて、プリペイドMDのディスクIDと装置IDの2つのIDに対応して登録されたユーザ情報に基づいて、例えば「お薦め楽曲リスト」を作成し利用者データベース70の管理情報に併せて記憶する。このリストの作成に際しては、管理情報に登録された幾つかの項目におけるテキストデータを検索キーワードとしてコンテンツデータベース60に蓄積されたコンテンツ中から抽出するような方法があげられる。検索手法に関しては、一般的な手法を用いることができる。
【0062】
コンテンツデータベース60は、例えばハードディスク、光ディスクなどの記録媒体により形成され、このコンテンツデータベース60には、ユーザに対するサービス提供用のコンテンツとして多数の音楽コンテンツが音楽ライブラリ形式で格納されている。コンテンツデータベース制御装置40は、コンテンツデータベース60に対して音楽コンテンツ等の記録、読み出しを制御する。例えば、「お薦め楽曲リスト」にあげられた曲目といった、ネットワーク配信装置30からの要求に応じてコンテンツデータベース60からコンテンツを読み出し、ネットワーク配信装置30に提供する。コンテンツデータの読み出しを容易にするために、各コンテンツには、曲目、ジャンル、アーティスト名等の必要な情報がテキストデータやアスキーコードのように抽出可能な形態で記録されている。これらの情報を用いて各コンテンツは抽出される。
【0063】
利用者データベース70は、例えばハードディスク、光ディスクなどの記録媒体により形成され、この利用者データベース70には、利用者の機器IDとプリペイドMD2に記録されているプリペイド情報に対応して課金情報が登録されている。また、利用者に関する情報が登録されている。利用者情報装置50は、利用者データベース70に対して課金情報の登録や読み出しの制御を行う。例えば、ネットワーク配信装置30からの要求に応じて、新たな課金情報を利用者データベース70に登録したり、或いは特定の課金情報を読み出してネットワーク配信装置30に提供したりする。
【0064】
サーバ4としての各部位は、上述したように1つの組織、会社、個人等により運営されてもよいし、それぞれ異なる組織等によって運営されてもよい。例えば、ネットワーク配信装置30は、配信サービス会社によって運営され、コンテンツデータベース制御装置40及びコンテンツデータベース60は、レコード会社やレコードレーベル会社等によって運営され、利用者情報装置50及び利用者データベース70は、課金サービス会社によって運営されるという形態もあり得る。
【0065】
また、コンテンツデータベース制御装置40及びコンテンツデータベース60が複数存在し、ネットワーク配信装置30がそれぞれのコンテンツデータベース60に格納されたコンテンツを配信する形態もあり得る。またこのほかにも、例えば、各機能のそれぞれがインターネット上のWebページとして運営され、互いに張られたリンクによって連係動作がとられるようにしてもよい。
【0066】
以下では、本具体例の音楽コンテンツ配信システム1におけるユーザの登録処理及び音楽コンテンツの配信処理について図10、図11を用いて説明する。
【0067】
先ず、図10を用いて、ユーザがこの音楽コンテンツ配信システム1に登録する際の処理について説明する。ユーザは、例えば、ネットワーク接続装置20に記録再生装置10を接続しプリペイドMD2を挿入し、インターネットを介して、この音楽コンテンツ配信システムにおける音楽コンテンツ提供業者のWebサイトに接続する(ステップS1)。
【0068】
ネットワーク配信装置30は、ネットワーク接続装置20に対してネットワークを介して登録用の画面を送信する(ステップS2)。ユーザは、画面に表示される登録画面から要求にしたがって情報を入力する。入力項目としては、ユーザの住所、氏名等、基本的な情報のほか、好みの音楽ジャンルやアーティストといった嗜好情報がある。入力すると、これら項目の内容とともに、記録再生装置10に付加されている装置IDとプリペイドMDに記録されたディスクID及びプリペイド情報とが「ひと組」として扱われ、ネットワーク配信装置30に送信される(ステップS3)。
【0069】
ネットワーク配信装置30は、装置ID、ディスクID及びプリペイド情報とを受信すると、利用者情報装置50に対して送信する(ステップS4)。利用者情報装置50は、利用者データベース70にこれらのID情報とユーザに関する情報を登録する(ステップS5)。登録が終了すると、登録終了の信号をネットワーク配信装置30に送信する(ステップS6)。ネットワーク配信装置30は、ネットワーク接続装置20に対して内容の確認を促すメッセージを送信する(ステップS7)。このとき、ネットワーク接続装置20に対して登録事項の追加を促すメッセージを送信してもよい。ネットワーク接続装置20から内容の確認が送られる(ステップS8)と、ネットワーク配信装置30は、一連の登録処理を終了する。
【0070】
続いて、図11を用いて、登録されたユーザを認証して音楽コンテンツを配信する処理について説明する。
【0071】
先ず、ユーザは、記録再生装置10にプリペイドMD2を挿入した状態で、インターネットを介して、この音楽コンテンツ配信システムにおける音楽コンテンツ提供業者のWebサイトに接続する(ステップS11)。このとき、記録再生装置10の装置IDとプリペイドMDのディスクIDとがネットワーク配信装置30に送られ、更に利用者情報装置50に送られる(ステップS12)。
【0072】
利用者情報装置50は、プリペイドMDのディスクID及び装置IDが有効、かつ楽曲購入権としての残り金額があることを確認する(ステップS13)と、予め登録されたセット購入者の嗜好情報を参照して作成され利用者データベース70に記憶されたこの時点における「お薦め楽曲リスト」を抽出しネットワーク配信装置30及びネットワーク4を介してネットワーク接続装置20に配信する(ステップS14)。一方、送られた2つのIDが登録されたディスクIDと装置IDとに合致しなければ、このサービスを利用することができない旨の信号を送る。ここでの「お薦め楽曲リスト」は、上述したように、曲名が列挙されたものであってもよいし数秒間の試聴データを含んでいてもよい。
【0073】
ネットワーク接続装置20では、「お薦めリスト」を受信する(ステップS15)。ユーザは、「お薦め楽曲リスト」の中から所望の曲が選択される(ステップS16)。選択は、画面上にて行うことができるようになっており、選択された曲の情報は、購入依頼としてネットワーク配信装置30に送られる(ステップS17)。
【0074】
ネットワーク配信装置30は、購入依頼を受信する(ステップS18)と、購入依頼のあった曲をコンテンツデータベース60から選択するとともに、ユーザからの購入依頼を利用者情報装置50に送る(ステップS19)。ネットワーク配信装置30は、ネットワーク接続装置20に対して購入依頼の音楽コンテンツを配信する(ステップS20)。
【0075】
一方、利用者情報装置50では、装置ID及びプリペイドMDのディスクIDに基づいて利用者データベース70における各プリペイドMDのプリペイド情報に対応して登録された課金情報からコンテンツ配信及びサービスの利用に応じてその対価額をプリペイド金額から減算するように更新する(ステップS21)。このプリペイドMDのディスクIDやプリペイド情報は、利用者の装置では書き換えできないようになっているため、課金は、実質的には利用者データベース70上での課金情報の更新により行われる。
【0076】
「お薦め楽曲リスト」を作成するためのユーザの嗜好性情報は、ユーザがサービス登録時に予め入力する代わりに、ユーザの過去の購入記録から自動的に生成するという方式をとることも可能である。また、予め登録された嗜好性情報を購入記録に応じて更新していくこともできる。
【0077】
したがって、このとき、利用者情報装置50は、課金情報を更新すると同時に、今回購入された曲の情報に基づいて利用者データベース70に登録された管理情報を更新して(ステップS22)、配信処理を終了する。
【0078】
課金方法は、特に限定されず、「お薦め楽曲リスト」を配信するサービスを選択可能とし、選択した場合、これを有料として、プリペイドMDに付加されている楽曲購入権の金額から所定の金額を利用料として差し引くようにしてもよい。例えば、10曲分の配信リスト、並びにこのリストにある曲の試聴データを配信する場合、例えばプリペイド元金額の5%を利用料として差し引くようにする。
【0079】
以上説明したように、本具体例として示す音楽コンテンツ配信システム1によれば、ユーザの装置IDとプリペイドMDのディスクIDによってサービス利用の認証を行うため、購入者が途中でプリペイドMDを他者に譲渡してもサービスが受けられるといったことを防止し、楽曲購入権の所在を明確化できる。
【0080】
また、このときの装置IDとディスクIDに関連してユーザの個人情報を管理する管理情報を活用して、膨大な対象楽曲の中から希望の楽曲を検索するというような煩わしい手順を経ずに、ユーザの嗜好性を反映した楽曲リストを提供できる。
【0081】
なお、この音楽コンテンツ配信システム1では、サーバ4との間で通信接続を行って、サイトから所望とする音楽コンテンツをダウンロードして、この音楽コンテンツの対価をプリペイドMDによって支払うという、通常のEMDサービスにて可能な音楽コンテンツのダウンロードも勿論行える。
【0082】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る情報提供システム及び情報提供方法によれば、プリペイド情報の管理上の安全性を高めるとともに、プリペイド情報が記録された記録媒体の管理上必要となる情報を利用することでシステム利用者の利便性をより向上させることができる。特に、付加情報として端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報を用いることによって、システム利用者の嗜好性に応じたコンテンツが提供できる。
【0083】
また、本発明に係る端末装置によれば、プリペイド情報が記録された記録媒体と併用することによって、プリペイド情報を用いて提供されるコンテンツ提供システムに対して管理上の安全性を高められる。
【0084】
また、本発明に係る情報提供装置によれば、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対してプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報とが対応付けて記憶し、付加情報に基づいてコンテンツ蓄積手段からコンテンツデータのリストを作成し、作成したコンテンツデータのリストを提供することにより、プリペイド情報の管理上の安全性を高めるとともに、プリペイド情報が記録された記録媒体の管理上必要となる情報を利用することでシステム利用者の利便性をより向上させることができる。特に、付加情報として端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報を用いることによって、システム利用者の嗜好性に応じたコンテンツが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例として示す音楽コンテンツ提供システムの構成を説明する概略図である。
【図2】本具体例にて使用するプリペイドMDの盤面上のエリア構造例を説明する模式図である。
【図3】本具体例にて使用するプリペイドMDの管理構造を説明する図である。
【図4】上記音楽コンテンツ提供システムにおける記録再生装置を説明する構成図である。
【図5】上記音楽コンテンツ提供システムにおけるネットワーク接続装置を説明する構成図である。
【図6】上記音楽コンテンツ提供システムにおけるネットワーク配信装置を説明する構成図である。
【図7】上記音楽コンテンツ提供システムにおけるコンテンツデータベース制御装置を説明する構成図である。
【図8】上記音楽コンテンツ提供システムにおける利用者情報装置を説明する構成図である。
【図9】上記音楽コンテンツ提供システムにおける利用者データベースに登録される管理情報を説明する図である。
【図10】音楽コンテンツ配信システムにユーザを登録する処理を説明するフローチャートである。
【図11】音楽コンテンツ配信システムに登録されたユーザを認証して音楽コンテンツを配信する処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 音楽コンテンツ配信システム、2 プリペイドMD、3 端末、4 サーバ、5 ネットワーク、6 MD製造業者、11 ドライブ、12 ドライブコントローラ、13 I/Fコントローラ、14 I/F、15 プログラム記憶部、16 装置ID記憶部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してコンテンツデータが配信され、このコンテンツデータに対して課金される情報提供システム及び方法、このシステムに用いて好適な端末装置、情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等の通信回線を利用して、音楽、映像、テキスト等の各種のコンテンツをユーザに有料提供するサービスが実用化されている。音楽配信を例にあげると、ユーザは、例えば自分で所有するパーソナルコンピュータ等の端末装置を用いて、インターネットによって有償の音楽ダウンロードサイトに接続する。そしてそのサイトに表示されている配信音楽の購入メニューを見て所望の音楽コンテンツを選択しダウンロードを要求する。これによってユーザの端末装置の記録媒体、例えばハードディスクなどに音楽コンテンツがダウンロードされ、ユーザは音楽データを入手できる。このときの代金の支払いは、例えばクレジットカード番号を入力することで代金決済が行われるようにしていることが多い。
【0003】
また、音楽ショップやコンビニエンスストア等の店頭に設置されている専用端末により音楽コンテンツを購入できるシステムもある。この場合、ユーザは、音楽記録可能な記録媒体(メディア)として、例えばミニディスク(光磁気ディスク)などのメディアを用意し、その専用端末装置に装填する。この専用端末装置は、ネットワークを介して音楽コンテンツサーバと接続され、音楽コンテンツのダウンロードが可能とされる。ユーザが専用端末装置にて所望の楽曲を選択することで、装填したミニディスク等に音楽が記録されるものである。この場合の代金決済は、同様にクレジットカード番号を入力する方法でもよいが、例えば自動販売機形態をとって、ユーザが直接現金を投入することも可能である。
【0004】
このような音楽配信では、ユーザは、所望のコンテンツを容易に入手できるものとなるが、代金決済に関して問題があった。例えば、クレジットカード番号を入力する方式の決済では、当然ながらクレジットカードを所有していないユーザは利用できない。そして、このような音楽配信サービスを利用したいと考えるユーザの多くは、音楽に積極的に興味を示す世代ということになるが、実際、クレジットカードを所有できない世代も多い。このため、コンテンツダウンロードサービスを享受できるユーザが限定されてしまう。また、クレジットカード番号をネットワーク上で使用することに関してセキュリティ面でユーザの心配が全くないとはいえない。
【0005】
これに対して、専用のプリペイドカードを利用するという方式も知られているが、プリペイドカードの入手が面倒であることや、ユーザにそれなりの利用知識が要求される。また、クレジットカード番号やプリペイドカード番号の入力による決済では、その入力操作やシステムにおける知識などもある程度必要になり、コンピュータを苦手とする人には不適切であって、結局コンテンツダウンロードサービスの利用者の幅を狭めることにもなっている。
【0006】
そのため、このような問題点に鑑みて、ユーザがより容易に、手軽にかつ安心して配信されるコンテンツデータの購入を実現できるようにする技術も開示されている(特許文献1参照。)。すなわち記録媒体に関する情報が記述できるような記録媒体を対象に「プリペイド情報」を記述して提供することも提案されている。プリペイド情報とは、ユーザがコンテンツやその他サービスに対する料金を前払いにて支払ったことを示す情報であり、この「プリペイド情報」が記述されたMD(ミニディスク)(登録商標)を以下プリペイドMDと記す。このプリペイド情報付きのMDは、インターネットを介して音楽コンテンツの配信を受けるサービス(電子音楽配信サービス、以下、EMD(Electronic Music Distribution)サービスと記す。)における楽曲購入権が予め付加されて販売されるというものである。この場合、楽曲購入権の実態は、プリペイドMDに付与された媒体固有のIDとプリペイド情報とを用いてEMDサービス提供者の管理サーバにて管理されている。プリペイドMDに記述された金額情報は、楽曲購入権であるため、EMDサービスを通じて楽曲を購入する度にコンテンツの購入と引き替えに順次減っていくように管理されている。
【0007】
購入者がインターネットに接続された機器(携帯型再生機器やPC等)にプリペイドMDを挿入すると、この媒体固有のIDが管理サーバに送られてこのIDをもつ媒体のプリペイド情報が検索される。プリペイド情報は、インターネットを通じて購入者に送付される。購入者は、この情報を参考にして楽曲を選択し、インターネットを通じて購入依頼をEMDサービス提供者に送付する。EMDサービス提供者は、送付された楽曲購入依頼に応じて楽曲を購入者に配信するとともに、その購入対価を管理サーバ内にて管理された楽曲購入権の残高から差し引くようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−8115号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のプリペイドMDを用いたEMDサービスでは、購入者が途中でプリペイドMDを他者に譲渡する場合もあることを考慮すると楽曲購入権の所在までは管理できないことになる。例えば、ある購入者がプリペイドMDの残りの金額情報に、ダウンロードした音楽コンテンツの付加価値を上乗せして譲渡(販売)するような悪質な場合も考えられる。
【0010】
また、EMDサービスによって提供される楽曲が多岐にわたる場合、サービス利用者(上記購入者)は、提供曲のなかから所望の楽曲をみつけるために、煩雑な検索操作等を行う必要がある。
【0011】
そこで本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、プリペイド情報の管理上の安全性を高めるとともに、プリペイド情報が記録された記録媒体の管理上必要となる情報を利用することでシステム利用者の利便性をより向上させる情報提供システム及び方法、このシステムに好適に用いられる端末装置及び情報提供装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る情報提供システムは、記録媒体に対してデータを記録再生する記録再生手段と、固有の識別情報と記録再生手段にて読み出した記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する、及び/又はネットワークを介してデータを受信する送受信手段とを備え固有の識別情報を有する端末装置と、コンテンツデータが蓄積されたコンテンツ蓄積手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報とを受信する受信手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対してプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報とが対応付けて記憶される記憶手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対応する付加情報に基づいてコンテンツ蓄積手段からコンテンツデータのリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出手段と、作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを端末装置に配信するコンテンツ配信手段と、端末装置からコンテンツ配信手段にて配信したコンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、プリペイド情報に基づいて記憶手段に記憶された課金情報を更新し上記全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理手段とを備える情報提供装置とからなる。
【0013】
ここで、付加情報は、端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報であって、さらに端末装置から配信要求があったコンテンツに関する情報が嗜好性に関する情報として記憶手段に記憶されてもよい。
【0014】
また、本発明に係る端末装置は、データ記録領域とは別領域に記録媒体のプリペイド情報が記録された記録媒体に対して記録再生を行う端末装置であって、固有の識別情報を有し、記録媒体に対してデータを記録再生する記録再生手段と、固有の識別情報と記録再生手段にて読み出した記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する、及び/又はネットワークを介してコンテンツデータを受信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る情報提供装置は、データ記録領域とは別領域に当該記録媒体のプリペイド情報が記録された記録媒体を装填する端末装置とネットワークを介して接続されており、コンテンツデータが蓄積されたコンテンツ蓄積手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報とを受信する受信手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対してプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報とが対応付けて記憶される記憶手段と、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対応する付加情報に基づいてコンテンツ蓄積手段からコンテンツデータのリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出手段と、作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを端末装置に配信するコンテンツ配信手段と、端末装置からコンテンツ配信手段にて配信したコンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、プリペイド情報に基づいて記憶手段に記憶された課金情報を更新し全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
ここで、付加情報は、端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報であって、さらに端末装置から配信要求があったコンテンツに関する情報が嗜好性に関する情報として記憶手段に記憶されてもよい。
【0017】
さらに本発明に係る情報提供方法は、端末装置にて該端末装置の識別情報と記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する送信工程と、情報提供装置にてプリペイド情報及び端末装置の識別情報とを受信する受信工程と、コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツデータのなかから記憶手段に記憶されたプリペイド情報及び端末装置の識別情報に対するプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報との対応付けに基づいてリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出工程と、作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを端末装置に配信するコンテンツ配信工程と、端末装置からコンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、プリペイド情報に基づいて記憶手段に記憶された課金情報を更新し全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理工程とを有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の具体例として示す情報提供システムは、記録媒体に予め記録されたプリペイド情報とこれを記録再生するための端末装置の認証情報とを情報提供装置にて管理し、さらに同時に管理されるサービス利用者の情報に基づいて提供した情報の対価を、プリペイド情報を更新することで支払うようにしたシステムである。本具体例では、固有のID及びプリペイド情報が記録されたMD(ミニディスク)(登録商標)を用い、楽曲データが提供される電子音楽配信サービス(以下、EMD(Electronic Music Distribution)サービスと記す。)に適用した音楽コンテンツ提供システムの場合について説明する。
【0019】
本具体例では、サービスの利用者が使用する再生装置等の電子機器にも固有のID(装置ID)を付け、この装置IDと、MDに記録されたIDとプリペイド情報とをEMDサービス提供者の提供装置に予め登録しておく、このときこれらの情報に対応付けて利用者の個人情報を登録しておく。個人情報には、利用者の年齢性別等の基本的な情報のほか、例えば、好きな音楽ジャンル、アーティストといった利用者の嗜好性を表す情報が含まれる。提供装置では、利用者の嗜好性に基づく楽曲を選択して「お薦め楽曲リスト」のような形で利用者に対して提示できるようになっている。
【0020】
以下、本具体例の音楽コンテンツ提供システムに関して、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
音楽コンテンツ提供システム1は、図1に示すように、プリペイドMD2に対して記録再生する端末3とサーバ4とがネットワーク5を介してデータ通信可能に接続されて構成される。プリペイドMD2には媒体固有のID2aが、端末3には装置に固有のID3aが付けられており、これらのIDに基づいてコンテンツとしての楽曲データ等を管理サーバ側から記録再生機器側に有料で提供できるシステムである。なお、本具体例では楽曲コンテンツに限らず、映像データやテキストデータとしてのコンテンツを配信する際にも同様に適用できる。ここでネットワーク5は、例えばISDN回線などの公衆回線でもよいし、専用回線としてもよい。また有線の通信ネットワークに限らず、無線電話回線、衛星通信回線などの無線通信ネットワークであってもよい。音楽コンテンツ提供システム1には、製造段階で個々のMDに固有のIDとプリペイド情報とを記録してプリペイドMD2を製造するMD製造業者6も間接的に含まれるものとする。
【0022】
本具体例にて使用するプリペイドMD2の詳細について説明する。プリペイドMD2は、利用者の記録再生装置10やPCでは書換不能な領域にプリペイド情報及び媒体固有の認証情報が記録されている。本具体例では、従来のいわゆる「MD」とは若干異なる仕様にて規格化された高密度記録MDを使用する。
【0023】
この高密度記録MDは、磁壁移動検出方式(DWDD:Domain Wall Displacement Detection)等の高密度化記録技術が適用されており、高密度化のために従来ミニディスクとは物理フォーマットが異なっている。この高密度記録MDは、トラックピッチが1.25μm、ビット長が0.16μm/bitであり、線方向に高密度化されている。また、従来ミニディスクとの互換をとるため、光学系、読出方式、サーボ処理等は、従来の規格に準じてレーザ波長λは、λ=780nm、光学ヘッドの開口率は、NA=0.45としている。また、記録方式は、グルーブ記録方式、アドレス方式は、ADIPを利用した方式になっている。筐体外形も従来ミニディスクと同一規格とされている。
【0024】
但し、従来ミニディスクと同等の光学系を用いて、上述のように従来より狭いトラックピッチ及び線密度(ビット長)を読み取る際には、デトラックマージン、ランド及びグルーブからのクロストーク、ウォブルのクロストーク、フォーカス漏れ、CT信号等における制約条件を解消する必要がある。そのため、次世代MD2では、グルーブの溝深さ、傾斜、幅等を変更した点が特徴的である。具体的には、グルーブの溝深さを160nm〜180nm、傾斜を60°〜70°、幅を600nm〜800nmの範囲と定めた。
【0025】
また、記録データの変調方式として、高密度記録に適合したRLL(1−7)PP変調方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))を採用し、誤り訂正方式としては、より訂正能力の高いBIS(Burst Indicator Subcode)付きのRS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Code)方式を用いている。ディスク駆動方式には、ZCAV方式を用い、その線速度は、2.0m/sとする。記録再生時の標準データレートは、9.8MB/sである。したがって、このプリペイドMD2は、DWDD方式及びこの駆動方式を採用することにより、1GB程度の総記録容量をもつ。
【0026】
この高密度記録MDの盤面上のエリア構造例を図2に模式的に示す。高密度記録MDは、高密度化を図るためにプリピットを用いない。したがって、PTOC領域がない。プリペイドMD2は、レコーダブルエリアのさらに内周領域に、ディスク固有のディスクID、著作権保護のための情報、データ改竄チェックのための情報、プリペイド情報、課金情報、他の非公開情報等を記録するユニークIDエリア(Unique ID;UID)が設けられている。このUIDエリアは、データの記録再生のためのDWDD方式とは異なる記録方式で記録されている。そのため、利用者の端末3では、書換できないようになっている。
【0027】
図3には、本具体例のディスクの管理構造を説明する。図3は、高密度記録MDのデータ管理構造を示したものである。高密度記録MDは、PTOCエリアをもたない。そのため、ディスクの総容量、パワーキャリブレーションエリアの位置、データエリアの開始位置、データエリアの終了位置(リードアウト位置)等のディスク管理情報は、PDPT(Preformat Disc Parameter Table)として全てADIP情報に含まれて記録されている。これらデータは、BIS付きのRS−LDC及びRLL(1−7)PP変調方式で変調され、DWDD方式で記録されている。
【0028】
また、リードインエリア及びリードアウトエリアには、レーザパワーキャリブレーションエリア(Power Cariburation Area;PCA)が設けられる。高密度記録MDでは、PCAに続くADIPアドレスを0000としてLCNを付ける。高密度記録MDでは、従来MDのUTOC領域に相当するコントロール領域が用意されている。図3には、著作権保護のための情報、データ改竄チェックのための情報、他の非公開情報等を記録するユニークIDエリア(Unique ID;UID)が示されているが、実際には、このUIDエリアは、リードイン領域のさらに内周位置に通常のDWDD方式とは異なる記録方式で記録されている。
【0029】
なお、プリペイドMDとしては、利用者の端末からは改竄できない領域にプリペイド情報が記述できるものであれば、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等、或いはフラッシュメモリを内蔵したメモリカードであってもよい。
【0030】
端末3は、製造者によって、この装置自身の固有の認証情報が予め付けられており、例えば、利用者が自宅等に設置したパーソナルコンピュータ等の情報機器を用いて構成したものであってもよいし、また配信専用端末等の形態で音楽ショップ等の店頭に設置されるものであってもよい。さらにPDA(Personal Digital Assistants)機器、携帯電話装置、車載用機器等の無線通信端末であってもよい。すなわち、固有の認証情報を有しネットワーク5を介してサーバ4と通信可能な機器であればよい。
【0031】
また、端末3は、少なくとも図示するように記録再生装置10としての部位とネットワーク接続装置20としての部位が設けられる。記録再生装置10は、プリペイドMD2に対して情報の記録再生を行うことができる携帯型の記録再生装置である。ネットワーク接続装置20は、ネットワーク5を介してサーバ4との通信を行い、また本システムによるコンテンツ配信動作としての端末側の動作を実行する部位である。このような端末3は、配信専用端末として形成される場合は、記録再生装置10とネットワーク接続装置20としての部位が一体化された装置とすればよい。
【0032】
パーソナルコンピュータやPDA機器等のネットワーク接続装置20等のなかには、プリペイドMD2に対する記録再生ドライブを備えたものが普及しているが、このような記録再生ドライブと通信機能を備えていることにより本例の端末3として機能できる。本具体例では、ネットワーク接続装置20としての機能を有する例えばパーソナルコンピュータに対して、携帯型のミニディスク記録再生装置が接続されることにより端末3が構成されている。
【0033】
図4を用いて記録再生装置10を説明する。記録再生装置10は、ドライブ11、ドライブコントローラ12、インターフェイス(I/F))コントローラ13、インターフェイス(I/F)14、プログラム記憶部15、装置ID記憶部16を有する。
【0034】
ドライブ11は、プリペイドMD2に対して情報の記録再生を行う。例えば、プリペイドMD2の場合であれば、記録再生ヘッド、エンコード/デコード部、データバッファ部、サーボ部等を有し、ディスクに対して情報の書込や読出を行う部位となる。なおドライブ11としては、プリペイドMD2を装填するスロット数は1つでもよいが、複数設けられてもよい。また1種類のメディアに対応するのみでなく、例えば、MD用のドライブ構造とメモリカード用のドライブ構造をともに備え、複数種類のプリペイド記録媒体に対応可能としてもよい。
【0035】
ドライブコントローラ12は、ドライブ11の記録再生動作や、インターフェイスコントローラ13との通信など、記録再生装置10の全体を制御する。つまりネットワーク接続装置20からの要求に応じてコンテンツデータの転送、プリペイドMD2への書込又は読出、プリペイド情報の読出や転送、装置IDの送信などの動作が実行されるように各部を制御する。ドライブコントローラ12の制御動作は、固体メモリ又はハードディスク等により形成されているプログラム記憶部15に記憶されているプログラムに基づいて実行される。プログラム記憶部15には、記録再生装置10の各種動作のための基本的な制御プログラムのほか、特に本例の場合は、プリペイドMD2からプリペイド情報を読み出すためのアプリケーションプログラムが記憶されている。また、装置ID記憶部16には、この記録再生装置10に固有の認証情報(ID)が予め記憶されている。
【0036】
プリペイド情報対応のアプリケーションプログラムに基づいてドライブコントローラ12がドライブ11を制御することでプリペイドMD2からプリペイド情報を読み出してネットワーク接続装置20に転送し、本例のシステムの課金処理動作に供することができる。なお、プリペイドMD2におけるプリペイド情報の記録形態にもよるが、プリペイド情報の取込を行うプリペイド情報認識デバイスがハードウエアとして構築されてもよい。
【0037】
インターフェイス14は、ネットワーク接続装置20との間のインターフェイスであり、インターフェイスコントローラ13によって各種情報の転送(送受信)が行われる。
【0038】
続いて、図5にネットワーク接続装置20の構成を示す。ネットワーク接続装置20は、インターフェイス21、インターフェイスコントローラ22、CPU23、ネットワークインターフェイスコントローラ24、ネットワークインターフェイス25、データ記憶部26、プログラム記憶部27、表示部28a、音声出力部28b、入力部29を有する。
【0039】
インターフェイス21は、記録再生装置10との間のインターフェイスであり、インターフェイスコントローラ22の制御によって記録再生装置10との間で各種情報の転送が行われる。
【0040】
CPU23は、ネットワーク接続装置20の全体の制御を行う。すなわち情報配信のためのサーバ4との間の通信接続や各種データの送受信動作、ユーザインターフェイス処理、記録再生装置10との間の各種データの送受信などについての各部に対する制御を行う。CPU23の制御動作は、プログラム記憶部27に記憶されているプログラムに基づいて実行される。プログラム記憶部27は、固体メモリ又はハードディスク等により形成される。このプログラム記憶部27には、ネットワーク接続装置20の各種動作のための基本的な制御プログラムのほか、特に本例の場合は、コンテンツ配信処理のためのアプリケーションプログラムや、記録再生装置10から転送されてきた装置ID、ディスクID及びプリペイド情報に関する処理のためのアプリケーションプログラムが記憶されている。プリペイド情報対応のアプリケーションプログラムに基づいてCPU23が装置ID及びプリペイド情報をサーバ4へ送信することで、装置ID、ディスクID及びプリペイド情報を本例のシステムに対する課金処理動作に供することができる。なお、プリペイド情報をサーバ4へ送信する際の暗号化や所定のエンコードなどの処理もアプリケーションプログラムに基づいてCPU23が実行している。
【0041】
またデータ記憶部26も、例えば、固体メモリやハードディスク等により形成されるが、CPU23は、データ記憶部26をサーバ4からダウンロードしたコンテンツのバッファリングや記録再生装置10から転送されてきた装置、ディスクID及びプリペイド情報のバッファリングに用いたり、CPU23における演算処理のために拡張的なワークメモリとして用いたりできる。
【0042】
ネットワークインターフェイス25は、ネットワーク5に対する通信インターフェイスでありネットワークインターフェイスコントローラ24に制御される。ネットワークインターフェイス25は、例えばモデムなどにより形成されてもよいし無線通信部であってもよい。
【0043】
表示部28a、音声出力部28b、及び入力部29は、端末3におけるユーザインターフェイスとなる。表示部28aは、ユーザに対して配信コンテンツのメニュー画面や各種操作画面、案内画面などを表示する。音声出力部28bは、例えばオーディオデコーダ、A/D変換器、オーディオ処理部、増幅部、スピーカ部等を備え、音声出力を行う部位である。例えば本例の配信システムはコンテンツの購入に先立って音楽コンテンツの試聴も可能とされるが、その場合CPU23は、サーバ4から供給された試聴用のコンテンツを音声出力部28bに供給し、ユーザに試聴させることができる。入力部29は、ユーザが操作入力を行う部位である。例えば操作キー、操作ダイヤルでもよいし、キーボードやマウスそのほかのポインティングデバイス等であってもよい。表示部28aと一体化されたタッチパネル操作部であってもよい。
【0044】
サーバ4は、EMDサービスを行う組織や個人によって運営されるものであって、基本的には本サービスに登録されたユーザが使用する装置の装置ID、プリペイドMDのディスクID及びプリペイド情報、ユーザの個人情報等を保有する機能と、各種コンテンツを蓄積するコンテンツ保有機能、保有しているコンテンツを端末3に提供する機能、端末3を用いてコンテンツ提供を受けるユーザに対する課金管理を行う課金機能を有する。プリペイドMDのディスクID及びプリペイド情報は、MD製造業者6からサーバ4に対して提供されるようになっており、ユーザが本サービスを受けるための登録をする際にユーザの用いている装置の装置ID及びプリペイドMDのディスクIDが参照される。
【0045】
サーバ4は、ネットワーク配信装置30、コンテンツデータベース制御装置40、利用者情報装置50、コンテンツデータベース60、利用者データベース70を有して構成される。
【0046】
ネットワーク配信装置30は、端末3との間の通信により保有しているコンテンツを提供する機能を実現している。コンテンツデータベース制御装置40及びコンテンツデータベース60は、各種コンテンツを蓄積するコンテンツ保有機能を実現している。また、利用者情報装置50及び利用者データベース70は、端末3を用いてコンテンツ提供を受けるユーザに対する課金管理を行う課金機能を実現している。
【0047】
図6に、ネットワーク配信装置30の構成を示す。ネットワーク配信装置30は、ネットワーク伝送部31、伝送コントローラ32、配信サービスマネジメントシステム部33、利用者情報結合部34、コンテンツダウンロード情報受信/記憶部35、利用者情報受信/記憶部36を有する。
【0048】
ネットワーク伝送部31は、ネットワーク5と接続され情報の伝送を行う。伝送コントローラ32は、ネットワーク伝送部31による送受信動作を制御する。配信サービスマネジメントシステム部33は、サーバ4としての配信動作を制御する部位であり、サーバ本体としての制御部となる。すなわち、ネットワーク伝送部31を介して端末3側から伝送される装置ID、ディスクID、プリペイド情報、購入情報の処理、それらに応じたコンテンツ取り出し及び伝送処理、課金処理、端末3との通信接続処理等、配信サービスとして必要とされる全体の制御を行う。利用者情報結合部34は、端末3側から伝送される装置ID、ディスクID、プリペイド情報、購入情報、利用者データベース70から読み出された課金情報やコンテンツデータベース60から読み出されたコンテンツなどと結合して必要な処理を実行する。
【0049】
コンテンツダウンロード情報受信/記憶部35は、コンテンツデータベース制御装置40によってコンテンツデータベース60から読み出された情報を受信し、一時的に記憶する部位である。利用者情報受信/記憶部36は、利用者情報装置50によって利用者データベース70から読み出された情報を受信し一時的に記憶する。すなわち、利用者情報結合部34は、端末3側から伝送されたプリペイド情報、購入情報と、利用者情報受信/記憶部36、コンテンツダウンロード情報受信/記憶部35に記憶された情報とを結合させてコンテンツ配信に必要な処理を行う。
【0050】
次に、コンテンツデータベース制御装置40の構成を図7に示す。コンテンツデータベース制御装置40は、伝送部41、伝送コントローラ42、CPU43、コンテンツデータベースコントローラ44、データ記憶部45、プログラム記憶部46、表示部47、入力部48を有する。
【0051】
伝送部41は、ネットワーク配信装置30のコンテンツダウンロード情報受信/記憶部35に接続され情報の伝送を行う。伝送コントローラ42は、伝送部41による送受信動作を制御する。CPU43は、コンテンツデータベース制御装置40の全体の制御を行う。すなわち、情報配信のためのネットワーク配信装置30との間のコンテンツやコマンドの送受信動作、コンテンツデータベース60に対する書込/読出動作などについての各部に対する制御を行う。CPU43の制御動作は、プログラム記憶部46に記憶されているプログラムに基づいて実行される。プログラム記憶部46は、固体メモリ又はハードディスク等により形成され、このプログラム記憶部46には、コンテンツデータベース60へのアクセスや管理のためのプログラムや、ネットワーク配信装置30との間の通信動作、伝送するデータについての処理などについての制御プログラムが記憶されている。
【0052】
データ記憶部45もまた、例えば固体メモリ又はハードディスク等により形成される。CPU43は、データ記憶部45をコンテンツデータベース60から読み出したコンテンツやコンテンツデータベース60に記録させるコンテンツのバッファリングに用いたり、或いはCPU43における演算処理のために拡張的なワークメモリとして用いることができる。
【0053】
コンテンツデータベースコントローラ44は、CPU43の指示に基づいてコンテンツデータベース60を制御し、コンテンツの書込、読出、検索等のためのアクセスを実行させる。表示部47及び入力部48は、コンテンツデータベース管理者に対するインターフェイスとなる。表示部47は、CPU43の制御によりコンテンツデータベース60の管理に必要な画像が表示される。入力部48はコンテンツデータベース60の管理のための各種操作を行う部位である。
【0054】
図8には、利用者情報装置50の構成を示す。利用者情報装置50は、伝送部51、伝送コントローラ52、CPU53、利用者データベースコントローラ54、データ記憶部55、プログラム記憶部56、表示部57、入力部58を有する。伝送部51は、ネットワーク配信装置30の利用者情報受信/記憶部36に接続され、情報の伝送を行う。伝送コントローラ52は、伝送部51による送受信動作を制御する。CPU53は、利用者情報装置50の全体の制御を行う。すなわち、情報配信の際のネットワーク配信装置30との間の課金情報やコマンドの送受信動作、利用者データベース70に対する書込/読出動作などについての各部に対する制御を行う。CPU53の制御動作は、プログラム記憶部56に記憶されているプログラムに基づいて実行される。プログラム記憶部56は固体メモリ又はハードディスク等により形成される。このプログラム記憶部56には、利用者データベース70へのアクセスや管理のためのプログラムやネットワーク配信装置30との間の通信動作、伝送するデータについての処理などに関する制御プログラムが記憶されている。
【0055】
データ記憶部55もまた、例えば固体メモリ又はハードディスク等により形成される。CPU53は、データ記憶部55を利用者データベース70から読み出した課金情報やプリペイド情報に基づいて新規登録させる課金情報のバッファリングに用いたり、或いはCPU53における演算処理のために拡張的なワークメモリとして用いることができる。
【0056】
利用者データベースコントローラ54は、CPU53の指示に基づいて利用者データベース70を制御し、課金の書込、読出、検索等のためのアクセスを実行させる。表示部57及び入力部58は、利用者データベース管理者に対するインターフェイスとなる。表示部57は、CPU53の制御により利用者データベース70の管理に必要な画像が表示される。入力部58は利用者データベース70の管理のための各種操作を行う部位である。
【0057】
利用者データベース70には、図9に示す管理情報が登録されている。ここでの管理情報は、ユーザの装置(記録再生装置10)の装置IDと、プリペイドMD固有のディスクIDに対応して登録されるデータ群をいい、残り金額等の課金情報のほか、購入楽曲履歴、ユーザの音楽に対する嗜好性の情報等のデータが含まれる。
【0058】
図9には、装置IDとしてA1,A2,A3・・・、ディスクIDとしてB1,B2,B3・・・が登録され、これらIDに対応してプリペイド情報5000,3000,10000・・・及び課金情報4580,1600,8240が登録されている様子を例示している。さらに装置IDとディスクIDとで対応付けられる利用者の情報が登録されている。例えば、装置IDがA2、媒体のディスクIDがB2によって認証されるユーザは、50歳の男性であって、好きなジャンルはクラシック、演歌、アーティストにはXXXがある。
【0059】
図9に示す課金情報とは、プリペイドMDを販売したときにユーザが支払ったチャージ額から音楽コンテンツ購入毎に使用料金及びコンテンツ代金が引かれてプリペイド情報が更新されたものであって、現在の使用可能な残金を示す情報である。購入履歴は、購入日時、コンテンツ名、コンテンツ金額等の項目があり、最近のコンテンツ購入時の状況を記録した情報となる。
【0060】
これら以外の情報として、MD販売者、購入コンテンツの著作権者などの多様な情報が含まれてもよい。購入履歴のような情報は、例えば後述する「お薦め楽曲リスト」等を作成するというように、利用者(利用者)に対してコンテンツを提供する際のサービスに使用できる。これら管理情報のうち、MD販売者等のようにプリペイドMDの販売時に既に書き込み可能な内容であれば、ユニークIDエリアに予め記述することができるし、利用者データベース70の管理情報のなかに登録されてもよい。
【0061】
利用者データベースコントローラ54は、図9に示した管理情報に基づいて、プリペイドMDのディスクIDと装置IDの2つのIDに対応して登録されたユーザ情報に基づいて、例えば「お薦め楽曲リスト」を作成し利用者データベース70の管理情報に併せて記憶する。このリストの作成に際しては、管理情報に登録された幾つかの項目におけるテキストデータを検索キーワードとしてコンテンツデータベース60に蓄積されたコンテンツ中から抽出するような方法があげられる。検索手法に関しては、一般的な手法を用いることができる。
【0062】
コンテンツデータベース60は、例えばハードディスク、光ディスクなどの記録媒体により形成され、このコンテンツデータベース60には、ユーザに対するサービス提供用のコンテンツとして多数の音楽コンテンツが音楽ライブラリ形式で格納されている。コンテンツデータベース制御装置40は、コンテンツデータベース60に対して音楽コンテンツ等の記録、読み出しを制御する。例えば、「お薦め楽曲リスト」にあげられた曲目といった、ネットワーク配信装置30からの要求に応じてコンテンツデータベース60からコンテンツを読み出し、ネットワーク配信装置30に提供する。コンテンツデータの読み出しを容易にするために、各コンテンツには、曲目、ジャンル、アーティスト名等の必要な情報がテキストデータやアスキーコードのように抽出可能な形態で記録されている。これらの情報を用いて各コンテンツは抽出される。
【0063】
利用者データベース70は、例えばハードディスク、光ディスクなどの記録媒体により形成され、この利用者データベース70には、利用者の機器IDとプリペイドMD2に記録されているプリペイド情報に対応して課金情報が登録されている。また、利用者に関する情報が登録されている。利用者情報装置50は、利用者データベース70に対して課金情報の登録や読み出しの制御を行う。例えば、ネットワーク配信装置30からの要求に応じて、新たな課金情報を利用者データベース70に登録したり、或いは特定の課金情報を読み出してネットワーク配信装置30に提供したりする。
【0064】
サーバ4としての各部位は、上述したように1つの組織、会社、個人等により運営されてもよいし、それぞれ異なる組織等によって運営されてもよい。例えば、ネットワーク配信装置30は、配信サービス会社によって運営され、コンテンツデータベース制御装置40及びコンテンツデータベース60は、レコード会社やレコードレーベル会社等によって運営され、利用者情報装置50及び利用者データベース70は、課金サービス会社によって運営されるという形態もあり得る。
【0065】
また、コンテンツデータベース制御装置40及びコンテンツデータベース60が複数存在し、ネットワーク配信装置30がそれぞれのコンテンツデータベース60に格納されたコンテンツを配信する形態もあり得る。またこのほかにも、例えば、各機能のそれぞれがインターネット上のWebページとして運営され、互いに張られたリンクによって連係動作がとられるようにしてもよい。
【0066】
以下では、本具体例の音楽コンテンツ配信システム1におけるユーザの登録処理及び音楽コンテンツの配信処理について図10、図11を用いて説明する。
【0067】
先ず、図10を用いて、ユーザがこの音楽コンテンツ配信システム1に登録する際の処理について説明する。ユーザは、例えば、ネットワーク接続装置20に記録再生装置10を接続しプリペイドMD2を挿入し、インターネットを介して、この音楽コンテンツ配信システムにおける音楽コンテンツ提供業者のWebサイトに接続する(ステップS1)。
【0068】
ネットワーク配信装置30は、ネットワーク接続装置20に対してネットワークを介して登録用の画面を送信する(ステップS2)。ユーザは、画面に表示される登録画面から要求にしたがって情報を入力する。入力項目としては、ユーザの住所、氏名等、基本的な情報のほか、好みの音楽ジャンルやアーティストといった嗜好情報がある。入力すると、これら項目の内容とともに、記録再生装置10に付加されている装置IDとプリペイドMDに記録されたディスクID及びプリペイド情報とが「ひと組」として扱われ、ネットワーク配信装置30に送信される(ステップS3)。
【0069】
ネットワーク配信装置30は、装置ID、ディスクID及びプリペイド情報とを受信すると、利用者情報装置50に対して送信する(ステップS4)。利用者情報装置50は、利用者データベース70にこれらのID情報とユーザに関する情報を登録する(ステップS5)。登録が終了すると、登録終了の信号をネットワーク配信装置30に送信する(ステップS6)。ネットワーク配信装置30は、ネットワーク接続装置20に対して内容の確認を促すメッセージを送信する(ステップS7)。このとき、ネットワーク接続装置20に対して登録事項の追加を促すメッセージを送信してもよい。ネットワーク接続装置20から内容の確認が送られる(ステップS8)と、ネットワーク配信装置30は、一連の登録処理を終了する。
【0070】
続いて、図11を用いて、登録されたユーザを認証して音楽コンテンツを配信する処理について説明する。
【0071】
先ず、ユーザは、記録再生装置10にプリペイドMD2を挿入した状態で、インターネットを介して、この音楽コンテンツ配信システムにおける音楽コンテンツ提供業者のWebサイトに接続する(ステップS11)。このとき、記録再生装置10の装置IDとプリペイドMDのディスクIDとがネットワーク配信装置30に送られ、更に利用者情報装置50に送られる(ステップS12)。
【0072】
利用者情報装置50は、プリペイドMDのディスクID及び装置IDが有効、かつ楽曲購入権としての残り金額があることを確認する(ステップS13)と、予め登録されたセット購入者の嗜好情報を参照して作成され利用者データベース70に記憶されたこの時点における「お薦め楽曲リスト」を抽出しネットワーク配信装置30及びネットワーク4を介してネットワーク接続装置20に配信する(ステップS14)。一方、送られた2つのIDが登録されたディスクIDと装置IDとに合致しなければ、このサービスを利用することができない旨の信号を送る。ここでの「お薦め楽曲リスト」は、上述したように、曲名が列挙されたものであってもよいし数秒間の試聴データを含んでいてもよい。
【0073】
ネットワーク接続装置20では、「お薦めリスト」を受信する(ステップS15)。ユーザは、「お薦め楽曲リスト」の中から所望の曲が選択される(ステップS16)。選択は、画面上にて行うことができるようになっており、選択された曲の情報は、購入依頼としてネットワーク配信装置30に送られる(ステップS17)。
【0074】
ネットワーク配信装置30は、購入依頼を受信する(ステップS18)と、購入依頼のあった曲をコンテンツデータベース60から選択するとともに、ユーザからの購入依頼を利用者情報装置50に送る(ステップS19)。ネットワーク配信装置30は、ネットワーク接続装置20に対して購入依頼の音楽コンテンツを配信する(ステップS20)。
【0075】
一方、利用者情報装置50では、装置ID及びプリペイドMDのディスクIDに基づいて利用者データベース70における各プリペイドMDのプリペイド情報に対応して登録された課金情報からコンテンツ配信及びサービスの利用に応じてその対価額をプリペイド金額から減算するように更新する(ステップS21)。このプリペイドMDのディスクIDやプリペイド情報は、利用者の装置では書き換えできないようになっているため、課金は、実質的には利用者データベース70上での課金情報の更新により行われる。
【0076】
「お薦め楽曲リスト」を作成するためのユーザの嗜好性情報は、ユーザがサービス登録時に予め入力する代わりに、ユーザの過去の購入記録から自動的に生成するという方式をとることも可能である。また、予め登録された嗜好性情報を購入記録に応じて更新していくこともできる。
【0077】
したがって、このとき、利用者情報装置50は、課金情報を更新すると同時に、今回購入された曲の情報に基づいて利用者データベース70に登録された管理情報を更新して(ステップS22)、配信処理を終了する。
【0078】
課金方法は、特に限定されず、「お薦め楽曲リスト」を配信するサービスを選択可能とし、選択した場合、これを有料として、プリペイドMDに付加されている楽曲購入権の金額から所定の金額を利用料として差し引くようにしてもよい。例えば、10曲分の配信リスト、並びにこのリストにある曲の試聴データを配信する場合、例えばプリペイド元金額の5%を利用料として差し引くようにする。
【0079】
以上説明したように、本具体例として示す音楽コンテンツ配信システム1によれば、ユーザの装置IDとプリペイドMDのディスクIDによってサービス利用の認証を行うため、購入者が途中でプリペイドMDを他者に譲渡してもサービスが受けられるといったことを防止し、楽曲購入権の所在を明確化できる。
【0080】
また、このときの装置IDとディスクIDに関連してユーザの個人情報を管理する管理情報を活用して、膨大な対象楽曲の中から希望の楽曲を検索するというような煩わしい手順を経ずに、ユーザの嗜好性を反映した楽曲リストを提供できる。
【0081】
なお、この音楽コンテンツ配信システム1では、サーバ4との間で通信接続を行って、サイトから所望とする音楽コンテンツをダウンロードして、この音楽コンテンツの対価をプリペイドMDによって支払うという、通常のEMDサービスにて可能な音楽コンテンツのダウンロードも勿論行える。
【0082】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る情報提供システム及び情報提供方法によれば、プリペイド情報の管理上の安全性を高めるとともに、プリペイド情報が記録された記録媒体の管理上必要となる情報を利用することでシステム利用者の利便性をより向上させることができる。特に、付加情報として端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報を用いることによって、システム利用者の嗜好性に応じたコンテンツが提供できる。
【0083】
また、本発明に係る端末装置によれば、プリペイド情報が記録された記録媒体と併用することによって、プリペイド情報を用いて提供されるコンテンツ提供システムに対して管理上の安全性を高められる。
【0084】
また、本発明に係る情報提供装置によれば、プリペイド情報及び端末装置の識別情報に対してプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報とが対応付けて記憶し、付加情報に基づいてコンテンツ蓄積手段からコンテンツデータのリストを作成し、作成したコンテンツデータのリストを提供することにより、プリペイド情報の管理上の安全性を高めるとともに、プリペイド情報が記録された記録媒体の管理上必要となる情報を利用することでシステム利用者の利便性をより向上させることができる。特に、付加情報として端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報を用いることによって、システム利用者の嗜好性に応じたコンテンツが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例として示す音楽コンテンツ提供システムの構成を説明する概略図である。
【図2】本具体例にて使用するプリペイドMDの盤面上のエリア構造例を説明する模式図である。
【図3】本具体例にて使用するプリペイドMDの管理構造を説明する図である。
【図4】上記音楽コンテンツ提供システムにおける記録再生装置を説明する構成図である。
【図5】上記音楽コンテンツ提供システムにおけるネットワーク接続装置を説明する構成図である。
【図6】上記音楽コンテンツ提供システムにおけるネットワーク配信装置を説明する構成図である。
【図7】上記音楽コンテンツ提供システムにおけるコンテンツデータベース制御装置を説明する構成図である。
【図8】上記音楽コンテンツ提供システムにおける利用者情報装置を説明する構成図である。
【図9】上記音楽コンテンツ提供システムにおける利用者データベースに登録される管理情報を説明する図である。
【図10】音楽コンテンツ配信システムにユーザを登録する処理を説明するフローチャートである。
【図11】音楽コンテンツ配信システムに登録されたユーザを認証して音楽コンテンツを配信する処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 音楽コンテンツ配信システム、2 プリペイドMD、3 端末、4 サーバ、5 ネットワーク、6 MD製造業者、11 ドライブ、12 ドライブコントローラ、13 I/Fコントローラ、14 I/F、15 プログラム記憶部、16 装置ID記憶部
Claims (8)
- データ記録領域とは別領域に当該記録媒体のプリペイド情報が記録された記録媒体と、該記録媒体を装填する端末装置と、該端末装置とネットワークを介して接続され該端末装置に対して情報を提供する情報提供装置とからなる情報提供システムにおいて、
上記端末装置は、固有の識別情報を有し、
上記記録媒体に対してデータを記録再生する記録再生手段と、
上記固有の識別情報と上記記録再生手段にて読み出した上記記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する、及び/又はネットワークを介してデータを受信する送受信手段とを備え、
上記情報提供装置は、
コンテンツデータが蓄積されたコンテンツ蓄積手段と、
上記プリペイド情報及び上記端末装置の識別情報とを受信する受信手段と、
上記プリペイド情報及び上記端末装置の識別情報に対してプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報とが対応付けて記憶される記憶手段と、
上記プリペイド情報及び上記端末装置の識別情報に対応する付加情報に基づいて上記コンテンツ蓄積手段からコンテンツデータのリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出手段と、
上記作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを上記端末装置に配信するコンテンツ配信手段と、
上記端末装置から、上記コンテンツ配信手段にて配信したコンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、上記プリペイド情報に基づいて上記記憶手段に記憶された課金情報を更新し上記全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理手段とを備える
ことを特徴とする情報提供システム。 - 上記付加情報は、上記端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報であることを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
- 上記端末装置から配信要求があったコンテンツに関する情報が嗜好性に関する情報として上記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項2記載の情報提供システム。
- データ記録領域とは別領域に当該記録媒体のプリペイド情報が記録された記録媒体に対して記録再生を行う端末装置において、
固有の識別情報を有し、
上記記録媒体に対してデータを記録再生する記録再生手段と、
上記固有の識別情報と上記記録再生手段にて読み出した上記記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する、及び/又はネットワークを介してコンテンツデータを受信する送受信手段とを備えることを特徴とする端末装置。 - データ記録領域とは別領域に当該記録媒体のプリペイド情報が記録された記録媒体を装填する端末装置とネットワークを介して接続され該端末装置に対して情報を提供する情報提供装置において、
コンテンツデータが蓄積されたコンテンツ蓄積手段と、
上記プリペイド情報及び上記端末装置の識別情報とを受信する受信手段と、
上記プリペイド情報及び上記端末装置の識別情報に対してプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報とが対応付けて記憶される記憶手段と、
上記プリペイド情報及び上記端末装置の識別情報に対応する付加情報に基づいて上記コンテンツ蓄積手段からコンテンツデータのリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出手段と、
上記作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを上記端末装置に配信するコンテンツ配信手段と、
上記端末装置から、上記コンテンツ配信手段にて配信したコンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、上記プリペイド情報に基づいて上記記憶手段に記憶された課金情報を更新し上記全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理手段とを備えることを特徴とする情報提供装置。 - 上記付加情報は、上記端末装置を所有する所有者の嗜好性に関する情報であることを特徴とする請求項5記載の情報提供装置。
- 上記端末装置から配信要求があったコンテンツに関する情報が嗜好性に関する情報として上記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項6記載の情報提供装置。
- データ記録領域とは別領域に当該記録媒体のプリペイド情報が記録された記録媒体と、該記録媒体を装填する端末装置と、該端末装置とネットワークを介して接続され該端末装置に対して情報を提供する情報提供装置とを用いてコンテンツを提供する情報提供方法において、
上記端末装置にて該端末装置の識別情報と上記記録媒体のプリペイド情報とをネットワークに送信する送信工程と、
上記情報提供装置にて上記プリペイド情報及び上記端末装置の識別情報とを受信する受信工程と、
コンテンツ蓄積手段に蓄積されたコンテンツデータのなかから記憶手段に記憶されたプリペイド情報及び端末装置の識別情報に対するプリペイド情報に基づく課金情報と他の付加情報との対応付けに基づいてリストを作成する、又はコンテンツデータの少なくとも一部を抽出するコンテンツ抽出工程と、
上記作成されたコンテンツデータのリスト、又は抽出されたコンテンツデータを上記端末装置に配信するコンテンツ配信工程と、
上記端末装置から、上記コンテンツデータのリスト又はコンテンツデータの一部に対する全コンテンツデータの配信要求があった際に、上記プリペイド情報に基づいて上記記憶手段に記憶された課金情報を更新し上記全コンテンツデータの対価としての課金処理を実行する課金処理工程とを有する
ことを特徴とする情報提供方法。
Priority Applications (1)
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JP2003188463A JP2005025365A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 情報提供システム、端末装置、情報提供装置、及び情報提供方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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- 2003-06-30 JP JP2003188463A patent/JP2005025365A/ja not_active Withdrawn
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