JP2005024198A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽負荷状態での電源効率を向上して、消費電力の低減を図り、省エネルギー効果を向上できる冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】ファンモータ駆動IC4,5、保温ヒータ駆動IC6および表示回路部7等の軽負荷状態のときに、マイクロコンピュータ8により、スイッチングIC1の発振方式を、連続発振から間欠発振に変えて、軽負荷状態での電源効率を向上させる。
【選択図】 図1
【解決手段】ファンモータ駆動IC4,5、保温ヒータ駆動IC6および表示回路部7等の軽負荷状態のときに、マイクロコンピュータ8により、スイッチングIC1の発振方式を、連続発振から間欠発振に変えて、軽負荷状態での電源効率を向上させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、負荷を制御するためのスイッチング手段を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫の制御を行なうための直流回路負荷(特にファンモータ)としては、冷蔵庫内の食品の量あるいは冷却状態により細かな制御が必要とされ、特に省エネルギーや節電のため直流ファンモータを使用されることが多くなってきており、それと共に電源効率を上げ、省エネルギーを目的でスイッチング手段が搭載されるようになってきている。
【0003】
従来の冷蔵庫では、上記スイッチング手段の発振方式として、直流負荷電流の大小により発振の周波数(周期)自体を変える方式を採用している(特開2001−95291号公報:特許文献1参照)。具体的には、モータ負荷の運転、停止のタイミングに合わせてスイッチング素子のスイッチング周波数を切り換えるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−95291号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の冷蔵庫では、直流負荷電流が少ない領域では電源効率が低く、この直流負荷電流の小さい軽負荷状態での効率を上げることが重要な課題となっている。
【0006】
そこで、この発明の課題は、軽負荷状態での電源効率を向上して、消費電力の低減を図り、省エネルギー効果を向上できる冷蔵庫を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の冷蔵庫は、直流電源と、負荷と、変圧器と、この変圧器の一次巻線と上記直流電源とを接続する一次回路と、この一次回路に設けられたスイッチング手段と、上記変圧器の二次巻線と上記負荷とを接続する二次回路と、この二次回路に設けられた整流手段と、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうと共に上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なうように制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
ここで、この明細書では、上記負荷とは、例えば、圧縮機や直流ファンモータ等をいう。上記直流電源とは、商用の交流を直流に整流する整流手段を有する。
【0009】
上記制御手段は、例えばマイクロコンピュータ等であり、上記負荷の運転を制御するものであり、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さくなること、および、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上になることを、予測して、上記スイッチング手段を制御する。
【0010】
上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときとは、上記負荷が必要とする直流負荷電流が所定値よりも小さい軽負荷状態をいう。上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときとは、上記負荷が必要とする直流負荷電流が所定値以上である重負荷状態をいう。
【0011】
上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうとは、上記スイッチング手段の発振方式を、一定時間発振を停止させてから一定時間連続発振を行なう動作を周期としてこの周期を繰り返す動作を行なう間欠発振のスタンバイモード状態にすることをいう。上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なうとは、上記スイッチング手段の発振方式を、通常行なう連続発振の通常モード状態にすることをいう。
【0012】
要するに、上記制御手段は、上記直流負荷電流が上記所定値よりも小さい場合に、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振の通常モードから間欠発振のスタンバイモードに切り換え、上記直流負荷電流が上記所定値を越える場合に、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振の通常モードに戻す。また、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を開始する前および解除した後では、上記スイッチング手段の発振方式は、連続発振の通常モードである。
【0013】
本発明の冷蔵庫によれば、上記制御手段が、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうように制御するので、直流負荷電流の小さい軽負荷状態での電源効率を向上して、消費電力の低減を図り、省エネルギー効果を向上できる。また、上記制御手段が、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なうように制御するので、直流負荷電流の大きな重負荷状態での電力を確保して、安定した動作が可能となる。
【0014】
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により開始する開始操作手段を備える。
【0015】
ここで、上記開始操作手段は、例えば操作パネルを有し、この操作パネルからの操作で「特定モード」が設定されることにより、上記制御手段の動作を開始する。
【0016】
この「特定モード」とは、例えば、上記操作パネルに設けられた「節電、あるいは省エネルギーボタン」を押すことにより、冷蔵庫が、直流負荷の電流を抑える(例えば冷蔵庫内の直流ファンモータの駆動電圧を下げる)と共に全体の負荷電流を抑えた動作をさせて、急激な負荷の増加とならないコントロールを行い、かつ、スイッチング手段が間欠発振(スタンバイモード)に入るような制御を行なうことをいう。
【0017】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、使用者が上記制御手段による制御の開始時期を選択できるので、冷蔵庫を頻繁に使用するときは、上記制御手段による制御を開始しないようにし、冷蔵庫をほとんど使用しないときは、上記制御手段による制御を開始するようにして、冷蔵庫の使用頻度に応じて冷蔵庫を適切な状態にできる。また、上記開始操作手段が、負荷電流を抑えた節電動作を兼ねている場合、消費電力を一層抑えた省エネルギーの効果がある。
【0018】
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により解除する解除操作手段を備える。
【0019】
ここで、上記解除操作手段は、例えば操作パネルを有し、この操作パネルからの操作で「特定モード」が設定されることにより、上記制御手段の動作を解除する。
【0020】
この「特定モード」とは、例えば、「強制冷却モード」等の、直流負荷電流が増大する設定をされ、スイッチング手段の発振方式を連続発振に戻す解除の制御を行なうことをいう。
【0021】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、使用者が上記制御手段による制御の解除時期を選択できるので、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振より間欠発振に変えてスタンバイモード状態にて動作中に、冷蔵庫を頻繁に使用しようとする場合に、予め上記制御手段による制御を解除して、安定した直流電源を供給することができる。また、上記解除操作手段が、負荷電流を増大する強制冷却動作を兼ねている場合、この強制冷却動作を行なう前にスタンバイ解除の動作を行なうので、予測される電源の負荷容量の増大に予め対応して、安定した動作が可能となる。
【0022】
また、一実施形態の冷蔵庫では、冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以上になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が駆動する前に、上記スイッチング手段の制御を解除する。
【0023】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、直流負荷が増加と同時にスタンバイモード解除となる同時のタイミングにより、直流負荷の急激な容量増加による電源の電圧降下の不具合を防止することができる。
【0024】
また、一実施形態の冷蔵庫では、冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以下になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が停止した後に、上記スイッチング手段の制御を開始する。
【0025】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、直流負荷が減少と同時にスタンバイモード動作に入った場合、直流負荷がOFF時の瞬間の不安定な負荷電流の動きに対する電源の電圧降下の不具合を防止することができる。
【0026】
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記二次回路の直流電圧が所定値以下になったときに、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を解除する強制解除手段を備える。
【0027】
ここで、上記強制解除手段とは、例えば、上記二次回路に設けられた電圧監視回路を有する。
【0028】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、直流負荷系統が急に変動しても、冷蔵庫の運転には支障のない電流を供給して、冷蔵庫の運転には支障のない安定な制御を行わせることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の冷蔵庫によれば、上記制御手段が、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうように制御するので、直流負荷電流の小さい軽負荷状態での電源効率を向上して、消費電力の低減を図り、省エネルギー効果を向上できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0031】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の冷蔵庫の一実施形態である回路ブロック図を示している。この冷蔵庫は、直流電源と、負荷と、変圧器2と、この変圧器2の一次巻線と上記直流電源とを接続する一次回路31と、この一次回路31に設けられたスイッチング手段と、上記変圧器2の二次巻線と上記負荷とを接続する二次回路32と、この二次回路32に設けられた整流手段と、上記負荷に供給すべき直流電力の値に基づいて上記スイッチング手段のスイッチング期間を制御する制御手段とを備える。
【0032】
この制御手段は、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに(すなわち、軽負荷状態のときに)、上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なう(すなわち、上記スイッチング手段の発振を間欠発振にする)ように制御し、一方、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときに(すなわち、重負荷状態のときに)、上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なう(すなわち、上記スイッチング手段の発振を連続発振にする)ように制御する。
【0033】
具体的に述べると、この冷蔵庫は、商用交流電源から入力される交流電圧を、一次側の整流ダイオード22で整流し一次側の平滑コンデンサ23で平滑にしてから、スイッチングIC1を介して、変圧器2の一次巻線に供給し、この変圧器2の二次巻線に誘起される二次電圧を、二次側の整流ダイオード26で整流し二次側の平滑コンデンサ27で平滑にしてから、上記負荷に供給するように構成されている。
【0034】
すなわち、上記直流電源は、上記一次側の整流ダイオード22と上記一次側の平滑コンデンサ23とを有し、上記スイッチング手段は、上記スイッチングIC1を有し、上記整流手段は、上記二次側の整流ダイオード26を有する。
【0035】
上記スイッチングIC1は、このスイッチングIC1の発振方式を、一般的な連続発振の通常モードから、一定の休止時間を設けた間欠発振のスタンバイモードに切り換えるコントロール端子入力部の機能を有している。
【0036】
上記二次回路32には、電圧検知フィードバック3が設けられ、この電圧検知フィードバック3は、上記二次回路32の直流電圧を検知して、上記スイッチングIC1へフイードバック信号9を送り、上記二次回路32が一定の電圧になるようコントロールしている。
【0037】
上記負荷は、例えば、直流ファンモータを駆動するファンモータ駆動IC4,5や、各保温ヒータを駆動するSSRの保温ヒータ駆動IC6や,冷蔵庫の操作パネルの表示回路部7や、冷蔵庫の本体回路部11である。
【0038】
この本体回路部11内には、マイクロコンピュータ(以下マイコンと称する)8が配置され、このマイコン8は、上記負荷の運転等の、冷蔵庫の性能関連全体を制御している。
【0039】
このマイコン8は、冷蔵庫の運転状況に応じてスタンバイモード信号10を上記スイッチングIC1へ送るように構成されている。すなわち、このマイコン8は、上記制御手段を構成し、重負荷状態のときに、上記スイッチングIC1の発振を連続発振にし、軽負荷状態のときに、上記スイッチングIC1の発振を連続発振から間欠発振に切り換える。
【0040】
次に、上記スイッチングIC1の発振状態を説明する。すなわち、二次側直流負荷の電流により上記スイッチングIC1の発振状態は変わり、冷蔵庫の運転状態により二次側負荷電流は当然ながら変化する。
【0041】
図2に示すように、上記スイッチングIC1の内部には、メインスイッチが配置され、このメインスイッチは、MOS等の素子である。ここで、このメインスイッチのドレンDとソースS間の電圧をVDSとし、それに流れる電流をIDとし、この電圧VDSとこの電流IDとの波形図を図3に示す。
【0042】
すなわち、図3(A)に、重負荷時のメインスイッチの波形図を示し、この「重負荷」とは、コンプレッサーON時でファンモータが動作中等の負荷電流が多い状態をいう。図3(B)に、軽負荷時のメインスイッチの波形図を示し、この「軽負荷」とは、冷蔵庫の庫内が十分冷却された、コンプレッサーOFF時でファンモータが停止等の負荷電流の少ない状態をいう。
【0043】
一般的に、スイッチングICは、この「重負荷」および「軽負荷」の2モードのみの状態である。但し、スイッチングICの発振方式によっては発振の周期が一定の方式があるが、「重負荷」、「軽負荷」いずれも連続発振状態で動作する。
【0044】
上記構成のスイッチングIC1は、上記マイコン8からのスタンバイモード信号10の指令で、図3(C)に示すように、「スタンバイモード」となって、上記スイッチングIC1の発振方式を、連続発振から間欠発振に変えることができ、これにより直流の軽負荷時の効率を上げ、省エネルギーを図ることができる。
【0045】
次に、図4のタイミングチャートを用いて、上記構成の冷蔵庫の作用を説明する。図4は、冷凍室内部の温度、圧縮機の駆動のON−OFF、二次回路の直流電流、および、この直流電流の状況によるスイッチング手段のスタンバイモードのON−OFFを示している。
【0046】
上記圧縮機がONの間は、直流ファンモータ、その他の直流負荷も同時に動作していることが多いため、直流電流が0.8〜1A流れている重負荷の状態である。
【0047】
そして、上記圧縮機がOFFになると、一般に直流負荷が小さくなるため、直流電流が0.1A以下にまで低下する。この直流電流値が予め設定した値(この実施形態では0.1A)以下になると上記マイコン8が判断した時に、上記マイコン8から上記スタンバイモード信号10が上記スイッチングIC1へ送られ、上記スイッチングIC1はスタンバイモードに入る。すなわち、上記スイッチングIC1は発振方式を、一般的な連続発振の通常モードから、連続発振を間欠的に休止し定期的に発振動作を行わせる間欠発振に変える。
【0048】
そして、冷凍室内部の温度が再び上昇し、上記圧縮機がONする必要になった時、直流電流値が上記設定値を越えることが予想されるため、上記マイコン8が、上記スイッチングIC1の発振方式を元の連続発振の通常モードに戻すコントロールを行なう。
【0049】
(第2の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫の他の実施形態では、図示しないが、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により開始する開始操作手段を備える。
【0050】
具体的に述べると、上記開始操作手段は、冷蔵庫の表側に設けた操作パネルを有し、この操作パネル上の「節電モード」の特定モードに入る設定をすることにより、冷蔵庫は、各ファンモータの回転数を最小にするような運転、あるいは、上記操作パネルの各表示機能をOFFさせる運転を行なう。これと同時に、上記スイッチング手段のスタンバイモード機能が働くようにすることにより、直流負荷電流があらかじめ設定した設定値よりも少ない場合に、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振より間欠発振に変え、上記設定値を越える場合に、上記スイッチング手段の発振方式を元の連続発振に戻す制御を行なう。
【0051】
(第3の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫の別の実施形態では、図示しないが、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により解除する解除操作手段を備える。
【0052】
具体的に述べると、上記解除操作手段は、冷蔵庫の表側に設けた操作パネルを有し、直流負荷電流があらかじめ設定した設定値よりも少なく、スイッチング手段の発振方式を連続発振より間欠発振に変えたスタンバイモード状態にて動作中、上記操作パネル上の例えば「強制冷却モード」等、制御上の特定モードに入り直流負荷が増大する設定をされた場合、スイッチング手段の発振方式を連続発振に戻す制御を行なう。
【0053】
(第4の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫のさらに他の実施形態では、冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以上になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が駆動する前に、上記スイッチング手段の制御を解除する。
【0054】
具体的に述べると、上記温度センサは、冷凍室内の温度を検出するサーミスタであり、上記負荷は、圧縮機や直流ファンモータである。そして、図5に示すように、冷凍室の温度が、上昇して、予め設定された温度T1を越えた場合、最高温度T2で圧縮機あるいは直流ファンモータが駆動開始する時間t2よりΔt時間前の時間t1に、上記スイッチング手段のスタンバイモードを解除する制御を行なう。これにより、直流負荷が増加と同時にスタンバイモード解除となった場合に、同時のタイミングにより、直流負荷の急激な容量増加による電源の電圧降下の不具合を防止することができる。
【0055】
(第5の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫のさらに別の実施形態では、冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以下になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が停止した後に、上記スイッチング手段の制御を開始する。
【0056】
具体的に述べると、上記温度センサは、冷凍室内の温度を検出するサーミスタであり、上記負荷は、圧縮機や直流ファンモータである。そして、図6に示すように、冷凍室の温度が、圧縮機および直流ファンモータが停止する予め設定された温度T3を越え、圧縮機および直流ファンモータが停止する時間t3よりΔt時間後の時間t4に、スイッチング手段の発振方式を連続発振より間欠発振に変えたスタンバイモードに入る制御を行なう。これにより、直流負荷が減少と同時にスタンバイモード動作に入った場合、直流負荷がOFF時の瞬間の不安定な負荷電流の動きに対する電源の電圧降下の不具合を防止することができる。
【0057】
(第6の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫のさらに他の実施形態では、上記二次回路32の直流電圧が所定値以下になったときに、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を解除する強制解除手段を備える。
【0058】
具体的に述べると、図7に示すように、上記強制解除手段は、上記二次回路32に設けられた電圧監視回路13を有する。この電圧監視回路13は、電圧の監視を行って異常と検知した場合に、上記マイコン8ヘ異常信号12を送り、上記マイコン8から上記スイッチングIC1へスタンバイモードの停止信号を送るように構成されている。
【0059】
このように、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振から間欠発振に変えたスタンバイモード動作中において、回路系、あるいは直流負荷のトラブルにより急激に直流電流が必要になって、二次側直流電圧が規定の値よりも下降した場合に、即座にスタンバイモードを解除し、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振に戻すことにより、回路系を十分な電流容量を持たせ、わずかなトラブルの状態であっても、冷蔵庫の運転には支障のない能力の電流を供給する制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の第1実施形態を示す回路ブロック図である。
【図2】スイッチングIC内部を示す説明図である。
【図3】スイッチングICの電圧と電流を示す波形図である。
【図4】冷凍室温度と、圧縮機のON−OFFと、直流電流と、スイッチングICのスタンバイモードのON−OFFとの関係を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の冷蔵庫の他の実施形態を示すと共に、冷凍室温度と、スイッチングICのスタンバイモードのON−OFFとの関係を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の冷蔵庫の別の実施形態を示すと共に、冷凍室温度と、スイッチングICのスタンバイモードのON−OFFとの関係を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の冷蔵庫のさらに他の実施形態を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 スイッチングIC
2 変圧器
4 ファンモータ駆動IC
5 ファンモータ駆動IC
6 保温ヒータ駆動IC
7 表示回路部
8 マイクロコンピュータ
11 本体回路部
13 電圧監視回路
22 整流ダイオード
26 整流ダイオード
31 一次回路
32 二次回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、負荷を制御するためのスイッチング手段を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫の制御を行なうための直流回路負荷(特にファンモータ)としては、冷蔵庫内の食品の量あるいは冷却状態により細かな制御が必要とされ、特に省エネルギーや節電のため直流ファンモータを使用されることが多くなってきており、それと共に電源効率を上げ、省エネルギーを目的でスイッチング手段が搭載されるようになってきている。
【0003】
従来の冷蔵庫では、上記スイッチング手段の発振方式として、直流負荷電流の大小により発振の周波数(周期)自体を変える方式を採用している(特開2001−95291号公報:特許文献1参照)。具体的には、モータ負荷の運転、停止のタイミングに合わせてスイッチング素子のスイッチング周波数を切り換えるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−95291号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の冷蔵庫では、直流負荷電流が少ない領域では電源効率が低く、この直流負荷電流の小さい軽負荷状態での効率を上げることが重要な課題となっている。
【0006】
そこで、この発明の課題は、軽負荷状態での電源効率を向上して、消費電力の低減を図り、省エネルギー効果を向上できる冷蔵庫を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の冷蔵庫は、直流電源と、負荷と、変圧器と、この変圧器の一次巻線と上記直流電源とを接続する一次回路と、この一次回路に設けられたスイッチング手段と、上記変圧器の二次巻線と上記負荷とを接続する二次回路と、この二次回路に設けられた整流手段と、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうと共に上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なうように制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
ここで、この明細書では、上記負荷とは、例えば、圧縮機や直流ファンモータ等をいう。上記直流電源とは、商用の交流を直流に整流する整流手段を有する。
【0009】
上記制御手段は、例えばマイクロコンピュータ等であり、上記負荷の運転を制御するものであり、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さくなること、および、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上になることを、予測して、上記スイッチング手段を制御する。
【0010】
上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときとは、上記負荷が必要とする直流負荷電流が所定値よりも小さい軽負荷状態をいう。上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときとは、上記負荷が必要とする直流負荷電流が所定値以上である重負荷状態をいう。
【0011】
上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうとは、上記スイッチング手段の発振方式を、一定時間発振を停止させてから一定時間連続発振を行なう動作を周期としてこの周期を繰り返す動作を行なう間欠発振のスタンバイモード状態にすることをいう。上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なうとは、上記スイッチング手段の発振方式を、通常行なう連続発振の通常モード状態にすることをいう。
【0012】
要するに、上記制御手段は、上記直流負荷電流が上記所定値よりも小さい場合に、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振の通常モードから間欠発振のスタンバイモードに切り換え、上記直流負荷電流が上記所定値を越える場合に、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振の通常モードに戻す。また、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を開始する前および解除した後では、上記スイッチング手段の発振方式は、連続発振の通常モードである。
【0013】
本発明の冷蔵庫によれば、上記制御手段が、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうように制御するので、直流負荷電流の小さい軽負荷状態での電源効率を向上して、消費電力の低減を図り、省エネルギー効果を向上できる。また、上記制御手段が、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なうように制御するので、直流負荷電流の大きな重負荷状態での電力を確保して、安定した動作が可能となる。
【0014】
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により開始する開始操作手段を備える。
【0015】
ここで、上記開始操作手段は、例えば操作パネルを有し、この操作パネルからの操作で「特定モード」が設定されることにより、上記制御手段の動作を開始する。
【0016】
この「特定モード」とは、例えば、上記操作パネルに設けられた「節電、あるいは省エネルギーボタン」を押すことにより、冷蔵庫が、直流負荷の電流を抑える(例えば冷蔵庫内の直流ファンモータの駆動電圧を下げる)と共に全体の負荷電流を抑えた動作をさせて、急激な負荷の増加とならないコントロールを行い、かつ、スイッチング手段が間欠発振(スタンバイモード)に入るような制御を行なうことをいう。
【0017】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、使用者が上記制御手段による制御の開始時期を選択できるので、冷蔵庫を頻繁に使用するときは、上記制御手段による制御を開始しないようにし、冷蔵庫をほとんど使用しないときは、上記制御手段による制御を開始するようにして、冷蔵庫の使用頻度に応じて冷蔵庫を適切な状態にできる。また、上記開始操作手段が、負荷電流を抑えた節電動作を兼ねている場合、消費電力を一層抑えた省エネルギーの効果がある。
【0018】
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により解除する解除操作手段を備える。
【0019】
ここで、上記解除操作手段は、例えば操作パネルを有し、この操作パネルからの操作で「特定モード」が設定されることにより、上記制御手段の動作を解除する。
【0020】
この「特定モード」とは、例えば、「強制冷却モード」等の、直流負荷電流が増大する設定をされ、スイッチング手段の発振方式を連続発振に戻す解除の制御を行なうことをいう。
【0021】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、使用者が上記制御手段による制御の解除時期を選択できるので、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振より間欠発振に変えてスタンバイモード状態にて動作中に、冷蔵庫を頻繁に使用しようとする場合に、予め上記制御手段による制御を解除して、安定した直流電源を供給することができる。また、上記解除操作手段が、負荷電流を増大する強制冷却動作を兼ねている場合、この強制冷却動作を行なう前にスタンバイ解除の動作を行なうので、予測される電源の負荷容量の増大に予め対応して、安定した動作が可能となる。
【0022】
また、一実施形態の冷蔵庫では、冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以上になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が駆動する前に、上記スイッチング手段の制御を解除する。
【0023】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、直流負荷が増加と同時にスタンバイモード解除となる同時のタイミングにより、直流負荷の急激な容量増加による電源の電圧降下の不具合を防止することができる。
【0024】
また、一実施形態の冷蔵庫では、冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以下になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が停止した後に、上記スイッチング手段の制御を開始する。
【0025】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、直流負荷が減少と同時にスタンバイモード動作に入った場合、直流負荷がOFF時の瞬間の不安定な負荷電流の動きに対する電源の電圧降下の不具合を防止することができる。
【0026】
また、一実施形態の冷蔵庫では、上記二次回路の直流電圧が所定値以下になったときに、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を解除する強制解除手段を備える。
【0027】
ここで、上記強制解除手段とは、例えば、上記二次回路に設けられた電圧監視回路を有する。
【0028】
この一実施形態の冷蔵庫によれば、直流負荷系統が急に変動しても、冷蔵庫の運転には支障のない電流を供給して、冷蔵庫の運転には支障のない安定な制御を行わせることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の冷蔵庫によれば、上記制御手段が、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうように制御するので、直流負荷電流の小さい軽負荷状態での電源効率を向上して、消費電力の低減を図り、省エネルギー効果を向上できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0031】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の冷蔵庫の一実施形態である回路ブロック図を示している。この冷蔵庫は、直流電源と、負荷と、変圧器2と、この変圧器2の一次巻線と上記直流電源とを接続する一次回路31と、この一次回路31に設けられたスイッチング手段と、上記変圧器2の二次巻線と上記負荷とを接続する二次回路32と、この二次回路32に設けられた整流手段と、上記負荷に供給すべき直流電力の値に基づいて上記スイッチング手段のスイッチング期間を制御する制御手段とを備える。
【0032】
この制御手段は、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに(すなわち、軽負荷状態のときに)、上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なう(すなわち、上記スイッチング手段の発振を間欠発振にする)ように制御し、一方、上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときに(すなわち、重負荷状態のときに)、上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なう(すなわち、上記スイッチング手段の発振を連続発振にする)ように制御する。
【0033】
具体的に述べると、この冷蔵庫は、商用交流電源から入力される交流電圧を、一次側の整流ダイオード22で整流し一次側の平滑コンデンサ23で平滑にしてから、スイッチングIC1を介して、変圧器2の一次巻線に供給し、この変圧器2の二次巻線に誘起される二次電圧を、二次側の整流ダイオード26で整流し二次側の平滑コンデンサ27で平滑にしてから、上記負荷に供給するように構成されている。
【0034】
すなわち、上記直流電源は、上記一次側の整流ダイオード22と上記一次側の平滑コンデンサ23とを有し、上記スイッチング手段は、上記スイッチングIC1を有し、上記整流手段は、上記二次側の整流ダイオード26を有する。
【0035】
上記スイッチングIC1は、このスイッチングIC1の発振方式を、一般的な連続発振の通常モードから、一定の休止時間を設けた間欠発振のスタンバイモードに切り換えるコントロール端子入力部の機能を有している。
【0036】
上記二次回路32には、電圧検知フィードバック3が設けられ、この電圧検知フィードバック3は、上記二次回路32の直流電圧を検知して、上記スイッチングIC1へフイードバック信号9を送り、上記二次回路32が一定の電圧になるようコントロールしている。
【0037】
上記負荷は、例えば、直流ファンモータを駆動するファンモータ駆動IC4,5や、各保温ヒータを駆動するSSRの保温ヒータ駆動IC6や,冷蔵庫の操作パネルの表示回路部7や、冷蔵庫の本体回路部11である。
【0038】
この本体回路部11内には、マイクロコンピュータ(以下マイコンと称する)8が配置され、このマイコン8は、上記負荷の運転等の、冷蔵庫の性能関連全体を制御している。
【0039】
このマイコン8は、冷蔵庫の運転状況に応じてスタンバイモード信号10を上記スイッチングIC1へ送るように構成されている。すなわち、このマイコン8は、上記制御手段を構成し、重負荷状態のときに、上記スイッチングIC1の発振を連続発振にし、軽負荷状態のときに、上記スイッチングIC1の発振を連続発振から間欠発振に切り換える。
【0040】
次に、上記スイッチングIC1の発振状態を説明する。すなわち、二次側直流負荷の電流により上記スイッチングIC1の発振状態は変わり、冷蔵庫の運転状態により二次側負荷電流は当然ながら変化する。
【0041】
図2に示すように、上記スイッチングIC1の内部には、メインスイッチが配置され、このメインスイッチは、MOS等の素子である。ここで、このメインスイッチのドレンDとソースS間の電圧をVDSとし、それに流れる電流をIDとし、この電圧VDSとこの電流IDとの波形図を図3に示す。
【0042】
すなわち、図3(A)に、重負荷時のメインスイッチの波形図を示し、この「重負荷」とは、コンプレッサーON時でファンモータが動作中等の負荷電流が多い状態をいう。図3(B)に、軽負荷時のメインスイッチの波形図を示し、この「軽負荷」とは、冷蔵庫の庫内が十分冷却された、コンプレッサーOFF時でファンモータが停止等の負荷電流の少ない状態をいう。
【0043】
一般的に、スイッチングICは、この「重負荷」および「軽負荷」の2モードのみの状態である。但し、スイッチングICの発振方式によっては発振の周期が一定の方式があるが、「重負荷」、「軽負荷」いずれも連続発振状態で動作する。
【0044】
上記構成のスイッチングIC1は、上記マイコン8からのスタンバイモード信号10の指令で、図3(C)に示すように、「スタンバイモード」となって、上記スイッチングIC1の発振方式を、連続発振から間欠発振に変えることができ、これにより直流の軽負荷時の効率を上げ、省エネルギーを図ることができる。
【0045】
次に、図4のタイミングチャートを用いて、上記構成の冷蔵庫の作用を説明する。図4は、冷凍室内部の温度、圧縮機の駆動のON−OFF、二次回路の直流電流、および、この直流電流の状況によるスイッチング手段のスタンバイモードのON−OFFを示している。
【0046】
上記圧縮機がONの間は、直流ファンモータ、その他の直流負荷も同時に動作していることが多いため、直流電流が0.8〜1A流れている重負荷の状態である。
【0047】
そして、上記圧縮機がOFFになると、一般に直流負荷が小さくなるため、直流電流が0.1A以下にまで低下する。この直流電流値が予め設定した値(この実施形態では0.1A)以下になると上記マイコン8が判断した時に、上記マイコン8から上記スタンバイモード信号10が上記スイッチングIC1へ送られ、上記スイッチングIC1はスタンバイモードに入る。すなわち、上記スイッチングIC1は発振方式を、一般的な連続発振の通常モードから、連続発振を間欠的に休止し定期的に発振動作を行わせる間欠発振に変える。
【0048】
そして、冷凍室内部の温度が再び上昇し、上記圧縮機がONする必要になった時、直流電流値が上記設定値を越えることが予想されるため、上記マイコン8が、上記スイッチングIC1の発振方式を元の連続発振の通常モードに戻すコントロールを行なう。
【0049】
(第2の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫の他の実施形態では、図示しないが、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により開始する開始操作手段を備える。
【0050】
具体的に述べると、上記開始操作手段は、冷蔵庫の表側に設けた操作パネルを有し、この操作パネル上の「節電モード」の特定モードに入る設定をすることにより、冷蔵庫は、各ファンモータの回転数を最小にするような運転、あるいは、上記操作パネルの各表示機能をOFFさせる運転を行なう。これと同時に、上記スイッチング手段のスタンバイモード機能が働くようにすることにより、直流負荷電流があらかじめ設定した設定値よりも少ない場合に、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振より間欠発振に変え、上記設定値を越える場合に、上記スイッチング手段の発振方式を元の連続発振に戻す制御を行なう。
【0051】
(第3の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫の別の実施形態では、図示しないが、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により解除する解除操作手段を備える。
【0052】
具体的に述べると、上記解除操作手段は、冷蔵庫の表側に設けた操作パネルを有し、直流負荷電流があらかじめ設定した設定値よりも少なく、スイッチング手段の発振方式を連続発振より間欠発振に変えたスタンバイモード状態にて動作中、上記操作パネル上の例えば「強制冷却モード」等、制御上の特定モードに入り直流負荷が増大する設定をされた場合、スイッチング手段の発振方式を連続発振に戻す制御を行なう。
【0053】
(第4の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫のさらに他の実施形態では、冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以上になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が駆動する前に、上記スイッチング手段の制御を解除する。
【0054】
具体的に述べると、上記温度センサは、冷凍室内の温度を検出するサーミスタであり、上記負荷は、圧縮機や直流ファンモータである。そして、図5に示すように、冷凍室の温度が、上昇して、予め設定された温度T1を越えた場合、最高温度T2で圧縮機あるいは直流ファンモータが駆動開始する時間t2よりΔt時間前の時間t1に、上記スイッチング手段のスタンバイモードを解除する制御を行なう。これにより、直流負荷が増加と同時にスタンバイモード解除となった場合に、同時のタイミングにより、直流負荷の急激な容量増加による電源の電圧降下の不具合を防止することができる。
【0055】
(第5の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫のさらに別の実施形態では、冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以下になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が停止した後に、上記スイッチング手段の制御を開始する。
【0056】
具体的に述べると、上記温度センサは、冷凍室内の温度を検出するサーミスタであり、上記負荷は、圧縮機や直流ファンモータである。そして、図6に示すように、冷凍室の温度が、圧縮機および直流ファンモータが停止する予め設定された温度T3を越え、圧縮機および直流ファンモータが停止する時間t3よりΔt時間後の時間t4に、スイッチング手段の発振方式を連続発振より間欠発振に変えたスタンバイモードに入る制御を行なう。これにより、直流負荷が減少と同時にスタンバイモード動作に入った場合、直流負荷がOFF時の瞬間の不安定な負荷電流の動きに対する電源の電圧降下の不具合を防止することができる。
【0057】
(第6の実施形態)
次に、本発明の冷蔵庫のさらに他の実施形態では、上記二次回路32の直流電圧が所定値以下になったときに、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を解除する強制解除手段を備える。
【0058】
具体的に述べると、図7に示すように、上記強制解除手段は、上記二次回路32に設けられた電圧監視回路13を有する。この電圧監視回路13は、電圧の監視を行って異常と検知した場合に、上記マイコン8ヘ異常信号12を送り、上記マイコン8から上記スイッチングIC1へスタンバイモードの停止信号を送るように構成されている。
【0059】
このように、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振から間欠発振に変えたスタンバイモード動作中において、回路系、あるいは直流負荷のトラブルにより急激に直流電流が必要になって、二次側直流電圧が規定の値よりも下降した場合に、即座にスタンバイモードを解除し、上記スイッチング手段の発振方式を連続発振に戻すことにより、回路系を十分な電流容量を持たせ、わずかなトラブルの状態であっても、冷蔵庫の運転には支障のない能力の電流を供給する制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の第1実施形態を示す回路ブロック図である。
【図2】スイッチングIC内部を示す説明図である。
【図3】スイッチングICの電圧と電流を示す波形図である。
【図4】冷凍室温度と、圧縮機のON−OFFと、直流電流と、スイッチングICのスタンバイモードのON−OFFとの関係を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の冷蔵庫の他の実施形態を示すと共に、冷凍室温度と、スイッチングICのスタンバイモードのON−OFFとの関係を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の冷蔵庫の別の実施形態を示すと共に、冷凍室温度と、スイッチングICのスタンバイモードのON−OFFとの関係を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の冷蔵庫のさらに他の実施形態を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 スイッチングIC
2 変圧器
4 ファンモータ駆動IC
5 ファンモータ駆動IC
6 保温ヒータ駆動IC
7 表示回路部
8 マイクロコンピュータ
11 本体回路部
13 電圧監視回路
22 整流ダイオード
26 整流ダイオード
31 一次回路
32 二次回路
Claims (6)
- 直流電源と、
負荷と、
変圧器と、
この変圧器の一次巻線と上記直流電源とを接続する一次回路と、
この一次回路に設けられたスイッチング手段と、
上記変圧器の二次巻線と上記負荷とを接続する二次回路と、
この二次回路に設けられた整流手段と、
上記負荷に供給すべき直流電力が所定値よりも小さいときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を間欠的に行なうと共に上記負荷に供給すべき直流電力が所定値以上のときに上記スイッチング手段のスイッチング期間を連続的に行なうように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、
上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により開始する開始操作手段を備えたことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、
上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を外部からの操作により解除する解除操作手段を備えたことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、
冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、
上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以上になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が駆動する前に、上記スイッチング手段の制御を解除することを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、
冷蔵庫内部の温度を検出する温度センサを備え、
上記制御手段は、上記温度センサにより検出された温度が所定値以下になり、かつ、冷蔵庫内部の温度を低下させるための上記負荷が停止した後に、上記スイッチング手段の制御を開始することを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、
上記二次回路の直流電圧が所定値以下になったときに、上記制御手段による上記スイッチング手段の制御を解除する強制解除手段を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012217245A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Canon Inc | スイッチング電源装置およびシート処理装置 |
JP2014036555A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-24 | Canon Inc | 電源装置及び画像形成装置 |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003191834A patent/JP2005024198A/ja active Pending
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