JP2005023995A - 減衰装置及び両頭研削装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダ13内を移動可能なピストン15により分割された第1及び第2の流体室A,Bを形成する。第1及び第2の流体室A,Bに対して供給側オリフィスと19a,22bと排出側オリフィス21a,23bとを設け、ピストン15と一体に形成されたピストンロッド16に対して弾性力を付与するバネ部14をハウジング12に設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は減衰装置及び両頭研削装置に係り、特に回転移動する主軸が受ける加工反力を減衰させる減衰装置及び両頭研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、研削装置は、回転移動する主軸と一体に設けられた砥石により被加工物の加工を行う。このような研削装置の中には、対向する一対の砥石により被加工物の加工を行う両頭研削装置があり、近年、高い加工精度が要求されている。このような両頭研削装置の場合、被加工物に対する主軸の傾きが加工精度に大きな影響を及ぼすため、従来の両頭研削装置には、被加工物に対する主軸の傾きを調整するための傾斜調整手段が設けられていた。この傾斜調整手段は、主軸の傾きを変位させるための圧電素子等の変位手段と、主軸の変位量を検出するためのセンサーと、研削時に主軸が受ける力を検出する力検出手段とを有した構成とされており、力検出手段の情報に基づいて主軸の変位量を決定し、主軸の変位量をセンサーで確認しながら変位手段により主軸を変位させて、主軸の傾斜の調整を行っていた。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−299700号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の傾斜調整手段を設けた両頭研削装置は、主軸の変位量を検出するためのセンサーや研削加工時に主軸が受ける力を検出する力検出手段等を設ける必要があり、傾斜調整手段の構成が複雑になってしまうという問題点があった。また、従来の傾斜調整手段には、研削加工中の主軸が加工反力により振動することを防ぐための反力処理機構は設けられておらず、被加工物を精度良く加工するためには、主軸の剛性を加工反力に対して十分に耐えうるように確保しなければならないという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、主軸が受ける加工反力の減衰処理を行うことができ、かつ簡単な構成で主軸の傾斜調整を行うことのできる減衰装置及び両頭研削装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項1記載の発明では、シリンダに供給又は排出される流体によりピストンを駆動するアクチュエータ部と、前記ピストンの変位に伴い、該ピストンに弾性力を付与する弾性機構と、前記ピストンに外力が印加された際、前記シリンダ内で供給又は排出される流体に抵抗を付与する抵抗付与手段とを設けたことを特徴とする減衰装置により、解決できる。
【0008】
上記発明によれば、ピストンに外力が印加された際、抵抗付与手段によりシリンダ内で供給又は排出される流体に抵抗を付与するため、ピストンに印加された外力による運動を減衰させることができる。また、シリンダに供給又は排出される流体によりピストンを駆動するアクチュエータ部が設けられているため、アクチュエータとしても機能させることができる。
【0009】
請求項2記載の発明では、前記アクチュエータ部と、前記弾性機構と、前記抵抗付与手段とを同一のハウジング内に配設したことを特徴とする請求項1に記載の減衰装置により、解決できる。
【0010】
上記発明によれば、前記弾性機構と、前記抵抗付与手段とを有したダンパー機構と、アクチュエータ部とを同一のハウジング内に配設したことにより、一台の装置でアクチュエータとダンパーの両方の機能を果たすことができる。
【0011】
請求項3記載の発明では、前記シリンダは、前記ピストンにより第1及び第2の流体室に分割されており、前記抵抗付与手段は、前記第1及び第2の流体室に対してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の減衰装置により、解決できる。
【0012】
上記発明によれば、抵抗付与手段を第1及び第2の流体室に対してそれぞれ設けることにより、ピストンが受ける外力をそれぞれの流体室毎に減衰させることができ、減衰力を高めることができる。
【0013】
請求項4記載の発明では、前記抵抗付与手段には、オリフィスを用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減衰装置により、解決できる。
【0014】
上記発明によれば、抵抗付与手段としてオリフィスを用いることにより簡単な構成で外力を減衰させることができる。
【0015】
請求項5記載の発明では、前記オリフィスは、前記第1の流体室と前記第2の流体室との間に配設された前記ピストンを貫通するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の減衰装置により、解決できる。
【0016】
上記発明によれば、オリフィスを第1の流体室と第2の流体室との間に配設されたピストンを貫通するように形成することにより、ハウジングの構造の簡単化を図ることができる。
【0017】
請求項6記載の発明では、前記ピストンが配設されたピストンロッドの両端と前記シリンダとの間に、それぞれ前記弾性機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減衰装置により、解決できる。
【0018】
上記発明によれば、弾性機構をピストンロッドの両端とシリンダとの間にそれぞれ設けたことにより、1つの弾性機構が設けられた場合と比較して、大きな弾性力を発生できるため、大きな外力に対応することができる。
【0019】
請求項7記載の発明では、前記第1の流体室に供給される前記流体の第1の圧力を可変する第1の圧力可変手段と、前記第2の流体室に供給される前記流体の第2の圧力を可変する第2の圧力可変手段と、前記第1及び第2の圧力可変手段を制御する制御手段とを設け、前記制御手段により第1及び第2の圧力可変手段を制御することにより、前記第1の圧力と前記第2の圧力との間に圧力差を発生させ前記ピストンを駆動させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の減衰装置により、解決できる。
【0020】
上記発明によれば、制御手段により第1及び第2の圧力可変手段を制御して、第1の圧力と第2の圧力との間に圧力差を発生させて、ピストンを所望の位置に駆動させることができる。
【0021】
請求項8記載の発明では、流体が供給又は排出される流体室と、前記流体室内の圧力変化に応じて変位すると共に、前記変位に伴い弾性力を発生する弾性変形部とを有したアクチュエータ部と、前記流体室内に供給又は排出される前記流体に抵抗を付与する抵抗付与手段とを設けたことを特徴とする減衰装置により、解決できる。
【0022】
上記発明によれば、流体の一部をアクチュエータとして使用することにより、構成を簡単化することができる。
【0023】
請求項9記載の発明では、前記アクチュエータ部と、前記抵抗付与手段とを同一のハウジング内に配設したことを特徴とする請求項8に記載の減衰装置により、解決できる。
【0024】
上記発明によれば、アクチュエータ部と、前記抵抗付与手段とを同一のハウジング内に配設したことにより、一台の装置でアクチュエータと外力の減衰との2つの機能を果たすことができ、装置を小型化することができる。
【0025】
請求項10記載の発明では、砥石と、前記砥石を回転可能に支持する固定軸とを有する主軸と、前記固定軸を支持する支持部材とを設けた両頭研削装置において、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の減衰装置を介して前記固定軸を前記支持部材に支持したことを特徴とする両頭研削装置により、解決できる。
【0026】
上記発明によれば、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の減衰装置を両頭研削装置に適用して、減衰装置を介して固定軸を支持部材に支持することにより、固定軸が砥石を介して受ける加工反力を減衰させることができ、かつ固定軸を介して砥石の傾きを調整することができる。よって、砥石により被加工物を高精度に加工することができる。
【0027】
請求項11記載の発明では、前記減衰装置は、少なくとも2つ設けることを特徴とする請求項10に記載の両頭研削装置により、解決できる。
【0028】
上記発明によれば、減衰装置を少なくとも2つ設けることにより、固定軸を介して砥石の傾きを自在に調整することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
(第1実施例)
始めに、図1を参照して、本発明の第1実施例である減衰装置10の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施例である減衰装置の概略図を示したものである。なお、図1中のX,X方向はピストンロッド16の移動する方向を示しており、Y,Y方向はピストンロッド16と直交する面方向を示している。また、本実施例では流体に水を用いた場合を例に挙げて説明を行う。
【0030】
減衰装置10は、大略するとハウジング12と、シリンダ13と、バネ部14と、ピストン15と、ピストンロッド16と、駆動力伝達部材17と、供給側オリフィス19a,22bと、排出側オリフィス21a,23bとにより構成されている。シリンダ13は、ハウジング12に設けられている。シリンダ13内には、流体室が形成されており、この流体室はピストン15により第1の流体室Aと第2の流体室Bとに分割されている。抵抗付与手段である供給側オリフィス19a及び排出側オリフィス21aは、第1の流体室Aと水の供給又は排出が可能な状態でハウジング12に形成されている。
【0031】
抵抗付与手段である供給側オリフィス22b及び排出側オリフィス23bは、第2の流体室Bと水の供給又は排出が可能な状態でハウジング12に形成されている。なお、供給側オリフィス19a,22bと排出側オリフィス21a,23bとの径の大きさの関係により、第1及び第2の流体室A,B内の圧力上昇の具合が変わり、この圧力上昇により加工反力等の外力を減衰させることができる。よって、供給側オリフィス19a,22b及び排出側オリフィス21a,23bの径の大きさは、あらかじめ所望のダンピング特性を得ることができるように設計されている。
【0032】
このような供給側オリフィス19a,22b及び排出側オリフィス21a,23bを設けることにより、ピストン15が外力を受けて所望の位置から変位させられた際、ピストン15が変位した側に形成されている流体室の圧力を上昇させて、ピストン15を所望の位置まで押し戻して、急激な運動を減衰させることができる。
【0033】
ピストン15は、シリンダ13内にX,X方向に移動可能な状態で配設されている。ピストンロッド16は、X,X方向にピストン15と一体に形成されている。ピストンロッド16の図1中の右側端部には、駆動力伝達部材17が配設されている。駆動力伝達部材17は、ピストンロッド16と一体に形成されている。駆動力伝達部材17は、駆動対象物(図示せず)に固定するための部材である。弾性機構であるバネ部14は、ピストンロッド16に弾性力を付与可能な状態でハウジング12に設けられている。
【0034】
バネ部14は、加工反力等の外力がピストン15に印加されてピストン15が変位させられた際、ピストン15の変位に伴い、ピストン15に弾性力を付与するためのものである。バネ部14は、X,X方向に軸対称に変形するような構造となっている。このようにピストン15に対して弾性力を付与するバネ部14を設けることにより、ピストン15が外力を受けて所望の位置から変位させられた際、変位を回復させる弾性力が発生し、ピストン15を所望の位置まで押し戻して、ピストン15を所望の位置に保つことができる。このようにバネ部14と、供給側オリフィス19a,22b及び排出側オリフィス21a,23bとを設けた構成とすることにより、ピストン15が受ける外力を減衰させて、ピストンが外力により変位させられることを防止することができる。
【0035】
次に、図2を参照して、本発明の第1実施例の減衰装置10を適用した減衰装置ユニット20の構成について説明する。図2は、本発明の第1実施例の減衰装置を適用した減衰装置ユニットの概略図である。なお、図2において図1と同一構成部分には同一の符号を付す。また、本実施例では流体に水を用いた場合を例に挙げて説明を行う。減衰装置ユニット20は、大略すると減衰装置10と、流体供給圧制御部28と、流体供給装置33とにより構成されている。
【0036】
流体供給装置33は、流体回収槽34と、ポンプ35とにより構成されている。流体回収槽34は、回収用管路27を介して排出側オリフィス21a、23bと接続されている。流体回収槽34は、回収された流体である水を溜めるための槽である。また、流体回収槽34には、常に一定量の水が貯蔵されており、ポンプ35によりこの水が流体供給圧制御部28を介して、第1及び第2の流体室A,Bに供給される。
【0037】
次に、図2を参照して、流体供給圧制御部28について説明する。流体供給圧制御部28は、大略するとサーボ弁29a、29bと、圧力計31a、31bと、制御手段32とにより構成されている。第1の圧力可変手段であるサーボ弁29aは、供給側オリフィス19aと接続されている側の供給用管路26に配設されている。サーボ弁29aは、供給側オリフィス19aに供給する水の圧力Eを調整するためのものである。圧力計31aは、供給側オリフィス19aとサーボ弁29aとの間の供給用管路26に配設されている。圧力計31aは、サーボ29aを介して供給された水の圧力Eを測定するためのものである。圧力計31aは、制御手段32に水の圧力Eの値を送信可能な状態で制御手段32と接続されている。この時、第1の流体室A内の圧力は、上記圧力Eに定数k(0<k<1)をかけた圧力kEとなる。
【0038】
第2の圧力可変手段であるサーボ弁29bは、供給側オリフィス22bと接続されている側の供給用管路26に配設されている。サーボ弁29bは、供給側オリフィス22bに供給する水の圧力Fを調整するためのものである。圧力計31bは、供給側オリフィス22bとサーボ弁29bとの間の供給用管路26に配設されている。圧力計31bは、サーボ弁29bを介して供給された水の圧力Fを測定するためのものである。この時、第2の流体室B内の圧力は、上記圧力Fに定数k(0<k<1)をかけた圧力kFとなる。
【0039】
制御手段32は、サーボ弁29a,29bを制御可能な状態で接続されている。制御手段32は、サーボ弁29a,29bを制御して、供給側オリフィス19aに供給される水の圧力Eと、供給側オリフィス22bに供給される水の圧力Fとの間に所望の圧力差Gを発生させるためのものである。この圧力差Gとバネ部14のバネ定数Kとに基づいて、ピストン15の駆動量Hが決定される。なお、第1の流体室Aと第2の流体室Bとの圧力差kGとバネ定数Kとに基づいて、ピストン15の駆動量Hを決定しても良い。
【0040】
また、ピストン15を駆動させる方向は、圧力Eと圧力Fの大小関係により決まり、圧力Eが圧力Fよりも大きい場合には、ピストン15は図2中の左側に駆動され、圧力Eが圧力Fよりも小さい場合には、ピストン15は図2中の右側に駆動される。なお、制御手段32には、あらかじめ取得された圧力差Gに対応したピストン15の駆動量H(変位方向も含む)に関するデータIが格納されている。駆動量Hは、圧力差Gとバネ定数Kとに基づき求められる。
【0041】
このような流体供給圧制御部28を構成することにより、制御手段32はデータIに基づきサーボ弁29a,29bを制御して、所望のピストン15の駆動量Hに対応した圧力差Gを設けて、ピストン15を駆動させることができる。これにより、減衰装置10をアクチュエータとして機能させることができる。また、本実施例の減衰装置10にはバネ部14が設けられているため、ピストン15を所望の位置に駆動させた後も流体である水は、圧力差Gを保った状態で供給側オリフィス19a,22bに供給され続ける。このように圧力差Gを保った状態で供給側オリフィス19a,22bに水を供給することにより、ピストン15がバネ部14の弾性力により移動させられることなく、所望の位置を保つことができる。
【0042】
次に、図2を参照して、上記方法によりピストン15の位置を決定後に、被加工物の加工を行う際に受ける外力の1つである加工反力を減衰させる方法について説明する。同図に示したLは、加工反力(以下、加工反力L)を示している。加工反力Lとは、加工部により被加工物を加工する際、加工部が受ける加工方向と反対の方法に働く力のことである。
【0043】
加工反力Lが駆動力伝達部材17に印加された際、バネ部14により加工反力Lに弾性力が付与されて、ピストン15に緩やかに加工反力Lが伝達される。この加工反力Lによりピストン15は、加工反力Lが印加された方向に変位させられる。これにより第2の流体室B内にある水がピストン15に押されて、排出側オリフィス23bから流れ出ようとする。しかし、排出側オリフィス23bの径は小さいため第2の流体室B内の圧力上昇が発生する。この圧力上昇が図2中の右側のX,X方向に作用することにより、加工反力Lによって発生したピストン15の運動が減衰される。
【0044】
このように弾性変形部であるバネ部14と、抵抗付与手段である供給側オリフィス19a,22b及び排出側オリフィス21a,23bとを設けた構成とし、圧力差Gを発生させた状態で水を供給側オリフィス19a,22bに供給し続けることにより、ピストン15が受ける加工反力Lを減衰させて、ピストン15を所望の位置に保つことができる。
【0045】
上記説明したような構成の減衰装置10を設けることにより、1台の減衰装置10でアクチュエータと外力の減衰との2種類の機能を果たすことができる。また、別途アクチュエータを設ける必要がないため、装置を小さくすることができる。なお、本実施例では第1及び第2の圧力可変手段としてサーボ弁29a,29bを用いたが、制御手段32により制御可能な自動減圧弁であれば良い。また、サーボ弁29a,29bの代わりに手動の減圧弁を用いて、手動により圧力の制御を行っても良い。
(第2実施例)
図3は、本発明の第2実施例の減衰装置の概略図である。第2実施例は、第1実施例の変形例である。よって、図3において図1と同一構成部分に関しては、同一の符号を付す。図3に示すように減衰装置25には、第1の流体室Aと第2の流体室Bとを貫通するように抵抗付与手段である排出側オリフィス24がピストン15に形成されている。このように排出側オリフィス24をピストン15に形成することにより、構成が複雑なハウジング12に排出側オリフィス24を形成する場合と比較して、容易に排出側オリフィス24を形成することができる。また、ピストン15が加工反力等の外力を受けた際、バネ部14と排出側オリフィス24とにより外力を減衰させることができ、かつアクチュエータとしても機能させることができる。なお、減衰装置25を駆動させる際には、図2に示した流体供給圧制御部28と、流体供給装置33とを用いることができ、第1実施例の減衰装置10と同様な方法で駆動させることができる。
(第3実施例)
図4は、本発明の第3実施例の減衰装置40の概略図である。なお、図4中のX,X方向はピストンロッド52の移動する方向を示しており、Y,Y方向はピストンロッド52と直交するピストン51の面方向を示している。図4に示すように、減衰装置40は、大略するとハウジング41と、シリンダ42と、バネ部43,44と、ピストン51と、ピストンロッド52と、駆動力伝達部材53,54と、供給側オリフィス45c,47dと、排出側オリフィス46c,48dとにより構成されている。シリンダ42は、ハウジング41に設けられており、シリンダ42内には流体室が形成されている。この流体室はピストン51により第1の流体室Nと第2の流体室Oとに分割されている。抵抗付与手段である供給側オリフィス45c及び排出側オリフィス46cは、第1の流体室Nと水の供給又は排出が可能な状態ハウジング41に形成されている。
【0046】
抵抗付与手段である供給側オリフィス47d及び排出側オリフィス48dは、第2の流体室Oと水の供給又は排出が可能な状態でハウジング41に形成されている。なお、供給側オリフィス45c,47d及び排出側オリフィス46c,48dの径の大きさは、あらかじめ所望のダンピング特性を得ることができるように設計されている。
【0047】
ピストン51は、X,X方向に移動可能な状態でシリンダ42内に配設されている。ピストンロッド52は、ピストン51と一体に形成されている。図4中のピストンロッド52の両端部には、駆動力伝達部材53,54が配設されている。駆動力伝達部材53,54は、ピストンロッド52と一体に配設されている。駆動力伝達部材53,54は、駆動対象物(図示せず)に固定するための部材である。弾性変形部である2つのバネ部43,44は、ピストンロッド52に弾性力を付与できるようにハウジング42に配設されている。
【0048】
バネ部43,44は、加工反力等の外力がピストン51に印加されてピストン51が変位させられた際、ピストン51の変位に伴い、ピストン51に弾性力を付与するためのものである。また、バネ部43,44は、X,X方向に軸対称に変形するような構造となっている。このようにピストン51に対して弾性力を付与する2つのバネ部43,44を設けることにより、1つのバネ部14を設けた場合と比較して、大きな弾性力を発生させることができ、ピストン15が大きな外力を受けた場合でも十分な弾性力をピストン15に対して付与して、外力を減衰させることができる。なお、減衰装置40を駆動させる際には、図2に示した流体供給圧制御部28と、流体供給装置33とを用いることができ、第1実施例の減衰装置10と同様な方法で駆動させることができる。
(第4実施例)
図5は、本発明の第4実施例の減衰装置の概略図である。なお、図5中のX,X方向は駆動軸65の駆動する方向を示しており、Y,Y方向は駆動軸65と直交する面方向を示している。図5に示すように、減衰装置60は、大略するとハウジング61と、バネ部64と、駆動軸65と、駆動力伝達部材66と、供給側オリフィス62eと、排出側オリフィス63eとにより構成されている。ハウジング61内には、流体室Qが形成されている。流体室Qには、供給側オリフィス62eから圧力を有した水が常に導入されており、排出側オリフィス63eからは常に水が排出されている。
【0049】
抵抗付与手段である供給側オリフィス62e及び排出側オリフィス63eは、流体室Qに対して水の供給又は排出が可能な状態でハウジング61に形成されている。また、供給側オリフィス62eと排出側オリフィス63eとの径の大きさの関係により、駆動軸65が外力を受けた際、流体室Qの圧力上昇の具合が変わるため、供給側オリフィス62e及び排出側オリフィス63eの径の大きさは、あらかじめ所望のダンピング特性を得ることができるように設計されている。駆動軸65の一方の端部には、駆動力伝達部材66が配設されている。弾性変形部であるバネ部64は、駆動軸65に弾性力を付与可能な状態で流体室Qを形成する壁の一部として、ハウジング61に配設されている。このようにバネ部64を流体室Qを形成する壁の一部としてハウジング61に配設することにより、減衰装置60の構成を簡単化することができる。なお、このバネ部64は、X,X方向に軸対称に変形するような構造となっている。
【0050】
このようなバネ部64と流体室Qとを有したアクチュエータ部を設けることにより、バネ部64を変形させるのに十分な圧力を有した水が流体室Qに供給された際、駆動軸65と駆動力伝達部材66とを一体に図5中の右側のX,X方向に駆動させて、アクチュエータとして機能させることができる。また、駆動軸65が加工反力等の外力を受けた際、バネ部64は駆動軸65に弾性力を付与することができ、供給側オリフィス62e及び排出側オリフィス63eにより流体室Q内に圧力を発生させて、外力を減衰させることができる。また、1台の減衰装置60でアクチュエータと外力の減衰との2種類の機能を果たすことができ、別途アクチュエータを設ける必要がないため、装置を小さく構成することができる。
【0051】
次に、図6を参照して、第4実施例である減衰装置60を適用した減衰装置ユニット70の構成について説明する。図6は、第4実施例である減衰装置を適用した減衰装置ユニットの概略図である。なお、図6において図5と同一構成部分には同一の符号を付す。また、図6においては、流体に水を用いた場合を例に挙げて説明を行う。減衰装置ユニット70は、大略すると減衰装置60と、流体供給圧制御部71と、流体供給装置75とにより構成されている。
【0052】
流体供給装置75は、流体回収槽76と、ポンプ77とにより構成されている。流体回収槽76は、回収用管路67を介して排出側オリフィス63eと接続されている。流体回収槽76は、回収された流体である水を溜めるための槽である。また、流体回収槽76には、常に一定量の水が貯蔵されており、ポンプ77により水が流体供給圧制御部71を介して、流体室Qに供給される。
【0053】
次に、流体供給圧制御部71について説明する。流体供給圧制御部71は、大略すると自動減圧弁73と、圧力計72と、制御手段74とにより構成されている。自動減圧弁73は、供給側オリフィス62eに供給する水の圧力を制御するためのものである。圧力計72は、供給用管路68に配設されている。圧力計72は、自動減圧弁73を介して供給された水の圧力を測定するためのものである。制御手段74は、圧力計72の圧力をモニターしながら、自動減圧弁73を所望の圧力に制御するためのものである。制御手段74には、あらかじめ取得された水の供給圧力に対するバネ部64の駆動量Rに関するデータZが格納されている。制御手段74は、このデータZに基づいて、水の圧力を所望の駆動量Rに対応した圧力Xに制御する。
【0054】
このような流体供給圧制御部71を設けることにより、制御手段74はデータZに基づき自動制御弁73を制御して、所望の駆動軸65の駆動量Rに対応した圧力Xを有した水を供給して、流体室Q内の圧力を高めて、バネ部64と駆動軸65とを一体に駆動させることができる。これにより、減衰装置60をアクチュエータとして機能させることができる。また、本実施例の減衰装置60にはバネ部64が設けられているため、駆動軸65を所望の位置に駆動させた後も流体である水は、圧力Xを保った状態で供給側オリフィス62eに供給され続ける。このように圧力Xを保った状態で供給側オリフィス62eに水を供給することでバネ部64の弾性力により、駆動部65が駆動される以前の位置に移動されることを防いで、駆動部65は所望の位置を保つことができる。
【0055】
次に、図6を参照して、上記方法により駆動軸65の位置を決定後に、加工を行う際に駆動軸65が受ける外力の1つである加工反力を減衰させる方法について説明する。同図に示したSは、加工反力(以下、加工反力S)を示している。加工反力Sが駆動力伝達部材66に印加された際、バネ部64により加工反力Sに弾性力が付与されて、駆動軸65に緩やかに加工反力Sが伝達される。この加工反力Sにより駆動軸65は、加工反力Sが印加された方向に変位させられる。これにより流体室Q内にある水がバネ部64により押されて、排出側オリフィス63eから流れ出ようとする。
【0056】
しかし、排出側オリフィス63eの径は小さいため流体室Q内に圧力上昇が発生し、この圧力上昇によりバネ部64は図6中の右側のX,X方向に押し戻され、駆動軸65は加工反力Sが印加される以前の位置に戻って、その位置を保とうとする。このように弾性変形部であるバネ部64と、抵抗付与手段である供給側オリフィス62e及び排出側オリフィス63eとを設けた構成とし、圧力Xを有した水を供給側オリフィス62eに供給し続けることにより、加工反力Sを減衰させることができる。
【0057】
上記説明したような構成の減衰装置ユニット70により、1台の減衰装置60でアクチュエータと外力の減衰との2種類の機能を果たすことができる。また、別途アクチュエータを設ける必要が無いため、装置を小さく構成することができる。なお、本実施例では自動減圧弁73を用いたが、自動減圧弁73の代わりに手動の減圧弁を用いて、手動により圧力の制御を行っても良い。
(第5実施例)
上記説明した減衰装置10,25,40,60は、被加工物の両面を高精度に加工する両頭研削装置に適用することができる。次に、図7を参照して、両頭研削装置80に減衰装置10を適用した場合を例に挙げて説明する。図7は、本発明の第1実施例である減衰装置を適用した両頭研削装置の概略図であり、図8は図7に示した両頭研削装置のA−A方向の断面図である。なお、図7に示したX1,X2方向はスラスト方向を示しており、Y1,Y2方向はX1,X2方向に直交する面方向であるラジアル方向を示している。
【0058】
両頭研削装置80は、大略すると研削加工部81a,81bと、サドル88a,88bと、駆動手段90a,90bと、ビルトインモータ93a,93bと、サドル88a,88bと、架台89とにより構成されている。研削加工部81a,81bは、被加工物であるワーク98の研削位置を挟んで同一構成のものが対向するよう2台配設されている。よって、図7に関しては、同図中右部に位置する研削加工部81aには符号aを添記し、図中左部に位置する研削加工81bには符号bを添記して、主に符号aを添記した側の研削加工部81aについて説明する。
【0059】
始めに、図7を参照して、研削加工部81aについて説明をする。研削加工部81aは、大略すると研削主軸82aと、砥石86aとにより構成されている。主軸である研削主軸82aは、回転軸83aと、固定軸84aと、フランジ85aとにより構成されている。回転軸83aの一方の端部には、砥石86aが配設されており、他方の端部には固定軸84aが配設されている。回転軸83aには、ロータ95aが配設されている。また、回転軸83aは、固定軸84aにより回転可能に支持されている。固定軸84aには、フランジ85aが一体に形成されている。回転軸83aが配設されていない側の固定軸84aの端部には、支持部材であるサドル88aが配設されている。
【0060】
サドル88aは、架台89にX,X方向に移動可能な状態で配設されている。図8に示すように、フランジ85aは、3つの減衰装置10を介してサドル88aに支持されている。減衰装置10は、同一円周上に等角度間隔で設けられている。
また、減衰装置10は、減衰装置10の駆動力伝達部材17とフランジ85aとが対向するように配設されている。なお、減衰装置10は、流体供給圧制御部28と流体供給装置33とにより制御されている。このように3つの減衰装置10を設けることにより、固定軸84aを所望の方向に傾けることができ、かつ安定して固定軸84aを支持することができる。サドル88aには、ステータ支持部97aが配設されている。
【0061】
ステータ支持部97aには、ロータ95aと対向するようにステータ94aが配設されている。このステータ94aとロータ95aとから構成されたビルトインモータ93aにより、回転軸83aはY,Y方向に回転させられる。駆動手段90aは、駆動装置91aと支持軸92aとにより構成されている。駆動装置91aは、架台89に配設されている。駆動装置91aは、支持軸92aを介してサドル88aをX,X方向に移動可能とするためのものである。駆動手段90aにより、サドル88aが架台89上を移動させられることで、研削加工部81aもサドル88aと一体に移動させられる。
【0062】
このように両頭研削装置80に減衰装置10を適用することにより、ワーク98を加工する際、砥石86aを介して研削主軸82aが受ける加工反力を減衰さることができ、加工反力がワーク98に悪影響を及ぼすことを防止できる。また、加工反力を減衰させることができるため、従来の主軸のように研削主軸82aの剛性を非常に高くすること無く、精度良くワーク98の加工を行うことができる。さらに、アクチュエータとしての機能を減衰装置10は有しているため、固定軸84a,84bの傾きを調整して、ワーク98に対する砥石86a,86bの傾きを最適化して、ワーク98を高精度に加工することができる。なお、本実施例では、第1実施例の減衰装置10を両頭研削装置80に適用した場合を例に挙げて説明したが、減衰装置10の代わりに減衰装置25,40,60を適用しても同様な効果を得ることができる。
【0063】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。図9は、抵抗付与手段である供給側オリフィス及び排出側オリフィスを減衰装置外に設けた場合の減衰装置の概略図である。同図中に示すように、減衰装置の外部には流体室Aに接続された供給側オリフィス99aと排出側オリフィス100aとが配設され、減衰装置の外部には流体室Bに接続された供給側オリフィス99bと排出側オリフィス100bとが配設された構成となっている。なお、第1乃至4実施例の減衰装置10,25,40,60では、抵抗付与手段である供給側オリフィス及び排出側オリフィスを減衰装置10,25,40,60内に設けたが、図9に示したように供給側オリフィス及び排出側オリフィスを減衰装置10,25,40,60外に設けても良い。また、減衰装置10,25,40,60は、両頭研削装置以外の研削装置や工作機械に適用することができる。さらに、流体として水の代わりに油を用いても良い。また、第5実施例に示した両頭研削装置80では、3つの減衰装置10を設けたが、減衰装置10を設ける個数は2つ以上であれば良い。例えば減衰装置10を2つ設けた場合には、支持機構を1つ設けることで3つの減衰装置10を設けた場合と同様な効果を得ることができる。支持機構には、例えば回転軸83a,83bに垂直な軸周りの回転方向に自由度を有する機構や、回転軸83a,83bの回転軸方向に自由度を有する機構等を用いることができる。
【0064】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ピストンに外力が印加された際、抵抗付与手段によりシリンダ内で供給又は排出される流体に抵抗を付与するため、ピストンに印加された外力による運動を減衰させることができる。また、シリンダに供給又は排出される流体によりピストンを駆動するアクチュエータ部が設けられているため、アクチュエータとしても機能させることができる。
【0065】
請求項2記載の発明によれば、前記弾性機構と、前記抵抗付与手段とを有したダンパー機構と、アクチュエータ部とを同一のハウジング内に配設したことにより、一台の装置でアクチュエータとダンパーの両方の機能を果たすことができる。
【0066】
請求項3記載の発明によれば、抵抗付与手段を第1及び第2の流体室に対してそれぞれ設けることにより、ピストンが受ける外力をそれぞれの流体室毎に減衰させることができ、減衰力を高めることができる。
【0067】
請求項4記載の発明によれば、抵抗付与手段としてオリフィスを用いることにより簡単な構成で外力を減衰させることができる。
【0068】
請求項5記載の発明によれば、オリフィスを第1の流体室と第2の流体室との間に配設されたピストンを貫通するように形成することにより、ハウジングの構造の簡単化を図ることができる。
【0069】
請求項6記載の発明によれば、弾性機構をピストンロッドの両端とシリンダとの間にそれぞれ設けたことにより、1つの弾性機構が設けられた場合と比較して、大きな弾性力を発生できるため、大きな外力に対応することができる。
【0070】
請求項7記載の発明によれば、制御手段により第1及び第2の圧力可変手段を制御して、第1の圧力と第2の圧力との間に圧力差を発生させて、ピストンを所望の位置に駆動させることができる。
【0071】
請求項8記載の発明によれば、流体の一部をアクチュエータとして使用することにより、構成を簡単化することができる。
【0072】
請求項9記載の発明によれば、アクチュエータ部と、前記抵抗付与手段とを同一のハウジング内に配設したことにより、一台の装置でアクチュエータと外力の減衰との2つの機能を果たすことができ、装置を小型化することができる。
【0073】
請求項10記載の発明によれば、固定軸が回転軸を介して受ける加工反力を減衰させることができ、かつ固定軸を介して回転軸の傾きを調整することができ、被加工物を高精度に加工することができる。
【0074】
請求項11記載の発明によれば、減衰装置を少なくとも2つ設けることにより、固定軸を介して回転軸の傾きを自在に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である減衰装置の概略図である。
【図2】本発明の第1実施例の減衰装置を適用した減衰装置ユニットの概略図である。
【図3】本発明の第2実施例の減衰装置の概略図である。
【図4】本発明の第3実施例の減衰装置の概略図である。
【図5】本発明の第4実施例の減衰装置の概略図である。
【図6】第4実施例である減衰装置を適用した減衰装置ユニットの概略図である。
【図7】本発明の第5実施例である減衰装置を適用した両頭研削装置の概略図である。
【図8】図7に示した両頭研削装置のA−A方向の断面図である。
【図9】抵抗付与手段である供給側オリフィス及び排出側オリフィスを減衰装置外に設けた場合の減衰装置の概略図である。
【符号の説明】
10、25、40、60 減衰装置
12、41、61 ハウジング
13、42 シリンダ
14,43、44、64 バネ部
15、51 ピストン
16、52 ピストンロッド
17、53、54、66 駆動力伝達部材
19a、22b、45c、47d、62e、99a、99b 供給側オリフィス20、70 減衰装置ユニット
21a、23b、24、46c、48d、63e、100a、100b 排出側オリフィス
26、68 供給用管路
27、67 回収用管路
28、71 流体供給圧制御部
29a、29b サーボ弁
31a、31b、72 圧力計
32、74 制御手段
33、75 流体供給装置
34、76 流体回収槽
35、77 ポンプ
65 駆動軸
73 自動減圧弁
80 両頭研削装置
81a、81b 研削加工部
82a、82b 研削主軸
83a、83b 回転軸
84a、84b 固定軸
85a、85b フランジ
86a、86b 砥石
88a、88b サドル
89 架台
91a、91b 駆動装置
92a、92b 駆動軸
93a、93b ビルトインモータ
94a、94b ステータ
95a、95b ロータ
97a、97b ステータ支持部
98 ワーク
Claims (11)
- シリンダに供給又は排出される流体によりピストンを駆動するアクチュエータ部と、
前記ピストンの変位に伴い、該ピストンに弾性力を付与する弾性機構と、
前記ピストンに外力が印加された際、前記シリンダ内で供給又は排出される流体に抵抗を付与する抵抗付与手段とを設けたことを特徴とする減衰装置。 - 前記アクチュエータ部と、前記弾性機構と、前記抵抗付与手段とを同一のハウジング内に配設したことを特徴とする請求項1に記載の減衰装置。
- 前記シリンダは、前記ピストンにより第1及び第2の流体室に分割されており、
前記抵抗付与手段は、前記第1及び第2の流体室に対してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の減衰装置。 - 前記抵抗付与手段には、オリフィスを用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減衰装置。
- 前記オリフィスは、前記第1の流体室と前記第2の流体室との間に配設された前記ピストンを貫通するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の減衰装置。
- 前記ピストンが配設されたピストンロッドの両端と前記シリンダとの間に、それぞれ前記弾性機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減衰装置。
- 前記第1の流体室に供給される前記流体の第1の圧力を可変する第1の圧力可変手段と、
前記第2の流体室に供給される前記流体の第2の圧力を可変する第2の圧力可変手段と、
前記第1及び第2の圧力可変手段を制御する制御手段とを設け、
前記制御手段により第1及び第2の圧力可変手段を制御することにより、前記第1の圧力と前記第2の圧力との間に圧力差を発生させ前記ピストンを駆動させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の減衰装置。 - 流体が供給又は排出される流体室と、前記流体室内の圧力変化に応じて変位すると共に、前記変位に伴い弾性力を発生する弾性変形部とを有したアクチュエータ部と、
前記流体室内に供給又は排出される前記流体に抵抗を付与する抵抗付与手段とを設けたことを特徴とする減衰装置。 - 前記アクチュエータ部と、前記抵抗付与手段とを同一のハウジング内に配設したことを特徴とする請求項8に記載の減衰装置。
- 砥石と、前記砥石を回転可能に支持する固定軸とを有する主軸と、
前記固定軸を支持する支持部材とを設けた両頭研削装置において、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の減衰装置を介して前記固定軸を前記支持部材に支持したことを特徴とする両頭研削装置。 - 前記減衰装置は、少なくとも2つ設けることを特徴とする請求項10に記載の両頭研削装置。
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JP2003189651A JP2005023995A (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 減衰装置及び両頭研削装置 |
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CN108747806A (zh) * | 2018-06-07 | 2018-11-06 | 平湖市永成齿轮配件厂 | 一种齿轮片打磨装置用减震机构 |
CN109732477A (zh) * | 2019-01-14 | 2019-05-10 | 江山市标龙装饰材料有限公司 | 一种免漆门的门板无尘打磨装置 |
-
2003
- 2003-07-01 JP JP2003189651A patent/JP2005023995A/ja active Pending
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