JP2005022980A - 化粧用パックシート及びその製造方法 - Google Patents

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康 松田
Sayuri Murakami
小百合 村上
Kazuo Kajihata
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Nobuyuki Ueki
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Abstract

【課題】長期間、水溶性高分子内に生理活性物質を保持して皮膚に潤い等の化粧効果を十分に与えることができ、かつ、安定化剤等の添加を減らして皮膚への悪影響を防止した化粧用パックシート及びその製造方法を得る。
【解決手段】生理活性物質を含有した水溶性高分子をゲル化して基材に吸収させた後、乾燥して形成された化粧用パックシート。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、目尻、口元や顔全体に潤い等を与えるスキンケア化粧品として使用される化粧用パックシート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、液状、クリーム状及びペースト状などの各種の形態を有するスキンケア化粧品が開発されている。スキンケア化粧品には、通常、水や油が含有されているため、長期間放置すると、変色や変臭、微生物汚染、析出等の化学的劣化が生じ、また、分離、沈殿及びゲル化等の物理的劣化が生じてしまう。このようなスキンケア化粧品の劣化を防止するために、例えば、界面活性剤等の安定化剤や防腐剤を配合している。安定化剤や防腐剤等は、変色や分離等の劣化を防ぐことができるが、一方において、皮膚に対して悪影響を与えてしまうことから、むしろ有害となっている。
【0003】
スキンケア化粧品の中には、化粧品の有効成分として、美白用薬剤、肌荒れ防止用薬剤、ニキビ用薬剤、収れん剤、抗炎症剤、清涼剤、ビタミン剤、栄養剤、女性ホルモン剤等の薬剤が配合されており、これら各種薬剤は、主として、水溶液中で不安定であり劣化し易い。本薬剤を配合した化粧品は、長期に亘り、美白や肌荒れ防止等の効果を発揮する機能が得られることが望ましいが、消費者の使用期間が長期に亘ると、必ずしもその機能を得られる訳ではない、というのが現状であった。
【0004】
スキンケア化粧品として、例えば、皮膚に適度な潤いを与えるために、各種のパック剤が使用されている。パック剤には化粧成分などの各種成分が配合されており、配合された化粧成分により皮膚の保水性を高めると共に柔軟化して潤いを与える等の化粧効果を促進している。上記パック剤としては、パック状、ゼリー状などの各種の形態がある。
【0005】
近年、スキンケア化粧品として、特にコラーゲンが注目を集めている。コラーゲンは、真皮の主な構成タンパク質であり、皮膚のしわやたるみと深い関連性を有するものと考えられている。
【0006】
コラーゲンを使用したスキンケア化粧品として、例えば、パック剤組成物が層状に形成されたシート状パックが開示されている。本パック剤組成物は、主成分として、少なくともコラーゲン加水分解物、保水剤及び化粧効果を有する液化剤を含有しており、本発明のシート状パックによれば、汚れを除去できるだけでなく化粧効果をも得られる等の利点を有する(特許文献1参照)。
【0007】
また、エステル化アテロコラーゲンやサクシニル化アテロコラーゲン等の化学的に修飾されたコラーゲンから成る化粧用フィルムが開示されている(特許文献2参照)。本発明によれば、不織布状のものに比べて保湿性に優れており、単に、肌荒れを防止できるだけでなく、肌荒れを解消できるという治療効果をも有する。
【0008】
さらに、シート基材と、シート基材の一方の面に水溶性高分子化合物、ショウブ根エキス等を含有したパック組成物とにより構成されるシート状パック料が開示されている(特許文献3参照)。本発明によれば、使用上簡便であり、皮膚に潤いとはりを与えることができるだけでなく、角詮等の皮膚の汚れを除去でき、さらに、使い勝手の良いシート状パック料を得ることができる。
【0009】
【特許文献1】
特開昭63−162610号公報
【0010】
【特許文献2】
特開昭62−145006号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2000−86441号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のパック等は、化粧品の有効成分である生理活性物質を長期間保持できるものではないため、あるいは有効成分を含有していない為に、皮膚表面への十分な潤いを与える効果、美白効果あるいは肌荒れ防止等の十分な効果を期待することができなかった。
【0013】
また、通常の化粧品では、化粧品の有効成分である生理活性物質は、水又は油中に存在した場合に劣化し易いため、水や油の分離等を防止するための安定化剤を添加しなければならなかった。また、生理活性物質を水溶液中に含有したため、水溶液中に防腐剤を添加しなければならなかった。このため、安定化剤や防腐剤等の添加剤を含有させることにより、皮膚に悪影響を与えてしまうという問題も有していた。
【0014】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、長期間、皮膚に潤い等の化粧効果を十分に与えることができ、かつ、皮膚への悪影響を防止した化粧用パックシート及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明者らは種々研究した結果、化粧品の有効成分である生理活性物質を含有した水溶性高分子をゲル化して基材に吸収させた後、緩やかに乾燥して形成した化粧用パックシートを使用することにより、生理活性物質を水溶性高分子中に長時間維持することができ、その結果、より一層保湿等の効果を得られることを見出し、本発明の完成に至ったものである。
【0016】
また、化粧用パックシートを乾燥状態にすることにより、安定剤や保存剤等を添加する必要が無くなり、皮膚への悪影響を防止できることを見出し、本発明の完成に至ったものである。
【0017】
すなわち、本発明は、生理活性物質を含有した水溶性高分子をゲル化して基材に吸収させた後、乾燥して形成された化粧用パックシートである。
【0018】
本発明における生理活性物質は、美白用薬剤、肌荒れ防止用薬剤、ニキビ用薬剤、収れん剤、抗炎症剤、清涼剤、ビタミン剤、栄養剤及び女性ホルモン剤の中から選択される少なくとも1種以上を含むことが好ましい。
【0019】
本発明における水溶性高分子は、植物系天然高分子、微生物系天然高分子、動物系天然高分子、セルロース系半合成高分子、デンプン系半合成高分子、アルギン酸系半合成高分子または多糖類系誘導体半合成性高分子のいずれかであることが好ましい。さらに具体的に、植物系天然高分子としては、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デンプン等を挙げることができる。微生物系天然高分子としては、キサンタンガム、デキストラン、サクシルグルカン、カードラン、ヒアルロン酸等を挙げることができる。動物系天然高分子としては、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等を挙げることができる。また、セルロース系半合成高分子としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース等を挙げることができる。デンプン系半合成高分子としては、可溶性デンブン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等を挙げることができる。アルギン酸系半合成高分子としては、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等を挙げることができる。なお、本発明の水溶性高分子として、特にコラーゲンを用いることが好ましく、プロテオグリカン、グリコサミノグリカン、フィブロネクチン、ビトロネクチン又はラミニン等を使用しても良い。
【0020】
本発明における基材は、吸収性のある布とすることが好ましく、例えば、不織布を用いることができる。
【0021】
本発明の化粧用パックシートを使用するにあたって、化粧用パックシートに化粧水又は水を含有することが好ましい。本発明において、化粧用パックを使用する直前に化粧水又は水を含有したため、化粧用パック等に化粧水を含有させる必要がなくなる。なお、化粧水としては、一般的に市販され、通常含有される成分を有する化粧水を使用することができる。例えば、化粧水として、主成分を精製水とし、グリセリン、水溶性コラーゲン、バイオヒアルロン酸、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、クエン酸及び植物抽出液の中から少なくとも1種以上が含有されたものを使用することができる。
【0022】
また、本発明の化粧用パックシートの製造方法は、生理活性物質を含有した水溶性高分子をゲル化するゲル化工程と、ゲル化した水溶性高分子を基材に吸収させて、緩やかに乾燥する乾燥工程と、を有する。
【0023】
上記発明において、ゲル化前に、生理活性物質を含有する水溶性高分子水溶液を中和しているが、水溶性高分子としてコラーゲンを使用した場合に、溶液の中和は、水溶性高分子を含む溶液にアルカリ溶液を添加してpHを6.0〜9.0の範囲に調整することが好ましい。水溶性高分子としてコラーゲンを使用した場合に、pHを6.0〜9.0の範囲と規定したが、pHが6.0未満になると低粘度となりゲル化が不十分となるからである。また、コラーゲン以外の水溶性高分子を使用する際は、その濃度、pH、塩濃度及び温度を調整して、最適なゲル化条件にする必要がある。
【0024】
また、本発明の化粧用パックシートの製造方法において、生理活性物質及び水溶性高分子として、前述した物質を用いることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における化粧用パックシート及びその製造方法について説明する。
【0026】
本発明の化粧用パックシートの製造方法は、生理活性物質を含有した水溶性高分子をゲル化するゲル化工程と、ゲル化した水溶性高分子を基材に吸収させて、緩やかに乾燥する乾燥工程と、を有する。なお、水溶性高分子としてコラーゲンを用いた場合には、ゲル化工程の前に水溶性高分子を含む溶液にアルカリ溶液を添加して中和し、pHを6.0〜9.0の範囲とした。さらに、終濃度150mMとなるようにNaClを添加した。
【0027】
具体的には、まず、生理活性物質を含有する組成物に、コラーゲン等の水溶性高分子を含有した水溶液を混合した。その後、混合した水溶液中に不織布等の吸収性を有する基材を入れて、適度な温度でインキュベートしてゲル化した。ゲル化後、水溶性高分子を含有したゲルを、無菌的に徐々に風乾した。以下、実施例を用いて説明する。
【0028】
【実施例】
実施例1(表1)
本実施例では、本発明の化粧用パックシートを構成するコラーゲン膜と、比較例として挙げたコラーゲン膜と、について細胞増殖活性能を調査した。
【0029】
サンプルとして、本発明の化粧用パックシートを構成するコラーゲン薄膜を使用し、コラーゲン薄膜中に、細胞増殖促進活性能を有するウシ胎児血清を混和した。次に、乾燥後、室温で数週間保存した。さらに、再水和した後、Hela細胞をコラーゲン薄膜上に培養した。一方、比較のサンプルとして、コラーゲン膜をゲルのまま放置したもの、乾燥して作製した膜及びFBS(ウシ胎児血清)を添加せずに乾燥して作製した膜をそれぞれ使用して、細胞増殖活性能を比較した。以下、製造手順について詳細に説明する。
【0030】
まず、不織布(旭化成)を外径30mmの円形状に切断した。
【0031】
次に、疎水性ポリスチレン性培養用シャーレ(直径φ35mm:Falcon #1008)に円形状の不織布を入れ、消毒用の70%エタノールを2ml加えた後、30分間室温に放置して滅菌した。滅菌後、消毒用の70%エタノールを取り除き、クリーンベンチ内で乾燥した。不織布を乾燥した後、滅菌水で完全に浸して空気を除去した。その後、余分な減菌水を除去した。
【0032】
さらに、氷上で冷却した内容量50mlの滅菌済コニカルチューブ(Falcom #2070)内に、10mlの10%FBS(Fetal Bovine Serum, Qualified ウシ胎児血清Invitorogen #26140−087)添加DMEM(Dulbecco’s Modified Eagle Medium Invitorogen #11885−084)と、10mlの0.5%I型コラーゲン水溶液(CELLGEN I−AC(株)高研)と、を加えて均一に混和して溶液Aとした。
【0033】
一方、溶液Aと同様の操作手順を用いて、FBS未添加のDMEM(Dulbecco’s Modified Eagle Medium Invitorogen #11885−084)と、10mlの0.5%I型コラーゲン水溶液と、を加えて均一に混和して溶液Bとした。
【0034】
上記の手順により得られた溶液A及び溶液Bを使用して、以下に示す4通りの方法によりサンプルを作製した。
【0035】
サンプル1
本サンプルは、本発明の化粧用パックシートである。
【0036】
本サンプルでは、不織布が入った疎水性ポリスチレン性培養用シャーレに溶液Aを2ml添加した後、5%CO/95%空気存在下の保湿インキュベータ内で30分間放置してゲル化した。その後、クリーンベンチ内に一昼夜放置して乾燥し、室温で21日間放置した。
【0037】
サンプル2
本サンプルは、水と油を含有した従来の化粧用パックシートである。
【0038】
本サンプルでは、不織布が入った疎水性ポリスチレン性培養用シャーレに溶液Aを2ml添加した後、5%CO/95%空気存在下の保湿インキュベータ内で30分間放置してゲル化した。20日間放置した後、クリーンベンチ内に一昼夜放置して乾燥した。
【0039】
サンプル3
本サンプルは、急速に乾燥させた従来のシート状のコラーゲンマスクである。
【0040】
本サンプルでは、不織布が入った疎水性ポリスチレン性培養用シャーレに溶液Aを2ml添加した後、凍結乾燥した。その後、室温で21日間放置した。
【0041】
サンプル4
本サンプルは、有効成分を含有していない化粧用パックシートである。
【0042】
本サンプルでは、不織布が入った疎水性ポリスチレン性培養用シャーレに溶液Bを2ml添加した後、5%CO/95%空気存在下の保湿インキュベータ内で30分間放置してゲル化した。その後、クリーンベンチ内に一昼夜放置して乾燥させた後、室温で21日間放置した。
【0043】
上記方法により調整したサンプル1〜サンプル4の4種類の各シャーレ内に、PBS(D8537 DULBECCI’S PHOSPHATE BUFFERED SALINE SIGMA)を1ml添加して、再び水和した。
【0044】
さらに、各シャーレ内に各々50000個のHela細胞を藩種し、FBS未添加DMEMを用いて、5%CO/95%空気存在下の保湿インキュベータ内で3日間培養した。培養後、各シャーレ内の細胞を回収し、血球計算板を用いて総細胞数を測定した。表1に測定結果を示す。
【0045】
【表1】
Figure 2005022980
表1に示すように、細胞増殖活性は、サンプル1、サンプル3、サンプル2、サンプル4の順に高かった。このことは、本発明の製造方法から製造された化粧用パックシートの生理活性物質保持能の高さを裏付けるものであった。
【0046】
実施例2(表2、表3)
本実施例では、20代、30代、60代(計3人、各1人)の女性を対象として、本発明の化粧用パックシートと従来品である化粧用パックシートを実際に使用してもらい官能評価試験を行った。官能評価試験後にアンケートを行い、本発明の化粧用パックシートを評価した。使用した化粧用パックシートは、以下に示す方法により製造した。
【0047】
サンプル
本サンプルとして、コラーゲン薄膜である化粧用パックシートを使用し、化粧用パックシートを使用する前に、化粧用パックシートに表2に示す成分を有する化粧水を含有させて再水和した。その後、再水和した化粧用パックシートを顔面全体、目尻、口元等に貼り付けて、5分間保持した後、化粧用パックシートを剥がして、アンケートに回答してもらった。なお、使用した化粧用パックシートは、以下の手順を用いて作製した。
【0048】
まず、カッターを使用して、不織布(旭化成)を外径30mmの円形状に切断した後、疎水性ポリスチレン性培養用シャーレ(直径φ35mm:Falcon #1008)に入れた。その後、消毒用の70%エタノールを2ml加え、30分間室温に放置して滅菌した後、消毒用の70%エタノールを取り除き、クリーンベンチ内で乾燥した。さらに滅菌水で完全に浸して空気を除去した後、余分な減菌水を除去した。
【0049】
その後、氷上で冷却した内容量50mlの滅菌済コニカルチューブ(Falcom #2070)内に、水溶性コラーゲン液(ネプチゲン一丸ファルコス(株))を入れた。さらに、アルカリ溶液(1%水酸化カリウム溶液)を適量添加してpHを7前後に調整した。また、終濃度150mMとなるようにNaClを添加した。
【0050】
調整したコラーゲン溶液2.0mlを容器に添加した後、37℃で30分間放置して水溶液をゲル化させた。
【0051】
ゲル化後、湿度40%、10℃の恒温恒湿器で一昼夜乾燥させてコラーゲン薄膜とした。
【0052】
得られたコラーゲン薄膜を所定の形状に切断して化粧用パックシートとした。
【0053】
比較サンプル
本比較サンプルとして、従来技術(フリーズドライ(凍結乾燥))により作製した市販品(ファーゼエモリエントシート 発売元TBC東京ビューティーセンター製造元(株)コスメボーゼ)を使用した。
【0054】
【表2】
Figure 2005022980
官能評価試験後のアンケートでは、「使用後の肌のしっとり感」、「使用後の肌のはり」、「使用後の効果感の高さ」の各々について官能評価し、数値1.0〜5.0の5段階評価により回答してもらった。なお、数値が高いと良い評価であることを意味する。
【0055】
各サンプルの化粧用パックシートを使用したアンケート結果を表3に示した。
【0056】
【表3】
Figure 2005022980
表3に示すように、「使用後の肌のしっとり感」、「使用後の肌のはり」及び「使用後の効果感の高さ」のいずれの官能評価においても、サンプルは5.0の数値を示しており、比較サンプルの市販品を使用した場合に比べていずれも数値が高かった。この結果、ゲル化後に比較的ゆっくり乾燥したコラーゲン薄膜は、使用感が優れていることが分かった。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の化粧パック用シートの製造方法によれば、長期に亘り生理活性物質を保持することができる化粧用パックシートを得ることができる。また、化粧用パックシートの使用時に、化粧水を含有させることにより、化粧用パックシートへの安定化剤等の添加量を減らすことができ、その結果、皮膚への悪影響を減らすことができる。

Claims (10)

  1. 生理活性物質を含有した水溶性高分子をゲル化して基材に吸収させた後、乾燥して形成されたことを特徴とする化粧用パックシート。
  2. 前記生理活性物質は、美白用薬剤、肌荒れ防止用薬剤、ニキビ用薬剤、収れん剤、抗炎症剤、清涼剤、ビタミン剤、栄養剤及び女性ホルモン剤の中から選択される少なくとも1種以上を含む請求項1記載の化粧用パックシート。
  3. 前記水溶性高分子は、植物系天然高分子、微生物系天然高分子、動物系天然高分子、セルロース系半合成高分子、デンプン系半合成高分子、アルギン酸系半合成高分子または多糖類系誘導体半合成性高分子のいずれかである請求項1記載の化粧用パックシート。
  4. 前記動物系天然高分子は、ゼラチン、カゼイン、アルブミンまたはコラーゲンのいずれかである請求項3記載の化粧用パックシート。
  5. 前記基材は、吸収性のある布である請求項1記載の化粧用パックシート。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の化粧用パックシートを使用する際に、化粧水又は水を含有することを特徴とする化粧用パックシート。
  7. 前記化粧水は、主成分を精製水とし、グリセリン、水溶性コラーゲン、バイオヒアルロン酸、クエン酸及び植物抽出液の中から選択される少なくとも1種以上を含有したものである請求項6記載の化粧用パックシート。
  8. 生理活性物質を含有した水溶性高分子をゲル化するゲル化工程と、ゲル化した水溶性高分子を基材に吸収させて、緩やかに乾燥する乾燥工程と、を有する化粧用パックシートの製造方法。
  9. 前記生理活性物質として、美白用薬剤、肌荒れ防止用薬剤、ニキビ用薬剤、収れん剤、抗炎症剤、清涼剤、ビタミン剤、栄養剤及び女性ホルモン剤の中から選択される少なくとも1種以上を含むものを用いた請求項8記載の化粧用パックシートの製造方法。
  10. 前記水溶性高分子として、植物系天然高分子、微生物系天然高分子、動物系天然高分子、セルロース系半合成高分子、デンプン系半合成高分子、アルギン酸系半合成高分子または多糖類系誘導体半合成性高分子のいずれかを用いた請求項8記載の化粧用パックシートの製造方法。
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