JP2005022773A - フィルム間欠搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロール状に巻かれたフィルム2が支軸4に回転可能に支持されている。フィルムロール2から引き出されたフィルム2Aの下流側がスライド手段34のグリッパ84に把持される。フィルムロール2からスライド手段34までのフィルム搬送経路の複数個所に、昇降可能なローラ10、18、26と、各ローラの上流側に配置したクランプ16、24,32とを設ける。上流側のローラから順次下降させてフィルム2Aを所定量ずつ前進させる。最後にスライド手段34を搬送方向に移動させる。スライド手段34により一度にフィルムを引いた場合のように大きい張力がかかることがなく、フィルム2Aが伸びるおそれがない。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻かれたフィルムを引き出して間欠的に搬送するフィルム間欠搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ロール状に巻かれたフィルムを引き出して間欠的に搬送し、所定の処理を行うフィルム間欠搬送装置は従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された発明の構成では、矩形を描くように移動するフィルム移動手段が下方に移動したときに、水平移動のみを行う下側の移動バーとの間にフィルムを挟んで確保し、このフィルム移動手段と下側の移動バーの水平移動によって、フィルムを容器の幅のピッチだけ移動するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−313076号公報(第5頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載されたフィルム間欠搬送装置の構成では、フィルムの先端をグリップして間欠的に搬送しているため、フィルムに大きい張力がかかり、伸びてしまうおそれがあった。
【0005】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、フィルムにかかる張力を軽減して、フィルムが伸びることを防止するようにしたフィルム間欠搬送装置を提供することを目的とするものである。しかも、フィルムの搬送中にフィルムが幅方向にずれた場合には簡単に矯正して正確な搬送を行うことができるフィルム間欠搬送装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明に係るフィルムの間欠搬送装置は、ロール状に巻かれたフィルムを回転可能に支持する支持手段と、前記フィルムを把持するグリッパを有し、フィルムの搬送方向に進退動可能なスライド手段と、このスライド手段を進退動させる駆動手段と、前記スライド手段の上流側に、フィルムの搬送方向の前後に間隔を開けて配置され、前記フィルムと係合可能な複数のローラと、これら各ローラをそれぞれ昇降させる昇降手段と、前記駆動手段および昇降手段の作動を制御する制御手段とを備えており、前記スライド手段のグリッパによってフィルムを把持したまま、前記複数のローラを上流側から順に下降させることにより、フィルムを下流側へ移動させ、その後、前記スライド手段を作動させるようにしたものである。
【0007】
この発明に係るフィルム間欠搬送装置では、フィルムの下流側の部分をスライド手段のグリッパにより把持した状態で、このスライド手段の上流側に複数配置されているローラを、上流側から順に、フィルムに係合させて下降させる。フィルムは、ローラの下降した分ずつ上流側から下流側に順次移動し、最後にスライド部材が前進してフィルムを搬送する。スライド部材のグリッパによってフィルムの下流側をつかんで一度に引っ張る方法と異なり、下流側に向かって少しずつ移動させていくので、フィルムに大きい張力が作用することはなく、伸びてしまうことはない。
【0008】
また、請求項2に記載した発明に係るフィルム間欠搬送装置は、前記各ローラの上流側にそれぞれ前記フィルムを把持するクランプ手段を設け、各ローラを下降させる際に、そのローラの上流に設けられたクランプ手段を開放し、そのローラを上昇させる際にはそのクランプを閉じることを特徴とするものである。
【0009】
この発明に係るフィルム間欠搬送装置では、ローラを下降させる際に、その上流側に設けられているクランプを開放するので、フィルムの、下降するローラよりも上流側の部分をだけをスムーズに前進させることができ、また、そのローラを上昇させるときには、前記クランプを閉じるので、フィルムは後退することはない。従って、ローラを上流側から順次下降させていくことにより、フィルムは順に前進する。
【0010】
さらに、請求項3に記載した発明に係るフィルム間欠搬送装置は、前記フィルムに設けられているレジスターマークを検出する第1検出手段を設けるとともに、前記進退動手段をサーボモータにより構成し、前記第1検出手段からの信号によりスライド手段の移動量を制御することを特徴とするものである。
【0011】
この発明に係るフィルム間欠搬送装置では、フィルムに設けられているレジスターマークの位置を第1検出手段によって確認し、サーボモータによってスライド手段を移動させて、その移動量を制御するようにしたので、常に正確な量ずつフィルムを搬送することができる。
【0012】
また、請求項4に記載した発明に係るフィルム間欠搬送装置は、前記フィルムの幅方向の位置を検出する検出手段を設けるとともに、前記スライド手段を幅方向に移動可能に構成し、検出手段からの信号によりフィルム搬送時の幅方向のずれを補正することを特徴とするものである。
【0013】
この発明に係るフィルム間欠搬送装置では、フィルムの幅方向の位置も検出して調整するので、搬送によりフィルムが幅方向にずれてしまうことがなく、カット等の処理を正確に行うことができる。
【0014】
また、請求項5に記載した発明に係るフィルム間欠搬送装置は、前記フィルムに設けられているレジスターマークを検出する第2検出手段を設けるとともに、前記昇降手段をサーボモータにより構成し、前記第2検出手段からの信号により昇降手段の移動量を制御することを特徴とするものである。
【0015】
この発明に係るフィルム間欠搬送装置では、フィルムに設けられたレジスターマークを第2検出手段によって検出し、この検出信号に基づいて各昇降手段の昇降量を制御するようにしたので、フィルムを少しずつ前進させる際の移動量も正確に制御することができ、スライド手段によるフィルム搬送量を正確に制御することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の全体の構成を示す側面図、図2はその平面図である。図において、2はフィルムをロール状に巻いたフィルムロールであり、クラッチ機構付きの支軸4に支持されている。この支軸4のクラッチをオフにすることにより、前記フィルムロール2を回転させてフィルム2A(以下、ロールを符号2、引き出されたフィルムを符号2Aで示す)を引き出すことができる。フィルム2Aは前記フィルムロール2から引き出されて下流側(図1および図2の右方向)に間欠的に搬送され、停止した位置で後に説明する各種処理を受ける。
【0017】
フィルムロール2からフィルムを引き出す位置に、ダンサローラ6およびプーリ8が設けられている。
【0018】
前記ダンサローラ6の所定距離下流側に第1の繰り出しローラ10が配置されている。この第1繰り出しローラ10はフィルム2Aの搬送経路の上方に、この搬送経路を横断して配置され、後に説明する昇降手段によって昇降できるようになっている。この第1繰り出しローラ10の下方に、2本のプーリ12、14がこの繰り出しローラ10と平行して配置されている。また、第1繰り出しローラ10の上流側には、第1のクランプ16が配置されている。この第1クランプ16は、フィルム2Aの上下に配置されて開閉できるようになっており、閉じたときにはフィルム2Aを上下から保持し、開放したときにはフィルム2Aを搬送することが可能になる。
【0019】
前記第1繰り出しローラ10および第1クランプ16が設けられている位置よりも所定距離下流側に、これらローラ10やクランプ16等と同一の構成の、第2繰り出しローラ18、一対のプーリ20、22および第2クランプ24が設けられている。
【0020】
これら第2繰り出しローラ18および第2クランプ24が設けられている位置から所定距離下流側に、前記第1および第2の繰り出しローラ10、18と同一の構成の第3繰り出しローラ26と、その下方の一対のプーリ28、30と、上流側の前記第1クランプ16および第2クランプ24と同一の構成の第3クランプ32が設けられている。なお、この実施の形態では、第3クランプ32は、フィルム2Aの幅方向(フィルム2Aの搬送方向(図中の矢印C参照)と直交する方向)に移動できるようになっている。
【0021】
さらに、前記第3繰り出しローラ26および第3クランプ32の下流側に、フィルム2Aの搬送方向Cに向かって進退動可能なスライド手段34が設けられており、このスライド手段34がフィルム2Aを掴んで前進することによりフィルム2Aを搬送する。なお、このスライド手段34は、フィルム2Aの搬送方向Cに向かって進退動することに加えて、幅方向にも移動可能になっている。
【0022】
前記第1繰り出しローラ10と第2繰り出しローラ18との間の区間に、紫外線による殺菌装置36が設けられており、間欠的に搬送されるフィルム2Aが、この区間に停止している間に紫外線による殺菌が行われる。
【0023】
また、第2繰り出しローラ18と第3繰り出しローラ26との間の区間に、ダイカット装置38が設けられており、フィルム2Aがこの区間に停止している間にダイカット処理が行われる。このダイカット処理は、図3に示すように、フィルム2Aの両側部2Aa(図3(a)参照)を切断し、袋状容器1個分ごとに切欠き2Abを形成する(図3(b)参照)。
【0024】
スライド手段34の後退位置よりも下流側で前進位置よりも上流側に、縦カット装置40(図3(c)および後に説明する図17中に簡略化して示す)が設けられており、連続したシート状のフィルム2Aを1個分の容器42のサイズに切断する(図3(c)参照)。なお、この実施の形態では、前記紫外線殺菌工程、ダイカット工程およびこの縦カット工程は、それぞれ容器2個分ずつ行われる。従って、間欠的に搬送されるフィルムは、2ピッチ(容器2個分の長さ)ずつ前進する。
【0025】
前記第1繰り出しローラ10、第2繰り出しローラ18および第3繰り出しローラ26の上流側に、それぞれレジスターマーク検出手段44、46、48が設けられている。これらレジスターマーク検出手段44、46、48が、フィルム2Aに所定の間隔で付けられているレジスターマーク2Acを検出して、その信号を図示しない制御手段に入力し、この制御手段が各繰り出しローラ10、18、26の下降量を制御するようになっている。
【0026】
また、スライド手段34の上流側にも、レジスターマーク検出手段50が設けられており、この検出手段50がフィルム2Aのレジスターマーク2Acを検出することにより、前記制御手段がスライド手段34のスライド量(フィルム2Aの搬送方向下流側への前進量)を制御するようになっている。
【0027】
前記第3クランプ32の上流側と、スライド手段34の上流側にそれぞれレーザセンサ52、54が配置されている。これらレーザセンサ52、54は、搬送されるフィルム2Aの端部位置を検出するようになっており、検出した位置がずれているときには、前述のように横方向にも移動可能な第3クランプ32およびスライド手段34により、位置を補正するようになっている。
【0028】
次に、図4および図5により繰り出しローラ10、18、26の構成について説明する。なお、3個所の繰り出しローラ10、18、26は、すべて同一の構成を有しているので、第1繰り出しローラ10についてだけ説明し、第2および第3繰り出しローラ18、26については、必要な部分に第1繰り出しローラ10と同一の符号を伏して説明する。フィルム2Aの搬送経路の両側に直立して設置されたガイドロッド56、58に、それぞれスライダ60、62が昇降可能に嵌合し、これら両スライダ60、62間に前記繰り出しローラ10が取り付けられている。一方のガイドロッド56の近くに、ボールねじ64が直立して設置されている。このボールねじ64に螺合したナット66が、前記スライダの一方60に連結されている。ボールねじ64は、サーボモータ68によって回転されるようになっており、ボールねじ64を回転させることによりナット66を昇降させ、繰り出しローラ10を昇降させることができる。
【0029】
前記各繰り出しローラ10、18、26の上流側には、それぞれクランプ16、24、32が設けられている。これら第1ないし第3クランプ16、24 、32はすべて同一の構成をしているので、図6および図7により第3のクランプ32について説明する。なお、第1および第2クランプ16、24については、必要な部分に第3クランプ32と同一の符号を付して説明する。フィルム2Aの搬送経路の下方に設置されたベース70上の、この搬送経路の両側に、フィルム2Aの搬送方向Cと直交する方向を向いたレール72が2本ずつ配置されている。これら各レール72に、可動プレート74の下面に取り付けたガイド76がそれぞれ嵌合しており、この可動プレート74は、フィルム2Aの搬送方向Cと直交する方向に移動可能になっている。
【0030】
前記ベース70上の両側レール72の間には、フィルム2Aの搬送方向Cと直交する方向を向いたボールねじ76が配置され、サーボモータ78によって回転されるようになっている。このボールねじ76に螺合されたナット80が、前記可動プレート74の下面中央部に固定されている。従って、ボールねじ76を回転させることにより、可動プレート74を幅方向(フィルム2Aの搬送方向Cと直交する方向)に移動させることができる。そして、可動プレート74の上面の両側に、一対のクランプ32が取り付けられている。これら両クランプ32は、上下からフィルム2Aを挟むようになっており、シリンダ82の作動によって開閉する。。
【0031】
なお、この実施の形態では、搬送されるフィルム2Aは、第3クランプ32とその上流側の第2繰り出しローラ18との間に設けられたダイカット装置38によってダイカットが行われるので、フィルム2Aの幅方向の位置を調整する必要があり、第3クランプ32は、前記レーザセンサ52の検出信号に応じてボールねじ機構76、80により幅方向に移動できるようになっているが、第1および第2クランプ16、24は、幅方向の位置調整を必要としていないので、ボールねじ機構を設けなくとも良い。但し、第1クランプ16および第2クランプ24も、それぞれ幅方向の位置調整ができるようにしても良い。
【0032】
図8および図9はスライド手段34の構成を示す図であり、図8はフィルム2Aの搬送方向Cを横から見た図、図9はフィルム2Aの搬送方向Cの前面から見た図である。このスライド手段34は、フィルム2Aを両側から掴む一対のグリッパ84を備えており、これらグリッパ84がフィルム2Aの搬送方向Cとこの搬送方向Cと直交する横方向の両方向に移動できるようになっている。
【0033】
フィルム2Aの搬送経路の下方に設置されたベース86上の、フィルム2Aの搬送方向Cの両側にレール88が設けられており、これらレール88に、搬送方向移動プレート90の下面両端部寄りに取り付けたガイド92がそれぞれ係合している。前記ベース86上の中央部には、搬送方向移動用サーボモータ94によって回転されるボールねじ96が、フィルム2Aの搬送方向Cを向けて設置されている。前記搬送方向移動プレート90の下面には、、前記ボールねじ96に螺合されたナット98が固定されており、ボールねじ96の回転によってこの移動プレート90は、フィルム2Aの搬送方向Cに向かって進退動する。
【0034】
搬送方向移動プレート90の上面の両端部寄りには、フィルム2Aの搬送方向Cと直交する方向のレール100が2本ずつ平行に取り付けられている。この搬送方向移動プレート90の上方には、幅方向移動プレート102が配置され、その下面に取り付けたガイド104が前記各レール100に係合している。搬送方向移動プレート90上の、前記両側のレール100間には、フィルム2Aの搬送方向Cと直交する方向のボールねじ106が配置されている。このボールねじ106は幅方向移動用サーボモータ108によって回転される。一方、幅方向移動プレート102の下面中央部には、前記ボールねじ106に螺合したナット110が取り付けられており、幅方向移動用サーボモータ108の駆動によりボールねじ106が回転すると、この幅方向移動プレート102が幅方向(フィルム2Aの搬送方向Cと直交する方向)に移動する。
【0035】
前記幅方向移動プレート102の上面両端部寄りに、一対のグリッパ84が取り付けられている。これらグリッパ84は、それぞれシリンダ112によって開閉するようになっており、閉じた状態でフィルム2Aの両側部を掴み、前記搬送方向移動プレート90または幅方向移動プレート102を、それぞれの方向に移動させることにより、把持しているフィルム2Aを進退動させ、または幅方向に移動させることができる。
【0036】
前記構成に係るフィルム間欠搬送装置の作動について、図10ないし図18により説明する。先ず、フィルムロール2を回転可能に支持する支軸4のクラッチをオフにして、フィルム2Aの先端を引き出し、ダンサローラ6の下方、プーリ8の上方、第1ないし第3のクランプ16、24、32の間、第1ないし第3の繰り出しローラ10、18、26の下面とその下方のプーリ12、14、20、22、28、30との間をそれぞれ通して、スライド部材34のグリッパ84にセットする。すると、ダンサローラ6が自重により下降端まで下降し、この分だけフィルムロール2が回転してフィルム2Aが引き出される。図示しないセンサによりダンサローラ6の下降を検出した後、支軸4のクラッチをオンにする(図10の状態)。
【0037】
次に、第1クランプ16を開放して第1繰り出しローラ10を下降させる。第1繰り出しローラ10を下降させると、上流側のダンサローラ6の下降によって余分に引き出されていたフィルム2Aが、この第1繰り出しローラ10の位置まで引っ張られて前進する(図11参照)。この第1繰り出しローラ10の上流側にはレジスタマーク検出手段44が配置されており、この検出手段44によって検出された信号により、図示しない制御手段がサーボモータ68を駆動して繰り出しローラ10の下降量を制御する。
【0038】
フィルムロール2から余分に引き出されているフィルム2Aを、ダンサローラ6の位置から、第1繰り出しローラ10の下降によって前進させた後、第1クランプ16を閉じてフィルム2Aが移動しない状態にして、第1繰り出しローラ10を上昇させる。第1クランプ16を閉じているので、第1繰り出しローラ10が上昇しても、フィルム2Aは第1繰り出しローラ10の下方の両プーリ12、14間に垂れ下がった状態で停止している(図12参照)。
【0039】
続いて、第2クランプ24を開放し、第2繰り出しローラ18を下降させる。第2繰り出しローラ18を下降させると、前記第1繰り出しローラ10の位置に前進していたフィルム2Aが、この第2繰り出しローラ18と下方の一対のプーリ20、22の間に引き込まれてさらに前進する(図13参照)。この第2繰り出しローラ18の上流側にも、前記第1繰り出しローラ10の上流側と同様のレジスターマーク検出手段46が設けられており、この検出手段46からの信号に応じて、制御手段がサーボモータ68を作動させてフィルム2Aの搬送量を制御している。
【0040】
第2繰り出しローラ18の位置までフィルム2Aを前進させた後、第2クランプ24を閉じてフィルム2Aの両側部を把持し、第2繰り出しローラ18を上昇させる。この第2繰り出しローラ18の位置まで引き込まれているフィルム2Aは、両側の第2クランプ24および第3クランプ32が閉じているので、その位置に停止している(図14参照)。この状態で、フィルム2Aの第1繰り出しローラ10と第2クランプ24の間に位置している部分が、紫外線殺菌装置36によって殺菌される。
【0041】
さらに、第3クランプ32を開放して、第3繰り出しローラ26を下降させる。すると、第2繰り出しローラ18の位置に前進していたフィルム2Aは、この第3繰り出しローラ26の位置まで前進する(図15参照)。第3繰り出しローラ26の上流側にもレジスターマーク検出手段48が配置されており、フィルム2Aに設けられているレジスターマーク2Acを検出している。この検出手段48からの信号により、制御手段がサーボモータ68を駆動して第3繰り出しローラ26の下降量を制御する。
【0042】
第3繰り出しローラ26の位置までフィルム2Aを搬送した後、第3クランプ32を閉じて第3繰り出しローラ26を上昇させる(図16参照)。第3クランプ32の上流側には、フィルム2Aの端部を検出するレーザセンサ52が設けられており、このレーザセンサ52からの信号によって制御手段がフィルム2Aの幅方向の位置を調整する。フィルム2Aの幅方向の調整を行う場合には、図6および図7に示すように、サーボモータ78の駆動によりボールねじ76を回転させ、ナット80をボールねじ76に沿って移動させることにより、フィルム2Aを把持しているクランプ32の位置を幅方向に移動させる。このようにフィルム2Aの搬送方向および幅方向を正確に位置決めした後、ダイカット装置38によってダイカットが行われる。
【0043】
ダイカット工程が終了した後、スライド手段34の搬送方向移動用サーボモータ94を駆動して搬送方向移動プレート90をフィルム2Aの搬送方向Cの下流側へ前進させる。このスライド手段34の上流側にもレジスターマーク検出手段50が設けられており、この検出手段50からの検出信号により、制御手段がスライド手段34の前進量を制御している。
【0044】
また、スライド手段34の上流側には、レーザセンサ54が設けられており、搬送されるフィルム2Aの端部を検出している。フィルム2Aの検出した端部がずれている場合には、スライド手段34によってフィルム2Aの幅方向の位置を調整する。この場合には、制御手段の指令により、搬送方向移動プレート90上に設置されている幅方向移動用サーボモータ108を駆動し、幅方向移動プレート102を移動させる。このようにフィルム2Aの搬送方向および幅方向の位置を正確に調整した後、スライド手段34の下流側に設けられた縦カット装置40によってカッティング処理を行う(図17参照)。
【0045】
カッティング処理が終了した後、スライド手段34は、搬送方向移動用サーボモータ94によって元の位置に戻される。各クランプ16、24、32と、各繰り出しローラ10、18、26およびスライド手段34が図1に示す状態になると、前記支軸4のクラッチをオフにしてダンサローラ6を下降させる(図18参照)。その後、図10以下の動作を繰り返してフィルム2Aを搬送し、前記各処理を行う。
【0046】
このように第1ないし第3クランプ16、24、32を備え、各クランプ16、24、32によって順次フィルム2Aを保持しつつ、第1ないし第3繰り出しローラ10、18、26を順に下降させていくことにより、フィルム2Aを2ピッチ(容器2個分)ずつ搬送していくようにしたので、フィルム2Aに強い張力がかかることがなく、フィルム2Aが伸びることを防止することができる。また、各クランプ16、24、32の上流側に設けられているレジスターマーク検出手段44、46、48、50によって、フィルム2Aに設けられているレジスターマーク2Acを検出して、フィルム2Aの搬送量を制御しているので、常に正確な量ずつ搬送することができる。しかも、第3クランプ32およびスライド手段34には、フィルム2Aの幅方向の調整を行う機構が設けられているので、フィルム2Aを長い距離に渡って搬送する場合でも、正確な幅方向の位置を維持することができ、カッティング等の処理を確実に行うことができる。なお、前記実施の形態では、3個所の繰り出しローラ10、18、26およびクランプ16、24、32を設けたが、3個所に限るものではなく、その数は適宜設定することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した発明によれば、複数のローラを順次下降させることにより、フィルムを一定量ずつ前進させていくようにしたので、フィルム全体に強い張力がかかることがなく、搬送によって伸びてしまうおそれがない。
【0048】
また、請求項2に記載の発明によれば、クランプでフィルムを把持しつつ各ローラを順次下降させて、フィルムを一定量ずつ前進させていくので、フィルムのどの部分にも強い張力がかかることがなく、伸びるおそれがない、
【0049】
また、請求項3に記載の発明によれば、レジスターマークを検出して、この信号によりサーボモータの駆動を制御するようにしたので、フィルムの搬送量を正確に制御することができる。
【0050】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、前記フィルムの幅方向の位置を検出する検出手段を設けるとともに、前記スライド手段を幅方向に移動可能に構成し、検出手段からの信号によりフィルム搬送時の幅方向のずれを補正するようにしたので、フィルムの幅方向についても正確な搬送を行うことができる。
【0051】
また、請求項5に記載の発明によれば、各ローラによって順次搬送されるフィルムの各部分ごとに移動量を制御するので、一層正確な搬送が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の全体の構成を示す側面図である。
【図2】前記フィルム間欠搬送装置の平面図である。
【図3】フィルムのカッティング処理工程を説明する図であり、図(a)はカッティング前、図(b)はダイカット処理、図(c)は縦カット処理の各工程を示す。
【図4】繰り出しロールの平面図である。
【図5】繰り出しロールの正面図である。
【図6】クランプを駆動する機構の側面図である。
【図7】クランプを駆動する機構の正面図である。
【図8】スライド手段を駆動する機構の側面図である。
【図9】スライド手段を駆動する機構の正面図である。
【図10】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【図11】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【図12】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【図13】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【図14】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【図15】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【図16】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【図17】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【図18】この実施の形態に係るフィルム間欠搬送装置の作動を順次説明する図である。
【符号の説明】
C フィルムの搬送方向
2 フィルム(フィルムロール)
2A フィルム(ロールから引き出されたフィルム)
4 支持手段(支軸)
10 ローラ
18 ローラ
26 ローラ
34 スライド手段
68 昇降手段(サーボモータ)
84 グリッパ
94 駆動手段(サーボモータ)
Claims (5)
- ロール状に巻かれたフィルムを回転可能に支持する支持手段と、前記フィルムを把持するグリッパを有し、フィルムの搬送方向に進退動可能なスライド手段と、このスライド手段を進退動させる駆動手段と、前記スライド手段の上流側に、フィルムの搬送方向の前後に間隔を開けて配置され、前記フィルムと係合可能な複数のローラと、これら各ローラをそれぞれ昇降させる昇降手段と、前記駆動手段および昇降手段の作動を制御する制御手段とを備え、
前記スライド手段のグリッパによってフィルムを把持したまま、前記複数のローラを上流側から順に下降させることにより、フィルムを下流側へ移動させ、その後、前記スライド手段を作動させることを特徴とするフィルム間欠搬送装置。 - 前記各ローラの上流側にそれぞれ前記フィルムを把持するクランプ手段を設け、各ローラを下降させる際に、そのローラの上流に設けられたクランプ手段を開放し、そのローラを上昇させる際にはそのクランプを閉じることを特徴とする請求項1に記載のフィルム間欠搬送装置。
- 前記フィルムに設けられているレジスターマークを検出する第1検出手段を設けるとともに、前記進退動手段をサーボモータにより構成し、前記第1検出手段からの信号によりスライド手段の移動量を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルム間欠搬送装置。
- 前記フィルムの幅方向の位置を検出する検出手段を設けるとともに、前記スライド手段を幅方向に移動可能に構成し、検出手段からの信号によりフィルム搬送時の幅方向のずれを補正することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフィルム間欠搬送装置。
- 前記フィルムに設けられているレジスターマークを検出する第2検出手段を設けるとともに、前記昇降手段をサーボモータにより構成し、前記第2検出手段からの信号により昇降手段の移動量を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のフィルム間欠搬送装置。
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