JP2005020976A - 圧電アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】接着部や機械的加工が必要のない信頼性の高い圧電アクチュエータを提供する。
【解決手段】本発明に係る圧電アクチュエータ1は板状の圧電体であり、圧電的不活性部20cを挟んだ一対の圧電的活性部20a,20bを備え、一対の圧電的活性部に印加する電界の向きと強度をそれぞれ制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部20a,20bの伸長、収縮方向に対して直交し板状体の面に平行な方向Xの変位をすることによる微小位置決めを可能としている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る圧電アクチュエータ1は板状の圧電体であり、圧電的不活性部20cを挟んだ一対の圧電的活性部20a,20bを備え、一対の圧電的活性部に印加する電界の向きと強度をそれぞれ制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部20a,20bの伸長、収縮方向に対して直交し板状体の面に平行な方向Xの変位をすることによる微小位置決めを可能としている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録装置、光学機器等の精密位置決め装置に利用される圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
電界を印加することによって変位を得る圧電現象を利用した圧電素子は、微小変位応答性に優れ、従来から各種の微小変位装置に利用されている。特許文献1では、板状圧電体に少なくとも一つの孔部を設けその孔部を隔て一対の圧電的活性部を有する圧電アクチュエータであって、一方の圧電的活性部を伸長させるとともに、もう一方の圧電的活性部を収縮させ、圧電的活性部の伸縮方向に対して略直角方向の変位を得る圧電アクチュエータが開示されている。
【0003】
また、特許文献2では、光ピックアップ装置の対物レンズをフォーカス方向に変位させるため一対のバイモルフ素子と、トラッキング方向に変位させるための一対の積層圧電素子とで構成された圧電アクチュエータが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−136665号公報
【0005】
【特許文献2】特開平9−35297号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の発明においては圧電活性部間に孔部を設けるための機械的加工の工程が必要であった。特に微小な圧電アクチュエータにおいては精密な孔部の形成は難易度の高いものであった。また、特許文献2の発明では、部品点数が多く、また圧電アクチュエータ素子の接着剤量のばらつきが特性に影響を与える、信頼性試験で接着部の剥離が起きるなどの問題を生じていた。さらに左右および上下の2組の変位を得るためにそれぞれ1対、計4個の圧電素子が必要であり多方向の微小変位を1素子で行う従来の技術はなかった。
【0007】
本発明は上記問題を解決し、製造が容易で工程の簡略化が出来、部品点数が少なく、信頼性の高い、また種々方向の変位を1素子で可能とする圧電アクチュエータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る圧電アクチュエータは、板状で圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を含むことを特徴とする。一対の圧電的活性部それぞれの伸長、収縮を制御することによって、板状圧電体の変位部の変位が容易に可能となる。また、このように一枚の板状圧電体により構成される圧電アクチュエータは、孔部形成等の複雑な工程を要せず、部品点数が少なく、また接着部がないため特性が安定で信頼性を高めたものとなる。
【0009】
圧電的活性部は電圧が印加されたとき、互いに異なる極性となる少なくとも一対の内部電極に挟まれた圧電体層により構成されていることを特徴とする。内部電極間の厚みは薄くすることが可能であり,所定の変位量を発生させるために必要な駆動電圧を低減できる。内部電極層は両側に電極層が存在する圧電体層が少なくとも2層以上存在するいわゆる積層構造の構成であることが好ましい。
【0010】
前記圧電アクチュエータは圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を複数対含むことを特徴とする。圧電的不活性部を挟む少なくとも一対の圧電的活性部を複数含むことにより一素子で種々方向の変位を可能とする圧電アクチュエータを提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下,発明の実施の形態について詳細に説明する。なお,図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し重複する説明を省略する。また,図示の便宜上,図面の寸法比率は実際の値を表していない,また,また説明のものと必ずしも一致しない。
【0012】
本発明の圧電アクチュエータは図1に示すように長手の略矩形の平面形状をしており,その長手方向の一方側を基板等の支持体に固定し,他方側の先端部の変位を利用するようにしている。
【0013】
図1には第1実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図、図2にはA−A’断面図を示している。圧電アクチュエータ1は,長方形板状をしており長手方向の一端は圧電アクチュエータを接着等により基板等の支持体13に固定するための固定部11である。他端は圧電的活性部の伸縮に伴い変位する固定部に対する変位部12である。
【0014】
圧電アクチュエータの内部には幅方向の中央に位置する圧電的不活性部20cを挟み圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部20a,20bが配されている。
【0015】
圧電的活性部は,板状圧電アクチュエータの面に平行な電極により両側を挟まれ電界が印加されることにより機械的変位を生じる圧電体層である。一方,圧電的不活性部は電界が印加されず圧電効果を示さない圧電体部分である。
【0016】
圧電的活性部の圧電体層には通常変位性能向上のための分極処理が施されている。電極層に電圧を印加した時の電界の向きが分極の向きと一致する場合,両電極間の圧電体層はその厚さ方向に伸長し,その面内方向では収縮する。一方,電界の向きが分極の向きと逆の場合,圧電体層はその厚さ方向に収縮しその面内方向では伸長する。
【0017】
圧電的活性部20aに分極と同じ向きに電界を印加すると圧電的活性部20aは主に圧電アクチュエータの長さ方向に収縮し,同時に圧電的活性部20bに分極と逆の向きに電界を印加すると圧電的活性部20bは圧電アクチュエータの長さ方向に伸長する。この圧電的活性部の電界の制御によりX1方向に変位部12が変位をする。
【0018】
反対に圧電的活性部20aに分極と逆の向きに,また,圧電的活性部20bに分極と同じ向きに電界を印加することにより圧電的活性部20a,20bはそれぞれ伸長および収縮をして変位部はX2方向に変位する。
【0019】
圧電アクチュエータ1は圧電的不活性部20cを挟んだ一対の圧電的活性部20a,20bに印加する電界の向きと強度を制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部20a,20bの伸縮方向に対して直交し板状体の面に平行な方向Xの変位をする。
【0020】
特に大変位を得るためには圧電的活性部の電極に挟まれた圧電体層が2層以上あり分極方向が1層おきに逆方向となるように積層された構造を有することが好ましい。
【0021】
また,圧電的活性部20a,20bは固定部11に重ならず,圧電アクチュエータの幅方向の中心線に対してほぼ対称の位置で同じ面積であることが好ましい。また,圧電的活性部20a,20bは圧電アクチュエータの厚み方向の中央に位置することが好ましい。
【0022】
図3には第2実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図、図4にはB−B’断面図を示している。圧電アクチュエータ2の内部には厚み方向ほぼ中央に位置する圧電的不活性部30cを挟み,圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部30a,30bが配されている。
【0023】
圧電的活性部30aに分極と同じ向きに,また,圧電的活性部20bに分極と逆の向きに電界を印加することにより圧電的活性部30a,30bはそれぞれ収縮および伸長をして変位部はZ1方向に変位する。
【0024】
反対に,圧電的活性部30aに分極と逆の向きに,また,圧電的活性部30bに分極と同じ向きに電界を印加することにより圧電的活性部30a,30bはそれぞれ伸長および収縮をして変位部はZ2方向に変位する。
【0025】
圧電アクチュエータ2は圧電的不活性部30cを挟んだ一対の圧電的活性部30a,30bに印加する電界の向きと強度を制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部30a,30bの伸縮方向に対し直交するZ方向の変位が得られる。
【0026】
なお,圧電的活性部30a,30bは固定部11に重ならず,圧電アクチュエータの幅方向の中心線に対してほぼ対称の位置であることが好ましい。また,圧電的不活性部30cは圧電アクチュエータの厚み方向のほぼ中央に位置し,圧電的活性部30a,30bは圧電アクチュエータの厚み方向の中心線に対して対称に位置することが好ましい。
【0027】
図5には第3実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図、図6にはC−C’断面図を示している。圧電アクチュエータ3の内部には変位部12側の幅方向の中央に位置する圧電的不活性部40cを挟み圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部40a,40bが配されている。さらに,固定部11側には厚み方向ほぼ中央に位置する圧電的不活性部50cを挟み,圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部50a,50bが配されている。
【0028】
圧電的活性部40aに分極と同じ向きに電界を印加すると圧電的活性部40aは主に圧電アクチュエータの長さ方向に収縮し,同時に圧電的活性部40bに分極と逆の向きに電界を印加すると圧電的活性部40bは圧電アクチュエータの長さ方向に伸長する。この圧電的活性部の電界の制御によりX1方向に変位部12が変位をする。
【0029】
反対に圧電的活性部40aに分極と逆の向きに,また,圧電的活性部40bに分極と同じ向きに電界を印加することにより圧電的活性部40a,40bはそれぞれ伸長および収縮をして変位部はX2方向に変位する。
【0030】
圧電アクチュエータ3は圧電的不活性部40cを挟んだ一対の圧電的活性部40a,40bに印加する電界の向きと強度を制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部40a,40bの伸縮方向に対して直交し板状体の面に平行な方向Xの変位をする。
【0031】
一方,圧電的活性部50aに分極と同じ向きに,また,圧電的活性部50bに分極と逆の向きに電界を印加することにより圧電的活性部50a,50bはそれぞれ収縮および伸長をして変位部はZ1方向に変位する。
【0032】
反対に,圧電的活性部50aに分極と逆の向きに,また,圧電的活性部50bに分極と同じ向きに電界を印加することにより圧電的活性部50a,50bはそれぞれ伸長および収縮をして変位部はZ2方向に変位する。
【0033】
圧電アクチュエータ3は圧電的不活性部50cを挟んだ一対の圧電的活性部50a,50bに印加する電界の向きと強度を制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部50a,50bの伸縮方向に対し直交するZ方向の変位が得られる。
【0034】
以上のように,2組の圧電的不活性部を挟んだ一対の圧電的活性部を圧電アクチュエータの内部に配することにより,圧電アクチュエータ3の変位部12は圧電的活性部の電界の向きと強度を制御することにより1素子の圧電アクチュエータでX,Z 2軸の変位が可能である。
【0035】
また,圧電的活性部50a,50bをそれぞれ同時に分極と同じ向きに電界を印加すると50a,50bともに収縮し,固定部11に対して変位部12はY2方向に変位する。反対に,圧電的活性部50a,50bにそれぞれ同時に分極と逆の向きに電界を印加すると50a,50bともに伸長し,固定部11に対して変位部12はY1方向に変位する。
【0036】
この場合,圧電的不活性部40cを挟み圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部40a,40bのX方向の変位と組み合わせることによりX,Y 2軸の変位制御が1素子の圧電アクチュエータで可能となる。
【0037】
なお,圧電的不活性部を挟む2組の一対の圧電的活性部は板状体の長手方向にお互いの位置を入れ替えてもよい。すなわち40a,40bが固定部11側に50a,50bが変位部12側に配置されても同様の変位の制御が可能である。
【0038】
なお,圧電的活性部は固定部11に重ならず,圧電的活性部40a,40bは板状体の幅方向の中心線に対してほぼ対称で厚み方向のほぼ中央に位置することが好ましい。また,圧電的不活性部50cは圧電アクチュエータの厚み方向のほぼ中央に位置し,圧電的活性部50a,50bは圧電アクチュエータの厚み方向の中心線に対して対称に位置することが好ましい。
【0039】
また,圧電的不活性部を挟む2組の一対の圧電的活性部の長さ,配置は変位の目的に応じて変化する。
【0040】
図7には第4実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図、図8にはD−D’断面図を示している。圧電アクチュエータ4の内部には変位部12側の幅方向の中央に位置する圧電的不活性部60cを挟み圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部60a,60bが配されている。また,板状体の概略中央には厚み方向ほぼ中央に位置する圧電的不活性部70cを挟み,圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部70a,70bが配されている。さらに,固定部11側には長さ方向に延在する圧電的活性部80が配されている。
【0041】
圧電的不活性部を挟む2組の一対の圧電的活性部60a,60b及び70a,70bの配置は実施例3と同じであり,X方向,Z方向の同様の変位を可能にする。さらに電界の印加により板状体の長手方向に伸長、収縮をする圧電的活性部80を配し長さ方向(Y方向)の伸長,収縮を制御することにより,X,Y,Z 3方向の変位が一素子により可能となる。
【0042】
この実施例に限らず圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部の複数対と一方向に伸長、収縮する圧電的活性部の配置を組み合わせることにより一素子で変位部を3次元変位させることが可能となる。
【0043】
本発明の圧電的不活性部は内部電極の幅方向の間隔や厚み方向の間隔によって決まり,通常の圧電積層体の電極形成方法である印刷法や真空成膜法など,または積層体の製造方法であるシート積層法,印刷法,薄膜形成法などにより容易にミクロンオーダーの精密な配置ができる。
【0044】
よって変位に寄与しない圧電的不活性部を狭く制御でき相対的に変位の発生する圧電的活性部を面積的,体積的に有効に構成できるため大きな変位を得ることが可能である。
【0045】
圧電的活性部を構成する圧電体層の両側に位置する内部電極は導電物質が充填されたスルーホールを介して外部電極に導通させることが好ましく圧電アクチュエータの設計に応じて外部電極の位置が変更可能となる。図9にスルーホールを利用した内部電極と外部電極の接続部の板状体長手方向の断面図の例を簡略化して示す。
【0046】
電圧が印加されたとき、互いに異なる極性となる少なくとも一対の内部電極に挟まれた圧電体層100により構成されている圧電的活性部を駆動するために第1および第2の外部電極130および131には外部から電圧が印加される。第1の外部電極は、スルーホール140を介して第1の内部電極110と、また第2の外部電極はスルーホール150を介して第2の内部電極120と接続されている。従って外部電極130,131に電圧が印加されたとき第1の内部電極110と第2の内部電極120とは異なる極性となり、圧電体層100により構成される圧電的活性部が分極方向と印加電界方向に依存した機械的変位を発生する。
【0047】
スルーホールと積層面に配線の役割をする内部電極を組み合わせることにより外部電極の位置は設計に応じ変更可能となる。
【0048】
なお,圧電的活性部の層厚は3〜80μm程度である。また,必ずしもスルーホールを利用し外部電極との接続をする必要はなく,内部電極を側面に一部露出させて外部電極との接続を行ってもよい。
【0049】
本発明の圧電アクチュエータの寸法は特に限定されず適用される用途や機器などに応じて適当に設定すればよいが通常板状体の一辺は0.2〜20mm程度,厚みは0.1〜3mm程度である。
【0050】
本発明において圧電体材料は何であってもよいが上述の形状の圧電アクチュエータに加工可能な材料であれば何であってもよいが通常PZT(Pb(ZrTi)O3系),PT(PbTiO3系)などのペロブスカイトの結晶構造をもつセラミクス圧電材料が好ましい。
【0051】
また,本発明の圧電アクチュエータは表面保護や強度向上等の目的で絶縁性のセラミクスや樹脂等の被膜を備えていてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば,圧電素子を圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を含む構成とすることにより接着部や機械的な加工が必要ないため信頼性の高い圧電アクチュエータを提供できる。
【0053】
また,圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を複数対含む圧電アクチュエータの構成とすることにより1素子で変位部を複数方向に変位可能な圧電アクチュエータを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図である。
【図2】図1に示す圧電アクチュエータのA−A’断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図である。
【図4】図3に示す圧電アクチュエータのB−B’断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図である。
【図6】図5に示す圧電アクチュエータのC−C’断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図である。
【図8】図7に示す圧電アクチュエータのD−D’断面図である。
【図9】本発明の圧電アクチュエータの内部電極と外部電極の接続部の一構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4.…圧電アクチュエータ、11…固定部、12…変位部、13…支持体、20a,20b,30a,30b,40a,40b,50a,50b,60a,60b,70a,70b,80…圧電的活性部、20c,30c,40c,50c,60c,70c…圧電的不活性部、X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2,X,Y,Z…変位部変位方向、100…圧電体層、110,120…内部電極、130,131…外部電極、140,150…スルーホール
【発明の属する技術分野】
本発明は記録装置、光学機器等の精密位置決め装置に利用される圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
電界を印加することによって変位を得る圧電現象を利用した圧電素子は、微小変位応答性に優れ、従来から各種の微小変位装置に利用されている。特許文献1では、板状圧電体に少なくとも一つの孔部を設けその孔部を隔て一対の圧電的活性部を有する圧電アクチュエータであって、一方の圧電的活性部を伸長させるとともに、もう一方の圧電的活性部を収縮させ、圧電的活性部の伸縮方向に対して略直角方向の変位を得る圧電アクチュエータが開示されている。
【0003】
また、特許文献2では、光ピックアップ装置の対物レンズをフォーカス方向に変位させるため一対のバイモルフ素子と、トラッキング方向に変位させるための一対の積層圧電素子とで構成された圧電アクチュエータが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−136665号公報
【0005】
【特許文献2】特開平9−35297号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の発明においては圧電活性部間に孔部を設けるための機械的加工の工程が必要であった。特に微小な圧電アクチュエータにおいては精密な孔部の形成は難易度の高いものであった。また、特許文献2の発明では、部品点数が多く、また圧電アクチュエータ素子の接着剤量のばらつきが特性に影響を与える、信頼性試験で接着部の剥離が起きるなどの問題を生じていた。さらに左右および上下の2組の変位を得るためにそれぞれ1対、計4個の圧電素子が必要であり多方向の微小変位を1素子で行う従来の技術はなかった。
【0007】
本発明は上記問題を解決し、製造が容易で工程の簡略化が出来、部品点数が少なく、信頼性の高い、また種々方向の変位を1素子で可能とする圧電アクチュエータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る圧電アクチュエータは、板状で圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を含むことを特徴とする。一対の圧電的活性部それぞれの伸長、収縮を制御することによって、板状圧電体の変位部の変位が容易に可能となる。また、このように一枚の板状圧電体により構成される圧電アクチュエータは、孔部形成等の複雑な工程を要せず、部品点数が少なく、また接着部がないため特性が安定で信頼性を高めたものとなる。
【0009】
圧電的活性部は電圧が印加されたとき、互いに異なる極性となる少なくとも一対の内部電極に挟まれた圧電体層により構成されていることを特徴とする。内部電極間の厚みは薄くすることが可能であり,所定の変位量を発生させるために必要な駆動電圧を低減できる。内部電極層は両側に電極層が存在する圧電体層が少なくとも2層以上存在するいわゆる積層構造の構成であることが好ましい。
【0010】
前記圧電アクチュエータは圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を複数対含むことを特徴とする。圧電的不活性部を挟む少なくとも一対の圧電的活性部を複数含むことにより一素子で種々方向の変位を可能とする圧電アクチュエータを提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下,発明の実施の形態について詳細に説明する。なお,図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し重複する説明を省略する。また,図示の便宜上,図面の寸法比率は実際の値を表していない,また,また説明のものと必ずしも一致しない。
【0012】
本発明の圧電アクチュエータは図1に示すように長手の略矩形の平面形状をしており,その長手方向の一方側を基板等の支持体に固定し,他方側の先端部の変位を利用するようにしている。
【0013】
図1には第1実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図、図2にはA−A’断面図を示している。圧電アクチュエータ1は,長方形板状をしており長手方向の一端は圧電アクチュエータを接着等により基板等の支持体13に固定するための固定部11である。他端は圧電的活性部の伸縮に伴い変位する固定部に対する変位部12である。
【0014】
圧電アクチュエータの内部には幅方向の中央に位置する圧電的不活性部20cを挟み圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部20a,20bが配されている。
【0015】
圧電的活性部は,板状圧電アクチュエータの面に平行な電極により両側を挟まれ電界が印加されることにより機械的変位を生じる圧電体層である。一方,圧電的不活性部は電界が印加されず圧電効果を示さない圧電体部分である。
【0016】
圧電的活性部の圧電体層には通常変位性能向上のための分極処理が施されている。電極層に電圧を印加した時の電界の向きが分極の向きと一致する場合,両電極間の圧電体層はその厚さ方向に伸長し,その面内方向では収縮する。一方,電界の向きが分極の向きと逆の場合,圧電体層はその厚さ方向に収縮しその面内方向では伸長する。
【0017】
圧電的活性部20aに分極と同じ向きに電界を印加すると圧電的活性部20aは主に圧電アクチュエータの長さ方向に収縮し,同時に圧電的活性部20bに分極と逆の向きに電界を印加すると圧電的活性部20bは圧電アクチュエータの長さ方向に伸長する。この圧電的活性部の電界の制御によりX1方向に変位部12が変位をする。
【0018】
反対に圧電的活性部20aに分極と逆の向きに,また,圧電的活性部20bに分極と同じ向きに電界を印加することにより圧電的活性部20a,20bはそれぞれ伸長および収縮をして変位部はX2方向に変位する。
【0019】
圧電アクチュエータ1は圧電的不活性部20cを挟んだ一対の圧電的活性部20a,20bに印加する電界の向きと強度を制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部20a,20bの伸縮方向に対して直交し板状体の面に平行な方向Xの変位をする。
【0020】
特に大変位を得るためには圧電的活性部の電極に挟まれた圧電体層が2層以上あり分極方向が1層おきに逆方向となるように積層された構造を有することが好ましい。
【0021】
また,圧電的活性部20a,20bは固定部11に重ならず,圧電アクチュエータの幅方向の中心線に対してほぼ対称の位置で同じ面積であることが好ましい。また,圧電的活性部20a,20bは圧電アクチュエータの厚み方向の中央に位置することが好ましい。
【0022】
図3には第2実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図、図4にはB−B’断面図を示している。圧電アクチュエータ2の内部には厚み方向ほぼ中央に位置する圧電的不活性部30cを挟み,圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部30a,30bが配されている。
【0023】
圧電的活性部30aに分極と同じ向きに,また,圧電的活性部20bに分極と逆の向きに電界を印加することにより圧電的活性部30a,30bはそれぞれ収縮および伸長をして変位部はZ1方向に変位する。
【0024】
反対に,圧電的活性部30aに分極と逆の向きに,また,圧電的活性部30bに分極と同じ向きに電界を印加することにより圧電的活性部30a,30bはそれぞれ伸長および収縮をして変位部はZ2方向に変位する。
【0025】
圧電アクチュエータ2は圧電的不活性部30cを挟んだ一対の圧電的活性部30a,30bに印加する電界の向きと強度を制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部30a,30bの伸縮方向に対し直交するZ方向の変位が得られる。
【0026】
なお,圧電的活性部30a,30bは固定部11に重ならず,圧電アクチュエータの幅方向の中心線に対してほぼ対称の位置であることが好ましい。また,圧電的不活性部30cは圧電アクチュエータの厚み方向のほぼ中央に位置し,圧電的活性部30a,30bは圧電アクチュエータの厚み方向の中心線に対して対称に位置することが好ましい。
【0027】
図5には第3実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図、図6にはC−C’断面図を示している。圧電アクチュエータ3の内部には変位部12側の幅方向の中央に位置する圧電的不活性部40cを挟み圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部40a,40bが配されている。さらに,固定部11側には厚み方向ほぼ中央に位置する圧電的不活性部50cを挟み,圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部50a,50bが配されている。
【0028】
圧電的活性部40aに分極と同じ向きに電界を印加すると圧電的活性部40aは主に圧電アクチュエータの長さ方向に収縮し,同時に圧電的活性部40bに分極と逆の向きに電界を印加すると圧電的活性部40bは圧電アクチュエータの長さ方向に伸長する。この圧電的活性部の電界の制御によりX1方向に変位部12が変位をする。
【0029】
反対に圧電的活性部40aに分極と逆の向きに,また,圧電的活性部40bに分極と同じ向きに電界を印加することにより圧電的活性部40a,40bはそれぞれ伸長および収縮をして変位部はX2方向に変位する。
【0030】
圧電アクチュエータ3は圧電的不活性部40cを挟んだ一対の圧電的活性部40a,40bに印加する電界の向きと強度を制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部40a,40bの伸縮方向に対して直交し板状体の面に平行な方向Xの変位をする。
【0031】
一方,圧電的活性部50aに分極と同じ向きに,また,圧電的活性部50bに分極と逆の向きに電界を印加することにより圧電的活性部50a,50bはそれぞれ収縮および伸長をして変位部はZ1方向に変位する。
【0032】
反対に,圧電的活性部50aに分極と逆の向きに,また,圧電的活性部50bに分極と同じ向きに電界を印加することにより圧電的活性部50a,50bはそれぞれ伸長および収縮をして変位部はZ2方向に変位する。
【0033】
圧電アクチュエータ3は圧電的不活性部50cを挟んだ一対の圧電的活性部50a,50bに印加する電界の向きと強度を制御することによって固定部11に対して変位部12が圧電的活性部50a,50bの伸縮方向に対し直交するZ方向の変位が得られる。
【0034】
以上のように,2組の圧電的不活性部を挟んだ一対の圧電的活性部を圧電アクチュエータの内部に配することにより,圧電アクチュエータ3の変位部12は圧電的活性部の電界の向きと強度を制御することにより1素子の圧電アクチュエータでX,Z 2軸の変位が可能である。
【0035】
また,圧電的活性部50a,50bをそれぞれ同時に分極と同じ向きに電界を印加すると50a,50bともに収縮し,固定部11に対して変位部12はY2方向に変位する。反対に,圧電的活性部50a,50bにそれぞれ同時に分極と逆の向きに電界を印加すると50a,50bともに伸長し,固定部11に対して変位部12はY1方向に変位する。
【0036】
この場合,圧電的不活性部40cを挟み圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部40a,40bのX方向の変位と組み合わせることによりX,Y 2軸の変位制御が1素子の圧電アクチュエータで可能となる。
【0037】
なお,圧電的不活性部を挟む2組の一対の圧電的活性部は板状体の長手方向にお互いの位置を入れ替えてもよい。すなわち40a,40bが固定部11側に50a,50bが変位部12側に配置されても同様の変位の制御が可能である。
【0038】
なお,圧電的活性部は固定部11に重ならず,圧電的活性部40a,40bは板状体の幅方向の中心線に対してほぼ対称で厚み方向のほぼ中央に位置することが好ましい。また,圧電的不活性部50cは圧電アクチュエータの厚み方向のほぼ中央に位置し,圧電的活性部50a,50bは圧電アクチュエータの厚み方向の中心線に対して対称に位置することが好ましい。
【0039】
また,圧電的不活性部を挟む2組の一対の圧電的活性部の長さ,配置は変位の目的に応じて変化する。
【0040】
図7には第4実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図、図8にはD−D’断面図を示している。圧電アクチュエータ4の内部には変位部12側の幅方向の中央に位置する圧電的不活性部60cを挟み圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部60a,60bが配されている。また,板状体の概略中央には厚み方向ほぼ中央に位置する圧電的不活性部70cを挟み,圧電アクチュエータの長手方向に延在する一対の圧電的活性部70a,70bが配されている。さらに,固定部11側には長さ方向に延在する圧電的活性部80が配されている。
【0041】
圧電的不活性部を挟む2組の一対の圧電的活性部60a,60b及び70a,70bの配置は実施例3と同じであり,X方向,Z方向の同様の変位を可能にする。さらに電界の印加により板状体の長手方向に伸長、収縮をする圧電的活性部80を配し長さ方向(Y方向)の伸長,収縮を制御することにより,X,Y,Z 3方向の変位が一素子により可能となる。
【0042】
この実施例に限らず圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部の複数対と一方向に伸長、収縮する圧電的活性部の配置を組み合わせることにより一素子で変位部を3次元変位させることが可能となる。
【0043】
本発明の圧電的不活性部は内部電極の幅方向の間隔や厚み方向の間隔によって決まり,通常の圧電積層体の電極形成方法である印刷法や真空成膜法など,または積層体の製造方法であるシート積層法,印刷法,薄膜形成法などにより容易にミクロンオーダーの精密な配置ができる。
【0044】
よって変位に寄与しない圧電的不活性部を狭く制御でき相対的に変位の発生する圧電的活性部を面積的,体積的に有効に構成できるため大きな変位を得ることが可能である。
【0045】
圧電的活性部を構成する圧電体層の両側に位置する内部電極は導電物質が充填されたスルーホールを介して外部電極に導通させることが好ましく圧電アクチュエータの設計に応じて外部電極の位置が変更可能となる。図9にスルーホールを利用した内部電極と外部電極の接続部の板状体長手方向の断面図の例を簡略化して示す。
【0046】
電圧が印加されたとき、互いに異なる極性となる少なくとも一対の内部電極に挟まれた圧電体層100により構成されている圧電的活性部を駆動するために第1および第2の外部電極130および131には外部から電圧が印加される。第1の外部電極は、スルーホール140を介して第1の内部電極110と、また第2の外部電極はスルーホール150を介して第2の内部電極120と接続されている。従って外部電極130,131に電圧が印加されたとき第1の内部電極110と第2の内部電極120とは異なる極性となり、圧電体層100により構成される圧電的活性部が分極方向と印加電界方向に依存した機械的変位を発生する。
【0047】
スルーホールと積層面に配線の役割をする内部電極を組み合わせることにより外部電極の位置は設計に応じ変更可能となる。
【0048】
なお,圧電的活性部の層厚は3〜80μm程度である。また,必ずしもスルーホールを利用し外部電極との接続をする必要はなく,内部電極を側面に一部露出させて外部電極との接続を行ってもよい。
【0049】
本発明の圧電アクチュエータの寸法は特に限定されず適用される用途や機器などに応じて適当に設定すればよいが通常板状体の一辺は0.2〜20mm程度,厚みは0.1〜3mm程度である。
【0050】
本発明において圧電体材料は何であってもよいが上述の形状の圧電アクチュエータに加工可能な材料であれば何であってもよいが通常PZT(Pb(ZrTi)O3系),PT(PbTiO3系)などのペロブスカイトの結晶構造をもつセラミクス圧電材料が好ましい。
【0051】
また,本発明の圧電アクチュエータは表面保護や強度向上等の目的で絶縁性のセラミクスや樹脂等の被膜を備えていてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば,圧電素子を圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を含む構成とすることにより接着部や機械的な加工が必要ないため信頼性の高い圧電アクチュエータを提供できる。
【0053】
また,圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を複数対含む圧電アクチュエータの構成とすることにより1素子で変位部を複数方向に変位可能な圧電アクチュエータを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図である。
【図2】図1に示す圧電アクチュエータのA−A’断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図である。
【図4】図3に示す圧電アクチュエータのB−B’断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図である。
【図6】図5に示す圧電アクチュエータのC−C’断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る圧電アクチュエータの斜視図である。
【図8】図7に示す圧電アクチュエータのD−D’断面図である。
【図9】本発明の圧電アクチュエータの内部電極と外部電極の接続部の一構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4.…圧電アクチュエータ、11…固定部、12…変位部、13…支持体、20a,20b,30a,30b,40a,40b,50a,50b,60a,60b,70a,70b,80…圧電的活性部、20c,30c,40c,50c,60c,70c…圧電的不活性部、X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2,X,Y,Z…変位部変位方向、100…圧電体層、110,120…内部電極、130,131…外部電極、140,150…スルーホール
Claims (3)
- 圧電的不活性部を挟む一対の圧電的活性部を備えることを特徴とする板状圧電アクチュエータ。
- 前記圧電的活性部は電圧が印加されたとき互いに異なる極性となる少なくとも一対の内部電極層に挟まれた圧電体層により構成されていることを特徴とする請求項1記載の板状圧電アクチュエータ。
- 前記圧電的不活性部を挟む前記一対の圧電的活性部を複数対備えることを特徴とする請求項1乃至2記載の板状圧電アクチュエータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003186502A JP2005020976A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 圧電アクチュエータ |
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JP2003186502A JP2005020976A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 圧電アクチュエータ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008011593A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Konica Minolta Opto Inc | アクチュエータ素子、及びアクチュエータ素子の製造方法 |
JP2012125140A (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Industry-Academic Cooperation Foundation Yonsei Univ | 多層電気活性ポリマーデバイス及びその製造方法 |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003186502A patent/JP2005020976A/ja not_active Withdrawn
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JP2008011593A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Konica Minolta Opto Inc | アクチュエータ素子、及びアクチュエータ素子の製造方法 |
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