JP2005020276A - 固体撮像素子および撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な制御によって撮影モードや他の制御に応じた信号電荷転送制御を実現する固体撮像素子と、該固体撮像素子を用いた撮像装置において信号処理系を簡素化できる固体撮像素子および撮像装置を提供する。
【解決手段】CCD12の画素102には奇数電極読出ゲート106と偶数電極読出ゲート108とを備え、該画素102に隣接する垂直転送路104のどちらへも電荷を読み出す制御が可能になる。該垂直転送路104のうち一方では水平転送路112へ電荷を転送し、もう一方では水平転送路114へ電荷を転送するよう構成すると、該画素102の電荷は水平転送路112へも水平転送路114へも転送することができる。CCD12を用いたデジタルカメラは各水平転送路に備えられた出力部62から信号を得るか出力部64から信号を得るかを切り換え制御する出力切換回路を備えると信号処理系を1系統にすることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固体撮像素子および撮像装置に係り、特に光電変換素子に蓄積された信号電荷の読み出し制御および転送制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラやデジタルビデオカメラの撮像素子に用いられるCCD(電荷結合素子)は有効画素数の増加や高解像度の要求に伴い、CCDの微細化、高密度化が進められ、画素数が増加し、信号読み出しの高速化によってCCDの駆動周波数が高くなる傾向にある。その結果、CCDの構造は複雑になり、配線インピーダンスが増加し、結果として、不要輻射の増加、S/N比の悪化、消費電力の増加など様々な問題が発生している。また、動画撮影ではCCDの読み出し速度が撮影画像の連続性に影響するために、CCDの読み出し速度を上げる様々な工夫がなされている。
【0003】
特許文献1に開示された固体撮像素子は、撮像領域の上下にそれぞれ水平転送路を配置し、フォトダイオードから水平転送路へ電荷を転送する垂直転送路の配線電極をクロス配線し、同一の駆動パルスによって、奇数列は下方向の垂直転送路、偶数列は上方向の垂直転送路に電荷の読み出しができる方式が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−125158号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水平転送路を2つ備え、これに対応して出力回路を2つ備えるCCDでは、該CCDから出力される信号を高速で読み出すことが可能になるが、一方では、CCDから出力された撮像信号を処理する信号処理回路が2系統必要になるだけでなくCCD内での制御が複雑になる。信号処理回路を2系統備えると、撮像装置の小型化や低消費電力化の妨げになるだけでなく、CCDおよび撮像装置全体の消費電力の増加につながる恐れがある。
【0006】
特許文献1に開示された固体撮像素子では、上下の水平転送路に電荷を転送する垂直転送路の構造が複雑になり、また、CCD出力回路以降の信号処理系については特に開示されていない。
【0007】
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、簡素な制御によって、撮影モードや他の制御に応じた信号電荷転送制御を実現する固体撮像素子と、これを用いた撮像装置において、信号処理系を簡素化できる固体撮像素子および撮像装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係る固体撮像素子は、二次元的に配列された複数の光電変換素子と、各光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記配列の列方向に沿う垂直下方向に転送させる第1の垂直転送路と、各光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記配列の列方向に沿う垂直上方向に転送させる第2の垂直転送路と、前記第1の垂直転送路および前記第2の垂直転送路における信号電荷の垂直転送を垂直転送制御信号によって制御する垂直転送制御手段と、第1の垂直転送路の下方に設けられ、前記第1の垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第1の水平転送路と、第2の垂直転送路の上方に設けられ、前記第2の垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第2の水平転送路と、を備えた固体撮像素子であって、前記光電変換素子は、隣接する第1の垂直転送路および第2の垂直転送路のうち何れか一方の垂直転送路へ信号電荷を読み出す第1の読出ゲートと、前記第1の読出ゲートから信号電荷を読み出す垂直転送路と異なる他方の垂直転送路へ信号電荷を読み出す第2の読出ゲートと、前記第1の読出ゲートから信号電荷を読み出すか前記第2の読出ゲートから信号電荷を読み出すかを制御する読出制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、1つの光電変換素子に隣接する2つの垂直転送路に信号電荷を読み出すことができる読出ゲートを2つ備えたので、隣接する2つの垂直転送路のどちらにも信号電荷を読み出すことができる。
【0010】
すべての光電変換素子に読出ゲートを2つ備えてもよいし、隣接する2つの垂直転送路へ信号電荷を読み出す制御が行われる光電変換素子のみに読出ゲートを2つ備えてもよい。
【0011】
光電変換素子の列ごとに転送方向を変えてもよいし、各光電変換素子から選択的に転送方向を変えてもよい。
【0012】
本発明の一態様によれば、前記光電変換素子列は、前記第1の垂直転送路および前記第2の垂直転送路と交互に配置され、且つ、各光電変換素子に隣接して配置される垂直転送路のうち、一方には前記第1の垂直転送路が配置され、他方には前記第2の垂直転送路が配置され、前記読出制御手段は、前記第1の読出ゲートから前記第1の垂直転送路あるいは前記第2の垂直転送路のうち何れか一方に信号電荷を読み出し、前記第2の読出ゲートから、前記第1の読出ゲートを介して信号電荷を読み出した垂直転送路と異なる他方の垂直転送路へ信号電荷を読み出す制御を行うことを特徴としている。
【0013】
かかる態様によれば、光電変換素子に蓄積された電荷は第1の垂直転送路へ読み出して第1の水平転送路へ転送してもよいし、第2の垂直転送路へ読み出して第2の水平転送路へ転送してもよい。
【0014】
行方向に隣り合う光電変換素子において、同一の垂直転送路へ信号電荷を読み出すことも可能である。
【0015】
本発明の他の態様によれば、前記第1の水平転送路と前記第1の垂直転送路とが接続される第1の接続部あるいは前記第2の水平転送路と前記第2の垂直転送手段とが接続される第2の接続部のうち何れか一方に各垂直転送路から前記第1の水平転送路および第2の水平転送路への信号電荷の送り出しタイミングを制御する電荷送出制御電極を備え、前記垂直転送制御手段は、前記電荷送出制御電極を用いて前記第1の垂直転送路から前記第1の水平転送路へ信号電荷を送り出すタイミングと異なるタイミングで前記第2の垂直転送路から前記第2の水平転送路へ信号電荷が送り出し制御を行うことを特徴としている。
【0016】
電荷送出制御電極は第1の接続部に備えてもよいし、第2の接続部に備えてもよい。また、電荷送出制御電極は1行だけ備えてもよいし、複数行備えてもよい。
【0017】
さらに、本発明の他の態様によれば、前記第1の垂直転送路と前記第2の垂直転送路との間において、前記垂直転送制御信号が印加される転送電極の配線のうち、隣り合う2つの配線が入れ換えられる構造を有する配線手段を備え、前記垂直転送制御手段は、共通の垂直転送制御信号によって、前記第1の垂直転送路では信号電荷を前記第1の水平転送路へ転送し、前記第2の垂直転送路では信号電荷を前記第2の水平転送路へ転送する制御を行うことを特徴としている。
【0018】
共通の垂直転送制御信号を用いて垂直転送制御を行うと、同一列系列の垂直転送電極が接続される配線では、すべての垂直転送路において上方向または下方向の何れか一方に電荷が転送される。垂直転送電極の配線のうち、隣接する2つの配線が入れ換えられるクロス配線では、当該配線が入れ換えられた前後の垂直転送路では信号電荷の転送方向が逆になる。垂直転送制御信号と対応してクロス配線の態様が決められる。
【0019】
2つの配線を入れ換える態様は、1垂直転送路ごとに配線を入れ換えてもよいし、複数の垂直転送路ごとに配線を入れ換えてもよい。また、垂直転送電極の配線は、半導体プロセスなどによって生成された導電経路でもよいし、配線部材による接続でもよい。
【0020】
一般に、垂直転送制御信号には他相パルス信号が適用される。他相パルス信号には2相駆動、3相駆動、4相駆動、8相駆動などの多様な態様があり、信号電荷の読出速度や他の制御に合わせて何れの態様を適用してもよい。また、垂直転送制御信号は前述した駆動パルス以外の態様を適用してもよい。
【0021】
本発明のさらに他の態様によれば、前記光電変換素子は、該光電変換素子の幾何学的な形状の中心点を行方向および列方向に1つおきに配列ピッチの半分ずらして配列させたハニカム構造の配列で配列されることを特徴としている。
【0022】
かかる態様によれば、光電変換素子の配列にハニカム構造の配列を適用すると、光電変換素子が列方向および行方向に整列されている正方配列を適用した場合に比べて垂直転送電極の配線スペースを大きく取ることができる。また2つの配線を入れ換える際にも正方配列に比べて配線を大きくすることができる。したがって、配線インピーダンスを上げることなく、不要輻射の抑制、S/N比劣化の防止や消費電力の抑制などを実現できる。
【0023】
また、前記目的を達成するために本発明に係る撮像装置は、二次元的に配列された複数の光電変換素子と、各光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記配列の列方向に沿う垂直下方向に転送させる第1の垂直転送路と、各光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記配列の列方向に沿う垂直上方向に転送させる第2の垂直転送路と、前記第1の垂直転送路および前記第2の垂直転送路において信号電荷の転送を制御する垂直転送制御手段と、前記第1の垂直転送路の下方に設けられ前記第1の垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第1の水平転送路と、前記第2の垂直転送路の上方に設けられ第2の垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第2の水平転送路と、前記第1の水平転送路において水平転送された信号電荷を撮像信号として出力する第1の出力部と、前記第2の水平転送路において水平転送された信号電荷を撮像信号として出力する第2の出力部と、を備えた固体撮像素子と、前記第1の出力部から撮像信号を取得するかあるいは前記第2の出力部から撮像信号を取得するかを切換制御する出力切換手段と、を備えたことを特徴としている。
【0024】
本発明によれば、固体撮像素子は、光電変換素子に蓄積された信号電荷を水平転送する第1の水平転送路と第2の水平転送路とを備え、第1の水平転送路に転送された信号電荷を撮像信号として出力する第1の出力手段と、第2の水平転送路に転送された信号電荷を撮像信号として出力する第2の出力手段とを備え、第1の出力手段から撮像信号を取得するか、あるいは第2の出力手段から撮像信号を取得するかを選択的に切り換える出力切換手段を備えたので、2系統の信号出力に対して後段の信号処理系は1系統備えればよい。
【0025】
固体撮像素子には、CCD型固体撮像素子を適用してもよいし、MOS型固体撮像素子を適用してもよい。また、固体撮像素子に制御系を備えた態様でもよい。
【0026】
本発明の一態様によれば、前記出力切換手段は、動画撮影時には、前記第1出力部あるいは前記第2の出力部のうち何れか一方の出力部から撮像信号を取得する制御を行うことを特徴としている。
【0027】
信号電荷の取得に高速性、リアルタイム性が要求される動画撮影では、第1の水平転送路あるいは第2の水平転送路の何れか一方から信号電荷を取得すると、両方の水平転送路から信号電荷を取得した場合に比べて処理時間がおよそ半分になる。
【0028】
前記光電変換素子が配列された撮像面の下側が被写体の上側に相当する場合には、動画撮影に信号電荷を取得する水平転送路は第1の水平転送路とすると、画像生成の際に上下を入れ換える処理を省略できるので、第1の水平転送路から信号電荷を取得する態様が好ましい。
【0029】
本発明の他の態様によれば、前記出力切換手段は、静止画撮影時には、前記第1の出力部および前記第2の出力部に信号電荷を転送する制御を行うことを特徴としている。
【0030】
静止画撮影では、処理速度より取得される電荷量(情報量)が優先されるので、両方の水平転送路から信号電荷を取得するように制御される。
【0031】
両方の水平転送路から信号電荷を取得する態様は、1画素行分の信号電荷を交互に取得する態様でもよいし、一定時間ごとに交互に取得してもよい。
【0032】
さらに、本発明の他の態様によれば、R、G、B対応したカラーフィルタが所定の配列に従って並べられ、少なくとも列方向に沿ってGに対応したフィルタを配置した列と、列方向に沿ってRに対応した素子とBに対応した素子とを交互に配置した列と、を行方向に沿って交互に配置されたカラーフィルタアレイを含むカラーフィルタアレイを備え、前記垂直転送制御手段は、静止画撮影時には、G色に対応した電荷信号を前記第1の水平転送手段あるいは第2の水平転送手段の何れか一方に転送し、前記G色に対応した電荷信号を転送した水平転送手段と異なる水平転送手段にRおよびBに対応した電荷信号を転送する制御を行うことを特徴としている。
【0033】
Gに対応した信号電荷は、信号処理において輝度信号の生成などに用いられるために、RおよびBに対応した信号とは分離される。Gに対応した信号だけを2つの水平転送路のどちらか一方から取得できるのでGに対応した信号をRおよびB色に対応した信号と分離する処理を省くことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像装置および固体撮像デバイスの好ましい実施の形態について説明する。
【0035】
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラのブロック図である。
【0036】
カメラ10は、CCD固体撮像素子(以下CCDと記載)12を介して撮像した被写体の光学像をデジタル画像データに変換して記録メディア14に記録するデジタルカメラである。
【0037】
カメラ10全体の動作は、カメラ内蔵の中央処理装置(以下CPUと記載)16によって統括制御される。CPU16は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算、およびオートホワイトバランス(AWB)制御など各種演算を実施する演算手段として機能する。
【0038】
CPU16はバスを介してROM20およびメモリ(RAM)22と接続されている。ROM20にはCPU16が実行するプログラムおよび制御に必要な各種データなどが格納されている。RAM22はプログラムの展開領域およびCPU16の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用される。
【0039】
また、CPU16にはEEPROM24が接続されており、EEPROM24はAE、AFおよびAWB等の制御に必要なデータ或いはユーザが設定したカスタマイズ情報などが格納される不揮発性の記憶手段であり、必要に応じてデータの書き換えが可能であるとともに、電源オフ時においても情報内容が保持される。CPU16は必要に応じてEEPROM24のデータを参照して演算等を行う。
【0040】
カメラ10にはユーザが各種の指令を入力するための操作部30が設けられている。操作部30は、シャッターボタン32、ズームスイッチ34、モード切換スイッチ36など各種操作部を含む。シャッターボタン32は、撮影開始の指示を入力する操作手段であり、半押し時にオンするS1スイッチと、全押し時にオンするS2スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。S1オンにより、AEおよびAF処理が行われ、S2オンによって記録用の露光が行われる。ズームスイッチ34は、撮影倍率や再生倍率を変更するための操作手段である。モード切換スイッチ36は、撮影モードと再生モードとを切り換えるための操作手段である。
【0041】
また、操作部30には、上記の他、撮影目的に応じて最適な動作モード(連写モード、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物モード、風景モード、夜景モードなど)を設定する撮影モード設定手段38、液晶モニタ(表示装置)40にメニュー画面を表示させるメニューボタン44、メニュー画面から所望の項目を選択する十字ボタン(カーソル移動操作手段)46、選択項目の確定や処理の実行を指令するOKボタン48、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の操作状態に戻らせる指令を入力するキャンセルボタン50などの操作手段も含まれる。
【0042】
なお、操作部30の中には、プッシュ式のスイッチ部材、ダイヤル部材、レバースイッチなどの構成によるものに限らず、メニュー画面から所望の項目を選択するようなユーザインターフェースによって実現されるものも含まれている。
【0043】
操作部30からの信号はCPU16に入力される。CPU16は操作部30からの入力信号に基づいてカメラ10の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、液晶モニタ(表示装置)40の表示制御などを行う。
【0044】
液晶モニタ40は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、液晶モニタ40は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。なお、本実施形態では表示装置には液晶モニタを用いたが、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0045】
次に、カメラ10の撮影機能について説明する。
【0046】
カメラ10の撮像系は、撮影レンズ52と絞り兼用メカシャター機構54とを含む光学系56と、CCD12とを備えている。なお、CCD12に代えて、MOS型固体撮像素子など他の方式の撮像素子を用いることも可能である。撮影レンズ52は電動式のズームレンズで構成されており、主として倍率変更(焦点距離可変)作用をもたらす変倍レンズ群および補正レンズ群と、フォーカス調整に寄与するフォーカスレンズとを含んでいる。
【0047】
撮影者によって操作部30のズームスイッチ34が操作されると、そのスイッチ操作に応じてCPU16からレンズドライバー(光学系ドライバー58)に対して光学系制御信号が出力される。レンズドライバーは、CPU16からの制御信号に基づいてレンズ駆動用の信号を生成し、ズームモータ(不図示)に与える。こうして、レンズドライバーから出力されるモータ駆動電圧によってズームモータが作動し、撮影レンズ内の変倍レンズ群および補正レンズ群が光軸に沿って前後移動することにより、撮影レンズ52の焦点距離(光学ズーム倍率)が変更される。
【0048】
また、CPU16は絞りドライバー(光学系ドライバー58)を介して絞り兼用メカシャター機構54の制御を行っている。なお、図1には、レンズドライバーと絞りドライバーとを光学系ドライバー58と表示されている。
【0049】
光学系を通過した光は、CCD12の受光面に入射する。CCD12の受光面には多数のフォトセンサ(受光素子)が平面的に配列され、各フォトセンサに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色系カラーフィルタ(CF)が所定の配列構造で配置されている。もちろん、シアン、マゼンダ、イエロー、(グリーン)からなる補色系のCFを用いてもよい。
【0050】
CCD12の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。CCD12は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。
【0051】
CCD12の各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバー60から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
【0052】
CCD12は水平転送路を2つ備えており、各水平転送路にはそれぞれ出力部62および出力部64を有している。さらに、撮影モードやCCD12の読出制御に応じてどちらの出力部から画像信号を取得するかを切り換えるCCD出力切換回路66を備え、各出力部から取得される画像信号はCCD出力切換回路66を介して後段の回路に送られる。なお、CCD12の制御については後述する。
【0053】
静止画撮影時にはCCD出力切換回路66は出力部62と出力部64とから交互に信号を取得し、動画撮影時には出力部62あるいは出力部64の何れか一方から信号を取得し、もう一方からは信号を取得しない制御が行われる。また、静止画撮影時に出力部62と出力部64とから交互に信号を取得する態様は、一定時間ごとに出力を切り換える態様や、CCD12の1画素行おき、あるいは複数画素行おきに出力を切り換える態様がある。
【0054】
CCD12から出力された画像信号は、アナログ処理部(CDS/GCA)68に送られる。アナログ処理部68は、CDS(相関二重サンプリング)回路およびGCA回路(ゲイン調整回路)を含む処理部であり、このアナログ処理部68において、サンプリング処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われる。
【0055】
アナログ処理部68から出力された画像信号はA/D変換器70によってデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部72を介してRAM22に格納される。タイミングジェネレータ(TG)74は、CPU16の指令に従ってCCDドライバー60、CCD出力切換回路66、アナログ処理部68、A/D変換器70およびデジタル信号処理部72に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0056】
デジタル信号処理部72は、RAM22の読み書きを制御するメモリコントローラを兼ねたデジタル信号処理ブロックである。デジタル信号処理部72は、AE/AF/AWB処理を行うオート演算部、ホワイトバランス回路、ガンマ変換回路、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して各点の色を計算する処理回路)、輝度・色差信号輝度・色差信号生成回路、輪郭補正回路、コントラスト補正回路等を含む画像処理手段であり、CPU16からのコマンドに従ってRAM22を活用しながら画像信号を処理する。
【0057】
RAM22に格納されたデータ(CCDRAWデータ)は、バスを介してデジタル信号処理部72に送られ、デジタル信号処理部72に入力された画像データは、ホワイトバランス調整処理、ガンマ変換処理、輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb 信号)への変換処理(YC処理)など、所定の信号処理が施された後、RAM22に格納される。
【0058】
撮影画像をモニタ出力する場合、RAM22から画像データが読み出され、表示回路76に送られる。表示回路76に送られた画像データは表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ40に出力される。CCD12から出力される画像信号によってRAM22内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ40に供給されることにより、撮像中の映像(スルー画)がリアルタイムに液晶モニタ40に表示される。撮影者は液晶モニタ40に表示される映像(いわゆるスルームービー)によって画角(構図)を確認できる。
【0059】
撮影者が画角を決めてシャッターボタン32を押下すると、CPU16はこれを検知し、シャッターボタンの半押し(S1オン)に応動してAE処理、AF処理を行い、シャッターボタンの全押し(S2オン)に応動して記録用の画像を取り込むためのCCD露光および読み出し制御を開始する。
【0060】
すなわち、CPU16は、S1オンに応動して取り込まれた画像データから焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズドライバーに制御信号を送り、不図示のAFモータを制御してフォーカスレンズ(図1には光学系として表示)を合焦位置に移動させる。
【0061】
また、AE演算部は撮影画像の1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割エリアごとにRGB信号を積算する回路を含み、その積算値をCPU16に提供する。RGBの各色信号について積算値を求めてもよいし、これらのうちの一色(例えば、G信号)のみについて積算値を求めてもよい。
【0062】
CPU16は、AE演算部から得た積算値に基づいて重み付け加算を行い、被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。
【0063】
CPU16は、上述のAE演算結果に基づいて絞りとシャッタースピードを制御し、シャッターボタンの全押し(S2オン)に応動して記録用の画像を取得する。
【0064】
S2オンに応動して取り込まれた画像データは、図1に示したデジタル信号処理部72においてYC処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張回路78において所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮される。圧縮された画像データは、メディアインターフェース部を介して記録メディア14に記録される。圧縮形式はJPEGに限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。
【0065】
画像データを保存する手段は、スマートメディアxD−Picture Card (商標)、コンパクトフラッシュ(商標)などに代表される半導体メモリカード 、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0066】
カメラ10は、音声付き動画撮影機能を備えている。シャッターボタン32全押し(S2オン)に応動して画像記録が開始され、シャッターボタン32半押し(S1オン)により画像記録は停止される。音声はマイクロホン(不図示)よりカメラ10に取り込まれ、カメラ10内の音声処理回路(不図示)によって所定処理を施され、画像と共に記録メディア14に記録される。
【0067】
操作部30のモード切換スイッチ36によって再生モードが選択されると、記録メディア14に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録したファイル)が読み出される。記録メディア14から読み出された画像ファイルのデータは、圧縮伸張回路78によって伸張処理され、表示回路76を介して液晶モニタ40に出力される。
【0068】
再生モードの一コマ再生時に十字ボタン46を操作することにより、順方向又は逆方向にコマ送りすることができ、コマ送りされた次のファイルが記録メディア14から読み出され、表示画像が更新される。
【0069】
次に、CCD12の制御について詳述する。CCD12はカラー撮影に使用される単板式カラーCCDである。なおCCD12には2板式CCDや3板式CCDを適用してもよい。
【0070】
図2は、CCD12の受光面の構造を示す平面図である。CCD12の受光領域100内には画素102が行列状に配置されている。
【0071】
図2には受光領域100内略中央部の画素が示されている。なお、今後、縦方向の系列を列、横方向の系列を行とし、右から1列目、2列目、・・・、上から1行目、2行目、・・・、とする。
【0072】
画素102は、画素の幾何学的な形状の中心点を行方向および列方向に1つおきに画素ピッチの半分(1/2ピッチ)ずらして配列させたハニカム構造となっている。すなわち、互いに隣接する画素102の行どうし(または列どうし)において、一方の行(または列)の画素配列が、他方の行(または列)の画素配列に対して行方向(または列方向)の配列間隔の略1/2だけ相対的にずれて配置された構造となっている。
【0073】
各画素列の間には、各画素に蓄積された電荷を読み出す垂直転送路104が蛇行するように各画素列に近接して配置されている。垂直転送路104には垂直転送駆動パルス信号(VCCDパルス)が印加される転送電極105を有している。転送電極105は1画素あたり4電極(左右に各2電極ずつ)備えられており、図2では垂直転送路104内の枠で示されている。
【0074】
画素102には垂直転送路104に蓄積電荷を読み出す読出ゲート106および読出ゲート108が配置されている。読出ゲート106および読出ゲート108は、図2に示すように、画素102内においてそれぞれが対向するように配置されている。
【0075】
各画素102の蓄積電荷は、奇数電極読出ゲート106からは図2上で当該画素の右側に隣接する垂直転送路104に読み出され、偶数電極読出ゲート108から図2上で当該画素の左側に隣接する垂直転送路104に読み出される。なお、画素102に蓄積された電荷は奇数電極読出ゲート106あるいは偶数電極読出ゲート108のうち何れか一方からそれぞれに接続される垂直転送路へ読み出されるように制御される。
【0076】
図2において、受光領域100の右側には転送電極105にVCCDパルスを印加するVCCD駆動回路110が配置されている。VCCDパルスには2相、3相、4相や8相などの態様があり、CCDの読み出し速度などCCDの駆動制御により何れの態様を適用するかが決められる。また、上述した駆動パルスだけでなく16相パルスや32相パルスなど、CCD駆動制御に適したVCCDパルスを適用できる。
【0077】
図2では、各画素102において、奇数電極読出ゲート106は下側の転送電極105と接続され、偶数電極読出ゲート108が上側の転送電極105に接続される態様を例示したが、奇数電極読出ゲート106および偶数電極読出ゲート108は、それぞれ上側の転送電極105に接続されてもよいし、下側の転送電極105に接続されてもよい。これは、VCCDパルスに対応して決められる。
【0078】
また、図2において、受光領域100の下側(垂直転送路104の下側最終段)には垂直転送路104から移された信号電荷を水平方向に転送する水平転送路(HCCD)112が配置され、受光領域100の上側(垂直転送路104の上側最終段)には水平転送路114が配置されている。
【0079】
水平転送路112および水平転送路114は、2相駆動パルスにより転送制御され、図2の右から左に向かって電荷が転送される。これらの最終段(図2の最左段)ではそれぞれ出力部62および出力部64に接続されている。
【0080】
出力部62および出力部64は出力アンプ(フローティングデフュージョンアンプ)を含んでおり、入力された信号電荷の電荷検出を行い、信号電圧として出力端子に出力する。こうして、画素102で光電変換した信号が点順次の信号列として出力される。
【0081】
すなわち、画素102に光が入射すると、その光量に応じた量の電荷が画素102のフォトダイオードに蓄積され、画素102に蓄積された電荷はフィールドシフトパルスに応じて各画素に対応する垂直転送路104へ読み出される。
【0082】
垂直転送路104において、画素102から読み出された電荷はVCCDパルスによって水平転送路112または水平転送路114に順次転送される。電荷の垂直転送制御の詳細については後述する。
【0083】
1画素行分の電荷が垂直転送路104の最下段または最上段(水平転送路に接続される部分)に転送されると、該電荷は垂直転送路104から転送ゲートパルスに応じて水平転送路112または水平転送路114へ読み出される。
【0084】
上述した構成により、1つの画素列に属する各画素に蓄積された電荷は、対応する垂直転送路104へ同じタイミングで読み出され、同じタイミングで水平転送路112または水平転送路114へ転送される。該画素に奇数電極読出ゲート106と偶数電極読出ゲート108とを備えており、画素ごと(画素列ごと)に水平転送路112へ電荷を転送するか、あるいは水平転送路114へ電荷を転送するかを選択的に制御することができる。
【0085】
図3には、偶数列の画素に奇数電極読出ゲート106と偶数電極読出ゲート108とを備え、奇数列の画素には奇数電極読出ゲート106を備えた態様を示している。図3に示したように、奇数電極読出ゲート106と偶数電極読出ゲート108とを備える画素は、全画素に備えてもよいし、必要な画素だけに備えてもよい。
【0086】
次に、1つのVCCDパルスによって、ある垂直転送路では電荷を水平転送路112へ転送し、別の垂直転送路では電荷を水平転送路114へ転送するCCD12の蓄積電荷読出制御および垂直転送制御について説明する。
【0087】
図4は、図2に示した受光領域100の一部を拡大した図である。図5には、VCCDパルス(4相信号)200と電荷の垂直転送の遷移(符号210、212)が示されている。なお、図4中図2と同一または類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0088】
図4において、垂直転送路104の転送電極105には1乃至8の番号が付してあり、これは、図4に示したVCCDパルス(4相信号)の各相の番号に相当する。
【0089】
例えば、図4において「1」と表示される転送電極105には、図5における「V1(V1,5)」に示された第1相の信号(第5相の信号)202が印加されることを示している。同様に、図4の転送電極105に表示された数字は、図5のVCCDパルスの各相に対応している。
【0090】
図5に示したVCCDパルス200では、第1相と第5相(符号202)、第2相と第6相(符号204)、第3相と第7相(符号206)、第4相と第8相(符号208)には同じ相の駆動信号が印加される。
【0091】
各垂直転送路間における転送電極105の配線は、上下または左右に隣り合う画素間において、その配線が立体的に交差するクロス配線となっている。
【0092】
垂直転送方向が一方向の場合には、同じ行の転送電極105には同じ相の信号が印加されるように配線されている。即ち、3行目の転送電極105には図5に示したVCCDパルス200の第1相の信号202が印加され、図3の転送電極105A、105B、105C、105D、105E、105F、・・・が接続されるストレート配線となっている。
【0093】
また、第4行目の転送電極105には図4のVCCDパルスの第2相信号204が印加され、転送電極105G、105H、105I、105J、105K、105L、・・・が接続されるように配線されている。
【0094】
前記クロス配線の一例では、図5の第1相信号が印加される転送電極105は105G、105B、105I、105D、105K、105F、・・・が接続されるように配線される。また、図5の第2相信号が印加される転送電極105は105A、105H、105C、105J、105E、105L、・・・が接続されるように配線される。即ち、3行目、4行目の配線が、隣の列への配線されるたびに入れ替えられることになる。
【0095】
同様に、第3相信号が印加される転送電極105と第4相信号が印加される転送電極105、第5相信号が印加される転送電極105と第6相信号が印加される転送電極105、第7相信号が印加される転送電極105と第8相信号が印加される転送電極105において、上述したクロス配線が施される。
【0096】
上記のように構成されたCCD12では、図5に示したVCCDパルス200を用いて、奇数列目の垂直転送路104Aでは電荷を水平転送路114(上側)へ転送し、偶数列目の垂直転送路104Bでは電荷を水平転送路112(下側)へ転送することが可能になる。
【0097】
図5において、符号210は水平転送路112へ電荷を転送(下方向に転送)する垂直転送路104Bにおける電荷の遷移を示し、符号212は水平転送路114へ電荷を転送(上方向に転送)する垂直転送路104Aにおける電荷の遷移を示している。
【0098】
遷移図210および遷移図212において、V1、V2、・・・、V8はVCCDパルス200の各相の信号を示し、左からの順序が図4の垂直転送路104における上からの順序に対応している。すなわち、遷移図210では左からV8、V1、V2、・・・、V8と並べられており、図4の偶数列目の垂直転送路104Bでは2行目から8、1、2、・・・、8(10行目)、・・・、となっており、また、図5の遷移図212では、左からV7、V2、V1、V4、V3、V6、V5、V8、V7、・・・と並べられ、これに対応して、図4の奇数列目の垂直転送路104Aでは、2行目から7、2、1、4、3、6、5、8、7(10行目)、・・・、といったようになっている。
【0099】
各遷移図の左端に表示されている数字はVCCDパルス200の時系列軸におけるステートを示し、これは、図5に示したVCCDパルスのステート(横系列)に対応している。
【0100】
図5に示したVCCDパルスおよび遷移図では、Lレベルは有効、Hレベルは無効を表し、Lレベルが図4に示した転送電極105に印加されると、該当する位置に電荷が存在することになる。
【0101】
図5のステート1では、図4の1、4、5、8が付されている位置に電荷が存在する。すなわち、垂直転送路104Aでは、4行目、5行目、8行目、9行目の位置に電荷が蓄積された状態であり、垂直転送路104Bでは、2行目、3行目、6行目、7行目の位置に電荷が蓄積された状態である。
【0102】
図5のステート2になると、図4の4、8が付されている転送電極105がHレベル(無効)に遷移する。4、8が付されている位置が電荷のバリアとなり、電荷は1、5が付された位置に蓄積された状態になる。
【0103】
次に、図5のステート3では、図4の2、6が付されている位置がLレベルになり、垂直転送路104Bでは、電荷は下方向にシフトされ、垂直転送路104Aでは、電荷は上方向にシフトされる。
【0104】
その後、図5のステート4では、図4の1、5が付されている転送電極105がHレベルに遷移し、1、5が付されている位置が電荷のバリアとなり、2、6が付されている転送電極105に電荷が蓄積された状態になる。
【0105】
このようにして順次ステートが遷移すると、垂直転送路104Bでは水平転送路114の方向(上方向)へ電荷が転送され、垂直転送路104Aでは、水平転送路112の方向(下方向)へ電荷が転送される。
【0106】
上述したように構成されたCCD12では、各画素102に2つの読出ゲートである奇数電極読出ゲート106および偶数電極読出ゲート108が備えられているので、各画素に蓄積された電荷を水平転送路112に転送するか、あるいは水平転送路114へ転送するかを画素ごとに選択的に決めることができる。
【0107】
例えば、画素102Aでは、奇数電極読出ゲート106から電荷を読み出すと、読み出された電荷は水平転送路114へ転送され、偶数電極読出ゲート108から電荷を読み出すと、読み出された電荷は水平転送路112へ転送される。
【0108】
上述した電荷の転送制御を用いて、CCD12に備えられているカラーフィルタ(CF)の色ごとに異なる水平転送路に電荷を転送する制御について説明する。
【0109】
図6は、図2、図4に示したCCD12の各画素にCFの色を示した図である。なお、図6中図2および図4と同一または類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0110】
CCD12には、受光領域100を被うようにCFアレイが配置されて、CFアレイは、個々のフォトダイオードの上方に1つずつ配置されたCFによって構成される。3原色系のCFアレイと、補色系のCFアレイとがあり、補色系のCFアレイとしては、補色のCFのみによって構成されるものと、補色のCFと緑色のCFとによって構成されるものとが知られている。CFの色が、その画素の色となる。
【0111】
単板式CCDにおける個々の画素は、光電変換素子であるフォトダイオードと、その上方に配置された1つのCFと、を有し、さらに、CF上に集光効率を上げるためにマイクロレンズが配置される。
【0112】
図6には、上述したCCD12にGストライプRB市松配列のCFアレイを備えた場合を示している。図6に示した記号R、G、Bは、それぞれ赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタを示している。また、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタに対応した画素をそれぞれR画素、G画素、B画素と記載し、R画素、G画素、B画素に蓄積される電荷をそれぞれR電荷、G電荷、B電荷と記載する。
【0113】
前記GストライプRB市松配列は、Gフィルタが並べられた画素行と、RフィルタとBフィルタとが交互並べられた画素行と、を交互配置したCFアレイである。
【0114】
全画素において、奇数電極読出ゲート106から蓄積電荷を読み出すと、各画素の右側に隣接する垂直転送路104に蓄積電荷が読み出される。例えば、1列目の画素に蓄積されるG電荷は垂直転送路104Aに読み出され、読み出されたG電荷は水平転送路112に転送され、出力部62から信号出力される。また、2列目の画素に蓄積されるR電荷およびB画素は垂直転送路104Bに読み出され、読み出されたR電荷およびB電荷は水平転送路114に転送され、出力部64から信号出力される。
【0115】
同じ色の電荷が異なる出力部に転送されると、出力アンプのゲインなどの出力部の特性の違いによって画像における色むらやパターンノイズの発生原因となるので、同じ色の電荷は同じ出力部に転送するように構成することが好ましい。
【0116】
図7には上述したCCD12の変形例を示している。図7では、1列目の垂直転送路104Cの転送電極105と2列目の垂直転送路104Dの転送電極105との配線がクロス配線され、2列目の垂直転送路104Dの転送電極105と3列目の垂直転送路104Eの転送電極105とはストレート配線となり、4列目の垂直転送路104Fの転送電極105は1列目の垂直転送路104Cの転送電極105と同じ転送電極の配列である。5列目以降の垂直転送路は1列目乃至4列目の配列が繰り返される構成となっている。
【0117】
図5の第1相信号(V1)は、まず、図7の垂直転送路104C(1列目)の5行目の転送電極105Pに印加される。垂直転送路104Cの転送電極105から垂直転送路104D(2列目)の転送電極105への配線はクロス配線されており、転送電極105Pは6行目の転送電極105Rと接続されるので、V1信号は転送電極105Rに印加される。
【0118】
また、垂直転送路104Dの転送電極105から垂直転送路104E(3列目)の転送電極105への配線はストレート配線であり、転送電極105Rと6行目の転送電極105Sとが接続され、V1信号は転送電極105Sに印加される。
【0119】
さらに、垂直転送路104Eの転送電極105から4列目の垂直転送路104Fの転送電極105への配線はクロス配線され、転送電極105Sは5行目の転送電極105Tに接続され、V1信号は転送電極105Tに印加される。
【0120】
第2相信号乃至第8相信号が印可される転送電極105において、第1相信号が印加される転送電極105と同様の配線と同様の配線構造になっている。前記構成において、垂直転送路104は2行ごと転送方向が入れ換えられ、1列目(垂直転送路104C)、4列目(垂直転送路104F)、5列目、8列目、・・・、の垂直転送路では水平転送路112へ電荷を転送し、2列目(垂直転送路104D)、3列目(垂直転送路104E)、6列目、7列目、・・・、の垂直転送路では水平転送路114へ電荷を転送することができる。
【0121】
なお、クロス配線の態様は上述した態様に限定されず、図4の画素102Bと画素102Cとの間の領域において、転送電極105Hと転送電極105Nとを接続し、転送電極105Mと転送電極105Iとを接続する態様でもよい。ただし、クロス配線の態様に合わせたVCCDパルスを適用しなければならない。
【0122】
図8には、水平転送路114と各垂直転送路とが接続される最終電極と、水平転送路114との間にバリア電極120を設けた態様を示している。
【0123】
静止画撮影では、水平転送路112および水平転送路114における電荷の水平転送を同一駆動パルス信号によって制御する場合には、水平転送路112と水平転送路114とへ各垂直転送路から同時に電荷が送り出されないよう制御する必要がある。
【0124】
各垂直転送路から水平転送路112に電荷を送り出すタイミングでは、水平転送路114ではバリア電極120の分(図8では1ステート)だけタイミングが遅れるように制御でき、各垂直転送路から水平転送路112と水平転送路114とへ同時に電荷を送り出すこと防止できる。
【0125】
なお、バリア電極120は各垂直転送路と水平転送路112との間に設けてもよい。
【0126】
次に、動画撮影時のCCD12の制御について説明する。
【0127】
静止画ではできるだけたくさんの信号電荷量(情報量)を取得できるようにCCD12の全画素読み出し制御行われるが、動画撮影では画像の連続性が重視されるようなCCD12のインターレース(間引き)読み出し制御が行われる。
【0128】
例えば、動画撮影時には、出力部62および出力部64の何れか一方からのみ信号を取得するように制御すると、1回の読み出しに要する時間が静止画撮影時の1/2にすることができる。ただし、1回の読み出しで取得できる信号電荷量(情報量)も静止画撮影時の1/2になる。
【0129】
図9は、動画撮影時におけるCCD12の電荷読み出し制御および垂直転送制御を説明する図である。
【0130】
動画撮影では出力部62からのみ信号を読み出す制御が行われる。図9においてCCD12の下側が撮影画像では上側になり、出力部62から信号を読み出すと画像を生成する際に画像の上下を入れ替える処理が省略することができる。
【0131】
図6に示したCCD12の垂直転送制御では、水平転送路112にはG電荷のみが転送されるために画像を生成することができないので、R電荷およびB電荷を水平転送路112へ転送しなければならない。
【0132】
2列目および4列目など偶数列目の画素102では、偶数電極読出ゲート108から垂直転送路104Aへ蓄積電荷を読み出すよう制御すると、R電荷、G電荷、B電荷が垂直転送路104Aへ読み出され、水平転送路112へ転送可能になる。
【0133】
ただし、2行目の画素102(G画素)の蓄積電荷と3行目の画素102(R画素またはB画素)の蓄積電荷とを同じタイミングで垂直転送路104Aに読み出すと、水平転送時にG電荷とR電荷またはB電荷が混合されてしまうので、各画素行から垂直転送路104への蓄積電荷の読み出し制御を、2行ごとに読み出すインターレース制御とすればよい。
【0134】
すなわち、1行目の画素(R画素、B画素)、2行目の画素(G画素)からは蓄積電荷の読み出しをせず、3行目の画素(R画素、B画素)および4行目の画素(G画素)から蓄積電荷を読み出す。さらに5行目および6行目の画素からは蓄積電荷を読み出さず、7行目の画素(R画素、B画素)および8行目の画素(G画素)からは蓄積電荷を読み出すように制御すると、G画素とR画素およびB画素との電荷の混合を防ぐことができる。なお、図7のCFの色表示がされていない画素102は電荷を読み出さない間引きされる画素102を示している。
【0135】
さらに、上述したCCD12では、静止画撮影、動画撮影、何れにおいてもG画素から垂直転送路104Bへ蓄積電荷を読み出す制御が行われないので、G画素では奇数電極読出ゲートのみを備え、偶数電極読出ゲートを備えない態様が可能である。
【0136】
上記の如く構成されたCCD12では、画素102は奇数電極読出ゲート106と偶数電極読出ゲート108とを備え、隣接する2つの垂直転送路104Aおよび垂直転送路104Bの何れにも蓄積電荷を読み出すことができる。したがって、垂直転送制御に合わせて水平転送路112へ電荷を転送する垂直転送路104Aに蓄積電荷を読み出すことが可能であり、また、水平転送路114へ電荷を転送する垂直転送路104Bへ蓄積電荷を読み出すことも可能である。
【0137】
GストライプRB市松配列CFアレイを備え、転送電極105の配線を所定のクロス配線とすることで、緑色に対応した電荷(G電荷)を水平転送路112へ転送し、出力部64から緑色に対応した信号(G信号)を出力し、また、赤色および青色に対応した電荷(R電荷、B電荷)を水平転送路114に転送し、出力部64から赤色に対応した信号(R信号)および青色に対応した信号(B信号)を出力する制御が可能である。したがって、出力部62と出力部64との特性の違いによって画像に色むらやパターンノイズなどが発生することを防止でき、さらに、輝度信号などの生成に用いられるG信号と、R信号およびB信号と、を分離させて取得できるので、静止画撮影された画像を生成する際に、輝度信号などを生成するために行うG信号を分離する処理を省略でき、後段の処理負担を軽減することができる。
【0138】
また、CCD12を備えたデジタルカメラ10では、出力部62と出力部64との何れの出力から電荷信号を取得するかを切り換える出力切換回路66を備えたので、2つの出力部に対応して2ライン分の信号処理回路を不要とし、また、何れの出力からも選択的に電荷信号を取得できる。
【0139】
動画撮影では、R画素およびB画素は偶数電極読出ゲート108から垂直転送路104Aへ蓄積電荷を読み出し、さらに、G電荷とR電荷およびB電荷との混合を避けるために、連続する2行の画素から蓄積電荷を読み出し、その後の連続する2行の画素から電荷を読み出さない制御を行う間引き読出とを用いて、R電荷、G電荷、B電荷とも水平転送路112へ転送される。出力切換回路66では出力部62からのみ信号を取得するよう制御を行う。したがって、動画撮影に好ましいCCD12の制御が可能になる。
【0140】
本実施形態では、画素配列にハニカム配列を例示したが、本発明は正方画素配列にも適用可能である。しかしながら、正方画素配列では、クロス配線を施すための配線領域を用意しなければならず、これは、高密度化の妨げになる。また、正方画素配列では、ハニカム配列に比べて配線領域が小さくなり、配線インピーダンスの増加、不要輻射の発生等の問題が起こる可能性がある。
【0141】
ハニカム配列では、正方配列に比べて配線領域を大きく取ることができ、配線インピーダンスを下げることができる。これにより不要輻射の発生、S/N比の劣化、消費電力の増加を抑えることができ、また、高密度化を同時に実現できる。
【0142】
本実施形態ではGストライプRB市松配列のCFアレイについて例示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、ベイヤー配列のCFアレイや他の配列のCFアレイにも適用可能である。
【0143】
図10を用いて、代表的なベイヤー配列のCFアレイを備えたCCD12の蓄積電荷読出制御および垂直転送制御について説明する。図10に示したベイヤー配列のCFアレイでは、奇数列目の画素配列はG画素とB画素が交互に並べられ、偶数列目の画素配列はG画素とR画素が交互に並べられている。また、奇数行目の画素配列はG画素とR画素が交互に並べられ、偶数列目の画素配列はG画素とB画素が交互に並べられている。
【0144】
上述したベイヤー配列のCFアレイを備えたCCD12に、上述した転送電極105のクロス配線と垂直転送制御を適用すると、奇数列目の垂直転送路104AにはG電荷とB電荷とが読み出され、水平転送路112にはG電荷とB電荷とが転送される。また、偶数列目の垂直転送路104BにはG電荷とR電荷とが読み出され、水平転送路114にはG電荷とR電荷とが転送される。
【0145】
しかしながら、G電荷から生成されるG信号を用いたCCD12の後段回路における信号処理(例えば、輝度信号の生成)の都合上、G電荷とR電荷およびB電荷とを異なる水平転送路に転送する態様が好ましい。
【0146】
奇数列目の画素では、G画素は奇数電極読出ゲート106から蓄積電荷を読み出し、R画素は偶数電極読出ゲートから蓄積電荷を読み出し、偶数列目の画素では、B画素は奇数電極読出ゲート106から蓄積電荷を読み出し、G画素は偶数電極読出ゲート108から蓄積電荷を読み出す。図10の各画素から出ている矢印線は、蓄積電荷の読み出し方向を示している。
【0147】
このように制御すると、垂直転送路104AにはG電荷が読み出され、垂直転送路にはR電荷およびB電荷が読み出される。G電荷は水平転送路112へ転送され、R電荷およびB電荷は水平転送路114へ転送される。
【0148】
ベイヤー配列のCFアレイを備えた場合にも、図9に示した動画撮影時の制御と同様の読出制御および垂直転送制御が可能である。奇数列目の画素102では奇数電極読出ゲート106から蓄積電荷を読み出し、偶数列目の画素102では偶数電極読出ゲートから蓄積電荷を読み出すように制御すると、R電荷、G電荷、B電荷とも垂直転送路104Aに読み出され、水平転送路112に転送される。
【0149】
垂直転送路104Aにおいて、R電荷とG電荷との混合、およびB電荷とG電荷との混合が発生しないように、奇数電極読出ゲートと偶数電極読出ゲートとの読み出しタイミングを設定してもよい。
【0150】
また、垂直転送路104Aにおける異なる画素から読み出された電荷の混合を防ぐには、間引き読み出しを行う態様を適用してもよい。
【0151】
さらに、ベイヤー配列のCFアレイを備えた場合にも、図9に示したバリア電極を備える態様を適用することが好ましい。
【0152】
【発明の効果】
本発明によれば、垂直転送路の上下にそれぞれ水平転送路を備え、信号電荷の高速読み出しを実現する固体撮像素子において、各光電変換素子には隣接する2つの垂直転送手段に接続される読出ゲートを備えたので、隣接する何れの垂直転送路にも信号電荷を読み出すことができる。
【0153】
光電変換素子に隣接する垂直転送路のうち、一方が第1の水平転送路へ信号電荷を転送する第1の垂直転送路であり、もう一方が第2の水平転送路へ電荷を転送する第2の垂直転送路であると、2つの読出ゲートのうち一方から信号電荷を読み出すと、該信号電荷は第1の水平転送路へ転送され、もう一方に読出ゲートから信号電荷を読み出すと、該信号電荷は第2の水平転送路へ転送されるので、光電変換素子に蓄積された電荷は、第1の水平転送路および第2の水平転送路の何れにも転送することができる。
【0154】
さらに、電荷送出制御電極を備え、各垂直転送路から第1の水平転送路と第2の水平転送路とへ同時に信号電荷を送り出さないように制御可能である。
【0155】
隣接する2つの垂直転送路の間で転送電極の配線をクロス配線すると、1つの垂直転送制御信号によって、クロス配線の前後の垂直転送路では、一方は第1の水平転送手段へ信号電荷を転送し、もう一方では第2の水平転送手段へ信号電荷を転送するように制御できるので、撮像装置の撮影モードに合わせて、第1の水平転送手段に信号電荷を転送するか、あるいは第2の水平転送手段に信号電荷を転送するかを制御可能である。
【0156】
光電変換素子がハニカム構造の配列に従って並べられると、上下および左右に隣接する光電変換素子の間の領域が正方配列などの他の配列に比べて広くなり、この領域を使用する垂直転送電極のクロス配線がし易くなり、また、配線幅が細くならない。したがって、配線インピーダンスが増加せず、不要輻射の発生や消費電力の増加を抑制することができる。
【0157】
また、上記固体撮像素デバイスを備えた撮像装置において、第1の水平転送手段の撮像信号出力となる第1の信号出力手段から撮像信号を取得するか、あるいは第2の水平転送手段の撮像信号出力となる第2の信号出力手段から撮像信号を取得するかを切り換える信号出力切換手段を備えたので、撮像信号に信号処理を施す信号処理系は1系統備えればよく、信号処理系の簡略化が実現できる。
【0158】
動画撮影時には前記第1の水平転送路に信号電荷を転送し、静止画撮影時には前記第1の水平転送手段および第2の水平転送手段に信号電荷を転送するように構成すると、リアルタイム性が要求される動画撮影では撮像信号の読み出しを高速で行うことができ、第1の出力手段から撮像信号を読み出すと、画面を上下反転させる処理を省略することができる。
【0159】
静止画撮影では、撮像を高速に読み出すことより、たくさんの情報量を得ることが優先されるので、第1の信号出力手段と第2の信号出力手段とから撮像信号を読み出すように構成されている。
【0160】
緑色に対応したカラーフィルタを配置した光電変換素子列と、赤色に対応したカラーフィルタと青色に対応したカラーフィルタとを交互に配置したカラーフィルタアレイを備え、赤色に対応した信号電荷と青色に対応した信号電荷とを第1の水平転送手段に転送し、緑色に対応した信号電荷を第2の水平転送手段に転送するように、カラーフィルタの構成色ごとに異なる水平転送手段へ信号電荷を転送することができる。第1の出力部と第2の出力部との特性の違いによって画像に色むらやパターンノイズなどが発生することを防止できる。さらに、緑色に対応した素子から得られる信号(電荷)は輝度の情報を求めるために用いられるので、他の色に対応した素子から得られる信号と別に処理されると、信号処理においても都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラのブロック図
【図2】本発明の実施形態に係るカメラに搭載されたCCD受光面を示す平面図
【図3】図2に示したCCDの変形例を示す図
【図4】図2に示したCCDの拡大図
【図5】VCCDパルスと電荷転送遷移を示した図
【図6】静止画撮影時の垂直転送制御を示す図
【図7】図6に示した垂直転送制御の変形例を示す図
【図8】バリア電極を備えた応用例を示した図
【図9】動画撮影時の垂直転送制御を示す図
【図10】図6に示したCFアレイと異なる配列のCFアレイを適用した図
【符号の説明】
10…カメラ、12…CCD、16…CPU、60…CCDドライバー、62,64…出力部、66…CCD出力切換回路、72…デジタル信号処理部、102…画素、104,104A,104B…垂直転送路、105…転送電極、110…垂直転送路駆動回路、112,114…水平転送路、116,118…電極読出ゲート、120…バリア電極、200…垂直転送駆動パルス信号

Claims (9)

  1. 二次元的に配列された複数の光電変換素子と、
    各光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記配列の列方向に沿う垂直下方向に転送させる第1の垂直転送路と、
    各光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記配列の列方向に沿う垂直上方向に転送させる第2の垂直転送路と、
    前記第1の垂直転送路および前記第2の垂直転送路における信号電荷の垂直転送を垂直転送制御信号によって制御する垂直転送制御手段と、
    第1の垂直転送路の下方に設けられ、前記第1の垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第1の水平転送路と、
    第2の垂直転送路の上方に設けられ、前記第2の垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第2の水平転送路と、
    を備えた固体撮像素子であって、
    前記光電変換素子は、隣接する第1の垂直転送路および第2の垂直転送路のうち何れか一方の垂直転送路へ信号電荷を読み出す第1の読出ゲートと、
    前記第1の読出ゲートから信号電荷を読み出す垂直転送路と異なる他方の垂直転送路へ信号電荷を読み出す第2の読出ゲートと、
    前記第1の読出ゲートから信号電荷を読み出すか前記第2の読出ゲートから信号電荷を読み出すかを制御する読出制御手段と、
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記光電変換素子列は、前記第1の垂直転送路および前記第2の垂直転送路と交互に配置され、且つ、各光電変換素子に隣接して配置される垂直転送路のうち、一方には前記第1の垂直転送路が配置され、他方には前記第2の垂直転送路が配置され、
    前記読出制御手段は、前記第1の読出ゲートから前記第1の垂直転送路あるいは前記第2の垂直転送路のうち何れか一方に信号電荷を読み出し、前記第2の読出ゲートから、前記第1の読出ゲートを介して信号電荷を読み出した垂直転送路と異なる他方の垂直転送路へ信号電荷を読み出す制御を行うことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記第1の水平転送路と前記第1の垂直転送路とが接続される第1の接続部あるいは前記第2の水平転送路と前記第2の垂直転送手段とが接続される第2の接続部のうち何れか一方に各垂直転送路から前記第1の水平転送路および第2の水平転送路への信号電荷の送り出しタイミングを制御する電荷送出制御電極を備え、
    前記垂直転送制御手段は、前記電荷送出制御電極を用いて前記第1の垂直転送路から前記第1の水平転送路へ信号電荷を送り出すタイミングと異なるタイミングで前記第2の垂直転送路から前記第2の水平転送路へ信号電荷が送り出し制御を行うことを特徴とする請求項1または2記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1の垂直転送路と前記第2の垂直転送路との間において、前記垂直転送制御信号が印加される転送電極の配線のうち、隣り合う2つの配線が入れ換えられる構造を有する配線手段を備え、
    前記垂直転送制御手段は、共通の垂直転送制御信号によって、前記第1の垂直転送路では信号電荷を前記第1の水平転送路へ転送し、前記第2の垂直転送路では信号電荷を前記第2の水平転送路へ転送する制御を行うことを特徴とする請求項1、2または3記載の固体撮像素子。
  5. 前記光電変換素子は、該光電変換素子の幾何学的な形状の中心点を行方向および列方向に1つおきに配列ピッチの半分ずらして配列させたハニカム構造の配列で配列されることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の固体撮像素子。
  6. 二次元的に配列された複数の光電変換素子と、各光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記配列の列方向に沿う垂直下方向に転送させる第1の垂直転送路と、各光電変換素子に蓄積された信号電荷を前記配列の列方向に沿う垂直上方向に転送させる第2の垂直転送路と、前記第1の垂直転送路および前記第2の垂直転送路において信号電荷の転送を制御する垂直転送制御手段と、前記第1の垂直転送路の下方に設けられ前記第1の垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第1の水平転送路と、前記第2の垂直転送路の上方に設けられ第2の垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第2の水平転送路と、前記第1の水平転送路において水平転送された信号電荷を撮像信号として出力する第1の出力部と、前記第2の水平転送路において水平転送された信号電荷を撮像信号として出力する第2の出力部と、を備えた固体撮像素子と、
    前記第1の出力部から撮像信号を取得するかあるいは前記第2の出力部から撮像信号を取得するかを切換制御する出力切換手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  7. 前記出力切換手段は、動画撮影時には、前記第1出力部あるいは前記第2の出力部のうち何れか一方の出力部から撮像信号を取得する制御を行うことを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 前記出力切換手段は、静止画撮影時には、前記第1の出力部および前記第2の出力部に信号電荷を転送する制御を行うことを特徴とする請求項6または7記載の撮像装置。
  9. R、G、B対応したカラーフィルタが所定の配列に従って並べられ、少なくとも列方向に沿ってGに対応したフィルタを配置した列と、列方向に沿ってRに対応した素子とBに対応した素子とを交互に配置した列と、を行方向に沿って交互に配置されたカラーフィルタアレイを含むカラーフィルタアレイを備え、
    前記垂直転送制御手段は、静止画撮影時には、G色に対応した電荷信号を前記第1の水平転送手段あるいは第2の水平転送手段の何れか一方に転送し、前記G色に対応した電荷信号を転送した水平転送手段と異なる水平転送手段にRおよびBに対応した電荷信号を転送する制御を行うことを特徴とする請求項6、7または8記載の撮像装置。
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