JP2007194954A - 固体撮像素子、撮像装置および撮像方法 - Google Patents

固体撮像素子、撮像装置および撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成によって、固体撮像素子から低消費電力で画像を読み出すことが出来るとともに、精度よく画像を読み出すことが出来るようにする。
【解決手段】受光領域100の下側(垂直転送路の下側最終段)には垂直転送路104から転送された信号電荷を水平方向に転送する水平転送路(HCCD)110が配置され、受光領域100の上側(垂直転送路104の上側最終段)には、水平転送路110の電荷蓄積容量よりも大きな電荷蓄積容量を有する水平転送路112が配置されている。本CCD12は電荷蓄積容量の異なる2つの水平転送路のいずれを用いて画像信号を読み出すかを任意に選択することが出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は固体撮像素子、撮像装置および撮像方法に係り、特に光電変換素子の蓄積された信号電荷の読み出し制御および転送制御技術に関する。
近年、デジタルカメラやデジタルビデオカメラの撮像装置に用いられるCCD(電荷結合素子)は有効画素数の増加や高解像度の要求や、撮像装置の高機能化に伴い、消費電力が増大する傾向にある。その結果、CCDの発熱によるノイズの悪化や、撮像装置の発熱、バッテリーの保持時間の低下など様々な問題が生じている。
図9に従来の固体撮像素子の例を示す(特許文献1参照)。図9はCCD400の受光面の構造を示す平面図である。CCD400の受光領域402には光電変換素子402が行列状に配置されている。
光電変換素子の間には、各光電変換素子に蓄積された電荷を読み出す垂直転送路(VCCD)406が蛇行するように各光電変換素子に近接して配置されている。垂直転送路406には垂直転送制御信号パルス(VCCDパルス)が印加される転送電極408が配置されている。なお、転送電極408は垂直転送路406内の枠で示されている。
受光領域402の上下には垂直転送路406から転送されてきた電荷を水平方向に転送する水平転送路(HCCD)410および水平転送路412が配置されている。水平転送路410および412の最後段(図9の最左段)にはそれぞれ出力部62および出力部64が接続されている。
ここで、光電変換素子404には蓄積電荷を読み出す読出しゲート414および読出しゲート416が配置され、光電変換素子に隣接配置される左右のどちらの垂直転送路406にも任意に出力できるように構成されている。垂直転送路406に読出された電荷はVCCDパルスにより、垂直上方向および垂直下方向に転送される。
本従来例では、受光領域402の上下に配置された2つの水平転送路410および412に電荷を振り分けて電荷転送することが可能であるため、転送速度は水平転送路が一つの場合と比べて、おおよそ半分の時間で電荷を読み出すことが可能となる。
特開2005−20276号公報
水平転送路は通常、光電変換素子から読み出される最大の電荷を転送できるように、十分な電荷蓄積容量を有するように設計される。また、水平転送路の電荷蓄積容量が大きければ、大きな電圧で駆動させる必要がある。従って、光電変換素子に小さな電荷しか蓄積されないような場合には、必要以上の電力を消費することになる。
特許文献1には、2つの水平転送路が設けられたCCD構造が開示されているが、電荷蓄積容量が同じ場合には、1つの水平転送路で電荷を転送する場合とおよそ同じ電力を消費することになる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成によって、低消費電力で画像を読み出すことが出来るとともに、精度よく画像を読み出すことが出来る、固体撮像素子、撮像装置および撮像方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成する為に本発明に係る固体撮像素子は、複数の光電変換素子が配列された固体撮像素子において、前記光電変換素子から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送路と、前記垂直転送路の後段に設けられ、前記垂直転送路から送り出される信号電荷を水平方向に転送する複数の水平転送路とを備え、前記水平転送路は、電荷蓄積容量がそれぞれ異なることを特徴としている。
本発明によれば、電荷の垂直転送と水平転送を制御することで、電荷蓄積容量のことなる水平転送路のいずれにも、信号電荷を読み出すことが可能となる。
光電変換素子は2次元的に配列させてもよいし、1次元に配列させてもよい。また、光電変換素子はハニカム状に配列してもよいし、正方状に配列してもよい。
本発明の一態様によれば、前記複数の水平転送路は、面積が互いに異なるよう構成されていることを特徴としている。
本発明の他の態様によれば、前記複数の水平転送路は半導体の不純物濃度が互いに異なるように構成されることを特徴としている。
本発明の他の態様の撮像装置によれば、前述した固体撮像素子を有し、さらに、前記垂直転送路における信号電荷を垂直転送制御信号によって、前記水平転送路のいずれかに選択的に信号電荷を転送するように制御する垂直転送制御手段と、それぞれの水平転送路の電荷蓄積容量に応じた水平転送制御信号によって、信号電荷を水平方向に転送するように制御する水平転送制御手段と、を備えることを特徴としている。
一般に垂直転送制御信号には多相パルス信号が適用される。多相パルス信号には2相駆動、3相駆動、4相駆動、8相駆動などの多様な態様があり、信号電荷の読み出し速度や他の制御に合わせて何れの態様を適用してもよい。また、垂直転送制御信号は前述した駆動パルス以外の態様を適用してもよい。
同様に水平転送制御信号も前述したような多相パルス信号等の何れの態様を適用してもよい。通常、転送路の電荷蓄積容量が大きくなると、駆動パルスは適正に電荷を転送するためには大きな電力を必要とする。従って、前記複数の水平転送路のうち、電荷蓄積容量の小さい水平転送路は、電荷蓄積容量の大きな水平転送路よりも、小さな電力で適正に電荷を転送することが出来る。
本発明の他の態様の撮像装置によれば、前記撮像装置はさらに、信号電荷を混合する手段を有し、前記垂直転送制御手段は、前記信号電荷の混合を行うか否かまたは混合する電荷数に応じて、いずれの水平転送路に信号電荷を転送するかを制御し、前記水平転送制御手段は、電荷が転送されてくる水平転送路のみに水平転送制御信号を供給するように水平転送制御信号を制御することを特徴としている。
電荷を混合する場合に大きな電荷蓄積容量の水平転送路に電荷を転送するようにしてもよいし、また、混合する電荷数によって、使用する水平転送路を切り替えてもよい。
本発明の他の態様の固体撮像装置によれば、前記固体撮像素子に配列された複数の光電変換素子は、第1の電荷蓄積容量を有する第1の光電変換素子と、第1の電荷蓄積容量とは異なる第2の電荷蓄積容量を持つ第2の光電変換素子から成り、前記垂直転送制御手段は、前記第1の光電変換素子から読み出される電荷と前記第2の光電変換素子から読み出される電荷とでは、異なる水平転送路に転送するように制御し、前記水平転送制御手段は電荷が転送されてくる水平転送路のみに水平転送制御信号を供給するように水平転送制御信号を制御することを特徴としている。
電荷蓄積容量の小さな光電変換素子から電荷を読み出す場合は、電荷蓄積容量の小さな水平転送路で電荷を転送し、電荷蓄積容量の大きな光電変換素子から電荷を読み出す場合は電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を読み出すようにすることが可能である。
本発明の他の態様の撮像装置によれば、前記垂直転送制御手段は、各撮影フレームの信号電荷を連続的に出力する場合において、今回出力された撮影フレームの信号電荷の出力信号の全部あるいは一部の出力信号値に応じて、次回以降に出力される撮影フレームの信号電荷を、いずれか1つの水平転送路に転送するように制御し、前記水平転送制御手段は電荷が転送されてくる水平転送路のみに水平転送制御信号を供給するように水平転送制御信号を制御する、ことを特徴としている。
固体撮像素子から出力される信号電荷の一部あるいは全部が小さな値である場合に、その後に出力される信号電荷を、電荷蓄積容量の小さな水平転送路で電荷を読み出すようにしてもよいし、固体撮像素子から出力される信号電荷の一部あるいは全部が大きな値である場合に、電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を読み出すようにしてもよい。また、撮影毎に次回の撮影に用いる水平転送路を切り替えるようにしてもよいし、所定の間隔で映像信号の出力値を監視し、所定の間隔で水平転送路を切り換えるようにしてもよい。
本発明の他の態様の撮像装置によれば、前記固体撮像素子はさらにオプティカルブラック領域(OB領域)を有し、前記垂直転送制御手段は、各撮影フレームの信号電荷を連続的に出力する場合において、今回出力された撮影フレームの信号電荷の前記OB領域に対応する出力信号値に応じて、次回以降に出力される撮影フレームの信号電荷を、いずれか1つの水平転送路に転送するように制御し、前記水平転送制御手段は電荷が転送されてくる水平転送路のみに水平転送制御信号を供給するように水平転送制御信号を制御することを特徴としている。
OB領域は通常は光が当たらないので信号電荷が存在しないため、出力信号は小さくなるが、水平転送路の電荷蓄積容量が小さい場合には電荷がオーバーフローし、OB領域に電荷がもれることがある。そこで、OB領域の出力信号を監視し、そのOB出力が一定値を超えた場合に、電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を転送するように切り替えるようにしてもよい。
本発明の他の態様である撮像方法によれば、前記固体撮像素子からスルー画を出力する場合は、前記複数の水平転送路のうち電荷蓄積容量の小さな水平転送路を用いて信号電荷を出力し、前記固体撮像素子から記録画を出力する場合は、前記複数の水平転送路のうち電荷蓄積容量の大きな水平転送路を用いて信号電荷を出力することを特徴としている。
ここでスルー画とは撮影者の便宜のために固体撮像素子から画像表示部や信号処理回路等に出力されるが記録されない画像をいう。電荷蓄積容量の小さな水平転送路を用いることで、スルー画においては画質がやや劣るが、記録される画像には影響しない。
本発明の他の態様の静止画の撮像方法によれば、前記静止画の撮影に先立ち、前記複数の水平転送路のうち電荷蓄積容量の小さな水平転送路のみを用いて、固体撮像素子からスルー画を読み出し、前記静止画の撮影時において、スルー画の出力信号の全部あるいは一部の出力信号値に応じて、前記複数の水平転送路のいずれの水平転送路を用いて、前記光電変換素子からの信号電荷を読み出すかを切り替えることを特徴としている。
スルー画の出力の一部あるいは全部が一定値以下であれば、静止画の撮影時において、電荷蓄積容量の小さな水平転送路で電荷を読み出すようにし、スルー画の出力の一部あるいは全部が一定値以上であれば、静止画の撮影時において、電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を読み出すようにすることができる。
さらに、前記固体撮像素子にOB領域を設け、前記スルー画の出力信号の一部として、OB領域の出力信号を用いることもできる。
スルー画のOB出力が一定値以下であれば、静止画の撮影時において、電荷蓄積容量の小さな水平転送路で電荷を読み出すようにし、スルー画のOB出力が一定値以上であれば、静止画の撮影時において、電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を読み出すようにすることができる。
本発明の他の態様である静止画の撮像方法によれば、前記撮像装置の固体撮像素子はさらにOB領域を有し、前記静止画の撮影に先立ち、前記複数の水平転送路のうち電荷蓄積容量の小さな水平転送路のみを用いて、固体撮像素子からスルー画を読み出し、前記静止画の撮影時において、前記スルー画におけるOB領域の出力信号値に応じて、前記複数の水平転送路のいずれの水平転送路を用いて、前記光電変換素子からの信号電荷を読み出すかを切り替えることを特徴としている。
固体撮像素子から出力される信号電荷の一部あるいは全部が小さな値である場合に、その後に出力される信号電荷を、電荷蓄積容量の小さな水平転送路で電荷を読み出すようにしてもよいし、固体撮像素子から出力される信号電荷の一部あるいは全部が大きな値である場合に、電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を読み出すようにしてもよい。また、撮影毎に次回の撮影に用いる水平転送路を切り替えるようにしてもよいし、所定の間隔で映像信号の出力値を監視し、所定の間隔で水平転送路を切り換えるようにしてもよい。
本発明の他の態様の動画の撮像方法によれば、常時あるいは所定のフレーム間隔で撮像信号の全部あるいは一部の出力値を監視し、前記撮像信号の全部あるいは一部の出力値に応じて、前記複数の水平転送路のいずれの水平転送路を用いて、前記光電変換素子からの信号電荷を読み出すかを切り替えることを特徴としている。
撮像信号の出力の一部あるいは全部が一定値以下であれば、電荷蓄積容量の小さな水平転送路で電荷を読み出すようにし、撮像信号の出力の一部あるいは全部が一定値以上であれば、電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を読み出すようにすることができる。
さらに、前記固体撮像素子にOB領域を設け、撮像信号の出力信号の一部として、OB領域の出力信号を用いることもできる。
撮像信号のOB出力が一定値以下であれば、電荷蓄積容量の小さな水平転送路で電荷を読み出すようにし、撮像信号のOB出力が一定値以上であれば、電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を読み出すようにすることができる。
OB領域は通常は光が当たらないので信号電荷が存在しないため、出力信号は小さくなるが、水平転送路の電荷蓄積容量が小さい場合には電荷がオーバーフローし、OB領域に電荷がもれることがある。そこで、OB領域の出力信号を監視し、そのOB出力が一定値を超えた場合に、電荷蓄積容量の大きな水平転送路で電荷を転送するように切り替えるようにしてもよい。
本発明によれば、固体撮像素子に消費電力の異なる2つの水平転送路を設け、これらの水平転送路を適宜使い分けることにより、低消費電力で画像を読み出すことが出来るとともに、精度よく画像を読み出すことが出来る。
以下、添付図面に従って本発明に係る固体撮像素子、撮像装置および撮像方法の好ましい実施の形態について説明する。
[固体撮像素子の構造]
はじめに、本発明の実施形態に係る固体撮像素子の構造とその動作について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るCCD固体撮像素子(以下「CCD」と記載する)12の受光面の構造を示す平面図である。CCD12の受光領域100内には光電変換素子102が行列上に配置されている。本実施例では光電変換素子はフォトダイオード(PD)で構成されている。
図1には受光領域100内略中央部にPD列が示されている。なお。以降、縦方向の系列を列、横方向の系列を行とし、右から1列目、2列目・・・、上から1行目、2行目、・・・、とする。
PD102は、画素の幾何学的な形状の中心点を行方向および列方向に1つおきに画素ピッチの半分(1/2ピッチ)ずらして配列させた、いわゆるハニカム構造となっている。すなわち、互いに隣接するPD102の行どうし(または列どうし)において、一方の行(または列)のPD配列が、他方の行(または列)のPD配列に対して行方向(または列方向)の配列間隔の略1/2だけ相対的にずれて配置された構造となっている。
各PD列の間には、各PDに蓄積された電荷を読み出す垂直転送路104が蛇行するように配置されている。垂直転送路104には垂直転送制御信号パルス(VCCDパルス)が印加される転送電極106を有している。転送電極は1画素あたり4電極(左右に2電極ずつ)備えられており、図1では垂直転送路104内の枠で示されている。
PD102には垂直転送路104に蓄積電荷を読み出す読出しゲート108が配置されている。各PDの蓄積電荷は、読出しゲート108を介して右側に隣接する垂直転送路104に読み出されるように制御される。なお、本実施例では読出しゲートはPD102の右下部に設けられているが、他の部分(例えば左上)に設けてもよいし、また、PD102の左右に設けられた何れの垂直転送路104にも読み出せるように複数の読出しゲートを設けてもよい。
図1において、受光領域100の下側(垂直転送路104の下側最終段)には垂直転送路104から転送された信号電荷を水平方向に転送する水平転送路(HCCD)110が配置され、受光領域100の上側(垂直転送路104の上側最終段)には水平転送路112が配置されている。なお、本実施例では、下側の水平転送路110の電荷蓄積容量を水平転送路112より小さくするために、転送路の幅を狭く形成している。なお、下側の水平転送路110の電荷蓄積容量を小さくするために、水平転送路100の幅を上側の水平転送路112と同じ幅にし、水平転送路を形成する半導体の不純物濃度を変えてもよいし、水平転送路の幅を変え、さらに半導体の不純物濃度を変化させるようにしてもよい。本例では、受光領域の上下に水平転送路を設けたが、受光領域の片側に複数の水平転送路を設けてもよいし、水平転送路は2つ以上でもかまわない。
水平転送路110および112はそれぞれ電荷蓄積容量に応じた8相駆動パルス電圧により転送制御され、図1の右から左に向かって電荷が転送される。これらの最終段(図1の最左段)にはそれぞれ出力部62および出力部64が接続されている。
上記構成のCCD12の電荷蓄積容量の小さな方の水平転送路110の動作駆動は、電荷蓄積容量の大きな方の水平転送路112に比べて小さな電力で行うことができ、消費電力を低減することが可能になる。
出力部62および出力部64は出力アンプ(フローティングデフュージョンアンプ)を含んでおり、入力された信号電荷の電荷検出を行い、信号電圧として出力端子に出力する。こうして、PDで光電変換した信号が点順次の信号列として出力される。
すなわち、PDに光が入射すると、その光量に応じた電荷が蓄積され、PD102に蓄積された電荷はフィールドシフトパルスに応じて各PDに対応する垂直転送路104へ読み出しゲート108を通じて読み出される。
垂直転送路104において、PD102から読み出された電荷はVCCDパルスによって水平転送路110または水平転送路112に順次転送される。
1画素行分の電荷が垂直転送路104の最下段または最上段に転送されると、該電荷は垂直転送路104から転送ゲートパルスに応じて水平転送路110または水平転送路112へ転送される。
[CCDの垂直転送制御]
次にVCCDパルスによって、電荷を水平転送路110または水平転送路112へ転送する転送制御について説明する。
図2および図3には、それぞれ垂直下方向に転送する場合のVCCDパルス(4相信号)200と電荷の垂直転送の遷移210が示されている。
図1において、垂直転送路104の転送電極106には1乃至8の番号が付してあり、これは図2に示したVCCDパルス(4相信号)200の各番号に相当する。例えば、図1において「1、5」と表示される転送電極106には図2における「V1、5」に示された第1相の信号(第5相の信号)202が印加されることを示している。
図2に示したVCCDパルス200では、第1相と第5相(符号202)、第2相と第6相(符号204)、第3相と第7相(符号206)、第4相と第8相(符号208)には同じ相の駆動信号が印加される。
上記のようにVCCDパルスを駆動制御することにより、垂直転送路に形成されるポテンシャルは、図3に示すように垂直転送の遷移210のように表され、信号電荷は図1であらわす下方向に転送される。
同様に図4および図5には、それぞれ垂直上方向に転送する場合のVCCDパルス(4相信号)300と電荷の垂直転送の遷移310が示されている。
図34に示したVCCDパルス300では、第1相と第5相(符号302)、第2相と第6相(符号304)、第3相と第7相(符号306)、第4相と第8相(符号308)には同じ相の駆動信号が印加される。
上記のようにVCCDパルスを駆動制御することにより、垂直転送路に形成されるポテンシャルは、図5に示すように垂直転送の遷移310のように表され、信号電荷は図1であらわす上方向に転送される。
以上説明したように、本CCD12は電荷蓄積容量の異なる2つの水平転送路110および112のいずれを用いて画像信号を読み出すかを任意に選択することが出来る。
[第1の実施の形態]
次に、上述したCCD12の駆動方法について説明する。
まず、信号電荷を混合して画像信号を出力する場合に、その混合する信号電荷の数に応じて、2つの水平転送路の何れを用いるかを選択するように駆動させることができる。
つまり、信号電荷を混合する場合は、信号電荷を混合しない場合よりも大きな信号電荷を水平転送路で転送する必要があるので、電荷蓄積容量の大きな方の水平転送路112を用い、信号電荷を混合しない場合は、信号電荷を混合する場合よりも小さな信号電荷を水平転送路で転送することになるので、電荷蓄積容量の小さな方の水平転送路110を用いるように駆動させる。このとき、使用しない方の水平転送路には駆動パルスを供給しないように制御することが好ましい。このように動作させることによって、信号電荷を混合しない場合は、信号電荷を混合する場合に比べて、小さな電力で水平転送路を駆動することができる。また、信号電荷の混合数に応じて、どちらの水平転送路を用いるかを選択してもよい。例えば、2画像混合の場合までは、小さな電荷蓄積容量の水平転送路を用い、4画素混合の場合は大きな電荷蓄積容量の水平転送路を用いるようにしてもよい。
信号電荷の混合方法については、公知の方法を採用することができる。例えば、垂直転送路を用いて、信号電荷を混合することができ、また、必要であれば垂直転送路の最後段と水平転送路の間にラインメモリ(LM)を設置し、水平転送路で信号電荷を混合することもでき、これらを組み合わせて、信号電荷を混合してもよい。信号電荷の混合方法を開示した文献として、特開2005−244459、特開2005−229503等が挙げられる。
[第2の実施の形態]
次に、読み出すPDの電荷蓄積容量に応じて、異なる水平転送路を用いて電荷転送する駆動方法を説明する。図4はPDの構成図である。図1におけるPD102を、図6に示すように大きな電荷蓄積容量をもつPD102aと、小さな電荷蓄積容量をもつPD102bにより構成する。それ以外の構成は図1に示すCCDと同様である。PDの電荷蓄積容量は、図6のように面積を変えることで実現できる。また、PDを構成する半導体の不純物濃度を変えてもよい。
それぞれのPDで光電変換された信号電荷は垂直転送路に読み出される。読出しゲート108aまたは読出しゲート108bの制御により、PD102aおよびPD102bのいずれのPDに蓄積された電荷を垂直転送路に読み出すかを制御することができる。大きいPD102aから読み出された信号電荷を、VCCDパルスの制御により垂直上方向に転送するとともに、HCCDパルスの制御により電荷蓄積容量の大きな水平転送路104から読み出すようにし、小さいPD102bから読み出された信号電荷を、VCCDパルスの制御により垂直下方向に転送するとともに、HCCDパルスの制御により電荷蓄積容量の小さな水平転送路110から読み出すように制御する。小さなPD102bからの読み出される信号電荷の最大値は、大きなPD102aから読み出される信号電荷の最大値よりも小さくなるので、小さな電荷蓄積容量で水平転送路110を構成することができ、小さな電力で水平転送路110を駆動させることができる。このとき、使用しない方の水平転送路には駆動パルスを供給しないように制御することが好ましい。従って、小さなPD102bからの信号電荷を読み出す時は、大きなPD102aからの信号電荷を読み出す時よりも、省電力で画像信号を読み出すことができる。
[第3の実施の形態]
次に、画像信号の出力値に応じて、水平転送路を切り替えるCCDの駆動方法を説明する。
例えば、動画撮影のような連続撮影時には各撮影フレームの信号電荷を連続的に出力することになる。そこで、CCDから出力された信号の全部または一部を後述するRAM22等に記憶しておき、その出力値が所定値以下であれば、次の画像は小さな電荷蓄積容量の水平転送路110から出力されるように制御し、該出力値が所定値以上であれば、次の画像は大きな電荷蓄積容量の水平転送路112から出力されるように制御する。記憶する出力信号は画像全体の平均値あるいは最大値としてもよいし、一部の画像領域の出力値の平均値や最大値としてもよい。上記所定値は水平転送路の電荷蓄積容量に応じて設定することが好ましい。各撮影ごとに水平転送路を切り換えるように制御してもよいし、一定の間隔でCCDの出力値を監視して、一定の間隔で水平転送路を切り換えるように制御してもよい。このとき、使用しない方の水平転送路には駆動パルスを供給しないように制御することが好ましい。
[第4の実施の形態]
水平転送路の切り換えを判別する際に、CCD12の受光領域100の端部に設けられた、オプティカルブラック(OB)領域114の出力信号を採用することも可能である。通常OB領域は光が入らないため、出力値はノイズ程度の小さな値となる。しかし、水平転送路に大きな信号電荷が混入すると、信号電荷が転送中に溢れて後段のパケットに信号電荷が流入し、OB領域の出力値が大きくなることがある。そこで、OB領域の出力信号を監視することによって、小さな電気蓄積容量の水平転送路で転送可能な信号電荷量を超えているかを判別できる。本実施例では、OB領域をCCD12の受光領域100の列方向の端部に配置してあるが、OB領域を受光領域内に一定間隔で配置するようにしてもよい。
[第5の実施の形態]
図7は動画撮影の一例を示すフローチャートである。SA1において動画の出力がスタートする。この時、CCD12の電荷蓄積容量の小さな水平転送路110を用いて画像信号を出力する。SA2にて出力された画像を後述する表示装置40に出力する。SA3にてOB領域114からの出力値が所定値以上かどうかを判定する。所定値以下であればSA2に戻り、CCD12から画像を新たに取り込み表示する。所定値以上であれば、電荷蓄積容量の小さなHCCD110から電荷蓄積容量の大きな水平転送路112に出力を切り換える。
SA5では、電荷蓄積容量の大きな水平転送路112から画像信号が出力される。SA6にて画像の出力信号が所定値以下であるかを判定する。電荷蓄積容量の大きな水平転送路112から画像信号が出力されているときには、OB領域114からの出力値では判別ができないからである。
画像の出力信号が所定値以下であれば、SA5に戻り、電荷蓄積容量の大きな水平転送路112を用いて画像出力を続ける。所定値以下であれば、SA7にて、電荷蓄積容量の小さな水平転送路110から画像信号を出力するように切り換え、SA2に戻る。なお、画像表示と平行して画像の記録を行ってもよいし、画像記録は行わずスルー画として用いてもよい。
[第6の実施の形態]
次に、本CCD12を用いた、静止画の撮像方法の一例を説明する。
スルー画を撮像するときは常に電荷蓄積容量の小さな水平転送路110を用いて画像信号を出力するように制御する。そして、実際に記録される静止画を撮影する時には、電荷蓄積容量の大きな水平転送路112を用いて画像信号を出力するように制御する。あるいは、スルー画の出力の全部または一部の出力信号を、前述したように、RAM22等に記憶しておき、その出力値が所定値以下であれば、静止画の撮影画像は小さな電荷蓄積容量の水平転送路110から出力されるように制御し、該出力値が所定値以上であれば、静止画の撮影画像は大きな電荷蓄積容量の水平転送路112から出力されるように制御してもよい。従って、スルー画の出力時においては、電荷蓄積容量の小さな水平転送路110のみを用いるので、低消費電力でCCD12を駆動することができる。
スルー画は一般的には撮影者が画角を決定する為の便宜として出力され、記録されない画像である。従って、小さな電荷蓄積容量の水平転送路110を用いて信号電荷を読み出すことで、多少水平転送路で信号電荷が飽和しても、撮影者が画角を決める為の機能は充分に果たす。また、デジタルカメラの一般的な使用態様を考えると、スルー画を出力している時間の方が、実際に撮影する時間よりもはるかに大きいので、スルー画を低消費電力で出力できる意義は大きい。
[デジタルカメラ全体の構造と動作]
以上、本発明の実施形態に係るCCDの構造とその動作あるいは制御方法について説明してきたが、最後に本発明の実施形態に係るデジタルカメラ全体の構造と動作あるいは制御方法を説明する。
図8は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラのブロック図である。
カメラ10は、CCD12を介して撮像した被写体の光学像をデジタル画像データに変換して記録メディア14に記録するデジタルカメラである。
カメラ10全体の動作は、カメラ内臓の中央処理装置(以下CPUと記載)16によって統括制御される。CPU16は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算、およびオートホワイトバランス(AWB)制御など各種演算を実施する演算手段として機能する。
CPU16はバスを介してROM20およびメモリ(RAM)22と接続されている。ROM20にはCPU16が実行するプログラムおよび制御に必要な各種データなどが格納されている。RAM22にはプログラムの展開領域およびCPU16の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用される。
また、CPU16にはEEPROM24が接続されており、EEPROM24はAE、AFおよびAWB等の制御に必要なデータあるいはユーザーが設定したカスタマイズ情報などが格納される不揮発性の記憶手段であり、必要に応じてデータの書き換えが可能であるとともに、電源オフ時においても情報内容が保持される。CPU16は必要に応じてEEPROM24のデータを参照して演算等を行う。
カメラ10にはユーザーが各種の指令を入力するための操作部30が設けられている。操作部30には、シャッターボタン32、ズームスイッチ34、モード切変スイッチ36など各種操作部を含む。シャッターボタン32は、撮影開始の指示を入力する操作手段であり、半押し時にオンするS1スイッチと、全押し時にオンするS2スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。S1オンにより、AEおよびAF処理が行われ、S2オンによって記録用の露光が行われる。ズームスイッチ34は、撮影倍率や再生倍率を変更するための操作手段である。モード切換スイッチ36は撮影モードと再生モードとを切り換えるための操作手段である。
また、操作部30には、上記の他、撮影目的に応じて最適な動作モード(連射モード、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物モード、風景モード、夜景モードなど)を設定する撮影モード設定手段38、液晶モニタ(表示装置)40にメニュー画面を表示させるメニューボタン44、メニュー画面から所望の項目を選択する十字ボタン(カーソル移動操作手段)46、選択項目の確定や処理の実行を指令するOKボタン48、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の操作状態に戻らせる指令を入力するキャンセルボタン50などの操作手段も含まれる。
なお、操作部30の中には、プッシュ式のスイッチ部材、ダイヤル部材、レバースイッチなどの構成によるものに限らず、メニュー画面から所望の項目を選択するユーザーインターフェースによって実現されるものも含まれている。
操作部30からの信号はCPU16に入力される。CPU16は操作部30からの信号入力に基づいてカメラ10の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、液晶モニタ(表示装置)40の表示制御などを行う。
液晶モニタ40は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、液晶モニタ40は、ユーザーインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。なお、実施形態では表示装置には液晶モニタを用いたが、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
次に、カメラ10の撮影機能について説明する。
カメラ10の撮像系は、撮像レンズ52と絞り兼用シャッター機構54とを含む光学系56とCCD12とを備えている。なお、CCD12に代えて、MOS型固体撮像素子など他の方式の撮像素子を用いることも可能である。撮像レンズ52は電動式のズームレンズで構成されており、主として倍率変更(焦点距離可変)作用をもたらす変倍レンズ群および補正レンズ群と、フォーカス調整に寄与するフォーカスレンズとを含んでいる。
撮影者によって操作部30のズームスイッチ34が操作されると、そのスイッチ操作に応じてCPU16からレンズドライバー(光学系ドライバー58)に対して光学系制御信号が出力される。レンズドライバーは、CPU16からの制御信号に基づいてレンズ駆動用の信号を生成し、ズームモーター(不図示)に与える。こうして、レンズドライバーから出力されるモーター駆動電圧によってズームモーターが作動し、撮像レンズ内の変倍レンズ群および補正レンズ群が光軸に沿って前後移動することにより、撮像レンズ52の焦点距離(光学ズーム倍率)が変更される。
また、CPU16は絞りドライバー(光学系ドライバー58)を介して絞り兼用メカシャッター機構54の制御を行っている。なお、図1には、レンズドライバーと絞りドライバーとを光学系ドライバー58と表示されている。
光学系を通過した光は、CCD12の受光面に入射する。CCD12の受光面には多数のフォトセンサ(光電変換素子)が平面的に配列され、各フォトセンサに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色系カラーフィルタ(CF)が所定の配列構造で配置されている。もちろん、シアン、マゼンタ、イエロー、(グリーン)からなる補色系のCFを用いてもよい。
CCD12の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。CCD12は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。
CCD12の各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバー60から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出さ
れる。CCDドライバー62および、タイミング発生器74でVCCDパルス、HCCDパルスを制御し、垂直転送路における信号電荷の転送方向および、2つの水平転送路の動作を制御することができる。
CCD12は前述したように電荷蓄積容量の異なる水平転送路を2つ備えており、各水平転送路にはそれぞれ出力部62および出力部64を有している。さらに、撮像モードやCCD12の読出制御に応じてどちらの出力部から画像信号を取得するかを切り換えるCCD出力切換回路66を備え、各出力部から取得される画像信号はCCD出力切換回路66を介して後段の回路に送られる。なお、CCD12の詳細な構造および制御については前述した通りである。
CCD12から出力された画像信号は、アナログ処理部(CDS/GCA)68に送られる。アナログ処理部68は、CDS(相関二乗サンプリング)回路およびGCA回路(ゲイン調整回路)を含む処理部であり、このアナログ処理部68においてサンプリング処理並びにR,G,Bの各信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われる。
アナログ処理部68から出力された画像信号はA/D変換器70によってデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部72を介してRAM22に格納される。タイミングジェネレータ(TG)74は、CPU16の指令に従ってCCDドライバー60、CCD出力切換回路66、アナログ処理部68、A/D変換器70およびデジタル信号処理部72に対してタイミングを与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
デジタル信号処理部72は、RAM22の読み書きを制御するメモリコントローラを兼ねたデジタル信号処理ブロックである。デジタル信号処理部72は、AE/AF/AWB処理を行うオート演算部、ホワイトバランス回路、ガンマ変換回路、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して各点の色を計算する処理回路)、輝度・色差信号輝度・色差信号生成回路、輪郭補正回路、コントラスト補正回路等を含む画像処理手段であり、CPU16からのコマンドに従ってRAM22を活用しながら画像信号を処理する。
RAM22に格納されたデータ(CCDRAWデータ)は、バスを介してデジタル信号処理部72に送られ、デジタル信号処理部72に入力された画像データは、ホワイトバランス調整処理、ガンマ変換処理、輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr、Cb信号)への変換処理(YC処理)など、所定の信号処理が施された後、RAM22に格納される。
画像をモニタに出力する場合、RAM22から画像データが読み出され、表示回路76に送られる。表示回路76に送られた画像データは表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、液晶モニタ40に出力される。CCD12から出力される画像信号によってRAM22内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ40に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに液晶モニタ40に表示される。撮影者は液晶モニタ40に表示される映像(いわゆるスルームービー)によって画角(構図)を確認できる。
撮影者が画角を決めてシャッターボタン32を押下すると、CPU16はこれを検知し、シャッターボタンの半押し(S1オン)に応動してAE処理、AF処理を行い、シャッターボタンの全押し(S2オン)に応動して記録用の画像を取り込むためのCCD露光および読み出し制御を開始する。
すなわち、CPU16は、S1オンに応動して取り込まれた画像データから焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズドライバーに制御信号を送り、図示しないAEモーターを制御してフォーカスレンズ(図8には光学系として表示)を合焦位置に移動させる。
また、AE演算部は撮影画像の1画面を複数のエリア(例えば16×16)に分割し、分割エリアごとにRGB信号を積算する回路を含み、その積算値をCPU16に提供する。RGBの各色信号について積算値を求めてもよいし、これらのうち一色(例えばG信号)のみについて積算値を求めてもよい。
CPU16は、AE演算部から得た積算値に基づいて重み付け加算を行い、被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。
CPU16は、上述のAE演算結果に基づいて絞りとシャッターボタンの全押し(S2オン)に応動して記録用の画像を取得する。
S2オンに応動して取り込まれた画像データは、図1に示したデジタル信号処理部72においてYC処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張回路78において所定の圧縮フォーマット(例えばJPEG方式)に従って圧縮される。圧縮された画像データは、メディアインターフェース部を介して記録メディア14に記録される。圧縮形式はJPEG方式に限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。
画像データを保存する手段は、スマートメディアxD−Picture Card(商標)、コンパクトフラッシュ(商標)などに代表される半導体メモリカード、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
カメラ10には、音声付き動画撮影機能を備えている。シャッターボタン32全押し(S2オン)に応動して画像記録が開始され、シャッターボタン32半押し(S1オン)により画像記録は停止される。音声はマイクロホン(不図示)によりカメラ10に取り込まれ、カメラ10内の音声処理回路(不図示)によって所定処理が施され、画像と共に記録メディアに記録される。
操作部30のモード切換スイッチ36によって再生モードが選択されると、記録メディア14に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録したファイル)が読み出される。記録メディア14から読み出された画像ファイルのデータは、圧縮伸張回路78によって伸張処理され、表示回路76を介して液晶モニタ40に出力される。
再生モードの一コマ再生時に十字ボタン46を操作することにより、順方向または逆方向にコマ送りすることができ、コマ送りされた次のファイルが記録メディア14から読み出され、表示画像が更新される。
本発明の実施形態に係るCCD固体撮像素子の受光面を示す平面図 垂直下方向に電荷を転送するためのVCCDパルスを示した図 垂直下方向の電荷転送遷移を示した図 垂直上方向に電荷を転送するためのVCCDパルスを示した図 垂直上方向の電荷転送遷移を示した図 図1に示した固体撮像素子の光電変換素子の変形例を示す図 動画撮影時における水平転送路の切り換えの一例を示すフローチャート 本発明の実施形態に係るデジタルカメラのブロック図 従来のCCD固体撮像素子の受光面の一例を示す平面図
符号の説明
10…カメラ、12…CCD、16…CPU、62、64…出力部、72…デジタル信号処理部、102…PD、104…垂直転送路(VCCD)、106…転送電極、108、108a,108b…読出しゲート、110、112…水平転送路(HCCD)、114…オプティカルブラック(OB)領域、

Claims (16)

  1. 複数の光電変換素子が配列された固体撮像素子において、
    前記光電変換素子から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送路と、
    前記垂直転送路の後段に設けられ、前記垂直転送路から送り出される信号電荷を水平方向に転送する複数の水平転送路と、
    を備え、
    前記水平転送路は、電荷蓄積容量がそれぞれ異なることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 請求項1に記載の固体撮像素子において、
    前記水平転送路は面積が異なることを特徴とする固体撮像素子。
  3. 請求項1または2に記載の固体撮像素子において、
    前記水平転送路は、水平転送路を形成する半導体の不純物濃度が異なることを特徴とする固体撮像素子。
  4. 2次元的に配列された複数の光電変換素子と、
    各光電変換素子に蓄積された信号電荷を、前記配列の列方向に沿う垂直上方向および垂直下方向のいずれにも選択的に転送可能な垂直転送路と、
    前記垂直転送路の上方に設けられ、垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第1の水平転送路と、
    前記垂直転送路の下方に設けられ、垂直転送路から送り出される信号電荷を前記配列の行方向に沿う水平方向に転送させる第2の水平転送路と、
    を備える固体撮像素子であって、
    前記第1の水平転送路と前記第2の水平転送路とでは、電荷蓄積容量が互いに異なることを特徴とする固体撮像素子。
  5. 前記第1の水平転送路と前記第2の水平転送路とでは、水平転送路の面積が互いに異なることを特徴とする請求項4に記載の固体撮像素子。
  6. 前記第1の水平転送路と前記第2の水平転送路とでは、水平転送路を形成する半導体の不純物濃度が互いに異なることを特徴とする請求項4または5に記載の固体撮像素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の固体撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記垂直転送路における信号電荷を垂直転送制御信号によって、前記水平転送路のいずれかに選択的に信号電荷を転送するように制御する垂直転送制御手段と、
    それぞれの水平転送路の電荷蓄積容量に応じた水平転送制御信号によって、信号電荷を水平方向に転送するように制御する水平転送制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置はさらに、
    信号電荷を混合する手段を有し、
    前記垂直転送制御手段は、前記信号電荷の混合を行うか否かまたは混合する電荷数に応じて、いずれの水平転送路に信号電荷を転送するかを制御し、
    前記水平転送制御手段は、電荷が転送されてくる水平転送路のみに水平転送制御信号を供給するように水平転送制御信号を制御する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項7に記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子に配列された複数の光電変換素子は、第1の電荷蓄積容量を有する第1の光電変換素子と、第1の電荷蓄積容量とは異なる第2の電荷蓄積容量を持つ第2の光電変換素子から成り、
    前記垂直転送制御手段は、前記第1の光電変換素子から読み出される電荷と前記第2の光電変換素子から読み出される電荷とでは、異なる水平転送路に転送するように制御し、
    前記水平転送制御手段は、電荷が転送されてくる水平転送路のみに水平転送制御信号を供給するように水平転送制御信号を制御する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項7に記載の撮像装置であって、
    前記垂直転送制御手段は、各撮影フレームの信号電荷を連続的に出力する場合において、今回出力された撮影フレームの信号電荷の出力信号の全部あるいは一部の出力信号値に応じて、次回以降に出力される撮影フレームの信号電荷を、いずれか1つの水平転送路に転送するように制御し、
    前記水平転送制御手段は電荷が転送されてくる水平転送路のみに水平転送制御信号を供給するように水平転送制御信号を制御する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項7に記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子はさらにオプティカルブラック領域(OB領域)を有し、
    前記垂直転送制御手段は、各撮影フレームの信号電荷を連続的に出力する場合において、今回出力された撮影フレームの信号電荷の前記OB領域に対応する出力信号値に応じて、次回以降に出力される撮影フレームの信号電荷を、いずれか1つの水平転送路に転送するように制御し、
    前記水平転送制御手段は電荷が転送されてくる水平転送路のみに水平転送制御信号を供給するように水平転送制御信号を制御する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項7に記載の撮像装置を用いた撮像方法であって、
    前記固体撮像素子からスルー画を出力する場合は、前記複数の水平転送路のうち電荷蓄積容量の小さな水平転送路を用いて信号電荷を出力し、
    前記固体撮像素子から記録画を出力する場合は、前記複数の水平転送路のうち電荷蓄積容量の大きな水平転送路を用いて信号電荷を出力する、
    ことを特徴とする撮像方法。
  13. 請求項7に記載の撮像装置を用いた静止画の撮像方法であって、
    前記静止画の撮影に先立ち、前記複数の水平転送路のうち電荷蓄積容量の小さな水平転送路を用いて、固体撮像素子からスルー画を読み出し、
    前記静止画の撮影時において、スルー画の出力信号の全部あるいは一部の出力信号値に応じて、前記複数の水平転送路のいずれの水平転送路を用いて、前記光電変換素子からの信号電荷を読み出すかを切り替えることを特徴とする、
    静止画の撮像方法。
  14. 請求項7に記載の撮像装置を用いた静止画の撮像方法であって、
    前記撮像装置の固体撮像素子はさらにOB領域を有し、
    前記静止画の撮影に先立ち、前記複数の水平転送路のうち電荷蓄積容量の小さな水平転送路のみを用いて、固体撮像素子からスルー画を読み出し、
    前記静止画の撮影時において、前記スルー画におけるOB領域の出力信号値に応じて、前記複数の水平転送路のいずれの水平転送路を用いて、前記光電変換素子からの信号電荷を読み出すかを切り替えることを特徴とする、静止画の撮像方法。
  15. 請求項7に記載の撮像装置を用いた動画の撮像方法であって、
    常時あるいは所定のフレーム間隔で撮像信号の全部あるいは一部の出力値を監視し、
    前記撮像信号の全部あるいは一部の出力値に応じて、前記複数の水平転送路のいずれの水平転送路を用いて、前記光電変換素子からの信号電荷を読み出すかを切り替えることを特徴とする、動画の撮像方法。
  16. 請求項7に記載の撮像装置を用いた動画の撮像方法であって、
    前記撮像装置の固体撮像素子はさらにOB領域を有し、
    常時あるいは所定のフレーム間隔で前記OB領域の出力値を監視し、
    前記OB領域の出力信号値に応じて、前記複数の水平転送路のいずれの水平転送路を用いて、前記光電変換素子からの信号電荷を読み出すかを切り替えることを特徴とする、動画の撮像方法。
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