JP2005019029A - 電池接片装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池接片と接続先である電気回路接続部間のインピーダンスを低く抑えることができる電池接片装置を提供する。
【解決手段】この電池接片装置は、装填される電池の電極53a,54aに接触板45,46を介して接触可能なコイルバネ形状の電池接片43,44を有している。上記電池接片は、電池接触側の座巻き部43e,44eから接続先の電気回路基板41側向けて螺旋状に延びるリード部43b,44bを有しており、該リード部の先端は、電気回路基板41の端子部に半田付けされる。電池が装填された場合、電池接片43,44は、コイル軸方向に変形して適切な接触圧が得られるが、そのとき、上記リード部も同様に弾性変形する。この電池接片装置によれば、上記リード部の長さが短く、電池接片と電気回路間のインピーダンスを低く抑えることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】この電池接片装置は、装填される電池の電極53a,54aに接触板45,46を介して接触可能なコイルバネ形状の電池接片43,44を有している。上記電池接片は、電池接触側の座巻き部43e,44eから接続先の電気回路基板41側向けて螺旋状に延びるリード部43b,44bを有しており、該リード部の先端は、電気回路基板41の端子部に半田付けされる。電池が装填された場合、電池接片43,44は、コイル軸方向に変形して適切な接触圧が得られるが、そのとき、上記リード部も同様に弾性変形する。この電池接片装置によれば、上記リード部の長さが短く、電池接片と電気回路間のインピーダンスを低く抑えることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力を供給するために電池の電極に圧接される電池接片装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電池接片装置においては、一般的に電池接片としてコイルバネ状に成形した導電線材が適用されていた。上記電池接片の電気基板側は、半田付けされる。この電池接片装置では、電池の電極を上記バネ状の導電線材の接片を撓ませて当接させ、電池を装着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の電池接片装置においては、電気基板の半田付け部と接片部間の導電線材にインピーダンス(抵抗成分)がある。電池接片装置が、例えば、ストロボ充電装置用のものであった場合、上記インピーダンスがそのインピーダンスがストロボ充電回路と電池の間の負荷抵抗として作用し、充電時間が負荷抵抗分長くなる。このように上記半田付け部と接片部間のある程度のインピーダンスがあると電力供給に不利となる場合もある。
【0004】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、電池接片と接続先である電気回路接続部間のインピーダンスを低く抑えることができる電池接片装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の電池接片装置は、電池と圧接される電池接片装置において、固定部材に固定される固定部と、上記固定部に連なり、接触力を与えるために弾性変形して変位する変形部と、上記変形部に連なり電池電極と圧接される接触部とからなる電池接片と、上記電池接片の上記接触部に接続されて変位可能で電気回路へ上記電池の電力を供給するためのリード部とを有しており、上記電池接片は、電池電極と圧接され、上記リード部を介して電気回路に接続される。
【0006】
本発明の請求項2記載の電池接片装置は、電池と圧接される電池接片装置において、固定部材に固定される固定部と、上記固定部に連なり、接触力を与えるために弾性変形して変位する変形部と、上記変形部に連なり電池電極と圧接される接触部と、この接触部から連なり電気回路へ上記電池の電力を供給するための変位可能なリード部とからなる電池接片を有しており、上記接触部は、電池電極と圧接され、上記リード部を介して電気回路に接続される。
【0007】
本発明の請求項3記載の電池接片装置は、請求項1,2記載の電池接片装置において、上記リ一ド部は、弾性変形可能な線状ばねからなる。
【0008】
本発明の請求項4記載の電池接片装置は、請求項1乃至3記載の電池接片装置において、上記固定部、上記変形部、上記接触部、及び上記リード部は、一体的に接続された電気導通材料により形成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の電池接片装置を内蔵するストロボブラケットと外部ストロボおよびカメラの分解斜視図である。図2は、上記ストロボブラケットの分解斜視図である。図3は、上記ストロボブラケットに適用される電池接片の斜視図であり、図3(A)が自由状態、図3(B)が圧縮状態を示す。
【0010】
図1に示すように上記電池接片装置を内蔵するストロボブラケット1は、グリップ部2を有し、グリップ部2の上部ブロック部12に回転自在に支持されるストロボクレードル(ストロボマウント部)3と、グリップ部2の下部側方に延出し、上下方向に移動可能な雲台ブロック4とが設けられる。
【0011】
グリップ部2のクレードル側上部ブロック12には、他の外部ストロボ接続用コネクタの蓋13および該コネクタ部13aと、レリーズスイッチ釦14と、ストロボ制御信号入力コネクタ部17とが配されている。グリップ部2の下端部には、開閉回動可能な電池蓋15が配される。
【0012】
ストロボクレードル3のストロボシュー16には、外部ストロボ装置5が接続部22を介して固定ネジ23により着脱可能である。雲台ブロック4には、カメラ6が3脚ネジ19により取り付け可能であり、カメラへのレリーズ信号出力用のカメラ接続コネクタ20を有する。
【0013】
外部ストロボ装置5は、上方部にストロボ発光窓部21を有し、内部にストロボ発光管やチャージ用メインコンデンサ等が収納される。
【0014】
カメラ6は、カメラ本体部31と、撮影レンズ鏡筒部32と、レリーズスイッチ釦33と、アクセサリシュー部34と、レリーズ信号出力コネクタと接続可能なレリーズ信号入力コネクタ35とを有する。
【0015】
グリップ部2のグリップ本体11内には、ストロボ充電制御回路基板41および基板台42と、後述する電池接片装置とが配される。そして、グリップ本体11内には、電池蓋15を開放して4つの電池53,54,55,56(例えば、乾電池等)が直列に装填可能である。
【0016】
上記電池接片装置は、図2示すように電池接片43および正極接触板45,負極接触防止カバー47と、電池接片44および負極接触板46,正極接触防止板48と、電池蓋15とで構成される。
【0017】
電池接片43,44は、図3(A)に示すように電気導通材料のバネ線材を素材として外形が鼓状のコイルバネ形状に成形され、押圧方向に弾性変形可能(変位可能)な同一の形状の接片である。図3(A),(B)は、電池53側の電池接片43のみを示すが電池44側の電池接片44も同一形状である。次の電池接片の形状の説明は、電池接片43について説明する。
【0018】
この電池接片43には、固定部である基板側(上側)の座巻き部43dと、接触部である電池側(下側)座巻き部43eと、その間に形成され、電池電極に対して接触圧を与えるための弾性変形可能な変形部である鼓状コイル部43cを有し、さらに、電池側座巻き部43eから上方(固定部43d側)に向けてコイル部43cの外側を螺旋状に延びるリード部43bが一本の線材で一体的に形成されている。電池接片43の圧縮状態におけるリード部43bのコイル曲率半径は、コイル部43cの最大の曲率半径より大きく、コイル部43cが圧縮変形した場合、リード部43bも同方向に弾性変形する。
【0019】
なお、リード部43bの先端には、コイル中心軸と平行な方向に立ち上げられた接続端43aが形成される。この接続端43aは、後述するように回路基板41の電源端子用穴41aに挿入され、半田付けされるので、電池電極からの電力は、リード部43bを通して回路基板41側に供給されることになる。
【0020】
電池蓋15は、樹脂製部材よりなり、グリップ部本体11の下端部のヒンジ部11bにより開閉回動自在に支持される。この電池蓋15の内面には、導電性である金属板製の電池接片51がビスにより固着されている。
【0021】
電池接片51の一方(電池54側)は、凸状の負極接触部51aを形成し、その中央部に穴部が設けられ、樹脂部からなる正極接触防止部15aが配される。電池接片51の他方(電池55側)は、正極接触部51bとを形成し、樹脂部からなる対向する凸状の負極接触防止部15bが設けられる。
【0022】
ストロボ充電回路基板41には、発振トランス71や回路素子72等が実装される。この回路基板41は、基板台42の上面側にビス挿通穴41bを挿通させた3つのビス58をビスネジ穴42eに螺着して固定される。
【0023】
基板台42は、樹脂製の固定部材であって、それぞれ3つの下方凸部からなる接片固定部42a,42bを有する。その接片固定部42a,42bには、電池53側の電池接片43の基板側座巻き部43dと、電池56側の電池接片44の基板側座巻き部44dとがそれぞれ嵌め込まれて固定される。この基板側座巻き部の固定時に電池接片43のリード部接続端43aおよび電池接片44のリード部接続端44aがそれぞれ回路基板41の端子穴41aに基板台挿通穴42c側から挿通され、半田付けされる。回路基板41および電池接片43,44が取り付けられた基板台42は、ビス挿通穴42fを挿通させた4本のビス59をグリップ部2の上部ブロック12に設けられるビスネジ穴40に螺着して上部ブロック12の下部に固着される。
【0024】
回路基板41,基板台42に取り付けられた電池接片43の電池側座巻き部43eには、金属板製の正極接触板45がその突起部45aを介して嵌め込まれ、半田付けされる。さらに、正極接触板45の下面側に樹脂製の負極接触防止カバー47が凹部45b,バヨネット凸部47aによって係止され、固着される。負極接触防止カバー47の中央部には、電池正極側が挿通可能な開口穴47bが設けられる。
【0025】
一方、回路基板41,基板台42に取り付けられた電池接片44の電池側座巻き部44eには、金属板製の負極接触板46がその突起部46aを介して嵌め込まれ、半田付けされる。さらに、負極接触板46の下面中央に設けられた凹部に樹脂製の正極接触防止板48が接着固定される。
【0026】
次に、上述した構成を有するストロボブラケット1に電池53,54,55,56を装填する動作について説明する。まず、電池蓋15を開放して、電池53は正極53a側から、電池56は負極56b側からグリップ本体11内部に挿入する。電池53の正極53aは、正極接触板45に当接し、電池56の負極56bは、負極接触板46に当接する。電池蓋15を閉じると、電池54の負極54bがコモン電池接片51の負極接触部51aに、電池55の正極55aが電池接片51の正極接触部51bにそれぞれ接触し、押圧されるので、電池接片43,44のコイル部が弾性圧縮変形(変位)し、電池53,54,55,56の各電極に適正な接触圧を与える。また、リード部43b,44bも同様に弾性変形(変位)して、電池接片43,44の圧縮変形(変位)を許容する。
【0027】
また、ストロボブラケット1に電池53,54,55,56を装填する際、電池の方向を間違えて挿入し、電池蓋15を閉じた場合、負極接触防止カバー47や正極接触防止板48、さらに、電池蓋側の正極接触防止部15aや負極接触防止部15bによりそれぞれの電極の接触が防止されるので電池接続ミスが防止される。
【0028】
ストロボブラケット1を用いてストロボ撮影を行う場合、上述のようにして電池53,54,55,56を装填したストロボブラケット1に外部ストロボ5を取り付け、さらに、雲台ブロック4にカメラ6を装着する。さらに、カメラ接続コネクタ20とカメラ側レリーズコネクタ35とをケーブルで接続し、かつ、カメラ側のストロボ制御信号ケーブルをストロボ制御信号入力用の接続コネクタ部17に接続した状態とする。
【0029】
そこで、ストロボブラケット1のメインスイッチをオンとすると、電池53,54,55,56の供給電力により、外部ストロボ装置5のメインコンデンサへの充電が開始される。充電終了後、レリーズスイッチ釦14を押圧操作すると、そのレリーズ信号は、カメラ6側に入力され、同時にカメラ6側から接続コネクタ部17を介してストロボ制御信号が入力される。その制御信号によってストロボ発光管の発光が開始され、露光が行われる。
【0030】
上述した本実施形態のストロボブラケット1に組み込まれた電池接片装置によれば、電極接触部と回路基板41側電源端子部とが比較的長さの短いリード部43b,44bで接続されることからその間のインピーダンスが低く抑えられる。従って、ストロボ充電用のメインコンデンサの充電時間を短縮することが可能になる。
【0031】
なお、実際に上述した電池接片を用いたもので2〜3秒の充電時間の短縮を行うことができた。また、この巻回する鼓状コイル部が形成するインダクタンス成分のインピーダンスをリード部43bは、回避している。
【0032】
なお、上述した実施形態における電池接片のリード部43b,44bは、図3に示すようにコイル部の外側に沿って1周程度の角度の螺旋形状で示したが、これに限らず、リード部の巻き数を複数とすれば、圧縮時に端子部に作用する導電バネ線材の力を減らすことが可能である。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態の電池接片装置について、図4の接片部の断面図を用いて説明する。
前記第1の実施形態の電池接片装置においては、電池の電力がバネ線材からなるリード部43b,44bを介して電気回路に供給される構成としたが、この第2の実施形態の電池接片装置では、リード部としてバネ線材からなるリード部に替えて撚り線で形成されるリード線を採用する。
【0034】
すなわち、本実施形態の電池接片装置においては、図4に示すように端子台61に弾性変形可能なバネ板材からなる電池接片62がビス63によりネジ止めされている。電池接片62の上面には、装填された電池66の電極が当接し、接触する。そして、電池接片62の電極との接触部近傍に撚り線からなるリード部であるリード線64が半田65により半田付けされる。リード線64は、図示しない電気回路の電源端子部に接続される。
【0035】
本実施形態によれば、前記第1の実施形態の電池接片装置と同様の効果を奏し、特にリード部が撚り線からなることにからリード部による電極の接触圧への影響を無くすことができる。
【0036】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、電池接片と接続先である電気回路接続部間のインピーダンスを低く抑えることが可能な電池接片装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電池接片装置を内蔵するストロボブラケットと外部ストロボおよびカメラの分解斜視図である。
【図2】図1のストロボブラケットの分解斜視図である。
【図3】図1のストロボブラケットに適用される電池接片の斜視図であり、図3(A)が自由状態、図3(B)が圧縮状態を示す。
【図4】本発明の第2の実施形態の電池接片装置の接片部の断面図である。
【符号の説明】
41…回路基板(電気回路)
43,44…電池接片(電気導通材料,バネ線材)
43b,44b…リード部
43c…コイル部(変形部)
43d…基板側座巻き部(固定部)
43e,44e…電池側座巻き部(接触部)
62…電池接片
64…リード線(リード部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力を供給するために電池の電極に圧接される電池接片装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電池接片装置においては、一般的に電池接片としてコイルバネ状に成形した導電線材が適用されていた。上記電池接片の電気基板側は、半田付けされる。この電池接片装置では、電池の電極を上記バネ状の導電線材の接片を撓ませて当接させ、電池を装着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の電池接片装置においては、電気基板の半田付け部と接片部間の導電線材にインピーダンス(抵抗成分)がある。電池接片装置が、例えば、ストロボ充電装置用のものであった場合、上記インピーダンスがそのインピーダンスがストロボ充電回路と電池の間の負荷抵抗として作用し、充電時間が負荷抵抗分長くなる。このように上記半田付け部と接片部間のある程度のインピーダンスがあると電力供給に不利となる場合もある。
【0004】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、電池接片と接続先である電気回路接続部間のインピーダンスを低く抑えることができる電池接片装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の電池接片装置は、電池と圧接される電池接片装置において、固定部材に固定される固定部と、上記固定部に連なり、接触力を与えるために弾性変形して変位する変形部と、上記変形部に連なり電池電極と圧接される接触部とからなる電池接片と、上記電池接片の上記接触部に接続されて変位可能で電気回路へ上記電池の電力を供給するためのリード部とを有しており、上記電池接片は、電池電極と圧接され、上記リード部を介して電気回路に接続される。
【0006】
本発明の請求項2記載の電池接片装置は、電池と圧接される電池接片装置において、固定部材に固定される固定部と、上記固定部に連なり、接触力を与えるために弾性変形して変位する変形部と、上記変形部に連なり電池電極と圧接される接触部と、この接触部から連なり電気回路へ上記電池の電力を供給するための変位可能なリード部とからなる電池接片を有しており、上記接触部は、電池電極と圧接され、上記リード部を介して電気回路に接続される。
【0007】
本発明の請求項3記載の電池接片装置は、請求項1,2記載の電池接片装置において、上記リ一ド部は、弾性変形可能な線状ばねからなる。
【0008】
本発明の請求項4記載の電池接片装置は、請求項1乃至3記載の電池接片装置において、上記固定部、上記変形部、上記接触部、及び上記リード部は、一体的に接続された電気導通材料により形成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の電池接片装置を内蔵するストロボブラケットと外部ストロボおよびカメラの分解斜視図である。図2は、上記ストロボブラケットの分解斜視図である。図3は、上記ストロボブラケットに適用される電池接片の斜視図であり、図3(A)が自由状態、図3(B)が圧縮状態を示す。
【0010】
図1に示すように上記電池接片装置を内蔵するストロボブラケット1は、グリップ部2を有し、グリップ部2の上部ブロック部12に回転自在に支持されるストロボクレードル(ストロボマウント部)3と、グリップ部2の下部側方に延出し、上下方向に移動可能な雲台ブロック4とが設けられる。
【0011】
グリップ部2のクレードル側上部ブロック12には、他の外部ストロボ接続用コネクタの蓋13および該コネクタ部13aと、レリーズスイッチ釦14と、ストロボ制御信号入力コネクタ部17とが配されている。グリップ部2の下端部には、開閉回動可能な電池蓋15が配される。
【0012】
ストロボクレードル3のストロボシュー16には、外部ストロボ装置5が接続部22を介して固定ネジ23により着脱可能である。雲台ブロック4には、カメラ6が3脚ネジ19により取り付け可能であり、カメラへのレリーズ信号出力用のカメラ接続コネクタ20を有する。
【0013】
外部ストロボ装置5は、上方部にストロボ発光窓部21を有し、内部にストロボ発光管やチャージ用メインコンデンサ等が収納される。
【0014】
カメラ6は、カメラ本体部31と、撮影レンズ鏡筒部32と、レリーズスイッチ釦33と、アクセサリシュー部34と、レリーズ信号出力コネクタと接続可能なレリーズ信号入力コネクタ35とを有する。
【0015】
グリップ部2のグリップ本体11内には、ストロボ充電制御回路基板41および基板台42と、後述する電池接片装置とが配される。そして、グリップ本体11内には、電池蓋15を開放して4つの電池53,54,55,56(例えば、乾電池等)が直列に装填可能である。
【0016】
上記電池接片装置は、図2示すように電池接片43および正極接触板45,負極接触防止カバー47と、電池接片44および負極接触板46,正極接触防止板48と、電池蓋15とで構成される。
【0017】
電池接片43,44は、図3(A)に示すように電気導通材料のバネ線材を素材として外形が鼓状のコイルバネ形状に成形され、押圧方向に弾性変形可能(変位可能)な同一の形状の接片である。図3(A),(B)は、電池53側の電池接片43のみを示すが電池44側の電池接片44も同一形状である。次の電池接片の形状の説明は、電池接片43について説明する。
【0018】
この電池接片43には、固定部である基板側(上側)の座巻き部43dと、接触部である電池側(下側)座巻き部43eと、その間に形成され、電池電極に対して接触圧を与えるための弾性変形可能な変形部である鼓状コイル部43cを有し、さらに、電池側座巻き部43eから上方(固定部43d側)に向けてコイル部43cの外側を螺旋状に延びるリード部43bが一本の線材で一体的に形成されている。電池接片43の圧縮状態におけるリード部43bのコイル曲率半径は、コイル部43cの最大の曲率半径より大きく、コイル部43cが圧縮変形した場合、リード部43bも同方向に弾性変形する。
【0019】
なお、リード部43bの先端には、コイル中心軸と平行な方向に立ち上げられた接続端43aが形成される。この接続端43aは、後述するように回路基板41の電源端子用穴41aに挿入され、半田付けされるので、電池電極からの電力は、リード部43bを通して回路基板41側に供給されることになる。
【0020】
電池蓋15は、樹脂製部材よりなり、グリップ部本体11の下端部のヒンジ部11bにより開閉回動自在に支持される。この電池蓋15の内面には、導電性である金属板製の電池接片51がビスにより固着されている。
【0021】
電池接片51の一方(電池54側)は、凸状の負極接触部51aを形成し、その中央部に穴部が設けられ、樹脂部からなる正極接触防止部15aが配される。電池接片51の他方(電池55側)は、正極接触部51bとを形成し、樹脂部からなる対向する凸状の負極接触防止部15bが設けられる。
【0022】
ストロボ充電回路基板41には、発振トランス71や回路素子72等が実装される。この回路基板41は、基板台42の上面側にビス挿通穴41bを挿通させた3つのビス58をビスネジ穴42eに螺着して固定される。
【0023】
基板台42は、樹脂製の固定部材であって、それぞれ3つの下方凸部からなる接片固定部42a,42bを有する。その接片固定部42a,42bには、電池53側の電池接片43の基板側座巻き部43dと、電池56側の電池接片44の基板側座巻き部44dとがそれぞれ嵌め込まれて固定される。この基板側座巻き部の固定時に電池接片43のリード部接続端43aおよび電池接片44のリード部接続端44aがそれぞれ回路基板41の端子穴41aに基板台挿通穴42c側から挿通され、半田付けされる。回路基板41および電池接片43,44が取り付けられた基板台42は、ビス挿通穴42fを挿通させた4本のビス59をグリップ部2の上部ブロック12に設けられるビスネジ穴40に螺着して上部ブロック12の下部に固着される。
【0024】
回路基板41,基板台42に取り付けられた電池接片43の電池側座巻き部43eには、金属板製の正極接触板45がその突起部45aを介して嵌め込まれ、半田付けされる。さらに、正極接触板45の下面側に樹脂製の負極接触防止カバー47が凹部45b,バヨネット凸部47aによって係止され、固着される。負極接触防止カバー47の中央部には、電池正極側が挿通可能な開口穴47bが設けられる。
【0025】
一方、回路基板41,基板台42に取り付けられた電池接片44の電池側座巻き部44eには、金属板製の負極接触板46がその突起部46aを介して嵌め込まれ、半田付けされる。さらに、負極接触板46の下面中央に設けられた凹部に樹脂製の正極接触防止板48が接着固定される。
【0026】
次に、上述した構成を有するストロボブラケット1に電池53,54,55,56を装填する動作について説明する。まず、電池蓋15を開放して、電池53は正極53a側から、電池56は負極56b側からグリップ本体11内部に挿入する。電池53の正極53aは、正極接触板45に当接し、電池56の負極56bは、負極接触板46に当接する。電池蓋15を閉じると、電池54の負極54bがコモン電池接片51の負極接触部51aに、電池55の正極55aが電池接片51の正極接触部51bにそれぞれ接触し、押圧されるので、電池接片43,44のコイル部が弾性圧縮変形(変位)し、電池53,54,55,56の各電極に適正な接触圧を与える。また、リード部43b,44bも同様に弾性変形(変位)して、電池接片43,44の圧縮変形(変位)を許容する。
【0027】
また、ストロボブラケット1に電池53,54,55,56を装填する際、電池の方向を間違えて挿入し、電池蓋15を閉じた場合、負極接触防止カバー47や正極接触防止板48、さらに、電池蓋側の正極接触防止部15aや負極接触防止部15bによりそれぞれの電極の接触が防止されるので電池接続ミスが防止される。
【0028】
ストロボブラケット1を用いてストロボ撮影を行う場合、上述のようにして電池53,54,55,56を装填したストロボブラケット1に外部ストロボ5を取り付け、さらに、雲台ブロック4にカメラ6を装着する。さらに、カメラ接続コネクタ20とカメラ側レリーズコネクタ35とをケーブルで接続し、かつ、カメラ側のストロボ制御信号ケーブルをストロボ制御信号入力用の接続コネクタ部17に接続した状態とする。
【0029】
そこで、ストロボブラケット1のメインスイッチをオンとすると、電池53,54,55,56の供給電力により、外部ストロボ装置5のメインコンデンサへの充電が開始される。充電終了後、レリーズスイッチ釦14を押圧操作すると、そのレリーズ信号は、カメラ6側に入力され、同時にカメラ6側から接続コネクタ部17を介してストロボ制御信号が入力される。その制御信号によってストロボ発光管の発光が開始され、露光が行われる。
【0030】
上述した本実施形態のストロボブラケット1に組み込まれた電池接片装置によれば、電極接触部と回路基板41側電源端子部とが比較的長さの短いリード部43b,44bで接続されることからその間のインピーダンスが低く抑えられる。従って、ストロボ充電用のメインコンデンサの充電時間を短縮することが可能になる。
【0031】
なお、実際に上述した電池接片を用いたもので2〜3秒の充電時間の短縮を行うことができた。また、この巻回する鼓状コイル部が形成するインダクタンス成分のインピーダンスをリード部43bは、回避している。
【0032】
なお、上述した実施形態における電池接片のリード部43b,44bは、図3に示すようにコイル部の外側に沿って1周程度の角度の螺旋形状で示したが、これに限らず、リード部の巻き数を複数とすれば、圧縮時に端子部に作用する導電バネ線材の力を減らすことが可能である。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態の電池接片装置について、図4の接片部の断面図を用いて説明する。
前記第1の実施形態の電池接片装置においては、電池の電力がバネ線材からなるリード部43b,44bを介して電気回路に供給される構成としたが、この第2の実施形態の電池接片装置では、リード部としてバネ線材からなるリード部に替えて撚り線で形成されるリード線を採用する。
【0034】
すなわち、本実施形態の電池接片装置においては、図4に示すように端子台61に弾性変形可能なバネ板材からなる電池接片62がビス63によりネジ止めされている。電池接片62の上面には、装填された電池66の電極が当接し、接触する。そして、電池接片62の電極との接触部近傍に撚り線からなるリード部であるリード線64が半田65により半田付けされる。リード線64は、図示しない電気回路の電源端子部に接続される。
【0035】
本実施形態によれば、前記第1の実施形態の電池接片装置と同様の効果を奏し、特にリード部が撚り線からなることにからリード部による電極の接触圧への影響を無くすことができる。
【0036】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、電池接片と接続先である電気回路接続部間のインピーダンスを低く抑えることが可能な電池接片装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電池接片装置を内蔵するストロボブラケットと外部ストロボおよびカメラの分解斜視図である。
【図2】図1のストロボブラケットの分解斜視図である。
【図3】図1のストロボブラケットに適用される電池接片の斜視図であり、図3(A)が自由状態、図3(B)が圧縮状態を示す。
【図4】本発明の第2の実施形態の電池接片装置の接片部の断面図である。
【符号の説明】
41…回路基板(電気回路)
43,44…電池接片(電気導通材料,バネ線材)
43b,44b…リード部
43c…コイル部(変形部)
43d…基板側座巻き部(固定部)
43e,44e…電池側座巻き部(接触部)
62…電池接片
64…リード線(リード部)
Claims (4)
- 電池と圧接される電池接片装置において、
固定部材に固定される固定部と、上記固定部に連なり、接触力を与えるために弾性変形して変位する変形部と、上記変形部に連なり電池電極と圧接される接触部とからなる電池接片と、
上記電池接片の上記接触部に接続されて変位可能で電気回路へ上記電池の電力を供給するためのリード部と、
を有することを特徴とする電池接片装置。 - 電池と圧接される電池接片装置において、
固定部材に固定される固定部と、上記固定部に連なり、接触力を与えるために弾性変形して変位する変形部と、上記変形部に連なり電池電極と圧接される接触部と、この接触部から連なり電気回路へ上記電池の電力を供給するための変位可能なリード部とからなる電池接片を有することを特徴とする電池接片装置。 - 上記リ一ド部は、弾性変形可能な線状ばねからなることを特徴とする請求項1、または、2記載の電池接片装置。
- 上記固定部、上記変形部、上記接触部、及び上記リード部は、一体的に接続された電気導通材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の電池接片装置。
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---|---|---|---|
JP2003178649A JP2005019029A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 電池接片装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003178649A JP2005019029A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 電池接片装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=34180201
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JP2003178649A Withdrawn JP2005019029A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | 電池接片装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010122303A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Canon Inc | 電子機器 |
CN107452911A (zh) * | 2017-07-25 | 2017-12-08 | 北京新能源汽车股份有限公司 | 一种电池包结构及电动汽车 |
-
2003
- 2003-06-23 JP JP2003178649A patent/JP2005019029A/ja not_active Withdrawn
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