JP2005018297A - メッセージ送受信システム、端末装置及びそれらに用いるメッセージ表示方法並びにそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】メッセージの受信に娯楽性を追加し、メッセージングの訴求効果を高めることが可能なメッセージ受信端末装置を提供する。
【解決手段】制御部11はメッセージ受信部12で受信したメッセージやそれに添付された音情報をメモリ19に格納し、メッセージや音情報の解析処理等を行う。表示領域可変制御部16は制御部11からの制御に基づいて、音情報出力制御部14から渡される音声や音楽等の音情報の変化に応じて、その際に表示するメッセージの文字等の表示領域を上下左右への移動、あるいは左右への回動を行うよう表示制御部17に指示する。表示制御部17は制御部11から渡されたメッセージを、表示領域可変制御部16からの指示に応答して表示領域を可変させながら表示部18に表示させる。
【選択図】 図1
【解決手段】制御部11はメッセージ受信部12で受信したメッセージやそれに添付された音情報をメモリ19に格納し、メッセージや音情報の解析処理等を行う。表示領域可変制御部16は制御部11からの制御に基づいて、音情報出力制御部14から渡される音声や音楽等の音情報の変化に応じて、その際に表示するメッセージの文字等の表示領域を上下左右への移動、あるいは左右への回動を行うよう表示制御部17に指示する。表示制御部17は制御部11から渡されたメッセージを、表示領域可変制御部16からの指示に応答して表示領域を可変させながら表示部18に表示させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はメッセージ送受信システム、端末装置及びそれらに用いるメッセージ表示方法並びにそのプログラムに関し、特に送られてきたメッセージを表示画面に表示する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インタネット上で交換されるメッセージとしては、電子メール、ネットニュース、各種メッセージのリアルタイムな交換(いわゆるチャット)、各種BBS(Bulletin Board System:電子掲示板システム)、WWWページ(いわゆるホームページ)等がある。
【0003】
これらのメッセージ交換では、送信側の感情、例えば「楽しい」、「うれしい」等の明るい感情や、「つらい」、「悲しい」等の暗い感情を表現する方法として、図や写真を用いたり、字体を変えたり、文字サイズを変えたり、文字色を変えたりする方法しかなく、送信側の感情を受信側に直裁に届ける方法がない。
【0004】
特に、上記のメッセージ交換では、文字のみを主要な伝達内容としており、送信側の感情を受信側に直裁に届けることはできない。また、これらのメッセージ交換では、文字しか使えないため、絵文字や文字アート等で送信側の感情を伝えることも普及している。
【0005】
これに対し、送信側の感情を伝える方法としては、送信側からのメッセージに情感情報を付加し、受信側でメッセージに付加された情感情報に基づいて背景イメージを変化させたり、あるいは文字列を動かしたりする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−172392号公報(第5,6頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のメッセージ交換方法では、送信するメッセージに情感情報を付加し、受信側でメッセージに付加された情感情報に基づいて背景イメージを変化させたり、あるいは文字列を動かしたりしているので、送信側の感情を伝えるために情感情報を付加しなければならず、煩わしいという問題がある。
【0008】
近年、メッセージ交換方法では、音楽や音声をメッセージに付加して送信することも行われているが、送信側の感情を伝える際に、音楽や音声のほかに情感情報を付加しなければならないため、データが大きくなってしまうという問題がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、メッセージの受信に娯楽性を追加することができ、メッセージングの訴求効果を高めることができるメッセージ送受信システム、端末装置及びそれらに用いるメッセージ表示方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によるメッセージ送受信システムは、通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むメッセージ送受信システムであって、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える手段を前記メッセージ受信端末装置に備えている。
【0011】
本発明による端末装置は、通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置であって、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える手段を備えている。
【0012】
本発明によるメッセージ表示方法は、通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むシステムのメッセージ表示方法であって、前記メッセージ受信端末装置側に、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与えるステップを備えている。
【0013】
本発明によるメッセージ表示方法のプログラムは、通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むシステムのメッセージ表示方法のプログラムであって、コンピュータに、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える処理を実行させている。
【0014】
すなわち、本発明のメッセージ送受信システムは、通信網でやりとりされるメッセージに対し、従来通りのストレートにメッセージを表示させる方法だけでなく、メッセージ表示時に出力される音情報に応じてメッセージの文字の表示領域や形状を可変することで、メッセージングに新たな表現方法を生み出すことが可能となる。
【0015】
これによって、本発明のメッセージ送受信システムでは、音声や音楽等の音情報(音の変化、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等)に合わせて文字の表示領域や形状を可変してあたかも動いているかのように表示することで、メッセージの受信に娯楽性(エンタテイメント性)を追加し、メッセージングの訴求効果を高めることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例によるメッセージ受信端末の構成を示すブロック図である。図1において、メッセージ受信端末1は制御部11と、メッセージ受信部12と、音情報格納部13と、音情報出力制御部14と、音出力部15と、表示領域可変制御部16と、表示制御部17と、表示部18と、メモリ19と、記録媒体20とから構成されている。
【0017】
メッセージ受信部12は図示せぬ通信網(有線または無線)を介して送信側(図示せず)から送られてくるメッセージやそれに添付された音情報(音楽や音声等)を受信し、そのメッセージやそれに添付された音情報を制御部11に送る。制御部11はメッセージ受信端末1内の各部の制御を行うとともに、メッセージ受信部12で受信したメッセージやそれに添付された音情報をメモリ19に格納するとともに、メッセージやそれに添付された音情報に対する解析処理等の各種処理を行う。
【0018】
音情報格納部13は音出力部15から出力する音楽(例えば、着信メロディ等)の楽譜や警告音、操作音等の音情報[例えば、WAVやMIDI(Musical Instrument Digital Interface)の規格に基づいてコード化されたディジタルデータ]を格納しており、それらの音情報を制御部11や音情報出力制御部14に送る。音情報出力制御部14は制御部11や音情報格納部13から渡される音情報を基に音出力部15を制御して音楽や警告音、操作音等を外部に出力するとともに、その際、外部に出力する音情報を表示領域可変制御部16に送る。
【0019】
表示領域可変制御部16は制御部11からの制御に基づいて、音情報出力制御部14から渡される音声や音楽等の音情報の変化(差分)[音の変化(差分)、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等]に応じて、その際に表示するメッセージの文字等の表示領域を上下左右への移動、あるいは左右への回動を行うよう表示制御部17に指示する。ここで、メッセージの文字等とは漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、英数字等の文字の他に、「(^^;」等の顔文字や絵文字、及びバーコード等の各種記号も含まれており、以下の説明ではこれらをまとめて「文字」とする。
【0020】
但し、表示領域可変制御部16から表示制御部17への表示領域の通知は、音情報出力制御部14の制御による音出力部15からの音情報の出力よりも早いタイミングで行うことで、メッセージの文字の動きと音情報の出力とが同期することになる。また、表示領域可変制御部16で算出される表示領域は送られてきたメッセージの全ての文字、あるいは送信側または受信側で指定されたメッセージのうちの一部の文字に対して算出される。
【0021】
表示制御部17は制御部11から渡されたメッセージを、表示領域可変制御部16からの指示がなければそのまま表示部18に表示させ、表示領域可変制御部16からの指示があればその指示に応答して表示領域を可変させながら表示部18に表示させる。
【0022】
メモリ19は制御部11から渡されるメッセージやそれに添付された音情報等を格納する作業用のメモリである。記録媒体20には制御部11を構成するコンピュータ(図示せず)で実行されるプログラムが予め記憶されている。
【0023】
尚、メッセージ受信端末1としては、デスクトップ型やノート型等のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンとする)、携帯電話端末、電子メール専用の端末装置、PDA(Personal Digital Assistant)等があり、これらに限定されるものではない。
【0024】
また、上記の各機器に専用に必要とする回路(例えば、携帯電話端末であれば、無線送受信部や音声入出力部等)は公知であり、本発明に直接関係するものではないので、その内部構成やシステム構成の図示及び説明は省略する。
【0025】
図2は本発明の一実施例によるメッセージ受信端末1の動作を示すフローチャートである。これら図1及び図2を参照して本発明の一実施例によるメッセージ受信端末1の動作について説明する。以下の説明ではメッセージが電子メールの場合について説明する。また、図2に示す処理は制御部11のコンピュータが記録媒体20のプログラムを実行することで実現される。
【0026】
制御部11はメッセージ受信部12がメッセージを受信すると(図2ステップS1)、メッセージ受信処理を開始し、そのメッセージやそれに添付された音情報、あるいは予めメッセージ受信端末1に格納されている音情報の出力指示等をメモリ19に格納する。
【0027】
制御部11はメモリ19に格納したメッセージやそれに添付された音情報、あるいは予めメッセージ受信端末1に格納されている音情報の出力指示等を解析し(図2ステップS2)、そのメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示があるか否かを判定する(図2ステップS3)。
【0028】
制御部11はそのメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示がある場合、その音情報をメッセージと同時出力するかどうかを判定し(図2ステップS4)、音情報とメッセージとを同時出力するのであれば、メッセージの各文字の表示領域を、音情報の変化に合わせて変化させるかどうかを判定する(図2ステップS5)。
【0029】
この場合、制御部11はメッセージに指示情報が予め設定されていれば、表示領域を音情報の変化に合わせて変化させると判定し、それ以外の場合にはメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示があり、音情報とメッセージとを同時出力することが指示されていても、表示領域を音情報の変化に合わせて変化させないと判定する。
【0030】
制御部11は表示領域を音情報の変化に合わせて変化させると判定すると、表示領域可変制御部16に音情報の解析と表示領域の可変とを指示する。表示領域可変制御部16は音情報を解析し(図2ステップS7)、その解析結果を基にメッセージの各文字の表示領域を算出して表示制御部17に渡す。
【0031】
ここで、表示領域可変制御部16は音情報を解析して音情報の変化(差分)[音の変化(差分)、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等]を検出し、その検出結果に応じて表示領域を上下左右に移動、あるいは左右に回動した後の表示領域を算出して表示制御部17に送る。
【0032】
表示領域可変制御部16によって検出される音の変化としては、予めリズム、強弱、拍子、高低、音色等のうちの一つを指定して検出するようにしておくことも、あるいは複数を組合わせて検出することも可能である。また、表示領域可変制御部16による表示領域の算出も、表示領域の上下左右への移動、あるいは左右への回動のうちの一つを予め指定して算出させることも、あるいは複数を組合わせて算出させることも可能である。
【0033】
表示制御部17は表示領域可変制御部16から渡された表示領域の情報を基に、制御部11から渡されるメッセージの各文字の表示領域を可変して表示部18に表示する(図2ステップS8)。
【0034】
一方、制御部11はメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示がない場合、または音情報とメッセージとを同時出力しない場合、もしくは表示領域を音情報の変化に合わせて変化させないと判定した場合、メッセージを予め設定された表示部18の所定位置に表示するように表示制御部17に指示するので、表示制御部17はメッセージを表示部18の所定位置に表示する(図2ステップS6)。
【0035】
制御部11はメッセージを全て表示するか、あるいはメッセージに添付された音情報が全て出力されるまで(図2ステップS9)、上記の処理を繰返し行う(図2ステップS2〜S9)。
【0036】
図3及び図4は本発明の一実施例による文字の表示領域の可変制御を示す図である。図3においては、文字を前後にスライドさせる際の、文字の表示領域の上下動を示している。この場合には、メッセージの「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」、「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」の文字のうち「か」、「く」、「こ」を、例えば音楽のメロディに合わせて上下動させることで、前後にスライドさせている。
【0037】
表示領域可変制御部16は、例えば「か」の文字を前後にスライドさせる場合、「か」の文字が上側に移動した時の表示領域を算出し、表示制御部17はこの算出された表示領域を基に、定位置の表示領域と上側に移動した時の表示領域とに「か」の文字を交互に表示させることで、「か」の文字の前後へのスライドを表現する。
【0038】
図4においては、文字を左右にスイングさせる際の、文字の表示領域の左右への回動を示している。この場合には、メッセージの「あ」の文字を、例えば音楽の表示に合わせて左右に回動させることで、左右にスイングさせている。
【0039】
表示領域可変制御部16は、例えば「あ」の文字をスイングさせる場合、「あ」の文字が左側に回動した時の表示領域と、「あ」の文字が右側に回動した時の表示領域とを算出し、表示制御部17はこの算出された表示領域を基に、定位置の表示領域、左側に回動した時の表示領域、定位置の表示領域、右側に回動した時の表示領域、定位置の表示領域というように順番に「あ」の文字を表示させることで、「あ」の文字のスイングを表現する。
【0040】
例えば、受信者が、音情報(楽譜データのテンポ情報)が一定値以下のスローテンポの曲とともにメッセージを見る場合に、曲に合わせてゆらゆら文字を揺らしたり、文字を一回転させたりすることによって、より効果的にメッセージを表現することができる。
【0041】
図5は本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末の構成を示すブロック図である。図5において、本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末2は表示領域可変制御部16の代わりに画像処理部21を設けた以外は、図1に示す本発明の一実施例によるメッセージ受信端末1と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の一実施例と同様である。
【0042】
画像処理部21は制御部11からの制御に基づいて、音情報出力制御部14から渡される音声や音楽等の音情報(音の変化、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等)に応じて、メッセージの各文字全て、あるいは一部に対して、2次元的な回転、3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転等の画像処理を行い、画像処理した文字を表示制御部17に送る。表示制御部17は画像処理する前の文字と画像処理した文字とを交互、あるいは順番に表示部18に表示させることで、文字の動きを表現する。
【0043】
但し、画像処理部21から表示制御部17への画像処理する前の文字と画像処理した文字との通知は、音情報出力制御部14の制御による音出力部15からの音情報の出力よりも早いタイミングで行うことで、メッセージの文字の動きと音情報の出力とが同期することになる。
【0044】
図6は本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末2の動作を示すフローチャートである。これら図5及び図6を参照して本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末2の動作について説明する。以下の説明ではメッセージが電子メールの場合について説明する。また、図6に示す処理は制御部11のコンピュータが記録媒体20のプログラムを実行することで実現される。
【0045】
制御部11はメッセージ受信部12がメッセージを受信すると(図6ステップS11)、メッセージ受信処理を開始し、そのメッセージやそれに添付された音情報、あるいは予めメッセージ受信端末2に格納されている音情報の出力指示等をメモリ19に格納する。
【0046】
制御部11はメモリ19に格納したメッセージやそれに添付された音情報、あるいは予めメッセージ受信端末2に格納されている音情報の出力指示等を解析し(図6ステップS12)、そのメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示があるか否かを判定する(図6ステップS13)。
【0047】
制御部11はそのメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示がある場合、その音情報をメッセージと同時出力するかどうかを判定し(図6ステップS14)、音情報とメッセージとを同時出力するのであれば、メッセージの各文字に画像処理を施すかどうかを判定する(図6ステップS15)。
【0048】
この場合、制御部11はメッセージに指示情報が予め設定されていれば、音情報の変化に合わせて画像処理を施すと判定し、それ以外の場合にはメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示があり、音情報とメッセージとを同時出力することが指示されていても、音情報の変化に合わせて画像処理を施さないと判定する。
【0049】
制御部11は音情報の変化に合わせて画像処理を施すと判定すると、画像処理部21に音情報の解析と画像処理とを指示する。画像処理部21は音情報を解析し(図6ステップS17)、その解析結果を基にメッセージの各文字に画像処理を施して、画像処理する前の文字と画像処理した文字とを表示制御部17に渡す。
【0050】
ここで、画像処理部21は音情報を解析して音情報の変化(差分)[音の変化(差分)、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等]を検出し、その検出結果に応じてメッセージの各文字全て、あるいは一部に対して、2次元的な回転、3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転等の画像処理を施し、画像処理する前の文字と画像処理した文字とを表示制御部17に送る。
【0051】
画像処理部21によって検出される音の変化としては、予めリズム、強弱、拍子、高低、音色等のうちの一つを指定して検出するようにしておくことも、あるいは複数を組合わせて検出することも可能である。また、画像処理部21による画像処理も、2次元的な回転、3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転等のうちの一つを予め指定して施すことも、あるいは複数を組合わせて施すことも可能である。
【0052】
表示制御部17は画像処理部21から渡された画像処理する前の文字と画像処理した文字とを基に、制御部11から渡されるメッセージの各文字を表示部18に表示する(図6ステップS18)。
【0053】
一方、制御部11はメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示がない場合、または音情報とメッセージとを同時出力しない場合、もしくは音情報の変化に合わせて画像処理を施さないと判定した場合、メッセージを予め設定された表示部18の所定位置に表示するように表示制御部17に指示するので、表示制御部17はメッセージを表示部18の所定位置に表示する(図6ステップS16)。
【0054】
制御部11はメッセージを全て表示するか、あるいはメッセージに添付された音情報が全て出力されるまで(図6ステップS19)、上記の処理を繰返し行う(図6ステップS12〜S19)。
【0055】
図7は本発明の他の実施例による文字に対する画像処理の例を示す図である。図7においては、文字に対する画像処理として、文字の変形、文字の上下左右への移動、文字への影の付与、2D/3D(2 Dimension/3 Dimension)、フォント変換、左右反転/上下反転の例を示している。
【0056】
このように、本発明では、メッセージに添付された音楽や音声、あるいはメッセージ受信端末1,2に内蔵する音楽や音に合わせて、表示すべきメッセージの文字を跳ねさせたり、小刻みに振動させたり、上から文字が落ちてきたり、文字が回転したり、といった動きで文字を動かすことによって、メッセージの表示に娯楽性(エンタテイメント性)を追加することができ、メッセージングの訴求効果を高めることができる。
【0057】
尚、上述した実施例では、表示領域可変制御部16と画像処理部21とを個別に設置した例について述べたが、これら表示領域可変制御部16と画像処理部21とを一つに端末内に搭載することも可能であり、これに限定されない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、メッセージの受信に娯楽性を追加することができ、メッセージングの訴求効果を高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるメッセージ受信端末の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例によるメッセージ受信端末の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例による文字の表示領域の可変制御を示す図である。
【図4】本発明の一実施例による文字の表示領域の可変制御を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例による文字に対する画像処理の例を示す図である。
【符号の説明】
1,2 メッセージ受信端末
11 制御部
12 メッセージ受信部
13 音情報格納部
14 音情報出力制御部
15 音出力部
16 表示領域可変制御部
17 表示制御部
18 表示部
19 メモリ
20 記録媒体
21 画像処理部
【発明の属する技術分野】
本発明はメッセージ送受信システム、端末装置及びそれらに用いるメッセージ表示方法並びにそのプログラムに関し、特に送られてきたメッセージを表示画面に表示する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インタネット上で交換されるメッセージとしては、電子メール、ネットニュース、各種メッセージのリアルタイムな交換(いわゆるチャット)、各種BBS(Bulletin Board System:電子掲示板システム)、WWWページ(いわゆるホームページ)等がある。
【0003】
これらのメッセージ交換では、送信側の感情、例えば「楽しい」、「うれしい」等の明るい感情や、「つらい」、「悲しい」等の暗い感情を表現する方法として、図や写真を用いたり、字体を変えたり、文字サイズを変えたり、文字色を変えたりする方法しかなく、送信側の感情を受信側に直裁に届ける方法がない。
【0004】
特に、上記のメッセージ交換では、文字のみを主要な伝達内容としており、送信側の感情を受信側に直裁に届けることはできない。また、これらのメッセージ交換では、文字しか使えないため、絵文字や文字アート等で送信側の感情を伝えることも普及している。
【0005】
これに対し、送信側の感情を伝える方法としては、送信側からのメッセージに情感情報を付加し、受信側でメッセージに付加された情感情報に基づいて背景イメージを変化させたり、あるいは文字列を動かしたりする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−172392号公報(第5,6頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のメッセージ交換方法では、送信するメッセージに情感情報を付加し、受信側でメッセージに付加された情感情報に基づいて背景イメージを変化させたり、あるいは文字列を動かしたりしているので、送信側の感情を伝えるために情感情報を付加しなければならず、煩わしいという問題がある。
【0008】
近年、メッセージ交換方法では、音楽や音声をメッセージに付加して送信することも行われているが、送信側の感情を伝える際に、音楽や音声のほかに情感情報を付加しなければならないため、データが大きくなってしまうという問題がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、メッセージの受信に娯楽性を追加することができ、メッセージングの訴求効果を高めることができるメッセージ送受信システム、端末装置及びそれらに用いるメッセージ表示方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によるメッセージ送受信システムは、通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むメッセージ送受信システムであって、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える手段を前記メッセージ受信端末装置に備えている。
【0011】
本発明による端末装置は、通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置であって、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える手段を備えている。
【0012】
本発明によるメッセージ表示方法は、通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むシステムのメッセージ表示方法であって、前記メッセージ受信端末装置側に、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与えるステップを備えている。
【0013】
本発明によるメッセージ表示方法のプログラムは、通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むシステムのメッセージ表示方法のプログラムであって、コンピュータに、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える処理を実行させている。
【0014】
すなわち、本発明のメッセージ送受信システムは、通信網でやりとりされるメッセージに対し、従来通りのストレートにメッセージを表示させる方法だけでなく、メッセージ表示時に出力される音情報に応じてメッセージの文字の表示領域や形状を可変することで、メッセージングに新たな表現方法を生み出すことが可能となる。
【0015】
これによって、本発明のメッセージ送受信システムでは、音声や音楽等の音情報(音の変化、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等)に合わせて文字の表示領域や形状を可変してあたかも動いているかのように表示することで、メッセージの受信に娯楽性(エンタテイメント性)を追加し、メッセージングの訴求効果を高めることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例によるメッセージ受信端末の構成を示すブロック図である。図1において、メッセージ受信端末1は制御部11と、メッセージ受信部12と、音情報格納部13と、音情報出力制御部14と、音出力部15と、表示領域可変制御部16と、表示制御部17と、表示部18と、メモリ19と、記録媒体20とから構成されている。
【0017】
メッセージ受信部12は図示せぬ通信網(有線または無線)を介して送信側(図示せず)から送られてくるメッセージやそれに添付された音情報(音楽や音声等)を受信し、そのメッセージやそれに添付された音情報を制御部11に送る。制御部11はメッセージ受信端末1内の各部の制御を行うとともに、メッセージ受信部12で受信したメッセージやそれに添付された音情報をメモリ19に格納するとともに、メッセージやそれに添付された音情報に対する解析処理等の各種処理を行う。
【0018】
音情報格納部13は音出力部15から出力する音楽(例えば、着信メロディ等)の楽譜や警告音、操作音等の音情報[例えば、WAVやMIDI(Musical Instrument Digital Interface)の規格に基づいてコード化されたディジタルデータ]を格納しており、それらの音情報を制御部11や音情報出力制御部14に送る。音情報出力制御部14は制御部11や音情報格納部13から渡される音情報を基に音出力部15を制御して音楽や警告音、操作音等を外部に出力するとともに、その際、外部に出力する音情報を表示領域可変制御部16に送る。
【0019】
表示領域可変制御部16は制御部11からの制御に基づいて、音情報出力制御部14から渡される音声や音楽等の音情報の変化(差分)[音の変化(差分)、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等]に応じて、その際に表示するメッセージの文字等の表示領域を上下左右への移動、あるいは左右への回動を行うよう表示制御部17に指示する。ここで、メッセージの文字等とは漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、英数字等の文字の他に、「(^^;」等の顔文字や絵文字、及びバーコード等の各種記号も含まれており、以下の説明ではこれらをまとめて「文字」とする。
【0020】
但し、表示領域可変制御部16から表示制御部17への表示領域の通知は、音情報出力制御部14の制御による音出力部15からの音情報の出力よりも早いタイミングで行うことで、メッセージの文字の動きと音情報の出力とが同期することになる。また、表示領域可変制御部16で算出される表示領域は送られてきたメッセージの全ての文字、あるいは送信側または受信側で指定されたメッセージのうちの一部の文字に対して算出される。
【0021】
表示制御部17は制御部11から渡されたメッセージを、表示領域可変制御部16からの指示がなければそのまま表示部18に表示させ、表示領域可変制御部16からの指示があればその指示に応答して表示領域を可変させながら表示部18に表示させる。
【0022】
メモリ19は制御部11から渡されるメッセージやそれに添付された音情報等を格納する作業用のメモリである。記録媒体20には制御部11を構成するコンピュータ(図示せず)で実行されるプログラムが予め記憶されている。
【0023】
尚、メッセージ受信端末1としては、デスクトップ型やノート型等のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンとする)、携帯電話端末、電子メール専用の端末装置、PDA(Personal Digital Assistant)等があり、これらに限定されるものではない。
【0024】
また、上記の各機器に専用に必要とする回路(例えば、携帯電話端末であれば、無線送受信部や音声入出力部等)は公知であり、本発明に直接関係するものではないので、その内部構成やシステム構成の図示及び説明は省略する。
【0025】
図2は本発明の一実施例によるメッセージ受信端末1の動作を示すフローチャートである。これら図1及び図2を参照して本発明の一実施例によるメッセージ受信端末1の動作について説明する。以下の説明ではメッセージが電子メールの場合について説明する。また、図2に示す処理は制御部11のコンピュータが記録媒体20のプログラムを実行することで実現される。
【0026】
制御部11はメッセージ受信部12がメッセージを受信すると(図2ステップS1)、メッセージ受信処理を開始し、そのメッセージやそれに添付された音情報、あるいは予めメッセージ受信端末1に格納されている音情報の出力指示等をメモリ19に格納する。
【0027】
制御部11はメモリ19に格納したメッセージやそれに添付された音情報、あるいは予めメッセージ受信端末1に格納されている音情報の出力指示等を解析し(図2ステップS2)、そのメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示があるか否かを判定する(図2ステップS3)。
【0028】
制御部11はそのメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示がある場合、その音情報をメッセージと同時出力するかどうかを判定し(図2ステップS4)、音情報とメッセージとを同時出力するのであれば、メッセージの各文字の表示領域を、音情報の変化に合わせて変化させるかどうかを判定する(図2ステップS5)。
【0029】
この場合、制御部11はメッセージに指示情報が予め設定されていれば、表示領域を音情報の変化に合わせて変化させると判定し、それ以外の場合にはメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示があり、音情報とメッセージとを同時出力することが指示されていても、表示領域を音情報の変化に合わせて変化させないと判定する。
【0030】
制御部11は表示領域を音情報の変化に合わせて変化させると判定すると、表示領域可変制御部16に音情報の解析と表示領域の可変とを指示する。表示領域可変制御部16は音情報を解析し(図2ステップS7)、その解析結果を基にメッセージの各文字の表示領域を算出して表示制御部17に渡す。
【0031】
ここで、表示領域可変制御部16は音情報を解析して音情報の変化(差分)[音の変化(差分)、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等]を検出し、その検出結果に応じて表示領域を上下左右に移動、あるいは左右に回動した後の表示領域を算出して表示制御部17に送る。
【0032】
表示領域可変制御部16によって検出される音の変化としては、予めリズム、強弱、拍子、高低、音色等のうちの一つを指定して検出するようにしておくことも、あるいは複数を組合わせて検出することも可能である。また、表示領域可変制御部16による表示領域の算出も、表示領域の上下左右への移動、あるいは左右への回動のうちの一つを予め指定して算出させることも、あるいは複数を組合わせて算出させることも可能である。
【0033】
表示制御部17は表示領域可変制御部16から渡された表示領域の情報を基に、制御部11から渡されるメッセージの各文字の表示領域を可変して表示部18に表示する(図2ステップS8)。
【0034】
一方、制御部11はメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示がない場合、または音情報とメッセージとを同時出力しない場合、もしくは表示領域を音情報の変化に合わせて変化させないと判定した場合、メッセージを予め設定された表示部18の所定位置に表示するように表示制御部17に指示するので、表示制御部17はメッセージを表示部18の所定位置に表示する(図2ステップS6)。
【0035】
制御部11はメッセージを全て表示するか、あるいはメッセージに添付された音情報が全て出力されるまで(図2ステップS9)、上記の処理を繰返し行う(図2ステップS2〜S9)。
【0036】
図3及び図4は本発明の一実施例による文字の表示領域の可変制御を示す図である。図3においては、文字を前後にスライドさせる際の、文字の表示領域の上下動を示している。この場合には、メッセージの「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」、「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」の文字のうち「か」、「く」、「こ」を、例えば音楽のメロディに合わせて上下動させることで、前後にスライドさせている。
【0037】
表示領域可変制御部16は、例えば「か」の文字を前後にスライドさせる場合、「か」の文字が上側に移動した時の表示領域を算出し、表示制御部17はこの算出された表示領域を基に、定位置の表示領域と上側に移動した時の表示領域とに「か」の文字を交互に表示させることで、「か」の文字の前後へのスライドを表現する。
【0038】
図4においては、文字を左右にスイングさせる際の、文字の表示領域の左右への回動を示している。この場合には、メッセージの「あ」の文字を、例えば音楽の表示に合わせて左右に回動させることで、左右にスイングさせている。
【0039】
表示領域可変制御部16は、例えば「あ」の文字をスイングさせる場合、「あ」の文字が左側に回動した時の表示領域と、「あ」の文字が右側に回動した時の表示領域とを算出し、表示制御部17はこの算出された表示領域を基に、定位置の表示領域、左側に回動した時の表示領域、定位置の表示領域、右側に回動した時の表示領域、定位置の表示領域というように順番に「あ」の文字を表示させることで、「あ」の文字のスイングを表現する。
【0040】
例えば、受信者が、音情報(楽譜データのテンポ情報)が一定値以下のスローテンポの曲とともにメッセージを見る場合に、曲に合わせてゆらゆら文字を揺らしたり、文字を一回転させたりすることによって、より効果的にメッセージを表現することができる。
【0041】
図5は本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末の構成を示すブロック図である。図5において、本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末2は表示領域可変制御部16の代わりに画像処理部21を設けた以外は、図1に示す本発明の一実施例によるメッセージ受信端末1と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の一実施例と同様である。
【0042】
画像処理部21は制御部11からの制御に基づいて、音情報出力制御部14から渡される音声や音楽等の音情報(音の変化、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等)に応じて、メッセージの各文字全て、あるいは一部に対して、2次元的な回転、3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転等の画像処理を行い、画像処理した文字を表示制御部17に送る。表示制御部17は画像処理する前の文字と画像処理した文字とを交互、あるいは順番に表示部18に表示させることで、文字の動きを表現する。
【0043】
但し、画像処理部21から表示制御部17への画像処理する前の文字と画像処理した文字との通知は、音情報出力制御部14の制御による音出力部15からの音情報の出力よりも早いタイミングで行うことで、メッセージの文字の動きと音情報の出力とが同期することになる。
【0044】
図6は本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末2の動作を示すフローチャートである。これら図5及び図6を参照して本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末2の動作について説明する。以下の説明ではメッセージが電子メールの場合について説明する。また、図6に示す処理は制御部11のコンピュータが記録媒体20のプログラムを実行することで実現される。
【0045】
制御部11はメッセージ受信部12がメッセージを受信すると(図6ステップS11)、メッセージ受信処理を開始し、そのメッセージやそれに添付された音情報、あるいは予めメッセージ受信端末2に格納されている音情報の出力指示等をメモリ19に格納する。
【0046】
制御部11はメモリ19に格納したメッセージやそれに添付された音情報、あるいは予めメッセージ受信端末2に格納されている音情報の出力指示等を解析し(図6ステップS12)、そのメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示があるか否かを判定する(図6ステップS13)。
【0047】
制御部11はそのメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示がある場合、その音情報をメッセージと同時出力するかどうかを判定し(図6ステップS14)、音情報とメッセージとを同時出力するのであれば、メッセージの各文字に画像処理を施すかどうかを判定する(図6ステップS15)。
【0048】
この場合、制御部11はメッセージに指示情報が予め設定されていれば、音情報の変化に合わせて画像処理を施すと判定し、それ以外の場合にはメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示があり、音情報とメッセージとを同時出力することが指示されていても、音情報の変化に合わせて画像処理を施さないと判定する。
【0049】
制御部11は音情報の変化に合わせて画像処理を施すと判定すると、画像処理部21に音情報の解析と画像処理とを指示する。画像処理部21は音情報を解析し(図6ステップS17)、その解析結果を基にメッセージの各文字に画像処理を施して、画像処理する前の文字と画像処理した文字とを表示制御部17に渡す。
【0050】
ここで、画像処理部21は音情報を解析して音情報の変化(差分)[音の変化(差分)、例えばリズム、強弱、拍子、高低、音色等]を検出し、その検出結果に応じてメッセージの各文字全て、あるいは一部に対して、2次元的な回転、3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転等の画像処理を施し、画像処理する前の文字と画像処理した文字とを表示制御部17に送る。
【0051】
画像処理部21によって検出される音の変化としては、予めリズム、強弱、拍子、高低、音色等のうちの一つを指定して検出するようにしておくことも、あるいは複数を組合わせて検出することも可能である。また、画像処理部21による画像処理も、2次元的な回転、3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転等のうちの一つを予め指定して施すことも、あるいは複数を組合わせて施すことも可能である。
【0052】
表示制御部17は画像処理部21から渡された画像処理する前の文字と画像処理した文字とを基に、制御部11から渡されるメッセージの各文字を表示部18に表示する(図6ステップS18)。
【0053】
一方、制御部11はメッセージに添付された音情報、あるいは音情報の出力指示がない場合、または音情報とメッセージとを同時出力しない場合、もしくは音情報の変化に合わせて画像処理を施さないと判定した場合、メッセージを予め設定された表示部18の所定位置に表示するように表示制御部17に指示するので、表示制御部17はメッセージを表示部18の所定位置に表示する(図6ステップS16)。
【0054】
制御部11はメッセージを全て表示するか、あるいはメッセージに添付された音情報が全て出力されるまで(図6ステップS19)、上記の処理を繰返し行う(図6ステップS12〜S19)。
【0055】
図7は本発明の他の実施例による文字に対する画像処理の例を示す図である。図7においては、文字に対する画像処理として、文字の変形、文字の上下左右への移動、文字への影の付与、2D/3D(2 Dimension/3 Dimension)、フォント変換、左右反転/上下反転の例を示している。
【0056】
このように、本発明では、メッセージに添付された音楽や音声、あるいはメッセージ受信端末1,2に内蔵する音楽や音に合わせて、表示すべきメッセージの文字を跳ねさせたり、小刻みに振動させたり、上から文字が落ちてきたり、文字が回転したり、といった動きで文字を動かすことによって、メッセージの表示に娯楽性(エンタテイメント性)を追加することができ、メッセージングの訴求効果を高めることができる。
【0057】
尚、上述した実施例では、表示領域可変制御部16と画像処理部21とを個別に設置した例について述べたが、これら表示領域可変制御部16と画像処理部21とを一つに端末内に搭載することも可能であり、これに限定されない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、メッセージの受信に娯楽性を追加することができ、メッセージングの訴求効果を高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるメッセージ受信端末の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例によるメッセージ受信端末の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例による文字の表示領域の可変制御を示す図である。
【図4】本発明の一実施例による文字の表示領域の可変制御を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施例によるメッセージ受信端末の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例による文字に対する画像処理の例を示す図である。
【符号の説明】
1,2 メッセージ受信端末
11 制御部
12 メッセージ受信部
13 音情報格納部
14 音情報出力制御部
15 音出力部
16 表示領域可変制御部
17 表示制御部
18 表示部
19 メモリ
20 記録媒体
21 画像処理部
Claims (27)
- 通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むメッセージ送受信システムであって、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える手段を前記メッセージ受信端末装置に有することを特徴とするメッセージ送受信システム。
- 前記文字情報に動きを与える手段は、前記文字情報の表示領域を可変して前記文字情報に動きを与えることを特徴とする請求項1記載のメッセージ送受信システム。
- 少なくとも当該表示領域の上下左右への移動、当該表示領域の左右への回動を含む前記表示領域の可変処理において、それらの処理のうちの一つ以上の処理を用いて前記表示領域を可変することを特徴とする請求項2記載のメッセージ送受信システム。
- 前記可変を行う前の表示領域と前記可変を行った後の表示領域とに当該表示領域に対応する前記文字情報を順次表示することを特徴とする請求項3記載のメッセージ送受信システム。
- 前記文字情報に動きを与える手段は、前記文字情報に画像処理を施して前記文字情報に動きを与えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載のメッセージ送受信システム。
- 少なくとも2次元的な回転、少なくとも3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転を含む画像処理において、それらの処理のうちの一つ以上を用いて前記文字情報に前記画像処理を施すことを特徴とする請求項5記載のメッセージ送受信システム。
- 前記画像処理を行う前の前記文字情報と、前記画像処理を行った後の前記文字情報とを順次表示することを特徴とする請求項6記載のメッセージ送受信システム。
- 前記音情報は、少なくともリズム、強弱、拍子、高低、音色の要素のうちの一つ以上の要素を含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか記載のメッセージ送受信システム。
- 前記文字情報に動きを与える手段は、送信側及び受信側のいずれかから指示される前記文字情報に対して動きを与えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか記載のメッセージ送受信システム。
- 通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置であって、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える手段を有することを特徴とするメッセージ受信端末装置。
- 前記文字情報に動きを与える手段は、前記文字情報の表示領域を可変して前記文字情報に動きを与えることを特徴とする請求項10記載のメッセージ受信端末装置。
- 少なくとも当該表示領域の上下左右への移動、当該表示領域の左右への回動を含む前記表示領域の可変処理において、それらの処理のうちの一つ以上の処理を用いて前記表示領域を可変することを特徴とする請求項11記載のメッセージ受信端末装置。
- 前記可変を行う前の表示領域と前記可変を行った後の表示領域とに当該表示領域に対応する前記文字情報を順次表示することを特徴とする請求項12記載のメッセージ受信端末装置。
- 前記文字情報に動きを与える手段は、前記文字情報に画像処理を施して前記文字情報に動きを与えることを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか記載のメッセージ受信端末装置。
- 少なくとも2次元的な回転、3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転を含む画像処理において、それらの処理のうちの一つ以上の処理を用いて前記文字情報に前記画像処理を施すことを特徴とする請求項14記載のメッセージ受信端末装置。
- 前記画像処理を行う前の前記文字情報と、前記画像処理を行った後の前記文字情報とを順次表示することを特徴とする請求項15記載のメッセージ受信端末装置。
- 前記音情報は、少なくともリズム、強弱、拍子、高低、音色の要素のうちの一つ以上の要素を含むことを特徴とする請求項10から請求項16のいずれか記載のメッセージ受信端末装置。
- 通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むシステムのメッセージ表示方法であって、前記メッセージ受信端末装置側に、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与えるステップを有することを特徴とするメッセージ表示方法。
- 前記文字情報に動きを与えるステップは、前記文字情報の表示領域を可変して前記文字情報に動きを与えることを特徴とする請求項18記載のメッセージ表示方法。
- 少なくとも当該表示領域の上下左右への移動、当該表示領域の左右への回動を含む前記表示領域の可変処理において、それらの処理のうちの一つ以上の処理を用いて前記表示領域を可変することを特徴とする請求項19記載のメッセージ表示方法。
- 前記可変を行う前の表示領域と前記可変を行った後の表示領域とに当該表示領域に対応する前記文字情報を順次表示することを特徴とする請求項20記載のメッセージ表示方法。
- 前記文字情報に動きを与えるステップは、前記文字情報に画像処理を施して前記文字情報に動きを与えることを特徴とする請求項18から請求項21のいずれか記載のメッセージ表示方法。
- 少なくとも2次元的な回転、3次元的な回転、変形、上下左右への伸長、フォント変換、左右反転、上下反転を含む画像処理において、それらの処理のうちの一つ以上の処理を用いて前記文字情報に画像処理を施すことを特徴とする請求項22記載のメッセージ表示方法。
- 前記画像処理を行う前の前記文字情報と、前記画像処理を行った後の前記文字情報とを順次表示することを特徴とする請求項23記載のメッセージ表示方法。
- 前記音情報は、少なくともリズム、強弱、拍子、高低、音色の要素のうちの一つ以上の要素を含むことを特徴とする請求項18から請求項24のいずれか記載のメッセージ表示方法。
- 前記文字情報に動きを与えるステップは、送信側及び受信側のいずれかから指示される前記文字情報に対して動きを与えることを特徴とする請求項18から請求項25のいずれか記載のメッセージ表示方法。
- 通信網を介してメッセージを受信するメッセージ受信端末装置を含むシステムのメッセージ表示方法のプログラムであって、コンピュータに、前記メッセージの表示時に出力される音情報の変化に応じて当該メッセージの少なくとも文字を含む文字情報に動きを与える処理を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2003180378A JP2005018297A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | メッセージ送受信システム、端末装置及びそれらに用いるメッセージ表示方法並びにそのプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003180378A JP2005018297A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | メッセージ送受信システム、端末装置及びそれらに用いるメッセージ表示方法並びにそのプログラム |
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JP2005018297A true JP2005018297A (ja) | 2005-01-20 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108469772A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-08-31 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 一种智能设备的控制方法和装置 |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003180378A patent/JP2005018297A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN108469772A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-08-31 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 一种智能设备的控制方法和装置 |
CN108469772B (zh) * | 2018-05-18 | 2021-07-20 | 创新先进技术有限公司 | 一种智能设备的控制方法和装置 |
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