JP2005018119A - 監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置詳細画面の作成に要する時間を削減し、エンジニアリング作業の効率化・低コスト化を図る。
【解決手段】監視装置5は、監視対象装置の識別子を定義した装置定義情報と、監視ポイントの識別子と監視ポイントの内容について記述したポイント説明とを監視対象装置の種類毎に定義した装置テンプレートとを記憶する記憶手段と、ユーザからの表示要求で指定された1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面のレイアウトを、装置定義情報と装置テンプレートとに基づいて決定するレイアウト決定手段と、監視対象装置から収集したデータをレイアウトに従って配置して装置詳細画面を作成する画面作成手段とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】監視装置5は、監視対象装置の識別子を定義した装置定義情報と、監視ポイントの識別子と監視ポイントの内容について記述したポイント説明とを監視対象装置の種類毎に定義した装置テンプレートとを記憶する記憶手段と、ユーザからの表示要求で指定された1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面のレイアウトを、装置定義情報と装置テンプレートとに基づいて決定するレイアウト決定手段と、監視対象装置から収集したデータをレイアウトに従って配置して装置詳細画面を作成する画面作成手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルや工場、プラントなどの施設において、複数の監視対象装置の監視ポイントからデータを収集して各監視対象装置を管理する監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ビルや工場、プラントなどの施設において、複数の監視対象装置の監視ポイントからデータを収集して各監視対象装置を管理する監視装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような監視装置は、監視業務を行うユーザの要求に応じて運転監視画面をユーザの端末装置に送信する。運転監視画面としては、例えば監視対象装置の発停・設定操作などを画面上から行うアナンシエータ画面、1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面、警報発生を通知する警報通知画面などがある。
【0003】
運転監視画面のうち装置詳細画面は、監視対象装置毎に作成される。図9は本発明の第1の実施の形態における装置詳細画面の1例を示す図であるが、従来の監視装置においても装置詳細画面の構成は同様であるので、図9の符号を用いて装置詳細画面について説明する。図9において、102は主データの内容を示すデータ説明、103は監視ポイントから収集したデータ等の主データ、104は主データの工業単位である。従来、このような装置詳細画面は、ユーザ(監視システムを設置する作業員や監視システムを利用して監視業務を行う作業員)がグラフィック作成ソフトウェアを用いて監視対象装置毎に作成していた。なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−210694号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示した装置詳細画面は、図1の構成に対応するものである。図1に示す監視システムの例では、監視対象装置であるヒュームフードの総数が数百台に及ぶことがあり、作成が必要な装置詳細画面も数百枚に達することがある。その結果、従来の監視装置では、装置詳細画面の作成とその確認・修正作業に多大な時間とコストを要するという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、装置詳細画面の作成に要する時間を削減し、エンジニアリング作業の効率化・低コスト化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワークを介して接続された複数の監視対象装置の監視ポイントからデータを収集して前記監視対象装置を管理する監視装置において、前記監視対象装置の識別子を定義した装置定義情報と、前記監視ポイントの識別子と前記監視ポイントの内容について記述したポイント説明とを監視対象装置の種類毎に定義した装置テンプレートとを記憶する記憶手段と、前記複数の監視対象装置の監視ポイントにアクセスしてデータを取得するデータアクセス手段と、ユーザからの表示要求で指定された1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面のレイアウトを、前記装置定義情報と前記装置テンプレートとに基づいて決定するレイアウト決定手段と、前記表示要求で指定された監視対象装置から取得したデータを前記レイアウトに従って配置して前記装置詳細画面を作成する画面作成手段とを有するものである。
また、本発明の監視装置の1構成例において、前記レイアウト決定手段は、前記装置テンプレートに監視ポイント毎の表示順序が予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、前記表示順序に従って前記装置詳細画面のレイアウトを決定するものである。
また、本発明の監視装置の1構成例において、前記レイアウト決定手段は、前記レイアウトを定義した画面スキーマファイルが予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、前記装置テンプレートの代わりに前記画面スキーマファイルを用いて前記装置詳細画面のレイアウトを決定するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態となる監視システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態では、監視システムの1例としてヒュームフード監視システムを例に挙げて説明する。ヒュームフード監視システムは、研究施設、工場、病院などの施設内で発生する有毒ガス等を局所排気する複数のヒュームフード1と、ヒュームフード1と種類が異なる他のヒュームフード2と、ヒュームフード1,2の稼働状態によって変化する総排気量に応じて余分な給気を施設内から排出する一般排気バルブ3と、施設内から常時一定の風量を排気する定風量バルブ4と、ヒュームフード1,2、一般排気バルブ3および定風量バルブ4の監視ポイントからデータを収集する監視装置5と、監視装置5から送信されたデータを表示する複数の端末装置6と、ヒュームフード1,2、一般排気バルブ3および定風量バルブ4をネットワークに接続するルータ7と、このネットワークと監視装置5とを接続するゲートウェイ装置8と、端末装置6が接続されたイントラネット9と、監視装置5とイントラネット9とを接続するルータ10とを有している。
【0008】
図2は監視装置5の構成を示すブロック図である。監視装置5は、ゲートウェイ装置8と接続される第1のインタフェース装置51と、ルータ10と接続される第2のインタフェース装置52と、演算装置53と、記憶装置54とを有している。このような監視装置5はコンピュータによって実現することができる。演算装置53には、監視機能を実現する監視アプリケーションプログラム(監視手段531)と、データアクセス機能を実現するデータアクセスプログラム(データアクセス手段532)と、画面作成機能を実現する画面作成アプリケーションプログラム(画面作成手段533)とが少なくとも実装されている。なお、画面作成手段533は、装置詳細画面のレイアウトを決定するレイアウト決定手段を含んでいる。
【0009】
以下、このような監視システムの動作を説明する。図3は図1の監視システムの動作を示すフローチャートである。ヒュームフード1,2や一般排気バルブ3、定風量バルブ4等の監視対象の装置には、それぞれ複数の監視ポイントが存在する。例えば、ヒュームフード1,2の場合には、排気風量、サッシ開度、人検知センサ、アラームなどがある。このとき、監視装置5内では、監視ポイントは固有の識別子(例えば監視ポイントの名称など)に基づいて管理され、一方、監視対象装置内にある実際の監視ポイントにアクセスするためには、監視装置5と監視対象装置との間を接続するネットワークおよび監視対象装置が当該監視ポイントを特定するのに必要な監視ポイントのアドレス情報が必要となる。監視装置5のデータアクセス手段532は、監視ポイントの識別子とアドレス情報とを対応付けたポイント定義情報を予め作成する(図3ステップS1)。このポイント定義情報の作成方法については後述する。
【0010】
次に、監視装置5の監視手段531は、フィールドのデータにアクセスするデータアクセス要求を定期的に発生させる(図3ステップS2)。データアクセス手段532は、監視手段531からデータアクセス要求を受け取ると、各ヒュームフード1,2のコントローラ(不図示)からヒュームフード1,2の稼働状態を表すデータを取得し、一般排気バルブ3のコントローラ(不図示)から一般排気バルブ3の稼働状態を表すデータを取得し、定風量バルブ4のコントローラ(不図示)から定風量バルブ4の稼働状態を表すデータを取得する(図3ステップS3)。
【0011】
ヒュームフード1,2や一般排気バルブ3、定風量バルブ4等の各監視対象装置の監視ポイントからデータを取得するため、データアクセス手段532は、ステップS1で作成したポイント定義情報を参照して、監視対象装置宛のデータ要求パケットを作成し、このデータ要求パケットをゲートウェイ装置8に送出する。ゲートウェイ装置8およびルータ7を介してデータ要求パケットを受信した監視対象装置は、データ要求パケットのアドレス情報で指定された監視ポイントのデータを監視装置5に送る。そして、データアクセス手段532は、監視対象装置から受け取ったデータを監視手段531に渡す。
【0012】
監視手段531は、データアクセス手段532から受け取ったデータを監視装置内の記憶装置54に格納し、画面作成手段533は、端末装置6の作業員の要求に応じて運転監視画面を作成し(図3ステップS4)、作成した運転監視画面を端末装置6に送信する。各端末装置6は、監視装置5から受信した運転監視画面を表示する(図3ステップS5)。以上のステップS2〜S5の処理が作業員から監視業務終了の指示があるまで(ステップS6においてYES)、繰り返し行われる。
【0013】
監視装置5で作成される運転監視画面としては、例えば監視対象装置の発停・設定操作などを画面上から行うアナンシエータ画面、1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面、警報発生を通知する警報通知画面などがある。本実施の形態は、これら運転監視画面のうち装置詳細画面を自動的に作成する。
【0014】
ここで、装置詳細画面の作成方法を説明する前に、ポイント定義情報の作成方法について説明する。まず、本実施の形態では、監視対象装置の種類毎に装置テンプレートDtempを予め作成しておく。図4は装置テンプレートDtempの1例を示す図である。装置テンプレートDtempは、装置テンプレートの種類、すなわち監視対象装置の種類を示す装置タイプと、監視装置5において監視ポイントの種類を特定するのに必要な識別子であるポイント名称と、ネットワークおよびネットワーク上の監視対象装置において監視ポイントの種類を特定するのに必要なアドレス情報であるポイント番号およびポイントタイプと、監視ポイントの内容について記述したポイント説明と、監視ポイントの工業単位と、監視ポイントから収集したデータを装置詳細画面上に表示する際の表示順序と、主データの表示属性を示す表示タイプとを対応付けたものである。
【0015】
図4において、「FUMEHOOD」、「FUMEHOOD_2」、「GEX」、「CAV」は、それぞれヒュームフード1、ヒュームフード2、一般排気バルブ3、定風量バルブ4に対応した装置テンプレートであることを示している。
【0016】
同一種類の監視対象装置では、監視ポイントの組み合わせが同一である。また、同一種類の監視対象装置では、同一種類の監視ポイントに同一のポイント名称と同一のポイント説明と同一のポイント番号と同一のポイントタイプと同一の工業単位とが付与されている。例えば、装置タイプ「FUMEHOOD」に対応する複数のヒュームフード1では、排気風量のポイント名称は全て「flow」であり、ポイント番号は「12」であり、ポイントタイプは「AI」であり、工業単位は「CMH」である。
【0017】
以上のような装置テンプレートDtempは、ユーザ(監視システムを設置する作業員や監視システムを利用して監視業務を行う作業員)が端末装置6を操作することによって作成される。作成された装置テンプレートDtempは、監視装置内の記憶装置54に格納される。
【0018】
なお、装置テンプレートDtempには、監視対象装置の監視ポイントだけでなく、管理用のデータ項目を任意に追加することも可能である。図4の例では、管理用のデータ項目として、装置の最小風量を示す「miniFlow」、装置が設置された部屋の名称である「ROOM」、装置が接続されたマニフォールドの名称である「MANIFOLD」、装置が設置されたフロアの名称である「FLOOR」が追加されている。
【0019】
次に、本実施の形態では、監視対象装置毎に装置定義情報Ddefを予め作成しておく。図5は装置定義情報Ddefの1例を示す図である。装置定義情報Ddefは、監視装置5において監視対象装置を特定するのに必要な識別子である装置名称と、前記装置タイプと、監視対象装置の内容について記述した装置説明と、ネットワークおよびネットワーク上の装置において監視対象装置を特定するのに必要なアドレス情報である装置アドレスと、装置詳細画面のレイアウトを定義した画面スキーマファイルのファイル名とを監視対象装置毎に対応付けたものである。この装置定義情報Ddefも、ユーザが端末装置6を操作することによって作成され、作成された装置定義情報Ddefは、監視装置内の記憶装置54に格納される。
【0020】
以上のような装置定義情報Ddefと装置テンプレートDtempとに基づいて、監視装置5のデータアクセス手段532は、ポイント定義情報Pdefを作成する。図6はポイント定義情報Pdefの1例を示す図である。ポイント定義情報Pdefは、装置名称と装置タイプと装置アドレスとポイント番号とポイントタイプとポイント名称とポイント説明とを対応付けたものである。これらの情報のうち装置アドレスとポイント番号とポイントタイプとが、ネットワークおよびネットワーク上の装置において監視対象装置を特定し且つ監視対象装置内の監視ポイントを特定するのに必要なアドレス情報を構成している。
【0021】
監視装置5のデータアクセス手段532は、装置定義情報Ddefから1レコード、すなわち1台の監視対象装置の装置定義情報を取り出して、この装置定義情報から装置タイプを取得し、この装置タイプに基づいて装置テンプレートDtempから当該監視対象装置に対応する装置テンプレートを取得する。そして、データアクセス手段532は、取得した装置定義情報と装置テンプレートとを合わせることで、監視対象装置のポイント定義情報を作成する。データアクセス手段532は、このようなポイント定義情報の作成を、装置定義情報Ddefに登録されている監視対象装置毎に行う。
【0022】
次に、装置詳細画面の作成処理(図3ステップS4)について説明する。ここでは、装置定義情報Ddefの画面スキーマファイル名が未設定で、かつ装置テンプレートDtempの表示順序も未設定の場合について説明する。図7は装置詳細画面の作成処理を示すフローチャートである。
【0023】
監視装置5の画面作成手段533は、端末装置6から装置詳細画面の表示要求があった場合(図7ステップS11においてYES)、端末装置6が指定した監視対象装置の装置定義情報を装置定義情報Ddefから取り出して、この装置定義情報から装置タイプを取得し、この装置タイプに基づいて装置テンプレートDtempから当該監視対象装置に対応する装置テンプレートを取得する。そして、画面作成手段533は、取得した装置定義情報と装置テンプレートとから、装置詳細画面上に表示すべき監視対象装置のデータのリストを作成する(図7ステップS14)。
【0024】
図8はデータリストの1例を示す図である。装置詳細画面上に表示する表示データとしては、監視ポイントから収集したデータ等の主データと、主データの内容を示すデータ説明と、主データの工業単位とがある。データリストPlistは、装置名称と、装置タイプと、データ説明と、主データと、主データが定数なのか変数(監視ポイントから収集するデータ)なのかを示すデータタイプと、主データの工業単位と、装置詳細画面上におけるデータの表示座標と、表示順序と、表示タイプとを対応付けたものである。
【0025】
図8の例では、端末装置6がヒュームフードAの装置詳細画面を表示要求した場合について示している。図8のデータリストPlistのうち装置名称と装置タイプとは、ヒュームフードAの装置定義情報Ddefから取り出される。「装置名称」、「装置タイプ」、「装置説明」および「装置アドレス」といったデータ説明は初期値として定められているものであり、これらデータ説明に対応する主データ「ヒュームフードA」、「FUMEHOOD」、「6D−F−001」、「41」はヒュームフードAの装置定義情報Ddefから取り出される。これら主データは定数(文字列)なので、データタイプは「定数」となる。
【0026】
一方、「排気風量」〜「緊急」までのデータ説明は、装置タイプが「FUMEHOOD」の装置テンプレートDtempから取り出された監視ポイントのポイント説明であり、これらデータ説明に対応する主データ「flow」〜「emergency」は装置タイプが「FUMEHOOD」の装置テンプレートDtempから取り出されたポイント名称である。これらの主データは監視ポイントから収集されるデータなので、データタイプは「変数」となる。例えば、データ説明「排気風量」に対応する主データは、「flow」という名称の監視ポイントから収集され記憶装置54に蓄積された最新のデータである。
【0027】
なお、前述のように、同一種類の監視対象装置では、同一種類の監視ポイントに同一のポイント名称が付与されているので、データリストPlistの「flow」という主データのみでは記憶装置54から監視ポイントのデータを取得することはできない。したがって、特定の監視ポイントのデータを取得するには、主データ(ポイント名称)と共に装置名称等を監視ポイントの識別子として用いる必要がある。
【0028】
次に、画面作成手段533は、作成したデータリストPlistに基づいて装置詳細画面のレイアウトを決定し、データリストPlistの各データについて表示座標を決定してデータリストPlistに格納する(図7ステップS15)。装置詳細画面のレイアウトとしては、例えばどのようなデータをどのように表示するかという点と、データの表示順と、データの表示座標などがある。主データの表示タイプが設定されていない場合は、主データの表示形式をテキストとして表示座標を求める。表示タイプが「BAR」と設定されている場合は、例えば高さ100ドットのバーチャートで表示するよう座標計算する。表示タイプが「BOOL(C0,C1)」と設定されている場合は、値がFALSE(あるいは零)のとき色C0で、値がTRUE(あるいは零以外)のとき色C1で、直径16ドットの円を表示する。例えば、FALSEのとき黒、TRUEのとき緑で表示したい場合は、BOOL(BLACK,GREEN)と設定する。また、色指定は、B(BLACK)、G(GREEN)、R(RED)などと省略表記できる。表示タイプが「NUM(x,y)」と設定されている場合は、xが整数部の表示桁数を表し、yが小数点以下の表示桁数を表している。したがって、整数部が7桁、小数点以下が3桁の数値を表示しようとする場合には、「NUM(7,3)」と設定する。画面作成手段533は、データリストPlistの1行にデータ説明と主データと工業単位とが設定されている場合、これらの各々についてX,Y座標を決定する。すなわち、決定する表示座標は3組である。一方、データリストPlistの1行にデータ説明と主データとが設定され、工業単位が設定されていない場合は、データ説明と主データの各々についてX,Y座標を決定する。データリストPlistの1行にデータ説明と主データと工業単位のうちいずれか1つのみが設定されている場合は、設定されているデータのみX,Y座標を決定する。
【0029】
ステップS15の処理後のデータリストPlistには、表示すべきデータ(データ説明と主データと工業単位)とその表示座標とが設定されているので、実質的には監視装置5内で装置詳細画面が作成されたことになる。
画面作成手段533は、作成した装置詳細画面を端末装置6に送信する(図7ステップS16)。装置詳細画面の送信方法としては、2通りある。
【0030】
第1の送信方法は、データ説明とその表示座標、主データとその表示座標、工業単位とその表示座標の順にデータリストPlistの行毎に順次送信する方法である。この場合、各端末装置6は、受信したデータを指定された表示座標に表示する。
第2の送信方法は、データ説明、主データ、工業単位の順にデータリストPlistの行毎に順次送信する方法である。この場合、表示座標の指定がないので、各端末装置6は、受信したデータの表示座標を適宜決定して表示する。
【0031】
いずれの送信方法においても、データタイプが「変数」の主データについては、対応する監視ポイントから収集した最新のデータが送信される。同一の監視対象装置について装置詳細画面の表示が継続して行われる場合、図7のステップS11〜S16の処理が繰り返されることになるので、装置詳細画面に表示されるデータタイプが「変数」の主データは随時最新のデータに更新される。なお、同一の監視対象装置について装置詳細画面の表示が継続して行われる場合には、ステップS14のデータリストの作成とステップS15の表示座標の決定は一度だけ行えばよい。
【0032】
図9は装置詳細画面の1例を示す図である。図9の装置詳細画面101は、図8のデータリストPlistに基づいて表示されたものである。ただし、表示順序と表示タイプはデータリストPlistに設定されていないものとする。図9において、102はデータ説明、103は主データ、104は工業単位である。
【0033】
以上のように、本実施の形態では、装置定義情報Ddefと装置テンプレートDtempとから装置詳細画面を生成するようにしたので、従来のように装置詳細画面を監視対象装置毎に個別に作成する必要がなくなる。その結果、装置詳細画面に関わるエンジニアリング作業を効率的に行うことができ、エンジニアリング作業に要するコストを低減することができる。
【0034】
本実施の形態は、監視対象装置の種類毎に装置テンプレートDtempを用意している。装置テンプレートDtempにおいては、同一種類の監視対象装置の同一種類の監視ポイントに同一のポイント名称と同一のポイント説明と同一の工業単位とを付与しているので、従来のように監視対象装置毎に装置詳細画面を作成する場合に比べて、表示データのエントリー量を低減することができる。したがって、本実施の形態は、同一種類の監視対象装置を多数有する監視システムにおいて特に有効である。
【0035】
また、本実施の形態では、装置テンプレートDtempを継承してポイント定義情報Pdefと装置詳細画面(データリストPlist)とを作成しているが、継承元の装置テンプレートDtempがユーザによって変更された場合、データアクセス手段532は、装置テンプレートDtempの変更に応じてポイント定義情報Pdefを自動的に変更する。また、装置テンプレートDtempが変更されると、画面作成手段533は、変更後の装置テンプレートDtempに基づいてデータリストPlistを作成する。したがって、装置テンプレートDtempの変更を遅滞なくポイント定義情報PdefとデータリストPlistに反映させることができる。
【0036】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、装置定義情報Ddefの画面スキーマファイル名が未設定で、かつ装置テンプレートDtempの表示順序も未設定の場合について説明しているが、本実施の形態では、装置テンプレートDtempに表示順序が設定されている場合の装置詳細画面の作成処理について説明する。
【0037】
前述のように、監視装置5の画面作成手段533は、データリストPlistを作成するとき、端末装置6が指定した監視対象装置の装置定義情報を装置定義情報Ddefから取り出して、この装置定義情報から装置タイプを取得し、この装置タイプに基づいて装置テンプレートDtempから当該監視対象装置に対応する装置テンプレートを取得するが、取得した装置テンプレートに表示順序が設定されている場合、この表示順序に従ってポイント説明(データリストPlistのデータ説明)とポイント名称(主データ)と工業単位とを取り出し、データリストPlistを作成する(図7ステップS14)。
【0038】
第1の実施の形態のように表示順序が設定されていない場合、画面作成手段533は、「排気風量」、「サッシ開度」、「在席」・・・・「緊急」といったように装置テンプレートの先頭行から順にデータを取り出す。
【0039】
一方、例えば図4に示した装置タイプ「FUMEHOOD」の装置テンプレートのように表示順序が設定されている場合、画面作成手段533は、「排気風量」、「在席」、「サッシ開度」、「緊急」、「風量不一致」、「ジャム」、「その他のアラーム」という順でデータを取り出す。この表示順序に基づいてデータリストPlistが作成された場合の装置詳細画面101aを図10に示す。図10によれば、図9の装置詳細画面101と比べて、監視ポイントの表示順が変わっていることが分かる。ステップS15以降の処理は第1の実施の形態と同じである。
【0040】
こうして、本実施の形態では、監視ポイントのデータをユーザ(監視システムを設置する作業員や監視システムを利用して監視業務を行う作業員)が設定した表示順序で表示させることができる。
【0041】
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、装置テンプレートDtempに表示順序が設定されている場合について説明したが、本実施の形態では、装置定義情報Ddefあるいは装置テンプレートDtempに画面スキーマファイル名が設定されている場合について説明する。
【0042】
監視装置5の画面作成手段533は、データリストPlistを作成するとき、端末装置6が指定した監視対象装置の装置定義情報を装置定義情報Ddefおよび装置テンプレートDtempから取得するが、取得した装置定義情報あるいは装置テンプレートに画面スキーマファイル名が設定されている場合(図7ステップS12においてYESあるいはS13においてYES)、設定された画面スキーマファイルを記憶装置54から取得して、装置定義情報と画面スキーマファイルに基づいてデータリストPlistを作成し、表示座標を決定する(図7ステップS17)。
【0043】
図11は画面スキーマファイルの1例を示す図である。図11の例は、装置名称が「ヒュームフードB」の装置定義情報に設定されたファイル名が「SCHEME_1」の画面スキーマファイルを示している。画面スキーマファイルは、装置詳細画面上の表示座標と、表示データのデータタイプと、表示データ(データ説明、主データまたは工業単位)と、表示データの表示属性を示す表示タイプとを対応付けたものである。
【0044】
表示タイプは第1の実施の形態と同様であるが、「LABEL」は固定文字列を表示する場合に設定される表示タイプで、「TEXT」は変更可能な設定可能文字列(例えば文字列変数)を表示する場合に設定される表示タイプである。
本実施の形態では、画面スキーマファイルに表示座標が設定されているため、画面スキーマファイルの表示座標をそのままデータリストPlistに設定すればよい。ステップS16の処理は第1の実施の形態と同じである。
【0045】
こうして、本実施の形態では、画面スキーマファイルを監視対象装置毎に設定することにより、装置詳細画面のレイアウトを監視対象装置毎(装置定義情報Ddefに画面スキーマファイル名を設定する場合)、または監視対象装置の種類毎(装置テンプレートDtempに画面スキーマファイル名を設定する場合)に設定することができる。
【0046】
[第4の実施の形態]
第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、ポイント定義情報Pdefを予め作成しておき、監視装置5の監視手段531がデータアクセス要求を発生させたときにデータアクセス手段532が監視ポイントにアクセスし、端末装置6から装置詳細画面の表示要求があったときに画面作成手段533がデータリストPlistを作成して装置詳細画面を端末装置6に送信しているが、ポイント定義情報Pdefを作成しなくてもよい。
【0047】
ポイント定義情報Pdefを作成しない場合、監視装置5のデータアクセス手段532は、監視手段531からデータアクセス要求を受け取ったとき(図3ステップS2においてYES)、ポイント定義情報Pdefを作成する場合と同様にして装置定義情報と装置テンプレートとを取得し、この装置定義情報と装置テンプレートとからネットワークおよびネットワーク上の装置において監視対象装置を特定し且つ監視対象装置内の監視ポイントを特定するのに必要なアドレス情報を求め、このアドレス情報によりデータ要求パケットを作成する(図3ステップS3)。これにより、第1の実施の形態と同様のデータ収集を実現することができる。
【0048】
なお、第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、複数のヒュームフード1,2、一般排気バルブ3および定風量バルブ4を監視するヒュームフード監視システムを例に挙げて説明しているが、これに限るものではなく、他の装置を監視するシステムであってもよい。また、ルータ7、ゲートウェイ装置8およびルータ10は、必ずしも設けなくてもよく、各施設のネットワーク状況に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、装置定義情報と装置テンプレートとを予め作成しておき、この装置定義情報と装置テンプレートとに基づいて、装置詳細画面のレイアウトを決定し、表示要求で指定された監視対象装置から収集したデータを決定したレイアウトに従って配置して装置詳細画面を作成するようにしたので、従来のように装置詳細画面を監視対象装置毎に作成する必要がなくなる。その結果、装置定義情報と装置テンプレートとを予め作成しておけば、ユーザが装置詳細画面を作成する必要がなくなるので、装置詳細画面に関わるエンジニアリング作業を効率的に行うことができ、エンジニアリング作業に要するコストを低減することができる。近年、監視システムの低価格化が進行しているが、客先へのシステム納入価格面で見た場合、装置詳細画面の作成、確認および修正のエンジニアリング作業に要するコストの比率が非常に高くなってきている。このエンジニアリング作業に要するコストを低減することができれば、客先への納入価格を低減させることができるだけでなく、客の購買意欲を刺激し販売数量増による売り上げ額の上積みや原価低減による利益増などを狙うことができる。本発明は、監視対象装置の種類毎に装置テンプレートを用意するので、同一種類の監視対象装置を多数有する監視システムにおいて特に有効である。
【0050】
また、装置テンプレートに監視ポイント毎の表示順序が予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、表示順序に従って装置詳細画面のレイアウトを決定するようにしたので、監視ポイントのデータをユーザが設定した表示順序で表示させることができる。
【0051】
また、レイアウトを定義した画面スキーマファイルが予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、装置テンプレートの代わりに画面スキーマファイルを用いて装置詳細画面のレイアウトを決定するようにしたので、装置詳細画面のレイアウトを監視対象装置毎または監視対象装置の種類毎に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態となる監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における監視装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の監視システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における装置テンプレートの1例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における装置定義情報の1例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるポイント定義情報の1例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における装置詳細画面の作成処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるデータリストの1例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における装置詳細画面の1例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における装置詳細画面の1例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における画面スキーマファイルの1例を示す図である。
【符号の説明】
1、2…ヒュームフード、3…一般排気バルブ、4…定風量バルブ、5…監視装置、6…端末装置、7…ルータ、8…ゲートウェイ装置、9…イントラネット、10…ルータ、51、52…インタフェース装置、53…演算装置、54…記憶装置、531…監視手段、532…データアクセス手段、533…画面作成手段。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルや工場、プラントなどの施設において、複数の監視対象装置の監視ポイントからデータを収集して各監視対象装置を管理する監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ビルや工場、プラントなどの施設において、複数の監視対象装置の監視ポイントからデータを収集して各監視対象装置を管理する監視装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような監視装置は、監視業務を行うユーザの要求に応じて運転監視画面をユーザの端末装置に送信する。運転監視画面としては、例えば監視対象装置の発停・設定操作などを画面上から行うアナンシエータ画面、1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面、警報発生を通知する警報通知画面などがある。
【0003】
運転監視画面のうち装置詳細画面は、監視対象装置毎に作成される。図9は本発明の第1の実施の形態における装置詳細画面の1例を示す図であるが、従来の監視装置においても装置詳細画面の構成は同様であるので、図9の符号を用いて装置詳細画面について説明する。図9において、102は主データの内容を示すデータ説明、103は監視ポイントから収集したデータ等の主データ、104は主データの工業単位である。従来、このような装置詳細画面は、ユーザ(監視システムを設置する作業員や監視システムを利用して監視業務を行う作業員)がグラフィック作成ソフトウェアを用いて監視対象装置毎に作成していた。なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−210694号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示した装置詳細画面は、図1の構成に対応するものである。図1に示す監視システムの例では、監視対象装置であるヒュームフードの総数が数百台に及ぶことがあり、作成が必要な装置詳細画面も数百枚に達することがある。その結果、従来の監視装置では、装置詳細画面の作成とその確認・修正作業に多大な時間とコストを要するという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、装置詳細画面の作成に要する時間を削減し、エンジニアリング作業の効率化・低コスト化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワークを介して接続された複数の監視対象装置の監視ポイントからデータを収集して前記監視対象装置を管理する監視装置において、前記監視対象装置の識別子を定義した装置定義情報と、前記監視ポイントの識別子と前記監視ポイントの内容について記述したポイント説明とを監視対象装置の種類毎に定義した装置テンプレートとを記憶する記憶手段と、前記複数の監視対象装置の監視ポイントにアクセスしてデータを取得するデータアクセス手段と、ユーザからの表示要求で指定された1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面のレイアウトを、前記装置定義情報と前記装置テンプレートとに基づいて決定するレイアウト決定手段と、前記表示要求で指定された監視対象装置から取得したデータを前記レイアウトに従って配置して前記装置詳細画面を作成する画面作成手段とを有するものである。
また、本発明の監視装置の1構成例において、前記レイアウト決定手段は、前記装置テンプレートに監視ポイント毎の表示順序が予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、前記表示順序に従って前記装置詳細画面のレイアウトを決定するものである。
また、本発明の監視装置の1構成例において、前記レイアウト決定手段は、前記レイアウトを定義した画面スキーマファイルが予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、前記装置テンプレートの代わりに前記画面スキーマファイルを用いて前記装置詳細画面のレイアウトを決定するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態となる監視システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態では、監視システムの1例としてヒュームフード監視システムを例に挙げて説明する。ヒュームフード監視システムは、研究施設、工場、病院などの施設内で発生する有毒ガス等を局所排気する複数のヒュームフード1と、ヒュームフード1と種類が異なる他のヒュームフード2と、ヒュームフード1,2の稼働状態によって変化する総排気量に応じて余分な給気を施設内から排出する一般排気バルブ3と、施設内から常時一定の風量を排気する定風量バルブ4と、ヒュームフード1,2、一般排気バルブ3および定風量バルブ4の監視ポイントからデータを収集する監視装置5と、監視装置5から送信されたデータを表示する複数の端末装置6と、ヒュームフード1,2、一般排気バルブ3および定風量バルブ4をネットワークに接続するルータ7と、このネットワークと監視装置5とを接続するゲートウェイ装置8と、端末装置6が接続されたイントラネット9と、監視装置5とイントラネット9とを接続するルータ10とを有している。
【0008】
図2は監視装置5の構成を示すブロック図である。監視装置5は、ゲートウェイ装置8と接続される第1のインタフェース装置51と、ルータ10と接続される第2のインタフェース装置52と、演算装置53と、記憶装置54とを有している。このような監視装置5はコンピュータによって実現することができる。演算装置53には、監視機能を実現する監視アプリケーションプログラム(監視手段531)と、データアクセス機能を実現するデータアクセスプログラム(データアクセス手段532)と、画面作成機能を実現する画面作成アプリケーションプログラム(画面作成手段533)とが少なくとも実装されている。なお、画面作成手段533は、装置詳細画面のレイアウトを決定するレイアウト決定手段を含んでいる。
【0009】
以下、このような監視システムの動作を説明する。図3は図1の監視システムの動作を示すフローチャートである。ヒュームフード1,2や一般排気バルブ3、定風量バルブ4等の監視対象の装置には、それぞれ複数の監視ポイントが存在する。例えば、ヒュームフード1,2の場合には、排気風量、サッシ開度、人検知センサ、アラームなどがある。このとき、監視装置5内では、監視ポイントは固有の識別子(例えば監視ポイントの名称など)に基づいて管理され、一方、監視対象装置内にある実際の監視ポイントにアクセスするためには、監視装置5と監視対象装置との間を接続するネットワークおよび監視対象装置が当該監視ポイントを特定するのに必要な監視ポイントのアドレス情報が必要となる。監視装置5のデータアクセス手段532は、監視ポイントの識別子とアドレス情報とを対応付けたポイント定義情報を予め作成する(図3ステップS1)。このポイント定義情報の作成方法については後述する。
【0010】
次に、監視装置5の監視手段531は、フィールドのデータにアクセスするデータアクセス要求を定期的に発生させる(図3ステップS2)。データアクセス手段532は、監視手段531からデータアクセス要求を受け取ると、各ヒュームフード1,2のコントローラ(不図示)からヒュームフード1,2の稼働状態を表すデータを取得し、一般排気バルブ3のコントローラ(不図示)から一般排気バルブ3の稼働状態を表すデータを取得し、定風量バルブ4のコントローラ(不図示)から定風量バルブ4の稼働状態を表すデータを取得する(図3ステップS3)。
【0011】
ヒュームフード1,2や一般排気バルブ3、定風量バルブ4等の各監視対象装置の監視ポイントからデータを取得するため、データアクセス手段532は、ステップS1で作成したポイント定義情報を参照して、監視対象装置宛のデータ要求パケットを作成し、このデータ要求パケットをゲートウェイ装置8に送出する。ゲートウェイ装置8およびルータ7を介してデータ要求パケットを受信した監視対象装置は、データ要求パケットのアドレス情報で指定された監視ポイントのデータを監視装置5に送る。そして、データアクセス手段532は、監視対象装置から受け取ったデータを監視手段531に渡す。
【0012】
監視手段531は、データアクセス手段532から受け取ったデータを監視装置内の記憶装置54に格納し、画面作成手段533は、端末装置6の作業員の要求に応じて運転監視画面を作成し(図3ステップS4)、作成した運転監視画面を端末装置6に送信する。各端末装置6は、監視装置5から受信した運転監視画面を表示する(図3ステップS5)。以上のステップS2〜S5の処理が作業員から監視業務終了の指示があるまで(ステップS6においてYES)、繰り返し行われる。
【0013】
監視装置5で作成される運転監視画面としては、例えば監視対象装置の発停・設定操作などを画面上から行うアナンシエータ画面、1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面、警報発生を通知する警報通知画面などがある。本実施の形態は、これら運転監視画面のうち装置詳細画面を自動的に作成する。
【0014】
ここで、装置詳細画面の作成方法を説明する前に、ポイント定義情報の作成方法について説明する。まず、本実施の形態では、監視対象装置の種類毎に装置テンプレートDtempを予め作成しておく。図4は装置テンプレートDtempの1例を示す図である。装置テンプレートDtempは、装置テンプレートの種類、すなわち監視対象装置の種類を示す装置タイプと、監視装置5において監視ポイントの種類を特定するのに必要な識別子であるポイント名称と、ネットワークおよびネットワーク上の監視対象装置において監視ポイントの種類を特定するのに必要なアドレス情報であるポイント番号およびポイントタイプと、監視ポイントの内容について記述したポイント説明と、監視ポイントの工業単位と、監視ポイントから収集したデータを装置詳細画面上に表示する際の表示順序と、主データの表示属性を示す表示タイプとを対応付けたものである。
【0015】
図4において、「FUMEHOOD」、「FUMEHOOD_2」、「GEX」、「CAV」は、それぞれヒュームフード1、ヒュームフード2、一般排気バルブ3、定風量バルブ4に対応した装置テンプレートであることを示している。
【0016】
同一種類の監視対象装置では、監視ポイントの組み合わせが同一である。また、同一種類の監視対象装置では、同一種類の監視ポイントに同一のポイント名称と同一のポイント説明と同一のポイント番号と同一のポイントタイプと同一の工業単位とが付与されている。例えば、装置タイプ「FUMEHOOD」に対応する複数のヒュームフード1では、排気風量のポイント名称は全て「flow」であり、ポイント番号は「12」であり、ポイントタイプは「AI」であり、工業単位は「CMH」である。
【0017】
以上のような装置テンプレートDtempは、ユーザ(監視システムを設置する作業員や監視システムを利用して監視業務を行う作業員)が端末装置6を操作することによって作成される。作成された装置テンプレートDtempは、監視装置内の記憶装置54に格納される。
【0018】
なお、装置テンプレートDtempには、監視対象装置の監視ポイントだけでなく、管理用のデータ項目を任意に追加することも可能である。図4の例では、管理用のデータ項目として、装置の最小風量を示す「miniFlow」、装置が設置された部屋の名称である「ROOM」、装置が接続されたマニフォールドの名称である「MANIFOLD」、装置が設置されたフロアの名称である「FLOOR」が追加されている。
【0019】
次に、本実施の形態では、監視対象装置毎に装置定義情報Ddefを予め作成しておく。図5は装置定義情報Ddefの1例を示す図である。装置定義情報Ddefは、監視装置5において監視対象装置を特定するのに必要な識別子である装置名称と、前記装置タイプと、監視対象装置の内容について記述した装置説明と、ネットワークおよびネットワーク上の装置において監視対象装置を特定するのに必要なアドレス情報である装置アドレスと、装置詳細画面のレイアウトを定義した画面スキーマファイルのファイル名とを監視対象装置毎に対応付けたものである。この装置定義情報Ddefも、ユーザが端末装置6を操作することによって作成され、作成された装置定義情報Ddefは、監視装置内の記憶装置54に格納される。
【0020】
以上のような装置定義情報Ddefと装置テンプレートDtempとに基づいて、監視装置5のデータアクセス手段532は、ポイント定義情報Pdefを作成する。図6はポイント定義情報Pdefの1例を示す図である。ポイント定義情報Pdefは、装置名称と装置タイプと装置アドレスとポイント番号とポイントタイプとポイント名称とポイント説明とを対応付けたものである。これらの情報のうち装置アドレスとポイント番号とポイントタイプとが、ネットワークおよびネットワーク上の装置において監視対象装置を特定し且つ監視対象装置内の監視ポイントを特定するのに必要なアドレス情報を構成している。
【0021】
監視装置5のデータアクセス手段532は、装置定義情報Ddefから1レコード、すなわち1台の監視対象装置の装置定義情報を取り出して、この装置定義情報から装置タイプを取得し、この装置タイプに基づいて装置テンプレートDtempから当該監視対象装置に対応する装置テンプレートを取得する。そして、データアクセス手段532は、取得した装置定義情報と装置テンプレートとを合わせることで、監視対象装置のポイント定義情報を作成する。データアクセス手段532は、このようなポイント定義情報の作成を、装置定義情報Ddefに登録されている監視対象装置毎に行う。
【0022】
次に、装置詳細画面の作成処理(図3ステップS4)について説明する。ここでは、装置定義情報Ddefの画面スキーマファイル名が未設定で、かつ装置テンプレートDtempの表示順序も未設定の場合について説明する。図7は装置詳細画面の作成処理を示すフローチャートである。
【0023】
監視装置5の画面作成手段533は、端末装置6から装置詳細画面の表示要求があった場合(図7ステップS11においてYES)、端末装置6が指定した監視対象装置の装置定義情報を装置定義情報Ddefから取り出して、この装置定義情報から装置タイプを取得し、この装置タイプに基づいて装置テンプレートDtempから当該監視対象装置に対応する装置テンプレートを取得する。そして、画面作成手段533は、取得した装置定義情報と装置テンプレートとから、装置詳細画面上に表示すべき監視対象装置のデータのリストを作成する(図7ステップS14)。
【0024】
図8はデータリストの1例を示す図である。装置詳細画面上に表示する表示データとしては、監視ポイントから収集したデータ等の主データと、主データの内容を示すデータ説明と、主データの工業単位とがある。データリストPlistは、装置名称と、装置タイプと、データ説明と、主データと、主データが定数なのか変数(監視ポイントから収集するデータ)なのかを示すデータタイプと、主データの工業単位と、装置詳細画面上におけるデータの表示座標と、表示順序と、表示タイプとを対応付けたものである。
【0025】
図8の例では、端末装置6がヒュームフードAの装置詳細画面を表示要求した場合について示している。図8のデータリストPlistのうち装置名称と装置タイプとは、ヒュームフードAの装置定義情報Ddefから取り出される。「装置名称」、「装置タイプ」、「装置説明」および「装置アドレス」といったデータ説明は初期値として定められているものであり、これらデータ説明に対応する主データ「ヒュームフードA」、「FUMEHOOD」、「6D−F−001」、「41」はヒュームフードAの装置定義情報Ddefから取り出される。これら主データは定数(文字列)なので、データタイプは「定数」となる。
【0026】
一方、「排気風量」〜「緊急」までのデータ説明は、装置タイプが「FUMEHOOD」の装置テンプレートDtempから取り出された監視ポイントのポイント説明であり、これらデータ説明に対応する主データ「flow」〜「emergency」は装置タイプが「FUMEHOOD」の装置テンプレートDtempから取り出されたポイント名称である。これらの主データは監視ポイントから収集されるデータなので、データタイプは「変数」となる。例えば、データ説明「排気風量」に対応する主データは、「flow」という名称の監視ポイントから収集され記憶装置54に蓄積された最新のデータである。
【0027】
なお、前述のように、同一種類の監視対象装置では、同一種類の監視ポイントに同一のポイント名称が付与されているので、データリストPlistの「flow」という主データのみでは記憶装置54から監視ポイントのデータを取得することはできない。したがって、特定の監視ポイントのデータを取得するには、主データ(ポイント名称)と共に装置名称等を監視ポイントの識別子として用いる必要がある。
【0028】
次に、画面作成手段533は、作成したデータリストPlistに基づいて装置詳細画面のレイアウトを決定し、データリストPlistの各データについて表示座標を決定してデータリストPlistに格納する(図7ステップS15)。装置詳細画面のレイアウトとしては、例えばどのようなデータをどのように表示するかという点と、データの表示順と、データの表示座標などがある。主データの表示タイプが設定されていない場合は、主データの表示形式をテキストとして表示座標を求める。表示タイプが「BAR」と設定されている場合は、例えば高さ100ドットのバーチャートで表示するよう座標計算する。表示タイプが「BOOL(C0,C1)」と設定されている場合は、値がFALSE(あるいは零)のとき色C0で、値がTRUE(あるいは零以外)のとき色C1で、直径16ドットの円を表示する。例えば、FALSEのとき黒、TRUEのとき緑で表示したい場合は、BOOL(BLACK,GREEN)と設定する。また、色指定は、B(BLACK)、G(GREEN)、R(RED)などと省略表記できる。表示タイプが「NUM(x,y)」と設定されている場合は、xが整数部の表示桁数を表し、yが小数点以下の表示桁数を表している。したがって、整数部が7桁、小数点以下が3桁の数値を表示しようとする場合には、「NUM(7,3)」と設定する。画面作成手段533は、データリストPlistの1行にデータ説明と主データと工業単位とが設定されている場合、これらの各々についてX,Y座標を決定する。すなわち、決定する表示座標は3組である。一方、データリストPlistの1行にデータ説明と主データとが設定され、工業単位が設定されていない場合は、データ説明と主データの各々についてX,Y座標を決定する。データリストPlistの1行にデータ説明と主データと工業単位のうちいずれか1つのみが設定されている場合は、設定されているデータのみX,Y座標を決定する。
【0029】
ステップS15の処理後のデータリストPlistには、表示すべきデータ(データ説明と主データと工業単位)とその表示座標とが設定されているので、実質的には監視装置5内で装置詳細画面が作成されたことになる。
画面作成手段533は、作成した装置詳細画面を端末装置6に送信する(図7ステップS16)。装置詳細画面の送信方法としては、2通りある。
【0030】
第1の送信方法は、データ説明とその表示座標、主データとその表示座標、工業単位とその表示座標の順にデータリストPlistの行毎に順次送信する方法である。この場合、各端末装置6は、受信したデータを指定された表示座標に表示する。
第2の送信方法は、データ説明、主データ、工業単位の順にデータリストPlistの行毎に順次送信する方法である。この場合、表示座標の指定がないので、各端末装置6は、受信したデータの表示座標を適宜決定して表示する。
【0031】
いずれの送信方法においても、データタイプが「変数」の主データについては、対応する監視ポイントから収集した最新のデータが送信される。同一の監視対象装置について装置詳細画面の表示が継続して行われる場合、図7のステップS11〜S16の処理が繰り返されることになるので、装置詳細画面に表示されるデータタイプが「変数」の主データは随時最新のデータに更新される。なお、同一の監視対象装置について装置詳細画面の表示が継続して行われる場合には、ステップS14のデータリストの作成とステップS15の表示座標の決定は一度だけ行えばよい。
【0032】
図9は装置詳細画面の1例を示す図である。図9の装置詳細画面101は、図8のデータリストPlistに基づいて表示されたものである。ただし、表示順序と表示タイプはデータリストPlistに設定されていないものとする。図9において、102はデータ説明、103は主データ、104は工業単位である。
【0033】
以上のように、本実施の形態では、装置定義情報Ddefと装置テンプレートDtempとから装置詳細画面を生成するようにしたので、従来のように装置詳細画面を監視対象装置毎に個別に作成する必要がなくなる。その結果、装置詳細画面に関わるエンジニアリング作業を効率的に行うことができ、エンジニアリング作業に要するコストを低減することができる。
【0034】
本実施の形態は、監視対象装置の種類毎に装置テンプレートDtempを用意している。装置テンプレートDtempにおいては、同一種類の監視対象装置の同一種類の監視ポイントに同一のポイント名称と同一のポイント説明と同一の工業単位とを付与しているので、従来のように監視対象装置毎に装置詳細画面を作成する場合に比べて、表示データのエントリー量を低減することができる。したがって、本実施の形態は、同一種類の監視対象装置を多数有する監視システムにおいて特に有効である。
【0035】
また、本実施の形態では、装置テンプレートDtempを継承してポイント定義情報Pdefと装置詳細画面(データリストPlist)とを作成しているが、継承元の装置テンプレートDtempがユーザによって変更された場合、データアクセス手段532は、装置テンプレートDtempの変更に応じてポイント定義情報Pdefを自動的に変更する。また、装置テンプレートDtempが変更されると、画面作成手段533は、変更後の装置テンプレートDtempに基づいてデータリストPlistを作成する。したがって、装置テンプレートDtempの変更を遅滞なくポイント定義情報PdefとデータリストPlistに反映させることができる。
【0036】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、装置定義情報Ddefの画面スキーマファイル名が未設定で、かつ装置テンプレートDtempの表示順序も未設定の場合について説明しているが、本実施の形態では、装置テンプレートDtempに表示順序が設定されている場合の装置詳細画面の作成処理について説明する。
【0037】
前述のように、監視装置5の画面作成手段533は、データリストPlistを作成するとき、端末装置6が指定した監視対象装置の装置定義情報を装置定義情報Ddefから取り出して、この装置定義情報から装置タイプを取得し、この装置タイプに基づいて装置テンプレートDtempから当該監視対象装置に対応する装置テンプレートを取得するが、取得した装置テンプレートに表示順序が設定されている場合、この表示順序に従ってポイント説明(データリストPlistのデータ説明)とポイント名称(主データ)と工業単位とを取り出し、データリストPlistを作成する(図7ステップS14)。
【0038】
第1の実施の形態のように表示順序が設定されていない場合、画面作成手段533は、「排気風量」、「サッシ開度」、「在席」・・・・「緊急」といったように装置テンプレートの先頭行から順にデータを取り出す。
【0039】
一方、例えば図4に示した装置タイプ「FUMEHOOD」の装置テンプレートのように表示順序が設定されている場合、画面作成手段533は、「排気風量」、「在席」、「サッシ開度」、「緊急」、「風量不一致」、「ジャム」、「その他のアラーム」という順でデータを取り出す。この表示順序に基づいてデータリストPlistが作成された場合の装置詳細画面101aを図10に示す。図10によれば、図9の装置詳細画面101と比べて、監視ポイントの表示順が変わっていることが分かる。ステップS15以降の処理は第1の実施の形態と同じである。
【0040】
こうして、本実施の形態では、監視ポイントのデータをユーザ(監視システムを設置する作業員や監視システムを利用して監視業務を行う作業員)が設定した表示順序で表示させることができる。
【0041】
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、装置テンプレートDtempに表示順序が設定されている場合について説明したが、本実施の形態では、装置定義情報Ddefあるいは装置テンプレートDtempに画面スキーマファイル名が設定されている場合について説明する。
【0042】
監視装置5の画面作成手段533は、データリストPlistを作成するとき、端末装置6が指定した監視対象装置の装置定義情報を装置定義情報Ddefおよび装置テンプレートDtempから取得するが、取得した装置定義情報あるいは装置テンプレートに画面スキーマファイル名が設定されている場合(図7ステップS12においてYESあるいはS13においてYES)、設定された画面スキーマファイルを記憶装置54から取得して、装置定義情報と画面スキーマファイルに基づいてデータリストPlistを作成し、表示座標を決定する(図7ステップS17)。
【0043】
図11は画面スキーマファイルの1例を示す図である。図11の例は、装置名称が「ヒュームフードB」の装置定義情報に設定されたファイル名が「SCHEME_1」の画面スキーマファイルを示している。画面スキーマファイルは、装置詳細画面上の表示座標と、表示データのデータタイプと、表示データ(データ説明、主データまたは工業単位)と、表示データの表示属性を示す表示タイプとを対応付けたものである。
【0044】
表示タイプは第1の実施の形態と同様であるが、「LABEL」は固定文字列を表示する場合に設定される表示タイプで、「TEXT」は変更可能な設定可能文字列(例えば文字列変数)を表示する場合に設定される表示タイプである。
本実施の形態では、画面スキーマファイルに表示座標が設定されているため、画面スキーマファイルの表示座標をそのままデータリストPlistに設定すればよい。ステップS16の処理は第1の実施の形態と同じである。
【0045】
こうして、本実施の形態では、画面スキーマファイルを監視対象装置毎に設定することにより、装置詳細画面のレイアウトを監視対象装置毎(装置定義情報Ddefに画面スキーマファイル名を設定する場合)、または監視対象装置の種類毎(装置テンプレートDtempに画面スキーマファイル名を設定する場合)に設定することができる。
【0046】
[第4の実施の形態]
第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、ポイント定義情報Pdefを予め作成しておき、監視装置5の監視手段531がデータアクセス要求を発生させたときにデータアクセス手段532が監視ポイントにアクセスし、端末装置6から装置詳細画面の表示要求があったときに画面作成手段533がデータリストPlistを作成して装置詳細画面を端末装置6に送信しているが、ポイント定義情報Pdefを作成しなくてもよい。
【0047】
ポイント定義情報Pdefを作成しない場合、監視装置5のデータアクセス手段532は、監視手段531からデータアクセス要求を受け取ったとき(図3ステップS2においてYES)、ポイント定義情報Pdefを作成する場合と同様にして装置定義情報と装置テンプレートとを取得し、この装置定義情報と装置テンプレートとからネットワークおよびネットワーク上の装置において監視対象装置を特定し且つ監視対象装置内の監視ポイントを特定するのに必要なアドレス情報を求め、このアドレス情報によりデータ要求パケットを作成する(図3ステップS3)。これにより、第1の実施の形態と同様のデータ収集を実現することができる。
【0048】
なお、第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、複数のヒュームフード1,2、一般排気バルブ3および定風量バルブ4を監視するヒュームフード監視システムを例に挙げて説明しているが、これに限るものではなく、他の装置を監視するシステムであってもよい。また、ルータ7、ゲートウェイ装置8およびルータ10は、必ずしも設けなくてもよく、各施設のネットワーク状況に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、装置定義情報と装置テンプレートとを予め作成しておき、この装置定義情報と装置テンプレートとに基づいて、装置詳細画面のレイアウトを決定し、表示要求で指定された監視対象装置から収集したデータを決定したレイアウトに従って配置して装置詳細画面を作成するようにしたので、従来のように装置詳細画面を監視対象装置毎に作成する必要がなくなる。その結果、装置定義情報と装置テンプレートとを予め作成しておけば、ユーザが装置詳細画面を作成する必要がなくなるので、装置詳細画面に関わるエンジニアリング作業を効率的に行うことができ、エンジニアリング作業に要するコストを低減することができる。近年、監視システムの低価格化が進行しているが、客先へのシステム納入価格面で見た場合、装置詳細画面の作成、確認および修正のエンジニアリング作業に要するコストの比率が非常に高くなってきている。このエンジニアリング作業に要するコストを低減することができれば、客先への納入価格を低減させることができるだけでなく、客の購買意欲を刺激し販売数量増による売り上げ額の上積みや原価低減による利益増などを狙うことができる。本発明は、監視対象装置の種類毎に装置テンプレートを用意するので、同一種類の監視対象装置を多数有する監視システムにおいて特に有効である。
【0050】
また、装置テンプレートに監視ポイント毎の表示順序が予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、表示順序に従って装置詳細画面のレイアウトを決定するようにしたので、監視ポイントのデータをユーザが設定した表示順序で表示させることができる。
【0051】
また、レイアウトを定義した画面スキーマファイルが予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、装置テンプレートの代わりに画面スキーマファイルを用いて装置詳細画面のレイアウトを決定するようにしたので、装置詳細画面のレイアウトを監視対象装置毎または監視対象装置の種類毎に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態となる監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における監視装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の監視システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における装置テンプレートの1例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における装置定義情報の1例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるポイント定義情報の1例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における装置詳細画面の作成処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるデータリストの1例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における装置詳細画面の1例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における装置詳細画面の1例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における画面スキーマファイルの1例を示す図である。
【符号の説明】
1、2…ヒュームフード、3…一般排気バルブ、4…定風量バルブ、5…監視装置、6…端末装置、7…ルータ、8…ゲートウェイ装置、9…イントラネット、10…ルータ、51、52…インタフェース装置、53…演算装置、54…記憶装置、531…監視手段、532…データアクセス手段、533…画面作成手段。
Claims (3)
- ネットワークを介して接続された複数の監視対象装置の監視ポイントからデータを収集して前記監視対象装置を管理する監視装置において、
前記監視対象装置の識別子を定義した装置定義情報と、前記監視ポイントの識別子と前記監視ポイントの内容について記述したポイント説明とを監視対象装置の種類毎に定義した装置テンプレートとを記憶する記憶手段と、
前記複数の監視対象装置の監視ポイントにアクセスしてデータを取得するデータアクセス手段と、
ユーザからの表示要求で指定された1台の監視対象装置について監視ポイントのデータを表示する装置詳細画面のレイアウトを、前記装置定義情報と前記装置テンプレートとに基づいて決定するレイアウト決定手段と、
前記表示要求で指定された監視対象装置から取得したデータを前記レイアウトに従って配置して前記装置詳細画面を作成する画面作成手段とを有することを特徴とする監視装置。 - 請求項1記載の監視装置において、
前記レイアウト決定手段は、前記装置テンプレートに監視ポイント毎の表示順序が予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、前記表示順序に従って前記装置詳細画面のレイアウトを決定することを特徴とする監視装置。 - 請求項1記載の監視装置において、
前記レイアウト決定手段は、前記レイアウトを定義した画面スキーマファイルが予め設定されている監視対象装置についてユーザから表示要求があった場合、前記装置テンプレートの代わりに前記画面スキーマファイルを用いて前記装置詳細画面のレイアウトを決定することを特徴とする監視装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
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2003
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