JP2005017558A - Image forming apparatus and image forming method - Google Patents
Image forming apparatus and image forming method Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005017558A JP2005017558A JP2003180547A JP2003180547A JP2005017558A JP 2005017558 A JP2005017558 A JP 2005017558A JP 2003180547 A JP2003180547 A JP 2003180547A JP 2003180547 A JP2003180547 A JP 2003180547A JP 2005017558 A JP2005017558 A JP 2005017558A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- image forming
- image
- forming apparatus
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を形成するための画像形成方法、及びこれを用いる複写機やプリンタなどの画像形成装置に係り、詳しくは、いわゆるワンパス方式で転写紙等の記録体の両面に画像を形成する画像形成装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録体の両面に画像を形成する方式としては、いわゆるスイッチバック方式やワンパス方式などが知られている。スイッチバック方式は、転写手段と定着手段とを通過して一方の面に画像が形成された記録体を反転させた後、転写手段と定着手段とにスイッチバックさせて、もう一方の面にも画像を形成する方式である。これに対し、ワンパス方式は、両面転写手段によって両面に画像を転写した後の記録体を定着手段に通すことで、記録体をスイッチバックさせることなくその両面に画像を形成する。ワンパス方式は、次の点でスイッチバック方式よりも優れている。即ち、スイッチバック用の複雑な機構を設けることによるコストアップ、スイッチバックによる画像形成時間の長期化、定着手段による加熱でカールさせた記録体をスイッチバックさせることによるジャムを、何れも回避し得る点である。
【0003】
しかしながら、かかるワンパス方式においては、両面転写後の記録体を両面転写手段から定着手段に送る際に、画像を乱し易いという不具合があった。かかる画像の乱れは次のようにして生ずる。即ち、両面転写手段から離間した記録体が定着手段に受け渡される際に、記録体の両面に存在する未定着画像のうち、何れか一方が両面転写手段と定着手段内部との間に配設されたガイド部材などに摺擦して乱れてしまうのである。
【0004】
そこで、特許文献1において、周面に複数の突起を有する従動回転可能な拍車を両面転写手段と定着手段との間に設け、これによって両面転写手段から定着手段に向けて記録体をガイドさせるようにした画像形成装置が提案されている。特許文献1では、この画像形成装置によって次のようなことが実現可能であるとしている。即ち、記録体の裏面に突起を刺した状態の上記拍車を記録体の移動に伴って従動回転させることで、その裏面の画像を乱すことなく記録体を両面転写手段から定着手段に案内することができるとしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−142869号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記拍車の突起がたとえ鋭利なものであっても、それを突き刺してしまえば、未定着の画像は少なからず乱れることになる。更には、複数の突起が設けられた複雑な形状の拍車を記録体通過毎にクリーニングするのは極めて困難であるため、突起に付着したトナーが後続の記録体に転移して画像を乱してしまう可能性が高い。
【0007】
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次に列記する(1)及び(2)の事項を何れも実現することができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
(1)記録体を両面転写手段から定着手段に送る際に未定着のトナー像を擦ってしまうことによる画像の乱れを抑える。
(2)記録体を両面転写手段から定着手段の定着ニップに案内する案内部に付着したトナーを後続の記録体に転移させることによる画像の乱れを容易に抑えることが可能になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持体と、該像担持体の表面にトナー像を形成する可視像形成手段と、該像担持体上のトナー像を記録体の両面に転写する両面転写手段と、該両面転写手段を経由した後の該記録体の両面にトナー像を定着せしめる定着手段とを備える画像形成装置において、上記両面転写手段から受け取った上記記録体を自走可能な搬送部によって保持しながら搬送して上記定着手段に受け渡す搬送手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記両面転写手段から上記搬送手段への記録体の送り速度を検知する送り速度検知手段と、該送り速度検知手段による検知結果に基づいて上記搬送部による搬送速度を制御する搬送速度制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記搬送速度を送り速度と同速にする制御を行わせるように、上記搬送速度制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3の画像形成装置において、上記搬送部を上記両面転写手段の駆動源とは別の駆動源で駆動させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2、3又は4の画像形成装置において、上記定着手段として、表面移動する2つの表面移動体の当接によって形成される定着ニップに記録体を挟み込んで定着処理を行うものを用いるとともに、上記送り速度検知手段による検知結果に基づいてこれら2つの表面移動体の表面移動速度である定着移動速度を制御する定着移動速度制御手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記定着移動速度を上記送り速度と同速にする制御を行わせるように、上記定着移動速度制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5又は6の画像形成装置において、2つの上記表面移動体を上記両面転写手段の駆動源とは別の駆動源で駆動させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記搬送部と2つの上記表面移動体とを、それぞれ上記両面転写手段の駆動源とは別の駆動源で駆動させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項2乃至8の何れかの画像形成装置において、上記両面転写手段として、中間転写体の表面移動に伴って上記記録体を上記搬送手段に送り出すものを用いるとともに、上記送り速度検知手段として、該中間転写体に駆動力を付与する駆動力付与手段の駆動速度を検知することで、上記記録体の上記送り速度を間接的に検知するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項2乃至8の何れかの画像形成装置において、上記両面転写手段として、中間転写体の表面移動に伴って上記記録体を上記搬送手段に送り出すものを用いるとともに、上記送り速度検知手段として、該中間転写体の表面移動速度を検知することで、上記記録体の上記送り速度を間接的に検知するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項2乃至10の何れかの画像形成装置において、上記搬送部に上記記録体を重力方向下側から支えて保持させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項2乃至11の何れかの画像形成装置において、上記搬送部として、上記記録体を無端移動する搬送ベルトの表面に保持しながら搬送するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項12の画像形成装置において、上記搬送ベルトとして、耐熱材料からなるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項2乃至13の何れかの画像形成装置において、上記記録体を上記搬送部に向けて送り出す上記両面転写手段の送り出し部を、上記搬送部の後端よりも鉛直方向上側で且つ該搬送方向の前側に位置させたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項2乃至14の何れかの画像形成装置において、上記像担持体上に形成された第1トナー像を、第1中間転写体と第2中間転写体とを介して上記記録体の第1面に転写する一方で、該像担持体上に形成された第2トナー像を、該第1中間転写体を介して該記録体の第2面に転写するものを上記両面転写手段として用いたことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項2乃至14の何れかの画像形成装置において、上記像担持体として第1像担持体と第2像担持体とを備え、該第1像担持体上に形成された第1トナー像を、第1中間転写体を介して上記記録体の第1面に転写する一方で、該第2像担持体に形成された第2トナー像を、第2中間転写体を介して該記録体の第2面に転写するものを上記両面転写手段として用いたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項16の画像形成装置において、上記第1トナー像を上記第1面に転写する工程と、上記第2トナー像を上記第2面に転写工程とのうち、先に実施する方については、トナー像を転写バイアス部材に向けて静電的に引き寄せる方式で該記録体に転写する一方で、後に実施する方については、トナー像を転写バイアス部材から静電的に遠ざける方式で該記録体に転写するものを上記両面転写手段として用いたことを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項16又は17の画像形成装置において、上記第1中間転写体、第2中間転写体として、それぞれ無端移動する第1中間転写ベルト、第2中間転写ベルトを用い、上記両面転写手段に記録体を供給する記録体供給手段における記録体供給方向の先端と、上記搬送手段における記録体搬送方向の後端とを、それぞれ該第1中間転写ベルトと該第2中間転写ベルトとの対向領域に位置させたことを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、請求項2乃至18の何れかの画像形成装置であって、上記トナー像の形成に用いられるトナーを収容するトナー収容手段を備え、該トナー収容手段が、0.90〜0.99の平均円形度、120〜180の形状係数SF−1、120〜190の形状係数SF−2、且つ、1.05〜1.30の粒度分布という条件を満たすトナーを収容していることを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、請求項2乃至19の何れかの画像形成装置であって、上記トナー像の形成に用いるトナーとして、0.90〜0.99の平均円形度、120〜180の形状係数SF−1、120〜190の形状係数SF−2、且つ、1.05〜1.30の粒度分布という条件を満たすものが指定されていることを特徴とするものである。
また、請求項21の発明は、像担持体にトナー像を形成するトナー像形成工程と、該像担持体上のトナー像を両面転写手段によって記録体の両面に転写する両面転写工程と、該両面転写工程を経由した後の該記録体の両面にトナー像を定着せしめる定着工程とを実施する画像形成方法において、上記両面転写手段から受け取った上記記録体を自走可能な搬送部によって保持しながら搬送して上記定着手段に受け渡す搬送工程を実施することを特徴とするものである。
【0009】
これらの発明においては、搬送手段の搬送部が、両面転写手段から送り出されてくる記録体をそれに追従して自走しながら保持して搬送することで、記録体のトナー像との摺擦を抑えながら記録体を定着ニップに向けて案内する。そして、このことにより、記録体を両面転写手段から定着手段に送る際に未定着のトナー像を擦ってしまうことによる画像の乱れをより確実に抑えることができる。
また、搬送部としては、複数の突起が形成された上述の拍車ではなく、搬送ベルトや搬送ドラムなどといった容易にクリーニング可能なものを用いることが可能である。かかる搬送部にたとえ未定着のトナー像のトナーを付着させたとしても、それをクリーニングブレードやクリーニングローラなどといった公知のクリーニング手段によって容易にクリーニングすることができる。よって、案内部として機能する搬送部に付着したトナーを後続の記録体に転移させることによる画像の乱れを容易に抑えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタの概略構成図であり、プリンタをその正面方向から示している。同図において、本プリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Yを例にすると、図2に示すように、像担持体たるドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置3Y、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。感光体1Yは、直径30〜100[mm]のアルミ製円筒に、光導電性物質である有機半導体の表面層が被覆されている。アモルファスシリコン性の表面層が被覆されたものであってもよい。また、ドラム状ではなく、ベルト状のものであってもよい。帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、後述の露光装置(7)から発せられるレーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像装置5YによってYトナー像に現像される。かかる構成のプロセスカートリッジ6Yは、露光装置(7)とともに、像担持体たる感光体1Yの表面にトナー像を形成する像形成工程を実施している。よって、本プリンタにおいては、各プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kが、それぞれ露光装置(7)との組合せにより、像担持体の表面にトナー像を形成する可視像形成手段として機能している。
【0011】
上記感光体1Y上で現像されたYトナー像は、後述の第1中間転写ベルト8上に1次転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、1次転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、除電装置3Yは、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他のプロセスカートリッジ6M,C,Kにおいても、同様にして感光体1M,C,K上にM,C,Kトナー像が形成され、第1中間転写ベルト8上に1次転写される。なお、現像装置(5Y等)は、トナーと磁性キャリアとを含有する2成分現像剤を用いるものでも、トナー粉体だけを用いるものでもよい。
【0012】
先に示した図1において、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中上方には露光装置7が配設されている。また、プリンタ筐体内の図中左下には、画像データ処理装置E1が配設されている。この画像データ処理装置E1は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報信号に基づいて、露光走査制御信号を生成して露光装置7に送る。潜像形成手段たる露光装置7は、この露光走査制御信号に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体1Y,M,C,Kに照射する。この照射を受けて露光された感光体1Y,M,C,K上には、Y,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、露光装置7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。かかる構成の露光装置7に代えて、LEDアレイからのLED光を照射する露光手段を採用しても良い。
【0013】
プリンタ筐体内の図中下部には、第1給紙ローラ28を有する第1紙カセット25と、第2給紙ローラ29を有する第2紙カセット26とが、鉛直方向に並ぶように配設されている。これらカセットはそれぞれ内部に記録体たる転写紙Pを複数枚重ねた転写紙束の状態で収容している。プリンタ筺体の左側面カバーには、手差し給紙ローラ30を有する手差しトレイ27が設けられており、この上にも転写束が載置される。
【0014】
2つの給紙カセット(25,26)と、上記手差しトレイ27との間には、レジストローラ対31や複数の搬送ローラ対を有する給紙路32が配設されている。第1給紙ローラ28、第2給紙ローラ29は、それぞれ上記第1紙カセット25、第2紙カセット26内に収容されている転写紙束の一番の転写紙Pに当接している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、一番上の転写紙Pを給紙路32に向けて送り出す。送り出された転写紙Pは、給紙路32の末端付近に配設されたレジストローラ対31のローラ間に挟まれる。レジストローラ対31は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを互いに順方向に回転駆動させるが、ローラ間に記録体を挟み込むとすぐに両ローラの回転を一旦停止させる。そして、適切なタイミングで回転を再開して転写紙Pを後述の2次転写ニップに向けて送り出す。タイミングローラ対として機能しているのである。
【0015】
上記手差し給紙ローラ30は、上記手差しトレイ27に載置されている転写紙束の一番上の転写紙Pに当接している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、その一番上の転写紙Pを給紙路32に向けて送り出す。送り出された転写紙Pも、レジストローラ対31のローラ間に挟まれた後、2次転写ニップに向けて送り出される。
【0016】
各感光体1Y,M,C,K上に形成されたY,M,C,K用の静電潜像は、両面転写手段による転写工程を経る。この両面転写手段は、第1転写ユニット15と第2転写ユニット24とを有している。第1転写ユニット15は、上述のプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中下方に配設されており、第1中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y,M,C,K、第1クリーニング装置10などを備えている。また、駆動ローラ11、2次転写バックアップローラ12、第1クリーニングバックアップローラ13なども備えている。第1中間転写体たる第1中間転写ベルト8は、これら7つのローラに張架されながら、駆動ローラ11の回転駆動によって図中時計回りに無端移動せしめられる。転写バイアス部材たる4つの1次転写ローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる第1中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、図示しない電源により、トナーとは逆極性(例えばプラス)の1次転写バイアスが印加される。これら4つの1次転写ローラ9Y,M,C,Kの他に配設された上述の3つのローラは、全て電気的に接地されている。
【0017】
上記第1中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく。各1次転写ニップでは、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像がニップ圧や1次転写バイアスの影響を受けて中間転写ベルト8のおもて面(ループ外面)に重ね合わせて1次転写される。これにより、第1中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。第1中間転写ベルト8を張架している2次転写バックアップローラ12は、後述の第2中間転写ベルト16に食い込むような配設位置になっている。このような食い込み配置により、第1中間転写ベルト8と第2中間転写ベルト16とをそれぞれ周長方向に広く当接させる2次転写ニップが形成されている。この2次転写ニップでは、第1転写ベルト8と第2中間転写ベルト16とが、それぞれ互いの表面を同方向に移動させながら当接させる。第1中間転写ベルト8上に形成された可視像たる4色トナー像は、2次転写ニップで第2中間転写ベルト16あるいは転写紙Pに2次転写される。なお、バイアス印加方式の4つの1次転写ローラ9Y,M,C,Kに代えて、電極から放電させるチャージャ方式のものを用いてもよい。なお、第1中間転写ベルト8は、ゴムを基体にした無端状のベルトであり、各感光体1Y,M,C,Kからのトナー像の静電転写を行うのに適した電気抵抗値に調整されている。樹脂フィルム層(例えばポリイミド層)とゴム層(例えばウレタンゴム層)とからなる2層構造やそれ以上の多層構造のものを使用してもよい。第1中間転写ベルト8の表面硬度としては65[度]以下が望ましく、本プリンタでは、JIS−A硬度で50[度]の第1中間転写ベルト8を用いている。
【0018】
上記2次転写ニップを通過した後の第1中間転写ベルト8には、第2中間転写ベルト16あるいは転写紙Pに2次転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、第1クリーニング装置10によってクリーニングされる。具体的には、第1中間転写ベルト8は、そのおもて面側に当接するように配設された第1クリーニング装置10と、裏面側に配設された第1クリーニングバックアップローラ13との間に挟まれる。そして、おもて面上の転写残トナーが第1クリーニング装置10に機械的あるいは静電的に除去されてクリーニングされる。
【0019】
上記両面転写手段の第2転写ユニット24は、上記第1転写ユニット15の図中下方に配設されており、第2中間転写ベルト16、第2クリーニング装置18、3次転写チャージャ23などを備えている。また、2次転写ローラ17、ニップ拡張ローラ19、2つのテンションローラ20、3次転写バックアップローラ21、駆動ローラ22なども備えている。第2中間転写ベルト16は、これら6つのローラに張架されながら、駆動ローラ22の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。
【0020】
上述した第1転写ユニット15の2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ17とニップ拡張ローラ19との間の第2中間転写ベルト16展張部分に食い込んで2次転写ニップを形成している。転写バイアス部材たる2次転写ローラ17は、金属製ローラか、あるいは芯金に導電性のゴム層が被覆されたローラで、図示しない電源によってトナーと反対極性(例えばプラス極性)の2次転写バイアスが供給される。第2転写ユニット24におけるこれ以外のローラは全て接地されている。
【0021】
上述のレジストローラ対31は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを、第1中間転写ベルト8上に1次転写された上記4色トナー像に密着させ得るタイミングで上記2次転写ニップに向けて送り出す。但し、この4色トナー像が、転写紙Pの第1面(後述の上面スタック部40上で上を向く面)に転写されるべき第1トナー像である場合には、転写紙Pを送り出さない。よって、このとき、第1中間転写ベルト8上の第1トナー像は、2次転写ニップでニップ圧や2次転写バイアスの作用を受けて第2中間転写ベルト16上に2次転写される。これに対し、第1中間転写ベルト8上の4色トナー像が転写紙Pの第2面(上面スタック部40上で下を向く面)に転写されるべき第2トナー像である場合、レジストローラ対31は、この第2トナー像に同期させて転写紙Pを送り出す。よって、第2トナー像は、2次転写ニップで転写紙Pの第2面に2次転写され、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。このとき、先に第2中間転写ベルト16に転写されていた第1トナー像は、2次転写ニップに送り込まれた転写紙Pの第1面に同期して密着せしめられる。但し、この第1トナー像は、2次転写バイアスの作用によって第2中間転写ベルト16側に引き寄せられるため、転写紙Pの第1面に密着しているが、そこに転写されるわけではない。
【0022】
上記第1転写ユニット15において、2次転写バックアップローラ12は、第1中間転写ベルト8を図中下方に突出させるように張架しながら、第2中間転写ベルト16に押し当てて2次転写ニップを形成させている。この2次転写ニップの出口では、第1中間転写ベルト8が転写紙Pから離間し、転写紙Pが第2中間転写ベルト16の表面だけに保持されて搬送されるようになる。そして、第2転写ユニット24内において、第2中間転写ベルト16の無端移動に伴って、3次転写部に送られる。この3次転写部では、第2中間転写ベルト16の3次転写バックアップローラ21による張架部分に対し、転写チャージャ23が所定の間隙を介して対向している。そして、第2中間転写ベルト16上の転写紙Pの第2面に、トナーと反対極性(例えばプラス極性)の電荷を付与する。これにより、転写紙Pの第1面と第2中間転写ベルト16との間に挟まれていた第1トナー像が転写紙Pの第1面に3次転写されてフルカラー画像になる。なお、第2中間転写ベルト16は、50〜600[μm]程度の厚みの樹脂(例えばポリイミド)製基体を有する無端状のベルトであり、第1中間転写ベルト8からのトナー像の2次転写を行うのに適した電気抵抗値に調整されている。
【0023】
以上のように、2つの転写ユニット(15,24)を有する両面転写手段は、転写紙Pに対して上記2次転写ニップで第2面に第2トナー像を前段転写した後、上記3次転写部でその第1面に第1トナー像を後段転写するようになっている。なお、1次転写バイアスや2次転写バイアスが印加される部材として、ローラ(9,17)ではなく、ブラシなど他の形状のものを用いてもよい。また、転写バイアスを部材に印加する静電転写方式ではなく、非接触放電式を採用してもよい。
【0024】
一方、上記3次転写部を通過した後の第2中間転写ベルト16は、バックアップローラ21と第2クリーニング装置18との間に挟み込まれて、表面の転写残トナーが機械的又は静電的にクリーニングされる。この第2クリーニング装置18が第2中間転写ベルト16に常に当接していると、第2中間転写ベルト16上に2次転写された第1トナー像もクリーニングしてしまうことになる。そこで、第2クリーニング装置18は、図示しない揺動機構によって揺動軸18aを中心に図中矢印方向に揺動せしめられることで、第2中間転写ベルト16に接離するようになっている。そして、少なくともそのクリーニング位置を第1トナー像が通過する間は、第2中間転写ベルト16から離間して、第1トナー像のクリーニングを回避する。
【0025】
上述の3次転写によって両面転写工程が完了した転写紙Pは、搬送ユニット60を経由した後、定着装置35に送られる。そして、互いに当接しながら当接部で同方向に表面移動するように回転駆動される2つの定着ローラ35a,bによって形成される定着ニップに挟まれる。これら定着ローラ35a,bは、それぞれ図示しないハロゲンランプ等の熱源を内包しており、定着ニップに挟み込んだ転写紙Pを両面から加熱する。この加熱やニップ圧の影響により、フルカラー画像が転写紙Pの両面にそれぞれ定着せしめられる。このように、定着手段たる定着装置35は、記録体たる転写紙Pの両面に転写されたトナー像をその両面に定着せしめる定着工程を実施する。
【0026】
フルカラー画像に定着処理が両面に施された転写紙Pは中継ローラ対36のローラ間を経た後、分離爪37との接触位置に至る。この分離爪37は、転写紙Pの排紙経路を、垂直排紙経路と水平排紙経路とで切り替える役割を担っている。分離爪37によって排紙経路が垂直排紙経路に設定されている場合、中継ローラ対36を通過した後の転写紙Pは、反転ガイド部材38に沿って移動して反転せしめられる。そして、プリンタ筺体の上面に設けられている上面スタック部40に向けて排紙されてスタックされる。一方、分離爪によって排紙経路が水平排紙経路に設定されている場合、中継ローラ対36を通過した後の転写紙Pは、プリンタ筺体の右側面カバーに開閉可能に配設された排紙トレイ41上に排紙されてスタックされる。
【0027】
以上のようにして、本プリンタは、転写紙Pを2次転写ニップからこれよりもベルト移動方向下流側に搬送する過程で、転写紙Pに対して上記両面転写手段によってその両面側からトナー像の転写処理を施す。よって、転写紙Pの両面に対してワンパス方式での画像形成を行うことができる。また、転写紙Pを像担持体たる感光体(1Y,M,C,K)に直接接触させることがないので、感光体への紙粉の付着を抑えることができる。なお、本プリンタのように、感光体等の像担持体を複数並べて配設し、それぞれで形成した可視像を連続的に重ね合わせ転写して多色画像等の重ね合わせ画像を形成する方式をタンデム方式という。これに対し、1つの像担持体に可視像を形成して中間転写体に転写した後、再び像担持体に可視像を形成して中間転写体上の可視像に重ね合わせ転写する工程を繰り返して重ね合わせ画像を形成する方式もある。この方式では、可視像の形成、転写という工程を繰り返し行わなくてはならない。一方、タンデム方式では、重ね合わせ転写すべき複数の可視像をそれぞれに対応する像担持体上でほぼ同時に形成することができるので、画像形成時間を大幅に短縮することができる。
【0028】
上述したように、上記第1トナー像は上記第2トナー像に先行して形成される。そして、2次転写ニップで第1中間転写ベルト8から第2中間転写ベルト16に2次転写された後、上述の3次転写部で転写紙の第1面(上面スタック部40で上方を向く面)に3次転写される。よって、上面スタック部40にスタックされる転写紙Pは、先行して形成された第1トナー像を上に向け、且つその後に形成された第2トナー像を上に向けた状態で順次スタックされていく。本プリンタは、このようにスタックされていく転写紙Pの頁番号を小さい方から順に揃えるべく、奇数、偶数と連続する2つの頁番号の画像について、頁番号の大きい方を先に上記第1トナー像として形成する。例えば1頁目の画像に先行して2頁目の画像を第1トナー像として形成するのである。そうすると、数頁にわたる原稿を連続して出力しても、上面スタック部40において、頁番号を下から順に揃えることが可能になる。但し、転写紙Pの第2面だけに画像を形成する片面プリントモードを実行する際には、頁番号の小さい画像から順に形成していき、それぞれ転写紙Pの第2面に2次転写せしめる。このことにより、片面プリントモードにおいても、上面スタック部40で頁番号を下から順に揃えることができる。
【0029】
4つの感光体1Y,M,C,Kにおいて、上記第2トナー像用に形成される各色トナー像は非鏡像(以下、正像という)として形成される。これは、形成された各色トナー像が、1次転写、2次転写という2回の転写工程を経て転写紙Pに至る過程で鏡像、正像と変化するからである。各感光体上で正像として形成されることで、転写紙Pの第2面においても正像になるのである。これに対し、第1トナー像用に形成される各色トナー像は、3次転写まで行われるため、第2トナー像よりも転写工程が1回多くなる。よって、各感光体上で鏡像として形成される。このことにより、転写毎に正像、鏡像、正像と変化して、転写紙Pの第1面において正像となることができる。
【0030】
上述の第1転写ユニット15の図中上方には、ボトル収容器50が配設されている。このボトル収容器50内には、各プロセスカートリッジ(6Y,M,C,K)内の現像器(5Y,M,C,K)に補給するためのトナーを内包するトナーボトルBY,BM,BC,BKが収められている。
【0031】
本プリンタは、図3に示すように、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)500などから送られてくる画像情報信号に基づいて画像を形成する。図3では、パソコン500とプリンタとを通信ケーブルによって接続した画像形成システムの例を示したが、無線方式による接続を採用してもよい。プリンタ本体の前面カバー左隅には、タッチパネル等からなる操作表示器51が固定されている。ユーザーは、この操作表示器51のディスプレイに現れるガイド表示に従って、作像プロセス条件や用紙条件等の各種パラメータを入力することができる。上述の片面プリントモードと、両面プリントモードとの切り替えについては、この操作表示器51に用意されているモード切替ボタンを操作することによって行う。また、紙種の選択(紙収容カセットの選択)も、この操作表示器51に対する操作によって行う。但し、これらモードの切り替えや紙種の選択については、パーソナルコンピュータ200から設定信号を送信させることによっても行うことができる。
【0032】
プリンタ本体の前面には、前扉52が開閉自在に設けられている。前扉52が開かれると、図示しない上記第1転写ユニット(15)を支持する支持体53が大きく露出する。この支持体53は、図示しないガイドレール上をプリンタ本体の前後方向にスライド移動可能に構成され、プリンタ本体内から前面側に向けて引き出されることで、上記第1転写ユニット(15)を露出させる。そして、この露出により、上記第1転写ユニットの保守点検作業を容易にしている。また、前扉52が開かれると、支持体53の上方に配設されたボトル収容器50内のトナーボトルBY、BM、BC、BKの端面が露出する。それぞれ端面を露出させたトナーボトルBY、BM、BC、BKは、ボトル収容器50に対してプリンタ前後方向に着脱可能される。前扉52を開けば、プリンタ本体に対するトナーボトルBY、BM、BC、BKの前後方向への着脱が可能になる構成である。上面スタック部40が形成されているプリンタ本体上面を開閉自在な上扉とし、これを開いてトナーボトルBY、BM、BC、BKを上下方向に着脱するといった構成ではない。このため、オプションの図示しないスキャナ装置をプリンタの上方に配設してコピー機を構成する場合でも、トナーボトルBY、BM、BC、BKを着脱することができる。上述の第1紙カセット25、第2紙カセット26は、前扉52の下方に配設され、前後方向のスライド移動によってプリンタ本体から着脱されるように構成されている。前扉52を開いても、第1紙カセット25、第2紙カセット26の着脱や、操作表示器51への入力の操作性を損ねることはない。
【0033】
次に、本実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。
図4は、上記搬送ユニット60と、これの周辺構成とを示す拡大構成図である。第2転写ユニット24の3次転写チャージャ23によって第1面に第1トナー像が3次転写せしめられた転写紙Pは、第2転写ベルト16の図中反時計回りの無端移動に伴って、駆動ローラ22によるベルト張架位置にさしかかる。このベルト張架位置では、駆動ローラ22がベルト移動軌道をほぼ反転させるような形状で第2中間転写ベルト16を張架している。かかるベルト張架位置にさしかかった転写紙Pは、ベルト移動軌道の急激な変化に追従しないで、第2中間転写ベルト16上から離間して図中左方向へ突き出していく。そして、第2転写ユニット24から、これの図中左側方に配設された搬送ユニット60上へと受け渡される。
【0034】
搬送ユニット60は、無端状の搬送ベルト61を搬送駆動ローラ62と従動ローラ63とによって張架しながら、搬送駆動ローラ62の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動させる。そして、第2転写ユニット24から搬送ベルト61上に受け渡された転写紙Pを、搬送ベルト61の無端移動に伴って、定着装置35の定着ニップに向けて搬送する。搬送ユニット60は、定着装置35に転写紙Pを受け渡した後の搬送ベルト61をクリーニングするクリーニング手段たる搬送クリーニング装置64を有している。搬送途中に転写紙Pの第1面から搬送ベルト61に転移してしまった微妙のトナーは、この搬送クリーニング装置64によって搬送ベルト61からクリーニングされる。
【0035】
上記第2転写ユニットの駆動ローラ22、搬送ユニット60の搬送駆動ローラ62、定着装置35の2つの定着ローラ35a,bは、それぞれ独立の駆動源によって駆動される。具体的には、駆動ローラ22、搬送駆動ローラ62、2つの定着ローラ35a,bは、それぞれ、駆動源たる転写駆動モータ81、搬送駆動モータ83、定着駆動モータ84の駆動力によって駆動される。なお、図示を省略しているが、転写駆動モータ81は、第2転写ユニット24の駆動ローラ22の他、第1転写ユニット(15)の駆動ローラ(11)の駆動源にもなっている。
【0036】
図5は、上記第2転写ユニット(24)の駆動ローラ(22)の一部を示す平面図である。駆動ローラ22は、ローラ部22aと、その両端面からそれぞれ突出する軸芯22bとを有している。また、これら軸芯22bのうちの一方に固定された被検円盤22cも有している。駆動ローラ22の近傍には、駆動ローラ22とともに回転する被検円盤22cを介して互いに対向する発光部82aと受光部82bとを有するローラエンコーダ82が配設されている。被検円盤22cは、その円周方向に並ぶように配設された図示しない複数の開口を有している。この開口が被検円盤22cの回転に伴って、ローラエンコーダ82の発光部82aと受光部82bとの対向位置である被検位置を通過すると、発光部82aからの光がその開口を通して受光部82bに受光される。受光部82bは、発光部82aからの光を受光すると、受光信号を出力する。なお、受光部82bによる受光間隔は、被検円盤22c、ひいては駆動ローラ(22)の回転速度に比例する。
【0037】
無端移動する図示しない第2中間転写ベルト(16)には、ベルト振動、ニップ圧、第2クリーニング装置(18)の接離、トナーとの摺擦などの影響によって不規則な負荷が加わる。この不規則な負荷は、第2中間転写ベルト(16)、駆動ローラ22、図示しないギヤ等からなる駆動伝達系などを介して転写駆動モータ81に加わる。そして、転写駆動モータ81の回転速度、ひいては駆動ローラ22や第2中間転写ベルト(16)の表面移動を変動させてしまう。
【0038】
図6は、本プリンタの電気回路の一部を示すブロック図である。上述の転写駆動モータ81、ローラエンコーダ82、搬送駆動モータ83、定着駆動モータ84は、駆動速度制御回路80にそれぞれ接続されている。駆動速度制御回路80は、ローラエンコーダ82の図示しない上記受光部から出力される受光信号の検知間隔に基づいて、駆動ローラ22ひいては第2中間転写ベルト16の表面移動速度を把握する。そして、その速度の増減を、搬送駆動モータ83や定着駆動モータ84の回転速度に反映させるように、これらモータの回転をフィードバックする。このフィードバックにより、搬送ユニット(60)の搬送ベルト61の無端移動速度である搬送速度と、定着装置35における2つの定着ローラ35a,bの回転線速である定着移動速度とが、それぞれ次のように制御される。即ち、第2中間転写ベルト16の無端移動速度である送り速度と同じ値に制御されるのである。
【0039】
一般に、第2中間転写ベルト16によって第2転写ユニット(24)から搬送ユニット60への転写紙Pの送り速度は、第2中間転写ベルト16の無端移動速度に等しい。よって、本プリンタにおいては、上述の被検円盤(22c)、ローラエンコーダ82、駆動速度制御回路80などにより、両面転写手段から搬送手段への転写紙P体の送り速度を検知する送り速度検知手段が構成されている。また、駆動速度制御回路80は、その送り速度の検知結果に基づいて搬送手段の搬送部たる搬送ベルト61による搬送速度を制御する搬送速度制御手段として機能している。更には、送り速度の検知結果に基づいて2つの表面移動体たる定着ローラ35a,bの定着移動速度を制御する定着移動速度制御手段としても機能している。
【0040】
かかる構成の本プリンタでは、搬送手段たる搬送ユニット(60)の搬送部である搬送ベルト61が、第2中間転写ベルト16から送り出されてくる転写紙Pをそれに追従して自走しながら保持して搬送する。そして、転写紙Pの第1面の第1トナー像との摺擦を抑えながら転写紙Pを上述の定着ニップに向けて案内する。このことにより、転写紙Pを両面転写手段の一部である第2転写ユニット(24)から定着手段たる定着装置35に送る際に未定着のトナー像を擦ってしまうことによる画像の乱れを抑えることができる。
【0041】
また、搬送ユニット60の搬送部としては、複数の突起が形成された拍車ではなく、上述の搬送クリーニング装置(64)などといった公知のクリーニング手段によって容易にクリーニング可能な搬送ベルト61を用いている。よって、転写紙Pを第2中間転写ベルト16上から定着装置35の定着ニップに向けて案内する案内部としても機能する搬送ベルト61に付着したトナーを、後続の転写紙Pに転移させることによる画像の乱れを容易に抑えることができる。
【0042】
先に示した図1において、第2転写ユニット24の駆動ローラ22と、これによる第2中間転写ベルト16の張架部分とは、転写紙Pを搬送ユニット60の搬送部たる搬送ベルト(61)に向けて送り出す送り出し部として機能している。本プリンタでは、この送り出し部を、図示のように、搬送ベルト(61)の後端よりも鉛直方向上側で且つ搬送方向の前側に位置させている。かかる構成では、図4に示したように、転写紙Pの送り出し部からの突出部分を自重によって撓ませて、搬送ベルト61に確実に受け渡しさせることができる。
【0043】
また、本プリンタにおいては、搬送ユニット60による搬送速度と、定着装置35による定着移動速度とを、それぞれ第2転写ユニット24による送り速度と同じ値に制御している。よって、上記送り速度と上記搬送速度との差によって上記第1トナー像を擦ってしまうことによる画像の乱れと、上記搬送速度と上記定着移動速度との差によって上記第1トナー像を擦ってしまうことによる画像の乱れとを何れも回避することができる。更には、上記搬送速度と上記定着移動速度との差によって上記第1トナー像を擦ってしまうことによる画像の乱れも回避することができる。なお、上記送り速度、搬送速度及び定着移動速度を何れも同速にするには、何れか1つの速度の検知結果に基づいて、他の速度を制御すればよい。しかしながら、上記送り速度、即ち、第2転写ユニット24の第2中間転写ベルト16の無端移動速度を大きく変化させてしまうと、上記2次転写ニップにおける両ベルトの線速差によって第1中間転写ベルト8上のトナー像を擦ってしまう。そして、画像の乱れを却って大きくしてしまうおそれがある。かかるトナー像の擦れを回避するためには、上記送り速度だけでなく、第1中間転写ベルト8の無端移動速度、各感光体(1Y,M,C,K)の線速、及び光書込速度(以下、これらをまとめて作像系速度という)なども変化させる必要がある。そして、作像系速度を変化させるための構成や制御を複雑化してしまう。一方、上記搬送速度や定着移動速度については、それらをそれぞれ変化させても、上記1次転写ニップや2次転写ニップでトナー像を擦ることはない。よって、作像系速度を全て一律に変化させることによる構成や制御の複雑化を生ずることなく、上記送り速度、搬送速度及び定着移動速度の何れか1つが他の速度と異なることによる画像の乱れを回避することができる。
【0044】
先に図1を用いて上述したように、本プリンタでは、両面転写手段(第1転写ユニット15と第2転写ユニット24との組合せ)として、次のようなものを用いている。即ち、像担持体たる各感光体(1Y,M,C,K)に形成された第1トナー像を、第1中間転写体たる第1中間転写ベルト8と、第2中間転写体たる第2中間転写ベルト16とを介して転写紙Pの第1面に転写するものである。この一方で、各感光体(1Y,M,C,K)に形成された第2トナー像については、第1中間転写ベルト8だけを介して転写紙Pの第2面に転写する。かかる構成の両面転写手段では、転写紙Pの第1面に転写する第1トナー像を形成するための専用の像担持体と、第2面に転写する第2トナー像を形成するための専用の像担持体とを、それぞれ別々に設けなくても、転写紙Pの両面にトナー像を形成することができる。
【0045】
搬送ユニット60の搬送ベルト61は、転写紙Pを上記定着ニップに向けて案内するという役割を担っていることから、定着装置35の近傍に配設される。このため、2つの定着ローラ35a,bから加熱され易い状況にある。そこで、本プリンタでは、搬送ベルト61として、耐熱性材料からなるものを用いている。ここで言う耐熱性材料とは、定着ローラ35a,bからの熱によって昇温せしめられる最高温度において、変性をきたさない材料のことである。本プリンタでは、例えばポリイミドやポリアミドなどが、この耐熱性材料に該当する。転写紙Pの搬送速度を遅くするほど、より低い温度での定着が可能になるため、耐熱性材料の種類の幅が広がってくる。場合によっては、次に列記する材料も耐熱性材料として機能する可能性がある。即ち、ポリカーボネート、フッ素系樹脂(ETFE、PVDF等)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂などである。また、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体なども耐熱性材料として機能する可能性がある。また、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂なども同様である。また、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂、スチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)も同様である。このスチレン系樹脂とは、例えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体などである。また、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共重合体)などである。また、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体)などである。更には、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体などである。耐熱性材料として機能するものであれば、以上に列記したものを1種又は複数種組み合わせて使用することができる。
【0046】
本プリンタは、トナー像の形成に用いるY,M,C,Kトナーとして、次の(a)〜(d)の条件を何れも具備するものを使用するように、ユーザーに対して指定している。
(a)平均円形度が0.90〜0.99である。
(b)形状係数SF−1が120〜180である。
(c)形状係数SF−2が120〜190である。
(d)粒度分布(体積平均粒径Dv/個数平均粒径Dn)が1.05〜1.30である。
【0047】
かかるトナーを使用させるようにユーザーに指定する方法としては、例えば、上記(a)〜(d)の条件を全て具備するトナーを、プリンタとともに梱包して出荷することが挙げられる。また例えば、かかるトナーの製品番号や商品名などを、プリンタ本体やこの取扱説明書などに明記することによって行ってもよい。また例えば、ユーザーに対して書面や電子データ等をもって上記製品番号や商品名などを通知することによって行ってもよい。また例えば、かかるトナーを収容しているトナー収容手段である上記トナーボトル(BY,BM,BC,BK)をプリンタ本体にセットした状態で出荷することによって行うこともできる。本プリンタでは、これら全ての方法を採用しているが、少なくとも何れか1つの方法を採用すれば足りる。
【0048】
上記(a)の条件を具備するトナーを指定したのは次に説明する理由による。即ち、平均円形度が0.90未満であるトナー、即ち、球形としてよりも不定形としての形状にあるトナーでは、転写性が急激に悪化するとともに、静電転写時における転写チリを急激に起こし易くなるからである。また、0.90未満であると、適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成するのが困難になるからでもある。更には、平均円形度が0.99を越えると、ブレードクリーニングを採用している装置では、感光体や中間転写ベルトなどの被クリーニング体のクリーニング不良が発生し、画像上の汚れを引き起こし易くなるからでもある。画像面積率の比較的低い画像を出力する場合には、転写残トナーが少なく、クリーニング不良が問題となることは少ない。しかし、カラー写真画像など画像面積率の高い画像を出力する場合や、給紙不良等で未転写の状態の画像が感光体上に残ってしまった場合などに、特にクリーニング不良が発生し易くなる。なお、より好ましい平均円形度の範囲は0.93〜0.97であり、円形度が0.94未満になるトナー粒子を10%以下に留めると更に好適である。
【0049】
トナーの平均円形度については、次のようにして測定することができる。即ち、まず、被検トナーのトナー粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的にその粒子画像を撮影する。そして、個々の粒子画像について、投影面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値を求めたものの平均値を算出する。この平均値が平均円形度である。かかる平均円形度を測定するには、例えばフロー式粒子像分析装置FPIA−2100(東亜医用電子株式会社製)などを用いるとよい。この装置を用いる場合には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150[ml]中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に被検トナーを0.1〜0.5[g]程度加える。そして、この懸濁液を超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、分散液濃度を3000〜1[万個/μl]に調整したものを、上記装置にかけてトナーの形状及び分布を測定する。
【0050】
上記(b)や(c)の条件を具備するトナーを指定したのは以下に説明する理由による。即ち、形状係数SF−1や形状係数SF−2は、トナーの形状を表すパラメータの一つであり、粉体工学の分野では馴染みのパラメータである。ここで言う形状係数SF−1とは、トナー粒子等の球形物質における丸さの度合いを示す値である。図7に示すように、球形物質を2次元平面上に投影して得られる楕円状図形における最大径箇所の長さMXLNGの二乗を面積AREAで除算し、更に100π/4を乗じた値である。つまり、次式によって表すことができる。なお、形状係数SF−1の値が100の球形物質は真球であり、SF−1の値が大きくなるほど、球形物質の形状は不定形となる。
【数1】
形状係数SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4)
【0051】
また、形状係数SF−2は、球形物質の表面における凹凸の度合いを示す数値である。図8に示すように、球形物質を2次元平面上に投影して得られる図形の周長PERIの二乗を面積AREAで除算し、更に100/4πを乗じて求められる値である。つまり、形状係数SF−2は、次式によって表すことができる。なお、形状係数SF−2の値が100である球形物質は、その表面に凹凸が全く存在しない。形状係数SF−2の値が大きくなるほど、球形物質の表面の凹凸は顕著となる。
【数2】
形状係数SF−2={(PERI)2/AREA}×(100/4π)
【0052】
トナーの形状が真球に近づく(SF−1、SF−2ともに100に近づく)ほど、転写効率が高くなることが本発明者の検討により明らかになっている。これは、真球に近づくほど、トナー粒子とこれに接触するモノ(トナー粒子同士、像担持体など)との間の接触面積が小さくなって、トナー流動性が高まったり、モノに対する吸着力(鏡映力)が弱まって転写電界の影響を受け易くなったりするためと考えられる。本発明者の研究によれば、形状係数SF−1で180、形状係数SF−2で190をそれぞれ超えると、転写効率を急激に悪化させ始めることが明らかになった。
【0053】
但し、トナーの形状が真球に近づくほど、メカ的なクリーニング(ブレードクリーニング等)に対して不利に働く。これは、トナー流動性が高まったり、クリーニング部材と被クリーニング体との僅かな間隙をトナーが容易に通過したりするためと考えられる。本発明者らの研究によれば、形状係数SF−1、形状係数SF−2ともに、120を下回ると、クリーニング性が急激に悪化し始めることが明らかになった。
【0054】
なお、形状係数SF−1や形状係数SF−2については、次のようにして求めることが可能である。即ち、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い、トナー粒子を無作為に100個選んで順次その画像を撮影し、その画像情報をニレコ社製画像解析装置(LUSEX3)に導入してMXLING、AREA、PERIを求める。そして、上述した式によって得た形状係数の100個あたりの平均値として算出するのである。
【0055】
上記(d)の条件を具備するトナーを指定したのは以下に説明する理由による。即ち、粒度分布(体積平均粒径Dv/個数平均粒径Dn)とは、トナーの粒度分布を表すパラメータの一つである。体積平均粒径Dv/個数平均粒径Dnが1.05〜1.30、好ましくは1.10〜1.25である乾式トナーでは、トナーの粒度分布が狭くなるため、様々なメリットが発生する。
【0056】
例えば、体積平均粒径Dvが4〜8[μm]であり、且つ、体積平均粒径Dv/個数平均粒径Dnが1.05〜1.30である粉体トナーでは、次のようなメリットがある。即ち、その中から、静電潜像のパターンに適した粒径のトナー粒子が他のトナーに優先して現像に寄与するといった現象が進みやすいため、様々なパターンの画像を安定して形成することができる。また、感光体等の像担持体に残留したトナーを回収してリサイクル使用する構成を装置に採用している場合、転写されにくい小サイズのトナー粒子が量的に多くリサイクルされる。このようなリサイクルにおいて粒度分布の比較的大きいものを用いると、新たなトナー補給から次のトナー補給に至るまでの粒度変動が大きくなり、現像性能に悪影響を及ぼしてしまう。また、体積平均粒子径Dvが上述の範囲よりも小さいトナーでは、二成分現像剤として用いた場合に現像装置における長期の攪拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力を低下させる。また、一成分現像剤として用いた場合には現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着を発生させ易くなる。逆に、体積平均粒子系Dvが上述の範囲よりも大きいと、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなると共に、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒子径の変動が大きくなることが多くなる。
【0057】
なお、トナーの粒度分布については、コールターカウンター法による測定装置、例えば、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)によって測定することができる。具体的には、まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。電解水溶液としては1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)を用いることができる。得られた溶液に更に測定試料を2〜20mg加える。そして、その溶液を超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、上述した測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの体積平均粒径Dv、個数平均粒径Dnを求めることができる。なお、チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上40.30μm未満のトナー粒子を対象とする。
【0058】
図9は、実施形態に係るプリンタの変形例装置を示す概略構成図である。この変形例装置は、第1露光装置107と、第1像担持体たる4つの第1感光体と、第1転写ユニット115などを有する第1作像ユニット100を備えている。また、第2露光装置207と、第2像担持体たる4つの第2感光体201Y,M,C,Kと、第2転写ユニット224などを有する第2作像ユニット200も備えている。両作像ユニットは、第1転写ユニット115の第1中間転写ベルト108と、第2転写ユニット224の第2中間転写ベルト216との当接によって形成される2次転写ニップを境にして点対称のレイアウトになるように配設されている。具体的は、第1作像ユニット100は、第2作像ユニット200の上方に配設され、上から順に、露光装置107、4つの第1感光体101Y,M,C,K、第1転写ユニット115を位置させるレイアウトになっている。これに対し、第2作像ユニット200は、上から順に、第2転写ユニット224、4つの第2感光体201Y,M,C,K、第2露光装置207を位置させるレイアウトになっている。
【0059】
本変形例装置は、転写紙P上に画像をプリントするためのプリンタ部と、このプリンタ部に転写紙Pを供給するための給紙部300とが別体で構成されている。給紙部300は、内部に収容している転写紙束の一番上の転写紙Pに押し当てている給紙ローラ301を所定のタイミングで回転駆動させることで、その転写紙Pをプリンタ部300の給紙路42に向けて送り出す。送り出された転写紙Pは、複数の搬送ローラ対を経た後、給紙路42の末端付近に配設されたレジストローラ対31のローラ間に挟まれる。そして、第1転写ユニット115の第1中間転写ベルト108上の第1トナー像や、第2転写ユニット224の第2中間転写ベルト216上の第2トナー像に同期するように、2次転写ニップに向けて送り出される。
【0060】
上記第1作像ユニット100の4つの第1感光体101Y,M,C,K上には、それぞれ第1Y,M,C,Kトナー像が形成される。そして、これらは、第1感光体101Y,M,C,Kと、第1中間転写ベルト108とが当接する各1次転写ニップで第1中間転写ベルト108上に重ね合わせて1次転写された後、2次転写ニップに送られて、転写紙Pの第1面に一括2次転写される。なお、本変形例装置では、給紙部300内の転写紙Pにおける図中上方を向いている面が、転写紙Pの第1面となっている。
【0061】
一方、上記第2作像ユニット200の4つの第2感光体201Y,M,C,K上には、それぞれ第2Y,M,C,Kトナー像が形成される。そして、これらは、第2感光体101Y,M,C,Kと、第2中間転写ベルト216とが当接する各1次転写ニップで第2中間転写ベルト216上に重ね合わせて1次転写された後、2次転写ニップに送られて、転写紙Pの第2面に一括2次転写される。
【0062】
かかる構成の本変形例装置では、実施形態に係るプリンタとは異なり、第1(Y,M,C,K)トナー像、第2(Y,M,C,K)トナー像ともに3次転写することなく、2次転写までで1パス両面転写を実現することができる。そして、第1(Y,M,C,K)トナー像を形成した後に、第2(Y,M,C,K)トナー像を形成するといったことを行わず、両トナー像をそれぞれ並行して形成することができるので、画像形成速度を大幅に短縮することができる。
【0063】
2次転写ニップから排出された転写紙Pは、2次転写ニップの図中左側方に配設された搬送ユニット60に受け渡された後、定着装置35に送られる。そして、ここで両面のフルカラー画像に定着処理が施された後、プリンタ筺体の前面カバーに設けられた排紙トレイ41上に排出される。
【0064】
搬送ユニット60の図中下方には、反射型フォトセンサからなるベルトマーク検知センサ85が配設されている。このベルトマーク検知センサ85は、第2転写ユニット224の第2中間転写ベルト216のおもて面に配設された図示しないベルトマークを検知して検知信号を出力するものである。具体的には、第2中間転写ベルト216は、図10に示すように、そのおもて面の一端近傍に、ベルト周方向の全周に渡って所定のピッチで配設された複数のベルトマークBmを有している。このベルトマークBmは、金属など、第2中間転写ベルト216の表面素材よりも光反射性に富む材料で構成されている。ベルトマーク検知センサ85は、図示しない発光素子と受光素子とを有している。そして、その発光素子から発した光を、無端移動する第2中間転写ベルト216の上記一端近傍に向けて照射する。発光素子による照射領域をベルトマークBmが通過すると、図示のようにマーク表面で光が反射してベルトマーク検知センサ85の受光素子に受光される。反射光を受光した受光素子は、受光信号を出力する。上述のように、複数のベルトマークBmは、それぞれベルト周方向に所定のピッチで配設されているため、受光素子による受光間隔(マーク検知間隔)は、第2中間転写ベルト216の無端移動速度に相関する。
【0065】
図11は、本変形例装置の電気回路の一部を示すブロック図である。同図において、転写駆動モータ81は、第1転写ユニット115の第1中間転写ベルト108を駆動する第1駆動ローラ111と、第2転写ユニット224の第2中間転写ベルト216を駆動する第2駆動ローラ211との駆動源になっている。また、搬送駆動モータ83は、搬送ユニット60の搬送ベルト61を駆動する搬送駆動ローラ62の駆動源になっている。また、定着駆動モータ84は、定着装置35の2つの定着ローラ65a,bの駆動源になっている。駆動速度制御回路80は、第2中間転写ベルト216のベルトマークBmを検知するベルトマーク検知センサ85の受光素子85bから送られてくる受光信号の間隔に基づいて、第2中間転写ベルト216の無端移動速度を把握する。そして、その速度の増減を、搬送駆動モータ83や定着駆動モータ84の回転速度に反映させるように、これらモータの回転をフィードバックする。このフィードバックにより、搬送ユニット60による搬送速度と、定着装置35による定着移動速度とが、第1中間転写ベルト108や第2中間転写ベルト216の無端移動速度である送り速度と同じ値に制御される。なお、本変形例装置では、第1中間転写ベルト108と第2中間転写ベルト216とが当接する2次転写ニップの出口が、転写紙Pを搬送ユニット60に送り出す送り部になっている。
【0066】
かかる構成の本変形例装置では、送り速度検知手段として、第2中間転写ベルト216の表面移動速度を検知することで転写紙Pの送り速度を間接的に検知するベルトマーク検知センサ85と駆動速度制御回路80との組合せを用いている。このような送り速度検知手段を用いると、上記第2駆動ローラ211と第2中間転写ベルト216とがスリップして両者の線速が異なった場合でも、転写紙Pの送り速度を正確に検知することができる。よって、両者の線速の違いによって転写紙Pの送り速度を誤検知することに起因する画像の乱れを回避することができる。なお、本変形例装置においては、第1中間転写ベルト108と、第2中間転写ベルト216との表面移動速度が等しくなる。よって、ベルトマークBmを第2中間転写ベルト216に代えて第1中間転写ベルト108に設け、これを検知させるようにベルトマーク検知センサ85を配設してもよい。
【0067】
図12は、本変形例装置における2次転写ニップの周辺構成を示す拡大構成図である。図において、2次転写ニップにおける第1転写ユニット115側では、ニップ上側第1ローラ118とニップ上側第2ローラ119とが、第1中間転写ベルト108を裏面側で支持しながら張架している。このうち、ニップ上側第1ローラ118は、ニップ上側第2ローラ119よりもベルト移動方向の上流側に位置している。一方、2次転写ニップにおける第2転写ユニット224側では、ニップ下側第1ローラ218とニップ下側第2ローラ219とが、第2中間転写ベルト216を裏面側から支持しながら張架している。このうち、ニップ下側第1ローラ218は、ニップ下側第2ローラ219よりもベルト移動方向の上流側に位置している。なお、同図においては、便宜上、2次転写ニップにおける第1中間転写ベルト108と第2中間転写ベルト216とを離間させて示しているが、実際には両者は当接している。ニップ上側第1ローラ118からニップ上側第2ローラ119にかけての第1中間転写ベルト108の展張部分と、ニップ下側第1ローラ218からニップ下側第2ローラ219にかけての第2中間転写ベルト216の展張部分とが当接しているのである。
【0068】
2次転写ニップにおいて、第1転写ユニット115におけるニップ上側第1ローラ118と、第2転写ユニット224におけるニップ下側第1ローラ218との対向領域は、第1中間転写ベルト108上の第1トナー像の2次転写部となっている。この2次転写部では、第2中間転写ベルト216の裏面に当接しているニップ下側第1ローラ218に対して、トナーとは逆極性である正極の2次転写バイアスが図示しない電源によって印加されている。また、第1中間転写ベルト108の裏面に当接しているニップ上側第1ローラ118が電気的に設置されている。かかる構成の2次転写部では、第1中間転写ベルト108上の第1トナー像が、転写紙Pと第2中間転写ベルト216とを介してニップ下側第1ローラ218に向けて静電的に引き寄せられて、転写紙Pの第1面(図中上側の面)に2次転写される。従来から一般的に用いられている静電転写方式である。なお、以下、このように何らかの転写バイアス部材(図示の例ではニップ下側第1ローラ218)に向けてトナー像を静電的に引き寄せて転写する方式を「静電引き寄せ転写方式」という。
【0069】
ところで、従来、同一の転写ニップ内において互いに同極性の2つのトナー像を、それぞれ転写紙等の記録体における互いに反対となる面に静電転写するのは極めて困難であると考えられてきた。転写ニップ内において、互いに同極性の2つのトナー像を、それぞれ記録体を介して対向させた場合、一方のトナー像を記録体に向けて静電移動させる電界は、もう一方のトナー像を記録体とは反対方向に静電移動させてしまうからである。この結果、2つのトナー像のうち、一方だけしか静電転写されないのである。そこで、これまで、同一の転写ニップ内で記録体の両面にトナー像を静電転写する場合には、2つのトナー像を互いに逆極性のトナーで形成する方式が採用されてきた。互いに逆極性のトナー像であれば、それぞれを記録体に向けて静電転写することができるからである。しかしながら、この方式では、互いに逆極性のトナーを用いる作像部(感光体や露光装置など)を設ける必要がある他、逆極性のトナーをそれぞれ専用の作像部に間違いなくセットしたり、それぞれの作像部にその極性に見合った部材をセットしたりする必要性から、メンテナンス性を著しく悪化させてしまう。
【0070】
一方、本発明者は、「静電引き寄せ転写方式」の後に「静電押し出し転写方式」を実施することにより、互いに同極性のトナー像であっても、同一の転写ニップ内において、記録体のそれぞれ反対面に静電転写し得ることを見出した。この「静電押し出し転写方式」とは、トナー像を転写バイアス部材側から記録体に向けて静電的に押し出して転写する方式である。具体的には、同図において、第1転写ユニット115におけるニップ上側第2ローラ119と、第2転写ユニット224におけるニップ下側第2ローラ219との対向領域は、第2中間転写ベルト216上の第2トナー像の2次転写部となっている。この2次転写部では、第2中間転写ベルト216の裏面に当接しているニップ下側第2ローラ219に対して、トナーと同極性である負極の2次転写バイアスが図示しない電源によって印加されている。また、第1中間転写ベルト108の裏面に当接しているニップ上側第2ローラ119が電気的に設置されている。かかる構成の2次転写部では、第2中間転写ベルト216上の第2トナー像が、第2中間転写ベルト216を介してニップ下側第2ローラ219側から静電的に押し出されて、転写紙Pの第2面(図中下側の面)に2次転写される。このとき、転写紙Pの第1面に既に2次転写されていた第1トナー像には、第1面から第1中間転写ベルト108に向かう静電力が作用するのであるが、不思議なことに、第1中間転写ベルト108に逆転写されずにいることがわかった。但し、同一転写ニップ内において、「静電押し出し転写方式」の後に「静電引き寄せ転写方式」を実施すると、「静電引き寄せ転写方式」の実施時に、既に「静電押し出し転写方式」で転写したトナー像を逆転写してしまう。よって、必ず「静電引き寄せ転写方式」、「静電押し出し転写方式」の順で行う必要がある。即ち、第1トナー像を転写紙Pの第1面に転写する工程と、第2トナー像を転写紙Pの第2面に転写する工程とのうち、先に実施する方については、トナー像を転写バイアス部材に向けて静電的に引き寄せる「静電引き寄せ転写方式」とするのである。また、後に実施する方については、トナー像を転写バイアス部材から静電的に遠ざける「静電押し出し転写方式」を実施するのである。かかる構成にすることで、互いに極性の異なる2種類のトナーを用いることなく、同一の転写ニップ内において、転写紙Pの両面にそれぞれトナー像を静電転写することができる。
【0071】
図13は、第2転写ユニット224のニップ下側第1ローラ218やニップ下側第2ローラ219ではなく、第1転写ユニット215のニップ上側第1ローラ118やニップ上側第2ローラ119を転写バイアス部材として機能させるようにした例を示している。ニップ上側第1ローラ118にトナーと逆極性の正極の転写バイアスを印加することで、図示のように、第2中間転写ベルト216上の第2トナー像を転写紙Pの第2面に「静電引き寄せ転写」することができる。同図においては、ニップ上側第1ローラ118とニップ下側第1ローラ218との対向領域が第2トナー像の2次転写部となっているのである。これに対し、ニップ上側第2ローラ119にトナーと同極性の負極の転写バイアスを印加することで、第1中間転写ベルト108上の第1トナー像を転写紙Pの第1面に「静電押し出し転写」することができる。同図においては、ニップ上側第2ローラ119とニップ下側第2ローラ219との対応領域が第1トナー像の2次転写部となっているのである。
【0072】
先に示した図9において、第1転写ユニット115と第2転写ユニット224とを有する両面転写手段は、第1中間転写体、第2中間転写体として、それぞれ無端移動する第1中間転写ベルト108、第2中間転写ベルト216を用いている。かかる構成では、同図に示したように、それぞれのベルトの張架形状を工夫してベルト移動方向に長く当接させることで、距離の長い転写ニップ(2次転写ニップ)を形成することができる。
【0073】
また、両面転写手段は、それに転写紙Pを供給する記録体供給手段たる給紙路42における転写紙供給方向の先端(レジストローラ対31側)と、搬送ユニット60における転写紙搬送方向の後端(従動ローラ63側)とを、次のように位置させている。即ち、それぞれ第1中間転写ベルト108と第2中間転写ベルト216との対向領域に位置させているのである。かかる構成では、同図に示すように、給紙路42や搬送ユニット60を両面転写手段に向けて食い込ませるように配設することで、コンパクトなレイアウトを実現することができる。
【0074】
なお、これまで、第1中間転写体や第2中間転写体として、それぞれ複数のローラに張架されながら無端移動せしめられる中間転写ベルトを用いた例について説明したが、ローラやドラムなど、他の形状のものを用いてもよい。但し、それぞれ中間転写ベルトを用いる場合には、次のような利点がある。即ち、図2に示した2次転写ニップのように、一方のベルトを、他方のベルトの張架部材による張架部分に巻き付けるように変形させて張架することにより、かなり長い2次転写ニップを形成することができる。このことにより、4色トナー像と転写紙Pや第2中間転写ベルト16との接触時間を長く確保できるため、プロセス線速を速めて画像形成時間の短縮化を図ることができる。また、両ベルトを様々な張架形状で配設することができるので、ローラやドラム形状のものを用いる場合に比べて、本体内のレイアウト自由度を高めることもできる。
【0075】
また、像担持体としてドラム状の感光体を用いた例について説明したが、ベルト状の感光体など、他の方式のものを用いてもよい。また、粉体トナーではなく、トナーと液体キャリアとを含有する液体現像剤を用いる画像形成装置にも本発明の適用が可能である。また、実施形態に係るプリンタを例にして、1次転写、2次転写、3次転写を何れも静電転写にて行うプリンタについて説明したが、少なくとも何れか1つの転写を加熱転写によって行う画像形成装置にも本発明の適用が可能である。なお、加熱転写とは、第1中間転写体等の転写元と、第2中間転写体等の転写先とを加熱しながら密着せしめてトナー像を軟化させた後、両者を離間させることで、トナー像を転写元から転写先に転写する方式である。
【0076】
以上、実施形態に係るプリンタや変形例装置においては、両面転写手段から搬送手段たる搬送ユニット60への転写紙Pの送り速度を検知する送り速度検知手段と、これによる検知結果に基づいて搬送部たる搬送ベルト61による搬送速度を制御する搬送速度制御手段たる駆動速度制御回路(80)とを設けている。かかる構成では、搬送速度たる搬送ベルト61の自走速度(無端移動速度)を、上記送り速度に基づいて制御することで、転写紙Pと搬送ベルト61との摺擦をより確実に抑える。そして、このことにより、未定着の第1トナー像を擦ってしまうことによる画像の乱れをより確実に抑えることができる。
【0077】
また、実施形態に係るプリンタや変形例装置においては、搬送ユニット60による搬送速度を、第2転写ユニット(24、224)による転写紙P送り速度と同速にする制御を行わせるように、駆動速度制御回路(80)を構成している。このことにより、搬送速度と送り速度との差によるトナー像の擦れを回避することができる。
【0078】
また、実施形態に係るプリンタや変形例装置においては、搬送ユニット60の搬送部である搬送ベルト61を、両面転写手段の駆動源である転写駆動モータ(81)とは別の駆動源(搬送駆動モータ83)で駆動させるようにしている。このことにより、同一の駆動源でそれぞれの速度を個別に制御するためのプーリー等の複雑な機構を設けることなく、上記搬送速度を上記送り速度と同速に容易に調整することができる。
【0079】
また、実施形態に係るプリンタや変形例装置においては、定着手段たる定着装置35として、表面移動する2つの表面移動体である定着ローラ35a,bの当接によって形成される定着ニップに転写紙Pを挟み込んで定着処理を行うものを用いている。更には、上記送り速度検知手段(80+82又は80+85)による検知結果に基づいて、これら定着ローラ35a,bの移動速度である定着移動速度を制御する定着移動速度制御手段たる駆動速度制御回路80を設けている。かかる構成では、定着ニップで転写紙Pを両面側から加熱して、それぞれの面にトナー像を確実に定着せしめることができる。更には、上記送り速度と上記搬送速度との差によるトナー像の擦れに加えて、上記送り速度と上記定着移動速度との差によるトナー像の擦れも回避することができる。
【0080】
また、実施形態に係るプリンタや変形例装置においては、上記定着移動速度を上記送り速度と同速にする制御を行わせるように、定着移動速度制御手段たる駆動速度制御回路80を構成している。かかる構成では、上記送り速度、搬送速度及び定着移動速度を全て同じ値に制御することで、搬送速度と定着移動速度との差によるトナー像の乱れをも回避することができる。
【0081】
また、実施形態に係るプリンタや変形例装置においては、2つの表面移動体である定着ローラ35a,bを、両面転写手段の駆動源である転写駆動モータ(81)とは別の駆動源(定着駆動モータ84)で駆動させるようにしている。このことにより、同一の駆動源でそれぞれの速度を個別に制御するためのプーリー等の複雑な機構を設けることなく、上記定着移動速度を上記送り速度と同速に容易に調整することができる。
【0082】
また、実施形態に係るプリンタにおいては、両面転写手段として、中間転写体たる第2中間転写ベルト(16)の表面移動に伴って転写紙Pを搬送ユニット(60)に送り出すものを用いている。更には、送り速度検知手段として、第2中間転写ベルト(16)に駆動力を付与する駆動力付与手段たる駆動ローラ11の駆動速度を検知することで、転写紙Pの上記送り速度を間接的に検知するローラエンコーダ82と駆動速度制御回路80との組合せを用いている。かかる構成では、転写紙Pを両面転写手段から搬送ユニット(60)に向けて送り出す専用の機構を設けなくても、第2中間転写ベルト(16)を転写紙Pの送り部として機能させることができる。更には、第2中間転写ベルト(16)として、図10に示したベルトマークBmを設けた特殊なものを用いなくても、転写紙Pの送り速度をある程度の精度で把握することができる。
【0083】
また、変形例装置においては、両面転写手段として、中間転写体たる第1中間転写ベルト108及び第2中間転写ベルト216の表面移動に伴って転写紙Pを搬送ユニット(60)に送り出すものを用いている。更には、上記送り速度検知手段として、第2中間転写ベルト216の表面移動速度を検知することで、転写紙Pの上記送り速度を間接的に検知する駆動速度制御回路80とベルトマーク検知センサ85との組合せを用いている。かかる構成では、第2駆動ローラ211と第2中間転写ベルト216とがスリップして両者の線速が異なった場合でも、転写紙Pの送り速度を正確に検知して、両者の線速の違いによって転写紙Pの送り速度を誤検知することに起因する画像の乱れを回避することができる。
【0084】
また、実施形態に係るプリンタや変形例装置においては、搬送部たる搬送ベルト61に転写紙Pを重力方向下側から支えて保持させるようにしている。かかる構成では、転写紙Pを重力に逆らって搬送部に保持させるための静電吸着手段などといった特別な手段を設けなくても、搬送部(搬送ベルト61)の表面に転写紙Pを容易に保持させることができる。
【0085】
また、実施形態に係るプリンタにおいては、搬送ユニット(60)の搬送部として、転写紙Pを無端移動する搬送ベルト61の表面に保持しながら搬送するものを用いている。かかる構成では、搬送部を両面転写手段と定着装置(35)との間で往復移動させる往復移動機構を設けなくても、両面転写手段から受け取った転写紙Pを定着装置(35)に受け渡しさせるという動作を、搬送部(搬送ベルト61)に容易に行わせることができる。
【0086】
また、実施形態に係るプリンタにおいては、搬送ベルト61として、ポリイミドやポリアミドなどといった耐熱材料からなるものを用いている。かかる構成では、定着装置(35)からの熱で搬送ベルト61を変形させてしまうことによる種々の不具合を解消することができる。
【0087】
また、実施形態に係るプリンタにおいは、第2転写ユニット24の駆動ローラ22と、これによる第2中間転写ベルト16の張架部分との組合せからなる送り出し部を、図1に示したように、搬送ベルト61の後端よりも鉛直方向上側で且つ搬送方向の前側に位置させている。かかる構成では、図4に示したように、転写紙Pの送り出し部からの突出部分を自重によって撓ませて、搬送ベルト61に確実に受け渡しさせることができる。
【0088】
また、実施形態に係るプリンタにおいては、感光体(1Y,M,C,K)上に形成された第1トナー像を、第1中間転写ベルト(8)と第2中間転写ベルト(16)とを介して転写紙Pの第1面に転写する一方で、感光体上に形成された第2トナー像を、第1中間転写ベルトを介して転写紙Pの第2面に転写するものを両面転写手段として用いている。かかる構成では、転写紙Pの第1面に転写する第1トナー像を形成するための専用の像担持体と、第2面に転写する第2トナー像を形成するための専用の像担持体とを、それぞれ別々に設けなくても、転写紙Pの両面にトナー像を形成することができる。
【0089】
また、変形例装置においては、像担持体として第1感光体(101Y,M,C,K)と第2感光体(201Y,M,C,K)とを設けている。そして、第1感光体(101Y,M,C,K)上に形成された第1トナー像を、第1中間転写ベルト(108)を介して転写紙Pの第1面に転写する一方で、第2感光体(201Y,M,C,K)上に形成された第2トナー像を、第2中間転写ベルト(216)を介して転写紙Pの第2面に転写するように、両面転写手段を構成している。かかる構成では、第1(Y,M,C,K)トナー像、第2(Y,M,C,K)トナー像ともに3次転写することなく、2次転写までで1パス両面転写を実現することができる。そして、第1(Y,M,C,K)トナー像を形成した後に、第2(Y,M,C,K)トナー像を形成するといったことを行わず、両トナー像をそれぞれ並行して形成することができるので、画像形成速度を大幅に短縮することができる。
【0090】
また、変形例装置においては、第1トナー像を第1中間転写ベルト(108)から転写紙Pの第1面に転写する工程と、第2トナー像を第2中間転写ベルト(216)から転写紙Pの第2面に転写する転写工程として、それぞれ次のような方式のものを採用している。即ち、先に実施する方である前者の工程については、第1トナー像を転写バイアス部材たるニップ下側第1ローラ218に向けて静電的に引き寄せる「静電引き寄せ転写方式」を採用している。この一方で、後に実施する方である後者の工程については、第2トナー像を転写バイアス部材たるニップ下側第2ローラ219から静電的に遠ざけ「静電押し出し転写方式」を採用している。かかる構成では、上述のように、逆極性のトナーをそれぞれ専用の作像部に間違いなくセットしたり、それぞれの作像部にその極性に見合った部材をセットすることでメンテナンス性を著しく悪化させるといった事態を生ずることなく、同一の転写ニップ(2次転写ニップ)で転写紙Pの両面にトナー像を容易に転写することができる。
【0091】
また、変形例装置においては、第1中間転写体、第2中間転写体として、それぞれ無端移動する第1中間転写ベルト108、第2中間転写ベルト216を用い、記録体供給手段たる給紙路42の先端と、搬送手段たる搬送ユニット60の後端とを、それぞれ第1中間転写ベルト108と第2中間転写ベルト216との対向領域に位置させている。かかる構成では、給紙路42や搬送ユニット60を両面転写手段に向けて食い込ませるように配設することで、コンパクトなレイアウトを実現することができる。
【0092】
また、実施形態に係るプリンタや変形例装置においては、トナー像の形成に用いるトナーとして、0.90〜0.99の平均円形度のものを指定している。このことにより、安定した静電転写率を発揮して転写不足を抑えながら、転写チリをも抑えた高画質の画像を形成することができる。また、トナー像の形成に用いるトナーとして、120〜180の形状係数SF−1のものを指定しているので、転写不足と転写チリとをより抑えた高画質の画像を形成することができる。また、トナー像の形成に用いるトナーとして、120〜190の形状係数SF−2のものを指定しているので、転写不足と転写チリとを更に抑えた高画質の画像を形成することができる。更には、トナー像の形成に用いるトナーとして、体積平均粒径Dvを個数平均粒径Dnで除算した値が1.05〜1.30であるものを指定しているので、安定した現像性能で現像された高画質の画像を得ることができる。
【0093】
【発明の効果】
請求項1乃至20の発明によれば、上述した(1)及び(2)の事項を何れも実現することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】同プリンタのY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。
【図3】同プリンタとパソコンとからなる画像形成システムを示す斜視図。
【図4】同プリンタの搬送ユニットと、これの周辺構成とを示す拡大構成図。
【図5】同プリンタにおける第2転写ユニットの駆動ローラの一部を示す平面図。
【図6】同プリンタの電気回路の一部を示すブロック図。
【図7】形状係数SF−1を説明するための模式図。
【図8】形状係数SF−2を説明するための模式図。
【図9】変形例装置を示す概略構成図。
【図10】同変形例装置の第2転写ユニットの一部を示す斜視図。
【図11】同変形例装置の電気回路の一部を示すブロック図。
【図12】同変形例装置における2次転写ニップの周辺構成を示す拡大構成図。
【図13】同変形例装置においける第1転写ユニットニップ上側第1ローラやニップ上側第2ローラを転写バイアス部材として機能させるようにした拡大構成図。
【符号の説明】
1Y,M,C,K 感光体(像担持体)
101Y,M,C,K 第1感光体(第1像担持体)
201Y,M,C,K 第2感光体(第2像担持体)
6Y,M,C,K プロセスカートリッジ(可視像形成手段の一部)
106Y,M,C,K プロセスカートリッジ(可視像形成手段の一部)
206Y,M,C,K プロセスカートリッジ(可視像形成手段の一部)
7 露光装置(可視像形成手段の一部)
8、108 第1中間転写ベルト(第1中間転写体)
16、216 第2中間転写ベルト(第2中間転写体、送り出し部の一部)
107 第1露光装置可視像形成手段の一部)
207 第2露光装置可視像形成手段の一部)
15、115 第1転写ユニット(両面転写手段の一部)
22 駆動ローラ(送り出し部の一部)
24、224 第2転写ユニット(両面転写手段の一部)
35 定着装置(定着手段)
35a,b 定着ローラ(表面移動体)
42 給紙路(記録体供給手段)
60 搬送ユニット(搬送手段)
61 搬送ベルト(搬送部)
80 駆動速度制御回路(送り速度検知手段、搬送速度制御手段及び定着移動速度制御手段の一部)
81 転写駆動モータ(両面転写手段の駆動源)
82 ローラエンコーダ(送り速度検知手段の一部)
83 搬送駆動モータ(搬送部の駆動源)
84 定着駆動モータ(表面移動体の駆動源)
85 ベルトマーク検知センサ(送り速度検知手段の一部)
118 ニップ上側第1ローラ(図13では転写バイアス部材)
119 ニップ上側第2ローラ(図13では転写バイアス部材)
218 ニップ下側第1ローラ(図12では転写バイアス部材)
219 ニップ下側第2ローラ(図12では転写バイアス部材)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an image forming method for forming an image and an image forming apparatus such as a copying machine or a printer using the image forming method, and more specifically, forms an image on both surfaces of a recording medium such as a transfer sheet by a so-called one-pass method. The present invention relates to an image forming apparatus and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a method of forming an image on both sides of a recording medium, a so-called switchback method, a one-pass method, and the like are known. In the switchback method, after a recording medium having an image formed on one surface after passing through the transfer device and the fixing device is reversed, the recording material is switched back to the transfer device and the fixing device, and also on the other surface. This is a method for forming an image. On the other hand, in the one-pass method, an image is formed on both sides of the recording body without switching back by passing the recording body after transferring the image on both sides by the double-side transfer means through the fixing means. The one-pass method is superior to the switchback method in the following points. That is, it is possible to avoid a cost increase by providing a complicated mechanism for switchback, an increase in image formation time by switchback, and a jam by switching back a recording medium curled by heating by a fixing means. Is a point.
[0003]
However, such a one-pass method has a problem that the image is easily disturbed when the recording medium after the double-side transfer is sent from the double-side transfer means to the fixing means. Such image disturbance occurs as follows. That is, when a recording body separated from the double-sided transfer unit is delivered to the fixing unit, any one of the unfixed images existing on both sides of the recording body is disposed between the double-sided transfer unit and the inside of the fixing unit. The guide member or the like is rubbed and disturbed.
[0004]
Therefore, in Patent Document 1, a driven rotatable spur having a plurality of protrusions on the peripheral surface is provided between the double-sided transfer unit and the fixing unit, thereby guiding the recording body from the double-sided transfer unit to the fixing unit. An image forming apparatus has been proposed. In Patent Document 1, it is assumed that the following can be realized by this image forming apparatus. That is, the recording medium is guided from the double-sided transfer unit to the fixing unit without disturbing the image on the back side by rotating the spur in a state where the protrusion is stuck on the back side of the recording body with the movement of the recording body. I can do it.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-10-142869
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, even if the spur protrusion is sharp, if it is pierced, the unfixed image will be disturbed. Furthermore, since it is extremely difficult to clean a spur having a complicated shape provided with a plurality of protrusions every time the recording medium passes, the toner adhering to the protrusions is transferred to the succeeding recording medium to disturb the image. There is a high possibility that it will end.
[0007]
The present invention has been made in view of the above background, and an object of the present invention is to provide an image forming apparatus and an image forming apparatus that can realize both the items (1) and (2) listed below. Is to provide a method.
(1) Suppressing image distortion caused by rubbing an unfixed toner image when the recording medium is sent from the double-side transfer unit to the fixing unit.
(2) It is possible to easily suppress image distortion due to transfer of the toner adhered to the guide portion that guides the recording body from the double-side transfer means to the fixing nip of the fixing means to the subsequent recording body.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to claim 1 is directed to an image carrier that carries a toner image, visible image forming means that forms a toner image on the surface of the image carrier, and an image on the image carrier. An image forming apparatus comprising: a double-sided transfer unit that transfers a toner image onto both sides of a recording body; and a fixing unit that fixes the toner image on both sides of the recording body after passing through the double-sided transfer unit. There is provided conveying means for conveying the received recording body while being held by a self-propelled conveying section and delivering it to the fixing means.
According to a second aspect of the present invention, in the image forming apparatus of the first aspect, a feed speed detecting means for detecting a feed speed of the recording medium from the double-side transfer means to the transport means, and a detection result by the feed speed detecting means. And a transport speed control means for controlling the transport speed of the transport section based on the above.
According to a third aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to the second aspect, the conveyance speed control means is configured so that the conveyance speed is controlled to be the same as the feed speed. It is.
According to a fourth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to the second or third aspect, the transport unit is driven by a drive source different from the drive source of the double-side transfer means. is there.
According to a fifth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to the second, third, or fourth aspect, as the fixing unit, a recording body is sandwiched in a fixing nip formed by contact of two surface moving bodies that move on the surface. A fixing moving speed control means for controlling the fixing moving speed which is the surface moving speed of these two surface moving bodies based on the detection result by the feed speed detecting means is provided, while using a fixing processing one. To do.
According to a sixth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to the fifth aspect, the fixing movement speed control means is configured so that the fixing movement speed is controlled to be the same as the feeding speed. It is what.
According to a seventh aspect of the invention, in the image forming apparatus of the fifth or sixth aspect, the two surface moving bodies are driven by a driving source different from the driving source of the double-side transfer means. To do.
According to an eighth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to the seventh aspect, the transport unit and the two surface moving bodies are each driven by a drive source different from the drive source of the double-side transfer means. It is characterized by that.
According to a ninth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to any one of the second to eighth aspects, the double-sided transfer unit is configured to send the recording body to the conveying unit along with the surface movement of the intermediate transfer body. At the same time, as the feed speed detecting means, the one that indirectly detects the feed speed of the recording body by detecting the driving speed of the driving force applying means that applies a driving force to the intermediate transfer member is used. It is characterized by.
According to a tenth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to any one of the second to eighth aspects, the double-sided transfer unit is configured to send the recording body to the conveying unit along with the surface movement of the intermediate transfer body. At the same time, as the feed speed detecting means, a means for indirectly detecting the feed speed of the recording body by detecting the surface moving speed of the intermediate transfer body is used.
According to an eleventh aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to any one of the second to tenth aspects, the recording unit is supported and held from the lower side in the gravitational direction by the conveyance unit. is there.
According to a twelfth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to any one of the second to eleventh aspects, the conveyance unit is configured to convey the recording body while holding it on the surface of a conveyance belt that moves endlessly. It is characterized by.
According to a thirteenth aspect of the present invention, in the image forming apparatus of the twelfth aspect, the conveyance belt is made of a heat resistant material.
According to a fourteenth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to any one of the second to thirteenth aspects, the feeding portion of the double-side transfer means that feeds the recording body toward the conveying portion is provided from the rear end of the conveying portion. Is also positioned on the upper side in the vertical direction and on the front side in the transport direction.
According to a fifteenth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to any one of the second to fourteenth aspects, the first toner image formed on the image carrier is transferred to the first intermediate transfer member and the second intermediate transfer member. And transferring the second toner image formed on the image bearing member to the second surface of the recording medium via the first intermediate transfer member. This is characterized in that the above-mentioned double-side transfer means is used.
According to a sixteenth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to any one of the second to fourteenth aspects, the image carrier includes a first image carrier and a second image carrier, and the first image carrier is provided on the first image carrier. The first toner image formed on the first image is transferred to the first surface of the recording medium via the first intermediate transfer member, while the second toner image formed on the second image carrier is transferred to the second intermediate image. What transfers to the 2nd surface of this recording body via a transfer body is used as said double-sided transfer means.
According to a seventeenth aspect of the present invention, in the image forming apparatus of the sixteenth aspect, a step of transferring the first toner image to the first surface and a step of transferring the second toner image to the second surface. In the case of the first implementation, the toner image is transferred to the recording medium by electrostatically attracting the transfer bias member toward the transfer bias member, while in the case of the later implementation, the toner image is electrostatically transferred from the transfer bias member. What is transferred to the recording medium by a method of keeping away from each other is used as the double-sided transfer means.
The invention according to claim 18 is the image forming apparatus according to claim 16 or 17, wherein the first intermediate transfer belt and the second intermediate transfer belt that move endlessly are used as the first intermediate transfer body and the second intermediate transfer body, respectively. The recording medium supply direction of the recording medium supply means for supplying the recording medium to the double-side transfer means and the rear end of the conveyance means in the recording medium conveyance direction are respectively connected to the first intermediate transfer belt and the second. It is characterized in that it is located in a region facing the intermediate transfer belt.
According to a nineteenth aspect of the present invention, there is provided the image forming apparatus according to any one of the second to eighteenth aspects, further comprising toner accommodating means for accommodating the toner used for forming the toner image, wherein the toner accommodating means is 0. Contains toner satisfying the following conditions: average circularity of 90 to 0.99, shape factor SF-1 of 120 to 180, shape factor SF-2 of 120 to 190, and particle size distribution of 1.05 to 1.30 It is characterized by that.
The invention according to a twentieth aspect is the image forming apparatus according to any one of the second to twentieth aspects, wherein the toner used for forming the toner image has an average circularity of 0.90 to 0.99, and 120 to 180. The shape factor SF-1, the shape factor SF-2 of 120 to 190, and the condition satisfying the particle size distribution of 1.05 to 1.30 are specified.
Further, the invention of
[0009]
In these inventions, the conveyance unit of the conveyance unit holds and conveys the recording body sent out from the double-sided transfer unit while following the recording body, thereby causing friction with the toner image on the recording body. The recording medium is guided toward the fixing nip while being suppressed. As a result, it is possible to more reliably suppress image distortion caused by rubbing an unfixed toner image when the recording medium is sent from the double-side transfer unit to the fixing unit.
Further, as the transport unit, it is possible to use an easily cleanable one such as a transport belt or a transport drum instead of the above-described spur formed with a plurality of protrusions. Even if the toner of the unfixed toner image is attached to such a conveying portion, it can be easily cleaned by a known cleaning means such as a cleaning blade or a cleaning roller. Therefore, it is possible to easily suppress image distortion caused by transferring the toner adhering to the conveyance unit functioning as the guide unit to the subsequent recording body.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, as an image forming apparatus to which the present invention is applied, an embodiment of an electrophotographic printer (hereinafter simply referred to as a printer) will be described.
First, the basic configuration of the printer will be described. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of the printer, showing the printer from the front direction. In the figure, the printer includes four
[0011]
The Y toner image developed on the
[0012]
In FIG. 1 shown above, an exposure device 7 is disposed above the
[0013]
A
[0014]
A
[0015]
The
[0016]
The electrostatic latent images for Y, M, C, and K formed on the
[0017]
The first
[0018]
The transfer residual toner that has not been secondarily transferred to the second
[0019]
The
[0020]
The secondary transfer backup roller 12 of the
[0021]
The
[0022]
In the
[0023]
As described above, the double-sided transfer unit having the two transfer units (15, 24) transfers the second toner image to the second surface on the second surface at the secondary transfer nip with respect to the transfer paper P, and then transfers the tertiary image. The transfer unit transfers the first toner image onto the first surface of the first stage. As a member to which the primary transfer bias and the secondary transfer bias are applied, members having other shapes such as a brush may be used instead of the rollers (9, 17). Further, instead of the electrostatic transfer method in which a transfer bias is applied to the member, a non-contact discharge method may be employed.
[0024]
On the other hand, the second
[0025]
The transfer paper P on which the double-side transfer process has been completed by the above-described tertiary transfer passes through the
[0026]
The transfer paper P on which both sides of the full-color image have been subjected to the fixing process passes between the rollers of the
[0027]
As described above, in the process of transferring the transfer paper P from the secondary transfer nip to the downstream side in the belt moving direction, the printer uses the double-side transfer unit to transfer the toner image from the both sides to the transfer paper P. The transfer process is performed. Therefore, image formation by the one-pass method can be performed on both surfaces of the transfer paper P. Further, since the transfer paper P is not directly brought into contact with the photoconductor (1Y, M, C, K) as the image carrier, it is possible to suppress the adhesion of paper powder to the photoconductor. As in this printer, a plurality of image carriers such as photoconductors are arranged side by side, and a visible image formed by each is continuously superimposed and transferred to form a superimposed image such as a multicolor image. Is called a tandem system. In contrast, after forming a visible image on one image carrier and transferring it to the intermediate transfer member, the visible image is formed again on the image carrier and transferred onto the visible image on the intermediate transfer member. There is also a method of forming a superimposed image by repeating the process. In this method, the steps of visible image formation and transfer must be repeated. On the other hand, in the tandem method, a plurality of visible images to be superimposed and transferred can be formed almost simultaneously on the corresponding image carriers, so that the image forming time can be greatly shortened.
[0028]
As described above, the first toner image is formed prior to the second toner image. Then, after secondary transfer from the first
[0029]
In the four
[0030]
A
[0031]
As shown in FIG. 3, the printer forms an image based on an image information signal sent from a personal computer (hereinafter referred to as a personal computer) 500 or the like. Although FIG. 3 shows an example of the image forming system in which the
[0032]
A
[0033]
Next, a characteristic configuration of the printer according to the present embodiment will be described.
FIG. 4 is an enlarged configuration diagram showing the
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
FIG. 5 is a plan view showing a part of the drive roller (22) of the second transfer unit (24). The
[0037]
The second intermediate transfer belt (16) (not shown) that moves endlessly is subjected to an irregular load due to belt vibration, nip pressure, contact / separation of the second cleaning device (18), and friction with the toner. This irregular load is applied to the
[0038]
FIG. 6 is a block diagram showing a part of the electric circuit of the printer. The
[0039]
In general, the feeding speed of the transfer paper P from the second transfer unit (24) to the
[0040]
In this printer having such a configuration, the
[0041]
In addition, as a transport unit of the
[0042]
In FIG. 1 described above, the driving
[0043]
In this printer, the conveyance speed by the
[0044]
As described above with reference to FIG. 1, this printer uses the following as double-side transfer means (combination of the
[0045]
Since the
[0046]
In this printer, the Y, M, C, and K toners used for forming the toner image are designated to the user so as to use any of the following conditions (a) to (d). Yes.
(A) The average circularity is 0.90 to 0.99.
(B) The shape factor SF-1 is 120 to 180.
(C) The shape factor SF-2 is 120 to 190.
(D) The particle size distribution (volume average particle diameter Dv / number average particle diameter Dn) is 1.05 to 1.30.
[0047]
As a method for designating the user to use such toner, for example, a toner having all of the above conditions (a) to (d) can be packaged and shipped together with a printer. Further, for example, the product number or product name of the toner may be specified in the printer main body or the instruction manual. Further, for example, it may be performed by notifying the user of the product number, product name, etc. in writing or electronic data. Further, for example, the toner bottles (BY, BM, BC, BK), which are toner storing means for storing such toner, can be shipped in a state of being set in the printer main body. This printer employs all these methods, but it is sufficient to employ at least one of the methods.
[0048]
The reason why the toner satisfying the condition (a) is designated is as follows. That is, a toner having an average circularity of less than 0.90, that is, a toner having an irregular shape rather than a spherical shape, deteriorates transferability rapidly and causes transfer dust during electrostatic transfer. It is because it becomes easy. Further, if it is less than 0.90, it becomes difficult to form a high-definition image having a reproducibility with an appropriate density. Furthermore, if the average circularity exceeds 0.99, in a device that employs blade cleaning, a cleaning defect such as a photosensitive member or an intermediate transfer belt may occur and the image may be easily stained. It is also from. When outputting an image having a relatively low image area ratio, there is little transfer residual toner, and poor cleaning is unlikely to be a problem. However, when outputting an image with a high image area ratio, such as a color photographic image, or when an untransferred image remains on the photoconductor due to a paper feed failure or the like, cleaning defects are particularly likely to occur. . A more preferable range of the average circularity is 0.93 to 0.97, and it is more preferable that the toner particles having a circularity of less than 0.94 are limited to 10% or less.
[0049]
The average circularity of the toner can be measured as follows. That is, first, a suspension containing toner particles of the toner to be tested is passed through an imaging unit detection zone on a flat plate, and the particle image is optically captured by a CCD camera. Then, for each particle image, an average value of the values obtained by dividing the perimeter of an equivalent circle having the same projected area by the perimeter of the actual particle is calculated. This average value is the average circularity. In order to measure the average circularity, for example, a flow type particle image analyzer FPIA-2100 (manufactured by Toa Medical Electronics Co., Ltd.) may be used. In the case of using this apparatus, 0.1 to 0.5 ml of a surfactant, preferably alkylbenzene sulfonate is added as a dispersant in 100 to 150 [ml] of water from which impure solids have been removed in advance. Further, about 0.1 to 0.5 [g] of the test toner is added. Then, this suspension was subjected to dispersion treatment with an ultrasonic disperser for about 1 to 3 minutes, and the dispersion concentration was adjusted to 3000 to 1 [10,000 / μl], and the shape and distribution of the toner were measured using the above apparatus. To do.
[0050]
The reason why the toner satisfying the conditions (b) and (c) is specified is as follows. That is, the shape factor SF-1 and the shape factor SF-2 are parameters representing the shape of the toner, and are familiar parameters in the field of powder engineering. The shape factor SF-1 referred to here is a value indicating the degree of roundness in a spherical substance such as toner particles. As shown in FIG. 7, it is a value obtained by dividing the square of the length MXLNG of the maximum diameter portion in an elliptical figure obtained by projecting a spherical substance on a two-dimensional plane by the area AREA and further multiplying by 100π / 4. . That is, it can be expressed by the following equation. A spherical substance having a shape factor SF-1 of 100 is a true sphere, and the larger the value of SF-1, the more irregular the shape of the spherical substance.
[Expression 1]
Shape factor SF-1 = {(MXLNG) 2 / AREA} × (100π / 4)
[0051]
The shape factor SF-2 is a numerical value indicating the degree of unevenness on the surface of the spherical substance. As shown in FIG. 8, it is a value obtained by dividing the square of the perimeter PERI of the figure obtained by projecting a spherical substance on a two-dimensional plane by the area AREA and further multiplying by 100 / 4π. That is, the shape factor SF-2 can be expressed by the following equation. Note that the spherical material having a shape factor SF-2 of 100 has no irregularities on the surface. As the value of the shape factor SF-2 increases, the irregularities on the surface of the spherical substance become more prominent.
[Expression 2]
Shape factor SF-2 = {(PERI) 2 / AREA} × (100 / 4π)
[0052]
It has been clarified by the present inventors that the transfer efficiency increases as the toner shape approaches a true sphere (both SF-1 and SF-2 approach 100). This is because the closer to the true sphere, the smaller the contact area between the toner particles and the thing (toner particles, image carrier, etc.) in contact with the toner particles, and the toner fluidity is increased. This is considered to be because the (mirror power) is weakened and is easily affected by the transfer electric field. According to the inventor's research, it has been clarified that when the shape factor SF-1 exceeds 180 and the shape factor SF-2 exceeds 190, the transfer efficiency starts to deteriorate rapidly.
[0053]
However, the closer the toner shape is to a true sphere, the more disadvantageous it is for mechanical cleaning (blade cleaning, etc.). This is presumably because the toner fluidity increases or the toner easily passes through a slight gap between the cleaning member and the member to be cleaned. According to the study by the present inventors, it became clear that when both the shape factor SF-1 and the shape factor SF-2 are less than 120, the cleaning property starts to deteriorate rapidly.
[0054]
The shape factor SF-1 and the shape factor SF-2 can be obtained as follows. That is, using a FE-SEM (S-800) manufactured by Hitachi, 100 images of toner particles are selected at random, and the images are sequentially taken, and the image information is introduced into an image analyzer (LUSEX 3) manufactured by Nireco. Obtain MXLING, AREA, and PERI. And it calculates as an average value per 100 shape factors obtained by the above-mentioned formula.
[0055]
The reason why the toner satisfying the condition (d) is specified is as follows. That is, the particle size distribution (volume average particle size Dv / number average particle size Dn) is one of the parameters representing the particle size distribution of the toner. A dry toner having a volume average particle diameter Dv / number average particle diameter Dn of 1.05 to 1.30, preferably 1.10 to 1.25 has various advantages because the particle size distribution of the toner becomes narrow. .
[0056]
For example, a powder toner having a volume average particle diameter Dv of 4 to 8 [μm] and a volume average particle diameter Dv / number average particle diameter Dn of 1.05 to 1.30 has the following merits. There is. That is, among them, a phenomenon that toner particles having a particle size suitable for the pattern of the electrostatic latent image tends to contribute to development preferentially over other toners, so that images of various patterns are stably formed. be able to. In addition, when the apparatus adopts a configuration in which toner remaining on an image carrier such as a photoreceptor is collected and recycled, a large amount of small-size toner particles that are difficult to be transferred are recycled. When such a recycle having a relatively large particle size distribution is used, the variation in the particle size from the new toner supply to the next toner supply becomes large, which adversely affects the development performance. Further, in the case of a toner having a volume average particle diameter Dv smaller than the above range, when used as a two-component developer, the toner is fused to the surface of the carrier during a long period of stirring in the developing device, thereby reducing the charging ability of the carrier. . When used as a one-component developer, toner filming on the developing roller and toner fusion to a member such as a blade for thinning the toner are likely to occur. On the contrary, if the volume average particle system Dv is larger than the above range, it becomes difficult to obtain a high-resolution and high-quality image, and the toner particle diameter when the balance of the toner in the developer is performed. In many cases, the fluctuations of
[0057]
The particle size distribution of the toner can be measured by a measuring device using a Coulter counter method, for example, a Coulter counter TA-II or Coulter Multisizer II (both manufactured by Coulter). Specifically, first, 0.1 to 5 ml of a surfactant (preferably alkylbenzene sulfonate) is added as a dispersant to 100 to 150 ml of the electrolytic aqueous solution. As the electrolytic aqueous solution, approximately 1% NaCl aqueous solution is prepared using primary sodium chloride, and for example, ISOTON-II (manufactured by Coulter) can be used. Further, 2 to 20 mg of a measurement sample is added to the obtained solution. Then, the solution is dispersed for about 1 to 3 minutes with an ultrasonic disperser, and the volume and number of toner particles or toner are measured with the above-described measuring apparatus using a 100 μm aperture as the aperture. Calculate the distribution. From the obtained distribution, the volume average particle diameter Dv and the number average particle diameter Dn of the toner can be obtained. In addition, as a channel, it is less than 2.00-2.52 micrometer; 2.52-3.17 micrometer; 3.17-4.00 micrometer; 4.00-5.04 micrometer; 5.04-6.35 micrometer 6.35 to less than 8.00 μm; 8.00 to less than 10.08 μm; 10.08 to less than 12.70 μm; 12.70 to less than 16.00 μm; 16.00 to less than 20.20 μm; Intended for toner particles having a particle size of 2.00 μm to less than 40.30 μm using 13 channels of less than 25.40 μm; 25.40 to less than 32.00 μm; 32.00 to less than 40.30 μm.
[0058]
FIG. 9 is a schematic configuration diagram illustrating a modified apparatus of the printer according to the embodiment. This modified apparatus includes a first
[0059]
In this modified apparatus, a printer unit for printing an image on the transfer paper P and a
[0060]
First Y, M, C, and K toner images are formed on the four first photosensitive members 101Y, 101M, 101C, and 101K of the first
[0061]
On the other hand, second Y, M, C, and K toner images are formed on the four second
[0062]
In the modified apparatus having such a configuration, unlike the printer according to the embodiment, the first (Y, M, C, K) toner image and the second (Y, M, C, K) toner image are tertiary transferred. Thus, one-pass double-sided transfer can be realized up to the secondary transfer. Then, after the first (Y, M, C, K) toner image is formed, the second (Y, M, C, K) toner image is not formed, and both the toner images are paralleled. Since it can be formed, the image forming speed can be greatly reduced.
[0063]
The transfer paper P discharged from the secondary transfer nip is delivered to the
[0064]
Below the
[0065]
FIG. 11 is a block diagram showing a part of the electric circuit of the modified apparatus. In the drawing, a
[0066]
In the modified apparatus having such a configuration, the belt
[0067]
FIG. 12 is an enlarged configuration diagram showing a peripheral configuration of the secondary transfer nip in the modified apparatus. In the drawing, on the
[0068]
In the secondary transfer nip, a region where the first nip
[0069]
Conventionally, it has been considered extremely difficult to electrostatically transfer two toner images having the same polarity in the same transfer nip onto opposite surfaces of a recording medium such as transfer paper. In the transfer nip, when two toner images having the same polarity are opposed to each other through the recording medium, the electric field that electrostatically moves one toner image toward the recording medium records the other toner image. This is because they are electrostatically moved in the opposite direction to the body. As a result, only one of the two toner images is electrostatically transferred. Therefore, in the past, when toner images are electrostatically transferred onto both surfaces of a recording medium within the same transfer nip, a method of forming two toner images with toners having opposite polarities has been employed. This is because the toner images having opposite polarities can be electrostatically transferred toward the recording medium. However, in this method, it is necessary to provide an image forming unit (photosensitive member, exposure device, etc.) that uses toners having opposite polarities, and each of the opposite polarity toners is definitely set in a dedicated image forming unit. The necessity of setting a member corresponding to the polarity in the image forming portion of the image forming portion significantly deteriorates the maintainability.
[0070]
On the other hand, the present inventor implements the “electrostatic extrusion transfer method” after the “electrostatic pulling transfer method”, so that toner images having the same polarity can be recorded in the same transfer nip. It has been found that electrostatic transfer can be performed on the opposite surface. The “electrostatic extrusion transfer method” is a method in which a toner image is electrostatically extruded from the transfer bias member side toward a recording body and transferred. Specifically, in the same figure, the opposing area of the
[0071]
FIG. 13 shows the transfer bias of the first nip
[0072]
9, the double-side transfer means having the
[0073]
The double-side transfer means includes a leading end (on the
[0074]
Heretofore, examples of using the intermediate transfer belt that is endlessly moved while being stretched around a plurality of rollers as the first intermediate transfer member and the second intermediate transfer member have been described. You may use the thing of a shape. However, the following advantages are obtained when the intermediate transfer belt is used. That is, as in the secondary transfer nip shown in FIG. 2, one belt is deformed and stretched so as to be wound around the stretched portion of the other belt by the stretch member, so that a considerably long secondary transfer nip is formed. Can be formed. As a result, a long contact time between the four-color toner image and the transfer paper P or the second
[0075]
Further, although an example in which a drum-shaped photoconductor is used as the image bearing member has been described, other types such as a belt-shaped photoconductor may be used. The present invention can also be applied to an image forming apparatus that uses a liquid developer containing toner and a liquid carrier instead of a powder toner. Also, the printer according to the embodiment has been described as an example of a printer that performs primary transfer, secondary transfer, and tertiary transfer by electrostatic transfer. However, an image that performs at least one transfer by heat transfer is described. The present invention can also be applied to a forming apparatus. The heat transfer means that the transfer source such as the first intermediate transfer member and the transfer destination such as the second intermediate transfer member are brought into close contact while heating to soften the toner image and then separated from each other. In this method, a toner image is transferred from a transfer source to a transfer destination.
[0076]
As described above, in the printer and the modification apparatus according to the embodiment, the feeding speed detection unit that detects the feeding speed of the transfer paper P from the double-sided transfer unit to the
[0077]
Further, in the printer and the modification apparatus according to the embodiment, driving is performed so that the conveyance speed by the
[0078]
In the printer and the modification apparatus according to the embodiment, the
[0079]
Further, in the printer and the modified apparatus according to the embodiment, the transfer sheet P is fixed to the fixing nip formed by the contact of the fixing
[0080]
Further, in the printer and the modification apparatus according to the embodiment, the drive
[0081]
Further, in the printer and the modified apparatus according to the embodiment, the fixing
[0082]
Further, in the printer according to the embodiment, as the double-side transfer means, one that feeds the transfer paper P to the transport unit (60) with the surface movement of the second intermediate transfer belt (16) as an intermediate transfer member is used. Furthermore, the feed speed of the transfer sheet P is indirectly detected by detecting the drive speed of the
[0083]
Further, in the modified apparatus, as the double-side transfer means, one that feeds the transfer paper P to the transport unit (60) along with the surface movement of the first
[0084]
In the printer and the modification apparatus according to the embodiment, the transfer paper P is supported and held from the lower side in the direction of gravity by the
[0085]
In the printer according to the embodiment, the conveyance unit of the conveyance unit (60) uses a conveyance unit that conveys the transfer paper P while holding it on the surface of the
[0086]
In the printer according to the embodiment, the
[0087]
Further, in the printer according to the embodiment, as shown in FIG. 1, the feeding portion composed of the combination of the driving
[0088]
In the printer according to the embodiment, the first toner image formed on the photoreceptor (1Y, M, C, K) is transferred to the first intermediate transfer belt (8) and the second intermediate transfer belt (16). And transferring the second toner image formed on the photosensitive member to the second surface of the transfer paper P via the first intermediate transfer belt while transferring the toner image to the first surface of the transfer paper P via the first intermediate transfer belt. Used as transfer means. In such a configuration, a dedicated image carrier for forming the first toner image to be transferred to the first surface of the transfer paper P and a dedicated image carrier for forming the second toner image to be transferred to the second surface. Can be formed on both sides of the transfer paper P without providing them separately.
[0089]
In the modified apparatus, a first photoconductor (101Y, M, C, K) and a second photoconductor (201Y, M, C, K) are provided as image carriers. The first toner image formed on the first photoconductor (101Y, M, C, K) is transferred to the first surface of the transfer paper P via the first intermediate transfer belt (108). Double-sided transfer so that the second toner image formed on the second photoconductor (201Y, M, C, K) is transferred to the second surface of the transfer paper P via the second intermediate transfer belt (216). Means. In such a configuration, the first (Y, M, C, K) toner image and the second (Y, M, C, K) toner image are not subjected to tertiary transfer, and one-pass double-sided transfer is realized up to the secondary transfer. can do. Then, after the first (Y, M, C, K) toner image is formed, the second (Y, M, C, K) toner image is not formed, and both the toner images are paralleled. Since it can be formed, the image forming speed can be greatly reduced.
[0090]
In the modified apparatus, the first toner image is transferred from the first intermediate transfer belt (108) to the first surface of the transfer paper P, and the second toner image is transferred from the second intermediate transfer belt (216). As the transfer process for transferring to the second surface of the paper P, the following methods are employed. In other words, the former process, which is the first process, employs an “electrostatic attracting transfer method” in which the first toner image is electrostatically attracted toward the
[0091]
In the modified apparatus, the first
[0092]
In the printer and the modification apparatus according to the embodiment, toner having an average circularity of 0.90 to 0.99 is designated as the toner used for forming the toner image. This makes it possible to form a high-quality image with reduced transfer dust while exhibiting a stable electrostatic transfer rate and suppressing transfer shortage. Further, since a toner having a shape factor SF-1 of 120 to 180 is designated as the toner used for forming the toner image, it is possible to form a high-quality image in which transfer shortage and transfer dust are further suppressed. Further, since a toner having a shape factor SF-2 of 120 to 190 is designated as the toner used for forming the toner image, it is possible to form a high quality image in which transfer shortage and transfer dust are further suppressed. Furthermore, the toner used for forming the toner image is designated as a toner having a volume average particle diameter Dv divided by the number average particle diameter Dn of 1.05 to 1.30. A developed high-quality image can be obtained.
[0093]
【The invention's effect】
According to the inventions of claims 1 to 20, there is an excellent effect that the above items (1) and (2) can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a printer according to an embodiment.
FIG. 2 is an enlarged configuration diagram showing a process unit for Y of the printer.
FIG. 3 is a perspective view showing an image forming system including the printer and a personal computer.
FIG. 4 is an enlarged configuration diagram illustrating a transport unit of the printer and a peripheral configuration thereof.
FIG. 5 is a plan view showing a part of a driving roller of a second transfer unit in the printer.
FIG. 6 is a block diagram showing a part of an electric circuit of the printer.
FIG. 7 is a schematic diagram for explaining a shape factor SF-1.
FIG. 8 is a schematic diagram for explaining a shape factor SF-2.
FIG. 9 is a schematic configuration diagram showing a modified apparatus.
FIG. 10 is a perspective view showing a part of a second transfer unit of the modified apparatus.
FIG. 11 is a block diagram showing a part of an electric circuit of the modified apparatus.
FIG. 12 is an enlarged configuration diagram showing a peripheral configuration of a secondary transfer nip in the modified apparatus.
FIG. 13 is an enlarged configuration diagram in which the first transfer unit nip upper first roller and the nip upper second roller in the modified example device function as transfer bias members.
[Explanation of symbols]
1Y, M, C, K photoconductor (image carrier)
101Y, M, C, K First photoconductor (first image carrier)
201Y, M, C, K Second photoconductor (second image carrier)
6Y, M, C, K Process cartridge (part of visible image forming means)
106Y, M, C, K Process cartridge (part of visible image forming means)
206Y, M, C, K Process cartridge (part of visible image forming means)
7 Exposure equipment (part of visible image forming means)
8, 108 First intermediate transfer belt (first intermediate transfer member)
16, 216 Second intermediate transfer belt (second intermediate transfer member, part of the feeding section)
107 Part of first exposure apparatus visible image forming means)
207 Part of the second exposure apparatus visible image forming means)
15, 115 First transfer unit (part of double-sided transfer means)
22 Drive roller (part of the delivery section)
24, 224 Second transfer unit (part of double-sided transfer means)
35 Fixing device (fixing means)
35a, b Fixing roller (surface moving body)
42 Paper feed path (recording material supply means)
60 Conveying unit (conveying means)
61 Conveyor belt (conveyor)
80 Drive speed control circuit (part of feed speed detection means, conveyance speed control means and fixing movement speed control means)
81 Transfer drive motor (drive source for double-sided transfer means)
82 Roller encoder (part of feed speed detection means)
83 Conveyance drive motor (drive source for the conveyance unit)
84 Fixing drive motor (drive source for surface moving body)
85 Belt mark detection sensor (part of feed speed detection means)
118 First roller above nip (transfer bias member in FIG. 13)
119 Second roller above nip (transfer bias member in FIG. 13)
218 Lower nip first roller (transfer bias member in FIG. 12)
219 Second roller below nip (transfer bias member in FIG. 12)
Claims (21)
上記両面転写手段から受け取った上記記録体を自走可能な搬送部によって保持しながら搬送して上記定着手段に受け渡す搬送手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。An image carrier that carries a toner image, a visible image forming unit that forms a toner image on the surface of the image carrier, a double-side transfer unit that transfers the toner image on the image carrier to both sides of the recording medium, In an image forming apparatus comprising: a fixing unit that fixes a toner image on both sides of the recording medium after passing through the double-sided transfer unit;
An image forming apparatus comprising: a conveying unit that conveys the recording material received from the double-sided transfer unit while being held by a self-running conveyance unit and delivers the recording material to the fixing unit.
上記両面転写手段から上記搬送手段への記録体の送り速度を検知する送り速度検知手段と、該送り速度検知手段による検知結果に基づいて上記搬送部による搬送速度を制御する搬送速度制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 1.
A feed speed detecting means for detecting a feed speed of the recording medium from the double-side transfer means to the transport means, and a transport speed control means for controlling the transport speed by the transport section based on a detection result by the feed speed detecting means. An image forming apparatus provided.
上記搬送速度を送り速度と同速にする制御を行わせるように、上記搬送速度制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 2.
An image forming apparatus, wherein the conveyance speed control means is configured to control the conveyance speed to be the same as a feed speed.
上記定着手段として、表面移動する2つの表面移動体の当接によって形成される定着ニップに記録体を挟み込んで定着処理を行うものを用いるとともに、上記送り速度検知手段による検知結果に基づいてこれら2つの表面移動体の表面移動速度である定着移動速度を制御する定着移動速度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 2, 3 or 4,
As the fixing unit, a fixing unit that performs a fixing process by sandwiching a recording body in a fixing nip formed by contact of two surface moving bodies that move on the surface is used. An image forming apparatus comprising fixing movement speed control means for controlling a fixing movement speed that is a surface movement speed of two surface moving bodies.
上記定着移動速度を上記送り速度と同速にする制御を行わせるように、上記定着移動速度制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 5.
An image forming apparatus, wherein the fixing movement speed control means is configured to control the fixing movement speed to be the same as the feed speed.
2つの上記表面移動体を上記両面転写手段の駆動源とは別の駆動源で駆動させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 5 or 6,
An image forming apparatus characterized in that the two surface moving bodies are driven by a driving source different from the driving source of the double-side transfer means.
上記搬送部と2つの上記表面移動体とを、それぞれ上記両面転写手段の駆動源とは別の駆動源で駆動させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 7.
An image forming apparatus, wherein the transport unit and the two surface moving bodies are each driven by a drive source different from the drive source of the double-side transfer means.
上記両面転写手段として、中間転写体の表面移動に伴って上記記録体を上記搬送手段に送り出すものを用いるとともに、上記送り速度検知手段として、該中間転写体に駆動力を付与する駆動力付与手段の駆動速度を検知することで、上記記録体の上記送り速度を間接的に検知するものを用いたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to any one of claims 2 to 8,
As the double-sided transfer means, one that feeds the recording medium to the conveying means as the surface of the intermediate transfer body moves, and as the feed speed detecting means, a driving force applying means that applies a driving force to the intermediate transfer body An image forming apparatus using an apparatus that indirectly detects the feeding speed of the recording body by detecting a driving speed of the recording medium.
上記両面転写手段として、中間転写体の表面移動に伴って上記記録体を上記搬送手段に送り出すものを用いるとともに、上記送り速度検知手段として、該中間転写体の表面移動速度を検知することで、上記記録体の上記送り速度を間接的に検知するものを用いたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to any one of claims 2 to 8,
As the double-sided transfer means, one that sends the recording body to the conveying means along with the surface movement of the intermediate transfer body, and as the feed speed detection means, by detecting the surface movement speed of the intermediate transfer body, An image forming apparatus using the recording medium that indirectly detects the feeding speed.
上記搬送部に上記記録体を重力方向下側から支えて保持させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 2,
An image forming apparatus, wherein the recording unit is supported and held by the transport unit from below in the direction of gravity.
上記搬送部として、上記記録体を無端移動する搬送ベルトの表面に保持しながら搬送するものを用いたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to any one of claims 2 to 11,
An image forming apparatus using the conveying unit as the conveying unit while conveying the recording member while holding it on the surface of a conveying belt that moves endlessly.
上記搬送ベルトとして、耐熱材料からなるものを用いたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 12.
An image forming apparatus using a heat-resistant material as the conveying belt.
上記記録体を上記搬送部に向けて送り出す上記両面転写手段の送り出し部を、上記搬送部の後端よりも鉛直方向上側で且つ該搬送方向の前側に位置させたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to any one of claims 2 to 13,
An image forming apparatus characterized in that a feeding portion of the double-sided transfer means for feeding the recording body toward the conveying portion is positioned above the rear end of the conveying portion in the vertical direction and on the front side in the conveying direction. .
上記像担持体上に形成された第1トナー像を、第1中間転写体と第2中間転写体とを介して上記記録体の第1面に転写する一方で、該像担持体上に形成された第2トナー像を、該第1中間転写体を介して該記録体の第2面に転写するものを上記両面転写手段として用いたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to any one of claims 2 to 14,
The first toner image formed on the image carrier is transferred to the first surface of the recording medium via the first intermediate transfer member and the second intermediate transfer member, while being formed on the image carrier. An image forming apparatus, wherein the second toner image transferred onto the second surface of the recording medium via the first intermediate transfer body is used as the double-side transfer means.
上記像担持体として第1像担持体と第2像担持体とを備え、該第1像担持体上に形成された第1トナー像を、第1中間転写体を介して上記記録体の第1面に転写する一方で、該第2像担持体に形成された第2トナー像を、第2中間転写体を介して該記録体の第2面に転写するものを上記両面転写手段として用いたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to any one of claims 2 to 14,
The image bearing member includes a first image bearing member and a second image bearing member, and a first toner image formed on the first image bearing member is transferred to the recording medium through the first intermediate transfer member. The double-side transfer means is used to transfer the second toner image formed on the second image carrier to the second surface of the recording medium via the second intermediate transfer body while transferring to the first surface. An image forming apparatus characterized by comprising:
上記第1トナー像を上記第1面に転写する工程と、上記第2トナー像を上記第2面に転写工程とのうち、先に実施する方については、トナー像を転写バイアス部材に向けて静電的に引き寄せる方式で該記録体に転写する一方で、後に実施する方については、トナー像を転写バイアス部材から静電的に遠ざける方式で該記録体に転写するものを上記両面転写手段として用いたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 16.
Of the step of transferring the first toner image to the first surface and the step of transferring the second toner image to the second surface, the one to be performed first is directed toward the transfer bias member. While the toner image is transferred to the recording medium by electrostatic attraction, the toner image is transferred to the recording medium by electrostatically moving the toner image away from the transfer bias member. An image forming apparatus used.
上記第1中間転写体、第2中間転写体として、それぞれ無端移動する第1中間転写ベルト、第2中間転写ベルトを用い、上記両面転写手段に記録体を供給する記録体供給手段における記録体供給方向の先端と、上記搬送手段における記録体搬送方向の後端とを、それぞれ該第1中間転写ベルトと該第2中間転写ベルトとの対向領域に位置させたことを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 16 or 17,
As the first intermediate transfer member and the second intermediate transfer member, a first intermediate transfer belt and a second intermediate transfer belt that move endlessly are used, and a recording medium supply unit supplies a recording medium to the double-side transfer unit. An image forming apparatus, wherein a leading end in the direction and a rear end in the recording material transport direction of the transporting unit are positioned in a region opposite to the first intermediate transfer belt and the second intermediate transfer belt, respectively.
上記トナー像の形成に用いられるトナーを収容するトナー収容手段を備え、該トナー収容手段が、0.90〜0.99の平均円形度、120〜180の形状係数SF−1、120〜190の形状係数SF−2、且つ、1.05〜1.30の粒度分布という条件を満たすトナーを収容していることを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to any one of claims 2 to 18,
A toner storage unit configured to store toner used for forming the toner image, wherein the toner storage unit has an average circularity of 0.90 to 0.99, a shape factor SF-1 of 120 to 180, and 120 to 190; An image forming apparatus characterized by containing a toner satisfying a shape factor SF-2 and a particle size distribution of 1.05 to 1.30.
上記トナー像の形成に用いるトナーとして、0.90〜0.99の平均円形度、120〜180の形状係数SF−1、120〜190の形状係数SF−2、且つ、1.05〜1.30の粒度分布という条件を満たすものが指定されていることを特徴とする画像形成装置。The image forming apparatus according to any one of claims 2 to 19,
As the toner used for forming the toner image, an average circularity of 0.90 to 0.99, a shape factor SF-1 of 120 to 180, a shape factor SF-2 of 120 to 190, and 1.05 to 1. An image forming apparatus characterized in that a device satisfying the condition of 30 particle size distributions is designated.
上記両面転写手段から受け取った上記記録体を自走可能な搬送部によって保持しながら搬送して上記定着手段に受け渡す搬送工程を実施することを特徴とする画像形成方法。A toner image forming step of forming a toner image on the image carrier, a double-sided transfer step of transferring the toner image on the image carrier onto both sides of the recording medium by a double-sided transfer means, and the double-sided transfer step after passing through the double-sided transfer step In an image forming method for performing a fixing step of fixing a toner image on both sides of a recording medium,
An image forming method comprising carrying out a conveying step of conveying the recording medium received from the double-sided transfer unit while being held by a conveyance unit capable of self-running and delivering it to the fixing unit.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180547A JP2005017558A (en) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | Image forming apparatus and image forming method |
US10/874,383 US7224932B2 (en) | 2003-06-25 | 2004-06-24 | Image forming apparatus including a conveyance unit for passing a recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003180547A JP2005017558A (en) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | Image forming apparatus and image forming method |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005017558A true JP2005017558A (en) | 2005-01-20 |
Family
ID=34181508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003180547A Pending JP2005017558A (en) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | Image forming apparatus and image forming method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005017558A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006227289A (en) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Ricoh Co Ltd | Image forming apparatus |
JP2006313283A (en) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Ricoh Co Ltd | Image-forming device |
JP2009025673A (en) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Ricoh Co Ltd | Image forming apparatus |
JP2013092725A (en) * | 2011-10-27 | 2013-05-16 | Ricoh Co Ltd | Transfer material conveyance device and image forming apparatus using the same |
-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003180547A patent/JP2005017558A/en active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006227289A (en) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Ricoh Co Ltd | Image forming apparatus |
JP2006313283A (en) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Ricoh Co Ltd | Image-forming device |
JP2009025673A (en) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Ricoh Co Ltd | Image forming apparatus |
JP2013092725A (en) * | 2011-10-27 | 2013-05-16 | Ricoh Co Ltd | Transfer material conveyance device and image forming apparatus using the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006221205A (en) | Method and apparatus using endless web for facilitating transfer of marking particle image from intermediate image transfer member to receiver member | |
JP2007041086A (en) | Image forming apparatus | |
US7224932B2 (en) | Image forming apparatus including a conveyance unit for passing a recording medium | |
US20140023414A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP2006243622A (en) | Developing device and image forming apparatus | |
JP4800636B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP5298637B2 (en) | Developing device, process cartridge, and image forming apparatus | |
US7418227B2 (en) | Image forming apparatus for higher speed printing | |
JP2007025086A (en) | Image forming apparatus | |
JP2005017558A (en) | Image forming apparatus and image forming method | |
JP2007065084A (en) | Image forming apparatus | |
JP4451205B2 (en) | Double-sided transfer method, double-sided transfer device, image forming method, image forming apparatus, and image forming system | |
JP2005017869A (en) | Image forming apparatus and image forming method | |
JP4143393B2 (en) | Double-sided transfer device and image forming apparatus | |
JP2007004117A (en) | Image forming apparatus | |
JP2010210915A (en) | Image forming apparatus | |
JP4109975B2 (en) | Double-sided transfer device and image forming apparatus | |
JP4855731B2 (en) | Image forming apparatus and cleaning method thereof | |
JP2006171521A (en) | Image forming apparatus | |
JP2007148078A (en) | Image forming apparatus | |
JP4953188B2 (en) | Cleaning method and image forming apparatus | |
JP2005352401A (en) | Image forming apparatus | |
JP4358049B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP2006285172A (en) | Image forming apparatus | |
JP2007003733A (en) | Image forming apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090106 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090508 |