JP2005016634A - 歯車式変速機 - Google Patents

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Abstract

【目的】本発明は、リバース軸及びリバース操作機構の組付性を向上することを目的としている。
【構成】このため、入力軸上に配設されたリバース入力ギヤと、カウンタ軸上に配設されたリバースカウンタギヤと、両軸と平行に配置されるリバース軸上を摺動して両ギヤに噛み合い可能なリバースアイドラギヤと、リバースアイドラギヤを摺動させるリバース操作機構とを備えた歯車式変速機において、リバース操作機構はリバース軸に連結された支持ブラケットと、支持ブラケットに回転可能に支持されてリバースアイドラギヤを摺動させる回転レバーとで構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は歯車式変速機に係り、特にリバース軸及びリバース操作機構の組付性を向上する歯車式変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、エンジンの動力を走行条件に応じて所要に変換して取り出すために、手動変速機や自動変速機を備えている。手動変速機は、複数段の常時噛合式の変速ギヤを有しており、シフトレバーによって変速操作機構を動作させ、変速ギヤの係合状態を切り換えることにより、内燃機関の動力を走行条件に応じて所要に変換して取り出している。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−14385号公報 (第2−4頁、図1−3)
【特許文献2】
特開平8−28702号公報 (第5−7頁、図1−3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の歯車式変速機においては、図6に示す如く、選択摺動式の手動変速機(以下、単に「変速機」という)202の変速機ケース208内に、内燃機関(図示せず)からの駆動力がクラッチ(図示せず)によって断続される入力軸210と、カウンタ軸212と、リバース軸214とが、変速機202の長手方向で且つ略平行に配設されている。
【0005】
前記入力軸210は、変速機ケース208の第1ケース216の第1壁部218に保持させた入力軸用第1軸受220と、変速機ケース208の第2ケース222の第2壁部224に保持させた入力軸用第2軸受226とによって回転可能に支持されている。
【0006】
前記カウンタ軸212は、第1ケース216の第1壁部218に保持させたカウンタ軸用第1軸受228と、第2ケース222の第2壁部224に保持させたカウンタ軸用第2軸受230とによって回転可能に支持されている。
【0007】
前記リバース軸214は、第1壁部218と第2ケース224に固設した支持部232とによって支持されている。
【0008】
前記入力軸210には、内燃機関側から順次に、1速メインギヤ234とリバースメインギヤであるリバース入力ギヤ236と2速メインギヤ238とが固定して設けられているとともに、3速メインギヤ240と4速メインギヤ242と変速機ケース208のサイドケース244内において5速メインギヤ246とが回転自在に設けられている。
【0009】
前記カウンタ軸212には、内燃機関側から順次に、最終減速機構248を構成するファイナルドライブギヤ250が固定して設けられ、1速メインギヤ234に噛合する1速カウンタギヤ252と2速メインギヤ238に噛合する2速カウンタギヤ254とが回転自在に設けられるとともに、3速メインギヤ240に噛合する3速カウンタギヤ256と4速メインギヤ242に噛合する4速カウンタギヤ258とサイドケース244内において5速メインギヤ246に噛合する5速カウンタギヤ260とが固定して設けられている。
【0010】
前記リバース軸214には、リバースアイドラギヤ262が回転自在に設けられている。このリバースアイドラギヤ262には、リバーススリーブ264が一体的に設けられている。リバースアイドラギヤ262は、前記リバースメインギヤであるリバース入力ギヤ236及び後述するスリーブギヤ270に噛合可能に設けられている。
【0011】
前記ファイナルドライブギヤ250は、差動部206に設けたファイナルギヤ(「ファイナルドリブンギヤ」ともいう)266に噛合している。
【0012】
前記1速カウンタギヤ252及び2速カウンタギヤ254間のカウンタ軸212には、1速・2速スリーブ268が設けられている。1速・2速スリーブ268には、リバースカウンタギヤたるスリーブギヤ270が一体的に設けられている。スリーブギヤ270は、前記リバースアイドラギヤ262に噛合可能に設けられている。
【0013】
前記1速・2速スリーブ268及び1速カウンタギヤ252間のカウンタ軸212には、1速同期機構272が設けられている。また、スリーブギヤ270及び2速カウンタギヤ254間のカウンタ軸212には、2速同期機構274が設けられている。
【0014】
前記3速メインギヤ240及び4速メインギヤ242間の入力軸210には、3速・4速スリーブ276が設けられている。
【0015】
前記3速・4速スリーブ276及び3速メインギヤ240間の入力軸210には、3速同期機構278が設けられている。また、3速・4速スリーブ276及び4速メインギヤ242間の入力軸210には、4速同期機構280が設けられている。
【0016】
前記入力軸210には、5速メインギヤ246に隣接して5速スリーブ282が設けられている。5速スリーブ282及び5速メインギヤ246間の入力軸210には、5速同期機構284が設けられている。
【0017】
前記1速、2速、3速、4速、5速同期機構272、274、278、280、284とリバースアイドラギヤ262とは、変速操作機構286により動作され、1速メインギヤ234〜リバースカウンタギヤたるスリーブギヤ270の噛合状態を切り換える。
【0018】
前記変速操作機構286は、図7に示す如く、変速機ケース208に1速・2速シフト軸288と3速・4速シフト軸290と5速・リバースシフト軸292とを平行且つ軸方向移動可能に支持して設け、5速・リバースシフト軸292と平行且つ隣接してガイド軸294を固定して設けている。
【0019】
前記1速・2速シフト軸288には、1速及び2速同期機構272、274の1速・2速スリーブ268に係合される1速・2速フォーク296を取り付けて設けている。3速・4速シフト軸290には、3速及び4速同期機構278、280の3速・4速スリーブ276に係合される3速・4速フォーク298を取り付けて設けている。5速・リバースシフト軸292には、5速同期機構284の5速スリーブ282に係合される5速フォーク300をわずかに軸方向移動可能に支持して設けている。5速フォーク300は、ガイド軸294に軸方向移動可能に支持して設けている。
【0020】
また、5速・リバースシフト軸292には、リバースシフトアーム302をわずかに軸方向移動可能に支持して設けている。リバースシフトアーム302は、ガイド軸294に軸方向移動可能に支持して設け、変速機ケース208に取り付けられた支持ブラケット304に一端側を枢支される回転レバー306に連絡して設けている。この回転レバー306は、他端側をリバースアイドラギヤ262のリバーススリーブ264に係合して設けている。
【0021】
前記1速・2速シフト軸288と3速・4速シフト軸290と5速・リバースシフト軸292とには、1速・2速シフトヨーク308と3速・4速シフトヨーク310と5速・リバースシフトヨーク312とを夫々取り付けて設けている。
【0022】
1速・2速シフトヨーク308と3速・4速シフトヨーク310と5速・リバースシフトヨーク312とには、変速機ケース208に軸方向移動可能且つ周方向移動可能に支持されるシフトアンドセレクト軸314のシフトアンドセレクトレバー316を選択的に係合可能に設けている。
【0023】
前記変速操作機構286は、シフトレバー(図示せず)のセレクト操作及びシフト操作によって、1速・2速シフトヨーク308と3速・4速シフトヨーク310と5速・リバースシフトヨーク312とのいずれか1つにシフトアンドセレクトレバー316を係合させ、1速・2速シフト軸288と3速・4速シフト軸290と5速・リバースシフト軸292とのいずれか1つを選択的に軸方向移動させることにより、1速・2速同期機構272、274と3速・4速同期機構278、280と5速同期機構284とリバースアイドラギヤ262とのいずれか1つを動作させ、1速メインギヤ234〜リバースカウンタギヤたるスリーブギヤ270の噛合状態を切り換える。
【0024】
また、前記手動変速機202の変速操作機構286の1速・2速シフト軸288と3速・4速シフト軸290と5速・リバースシフト軸292とに、1速・2速シフトヨーク308と3速・4速シフトヨーク310と5速・リバースシフトヨーク312とを夫々取り付けて設けている。
【0025】
そして、前記回転レバー306を含むリバースシフト機構318において、回転レバー306は、図7に示す如く、一端側を回転軸320によって前記支持ブラケット304に枢支されるとともに、他端側をリバースアイドラギヤ係合部322によってリバースアイドラギヤ262のリバーススリーブ264に係合させ、中心部位にガイド溝324を形成するとともに、このガイド溝324にリバースシフトアーム326を係合させている。
【0026】
よって、従来の歯車式変速機では、リバース軸とリバース操作機構とが個別に変速機ケースに組み付けられていたため、リバース軸側のリバースアイドラギヤとリバース操作機構側の回転レバーとの間の組付誤差が生じないように位置合わせを行う必要があり、組付方法が複雑化していたという不都合がある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、入力軸上に配設されたリバース入力ギヤと、カウンタ軸上に配設されたリバースカウンタギヤと、前記両軸と平行に配置されるリバース軸上を摺動して前記両ギヤに噛み合い可能なリバースアイドラギヤと、このリバースアイドラギヤを摺動させるリバース操作機構とを備えた歯車式変速機において、前記リバース操作機構は前記リバース軸に連結された支持ブラケットと、この支持ブラケットに回転可能に支持されて前記リバースアイドラギヤを摺動させる回転レバーとで構成されたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
上述の如く発明したことにより、リバース操作機構を構成する支持ブラケットと回転レバーとがリバース軸に一体的に連結され、各部品間に組付誤差が生じることがないとともに、リバース軸及びリバース操作機構が一体で変速機に組付され、組付性を向上している。
【0029】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0030】
図1〜図5はこの発明の実施例を示すものである。図3〜図5において、2は歯車式変速機、例えば縦置きの手動変速機、4は入力軸、6はカウンタ軸、8は出力軸である。
【0031】
前記手動変速機2は、図3に示す如く、変速機ケース10内に入力軸4と、カウンタ軸6と、出力軸8とを軸支している。
【0032】
そして、前記入力軸4と出力軸8とを同一回転中心を有すべく連絡して設け、入力軸4及び出力軸8に対して平行にカウンタ軸6を配設する。これら各軸間4〜8には、複数の変速ギヤ列12を設けている。この複数の変速ギヤ列12は、1速ギヤ列14〜4速ギヤ列20と後退ギヤ列21とを有する。
【0033】
また、前記カウンタ軸6側の1速ギヤ列14と2速ギヤ列16との間に、1速・2速切換機構22を設け、前記入力軸4及び出力軸8側の3速ギヤ列18と4速ギヤ列20との間に、3速・4速切換機構24を設けるとともに、入力軸4と出力軸8との間に5速直結状態を切り換える後述する5速スリーブ(「直結スリーブ」ともいう)78を有する5速切換機構26を設けている。
【0034】
前記1速ギヤ列14は、1速ドライブギヤ28とこの1速ドライブギヤ28に噛合する1速ドリブンギヤ30とからなり、同様に、2速ギヤ列16は、2速ドライブギヤ32とこの2速ドライブギヤ32に噛合する2速ドリブンギヤ34とからなり、そして3速ギヤ列18及び4速ギヤ列20も、3速ドライブギヤ36と3速ドリブンギヤ38、4速ドライブギヤ40と4速ドリブンギヤ42とからなる。
【0035】
前記1速・2速切換機構22は、カウンタ軸6上において1速ギヤ列14の1速ドリブンギヤ30と2速ギヤ列16の2速ドリブンギヤ34との噛合状態を選択的に切り換える。3速・4速切換機構24は、入力軸4上において3速ギヤ列18の3速ギヤである3速ドライブギヤ36と4速ギヤ列20の4速ドライブギヤ40との噛合状態を選択的に切り換える。5速切換機構26は、入力軸4及び出力軸8の直結状態を選択的に切り換える。
【0036】
また、前記手動変速機2の変速機ケース10は、前記入力軸4の入力側を包囲するトランスミッションフロントケースである第1ケース44と、前記入力軸4の中間部位を包囲するトランスミッションセンタケースである第2ケース46と、前記入力軸4の出力側を包囲するトランスミッションリヤケースである第3ケース48とからなるとともに、この第3ケース48には、ギヤシフトケース50が取り付けられる。
【0037】
そして、前記入力軸4の入力側を前記トランスミッションフロントケースである第1ケース44に配設される入力軸用第1軸受52により軸支するとともに、入力軸4の出力側を前記入力軸8の先端内周部に配設された入力軸用第2軸受54により軸支し、前記カウンタ軸6の入力側を前記トランスミッションフロントケースである第1ケース44に配設されるカウンタ軸用第1軸受56により軸支するとともに、カウンタ軸6の出力側を前記トランスミッションリヤケースである第3ケース48に配設されるカウンタ軸用第2軸受58により軸支し、前記出力軸8の前記入力軸4側を前記トランスミッションセンタケースである第2ケース46に配設される出力軸用第1軸受59により軸支するとともに、中間部位を前記トランスミッションリヤケースである第3ケース48に配設される出力軸用第2軸受60により軸支し、前記入力軸4及びカウンタ軸6、出力軸8を2点にて夫々軸支する。
【0038】
前記1速・2速切換機構22と3速・4速切換機構24と5速切換機構26とは、シフトシャフト群を有する変速操作機構62により切換動作される。
【0039】
前記変速操作機構62は、図3及び図4に示す如く、変速機ケース10に1速・2速シフト軸64と3速・4速シフト軸66と5速・リバースシフト軸68とを平行且つ軸方向移動可能に支持して設ける。
【0040】
前記1速・2速シフト軸64には、1速及び2速切換機構22の1速・2速スリーブ70に係合される1速・2速フォーク72を反転リンク112を介して差動させるヨーク73を取り付けて設けている。3速・4速シフト軸66には、3速及び4速切換機構24の3速・4速スリーブ74に係合される3速・4速フォーク76を取り付けて設けている。5速・リバースシフト軸68には、5速切換機構26の5速スリーブ78に係合される5速フォーク80をわずかに軸方向移動可能に支持して設けている。
【0041】
また、5速・リバースシフト軸68には、リバースシフトアーム82をわずかに軸方向移動可能、つまりR方向のリバース側と5方向の5速側とに移動可能に支持して設けている。
【0042】
前記入力軸4上において、1速ギヤ列14の1速ドライブギヤ28と入力軸用第1軸受52との間にリバース入力ギヤ84を配設し、前記カウンタ軸6上においては、1速ギヤ列14の1速ドリブンギヤ30とカウンタ軸用第1軸受56との間に、前記リバース入力ギヤ84に噛合するリバースカウンタギヤ86を配設し、前記入力軸4及びカウンタ軸6と平行にリバース軸88を配設するとともに、このリバース軸88上には、摺動可能であり、かつリバース入力ギヤ84及びリバースカウンタギヤ86の両ギヤに噛み合い可能なリバースアイドラギヤ90を配設し、このリバースアイドラギヤ90をリバースアイドラギヤ摺動方向Sに摺動させるリバース操作機構92とを備える。
【0043】
そして、このリバース操作機構92は、図1及び図2に示す如く、前記リバース軸88に連結された支持ブラケット94と、この支持ブラケット94に回転可能に支持されて前記リバースアイドラギヤ90を摺動させる回転レバー96とで構成される。
【0044】
詳述すれば、前記支持ブラケット94は、前記リバース軸88に軸方向及び軸廻りの移動が可能に連結される。
【0045】
また、前記支持ブラケット94は、図1及び図2に示す如く、前記リバース軸88に於ける前記リバースアイドラギヤ90の摺動部位を挟むように前記リバース軸88から延設される一対の腕部94−1、94−2と、一対の腕部94−1、94−2の間を連絡する主部94−3とでコの字状に形成される。
【0046】
更に、前記リバース軸88は、図3及び図4に示す如く、変速機ケース10の第1ケース44側に形成した第1ケース側支持部98と第2ケース46側に形成した第2ケース側支持部100とからなる一対の第1、第2ケース側支持部98、100に両端を支持されるとともに、両第1、第2ケース側支持部98、100の間には前記支持ブラケット94を少許隙間を確保するように挟持する。
【0047】
そして、前記支持ブラケット94の主部94−3の第1ケース44側には、図1〜図4に示す如く、第1ケース44側に突出する凸部102を形成するとともに、第1ケース44の第1ケース側支持部98側には、図4に示す如く、支持ブラケット94側に突出し、かつ前記凸部102に係合するように凹部104を形成する。
【0048】
前記回転レバー96は、図1及び図2に示す如く、支持ブラケット94の主部94−3に回転軸106により回動自在に取り付けられ、回転レバー96の一端を前記リバースアイドラギヤ90のリバーススリーブ90aに連絡して設けるとともに、回転レバー96の他端側にガイド溝108を形成し、このガイド溝108に前記リバースシフトアーム82を係合させる。
【0049】
このとき、前記回転レバー96を支持ブラケット94に取り付ける際には、支持ブラケット94と回転レバー96の間に、回転レバー96の回転位置を規制する節度機構110を介装する。
【0050】
この節度機構110は、図2に示す如く、回転レバー96の接触側面に形成した2個の係合凹部110−1と、この係合凹部110−1に係合して回転レバー96の回転位置を規制する球状部材110−2と、球状部材110−2を係合凹部110−1側に付勢する付勢用スプリング110−3とを有する。
【0051】
そして、前記節度機構110によって、回転レバー96の回転位置を、図1のR1位置からR2位置までの範囲に規制する。
【0052】
なお、符号112は、1速・2速用反転リンクである。
【0053】
次に作用を説明する。
【0054】
図示しないシフトレバーによってリバース操作されると、このシフトレバーの動作力、つまりリバース変速操作力が、5速・リバースシフト軸68に装着されるリバースシフトアーム82を介してリバース操作機構92に伝達される。
【0055】
このリバース操作機構92にリバース変速操作力が伝達された際には、リバースシフトアーム82がR方向のリバース側に軸方向移動することとなり、このリバースシフトアーム82がガイド溝108を介して他端側に連絡する前記回転レバー96が、節度機構110の付勢力に抗して、かつ回転軸106を中心として、図1に示す如く、R1位置からR2位置まで時計回り方向に回転する。
【0056】
そして、前記回転レバー96の一端側においては、リバーススリーブ90aといっしょにリバースアイドラギヤ90をもリバースアイドラギヤ摺動方向Sに摺動させることとなり、リバースアイドラギヤ90がリバース入力ギヤ84及びリバースカウンタギヤ86に噛合する。
【0057】
本案においては、前記リバース操作機構92をリバース軸88に連結された支持ブラケット94と、この支持ブラケット94に回転可能に支持されて前記リバースアイドラギヤ90を摺動させる回転レバー96とで構成したことにより、リバース操作機構92を構成する支持ブラケット94と回転レバー96とがリバース軸88に一体的に連結されるため、各部品間に組付誤差が生じることがないとともに、リバース軸88及びリバース操作機構92が一体で変速機に組付できるため組付性を向上できるものである。
【0058】
また、前記支持ブラケット94を、リバース軸88の方向及び軸廻りに移動させることができるため、支持ブラケット94を変速機の固定する際に、両者の間の寸法誤差の吸収が容易となり、実用上有利である。
【0059】
更に、前記支持ブラケット94を、前記リバース軸88に於ける前記リバースアイドラギヤ90の摺動部位を挟むように前記リバース軸88から延設される一対の腕部94−1、94−2と、一対の腕部94−1、94−2の間を連絡する主部94−3とでコの字状に形成したため、リバースアイドラギヤ90の摺動を妨げることなく、支持ブラケット94のリバース軸88への支持剛性を向上し得る。
【0060】
更にまた、前記リバース軸88を支持する一対の第1、第2ケース側支持部98、100の間に前記支持ブラケット94を少許隙間を挟持したことにより、特別な固定部材を必要とせず、支持ブラケット94のリバース軸方向の位置を規制でき、部品点数を削減できるとともに、組付性を向上できるものである。
【0061】
また、前記支持ブラケット94の主部94−3の第1ケース44側に形成した凸部102と第1ケース44の第1ケース側支持部98側に形成した凹部104とを係合させることで、支持ブラケット94のリバース軸廻りの回転を規制でき、部品点数を削減することができるとともに、組付性を向上し得る。
【0062】
更に、前記支持ブラケット94と回転レバー96の間に、回転レバー96の回転位置を規制する節度機構110を介装することにより、この節度機構110をリバース操作機構92に一体化して組付性を更に向上することができる。
【0063】
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0064】
例えば、この発明の実施例においては、支持ブラケットを、リバース軸に軸廻りの移動が可能に連結したが、支持ブラケットとリバース軸の嵌合部をD字形状に形成して回転方向を規制することも可能である。
【0065】
すなわち、支持ブラケットをリバース軸に固定して回転不可状態に形成するとともに、このリバース軸を挿入する変速機ケース側の穴もD字形状に形成して回転方向を規制するものである。
【0066】
さすれば、D字形状に形成した前記変速機ケースの穴部に支持ブラケット及びリバース軸を挟むことのみで、リバース軸の取付作業が完了するため、リバース軸のボルト止め作業が一切不要となり、組付性が向上するとともに、オイル漏れ、締付不良などの発生を防止することができる。
【0067】
また、この発明の実施例においては、回転レバーの端部を、リバース軸に取り付けられるリバースアイドラギヤのリバーススリーブの下側に位置させる構成としたが、リバーススリーブの外周部位を覆う形状の回転レバーの端部とする特別構成とすることも可能である。
【0068】
すなわち、前記回転レバーは、回転軸を中心として回動可能に設けられており、回転レバーの一端を前記リバーススリーブの下側に位置させるとともに、回転レバーの他端側にガイド溝を設け、このガイド溝にリバースリフトアームを係合させている。
【0069】
このとき、前記回転レバーは板状に形成されており、使用時に回転レバーに応力が作用すると、回転レバーの一端がリバーススリーブに対して接離方向に揺動されるおそれがあり、回転レバーの一端に変形等が生じた場合には、回転レバーの一端がリバーススリーブの係合状態から解除されることとなってしまう。
【0070】
このような不具合を解消するために、前記回転レバーの一端を、リバーススリーブの外周面、つまり少なくとも1/4程度を保持する円弧形状とするものである。
【0071】
さすれば、この円弧形状部分による保持力によって回転レバーのリバーススリーブに対して接離方向への揺動を防止することができるとともに、回転レバーの一端の変形を阻止し、確実な係合状態を担保するものである。
【0072】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、入力軸上に配設されたリバース入力ギヤと、カウンタ軸上に配設されたリバースカウンタギヤと、両軸と平行に配置されるリバース軸上を摺動して両ギヤに噛み合い可能なリバースアイドラギヤと、リバースアイドラギヤを摺動させるリバース操作機構とを備えた歯車式変速機において、リバース操作機構はリバース軸に連結された支持ブラケットと、支持ブラケットに回転可能に支持されてリバースアイドラギヤを摺動させる回転レバーとで構成されたことにより、前記リバース操作機構を構成する支持ブラケットと回転レバーとがリバース軸に一体的に連結されるため、各部品間に組付誤差が生じることがないとともに、リバース軸及びリバース操作機構が一体で変速機に組付できるため組付性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すリバース操作機構の拡大底面図である。
【図2】図1のII−II線による断面図である。
【図3】歯車式変速機、例えば縦置きの手動変速機の概略断面図である。
【図4】歯車式変速機、例えば縦置きの手動変速機の概略断面平面図である。
【図5】リバース操作機構を示す歯車式変速機、例えば縦置きの手動変速機概略横断面図である。
【図6】この発明の従来技術を示す歯車式変速機、例えば横置きの手動変速機の概略断面図である。
【図7】図6に示す変速機の変速操作機構の構成図である。
【符号の説明】
2 手動変速機
4 入力軸
6 カウンタ軸
8 出力軸
10 変速機ケース
12 変速ギヤ列
14 1速ギヤ列
16 2速ギヤ列
18 3速ギヤ列
20 4速ギヤ列
22 1速・2速切換機構
24 3速・4速切換機構
26 5速切換機構
44 第1ケース
46 第2ケース
48 第3ケース
50 ギヤシフトケース
62 変速操作機構
64 1速・2速シフト軸
66 3速・4速シフト軸
68 5速・リバースシフト軸
82 リバースシフトアーム
84 リバース入力ギヤ
86 リバースカウンタギヤ
88 リバース軸
90 リバースアイドラギヤ
90a リバーススリーブ
92 リバース操作機構
94 支持ブラケット
96 回転レバー
94−1、94−2 一対の腕部
94−3 主部
98 第1ケース側支持部
100 第2ケース側支持部
102 凸部
104 凹部
106 回転軸
108 ガイド溝
110 節度機構
110−1 係合凹部
110−2 球状部材
110−3 付勢用スプリング
112 1速・2速用反転リンク

Claims (6)

  1. 入力軸上に配設されたリバース入力ギヤと、カウンタ軸上に配設されたリバースカウンタギヤと、前記両軸と平行に配置されるリバース軸上を摺動して前記両ギヤに噛み合い可能なリバースアイドラギヤと、このリバースアイドラギヤを摺動させるリバース操作機構とを備えた歯車式変速機において、前記リバース操作機構は前記リバース軸に連結された支持ブラケットと、この支持ブラケットに回転可能に支持されて前記リバースアイドラギヤを摺動させる回転レバーとで構成されたことを特徴とする歯車式変速機。
  2. 前記支持ブラケットは、前記リバース軸に軸方向及び軸廻りの移動が可能に連結されることを特徴とする請求項1に記載の歯車式変速機。
  3. 前記支持ブラケットは、前記リバース軸に於ける前記リバースアイドラギヤの摺動部位を挟むように前記リバース軸から延設される一対の腕部と、この腕部の間を連絡する主部とでコの字状に形成されたことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の歯車式変速機。
  4. 前記リバース軸は、変速機ケースに形成した一対のケース側支持部に両端を支持されるとともに、両ケース側支持部の間には前記支持ブラケットを少許隙間で挟持したことを特徴とする請求項3に記載の歯車式変速機。
  5. 前記支持ブラケットと前記ケース側支持部の間には、互いに係合する凸部と凹部とが夫々に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の歯車式変速機。
  6. 前記支持ブラケットと前記回転レバーの間には、前記回転レバーの回転位置を規制する節度機構が介装されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の歯車式変速機。
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