JP2005016205A - 補助扉およびこれを備えた玄関構造 - Google Patents

補助扉およびこれを備えた玄関構造 Download PDF

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Abstract

【課題】防犯や通風を目的とする玄関等の補助扉であって、開閉が容易で既設住宅にも簡単に取り付けることができ、かつ来訪者に対する防犯上の機能を備えた補助扉を提供する。
【解決手段】出入口主扉の内側にこれと平行に設置され、扉面の一部又は全部が通気性と防犯性を有する格子状等の構造であり、かつ主扉の面と平行な方向に伸縮し又は折り畳まれて開閉する開閉機構を備えた補助扉。また、この補助扉の扉面に、主扉のロックの開放等を屋内側から行なうための開口部と、宅配物の受渡しを行なうための開口部を設ける。さらに、この補助扉の開閉される側の端部を係止支柱にロック可能に係止し、かつこのロック機構を遠隔操作により開閉操作するように構成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅玄関やオフィス出入口等の扉の内側に、防犯や通風を目的として設置する補助扉とこれを備えた玄関構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅玄関には、一般に防犯を目的としてドアチェーンが設置されている。しかし、ドアチェーンを用いた場合、開く隙間が狭いため、来訪者を十分に観察することが難しく、また、宅配物の受渡し等でドアを開ける必要が生じた場合に、来訪者の侵入に対して全く無防備になってしまうという問題がある。そのため、専ら宅配物の受渡しのみを目的として、玄関入口付近に設置する宅配装置(宅配ロッカー)も提案されている。しかし、宅配物の受領印を必要とするような場合には、ドアを開けて応対する必要が生じ、この宅配装置は防犯上は無意味になってしまうという問題がある。
【0003】
一方、玄関扉は、住宅の主要通路である廊下に面しており、夏期には玄関扉を開いて住宅内の通風を確保したいという場合も少なくないが、無防備に玄関扉を開放することは一般には難しい。そのため、セキュリティを損なうことなく玄関の通気性を確保することを目的とする玄関扉構造についての提案がいくつか出されている。
【0004】
例えば、下記の特許文献1には、「玄関の一側を揺動支点として内側に揺動する扉と、外側に揺動する扉を備え、この2枚の扉の一方を採光性を有するガラス戸で、他方は防犯性及び通風性を有する金属製格子戸で構成されている玄関の2重扉構造」が提案されている。
【0005】
また特許文献2には、入口扉を開放すると幼児やペットが外に飛び出すという安全上の対策として、「玄関の外方に向かって開閉可能な玄関ドアと、該玄関ドアの内側に併設されると共に該玄関の内方又は外方に向かって開閉可能な補助とから構成され、この補助ドアは、面材が縦桟で構成されることにより、玄関ドアを開放しかつ補助ドアを閉めた場合、室内と屋外の通気が良好とされることを特徴とする玄関のドア構造」が提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−8838号公報
【特許文献2】
特開2001−98852号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1の発明の構成は、2重扉の外側を外開きに、内側の金属製格子戸を内開きにするものである。特許文献2の発明では、外開きの玄関ドアに対し、内側の補助ドアを内開き又は外開きにするとしているが、外開きのドアを2重に設けることは実際には難しく、補助ドアは内開きにならざるを得ないと思われる。
【0008】
しかし、近年の都市部の住宅事情では、玄関土間のスペースはきわめて限定されており、内開きのドアでは、その開閉に土間のスペースのほとんどを使わざるを得ないような状況である。また、玄関土間には常用する履物や傘立てを置いておく必要があり、狭い玄関土間に内開きのドアを設けたのでは、その開閉の度に器物を動かすことが必要になり、ドア自体がほとんど実用性の無いものになってしまう。
【0009】
一方、内開きにするのを避けるために、補助扉を引き戸式の開閉方式にすることを考えられるが、この方式では戸袋のスペースが必要になる。一定の間取りで多数戸を併設する集合住宅などでは、かかる戸袋のスペースを確保することは難しく、引き戸式が適用可能なケ−スはかなり限定されたものになると思われる。
【0010】
また、防犯や通風を目的とする補助扉は、新築の住宅のみならず、既設住宅の玄関にも適用しうることが望まれる。この場合、大がかりな改造をすることなく、比較的簡単な取付工事で玄関内側のスペースに取付け可能であることが望ましい。さらに、かかる補助扉は、通風という目的もさることながら、来訪者に対する防犯上の機能を適切に具備していることがきわめて重要である。
【0011】
そこで本発明は、防犯や通風を目的とする玄関等の補助扉であって、内外開きや引き戸式の開閉機構によることなく開閉することができ、既設住宅にも比較的簡単な工事で取り付けることができ、かつ来訪者に対する防犯上の機能を適切に備えた補助扉と、これを用いた玄関構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の補助扉は、
外開き又は引き戸式の出入口主扉の内側に、その閉じた状態での扉面と略平行に設置される補助扉であって、該補助扉の扉面の一部又は全部が、通気性と防犯性を有する柵状、格子状、網状又は孔あき板状の構造であり、かつ該補助扉が、主扉の閉じた状態での扉面と略平行な方向に伸縮し、又はその扉面が折り畳まれて前記主扉扉面と略平行な方向に移動する開閉機構を備えていることを特徴とする。
【0013】
このように伸縮式又は折畳み式の開閉機構にすることにより、玄関土間に履物や傘立てがあっても支障なく補助扉を開閉することができる。そのため、内開き式の場合のように、狭い玄関では開閉の際に器物を動かす必要が生じるというような問題や、引き戸式の場合に戸袋のスペースを必要とするというような問題がない。また、この開閉形式は、補助扉の取付を簡単な機構で行なうことができ、かつ必要スペースも少ないため、既設の住宅の玄関にも容易に取り付けられるという特徴を有している。
【0014】
上記の補助扉は、その扉面に主扉のノブの回転又はロックの開放を屋内側から行なうための開口部と、宅配物の受渡しを行なうための開口部が設けられていることが好ましい。これにより、来訪者との郵便物や伝票等の受渡しや、宅配物の受取りを補助扉を閉めたまま安全に行なうことができる。
【0015】
また、上記の補助扉は、主扉の内側の一側に前記補助扉の固定端を取り付ける取付支柱を、他側に前記補助扉の自由端を係脱可能に係止する係止支柱を立設するとともに、該係止支柱に前記補助扉の自由端を閉じた状態でロックするロック機構を設け、かつ該ロック機構を遠隔操作により開閉操作(ロック状態又は解除状態にする操作)をするようにしたものであることが好ましい。
このように構成することにより、来訪者が補助扉の隙間から手を伸ばして、ロック機構を解除するのを防止することができる。また、居住者は補助扉から離れた位置で来訪者と応対することができ、来訪者から加害される懸念を払拭することができる。
【0016】
本発明において、上記の補助扉は、その扉面が横方向に偶数個に分割され、互いにヒンジで回動自在に連結された縦長の分割扉枠から構成するとともに、これを前記の取付支柱と係止支柱を含む取付枠内に取り付け、前記分割扉枠の所定位置の端部に垂直縦軸を配し、該垂直縦軸を前記取付枠の上下の一方又は双方に設けた案内溝内に嵌めて、該案内溝内を自由に横行しうるようにすることにより、前記分割扉枠が折り畳まれて、この補助扉が左右に開閉されるようにしたものであってもよい。このような分割扉枠を用いた折畳み方式にすることにより、補助扉のスムーズな開閉が可能になるとともに、折畳み後の通路面積を十分確保することができる。
【0017】
また上記の補助扉は、多数の右上り及び左上りの傾斜リンク材を交差状に回動可能に組合わせて、左右方向に伸縮自在に構成したパンタグラフ式の伸縮機構と、前記傾斜リンク材の交差部に対応して配した縦枠材とからなり、該縦枠材と前記傾斜リンク材により扉面が形成されているものであってもよい。
このような伸縮門扉型の伸縮方式にすることにより、補助扉の構成が簡素かつ軽量になるとともに、そのスムーズな開閉が可能になる。
また、本発明は、外開き又は引き戸式の玄関主扉と、その内側にこれと略平行に設置された上記のいずれかの補助扉を備えた玄関構造を含むものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施例の図面に基づいて、本発明についてさらに詳しく説明する。
図1〜図4は、本発明の第一実施例である補助扉を示す図である。図1は、この補助扉を住宅玄関に設置したときの配置を示す平面図で、図1(a)は補助扉を閉めた状態、図1(b)は補助扉を開けた状態を示す。この補助扉1は、玄関主扉2の内側に、これとおおよそ平行に設置されている。本実施例では、玄関主扉2は外開きで、ポーチ3のスペースを使って開閉されるようになっている。
【0019】
補助扉1は折畳み式で、その一端(右端)は取付支柱4に固定されており、閉めた状態ではその他端は係止支柱5に係止されている。これを開状態にするときは、補助扉1の左端を玄関土間6上で、主扉2の閉じた状態での扉面と略平行に右方に移動させて折畳み状態にする。補助扉1の大きさは、主扉2を覆うのに十分であればよく、これと同程度かやや大きい程度であればよい。本実施例では、補助扉1は主扉2に近接して設置されており、取付支柱4及び係止支柱5は玄関外壁7に取り付けられているが、この両支柱を屋内の仕切り壁8に取り付け、補助扉1と主扉2の間にある程度の間隔を設けるようにしてもよい。
【0020】
図2はこの補助扉の開状態(折り畳まれた状態)を示す斜視図で、図3は閉状態(伸ばされた状態)を示す斜視図である。この補助扉1は、6枚の略同形の縦長な分割扉枠9(以下、単に扉枠という)からなっており、各扉枠9には横桟10が所定の間隔で入って、格子状の扉面を形成している。なお、扉枠9の枚数は偶数であればよく、2,4,6,8,10枚等のいずれであってもよい。
【0021】
扉枠9に設ける仕切りの桟は、横桟、縦桟、縦横桟、斜桟、交差斜桟等のいずれでもよく、これらの組合わせであってもよい。また、必ずしも直線状の桟でなく、曲線状のもの、曲線と直線を組み合わせたもの等のいずれでもよい。あるいは網状のものや孔あき板の扉面を扉枠9内に張り付けたような構造でもよい。さらに、扉面全面が間隙を有するものでなく、必要な部分だけ穴あき構造で、他は盲板であってもよい。扉面の構造は美観上、製作上等の観点から適宜選択すればよく、機能上は、屋内から来訪者をよく観察でき、通気性が確保できるような間隙を有する扉面であり、かつその間隙が防犯上十分な程度に狭くなっていればよい。
【0022】
6枚の扉枠9は、全てヒンジ(蝶番)11によって互いに連結されている。なお、左から偶数番目の扉枠をその右の扉枠に連結するヒンジ11は、屋内側に取り付けられているが、左から奇数番目の扉枠をその右の扉枠に連結するヒンジは、屋外側に取り付けられるため、図示されない。扉枠9はヒンジ11が内側に来るように折り畳まれるので、このように内外交互にヒンジ11連結することにより、補助扉1全体を図2のようにジグザグに折り畳むことができる。折畳み状態での補助扉全体の厚みは、6枚の扉枠の厚みの合計よりやや大きい程度にすることができる。したがって、この状態で玄関主扉2の幅のほぼ全体を通路として確保することができ、人の出入りに支障を来すようなことはない。
【0023】
扉枠9の右端は取付支柱4に取り付けられ、左端は係止支柱5に係止されており、さらに扉枠9の上方で両支柱の間に横枠12が張り渡されて、全体として補助扉の取付枠を構成している。この横枠12は、扉枠9を吊り下げて、その折り畳みを容易にするためのものである。図4は、図3のA部の拡大斜視図である。左から偶数番目の扉枠9の右側端部付近の上面に、スリーブ13が取り付けられ、このスリーブ13の上側に、駒14がポール15を介して取り付けられている。ポール15は、スリーブ13の内部で自由に回転でき、かつ扉枠9の重量を駒14で支えられるような構造になっている。
【0024】
一方、横枠12の下側中央には、その全長に亘って、断面がT字型の案内溝16が設けられている。駒14はこの案内溝16に嵌合し、扉枠9の重量を支えつつ、容易に左右に移動することができる。これにより、補助扉1の把手17を持って、その開閉を容易に行なうことができる。この実施例での取付枠は門型であり、玄関土間6上に何ら横枠がないので、玄関を通る時の通行の邪魔になることはない。
【0025】
ただし、上側の案内溝16だけでは、扉枠9の重量を支えるのに十分でないような場合には、扉枠の下端に1個又は複数個のキャスターを配してもよい。また、通行の邪魔にならないように、玄関土間6に埋め込むような形で、下側の案内溝を配してもよく、これと上側の案内溝を併用してもよい。
【0026】
本発明の補助扉は、遠隔操作によって、ロックとその解除を行なうロック機構を有することが好ましい。図3においては、係止支柱5の内側に設けられた係止孔18に、左端の扉枠9の側面に設けられた係止爪(図示していない)が嵌合し、係止支柱5内に配された電動式ロック機構(図示していない)によって、係止爪がロックされるように構成されている。
【0027】
このロックの操作ボタンは、玄関に面した廊下の壁面等の補助扉から離れた位置に取り付けてもよく、或いは携行可能な遠隔操作ボタンとしてもよい。このように遠隔操作にすることにより、来訪者が補助扉の隙間から手を伸ばして、ロックを解除するのを防止することができ、セキュリティ上重要な機能となる。
【0028】
また、図3に示すように、左端の扉枠9の中央付近は、横桟10が外されてやや隙間が縦長になっており、第一の開口部19を構成している。この開口部は、補助扉の内側から玄関主扉2のロックの解除又はドアノブの回転を行なうためのものである。未知の来訪者に応対するような場合、主扉2のロックを外した後、屋内の応対者は、補助扉1から少し離れた位置で、来訪者に声をかけて主扉2を開けて貰えばよい。応対者は来訪者を十分観察することができ、安全性を確認することができる。郵便物や受領印を必要とする伝票の受渡し等は、この第一開口部19を用いて安全に行なうことができる。
【0029】
さらに、左側の2個の扉枠9の下端が切り欠かれて、第二の開口部20が形成されている。この開口部は主に宅配物等の受渡しのためのものである。すなわち、第一開口部19を通過しない大きさの品物は、この第二開口部20を使って受渡しするか、又は玄関土間上に荷物を置いて貰えばよい。これにより、宅配物の受渡しの際の安全性を確保することができる。この開口部は人間がくぐり抜けられない範囲でなるべく大きくして差し支えない。また、さらに大きな荷物の場合は、玄関のポーチ3上に一旦置いて貰い、来訪者が退去したことを確認した後、補助扉を開けて荷物を取り込んでもよい。
【0030】
このような構成にすることにより、住宅玄関やオフィス出入口におけるセキュリティ上の殆どの問題に適切に対応することができる。なお、必要に応じてこれらの開口部、とくに大型の第二開口部に屋内側からのみ開閉できる小扉を設けてもよい。ただし、先に述べたようにこの補助扉のロック機構は、来訪者によって解除されることのないように、遠隔操作にすることが重要である。また当然のことながら、この補助扉は、夏季などにおいて玄関主扉を開放して、屋内の通気性を確保する際のセキュリティ対策として、きわめて有用である。
【0031】
図5〜図8は、本発明の第二実施例である補助扉を示す図である。図5は、個の補助扉を住宅玄関に設置したときの配置を示す平面図で、図1(a)は補助扉を閉めた状態、図1(b)は補助扉を開けた状態を示す。この補助扉1は、玄関主扉2の内側に、これとおおよそ平行に設置され、玄関主扉2が外開きで、ポーチ3のスペースを使って開閉されるようになっている点も第一実施例の場合と同様である。
【0032】
この第二実施例の補助扉1は伸縮式で、その一端(右端)は取付支柱4に固定されており、閉めた状態ではその他端は係止支柱5に係止されている点や、これを開状態にするときは、左端を右方に移動させて補助扉1を縮んだ状態にする点も第一実施例の場合と同様である。また、補助扉1の大きさやその取付位置に関しても第一実施例の場合と同様である。
【0033】
図6はこの補助扉の開状態(縮んだ状態)を示す正面図で、図7は閉状態(伸ばされた状態)を示す正面図である。この補助扉1は縦枠材21と、交差状に回動可能に組合わされた多数の右上り及び左上りの傾斜リンク材22とからなっている。この傾斜リンク材22の傾斜を変えることにより、隣接する縦枠材21の間隔が変わり、かかるパンタグラフ式の伸縮機構により、この補助扉1が左右に自在に伸縮するようになっている。このような開閉機構は、いわゆる伸縮門扉として多用されているものと同種のものである。
【0034】
左端の縦枠材は係止用枠材23で、他の縦枠材21よりやや太く作られており、その側面に係止爪(図示していない)が設けられて、係止支柱5に設けられた係止孔(図示していない)と嵌合し、補助扉の閉状態を維持するようになっている。また、係止用枠材23の下端にはキャスター24が取り付けられ、補助扉を縮める時に、その重量を支えて係止用枠材23の移動をスムーズに行なえるようにしている。
【0035】
図8は、図7のB部の拡大斜視図である。縦枠材21は、各1対が所定の間隔で対向して配置されており、右上りリンク材25と左上りリンク材26の中央の交叉点は、固定軸心27で回動可能に連結され、両リンク材の端部側重なり部は可動軸心28で回動可能に連結されている。固定軸心27は両側の縦枠材21にボルト止めで固定されている。可動軸心28の両端には駒29が形成され、この駒29は、縦枠材21の内側中央に設けられた案内溝30に嵌合して、自在に上下に移動し得るようになっている。
【0036】
補助扉を縮める時には、固定軸心27を軸にして両リンク材25,26の傾斜が大きくなり、最後には略垂直になって、隣接する縦枠材21がほぼ密着するようになる。したがって、縮んだ状態での補助扉全体の幅は、縦枠材(本実施例では8本)の厚みと係止用枠材23の厚みの合計と同程度又はこれよりやや大きい程度にすることができる。そのため、この状態で玄関主扉2の幅のほぼ全体を通路として確保することができ、人の出入りに支障を来すようなことはない。
【0037】
この第二実施例の補助扉では、縦枠材21と傾斜リンク材22で扉面が構成されることになる。したがって、縦枠材と傾斜リンク材を配置する間隔は、視認性や通気性を十分確保でき、かつその隙間が防犯上の機能を満たしうる程度に狭くすればよい。或いは、傾斜リンク材に小枝を出して、その隙間を小さくするような方法も適用可能と考えられる。
【0038】
なお、伸縮門扉式の開閉機構においては、縦枠材を1対にしない(1本のみにする)ことも、縦枠材を1本おきにすることも可能であり、固定軸心や可動軸心の取付方法も本実施例の構成に限定されるものではない。また、補助扉の重量を支えるキャスターの数を増してもよく、キャスターを用いず上部の案内溝から吊り下げるような方法でもよい。或いは、かかる重量支持の手段無しに、取付支柱4で片持ちに支持することも可能である。
【0039】
この第二実施例の補助扉も、遠隔操作によって、ロックとその解除を行なうロック機構を有することが好ましい点は第一実施例の場合と同様であり、その構成も第一実施例の場合と同様にすればよい。また、第一実施例における第一の開口部19に相当する開口部を設けてもよい。しかし、通常は縦枠材21と傾斜リンク材22の間に、玄関主扉2のロックの解除又はドアノブの回転を行なうための隙間があるので、格別に第一開口部を設けなくとも、設けたと同様の機能が確保構成される。
【0040】
また、図7に示すように、左端の縦枠材21の下端が切り欠かれて、主に宅配物等の受渡しを目的とする第二の開口部20が形成されている点も第一実施例と同様である。また、必要に応じてこの第二開口部に屋内側からのみ開閉できる小扉を設けてもよいことも第一実施例と同様である。さらにこの第二実施例の補助扉が、夏季などにおいて玄関主扉を開放して、屋内の通気性を確保する際のセキュリティ対策として有用であることも第一実施例の場合と変わらない。
【0041】
本発明の補助扉のセキュリティ上の諸機能については、すでに説明したとおりであるが、この補助扉は既設の住宅玄関等にも容易に取り付けられるという特徴を有している。すなわち、スペースという点では、折畳み式又は伸縮式の開閉方式のため、最もコンパクトになり、如何なる住宅玄関においても本発明の補助扉を取り付けるスペースを確保し得ると考えられる。また、取付工事という点では、取付支柱や係止支柱を玄関内部の壁面に固定できればよく、ほとんど大規模な工事を必要とすせず、エアコンの取付けと同様な感覚で取付工事を行なって、あとは組立工事のみで完成させることができる。
【0042】
本発明の補助扉およびこれを備えた玄関構造は、上記の実施例の構成に限定されるものではない。この補助扉は住宅玄関のみならず、住宅勝手口やオフィスの出入口にも適用できる。また、出入口主扉が外開きの場合のみならず、引き戸式の場合にも適用できる。さらに、補助扉が主扉面に対し、左右に開閉するものでなく、上方に折畳まれ又は伸縮するような形式であってもよい。また、必ずしも手動の開閉形式でなく、電動のものであってもよい。もちろん、折畳み式、伸縮式いずれの場合も、補助扉の構造やその取付け方式は、本実施例に限定されるものではない。
【0043】
【発明の効果】
本発明の補助扉は、扉面が格子状等の通風性と視認性を有する構造で、玄関主扉を開放しても安全性を確保することができる。また、この補助扉は、折畳み式又は伸縮式の開閉機構によっているため、玄関土間が狭い場合や玄関土間に履物等がある場合にも支障なく開閉することができる。また、引き戸式にように炉袋のスペースを必要とせず、既設住宅にも比較的簡単な工事で取り付けることができる。さらに、この補助扉は、扉面の開口部や遠隔式のロック機構を有し、来訪者に対するセキュリティの機能を適切に備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の補助扉を住宅玄関に設置したときの配置を示す平面図である。
【図2】本発明の第一実施例の補助扉の開いた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施例の補助扉の閉じた状態を示す斜視図である。
【図4】図3のA部の拡大斜視図である。
【図5】本発明の第二実施例の補助扉を住宅玄関に設置したときの配置を示す平面図である。
【図6】本発明の第二実施例の補助扉の開いた状態を示す正面図である。
【図7】本発明の第二実施例の補助扉の閉じた状態を示す正面図である。
【図8】図7のB部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 補助扉 2 玄関主扉
3 ポーチ 4 取付支柱
5 係止支柱 6 玄関土間
7 玄関外壁 8 仕切り壁
9 分割扉枠 10 横桟
11 ヒンジ 12 横枠
13 スリーブ 14 駒
15 ポール 16 案内溝
17 把手 18 係止孔
19 第一開口部 20 第二開口部
21 縦枠材 22 傾斜リンク材
23 係止用枠材 24 キャスター
25 右上りリンク材 26 左上りリンク材
27 固定軸心 28 可動軸心
29 駒 30 案内溝

Claims (6)

  1. 外開き又は引き戸式の出入口主扉の内側にこれと略平行に設置される補助扉であって、
    扉面の一部又は全部が、通気性と防犯性を有する柵状、格子状、網状又は孔あき板状の構造であり、かつ該補助扉が、主扉の面と略平行な方向に伸縮し又は折り畳まれて移動する開閉機構を備えていることを特徴とする補助扉。
  2. 前記補助扉の扉面に、前記主扉のノブの回転又はロックの開放を屋内側から行なうための開口部と、宅配物の受渡しを行なうための開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の補助扉。
  3. 前記主扉の内側の一側に前記補助扉の取付支柱を、他側に前記補助扉を係脱可能に係止する係止支柱を立設するとともに、該係止支柱に前記補助扉を閉じた状態でロックするロック機構を設け、かつ該ロック機構を遠隔操作により開閉操作するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の補助扉。
  4. 前記補助扉を、その扉面が横方向に偶数個に分割され、互いにヒンジで回動自在に連結された縦長の分割扉枠から構成するとともに、
    これを前記の取付支柱と係止支柱を含む取付枠内に取り付け、
    前記分割扉枠の所定位置の端部に垂直縦軸を配し、該垂直縦軸を前記取付枠の上下の一方又は双方に設けた案内溝内に嵌めて、該案内溝内を自由に横行しうるようにすることにより、
    前記分割扉枠が折り畳まれて、該補助扉が左右に開閉されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の補助扉。
  5. 前記補助扉が、多数の右上り及び左上りの傾斜リンク材を交差状に回動可能に組合わせて、左右方向に伸縮自在に構成したパンタグラフ式の伸縮機構と、
    前記傾斜リンク材の交差部に対応して配した縦枠材とからなり、
    該縦枠材と前記傾斜リンク材により扉面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の補助扉。
  6. 外開き又は引き戸式の玄関主扉と、その内側にこれと略平行に設置された請求項1乃至6のいずれかに記載の補助扉を備えたことを特徴とする玄関構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013972A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Sekisui House Ltd 玄関構造
WO2017048108A1 (ko) * 2015-09-16 2017-03-23 송종운 방범 및 안전기능을 갖는 건축물
KR101754963B1 (ko) 2015-09-25 2017-07-06 조융 도어구조

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