JP2005015180A - 張付き検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材の定着ローラへの張付きを効果的に検知し、記録材の誤検知を防止すること。
【解決手段】ローラ部材に当接し、該ローラ部材に対する記録材の張付きを検知する張付き検知装置において、前記ローラ部材に当接する給電部材と、前記給電部材に電圧を印加する給電手段と、記録材の通紙域に配設され、かつ前記ローラ部材表面の同一周上に当接する複数の導電性部材と、前記複数の導電性部材を前記ローラ部材に当接させ又は前記ローラ部材から離間させる導電性部材移動手段と、前記複数の導電性部材から入力される電圧を比較する導電性部材電圧比較手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、定着ローラや加圧ローラへの記録材の張付きの検知を行う手段を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱定着装置を用いた画像形成装置においては、定着後の記録材を分離爪といった分離手段により定着ローラや加圧ローラから分離している。しかしながら、定着ローラにトナーあるいは汚れが付着した場合、記録材の分離が行われず、定着器に巻き付くといったトラブルが発生する場合があった。また、定着ローラに記録材が張り付いた状態で画像形成装置の電源のオフオンを行うと、この記録材を検知することが出来ないためにローラを駆動してしまい、ローラにさらに記録材を巻付かせることになっていた。
【0003】
そこで、記録材の定着ローラや加圧ローラへの巻付きを早期に検知することで、巻付き後の処理を軽減するといった方法がとられている。この方法においては、ローラに電極を接触させて、ローラ表面と電極との抵抗値を測定する検知装置を設けることで、ローラと電極間に挟まった記録材を検知することを可能としている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−255835号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、ローラ表面の汚れ等による抵抗値の変動が発生した場合、また、検知装置の異常が発生した場合には、ローラ表面の抵抗値の変動補正手段、検知装置の異常を検知する手段がないことから、記録材の有無について誤検知するおそれがあった。
【0006】
そこで本発明の目的は、記録材の定着ローラへの張付きを効果的に検知し、記録材の誤検知を防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための、本発明の代表的な構成は、ローラ部材に当接し、該ローラ部材に対する記録材の張付きを検知する張付き検知装置において、前記ローラ部材に当接する給電部材と、前記給電部材に電圧を印加する給電手段と、記録材の通紙域に配設され、かつ前記ローラ部材表面の同一周上に当接する複数の導電性部材と、前記複数の導電性部材を前記ローラ部材に当接させ又は前記ローラ部材から離間させる導電性部材移動手段と、前記複数の導電性部材から入力される電圧を比較する導電性部材電圧比較手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
(画像形成装置)
図1は本実施形態の画像形成装置としてのレーザビームプリンタ100の構成図である。レーザビームプリンタ100は、記録材Pを収納するデッキ101を有し、デッキ101内の記録材Pの有無を検知するデッキ紙有無センサ102、デッキ101内の記録材Pのサイズを検知するシートサイズ検知センサ103、デッキ101から記録材Pを繰り出すピックアップローラ104、ピックアップローラ104によって繰り出された記録材Pを搬送するデッキ給送ローラ105、前記デッキ給送ローラ105と対をなし、記録材Pの重送を防止するためのリタードローラ106が設けられている。
【0010】
そして、デッキ給送ローラ105の下流には、デッキ101と、後述する両面反転部からの給送搬送状態を検知する給送センサ107、さらに下流へと記録材Pを搬送するための給送搬送ローラ108、記録材Pを同期搬送するレジストローラ対109、該レジストローラ対109への記録材Pの搬送状態を検知するレジ前センサ110が配設されている。
【0011】
また、レジストローラ対の下流には、後述するレーザスキャナ部111からのレーザ光に基づいて感光体ドラム(像担持体)1上にトナー像を形成するプロセスカートリッジ112と、感光体ドラム1上に形成されたトナー像を記録材P上に転写するための転写ローラ113が配設されている。
【0012】
さらに、転写ローラ113の下流には搬送ガイド115、記録材P上に転写されたトナー像を熱定着するために、内部に加熱用のハロゲンヒータ116を備えた定着ローラ117と、表面が導電性の加圧ローラ(ローラ部材)118との対を有する定着装置が配設される。また、加圧ローラ118表面へ高圧を給電するための給電ブラシ(給電部材)11、加圧ローラ118への記録材Pの張付きを検知する張付検知センサ10a、10b、定着装置からの搬送状態を検知する定着排出センサ119、定着部(定着装置)から搬送されてきた記録材Pを排出部又は両面反転部に行き先を切り替えるための両面フラッパ120が配設されている。排出部側の下流には排出部の記録材の搬送状態を検知する排出センサ121、記録材を排出する排出ローラ対122が配設されている。
【0013】
一方、記録材Pの両面に印字するために片面印字終了後の記録材Pを表裏反転させ、再度画像形成部へと給送するための両面反転部側には、正逆転によって記録材Pをスイッチバックさせる反転ローラ対123と、反転ローラ対への記録材の搬送状態を検知する反転センサ124と、記録材Pの横方向位置を合わせるための横方向レジスト部(不図示)から記録材Pを搬送するためのDカットローラ125と、両面反転部の記録材P搬送状態を検知する両面センサ126と、両面反転部から給送部へと記録材Pを搬送するための両面搬送ローラ対127と、が配設されている。
【0014】
また、レーザスキャナ部111には、後述する外部装置128から送出される画像信号に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット129、レーザユニット129からのレーザ光を感光体ドラム1上に走査するためのポリゴンミラー130と、スキャナモータ131、結像レンズ群132、及び折り返しミラー133により構成されている。
【0015】
そして、前記プロセスカートリッジ112には、公知の電子写真プロセスに必要な感光体ドラム1、と共に、感光体ドラム1に作用するプロセス手段として帯電ローラ2、現像ブレード134、トナー格納容器135等を具備しており、レーザビームプリンタ100に対して着脱可能に構成されている。また、3は高圧電源部(給電手段)であり、後述する加圧ローラ高圧回路の他に、帯電ローラ2、現像ブレード134、転写ローラ113、に所望の電圧を給電する高圧回路を有している。尚、136はメインモータで、装置各部に動力を供給している。
【0016】
さらに、4はレーザビームプリンタ100を制御するプリンタ制御部であり、RAM5a、ROM5b、タイマ5c、デジタル入出力ポート(以下I/Oポートと記す)5d等を具備したCPU5、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。前記プリンタ制御部4はインターフェイス138を介して、パーソナルコンピュータ等の外部装置128に接続されている。
【0017】
(定着装置及び張付き検知装置)
定着装置及び張付き検知装置の構成について、詳細に説明する。図2は定着装置及び張付き検知装置の斜視図である。
【0018】
図2に示すように、定着装置は、内部にハロゲンヒータ116を有する定着ローラ117と、該定着ローラ117に対して当接し搬送される記録材を加圧する加圧ローラ118と、加圧ローラ118への記録材Pの張付きを検知する後述する張付き検知装置と、を有する。また、記録材Pが搬送される通紙領域には、記録材Pが加圧ローラ118に張付いたとき、記録材Pを加圧ローラ118から分離するための分離爪12が配設されている。そして、加圧ローラ118の下部には、搬送される記録材Pの張付きを防止するための張付き検知装置が配設されている。
【0019】
張付き検知装置は、張付検知センサ(導電性部材)10a、10bと、給電ブラシ11と、後述する検知回路を有する。ここで、張付検知センサ10a、10bは分離爪12の下流側に当接されている。この構成により、加圧ローラ118に張り付いた記録材の有無を検知する。
【0020】
張付検知センサ10a、10bは、加圧ローラ118に対して当接し、また加圧ローラ118から離間ができる導電性部材移動手段70を有する。この構成を説明する。図3は張付き検知装置における張付検知センサの導電性部材移動手段の構成図であり、図2の矢印Aの方向から見た図である。尚、張付検知センサ10aと張付検知センサ10bとは、共に同様の構成であるため、張付検知センサ10bの説明は省略する。
【0021】
図3に示すように、張付検知センサ10aは、回動軸73に固定されており、回動軸73を中心として回動する構成である。回動軸73は部材76、部材78を介してバネ74と電磁ソレノイド75に接続しており、張付検知センサ10aは電磁ソレノイド75の駆動状態により位置が決定する。
【0022】
図3(a)は電磁ソレノイドがオフの状態を示す図である。電磁ソレノイド75がオフの状態においては、電磁ソレノイド75に付帯された部材78は自由に動く。このため、部材76を挟んで電磁ソレノイド75と反対側に配設されるバネ74により、バネ74の方向(矢印Cの方向)に部材76の下端部が引っ張られると、張付検知センサ10aは回動軸73を中心に回動し、加圧ローラ118に当接する。ここで、張付検知センサ10aの加圧ローラ118への当接圧は、バネ74の張力を変更することで、変更することができる。
【0023】
本実施形態においては、前記当接圧を100gf以下にする。このように、張付検知センサ10aと加圧ローラ118とが当接するときの圧力を小さくすることで、記録材Pが挟まった場合とない場合の張付検知センサ10aの検知電圧差を大きくとることが可能となる。このため、記録材Pが加圧ローラ118に張付いて巻付いた場合に、より確実に張付きの検知を行なうことができるため、誤検知の防止をすることができる。
【0024】
一方、図3(b)は電磁ソレノイドがオンの状態を示す図である。この場合、電磁ソレノイド75の部材78は矢印Bの方向に引っ張られ、張付検知センサ10aは回動軸73を中心に回動し、加圧ローラ118の表面と非接触の状態となる。
【0025】
図4は張付検知センサ10a、10bの加圧ローラ118における位置関係を示したものである。図4(a)は図2の矢印Aの方向より見た図である。ローラと張付検知センサ10aの当接位置Paと張付検知センサ10bの当接位置Pbはローラと給電ブラシ11の当接位置である給電位置Psから等距離になるように配置されている。
【0026】
すなわち、ローラ中心Oを中心として、給電位置Ps−ローラ中心O−当接位置Paがなす角度をθa、同じくPs−O−Pbのなす角度をθbとすると、
θa≒θb、
であり、円周角θa、θbそれぞれの円周La、Lbは、
La≒Lb、
となるように、張付検知センサ10a、10bが配置される。
【0027】
このように、給電位置Psから張付検知センサ10a、10bの当接位置Pa、Pbまでの距離を概略等距離となるように配置することにより、給電位置から張付検知センサ10a、10bまでの抵抗値をほぼ同じにすることが可能となる。こうして、検知の誤差を減少させ検知精度を上げることができる。
【0028】
さらに、図4(b)で示すように、張付検知センサ10aと張付検知センサ10bとは、加圧ローラ118の回転に対してローラ表面上、概略同一周上となるように配置される。これにより、加圧ローラ118の上に汚れが発生し、抵抗値の変動が発生した場合でも、汚れは加圧ローラ118上で、張付検知センサ10a、10bのある場所で均等に検知される。このため、前記抵抗値の変動を問題とすることなく、検知を行うことができるため、検知の誤差を減少させ、検知精度を上げることが可能となる。
【0029】
(張付き検知装置の検知回路)
次に、本実施形態の張付き検知装置の検知回路の構成を図5を用いて説明する。図中13はインバータトランスで、インバータトランス13の二次側巻線に発生する出力電圧は、高圧コンデンサ14、15と高圧ダイオード16、17で構成する倍電圧整流回路によって整流された後、給電ブラシ11に印加されている。また、インバータトランス13の一次側はCPU5のI/Oポート5dから出力されるクロック信号を、ベース抵抗21、小信号トランジスタ19、この小信号トランジスタ19のコレクタ側に接続されたプルアップ抵抗20とトランジスタ18を介してオンオフさせている。
【0030】
また、出力電圧を制御するために、出力電圧を抵抗22、23で分圧した電圧をオペアンプ24の−端子に、抵抗25、26で電源電圧+24Vを分圧した基準電圧を+端子に入力し、オペアンプの出力を抵抗27、28とトランジスタ29とアルミ電解コンデンサ30とからなるトランス駆動回路を介してインバータトランスの入力電圧を調整している。ここで、ダイオード31はトランジスタ29の保護ダイオードで、ダイオード32はフライバック電流をインバータトランスに流すためのものである。
【0031】
さらに、CPU5のI/Oポート5dからの信号によって、オペアンプ24の+端子をトランジスタ33と抵抗34を介して接地することにより、基準電圧を0Vにし、高圧出力をオフすることを可能としている。
【0032】
一方、張付検知センサ10aの電圧は抵抗52、53で分圧され、コンパレータ(導電性部材電圧比較手段)51の−端子に入力し、張付検知センサ10bの電圧は抵抗54、55で分圧され、コンパレータ51の+端子に入力する。これらの各抵抗値は張付検知センサ10aの電圧が張付検知センサ10bの電圧の85%以下となった場合に、コンパレータ51の+端子電圧が−端子電圧より大きくなり、コンパレータ51の出力がプルアップ抵抗56を介してHIGHになるように設定する。
【0033】
また、コンパレータ51の負入力には抵抗58と抵抗59を電源電圧5Vを分圧した電圧がダイオード57を介して印加される。抵抗58と抵抗59の分圧値は、高圧出力電圧が出力時にコンパレータ51の+端子に入力される電圧の10%の電圧に設定する。
【0034】
コンパレータ51の出力はCPUのI/Oポート5dの入力端子に接続されている。このことより記録材Pが加圧ローラ118と、張付検知センサ10aに挟まっていることをCPU5で検知可能としている。
【0035】
本実施形態の一連の処理を図6のフローチャートを用いて、張付き検知装置におけるシーケンスとともに、張付き検知装置の異常を検知する過程について説明する。
【0036】
まず、画像形成装置に電源が投入されると、まずプリンタ制御部4では、CPUのI/Oポート5dの状態を読み込み、検知結果をチェックする(S401)。この時の加圧高圧出力は停止状態であるので、コンパレータ51の負入力は抵抗52と抵抗53の分圧レベル、正入力はGNDレベルである。ここで、コンパレータ51にて、正入力と負入力との電圧の比較を行うと、コンパレータ51からの出力、即ち検知結果は、通常、LOW状態となる。
【0037】
ここで、もしS401でHIGH状態である場合は、張付き検知装置が異常であると判断する。この場合、S412で張付きが発生していると判断し、S413でメインモータを停止させる。このように、本発明においては、張付き検知装置が異常であると判断した場合、加圧ローラ118を駆動しない。このように、電源を投入するごとに張付き検知装置の状態を確認した後、加圧ローラ118の駆動を開始するため、シートの張付き検知を行なえない状態で加圧ローラ118を駆動することがない。このため、加圧ローラ118への記録材の巻付きを防止することが可能となる。
【0038】
一方、S401でLOW状態の場合は、S402で電磁ソレノイド75を駆動し、張付検知センサ10aを加圧ローラ118から離間させ、張付検知センサ10bを当接させたままにする。その後、S403において加圧ローラ118へ高圧出力が印加される。
【0039】
ここで、S404においてコンパレータ51の検出出力を再度チェックする。この時のコンパレータ51の正入力は、加圧ローラ118の高圧出力が抵抗54と抵抗55で分圧されたレベルで、負入力は電源電圧5Vを抵抗58と抵抗59の分圧レベルとなる。このため、コンパレータ51の出力、即ち検知結果は通常、HIGH状態となる。
【0040】
ここで検出出力がLOW状態である場合には、張付き検知装置が異常であると判断する。すると、S411で加圧ローラ118への高圧出力を停止し、S413にてメインモータを停止させる。この場合、加圧ローラ118に記録材の張付きが発生していると判断する(S412)。
【0041】
S404で検出出力が通常どおりHIGHの場合には、S405で加圧ローラ118への高圧出力を一度停止し、S406で再び張付検知センサ10aを加圧ローラ118に当接させる。そしてS407で、再び加圧ローラ118に対して高圧出力を印加する。尚、S405で一度加圧ローラ118高圧出力を停止するのは、張付検知センサ10aと加圧ローラ118との間の放電を防ぐためである。
【0042】
続いて、S408でコンパレータ51の検出出力のチェックを行う。この時のコンパレータ51の正入力は加圧ローラ118への高圧出力が抵抗54と抵抗55で分圧されたレベルが入力される。
【0043】
一方、負入力は加圧ローラ118へのシートの張付きの有無で電圧値が異なる。即ち、加圧ローラ118に記録材の張付きが発生してない場合は、張付検知センサ10aを介して加圧ローラ118の表面の電位が抵抗52と抵抗53で分圧されたレベルがコンパレータ51の負入力に入力される。このため、コンパレータ51の出力は通常、LOWレベルとなる。通常どおりLOWレベルの場合は、S409で加圧ローラ118に対する高圧出力を停止し、所定時間後に張付検知センサ10a、10bをローラ表面から離間させ、S410でメインモータを駆動し、所定のプリント開始時の処理に移る。
【0044】
一方、加圧ローラ118に記録材Pの張付きが発生している場合には、張り付いた記録材Pの抵抗によって張付検知センサ10aの電位が低下する。このため、コンパレータ51の負入力には、正入力よりも小さいレベルが入力され、コンパレータ51の出力はHIGHレベルとなる。この場合には、S411で加圧ローラ118への高圧出力の印加を停止し、S412で張付き発生と判断し、S413でメインモータを停止させる。
【0045】
張付き発生の情報は、不図示の画像形成装置の表示部に表示して使用者に報知する。あるいはインターフェイス138を介してパーソナルコンピュータ等の外部装置128に送信する。これにより、加圧ローラ118に記録材が巻付くことを防止することが可能となる。
【0046】
以上のように本実施形態においては、2つの張付検知センサ10a、10bの電圧を、コンパレータ51により比較する構成としている。このため、加圧ローラ118の表面の抵抗値の変化を問題とすることなく、コンパレータ51の検出出力のみにて加圧ローラ118と張付検知センサ10aとの間に記録材Pが挟まっていることを検出することが可能である。
【0047】
また、張付検知センサ10a、10bを加圧ローラ118の同一周上に当接するように配設する。これにより、加圧ローラ118の回転方向に汚れが発生した場合でも、その汚れによる加圧ローラ118の抵抗値の変化は、張付検知センサ10aと張付検知センサ10bとに均等に影響が及ぶ。このため、加圧ローラ118の回転方向に汚れが発生した場合であっても、検出の誤差を減少させることができる。
【0048】
また、加圧ローラ118に高圧給電する給電ブラシ11は、張付検知センサ10aまでの距離と張付検知センサ10bまでの距離とを同じくする位置に配設されている。これにより、給電ブラシ11による加圧ローラ118への給電位置から、張付検知センサ10a、10bまでの抵抗値をほぼ同じにすることができる。このため、電圧検出の誤差を減少させ、検出精度を上げることができる。
【0049】
また、張付検知センサ10a、10bを加圧ローラ118に対して当接及び離間する手段を有し、コンパレータ51に入力する電圧を変えつつ、コンパレータ51が電圧を比較するので、張付き検知装置自体の異常を検知することができる。
【0050】
また、電源の投入時、張付き検知装置により加圧ローラ118への記録材Pの張付きが検知された場合には、加圧ローラ118の駆動をしない。このように、まず、記録材Pの加圧ローラ118への張付き検知を行い、張付きが発生していないことを確認した後に加圧ローラ118の駆動を行う構成であるため、加圧ローラ118に記録材Pが張付いた状態で画像形成装置の電源をオフオンしても、記録材Pを加圧ローラ118に巻き込むことはない。
【0051】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態における張付き検知装置の構成を図7に示す。第2実施形態における張付き検知装置の構成を図7に基づいて説明し、第1実施形態と同様の構成については、同符号を付すことで説明を省略する。
【0052】
図7に示すように、張付検知センサ10bからの出力電圧は、コンパレータ51の+端子とコンパレータ(給電電圧比較手段)39の−端子に入力される。ここで、張付検知センサ10bの出力電圧は、コンパレータ51には抵抗54、55で分圧され、抵抗61を介して入力され、コンパレータ39には抵抗60を介して入力される。また、高圧出力電圧は抵抗37、38で分圧し、コンパレータ39の+端子に入力される。これらの各抵抗値は、張付検知センサ10の電圧が、高圧出力電圧の85%以下となった場合に、コンパレータ39の+端子電圧が−端子電圧より大きくなり、コンパレータ39の出力がプルアップ抵抗40を介してHIGH状態になるように設定する。
【0053】
また、コンパレータ39の負入力には抵抗46と抵抗47を電源電圧5Vで分圧した電圧が、ダイオード45を介して印加される。抵抗46と抵抗47の分圧値は、高圧出力電圧が出力時にコンパレータ39の+端子に入力される電圧の10%の電圧値に設定する。コンパレータ39の出力は、CPUのI/Oポート5dの入力端子に接続されている。このことにより加圧ローラ118表面の抵抗値が汚れ等により上がっていることをCPU5で検知可能としている。
【0054】
本実施形態は、張付検知センサ10bの異常も検知可能としたものであり、張付検知センサ10bの検知方法のみが異なる。図8は本実施形態を示すフローチャートであり、第1実施形態で示した処理に先立って行われる処理を示したフローチャートである。本実施形態の一連の処理を図8のフローチャートを用いて、張付き検知装置におけるシーケンスとともに説明する。
【0055】
図8において、画像形成装置の電源が投入されると、まずCPUのI/Oポート5dの状態を読み込み、検知結果のチェックを行う(S701)。この時の加圧高圧出力についてコンパレータ39の出力は停止状態であるので、コンパレータ39の負入力は抵抗46と抵抗47の分圧レベルである。一方、正入力はGNDレベルであるため、コンパレータ39の出力、即ち検知結果は、通常、LOW状態となる。
【0056】
ここで、S701でHIGH状態である場合には、張付検出出力が異常であり、S713で張付きの検知を正常に行うことができないと判断し、S716でメインモータを停止させる。
【0057】
S701でLOW状態の場合は、S702で電磁ソレノイド75及び不図示の電磁ソレノイドの駆動により、張付検知センサ10a、10bを加圧ローラ118から離間させた状態にし、S703で加圧ローラ118への高圧出力を印加し、S704で検出出力を再度チェックする。
【0058】
この時のコンパレータ39の正入力は加圧ローラ118への高圧出力が抵抗37と抵抗38で分圧されたレベルで、負入力は電源電圧5Vを抵抗46と抵抗47の分圧レベルである。このためコンパレータ39の出力(即ち検知結果)は通常、HIGH状態となる。
【0059】
ここで検知結果がLOW状態である場合には、張付き検知装置が異常であるため、張付き検知を正常に行うことができないと判断する。そして、S712で加圧ローラ118高圧出力を停止し、S716でメインモータを停止させて張付き発生と判断する。
【0060】
一方、S704で検知電圧がHIGHの場合には、S705で加圧ローラ118に対する高圧出力を一度停止した後、S706で張付検知センサ10bのみを加圧ローラ118に当接させ、S707で再び加圧ローラ118へ高圧出力を印加する。尚、S705で加圧ローラ118の高圧出力を一度停止するのは、張付検知センサ10bと加圧ローラ118間での放電を防ぐためである。
【0061】
続いて、S708で検出出力のチェックを行う。この時のコンパレータ39の正入力は、加圧ローラ118に対して高圧出力が抵抗37と抵抗38で分圧されたレベルが入力される。負入力は加圧ローラ118表面の汚れの有無で電圧値が異なる。即ち、加圧ローラ118に汚れが発生していない場合は、張付検知センサ10bを介して加圧ローラ118の表面の電位が抵抗54と抵抗55で分圧されたレベルがコンパレータ39の負入力に入力される。このため、コンパレータ39の出力は通常、LOWレベルとなる。
【0062】
この場合は、加圧ローラ高圧出力を停止し(S709)、張付検知センサ10aを加圧ローラ118に当接させる(S710)。その後、第1実施形態のフローチャートへ移行し、張付検知センサ10a、10bの出力電圧の比較により、加圧ローラ118への記録材Pの張付きを検知する(S711)。
【0063】
一方、加圧ローラ118の表面に異物の付着などの汚れが発生している場合には、加圧ローラ表面の抵抗の上昇によって張付検知センサ10bの電位が低下する。このため、コンパレータ39の負入力には、正入力よりも小さいレベルが入力される。こうして、コンパレータ39の出力はHIGHレベルとなる。
【0064】
この場合、S714で加圧ローラ118への高圧出力を停止し、S715で加圧ローラ118の表面に異常が発生したと判断し、S716でメインモータを停止させる。加圧ローラ118表面異常発生の情報は不図示の画像形成装置の表示部に表示する、あるいはインターフェイス138を介してパーソナルコンピュータ等の外部装置128に送信する。
【0065】
以上のように、本実施形態では、コンパレータ51の他にコンパレータ39を有し、加圧ローラ118に対して張付検知センサ10aと張付検知センサ10bとを別々に当接、離間させる。このため、第1実施形態の効果に加え、コンパレータ39により、高圧電源部3から印加した電圧と張付検知センサ10bで検知した出力電圧とをコンパレータ39にて比較することで、張付検知センサ10bの出力が低下しているかを検出することが出来、加圧ローラ118の汚れや異物の付着を検知することができる。
【0066】
こうして、記録材の定着ローラへの張付きを効果的に検知し、記録材の誤検知を防止することができる。
【0067】
[実施態様]
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0068】
[実施態様1]
ローラ部材に当接し、該ローラ部材に対する記録材の張付きを検知する張付き検知装置において、
前記ローラ部材に当接する給電部材と、
前記給電部材に電圧を印加する給電手段と、
記録材の通紙域に配設され、かつ前記ローラ部材表面の同一周上に当接する複数の導電性部材と、
前記複数の導電性部材を前記ローラ部材に当接させ又は前記ローラ部材から離間させる導電性部材移動手段と、
前記複数の導電性部材から入力される電圧を比較する導電性部材電圧比較手段と、
を有することを特徴とする張付き検知装置。
【0069】
[実施態様2]
前記給電手段と前記複数の導電性部材のうちいずれかの導電性部材と入力される電圧を比較する給電電圧比較手段、を有することを特徴とする実施態様1に記載の張付き検知装置。
【0070】
[実施態様3]
前記複数の導電性部材はそれぞれ、前記給電部材から等距離に配置されることを特徴とする実施態様1又は2に記載の張付き検知装置。
【0071】
[実施態様4]
前記複数の導電性部材は、前記ローラ部材の回転方向の上流側及び下流側に配置されることを特徴とする実施態様1乃至3のいずれかに記載の張付き検知装置。
【0072】
[実施態様5]
記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部にて形成された画像を記録材に定着させる定着装置と、
前記定着装置に配設されるローラ部材の記録材の張付きを検知する実施態様1乃至4のいずれかに記載の張付き検知装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0073】
【発明の効果】
以上のように、本発明においては、給電手段から給電手段を介してローラ部材に電圧を印加し、該ローラ部材に複数の導電性部材を導電性部材移動手段により、当接・離間させつつ、前記複数の導電性部材から検出される電圧を導電性部材電圧比較手段により比較する。このように、ローラ部材の表面の電圧を直接検出しないため、ローラ部材の表面の抵抗値の変化を問題とすることなく、ローラに対する記録材の張付きの検出が可能となる。
【0074】
また、前記複数の導電性部材を、前記ローラ部材の同一周上に当接するように配置することで、前記ローラ部材の回転方向に汚れや異物の付着が発生した場合でも、その汚れによるローラ部材の抵抗値の変化の影響は、前記複数の導電性部材に均等に及ぶ。このため、ローラ部材の回転方向に汚れや異物の付着が発生した場合でも、検出の誤差を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像形成装置としてのレーザビームプリンタの構成図。
【図2】定着装置及び張付き検知装置の斜視図。
【図3】張付き検知装置における張付検知センサの導電性部材移動手段の構成図。
【図4】張付検知センサの加圧ローラにおける位置関係を示す図。
【図5】第1実施形態の張付き検知装置の検知回路の構成を示す図。
【図6】第1実施形態の張付き検知装置の検知の流れを示す図。
【図7】第2実施形態の張付き検知装置の検知回路の構成を示す図。
【図8】第2実施形態の張付き検知装置の検知の流れを示す図。
【符号の説明】
O …ローラ中心、P …記録材、
1 …感光体ドラム、2 …帯電ローラ、3 …高圧電源部、
4 …プリンタ制御部、5 …CPU、5a …RAM、5b …ROM、
5c …タイマ、5d …I/Oポート、
10 …張付検知センサ、10a …張付検知センサ、10b …張付検知センサ、
11 …給電ブラシ、12 …分離爪、13 …インバータトランス、
14 …高圧コンデンサ、15 …高圧コンデンサ、16 …高圧ダイオード、
17 …高圧ダイオード、18 …トランジスタ、19 …小信号トランジスタ、
20 …プルアップ抵抗、21 …ベース抵抗、22 …抵抗、23 …抵抗、
24 …オペアンプ、25 …抵抗、26 …抵抗、28 …抵抗、29 …トランジスタ、
30 …アルミ電解コンデンサ、31 …ダイオード、32 …ダイオード、
33 …トランジスタ、34 …抵抗、35 …抵抗、36 …抵抗、37 …抵抗、
38 …抵抗、39 …コンパレータ、40 …プルアップ抵抗、45 …ダイオード、
46 …抵抗、47 …抵抗、51 …コンパレータ、52 …抵抗、54 …抵抗、
60 …抵抗、61 …抵抗、70 …導電性部材移動手段、73 …回動軸、74 …バネ、
75 …電磁ソレノイド、76 …部材、78 …部材、
100 …レーザビームプリンタ、101 …デッキ、102 …デッキ紙有無センサ、
103 …シートサイズ検知センサ、104 …ピックアップローラ、
105 …デッキ給送ローラ、106 …リタードローラ、107 …給送センサ、
108 …給送搬送ローラ、109 …レジストローラ対、110 …レジ前センサ、
111 …レーザスキャナ部、112 …プロセスカートリッジ、113 …転写ローラ、
115 …搬送ガイド、116 …ハロゲンヒータ、117 …定着ローラ、
118 …加圧ローラ、119 …定着排出センサ、120 …両面フラッパ、
121 …排出センサ、122 …排出ローラ対、123 …反転ローラ対、
124 …反転センサ、125 …Dカットローラ、126 …両面センサ、
127 …両面搬送ローラ対、129 …レーザユニット、130 …ポリゴンミラー、
131 …スキャナモータ、132 …結像レンズ群、133 …折り返しミラー、
134 …現像ブレード、135 …トナー格納容器、136 …メインモータ、
138 …インターフェイス

Claims (1)

  1. ローラ部材に当接し、該ローラ部材に対する記録材の張付きを検知する張付き検知装置において、
    前記ローラ部材に当接する給電部材と、
    前記給電部材に電圧を印加する給電手段と、
    記録材の通紙域に配設され、かつ前記ローラ部材表面の同一周上に当接する複数の導電性部材と、
    前記複数の導電性部材を前記ローラ部材に当接させ又は前記ローラ部材から離間させる導電性部材移動手段と、
    前記複数の導電性部材から入力される電圧を比較する導電性部材電圧比較手段と、を有することを特徴とする張付き検知装置。
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