JP2005014989A - 魚箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度および保冷性に優れ、使用後の処分が容易であり、収容物から染み出すドリップや水分に起因する収容物の品質悪化および箱体強度の低下が生じにくい魚箱を提供する。
【解決手段】魚箱1は、耐水処理が施された平板状の段ボール基材1aを複数の折り曲げ部2において折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられたものであり、それぞれの面方向に連続した隙間X,Yを介在させた複層構造の側壁部3,4と、底板部5の四隅部分に開設された液状体排出用の貫通孔6とを備えている。対向位置にある2つの側壁部3の上縁にはそれぞれ2つの係合用開口7が開設され、底板部5の周縁には係合用突片8が形成されている。また、対向位置にある2つの側壁部4の外側部4aには、魚箱1を持ち上げる際に手指を差し込むことのできる把持孔9が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】魚箱1は、耐水処理が施された平板状の段ボール基材1aを複数の折り曲げ部2において折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられたものであり、それぞれの面方向に連続した隙間X,Yを介在させた複層構造の側壁部3,4と、底板部5の四隅部分に開設された液状体排出用の貫通孔6とを備えている。対向位置にある2つの側壁部3の上縁にはそれぞれ2つの係合用開口7が開設され、底板部5の周縁には係合用突片8が形成されている。また、対向位置にある2つの側壁部4の外側部4aには、魚箱1を持ち上げる際に手指を差し込むことのできる把持孔9が形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚介類や野菜類などを低温状態で保管したり、運搬したりする際の収容器として使用される魚箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚介類や野菜類などを低温状態で保管したり、運搬したりする際に使用される収容器として従来は木箱が代表的であったが、その後は、軽量で保冷性、衝撃吸収性などに優れた発泡合成樹脂製の魚箱が主流となっていた(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、発泡合成樹脂製の魚箱は、使用後、安易に廃棄したり、焼却処分したりすると環境に悪影響を与えるおそれがあり、リサイクル使用することも困難であるため、近年においては、段ボール製の魚箱が使用されるようになっている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−282763号公報(第2−4頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−104382号公報(第4−6頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の発泡合成樹脂製の魚箱は、前述したように、安易に廃棄したり、焼却処分したりすると環境に悪影響を与えるおそれがあり、リサイクル使用することも困難であるため、その使用が制限されつつあるのが実状である。また、特許文献1に記載の魚箱は、その底面部に複数の貫通孔が設けられているため、魚介類や野菜類などを収容した当該魚箱を複数個積み重ねた場合、魚介類などから染み出すドリップや水分が底面部の貫通孔を通過し、下方に位置する他の魚箱内に落下して、収容物である魚介類の品質を悪化させることがある。
【0005】
一方、特許文献2に記載されている段ボール製魚箱の場合、発泡合成樹脂製魚箱の欠点は解消することができるのであるが、素材が紙である関係上、底面部分などに貫通孔を設けると実用強度を確保することが困難となるため、水抜き孔や通気孔などを設けることができず、密閉構造とならざるを得ない。このため、魚介類や野菜類などを収容した場合、魚介類などから染み出すドリップや水分が箱内の底部などに溜まり、収容物である魚介類の品質を悪化させたり、段ボールに染み込んで魚箱の強度を低下させたりすることがある。
【0006】
また、特許文献2に記載の魚箱は、その組立工程においてホットメルトなどの糊剤を使用する必要があるため、組み立てに労力と時間を要するだけでなく、使用後、簡単に元の平板形状に戻すことができないので、廃棄または焼却処分に至るまでの間の運搬、保管の際に広いスペースを必要とする。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、強度および保冷性に優れ、使用後の処分が容易であり、収容物から染み出すドリップや水分に起因する収容物の品質悪化および箱体強度の低下が生じにくい魚箱を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の魚箱は、耐水処理が施された平板状の段ボール基材を復元可能に折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられる魚箱であって、面方向に連続した隙間を介在させた複層構造の側壁部と、底板部の周縁の一部に設けられた液状体排出用の貫通孔とを備えたことを特徴とする。
【0009】
このような構成とすれば、ホットメルトなどの糊剤なしで組み立てることができ、組み立てと逆の手順で元の平板状に復元させることができるため、使用後の処分は容易であり、収容物から染み出すドリップや水分は底板部の周縁の貫通孔から速やかに排出されるため、ドリップなどに起因する収容物の品質悪化および箱体強度の低下が生じ難い。また、側壁部は、面方向に連続した隙間を介在させた複層構造となっているため、保管あるいは搬送中に加わる程度の外力では容易に変形しない剛性と断熱性を備えており、優れた強度および保冷性を発揮する。さらに、貫通孔を底板部の周縁に設けているため、本発明の魚箱を複数個積み重ねた場合、貫通孔から排出されたドリップなどは、下方に位置する魚箱の側壁部を伝わって流下していくこととなり、下方の魚箱内に落下することがなくなるため、ドリップによる収容物の品質悪化を回避することができる。
【0010】
ここで、前記隙間の側壁部断面方向の寸法を段ボール基材の厚さの3倍〜8倍とすることが望ましく、これによって、外形サイズと収容スペースとのバランスを同サイズの発泡合成樹脂製魚箱程度に維持しながら、発泡合成樹脂製魚箱と同等の優れた箱体強度および保冷性を得ることができる。なお、前記隙間の側壁部断面方向の寸法が段ボール基材の厚さの3倍より小さくなると実用レベルの箱体強度が得られず、断熱性も不足することとなり、8倍より大きくなると箱体強度および断熱性は高まるが、外形サイズに比べて収容スペースの小さなものとなるため、前記範囲が好適である。
【0011】
ここで、前記底板部の平面視形状を長方形とし、貫通孔を底板部の四隅部分に設けることにより、収容物から染み出すドリップや水分を、これらの液状体が集合しやすい四隅部分から速やかに排出できるようになるので、収容物の品質悪化および箱体の強度低下がさらに生じ難いものとなる。また、当該魚箱を積み重ねた場合、貫通孔から排出されたドリップなどは、下方に位置する魚箱の四隅部分の縦縁部を伝わって流下するため、魚箱内へのドリップなどの落下を防止する機能がさらに向上する。
【0012】
一方、前記底板部の周縁の一部に下方へ突出した係合用突片を設け、側壁部の上縁における係合用突片の直上に係合用突片が挿入、離脱可能なサイズの係合用開口を設けることが望ましい。このような構成とすれば、本発明に係る魚箱を複数個積み重ねる場合、下方に位置する魚箱の係合用開口に、上方に位置する魚箱の係合用突片を挿入することによって正確な位置合わせができ、上下方向に隣接する魚箱同士が互いに拘束された状態となるため、積み重ねて保管あるいは運搬する際の安定性が高まり、荷崩れを防止することができる。
【0013】
また、側壁部の内面、底板部の上面の少なくとも一部に保冷手段を付設することもできる。このような保冷手段を付設すれば、保冷剤などの保冷手段を同梱する必要がある魚介類などを収容する場合、保冷手段を投入する手間を省くことができるため、収容作業の効率化を図ることができる。また、収容物と接触する可能性の高いこれらの側壁部の内面、底板部の上面に予め保冷手段を付設することにより、優れた保冷機能を得ることができ、運搬中に保冷手段が勝手に移動することもなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施形態である魚箱を示す斜視図、図2は図1に示す魚箱を組み立てる前の段ボール基材を示す平面図、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は図1におけるB−B線断面図、図5は図1に示す魚箱に鮮魚を収容した状態を示す平面図である。
【0015】
図1に示す本実施形態の魚箱1は、図2に示す耐水処理が施された平板状の段ボール基材1aを、図2中の波線で示す複数の折り曲げ部2においてそれぞれ矢線方向に折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられたものである。魚箱1は、図3,図4に示すように、それぞれの面方向に連続した隙間X,Yを介在させた複層構造の側壁部3,4と、底板部5の四隅部分にそれぞれ開設された液状体排出用の貫通孔6とを備えている。
【0016】
側壁部3は、図3に示すように、段ボール基材1aの外側部3aと内側部3bとの間に隙間Xを介在させた構造であり、側壁部4も同様に、図4に示すように、段ボール基材1aの外側部4aと内側部4bの間に隙間Yを介在させた構造である。対向位置にある2つの側壁部3の上縁にはそれぞれ2つの係合用開口7が開設され、底板部5の周縁には係合用突片8が形成されている。また、対向位置にある2つの側壁部4の外側部4aには、魚箱1を持ち上げる際に手指を差し込むことのできる把持孔9が形成されている。
【0017】
魚箱1には、例えば、図5に示すように鮮魚10を収容することができ、この場合、長時間保冷しておくために、鮮魚10の周囲に保冷剤11を同梱しておくこともできる。魚箱1の底板部5の平面視形状は長方形であり、前述したように、底板部5の四隅部分にそれぞれ貫通孔6を設けているため、収容物である鮮魚10から染み出すドリップや水分を、これらの液状体が集合しやすい四隅部分から効率良く排出することができる。このため、ドリップなどによって鮮魚10の品質が劣化したり、水分などが魚箱1を構成する段ボール基材1aに染み込んで箱体強度を低下させたりすることがない。
【0018】
本実施形態においては、魚箱1を構成する段ボール基材1aの内側部3b,4bにはそれぞれ切欠部3c,4cを設けているため、底板部5に溜まるドリップや水分を、これらの切欠部3c,4cと底板部5との間に形成される通路を通して貫通孔6方向へ速やかに移動させることができる。なお、本実施形態では魚箱1に鮮魚10を収容する場合について説明しているが、収容物は特に限定するものではないので、その他の魚介類や野菜類などを低温状態で保管したり、運搬したりする際の収容器として広く使用することができる。
【0019】
このように、魚箱1は、ホットメルトなどの糊剤なしで組み立てることができ、組み立てと逆の手順をとれば元の平板状の段ボール基材1aに復元させることができるため、使用後の処分は容易である。また、側壁部3,4は、面方向に連続した隙間X,Yを介在させた複層構造となっているため、保管あるいは搬送中に加わる程度の外力では容易に変形しない剛性と断熱性を備えており、優れた強度および保冷性を発揮する。
【0020】
さらに、本実施形態では、図3,図4に示すように、側壁部3,4に介在されている隙間X,Yの側壁部断面方向の寸法X1,Y1を段ボール基材の厚さ1tの約6倍程度としたところ、同サイズの発泡合成樹脂製魚箱と同等の、実用上支障のない剛性および断熱性が得られ、魚箱1は、外形サイズと収容スペースとのバランスが良好であって、箱体強度および保冷性に優れたものとなった。
【0021】
一方、前述したように、魚箱1の底板部5の周縁には下方へ突出した係合用突片8を設けるとともに、側壁部3の上縁における係合用突片8の直上部分に係合用突片8が挿入、離脱可能なサイズの係合用開口7を設けている。したがって、図6に示すように、魚箱1を複数個積み重ねる場合、下方に位置する魚箱1の係合用開口7に、上方に位置する魚箱1の係合用突片8を挿入することによって正確な位置合わせができ、上下方向に隣接する魚箱1同士が互いに拘束された状態となるため、積み重ねて保管あるいは運搬する際の安定性が高まり、荷崩れを防止することができる。
【0022】
また、図6に示すように、複数の魚箱1を積み重ねた状態にしたとき、魚箱1の四隅部分にある貫通孔6から排出されたドリップなどは、下方に位置する魚箱1の四隅部分の縦縁部12を伝わって速やかに流下していくため、ドリップなどが下方の魚箱1内に落下することがない。
【0023】
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第2実施形態である魚箱20について説明する。なお、魚箱20を構成する段ボール基板20aの形状は、魚箱1を形成する段ボール基材1aと同じであり、図1〜図6で示した魚箱1の構成部分と同様の形状、機能を有する部分は図7,図8においても同じ符号を付して説明を省略する。
【0024】
図7,図8に示すように、本実施形態の魚箱20においては、底板部6の上面のほぼ全面に渡って保冷剤21を付設している。保冷剤21は、図9(a)に示すように、冷却しても可撓性を有する透水性シート21aと不透水性シート21bとを重ね合わせ、格子状の接着部21dを設けることによって縦横に形成された複数の密封袋体21c内に高分子吸水材や澱粉などの吸水膨張性を有する封入材22を密封して作られたものである。図9(a)は封入材2が吸水膨張していない状態を示しており、図9(b)は、保冷剤21を水中または氷中に漬けて封入材22が吸水膨張した状態を示している。
【0025】
ここで、透水性シート21aとしては、不織紙あるいは特殊ポリエステルと特殊ポリプロピレンとを貼り合わせてなる不織布や、ポリエステル・ポリエチレンからなる不織布を用いることができる。また、不透水性シート21bとしては、ナイロン・無延伸ポロプロピレン、またはナイロン・ポリエチレンを用いることができる。また、封入材22としては、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体を用いることができる。
【0026】
保冷剤21は密封袋体21cが縦横にタイル張り状に配列されたシート形状であり、接続部21dに設けられた切り取り用ミシン目23でカットすることができるため、本実施形態では、底板部6の形状、面積に応じた大きさカットしたものを底板部6に耐水性の接着剤を用いて貼着している。なお、密封袋体21cの縦横サイズは特に限定するものではないので、底板部6の形状、面積に応じて任意に設定することができるが、魚箱20内に収容物を長時間にわたって収容する場合は大きなサイズの密封袋体21cを用いることが望ましく、収容時間が短い場合は小さなサイズの密封袋体21cを用いることが望ましい。
【0027】
このような保冷剤21を底板部6の上面に付設すれば、図5で示したように保冷剤11を同梱する必要がある鮮魚10などを収容する場合、収容過程において保冷剤11を魚箱20内へ投入する手間を省くことができるため、収容作業の効率化を図ることができる。また、収容物である鮮魚などと接触する可能性の高いこれらの底板部6の上面に予め保冷剤21を付設しておくことにより、優れた保冷機能を得ることができる。さらに、保冷剤21は底板部6の上面に貼着されているため、運搬中に保冷剤21が勝手に移動することがなく、保冷作用が偏るような不都合も発生しない。
【0028】
なお、保冷剤21は透水性シート21aを上に向けた状態で底板部6に貼着されており、その吸水機能には余裕があるため、魚箱20内の収容物から発生するドリップなどは保冷剤21の透水性シート21aを通過して速やかに吸収され、品質悪化を防止することができる。また、保冷剤21中に吸収されている水分は透水性シート21aを通過して蒸発可能であるため、魚箱20内の湿度を適度に保持する機能も発揮し、収容物の鮮度維持に有効である。
【0029】
魚箱20を使用する場合、図8に示す段ボール基板20aを大形容器内に収容された低温水または氷水内に浸漬させることによって保冷剤21を図9(b)に示す状態とし、これを冷凍室で急速冷却した後、各折り曲げ部2で折り曲げて魚箱20を形成し、この後、魚箱20に収容物を収容し、搬送用車両に積載して目的地まで運搬するという工程をとることも可能である。
【0030】
このような工程をとれば、保冷剤21の吸水膨張および冷却工程から魚箱20の組立工程および収容物の収容工程を経て魚箱20の積載工程に至るまでを自動ライン化することができるため、作業効率を大幅に向上させることができる。魚箱20のその他の機能および効果については魚箱1と同様である。
【0031】
【発明の効果】
本発明により、以下に示す効果を奏する。
【0032】
(1)耐水処理が施された平板状の段ボール基材を復元可能に折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられる魚箱に、面方向に連続した隙間を介在させた複層構造の側壁部と、底板部の周縁の一部に設けられた液状体排出用の貫通孔とを設けたことにより、強度および保冷性に優れ、使用後の処分が容易なものとなり、収容物から染み出すドリップや水分に起因する収容物の品質悪化および箱体強度の低下も生じにくくなる。
【0033】
(2)前記底板部の平面視形状を長方形とし、貫通孔を底板部の四隅部分に設けることにより、収容物から染み出すドリップや水分を四隅部分から効率良く排出できるようになるので、収容物の品質悪化および箱体の強度低下がさらに生じ難いものとなる。また、複数の魚箱を積み重ねた場合のドリップや水分の排出機能も向上する。
【0034】
(3)前記底板部の周縁の一部に下方へ突出した係合用突片を設け、側壁部の上縁における係合用突片の直上に係合用突片が挿入、離脱可能なサイズの係合用開口を設けることにより、本発明に係る魚箱を複数個積み重ねる場合、上下方向に隣接する魚箱同士は正確に位置合わせされ、互いに拘束された状態となるため、積み重ね状態で保管あるいは運搬する際の安定性が高まり、荷崩れを防止することができる。
【0035】
(4)側壁部の内面、底板部の上面の少なくとも一部に保冷手段を付設すれば、保冷手段の投入作業が不要となり収容作業の効率化を図ることができ、優れた保冷機能を得ることができ、運搬中に保冷手段が勝手に移動することもなくなる。
【0036】
(5)前記隙間の側壁部断面方向の寸法を段ボール基材の厚さの3倍〜8倍とすることにより、外形サイズと収容スペースのバランスを良好に維持しながら、同サイズの発泡合成樹脂製魚箱と同等の優れた箱体強度および保冷性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である魚箱を示す斜視図である。
【図2】図1に示す魚箱を組み立てる前の段ボール基材を示す平面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図1における一部省略したB−B線断面図である。
【図5】図1に示す魚箱に鮮魚を収容した状態を示す平面図である。
【図6】図1に示す魚箱を積み重ねる状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態である魚箱を示す平面図である。
【図8】図7に示す魚箱を組み立てる前の段ボール基材を示す平面図である。
【図9】(a)は図7に示す魚箱を構成する保冷剤を乾燥状態で示す一部切欠斜視図、(b)は前記保冷剤を含水膨張させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,20 魚箱
1a,20a 段ボール基板
2 折り曲げ部
3,4 側壁部
3a,4a 外側部
3b,4b 内側部
3c,4c 切欠部
5 底板部
6 貫通孔
7 係合用開口
8 係合用突片
9 把持孔
10 鮮魚
11,21 保冷剤
12 縦縁部
21a 透水性シート
21b 不透水性シート
21c 密封袋体
21d 接着部
22 封入剤
23 ミシン目
X,Y 隙間
X1,Y1 側壁部断面方向の寸法
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚介類や野菜類などを低温状態で保管したり、運搬したりする際の収容器として使用される魚箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚介類や野菜類などを低温状態で保管したり、運搬したりする際に使用される収容器として従来は木箱が代表的であったが、その後は、軽量で保冷性、衝撃吸収性などに優れた発泡合成樹脂製の魚箱が主流となっていた(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、発泡合成樹脂製の魚箱は、使用後、安易に廃棄したり、焼却処分したりすると環境に悪影響を与えるおそれがあり、リサイクル使用することも困難であるため、近年においては、段ボール製の魚箱が使用されるようになっている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−282763号公報(第2−4頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−104382号公報(第4−6頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の発泡合成樹脂製の魚箱は、前述したように、安易に廃棄したり、焼却処分したりすると環境に悪影響を与えるおそれがあり、リサイクル使用することも困難であるため、その使用が制限されつつあるのが実状である。また、特許文献1に記載の魚箱は、その底面部に複数の貫通孔が設けられているため、魚介類や野菜類などを収容した当該魚箱を複数個積み重ねた場合、魚介類などから染み出すドリップや水分が底面部の貫通孔を通過し、下方に位置する他の魚箱内に落下して、収容物である魚介類の品質を悪化させることがある。
【0005】
一方、特許文献2に記載されている段ボール製魚箱の場合、発泡合成樹脂製魚箱の欠点は解消することができるのであるが、素材が紙である関係上、底面部分などに貫通孔を設けると実用強度を確保することが困難となるため、水抜き孔や通気孔などを設けることができず、密閉構造とならざるを得ない。このため、魚介類や野菜類などを収容した場合、魚介類などから染み出すドリップや水分が箱内の底部などに溜まり、収容物である魚介類の品質を悪化させたり、段ボールに染み込んで魚箱の強度を低下させたりすることがある。
【0006】
また、特許文献2に記載の魚箱は、その組立工程においてホットメルトなどの糊剤を使用する必要があるため、組み立てに労力と時間を要するだけでなく、使用後、簡単に元の平板形状に戻すことができないので、廃棄または焼却処分に至るまでの間の運搬、保管の際に広いスペースを必要とする。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、強度および保冷性に優れ、使用後の処分が容易であり、収容物から染み出すドリップや水分に起因する収容物の品質悪化および箱体強度の低下が生じにくい魚箱を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の魚箱は、耐水処理が施された平板状の段ボール基材を復元可能に折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられる魚箱であって、面方向に連続した隙間を介在させた複層構造の側壁部と、底板部の周縁の一部に設けられた液状体排出用の貫通孔とを備えたことを特徴とする。
【0009】
このような構成とすれば、ホットメルトなどの糊剤なしで組み立てることができ、組み立てと逆の手順で元の平板状に復元させることができるため、使用後の処分は容易であり、収容物から染み出すドリップや水分は底板部の周縁の貫通孔から速やかに排出されるため、ドリップなどに起因する収容物の品質悪化および箱体強度の低下が生じ難い。また、側壁部は、面方向に連続した隙間を介在させた複層構造となっているため、保管あるいは搬送中に加わる程度の外力では容易に変形しない剛性と断熱性を備えており、優れた強度および保冷性を発揮する。さらに、貫通孔を底板部の周縁に設けているため、本発明の魚箱を複数個積み重ねた場合、貫通孔から排出されたドリップなどは、下方に位置する魚箱の側壁部を伝わって流下していくこととなり、下方の魚箱内に落下することがなくなるため、ドリップによる収容物の品質悪化を回避することができる。
【0010】
ここで、前記隙間の側壁部断面方向の寸法を段ボール基材の厚さの3倍〜8倍とすることが望ましく、これによって、外形サイズと収容スペースとのバランスを同サイズの発泡合成樹脂製魚箱程度に維持しながら、発泡合成樹脂製魚箱と同等の優れた箱体強度および保冷性を得ることができる。なお、前記隙間の側壁部断面方向の寸法が段ボール基材の厚さの3倍より小さくなると実用レベルの箱体強度が得られず、断熱性も不足することとなり、8倍より大きくなると箱体強度および断熱性は高まるが、外形サイズに比べて収容スペースの小さなものとなるため、前記範囲が好適である。
【0011】
ここで、前記底板部の平面視形状を長方形とし、貫通孔を底板部の四隅部分に設けることにより、収容物から染み出すドリップや水分を、これらの液状体が集合しやすい四隅部分から速やかに排出できるようになるので、収容物の品質悪化および箱体の強度低下がさらに生じ難いものとなる。また、当該魚箱を積み重ねた場合、貫通孔から排出されたドリップなどは、下方に位置する魚箱の四隅部分の縦縁部を伝わって流下するため、魚箱内へのドリップなどの落下を防止する機能がさらに向上する。
【0012】
一方、前記底板部の周縁の一部に下方へ突出した係合用突片を設け、側壁部の上縁における係合用突片の直上に係合用突片が挿入、離脱可能なサイズの係合用開口を設けることが望ましい。このような構成とすれば、本発明に係る魚箱を複数個積み重ねる場合、下方に位置する魚箱の係合用開口に、上方に位置する魚箱の係合用突片を挿入することによって正確な位置合わせができ、上下方向に隣接する魚箱同士が互いに拘束された状態となるため、積み重ねて保管あるいは運搬する際の安定性が高まり、荷崩れを防止することができる。
【0013】
また、側壁部の内面、底板部の上面の少なくとも一部に保冷手段を付設することもできる。このような保冷手段を付設すれば、保冷剤などの保冷手段を同梱する必要がある魚介類などを収容する場合、保冷手段を投入する手間を省くことができるため、収容作業の効率化を図ることができる。また、収容物と接触する可能性の高いこれらの側壁部の内面、底板部の上面に予め保冷手段を付設することにより、優れた保冷機能を得ることができ、運搬中に保冷手段が勝手に移動することもなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施形態である魚箱を示す斜視図、図2は図1に示す魚箱を組み立てる前の段ボール基材を示す平面図、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は図1におけるB−B線断面図、図5は図1に示す魚箱に鮮魚を収容した状態を示す平面図である。
【0015】
図1に示す本実施形態の魚箱1は、図2に示す耐水処理が施された平板状の段ボール基材1aを、図2中の波線で示す複数の折り曲げ部2においてそれぞれ矢線方向に折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられたものである。魚箱1は、図3,図4に示すように、それぞれの面方向に連続した隙間X,Yを介在させた複層構造の側壁部3,4と、底板部5の四隅部分にそれぞれ開設された液状体排出用の貫通孔6とを備えている。
【0016】
側壁部3は、図3に示すように、段ボール基材1aの外側部3aと内側部3bとの間に隙間Xを介在させた構造であり、側壁部4も同様に、図4に示すように、段ボール基材1aの外側部4aと内側部4bの間に隙間Yを介在させた構造である。対向位置にある2つの側壁部3の上縁にはそれぞれ2つの係合用開口7が開設され、底板部5の周縁には係合用突片8が形成されている。また、対向位置にある2つの側壁部4の外側部4aには、魚箱1を持ち上げる際に手指を差し込むことのできる把持孔9が形成されている。
【0017】
魚箱1には、例えば、図5に示すように鮮魚10を収容することができ、この場合、長時間保冷しておくために、鮮魚10の周囲に保冷剤11を同梱しておくこともできる。魚箱1の底板部5の平面視形状は長方形であり、前述したように、底板部5の四隅部分にそれぞれ貫通孔6を設けているため、収容物である鮮魚10から染み出すドリップや水分を、これらの液状体が集合しやすい四隅部分から効率良く排出することができる。このため、ドリップなどによって鮮魚10の品質が劣化したり、水分などが魚箱1を構成する段ボール基材1aに染み込んで箱体強度を低下させたりすることがない。
【0018】
本実施形態においては、魚箱1を構成する段ボール基材1aの内側部3b,4bにはそれぞれ切欠部3c,4cを設けているため、底板部5に溜まるドリップや水分を、これらの切欠部3c,4cと底板部5との間に形成される通路を通して貫通孔6方向へ速やかに移動させることができる。なお、本実施形態では魚箱1に鮮魚10を収容する場合について説明しているが、収容物は特に限定するものではないので、その他の魚介類や野菜類などを低温状態で保管したり、運搬したりする際の収容器として広く使用することができる。
【0019】
このように、魚箱1は、ホットメルトなどの糊剤なしで組み立てることができ、組み立てと逆の手順をとれば元の平板状の段ボール基材1aに復元させることができるため、使用後の処分は容易である。また、側壁部3,4は、面方向に連続した隙間X,Yを介在させた複層構造となっているため、保管あるいは搬送中に加わる程度の外力では容易に変形しない剛性と断熱性を備えており、優れた強度および保冷性を発揮する。
【0020】
さらに、本実施形態では、図3,図4に示すように、側壁部3,4に介在されている隙間X,Yの側壁部断面方向の寸法X1,Y1を段ボール基材の厚さ1tの約6倍程度としたところ、同サイズの発泡合成樹脂製魚箱と同等の、実用上支障のない剛性および断熱性が得られ、魚箱1は、外形サイズと収容スペースとのバランスが良好であって、箱体強度および保冷性に優れたものとなった。
【0021】
一方、前述したように、魚箱1の底板部5の周縁には下方へ突出した係合用突片8を設けるとともに、側壁部3の上縁における係合用突片8の直上部分に係合用突片8が挿入、離脱可能なサイズの係合用開口7を設けている。したがって、図6に示すように、魚箱1を複数個積み重ねる場合、下方に位置する魚箱1の係合用開口7に、上方に位置する魚箱1の係合用突片8を挿入することによって正確な位置合わせができ、上下方向に隣接する魚箱1同士が互いに拘束された状態となるため、積み重ねて保管あるいは運搬する際の安定性が高まり、荷崩れを防止することができる。
【0022】
また、図6に示すように、複数の魚箱1を積み重ねた状態にしたとき、魚箱1の四隅部分にある貫通孔6から排出されたドリップなどは、下方に位置する魚箱1の四隅部分の縦縁部12を伝わって速やかに流下していくため、ドリップなどが下方の魚箱1内に落下することがない。
【0023】
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第2実施形態である魚箱20について説明する。なお、魚箱20を構成する段ボール基板20aの形状は、魚箱1を形成する段ボール基材1aと同じであり、図1〜図6で示した魚箱1の構成部分と同様の形状、機能を有する部分は図7,図8においても同じ符号を付して説明を省略する。
【0024】
図7,図8に示すように、本実施形態の魚箱20においては、底板部6の上面のほぼ全面に渡って保冷剤21を付設している。保冷剤21は、図9(a)に示すように、冷却しても可撓性を有する透水性シート21aと不透水性シート21bとを重ね合わせ、格子状の接着部21dを設けることによって縦横に形成された複数の密封袋体21c内に高分子吸水材や澱粉などの吸水膨張性を有する封入材22を密封して作られたものである。図9(a)は封入材2が吸水膨張していない状態を示しており、図9(b)は、保冷剤21を水中または氷中に漬けて封入材22が吸水膨張した状態を示している。
【0025】
ここで、透水性シート21aとしては、不織紙あるいは特殊ポリエステルと特殊ポリプロピレンとを貼り合わせてなる不織布や、ポリエステル・ポリエチレンからなる不織布を用いることができる。また、不透水性シート21bとしては、ナイロン・無延伸ポロプロピレン、またはナイロン・ポリエチレンを用いることができる。また、封入材22としては、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体を用いることができる。
【0026】
保冷剤21は密封袋体21cが縦横にタイル張り状に配列されたシート形状であり、接続部21dに設けられた切り取り用ミシン目23でカットすることができるため、本実施形態では、底板部6の形状、面積に応じた大きさカットしたものを底板部6に耐水性の接着剤を用いて貼着している。なお、密封袋体21cの縦横サイズは特に限定するものではないので、底板部6の形状、面積に応じて任意に設定することができるが、魚箱20内に収容物を長時間にわたって収容する場合は大きなサイズの密封袋体21cを用いることが望ましく、収容時間が短い場合は小さなサイズの密封袋体21cを用いることが望ましい。
【0027】
このような保冷剤21を底板部6の上面に付設すれば、図5で示したように保冷剤11を同梱する必要がある鮮魚10などを収容する場合、収容過程において保冷剤11を魚箱20内へ投入する手間を省くことができるため、収容作業の効率化を図ることができる。また、収容物である鮮魚などと接触する可能性の高いこれらの底板部6の上面に予め保冷剤21を付設しておくことにより、優れた保冷機能を得ることができる。さらに、保冷剤21は底板部6の上面に貼着されているため、運搬中に保冷剤21が勝手に移動することがなく、保冷作用が偏るような不都合も発生しない。
【0028】
なお、保冷剤21は透水性シート21aを上に向けた状態で底板部6に貼着されており、その吸水機能には余裕があるため、魚箱20内の収容物から発生するドリップなどは保冷剤21の透水性シート21aを通過して速やかに吸収され、品質悪化を防止することができる。また、保冷剤21中に吸収されている水分は透水性シート21aを通過して蒸発可能であるため、魚箱20内の湿度を適度に保持する機能も発揮し、収容物の鮮度維持に有効である。
【0029】
魚箱20を使用する場合、図8に示す段ボール基板20aを大形容器内に収容された低温水または氷水内に浸漬させることによって保冷剤21を図9(b)に示す状態とし、これを冷凍室で急速冷却した後、各折り曲げ部2で折り曲げて魚箱20を形成し、この後、魚箱20に収容物を収容し、搬送用車両に積載して目的地まで運搬するという工程をとることも可能である。
【0030】
このような工程をとれば、保冷剤21の吸水膨張および冷却工程から魚箱20の組立工程および収容物の収容工程を経て魚箱20の積載工程に至るまでを自動ライン化することができるため、作業効率を大幅に向上させることができる。魚箱20のその他の機能および効果については魚箱1と同様である。
【0031】
【発明の効果】
本発明により、以下に示す効果を奏する。
【0032】
(1)耐水処理が施された平板状の段ボール基材を復元可能に折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられる魚箱に、面方向に連続した隙間を介在させた複層構造の側壁部と、底板部の周縁の一部に設けられた液状体排出用の貫通孔とを設けたことにより、強度および保冷性に優れ、使用後の処分が容易なものとなり、収容物から染み出すドリップや水分に起因する収容物の品質悪化および箱体強度の低下も生じにくくなる。
【0033】
(2)前記底板部の平面視形状を長方形とし、貫通孔を底板部の四隅部分に設けることにより、収容物から染み出すドリップや水分を四隅部分から効率良く排出できるようになるので、収容物の品質悪化および箱体の強度低下がさらに生じ難いものとなる。また、複数の魚箱を積み重ねた場合のドリップや水分の排出機能も向上する。
【0034】
(3)前記底板部の周縁の一部に下方へ突出した係合用突片を設け、側壁部の上縁における係合用突片の直上に係合用突片が挿入、離脱可能なサイズの係合用開口を設けることにより、本発明に係る魚箱を複数個積み重ねる場合、上下方向に隣接する魚箱同士は正確に位置合わせされ、互いに拘束された状態となるため、積み重ね状態で保管あるいは運搬する際の安定性が高まり、荷崩れを防止することができる。
【0035】
(4)側壁部の内面、底板部の上面の少なくとも一部に保冷手段を付設すれば、保冷手段の投入作業が不要となり収容作業の効率化を図ることができ、優れた保冷機能を得ることができ、運搬中に保冷手段が勝手に移動することもなくなる。
【0036】
(5)前記隙間の側壁部断面方向の寸法を段ボール基材の厚さの3倍〜8倍とすることにより、外形サイズと収容スペースのバランスを良好に維持しながら、同サイズの発泡合成樹脂製魚箱と同等の優れた箱体強度および保冷性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である魚箱を示す斜視図である。
【図2】図1に示す魚箱を組み立てる前の段ボール基材を示す平面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図1における一部省略したB−B線断面図である。
【図5】図1に示す魚箱に鮮魚を収容した状態を示す平面図である。
【図6】図1に示す魚箱を積み重ねる状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態である魚箱を示す平面図である。
【図8】図7に示す魚箱を組み立てる前の段ボール基材を示す平面図である。
【図9】(a)は図7に示す魚箱を構成する保冷剤を乾燥状態で示す一部切欠斜視図、(b)は前記保冷剤を含水膨張させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,20 魚箱
1a,20a 段ボール基板
2 折り曲げ部
3,4 側壁部
3a,4a 外側部
3b,4b 内側部
3c,4c 切欠部
5 底板部
6 貫通孔
7 係合用開口
8 係合用突片
9 把持孔
10 鮮魚
11,21 保冷剤
12 縦縁部
21a 透水性シート
21b 不透水性シート
21c 密封袋体
21d 接着部
22 封入剤
23 ミシン目
X,Y 隙間
X1,Y1 側壁部断面方向の寸法
Claims (5)
- 耐水処理が施された平板状の段ボール基材を復元可能に折り曲げることにより上面が開口した箱体形状に組み立てられる魚箱であって、面方向に連続した隙間を介在させた複層構造の側壁部と、底板部の周縁の一部に設けられた液状体排出用の貫通孔とを備えたことを特徴とする魚箱。
- 前記底板部の平面視形状を長方形とし、前記貫通孔を前記底板部の四隅部分に設けた請求項1記載の魚箱。
- 前記底板部の周縁の一部に下方へ突出した係合用突片を設け、前記側壁部の上縁における前記係合用突片の直上に前記係合用突片が挿入、離脱可能な係合用開口を設けた請求項1または2記載の魚箱。
- 前記側壁部の内面、前記底板部の上面の少なくとも一部に保冷手段を付設した請求項1〜3のいずれかに記載の魚箱。
- 前記隙間の側壁部断面方向の寸法が前記段ボール基材の厚さの3倍〜8倍である請求項1記載の魚箱。
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- 2003-06-26 JP JP2003183099A patent/JP2005014989A/ja active Pending
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