JP2005014918A - 無菌充填装置 - Google Patents

無菌充填装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005014918A
JP2005014918A JP2003178431A JP2003178431A JP2005014918A JP 2005014918 A JP2005014918 A JP 2005014918A JP 2003178431 A JP2003178431 A JP 2003178431A JP 2003178431 A JP2003178431 A JP 2003178431A JP 2005014918 A JP2005014918 A JP 2005014918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filling
chamber
liquid
rotary joint
main chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003178431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4265302B2 (ja
Inventor
Kazuo Miyazaki
一男 宮崎
Kenichi Tsukano
健一 塚野
Yukinobu Nishino
幸伸 西納
Katsunori Tanigawa
勝則 谷川
Shinya Kamori
慎也 加森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Kogyo Co Ltd, Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority to JP2003178431A priority Critical patent/JP4265302B2/ja
Publication of JP2005014918A publication Critical patent/JP2005014918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4265302B2 publication Critical patent/JP4265302B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Abstract

【課題】充填液の他にカウンター用のガス、液バルブ作動用のエア等を分配供給するロータリジョイント18の、構造を複雑にすることなく、無菌環境の維持を可能にする。
【解決手段】メインチャンバー2内に充填機本体4が配置されている。この充填機本体4は、回転体6の外周に円周方向等間隔で設けられた充填バルブ8、充填液の通路を開閉する液バルブ、容器10を支持する容器支持手段12等を備えている。外部からメインチャンバー2内に充填液等を供給するロータリジョイント18は、メインチャンバー2の天面2aに形成された取付孔2bを貫通して、固定部18aがメインチャンバー2上に固定されている。この固定部18bの周囲をサブチャンバー28によって覆っている。サブチャンバー28には、給気手段70および排気手段74が接続され、生産運転時には、メインチャンバー2内よりも低い圧力の陽圧に維持している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ロータリ型の充填装置に係り、特に、無菌状態で充填を行う無菌充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
充填装置によって、飲料水等の液体を容器内に充填する場合に、容器内に充填された液中に細菌その他の異物が混入しないようにするために、近年では、充填バルブ等を含む充填装置全体を無菌チャンバー内に設置して、無菌環境で容器内に充填を行うようにした無菌充填装置が広く用いられている。
【0003】
無菌充填装置は、一般に、回転体の外周に円周方向等間隔で設けられて容器内に液体を充填する充填ノズルと、この充填ノズルに液体を供給する給液通路と、充填液の通路を開閉する液バルブと、前記容器を載せて充填ノズルと一体的に回転移動するびん台等の容器支持手段を備えており、これら回転体に設けられた充填ノズルおよびびん台等の充填機本体を無菌チャンバー内に設置するとともに、充填液を貯留する充填液タンクを前記無菌チャンバーの外部に設置し、この充填液タンク内の充填液を固定側の給液管から前記給液通路に送るようになっており、これら固定側の給液管と前記回転側の給液通路とを、ロータリジョイントを介して液密を保持して接続している。
【0004】
前記のような無菌充填装置に用いられるロータリジョイントは、回転部を有しているため、回転摺動部の外から微生物が侵入するおそれがある。また、この微生物やその他の異物が無菌チャンバー内に侵入すると、無菌チャンバー内を汚染してしまうので、微生物等の侵入を防止する必要がある。そこで、前記充填装置の回転側の部分を無菌チャンバー内に収容し、この回転側と外部に設置されている固定側の給液管とを接続するロータリジョイントを、無菌チャンバーの外部に設置するようにした無菌充填装置がすでに提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、ロータリジョイントは、それ自体の内部を滅菌して無菌化することが好ましい。そこで、ロータリジョイントの内部にスチームを導入して摺動部を滅菌するようにしたロータリジョイントがすでに提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
ところが、前記ロータリ型の無菌充填装置でガス詰め充填を行う場合には、容器内にCO2ガス等の加圧ガスを供給した後、液バルブを開放して充填液を充填するようにしている。従って、ガス詰め充填装置では、充填液の他に、加圧ガス、前記液バルブ開閉用のエアおよび電磁弁作動用の電線等を、ロータリジョイントを介して固定側から回転体側へ供給するようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−110094号公報(第3−4頁、図1)
【特許文献1】
特開平8−145258号公報(第3−5頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記ロータリ型の無菌充填装置では、充填液の通路やガス通路などの複数の回路を有するロータリジョイントに、前記特許文献2のような滅菌技術を採用すると、複数の回路すべてにそれぞれ滅菌用の構造が必要となり、非常に複雑な構成になってしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、ロータリジョイントが多数の回路を有する場合でも、極めて構造が簡単で、確実に無菌状態を維持することができる無菌充填装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明に係る無菌充填装置は、外部と遮断されたメインチャンバー内に設置された回転体と、この回転体に設けられた給液通路と、この給液通路に接続された充填手段と、メインチャンバーの外部から回転体に充填液を供給する給液管と、固定部と回転部とを有し、前記給液管と回転側の給液通路とを液密を保持して接続するロータリジョイントとを備えたものであって、さらに、前記ロータリジョイントの固定部を前記メインチャンバーの天面に気密を保持して連結するとともに、ロータリジョイントのメインチャンバーよりも上方に突出した部分をサブチャンバー内に収容し、かつ、これらチャンバー内の圧力を制御する圧力制御手段により、このサブチャンバー内の圧力を、前記メインチャンバー内の圧力よりも低い陽圧に制御するようにしたものである。
【0011】
この発明に係る無菌充填装置では、ロータリジョイントの固定部をチャンバーの天面に取り付けてその周囲をサブチャンバーによって覆ってあり、しかも、このサブチャンバー内を陽圧にしてあるので、このロータリジョイントの外部に微生物の発生がないので、内部に微生物が侵入するおそれが無く、蒸気による滅菌等を行うための複雑な構造にしなくとも良い。また、サブチャンバー内をメインチャンバー内よりも低圧にしているので、サブチャンバー内の雰囲気が回転体を含む充填機本体側に侵入するおそれもない。
【0012】
また、請求項2に記載の発明に係る無菌充填装置は、前記回転体に加圧ガス通路を設け、この加圧ガス通路と外部から回転体に加圧ガスを供給するガス供給管とを、前記ロータリジョイントを介して接続したことを特徴とするものである。
【0013】
この発明に係る無菌充填装置では、前記のようにロータリジョイント内のシール部材等を蒸気等による滅菌をしなくとも無菌性を保持できるので、充填液を供給する通路や加圧ガスを供給する通路等の多数の通路があっても、ロータリジョイントの内部の構造を複雑にする必要がない。
【0014】
さらに、請求項3に記載の発明に係る無菌充填装置は、前記サブチャンバー内に滅菌ガスを供給する滅菌ガス供給手段を接続したことを特徴とするものである。
【0015】
この発明に係る無菌充填装置では、生産運転中に、ロータリジョイントを収容したサブチャンバー内に、滅菌ガスを供給しているので、ロータリジョイント内の無菌性を一層向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかる無菌充填装置の全体の構成を簡略化して示す概略構成図、図2は前記無菌充填装置の要部(ロータリジョイントの取付部)を拡大して示す図である。この実施の形態に係る無菌充填装置は、無菌チャンバー2(以下、メインチャンバーと呼ぶ)により囲まれた無菌雰囲気の空間内に配置されているロータリ式の充填機本体(全体として符号4で示す)と、このメインチャンバー2の外部に設置された充填液貯留タンク(図示せず)とを備えている。
【0017】
前記充填機本体4は、回転体6の外周部に円周方向等間隔で複数の充填手段(充填バルブ)8を備えている。これら各充填バルブ8の下方には、容器10を保持して昇降する容器保持手段12がそれぞれ設けられており、前記充填バルブ8と一体的に回転しつつ、保持している容器10を昇降させる。また、回転体6の上部には、前記充填バルブ8や後に説明する流量計を制御するためのシーケンサや電磁弁などの制御ユニット14を配置している。なお、この実施の形態では、液体が充填される容器10は、PETボトル等の軽量の樹脂容器であり、前記容器保持手段12が容器10の首部を保持して吊り下げた状態で昇降させるようになっている。また、充填バルブ8よって容器10内に充填される液体は、炭酸ガス入りの飲料である。
【0018】
メインチャンバー2内に配置された充填機本体4と切り離して、メインチャンバー2の外部に充填液貯留タンクが設置されており、この充填液貯留タンクからの給液管16が、ロータリジョイント18を介して前記ロータリ式充填機本体4に接続されて充填液を供給する。さらに、供給された充填液は、給液マニホールド20により分岐された複数(充填バルブ8と同数)の給液通路22から前記各充填バルブ8に送られる。
【0019】
前記各給液通路22には、フローメータ24が設けられており、給液通路22を介して充填バルブ8に供給されて容器10内に充填される充填液の流量を検出している。なお、充填バルブ8の構造は、一般的に知られた構成であるので、その図示および詳細な説明は省略するが、例えば、特願2003−112777号に開示された充填バルブ等を適用することができる。
【0020】
前記メインチャンバー2の天面2aには、円形の取付孔2bが設けられており、ロータリジョイント18の固定部18aが、シール部材26を介してこの取付孔2bの上方に取り付けられている。従って、ロータリジョイント18の回転部18bは、メインチャンバー2の内部側に位置している。メインチャンバー2の天面2aの上方には、このメインチャンバー2の上方に突出しているロータリジョイント18の固定部18aの周囲を覆うサブチャンバー28が取り付けられている。そして、充填液タンクから充填機本体4に充填液を供給する給液管16は、サブチャンバー28の天面28aを貫通して、上方からロータリジョイント18の固定部18aに接続されている。なお、メインチャンバー2とサブチャンバー28との取付部および給液管16がサブチャンバー28を貫通している部分には、それぞれシール部材30、32(図示を省略)が装着されて、サブチャンバー28内の気密を保持している。
【0021】
この実施の形態に係る充填装置はガス詰め充填装置であり、図示しない加圧ガス源(この実施の形態ではCO2ガス源)からのカウンタ用のガス供給管34がロータリジョイント18の固定部18aに接続されて、充填機本体4にガスを供給するようになっている。このガス供給管34を介して充填機本体4に供給されるCO2ガスは、ロータリジョイント18の回転部18bから分岐された各加圧ガス通路(カウンタ通路)36を介して、各充填バルブ8に供給される。
【0022】
さらに、充填機本体4には、図示しない圧力エア源に接続された給気管38からロータリジョイント18を介して加圧エアが供給されるようになっており、ロータリジョイント18の回転部18bから分岐した各エア通路40を介して前記各充填バルブ8にエアを送る。なお、充填バルブ8に送られたエアは、この充填バルブ8の内部に設けられている充填液通路を連通遮断する液バルブの開閉用エアシリンダを作動させるものである。前記カウンタ用ガス供給管34および給気管38は、それぞれ、前記サブチャンバー28の側壁28bを貫通してロータリジョイント18の固定部18aに接続されており、これらガス供給管34および給気管38がサブチャンバー28を貫通している部分には、それぞれシール部材42、44が装着されて、サブチャンバー28内の気密を保持している。
【0023】
各充填バルブ8には、容器10内の気体を排出する排気通路46が設けられており、これら排気通路46は、充填機本体4の下部側に設置されたロータリジョイント50および排気管52を介して、外部に設置された排気チャンバー(図示せず)に接続されている。また、前記充填バルブ8にはスニフト通路54が設けられており、このスニフト通路54は、下部側ロータリジョイント50およびスニフト用配管56を介して大気に開放されるようになっている。
【0024】
前記回転体10を支持している回転テーブル58上にカバー60が取り付けられており、このカバー60によって、下部側ロータリジョイント50と前記メインチャンバー2内の充填バルブ8等を含む充填部との間を区画している。なお、このカバー60と回転テーブル58との取付部や、排気通路52およびスニフト通路56がカバー60を貫通している部分には、それぞれシール部材62、64、66が装着されて気密を保持している。
【0025】
前記メインチャンバー2には、エア供給管68を介して給気手段70が接続されるとともに、排気管72を介して排気手段74が接続されており、メインチャンバー2内に無菌エアを給排できるようになっている。これら給気手段70および排気手段74は、図示しない圧力制御手段によって制御されるようになっており、生産運転中は、供給された無菌エアによってメインチャンバー2内を所定の陽圧に保持するようになっている。
【0026】
また、サブチャンバー28にも、エア供給管76を介して給気手段78が接続されるとともに、排気管80を介して排気手段82が接続されており、サブチャンバー28内に無菌エアを給排できるようになっている。これらサブチャンバー28の給気手段78および排気手段82は、メインチャンバー2の給気手段70および排気手段74と同様に、図示しない圧力制御手段によって制御されるようになっており、生産運転中は、このサブチャンバー28内をメインチャンバー2内の圧力よりも低い所定の陽圧に保持するようになっている。
【0027】
また、前記メインチャンバー2およびサブチャンバー28には、図示しない滅菌ガス供給手段が設けられており、生産運転を行う前に、過酸化水素ガスあるいは過酸化水素水等の滅菌剤を各チャンバー2、28内に供給して、これらチャンバー2、28内を滅菌するようにしている。
【0028】
以上の構成に係る無菌充填装置の作動について説明する。先ず、図示しない容器搬送手段によって搬送されてきた容器10がメインチャンバー2内に設置されている充填機本体4に供給され、各容器保持手段12によってその首部を保持される。容器保持手段12は昇降可能になっており、容器10を保持して上昇しする。この実施の形態に係る無菌充填装置はガス詰め充填装置であって、容器10の口部を密閉して充填を行うようになっており、容器10の口部を充填バルブ8の下端に設けられたびん口パッキン(図示せず)に密着させてこの容器10内を密封する。
【0029】
容器10内を密封した後、カウンタ通路36に設けられているカウンタバルブ(図示せず)を開放し、CO2ガス源からカウンタ用のガス供給管34、ロータリジョイント18および充填機本体4内のカウンタ通路36を介して、容器10内に加圧したCO2ガスを供給する。
【0030】
前記カウンタ動作により容器10内にCO2ガスを導入して所定の圧力に加圧した後、カウンタバルブを閉鎖し、続いて、排気通路46に設けられている排気バルブ(図示せず)を開放し、排気通路46から容器10内のガスを排出する。排気動作が終了して所定時間経過した後、排気バルブは開放したまま、充填バルブ8内の液バルブを開放して充填を開始する。液バルブは、充填バルブ8の上部に設けられているエアシリンダの作動によって開閉されるようになっており、このエアシリンダの圧力室に、前記給気管38およびエア通路40からエアを導入し、また、排出することにより液バルブを開閉する。
【0031】
充填バルブ8に充填液を供給する給液通路22にはフローメータ24が設けられて、容器10内に充填される液体の流量を計測しており、所定量の液体が充填されると、液バルブを閉じて充填を終了する。
【0032】
容器10内への充填が終了した後、スニフト通路54に設けられているスニフトバルブを開放してスニフト動作を行う。以上の動作を順次行うことにより、充填液貯留タンク内に貯留されている充填液を、充填機本体4の充填バルブ8に送って容器10内に充填する。
【0033】
この実施の形態では、メインチャンバー2の天面2aに取り付けたロータリジョイント18の、メインチャンバー2上に出ている部分(固定部18a)をサブチャンバー28によって覆い、充填運転中は、メインチャンバー2内に給気手段70および排気手段74によって無菌エアを給排し、所定の陽圧に保持するとともに、サブチャンバー28内にも、給気手段78および排気手段82によって無菌エアを給排して、このサブチャンバー28内をメインチャンバー2内よりも低い圧力の陽圧に保持しているので、外部の微生物等がサブチャンバー28内に配置されているロータリジョイント18に侵入することがなく、しかも、サブチャンバー28の雰囲気が、充填機本体4の設置されているメインチャンバー2内に侵入することも防止できる。
【0034】
なお、前記実施の形態では、ロータリジョイント18の内部の構造については特に説明をしていないが、前記特許文献2の構成のように、ロータリジョイント内のシール部材を蒸気滅菌するようにしても良い。無菌充填装置全体の構成を前述の構成とすることによりサブチャンバー28内に外部から微生物が侵入することを防止することができ、さらにこの構成に加えて、ロータリジョイント18の内部も滅菌するようにしたことにより、一層確実に無菌性を維持することができる。
【0035】
図3は、第2の実施の形態に係る無菌充填装置を示す図であり、前記第1の実施の形態の装置と基本的には同一の構成であるので、同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。前記第1の実施の形態では、ロータリジョイント18の固定部18aを囲むサブチャンバー28に、給気手段78および排気手段82を接続し、生産運転時には、サブチャンバー28内に無菌エアを供給して、メインチャンバー2よりも低い圧力の陽圧に保持するようにしていたが、この実施の形態では、過酸化水素ガス発生手段90と循環ポンプ92とを有する配管94をサブチャンバー28に接続して循環回路を形成している。
【0036】
この実施の形態では、生産運転時には、過酸化水素ガス発生手段90により発生した過酸化水素ガスを循環ポンプ92によりサブチャンバー28内に供給して循環させることにより、このサブチャンバー28内を過酸化水素ガス雰囲気にするとともに所定の陽圧に維持する。なお、前記第1実施の形態と同様に、サブチャンバー28内の圧力はメインチャンバー2内の圧力よりは低圧とする。この実施の形態でも、チャンバー2、28の外部から微生物がチャンバー2、28内に侵入することを防止するとともに、サブチャンバー28内の雰囲気が充填機本体4の設置されているメインチャンバー2内に侵入することも防止できる。また、前記実施の形態では、ガス詰め飲料の充填を行う無菌充填装置について説明したが、ガス詰め充填に限るものではなく、加圧せずに充填を行うノンガス飲料の無菌充填装置にも適用可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、外部と遮断されたメインチャンバー内に設置された回転体と、この回転体に設けられた給液通路と、この給液通路に接続された充填手段と、メインチャンバーの外部から回転体に充填液を供給する給液管と、固定部と回転部とを有し、前記給液管と回転側の給液通路とを液密を保持して接続するロータリジョイントとを備えた無菌充填装置において、前記ロータリジョイントの固定部を前記メインチャンバーの天面に気密を保持して連結するとともに、ロータリジョイントのメインチャンバーよりも上方に突出した部分をサブチャンバー内に収容し、かつ、これらチャンバー内の圧力を制御する圧力制御手段により、このサブチャンバー内の圧力を、前記メインチャンバー内の圧力よりも低い陽圧に制御することにより、ガス詰め充填のように多数の回路を有するロータリジョイントの構造を複雑にすることなく、無菌環境を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る無菌充填装置の全体の構成を示す概略構成図である。
【図2】前記無菌充填装置の要部を拡大して示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係る無菌充填装置の全体の構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2 チャンバー(メインチャンバー)
6 回転体
8 充填手段(充填バルブ)
16 給液管
18 ロータリジョイント
18a ロータリジョイントの固定部
18b ロータリジョイントの回転部
22 給液通路
28 サブチャンバー
34 ガス供給管
36 加圧ガス通路(カウンタ通路)
90 滅菌ガス供給手段

Claims (3)

  1. 外部と遮断されたメインチャンバー内に設置された回転体と、この回転体に設けられた給液通路と、この給液通路に接続された充填手段と、メインチャンバーの外部から回転体に充填液を供給する給液管と、固定部と回転部とを有し、前記給液管と回転側の給液通路とを液密を保持して接続するロータリジョイントとを備えた無菌充填装置において、
    前記ロータリジョイントの固定部を前記メインチャンバーの天面に気密を保持して連結するとともに、ロータリジョイントのメインチャンバーよりも上方に突出した部分をサブチャンバー内に収容し、かつ、これらチャンバー内の圧力を制御する圧力制御手段により、このサブチャンバー内の圧力を、前記メインチャンバー内の圧力よりも低い陽圧に制御することを特徴とする無菌充填装置。
  2. 前記回転体に加圧ガス通路を設け、この加圧ガス通路と外部から回転体に加圧ガスを供給するガス供給管とを、前記ロータリジョイントを介して接続したことを特徴とする請求項1に記載の無菌充填装置。
  3. 前記サブチャンバー内に滅菌ガスを供給する滅菌ガス供給手段を接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無菌充填装置。
JP2003178431A 2003-06-23 2003-06-23 無菌充填装置 Expired - Fee Related JP4265302B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003178431A JP4265302B2 (ja) 2003-06-23 2003-06-23 無菌充填装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003178431A JP4265302B2 (ja) 2003-06-23 2003-06-23 無菌充填装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005014918A true JP2005014918A (ja) 2005-01-20
JP4265302B2 JP4265302B2 (ja) 2009-05-20

Family

ID=34180060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003178431A Expired - Fee Related JP4265302B2 (ja) 2003-06-23 2003-06-23 無菌充填装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4265302B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008531408A (ja) * 2005-02-23 2008-08-14 セラック グループ 無菌バッファ領域を備えた無菌パッケージ化設備
JP2018144895A (ja) * 2018-06-29 2018-09-20 大日本印刷株式会社 無菌炭酸飲料充填システム及び無菌炭酸飲料充填方法
WO2019245019A1 (ja) 2018-06-21 2019-12-26 大日本印刷株式会社 炭酸飲料無菌充填システム、飲料充填システム及びcip処理方法
US11279606B2 (en) 2016-09-30 2022-03-22 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Sterile carbonated beverage filling system and sterile carbonated beverage filling method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008531408A (ja) * 2005-02-23 2008-08-14 セラック グループ 無菌バッファ領域を備えた無菌パッケージ化設備
JP4700072B2 (ja) * 2005-02-23 2011-06-15 セラック グループ 無菌バッファ領域を備えた無菌パッケージ化設備
US11279606B2 (en) 2016-09-30 2022-03-22 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Sterile carbonated beverage filling system and sterile carbonated beverage filling method
WO2019245019A1 (ja) 2018-06-21 2019-12-26 大日本印刷株式会社 炭酸飲料無菌充填システム、飲料充填システム及びcip処理方法
US11498823B2 (en) 2018-06-21 2022-11-15 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Carbonated beverage aseptic filling system, beverage filling system, and CIP processing method
US11834315B2 (en) 2018-06-21 2023-12-05 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Carbonated beverage aseptic filling system, beverage filling system, and CIP processing method
JP2018144895A (ja) * 2018-06-29 2018-09-20 大日本印刷株式会社 無菌炭酸飲料充填システム及び無菌炭酸飲料充填方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4265302B2 (ja) 2009-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6830755B2 (ja) 炭酸入り充填物を容器に充填する装置および方法
JP5232568B2 (ja) 炭酸飲料用無菌充填装置
JP4235617B2 (ja) 無菌状態で容器を取扱う瓶詰めシステムの構成装置
JP2006518317A5 (ja)
US8337772B2 (en) Device for sterilizing containers
JP2010533108A (ja) 容器充填用能動的滅菌ゾーン
JP2021119087A (ja) 炭酸飲料無菌充填システム
JP4265302B2 (ja) 無菌充填装置
EP0436042A1 (en) Method of sterilization of container for sterile packing
JP2000128131A (ja) 容器殺菌方法及び装置
JP2008105699A (ja) 充填バルブ
JPH09110094A (ja) 無菌充填装置
JP2004315045A (ja) 充填装置
US10377519B2 (en) Installation for aseptic filling of a receptacle
JPH11114029A (ja) 液体充填装置
RU2694248C1 (ru) Установка для розлива напитков
JPH10218128A (ja) 無菌充填装置
JP4106814B2 (ja) 滅菌装置
JP2007320616A (ja) ロータリー式充填装置
JPS63252538A (ja) 薬液供給装置
JPH01167027A (ja) 無菌充填装置
JP3345766B2 (ja) 無菌室内への給水装置
CN114761328B (zh) 饮料装瓶设施
JP3663340B2 (ja) キャップフィードターレット装置におけるキャップ無菌搬送方法及びキャップフィードターレット装置
JPH0784212B2 (ja) オゾンによる容器の殺菌方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4265302

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees