JP2005012750A - 拡張された範囲のディジタル・アナログ変換 - Google Patents

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Abstract

【課題】拡張されたダイナミックレンジで、入力信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する変換システムを提供する。
【解決手段】本システムは、DACシステムおよびモード・セレクタを含む。モード・セレクタは、ディジタル・アナログ変換器システムの動作モードを、複数のモードから選択する。モード・セレクタは、入力信号の特性に応じて、モードを選択する。各モードは、DACシステムの瞬時ダイナミックレンジおよび量子化雑音レベルと関連している。モードの集団は、DACシステム内の単一DAC部品のどれと比較しても、全または実効ダイナミックレンジの改善を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的に、電子デバイスに関し、より詳細には、ディジタル・アナログ変換に関する。
例えばセルラー通信、専用通信および衛星通信のような用途の現代の送信機では、符号分割多重アクセス(CDMA)と組み合わせて4位相偏移変調(QPSK)のようなディジタル変調技術が使用されている。データ・パルスを整形することで、帯域外放射が隣り合うスペクトル・チャネル中に起こるのを軽減することができるが、時間と共に変化するエンベロープが生じる。複数キャリアの伝送も同時に、時間と共に変化するエンベロープをもたらす。多くの場合、時間と共に変化するエンベロープは、時たまの大きなピークを示す。このピークのために、送信機内のディジタル・アナログ変換器(DAC:Digital−to−Analog Converter)は、このピーク値を含むダイナミックレンジを持つ必要があり、信号の大きな歪みを発生する可能性のある信号のクリッピングを起こさないようにすることができる。この信号歪みは、所要信号のエラーだけでなく、帯域外放射の増加ももたらすことがある。
ダイナミックレンジは、DACの最大信号と雑音レベルとの比を意味する。雑音源には、電子的な雑音、量子化雑音、およびDACの非直線性に起因するスプリアス信号がある。ダイナミックレンジは、デシベルまたは実効ビットの単位で、測定することができる。
DACは、特定の電圧範囲で出力信号を供給する。広い範囲で動作するために、出力間の電圧ステップの大きさ、したがって対応する量子化雑音、を大きくするか、またはダイナミックレンジを大きくしなければならない。従来のマルチビットDACでは、量子化雑音は、周波数の関数として比較的に一定であり、直流から変換速度の半分まで広がっている。デルタ・シグマDACは、選ばれた通過帯域では非常に小さい量子化雑音を持ち、その他では高い雑音レベルを持つ。信号チェーンにおいてフィルタ処理されない量子化雑音は、増幅され伝送されて、受信ビットエラーの一因となり、また、隣り合うスペクトル領域で干渉を引き起こす。
最近、多周波キャリアを使用するWCDMA(広帯域符号分割多元接続、Wide Code Division Multiple Access)と呼ばれる新しいCDMA標準が発展した。WCDMAでは、信号振幅は時が経つと実質的に変化し、大きなピーク対平均比が生じる。マルチ・キャリアまたは同様な雑音シェーピング・シグナチュア(noise shaped signature)(たとえば、直交周波数分割多重(OFDM)、移動通信用グローバルシステム(GSM))を含む他の標準は、同様な大きなピーク対平均比を有する。これらの標準は、ますます厳しくなる国際標準および低帯域外放射を規定する国家条例によって規制されている。したがって、これらの標準の大きなピーク対平均信号比を考慮に入れて、これらの標準を使用する用途において、高いピーク対平均比および/または大きなダイナミックレンジで信号を変換することができるDACが必要とされている。
以下で、本発明のいくつかの態様を基本的に理解するために、本発明の簡単化された要約を示す。この要約は、本発明の広範な概要ではない。本発明の基本的なまたは重要な要素を特定することも、本発明の範囲を記述することも、意図されていない。唯一の目的は、後で示すより詳細な説明の前置として、本発明のいくつかの概念を簡単化された形で表すことである。
本発明は、ディジタル入力信号をアナログ出力信号変換するためのシステムに関する。このシステムは、入力信号の特性に応答して、1つまたは複数のDACデバイスのシステムの瞬時ダイナミックレンジを変えて、変換で生じる量子化雑音を軽減するように作用する。
本発明の一態様では、変換システムは、拡張されたダイナミックレンジで、入力信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。このシステムは、DACシステムおよびモード・セレクタを含む。モード・セレクタは、複数のモードから、ディジタル・アナログ変換器システムの動作モードを選択する。モード・セレクタは、入力信号の特性に応じてモードを選択する。各モードは、DACシステムの瞬時ダイナミックレンジおよび量子化雑音レベルと関連している。本発明のさらに進んだ態様では、DACシステムは、アナログ変換の前にディジタル入力信号をより高い周波数のディジタル信号に変換するために、1つまたは複数のデルタ・シグマ変調器を含むことができる。
本発明の他の態様では、ディジタル入力信号をアナログ信号に変換するシステムは、複数のDACデバイスを備えるDACシステムを含むことができる。各DACデバイスは、関連したダイナミックレンジおよび量子化雑音レベルを有する。モード・セレクタは、入力信号の特性に基づいて複数のDACデバイスのうちの1つの出力を選択するスイッチを含む。本発明のさらに進んだ態様では、その信号特性は、入力信号の振幅であることができる。
本発明のなお他の態様では、ディジタル入力をアナログ信号に変換するシステムは、可変ダイナミックレンジを有するDACデバイスを備えるDACシステムを含むことができる。DACデバイスは、DACデバイスの入力電圧範囲を変えることができるようにする電圧供給入力を含む。モード・セレクタは、入力信号の特性に応じてDACデバイスのダイナミックレンジを変える。
本発明のさらに他の態様では、ディジタル入力をアナログ信号に変換するシステムは、DACデバイス、基準化デバイス、および追加の利得スイッチを備えるDACシステムを含むことができる。モード制御は、信号の特性に従って、少なくとも1つの個別基準化因子の組から適切な基準化因子を決定する。選ばれた基準化因子は、モード制御からの制御信号に従って、基準化デバイスに供給される。対応する利得係数は、追加の利得スイッチに供給される。入力信号は、DACデバイスに入力される前に、基準化デバイスで基準化される。DACデバイスの出力は、選択された利得係数で増幅される。
本発明のさらに他の態様では、ディジタル信号をアナログ信号に変換するシステムは、モード制御/選択およびDACシステムを含むことができる。入力信号の特性が所定の閾値を満たすとき、モード制御/選択は、入力信号を位相変調成分と振幅変調成分とに分割する。第1のDACデバイスは、振幅変調成分を処理し、第2のDACデバイスは、位相変調成分を処理する。第2のDACデバイスの出力は、第1のDACデバイスの出力を供給電圧入力として受け取る増幅器によって増幅される。閾値が満たされない場合、入力信号全体は第2のDACデバイスに供給され、一定電圧供給信号が増幅器に供給される。
前述および関連した目的を達成するために、以下の記述および添付の図面に関して、本発明の特定の例示の態様をここで説明する。しかし、これらの態様は、本発明の原理を使用することができる様々な方法のほんの少数を表し、本発明は、そのような態様およびそれらの同等物全てを含むことを意図されている。本発明の他の利点および新規な特徴は、図面とともに考察するときに、本発明の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明は、ディジタル信号をアナログ信号に変換するためのシステムに関する。このシステムは、例えば振幅または周波数のような入力信号の特性に基づいて、動作モードを選択する。各動作モードは、ディジタル・アナログ変換システムの瞬時ダイナミックレンジおよび対応する量子化雑音レベルに対応する。モードの集団は、単一モードと比較して、ダイナミックレンジの増大および/または量子化雑音レベルの低下を実現する。したがって、入力信号は、その入力信号の瞬時特性に適合したダイナミックレンジで変換することができる。この適応性のあるダイナミックレンジによって、出力信号の平均量子化誤差が減少する。このことは、通信用途で特に有用である。通信用途では、過度の量子化誤差は帯域外放射および他の信号歪みをもたらすことがある。したがって、本発明のディジタル・アナログ変換システムは、通信ネットワークの基地局内の送信機だけでなく移動送信機も含んだ送信機内で使用するのに申し分なく適している。しかし、開示されるシステムは、広いダイミックレンジにわたって雑音低減が望ましいどのような用途でも有用であり、通信機器内での使用に限定されない。
本発明は、ディジタル・アナログ変換器設計における1つまたは複数の知られている障害を克服する。たとえば、回路の数および/または変換速度の増加という犠牲を払うだけで、ある特定の分解能(たとえば、8ビット)の従来技術DACのダイナミックレンジを拡張することができる。両方の変化は、通常、電力消費を増し、さらに部品コストの追加を招くことになる。最大出力信号電圧を大きくすることができるが、ダイナミックレンジの追加がなければ、量子化雑音レベルは比例して増す。DACの分解能を増すことで、この雑音増加を打ち消すことができるが、従来のDACの分解能のビットには、実際的な限界がある。本発明は、量子化雑音の実質的な増加の無い状態で、ある特定の分解能のDACの瞬時ダイナミックレンジを拡張することができるようにする。
図1は、本発明の態様に従った、拡張されたダイナミックレンジでディジタル入力信号をアナログ出力信号に変換するシステム10を示す。システム10は、モード制御12で入力信号を受け取る。モード制御12は、入力信号の特性を評価して、1つまたは複数のDACデバイスで構成されたDAC配列16を含むDACシステム14のために、複数の動作モードのうちの1つを決定する。モード制御12は、プログラム可能論理デバイス、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、またはこの評価および他の必要な機能を実施するのに適したディジタル・ハードウェア部品および/またはソフトウェア部品の任意の組合せを備えることができる。DACシステム14の各モードは、関連した瞬時ダイナミックレンジ、量子化雑音、および出力電圧レベルを有する。入力信号の評価される特性は、入力信号の周波数、位相、振幅、または任意の他の容易に定量化できる特性を含むことができる。この特性は、DACシステム14のモードを選択する際に、1つまたは複数の閾値と比較することができる。代わりに、入力信号は、DACシステム14の適切なモードを示す追跡信号を含むことができ、この追跡信号は、評価された特性として作用することができる。モード制御12は、DACシステム14のモードを決定するやいなや、DACシステム14内のモード・セレクタ18に制御信号を出力する。
モード・セレクタ18は、モード制御12の入力に基づいて、DACシステム14のためのモードを選択する。モード・セレクタ18は、DACシステム14の動作を修正して、DACシステム14が、モード制御12で決定されたモードと関連した瞬時ダイナミックレンジおよび出力信号レベルで動作するようにする。モード・セレクタ18は、いくつかの方法で、DACシステム14に関連したダイナミックレンジを修正することができる。理解されるべきことであるが、モード・セレクタ18およびモード制御12は、両方の部品の機能を行う単一部品に組み合わせることができる。
DAC配列16は、モード・セレクタ18で選択されたモードで決定されるダイナミックレンジで、入力信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。DAC配列16の構成は、変化することができる。たとえば、DAC配列16は、様々なダイナミックレンジおよび分解能を有する任意の数のDACデバイスを含むことができる。DACシステム14の特定の動作は、モード・セレクタ18で決定され、このモード・セレクタは、DAC配列16全体に散在させることができる。モード・セレクタ18は、スイッチ、増幅器、基準化デバイス、追加のDAC部品、および、モードの集団に関連した瞬時ダイナミックレンジでDACシステム14を動作させるのに必要な他のディジタル部品またはアナログ部品を含むことができる。
DAC配列16内の1つまたは複数のDACデバイスは、デルタ・シグマ変調器とともに、動作することができる。デルタ・シグマ変調は、少数の量子化レベルおよび高いサンプリング速度を使用して、信号の粗い推定を行うために使用される技術である。限られた数の個別信号レベルで、システムに「量子化」雑音が発生する。オーバー・サンプリングの効果およびデルタ・シグマ変調での積分器帰還ループの使用が、量子化雑音を含んだ雑音を、帯域外周波数に偏移させるのに有効である。雑音偏移特性によって、その後のフィルタ処理段の効率のよい使用で雑音が除去され、さらに入力のより正確な表現が生成されるようになる。
上で述べたように、ディジタル・アナログ変換の成功には、システムが受け取る信号の全範囲を含むダイナミックレンジが必要になる。しかし、このことは、分解能ビットの増加の犠牲を払って得られる。たとえば、8ビットDACは、量子化レベルと呼ばれる256の個別電圧レベルを変換することができる。望ましいアナログ信号が、これらのレベルの1つと正確に一致しない値を有する場合、量子化誤差と呼ばれる誤差の程度が、変換によって生じる。DACの分解能は、隣り合う量子化レベル間の信号差に比例する。より大きな範囲(より多いビット数)のディジタル信号を変換するには、量子化誤差のレベルを同じに維持するためにより高い分解能のDACが必要になる。これによって、システムの複雑さおよび費用が増す。
図2および図3は、本発明の態様に従った例示のDACシステムの動作と関連した信号を示す。例示のシステムは、高信号モードおよび低信号モードの2つの動作モードを有するものとして説明する。さらに、例示の実施形態は、閾値Tに対して信号振幅を評価して、システムに適切なモードを決定する。理解されるであろうが、以下のことは単なる例示であり、本発明によるDACシステムは、2より多いモード、複数の閾値、および振幅以外の評価特性を有することができる。
図2は、ある期間にわたった入力信号22の振幅のグラフ20を示す。信号は、いくつかの一般的なキャリア信号と同様な高いピーク対平均信号比を有する入力信号を表している。ピーク電力PPEAKは、通常動作中に得られた最高信号振幅として、グラフに示されている。閾値Tは、動作中に入ってくる大部分の信号ピークを含むように設定される。実際、閾値は、動作中に時間のほぼ10%で入力信号振幅がこの閾値を超えるように設定することができる。しかし、この値は、任意であり、DACシステムの用途および構成で変化する。理解されるであろうが、この例の入力中のピークの発生は誇張されている。一般的な信号では、信号最大に近づくピークは、極めて少ない傾向がある。
図3は、本発明の態様に従った拡張された範囲のDACの平均量子化雑音レベルのグラフ30を示す。図示の平均は、ゼロの信号振幅から閾値Tまでの範囲を含む低信号モードとゼロから最大ピークレベルPPEAKまでの信号の全範囲を含む高信号モードとの2つの動作モードを持つDACを表している。
DACシステムが低信号モードで動作しているとき、DACデバイスの分解能で実現される量子化レベルは、デバイスの切り詰められたダイナミックレンジを分解すればよい。システムの量子化雑音は、高信号モードよりも、低信号モードの方が遙かに小さい。例示の実施では、量子化雑音電力は、低信号動作中では全てのDACビットで最大信号出力電力よりほぼ6dB下であることが分かった。信号範囲の下の方の部分だけで動作すると、量子化雑音は、Tに比例して減少する。DACシステムが大きなダイナミックレンジで動作しているとき、DACデバイスの各量子化レベルは、より大きな範囲の信号振幅を表し、したがって、比例してより大きな量子化雑音を示す。理解されるであろうが、高信号モード中に生成される量子化雑音34は、低信号モードでの動作中に生成される雑音よりも、相当に大きい。全量子化雑音は、両方のモードで生成される雑音の重み付けされた平均である。時間の10%だけで信号がTを越えるような信号統計である場合、高信号モードでのより大きな量子化雑音の効果は、影響が小さい。
本発明によれば、DACシステムは、一般に、低信号範囲で動作する。入力信号の振幅が閾値を超えたときだけ、システムは、高信号モードに切り替わる。上で述べたように、閾値は、高ダイナミックレンジでの動作が時間のほんの小部分でだけ必要になるように、設定される。
この例では、同じ数のビットすなわち同じ量子化レベルを有する2つのDACが、高信号範囲および低信号範囲を表すように使用される。理解すべきことであるが、2つのDACは、異なる特性を持つかもしれない。また、理解されるであろうが、本発明の範囲内で同様な利点のために、1つのDACまたは2よりも多いDACを使用するシステムを使用することができる。従来の単一モードシステムに比べて、本発明のシステムは、量子化雑音がほんの少し劣化する状態で、遥かに大きな範囲にわたって出力信号を供給する。モードの集団を利用するDACのダイナミックレンジは、単一モードDACのダイナミックレンジよりも遥かに大きい。
図4〜図7の各々は、本発明の例示の実施を示す。これらの例示の実施は、網羅的である意図ではなく、本発明は、ここで説明しない列挙された実施形態と同等のものを含む。これらの例の説明を簡単化するために、各実施では、入力信号の振幅を、入力信号の評価特性として使用する。これらの例は、純粋に例示的なものであり、添付の特許請求の範囲を限定するように読むべきでない。たとえば、実際、入力信号の定量化可能な任意の特性を、評価することができる。
本発明の態様に従って、図4は、拡張されたダイナミックレンジでディジタル入力信号をアナログ出力信号に変換する例示のシステム40を示す。入力信号は、モード制御42で受け取られる。モード制御42は、信号を評価して、信号の振幅が1つまたは複数の閾値を超えるかどうかを決定する。また、入力信号は、それぞれ異なるダイナミックレンジを有する複数のDACデバイス(たとえば、46と48)に同時に供給される。モード制御42は、入力信号の評価結果に基づいて、制御信号(SWITCH CONTROL)をスイッチ50に出力する。スイッチ50は、制御信号に基づいて、複数のDACデバイスのうちの1つの出力を選択する。
複数のDACデバイスの各々は、異なる出力信号範囲を有する。たとえば、第1のDACデバイス46は、ゼロから平均信号より3.6デシベル上の信号振幅までの信号振幅範囲にわたるダイナミックレンジを持つ8ビットDACであることができる。第2のDACデバイス48は、ゼロから平均信号より15デシベル上までの信号振幅範囲にわたるダイナミックレンジを持つ8ビットDACであることができる。この例で、第1のDACデバイス46は、出力信号範囲のために、第2のDACデバイス48よりもかなり小さな量子化レベルを有する。モード制御42は、第1のDACデバイス46のダイナミックレンジの最大上限にほぼ等しい閾値と信号振幅とを比較する。2よりも多いDACデバイスを有するシステムでは、それぞれがDACデバイスの1つのダイナミックレンジの上限を表す複数の閾値を使用することができる。
モード制御42で入力信号の振幅が閾値より小さいと決定された場合、制御信号は、スイッチ50に送られて、第1のDACデバイス46の出力が選ばれる。DACデバイス(46および48)に送られた入力信号は、各経路の遅延デバイス(たとえば、52および54)で、動作スイッチ50を入力信号の変換と同期させるように遅延される。このようにして、入力信号の振幅が第1のDACデバイス46のダイナミックレンジの範囲内に入るときはいつでも、第1のDACデバイス46が出力アナログ信号を供給する。上述のように、入力信号の中の大きなピークは、比較的まれである。時間の大部分で第1のDACデバイス46の出力が選ばれる。たとえば、一般的な遠方通信フォーマットの1つで、閾値が平均信号より3.6デシベル上に設定される場合、時間のほぼ90パーセントで、信号振幅は、閾値より下になる。したがって、大部分の信号について、量子化誤差は、非常に小さい。その理由は、DACのディジタルレベルは、第1のDACデバイスの狭められたダイナミックレンジに狭い間隔で配列されているからである。理解されるであろうが、スイッチ50は、モード制御42から入力信号を受け取るように、システムの前部に位置づけすることができる。そのような場合、スイッチ50は、DACデバイスの1つの出力を選択するのとは対照的に、入力信号を受け取るDACデバイス(46または48)を選択する。
入力信号の振幅が閾値を超えるとき、モード制御42は、制御信号をスイッチ50に送って、第2のDACデバイス48の出力を選択する。モード制御42は、第1のDACデバイスの前の第2のスイッチ(図示しない)に開くように指示して、高振幅信号がDACデバイスに到達しないようにすることができる。この切換えによって、意図された範囲よりも遥かに大きな振幅の信号による第1のDACデバイス46への損傷を防止することができる。前のように、DACデバイス出力とスイッチ50の同期を維持するために、入力信号は、DACデバイスに達する前に遅延される。入力信号の振幅が大きすぎて第1のDACデバイスが変換すると必ず信号ピークのクリッピングが起きるときはいつでも、第2のDACデバイス48が、出力信号を供給することができる。第2のDACデバイス48の出力が選択されるとき、より大きな瞬時誤差が存在するが、上述のように、第2のDACデバイスの出力は、時間の小さな部分だけで使用されるので、平均信号誤差への寄与は、最小限である。図示のシステム40では、同じダイナミックレンジで単一DACデバイスだけを使用するシステムよりも、信号の雑音において大きな改善が見られる。
上述のように、システム40は、2よりも多いDACデバイスおよび複数の閾値振幅を用いて実施することができる。そのような場合、システムの全ダイナミックレンジをカバーする第1のDACデバイスと、それぞれがゼロから閾値振幅の1つとほぼ等しい値までのダイナミックレンジを有する複数の他のDACデバイスとがあり得る。もしくは、DACデバイスの信号範囲は、各DACデバイスのダイナミックレンジの下限が前のDACデバイスの上限よりわずかに小さい値で始まるようにほんの僅かだけ重なっている連続で、システムの全信号範囲を含むことができる。したがって、量子化雑音は、信号電力が大きくなるときだけ、大きくなる。いくつかの用途では、性能指数は、瞬時信号対雑音比であるので、比較的大きな量子化雑音は、高信号レベルでは許容できる。それにもかかわらず、モード制御42は、DACデバイスの出力範囲の上限を表す複数の閾値と振幅とを比較して、システムに適切なモードを決定する。複数のDACデバイスの各々は、入力信号を処理し、モード制御42は、制御信号をスイッチ50に送って適切なDACデバイスの出力を選択する。追加のDACデバイスを使用することで、システム40の(重み付けされた)平均雑音は、さらに減少するが、システムの複雑さと費用の増加という犠牲を払ってである。
本発明の態様に従って、図5は、DACシステム70を使用して拡張されたダイナミックレンジでディジタル入力信号をアナログ出力信号に変換する他の例示のシステム60を示す。入力信号は、モード制御62で受け取られる。モード制御62は、入力信号振幅と1つまたは複数の閾値との比較に基づいて、システムに適切なモードを決定する。それから、モード制御62は、制御信号(SCALE CONTROL)を基準化器64および追加の利得スイッチ68に供給して、DACシステム70の瞬時ダイナミックレンジを選択するように指示する。基準化器は、ディジタル信号を基準化するために適したソフトウェアのディジタル信号プロセッサまたは他のディジタル・ハードウェアとして実現することができる。入力信号振幅が1つまたは複数の閾値を超えた場合、基準化器64は、超えられた一番高い閾値に関連した、少なくとも1つの所定の基準化因子の組のうちの1つで、信号振幅を基準化する。入力信号がDACシステム70内のDACデバイス72に供給されたとき、基準化器64は、入力信号の振幅を、DACデバイスの出力信号範囲内の振幅に基準化することができる。この基準化は、DACデバイス72によるディジタル・アナログ変換の後の追加の利得スイッチ68で、逆にされる、すなわち反転される。
図示のシステム60の詳細に戻って、モード制御62は、入力信号の振幅を1つまたは複数の閾値と比較する。第1の閾値は、DACデバイス72のダイナミックレンジの上限またはそれの直ぐ下に設定することができる。他の閾値は、DACデバイス72のダイナミックレンジの上限を基準化因子の1つで割ったもの以下の値に設定することができる。このようにして、信号振幅が1つまたは複数の閾値を超えたとき、最も大きな閾値に関連した基準化因子が、信号振幅を許容可能な範囲まで減少させるのに十分であることがわかる。例のために、図示のシステム60は、単一閾値を有するものとして説明する。そのようなシステムには、関連した基準化因子を有する高範囲モードと、第2の関連した基準化因子を持つことができるがこれを必要としない低範囲モードとの2つの動作モードがある。
信号値が閾値を超えない場合、モード制御62は、基準化器64に命令して第1の基準化因子を採用させ、また、増幅器76に命令して第1の利得係数を採用させる。もしくは、信号振幅が閾値を超えないとき、入力信号が基準化器64および/または増幅器76をバイパスすることができるようにする。たとえば、追加の利得スイッチ68として示される機械的なスイッチを使用して、増幅器をバイパスすることができる。同様に、基準化器64がディジタルプロセッサのソフトウェア部品として実現される場合、基準化過程は、事実上基準化器をバイパスすると簡単に言えない。この例では、第1の基準化因子は、1の値で規準化器に与えられる。この値は、単に説明の便宜のために選んだもので、システム60は、意図された用途に有用な任意の値を第1の基準化因子に使用することができる。第1の基準化因子が1と異なる場合、モード制御62で使用される閾値は、DACデバイス72に達する信号振幅の範囲がDACデバイスのダイナミックレンジとほぼ一致するように、それに応じて調整することができる。
基準化器64で、入力信号が基準化されるが、1の例の基準化因子を使用して、入力信号は、振幅の変化無しに基準化器を通過する。それから、基準化された信号は、追加の利得スイッチ68での信号の受信を適切なモードの実施と同期させるように、遅延デバイス74で、遅延される。次に、DACデバイス72は、入力信号をアナログ信号に変換する。それから、出力信号は、追加の利得スイッチ68に送られ、そこで、第1の基準化因子の逆数に等しい第1の利得係数で、増幅器76で増幅される。この例では、追加の利得スイッチ68は、アナログ信号が増幅器76をバイパスすることができるように切り換えられるので、信号は増幅されない。このようにして、入力信号が閾値を超えない場合、この例のDACシステム70は、DACデバイス72のダイナミックレンジに等しい瞬時ダイナミックレンジをもつモードを採用する。第1の基準化因子が1に等しくない場合、DACシステム70の瞬時ダイナミックレンジは、基準化因子の逆数に等しい係数だけDACデバイス72のダイナミックレンジと異なる。
入力信号振幅が閾値を超えたとき、モード制御62は、基準化器64に命令して第2の基準化因子を採用させ、さらに追加の利得スイッチに命令して第2の利得係数を採用させる。基準化因子の値は、最大ピーク信号でもDACデバイスのダイナミックレンジの範囲内の振幅に減少させるように、用途および入力信号の予想される最大値に応じて予め選択される。
基準化器64で、信号の振幅は、第2の基準化因子で減少される。この例では、第2の基準化因子が入力信号の最大予想振幅に適用されたときに、その最大予想振幅がDACデバイス72のダイナミックレンジの範囲内の値に基準化されるように、基準化因子は、選択される。2より多い基準化因子が使用される場合、1つは予想信号最大限に対応することができ、1つまたは複数は、DACデバイス72のダイナミックレンジの上限と予測信号最大限の間に入る値に対応することができる。それによって、DACデバイス72は、最小基準化因子の逆数に等しい係数でそれのダイナミックレンジを超える信号を処理し、DACシステム70の瞬時ダイナミックレンジを大きくする。
基準化された信号は、DACデバイス72に送られる前に、遅延デバイス74で遅延される。DACデバイス72は、基準化された信号をアナログ信号に変換する。DACデバイス72からの出力信号は、追加の利得スイッチ68に送られる。追加の利得スイッチ68は、増幅器76によって第2の基準化因子の逆数に等しい第2の利得係数で出力信号を増幅する。これによって、信号は、元の振幅に戻る。残念なことに、追加の利得スイッチ68での増幅は、システムの量子化雑音の対応する増加をもたらす。しかし、上述のように、入力信号内の高振幅ピークは比較的まれである。したがって、システム動作の大部分は、入力信号の大きな変化を起こさない基準化因子を使用して行われる。たとえば、入力信号がDACデバイス72のダイナミックレンジの範囲内に入る振幅を有する場合、1に等しいかまたは1よりわずかに小さい基準化因子が、適切であるかもしれない。この基準化で、量子化雑音は、ほとんどまたは全く増幅されないかもしれない。信号振幅がDACデバイス72のダイナミックレンジを超える比較的まれな場合、信号は、選択的に基準化され増幅されて、瞬時雑音を発生することがあるが、信号の平均雑音にほとんど寄与しない。図5のシステムは、単一DACデバイスを使用するだけであるが、図4のシステムと比較して、小信号増幅およびハードウェア切換えの追加を必要とする。
本発明の態様に従って、図6は、拡張されたダイナミックレンジでディジタル入力信号をアナログ出力信号に変換するなお他の例示のシステム80を示す。このシステムは、可変出力信号範囲を有するDACデバイス82を含み、この可変出力信号範囲は、複数の所定の範囲の1つに設定された電力供給レベル84を使用して、設定することができる。入力信号は、モード制御86で受け取られる。モード制御86は、信号の振幅を1つまたは複数の閾値と比較し、制御信号をDACデバイス82の電圧供給入力84に出力し、DACデバイス82に、新しい出力信号範囲を選択するように命令する。システムが複数の閾値を含む場合、各閾値は、その閾値が入力信号振幅によって超えられない最小閾値であるときに選択される関連したダイナミックレンジを有する。この例では、各閾値の関連したダイナミックレンジは、閾値振幅よりわずかに大きい上限を有する。
入力信号は、DACデバイス82での入力信号の受信をダイナミックレンジの選択と同期させるように、遅延デバイス90で遅延される。それから、入力信号は、DACデバイス82に送られ、そこでアナログ信号に変換される。入力信号に応じてダイナミックレンジを選択することで、システム80は、特定の信号に最適な分解能を与える範囲を常に使用することができ、信号の平均量子化雑音を減少させる。先の実施形態で述べたように、高いピーク対平均信号比を有する信号に関して、より狭いダイナミックレンジに比較してより広いダイナミックレンジはまれに必要とされるので、2つの別個のダイナミックレンジを使用することでも、平均量子化雑音を相当に減少させることができる。
本発明の態様に従って、図7は、拡張されたダイナミックレンジでディジタル入力信号をアナログ出力信号に変換するさらに他のシステム100を示す。この例では、モード制御とモード・セレクタが単一のモード制御/選択モジュール102に組み合わされている。このモード制御/選択モジュール102は、ディジタル信号プロセッサまたはディジタル・ハードウェアまたはソフトウェアの任意の適切な組合せとして実現することができる。このモード制御/選択モジュール102は、入力信号の評価とDACシステムの瞬時ダイナミックレンジの調整との両方を担っている。モード制御/選択モジュール102は、入力信号を受け取り、信号を評価して、DACシステムに適切なモードを決定する。モード制御/選択モジュール102は、入力信号の極座標表現である複合信号成分を受け取る。この入力信号は、次の式で極座標形式に表すことができる位相および振幅変調信号である:
A(t)B*cos(ωc(t)+φ(t))。
ここで、A(t)は、振幅変調成分であり、B*cos(ωc(t)+φ(t))は、位相変調成分であり、Bは、スカラーであり、φ(t)は、位相成分であり、ωc(t)は、キャリア周波数である。入力信号は、様々な異なる振幅変調および/または位相変調の形であることができる。理解すべきであるが、式1は、単一キャリア入力信号の極座標を示し、ここで実際の信号は複数のキャリア信号であることができる。
たとえば、信号は、WCDMA、マルチ・キャリアGSM、OFDMに準拠する信号、または高いピーク対平均(PAR)比のシグナチュアを有する他の信号であることができる。入力信号は、モード制御/選択モジュール102で極座標複合信号に変換することができる。もしくは、入力信号は、極座標形式でモード制御/選択モジュール102に直接供給することができる。モード制御/選択モジュール102は、入力信号と関連した、1つまたは複数の固定された、選択可能な、またはプログラム可能な特性(たとえば、エンベロープ振幅レベル)であることができる閾値レベルを受け取る。図示の例では、閾値レベルは、入力信号の閾値振幅に対応する。
入力信号の振幅が閾値レベルを超えたとき、モード制御/選択モジュール102は、入力信号を、一定信号エンベロープを有する位相変調成分と振幅変調成分とに分割する。振幅変調成分は、第1のDACデバイス108に送られる。一般に、第1のDACデバイス108は、システム100の性能を著しく妨げることが無い状態で比較的低い分解能を持つことができるが、第1のDACデバイス108に必要な分解能は、用途によって変わる。第1のDACデバイス108は、振幅変調成分を、複数の振幅値のうちの1つを持つアナログ信号に変換する。振幅変調信号に利用可能な値n数は、第1のDACデバイスの分解能によって異なる。たとえば、6ビットDACデバイスは、64の個別値を生成する。アナログ振幅変調信号は、同期の目的のために、遅延デバイス110に入力される。それから、この信号は、供給入力として増幅器112で受け取られる。
位相変調成分は、最初に、同期の目的のために遅延デバイス114に送られる。それから、位相変調成分は、第2のDACデバイス116に入力される。この例では、第2のDACデバイス116の分解能は、第1のDACデバイス108の分解能よりも高いが、相対的な分解能は、用途で変化することができる。第2のDACデバイス116は、実質的に一定信号エンベロープを有する信号の位相変調成分だけを処理する。したがって、第2のDACデバイス116のダイナミックレンジは、複合信号を変換する単一DACのダイナミックレンジよりも相当に小さくてもよい。
入力信号振幅が閾値振幅を超えない場合、モード制御/選択モジュール102は、入力信号を、遅延デバイス114を通して第2のDACデバイス116に向けて送る。一定レベル供給信号がDACデバイス108を通して増幅器112に送られる。それから、入力信号は、第2のDACデバイス116で変換され、出力は、一定電圧供給の増幅器112を通して送られる。この例の実施形態では、一定供給レベルは1の利得係数を与え、出力信号が増幅されないことを示す。しかし、代替え物では、入力信号は、第2のDACデバイス116に入る前に基準化することができ、一定電圧供給は、基準化を逆にするために必要な利得係数を表すかもしれない。また、増幅器は、信号の伝送に備えて、入力信号を拡大するためにも使用することができる。
図示の例では、モード制御/選択モジュール102で使用される閾値は、第2のDACデバイス116のダイナミックレンジから得られ、第2のDACデバイス116が大部分の信号を処理するように決定される。もしくは、閾値は、ゼロに設定され、その結果、全ての信号が、振幅および位相変調成分として処理されるようになるかもしれない。第1のDACデバイス108および/または第2のDACデバイス116の分解能を下げることの影響は、所要の信号に近接した量子化雑音と近くのスペクトル・チャネル中の量子化雑音との両方の増加である。後者は、分解能の条件を支配することができる。近くのおよび/または近接するスペクトル帯域の信号を除去するフィルタ、特に、その通過帯域が所要の信号に一致するように選ぶことができるフィルタは、必要なビットの数を相当に減少させることができる。
図8は、本発明の態様に従った拡張された範囲のDACシステムを使用して実現することができる送信機120の一部の例である。図示の例では、拡張された範囲のDACシステムとともにデルタ・シグマ変調器を使用することで、直流からRFまでのディジタル・アナログ変換が容易になる。ディジタル入力信号は、CPU122から、拡張された範囲のDACシステム124の入力に、供給される。DACシステムは、ディジタル入力信号のキャリア周波数を高くするために、デルタ・シグマ変調器を組み込んでいる。デルタ・シグマ変調器は、DACシステム124の中で量子化出力信号を供給する。この量子化出力は、ディジタル入力信号と比較して、より粗い分解能でかつより高いサンプリング・レートで供給することができる。
この例では、DACシステム124は、量子化された信号を、所望の伝送周波数(たとえば、UHFまたはマイクロ波周波数)のアナログ信号に直接変換する。特定の例として、GSMでは、所望の伝送周波数は、約940MHzに中心周波数を持つスペクトル(たとえば、約10MHz)であることがある。理解され評価されることであろうが、本発明の態様に従って、他の伝送周波数(たとえば、MHz領域またはより高い領域)を、効率的かつ経済的に供給することができる。
それから、アナログ信号は、アナログ帯域フィルタ126などでフィルタ処理されて、帯域外放射および量子化雑音が除去される。次に、フィルタ処理された出力は、信号を所望のレベルに増幅する電力増幅器128に、供給される。それから、電力増幅器128は、増幅された信号を空気または他の無線媒体(たとえば、空間)を通して伝える1つまたは複数のアンテナ130に、給電する。
図9は、本発明の態様に従った拡張された範囲のDACシステムを使用して実現することができる伝送モジュール140の一部の他の例である。モジュール140の前部は、図8に関して示し説明したものと同様である。簡単に述べると、ディジタル入力信号は、CPU142から、拡張された範囲のDACシステム144に、供給される。DACシステム144は、信号を所定の周波数のアナログ出力信号に変換する。この所定の周波数は、用途およびDACシステム144の特定の構成によって変化するが、一般に、所望の伝送周波数よりも低い周波数である。
アナログ信号は、アップミキシング・システム146に供給される。アップミキシング・システム146は、信号を所望のキャリア周波数にアップミキシングする必要に応じて、アップコンバージョンおよびミキシングの1つまたは複数の段を含むことができる。アップミキシング・システム146は、所望の伝送周波数を有する信号を生成する少なくとも1つの局部発信器148および少なくとも1つのミクサ150を含むことができる。図示の例では、各構造の1つだけが、ミキシングの単一段とともに示されているが、アナログ信号の元の周波数に依存して、多段のミキシングが必要になるかもしれない。図示の例では、局部発信器148は、所望の伝送周波数で所望のキャリア周波数を供給するように使用される。ミクサ150は、アナログ出力信号を局部発信器148で供給されるキャリア信号と結合して、RF信号を生成する。
そして次に、フィルタ152は、帯域幅を最適化し、ディジタル・アナログ変換プロセス並びにアップミキシングに起因するかもしれないような不要な帯域外放射および量子化誤差を軽減する。フィルタ152は、フィルタ処理されたアナログ出力信号を関連した電力増幅器154に供給する。そして次に、電力増幅器154は、増幅された信号を無線伝送用の関連したアンテナ156に供給する。当業者は理解し評価するであろうが、様々な他の種類のフィルタ処理およびアップコンバージョンを使用して、本発明の態様に従った拡張された範囲のDACシステムを使用して、所望のRF信号を供給することができる。
図10は、本発明の態様に従って、拡張されたダイナミックレンジで入力信号をディジタル信号からアナログ信号に変換するための方法200を示す流れ図である。プロセスは210で始まり、そこでシステムは、初期設定される。初期設定中に、1つまたは複数の閾値レベル、基準化因子、DACダイナミックレンジ、および他のパラメータが、用途のために選ばれる。これらのパラメータは、作業者によって、または1つまたは複数の自動化プロセスによって選ぶことができる。220で、モード制御は、入力信号の特性を評価して、複数のモードからDACシステムに適切なモードを決定する。複数のモードの各々は、関連した有効出力信号範囲および量子化雑音レベルを有する。入力信号の容易に定量化できる任意の特性を、この評価で使用することができる。評価の詳細は、用途で変化する。振幅特性の評価の例を、図4〜図7に関連して以上で説明した。本発明の教示を考慮して、当業者は正しく理解するであろうが、信号振幅を評価する他の方法が存在し、さらに、信号の位相または周波数のような異なる信号特性を評価するとき、評価の異なる方法が有用であるかもしれない。これらの方法の各々は、本発明および添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる。
230で、モード制御は、制御信号をDACシステム内のモード・セレクタに送って、モード・セレクタに適切なモードを選択するように指示する。モード・セレクタの構成は、用途で変化するが、1つまたは複数のスイッチのハードウェアまたはソフトウェア表現、増幅器、基準化デバイス、またはDACシステムでモードを選択するのに必要な任意の他の部品を含むことができる。この選択は、任意の数の手段で行うことができるが、選択は、DACシステムの瞬時ダイナミックレンジを変えるように作用する。選択プロセスの例には、DACのダイナミックレンジを単に変えることから、異なる範囲を有する2以上のDACのいずれかを選択すること、またはDACがそれのダイナミックレンジを超えることができるように入力信号を変えることがある。当業者は理解するであろうが、DACシステムの瞬時ダイナミックレンジを変える他の方法が存在し、これらの方法は本発明および添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる。
240で、DACシステムは、選択されたモードを使用して、入力信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。モード・セレクタ並びに1つまたは複数のDACの配列を備えるDACシステムは、選択された瞬時ダイナミックレンジで動作するようにモード・セレクタによって構成される。瞬時ダイナミックレンジは、入力信号の特性で変わる。したがって、それに応じて信号の瞬時雑音は変わると思われる。その結果、アナログ出力信号は、どの点でも、様々な量の雑音を有するが、集団のダイナミックレンジはどの単一モードよりも広く、入力信号に適切なダイナミックレンジを整合させることで、信号の平均雑音は減少する。
以上で説明したことは、本発明の例示の実施を含む。本発明を説明するために、部品または方法の全ての考えられる組合せを説明することは、もちろんできないが、本発明のさらに他の多くの組合せおよび置換が可能であることは、当業者は認めるであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に入るそのような変更、修正および変化全てを含む意図である。
本発明の態様に従った信号変換システムの模式的なブロック図を示す図である。 高いピーク対平均信号比を有する例示の入力信号を示す図である。 本発明の態様に従ったDACシステムの様々なモードのある期間にわたっての平均雑音を示すグラフである。 本発明の態様に従った例示の信号変換システムの模式的なブロック図を示す図である。 本発明の態様に従った他の例示の信号変換システムの模式的なブロック図を示す図である。 本発明の態様に従ったなお他の例示の信号変換システムの模式的なブロック図を示す図である。 本発明の態様に従ったさらに他の例示の信号変換システムの模式的なブロック図を示す図である。 本発明の態様に従った変換システムを組み込んだ通信システムの一部を示すブロック図である。 本発明の他の態様に従った変換システムを組み込んだ通信システムの一部を示すブロック図である。 本発明の態様に従った拡張されたダイナックレンジで入力信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する方法を示す図である。
符号の説明
10、40、60、80、100 ディジタル・アナログ変換システム
12、42、62、86 モード制御
14、70、124、144 DACシステム
16 DAC配列
18 モード・セレクタ
46、48、72、82、108、116 DACデバイス
50 スイッチ
52、54、74、90、110、114 遅延デバイス
64 基準化器
68 利得スイッチ
76、112、128 増幅器
84 電圧供給入力
102 モード制御/選択デバイス
154 電力増幅器
120 送信機

Claims (10)

  1. 入力信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する変換システムであって、該変換システムは、
    ディジタル・アナログ変換器(DAC:Digital−to−Analog Converter)システムと、
    前記入力信号の特性に基づいて、それぞれが関連した瞬時ダイナミックレンジを有する複数のモードから、前記DACシステムの動作モードを選択するモード・セレクタと、
    を備える変換システム。
  2. 請求項1に記載の変換システムであって、前記DACシステムが、1つまたは複数のDACデバイスのDAC配列を備える、変換システム。
  3. 請求項2に記載の変換システムであって、前記入力信号の特性が、前記入力信号の振幅、周波数および位相のうちの1つである、変換システム。
  4. 請求項1に記載の変換システムであって、該変換システムはさらに、
    少なくとも1つの閾値レベルを基準として前記入力信号の特性を評価して、前記モード・セレクタで選択されるモードを決定するモード制御を、
    備える変換システム。
  5. 請求項1に記載の変換システムであって、
    前記DACシステムが、異なる関連した出力信号範囲をそれぞれ有している複数のDACデバイス、およびアナログ・スイッチを備え、
    前記モード・セレクタが、前記アナログ・スイッチの構成を変えて前記複数のDACデバイスのうちの1つの出力を選択する、変換システム。
  6. 請求項1に記載の変換システムであって、該変換システムはさらに、
    前記複数のモードのうちの少なくとも1つの適切な基準化因子で前記入力信号を基準化して、DACデバイスのダイナミックレンジの範囲内で前記入力信号の基準化されたものを供給する基準化器を、
    備え、
    前記入力信号の前記基準化されたものが、前記DACデバイスによってアナログ信号に変換され、
    前記アナログ信号が、前記基準化因子の逆数に実質的に等しい利得係数で前記アナログ信号を増幅する増幅器に供給される、変換システム。
  7. 請求項6に記載の変換システムであって、該変換システムはさらに、
    前記入力信号の振幅レベルを評価し、また、前記評価に基づいて、前記入力信号を基準化するか前記入力信号を基準化しないかの1つを選択するモード制御を、
    備える変換システム。
  8. 請求項1に記載の変換システムであって、
    前記DACシステムが、可変出力信号範囲を有するDACデバイスを備え、
    前記モード・セレクタが、電力供給レベルを選択することで前記DACデバイスの出力範囲を選択する、変換システム。
  9. 請求項1に記載の変換システムであって、
    前記DACシステムが、第1および第2のDACデバイスおよび増幅器を備え、
    前記増幅器が、入力端子および電圧供給端子を有し、
    前記モード・セレクタが、前記入力信号の位相変調信号成分を前記第1のDACデバイスを通して前記入力端子に伝え、また、前記入力信号の振幅変調信号成分を前記第2のDACデバイスを通して前記電圧供給端子に伝える、変換システム。
  10. 請求項9に記載の変換システムであって、前記モード・セレクタが、前記入力信号の特性に基づいて第1の動作モードか第2の動作モードかいずれかを選択し、前記モード・セレクタが、前記第1の動作モード中に、前記入力信号の位相変調信号成分を前記入力端子に、また振幅変調信号成分を前記電圧供給端子に伝え、さらに前記モード・セレクタが、前記第2の動作モード中に、複合信号成分を前記入力端子に、また実質的に一定振幅の信号成分を前記電圧供給端子に伝える、請求項9に記載のシステム。
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