JP2005012588A - 車両用ガラスアンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でAMおよびFM帯域の電波を受信できる車両用ガラスアンテナ装置を提供する。
【解決手段】サイドガラス10には、透明導電膜14が形成されており、透明導電膜の周囲には、幅広の銀プリント線16が形成され、さらに透明導電膜14を囲むように、車体と容量結合するループ状銀プリント線18が設けられる。このようにして、ループ状銀プリント線18と透明導電膜14との隙間に開口部20が構成される。透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間に短絡部24が設けられる。アンテナには、同軸のAM/FM給電線22が設けられている。この給電線の中心導体は、銀プリント線16と接続され、外部導体は車体12に接続されている。
【選択図】 図1
【解決手段】サイドガラス10には、透明導電膜14が形成されており、透明導電膜の周囲には、幅広の銀プリント線16が形成され、さらに透明導電膜14を囲むように、車体と容量結合するループ状銀プリント線18が設けられる。このようにして、ループ状銀プリント線18と透明導電膜14との隙間に開口部20が構成される。透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間に短絡部24が設けられる。アンテナには、同軸のAM/FM給電線22が設けられている。この給電線の中心導体は、銀プリント線16と接続され、外部導体は車体12に接続されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ガラスアンテナ装置、特にAMおよびFM放送を受信できる車両用ガラスアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
AMおよびFM放送を受信する車両用のアンテナ装置には、ロッドアンテナがあるが、アンテナが車外に突き出るため損傷を受けやすい。そこでロッドアンテナに代わるものとして、窓ガラスに銀粉を含むペーストでプリントした銀プリント線をパターン状に設けた、いわゆるガラスアンテナ装置がある。
【0003】
このような銀プリント線を用いたガラスアンテナ装置では、例えばサイドウィンドウのように面積が小さい場合には、FM帯域(76〜90MHz)の感度を良くするためには、アンテナパターンが複雑になり、サイドウィンドウの見映えがよくない。
【0004】
また、車両のガラス窓に設けられた太陽光線等の熱線を反射する透明導電膜を利用して車体の金属部分との間に開口部(スロット)を作り、スロットアンテナとして機能させるものがある(特許文献1,2,3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−45817号公報
【特許文献2】
特開平9−175166号公報
【特許文献3】
特開2002−290145号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載のアンテナは、車両のフロントガラスに設けられるスロットアンテナである。一般に、「スロットアンテナ」という技術用語は、導体板に設けられた一定の長さおよび幅を有する開口部を有するアンテナを意味する。したがって、開口部の形状にかかわらず両端部を有する。特許文献1のスロットアンテナは、完全なループ状開口部で構成されているので、両端部を有さず、したがって広義のスロットアンテナである。このスロットアンテナのインピーダンスを同軸給電線のインピーダンスと整合させるのに、キャパシタンスを有するインタフェース領域を設けており、構造が複雑である。
【0007】
また上記特許文献2に記載のアンテナは、広い周波数帯域を受信するために、スロットアンテナに加えて、スロットの中にアンテナ素子を設けた複合構造としなければならず、構成が複雑となる。
【0008】
上記特許文献3には、FM帯域およびTV帯域を受信できるスロットアンテナを開示している。そして、このスロットアンテナは、アンテナとして機能させるための、導電性フィルムと車体とを導通させる導通部が2箇所において設けられており、受信できる帯域はFM放送およびTV放送に限られており、AM放送は受信できない。
【0009】
本発明の目的は、簡単な構造でAMおよびFM帯域の電波を受信できる車両用ガラスアンテナ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用ガラスアンテナ装置は、AM放送受信用に平面アンテナとして機能し、FM放送受信用にスロットアンテナとして機能できるように構成されている。本発明における「スロットアンテナ」という用語は、導体板に設けられた一定の長さおよび幅を有する開口部を有するアンテナを意味する。なお、この明細書において、開口部という用語は、導電部材の一部が除去されて形成された開口部分を示すものとして用いる。したがって、スロットアンテナは、開口部の形状にかかわらず両端部を有している。
【0011】
本発明によれば、導電部と、この導電部を取り囲む導電プリント線との間に、ループ状の開口部を形成し、この開口部に1箇所、短絡部を設けることによって、この開口部をFM用のスロットアンテナとして機能させる。このとき、前述したスロットアンテナの定義よりすれば、導電プリント線は、交流的に車両の金属部分と接続されなければならない。導電プリント線は、窓ガラスの周囲に沿って設けられているので、車両の金属部分とは容量結合しており、前述した条件を満足する。
【0012】
一方、短絡部によって接続された導電部と導電プリント線とを、AM用の面状アンテナとして機能させる。このとき、面状アンテナとして働くためには、車両の金属部分とは、交流的に接続されてはならない。導電プリント線は、車両の金属部分に対して、AM帯域でのインピーダンスが高くなるように設定されているので、上記条件を満足する。
【0013】
以上により、本発明の車両用ガラスアンテナ装置を、面状アンテナとスロットアンテナとの機能を実現し、AMおよびFM放送の受信を可能にしている。
【0014】
本発明の車両用ガラスアンテナ装置は、車両の窓ガラスを囲む金属部分に近接した領域を残して形成された導電部と、前記領域内に、前記導電部を取り囲んで開口部を形成し、および前記車両の金属部分と容量結合するように設けられたループ状導電プリント線と、前記導電部と前記導電プリント線とを短絡する短絡部と、中心導体が前記導電プリント線に、外部導体が前記金属部分に接続された同軸給電線とを備え、前記導電部および導電プリント線は、AMアンテナとして機能し、前記開口部は、FMアンテナとして機能する。
【0015】
前記短絡部は、前記開口部により構成されるスロットアンテナのインピーダンスと、前記同軸給電線のインピーダンスとがマッチングするような位置に設けられている。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の車両用ガラスアンテナ装置の一実施の形態を示す。このガラスアンテナ装置は、車両のサイドウィンドウに設けた例である。
【0017】
サイドウィンドウを構成するサイドガラス10は、金属よりなる車体12により取り囲まれている。サイドガラス10には、太陽光線等の熱線を反射することのできる透明導電膜14が形成されており、透明導電膜の周囲には、幅広の銀プリント線16が形成され、さらに透明導電膜14を囲むように、車体12と容量結合するループ状銀プリント線18が銀プリント線により設けられる。このようにして、銀プリント線18と透明導電膜14との隙間に開口部20が構成される。透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間に短絡部(ショートスタブ)24が設けられ、透明導電膜14とループ状銀プリント線18とが直流的に接続される。
【0018】
透明導電膜14の周囲に銀プリント線16を形成する目的は、後述する同軸給電線の中心導体の接続を容易にするためと、電流の流れをよくしてスロットアンテナの感度を向上させるためである。
【0019】
また、ループ状銀プリント線18を形成する目的は、AM帯域では主に透明導電膜14と共に面状アンテナとして機能させ、FM帯域では、車体12と容量結合して車体と等価として、透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間の開口部20を、スロットアンテナとして機能させることにある。
【0020】
透明導電膜14は、サイドガラスの表面に直接に形成する、あるいは透明導電フィルムをサイドガラスに貼り付ける、あるいはサイドガラスが合わせガラスの場合には、中間層に積層することができる。なお、透明導電膜は、面抵抗値が低い(例えば4Ω/□以下)ことが好ましい。
【0021】
図1のアンテナ装置には、同軸のAM/FM給電線22が設けられている。この給電線の中心導体は、銀プリント線16にはんだ付けされ、外部導体は車体12にはんだ付けされる。
【0022】
AM/FM用同軸給電線22の中心導体,外部導体の接続は、はんだ付け以外に、電気的な接続が確実にできるような端子やコネクタで接続してもよい。特に、合わせガラスの透明導電膜に接続するときは、合わせガラスにはめ込めるようなフィルム状のコネクタが用いられる。
【0023】
なお、AM/FM用同軸給電線22の位置は、設計,製造上可能な位置に任意に決めることができる。
【0024】
図1のガラスアンテナ装置では、AMアンテナには、透明導電膜14およびループ状銀プリント線18が面状アンテナとして用いられ、FMアンテナには、短絡された開口部20がスロットアンテナとして用いられる。前述したように、開口部20をスロットアンテナとして機能させるには、車体12と透明導電膜14と電気的に短絡しなければならない。このために、短絡部(ショートタブ)24が設けられる。
【0025】
短絡部24の設置位置は、次のように選ばれる。すなわち、開口部20がFM用のスロットアンテナを形成しているときに、このスロットアンテナのインピーダンスが、AM/FM用同軸給電線22のインピーダンスとマッチングするようにする。
【0026】
スロットアンテナのインピーダンスは、スロットアンテナの長さL(開口部の長さ),スロットアンテナの幅(開口部の幅),銀プリント線の抵抗,同軸給電線の給電位置に対する短絡部24の位置によって決まる。短絡部の位置は、シミュレーションによって、ある程度予測できるが、最終的にはインピーダンスを測定することにより決めることになる。
【0027】
以上のような構造のアンテナ装置において、スロットアンテナの長さLは、受信する帯域の中心周波数の波長をλO としたときに、
【0028】
【数1】
L=(λO /n)×k
但し、nは1,2,4…、kはガラスによるアンテナ寸法の短縮率であり、k=0.55〜1.0を満足することが望ましい。なお、この短縮率とは、誘電体基板(この場合、ガラス板)を伝搬する電波の伝搬速度に関係するもので、スロットアンテナが共振するように、誘電体基板上に形成されるアンテナの寸法が、誘電体基板のない場合に想定されるアンテナ寸法に比べて小さくなる比率をいう。上記条件を満足するように、開口部の長さを決めるのが良い。
【0029】
本発明の車両用ガラスアンテナ装置が、面積の小さいサイドガラスに形成される場合には、上記数1において、n=2、すなわち1/2波長で共振するように開口部の長さが決定される。
【0030】
FM放送(76〜90MHz)は、スロットアンテナで受信されるので、最大の1/2波長は、約1.95mである。したがって、スロットアンテナの長さLは、k=0.65として、約1.5m以内にするのが好適である。
【0031】
また、開口部の幅は、(0.0004λO 〜0.02λO )×kの範囲で決定される。
【0032】
さらに、ループ状銀プリント線18と車体12との間隔は、AM帯域に対してはインピーダンスが高く、FM帯域に対してはインピーダンスが低くなるように調整する。目安としては、AM帯域で20〜30pFの容量となるように調整する。
【0033】
また、透明導電膜周囲の銀プリント線16およびループ状銀プリント線18は、同軸給電線22の中心導体の接続,アンテナ効率の点から5mm以上の幅であることが望ましい。
【0034】
以上のように開口部の長さおよび幅を有するスロットアンテナを設計する場合、透明導電膜14およびループ状銀プリント線18はAM放送を受信する面状アンテナとして働くので、AM感度の点から、ループ状銀プリント線18が囲む面積が決まってくる。したがって、窓ガラスの面積でAM感度が決定される。AM感度の点から、窓ガラスの面積は0.14m2 以上が望ましい。
【0035】
以上のことから、本発明の車両用ガラスアンテナ装置が形成される車両窓ガラスの面積は、1/2波長で共振させる場合、少なくとも0.14m2 あればよい。このことから、本発明の車両用ガラスアンテナ装置は、面積の小さいサイドウィンドウに形成することが可能となる。
【0036】
一例として開口部20の縦寸法が400mm、横寸法が350mmのとき、開口部の長さLは1500mmとなり、FM帯域(76〜90MHz)の中心周波数83MHzで、1/2波長は約1.8mで、短縮率を考慮すると上記数1の関係式(n=2)を満足する。また、窓ガラスの面積は0.14m2 となるので、AM感度に必要な条件を満足する。このような寸法の車両用ガラスアンテナ装置は、AM帯域とFM帯域の両方の電波を良好に受信することが、理解されるであろう。また、例えば0.15m2 の面積の面積のサイドウィンドウであれば、本発明の車両用ガラスアンテナ装置を容易に形成できることが、理解されるであろう。
【0037】
以下、図1のガラスアンテナ装置を、AMアンテナ,FMアンテナとして機能させる場合の動作を説明する。
(1)AMアンテナ
AM帯域では、透明導電膜14と、これに電気的に短絡されたループ状銀プリント線18とが、面状アンテナとなり、AMアンテナとして機能する。
(2)FMアンテナ
ループ状銀プリント線18は、FM帯域では車体12と容量結合するため、車体と等価となる。よって、透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間にはスロットアンテナが形成される。なお、短絡部24は、スロットアンテナのインピーダンスが給電線24のインピーダンスにマッチングするような位置に設けられるので、良好な感度が得られる。
【0038】
以上の実施の形態において、前述したようにサイドガラスの面積は、0.15m2 以上が実用的である。また、透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間隔は、10〜30mmの範囲でFMのインピーダンスを調整する。
【0039】
以上の実施の形態では、透明導電膜を用いた。しかし、これに限られるものではなく、銀プリント線よりなるはしご状の導電パターン部とすることができる。図2に、銀プリント線をガラス表面上に形成して構成した導電パターン部の一例を示す。この導電パターン部は、矩形の周囲部の銀プリント線40と、中央部の複数本の銀プリント線42とで構成される。中央部の銀プリント線42は、見映えとAM感度を考慮して本数を決定すればよい。3本以上あれば、透明導電膜と同等の感度が得られる。
【0040】
また、車体12とループ状銀プリント線18との間はコンデンサとして働くので、等価な集中定数としてのコンデンサに置き換えても良い。その場合は、短絡部24の位置で、コンデンサの一端を透明導電膜14に接続し、他端を車体12に直接接続する。
【0041】
以上の実施の形態では、共振波長を1/2波長としてアンテナ装置を車両のサイドガラスに設置したが、数1において共振波長を1波長とすれば、フロントガラスやリアガラスに設置することができる。
【0042】
フロントガラスに展開する場合は、図3に示すように、透明導電膜14を用いる。構造はサイドガラスの場合と同様であり、したがって、図1と同一の部材には同一の参照番号を付して示す。FM放送(76〜90MHz)をスロットアンテナで受信する場合、最大の1波長は約3.9mであり、短絡率を考慮して、フロントガラスに形成できることがわかる。
【0043】
リアガラスに展開する場合は、熱線または透明導電膜を用いる。図4に、熱線50を用いた例を示す。銀プリント線52が、熱線50を取り囲むようにして形成され、熱線50に電気的に接続される。銀プリント線52を囲むように、車体と容量結合するループ状銀プリント線18が銀プリント線で設けられる。このようにして、ループ状銀プリント線18と銀プリント線16との隙間に開口部20が構成される。銀プリント線52とループ状銀プリント線18との間に短絡部24が設けられる。アンテナには、AM/FM用の同軸給電線22が接続される。なお、給電線26と同軸給電線22の中心導体は、コンデンサを介して接続されるとよい。これは、熱線に流れるDC電流が、同軸給電線22に流入することを防止するためである。
【0044】
この車両用ガラスアンテナ装置も、図1の装置と同様に機能することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)AMおよびFM帯域の電波を受信できる車両用ガラスアンテナ装置を簡単な構造で提供することができる。
(2)窓ガラスの周囲を利用してスロットアンテナを形成するため、FM帯域で十分な長さのアンテナ長が得られるため、窓ガラスの面積が小さいときでも、FM帯域(76〜90MHz)の感度が良い。
(3)銀プリント線とループ状銀プリント線とを短絡する短絡部の位置は、スロットアンテナのインピーダンスが給電線のインピーダンスにマッチングするように選ばれるため、透明導電膜を用いる場合でも、小面積の窓ガラスで感度が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ガラスアンテナ装置の一実施形態を示す図である。
【図2】銀プリント線をガラス表面上に形成して構成した導電パターン部の一例を示す図である。
【図3】フロントガラスに展開したガラスアンテナ装置を示す図である。
【図4】熱線を利用したガラスアンテナ装置を示す図である。
【符号の説明】
10 サイドガラス
12 車体
14 透明導電膜
16,40,42 銀プリント線
18 ループ状銀プリント線
20 開口部(スロット)
24 短絡部
50 熱線
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ガラスアンテナ装置、特にAMおよびFM放送を受信できる車両用ガラスアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
AMおよびFM放送を受信する車両用のアンテナ装置には、ロッドアンテナがあるが、アンテナが車外に突き出るため損傷を受けやすい。そこでロッドアンテナに代わるものとして、窓ガラスに銀粉を含むペーストでプリントした銀プリント線をパターン状に設けた、いわゆるガラスアンテナ装置がある。
【0003】
このような銀プリント線を用いたガラスアンテナ装置では、例えばサイドウィンドウのように面積が小さい場合には、FM帯域(76〜90MHz)の感度を良くするためには、アンテナパターンが複雑になり、サイドウィンドウの見映えがよくない。
【0004】
また、車両のガラス窓に設けられた太陽光線等の熱線を反射する透明導電膜を利用して車体の金属部分との間に開口部(スロット)を作り、スロットアンテナとして機能させるものがある(特許文献1,2,3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−45817号公報
【特許文献2】
特開平9−175166号公報
【特許文献3】
特開2002−290145号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載のアンテナは、車両のフロントガラスに設けられるスロットアンテナである。一般に、「スロットアンテナ」という技術用語は、導体板に設けられた一定の長さおよび幅を有する開口部を有するアンテナを意味する。したがって、開口部の形状にかかわらず両端部を有する。特許文献1のスロットアンテナは、完全なループ状開口部で構成されているので、両端部を有さず、したがって広義のスロットアンテナである。このスロットアンテナのインピーダンスを同軸給電線のインピーダンスと整合させるのに、キャパシタンスを有するインタフェース領域を設けており、構造が複雑である。
【0007】
また上記特許文献2に記載のアンテナは、広い周波数帯域を受信するために、スロットアンテナに加えて、スロットの中にアンテナ素子を設けた複合構造としなければならず、構成が複雑となる。
【0008】
上記特許文献3には、FM帯域およびTV帯域を受信できるスロットアンテナを開示している。そして、このスロットアンテナは、アンテナとして機能させるための、導電性フィルムと車体とを導通させる導通部が2箇所において設けられており、受信できる帯域はFM放送およびTV放送に限られており、AM放送は受信できない。
【0009】
本発明の目的は、簡単な構造でAMおよびFM帯域の電波を受信できる車両用ガラスアンテナ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用ガラスアンテナ装置は、AM放送受信用に平面アンテナとして機能し、FM放送受信用にスロットアンテナとして機能できるように構成されている。本発明における「スロットアンテナ」という用語は、導体板に設けられた一定の長さおよび幅を有する開口部を有するアンテナを意味する。なお、この明細書において、開口部という用語は、導電部材の一部が除去されて形成された開口部分を示すものとして用いる。したがって、スロットアンテナは、開口部の形状にかかわらず両端部を有している。
【0011】
本発明によれば、導電部と、この導電部を取り囲む導電プリント線との間に、ループ状の開口部を形成し、この開口部に1箇所、短絡部を設けることによって、この開口部をFM用のスロットアンテナとして機能させる。このとき、前述したスロットアンテナの定義よりすれば、導電プリント線は、交流的に車両の金属部分と接続されなければならない。導電プリント線は、窓ガラスの周囲に沿って設けられているので、車両の金属部分とは容量結合しており、前述した条件を満足する。
【0012】
一方、短絡部によって接続された導電部と導電プリント線とを、AM用の面状アンテナとして機能させる。このとき、面状アンテナとして働くためには、車両の金属部分とは、交流的に接続されてはならない。導電プリント線は、車両の金属部分に対して、AM帯域でのインピーダンスが高くなるように設定されているので、上記条件を満足する。
【0013】
以上により、本発明の車両用ガラスアンテナ装置を、面状アンテナとスロットアンテナとの機能を実現し、AMおよびFM放送の受信を可能にしている。
【0014】
本発明の車両用ガラスアンテナ装置は、車両の窓ガラスを囲む金属部分に近接した領域を残して形成された導電部と、前記領域内に、前記導電部を取り囲んで開口部を形成し、および前記車両の金属部分と容量結合するように設けられたループ状導電プリント線と、前記導電部と前記導電プリント線とを短絡する短絡部と、中心導体が前記導電プリント線に、外部導体が前記金属部分に接続された同軸給電線とを備え、前記導電部および導電プリント線は、AMアンテナとして機能し、前記開口部は、FMアンテナとして機能する。
【0015】
前記短絡部は、前記開口部により構成されるスロットアンテナのインピーダンスと、前記同軸給電線のインピーダンスとがマッチングするような位置に設けられている。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の車両用ガラスアンテナ装置の一実施の形態を示す。このガラスアンテナ装置は、車両のサイドウィンドウに設けた例である。
【0017】
サイドウィンドウを構成するサイドガラス10は、金属よりなる車体12により取り囲まれている。サイドガラス10には、太陽光線等の熱線を反射することのできる透明導電膜14が形成されており、透明導電膜の周囲には、幅広の銀プリント線16が形成され、さらに透明導電膜14を囲むように、車体12と容量結合するループ状銀プリント線18が銀プリント線により設けられる。このようにして、銀プリント線18と透明導電膜14との隙間に開口部20が構成される。透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間に短絡部(ショートスタブ)24が設けられ、透明導電膜14とループ状銀プリント線18とが直流的に接続される。
【0018】
透明導電膜14の周囲に銀プリント線16を形成する目的は、後述する同軸給電線の中心導体の接続を容易にするためと、電流の流れをよくしてスロットアンテナの感度を向上させるためである。
【0019】
また、ループ状銀プリント線18を形成する目的は、AM帯域では主に透明導電膜14と共に面状アンテナとして機能させ、FM帯域では、車体12と容量結合して車体と等価として、透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間の開口部20を、スロットアンテナとして機能させることにある。
【0020】
透明導電膜14は、サイドガラスの表面に直接に形成する、あるいは透明導電フィルムをサイドガラスに貼り付ける、あるいはサイドガラスが合わせガラスの場合には、中間層に積層することができる。なお、透明導電膜は、面抵抗値が低い(例えば4Ω/□以下)ことが好ましい。
【0021】
図1のアンテナ装置には、同軸のAM/FM給電線22が設けられている。この給電線の中心導体は、銀プリント線16にはんだ付けされ、外部導体は車体12にはんだ付けされる。
【0022】
AM/FM用同軸給電線22の中心導体,外部導体の接続は、はんだ付け以外に、電気的な接続が確実にできるような端子やコネクタで接続してもよい。特に、合わせガラスの透明導電膜に接続するときは、合わせガラスにはめ込めるようなフィルム状のコネクタが用いられる。
【0023】
なお、AM/FM用同軸給電線22の位置は、設計,製造上可能な位置に任意に決めることができる。
【0024】
図1のガラスアンテナ装置では、AMアンテナには、透明導電膜14およびループ状銀プリント線18が面状アンテナとして用いられ、FMアンテナには、短絡された開口部20がスロットアンテナとして用いられる。前述したように、開口部20をスロットアンテナとして機能させるには、車体12と透明導電膜14と電気的に短絡しなければならない。このために、短絡部(ショートタブ)24が設けられる。
【0025】
短絡部24の設置位置は、次のように選ばれる。すなわち、開口部20がFM用のスロットアンテナを形成しているときに、このスロットアンテナのインピーダンスが、AM/FM用同軸給電線22のインピーダンスとマッチングするようにする。
【0026】
スロットアンテナのインピーダンスは、スロットアンテナの長さL(開口部の長さ),スロットアンテナの幅(開口部の幅),銀プリント線の抵抗,同軸給電線の給電位置に対する短絡部24の位置によって決まる。短絡部の位置は、シミュレーションによって、ある程度予測できるが、最終的にはインピーダンスを測定することにより決めることになる。
【0027】
以上のような構造のアンテナ装置において、スロットアンテナの長さLは、受信する帯域の中心周波数の波長をλO としたときに、
【0028】
【数1】
L=(λO /n)×k
但し、nは1,2,4…、kはガラスによるアンテナ寸法の短縮率であり、k=0.55〜1.0を満足することが望ましい。なお、この短縮率とは、誘電体基板(この場合、ガラス板)を伝搬する電波の伝搬速度に関係するもので、スロットアンテナが共振するように、誘電体基板上に形成されるアンテナの寸法が、誘電体基板のない場合に想定されるアンテナ寸法に比べて小さくなる比率をいう。上記条件を満足するように、開口部の長さを決めるのが良い。
【0029】
本発明の車両用ガラスアンテナ装置が、面積の小さいサイドガラスに形成される場合には、上記数1において、n=2、すなわち1/2波長で共振するように開口部の長さが決定される。
【0030】
FM放送(76〜90MHz)は、スロットアンテナで受信されるので、最大の1/2波長は、約1.95mである。したがって、スロットアンテナの長さLは、k=0.65として、約1.5m以内にするのが好適である。
【0031】
また、開口部の幅は、(0.0004λO 〜0.02λO )×kの範囲で決定される。
【0032】
さらに、ループ状銀プリント線18と車体12との間隔は、AM帯域に対してはインピーダンスが高く、FM帯域に対してはインピーダンスが低くなるように調整する。目安としては、AM帯域で20〜30pFの容量となるように調整する。
【0033】
また、透明導電膜周囲の銀プリント線16およびループ状銀プリント線18は、同軸給電線22の中心導体の接続,アンテナ効率の点から5mm以上の幅であることが望ましい。
【0034】
以上のように開口部の長さおよび幅を有するスロットアンテナを設計する場合、透明導電膜14およびループ状銀プリント線18はAM放送を受信する面状アンテナとして働くので、AM感度の点から、ループ状銀プリント線18が囲む面積が決まってくる。したがって、窓ガラスの面積でAM感度が決定される。AM感度の点から、窓ガラスの面積は0.14m2 以上が望ましい。
【0035】
以上のことから、本発明の車両用ガラスアンテナ装置が形成される車両窓ガラスの面積は、1/2波長で共振させる場合、少なくとも0.14m2 あればよい。このことから、本発明の車両用ガラスアンテナ装置は、面積の小さいサイドウィンドウに形成することが可能となる。
【0036】
一例として開口部20の縦寸法が400mm、横寸法が350mmのとき、開口部の長さLは1500mmとなり、FM帯域(76〜90MHz)の中心周波数83MHzで、1/2波長は約1.8mで、短縮率を考慮すると上記数1の関係式(n=2)を満足する。また、窓ガラスの面積は0.14m2 となるので、AM感度に必要な条件を満足する。このような寸法の車両用ガラスアンテナ装置は、AM帯域とFM帯域の両方の電波を良好に受信することが、理解されるであろう。また、例えば0.15m2 の面積の面積のサイドウィンドウであれば、本発明の車両用ガラスアンテナ装置を容易に形成できることが、理解されるであろう。
【0037】
以下、図1のガラスアンテナ装置を、AMアンテナ,FMアンテナとして機能させる場合の動作を説明する。
(1)AMアンテナ
AM帯域では、透明導電膜14と、これに電気的に短絡されたループ状銀プリント線18とが、面状アンテナとなり、AMアンテナとして機能する。
(2)FMアンテナ
ループ状銀プリント線18は、FM帯域では車体12と容量結合するため、車体と等価となる。よって、透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間にはスロットアンテナが形成される。なお、短絡部24は、スロットアンテナのインピーダンスが給電線24のインピーダンスにマッチングするような位置に設けられるので、良好な感度が得られる。
【0038】
以上の実施の形態において、前述したようにサイドガラスの面積は、0.15m2 以上が実用的である。また、透明導電膜14とループ状銀プリント線18との間隔は、10〜30mmの範囲でFMのインピーダンスを調整する。
【0039】
以上の実施の形態では、透明導電膜を用いた。しかし、これに限られるものではなく、銀プリント線よりなるはしご状の導電パターン部とすることができる。図2に、銀プリント線をガラス表面上に形成して構成した導電パターン部の一例を示す。この導電パターン部は、矩形の周囲部の銀プリント線40と、中央部の複数本の銀プリント線42とで構成される。中央部の銀プリント線42は、見映えとAM感度を考慮して本数を決定すればよい。3本以上あれば、透明導電膜と同等の感度が得られる。
【0040】
また、車体12とループ状銀プリント線18との間はコンデンサとして働くので、等価な集中定数としてのコンデンサに置き換えても良い。その場合は、短絡部24の位置で、コンデンサの一端を透明導電膜14に接続し、他端を車体12に直接接続する。
【0041】
以上の実施の形態では、共振波長を1/2波長としてアンテナ装置を車両のサイドガラスに設置したが、数1において共振波長を1波長とすれば、フロントガラスやリアガラスに設置することができる。
【0042】
フロントガラスに展開する場合は、図3に示すように、透明導電膜14を用いる。構造はサイドガラスの場合と同様であり、したがって、図1と同一の部材には同一の参照番号を付して示す。FM放送(76〜90MHz)をスロットアンテナで受信する場合、最大の1波長は約3.9mであり、短絡率を考慮して、フロントガラスに形成できることがわかる。
【0043】
リアガラスに展開する場合は、熱線または透明導電膜を用いる。図4に、熱線50を用いた例を示す。銀プリント線52が、熱線50を取り囲むようにして形成され、熱線50に電気的に接続される。銀プリント線52を囲むように、車体と容量結合するループ状銀プリント線18が銀プリント線で設けられる。このようにして、ループ状銀プリント線18と銀プリント線16との隙間に開口部20が構成される。銀プリント線52とループ状銀プリント線18との間に短絡部24が設けられる。アンテナには、AM/FM用の同軸給電線22が接続される。なお、給電線26と同軸給電線22の中心導体は、コンデンサを介して接続されるとよい。これは、熱線に流れるDC電流が、同軸給電線22に流入することを防止するためである。
【0044】
この車両用ガラスアンテナ装置も、図1の装置と同様に機能することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)AMおよびFM帯域の電波を受信できる車両用ガラスアンテナ装置を簡単な構造で提供することができる。
(2)窓ガラスの周囲を利用してスロットアンテナを形成するため、FM帯域で十分な長さのアンテナ長が得られるため、窓ガラスの面積が小さいときでも、FM帯域(76〜90MHz)の感度が良い。
(3)銀プリント線とループ状銀プリント線とを短絡する短絡部の位置は、スロットアンテナのインピーダンスが給電線のインピーダンスにマッチングするように選ばれるため、透明導電膜を用いる場合でも、小面積の窓ガラスで感度が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ガラスアンテナ装置の一実施形態を示す図である。
【図2】銀プリント線をガラス表面上に形成して構成した導電パターン部の一例を示す図である。
【図3】フロントガラスに展開したガラスアンテナ装置を示す図である。
【図4】熱線を利用したガラスアンテナ装置を示す図である。
【符号の説明】
10 サイドガラス
12 車体
14 透明導電膜
16,40,42 銀プリント線
18 ループ状銀プリント線
20 開口部(スロット)
24 短絡部
50 熱線
Claims (9)
- 車両の窓ガラスを囲む金属部分に近接した領域を残して形成された導電部と、
前記領域内に、前記導電部を取り囲んで開口部を形成し、および前記車両の金属部分と容量結合するように設けられたループ状導電プリント線と、
前記導電部と前記導電プリント線とを短絡する短絡部と、
中心導体が前記導電プリント線に、外部導体が前記金属部分に接続された同軸給電線とを備え、
前記導電部および導電プリント線は、AMアンテナとして機能し、
前記開口部は、FMアンテナとして機能する、車両用ガラスアンテナ装置。 - 請求項1に記載の車両用ガラスアンテナ装置において、
前記短絡部は、前記開口部により構成されるスロットアンテナのインピーダンスと、前記同軸給電線のインピーダンスとがマッチングするような位置に設けられている、車両用ガラスアンテナ装置。 - 請求項1に記載の車両用ガラスアンテナ装置において、
前記導電部は、透明導電膜により形成されている車両用ガラスアンテナ装置。 - 請求項3に記載の車両用ガラスアンテナ装置において、
前記透明導電膜の外周部に導電プリント線が設けられている車両用ガラスアンテナ装置。 - 請求項1に記載の車両用ガラスアンテナ装置において、
前記導電部は、はしご状の導電パターンで構成されている車両用ガラスアンテナ装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用ガラスアンテナ装置において、
前記車両の窓ガラスはサイドガラスである、車両用ガラスアンテナ装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用ガラスアンテナ装置において、
前記車両の窓ガラスはフロントガラスである、車両用ガラスアンテナ装置。 - 請求項2に記載の車両用ガラスアンテナ装置において、
前記導電部は、熱線と、この熱線の周囲に設けられた導電プリント線とからなる、車両用ガラスアンテナ装置。 - 請求項8に記載の車両用ガラスアンテナ装置において、
前記車両の窓ガラスはリアガラスである、車両用ガラスアンテナ装置。
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