JP2005012353A - 無線機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1局部発振回路11から緩衝増幅器12を介して得られる第1局部発振信号を分周器14で分周し、その分周出力を変調器21に供給すると共に、分周器14の分周出力周波数と送信周波数との差又は和の周波数を出力する送信用局部発振回路51を設け、その出力を送信用ミキサー22に供給するように構成したことを特徴とする。上記構成によれば、送信用ミキサー22で発生する中間周波数帯域以下の不要波の成分が送信帯域から離れるので、従来から送信用ミキサー22の後段に設けられていた第1送信用バンドパスフィルタを省略することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機や自動車電話機等に用いて好適な無線機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図4のブロック図に構成例を示す携帯電話機や自動車電話機に使用されるダイレクトコンバージョン方式送受信機が知られている。
図4において、従来のダイレクトコンバージョン方式送受信機は、アンテナ1、送受信周波数を共用するためのアンテナ共用器2、高周波増幅器3、不要波を除去するための受信用バンドパスフィルタ4、復調器5、第1局部発振回路11、緩衝増幅器12、第2局部発振回路13、分周器14、変調器21、送信用ミキサー22、第1送信用バンドパスフィルタ23、前置増幅器24、第2送信用バンドパスフィルタ25、電力増幅器26、アイソレータ27から構成される無線通信処理部と、ベースバンド処理を行う信号処理部31とを具備する。
【0003】
次に、上記構成によるダイレクトコンバージョン方式送受信機の動作について説明する。
まず、受信系の動作について説明する。基地局からの信号はアンテナ1で受信され、アンテナ共用器2で無線帯域の受信信号が分離された後、高周波増幅器3で増幅される。増幅された無線帯域信号は受信用バンドパスフィルタ4で不要波が除去され受信帯域信号のみが通過した後、復調器5に送られる。復調器5では、第1局部発振回路11から緩衝増幅器12を介して得られる第1局部発振信号を用いて受信帯域信号が復調され、ベースバンド受信信号が得られる。このベースバンド受信信号は信号処理部31に送られて処理される。
【0004】
次に、送信系の動作について説明する。信号処理部31からのベースバンド送信信号は、変調器21において、第2局部発振回路13からの第2局部発振信号を分周器14で分周した周波数の信号を変調して中間周波数帯域信号に変換される。この中間周波数帯域信号は、送信用ミキサー22において上記第1局部発振信号により無線周波数送信信号にアップコンバージョンされる。アップコンバージョンされた無線周波数送信信号は第1送信用バンドパスフィルタ23で不要波が除去された後、前置増幅器24で増幅される。増幅された送信信号はさらに第2送信用バンドパスフィルタ25で不要波が除去され、電力増幅器26で規定電力まで増幅される。規定電力まで増幅された送信信号は、アイソレータ27、アンテナ共用器2を介してアンテナ1に供給され、基地局に送信される。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−230695号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のダイレクトコンバージョン方式送受信機では次のような問題があった。
図5において、分周器14の出力周波数(中間周波数帯域)IFは、受信周波数Rx(=L0)と送信周波数Txとの差の周波数Rx−Txになるため、送受信の周波数間隔が狭いシステムでは、送信用ミキサー22で発生するスプリアス成分(L0−2*IF、L0等)が送信帯域の近傍に発生する。
【0007】
このスプリアス成分を除去するために、複数の第1、第2送信用バンドパスフィルタ23,25を使用しなければならず、このため回路の実装面積が増大すると共に、コストアップする等の問題があった。
また、送信系の挿入損失が増大するため、前置増幅器24あるいは電力増幅器26の利得を上げなければならず、このため消費電力が増大し、携帯電話や自動車電話の小型化、低消費電力化、低コスト化を図るのに際して大きな障害になるという問題があった。
【0008】
本発明は上記の問題を解決するためのもので、送信用バンドパスフィルタの使用数を削減し、小型化、低消費電力化、低コスト化に適した無線機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明による無線機は、局部発振信号を出力する局部発振回路と、前記局部発振信号の周波数を分周する分周器と、ベースバンド信号で前記分周器の分周出力信号を変調し中間周波数帯域信号を出力する変調器と、前記分周器の分周出力信号の周波数と送信周波数との差又は和の周波数の信号を出力する送信用局部発振回路と、前記送信用局部発振回路の出力信号と前記中間周波数帯域信号とが供給されることにより前記送信周波数を有する送信信号を出力する送信用ミキサーとを設けたことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明による無線機は、局部発振信号を出力する局部発振回路と、前記局部発振信号の周波数を分周する分周器と、前記分周器の分周出力信号の周波数と送信周波数との差又は和の周波数の信号を出力する送信用局部発振回路と、前記分周出力信号と前記送信用局部発振回路の出力信号とが供給されることにより前記送信周波数信号を出力する送信用ミキサーと、ベースバンド信号で前記送信周波数信号を変調し送信信号を出力する変調器とを設けたことを特徴とするものである。
【0011】
従って、本発明によれば、送信用ミキサーで発生する不要波の成分が送信帯域から離れるため、従来あった第1送信用バンドパスフィルタを省略しても、第2送信用バンドパスフィルタにより不要波の成分を除去することが容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態であるダイレクトコンバージョン方式送受信機の構成を示すブロック図であり、図4と対応する部分には同一番号を付して重複する説明は省略する。
【0013】
本実施の形態であるダイレクトコンバージョン方式送受信機は、図1に示すように、送信用局部発振回路51を設けてその出力を送信用ミキサー22に供給すると共に、第1局部発振回路11から緩衝増幅器12を介して得られる第1局部発振信号を分周器14で分周し、その分周出力を変調器21に供給するように構成し、さらに、図4の第1送信用バンドパスフィルタ23を省略したことを特徴とする。上記送信用局部発振回路51は、分周器14の分周出力周波数と送信周波数との差又は和の周波数を出力するようになされている。
【0014】
次に、本実施の形態のセルラー帯の場合における周波数構成の例を図3と共に説明する。
図3において、セルラー帯の送信周波数Tx=824〜849MHZ、受信周波数Rx=869〜894MHZとなっている。ダイレクトコンバージョン方式のため、第1局部発振信号の周波数=Rx=869〜894MHZになる。分周器14を2分周とすると、分周器14の分周出力周波数(中間周波数帯域)IF=1/2・Rx=434.5〜447MHZとなる。また、上記分周出力周波数と送信周波数の関係から送信用局部発振回路51の周波数Tx_L0は、ローワーローカルを採用すると、Tx_L0=389.5〜402MHZ[=(824〜849)−(434.5〜447)]になる。
【0015】
この図3によれば、送信用ミキサー22で発生するIF以下の不要波の成分が送信帯域から離れていることが判る。このため、図4の第1送信用バンドパスフィルタ23を省略しても、第2送信用バンドパスフィルタ25により不要波の成分を除去することが容易になる
【0016】
図5に従来のダイレクトコンバージョン方式送受信機の周波数構成例を上記のセルラー帯の周波数の場合について示す。
図5から判るように、送信用ミキサー22で発生するL0−IF、Rx=L0等のスプリアス成分が送信帯域Tx=L0−IFの近傍に発生している。このスプリアス成分を除去するために、従来では図4のように、第1、第2送信用バンドパスフィルタ23,25を使用しなければならない。
【0017】
図2は本発明の第2の実施の形態によるダイレクトコンバージョン方式送受信機の構成例を示すブロック図であり、図1、図4と対応する部分には同一番号を付して重複する説明は省略する。
本実施の形態においては、図示のように第1局部発振回路11から緩衝増幅器12を介して得られる第1局部発振信号を分周器14で分周した分周出力を送信用ミキサー22に供給すると共に、この送信用ミキサー22に送信用局部発振回路51から出力される上記分周出力周波数と送信周波数の差又は和の周波数の信号を供給し、送信用ミキサー22の出力を変調器21に供給することを特徴とする。その他の構成及び作用に関しては図1、図4の構成例と同様である。
【0018】
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に送信用ミキサー22で発生するIF以下の不要波の成分が送信帯域から離れるため、図4の第1送信用バンドパスフィルタ23を省略することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来必要であった送信用バンドパスフィルタを削減し、消費電力、回路部品及びコストを削減することができる。
また、送信用バンドパスフィルタを削減できるため、送信回路の挿入損失が減少し、後段の前置増幅器あるいは電力増幅器の利得を下げることができ、消費電力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるダイレクトコンバージョン方式送受信機の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態であるダイレクトコンバージョン方式送受信機の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態であるダイレクトコンバージョン方式送受信機の周波数構成例を示す特性図である。
【図4】従来のダイレクトコンバージョン方式送受信機の構成例を示すブロック図である。
【図5】従来のダイレクトコンバージョン方式送受信機の周波数構成例を示す特性図である。
【符号の説明】
1:アンテナ、2:アンテナ共用器、3:高周波増幅器、4:受信用バンドパスフィルタ、5:復調器、11:第1局部発振回路、12:緩衝増幅器、13:第2局部発振回路、14:分周器、21:変調器、22:送信用ミキサー、23:第1送信用バンドパスフィルタ、24:前置増幅器、25:第2送信用バンドパスフィルタ、26:電力増幅器、27:アイソレータ、31:信号処理部、51: 送信用局部発振回路
Claims (4)
- 局部発振信号を出力する局部発振回路と、
前記局部発振信号の周波数を分周する分周器と、
ベースバンド信号で前記分周器の分周出力信号を変調し中間周波数帯域信号を出力する変調器と、
前記分周器の分周出力信号の周波数と送信周波数との差又は和の周波数の信号を出力する送信用局部発振回路と、
前記送信用局部発振回路の出力信号と前記中間周波数帯域信号とが供給されることにより前記送信周波数を有する送信信号を出力する送信用ミキサーとを設けたことを特徴とする無線機。 - 局部発振信号を出力する局部発振回路と、
前記局部発振信号の周波数を分周する分周器と、
前記分周器の分周出力信号の周波数と送信周波数との差又は和の周波数の信号を出力する送信用局部発振回路と、
前記分周出力信号と前記送信用局部発振回路の出力信号とが供給されることにより前記送信周波数信号を出力する送信用ミキサーと、
ベースバンド信号で前記送信周波数信号を変調し送信信号を出力する変調器とを設けたことを特徴とする無線機。 - 前記局部発振信号は受信系の復調器に供給されることを特徴とする請求項1又は2記載の無線機。
- 前記送信信号から不要成分を除去する送信用バンドパスフィルタを設けたことを特徴とする請求項1,2又は3のいずれかに記載のダイレクトコンバージョン方式送受信機。
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