JP2005011406A - 光記録条件設定方法、光記録再生装置、制御プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

光記録条件設定方法、光記録再生装置、制御プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】書き込み可能な光ディスク10及び光記録再生装置の特性ばらつきの影響に起因する再生信号品質劣化を低減し得る光記録条件設定方法、光記録再生装置を提供する。
【解決手段】光ヘッド11からのレーザビーム44の記録条件を変化させて、光ディスク10上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択するための制御部20を設ける。制御部20は、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定するようになっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク等の記録媒体に対する光記録条件設定方法、光記録再生装置、制御プログラム、及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディスク等の記録媒体に対してレーザ光を照射してデータの記録を行う機器が各種実現されている。例えば光ディスク記録媒体としてCDやDVDなどのディスクなどが開発されており、これらの光ディスクに対応する記録装置では、光ディスク上のトラックに対して記録データによって変調されたレーザ光を照射し、例えば相変化記録媒体に対してデータの記録を行う。
【0003】
ところで、このようにレーザ光によりデータ記録を行う場合には、レーザ光のパワー、具体的には、記録パワーや消去パワーが適切な値に設定されていなければならない。
【0004】
しかし、光ディスクの記録再生装置を量産したとき、使用部品の特性ばらつきや環境変化等により、個々の装置が常に同一の特性を有するとは限らない。同様に、光ディスク自体も量産時に、特性ばらつきが発生し、同一の記録条件で記録しても個々の光ディスクで常に同じマーク形状が得られるとは限らない。
【0005】
したがって、標準的な特性を有する基準ディスクを用い、かつ標準的な特性を有する基準装置で決定された標準記録条件であったとしても、特性のばらついた量産した光ディスクと装置とをそのまま使用すると、組み合わせによっては適正な記録再生が行われず、品質不良が発生するという課題がある。
【0006】
上記課題を解決するために、通常、記録装置では、試し書きを行い最適記録条件の判別動作が行われる。この試し書き動作は、ディスク上に用意された試し書き領域(テスト領域)に対して記録条件を変化させながらレーザ照射を行って試し書きを行い、その試し書き部分の再生信号品質(例えばジッタレベル等)を監視することで、最適な記録条件を判別する動作となる。この試し書き動作により、記録時に最適な記録条件による記録動作が実現できる。
【0007】
試し書き動作において、記録パワー、消去パワーをそれぞれ各種の組み合わせで変化させて試し書きを行い、最適な組み合わせを判別する場合、組み合わせの数は非常に多くなる。従って最適な組み合わせを精度良く判別しようとすれば、試し書き動作にかなりの時間がかかってしまうことになる。
【0008】
この解決方法として、特許文献1には、まず記録パワーと消去パワーの比を求め、その比を利用して記録パワーと消去パワーを変化させることで最適な記録条件を求める方法が開示されている。
【0009】
この方法では、一定比が保たれるような記録パワーと消去パワーの組み合わせを用いるため、試し書きを行うためのパワーの組み合わせの数がさほど多数にはならない。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−251256号公報(2000年9月14日公開)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一定比を保ちながら記録パワーと消去パワーを変化させて記録を行うと、高いパワーにおいて再生信号品質の悪化が生じる。これは、記録パワーと消去パワーの両者が大きくなることによって、記録マークが形成されるために必要な冷却が不足するためである。
【0012】
この悪化は、良好な記録マークを形成できる記録条件に近い条件で生じることがある。そのため、試し書きにより良好な条件として設定された記録条件で記録を行っていたとしても、装置において環境変化等が生じた場合に記録状態が悪化して再生信号品質の劣化が生じる可能性があるという問題を有している。
【0013】
また、低いパワーの記録条件の範囲において、記録パワーと消去パワーを変化させて試し書きをし、検出したパワーに各種マージンを考慮し、所定量のパワーを上乗せする等の所定演算を加えて、最適記録条件を設定する場合などは、高いパワー記録条件において、前述と同様に再生信号品質の劣化が生じる可能性があるという問題を有している。
【0014】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、書き込み可能な光ディスク及び光記録再生装置の特性ばらつきの影響による再生信号品質の劣化を低減し得る光記録条件設定方法、光記録再生装置、制御プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)との比を(Pe0/Pw0)としたとき、記録パワーによって、記録パワーと消去パワーとの比を(Pe0/Pw0)から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の他の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)の比を(Pe0/Pw0)としたとき、記録パワーが標準記録パワーより大きい(標準記録パワーを超える)場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)よりも小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)となるように試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0017】
また、本発明の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)の比を(Pe0/Pw0)としたとき、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)よりも小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)となるように試し書きに使用する記録条件を設定するようになっていることを特徴としている。
【0018】
上記の発明によれば、記録条件試し書き手段が、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う。また、再生信号検出手段は、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する。さらに、選択手段が、再生信号品質の良くなる記録条件を選択する。
【0019】
ところで、標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)とを用い、一定比(消去パワー/記録パワー=Pe0/Pw0)を保ちながら記録パワーと消去パワーを変化させて記録した場合、高記録パワー付近で再生信号品質が劣化する。これは、記録パワーと消去パワーの両者が大きくなることによって、記録マークが形成されるために必要な冷却が不足するためである。再生信号品質の劣化は、良好な記録マークを形成できる記録条件に近い条件で生じることがあり、試し書きにより良好な条件として設定された記録条件で記録を行っていたとしても、装置において環境変化等や、記録パルス幅の変動が生じた場合に記録状態が悪化する可能性がある。
【0020】
しかし、本発明では、記録条件(記録パワー、消去パワー)が大きい場合には、標準記録条件から、記録パワーと消去パワーの比(消去パワー/記録パワー)を小さくするように設定し、試し書きを行うため、再生信号品質の悪化を低減し、良好な記録条件を得ることができる。すなわち、書き込み可能な光ディスク及び光ディスク装置の特性ばらつきの影響を低減することができる。
【0021】
また、本発明のさらに他の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)との比を(Pe0/Pw0)としたとき、記録パワーが標準記録パワー以上の場合は記録パワーと消去パワーとの比が(Pe0/Pw0)以下となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)よりも大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0022】
また、本発明のさらに他の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)との比を(Pe0/Pw0)としたとき、記録パワーが標準記録パワー以上の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)以下となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)よりも大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴とする。
【0023】
上記の発明によれば、記録条件(記録パワー、消去パワー)が標準より小さい場合には、標準記録条件である記録パワーと消去パワーの比(消去パワー/記録パワー)を大きくなるように設定し、試し書きを行うため、再生信号品質の悪化を低減し、良好な記録条件を得ることができる。すなわち、書き込み可能な光ディスク及び光ディスク装置の特性ばらつきの影響を低減することができる。
【0024】
また、本発明のさらに他の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)の比を(Pe0/Pw0)としたとき、まず、記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比を(Pe0/Pw0)から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0025】
また、本発明のさらに他の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)との比を(Pe0/Pw0)としたとき、記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比を(Pe0/Pw0)から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定するようになっていることを特徴としている。
【0026】
上記の発明によれば、一定比を保ちながら記録パワーと消去パワーを変化させて試し書きを行い、再生信号が所望の条件を満たさない場合、例えば、ジッタがある閾値より悪い場合、記録パワーと消去パワーの比を変化させるために消去パワーの値を設定しなおして試し書きを行う。
【0027】
このとき、設定した記録パワー(Pw)が標準記録パワーである(Pw0)より大きい場合は、記録パワーと消去パワーの比が、(Pe0/Pw0)より小さくなるように消去パワーを設定し、また、設定した記録パワー(Pw)が標準記録パワー(Pw0)より小さい場合は、記録パワーと消去パワーの比が、(Pe0/Pw0)より大きくなるように消去パワーを設定することによって、再生信号品質の劣化を低減することができる。
【0028】
前記所望の条件を満たさないとは、再生信号品質が所望値よりも悪い場合であってもよい。
【0029】
上記の発明によれば、ジッタ及びエラーレート等の再生信号品質を表すものは、光ディスクのシステムマージンを規定する指標となっていることが多く、記録状態をその光ディスクのマージン規定の閾値と合致させることができる。
【0030】
前記所望の条件を満たさないとは、再生信号振幅が所望値よりも小さい場合であってもよい。
【0031】
上記の発明によれば、再生信号の振幅値を検出することで、ジッタ及びエラーレート等の再生信号品質よりも簡単な回路構成で記録状態の適否を検出することができる。
【0032】
また、本発明のさらに他の光記録条件設定方法は、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比を(Pe1/Pw1)としたとき、記録パワーによって、記録パワーと消去パワーの比を(Pe1/Pw1)から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0033】
また、本発明のさらに他の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比を(Pe1/Pw1)としたとき、記録パワーが記録パワー(Pw1)より大きい場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)よりも小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)となるように試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0034】
また、本発明のさらに他の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比を(Pe1/Pw1)としたとき、記録パワーが記録パワー(Pw1)以上の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)以下となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)よりも大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0035】
また、本発明のさらに他の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比を(Pe1/Pw1)としたとき、記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、再度試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比を(Pe1/Pw1)から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0036】
また、本発明のさらに他の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比を(Pe1/Pw1)としたとき、記録パワーが記録パワー(Pw1)より大きい場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)より小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)となるように試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0037】
また、本発明のさらに他の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比を(Pe1/Pw1)としたとき、記録パワーが記録パワー(Pw1)以上の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)以下となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)より大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定することを特徴としている。
【0038】
また、本発明のさらに他の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比を(Pe1/Pw1)としたとき、記録パワーと消去パワーの比が(Pe1/Pw1)となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、再度試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比を(Pe1/Pw1)から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定するようになっていることを特徴としている。
【0039】
上記の発明によれば、少なくとも一度行われた試し書きによって得られた記録条件を記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)としたときに、この比(=Pe1/Pw1)を用いて、記録条件の設定を行う構成である。
【0040】
すなわち、少なくとも一度行われた試し書きによって得られた記録条件である記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比を保ちながら、記録条件を変化させて試し書きを行えるため、より良好な記録条件の設定が可能となる。
【0041】
また、本発明のさらに他の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)の比を(Pe0/Pw0)としたとき、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件に対して、所定演算を加え、演算で得られた記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて、好適記録条件及び好適消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴としている。
【0042】
記録パワーによって、記録パワーと消去パワーの比が(Pe0/Pw0)よりも小さくなるように記録条件を設定することを特徴としている。
【0043】
また、本発明のさらに他の光記録条件設定方法は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件及び消去条件の少なくとも一方に対して、所定演算を加え、演算で得られた記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて、好適記録条件及び好適消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴としている。
【0044】
上記光記録条件設定方法では、好適記録条件及び好適消去条件の少なくとも一方を設定する場合、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように記録条件を設定してもよい。
【0045】
また、本発明のさらに他の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記選択手段は、標準記録条件である標準記録パワー(Pw0)と標準消去パワー(Pe0)の比を(Pe0/Pw0)としたとき、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件に対して所定演算を加えて、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように記録条件を選択することを特徴としている。
【0046】
上記の発明によれば、低い記録条件の範囲において、記録パワーと消去パワーを変化させて試し書きをして、検出した記録条件に対して各種マージンを考慮し、所定係数倍する等の所定演算を加えて好適な記録条件を設定する場合は、高いパワーの記録条件において再生信号品質の劣化が生じる可能性があるという問題を有しているが、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように記録条件を設定することにより、再生信号品質の悪化を低減することができる。
【0047】
また、本発明の制御プログラムは、上記記載の光記録再生装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを前記の各手段として機能させること特徴としている。
【0048】
上記の発明によれば、コンピュータを前記の各手段として機能させる制御プログラムを提供することができる。
【0049】
また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記記載の制御プログラムを記録したこと特徴としている。
【0050】
上記の発明によれば、制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0052】
本実施の形態の光記録条件設定方法が適用される光記録再生装置としての光ディスク装置1では、図1に示すように、回転する光ディスク10の図示しない記録部位である記録トラックへ、制御部20がピックアップ駆動回路13を介して光ピックアップ12を移動させる。
【0053】
上記光ピックアップ12には、光ヘッド11が設けられている。そして、制御部20がレーザ駆動回路14を介して記録条件を設定し、光ヘッド11から記録用に設定されたレーザビーム44を、回転している光ディスク10の記録トラックに照射することにより、光ディスク10の記録トラックに情報が記録される。
【0054】
また、制御部20は、レーザ駆動回路14を介して光ヘッド11から再生用に設定されたレーザビーム44を光ディスク10の記録トラックに照射するように光ピックアップ12を制御するようにもなっている。再生用のレーザビーム44は、上記記録トラックにて反射されて光ヘッド11にて検出され、電気信号に変換されて出力される。光ヘッド11が出力した電気信号は、再生回路15にて再生信号に変換され、制御部20に入力される。これにより、上記光ディスク装置1は、光ディスク10のトラックに記録された情報を再生できる。上記ピックアップ駆動回路13、レーザ駆動回路14および再生回路15によって、記録再生回路群16が構成されている。
【0055】
ここで、上記光ディスク装置1には、特に、センサ30が設けられている。上記センサ30は、光ディスク10の装填、及び光ディスク10への記録環境の変化の少なくとも一方を検出するためのものであり、例えば、光ディスク10の記録部位の温度を検出するための温度センサからなる。そして、センサ30は、検出した結果を検出信号として制御部20へ出力する。
【0056】
上記制御部20は、光ディスク10が光ディスク装置1に装填されたときに加えて、情報の記録動作中にもセンサ30の検出信号から記録環境に所定の変化が検出されたときや、前回の試し書きから所定時間が経過したとき等に、記録条件設定のための動作(ルーティン)を適宜起動する。
【0057】
光ディスク装置1は、図2に示すように、光ディスク10の設定用領域41への試し書きに基づいて記録条件を設定する。そして、その記録条件によって、ユーザ領域42の各記録トラックに情報を記録する。光ディスク装置1の記録条件設定後のユーザ領域42への記録動作は、一般に知られた動作と同様である。また、設定用領域41内には、標準記録条件が予め記録されているものとする。
【0058】
上記光ディスク装置1は、設定用領域41内の標準記録条件を読み出し、この標準記録条件を記録条件設定のために使用する。また、読み出した標準記録条件を上記制御部20内に設けられた記憶手段であるメモリに保存し、それを読み出して使用してもよい。なお、設定用領域41の位置は、図2に示した、最内周側の位置に限らず、光ディスク10の任意の半径位置に存在していても構わないし、設定用領域41は複数存在していても構わない。
【0059】
次に、本実施の形態における具体的な光記録条件設定方法を、図3ないし図6に基づいて説明する。以下においては、本実施の形態に係る光記録再生装置に用いた記録信号の変調方式として(1,7)RLL(Run Length Limited code)を例に挙げて説明する。(1,7)RLLコードとは、磁気的、光学的ディジタル記録において、反転間隔の最小値と最大値とを制限して、クロック信号の再生が容易化されて、上記ディジタル記録に好適なコードである。
【0060】
図3に示すように、上記光ディスク10に記録を行うための媒体温度分布を考慮し、記録情報に対応する記録パルス列が設定されている。なお、図3は4Tマークに対応するための記録条件を示す。ここで、Tは、クロック1周期分の時間を表す。したがって、例えば4Tマークとは、クロック4周期分の時間に「1」が記録される記録マークつまり記録領域をいう。
【0061】
また、記録パルス列は、同図に示すように、記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーにて構成され、これらを記録条件と呼ぶことにする。本実施の形態では、記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーの各パワーの大きさは、記録パワー>消去パワー>バイアスパワーである。これは、記録パワーは、高温状態から急速に冷却されることで、記録領域をアモルファス化、消去パワーは、加温されて冷却するときに結晶化させ、バイアスパワーは、迅速にパワーアップできるように予め通電しておくためである。なお、同図では、記録パルス列の各記録パワーは互いに同一であるが、必ずしもこれに限らず、記録パルス毎で互いに別個の記録パワーであってもよい。
【0062】
これらの記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーといった記録条件の標準値は、光ディスク10の設定用領域41に標準記録条件として予め記録されている。なお、標準記録条件として、光ディスク10の設定用領域41に予め記録されている記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーの値をそのまま用いてもよいし、それぞれのパワーに対して、所定係数をかけるなどの演算を加えた後に用いてもよい。また、標準記録条件については、記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーだけでなく、記録パワーと消去パワーの比や、記録パワーとバイアスパワーの比というように係数として記録されていてもよい。
【0063】
次に、2Tマークから8Tマークまでが含まれたテストパターンを用いて、記録条件を変化させて、試し書きを行ったときの再生信号品質を測定した。図4は、標準記録条件として、記録パワー5.1mW、消去パワー2.8mWを用い、上記記録パワーと再生パワーを一定比(消去パワー/記録パワー=2.8/5.1)に保ちながら、記録パワーと消去パワーとを変化させて記録し、再生信号品質の検出量として、ジッタを測定した結果を示している。
【0064】
図4では、記録パルスの幅が標準に設定して記録を行った場合を実線で、標準よりも1ns増加させて記録パルスの幅を設定して記録を行った場合を点線で示している。いずれの場合も高記録パワー付近で、ジッタが悪化している。これは、記録パワーと消去パワーの両者が大きくなることによって、記録マークが形成されるために必要な冷却が不足するためである。
【0065】
図4においては、標準のパルス幅の場合と、1ns増加させた場合とでジッタの悪化が生じている記録条件に差がある。例えば、標準のパルス幅においてジッタが良好となる記録条件である記録パワー5.3mWであったとしても、パルス幅が1ns増加した場合にはジッタは悪化する。
【0066】
つまり、再生信号の悪化は、良好な記録マークを形成できる記録条件に近い条件で生じることがあり、試し書きにより良好な条件として設定された記録条件で記録を行っていたとしても、装置において環境変化等や、記録パルス幅の変動が生じた場合に記録状態が悪化する可能性があることが分かる。
【0067】
図5に、記録パワーを5.5mWに固定し、消去パワーを変化させて記録し、ジッタを測定した結果を示している。ここで、記録パルスの幅は標準に設定されている。標準記録条件である記録パワー5.1mWと消去パワー2.8mWの比(消去パワー/記録パワー=2.8/5.1)を保った場合、記録パワー5.5mWに対して、消去パワーは標準で約3.1mWとなる。このときのジッタは悪くなっているが、消去パワーを上記標準より小さく設定することにより、ジッタは良くなっていく。
【0068】
よって、記録条件(記録パワー、消去パワー)が大きい場合には、標準記録条件である記録パワーと消去パワーの比(消去パワー/記録パワー)を小さくするように設定し、試し書きを行えば、再生信号品質の悪化を低減し、良好な記録条件を得ることができる。
【0069】
上記の小さく設定する範囲としては、標準記録条件である記録パワーと消去パワーの比(消去パワー/記録パワー)に対して、1%〜10%が好ましく、2%〜10%がより好ましく、3%〜10%がさらに好ましい。
【0070】
ここでは、説明を簡単にするため、記録条件が大きい場合とは、標準記録条件である記録パワー(以降、標準記録パワーと呼ぶ)よりも大きい記録パワーであるとするが、これに限らず、標準記録パワー付近のパワーに対して大きい記録パワーであれば、同様の効果が得られる。
【0071】
図6に記録条件設定の具体的動作を示すフローチャートについて説明する。まず、光ディスク装置1は、制御部20の制御により、標準記録条件を光ディスク10から読み出し、標準記録パワー(ここでは、Pw0)と標準消去パワー(ここでは、Pe0)の比(=Pe0/Pw0)を設定する(ステップ1、以下、ステップをSと略記する)。
【0072】
続いて、記録パワーPwを変化させて設定する(S2)。次いで、設定した記録パワーPwと標準記録パワーであるPw0との大小比較を行う(S3)。ここで、PwがPw0を超えれば、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0未満になるように消去パワーを設定し(S4)、それ以外の場合は、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0となるように消去パワーを設定する(S5)。
【0073】
設定された記録条件で試し書きを行い、再生信号を検出する(S6)。試し書きの終了の判定を行い(S7)、試し書きを続ける場合は、S2に戻り、記録パワーを変化させて設定する。試し書きを終了する場合は、得られた再生信号に基づいて、最適な(好適な)記録条件を設定する(S8)。上記終了の判定基準としては、各記録条件の数が所定数に達したか否かが挙げられる。
【0074】
なお、ここでは、設定した記録パワーPwが標準記録パワーであるPw0との比較を行っているが、これに限らず、消去パワーPeが標準消去パワーであるPe0との比較を行ってもよい。
【0075】
このように、本実施の形態の光記録条件設定方法及び光ディスク装置1では、記録条件試し書き手段が、記録条件をそれぞれ変化させて、光ディスク10上に上記各記録条件にて試し書きを行う。また、再生信号検出手段は、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する。さらに、選択手段が、再生信号品質の良くなる記録条件を選択する。なお、これら記録条件試し書き手段、再生信号検出手段及び選択手段は、CPUからなる制御部20がこれらの機能を果たす。
【0076】
ところで、従来では、大きい記録条件において再生信号品質の悪化が生じる可能性があるという問題点を有していた。
【0077】
しかし、本実施の形態では、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置及び光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーが標準記録パワーより大きい(標準記録パワーを超える)場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さく(Pe0/Pw0未満と)なるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0となるように試し書きに使用する記録条件を設定する構成である。
【0078】
すなわち、本実施の形態においては、書き込み可能な光ディスク10及び光ディスク装置1の特性ばらつきの影響に起因する、再生信号品質の劣化を低減することができる。
【0079】
〔実施の形態2〕
本発明に係る実施の他の形態について図7及び図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、前記実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略している。
【0080】
図7に、記録パワーを4.0mWに固定し、消去パワーを変化させて記録し、ジッタを測定した結果を示している。ここで、記録パルスの幅は標準に設定している。標準記録条件である記録パワー5.1mWと消去パワー2.8mWの比(消去パワー/記録パワー=2.8/5.1)を保った場合、記録パワー4.0mWに対して、消去パワーは約2.2mWとなる。このときのジッタに対して、消去パワーを大きくすることにより、ジッタは良くなっていく。
【0081】
よって、記録条件(記録パワー、消去パワー)が標準より小さい場合には、標準記録条件である記録パワーと消去パワーの比(消去パワー/記録パワー)を大きくするように設定し、試し書きを行えば、再生信号品質の悪化を低減し、良好な記録条件を得ることができる。ここでは、記録条件が小さい場合とは、標準記録パワー未満の記録パワーであるとする。
【0082】
図8に記録条件設定の具体的動作を示すフローチャートについて説明する。まず、光ディスク装置1は、制御部20の制御により、標準記録条件を光ディスク10から読み出し、標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比(=Pe0/Pw0)を設定する(S11)。続いて、記録パワーPwを変化させて各記録条件をそれぞれ設定する(S12)。
【0083】
次いで、設定した記録パワーPwと標準記録パワーであるPw0との大小比較を行う(S13)。ここで、PwがPw0以上であれば、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0以下になるように消去パワーを設定し(S14)、それ以外は、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0を超えるように消去パワーを設定する(S15)。
【0084】
その後、設定された記録条件で試し書きを行い、再生信号を検出する(S16)。試し書きの終了の判定を行い(S17)、試し書きを続ける場合は、S12に戻り、記録パワーを変化させて設定する。試し書きを終了する場合は、得られた再生信号に基づいて、最適な記録条件を設定する(S18)。
【0085】
このように、本実施の形態の光記録条件設定方法及び光ディスク装置1では、記録条件試し書き手段が、記録条件を変化させて、光ディスク10上に試し書きを行う。また、再生信号検出手段は、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する。さらに、選択手段が、再生信号品質の良くなる記録条件を選択する。なお、これら記録条件試し書き手段、再生信号検出手段及び選択手段は、CPUからなる制御部20がこれらの機能を果たす。
【0086】
ところで、従来では、記録パワーが標準より小さい記録条件において再生信号品質の悪化が生じる可能性があるという問題点を有していた。
【0087】
しかし、本実施の形態では、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置及び光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーが標準記録パワー以上の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0以下となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定する構成である。
【0088】
上記構成によれば、書き込み可能な光ディスク10及び光ディスク装置1の特性ばらつきの影響を低減することができる。
【0089】
〔実施の形態3〕
本発明に係る実施のさらに他の形態について図9乃至図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略している。
【0090】
本実施の形態の光記録パルス条件設定方法では、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比をPe0/Pw0から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定する。
【0091】
図9に、記録パワーと消去パワーとを一定比に保ちながら、記録パワーと消去パワーとを変化させて記録し、再生信号品質の検出量として、ジッタを測定した結果を示している。
【0092】
本実施の形態では、ジッタの閾値A0を使用する。すなわち、試し書きを行い、閾値A0より悪いジッタが得られた場合、記録パワーと消去パワーの比を変化させるために消去パワーの値を設定し直して試し書きを行う。このとき、設定した記録パワーPwが標準記録パワーであるPw0より大きい場合は、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0より小さくなるように消去パワーを設定し、また、設定した記録パワーPwが標準記録パワーPw0より小さい場合は、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0より大きくなるように消去パワーを設定することによって、再生信号品質の悪化を低減することができる。また、Pw=Pw0のときは、標準の比を用いればよい。
【0093】
図10に記録条件設定の具体的動作を示すフローチャートについて説明する。まず、光ディスク装置1は、制御部20の制御により、標準記録条件を光ディスク10から読み出し、標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比(=Pe0/Pw0)を設定する(S21)。続いて、記録パワーと消去パワーを変化させて設定する(S22)。次いで、設定された記録条件で試し書きを行い、再生信号を検出する(S23)。
【0094】
その後、再生信号が所望の条件を満たすかどうか、ここでは、ジッタが閾値A0以下であるかどうかの判定を行い(S24)、試し書きの終了の判定を行って(S25)、試し書きを続ける場合は、S22に戻り、記録条件を変化させて設定する。
【0095】
ジッタが閾値A0より大きい場合、記録パワーと消去パワーの比を、Pe0/Pw0から変化させるように消去パワーを設定し(S26)、S23に戻り、設定された記録条件で試し書きを行う。試し書きを終了する場合は、得られた再生信号に基づいて、最適な記録条件を設定する(S28)。
【0096】
なお、図10のS24以降の処理(S24〜S28)、すなわち、設定された記録条件による試し書きの再生信号が所望の条件を満たすかどうかを判定し、その判定に基づいて、記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方を変化させる処理は、実施の形態1における図6のS6の後に、また、実施の形態2における図8のS16の後に利用することもできる。
【0097】
また、本実施の形態では、再生信号の条件として、ジッタを使用したがこれに限るものではなく、エラーレート等、再生信号品質を表すものを使用することができる。
【0098】
また、図11に、記録パワーと消去パワーとを一定比に保ちながら、記録パワーと消去パワーを変化させて記録し、再生信号の検出量として、再生信号の振幅の大きさ(V)を測定した結果を示している。ジッタの悪化に対応するように、高いパワーの記録条件及び低いパワーの記録条件の双方において、振幅の大きさが低下していることが分かる。よって、再生信号の条件として、振幅の大きさを使用することもできる。
【0099】
ところで、従来では、記録パワーと消去パワーが大きい記録条件、及び記録パワーと消去パワーが小さい記録条件において再生信号品質の悪化が生じる可能性があるという問題点を有していた。
【0100】
しかし、本実施の形態では、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比をPe0/Pw0から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定する構成である。
【0101】
本実施の形態においては、書き込み可能な光ディスク10及び光ディスク装置1の特性ばらつきの影響を低減することができる。
【0102】
〔実施の形態4〕
本発明に係る実施のさらに他の形態について図12に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略している。
【0103】
本実施の形態の光記録パルス条件設定方法では、少なくとも一度行われた試し書きによって得られた記録条件を記録パワーPw1と消去パワーPe1としたときに、この比(=Pe1/Pw1)を標準に代えて用い、前記実施の形態1ないし実施の形態3において行った記録条件の設定を行う構成である。
【0104】
すなわち、少なくとも一度行われた試し書きによって得られた記録条件である記録パワーPw1と消去パワーPe1の比を保ちながら、記録条件を変化させて試し書きを行えるため、より良好な記録条件の設定が可能となる。
【0105】
図12に記録条件設定の具体的動作を示すフローチャートについて説明する。まず、光ディスク装置1は、少なくとも一度試し書き動作を行い、試し書きで得られた記録条件である記録パワーPw1と消去パワーPe1との比(=Pe1/Pw1)を設定する(S31)。その後、実施の形態1におけるS2、実施の形態2におけるS12、及び、実施の形態3におけるS22の何れかに進むことで、試し書きを行い、最適な記録条件を設定する。
【0106】
上記方法及び構成によれば、少なくとも一度行われた試し書きによって得られた記録条件に基づき、記録条件を変化させて試し書きを行えるため、より精度の良好な記録パワー条件の設定を行うことができる。
【0107】
〔実施の形態5〕
本発明に係る実施のさらに他の形態について図13及び図14に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、前記の実施の各形態1乃至4の各図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略している。
【0108】
本実施の形態の光記録パルス条件設定方法では、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件に対して、所定演算を加えて、演算された結果の記録パワーが標準記録パワーより大きい(標準記録パワーを超える)場合は、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さく(Pe0/Pw0未満と)なるように記録条件を設定する構成である。
【0109】
すなわち、低い記録条件の範囲において、記録パワーと消去パワーを変化させて試し書きをして、検出した記録条件に対して各種マージンを考慮し、所定係数倍する等の所定演算を加えて最適記録条件を設定する場合は、高いパワーの記録条件において再生信号品質の悪化が生じる可能性があるという問題を有しているが、演算された記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように記録条件を設定することにより、再生信号品質の悪化を低減することができる。
【0110】
図14に、上記記録条件設定の具体的動作を示すフローチャートについて説明する。まず、光ディスク装置1は、少なくとも一度試し書き動作を行い、試し書きで得られた記録条件である記録パワーと消去パワーのそれぞれに対して所定係数倍し、記録条件として設定する(S41)。次いで、演算により設定した記録パワーPwと標準記録パワーであるPw0の大小比較を行う(S42)。
【0111】
ここで、PwがPw0を超えていれば、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0未満になるように消去パワーを設定する(S43)。一方、設定した記録パワーPwが標準記録パワーであるPw0以下の場合は、S41にて設定した記録パワーと消去パワーを維持して設定する。
【0112】
上記方法及び構成によれば、書き込み可能な光ディスク10及び光ディスク装置1の特性ばらつきの影響を低減することができる。
【0113】
なお、図14のS41において、試し書きで得られた記録条件である記録パワーと消去パワーのそれぞれに対して所定係数倍し、記録条件として設定しているが、光ディスク10に記録されている記録条件を読み出し、それに対して所定係数倍し、記録条件として設定しても同様の効果を得ることができる。
【0114】
また、上記の実施の各形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、記録条件の設定は、各記録トラックにおいて少なくとも1回行うことが望ましいが、必ずしも全ての記録トラックで行う必要はなく、複数の記録トラックごとであってもよい。
【0115】
また、上記光ディスク装置1は、制御部20の各機能を実現するプログラム(制御プログラム、記録条件設定プログラム)の命令を実行する演算手段であるCPU(Central Processing Unit)、上記プログラムを格納した記憶手段であるROM(Lead Only Memory)、上記プログラムを展開する記憶手段であるRAM(Random Access Memory)、上記プログラム及び各種データを格納する記憶手段であるメモリ等の図示しない記憶装置(記憶媒体)等を備えている。
【0116】
そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウエアである制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能にした記録媒体を、上記光ディスク装置1に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した機能を実現することにより、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0117】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的手段に含まれる。
【0118】
【発明の効果】
本発明の光記録再生装置の光記録条件設定方法は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0となるように試し書きに使用する記録条件を設定する方法である。
【0119】
また、本発明の光記録再生装置は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備えている光変調記録再生装置において、上記記録条件試し書き手段は、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0となるように試し書きに使用する記録条件を設定する。
【0120】
すなわち、記録条件試し書き手段が、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う。また、再生信号検出手段は、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する。さらに、選択手段が、再生信号品質の良くなる記録条件を選択する。
【0121】
ところで、標準記録条件である記録パワーPw0と消去パワーPe0を用い、一定比(消去パワー/記録パワー=Pe0/Pw0)を保ちながら記録パワーと消去パワーを変化させて記録した場合、高記録パワー付近で再生信号品質が悪化する。これは、記録パワーと消去パワーの両者が大きくなることによって、記録マークが形成されるために必要な冷却が不足するためである。再生信号品質の悪化は、良好な記録マークを形成できる記録条件に近い条件で生じることがあり、試し書きにより良好な条件として設定された記録条件で記録を行っていたとしても、装置において環境変化等や、記録パルス幅の変動が生じた場合に記録状態が悪化する可能性がある。
【0122】
それゆえ、本発明では、記録条件(記録パワー、消去パワー)が大きい場合には、標準記録条件である記録パワーと消去パワーの比(消去パワー/記録パワー)を小さくするように設定し、試し書きを行うため、再生信号品質の悪化を低減し、良好な記録条件を得ることができる。すなわち、書き込み可能な光ディスク及び光ディスク装置の特性ばらつきの影響を低減することができるという効果を奏する。
【0123】
また、本発明の光記録再生装置の光記録条件設定方法は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーが標準記録パワー以上の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0以下になるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定する方法である。
【0124】
また、本発明の光記録再生装置は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備えている光変調記録再生装置において、上記記録条件試し書き手段は、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーが標準記録パワー以上の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0以下になるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定する。
【0125】
それゆえ、記録条件(記録パワー、消去パワー)が標準以上の場合には、標準記録条件である記録パワーと消去パワーの比(消去パワー/記録パワー)を標準以下にするように設定し、試し書きを行うため、再生信号品質の悪化を低減し、良好な記録条件を得ることができる。すなわち、書き込み可能な光ディスク及び光ディスク装置の特性ばらつきの影響を低減できるという効果を奏する。
【0126】
また、本発明の光記録再生装置の光記録条件設定方法は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比をPe0/Pw0から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定する方法である。
【0127】
また、本発明の光記録再生装置は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備えている光変調記録再生装置において、上記記録条件試し書き手段は、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比をPe0/Pw0から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定する。
【0128】
それゆえ、一定比を保ちながら記録パワーと消去パワーを変化させて試し書きを行い、再生信号が所望の条件を満たさない場合、例えば、ジッタがある閾値より悪いといった再生信号が所望の条件を満たさない場合、記録パワーと消去パワーの比を変化させるために消去パワーの値を設定しなおして試し書きを行う。
【0129】
このとき、設定した記録パワーPwが標準記録パワーであるPw0より大きい場合は、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0より小さくなるように消去パワーを設定し、また、設定した記録パワーPwが標準記録パワーPw0より小さい場合は、記録パワーと消去パワーの比が、Pe0/Pw0より大きくなるように消去パワーを設定することによって、再生信号品質の悪化を低減することができるという効果を奏する。
【0130】
また、前記所望の条件を満たさないとは、再生信号品質が所望値よりも悪いことを示す。それゆえ、ジッタ及びエラーレート等の再生信号品質を表すものは、光ディスクのシステムマージンを規定する指標となっていることが多く、記録状態をその光ディスクのマージン規定の閾値と合致させることができるという効果を奏する。
【0131】
また、前記所望の条件を満たさないとは、再生信号振幅が所望値よりも小さいことを示してもよい。それゆえ、再生信号の振幅を検出することで、ジッタ及びエラーレート等の再生信号品質よりも簡単な回路構成で記録状態を検出することができるという効果を奏する。
【0132】
また、本発明の光記録再生装置の光記録条件設定方法は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワーPw1と消去パワーPe1の比をPe1/Pw1としたとき、記録パワーが記録パワーPw1より大きい場合は記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1よりも小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1となるように試し書きに使用する記録条件を設定する方法である。
【0133】
また、本発明の光記録再生装置の光記録条件設定方法は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワーPw1と消去パワーPe1の比をPe1/Pw1としたとき、記録パワーが記録パワーPw1以上の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1以下になるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1よりも大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定する方法である。
【0134】
また、本発明の光記録再生装置の光記録条件設定方法は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワーPw1と消去パワーPe1の比をPe1/Pw1としたとき、記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、再度試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比をPe1/Pw1から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定する方法である。
【0135】
また、本発明の光記録再生装置は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワーPw1と消去パワーPe1の比をPe1/Pw1としたとき、記録パワーが記録パワーPw1より大きい場合は記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1より小さくなるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1となるように試し書きに使用する記録条件を設定する。
【0136】
また、本発明の光記録再生装置は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワーPw1と消去パワーPe1の比をPe1/Pw1としたとき、記録パワーが記録パワーPw1以上の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1以下になるように試し書きに使用する記録条件を設定し、それ以外の場合は記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1よりも大きくなるように試し書きに使用する記録条件を設定する。
【0137】
また、本発明の光記録再生装置は、以上のように、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記記録条件試し書き手段は、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件の記録パワーPw1と消去パワーPe1の比をPe1/Pw1としたとき、記録パワーと消去パワーの比がPe1/Pw1となるように試し書きに使用する記録条件を設定し、再度試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと消去パワーの比をPe1/Pw1から変化させて試し書きに使用する記録条件を設定する。
【0138】
それゆえ、少なくとも一度行われた試し書きによって得られた記録条件を記録パワーPw1と消去パワーPe1としたときに、この比(=Pe1/Pw1)を用いて、記録条件の設定を行う構成である。
【0139】
これにより、少なくとも一度行われた試し書きによって得られた記録条件である記録パワーPw1と消去パワーPe1の比を保ちながら、記録条件を変化させて試し書きを行えるため、より良好な記録条件の設定が可能となるという効果を奏する。
【0140】
また、本発明の光記録再生装置の光記録条件設定方法は、以上のように、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件に対して、所定演算を加えて、好適記録条件を設定する方法において、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように記録条件を設定する方法である。
【0141】
また、本発明の光記録再生装置は、上記課題を解決するために、記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、上記選択手段は、標準記録条件である標準記録パワーPw0と標準消去パワーPe0の比をPe0/Pw0としたとき、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件に対して所定演算を加えて、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように記録条件を選択する。
【0142】
上記の発明によれば、低い記録条件の範囲において、記録パワーと消去パワーを変化させて試し書きをして、検出した記録条件に対して各種マージンを考慮し、所定係数倍する等の所定演算を加えて好適記録条件を設定する場合は、高い記録条件において再生信号品質の悪化が生じる可能性があるという問題を有しているが、記録パワーが標準記録パワーより大きい場合は、記録パワーと消去パワーの比がPe0/Pw0よりも小さくなるように記録条件を設定することにより、再生信号品質の悪化を低減することができるという効果を奏する。
【0143】
また、本発明の制御プログラムは、上記記載の光記録再生装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを前記の各手段として機能させるものである。
【0144】
それゆえ、コンピュータを前記の各手段として機能させる制御プログラムを提供することができるという効果を奏する。
【0145】
また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記記載の制御プログラムを記録したものである。
【0146】
それゆえ、制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録条件設定方法を適用する光記録再生装置としての光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記光ディスク装置により情報が記録される光ディスクを示す斜視図である。
【図3】上記光ディスクへの記録情報に対応するパルス列の設定を説明するタイミングチャート((a)、(b))及び記録マークの平面図(c)である。
【図4】上記光記録条件設定方法の実施の形態1におけるジッタ測定結果を示すグラフである。
【図5】上記光記録条件設定方法の実施の形態1における、他のジッタ測定結果を示すグラフである。
【図6】上記光記録条件設定方法に係る実施の形態1の動作例を示すフローチャートである。
【図7】上記光記録条件設定方法の実施の形態2におけるジッタ測定結果を示すグラフである。
【図8】上記光記録条件設定方法に係る実施の形態2の動作例を示すフローチャートである。
【図9】上記光記録条件設定方法の実施の形態3におけるジッタ測定結果を示すグラフである。
【図10】上記光記録条件設定方法に係る実施の形態3の動作例を示すフローチャートである。
【図11】上記光記録条件設定方法の実施の形態4における、再生信号振幅の測定結果を示すグラフである。
【図12】上記光記録条件設定方法の実施の形態4における、フローチャートである。
【図13】上記光記録条件設定方法の実施の形態5におけるジッタ測定結果を示すグラフである。
【図14】上記光記録条件設定方法の実施の形態5における、フローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク装置(光記録再生装置)
10 光ディスク
11 光ヘッド
12 ピックアップ
16 記録再生回路群
20 制御部(記録条件試し書き手段、再生信号検出手段、選択手段)
30 センサ
41 設定用領域
44 レーザビーム

Claims (28)

  1. 記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、
    記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録消去パワー比を用いて試し書きの記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  2. 請求項1に記載の光記録条件設定方法において、
    記録パワーと標準記録パワー、及び、消去パワーと標準消去パワーの少なくとも一方の値を比較するステップを有し、
    比較結果に基づいて標準記録消去パワー比(標準消去パワー/標準記録パワー)の値を調整した記録パワーと消去パワーの比から試し書きの記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  3. 請求項1又は2に記載の光記録条件設定方法において、
    記録パワーの大きさが標準記録パワーを超える場合、記録パワーと消去パワーの比を標準記録消去パワー比未満になるように試し書きに使用する記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  4. 請求項1ないし3の何れかに記載の光記録条件設定方法において、
    記録パワーの大きさが標準記録パワー未満の場合、記録パワーと消去パワーの比が標準記録消去パワー比を超えるように試し書きに使用する記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  5. 記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、
    試し書きに使用する記録パワー及び消去パワーを設定して試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて試し書きの記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  6. 請求項5に記載の光記録条件設定方法において、
    試し書きに使用する記録パワー及び消去パワーを設定して試し書きを行い、
    試し書きされた情報を再生し、
    再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと標準記録パワーとの値、及び、消去パワーと標準消去パワーとの値の少なくとも一方を比較するステップを有し、
    比較結果に基づいて標準記録パワーと標準消去パワーとの比の値を調整した記録パワーと消去パワーとの比から試し書きの記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  7. 前記所望の条件を満たさないとは、再生信号品質が所望値よりも悪い場合であることを特徴とする請求項5又は6に記載の光記録条件設定方法。
  8. 前記所望の条件を満たさないとは、再生信号振幅が所望値よりも小さい場合であることを特徴とする請求項5又は6に記載の光記録条件設定方法。
  9. 記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号品質が良好となる記録条件を選択する光記録再生装置の光記録条件設定方法において、
    少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件及び消去条件の少なくとも一方に対して、所定演算を加え、
    演算で得られた記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて、好適記録条件及び好適消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  10. 光ディスク上に予め記録されている記録条件及び消去条件の少なくとも一方に対して、所定演算を加え、
    演算で得られた記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて、好適記録条件及び好適消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  11. 請求項9又は10に記載の光記録条件設定方法において、
    演算で得られた記録パワーと標準記録パワーとの値を比較する、及び、演算で得られた消去パワーと標準消去パワーとの値を比較する、少なくとも一方のステップを有し、
    比較結果に基づいて標準記録パワーと標準消去パワーとの比(標準消去パワー/標準記録パワー)の値を調整した記録パワーと消去パワーの比から記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載の光記録条件設定方法において、
    少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件に基づいて、標準記録パワー、標準消去パワー、及び、標準記録パワーと標準消去パワーとの比の値を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  13. 請求項1乃至11の何れかに記載の光記録条件設定方法において、
    光ディスク上に予め記録されている情報に基づいて、標準記録パワー、標準消去パワー、及び、標準記録パワーと標準消去パワーとの比の値を設定することを特徴とする光記録条件設定方法。
  14. 記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、
    記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、
    再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、
    上記記録条件試し書き手段は、記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて、試し書きの記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録再生装置。
  15. 請求項14に記載の光記録再生装置において、
    上記記録条件試し書き手段は、記録パワーと標準記録パワーとの各値の比較、及び、消去パワーと標準消去パワーとの各値の比較の少なくとも一方を実行する比較手段を有し、比較結果に基づいて標準記録パワーと標準消去パワーとの比(標準消去パワー/標準記録パワー)の値を調整した記録パワーと消去パワーとの比から試し書きの記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定するようになっていることを特徴とする光記録再生装置。
  16. 請求項14又は15に記載の光記録再生装置において、
    上記記録条件試し書き手段は、記録パワーの大きさが標準記録パワーを超える場合、記録パワーと消去パワーとの比を標準記録パワーと標準消去パワーとの比未満になるように試し書きに使用する記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定するようになっていることを特徴とする光記録再生装置。
  17. 請求項14ないし16の何れかに記載の光記録再生装置において、
    記録パワーの大きさが標準記録パワー未満の場合、記録パワーと消去パワーとの比が標準記録パワーと消去パワーとの比を超えるように、試し書きに使用する記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録条件設定装置。
  18. 記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、
    記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、
    再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、
    上記記録条件試し書き手段は、試し書きに使用する記録パワー及び消去パワーを設定して試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて、試し書きの記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録再生装置。
  19. 請求項18に記載の光記録再生装置において、
    上記記録条件試し書き手段は、試し書きに使用する記録パワー及び消去パワーを設定して試し書きを行い、試し書きされた情報を再生し、再生信号が所望の条件を満たさない場合は、記録パワーと標準記録パワーの各値の比較、及び、消去パワーと標準消去パワーとの各値の比較の少なくとも一方を実行する比較手段を有し、比較結果に基づいて標準記録パワーと標準消去パワーとの比の値を調整した記録パワーと消去パワーとの比から試し書きの記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録再生装置。
  20. 前記再生信号が所望の条件を満たさないとは、再生信号品質が所望値よりも悪い場合であることを特徴とする請求項18又は19に記載の光記録再生装置。
  21. 前記再生信号が所望の条件を満たさないとは、再生信号振幅が所望値よりも小さい場合であることを特徴とする請求項18又は19に記載の光記録再生装置。
  22. 記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、
    記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、
    再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、
    上記選択手段は、少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件及び消去条件の少なくとも一方に対して、所定演算を加えて、最適記録条件及び最適消去条件の少なくとも一方を設定するときに、
    演算で得られた記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録再生装置。
  23. 記録条件を変化させて、光ディスク上に試し書きを行う記録条件試し書き手段と、
    記録条件試し書き手段により試し書きされた情報を再生し、再生信号を検出する再生信号検出手段と、
    再生信号品質が良好となる記録条件を選択する選択手段とを備え、
    上記選択手段は、光ディスク上に予め記録されている記録条件及び消去条件の少なくとも一方に対して、所定演算を加え、最適記録条件及び最適消去条件の少なくとも一方を設定するとき、
    演算で得られた記録パワー及び消去パワーの少なくとも一方の大きさに依存した記録パワーと消去パワーとの比を用いて記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録再生装置。
  24. 請求項22又は23に記載の光記録再生装置において、
    演算で得られた記録パワーと標準記録パワーとの各値の比較、及び、演算で得られた消去パワーと標準消去パワーとの各値の比較の少なくとも一方を実行する比較手段を有し、比較結果に基づいて標準記録パワーと標準消去パワーとの比(標準消去パワー/標準記録パワー)の値を調整した記録パワーと消去パワーとの比から記録条件及び消去条件の少なくとも一方を設定することを特徴とする光記録再生装置。
  25. 請求項14乃至24の何れかに記載の光記録再生装置において、
    少なくとも一度行われた試し書きで得られた記録条件に基づいて、標準記録パワー、標準消去パワー、及び、標準記録パワーと標準消去パワーとの比の値が設定されていることを特徴とする光記録再生装置。
  26. 請求項14乃至24の何れかに記載の光記録再生装置において、
    光ディスク上に予め記録されている情報に基づいて、標準記録パワー、標準消去パワー、及び、標準記録パワーと標準消去パワーとの比の値が設定されていることを特徴とする光記録再生装置。
  27. 請求項14乃至26の何れかに記載の光記録再生装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを前記光記録再生装置の各手段として機能させることを特徴とする制御プログラム。
  28. 請求項27に記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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