JP2005011011A - 無線カード - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、LSIの加熱を抑制できる無線カードを提供することを課題とする。
【解決手段】ICカードは、カード本体2の所定位置に、ICモジュールを取り付けるための座ぐり部20を有する。座ぐり部20は、ICモジュールの裏面に面接する環状の底面21、およびICモジュールの裏面に搭載されたLSIの封止部分を逃がすための凹部22を有する。LSIの接続端子にアンテナ4を電気的に接続するためのアンテナ端子31は、座ぐり部20の底面21の面積の50%以上の面積で底面21に露出するように、その位置およびサイズが決定されている。
【選択図】 図1
【解決手段】ICカードは、カード本体2の所定位置に、ICモジュールを取り付けるための座ぐり部20を有する。座ぐり部20は、ICモジュールの裏面に面接する環状の底面21、およびICモジュールの裏面に搭載されたLSIの封止部分を逃がすための凹部22を有する。LSIの接続端子にアンテナ4を電気的に接続するためのアンテナ端子31は、座ぐり部20の底面21の面積の50%以上の面積で底面21に露出するように、その位置およびサイズが決定されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電波を送受信するためのアンテナ、および無線によりデータを読み書きするLSIを有する無線カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コイル状のアンテナを内蔵したカードにLSIを搭載した無線カードが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この無線カードは、アンテナを介して無線カードリーダ・ライタからの電波を受信し、電波を受信したことによる起電力によりLSIを駆動し、リーダ・ライタから受信したデータをLSIに書き込むとともにLSIから読み出したデータをリーダ・ライタへ送信する。
【0004】
つまり、この種の無線カードは、電源を持たず、リーダ・ライタからの電波が届く範囲内に置かれたときに起電力を生じて動作する。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−97601号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の無線カードを、起電力を発生することのできる電波範囲内に長時間放置すると、LSIが長時間に亘って通電されて加熱する問題が考えられる。特に、無線カードの通信距離が長くなり、暗号処理が複雑になり、処理速度の高速化が進むにつれ、LSIの加熱の問題が顕著となることが予想される。
【0007】
このように、LSIが加熱されると、LSIが熱により破壊されたり、無線カードをハンドリングするユーザに火傷等の危険が及ぶことが考えられる。
【0008】
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、LSIの加熱を抑制できる無線カードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の無線カードは、カード本体と、カード本体に埋設されたコイル状のアンテナと、配線基板の裏面にLSIを搭載して封止しているとともに該LSIを上記アンテナに電気的に接続するための接続端子を該配線基板の裏面に有するICモジュールと、このICモジュールを上記カード本体に取り付けるためカード本体に削成され、上記配線基板の裏面に面接する底面、および上記LSIの封止部分を逃がすための凹部を有する座ぐり部と、この座ぐり部の上記凹部を除く底面の面積の50%以上の面積で該底面に露出して設けられ、上記アンテナを上記LSIの接続端子に電気的に接続するためのアンテナ端子と、を備えている。
【0010】
また、本発明の無線カードは、コイル状のアンテナを有するアンテナ基板と、このアンテナ基板の表面を覆うように設けられた第1のカード基材と、上記アンテナ基板の裏面を覆うように設けられた第2のカード基材と、配線基板の裏面にLSIを搭載して封止しているとともに該LSIを上記アンテナに電気的に接続するための接続端子を該配線基板の裏面に有するICモジュールと、このICモジュールを上記カード本体に取り付けるため、上記第1のカード基材側から削成され、上記配線基板の裏面に面接する底面、および上記LSIの封止部分を逃がすための凹部を有する座ぐり部と、この座ぐり部の上記凹部を除く底面の面積の50%以上の面積で該底面に露出するように上記アンテナ基板の表面に予め設けられ、上記アンテナを上記LSIの接続端子に電気的に接続するためのアンテナ端子と、を備えている。
【0011】
上記発明によると、LSIにアンテナを電気的に接続するためのアンテナ端子の面積を大きくしたため、LSIに起電力を生じ得る電波環境内に無線カードを長時間放置したような場合であっても、アンテナ端子を介して効率良く放熱できる。特に、LSIの周辺に近接して配置されたアンテナ端子の面積を大きくすることにより、放熱効果をより高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1には、この発明の実施の形態に係るデュアルインターフェースICカード1(無線カード)(以下、単にICカード1と称する)の平面図を示してある。このICカード1は、略矩形板状のカード本体2内にコイル状の導電体からなるアンテナ4を埋設しているとともに、カード本体2の表面側にICモジュール6を搭載している。
【0014】
アンテナ4は、カード本体2の外周に沿って巻き数1以上で巻き回されて設けられている。ICモジュール6は、カード本体2に対して、ISO規格(7816−2)に準拠した位置に配置されている。ICモジュール6の表面には、当該ICカード1を図示しない外部機器に投入したとき、外部機器と電気的に接続するための導電体からなる外部接続端子8が設けられている。
【0015】
つまり、このICカード1は、アンテナ4を介して図示しない外部機器との間で無線によりデータを送受信する非接触式の通信機能と、外部接続端子8を介して図示しない外部機器との間でデータを送受信する接触式の通信機能と、を備えている。
【0016】
図2にはICモジュール6の表面を拡大した平面図を示してあり、図3にはICモジュール6の断面図を示してあり、図4にはICモジュール6を裏面側から見た底面図を示してある。
【0017】
ICモジュール6は、略矩形板状の配線基板11を有する。配線基板11の表面11aには、上述した外部接続端子8が設けられている。配線基板11の裏面11bには、LSI12がボンディング接続されて取り付けられ、このLSI12がモールド部材13(封止部分)によってモールド(封止)されている。また、配線基板11の裏面11bには、LSI12をアンテナ4に電気的に接続するための導電体からなる接続端子14が設けられている。
【0018】
図5には、カード本体2にICモジュール6を取り付ける前の状態を示してある。また、図6には、図5のICカードを線分VI−VIで切断した断面図を示してある。さらに、図7には、上述したアンテナ4を表面にプリントしたアンテナ基板15の平面図を示してある。
【0019】
図6に示すように、カード本体2は、図7に示したアンテナ基板15を2層の非導電体からなるカード基材16、17で上下に挟んだ構造を有する。より詳細には、アンテナ基板15の表面15aを覆うように第1のカード基材16が設けられ、アンテナ基板15の裏面15bを覆うように第2のカード基材17が設けられている。
【0020】
アンテナ基板15は、図7に示すように、その表面15a上に、上述したコイル状のアンテナ4を有する。また、アンテナ基板15は、その表面15a上に、アンテナ4の両端を上述したICモジュール6の接続端子14に電気的に接続するための導電体からなるアンテナ端子18を有する。
【0021】
上記のように3層構造を有するカード本体2の所定位置には、上述したICモジュール6を取り付けるための座ぐり部20が削成されている。座ぐり部20は、図示しないエンドミルによりカード本体2を第1のカード基材16側から切削加工することにより形成される。
【0022】
座ぐり部20は、ICモジュール6をその裏面11bがアンテナ基板15側に向くように取り付ける際、ICモジュール6の配線基板11の裏面11bが面接する底面21、およびLSI12を封止したモールド部材13を逃がすための凹部22を有する。言い換えると、座ぐり部20は、矩形環状の底面21の中央をさらに深く削って矩形の凹部22を形成した2段構造を有する。
【0023】
配線基板11の裏面11bが面接する底面21は、第1のカード基材16の厚さ分を全て削ってさらにアンテナ基板15の表面15aを僅かに削った深さ位置に形成される。このとき、アンテナ基板15の表面15aに設けられた2つのアンテナ端子18が、全て削り取られることの無い深さで削り加工される。つまり、アンテナ端子18は、切削加工によって座ぐり部20を形成した際に、底面21に露出する位置に予め位置決めされて形成されている。
【0024】
座ぐり部20にICモジュール6を取り付ける際には、座ぐり部20の底面21に露出されたアンテナ端子18とICモジュール6の配線基板11の裏面11bに設けられた接続端子14を半田などの導電材により接合し、且つ、アンテナ端子18以外の底面21の部分に接着剤24を塗布して配線基板11の裏面11bと接着固定する。
【0025】
図8には、上記構造のICカード1の回路構造をブロック図にして示してある。ICモジュール6に搭載されたLSI12には、上述した外部接続端子8とアンテナ4が電気的に接続されている。
【0026】
上述したICカード1の利用方法として、接触式と非接触式とがある。
【0027】
接触式では、ICカード1を図示しないカード処理機に投入し、ICモジュール6の表面に設けられた外部接続端子8をカード処理機の図示しない接続端子に接触させ、LSI12に対するデータの読み書きを行なう。この場合、データの読み書きが終了すると、カード処理機は、自動的に、ICカード1に対する電力供給および信号送信を停止する。
【0028】
非接触式では、ICカード1を図示しないリーダライタのアンテナ部に翳してICカード1をリーダライタが放出する電波環境内に配置し、カード本体2内に埋設されたアンテナ4を介してLSI12に対するデータの読み書きを行なう。リーダライタの電波環境からICカード1が外れると、データの送受信ができなくなり、必然的に処理が終了する。
【0029】
しかし、何らかの原因によりICカード1をリーダライタの電波環境内に長時間放置してしまうと、LSI12に対する電力供給および信号送信が続けられ、LSI12が不所望に加熱する。つまり、ICカード1のアンテナ4がリーダライタからの電波を受けている間中、アンテナ4を介して起電力を生じLSI12が加熱し続ける。
【0030】
このため、この種のICカードにおいては、LSI12に起電力を生じ得る環境にICカード1を長時間放置したような場合であっても、LSI12を効果的に放熱する工夫が必要とされている。本実施の形態では、アンテナ基板15の表面15aに形成されたアンテナ端子18の面積を大きくすることにより、LSI12の放熱効果を高め、LSI12が不所望に加熱することを抑制するようにした。
【0031】
図9にはこの発明の第1の実施の形態に係るアンテナ端子31を有するアンテナ基板30の平面図を示してあり、図10にはこのアンテナ基板30を有するカード本体2に座ぐり部20を形成した状態の平面図を示してあり、図11には座ぐり部20に取り付けられるICモジュール32の接続端子33を示してある。この接続端子33は、アンテナ端子31に合う形状に形成されている。尚、ここでは、アンテナ端子31の形状が異なる以外、上述した実施の形態と同じであるため、上述した実施の形態と同様に機能する構成要素については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0032】
図10に示すように、本実施の形態のアンテナ端子31は、カード本体2の短手方向(図中矢印W方向)に沿って延長させることでその面積を大きくしてある。本実施の形態では、座ぐり部20の環状の底面21の面積の50%以上の面積でアンテナ端子31が底面21に露出するように、アンテナ端子31の面積が決定されている。また、アンテナ端子31の全ての部分が環状の底面21に露出するように、アンテナ基板15に対してアンテナ端子31が予め位置決めされて形成されている。
【0033】
ICモジュール32は、その裏面11bがアンテナ基板30側に向くように、座ぐり部20に取り付けられる。この際、ICモジュール32の接続端子33とアンテナ端子31が半田によって接合され、環状の底面21のアンテナ端子31が露出していない面に接着剤34が塗布されてICモジュール32の裏面11bが接着固定される。
【0034】
以上のように、第1の実施の形態によると、LSI12に導通するアンテナ端子31の面積を大きくしたため、LSI12の放熱効果を高めることができ、LSI12が不所望に加熱することを抑制できる。これにより、LSI12に起電力を生じ得る環境に長時間ICカード1を放置したような場合であっても、LSI12が過度に加熱して火傷等の危険性を生じることがない。
【0035】
図12にはこの発明の第2の実施の形態に係るアンテナ端子41を有するアンテナ基板40の平面図を示してあり、図13にはこのアンテナ基板40を有するカード本体2に座ぐり部20を形成した状態の平面図を示してあり、図14には図13の線分XIV−XIVに沿ってカード本体2を切断した断面図を示してあり、図15には座ぐり部20に取り付けられるICモジュール42の接続端子43を示してある。
【0036】
図12に示すように、本実施の形態のアンテナ端子41は、上述した第1の実施の形態のアンテナ端子33よりさらに面積を大きくされ、図13、14に示すように、その一部がカード本体2内に埋設された状態となっている。当然のことながら、座ぐり部20の底面21に露出したアンテナ端子の部分41’の面積は、図13に示すように、環状の底面21の面積の50%以上となっている。
【0037】
また、図12に示すように、本実施の形態のアンテナ基板40には、カード本体2を構成した際に第1のカード基材16と第2のカード基材17とを連結せしめるための複数の貫通孔44が形成されている。本実施の形態では、複数の貫通孔44は、アンテナ端子41がカード本体2内に埋設されている部分で、座ぐり部20の周辺に近接して設けられている。つまり、複数の貫通孔44は、アンテナ端子41の位置に形成されている。しかしながら、貫通孔44を設ける位置は、これに限らず、任意に設定可能である。
【0038】
複数の貫通孔44は、第1および第2のカード基材16、17を連結することにより、アンテナ基板40から第1および第2のカード黄材6、17が剥離することを防止する。このため、図示しないエンドミルにより座ぐり部20を切削加工する際に、座ぐり部20周辺の第1のカード基材16がアンテナ基板40から剥離することを防止するため、複数の貫通孔44を座ぐり部20の周辺に近接させて形成することが有効となる。
【0039】
ICモジュール42は、その裏面11bがアンテナ基板40側に向くように、座ぐり部20に取り付けられる。この際、ICモジュール42の接続端子43とアンテナ端子41’が半田によって接合され、環状の底面21のアンテナ端子41’が露出していない部分に接着剤45が塗布されてICモジュール42の裏面11bが接着固定される。
【0040】
この際、上述した第1の実施の形態と比較してICモジュール42を接着するための接着面積がさらに狭くなっているため、図16に示すように、座ぐり部20の凹部22に接着剤46を塗布して接着力を高めるようにしても良い。この場合、ICモジュール42の裏面11bにLSI12をモールドした封止部分13が凹部22の底に接着固定されることになる。
【0041】
以上のように、本実施の形態によると、上述した第1の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、カード本体2に座ぐり部20を削成する際に、アンテナ基板40の表面40aと第1のカード基材16が剥離することを防止でき、作業性をより向上させることができ、製品歩留まりを向上させることができる。
【0042】
図17には、この発明の第3の実施の形態に係るアンテナ端子51を備えたアンテナ基板(図示せず)を有するカード本体2に座ぐり部20を形成した状態の平面図を示してある。また、図18には、座ぐり部20に取り付けられるICモジュール52をその裏面11b側から見た底面図を示してある。ICモジュール52の裏面11bには、アンテナ端子51の露出した部分の形状に合わせた形状の接続端子53が形成されている。
【0043】
このアンテナ端子51は、座ぐり部20の凹部22を囲むように、底面21に露出する面積がさらに大きくされ、LSI12の放熱効果がより高められている。反面、ICモジュール52の裏面11bを座ぐり部20の底面21に接着するための面積がさらに狭くなっているため、凹部22に接着剤46を塗布する必要性が高くなる。
【0044】
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【0045】
例えば、上述した実施の形態では、1つのLSIに対して2つのインターフェース4、8を有するデュアルインターフェースICカードに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、外部接続端子8を持たない無線カードや、2つのLSI、即ち、外部接続端子に接続したLSIおよびアンテナに接続したLSIを有するコンビネーションICカードに本発明を適用しても良い。
【0046】
また、上述した実施の形態では、アンテナ端子の面積を単純に大きくすることによりLSIの放熱効果を高めた場合について説明したが、アンテナ端子を平板形状にしないで凹凸を設けることによりLSIの接続端子に接触する面積を大きくして、放熱効果を高めるようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の無線カードは、上記のような構成および作用を有しているので、起電力を生じ得る電波環境に長時間放置された場合においても、LSIの過度な加熱を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICカードを示す平面図。
【図2】図1のICカードに取り付けられるICモジュールを示す平面図。
【図3】図2のICモジュールの断面図。
【図4】図2のICモジュールの底面図。
【図5】図1のICカードに図2のICモジュールを取り付ける前の状態を示す平面図。
【図6】図5のICカードの断面図。
【図7】図5のICカードに組み込まれるアンテナ基板を示す平面図。
【図8】図1のICカードの回路構造を示すブロック図。
【図9】この発明の第1の実施の形態に係るアンテナ端子を備えたアンテナ基板を示す平面図。
【図10】図9のアンテナ基板を組み込んだICモジュールを取り付ける前の状態のICカードを示す平面図。
【図11】図10のICカードの座ぐり部に取り付けられるICモジュールの底面図。
【図12】この発明の第2の実施の形態に係るアンテナ端子を備えたアンテナ基板を示す平面図。
【図13】図12のアンテナ基板を組み込んだICモジュールを取り付ける前の状態のICカードを示す平面図。
【図14】図13のICカードの断面図。
【図15】図13のICカードの座ぐり部に取り付けられるICモジュールの底面図。
【図16】座ぐり部の凹部に接着剤を塗布した状態を示す平面図。
【図17】この発明の第3の実施の形態に係るアンテナ基板を備えたICカードを示す平面図。
【図18】図17のICカードの座ぐり部に取り付けられるICモジュールの底面図。
【符号の説明】
1…ICカード、2…カード本体、4…アンテナ、6、32、42、52…ICモジュール、8…外部接続端子、11…配線基板、12…LSI、13…封止部分、14、33、43、53…接続端子、15、30、40…アンテナ基板、16…第1のカード基材、17…第2のカード基材、18、31、41…アンテナ端子、20…座ぐり部、21…底面、22…凹部、24、34、45、46…接着剤、44…孔、28…、29…、30…。
【発明の属する技術分野】
この発明は、電波を送受信するためのアンテナ、および無線によりデータを読み書きするLSIを有する無線カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コイル状のアンテナを内蔵したカードにLSIを搭載した無線カードが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この無線カードは、アンテナを介して無線カードリーダ・ライタからの電波を受信し、電波を受信したことによる起電力によりLSIを駆動し、リーダ・ライタから受信したデータをLSIに書き込むとともにLSIから読み出したデータをリーダ・ライタへ送信する。
【0004】
つまり、この種の無線カードは、電源を持たず、リーダ・ライタからの電波が届く範囲内に置かれたときに起電力を生じて動作する。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−97601号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の無線カードを、起電力を発生することのできる電波範囲内に長時間放置すると、LSIが長時間に亘って通電されて加熱する問題が考えられる。特に、無線カードの通信距離が長くなり、暗号処理が複雑になり、処理速度の高速化が進むにつれ、LSIの加熱の問題が顕著となることが予想される。
【0007】
このように、LSIが加熱されると、LSIが熱により破壊されたり、無線カードをハンドリングするユーザに火傷等の危険が及ぶことが考えられる。
【0008】
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、LSIの加熱を抑制できる無線カードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の無線カードは、カード本体と、カード本体に埋設されたコイル状のアンテナと、配線基板の裏面にLSIを搭載して封止しているとともに該LSIを上記アンテナに電気的に接続するための接続端子を該配線基板の裏面に有するICモジュールと、このICモジュールを上記カード本体に取り付けるためカード本体に削成され、上記配線基板の裏面に面接する底面、および上記LSIの封止部分を逃がすための凹部を有する座ぐり部と、この座ぐり部の上記凹部を除く底面の面積の50%以上の面積で該底面に露出して設けられ、上記アンテナを上記LSIの接続端子に電気的に接続するためのアンテナ端子と、を備えている。
【0010】
また、本発明の無線カードは、コイル状のアンテナを有するアンテナ基板と、このアンテナ基板の表面を覆うように設けられた第1のカード基材と、上記アンテナ基板の裏面を覆うように設けられた第2のカード基材と、配線基板の裏面にLSIを搭載して封止しているとともに該LSIを上記アンテナに電気的に接続するための接続端子を該配線基板の裏面に有するICモジュールと、このICモジュールを上記カード本体に取り付けるため、上記第1のカード基材側から削成され、上記配線基板の裏面に面接する底面、および上記LSIの封止部分を逃がすための凹部を有する座ぐり部と、この座ぐり部の上記凹部を除く底面の面積の50%以上の面積で該底面に露出するように上記アンテナ基板の表面に予め設けられ、上記アンテナを上記LSIの接続端子に電気的に接続するためのアンテナ端子と、を備えている。
【0011】
上記発明によると、LSIにアンテナを電気的に接続するためのアンテナ端子の面積を大きくしたため、LSIに起電力を生じ得る電波環境内に無線カードを長時間放置したような場合であっても、アンテナ端子を介して効率良く放熱できる。特に、LSIの周辺に近接して配置されたアンテナ端子の面積を大きくすることにより、放熱効果をより高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1には、この発明の実施の形態に係るデュアルインターフェースICカード1(無線カード)(以下、単にICカード1と称する)の平面図を示してある。このICカード1は、略矩形板状のカード本体2内にコイル状の導電体からなるアンテナ4を埋設しているとともに、カード本体2の表面側にICモジュール6を搭載している。
【0014】
アンテナ4は、カード本体2の外周に沿って巻き数1以上で巻き回されて設けられている。ICモジュール6は、カード本体2に対して、ISO規格(7816−2)に準拠した位置に配置されている。ICモジュール6の表面には、当該ICカード1を図示しない外部機器に投入したとき、外部機器と電気的に接続するための導電体からなる外部接続端子8が設けられている。
【0015】
つまり、このICカード1は、アンテナ4を介して図示しない外部機器との間で無線によりデータを送受信する非接触式の通信機能と、外部接続端子8を介して図示しない外部機器との間でデータを送受信する接触式の通信機能と、を備えている。
【0016】
図2にはICモジュール6の表面を拡大した平面図を示してあり、図3にはICモジュール6の断面図を示してあり、図4にはICモジュール6を裏面側から見た底面図を示してある。
【0017】
ICモジュール6は、略矩形板状の配線基板11を有する。配線基板11の表面11aには、上述した外部接続端子8が設けられている。配線基板11の裏面11bには、LSI12がボンディング接続されて取り付けられ、このLSI12がモールド部材13(封止部分)によってモールド(封止)されている。また、配線基板11の裏面11bには、LSI12をアンテナ4に電気的に接続するための導電体からなる接続端子14が設けられている。
【0018】
図5には、カード本体2にICモジュール6を取り付ける前の状態を示してある。また、図6には、図5のICカードを線分VI−VIで切断した断面図を示してある。さらに、図7には、上述したアンテナ4を表面にプリントしたアンテナ基板15の平面図を示してある。
【0019】
図6に示すように、カード本体2は、図7に示したアンテナ基板15を2層の非導電体からなるカード基材16、17で上下に挟んだ構造を有する。より詳細には、アンテナ基板15の表面15aを覆うように第1のカード基材16が設けられ、アンテナ基板15の裏面15bを覆うように第2のカード基材17が設けられている。
【0020】
アンテナ基板15は、図7に示すように、その表面15a上に、上述したコイル状のアンテナ4を有する。また、アンテナ基板15は、その表面15a上に、アンテナ4の両端を上述したICモジュール6の接続端子14に電気的に接続するための導電体からなるアンテナ端子18を有する。
【0021】
上記のように3層構造を有するカード本体2の所定位置には、上述したICモジュール6を取り付けるための座ぐり部20が削成されている。座ぐり部20は、図示しないエンドミルによりカード本体2を第1のカード基材16側から切削加工することにより形成される。
【0022】
座ぐり部20は、ICモジュール6をその裏面11bがアンテナ基板15側に向くように取り付ける際、ICモジュール6の配線基板11の裏面11bが面接する底面21、およびLSI12を封止したモールド部材13を逃がすための凹部22を有する。言い換えると、座ぐり部20は、矩形環状の底面21の中央をさらに深く削って矩形の凹部22を形成した2段構造を有する。
【0023】
配線基板11の裏面11bが面接する底面21は、第1のカード基材16の厚さ分を全て削ってさらにアンテナ基板15の表面15aを僅かに削った深さ位置に形成される。このとき、アンテナ基板15の表面15aに設けられた2つのアンテナ端子18が、全て削り取られることの無い深さで削り加工される。つまり、アンテナ端子18は、切削加工によって座ぐり部20を形成した際に、底面21に露出する位置に予め位置決めされて形成されている。
【0024】
座ぐり部20にICモジュール6を取り付ける際には、座ぐり部20の底面21に露出されたアンテナ端子18とICモジュール6の配線基板11の裏面11bに設けられた接続端子14を半田などの導電材により接合し、且つ、アンテナ端子18以外の底面21の部分に接着剤24を塗布して配線基板11の裏面11bと接着固定する。
【0025】
図8には、上記構造のICカード1の回路構造をブロック図にして示してある。ICモジュール6に搭載されたLSI12には、上述した外部接続端子8とアンテナ4が電気的に接続されている。
【0026】
上述したICカード1の利用方法として、接触式と非接触式とがある。
【0027】
接触式では、ICカード1を図示しないカード処理機に投入し、ICモジュール6の表面に設けられた外部接続端子8をカード処理機の図示しない接続端子に接触させ、LSI12に対するデータの読み書きを行なう。この場合、データの読み書きが終了すると、カード処理機は、自動的に、ICカード1に対する電力供給および信号送信を停止する。
【0028】
非接触式では、ICカード1を図示しないリーダライタのアンテナ部に翳してICカード1をリーダライタが放出する電波環境内に配置し、カード本体2内に埋設されたアンテナ4を介してLSI12に対するデータの読み書きを行なう。リーダライタの電波環境からICカード1が外れると、データの送受信ができなくなり、必然的に処理が終了する。
【0029】
しかし、何らかの原因によりICカード1をリーダライタの電波環境内に長時間放置してしまうと、LSI12に対する電力供給および信号送信が続けられ、LSI12が不所望に加熱する。つまり、ICカード1のアンテナ4がリーダライタからの電波を受けている間中、アンテナ4を介して起電力を生じLSI12が加熱し続ける。
【0030】
このため、この種のICカードにおいては、LSI12に起電力を生じ得る環境にICカード1を長時間放置したような場合であっても、LSI12を効果的に放熱する工夫が必要とされている。本実施の形態では、アンテナ基板15の表面15aに形成されたアンテナ端子18の面積を大きくすることにより、LSI12の放熱効果を高め、LSI12が不所望に加熱することを抑制するようにした。
【0031】
図9にはこの発明の第1の実施の形態に係るアンテナ端子31を有するアンテナ基板30の平面図を示してあり、図10にはこのアンテナ基板30を有するカード本体2に座ぐり部20を形成した状態の平面図を示してあり、図11には座ぐり部20に取り付けられるICモジュール32の接続端子33を示してある。この接続端子33は、アンテナ端子31に合う形状に形成されている。尚、ここでは、アンテナ端子31の形状が異なる以外、上述した実施の形態と同じであるため、上述した実施の形態と同様に機能する構成要素については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0032】
図10に示すように、本実施の形態のアンテナ端子31は、カード本体2の短手方向(図中矢印W方向)に沿って延長させることでその面積を大きくしてある。本実施の形態では、座ぐり部20の環状の底面21の面積の50%以上の面積でアンテナ端子31が底面21に露出するように、アンテナ端子31の面積が決定されている。また、アンテナ端子31の全ての部分が環状の底面21に露出するように、アンテナ基板15に対してアンテナ端子31が予め位置決めされて形成されている。
【0033】
ICモジュール32は、その裏面11bがアンテナ基板30側に向くように、座ぐり部20に取り付けられる。この際、ICモジュール32の接続端子33とアンテナ端子31が半田によって接合され、環状の底面21のアンテナ端子31が露出していない面に接着剤34が塗布されてICモジュール32の裏面11bが接着固定される。
【0034】
以上のように、第1の実施の形態によると、LSI12に導通するアンテナ端子31の面積を大きくしたため、LSI12の放熱効果を高めることができ、LSI12が不所望に加熱することを抑制できる。これにより、LSI12に起電力を生じ得る環境に長時間ICカード1を放置したような場合であっても、LSI12が過度に加熱して火傷等の危険性を生じることがない。
【0035】
図12にはこの発明の第2の実施の形態に係るアンテナ端子41を有するアンテナ基板40の平面図を示してあり、図13にはこのアンテナ基板40を有するカード本体2に座ぐり部20を形成した状態の平面図を示してあり、図14には図13の線分XIV−XIVに沿ってカード本体2を切断した断面図を示してあり、図15には座ぐり部20に取り付けられるICモジュール42の接続端子43を示してある。
【0036】
図12に示すように、本実施の形態のアンテナ端子41は、上述した第1の実施の形態のアンテナ端子33よりさらに面積を大きくされ、図13、14に示すように、その一部がカード本体2内に埋設された状態となっている。当然のことながら、座ぐり部20の底面21に露出したアンテナ端子の部分41’の面積は、図13に示すように、環状の底面21の面積の50%以上となっている。
【0037】
また、図12に示すように、本実施の形態のアンテナ基板40には、カード本体2を構成した際に第1のカード基材16と第2のカード基材17とを連結せしめるための複数の貫通孔44が形成されている。本実施の形態では、複数の貫通孔44は、アンテナ端子41がカード本体2内に埋設されている部分で、座ぐり部20の周辺に近接して設けられている。つまり、複数の貫通孔44は、アンテナ端子41の位置に形成されている。しかしながら、貫通孔44を設ける位置は、これに限らず、任意に設定可能である。
【0038】
複数の貫通孔44は、第1および第2のカード基材16、17を連結することにより、アンテナ基板40から第1および第2のカード黄材6、17が剥離することを防止する。このため、図示しないエンドミルにより座ぐり部20を切削加工する際に、座ぐり部20周辺の第1のカード基材16がアンテナ基板40から剥離することを防止するため、複数の貫通孔44を座ぐり部20の周辺に近接させて形成することが有効となる。
【0039】
ICモジュール42は、その裏面11bがアンテナ基板40側に向くように、座ぐり部20に取り付けられる。この際、ICモジュール42の接続端子43とアンテナ端子41’が半田によって接合され、環状の底面21のアンテナ端子41’が露出していない部分に接着剤45が塗布されてICモジュール42の裏面11bが接着固定される。
【0040】
この際、上述した第1の実施の形態と比較してICモジュール42を接着するための接着面積がさらに狭くなっているため、図16に示すように、座ぐり部20の凹部22に接着剤46を塗布して接着力を高めるようにしても良い。この場合、ICモジュール42の裏面11bにLSI12をモールドした封止部分13が凹部22の底に接着固定されることになる。
【0041】
以上のように、本実施の形態によると、上述した第1の実施の形態と同様の効果を奏することができるとともに、カード本体2に座ぐり部20を削成する際に、アンテナ基板40の表面40aと第1のカード基材16が剥離することを防止でき、作業性をより向上させることができ、製品歩留まりを向上させることができる。
【0042】
図17には、この発明の第3の実施の形態に係るアンテナ端子51を備えたアンテナ基板(図示せず)を有するカード本体2に座ぐり部20を形成した状態の平面図を示してある。また、図18には、座ぐり部20に取り付けられるICモジュール52をその裏面11b側から見た底面図を示してある。ICモジュール52の裏面11bには、アンテナ端子51の露出した部分の形状に合わせた形状の接続端子53が形成されている。
【0043】
このアンテナ端子51は、座ぐり部20の凹部22を囲むように、底面21に露出する面積がさらに大きくされ、LSI12の放熱効果がより高められている。反面、ICモジュール52の裏面11bを座ぐり部20の底面21に接着するための面積がさらに狭くなっているため、凹部22に接着剤46を塗布する必要性が高くなる。
【0044】
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【0045】
例えば、上述した実施の形態では、1つのLSIに対して2つのインターフェース4、8を有するデュアルインターフェースICカードに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、外部接続端子8を持たない無線カードや、2つのLSI、即ち、外部接続端子に接続したLSIおよびアンテナに接続したLSIを有するコンビネーションICカードに本発明を適用しても良い。
【0046】
また、上述した実施の形態では、アンテナ端子の面積を単純に大きくすることによりLSIの放熱効果を高めた場合について説明したが、アンテナ端子を平板形状にしないで凹凸を設けることによりLSIの接続端子に接触する面積を大きくして、放熱効果を高めるようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の無線カードは、上記のような構成および作用を有しているので、起電力を生じ得る電波環境に長時間放置された場合においても、LSIの過度な加熱を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICカードを示す平面図。
【図2】図1のICカードに取り付けられるICモジュールを示す平面図。
【図3】図2のICモジュールの断面図。
【図4】図2のICモジュールの底面図。
【図5】図1のICカードに図2のICモジュールを取り付ける前の状態を示す平面図。
【図6】図5のICカードの断面図。
【図7】図5のICカードに組み込まれるアンテナ基板を示す平面図。
【図8】図1のICカードの回路構造を示すブロック図。
【図9】この発明の第1の実施の形態に係るアンテナ端子を備えたアンテナ基板を示す平面図。
【図10】図9のアンテナ基板を組み込んだICモジュールを取り付ける前の状態のICカードを示す平面図。
【図11】図10のICカードの座ぐり部に取り付けられるICモジュールの底面図。
【図12】この発明の第2の実施の形態に係るアンテナ端子を備えたアンテナ基板を示す平面図。
【図13】図12のアンテナ基板を組み込んだICモジュールを取り付ける前の状態のICカードを示す平面図。
【図14】図13のICカードの断面図。
【図15】図13のICカードの座ぐり部に取り付けられるICモジュールの底面図。
【図16】座ぐり部の凹部に接着剤を塗布した状態を示す平面図。
【図17】この発明の第3の実施の形態に係るアンテナ基板を備えたICカードを示す平面図。
【図18】図17のICカードの座ぐり部に取り付けられるICモジュールの底面図。
【符号の説明】
1…ICカード、2…カード本体、4…アンテナ、6、32、42、52…ICモジュール、8…外部接続端子、11…配線基板、12…LSI、13…封止部分、14、33、43、53…接続端子、15、30、40…アンテナ基板、16…第1のカード基材、17…第2のカード基材、18、31、41…アンテナ端子、20…座ぐり部、21…底面、22…凹部、24、34、45、46…接着剤、44…孔、28…、29…、30…。
Claims (11)
- カード本体と、
カード本体に埋設されたコイル状のアンテナと、
配線基板の裏面にLSIを搭載して封止しているとともに該LSIを上記アンテナに電気的に接続するための接続端子を該配線基板の裏面に有するICモジュールと、
このICモジュールを上記カード本体に取り付けるためカード本体に削成され、上記配線基板の裏面に面接する底面、および上記LSIの封止部分を逃がすための凹部を有する座ぐり部と、
この座ぐり部の上記凹部を除く底面の面積の50%以上の面積で該底面に露出して設けられ、上記アンテナを上記LSIの接続端子に電気的に接続するためのアンテナ端子と、
を備えていることを特徴とする無線カード。 - 上記座ぐり部の底面は、上記凹部を囲む環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線カード。
- 上記ICモジュールは、上記LSIを外部機器と電気的に接続するための外部接続端子を上記配線基板の表面にさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の無線カード。
- 上記アンテナ端子は、上記座ぐり部の底面に露出せしめた部分と上記カード本体に埋設された部分を有することを特徴とする請求項1に記載の無線カード。
- コイル状のアンテナを有するアンテナ基板と、
このアンテナ基板の表面を覆うように設けられた第1のカード基材と、
上記アンテナ基板の裏面を覆うように設けられた第2のカード基材と、
配線基板の裏面にLSIを搭載して封止しているとともに該LSIを上記アンテナに電気的に接続するための接続端子を該配線基板の裏面に有するICモジュールと、
このICモジュールを上記カード本体に取り付けるため、上記第1のカード基材側から削成され、上記配線基板の裏面に面接する底面、および上記LSIの封止部分を逃がすための凹部を有する座ぐり部と、
この座ぐり部の上記凹部を除く底面の面積の50%以上の面積で該底面に露出するように上記アンテナ基板の表面に予め設けられ、上記アンテナを上記LSIの接続端子に電気的に接続するためのアンテナ端子と、
を備えていることを特徴とする無線カード。 - 上記座ぐり部の底面は、上記凹部を囲む環状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の無線カード。
- 上記ICモジュールは、上記LSIを外部機器と電気的に接続するための外部接続端子を上記配線基板の表面にさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の無線カード。
- 上記アンテナ端子は、上記座ぐり部の底面に露出せしめた部分と上記第1のカード基材に埋設された部分を有することを特徴とする請求項5に記載の無線カード。
- 上記アンテナ基板は、上記第1のカード基材と第2のカード基材を連結せしめるための少なくとも1つの貫通孔を有することを特徴とする請求項5に記載の無線カード。
- 上記貫通孔は、上記座ぐり部の周辺に近接して設けられていることを特徴とする請求項9に記載の無線カード。
- 上記アンテナ基板は、上記第1のカード基材と第2のカード基材を連結せしめるため、上記アンテナ端子の上記埋設された部分で上記アンテナ基板を貫通して延びた少なくとも1つの貫通孔を有することを特徴とする請求項8に記載の無線カード。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013003720A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Nec Tokin Corp | 無線通信記録媒体およびその製造方法 |
CN103028805A (zh) * | 2011-10-09 | 2013-04-10 | 德龙信息技术(苏州)有限公司 | 双界面卡片的天线焊接方法 |
JP2013196584A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Hitachi Chemical Co Ltd | 非接触式ic実装基板及び非接触式icカード |
-
2003
- 2003-06-18 JP JP2003173567A patent/JP2005011011A/ja active Pending
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